(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138371
(43)【公開日】2024-10-08
(54)【発明の名称】移動自動販売機
(51)【国際特許分類】
G07F 9/00 20060101AFI20241001BHJP
G07F 9/10 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
G07F9/00 P
G07F9/10 F
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024109032
(22)【出願日】2024-07-05
(62)【分割の表示】P 2021517036の分割
【原出願日】2019-09-13
(31)【優先権主張番号】16/146,994
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】エマド・ジャファ
(72)【発明者】
【氏名】チュク・チー・ラウ
(72)【発明者】
【氏名】シュエジュン・リー
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・セロック
(72)【発明者】
【氏名】ワイ・ティン・チャン
(72)【発明者】
【氏名】サミュエル・ルーク・ジョンストン
(72)【発明者】
【氏名】マーティン・トーマス・ミッチェル
(72)【発明者】
【氏名】ユアン・モリソン
(72)【発明者】
【氏名】エリック・デイビッド・ウィリアムズ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自律的に動作することができ、ユーザまでナビゲートして、製品を販売することができる移動自動販売機を提供する。
【解決手段】製品を保管し、様々な場所で消費者に売るための移動自動販売機。移動自動販売機は、製品保管システム、ユーザインターフェース、パワートレインシステム、及び制御ユニットを含んでもよい。消費者は、スマートフォンなどのモバイルデバイスを使用して、移動自動販売機内の製品のリストを閲覧することができる。消費者は、モバイルデバイスを使用して移動自動販売機をある場所に呼び出してもよく、移動自動販売機は消費者との取引を自動的に完了してもよく、消費者は移動自動販売機から製品を受け取る。制御ユニットは、移動自動販売機が消費者の場所に自律的に移動することを可能にし得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動自動販売機から製品を販売するための方法であって、
前記移動自動販売機に収容された製品のリストをユーザモバイルデバイス上に表示することと、
前記ユーザモバイルデバイスから、製品選択及び場所情報を含むユーザ情報を受信することであって、前記ユーザが、前記移動自動販売機とは異なる場所にいる、受信することと、
受信された前記ユーザ情報に基づいて、前記移動自動販売機を前記場所まで自動的に動かすことと、
前記製品に関連する前記ユーザとの取引を実行することと、を含む、方法。
【請求項2】
実行された前記ユーザとの前記取引に基づいて、前記移動自動販売機に収容された製品の前記リストを更新することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザモバイルデバイスから受信された前記場所情報が、前記ユーザの前記場所である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザモバイルデバイスから受信された前記場所情報が、前記ユーザの前記場所以外の場所でいる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記移動自動販売機が、所定の地理的エリア内でのみ動作するように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記製品が包装された製品である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザモバイルデバイスがスマートフォンである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
製品を販売する方法であって、
移動自動販売機に収容された製品のリストをユーザモバイルデバイスで受信することと、
前記ユーザの場所を前記移動自動販売機に送信することであって、前記移動自動販売機が、前記ユーザの前記場所に自動的にナビゲートするように構成されている、送信することと、
前記ユーザとの取引を実行することであって、前記ユーザが、前記移動自動販売機から製品を受け取る、実行することと、を含む、方法。
【請求項9】
実行された前記ユーザとの前記取引に基づいて、前記移動自動販売機に収容された製品の前記リストを更新することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記取引が電子決済を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ユーザモバイルデバイスがスマートフォンである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
自律型移動自動販売機であって、
1つ以上の製品を保管するための製品保管システムと、
情報を表示するように構成されたユーザインターフェースと、
前記製品保管システム内の製品のリストを遠隔場所にいるユーザに送信し、前記ユーザから製品選択を受信するように構成された送受信機と、
前記製品保管システムに結合され、販売された製品を受け取るために前記ユーザによってアクセス可能な排出開口部と、
制御ユニットであって、前記制御ユニットが、前記移動自動販売機が、所定の地理的エリア内でのみ動作することを可能にするように構成されており、
販売動作中、前記制御ユニットが、前記移動自動販売機を前記ユーザの前記場所に自動的に移動させる、制御ユニットと、を備える、自律型移動自動販売機。
【請求項13】
前記製品保管システムが、第1の製品区画及び第2の製品区画を含む、請求項12に記載の自律型移動自動販売機。
【請求項14】
第1の製品区画及び第2の製品区画のうちの1つが温度制御されている、請求項13に記載の自律型移動自動販売機。
【請求項15】
前記所定の地理的エリアがキャンパスである、請求項12に記載の自律型移動自動販売機。
【請求項16】
前記移動自動販売機が、前記ユーザと取引する、請求項12に記載の自律型移動自動販売機。
【請求項17】
前記ユーザインターフェースが、前記ユーザからの入力を受信するように構成されている、請求項12に記載の自律型移動自動販売機。
【請求項18】
自律型移動自動販売機であって、
1つ以上の製品を保管するための製品区画と、
ユーザモバイルデバイスから製品選択を受信するように構成されている送受信機と、
前記製品区画に結合され、販売された製品を受け取るためにユーザによってアクセス可能な排出開口部と、
制御ユニットであって、前記制御ユニットが、前記移動自動販売機を自動的に移動させるように構成されており、
販売動作中、前記移動自動販売機が、前記ユーザの前記場所に自動的に移動する、制御ユニットと、を備える、自律型移動自動販売機。
【請求項19】
前記送受信機が、前記製品区画内のリスト製品を前記ユーザモバイルデバイスに送信するように構成されている、請求項18に記載の自律型移動自動販売機。
【請求項20】
前記自律型移動自動販売機が屋外で動作するように構成されている、請求項18に記載の自律型移動自動販売機。
【請求項21】
前記自律型移動自動販売機が、建物内の複数のフロアで動作するように構成されている、請求項18に記載の自律型移動自動販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
記載される実施形態は、概して、移動自動販売機などの移動製品ディスペンサに関する。具体的には、実施形態は、ユーザによってある場所に呼び出されて、ユーザとの取引を完了することができる自律型移動自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
自動販売機は、消費者が、需要に応じて、食品、飲料、又は他の消耗品などの様々な製品を購入することを可能にする。販売用の同様の製品を提供するいくつかの小売環境(例えば、コンビニエンスストア又はキオスクなど)の代わりになるものとして、自動販売機はいくつかの利点を有する。例えば、いくつかの自動販売機は、取引を完了するための従業員の存在を必要とせず、それによって、運用コストを削減し、この機械を、商品を消費者に販売するための安価な手段とする。更に、いくつかの自動販売機は、迅速かつ効率的な取引を可能にし、消費者の購入体験を向上させる。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの実施形態は、自律的に動作することができ、ユーザまでナビゲートして、製品を販売することができる移動自動販売機を提供する。これらにより、ユーザが、スマートフォンなどのモバイルデバイスを使用して、ユーザの場所又は別の所定の場所に移動自動販売機を便利に呼び出し、移動自動販売機から製品を購入し、受け取ることが可能となる。移動自動販売機から製品を販売する方法もまた、本明細書に記載される。
【0004】
例えば、移動自動販売機から製品を販売する方法は、移動自動販売機に収容された製品のリストをユーザモバイルデバイスに送信することを含み得る。次いで、リストは、ユーザモバイルデバイス上に表示されてもよく、ユーザは、製品を選択してもよい。本方法はまた、ユーザモバイルデバイスから、製品選択、及びユーザの場所などの場所情報、又はユーザが自動販売機と接触することを望む場所などの場所情報を受信することを含んでもよい。次いで、受信されたユーザ情報に基づいて、移動自動販売機は、所望の場所でユーザと接触するように自動的に動くことができる。次いで、ユーザの場所に到着した後、取引が、製品に関連してユーザと実行されてもよい。
【0005】
移動自動販売機から製品を販売する方法は、移動自動販売機に収容された製品のリストをユーザモバイルデバイスで受信することを含み得る。次いで、ユーザの場所が、移動自動販売機に送信されてもよい。移動自動販売機は、次いでユーザの場所に自動的にナビゲートするように構成されていてもよい。次いで、ユーザの場所に到着した後、ユーザが移動自動販売機から製品を受け取るユーザとの取引を実行することができる。
【0006】
実施形態は、自律型移動自動販売機を含み、移動自動販売機は、製品を保管するための製品保管システム、情報を表示するためのユーザインターフェース、送受信機、排出開口部、及び制御ユニットを含む。送受信機は、情報を送受信するように構成されている。送信され得る情報は、製品保管システム内に保管された製品のリストを含んでもよい。受信され得る情報は、ユーザからの製品選択を含んでもよい。排出開口部が製品区画に結合されていてもよく、ユーザは、販売された製品を受け取るために排出開口部にアクセスすることができる。制御ユニットは、自動販売機の移動を自動的に制御することができ、自動販売機の動作を所定の地理的エリア内に制限することができる。
【0007】
実施形態はまた、自律型自動販売機も含んでもよく、移動自動販売機は、製品を保管するための製品区画、送受信機、排出開口部、及び制御ユニットを含む。送受信機は、情報を送受信するように構成されている。受信され得る情報は、ユーザモバイルデバイスからの製品選択を含み得る。排出開口部が製品区画に結合されていてもよく、ユーザは、販売された製品を受け取るために排出開口部にアクセスすることができる。制御ユニットは、移動自動販売機の移動を自動的に制御することができ、販売動作中に移動自動販売機をユーザの場所に自動的に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面は、本発明に組み込まれ、本明細書の一部を形成し、本発明の実施形態を例示し、本説明と一緒に、更に本発明の原理を説明し、かつ当業者(複数可)が本発明を作製し、使用することを可能にする役割を果たす。
【0009】
【
図1】いくつかの実施形態による、移動自動販売機の斜視図である。
【0010】
【
図2】いくつかの実施形態による、移動自動販売機の部分断面図である。
【0011】
【
図3】いくつかの実施形態による、移動自動販売機及びドッキングステーションの部分断面図である。
【0012】
【
図4】いくつかの実施形態による、本明細書に記載された例示的な構成要素の使用及び相互接続に好適な例示的なネットワーク環境を示す。
【0013】
【
図5】いくつかの実施形態による、本明細書に記載された例示的な構成要素の使用及び相互接続に好適な例示的なネットワーク環境を示す。
【0014】
【
図6】いくつかの実施形態による、移動自動販売機の使用方法のステップを示すブロック図である。
【0015】
【
図7】いくつかの実施形態による、ユーザモバイルデバイス表示装置の模式図である。
【0016】
【
図8】いくつかの実施形態による、ユーザモバイルデバイス表示装置の模式図である。
【0017】
【
図9】実施形態が実施され得る例示的なコンピュータシステムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以降、添付図面に例示されるような本発明の実施形態を参照して、本発明(複数可)を詳細に説明する。「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an exemplary embodiment)」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は、必ずしも同じ実施形態を言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態と関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかに関わりなく、他の実施形態と関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0019】
いくつかの自動販売機の消費者へのアピール力及び収益性は、便利かつ効率的な方法で消費者にサービスを提供する自動販売機の能力と著しく相関し得る。自動販売機の利便性の1つの尺度は、交通量の多い領域などの消費者にとって利便性の高い領域に対する自動販売機の場所であってもよい。しかしながら、特定のサイズ及び/又はインフラストラクチャ要件により、いくつかの自動販売機は、交通量の多いエリアではないエリアでの配置に限定され得るため、消費者がわざわざ自動販売機から商品を購入するために移動することが必要とされる。更に、本質的に定置式のいくつかの自動販売機は、1つの場所でしか消費者にサービスを提供することができず、これにより、消費者へのアピール力及び自動販売機の収益性が制限される場合がある。
【0020】
本明細書に記載されたいくつかの実施形態は、複数の場所で便利に消費者にサービスを提供するように構成された移動自動販売機を提供する。このような移動自動販売機は、モバイルデバイス上のアプリケーションを使用して、ユーザが移動自動販売機をユーザの場所に呼び出すことを可能にするように構成されてもよい。移動自動販売機は、移動自動販売機を自律的にユーザの場所に移動させるように構成された制御ユニットを含んでもよい。このようにして、いくつかの実施形態は、移動自動販売機が消費者と接触する場所まで移動する間、消費者が静止したままであることを可能にすることによって、消費者に利便性を提供し得る。
【0021】
いくつかの実施形態は、消費者が多い複数のエリアにサービスを提供することが可能な移動自動販売機を提供することができ、したがって、移動自動販売機の収益性を高めることができる。例えば、本明細書に記載された移動自動販売機は、消費者が製品を購入している可能性が高い時間及び場所を判定し、次いで、それらの場所に自動的にナビゲートして、消費者に製品を広告し、かつ販売することができる。更に、これらの自動販売機は移動可能であるため、それらは、自動販売機専用の交通量が多いエリア内の空間又はインフラストラクチャを必要とすることなく、交通量が多いエリア内で消費者にサービスを提供することができる。
【0022】
ここで、実施形態を、図を参照してより詳細に説明する。
図1及び2を参照すると、移動自動販売機10は、製品保管システム100、ユーザインターフェース200、パワートレインシステム300、及び制御ユニット400を含んでもよい。
【0023】
製品保管システム100は、ユーザに販売される1つ以上の製品20を保管し、表示し、かつ/又は排出するように構成されている。製品20は、腐敗しやすい製品及び保存の利く製品を含んでもよい。製品20としては、チップス、キャンディバー、ソフトドリンク、水、炭酸水、ジュース、アルコール飲料、スポーツ飲料、既製包装品、新鮮な食料品、又は他の好適な製品を挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、製品20は、便宜的な品目、薬品、洗面用具、電子デバイス、又は他の好適な保存の利く製品を含んでもよい。
【0024】
製品保管システム100は、内部表面104によって画定された内部空間102を含んでもよい。いくつかの実施形態では、製品保管システム100は、製品20を保管するように構成された1つ以上の製品区画を含んでもよい。
図2に示されるように、例えば、製品保管システム100は、第1の製品区画110、及び、第1の製品区画110に隣接しているが第1の製品区画110とは別個に設置された第2の製品区画120を含んでもよい。壁108は、第1の製品区画110と第2の製品区画120との間に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、壁108は、第1の製品区画110と第2の製品区画120との間の熱交換を低減するために断熱されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の製品区画110は、第2の製品区画120とは異なる種類の製品20を保管してもよい。例えば、保存の利く製品20は、第1の製品区画110内に保管されてもよく、腐敗しやすい製品20は、第2の製品区画120内に保管されてもよい。いくつかの実施形態では、室温以外の温度で好ましくは供給される製品20は、第2の製品区画120内に保管されてもよく、好ましくは室温で供給される製品20は、第1の製品区画110内に保管されてもよい。いくつかの実施形態では、第1及び第2の製品区画110、120内に保管された製品20の全ては、同じ種類、重量、体積、及び/又はコストであり得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、製品保管システム100の少なくとも一部分は、ユーザが第1及び第2の製品区画110、120の一方又は両方を見ることができるように、透明である。
【0026】
温度制御システム122は、例えば、製品区画110、120への熱を除去すること又は加えることによって、製品区画110、120の一方又は両方の温度を制御するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の製品区画120は温度制御され、第1の製品区画110は温度制御されない。いくつかの実施形態では、第1及び第2の製品区画110、120の両方が温度制御される。いくつかの実施形態では、第1又は第2の製品区画110、120のいずれも温度制御されない。
【0027】
温度制御システム122は、例えば、熱電冷却器、冷凍システム、又は他の電動冷却システムであってもよい。いくつかの実施形態では、温度制御システム122は、例えば、氷、氷パック、冷却パック、又は相当量の熱を吸収することができる他の熱コンデンサなどの受動的冷却システムであってもよい。温度制御システム122は、熱電加熱器、ヒートポンプ、又は他の電動加熱システムであってもよい。いくつかの実施形態では、温度制御システム122は、例えば、熱パック、化学熱パック、又は相当量の熱を放出することができる他の熱コンデンサなどの受動加熱システムであってもよい。いくつかの実施形態では、製品保管システム100又は製品保管システム100の一部分は、内部空間102と移動自動販売機10を取り囲む周囲条件との間の熱交換を低減させるために、断熱材料を含み得る。いくつかの実施形態では、空気の層が、外面106と内面104との間で封止されて、断熱材として作用し得る。いくつかの実施形態では、通気口124は、第1及び/又は第2の製品区画110、120からの熱が環境に排出されるか、又は温度制御システム122によって環境から吸収され得る、移動自動販売機10の側部14内に設置されてもよい。
【0028】
製品保管システム100は、販売された製品20を受け取るためにユーザによってアクセス可能な排出開口部150を含んでもよい。いくつかの実施形態では、排出開口部150は、移動自動販売機10の側部14内に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、排出開口部150は、移動自動販売機10の上部16、前部12又は後部18上に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、排出開口部150は、閉鎖位置にあるときに排出開口部150を覆うように構成された排出開口扉152を含んでもよい。
【0029】
製品保管システム100内に保管されている製品20は、製品区画110、120内の行、列、及び/又はスタックに配設されてもよい。いくつかの実施形態では、製品保管システム100は、販売動作中に製品区画110、120から排出開口部150に製品20を移動させるための1つ以上の排出構成要素170を含んでもよい。いくつかの実施形態では、排出構成要素170は、例えば、製品20を回転させたときに製品20を変位させるコイル、製品20を直線的に変位させるコンベアシステム、製品20を押す、又は引く油圧、空気圧若しくは電動アクチュエータ、又は、製品20を持ち上げる、保持する、及び/又は輸送するように構成されたロボット器具であってもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のシュート、スライド、又は通路を使用して、製品20を製品区画110、120から排出開口部150に移動させてもよい。
【0030】
製品保管システム100は、ユーザが第1及び/又は第2の製品区画110、120にアクセスすることができる製品保管扉130を含んでもよい。いくつかの実施形態では、製品保管扉130は、自動販売機10の上部16上に設置されてもよい。製品保管扉130は、第1及び第2の製品区画110、120が販売される製品20を補充又は再補充され得るように、開放されてもよい。いくつかの実施形態では、製品保管扉130は、ロック132を含んでもよく、認可されたユーザのみが第1及び/又は第2の製品区画110、120にアクセスすることができるようにロックされてもよい。以下に更に詳細に記載されるように、いくつかの実施形態では、製品保管扉130は、販売動作中にユーザによって選択的にアクセス可能であってもよい。いくつかの実施形態では、製品保管システム100は、製品保管扉130が開放位置にあるときに自動的に又は手動で延長され得る引き出しを含んでもよい。
【0031】
製品保管システム100は、販売動作中に第1及び/又は第2の製品区画110、120から取り出される製品20の種類及び量を判定するように構成された1つ以上の製品取出センサ160を含んでもよい。いくつかの実施形態では、製品取出センサ160は、無線周波数識別(「radio frequency identification、RFID」)読み取り器であってもよく、製品区画110、120内の各製品20は、製品20が取り外されたときに製品取出センサ160によって読み取られ得るそれぞれの製品20に関する情報を含む、RFIDタグを含んでもよい。同様に、製品取出センサ160は、例えば、販売動作中に製品区画110、120から取り出された製品20の種類及び量を判定するように構成されているバーコード又は画像センサなどの別の自動認識及びデータ取得(「automatic identification data capture、AIDC」)システムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、製品取出センサ160は、製品区画110、120内に保管された製品20の重量を測定し、製品20の測定された重量変化を使用して、取り出された製品20の種類及び量を判定してもよい。いくつかの実施形態では、製品取出センサ160は、製品区画110、120内の製品20の有無を検出するように構成されたセンサを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、製品取出センサ160は、製品区画110、120内に保管されたそれぞれの製品20に近接して設置された超音波センサを含んでもよい。製品20が超音波センサに近接して設置されるとき、センサは、製品20の存在を感知し得る。製品20が超音波センサから離れて移動するとき、センサは、製品20の不在を感知し得る。販売動作中、製品取出センサ160は、製品区画110、120内の製品20の数の測定された変化を使用して、取り出された製品20の種類及び量を判定してもよい。同様に、いくつかの実施形態では、製品取出センサ160は、赤外線源及び赤外線センサを含み得る赤外線光ゲートを含んでもよい。赤外線源と赤外線センサとの間に製品20が設置されると、光源からの赤外線が赤外線センサに到達することができず、それは製品20が存在することを示す。赤外線源と赤外線センサとの間から生成物20が取り出されると、光源からの赤外線は赤外線センサに到達することができ、それは製品20が存在しないことを示す。販売動作中、製品取出センサ160は、製品区画110、120内の製品20の数の測定された変化を使用して、取り出された製品20の種類及び量を決定してもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、ユーザ入力を受信し、ユーザに情報を伝達するためのタッチスクリーン表示装置を備える。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、ユーザから入力を受信するための電気機械的ボタンを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、ユーザと通信するか、又は情報をユーザに表示するための視覚的表示装置を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、タッチスクリーン、電気機械的ボタン、及び/又は視覚表示装置の組み合わせを含んでもよい。ユーザインターフェース200は、製品保管システム100内の製品20に関する情報を表示してもよい。ユーザインターフェース200は、ユーザから支払いを受諾するための決済システム210(例えば、紙幣識別機、硬貨スロット、又はクレジットカード読み取り器)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、決済システム210は、デジタルウォレットサービス及び/又はモバイル決済サービスを使用して支払いを受諾するように構成されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、顧客を識別するための機械可読品目を読み取る1つ以上の読み取り器又はスキャナ220を含んでもよい。機械可読品目としては、バーコード、磁気ストリップ、クイックレスポンス(quick response、QR)コード、無線周波数識別(RFID)タグ、Bluetooth対応デバイス(例えば、携帯電話)、Bluetooth Low Energy(BLE)デバイス、又は超音波通信デバイス(例えば、LISNR(登録商標)超音波技術を有するデバイス)が挙げられ得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、スキャナ220は、顧客の1つ以上の生体特性を識別するように構成されてもよい。生体センサ220としては、例えば、指紋読み取り器、指静脈スキャナ、網膜スキャナ、虹彩スキャナ、(写真を撮る、かつ/又は映像を記録するための)カメラ、又はマイクロフォンが挙げられ得るが、これらに限定されない。顧客の生体特性(複数可)は、指紋、指静脈パターン、網膜プロファイル、虹彩プロファイル、顔プロファイル、及び音声プロファイルを含んでもよい。
【0034】
パワートレインシステム300は、推進システム310及び蓄電システム320を含み得る。推進システム310は、例えば、電動モータ、内燃機関、又は電動モータ及び燃焼機関の両方の構成要素を含むハイブリッド設計を含んでもよい。蓄電システム320は、例えば、エネルギーを電力供給システム310及び/又は移動自動販売機10の他の要素に蓄えるための1つ以上の電池、再充電可能電池、又は燃料タンクを含んでもよい。パワートレインシステム300は、移動自動販売機10を移動させ、かつ操向させるために、推進システム310から電力を受ける1つ以上の車輪340を含んでもよい。ホイール340は、屋内、屋外、及び/又はオフロード移動のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、通気孔124は、パワートレインシステム300からの排気又は熱が、移動自動販売機10から環境まで逃がれることを可能にし得る。パワートレインシステム300は、移動自動販売機10のための自律型移動性を提供するように構成され得る。
【0035】
制御ユニット400は、移動自動販売機10が自律的に動作することを可能にするように構成されてもよく、これは、すなわち、直接的な人間の介入なしである。いくつかの実施形態では、制御ユニット400は、移動自動販売機10の全ての態様を制御してもよい。いくつかの実施形態では、制御ユニット400は、移動自動販売機10を取り囲む環境に関する情報を収集するように構成された環境センサ410を含んでもよい。環境センサ410は、例えば、画像センサ、カメラ、赤外線センサ、超音波センサ、レーダー、及び/又は光検出及び測距(「LIDAR」)センサを含む1つ以上のセンサを含んでもよい。環境センサ410は、例えば、移動自動販売機10の場所、速度、及び/又は軌道を判定するセンサを含んでもよい。このようにして、環境センサ410は、ナビゲーションセンサを備えてもよく、例えば、全地球測位システム(「global positioning system、GPS」)、車輪速度センサ、又は加速度計を含んでもよい。制御ユニット400は、環境センサ410から情報を受信し、情報を使用して、環境及び/又は目的地を介して移動自動販売機10を自動的に移動させることができる。制御ユニット400は、移動自動販売機10の移動を制御するために、パワートレインシステム300に命令を送信することができる。
図1は、移動自動販売機10移動自動販売機の前部12上に設置された単一の環境センサ410を示すが、移動自動販売機10の任意の部分上に設置された複数の環境センサ410を含んでもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、制御ユニット400は、移動自動販売機10が、例えば、キャンパス、建物内部、スポーツ複合施設、劇場、スタジアム、コンサート会場、フェスティバル会場、他のイベント会場、ホテル、学校、建物の特定のフロア若しくはエリア、又は他の好適な地理的エリアなどの所定の地理的エリア内でのみ移動し、かつ動作することを可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、オペレータは、移動自動販売機10の特定の又は全ての機能を遠隔場所から連続的又は断続的に制御することができる場合がある。いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、建物のフロア間を移動するように構成されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、屋内のみで動作するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、屋外のみで動作するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、屋内及び屋外で動作するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、移動自動販売機10又は移動自動販売機10の部分は、例えば雨、雪、汚れ、熱、及び/又は低温などの環境条件に対して抵抗があり、かつ/又は封止されてもよい。
【0038】
図3を参照すると、ドッキングステーション500は、本明細書に記載されるように、移動自動販売機10を受けるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、ドッキングコネクタ330を含んでもよい。ドッキングコネクタ330は、ドッキングステーション500上に設置されたドッキングポート530に自動的に接続するように構成されてもよい。実施形態では、ドッキングコネクタ330は、電源コード又は燃料ラインを備えてもよい。ドッキングコネクタ330がドッキングポート530に接続されるとき、例えば、移動自動販売機10は、蓄電システム320に補充するためにドッキングステーション500から電力又は燃料を受けることができる。いくつかの実施形態では、ドッキングステーション500は、購入電力に接続されてもよく、移動自動販売機10内の電池を再充電するために電力を変換してもよい。いくつかの実施形態では、通気口124は、再充電プロセス中に、ガス又は熱が、移動自動販売機10から環境まで逃がれることを可能にし得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、ドッキングステーション500は、製品20を保管するように構成された1つ以上の製品区画を含んでもよい。
図3に示されるように、例えば、ドッキングステーション500は、第1の保管区画510及び第2の保管区画520を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の保管区画510は、第2の保管区画520とは異なる種類の製品20を保管してもよい。例えば、保存の利く製品20は、第1の保管区画510内に保管されてもよく、腐敗しやすい製品20は、第2の保管区画520内に保管されてもよい。いくつかの実施形態では、室温以外の温度で好ましくは供給される製品20は、第2の保管区画520内に保管されてもよく、好ましくは室温で供給される製品20は、第1の保管区画510内に保管されてもよい。壁508は、第1の保管区画510と第2の保管区画520との間に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、壁508は、第1の保管区画510と第2の保管区画520との間の熱交換を低減するために断熱されてもよい。
【0040】
温度制御システム522は、例えば、製品区画510、520への熱を除去すること又は加えることによって、製品区画510、520の一方又は両方の温度を制御するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の保管区画520は温度制御され、第1の保管区画510は温度制御されない。いくつかの実施形態では、第1及び第2の保管区画510、520の両方が温度制御される。いくつかの実施形態では、第1又は第2の保管区画510、520のいずれも温度制御されない。
【0041】
温度制御システム522は、例えば、熱電冷却器、冷凍システム、又は他の電動若しくは受動的冷却システムであってもよい。温度制御システム522は、熱電加熱器、ヒートポンプ、又は他の電動若しくは受動加熱システムであってもよい。いくつかの実施形態では、ドッキングステーション500又はドッキングステーション500の一部分は、製品保管区画510、520の内の一方又は両方とドッキングステーション500を取り囲む周囲条件との間の熱交換を低減させるために、断熱材料を含み得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、ドッキングステーション500は、保管区画510、520から製品20を製品保管システム100に補充又は再補充するように構成されてもよい。同様に、ドッキングステーション500は、製品保管システム100から製品20を取り出すように構成されてもよい。ドッキングステーション500は、再積み込み動作中に製品20を製品保管システム100に又は製品保管システム100から追加する、又は取り出すためのロボット器具540を含んでもよい。ロボット器具540は、例えば、製品20を追加する、若しくは製品保管システム100から製品20を取り出すためのロボットアーム又は別の手段であってもよい。いくつかの実施形態では、製品の積み込み又は搬出動作は、自動であってもよく、これは、すなわち、人間の支援なしである。ドッキングステーション500は、ロボット器具540及び/又はドッキングステーション500の他の機能を制御するドッキング制御ユニット560を含んでもよい。いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、制御ユニット560と通信してもよく、例えば、特定の種類及び量の製品20を製品保管システム100に積み込むように制御ユニット560に命令することができる。いくつかの実施形態では、制御ユニット560は、製品保管システム100に積み込む製品20の種類及び量を判定してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、制御ユニット400は、移動自動販売機が移動し、ドッキングステーション500の特定の半径内のみで動作することを可能にするように構成されてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、ドッキングステーション500は、トラック、バン、又はサービス車両などの移動プラットフォームであってもよい。
【0045】
図2及び4を参照すると、制御ユニット400は、無線で情報を送受信するように構成された送受信機420を含んでもよい。送受信機420は、制御ユニット400が、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(「wireless local area network、WLAN」)、キャンパスエリアネットワーク(「campus area network、CAN」)、メトロポリタンエリアネットワーク(「metropolitan area network、MAN」)、又はワイドエリアネットワーク(「wide area network、WAN」)を含み得るネットワーク600に接続することを可能にし得る。送受信機420は、例えば、非常に高い周波数又は超高周波数範囲などの様々な周波数で動作するように構成されてもよく、例えば、携帯電話、WIFI(商標)、又はBLUETOOTH(登録商標)無線ネットワークなどの特定のネットワーク規格と互換性があり得る。
【0046】
図3及び5を参照すると、ドッキングステーション500は、情報を無線で送受信するように構成された送受信機550を含んでもよい。送受信機550は、ドッキング制御ユニット560がネットワーク600及び/又は移動自動販売機10に接続することを可能にし得る。送受信機420は、例えば、非常に高い周波数又は超高周波数範囲などの様々な周波数で動作するように構成されてもよく、例えば、携帯電話、WIFI(商標)、又はBLUETOOTH(登録商標)無線ネットワークなどの特定のネットワーク規格と互換性があり得る。いくつかの実施形態では、ドッキングステーション500は、有線接続を介してネットワーク600に接続することができる。
【0047】
図4及び5に例示されるように、移動自動販売機10は、ネットワーク600を介してユーザモバイルデバイス700と通信することができる。ユーザモバイルデバイス700は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、又は有線若しくは無線接続を介してネットワーク600に接続することができる他のコンピューティングデバイスであってもよい。ユーザモバイルデバイス700は、GPS、又はユーザモバイルデバイス700の場所を判定する別の手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザモバイルデバイス700は、移動自動販売機10に直接接続することができる。いくつかの実施形態では、管理者デバイス800はまた、ネットワーク600に接続されてもよく、ユーザモバイルデバイス700と移動自動販売機10との間で情報を監視し、かつ/又は送信するために使用されてもよい。管理者デバイス800は、ユーザアカウント、自動販売機在庫を管理し、かつ取引を処理するように構成され得る。移動自動販売機10及び/又はドッキングステーション500は、製品在庫が低く、再補充する必要があるときに管理者デバイス800に通知することができる。管理者デバイス800は、制御ユニット400及び制御移動自動販売機10に遠隔で接続することができる。
図5に例示されるように、2つ以上の移動自動販売機10は、ドッキングステーション500に無線で接続されてもよい。いくつかの実施形態では、ドッキングステーション500は、キャンパス、会場、又は建物内に配置され、移動自動販売機10、又は、キャンパス、会場、若しくは建物にサービスを提供するいくつかの移動自動販売機10のためのハブとして機能してもよい。
【0048】
管理者デバイス800は、スキャナ220によって識別された機械可読項目又は生体特性(複数可)に基づいて、顧客を認証するように構成されてもよい。顧客を認証した後、管理者デバイス800は、認証された顧客を顧客アカウントと関連付けることができる。いくつかの実施形態では、管理者デバイス800は、スキャナ220によって識別された機械可読項目に基づいて、データベース内の特定の顧客アカウントを探し出すことができる。いくつかの実施形態では、管理者デバイス800は、スキャナ220によって識別された生体特性(複数可)に基づいて、データベース内に特定の顧客アカウントを探し出すことができる。管理者デバイス800は、顧客の識別された生体特性(複数可)を認可された生体特性のデータベースと比較することによって、特定の顧客アカウントを探し出すことができる。
【0049】
図7及び8に例示されるように、ユーザモバイルデバイス700は、移動自動販売機10から情報を受信し、移動自動販売機10に情報を送信するように構成されたアプリケーションを含んでもよい。いくつかの実施形態では、例えば、ユーザモバイルデバイス700は、1つ以上の移動自動販売機10の場所、及び移動自動販売機(複数可)10が動作するように構成されている所定の地理的エリアの地理的境界710を示してもよいマップを表示してもよい。ユーザモバイルデバイスはまた、ユーザ720の場所及び/又はユーザが移動自動販売機10と接触することができる別個の場所730を表示するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザモバイルデバイス700は、例えば、ユーザアカウント情報、購入のために利用可能な製品及びそれらの価格のリスト、購入のために利用可能な製品の画像、及び/又は取引の概要などの情報を表示するように構成されてもよい。
【0050】
制御ユニット400、ドッキング制御ユニット560及び/又は管理者デバイス800は、移動自動販売機10、ドッキングステーション500及び/又はユーザモバイルデバイス700に関する情報を記憶するためのメモリを含み得る。この情報としては、例えば、製品情報、移動自動販売機場所情報、ユーザ場所情報、取引場所、取引時間、及び/又は他の情報が含まれてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、制御ユニット400、ドッキング制御ユニット560及び/又は管理者デバイス800のうちの1つ以上は販売するために利用可能な製品20のリストを、移動自動販売機10内に維持することができる。リストは、例えば、移動自動販売機10に製品20が積み込まれた、若しくは再積み込みされた後、又は製品20がユーザに販売された後に、手動で又は自動的に更新されてもよい。
【0052】
図6に例示されるように、販売動作は、移動自動販売機10内の製品20のリストを送受信すること、製品選択及び場所を送受信すること、移動自動販売機10を該場所まで自動的に動かすこと、ユーザとの取引を実行すること、並びに、移動自動販売機10内の製品20のリストを更新することを含み得る。
【0053】
いくつかの実施形態による販売動作の間、移動自動販売機10は、ユーザモバイルデバイス700を使用して、ユーザによって場所に呼び出されてもよい。ユーザモバイルデバイス700は、ユーザの場所を自動的に判定することができるか、又は、ユーザに、ユーザの現在の場所、若しくはユーザが移動自動販売機10と接触することを望む別の場所を含んでもよい場所情報を提供するようにユーザに求めることができる。ユーザ場所情報を受信した後、移動自動販売機10は、ユーザの場所まで自動的に動くことができる。移動自動販売機10がユーザの場所に到着した後、ユーザは、ユーザインターフェース200を使用して、製品20の支払いを選択し、提供することができる。次いで、ユーザは、移動自動販売機10から選択された製品20を受け取ることができる。
【0054】
いくつかの実施形態による販売動作中、ユーザモバイルデバイス700は、移動自動販売機10に収容された製品20のリストを受信することができる。次いで、移動自動販売機10は、ユーザモバイルデバイス700を使用して、ユーザによって場所に呼び出されてもよい。ユーザモバイルデバイス700は、ユーザの場所を自動的に判定することができるか、又は、ユーザに、ユーザの現在の場所、若しくはユーザが移動自動販売機10と接触することを望む別の場所を含んでもよい場所情報を提供するようにユーザに求めることができる。ユーザ場所情報を受信した後、移動自動販売機10は、ユーザの場所まで自動的に動くことができる。移動自動販売機10がユーザの場所に到着した後、ユーザは、ユーザインターフェース200を使用して、製品20の支払いを選択し、提供することができる。次いで、ユーザは、移動自動販売機10から選択された製品20を受け取ることができる。次いで、移動自動販売機10内の製品20のリストは、ユーザに販売された製品20に基づいて更新されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態による販売動作中、ユーザモバイルデバイス700は、移動自動販売機10に収容された製品20のリストを受信することができる。次いで、ユーザは、ユーザモバイルデバイス700を使用して製品20を選択することができる。次いで、移動自動販売機10は、ユーザモバイルデバイス700を使用して、ユーザによって場所に呼び出されてもよい。ユーザモバイルデバイス700は、ユーザの場所を自動的に判定することができるか、又は、ユーザに、ユーザの現在の場所、若しくはユーザが移動自動販売機10と接触することを望む別の場所を含んでもよい場所情報を提供するようにユーザに求めることができる。ユーザ場所情報を受信した後、移動自動販売機10は、ユーザの場所まで自動的に動くことができる。移動自動販売機10がユーザの場所に到着した後、ユーザは、ユーザインターフェース200を使用して製品20の支払いを提供することができる。次いで、ユーザは、移動自動販売機10から選択された製品20を受け取ることができる。次いで、移動自動販売機10内の製品20のリストは、ユーザに販売された製品20に基づいて更新されてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態による販売動作中、ユーザモバイルデバイス700は、移動自動販売機10に収容された製品20のリストを受信することができる。次いで、ユーザは、ユーザモバイルデバイス700を使用して製品20を選択することができる。次いで、移動自動販売機10は、ユーザモバイルデバイス700を使用して、ユーザによって場所に呼び出されてもよい。ユーザモバイルデバイス700は、ユーザの場所を自動的に判定することができるか、又は、ユーザに、ユーザの現在の場所、若しくはユーザが移動自動販売機10と接触することを望む別の場所を含んでもよい場所情報を提供するようにユーザに求めることができる。ユーザ場所情報を受信した後、移動自動販売機10は、ユーザの場所まで自動的に動くことができる。移動自動販売機10がユーザの場所に到着した後、ユーザは、ユーザモバイルデバイス700を使用して製品20の支払いを提供することができる。次いで、ユーザは、移動自動販売機10から選択された製品20を受け取ることができる。次いで、移動自動販売機10内の製品20のリストは、ユーザに販売された製品20に基づいて更新されてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態による販売動作中、ユーザモバイルデバイス700は、移動自動販売機10に収容された製品20のリストを受信することができる。次いで、ユーザは、ユーザモバイルデバイス700を使用して、製品20の支払いを選択し、提供することができる。次いで、移動自動販売機10は、ユーザモバイルデバイス700を使用して、ユーザによって場所に呼び出されてもよい。ユーザモバイルデバイス700は、ユーザの場所を自動的に判定することができるか、又は、ユーザに、ユーザの現在の場所、若しくはユーザが移動自動販売機10と接触することを望む別の場所を含んでもよい場所情報を提供するようにユーザに求めることができる。ユーザ場所情報を受信した後、移動自動販売機10は、ユーザの場所まで自動的に動くことができる。移動自動販売機10がユーザの場所に到着した後、ユーザは選択された製品20を受信することができる。次いで、移動自動販売機10内の製品20のリストは、ユーザに販売された製品20に基づいて更新されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態による販売動作の間、移動自動販売機10は、ユーザモバイルデバイス700を使用して、ユーザによって場所に呼び出されてもよい。ユーザモバイルデバイス700は、ユーザの場所を自動的に判定することができるか、又は、ユーザに、ユーザの現在の場所、若しくはユーザが移動自動販売機10と接触することを望む別の場所を含んでもよい場所情報を提供するようにユーザに求めることができる。ユーザ場所情報を受信した後、移動自動販売機10は、ユーザの場所まで自動的に動くことができる。移動自動販売機10がユーザの場所に到着した後、製品保管扉130は、ユーザが第1及び/又は第2の製品区画110、120へのアクセスを有するように、ロック解除されてもよい。いくつかの実施形態では、製品区画扉130をロック解除する前に、ユーザは、例えば、ユーザモバイルデバイス700上に提供されたアクセスコードをユーザインターフェース200上で入力することによって、自身の識別情報を確認する必要があり得る。いくつかの実施形態では、製品区画扉130をロック解除する前に、スキャナ220を使用して、ユーザの識別情報を確認することができる。いくつかの実施形態では、スキャナ220は、ユーザモバイルデバイス700上に表示された機械可読項目を読み取ることができる。いくつかの実施形態では、スキャナ220は、ユーザの生体特性(複数可)を使用してユーザの識別情報を認証することができる。次いで、製品取出センサ160は、ユーザによって取り出された製品20の種類及び量を感知することができる。次いで、ユーザは、ユーザインターフェース200及び/又はユーザモバイルデバイス700を使用して製品20の支払いを提供することができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、移動自動販売機は、ユーザモバイルデバイス700を使用せずに取引を完了してもよい。例えば、ユーザは、移動自動販売機10に接近してもよい。次いで、ユーザは、ユーザインターフェース200を使用して、製品20の支払いを選択し、提供することができる。次いで、ユーザは、移動自動販売機10から選択された製品20を受け取ることができる。これは、第1のユーザが移動自動販売機10と関わり合っており、非関連の第2のユーザが機械を見て、機械との取引を促され得ることができる場合に有益であり得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、ユーザは、移動自動販売機10を呼び出し、かつ/又は、移動自動販売機との取引を完了する前に、(例えば、ユーザ名及び/又はパスワードを提供することによって)ユーザモバイルデバイス700上でアプリケーションにログインすることが必要とされ得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、ユーザは、取引を完了するために、移動自動販売機10と接触する将来の時間及び場所をスケジュールすることができる。現時点とスケジュールされた接触時間との間では、移動自動販売機10は、移動し続け、他のユーザとの取引を実行してもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、過去の販売データに基づいて、特定の場所に自動的にナビゲートし、かつ/又は特定の場所で、/若しくはその付近で待機するように構成されてもよい。例えば、制御ユニット400、ドッキング制御ユニット560及び/又は管理者デバイス800は、販売された製品20の時間、日付、場所、及び/又は種類及び数量などの販売情報を記憶し、販売情報を使用して、移動自動販売機10が最高の収益を上げる可能性が高い場所を予測してもよい。同様に、過去の販売情報を使用して、ユーザによって呼び出された後の移動自動販売機の応答時間を最適化することができる。いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、人々のグループを見つけ、かつ/又は認識し、次いで製品を彼らに広告し、及び/又は彼らの近くで待機するように構成されてもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、移動自動販売機10は、例えば、移動自動販売機10が整備され得るように、技術者によって場所に呼び出されるように構成されてもよい。
【0064】
図9は、実施形態又はその一部がコンピュータ可読コードとして実施され得る、例示的なコンピュータシステム900を示している。例えば、顧客データ(例えば、生体データ)の収集、収集されたデータに基づく顧客の識別、顧客アカウントの認証、及び/又は顧客アカウントの追跡は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、そこに記憶された命令を有する有形コンピュータ可読媒体、又はそれらの組み合わせを使用してコンピュータシステム900内で実施されてもよく、1つ以上のコンピュータシステム又は他の処理システムで実施されてもよい。本明細書において論じられるコントローラは、本明細書において論じられるプロセスを実施するためのコンピュータシステム900の構成要素の全て又は一部を有するコンピュータシステムであってもよい。
【0065】
プログラマブルロジックが使用される場合、このようなロジックは、市販の処理プラットフォーム又は特定の目的のデバイス上で実行することができる。当業者であれば、開示された主題の実施形態が、マルチコアマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、及びメインフレームコンピュータ、分散された機能とリンク又はクラスタ化されたコンピュータ、並びに、仮想的に任意のデバイスに埋め込まれ得る普及型又は小型コンピュータを含む、様々なコンピュータシステム構成により実行され得ることを理解することができる。
【0066】
例えば、少なくとも1つのプロセッサデバイス及びメモリは、上記された実施形態を実行するために使用されてもよい。プロセッサデバイスは、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、又はこれらの組み合わせでもよい。プロセッサデバイスは、1つ以上のプロセッサ「コア」を有してもよい。
【0067】
本発明(複数可)の様々な実施形態は、この例示的なコンピュータシステム900に関して実施され得る。この説明を読めば、他のコンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを用いて、本発明の1つ以上が実施できる方法が当業者には明らかになるであろう。動作は連続的なプロセスとして記載され得るが、動作の一部は、実際に、平行して、同時に、かつ/又は分散環境において実行されてもよく、シングル又はマルチプロセッサマシンによるアクセスに対してローカルに又はリモートに記憶されたプログラムコードにより実行されてもよい。加えて、いくつかの実施形態では、動作順序は、開示された主題の趣旨を逸脱することなく、再調整されてもよい。
【0068】
プロセッサデバイス904は、特殊目的又は汎用プロセッサデバイスでもよい。関連する当業者に理解されることとなるように、プロセッサデバイス904は、マルチコア/マルチプロセッサシステムにおけるシングルプロセッサであってもよく、このようなシステムは、単独で、又はクラスタ若しくはサーバファームにおいて動作するコンピュータデバイスのクラスタにおいて動作する。プロセッサデバイス904は、通信インフラストラクチャ906、例えば、バス、メッセージキュー、ネットワーク、又はマルチコアメッセージ受け渡しスキームに接続される。
【0069】
コンピュータシステム900はまた、メインメモリ908、例えば、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)も含み、二次メモリ910をも含んでもよい。二次メモリ910は、例えば、ハードディスク装置912又は取り外し可能な記憶ドライブ914を含んでもよい。取り外し可能な記憶ドライブ914は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュメモリなどを含んでもよい。取り外し可能な記憶ドライブ914は、周知の方法で、取り外し可能な記憶ユニット918に対して読み出し及び/又は書き込みを行う。取り外し可能な記憶ユニット918としては、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスク、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ドライブなどが挙げられ得、これらは、取り外し可能な記憶ドライブ914により、読み書きされる。当業者によって理解されるように、取り外し可能な記憶ユニット918としては、コンピュータソフトウェア及び/又はデータを記憶しているコンピュータ使用可能記憶媒体が挙げられる。
【0070】
コンピュータシステム900は(任意選択的に)、表示ユニット930に表示するためのグラフィック、テキスト、及び他のデータを通信インフラストラクチャ906から(又は、図示されていないフレームバッファから)転送する(例えば、キーボード、マウスなどの入力及び出力デバイスを含み得る)表示インターフェース902を含む。
【0071】
代替的な実装態様では、二次メモリ910としては、コンピュータプログラム又は他の命令をコンピュータシステム900に積み込むことを可能にするための他の同様の手段が挙げられ得る。このような手段としては、例えば、取り外し可能な記憶ユニット922及びインターフェース920が挙げられ得る。このような手段の例としては、ソフトウェア及びデータを取り外し可能な記憶ユニット922からコンピュータシステム900に伝送可能にする、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(例えば、ビデオゲームデバイスに見られるようなもの)、取り外し可能なメモリチップ(例えば、EPROM又はPROM)及び関連するソケット、並びに他の取り外し可能な記憶ユニット922及びインターフェース920が挙げられ得る。
【0072】
コンピュータシステム900はまた、通信インターフェース924を含み得る。通信インターフェース924は、ソフトウェア及びデータがコンピュータシステム900と外部デバイスとの間で伝送されることを可能にする。通信インターフェース924としては、モデム、ネットワークインターフェース(例えば、イーサネットカード)、通信ポート、PCMCIAスロット、及びカードなどが挙げられ得る。通信インターフェース924を介して伝送されるソフトウェア及びデータは、信号の形態であってもよく、これは、電子的、電磁気的、光学的、又は通信インターフェース924により受信されることが可能な他の信号であり得る。これらの信号は、通信経路926を介して、通信インターフェース924に提供されてもよい。通信経路926は、信号を搬送し、ワイヤ又はケーブル、光ファイバ、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、又は他の通信チャネルを使用して実装されてもよい。
【0073】
この文書において、「コンピュータプログラム媒体」又は「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、一般的には、取り外し可能な記憶ユニット918、取り外し可能な記憶ユニット922、及びハードディスクドライブ912内に取り付けられたハードディスクなどの媒体を指すために使用される。コンピュータプログラム媒体及びコンピュータ使用可能媒体は、例えば、メインメモリ908及び二次メモリ910などのメモリを指すことができ、これは、メモリ半導体(例えば、DRAMなど)であり得る。
【0074】
(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)コンピュータプログラムは、メインメモリ908及び/又は二次メモリ910内に記憶される。コンピュータプログラムは、通信インターフェース924を介して受信され得る。このようなコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム900が、本明細書において論じられる実施形態を実施することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサデバイス904が、本明細書において論じられる実施形態の処理を実施することを可能にする。したがって、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム900のコントローラを表す。実施形態がソフトウェアを使用して実行される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品内に記憶され、取り外し可能な記憶ドライブ914、インターフェース920、及びハードディスクドライブ912、又は通信インターフェース924を使用してコンピュータシステム900にロードされ得る。
【0075】
本発明(複数可)の実施形態はまた、任意のコンピュータ使用可能媒体上に格納されたソフトウェアを含むコンピュータプログラム製品を対象とするものであり得る。このようなソフトウェアは、1つ以上のデータ処理デバイスにおいて実行されると、データ処理デバイス(複数可)に、本明細書で記載されたように動作をさせる。本発明(複数可)の実施形態は、コンピュータ使用可能又は読み取り可能媒体を使用してもよい。コンピュータ使用可能媒体の例としては、一次記憶デバイス(例えば、任意のタイプのランダムアクセスメモリ)、二次記憶デバイス(例えば、ハードドライブ、フロッピーディスク、CD ROM、ZIPディスク、テープ、磁気記憶デバイス、及び光学記憶デバイス、MEMS、ナノ技術記憶デバイスなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0076】
発明の概要及び要約のセクションではなく、発明を実施するための形態のセクションは、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。発明の概要及び要約のセクションは、本発明者(ら)によって想到されるような、本発明の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、本発明(複数可)及び添付の特許請求の範囲をいかようにも限定することを意図するものではない。
【0077】
特定実施形態の前述の説明により、本発明(複数可)の一般的な性質が完全に明らかになり、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明(複数可)の一般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、それ故、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0078】
本発明(複数可)の幅及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、下記特許請求の範囲及びこれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動自動販売機から製品を販売する方法であって、前記方法は、
消費者のモバイルデバイスに製品リストを送信すること、
前記モバイルデバイスから、取引を実行する場所を受信すること、
前記モバイルデバイスから受信した前記場所に前記移動自動販売機を自動的に動かすことと、
前記移動自動販売機によって前記消費者の生体特性を検出することと、
検出された前記生体特性に基づいて前記消費者を識別することと、
検出された前記生体特性を用いた前記消費者の識別に基づき、前記移動自動販売機の製品区画へのアクセスを提供することと、
製品センサによって前記製品区画から製品が取り除かれたことを検出することと、
前記製品センサによって検出された、取り除かれた前記製品に対する支払いを受信すること、を備えた、方法。
【請求項2】
前記場所が、前記モバイルデバイスの場所である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生体特性が、前記消費者の顔を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記生体特性が、前記消費者の指紋を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
検出された前記生体特性に基づいて前記消費者のアカウントにアクセスすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記支払いを受信することは、前記消費者の前記アカウントに請求することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記支払いを受信することは、前記モバイルデバイスからの支払いを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
移動自動販売機であって、
製品を貯蔵する製品区画と、
前記製品区画内に配置され、前記製品区画からの製品の取り出しを検出するように構成された製品センサと、
消費者のモバイルデバイスに製品リストを送信し、前記モバイルデバイスから取引を実行する場所を受信するように構成された送受信機と、
前記移動自動販売機を前記場所に自動的に動かすように構成された推進システムと、
前記場所における前記消費者を識別するように構成されたセンサと、
前記製品区画に対するアクセスを制御するように構成され、前記センサによる前記消費者の識別に基づいて前記製品区画をロック解除する、制御ユニットと、を備えた移動自動販売機。
【請求項9】
前記センサは、前記消費者を識別するために、前記消費者の生体特性を検出するように構成された、請求項8に記載の移動自動販売機。
【請求項10】
前記センサは、前記消費者を識別するために、機械可読項目を読み取るように構成された、請求項8に記載の移動自動販売機。
【請求項11】
前記製品センサは、無線周波数識別(RFID)読み取り器を含む、請求項8に記載の移動自動販売機。
【請求項12】
前記推進システムは、前記移動自動販売機の場所、速度、または軌道の少なくとも一つを検出するように構成されたセンサを有する、請求項8に記載の移動自動販売機。
【請求項13】
前記製品区画はさらに、開放位置と閉鎖位置との間を移動可能な扉と、前記扉を前記閉鎖位置に維持するように構成されたロックとを備え、
前記制御ユニットは、前記製品区画へのアクセスを制御するために前記ロックを操作する、請求項8に記載の移動自動販売機。
【請求項14】
移動自動販売機から製品を販売する方法であって、
消費者のモバイルデバイスに製品リストを送信することと、
取引を実行する場所を前記モバイルデバイスから受信することと、
前記モバイルデバイスから受信した前記場所に前記移動自動販売機を自動的に動かすことと、
機械可読項目を検出することによって、前記場所において、前記移動自動販売機によって前記消費者の識別を決定することと、
前記消費者の前記識別を決定した後、前記移動自動販売機の製品区画へのアクセスを提供することと、
製品センサを介して前記製品区画からの製品の取り出しを検出することと、
前記製品センサによって検出された、取り除かれた前記製品に対する支払いを受信すること、を含む、方法。
【請求項15】
前記機械可読項目は、前記モバイルデバイスに表示されるQRコード(登録商標)を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記製品区画へのアクセスを提供することは、前記移動自動販売機の制御ユニットによって前記製品区画の扉をロック解除することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記消費者の識別に基づいてユーザアカウントにアクセスすることを含み、
前記支払いを受信することは、前記ユーザアカウントに対して支払いを請求することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記支払いを受信することは、前記消費者の前記モバイルデバイスから支払いを受信することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記消費者の前記モバイルデバイスから、前記場所で接触する時間を受信することを含む、請求項14に記載の方法。
【外国語明細書】