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特開2024-138504太陽電池及びその製造方法、太陽光発電モジュール、太陽光発電システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138504
(43)【公開日】2024-10-08
(54)【発明の名称】太陽電池及びその製造方法、太陽光発電モジュール、太陽光発電システム
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/068 20120101AFI20241001BHJP
【FI】
H01L31/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2024113149
(22)【出願日】2024-07-16
(31)【優先権主張番号】202410118651.4
(32)【優先日】2024-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523183389
【氏名又は名称】トリナ・ソーラー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TRINA SOLAR CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 2 Trina Road, Trina PV Park, Xinbei District, Changzhou, Jiangsu 213031, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン ダミン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】フー ユンユン
(72)【発明者】
【氏名】チェン イーフェン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】太陽電池及びその製造方法、太陽光発電モジュール、太陽光発電システムを提供する。
【解決手段】太陽電池は、半導体基板と、第1エミッタと、絶縁層と、第2エミッタと、を含む。半導体基板は、第1面及び第2面を有し、半導体基板上に、第1方向に沿って隣接して配置された第1領域及び第2領域が設けられ、第1領域は、第1方向に沿って隣接して配置された第1サブ領域及び第2サブ領域を含み、第1サブ領域は、第2領域に接し、第1方向は、半導体基板の厚さ方向と垂直である。第1エミッタは、第1面上に設けられ、且つ第1領域に位置する。絶縁層は、第1エミッタ上に設けられ、且つ第1サブ領域に位置する。第2エミッタは、第1面上に設けられ、接続された第1サブエミッタ及び第2サブエミッタを含み、第1サブエミッタは、第2領域に位置し、第2サブエミッタは、絶縁層上に設けられ、第1エミッタと第1サブエミッタとは、電気的に導通する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して設けられた第1面及び第2面を有する半導体基板であって、前記半導体基板上に、第1方向に沿って隣接して配置された第1領域及び第2領域が設けられ、前記第1領域は、前記第1方向に沿って隣接して配置された第1サブ領域及び第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域は、前記第2領域に接し、前記第1方向は、前記半導体基板の厚さ方向と垂直である半導体基板と、
前記第1面上に設けられ、且つ前記第1領域に位置する第1エミッタと、
前記第1エミッタ上に設けられ、且つ前記第1サブ領域に位置する絶縁層と、
前記第1面上に設けられ、接続された第1サブエミッタ及び第2サブエミッタを含む第2エミッタであって、前記第1サブエミッタは、前記第2領域に位置し、前記第2サブエミッタは、前記絶縁層上に設けられ、前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとは、電気的に導通する第2エミッタと、を含む、ことを特徴とする太陽電池。
【請求項2】
前記第1面は、前記第1領域に位置する第1サブ面と、前記第2領域に位置する第2サブ面と、を含み、前記第1サブ面と前記第2面との間の最小距離は、前記第2サブ面と前記第2面との間の最小距離よりも大きく、
前記第1エミッタは、前記第1サブ面上に設けられ、前記第1サブエミッタは、前記第2サブ面上に設けられ、
前記第1方向に沿って、前記第1エミッタの第1平面への正射影と前記第1サブエミッタの第1平面への正射影とは、重なり合う領域を有し、前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁と前記第1サブエミッタとは、電気的に導通し、前記第1平面は、前記半導体基板の厚さ方向に平行であり、且つ前記第1方向と垂直である、ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
【請求項3】
前記太陽電池は、
前記第1エミッタと前記半導体基板との間に設けられた第1トンネル層と、
前記第2エミッタと前記半導体基板との間に設けられた第2トンネル層と、をさらに含み、
前記第2トンネル層の一部は、前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁に設けられ、且つ前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとの間に位置する、ことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池。
【請求項4】
前記第2トンネル層は、
前記第2サブ面上に設けられた第1サブトンネル層と、
前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁に設けられ、且つ前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとの間に位置する第2サブトンネル層と、を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の太陽電池。
【請求項5】
前記第1サブトンネル層と前記第2サブトンネル層とは、間隔をおいており、
前記第1サブエミッタは、前記第1サブトンネル層の前記半導体基板から離れた表面、前記第1トンネル層の前記第2領域に近い側壁、及び前記第2サブトンネル層の前記第2領域に近い側壁を少なくとも覆う、ことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池。
【請求項6】
前記第2サブトンネル層は、一端が前記第1サブトンネル層に接続され、他端が前記半導体基板から離れた方向に延びており、
前記第2サブトンネル層は、前記第1トンネル層の前記第2領域に近い側壁、前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁、及び前記絶縁層の前記第2領域に近い側壁を少なくとも覆い、
前記第2トンネル層は、前記第2サブトンネル層に接続された第3サブトンネル層をさらに含み、前記第3サブトンネル層は、前記絶縁層と前記第2サブエミッタとの間に設けられる、ことを特徴とする請求項4に記載の太陽電池。
【請求項7】
前記太陽電池は、
前記第1エミッタの前記半導体基板から離れた側に設けられ、且つ前記第1エミッタに電気的に接続され、前記絶縁層と間隔をおいている第1電極と、
前記第2エミッタの前記半導体基板から離れた側に設けられ、且つ前記第2エミッタに電気的に接続された第2電極と、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
【請求項8】
前記第1方向に沿って、前記絶縁層の前記第1電極に近い側と前記第1エミッタの中心との間に3μm~10000μmの第1間隔を有する、ことを特徴とする請求項7に記載の太陽電池。
【請求項9】
前記絶縁層の前記第1方向に沿った寸法は、第1寸法Wであり、前記第1寸法Wは、
0<W<Lという関係を満たし、
ここで、Lは、前記第1電極の前記絶縁層に近い側壁と前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁との間の距離である、ことを特徴とする請求項7に記載の太陽電池。
【請求項10】
前記第1エミッタの厚さは、5nm~2500nmであり、
及び/又は、前記第2エミッタの厚さは、5nm~2500nmである、ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
【請求項11】
前記第1エミッタに酸素、窒素、炭素の1つ又は複数の組み合わせがさらにドーピングされ、
及び/又は、前記第2エミッタに酸素、窒素、炭素の1つ又は複数の組み合わせがさらにドーピングされる、ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
【請求項12】
前記絶縁層は、ケイ素-酸素含有誘電体層である、ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
【請求項13】
前記太陽電池は、
前記第1エミッタの前記半導体基板から離れた側、及び前記第2エミッタの前記半導体基板から離れた側に設けられた第1パッシベーション層と、
前記第1パッシベーション層の前記半導体基板から離れた側に設けられた第1反射防止層と、
前記第2面上に設けられた第2パッシベーション層と、
前記第2パッシベーション層の前記半導体基板から離れた側に設けられた第2反射防止層と、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
【請求項14】
半導体基板を提供するステップであって、前記半導体基板は、対向して設けられた第1面及び第2面を有し、前記半導体基板上に、第1方向に沿って隣接して配置された第1領域及び第2領域が設けられ、前記第1領域は、前記第1方向に沿って隣接して配置された第1サブ領域及び第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域は、前記第2領域に接し、前記第1方向は、前記半導体基板の厚さ方向と垂直であるステップと、
前記第1面上に第1エミッタ及び第2エミッタを形成し、且つ前記第1サブ領域の前記第1エミッタ上に絶縁層を形成するステップであって、前記第1エミッタは、前記第1領域に位置し、前記第2エミッタは、接続された第1サブエミッタ及び第2サブエミッタを含み、前記第1サブエミッタは、前記第2領域に位置し、前記第2サブエミッタは、前記絶縁層上に設けられ、前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとは、電気的に導通するステップと、を含む、ことを特徴とする太陽電池の製造方法。
【請求項15】
請求項1~13のいずれか一項に記載の太陽電池を含む、ことを特徴とする太陽光発電モジュール。
【請求項16】
請求項15に記載の太陽光発電モジュールを含む、ことを特徴とする太陽光発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、太陽電池の技術分野に関し、特に、太陽電池及びその製造方法、太陽光発電モジュール、太陽光発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽電池は、光電効果によって光エネルギーを直接電気エネルギーに変換する装置である。一般に、半導体加工技術を用いて基板の表面近傍にp-n接合を形成して半導体ウエハ又は基板上に太陽電池を製造する。
【0003】
ここで、櫛型バックコンタクト(Interdigitated Back-Contact:IBC)太陽電池のp-n接合は基板の裏面に設けられ、且つPドーピング領域及びNドーピング領域は基板の表面に沿って交互に配列される。基板の表面上に照射されて基板内に入射した太陽放射により、基板本体内に電子-正孔対を形成する。電子-正孔対は、基板の裏面のPドーピング領域及びNドーピング領域に移動し、それによってドーピング領域の間に電圧差を生じさせる。電流を太陽電池から外部回路に導くために、ドーピング領域を金属電極によって外部回路に接続する。従来の櫛型バックコンタクト太陽電池技術において、隣接するP型とN型ドーピング領域の間にトレンチを設けることにより、アイソレーションを提供して漏電を防止し、光電変換効率を向上させる。しかしながら、この太陽電池は、ホットスポット現象の影響で破損しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに基づいて、太陽電池及びその製造方法、太陽光発電モジュール、太陽光発電システムを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様において、本願の実施例は、半導体基板と、第1エミッタと、絶縁層と、第2エミッタと、を含む太陽電池を提供する。半導体基板は、対向して設けられた第1面及び第2面を有し、前記半導体基板上に、第1方向に沿って隣接して配置された第1領域及び第2領域が設けられ、前記第1領域は、前記第1方向に沿って隣接して配置された第1サブ領域及び第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域は、前記第2領域に接し、前記第1方向は、前記半導体基板の厚さ方向と垂直である。第1エミッタは、前記第1面上に設けられ、且つ前記第1領域に位置する。絶縁層は、前記第1エミッタ上に設けられ、且つ前記第1サブ領域に位置する。第2エミッタは、前記第1面上に設けられ、接続された第1サブエミッタ及び第2サブエミッタを含み、前記第1サブエミッタは、前記第2領域に位置し、前記第2サブエミッタは、前記絶縁層上に設けられ、前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとは、電気的に導通する。
【0006】
一実施例において、前記第1面は、前記第1領域に位置する第1サブ面と、前記第2領域に位置する第2サブ面と、を含む。前記第1サブ面と前記第2面との間の最小距離は、前記第2サブ面と前記第2面との間の最小距離よりも大きい。前記第1エミッタは、前記第1サブ面上に設けられ、前記第1サブエミッタは、前記第2サブ面上に設けられる。前記第1方向に沿って、前記第1エミッタの第1平面への正射影と前記第1サブエミッタの第1平面への正射影とは、重なり合う領域を有する。前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁と前記第1サブエミッタとは、電気的に導通する。前記第1平面は、前記半導体基板の厚さ方向に平行であり、且つ前記第1方向と垂直である。
【0007】
一実施例において、前記太陽電池は、前記第1エミッタと前記半導体基板との間に設けられた第1トンネル層と、前記第2エミッタと前記半導体基板との間に設けられた第2トンネル層と、をさらに含み、前記第2トンネル層の一部は、前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁に設けられ、且つ前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとの間に位置する。
【0008】
一実施例において、前記第2トンネル層は、前記第2サブ面上に設けられた第1サブトンネル層と、前記第1エミッタの前記第2領域に近い側に設けられ、且つ前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとの間に位置する第2サブトンネル層と、を含む。
【0009】
一実施例において、前記第1サブトンネル層と前記第2サブトンネル層とは、間隔をおいており、前記第1サブエミッタは、前記第1サブトンネル層の前記半導体基板から離れた表面、前記第1トンネル層の前記第2領域に近い側壁、及び前記第2サブトンネル層の前記第2領域に近い側壁を少なくとも覆う。
【0010】
一実施例において、前記第2サブトンネル層は、一端が前記第1サブトンネル層に接続され、他端が前記半導体基板から離れた方向に延びており、前記第2サブトンネル層は、前記第1トンネル層の前記第2領域に近い側壁、前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁、及び前記絶縁層の前記第2領域に近い側壁を少なくとも覆い、前記第2トンネル層は、前記第2サブトンネル層に接続された第3サブトンネル層をさらに含み、前記第3サブトンネル層は、前記絶縁層と前記第2サブエミッタとの間に設けられる。
【0011】
一実施例において、前記太陽電池は、第1電極及び第2電極をさらに含む。第1電極は、前記第1エミッタの前記半導体基板から離れた側に設けられ、且つ前記第1エミッタに電気的に接続され、前記第1電極と前記絶縁層とは、間隔をおいている。第2電極は、前記第2エミッタの前記半導体基板から離れた側に設けられ、且つ前記第2エミッタに電気的に接続される。
【0012】
一実施例において、前記第一方向に沿って、前記絶縁層の前記第1電極に近い側と前記第1エミッタの中心との間に3μm~10000μmの第1間隔を有する。
【0013】
一実施例において、前記絶縁層の前記第1方向に沿った寸法は、第1寸法Wであり、前記第1寸法Wは、0<W<Lという関係を満たす。ここで、Lは、前記第1電極の前記絶縁層に近い側壁と前記第1エミッタの前記第2領域に近い側壁との間の距離である。
【0014】
一実施例において、前記第1エミッタの厚さは、5nm~2500nmである。
【0015】
一実施例において、前記第2エミッタの厚さは、5nm~2500nmである。
【0016】
一実施例において、前記第1エミッタに酸素、窒素、炭素の1つ又は複数の組み合わせがさらにドーピングされる。
【0017】
一実施例において、前記第2エミッタに酸素、窒素、炭素の1つ又は複数の組み合わせがさらにドーピングされる。
【0018】
一実施例において、前記絶縁層は、ケイ素-酸素含有誘電体層である。
【0019】
一実施例において、前記太陽電池は、前記第1エミッタの前記半導体基板から離れた側、及び前記第2エミッタの前記半導体基板から離れた側に設けられた第1パッシベーション層と、前記第1パッシベーション層の前記半導体基板から離れた側に設けられた第1反射防止層と、前記第2面上に設けられた第2パッシベーション層と、前記第2パッシベーション層の前記半導体基板から離れた側に設けられた第2反射防止層と、をさらに含む。
【0020】
第2態様において、本願の実施例は、太陽電池の製造方法を提供する。この太陽電池の製造方法は、半導体基板を提供するステップであって、前記半導体基板は、対向して設けられた第1面及び第2面を有し、前記半導体基板上に、第1方向に沿って隣接して配置された第1領域及び第2領域が設けられ、前記第1領域は、前記第1方向に沿って隣接して配置された第1サブ領域及び第2サブ領域を含み、前記第1サブ領域は、前記第2領域に接し、前記第1方向は、前記半導体基板の厚さ方向と垂直であるステップと、前記第1面上に第1エミッタ及び第2エミッタを形成し、且つ前記第1サブ領域の前記第1エミッタ上に絶縁層を形成するステップであって、前記第1エミッタは、前記第1領域に位置し、前記第2エミッタは、接続された第1サブエミッタ及び第2サブエミッタを含み、前記第1サブエミッタは、前記第2領域に位置し、前記第2サブエミッタは、前記絶縁層上に設けられ、前記第1エミッタと前記第1サブエミッタとは、電気的に導通するステップと、を含む。
【0021】
第3態様において、本願の実施例は、第1態様のいずれかの実施例における太陽電池を含む太陽光発電モジュールを提供する。
【0022】
第4態様において、本願の実施例は、第3態様における太陽光発電モジュールを含む太陽光発電システムを提供する。
【発明の効果】
【0023】
本願の実施例にて提供される太陽電池及びその製造方法、太陽光発電モジュール、太陽光発電システムによれば、第1エミッタ上に絶縁層が設けられ、第2エミッタの第1サブエミッタは第2領域に位置し、第2エミッタの第2サブエミッタは絶縁層上に位置し、且つ第1エミッタと第1サブエミッタとの間は電気的に導通して漏電経路を形成する。このように、一方では、直列に接続された複数の太陽電池におけるある太陽電池が遮蔽されて動作しない場合に、当該太陽電池上の漏電経路が電流を通過させることができ、太陽光発電モジュールのホットスポット現象を防止し、太陽電池の寿命を向上させ、他方では、絶縁層が第2サブエミッタと第1エミッタとの間に位置するため、第1エミッタと第2エミッタとの間の漏電面積を減少させ、それによってリーク電流を低減させることができ、太陽電池の効率を向上させるのに有利である。さらに、太陽電池の製造過程において、絶縁層は、第1エミッタに対する保護を形成することもでき、製造プロセスによる第1エミッタの損失を低減し、それによって第1エミッタの構造完全性を向上させ、さらに太陽電池の性能を向上させるのに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本願の実施例又は例示的な実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例又は例示的な実施例の説明で必要とされる図面について簡単に紹介する。以下の説明における図面は、本願の一部の実施例にすぎず、当業者にとって、創造的な労力を払うことなく、これらの図面から他の図面を得ることができることは明らかである。
図1】本願の一実施例にて提供される太陽電池の局所断面構造の概略図である。
図2図1に示される太陽電池の局所構造の寸法概略図である。
図3】本願の別の一実施例にて提供される太陽電池の局所断面構造の概略図である。
図4】本願の一実施例にて提供される太陽電池の製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本願の上記の目的、特徴及び利点をより明確かつ理解しやすくするために、以下、本願の具体的な実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、本願の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記載される。しかしながら、本願は、ここで説明したものとは異なる他の多くの形態で実施することができ、当業者であれば、本願の趣旨を逸脱することなく同様の改良を行うことができるため、以下に開示する具体的な実施例によって本願が限定されるものではない。
【0026】
別段の定義がない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語及び科学用語は、本願が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本願の説明において本明細書で用いられる用語は、具体的な実施例を説明するためのものだけであり、本願を限定することを意図したものではない。
【0027】
要素又は層が他の要素又は層「…上にある」、「…に隣接している」、「に接続されている」又は「に結合されている」と呼ばれる場合、直接他の要素又は層の上にあるか、それに隣接しているか、それに接続されているか、又はそれに結合されているか、又は介在する要素又は層が存在してもよいことを理解すべきである。逆に、要素が他の要素又は層の「直接…上にある」、「…に直接隣接している」、「に直接接続されている」又は「に直接結合されている」と呼ばれる場合、介在する要素又は層が存在しないことを意味する。「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、多様な要素、構成要素、領域、層、ドーピングタイプ及び/又は部分を説明するために用いられるが、これらの要素、構成要素、領域、層、ドーピングタイプ及び/又は部分は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層、ドーピングタイプ又は部分を、別の要素、構成要素、領域、層、ドーピングタイプ又は部分から区別するためにのみ用いられる。したがって、本願の教示から逸脱しない限り、以下で論じる第1要素、構成要素、領域、層、ドーピングタイプ又は部分は、第2要素、構成要素、領域、層、ドーピングタイプ又は部分として示されてもよい。
【0028】
空間的関係用語、例えば、「…下にある」、「…下方にある」、「下方の」、「…の下にある」、「…の上にある」、「上方の」などは、図面に示される1つの要素又は特徴と他の要素又は特徴との関係を説明するために本明細書で用いられる。空間的関係用語は、図面に示された向きに加えて、使用中及び動作中の要素又は特徴の異なる向きも含むことを理解すべきである。例えば、図面中の要素又は特徴が反転されると、「他の要素の下方にある」又は「その下にある」又は「下にある」と記載された要素又は特徴は、他の要素又は特徴の「上」にあるようになる。したがって、例示的な用語「…下方にある」及び「…下にある」は、上及び下の両方の向きを含んでもよい。さらに、要素又は特徴は、追加的な向き(例えば、90度回転した向き又は他の向き)を含んでもよく、本明細書で使用される空間的関係用語は、それに応じて解釈される。
【0029】
本明細書で使用される単数形の「一」、「1つ」、及び「前記/当該」は、文脈上明らかに別の意味を示さない限り、複数形も含んでもよい。「含む/含有する」又は「有する」などの用語は、述べられた特徴、全体、ステップ、動作、構成要素、部分又はこれらの組み合わせの存在を特定するが、1つ又は複数の他の特徴、全体、ステップ、動作、構成要素、部分又はこれらの組み合わせの存在又は追加の可能性を排除するものではないことも理解すべきである。一方、本明細書において、用語「及び/又は」は、関連して列挙された項目の任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0030】
ここでは本願の理想的な実施例(及び中間構造)の概略図である断面図を参照して本願の実施例を説明することにより、例えば、製造技術及び/又は公差に起因する示される形状の変化を予想することができる。したがって、本願の実施例は、ここに示される領域の特定の形状に限定されるべきではなく、例えば製造技術に起因する形状の偏差を含む。したがって、図に示される領域は、実質的に模式的なものであり、それらの形状は、デバイスの領域の実際の形状を示すものではなく、本願の範囲を限定するものではない。
【0031】
本願において、ある要素が半導体基板のある領域に位置するとは、半導体基板の厚さ方向においてこの要素の位置がこの領域の位置に対応すること、すなわち、半導体基板の厚さ方向に垂直な方向へのこの要素の投影が、半導体基板の厚さ方向に垂直な方向へのこの領域の投影に位置することを意味する。
【0032】
第1態様において、図1及び図2を参照すると、本願の実施例は、太陽電池1を提供し、当該太陽電池1は、半導体基板11と、第1エミッタ121と、絶縁層13と、第2エミッタ122と、を含む。
【0033】
半導体基板11は、対向して設けられた第1面11a及び第2面11bを有し、ここでは、第2面11bは、太陽電池1の動作時に半導体基板11の太陽に向かう側を指し、第1面11aは、太陽電池1の動作時に半導体基板11の太陽から離反する側を指す。半導体基板11上に第1方向Xに沿って隣接して配置された第1領域11c及び第2領域11dが設けられ、第1領域11cは、第1方向Xに沿って隣接して配置された第1サブ領域11c1及び第2サブ領域11c2を含み、第1サブ領域11c1は、第2領域11dに接し、第1方向Xは、半導体基板11の厚さ方向と垂直である。
【0034】
第1エミッタ121は、第1面11a上に設けられ、且つ第1領域11cに位置する。絶縁層13は、第1エミッタ121上に設けられ、且つ第1サブ領域11c1に位置する。第2エミッタ122は、第1面11a上に設けられ、第2エミッタ122は、接続された(例えば電気的および/または物理的に接続された)第1サブエミッタ1221及び第2サブエミッタ1222を含む。いくつかの実施例では、同一の第2エミッタ122の第1サブエミッタ1221および第2サブエミッタ1222は、一体構造である。第1サブエミッタ1221は、第2領域11dに位置し、第2サブエミッタ1222は、絶縁層13上に設けられ、即ち、第1サブ領域11c1に位置する。ここで、第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221とは、電気的に導通する。理解されるように、第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221との電気的導通により両者間に漏電経路を形成することができる。
【0035】
ここでは、第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221との電気的導通は、以下の2種類の方式によって実現でき、1つは、第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221とが直接接触して、両者に電気的導通を実現させることであり、もう1つは、第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221との間に、第1エミッタ121における電流を第1サブエミッタ1221に伝導できるか、又は第1サブエミッタ1221における電流を第1エミッタ121に伝導できる中間媒体が設けられていることである。
【0036】
いくつかの実施例では、太陽電池1は、第1電極151及び第2電極152をさらに含み、第1電極151は、第1エミッタ121に電気的に接続され、第2電極152は、第2エミッタ122に電気的に接続される。第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221とが電気的に導通し、即ち、第1エミッタ121と第2エミッタ122とが電気的に導通するので、太陽電池1上に、電流が順次第1電極151、第1エミッタ121、第2エミッタ122から第2電極152に伝導し、又は、電流が順次第2電極152、第2エミッタ122、第1エミッタ121から第1電極151に伝導するような漏電経路を形成できる。このように、直列に接続された複数の太陽電池におけるある太陽電池1が遮蔽されて動作しない場合に、当該太陽電池1上の漏電経路が電流を通過させることができ、太陽光発電モジュールのホットスポット現象を防止し、太陽電池1の寿命を向上させる。
【0037】
また、第1エミッタ121上に絶縁層13を設け、絶縁層13を第1エミッタ121と第2サブエミッタ1222との間に位置させることにより、第1エミッタ121と第2エミッタ122との間の漏電面積を減少させ、それによってリーク電流を低減させることができ、太陽電池1の動作効率を向上させるのに有利である。さらに、太陽電池1の製造過程において、絶縁層13は、第1エミッタ121に対する保護を形成することもでき、製造プロセスによる第1エミッタ121の損失を低減し、それによって第1エミッタ121の構造完全性を向上させ、さらに太陽電池1の性能を向上させるのに有利である。
【0038】
なお、第1エミッタ121は、第1導電型を有し、第2エミッタ122は、第2導電型を有し、第1導電型及び第2導電型の一方は、P型であり、他方は、N型である。
【0039】
いくつかの実施例では、半導体基板11上に複数の第1領域11c及び複数の第2領域11dが設けられてもよく、当該複数の第1領域11c及び当該複数の第2領域11dが第1方向Xに沿って交互に配置され、即ち、隣接する2つの第2領域11dの間に1つの第1領域11cが設けられ、隣接する2つの第1領域11cの間に1つの第2領域11dが設けられる。隣接する第1領域11cと第2領域11dとは接する。
【0040】
さらに、各第1領域11cに第1エミッタ121が設けられ、各第2領域11dに第2エミッタ122が設けられ、各第1エミッタ121上に第1電極151が設けられ、各第2エミッタ122上に第2電極152が設けられる。1つの第1エミッタ121の第1方向Xに沿った両側にいずれも第2エミッタ122が設けられる場合、当該第1エミッタ121の第1方向Xに沿った両端にいずれも絶縁層13が設けられる。
【0041】
いくつかの実施例において、図1に示すように、第1面11aは、第1領域11cに位置する第1サブ面11a1と、第2領域11dに位置する第2サブ面11a2と、を含み、第1サブ面11a1と第2面11bとの間の最小距離は、第2サブ面11a2と第2面11bとの間の最小距離よりも大きい。ここで、第1サブ面11a1の平均高さは、第2サブ面11a2の平均高さよりも高いと理解され得る。即ち、半導体基板11の第1領域11cの平均厚さは、第2領域11dの平均厚さよりも大きい。
【0042】
いくつかの実施例において、第1エミッタ121は、第1サブ面11a1上に設けられ、第1サブエミッタ1221は、第2サブ面11a2上に設けられる。第1方向Xに沿って、第1エミッタ121の第1平面への正射影と第1サブエミッタ1221の第1平面への正射影とは、重なり合う領域を有し、第1平面は、半導体基板11の厚さ方向に平行であり、且つ第1方向Xと垂直である。第1エミッタ121の第2領域11dに近い側壁と第1サブエミッタ1221とは、電気的に導通する。図1において、第1平面は垂直平面である。
【0043】
いくつかの実施例において、太陽電池1は、第1トンネル層141及び第2トンネル層142をさらに含み、第1トンネル層141は、第1エミッタ121と半導体基板11との間に設けられ、第2トンネル層142は、第2エミッタ122と半導体基板11との間に設けられる。ここで、第2トンネル層142の一部は、第1エミッタ121の第2領域11dに近い側壁に設けられ、且つ第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221との間に位置する。
【0044】
第1トンネル層141及び第2トンネル層142を設けることにより、半導体基板11と第1エミッタ121又は第2エミッタ122との間の界面準位密度を低減させ、キャリアの再結合確率を低減し、太陽電池1の効率を向上させることができる。さらに、第2トンネル層142の一部は、第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221との間に位置し、当該第2トンネル層142の一部もリーク電流経路の一部を構成する。
【0045】
いくつかの実施例において、図1及び図3を参照すると、第2トンネル層142は、第1サブトンネル層1421と、第2サブトンネル層1422と、を含み、第1サブトンネル層1421は、第2サブ面11a2上に設けられ、第2サブトンネル層1422は、第1エミッタ121の第2領域11dに近い側壁に設けられ、且つ第1エミッタ121と第1サブエミッタ1221との間に位置する。具体的には、第2サブトンネル層1422は、第1エミッタ121の第2領域11dに近い側壁に設けられる。このように、第2サブトンネル層1422もリーク電流経路の一部を構成し、即ち、リーク電流が第1電極151と第2電極152との間に伝導する過程で第2サブトンネル層1422を通過する。
【0046】
いくつかの実施例において、図1を参照すると、第1サブトンネル層1421と第2サブトンネル層1422とは、間隔をおいて設けられており、即ち、第1サブトンネル層1421と第2サブトンネル層1422とは、接続されていない。さらに、第1サブエミッタ1221は、第1サブトンネル層1421の半導体基板11から離れた側の表面、第1トンネル層141の第2領域11dに近い側壁、及び第2サブトンネル層1422の第2領域11dに近い側壁を少なくとも覆う。
【0047】
なお、太陽電池1を作製する過程において、まず、第1エミッタ121及び第1トンネル層141を作製し、次に、第2トンネル層142及び第2エミッタ122を作製する。熱酸化プロセスを用いて第2トンネル層142を作製する際に、第1トンネル層141の側面に第2トンネル層142が成長せず、それによって第1トンネル層141の側面を露出させ、第2エミッタ122を作製する過程において、第2エミッタ122は第1トンネル層141の側面を覆う。
【0048】
いくつかの実施例において、図3を参照すると、第2サブトンネル層1422は、一端が第1サブトンネル層1421に接続され、他端が半導体基板11から離れた方向に延びている。第2サブトンネル層1422は、第1トンネル層141の第2領域11dに近い側壁、第1エミッタ121の第2領域11dに近い側壁、及び絶縁層13の第2領域11dに近い側壁を少なくとも覆う。第2トンネル層142は、第2サブトンネル層1422に接続された(例えば接触した)第3サブトンネル層1423をさらに含み、第3サブトンネル層1423は、絶縁層13と第2サブエミッタ1222との間に設けられる。いくつかの実施例では、第1サブトンネル層1421と第2サブトンネル層1422とは一体構造である。いくつかの実施例では、第1サブトンネル層1421、第2サブトンネル層1422、および第3サブトンネル層1423は、一体構造である。
【0049】
このように、薄膜堆積プロセスによって第2トンネル層142を作製する場合、連続的な膜層を形成でき、それによって第2サブ面11a2、第1トンネル層141の第2領域11dに近い側壁、第1エミッタ121の第2領域11dに近い側壁、絶縁層13の第2領域11dに近い側壁、及び絶縁層13の半導体基板11から離れた側の表面を覆う。
【0050】
いくつかの実施例において、図1及び図2を参照すると、第1電極151は、第1エミッタ121の半導体基板11から離れた側に設けられ、且つ第1エミッタ121に電気的に接続され、ここで、第1電極151と絶縁層13とは間隔をおいている。第2電極152は、第2エミッタ122の半導体基板11から離れた側に設けられ、且つ第2エミッタ122に電気的に接続される。
【0051】
ここでは、第1電極151と絶縁層13とが間隔をおいていることは、絶縁層13の第1電極151に近い側の表面と第1電極151の絶縁層13に近い側の表面とが間隔を有することを意味する。このように、第1電極151を作製する過程において、レーザーを用いて第1エミッタ121の上方に開口を開くとき、開口に一定の空間を確保し、第1電極151を作製し、且つ第1電極151と第1エミッタ121との良好なオーミック接触を形成させることができる。
【0052】
いくつかの実施例において、図2を参照すると、第1方向Xに沿って、絶縁層13の第1電極151に近い側の表面と第1エミッタ121の中心との間に第1間隔Sを有し、第1間隔Sは、3μm~10000μmである。例示的には、第1間隔Sは、3μm、30μm、40μm、55μm、65μm、80μm、90μm、100μm、1000μm、10000μm又は上記いずれか両者の間の数値であってもよい。
【0053】
一般に、第1電極151の中心と第1エミッタ121の中心とが重なり、又は、第1電極151の中心と第1エミッタ121の中心とがほぼ重なり、即ち、第1電極151の中心と第1エミッタ121の中心との間のずれが大きくない。第1間隔Sの数値を上記範囲内にすることにより、レーザー開口に一定の空間を確保し、第1電極151を作製し、且つ第1電極151と第1エミッタ121との良好なオーミック接触を形成させることができる。
【0054】
いくつかの実施例において、絶縁層13の第1方向Xに沿った寸法は、第1寸法Wであり、第1寸法Wは、0<W<Lという関係を満たし、ここで、Lは、第1電極151の絶縁層13に近い側壁と第1エミッタ121の第2領域11dに近い側壁との間の距離である。ここでは、第1寸法Wは、絶縁層13の幅と理解され得る。
【0055】
このように、一方では、第1エミッタ121の上方に絶縁層13が残ることを確保することができ、他方では、レーザー開口に一定の空間を確保し、第1電極151を作製し、且つ第1電極151と第1エミッタ121との良好なオーミック接触を形成させることができる。
【0056】
いくつかの実施例において、第1エミッタ121の厚さは、5nm~2500nmである。例示的には、第1エミッタ121の厚さは、5nnm、10nm、50nm、80nm、100nm、125nm、150nm、180nm、220nm、245nm、250nm、500nm、1000nm、1500nm、2000nm、2500nm又は上記いずれか両者の間の数値であってもよい。第1エミッタ121の厚さを上記範囲内にすることにより、一方では第1電極151と第1エミッタ121との電気的接続を確保することができ、他方では第1エミッタ121の抵抗を高くし、リーク電流を低減させ、それによって太陽電池1の性能を向上させることができる。
【0057】
いくつかの実施例において、第2エミッタ122の厚さは、5nm~2500nmである。例示的には、第2エミッタ122の厚さは、5nnm、10nm、50nm、80nm、100nm、125nm、150nm、180nm、220nm、245nm、250nm、500nm、1000nm、1500nm、2000nm、2500nm又は上記いずれか両者の間の数値であってもよい。第2エミッタ122の厚さを上記範囲内にすることにより、一方では第2電極152と第2エミッタ122との電気的接続を確保することができ、他方では第2エミッタ122の抵抗を高くし、リーク電流を低減させ、それによって太陽電池1の性能を向上させることができる。
【0058】
いくつかの実施例において、第1エミッタ121に酸素、窒素、炭素の1つ又は複数の組み合わせがドーピングされる。理解されるように、第1エミッタ121にn型ドーパント(又はp型ドーパント)に加えて、酸素、窒素、及び炭素のうちの少なくとも1つがドーピングされてもよい。このように、第1エミッタ121の抵抗を高くし、リーク電流を低減させ、それによって太陽電池1の性能を向上させるのに有利である。
【0059】
いくつかの実施例において、第2エミッタ122に酸素、窒素、炭素の1つ又は複数の組み合わせがドーピングされる。理解されるように、第2エミッタ122にn型ドーパント(又はp型ドーパント)に加えて、酸素、窒素、及び炭素のうちの少なくとも1つがドーピングされてもよい。このように、第2エミッタ122の抵抗を高くし、リーク電流を低減させ、それによって太陽電池1の性能を向上させるのに有利である。
【0060】
理解されるように、第1エミッタ121及び/又は第2エミッタ122に酸素、窒素、及び/又は炭素がドーピングされなくてもよい。
【0061】
いくつかの実施例において、絶縁層13は、ケイ素-酸素含有誘電体層である。理解されるように、第1エミッタ121上のケイ素-酸素含有誘電体層は、第1エミッタ121の作製過程で形成される副生成物であってもよく、このように、副生成物を絶縁層13とすることで、太陽電池1の作製コストを低減することができる。
【0062】
いくつかの実施例において、太陽電池1は、第1パッシベーション層16、第1反射防止層17、第2パッシベーション層18及び/又は第2反射防止層19をさらに含む。第1パッシベーション層16は、第1エミッタ121の半導体基板11から離れた側、及び第2エミッタ122の半導体基板11から離れた側に設けられ、第1反射防止層17は、第1パッシベーション層16の半導体基板11から離れた側に設けられ、第2パッシベーション層18は、第2面11b上に設けられ、第2反射防止層19は、第2パッシベーション層18の半導体基板11から離れた側に設けられる。
【0063】
いくつかの実施例において、第1エミッタ121及び第2エミッタ122の材質はポリシリコンである。本願の実施例において、第1エミッタ121は、p型ドーパントがドーピングされたポリシリコン薄膜であり、第2エミッタ122は、n型ドーパントがドーピングされたポリシリコン薄膜である。
【0064】
いくつかの実施例において、第1エミッタ121におけるドーピング濃度は、5×1018cm-3~5×1020cm-3である。例示的には、第1エミッタ121におけるドーピング濃度は、5×1018cm-3、8×1018cm-3、1×1019cm-3、5×1020cm-3又は上記の任意の2つの数値の間であってもよい。
【0065】
いくつかの実施例において、第2エミッタ122におけるドーピング濃度は、1×1019cm-3~5×1020cm-3である。例示的には、第2エミッタ122におけるドーピング濃度は、1×1019cm-3、5×1019cm-3、5×1020cm-3又は上記の任意の2つの数値の間であってもよい。
【0066】
いくつかの実施例において、第1トンネル層141の厚さは、0.5nm~3nmである。例示的には、第1トンネル層141の厚さは、0.5nm、1nm、1.5nm、2.1nm、2.6nm、3nm又は上記の任意の2つの数値の間であってもよい。
【0067】
いくつかの実施例において、第2トンネル層142の厚さは、0.5nm~3nmである。例示的には、第2トンネル層142の厚さは、0.5nm、1nm、1.5nm、2.1nm、2.6nm、3nm又は上記の任意の2つの数値の間であってもよい。
【0068】
いくつかの実施例において、半導体基板11の厚さは、30μm~300μmである。例示的には、半導体基板11の厚さは、30μm、80μm、120μm、160μm、220μm、260μm、300μm又は上記の任意の2つの数値の間であってもよい。
【0069】
いくつかの実施例において、半導体基板11の抵抗率は、0.1Ω・cm~50Ω・cmである。例示的には、半導体基板11の抵抗率は、0.1Ω・cm、5Ω・cm、12Ω・cm、25Ω・cm、35Ω・cm、45Ω・cm、50Ω・cm又は上記の任意の2つの数値の間であってもよい。
【0070】
いくつかの実施例において、第1パッシベーション層16の材質は、酸化アルミニウム、窒化ケイ素などを含んでもよい。
【0071】
いくつかの実施例において、第2パッシベーション層18の材質は、酸化アルミニウム、窒化ケイ素などを含んでもよい。
【0072】
いくつかの実施例において、第1反射防止層17の材質は、窒化ケイ素、酸化チタン、フッ化マグネシウムなどを含んでもよい。
【0073】
いくつかの実施例において、第2反射防止層19の材質は、窒化ケイ素、酸化チタン、フッ化マグネシウムなどを含んでもよい。
【0074】
第2態様において、図4を参照すると、本願の実施例は、太陽電池の製造方法を提供し、当該製造方法は、第1態様における太陽電池の製造に用いることができ、具体的には、当該製造方法は、具体的には以下のステップを含む。
【0075】
ステップS100:半導体基板を提供する。半導体基板は、対向して設けられた第1面及び第2面を有し、半導体基板上に第1方向に沿って隣接して配置された第1領域及び第2領域が設けられ、第1領域は、第1方向に沿って隣接して配置された第1サブ領域及び第2サブ領域を含み、第1サブ領域は、第2領域に接する。第1方向は、半導体基板の厚さ方向と垂直である。例示的には、半導体基板の材質は、シリコンであってもよい。理解されるように、当該ステップにおいて、デスミア液を用いて半導体基板上の汚染物を除去することができる。一例において、デスミア液は、アルカリ溶液である。
【0076】
ステップS200:第1面上に第1エミッタ及び第2エミッタを形成し、且つ第1サブ領域の第1エミッタ上に絶縁層を形成する。ここで、第1エミッタは、第1領域に位置し、第2エミッタは、接続された第1サブエミッタ及び第2サブエミッタを含み、第1サブエミッタは、第2領域に位置し、第2サブエミッタは、絶縁層上に設けられ、第1エミッタと第1サブエミッタとが電気的に導通して漏電経路を形成する。
【0077】
本願の実施例にて提供される太陽電池及びその製造方法は、第1エミッタ上に絶縁層を設け、第2エミッタの第1サブエミッタを第2領域に位置させ、第2エミッタの第2サブエミッタを絶縁層上に位置させ、且つ第1エミッタと第1サブエミッタとの間に漏電経路を形成させる。このように、一方では、直列に接続された複数の太陽電池におけるある太陽電池が遮蔽されて動作しない場合に、当該太陽電池上の漏電経路が電流を通過させることができ、太陽光発電モジュールのホットスポット現象を防止し、太陽電池の寿命を向上させ、他方では、絶縁層が第2サブエミッタと第1エミッタとの間に位置するため、第1エミッタと第2エミッタとの間の漏電面積を減少させ、それによってリーク電流を低減させることができ、太陽電池の効率を向上させるのに有利である。さらに、太陽電池の製造過程において、絶縁層は、第1エミッタに対する保護を形成することもでき、製造プロセスによる第1エミッタの損失を低減し、それによって第1エミッタの構造完全性を向上させ、さらに太陽電池の性能を向上させるのに有利である。
【0078】
いくつかの実施例において、ステップS200は、具体的には、以下のステップを含む。
【0079】
ステップS210:第1面上に、積層された第1トンネル材料層、第1エミッタ材料層及び第1ケイ素-酸素含有誘電体材料層を形成し、且つ半導体基板に第1熱処理を行う。
【0080】
例示的には、プラズマ酸化プロセス又は熱酸化プロセスを用いて第1トンネル材料層を作製することができる。例示的には、第1エミッタ材料層は、以下の2種類の方法によって作製できる。第1方法として、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition、プラズマ励起化学気相堆積)プロセスを用いてドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含む第1エミッタ材料層を作製し、そしてPECVDプロセスを用いて第1エミッタ材料層上に第1ケイ素-酸素含有誘電体材料層を堆積する。第2方法として、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition、減圧化学気相堆積)プロセスを用いて第1エミッタ材料層を作製し、当該第1エミッタ材料層は、ドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含んでもよいし、ドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含まなくてもよい。
【0081】
例示的には、700℃~1100℃で第1熱処理を行うことができる。前述の第1方法を用いて第1エミッタ材料層を作製する場合、当該第1熱処理工程は、第1エミッタ材料層に含まれるドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を活性化し、第1ケイ素-酸素含有誘電体材料層は保護の役割を果たす。前述の第2方法を用いて第1エミッタ材料層を作製する場合、2つの場合に分けることができ、1つの場合は、第1エミッタ材料層がーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含み、当該ドーピング元素が第1熱処理中に活性化され、同時に第1熱処理過程において高温酸化方式によって第1ケイ素-酸素含有誘電体材料層を形成することであり、第2場合は、第1エミッタ材料層がドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含まず、第1熱処理過程において第1エミッタ材料層に外部からドーピング元素を、例えばホウ素拡散又はリン拡散によって導入する必要があり、同時に第1熱処理過程において第1ケイ素-酸素含有誘電体材料層を形成することである。
【0082】
いくつかの実施例において、第1トンネル材料層の材料は酸化シリコンであり、第1エミッタ材料層の材料は、初期堆積後に微結晶アモルファスシリコン混合材料である。第1熱処理過程では、微結晶アモルファス混合材料がさらに結晶化し、それによってドーパントを含む結晶化シリコン材料層を形成する。
【0083】
ステップS220:第2領域の第1ケイ素-酸素含有誘電体材料層、第1エミッタ材料層及び第1トンネル材料層を除去する。例示的には、レーザー及びエッチング溶液を用いて、上記材料を除去してもよい。
【0084】
ステップS230:第1面上に、積層された第2トンネル材料層、第2エミッタ材料層及び第2ケイ素-酸素含有誘電体材料層を形成し、且つ半導体基板に第2熱処理を行う。
【0085】
例示的には、プラズマ酸化プロセス又は熱酸化プロセスを用いて第2トンネル材料層を作製することができる。例示的には、第2エミッタ材料層は、以下の2種類の方法によって作製できる。第1方法として、PECVD(プロセスを用いて第2エミッタ材料層を作製し、当該第2エミッタ材料層にドーピング元素(第1エミッタ材料層とは異なるタイプのドーピング元素であり、例えば第1エミッタ材料層のドーピング元素がホウ素であれば、第2エミッタ材料層のドーピング元素がリンであり、その逆も同様))を含み、そしてPECVDプロセスを用いて第2エミッタ材料層上に第2ケイ素-酸素含有誘電体材料層を堆積する。第2方法として、LPCVDプロセスを用いて第2エミッタ材料層を作製し、当該第2エミッタ材料層はドーピング元素(第1エミッタ材料層のドーピング元素のタイプとは異なり、例えば第1エミッタ材料層のドーピング元素がホウ素であれば、第2エミッタ材料層のドーピング元素がリンであり、その逆も同様)を含んでもよいし、ドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含まなくてもよい。
【0086】
例示的には、700℃~1100℃で第2熱処理を行うことができる。前述の第1方法を用いて第2エミッタ材料層を作製する場合、当該第2熱処理工程は、第2エミッタ材料層に含まれるドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を活性化し、第2ケイ素-酸素含有誘電体材料層は保護の役割を果たす。前述の第2方法を用いて第2エミッタ材料層を作製する場合、2つの場合に分けることができ、1つの場合は、第2エミッタ材料層がドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含み、当該ドーピング元素が第2熱処理中に活性化され、同時に、第2熱処理過程において高温酸化方式によって第2ケイ素-酸素含有誘電体材料層を形成することであり、第2場合は、第2エミッタ材料層がドーピング元素(例えばホウ素又はリン)を含まず、第2熱処理過程において第2エミッタ材料層に外部からドーピング元素を、例えばホウ素拡散又はリン拡散によって導入する必要があり、ここでのドーピング元素が第1エミッタ材料層中のドーピング元素と異なるタイプのドーピング元素である。それと同時に、第2熱処理過程において第2ケイ素-酸素含有誘電体材料層を形成する。
【0087】
いくつかの実施例において、第2トンネル材料層の材料は酸化シリコンであり、第2エミッタ材料層の材料は、初期堆積後に微結晶アモルファスシリコン混合材料である。第2熱処理過程では、微結晶アモルファス混合材料がさらに結晶化し、それによってドーパントを含む結晶化シリコン材料層を形成する。
【0088】
ステップS240:第2サブ領域の第2シリコン-酸素含有誘電体材料層、第2エミッタ材料層、第2トンネル材料層及び第1シリコン-酸素含有誘電体材料層を除去する。例示的には、レーザー及びエッチング溶液を用いて、上記材料を除去してもよい。
【0089】
ステップS250:第1面上の他の領域(第2領域及び第1サブ領域を含む)の第2ケイ素-酸素含有誘電体材料層を除去する。このように、第1トンネル層、第1エミッタ、絶縁層、第2トンネル層及び第2エミッタを形成できる。ここで、第1エミッタ上に残存し、かつ第1サブ領域に位置する第1ケイ素-酸素含有誘電体材料層は絶縁層を形成する。
【0090】
いくつかの実施例において、当該製造方法は、以下のステップをさらに含む。
【0091】
ステップS300:第1面上に第1パッシベーション層を形成し、第2面上に第2パッシベーション層を形成する。
【0092】
ステップS400:第1パッシベーション層上に第1反射防止層を形成し、第2パッシベーション層上に第2反射防止層を形成する。
【0093】
ステップS500:第1面上に第1電極及び第2電極を形成する。具体的には、第1エミッタに対応する領域、第2エミッタに対応する領域に導電性ペーストを印刷し、そして焼結し、焼結の過程で、第1電極及び第2電極は、第1パッシベーション層及び第1反射防止層を溶落ちして第1エミッタ及び第2エミッタに接触する。
【0094】
本願の実施例において、方法におけるステップの少なくとも一部は、複数のステップ又は複数の段階を含んでもよく、これらのステップ又は段階は、必ずしも同じ時点で実行を完了する必要はなく、異なる時点で実行されてもよく、これらのステップ又は段階の実行順序も、必ずしも順次行われる必要はなく、他のステップ又は他のステップにおけるステップ又は段階の少なくとも一部と順番に又は交互に実行されてもよいことが理解されるべきである。
【0095】
第3態様において、本願の実施例は、第1態様のいずれかの実施例における太陽電池を含む太陽光発電モジュールを提供する。
【0096】
例示的には、当該太陽光発電モジュールは、複数の太陽電池を含み、複数の太陽電池は、溶接テープによって直列に溶接され得、それによって単一の太陽電池によって生成された電気エネルギーを、後続の輸送のために集約する。具体的には、各太陽電池の第1電極は、隣接する1つの太陽電池の第2電極と溶接テープによって接続され、各太陽電池の第2電極は、隣接する他の太陽電池の第1電極と溶接テープによって接続されることにより、複数の太陽電池が直列に接続される。もちろん、太陽電池の間は、間隔をあけて配置されてもよいし、積層タイル形式を採用して積層されてもよい。
【0097】
さらに、太陽光発電モジュールは、パッケージ層及びカバープレート(図示せず)をさらに含み、パッケージ層が電池ストリングの表面を覆うために用いられ、カバープレートがパッケージ層の電池ストリングから離れた表面を覆うために用いられる。太陽電池は、全体又はマルチスライスの形式で電気的に接続されて複数の電池ストリングを形成し、複数の電池ストリングは直列及び/又は並列の方式で電気的に接続されている。具体的には、いくつかの実施例において、複数の電池ストリングの間は、導電性テープによって電気的に接続されてもよい。パッケージ層は、太陽電池の表面を覆う。例示的には、パッケージ層は、エチレン-酢酸ビニル共重合体接着フィルム、ポリビニルオクテン共重合体接着フィルム、又はポリエチレンテレフタレート接着フィルムなどの有機パッケージ接着フィルムであってもよい。カバープレートは、ガラスカバープレート、プラスチックカバープレートなどの光透過機能を有するカバープレートであってもよい。
【0098】
第4態様において、本願の実施例は、第3態様における太陽光発電モジュールを含む太陽光発電システムを提供する。
【0099】
具体的には、太陽光発電システムは、地上発電所、屋上発電所、水面発電所などの太陽光発電所に適用することができ、ユーザ太陽光電源、太陽光街路灯、太陽光自動車、太陽光建物などの太陽光を利用して発電する設備又は装置に適用することができる。もちろん、理解されるように、太陽光発電システムの適用場面はこれらに限らない。つまり、太陽光発電システムは、太陽光発電が必要とされるあらゆる分野に適用可能である。太陽光発電システムネットワークを例にとると、太陽光発電システムは、太陽光発電アレイ、母線箱及びインバータを含み、太陽光発電アレイは、複数の太陽光発電モジュールのアレイの組み合わせであってもよく、例えば、複数の太陽光発電モジュールは、複数の太陽光発電アレイを構成し、太陽光発電アレイは、母線箱に接続され、母線箱は、太陽光発電アレイが発生する電流を集束し、集束した電流は、インバータを介して商用電力網が要求する交流電流に変換された後、商用電力網に接続されて太陽光の給電を実現する。
【0100】
上記実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明の簡潔化のため、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせを記載していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾が存在しない限り、本明細書に記載の範囲と考えるべきである。
【0101】
上記実施例は、本願のいくつかの実施形態のみを示し、その記述がより具体的且つ詳細であるが、それによって特許請求の範囲を制限するものと理解すべきではない。なお、当業者であれば、本願の概念から逸脱することなく、いくつかの変形及び改良を行うことができ、これらはいずれも本願の保護範囲に属する。したがって、本願の特許の保護範囲は添付の特許請求の範囲に準じるものとする。
【符号の説明】
【0102】
1 太陽電池、11 半導体基板、11a 第1面、11a1 第1サブ面、11a2 第2サブ面、11b 第2面、11c 第1領域、11c1 第1サブ領域、11c2 第2サブ領域、11d 第2領域、121 第1エミッタ、122 第2エミッタ、1221 第1サブエミッタ、1222 第2サブエミッタ、13 絶縁層、141 第1トンネル層、142 第2トンネル層、1421 第1サブトンネル層、1422 第2サブトンネル層、1423 第3サブトンネル層、151 第1電極、152 第2電極、16 第1パッシベーション層、17 第1反射防止層、18 第2パッシベーション層、19 第2反射防止層。
図1
図2
図3
図4