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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138340
(43)【公開日】2024-10-08
(54)【発明の名称】情報送信方法、受信方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/30 20090101AFI20241001BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20241001BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20241001BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241001BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241001BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W16/28
H04W16/32
H04W72/0457 110
H04W24/10
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024107205
(22)【出願日】2024-07-03
(62)【分割の表示】P 2022576051の分割
【原出願日】2021-06-09
(31)【優先権主張番号】202010525854.7
(32)【優先日】2020-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼ 芳
(57)【要約】      (修正有)
【課題】条件付きハンドオーバCHO(Conditional HandOver)及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPC(Conditional Pscell Change)を行う際に、ネットワークにトリガする際の関連情報を送信する情報送信方法、受信方法及び機器を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、端末は、CHO及び/又はCPCに関する情報を記録し、CHO及び/又はCPCを行う際に、トリガイベントを含むCHO及び/又はCPCに関する情報をネットワークに送信する。CHO及び/又はCPCに関する情報は、トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報又はトリガイベントに対応する指標情報の少なくとも1つを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報送信方法であって、
条件付きハンドオーバCHO(Conditional HandOver)及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPC(Conditional Pscell Change)に関する情報を端末が記録することと、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報を前記端末がネットワークに送信することとを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、前記CHO及び/又はCPCのトリガイベントを含み、前記トリガイベントがA3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含む。
【請求項2】
前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
ここで、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、
サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含み、
前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含み、
ここで、前記トリガイベントに対応する指標情報は、
測定量、基準シンボルの種類、トリガ時間、トリガイベントに対応する閾値、ヒステリシス量、オフセット量のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CHO及び/又はCPCに関する情報を前記端末がネットワークに送信することは、
前記端末が、自身がアイドル状態又は非アクティブ状態又は接続状態にあるか、又は接続状態に移行する過程で、前記CHO及び/又はCPCに関する情報を送信することを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、
ランダムアクセス報告又は接続確立報告又は無線リンク失敗報告又は事前定義メッセージを介して送信される請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の前記CHO及び/又はCPCに関する情報を送信することは、
前記端末が、主動的に前記CHO及び/又はCPCに関する情報をネットワークに送信すること、
又は、前記端末が、ネットワークから送信される要求メッセージを受信した後に、前記CHO及び/又はCPCに関する情報をネットワークに送信することを含む請求項3に記載の方法。
【請求項6】
ネットワークから送信される要求メッセージを受信する前に、
前記端末が、前記CHO及び/又はCPCに関する情報のログをネットワークに送信することを更に含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
CHO及び/又はCPCに関する情報を記録することの前に、
ネットワークから送信される構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成すること、
又は、ローカルに予め記憶された情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
情報受信方法であって、
端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報をネットワーク側機器が受信することを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、前記CHO及び/又はCPCのトリガイベントを含み、前記トリガイベントがA3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含む。
【請求項9】
前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
ここで、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、
サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含み、
前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含み、
ここで、前記トリガイベントに対応する指標情報は、
測定量、基準シンボルの種類、トリガ時間、トリガイベントに対応する閾値、ヒステリシス量、オフセット量のうちの少なくとも1つを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報を受信することの前に、
構成情報を端末に送信し、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成することを更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、
ランダムアクセス報告又は接続確立報告又は無線リンク失敗報告又は事前定義メッセージを介して送信される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記の端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報を受信することは、
前記端末から主動的に送信される前記CHO及び/又はCPCに関する情報を受信すること、
又は、前記端末に要求メッセージを送信し、前記端末から、前記要求メッセージに基づいて送信される前記CHO及び/又はCPCに関する情報を受信することを含む請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記端末に要求メッセージを送信する前に、
前記端末から送信される前記CHO及び/又はCPCに関する情報のログを受信することを更に含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報を受信することの後に、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報、ランダムアクセスチャネルRACH報告及び無線リンク失敗RLF報告情報に基づいて、CHO及び/又はCPCのイベント及びパラメータの最適化処理を行うことを更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項15】
端末であって、
CHO及び/又はCPCに関する情報を記録するための記録モジュールと、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報をネットワークに送信するための送信モジュールとを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、前記CHO及び/又はCPCのトリガイベントを含み、前記トリガイベントがA3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含む。
【請求項16】
ネットワーク側機器であって、
端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報をネットワーク側機器が受信するための受信モジュールを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、前記CHO及び/又はCPCのトリガイベントを含み、前記トリガイベントがA3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年6月10日に中国で提出された中国特許出願NO.202010525854.7の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
(技術分野)
本開示は、モバイル通信の技術分野に係り、特に情報送信方法、受信方法及び機器に係る。
【背景技術】
【0002】
条件付きハンドオーバCHO(Conditional HandOver)は、ハンドオーバやセカンダリノード追加のロバスト性を高めるメカニズムである。端末UE(User Equipment)とサービスセル間のチャネルが(特に高周波で)急に劣化することにより、UEが正常にハンドオーバ又はセカンダリノード追加プロセスを完了できないという問題を解決するために、基地局は、UEが比較的低い閾値で測定報告をトリガするように構成し、比較的高いハンドオーバをトリガする閾値をハンドオーバHO(HandOver)コマンド又はセカンダリノード追加コマンドの中に搬送させ、更に、ターゲットセルでUEに使用されるランダムアクセスリソースを搬送させる。このようにして、基地局は、ハンドオーバ閾値が満足される前に、測定レポートを受信することができる。ハンドオーバ閾値が満足されると、UEは、ターゲット基地局又はセルに対してランダムアクセスプロセスを開始する。ソース基地局又はセルは、複数のターゲットセルに対する条件付きハンドオーバをUEに対して構成することができる。
【0003】
同様に、条件付きプライマリセカンダリセル変更CPC(Conditional Pscell Change)は、ネットワーク側マスターノードMN(Master Node)又はセカンダリノードSN(Secondary Node)がプライマリセカンダリセル変更(PSCell Change)の条件を事前に端末に送信し、端末がターゲットPscellについて条件を満たすと測定した場合、自発的にPscell Changeを行うプロセスである。プライマリセカンダリセルPSCell(Primary secondary cell)は、セカンダリセルグループのプライマリサービスセルとも呼ばれることがある。
【0004】
条件付きハンドオーバCHOと条件付きプライマリセカンダリセル変更CPC(Conditional Pscell Change)は、ネットワーク側からUEにハンドオーバコマンドを送信してトリガされるのではなく、UEの測定結果がネットワーク側の構成に合致するイベントに基づいて、端末側で自動的にトリガされる。そのため、ネットワーク側は、CHO又はCPCをトリガする際の具体的な時間、UEが位置している位置、及びUEの測定結果が分からない。更に、ネットワーク側がUEに対して2つのイベントを構成した場合、ネットワーク側は、どのイベントが満たされてCHO又はCPCをトリガしたのか分からない。それにより、ネットワーク側は、CHO及びCPCをトリガする際の関連情報を取得することが困難になり、上記関連情報に基づいて上記トリガイベント又はフローを最適化することができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の少なくとも1つの実施例は、CHO及び/又はCPCをトリガする関連情報をネットワーク側に報告することによって、ネットワーク側が上記情報に基づいて関連イベント又はフローの最適化を行ってシステムの通信性能を向上させることに寄与する情報送信方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、情報送信方法を提供する。
情報送信方法であって、
条件付きハンドオーバCHO(Conditional HandOver)及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPC(Conditional Pscell Change)に関する情報を端末が記録することと、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報を前記端末がネットワークに送信することとを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記CHO及び/又はCPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・CPCが構成された場合、前記CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・CHOとCPCの両方が構成された場合、CHO又はCPCである現在シーンを示すための情報。
【0007】
選択可能に、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、
サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含み、
前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含み、
前記トリガイベントに対応する指標情報は、
測定量、基準シンボルの種類、トリガ時間、トリガイベントに対応する閾値、ヒステリシス量、オフセット量のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
選択可能に、前記CHO及び/又はCPCに関する情報を前記端末がネットワークに送信することは、
前記端末が、自身がアイドル状態又は非アクティブ状態又は接続状態にあるか、又は接続状態に移行する過程で、前記CHO及び/又はCPCに関する情報を送信することを含む。
【0009】
選択可能に、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、
ランダムアクセス報告又は接続確立報告又は無線リンク失敗報告又は事前定義メッセージを介して送信される。
【0010】
選択可能に、前記の前記CHO及び/又はCPCに関する情報を送信することは、
前記端末が、主動的に前記CHO及び/又はCPCに関する情報をネットワークに送信すること、
又は、前記端末が、ネットワークから送信される要求メッセージを受信した後に、前記CHO及び/又はCPCに関する情報をネットワークに送信することを含む。
【0011】
選択可能に、ネットワークから送信される要求メッセージを受信する前に、
前記端末が、前記CHO及び/又はCPCに関する情報のログをネットワークに送信することを更に含む。
【0012】
選択可能に、CHO及び/又はCPCに関する情報を記録することの前に、
ネットワークから送信される構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成すること、
又は、ローカルに予め記憶された情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成することを更に含む。
【0013】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、情報受信方法を提供する。
情報受信方法であって、
端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報をネットワーク側機器が受信することを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記CHO及び/又はCPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・CPCが構成された場合、前記CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・CHOとCPCの両方が構成された場合、CHO又はCPCである現在シーンを示すための情報。
【0014】
選択可能に、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、
サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含み、
前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含み、
前記トリガイベントに対応する指標情報は、
測定量、基準シンボルの種類、トリガ時間、トリガイベントに対応する閾値、ヒステリシス量、オフセット量のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
選択可能に、端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報を受信することの前に、
構成情報を端末に送信し、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成することを更に含む。
【0016】
選択可能に、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、
ランダムアクセス報告又は接続確立報告又は無線リンク失敗報告又は事前定義メッセージを介して送信される。
【0017】
選択可能に、前記の端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報を受信することは、
前記端末から主動的に送信される前記CHO及び/又はCPCに関する情報を受信すること、
又は、前記端末に要求メッセージを送信し、前記端末から、前記要求メッセージに基づいて送信される前記CHO及び/又はCPCに関する情報を受信することを含む。
【0018】
選択可能に、前記端末に要求メッセージを送信する前に、
前記端末から送信される前記CHO及び/又はCPCに関する情報のログを受信することを更に含む。
【0019】
選択可能に、端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報を受信することの後に、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報、ランダムアクセスチャネルRACH報告及び無線リンク失敗RLF報告情報に基づいて、CHO及び/又はCPCのイベント及びパラメータの最適化処理を行うことを更に含む。
【0020】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、端末を提供する。
端末であって、
CHO及び/又はCPCに関する情報を記録するための記録モジュールと、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報をネットワークに送信するための送信モジュールとを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記CHO及び/又はCPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・CPCが構成された場合、前記CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・CHOとCPCの両方が構成された場合、CHO又はCPCである現在シーンを示すための情報。
【0021】
選択可能に、前記端末は、
ネットワークから送信される構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成し、又は、ローカルに予め記憶された情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記CHO及び/又はCPCに関する情報を構成するための構成モジュールを更に含む。
【0022】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、端末を提供する。
端末であって、
CHO及び/又はCPCに関する情報を記録するためのプロセッサと、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報を端末からネットワークに送信するためのトランシーバとを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記CHO及び/又はCPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・CPCが構成された場合、前記CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・CHOとCPCの両方が構成された場合、CHO又はCPCである現在シーンを示すための情報。
【0023】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、端末を提供する。
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含む端末であって、
前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、以上記載した情報送信方法を実現させる。
【0024】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器を提供する。
ネットワーク側機器であって、
端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報をネットワーク側機器が受信するための受信モジュールを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記CHO及び/又はCPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・CPCが構成された場合、前記CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・CHOとCPCの両方が構成された場合、CHO又はCPCである現在シーンを示すための情報。
【0025】
選択可能に、前記ネットワーク側機器は、
前記CHO及び/又はCPCに関する情報、ランダムアクセスチャネルRACH報告及び無線リンク失敗RLF報告情報に基づいて、CHO及び/又はCPCのイベント及びパラメータの最適化処理を行うための最適化モジュールを更に含む。
【0026】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器を提供する。
ネットワーク側機器であって、
端末から送信されるCHO及び/又はCPCに関する情報を受信するためのトランシーバと、プロセッサとを含み、
ここで、前記CHO及び/又はCPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含み、
・前記CHO及び/又はCPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・CPCが構成された場合、前記CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・CHOとCPCの両方が構成された場合、CHO又はCPCである現在シーンを示すための情報。
【0027】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、ネットワーク側機器を提供する。
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含むネットワーク側機器であって、
前記プログラムは、前記プロセッサによって実行されると、以上記載した情報受信方法を実現させる。
【0028】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、以上記載した方法を実現させる。
【発明の効果】
【0029】
従来技術に比べ、本開示の実施例による情報送信方法、受信方法及び機器については、端末が、条件付きハンドオーバCHO及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCをトリガする際の関連情報を記録して上記情報をネットワークに送信することにより、CHO及び/又はCPCの具体的なトリガイベントをネットワーク側に知らせることができ、ネットワーク側が上記情報に基づいて関連イベント又はフローの最適化を行ってシステムの通信性能を向上させることに寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
以下の好適な実施形態の詳細な記載を閲読することにより、様々な他の利点やメリットは、当業者にとって明らかになる。添付の図面は、単に好適な実施形態を示すために用いられるためのものであり、本開示への制限とは見なされない。しかも図面全体を通して、同じ参照符号により、同じ部品を示す。
【0031】
図1図1は、本開示の実施例の1つの応用シーンの概略図である。
図2図2は、関連技術の条件付きハンドオーバのフローチャートの一例である。
図3図3は、本開示の実施例による情報送信方法を端末側に応用する際のフローチャートである。
図4図4は、本開示の実施例による情報受信方法をネットワーク側に応用する際のフローチャートである。
図5図5は、本開示の実施例による端末の1つの構成図である。
図6図6は、本開示の実施例による端末の別の構成図である。
図7図7は、本開示の実施例によるネットワーク側機器の1つの構成図である。
図8図8は、本開示の実施例によるネットワーク側機器の別の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例を更に詳細に記載する。本開示の例示的な実施例を図面に示しているが、本開示は、ここで説明した実施例に限定されることなく様々な形態で実現されうることが理解されるべきである。これらの実施例を示すことは、本開示をより徹底的に理解してもらい、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えるためである。
【0033】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序又は前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示又は記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。更に、「含む」及び「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連の工程又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらの工程又はユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないもの又はそれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他の工程又はユニットを含んでもよい。本明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、連結された対象の少なくとも1つを意味する。
【0034】
本明細書で説明される技術は、NRシステム及びロングタームエボリューションLTE(Long Time Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)システムに限定されず、符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)、時分割多元接続TDMA(Time Division Multiple Access)、周波数分割多元接続FDMA(Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多元接続OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多元接続SC-FDMA(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)及び他のシステムなどの様々な無線通信システムに使用される。用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば交換可能に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセスUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実現できる。UTRAは、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)及び他のCDMA変形形態を含む。TDMAシステムは、グローバル移動通信システムGSM(Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、UMB(Ultra Mobile Broadband)、E-UTRA(Evolution-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現できる。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システムUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の部分である。LTE及びLTE-Aなどのより高レベルのLTEは、E-UTRAを使用する新しいUMTSリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project:3 GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。本明細書で説明される技術は、以上で言及されたシステム及び無線技術に使用されるのみならず、他のシステム及び無線技術にも使用される。しかしながら、以下の説明は、例示の目的でNRシステムを説明し、以下の説明の大部分においてNRという用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステムの適用例以外の適用例にも適用される。
【0035】
以下の説明は、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、又は配置を限定することなく、例を提供する。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、論じられた要素の機能及び構成を変更することができる。様々な例は、様々な手順又は構成要素を適切に省略、置換、又は追加することができる。例えば、説明された方法は、説明されたものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加、省略、又は組み合わされてもよい。更に、いくつかの例を基準して説明される特徴は、他の例において組み合わされてもよい。
【0036】
図1を参照する。図1は、本開示の実施例の応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク機器12とを含む。ここで、端末11は、ユーザ端末又はユーザ機器UE(User Equipment)とも呼ばれる。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末PDA(Personal Digital Assistant)、モバイルネットワーク機器MID(Mobile Internet Device)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、又は車載機器などの端末側機器であってもよい。なお、本開示の実施例において、端末11の具体的なタイプは、限定されない。ネットワーク機器12は、基地局又はコアネットワークのネットワークエレメントであってもよい。ここで、上記基地局は、5G以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)であってもよい。ここで、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局BTS(Base Transceiver Station)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセットBSS(Basic Service Set)、拡張サービスセットESS(Extended Service Set)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型ノードB、WLANアクセスポイント、WiFiノード、又は所属分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれることがある。同様の技術的効果を奏する限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本開示の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例として説明するが、基地局の具体的な種類を限定しない。
【0037】
基地局は、基地局制御装置の制御下で端末11と通信し、様々な例では、基地局制御装置がコアネットワーク又はいくつかの基地局の一部である。いくつかの基地局は、バックホールを通じてコアネットワークと制御情報又はユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、これらの基地局のいくつかは、有線又は無線通信リンクであるバックホールリンクを通じて、直接的又は間接的に互いに通信する。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)での動作をサポートする。マルチキャリア送信機は、変調された信号を複数のキャリアで同時に送信することができる。例えば、各通信リンクは、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号である。各変調信号は、異なるキャリアで送信され、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送する。
【0038】
基地局は、1つ又は複数のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信する。各基地局は、それぞれのカバレッジエリアに通信カバレッジを提供する。アクセスポイントのカバレッジエリアは、該カバレッジエリアの一部のみを構成するセクタに分割される。無線通信システムは、マクロ基地局、マイクロ基地局、又はピコ基地局などの異なるタイプの基地局を含む。基地局はまた、セルラー又はWLAN無線アクセス技術などの異なる無線技術を利用する。基地局は、同じ又は異なるアクセスネットワーク又は事業者展開に関連付けられる。異なる基地局のカバレッジエリア(同じ又は異なるタイプの基地局のカバレッジエリア、同じ又は異なる無線技術を利用するカバレッジエリア、又は同じ又は異なるアクセスネットワークに属するカバレッジエリアを含む)は、オーバーラップしてもよい。
【0039】
無線通信システムにおける通信リンクは、アップリンクUL(Uplink)伝送(たとえば、端末11からネットワーク機器12への伝送)を搬送するためのアップリンク、又はダウンリンクDL(Downlink)伝送(たとえば、ネットワーク機器12から端末11への伝送)を搬送するためのダウンリンクを含む。UL伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれ、DL伝送は、順方向リンク伝送とも呼ばれる。ダウンリンク伝送は、認可周波数帯域、非認可周波数帯域、又はその両方を使用して行われる。同様に、アップリンク伝送は、認可周波数帯域、非認可周波数帯域、又はその両方を使用して行われる。
【0040】
図2は、関連技術の条件付きハンドオーバCHO(Conditional HandOver)のフローチャートの一例を示す。ここで、端末(UE)は、基地局によって構成された比較的低い閾値に基づいて測定報告を行う(ステップ21)。サービス基地局は、端末から事前に報告された測定レポートに基づいてハンドオーバ決定を行い、ターゲット基地局候補に事前のハンドオーバ要求を送信する(ステップ22)。ターゲット基地局は、ハンドオーバ要求を受け入れ、RRC構成を確立し、ハンドオーバ確認をソース基地局に送信する(ステップ23)。ソース基地局は、より高い閾値に基づく条件付きハンドオーバコマンドを端末に送信する(ステップ24)。端末は、ソース基地局から送信された条件付きハンドオーバコマンドを受信すると、一時的にハンドオーバを保留し、測定結果が前記より高い閾値の条件を満した場合、条件付きハンドオーバをトリガし、同期及びランダムアクセスプロセスを開始し(ステップ25)、その後、ハンドオーバフローによりハンドオーバプロセスを完了する(ステップ26~27)。
【0041】
条件付きハンドオーバプロセスにおいて、ターゲット基地局候補毎に構成できるハンドオーバイベントは、A3イベント及び/又はA5イベントである。ここで、A3イベントは、隣接セル信号品質がプライマリセル/プライマリセカンダリセルよりも良く、かつあるオフセット量よりも良い(Neighbour becomes amount of offset better than PCell/PCell)。A5イベントは、プライマリセル/プライマリセカンダリセル信号品質がある絶対閾値よりも悪く、隣接セル/セカンダリセル信号品質が別の絶対閾値よりも良い(PCell/PCell becomes worse than absolute threshold1 AND Neighbour/Cell becomes better than another absolute threshold2)ことを指す。
【0042】
対応的に、ネットワーク側は、トリガイベントに対応するmeasurement quantity、すなわち基準信号受信電力RSRP(Reference Signal Received Power)、基準信号受信品質RSRQ(Reference Signal Received Quality)又は信号対干渉雑音比SINR(Signal-to-Noise and Interference Ratio)の1つを構成する必要があり、更にトリガ時間TTT(TimeToTrigger)、閾値(a3-Offset、a5-Threshold1、a5-Threshold2を含む)、及びヒステリシス量(Hysteresis)、オフセット量(Ofn、Ocn、Off及びOcpなど)を構成する必要がある。
【0043】
条件付きハンドオーバ及び条件付きセカンダリセル変更CPC(Conditional Pscell Change)は、ネットワーク側からUEにハンドオーバコマンドを送信するのではなく、UEの測定結果がネットワーク側の構成に合致するイベントに基づいてトリガされる。そのため、ネットワーク側は、条件付きハンドオーバ又はCPCをトリガする際の具体的な時間、UEが位置している位置、及びUEの測定結果が分からない。更には、ネットワーク側は、UEに2つのイベントを構成した場合、どのイベントが条件付きハンドオーバ又はCPCをトリガしたのか分からない。上記の情報が不足しているため、ネットワーク側では、上記のイベントやフローを最適化することが困難である。
【0044】
以上の問題のうちの少なくとも1つを解決するために、本開示の実施例は、情報送信方法を提供し、条件付きハンドオーバ及び条件付きセカンダリセル変更プロセス中のイベントトリガ時の関連情報を端末が記録して報告することにより、ネットワーク側において上記イベント、構成に関するパラメータを最適化して対応するフローを最適化することに寄与し、後続の類似の失敗を減らすことができる。
【0045】
本開示の実施例において、イベントがトリガされることは、イベントが満足されると見なされ、すなわち、イベントがトリガされることは、イベントが満足されることとも呼ぶ。対応して、トリガ順は、満足順とも呼び、トリガ時間は、満足時間と呼ぶ。
【0046】
図3を参照して、本開示の実施例による情報送信方法は、端末側に応用される場合、以下を含む。
【0047】
ステップ31において、端末は、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報を記録する。
【0048】
ここで、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
1)前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更の、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント。ここで、A3イベント及び/又はA5イベントである。
2)前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報。
具体的に、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含む。前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含む。
3)前記トリガイベントに対応する指標情報。
具体的に、前記トリガイベントに対応する指標情報は、測定量(RSRP、RSRQ又はSINRなどのmeasurement quantity)、基準シンボルの種類(SS/PBCH block又はCSI-RS)、トリガ時間TTT(TimeToTrigger)、トリガイベントに対応する閾値(a3-Offset、a5-Threshold1、a5-Threshold2など)、ヒステリシス量(Hysteresis)、オフセット量(Ofnなど)の少なくとも1つを含む。
4)A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報。
ここで、第1のイベントと第2のイベントは、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントである。
例えば、具体的に、以下を含む。
4A)先トリガイベント。RSRPに基づくA3イベントが挙げられる。
4B)先トリガイベントがトリガされたときに、まだトリガされていないイベントの情報。例えば、A5イベント(明示的に指示しなくてもよい)、TTTの計時状況、A5イベントに使用される測定量(measurement quantity、すなわちRSRP、RSRQ又はSINR)、基準符号の種類(例えばSS/PBCH block又はCSI-RS)、測定すべきサービスセル、隣接セルのquantity(例えばRSRQ)のセルレベル及びビームレベルの測定結果、及びビームの数などが挙げられる。
4C)後トリガイベントがトリガされたときに、先トリガイベントの情報。例えばA3イベント、TTTの計時状況(A3トリガ後に計時を停止しない)、A3イベントに使用される測定量(すなわちRSRP、RSRQ又はSINR)、基準シンボルの種類(例えばSS/PBCH block又はCSI-RS)、測定すべきサービスセル、ターゲットセル、隣接セルのquantity(例えばRSRP)のセルレベル及びビームレベルの測定結果、及びビームの数などが挙げられる。
4D)後トリガイベントがトリガされたときに、先トリガイベントがトリガされたときとの時間差。
5)条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)が構成された場合、MN及びSNは、いずれも端末にCPCを構成することができるので、前記条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)に関する情報が構成されるノードを記録してもよい。前記ノードは、マスターノード(MN)とセカンダリノード(SN)を含む。
6)条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)の両方が構成された場合、現在のシーンを示すための情報。前記現在のシーンは、条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)である。
【0049】
ステップ32において、前記端末は、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報をネットワークに送信する。
【0050】
ここで、端末は、自身がアイドル状態又は非アクティブ状態又は接続状態にあるか、又は接続状態に移行する過程で、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報をネットワークに送信する。例えば、前記端末は、上記情報をランダムアクセス報告又は接続確立報告又は無線リンク失敗報告又は事前定義メッセージを介して送信する。
【0051】
以上のステップにより、本開示の実施例において、端末が、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更をトリガする際の関連情報を記録して上記情報をネットワークに送信することにより、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更の具体的なトリガイベントをネットワークに知らせることができ、ネットワーク側が上記情報に基づいて関連イベント又はフローを最適化することに寄与し、システムの通信性能を向上させる。
【0052】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報は、更に以下の少なくとも1つを含んでもよい。
7)前記トリガイベントがトリガされたときに測定されたセルに関する情報。前記セルは、サービスセル、ターゲットセル、及び測定された隣接セルを含む。ここで、前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれ、プライマリセル(PCell)及び/又はプライマリセカンダリセル(PSCell)を含む。前記セルに関する情報は、セル識別子、セル測定結果、ビームIDなどのセルレベルの情報を含む。
8)前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更がトリガーされるときの時間とUEの位置情報、無線LAN(WLAN)及び/又はブルートゥース(登録商標)(BLUE Tooth)の測定結果など。
【0053】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記端末は、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報を送信する。具体的に、端末は、主動的に前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報をネットワークに送信する。例えば、端末は、予め設定された時間周期に従って、又はローカルに記録された情報が予め設定された数に達したときに、上記情報をネットワークに送信する。
【0054】
本開示の少なくとも1つの実施例によれば、前記端末が前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報を送信することは、前記端末が、ネットワークから送信される要求メッセージを受信した後に、前記要求メッセージに応答して、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報をネットワークに送信してもよい。選択可能に、前記要求メッセージを受信する前に、前記端末は、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報のログ(log)をネットワークに送信する。例えば、ローカルに記録された前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報が予め設定された条件に合致する場合に、上記ログをネットワークに送信する。上記予め設定された条件は、ローカルに記録された情報が予め設定された数に達したことや、又は予め設定された特定情報が記録されたことが挙げられる。
【0055】
本開示の実施例において、端末の記録すべき情報をネットワークによって構成する。具体的に、端末は、ネットワークから送信される構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を構成する。別の実現形態として、記録すべき情報を予め取り決めてもよい。例えば、ある構成情報を端末のローカルに予め記憶する。このように、端末は、ローカルに予め記憶された情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報を構成する。
【0056】
以上、端末側から、本開示の実施例の情報送信方法を記載したが、以下、ネットワーク側から、本開示の実施例の実現を紹介する。
【0057】
図4を参照して、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に応用される情報受信方法を提供する。該ネットワーク側機器は、具体的に基地局、ゲートウェイ又は追跡収集エンティティTCE(Trace Collection Entity、)などの機器である。図4に示すように、該情報受信方法は、以下を含む。
【0058】
ステップ41において、ネットワーク側機器は、端末から送信される条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報を受信する。
ここで、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
1)前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更の、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント。ここで、A3イベント及び/又はA5イベントである。
2)前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報。
具体的に、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、
サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含む。前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含む。
3)前記トリガイベントに対応する指標情報。
具体的に、前記トリガイベントに対応する指標情報は、測定量(RSRP、RSRQ又はSINRなどのmeasurement quantity)、基準シンボルの種類(SS/PBCH block又はCSI-RS)、トリガ時間TTT(TimeToTrigger)、トリガイベントに対応する閾値(a3-Offset、a5-Threshold1、a5-Threshold2など)、ヒステリシス量(Hysteresis)、オフセット量(Ofnなど)の少なくとも1つを含む。
4)A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報。
ここで、第1のイベントと第2のイベントは、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントである。
例えば、具体的に、以下を含む。
4A)先トリガイベント。RSRPに基づくA3イベントが挙げられる。
4B)先トリガイベントがトリガされたときに、まだトリガされていないイベントの情報。例えば、A5イベント(明示的に指示しなくてもよい)、TTTの計時状況、A5イベントに使用される測定量(measurement quantity、すなわちRSRP、RSRQ又はSINR)、基準符号の種類(例えばSS/PBCH block又はCSI-RS)、測定すべきサービスセル、隣接セルのquantity(例えばRSRQ)のセルレベル及びビームレベルの測定結果、及びビームの数などが挙げられる。
4C)後トリガイベントがトリガされたときに、先トリガイベントの情報。例えばA3イベント、TTTの計時状況(A3トリガ後に計時を停止しない)、A3イベントに使用される測定量(すなわちRSRP、RSRQ又はSINR)、基準シンボルの種類(例えばSS/PBCH block又はCSI-RS)、測定すべきサービスセル、ターゲットセル、隣接セルのquantity(例えばRSRP)のセルレベル及びビームレベルの測定結果、及びビームの数などが挙げられる。
4D)後トリガイベントがトリガされたときに、先トリガイベントがトリガされたときとの時間差。
5)条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)が構成された場合、MN及びSNは、いずれも端末にCPCを構成することができるので、前記条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)に関する情報が構成されるノードを記録してもよい。前記ノードは、マスターノード(MN)とセカンダリノード(SN)を含む。
6)条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)の両方が構成された場合、現在のシーンを示すための情報。前記現在のシーンは、条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更(CPC)である。
【0059】
以上のステップにより、ネットワーク側機器は、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更をトリガする際の具体的なトリガイベントを受信することができるため、端末による条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更の際の具体的な原因を知ることができ、後続のイベント又はフローの最適化に参考情報を提供する。
【0060】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報は、更に以下の少なくとも1つを含んでもよい。
7)前記トリガイベントがトリガされたときに測定されたセルに関する情報。前記セルは、サービスセル、ターゲットセル、及び測定された隣接セルを含む。ここで、前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれ、プライマリセル(PCell)及び/又はプライマリセカンダリセル(PSCell)を含む。前記セルに関する情報は、セル識別子、セル測定結果、ビームIDなどのセルレベルの情報を含む。
8)前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更がトリガーされるときの時間とUEの位置情報、無線LAN(WLAN)及び/又はブルートゥース(BLUE Tooth)の測定結果など。
【0061】
選択可能に、上記ステップ41の前に、ネットワーク側機器は、構成情報を端末に送信し、前記端末によって記録すべき前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を構成する。
【0062】
上記ステップ41において、ネットワーク側機器は、前記端末から主動的に送信される前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を受信する。又は、ネットワーク側機器は、前記端末に要求メッセージを送信し、前記端末から、前記要求メッセージに基づいて送信される前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を受信する。選択可能に、前記要求メッセージを送信する前に、ネットワーク側機器は、前記端末から送信される前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報のログを受信し、前記ログに基づいて、前記端末に上記要求メッセージを送信する。
【0063】
上記ステップ41の後に、ネットワーク側機器は、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報、ランダムアクセスチャネルRACH(Random Access Channel)報告及び無線リンク失敗RLF(Radio Link Failure)報告情報に基づいて、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更のイベント及びパラメータの最適化処理を行う。具体的に、以下の少なくとも1つを含む。
1)前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報に基づいて、端末が条件付きハンドオーバをトリガしてターゲットセルにハンドオーバしたと判断し、かつ、前記ランダムアクセスチャネル報告又は無線リンク失敗報告情報に基づいて、端末が前記ターゲットセルにハンドオーバした後にまたソースセルにハンドオーバしたと判断し、かつ、2回のハンドオーバ間の時間間隔が予め設定された時間閾値より小さい場合、前記条件付きハンドオーバをトリガする関連イベントの閾値を調整して、関連イベントのトリガのハードルを高くする。
例えば、ネットワーク側機器は、UEがA3イベント又はA5イベントのハンドオーバを早まり、すなわちUEが条件付きハンドオーバをトリガしたが、UEがターゲットセルにハンドオーバした後に、急な無線リンク失敗の発生により元のセルに再構築したと判断する場合、a3‐Offsetを高くし、a5‐Threshold1を低くし、a5‐Threshold2を高くし、TTTを高くするなど、ハンドオーバのハードルを高くする。
2)前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報に基づいて、端末が条件付きハンドオーバをトリガしてターゲットセルにハンドオーバしたと判断し、かつ、前記ランダムアクセスチャネル報告又は無線リンク失敗報告情報に基づいて、端末が前記ターゲットセルにハンドオーバした後に、ソースセルとは異なる他のセルにまたハンドオーバしたと判断し、かつ、2回のハンドオーバ間の時間間隔が予め設定された時間閾値より小さい場合、前記条件付きハンドオーバをトリガする関連イベントの閾値を調整して、関連イベントのトリガのハードルを低くする。
例えば、ネットワーク側機器は、UEがA3イベント又はA5イベントのハンドオーバに遅れ、すなわちUEがサービスセルでRLFを発生し、別のセルに再構築したと判断した場合、a3‐Offsetを低くし、a5‐Threshold1を高くし、a5‐Threshold2を低くし、TTTを高くするなど、ハンドオーバのハードルを低くする必要がある。
3)前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報に基づいて、ネットワーク側によって同時に構成されているA3とA5イベントのイベント時間の間の間隔が予め設定された時間より大きいと判断すると、先トリガイベントがトリガーされるハードルを高くし、及び/又は、後トリガイベントがトリガされるハードルを低くする。
例えば、ネットワーク側機器がUEに対してA3とA5イベントの両方を構成したが、A3がトリガされてから長い時間が経ってA5がトリガされるようになるように、2つのイベントがトリガされる時間差が大きい場合、A3イベントは機能していないか、A5イベントにのみ依存していることを示す。その場合、2つのイベントがよりよく協力できるように、A3のトリガのハードルを高くし、又はA5のトリガのハードルを低くする必要がある。
4)UEからCPCそれともCHOの情報が報告されるかに応じて、ネットワーク側機器は、調整すべきイベントがCHOかCPCかを正確に判断することができる。
5)UEから報告された構成情報がMNから来るかSNから来るかに応じて、ネットワーク側機器は、対応するイベントのパラメータを調整するようにMN又はSNに通知することができる。
【0064】
以上、本開示の実施例の様々な方法を紹介した。以下、更に、上記方法を実施する装置を提供する。
【0065】
図5を参照して、本開示の実施例は、端末50を提供し、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を記録するための記録モジュール51と、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報をネットワークに送信するための送信モジュール52とを含む。
ここで、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
・前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCが構成された場合、前記条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの両方が構成された場合、条件付きハンドオーバ又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCである現在シーンを示すための情報。
【0066】
選択可能に、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含む。前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含む。
前記トリガイベントに対応する指標情報は、測定量、基準シンボルの種類、トリガ時間、トリガイベントに対応する閾値、ヒステリシス量、オフセット量のうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
選択可能に、前記送信モジュールは、更に、端末がアイドル状態又は非アクティブ状態又は接続状態にあるか、又は接続状態に移行する過程で、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を送信するために用いられる。
【0068】
選択可能に、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、ランダムアクセス報告又は接続確立報告又は無線リンク失敗報告又は事前定義メッセージを介して送信される。
【0069】
選択可能に、前記送信モジュールは、更に、主動的に前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報をネットワークに送信すること、又は、ネットワークから送信される要求メッセージを受信した後に、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報をネットワークに送信するために用いられる。
【0070】
選択可能に、前記送信モジュールは、更に、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報のログをネットワークに送信するために用いられる。
【0071】
選択可能に、前記端末は、
ネットワークから送信される構成情報を受信し、前記構成情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を構成し、又は、ローカルに予め記憶された情報に基づいて、前記端末によって記録すべき前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を構成するための構成モジュールを更に含む。
【0072】
なお、該実施例における端末は、上記図3に示す方法に対応する装置である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該装置の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。本開示の実施例による上記端末は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0073】
図6を参照して、本開示の実施例による端末の1つの構成図である。該端末600は、プロセッサ601と、トランシーバ602と、メモリ603と、ユーザインタフェース604と、バスインタフェースを含む。
【0074】
本開示の実施例において、端末は、メモリ603に記憶されてプロセッサ601で実行されるプログラムを更に含む。
【0075】
前記プロセッサ601は、前記プログラムを実行すると、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を記録するステップと、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報を端末からネットワークに送信するステップを実現させる。
ここで、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
・前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCが構成された場合、前記条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの両方が構成された場合、条件付きハンドオーバ又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCである現在シーンを示すための情報。
【0076】
なお、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムは、プロセッサ601によって実行されると、上記図3に示す情報送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0077】
図6において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ601をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ603をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ602は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ端末によっては、ユーザインタフェース604は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。
【0078】
プロセッサ601は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ603は、プロセッサ601による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0079】
なお、該実施例における端末は、上記図3に示す方法に対応する端末である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該端末の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。該端末において、トランシーバ602とメモリ603、及びトランシーバ602とプロセッサ601は、いずれもバスインタフェースを介して通信可能に接続され、プロセッサ601の機能がトランシーバ602によっても実行可能であり、トランシーバ602の機能がプロセッサ601によっても実行可能である。なお、本開示の実施例による上記端末は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0080】
本開示の一部の実施例において、プログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。該プログラムは、プロセッサによって実行されると、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を記録するステップと、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更に関する情報を端末からネットワークに送信するステップを実現させる。
ここで、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
・前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCが構成された場合、前記条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの両方が構成された場合、条件付きハンドオーバ又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCである現在シーンを示すための情報。
【0081】
該プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記の端末側に応用される情報送信方法におけるすべての実現方式を実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0082】
本開示の実施例は、図7に示すネットワーク側機器70を提供する。該ネットワーク側機器70は、端末から送信される条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報をネットワーク側機器が受信するための受信モジュール71を含む。
ここで、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
・前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCが構成された場合、前記条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの両方が構成された場合、条件付きハンドオーバ又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCである現在シーンを示すための情報。
【0083】
選択可能に、前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報は、サービスセル、ターゲットセル及び隣接セルのビームID、ビーム測定結果、セル内のビーム品質が予め設定された閾値を超えるビーム数のうちの少なくとも1つを含む。前記サービスセル及びターゲットセルは、それぞれプライマリセルPCell及び/又はプライマリセカンダリセルPSCellを含む。
前記トリガイベントに対応する指標情報は、測定量、基準シンボルの種類、トリガ時間、トリガイベントに対応する閾値、ヒステリシス量、オフセット量のうちの少なくとも1つを含む。
【0084】
選択可能に、前記ネットワーク側機器は、前記端末によって記録すべき前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を構成する構成情報を端末に送信するための送信モジュールを更に含む。
【0085】
選択可能に、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、ランダムアクセス報告又は接続確立報告又は無線リンク失敗報告又は事前定義メッセージを介して送信される。
【0086】
選択可能に、前記受信モジュールは、前記端末から主動的に送信される前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を受信すること、又は、前記端末に要求メッセージを送信し、前記端末から、前記要求メッセージに基づいて送信される前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を受信するために用いられる。
【0087】
選択可能に、前記受信モジュールは、前記端末から送信される前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報のログを受信するために用いられる。
【0088】
選択可能に、前記ネットワーク側機器は、
前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報、ランダムアクセスチャネルRACH報告及び無線リンク失敗RLF報告情報に基づいて、条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCのイベント及びパラメータの最適化処理を行うための最適化モジュールを更に含む。
【0089】
なお、該実施例における装置は、上記図4に示す方法に対応する装置である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該装置の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。本開示の実施例による上記装置は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0090】
図8を参照して、本開示の実施例によるネットワーク側機器800の1つの構成図である。該ネットワーク側機器800は、プロセッサ801と、トランシーバ802と、メモリ803と、バスインタフェースを含む。
本開示の実施例において、ネットワーク側機器800は、メモリ803に記憶されてプロセッサ801で実行されるプログラムを更に含む。前記プログラムは、プロセッサ801によって実行されると、端末から送信される条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報をネットワーク側機器が受信するステップを実現させる。
ここで、前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報は、以下の少なくとも1つを含む。
・前記条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの、A3イベント及びA5イベントのうちの少なくとも1つを含むトリガイベント;
・前記トリガイベントがトリガされるときに測定したビームに関する情報;
・前記トリガイベントに対応する指標情報;
・A3イベントとA5イベントの両方が構成された場合、下記情報のうちの少なくとも1つ:
前記A3イベントとA5イベントのトリガ順、又は、
前記A3イベントとA5イベントがトリガされる時間差、又は、
第1のイベントがトリガされたときに、第2のイベントに対応する測定情報及び指標情報、又は、
前記第2のイベントがトリガされたときに、前記第1のイベントに対応する測定情報及び指標情報;
ここで、第1のイベントと第2のイベントが、前記A3イベントとA5イベントのうち前後にトリガされるイベントであり、
・条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCが構成された場合、前記条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報が構成されるノードであって、マスターノードMNとセカンダリノードSNを含むノード;
・条件付きハンドオーバと条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCの両方が構成された場合、条件付きハンドオーバ又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCである現在シーンを示すための情報。
【0091】
なお、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムは、プロセッサ801によって実行されると、上記図4に示す情報送信方法の実施例の各プロセスを実現させ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0092】
図8において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ801をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ803をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ802は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。
【0093】
プロセッサ801は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ803は、プロセッサ801による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0094】
なお、該実施例におけるネットワーク側機器は、上記図4に示す方法に対応する機器である。上記の各実施例における実現方式は、いずれも該ネットワーク側機器の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。該端末において、トランシーバ802とメモリ803、及びトランシーバ802とプロセッサ801は、いずれもバスインタフェースを介して通信可能に接続され、プロセッサ801の機能がトランシーバ802によっても実行可能であり、トランシーバ802の機能がプロセッサ801によっても実行可能である。なお、本開示の実施例による上記ネットワーク側機器は、上記の方法実施例によって実現されるすべての方法のステップを実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、本実施例における、方法の実施例とは同じである部分及び有益な効果について具体的に繰り返して記載しない。
【0095】
本開示の一部の実施例において、プログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を更に提供し、該プログラムは、プロセッサによって実行されると、端末から送信される条件付きハンドオーバ及び/又は条件付きプライマリセカンダリセル変更CPCに関する情報を受信するステップを実現させる。
【0096】
該プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記のネットワーク側機器に応用される情報受信方法の全ての実現方式を実現することができ、かつ同一の技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0097】
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニット及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
【0098】
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
【0099】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された装置及び方法は、他の方式で実施されることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、又は、一部の特徴は、無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示されており又は議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置又はユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0100】
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
【0101】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
【0102】
前記機能は、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現され独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的又は従来技術に貢献した部分、又は当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべて又は一部のステップをコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0103】
本開示の実施例に記載のこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせによって実現される。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットなどは、1つ又は複数のASIC(Application Specific Integrated Circuits)、DSP(Digital Signal Processing)、DSPD(DSP Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、それ以外の本開示に記載の機能を実行するための電子ユニット又はそれらの組み合わせで実現される。
【0104】
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態であるが、本開示の保護範囲は、これらに限定されない。当業者が本開示によって開示されている技術範囲内で容易に想到できる変化や置換は、すべて本開示の保護範囲内に含まれる。よって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8