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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138578
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20241002BHJP
   A63F 9/20 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
A63H33/00 301Z
A63F9/20 511Z
A63F9/20 511D
A63F9/20 511C
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023044260
(22)【出願日】2023-03-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-10-01
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ドンジャラ
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】光石 よう子
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150CA25
2C150DD14
(57)【要約】
【課題】物品供給装置などの自動販売の形態を取り得るゲーム用の玩具を提供する。
【解決手段】物品供給装置から供給可能な第1形態1F(カプセル形態)と、遊戯可能な第2形態2F(ゲーム形態)と、に変化可能な玩具1であって、玩具1は、主部品(台座部11、外殻部品12、枠部品13)、及び副部品30を含む本体部5を備え、 主部品は、第1形態1Fにおける外殻10sの一部を成し、副部品30は、第1形態1Fにおける外殻10sの一部を成さず、第2形態2Fにおいて、主部品に載置可能に構成されている。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品供給装置から供給可能な第1形態と、遊戯可能な第2形態と、に変化可能な玩具であって、
前記玩具は、主部品、及び副部品を含む本体部を備え、
前記主部品は、前記第1形態における外殻の一部を成し、
前記副部品は、前記第1形態における前記外殻の一部を成さず、前記第2形態において、前記主部品に載置可能に構成されている、
玩具。
【請求項2】
請求項1に記載の玩具であって、
前記本体部は、前記第1形態において転動可能に構成され、
前記第2形態において転動不能に構成されている、
玩具。
【請求項3】
請求項2に記載の玩具であって、
前記本体部は、前記第2形態において少なくとも一部がゲーム玩具を構成している、
玩具。
【請求項4】
請求項3に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第1形態において、外部から視認不可能に構成され、前記第2形態において、外部から視認可能に構成されている、
玩具。
【請求項5】
請求項4に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記副部品を載置可能な台座部を含み、
前記台座部は、複数の前記副部品を一列に並べた状態で載置可能に構成されている、
玩具。
【請求項6】
請求項5に記載の玩具であって、
前記主部品は、第1外殻部品、及び第2外殻部品を含み、
前記第1外殻部品、及び前記第2外殻部品は、前記台座部がそれぞれ着脱可能に構成されている、
玩具。
【請求項7】
請求項6に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品に着脱可能な前記台座部は、複数個に分離可能に構成され、
前記第2外殻部品に着脱可能な前記台座部は、複数個に分離可能に構成されている、
玩具。
【請求項8】
請求項7に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品は、前記第1形態において、前記複数個の台座部を互いに接した状態で保持可能に構成され、
前記第2外殻部品は、前記第1形態において、前記複数個の台座部を互いに接した状態で保持可能に構成されている、
玩具。
【請求項9】
請求項8に記載の玩具であって、
前記複数個の台座部は、前記第1形態において、その一方端部、及び他方端部が前記外殻の一部を成している、
玩具。
【請求項10】
請求項7~9の何れか一項に記載の玩具であって、
前記複数個の台座部に含まれている第1台座部、第2台座部、第3台座部、及び第4台座部は、前記第2形態において、各々が互いに離間した状態で四角形の区画領域を形成するように載置面に配置可能に構成されている、
玩具。
【請求項11】
請求項10に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記区画領域内に配置可能に構成されている、
玩具。
【請求項12】
請求項6~9の何れか一項に記載の玩具であって、
前記本体部は、枠部品をさらに含み、
前記枠部品は、前記第1形態において、その外周面が前記外殻の一部を成し、かつ前記副部品を保持可能に構成されている、
玩具。
【請求項13】
請求項12に記載の玩具であって、
前記枠部品は、前記第1形態において、前記第1外殻部品、及び前記第2外殻部品により挟持可能に構成されている、
玩具。
【請求項14】
請求項12に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品、前記第2外殻部品、及び前記枠部品は、前記第1形態において、前記外殻の連続する外表面を構成している、
玩具。
【請求項15】
請求項12に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品、前記第2外殻部品、及び前記枠部品は、前記第2形態において、不使用部品を構成している、
玩具。
【請求項16】
請求項12に記載の玩具であって、
前記本体部は、略同一の外観形状を成す複数の前記枠部品を含む、
玩具。
【請求項17】
請求項16に記載の玩具であって、
複数の前記枠部品は、前記第1形態において、積層状態に設けられている、
玩具。
【請求項18】
請求項17に記載の玩具であって、
前記枠部品は、中央部に貫通穴が形成され、前記第1形態において、前記貫通穴に軸部品が挿通されて、前記積層状態を成すように構成されている、
玩具。
【請求項19】
請求項12に記載の玩具であって、
前記枠部品は、前記第1形態において、中央部から外周端部に向かって放射状に複数の前記副部品を保持可能に構成されている、
玩具。
【請求項20】
請求項19に記載の玩具であって、
前記枠部品は、前記第1形態において、中央部から外周端部に向かう複数の直線部を備え、前記直線部に前記副部品が保持されている、
玩具。
【請求項21】
請求項20に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記直線部から分離した状態で遊戯可能に構成されている、
玩具。
【請求項22】
請求項20に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記直線部から分離した状態で前記台座部に載置可能に構成されている、
玩具。
【請求項23】
請求項1~8の何れか一項に記載の玩具であって、
前記副部品は、その少なくとも一面にキャラクターの画像が表示されている、
玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯用のゲーム玩具がある。このゲーム玩具は、例えば特許文献1には、表面が平滑な自己接着性を有する柔軟合成樹脂製のマージャン牌積重ね整列及び捨牌用板と硬質合成樹脂製のマージャン牌と表面が平滑な自己接着性を有する柔軟合成樹脂製の自牌保持板とから成る携帯用マージャン用具、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭53-142884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、このゲーム玩具は、単に携帯用というだけのものであり、その包装構造については特定されていない。したがって、特許文献1においては、販売形態においては通常の店頭販売を前提としており、販売形態において汎用性がないのが現状であった。
【0005】
本発明は、梱包形態を特定化するとで、物品供給装置などの自動販売の形態を取り得るゲーム用の玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の玩具は、
物品供給装置から供給可能な第1形態と、遊戯可能な第2形態と、に変化可能な玩具であって、玩具は、主部品、及び副部品を含む本体部を備え、主部品は、第1形態における外殻の一部を成し、副部品は、第1形態における前記外殻の一部を成さず、第2形態において、前記主部品に載置可能に構成されている、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、物品供給装置などの自動販売の形態を取り得るゲーム用の玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の態様における玩具の第1形態を示す斜視図である。
図2図1に示す第1形態の側面図である。
図3図1に示す玩具の分解途中の斜視図である。
図4図1に示す玩具の分解状態を示す斜視図である。
図5図3に示す枠部品の平面図である。
図6】副部品の斜視図であって、(a)は、副部品の表面側を示す斜視図、(b)は、副部品の裏面側を示す斜視図である。
図7図1に示す玩具における台座部の収納構造を示す分解斜視図である。
図8図7に示す台座部の連結構造の拡大斜視図である。
図9】台座部の組み立て方を示す斜視図であって、(a)は、組み立て途中の斜視図、(b)は、組み立て状態の斜視図である。
図10】玩具の第2形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一態様である玩具1について、図を参照して説明する。
図1は、玩具1の第1形態1Fにおける斜視図であり、図2は、玩具1の第1形態1Fにおける側面図である。
【0010】
図1に示すように、第1形態1Fの玩具1は、外観的にはカプセル形態として球形を成している。この第1形態1Fの玩具1は、半球形の2つの第1、第2外殻部品12(121,122)と、第1、第2外殻部品12の外殻10sを構成するように当該外殻部品12内に収容された複数の台座部11と、第1、第2外殻部品12の間に設けられた円盤形状の複数の枠部品13と、を備えている。
【0011】
玩具1の本体部5(図3及び図4参照)は、台座部11、第1、第2外殻部品121,122、及び枠部品13の球形形状を構成する部品(主部品)、後述する副部品30(ゲーム用の牌)により構成されている。この本体部5は、合成樹脂を素材として形成されている。図1に示す球形状の第1形態1Fにおいては、それ自体が転がり易い転動可能な構成であって、物品供給装置からの供給・販売形態をとることができる。なお、第1形態1Fにおいては、必要に応じてラッピングフィルム50により適宜包まれている。
【0012】
第1形態1Fにおいて、第1外殻部品121、第2外殻部品122、及び枠部品13は、図示のごとく球形で外表面が連続する外殻10sを構成している。したがって、副部品30は、第1形態においては、外部に露出することはなく外殻10sを構成せず目視できない状態に設けられている。
【0013】
また、玩具1は、第1形態1Fとは異なるゲーム玩具として、分解・分離された非球形の形態となる。例えばマージャンやドンジャラ等のゲーム玩具として副部品30を主部品の台座部11に載置して遊戯可能な第2形態2F(図10参照)に変化することができる。
【0014】
図3は、図1に示す玩具1の分解途中の斜視図であり、図4は、玩具1の分解状態を示す斜視図である。
図3に示すように、台座部11は、図中において上側の第1外殻部品121内に複数のものが収容される。そして、収容された複数の台座部11の一端部及び他方端部が第1形態1Fにおいて、外殻10sの一部を成している。また、図中において下側の第2外殻部品122は、第1外殻部品121と同じ構成であり、第2外殻部品122内に収容される台座部11においても全く同じ構成となっている。
【0015】
また、台座部11は、例えば、長手方向の両端部及び中間部の3つの部材を連結して一つの台座部分が構成(図7参照)される。したがって、第1、第2外殻部品121,122に分けて、4個ずつの計8個の両端部の台座部11(11A,11B,11C,11D)と、2つずつの計4つの中間台座部11Eと、が第1、第2外殻部品121,122内に収容されている。
【0016】
枠部品13は、台座部11を収容した上下の第1、第2外殻部品121,122間に例えば、略同一の外観形状の8個のものが積層状態で挟持された状態で設けられている。また、枠部品13は、図4に示すように、副部品30が多数設けられた7個の枠部品13Aと、一つの保持用の枠部品13Bと、を備えている。保持用の枠部品13Bは、枠本体部14aの中央には、枠本体部14aに対して直立した軸部品14bが設けられている。一方、副部品30を有する枠部品13Aは、その中央に貫通穴13hを備えている。したがって、軸部品14bは、貫通穴13hを貫通するようにして枠部品13Aを位置決めし、保持する。
【0017】
また、枠部品13A,13B、外周縁には、3つの小孔13fが形成されており、第1、第2外殻部品121,122に設けられた軸ピン12pが嵌るように構成されている。これにより、第1、第2外殻部品121,122側に配置される枠部品13A,13Bが位置決めされる。また、軸部品14bと貫通穴13hとは、断面形状が円形でなく、例えば図示のごとく半面形(図5参照)になどに構成されていることで、枠部品13A,13Bの積層向きを決めることができる。
【0018】
図5は、枠部品13の平面図である。図6は、副部品30の斜視図であり、(a)は、副部品30の表面側を示す斜視図、(b)は、副部品30の裏面側を示す斜視図である。
図5に示すように、副部品30を保持した枠部品13Aは、中央部から外周端部13cに向かって放射状に、例えば3本の直線部13aを備えている。この直線部13aには、円周方向に配置された連結部13bを介して複数の副部品30が保持されている。この直線部13a、及び連結部13bは、射出成型時のランナーを構成している。また、連結部13bの各端部は、樹脂が流入する金型のゲートGを構成している。したがって、このゲートGの部分を切断・分離することで、図6に示すような、副部品30を取り出す。これにより、台座部11に載置できゲームに使用可能な状態となる。
【0019】
副部品30は、ゲームに使用する牌を構成するものである。図6の(a)に示すように、例えば、その一方面の表面30aには、特定のキャラクター31が描かれている。このキャラクター31は、同じものが複数個になるように設定されている。副部品30は、裏面側30bには、図6(b)に示すように、キャラクター31が描かれていない無地或いは同じ柄が描かれている。
【0020】
図7は、玩具1における台座部11の収納構造を示す分解斜視図である。図8は、図7に示す台座部11の連結構造の拡大斜視図である。図9は、台座部11の組み立て方を示す斜視図であり、(a)は、組み立て途中の斜視図、(b)は、組み立て状態の斜視図である。なお、第1外殻部品121と第2外殻部品122とは、台座部11を収容する構成は同じ構成であるので第2外殻部品122側の説明は省略する。
【0021】
図7に示すように、第1外殻部品121に収容される台座部11A,11B,11C,11Dは、連結部材16により連結された状態で、2個の中間台座部11Eの上側から第1外殻部品121を閉じるように収容される(図4参照)。なお、各台座部11の一方端部11iは、第1外殻部品121の切欠き部12kを閉じるようにして外殻10sを構成する。
【0022】
ここで、連結部材16は、図8に示すように、矩形の平面部16aの中央に矩形の開口16hが設けられている。そして、平面部16aの片側面には、平面視でL字形状の4つの突壁16bが開口16hの角部分に対応して突設されており、十字形状の十字溝16cが形成されている。したがって、4つの台座部11A,11B,11C,11Dは、その裏面側の角突起11dを合わせるように互いに接した状態において、側壁部11wに十字溝16cを嵌めるようにする。これにより、台座部11A,11B,11C,11Dは、分離可能に固定される。
【0023】
台座部11を組み立てる際には、図9(a)に示すように、中間台座部11Eの両端の下側に設けられた連結フック15bと、両端側の台座部11A,11Bの側壁部11w、を嵌合して連結する。これにより、図9(b)に示すような縦長の台座部11が構成される。そして、ゲームをする際には、この台座部11の手前側に形成された牌保持溝11gに副部品30を立てるように入れることができる(図10参照)。
【0024】
図10は、玩具1の第2形態2Fを示す斜視図である。
第2形態2Fにおいて、4つの台座部11、及び多数の副部品30によりゲームを行うことができる。なお、第1外殻部品121、第2外殻部品122、及び枠部品13のランナー部分は、第2形態2Fにおいて、不使用部品である。
【0025】
図10に示すように、組み立てられた台座部11は、 第1台座部111、第2台座部112、第3台座部113、及び第4台座部114の各々が互いに離間した状態で四角形の区画領域DSを形成するように載置面60に配置されている。副部品30は、台座部11の牌保持溝11g内に、複数の副部品30を一列に並べた状態で、ゲーム者の手前側にキャラクター31が向くように立てて配置する。また、副部品30は、区画領域DS内に配置可能となっている。そして、キャラクター31の複数組のものを使用して、組み合わせゲームを行うことができる。
【0026】
以上述べたように、本態様の玩具1の第1形態1Fにおける本体部5は、その外殻10sが球状を構成しているので、転動可能であり物品供給装置から供給することができる。更に、物品供給装置から供給されるカプセル形態の玩具1が、カプセル形態の外殻10sを成す部品、及びカプセル内部に収容された副部品30を使用してゲーム玩具に変化可能に構成されているので、ゲームを気楽に楽しむことができる。
【0027】
また、本態様の玩具1では、キャラクター31が形成された副部品30は、第1形態1Fにおいて、外部から視認不可能に構成されているので、分解したときに初めて見られる楽しさがある。
【0028】
本態様の玩具1では、主部品の第1外殻部品121、及び第2外殻部品122は、それぞれが複数の台座部11を着脱可能に構成されているので、ゲームを行う時の台座部11を確りと保持収納することができる。
【0029】
また、本態様の玩具1では、第1外殻部品121、及び第2外殻部品122は、第1形態1Fにおいて、それぞれの複数の台座部11を互いに接するように保持されているので、両外殻部品121,122によって形成される外殻10sの外表面を確りと固定できる。
【0030】
また、第1形態1Fにおいて、第1外殻部品121、第2外殻部品122、及び積層された枠部品13は、外殻10sの連続する外表面を構成しているので、外表面が連続する球面形状にでき、かつ内部の副部品30を保護することができる。
【0031】
本態様の玩具1においては、各台座部11は、載置面上において四角形の区画領域DSを形成することができるので、マージャンやドンジャラ等のゲームを可能にする。
【0032】
本態様の玩具1によれば、副部品30は、その少なくとも一面にキャラクターの画像が表示されているので、キャラクターを使用したゲームを楽しむことができる。
【0033】
本態様の玩具1では、副部品30は本体部5を構成する枠部品13に保持されているので、第1形態において、確りと固定される。また、枠部品13は第1形態において第1、第2外殻部品121,122によって挟持されているので、動くことがない。
【0034】
本態様の玩具1では、複数の枠部品13は、中央部に貫通穴13hが形成されているので、第1形態1Fにおいて、貫通穴13hに軸部品14bが挿通されることで、複数のものを位置決めして積層状態を保持し易くできる。
【0035】
本態様の玩具1では、枠部品13は、第1形態1Fにおいて、中央部から外周端部に向かう放射状の複数の直線部13aを備え、この直線部13aに副部品30が設けられているので、直線部13aを射出成型時のランナーとして利用することができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記態様においては、1つの台座部11はその長手方向において3分割された構成としたが、これに限るものではなく、例えば2分割構造、更には分割されない構成であっても良い。
【0037】
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0038】
(1)
物品供給装置から供給可能な第1形態と、遊戯可能な第2形態と、に変化可能な玩具であって、
上記玩具は、主部品、及び副部品を含む本体部を備え、
上記主部品は、上記第1形態における外殻の一部を成し、
上記副部品は、上記第1形態における上記外殻の一部を成さず、上記第2形態において、上記主部品に載置可能に構成されている、
玩具。
【0039】
(2)
(1)に記載の玩具であって、
上記本体部は、上記第1形態において転動可能に構成され、
上記第2形態において転動不能に構成されている、
玩具。
【0040】
(3)
(1)または(2)に記載の玩具であって、
上記本体部は、上記第2形態において少なくとも一部がゲーム玩具を構成している、
玩具。
【0041】
(4)
(1)~(3)のいずれかに記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第1形態において、外部から視認不可能に構成され、上記第2形態において、外部から視認可能に構成されている、
玩具。
【0042】
(5)
(1)~(4)のいずれかに記載の玩具であって、
上記主部品は、上記副部品を載置可能な台座部を含み、
上記台座部は、複数の上記副部品を一列に並べた状態で載置可能に構成されている、
玩具。
【0043】
(6)
(5)に記載の玩具であって、
上記主部品は、第1外殻部品、及び第2外殻部品を含み、
上記第1外殻部品、及び上記第2外殻部品は、上記台座部がそれぞれ着脱可能に構成されている、
玩具。
【0044】
(7)
(6)に記載の玩具であって、
上記第1外殻部品に着脱可能な上記台座部は、複数個に分離可能に構成され、
上記第2外殻部品に着脱可能な上記台座部は、複数個に分離可能に構成されている、
玩具。
【0045】
(8)
(7)に記載の玩具であって、
上記第1外殻部品は、上記第1形態において、上記複数個の台座部を互いに接した状態で保持可能に構成され、
上記第2外殻部品は、上記第1形態において、上記複数個の台座部を互いに接した状態で保持可能に構成されている、
玩具。
【0046】
(9)
(7)または(8)に記載の玩具であって、
上記複数個の台座部は、上記第1形態において、その一方端部、及び他方端部が上記外殻の一部を成している、
玩具。
【0047】
(10)
(7)~(9)の何れかに記載の玩具であって、
上記複数個の台座部に含まれる第1台座部、第2台座部、第3台座部、及び第4台座部は、上記第2形態において、各々が互いに離間した状態で四角形の区画領域を形成するように載置面に配置可能に構成されている、
玩具。
【0048】
(11)
(10)に記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第2形態において、上記区画領域内に配置可能に構成されている、
玩具。
【0049】
(12)
(6)~(11)の何れかに記載の玩具であって、
上記本体部は、枠部品をさらに含み、
上記枠部品は、上記第1形態において、その外周面が上記外殻の一部を成し、かつ上記副部品を保持可能に構成されている、
玩具。
【0050】
(13)
(12)に記載の玩具であって、
上記枠部品は、上記第1形態において、上記第1外殻部品、及び上記第2外殻部品により挟持可能に構成されている、
玩具。
【0051】
(14)
(12)または(13)に記載の玩具であって、
上記第1外殻部品、上記第2外殻部品、及び上記枠部品は、上記第1形態において、上記外殻の連続する外表面を構成している、
玩具。
【0052】
(15)
(12)~(14)の何れかに記載の玩具であって、
上記第1外殻部品、上記第2外殻部品、及び上記枠部品は、上記第2形態において、不使用部品を構成している、
玩具。
【0053】
(16)
(12)~(15)の何れかに記載の玩具であって、
上記本体部は、略同一の外観形状を成す複数の上記枠部品を含む、
玩具。
【0054】
(17)
(16)に記載の玩具であって、
複数の上記枠部品は、上記第1形態において、積層状態に設けられている、
玩具。
【0055】
(18)
(17)に記載の玩具であって、
上記枠部品は、中央部に貫通穴が形成され、上記第1形態において、上記貫通穴に軸部品が挿通されて、上記積層状態を成すように構成されている、
玩具。
【0056】
(19)
(12)~(18)の何れかに記載の玩具であって、
上記枠部品は、上記第1形態において、中央部から外周端部に向かって放射状に複数の上記副部品を保持可能に構成されている、
玩具。
【0057】
(20)
(19)に記載の玩具であって、
上記枠部品は、上記第1形態において、中央部から外周端部に向かう複数の直線部を備え、上記直線部に上記副部品が保持されている、
玩具。
【0058】
(21)
(20)に記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第2形態において、上記直線部から分離した状態で遊戯可能に構成されている、
玩具。
【0059】
(22)
(20)又は(21)に記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第2形態において、上記直線部から分離した状態で上記台座部に載置可能に構成されている、
玩具。
【0060】
(23)
(1)~(22)の何れかに記載の玩具であって、
上記副部品は、その少なくとも一面にキャラクターの画像が表示されている、
玩具。
【符号の説明】
【0061】
1 玩具
1F 第1形態
2F 第2形態
5 本体部
10s 外殻
11 台座部
11i 一方端部
12 外殻部品
13 枠部品
13a 直線部
13h 貫通穴
14b 軸部品
30 副部品
31 キャラクター
111 第1台座部
112 第2台座部
113 第3台座部
114 第4台座部
121 第1外殻部品
122 第2外殻部品
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品供給装置から供給可能な第1形態と、遊戯可能な第2形態と、に変化可能な玩具であって、
前記玩具は、前記第1形態において転動可能、前記第2形態において転動不能で、主部品及び副部品を含み、少なくとも一部がゲーム玩具を構成している本体部を備え、
前記主部品は、前記第1形態において、外殻の一部を成し、
前記副部品は、前記第1形態において、前記外殻の一部を成さず外部から視認不可能に構成され、前記第2形態において、外部から視認可能に構成され、
前記ゲーム玩具は、前記主部品に前記副部品を並べた状態で遊戯可能に構成されている、
玩具。
【請求項2】
請求項に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記副部品を載置可能な台座部を含み、
前記台座部は、複数の前記副部品を一列に並べた状態で載置可能に構成されている、
玩具。
【請求項3】
請求項に記載の玩具であって、
前記主部品は、第1外殻部品、及び第2外殻部品を含み、
前記第1外殻部品、及び前記第2外殻部品は、前記台座部がそれぞれ着脱可能に構成されている、
玩具。
【請求項4】
請求項に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品に着脱可能な前記台座部は、複数個に分離可能に構成され、
前記第2外殻部品に着脱可能な前記台座部は、複数個に分離可能に構成されている、
玩具。
【請求項5】
請求項に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品は、前記第1形態において、前記複数個の台座部を互いに接した状態で保持可能に構成され、
前記第2外殻部品は、前記第1形態において、前記複数個の台座部を互いに接した状態で保持可能に構成されている、
玩具。
【請求項6】
請求項に記載の玩具であって、
前記複数個の台座部は、前記第1形態において、その一方端部、及び他方端部が前記外殻の一部を成している、
玩具。
【請求項7】
請求項の何れか一項に記載の玩具であって、
前記複数個の台座部に含まれている第1台座部、第2台座部、第3台座部、及び第4台座部は、前記第2形態において、各々が互いに離間した状態で四角形の区画領域を形成するように載置面に配置可能に構成されている、
玩具。
【請求項8】
請求項に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記区画領域内に配置可能に構成されている、
玩具。
【請求項9】
請求項の何れか一項に記載の玩具であって、
前記本体部は、枠部品をさらに含み、
前記枠部品は、前記第1形態において、その外周面が前記外殻の一部を成し、かつ前記副部品を保持可能に構成されている、
玩具。
【請求項10】
請求項に記載の玩具であって、
前記枠部品は、前記第1形態において、前記第1外殻部品、及び前記第2外殻部品により挟持可能に構成されている、
玩具。
【請求項11】
請求項に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品、前記第2外殻部品、及び前記枠部品は、前記第1形態において、前記外殻の連続する外表面を構成している、
玩具。
【請求項12】
請求項に記載の玩具であって、
前記第1外殻部品、前記第2外殻部品、及び前記枠部品は、前記第2形態において、不使用部品を構成している、
玩具。
【請求項13】
請求項に記載の玩具であって、
前記本体部は、略同一の外観形状を成す複数の前記枠部品を含む、
玩具。
【請求項14】
請求項13に記載の玩具であって、
複数の前記枠部品は、前記第1形態において、積層状態に設けられている、
玩具。
【請求項15】
請求項14に記載の玩具であって、
前記枠部品は、中央部に貫通穴が形成され、前記第1形態において、前記貫通穴に軸部品が挿通されて、前記積層状態を成すように構成されている、
玩具。
【請求項16】
請求項に記載の玩具であって、
前記枠部品は、前記第1形態において、中央部から外周端部に向かって放射状に複数の前記副部品を保持可能に構成されている、
玩具。
【請求項17】
請求項16に記載の玩具であって、
前記枠部品は、前記第1形態において、中央部から外周端部に向かう複数の直線部を備え、前記直線部に前記副部品が保持されている、
玩具。
【請求項18】
請求項17に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記直線部から分離した状態で遊戯可能に構成されている、
玩具。
【請求項19】
請求項17に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記直線部から分離した状態で前記台座部に載置可能に構成されている、
玩具。
【請求項20】
請求項1~の何れか一項に記載の玩具であって、
前記副部品は、その少なくとも一面にキャラクターの画像が表示されている、
玩具。