(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138701
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】化粧パネルおよびこれを備えた埋込形換気扇
(51)【国際特許分類】
F24F 7/10 20060101AFI20241002BHJP
F24F 7/04 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
F24F7/10 101C
F24F7/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049313
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100151378
【弁理士】
【氏名又は名称】宮村 憲浩
(74)【代理人】
【識別番号】100157484
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 智之
(72)【発明者】
【氏名】兼松 大輔
【テーマコード(参考)】
3L058
【Fターム(参考)】
3L058BB03
(57)【要約】
【課題】給気グリルがグリル開口から落下しにくい化粧パネルを提供する。
【解決手段】化粧パネル4は、フロント面61aと、リア面61bと、グリル開口92と、枠部94と、給気グリル91と、を備え、グリル開口92は枠部94によって囲まれており、給気グリル91は、給気スリット4bと、給気スリット開口4aと、外側給気吹出部69と、接触部95と、を有し、給気グリル91は、グリル開口92に着脱自在に設けられ、給気スリット開口4aを通ってリア面61b側からフロント面61a側へ空気が供給され、外側給気吹出部69は、給気スリット開口4aから供給される空気の風路を形成し、枠部94の上面94aが接触部95の下面95cと接触することにより、給気グリル91がグリル開口92に取り付けられる。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロント面と、リア面と、グリル開口と、枠部と、給気グリルと、を備えた化粧パネルであって、
前記フロント面は、前記リア面と反対側にある面であり、
前記グリル開口は前記枠部によって囲まれており、
前記給気グリルは、給気スリットと、給気スリット開口と、外側給気吹出部と、接触部と、を有し、
前記給気グリルは、前記グリル開口に着脱自在に設けられ、
前記給気スリットは前記給気スリット開口を形成し、
前記給気スリット開口を通って前記リア面側から前記フロント面側へ空気が供給され、
前記外側給気吹出部は、前記給気スリット開口から供給される空気の風路を形成し、
前記接触部は前記外側給気吹出部と接続され、
前記フロント面側を下方向、前記リア面側を上方向と定義すると、前記枠部の上面が前記接触部の下面と接触することにより、前記給気グリルが前記グリル開口に取り付けられることを特徴とする化粧パネル。
【請求項2】
爪を備え、
前記爪は、先端部と、土台部と、を有し、
前記土台部は、前記リア面のベースから上方向に突出し、
前記先端部は、前記土台部と接続し、
前記先端部の先端が前記接触部の上面と接触することにより、前記給気グリルが前記グリル開口に固定されることを特徴とする請求項1に記載の化粧パネル。
【請求項3】
前記土台部の側面が前記接触部の側面と接触することを特徴とする請求項2に記載の化粧パネル。
【請求項4】
前記給気スリットは、直線部と、傾斜部と、を有し、
前記直線部に対して傾斜する前記傾斜部は、前記直線部と接続されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧パネル。
【請求項5】
前記給気グリルは、前記リア面と垂直な方向を軸として90°回転させて前記グリル開口に取り付け可能であることを特徴とする請求項4に記載の化粧パネル。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載の化粧パネルを備えた埋込形換気扇であって、
筐体と、給気送風機と、内蓋と、を備え、
前記筐体は、側面と、上面と、下面と、を有し、
前記化粧パネルは前記下面に設けられ、
前記給気送風機により部屋の外から前記部屋の中へ空気が送風される給気風路が形成され、
前記給気スリット開口は前記給気風路に接続され、
前記筐体は、前記下面において内蓋用開口を有し、
前記内蓋用開口を覆うように前記内蓋が設けられ、
前記内蓋は、前記筐体と前記化粧パネルとの間に位置し、
前記内蓋は、給気吹出口と、内側給気吹出部と、を有し、
前記給気吹出口は、前記内側給気吹出部に囲まれており、
前記給気吹出口は、前記給気風路に接続され、
前記外側給気吹出部は、前記内側給気吹出部よりも外側になるようにして、前記内側給気吹出部と接続されることを特徴とする埋込形換気扇。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の化粧パネルにおいては、グリル開口に給気グリルを装着する構成が知られている。
【0003】
また、従来の埋込形換気扇においては、筐体の下面に化粧パネル(意匠ルーバー)を備えた構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の化粧パネルにおいては、グリル開口周辺または給気グリルに経年劣化が発生した場合等に、給気グリルがグリル開口から外れて落下することがあるという課題を有していた。
【0006】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、給気グリルがグリル開口から落下しにくい化粧パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、この目的を達成するために、本発明の一態様に係る化粧パネルは、フロント面と、リア面と、グリル開口と、枠部と、給気グリルと、を備えた化粧パネルであって、フロント面は、リア面と反対側にある面であり、グリル開口は枠部によって囲まれており、給気グリルは、給気スリットと、給気スリット開口と、外側給気吹出部と、接触部と、を有し、給気グリルは、グリル開口に着脱自在に設けられ、給気スリットは給気スリット開口を形成し、給気スリット開口を通ってリア面側からフロント面側へ空気が供給され、外側給気吹出部は、給気スリット開口から供給される空気の風路を形成し、接触部は外側給気吹出部と接続され、フロント面側を下方向、リア面側を上方向と定義すると、枠部の上面が接触部の下面と接触することにより、給気グリルがグリル開口に取り付けられることを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、給気グリルがグリル開口から落下することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図8】給気送風機または排気送風機を示す断面斜視図
【
図10】化粧パネルから給気グリルを取り外した状態のリア面を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0011】
(実施の形態1)
まず、埋込形換気扇1の基本構成を説明する。
【0012】
図1、
図2、
図3に示すように、埋込形換気扇1は、筐体2と、アダプターセット3と、給気送風機7と、を有する。
【0013】
筐体2は、後述する第1側面2a、第2側面2b、第3側面2c、アダプター設置面2d、下面2e、上面2f、を有する。
【0014】
アダプターセット3は、給気アダプター3a、排気アダプター3b、排気シャッター3c、アダプター支持部3d、を含む。アダプターセット3は、アダプター設置面2dに設けられる。
【0015】
給気送風機7は、後述する給気ケーシング7a、給気羽根車7b、給気モータ支持板7c、給気モータ7d、給気回転軸7e、を含む。
【0016】
化粧パネル4は、筐体2の下面2eに設けられる。化粧パネル4は、給気スリット開口4a、給気スリット4b、排気スリット開口4c、排気スリット4d、を有する。化粧パネル4は、部屋の空間に面するフロント面61aを有する。
【0017】
排気スリット開口4cは、第1排気スリット開口4c1、第2排気スリット開口4c2、第3排気スリット開口4c3、を含む。
【0018】
金具5は、筐体2を建物天井または建物壁面に埋め込み式に設けるための部品である。
【0019】
金具ガイド6は、筐体2からの金具5の脱落を防止するための部品である。金具ガイド6は、第1側面2aおよびアダプター設置面2dにネジなどの固定方法を用いて固定されている。
【0020】
金具5および金具ガイド6は、例えば、互いに略水平かつ略同軸に、筐体2に取り付けられている。ここで、略水平とは、水平方向から±10°以内に傾いた角度も含むものとする。また、略同軸とは、同一軸から±10°以内に傾いた角度も含むものとする。
【0021】
ネジ穴19は、筐体2と、建物天井または建物壁面に設けられた梁とを、ネジで接続するための穴である。
【0022】
筐体2の下面2eには、内蓋用開口8bが設けられている。内蓋用開口8bの一部または全部を覆うように内蓋8が設けられる。
【0023】
接続部材9bは、内蓋8の給気吹出口9の近傍における風路を形成する部材である。接
続部材9bは、給気送風機7と給気吹出口9とを接続する。
【0024】
内蓋8は、給気吹出口9と排気吸込口28とを有する。給気吹出口9は、例えば、内側給気吹出部68によって囲まれた空間により形成される。
【0025】
埋込形換気扇1の動作を制御する制御基板10は、例えば内蓋8に設けられる。
【0026】
埋込形換気扇1の状態を表示する表示部11は、例えば内蓋8に設けられる。
【0027】
内蓋8は、第1バネ係合部26と第2バネ係合部27とを有する。
【0028】
図4に示すように、埋込形換気扇1は、排気送風機12を有する。排気送風機12は、後述する排気ケーシング12a、排気羽根車12b、排気モータ支持板12c、排気モータ12d、排気回転軸12e、を含む。
【0029】
給気側断熱板17は、第1側面2aと給気モータ支持板7cとの間に設けられる。給気側断熱板17は、給気風路21と筐体2との間の熱を断熱する板である。給気側断熱板17は、例えば断熱性能に優れた発泡スチロール製である。給気側断熱板17の厚さは好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは10mm以上である。
【0030】
排気側断熱板18は、第2側面2bと排気モータ支持板12cとの間に設けられる。排気側断熱板18は、排気風路22と筐体2との間の熱を断熱する板である。排気側断熱板18が無いと、排気風路22の熱が筐体2を介して部屋に伝わるおそれがある。排気側断熱板18は、例えば断熱性能に優れた発泡スチロール製である。排気側断熱板18の厚さは好ましくは5mm以上であり、さらに好ましくは10mm以上である。
【0031】
給気送風機7により部屋の外から部屋の中へ空気が送風される給気風路21が形成される。
【0032】
排気送風機12により部屋の中から部屋の外へ空気が送風される排気風路22が形成される。
【0033】
熱交換素子15は、給気風路21と排気風路22とが交差する位置に設けられる。熱交換素子15は、例えば、給気送風機7とアダプターセット3との間に配置される。熱交換素子15は、例えば、排気吸込口28の直上あるいは真上に設けられる。熱交換素子15は、例えば、排気送風機12と第3側面2cとの間に設けられる。
【0034】
空気は、給気風路21において、給気アダプター3a、給気フィルター13、熱交換素子15、給気送風機7、給気吹出口9、給気スリット開口4a、を順に通過する。
【0035】
空気は、排気風路22において、排気スリット開口4c、排気吸込口28、排気フィルター14、熱交換素子15、排気送風機12、排気アダプター3b、を順に通過する。
【0036】
図5に示すように、筐体2の下面2eと対向する面が上面2fとなっている。
【0037】
電源コードを収納する電源接続箱16は、例えば第1側面2aに設けられる。電源接続箱16は、例えば筐体2の内側において、制御基板10の近傍にあってもよい。
【0038】
図6に示すように、埋込形換気扇1の筐体2は、下面2eに設けられる化粧パネル4を下にする向きで、部屋の壁面などに埋め込まれる。壁面とは主に天井を指すが、天井以外
の部屋の側壁も含む。この場合、下面2eが下向きになるとは限らない。設置時において、化粧パネル4は壁面から露出する状態となる。
【0039】
図7に示すように、給気ダンパー51は、給気アダプター3aの近傍に設けられる。
【0040】
図8に示すように、給気送風機7と排気送風機12は同様の構成であってもよい。給気羽根車7bは給気ケーシング7aの中に設けられる。給気モータ7dは、給気回転軸7eを介して給気羽根車7bと接続される。給気モータ支持板7cは給気モータ7dを支持する。給気モータ支持板7cは第1側面2aに対向する。
【0041】
給気回転軸7eの軸方向が略水平方向になった状態で、給気送風機7は筐体2の内部に配置される。ここで、略水平とは、水平方向から±10°以内に傾いた角度も含むものとする。
【0042】
排気羽根車12bは排気ケーシング12aの中に設けられる。排気モータ12dは、排気回転軸12eを介して排気羽根車12bと接続される。排気モータ支持板12cは排気モータ12dを支持する。排気モータ支持板12cは第2側面2bに対向する。
【0043】
排気回転軸12eの軸方向が略水平方向になった状態で、排気送風機12は筐体2の内部に配置される。
【0044】
図9に示すように、化粧パネル4は第1バネ24と第2バネ25とを有する。第1バネ24は第1バネ係合部26と係合する。第2バネ25は第2バネ係合部27と係合する。
【0045】
化粧パネル4は、外枠47、補強部48、端部49、を含む。外枠47はリア面61bにおける化粧パネル4の外枠部分である。補強部48は外枠47を補強する。端部49は外枠47よりも更に外側にある端の部分である。
【0046】
次に、本実施形態の特徴的な構成を説明する。
【0047】
図9、
図10に示すように、化粧パネル4は、リア面61bと、グリル開口92と、枠部94と、給気グリル91と、を有する。化粧パネル4は、爪93を有していてもよい。
【0048】
リア面61bはフロント面61aと反対側にある面である。
【0049】
グリル開口92は、枠部94によって囲まれる。
【0050】
グリル開口92は、例えば、矩形開口である。
【0051】
リア面61bにおいて、給気グリル91はグリル開口92に取り付けられる。
【0052】
枠部94は、リア面61bから筐体2の内側に向かって突出する。
【0053】
爪93は、リア面61bから筐体2の内側に向かって突出する。
【0054】
1つのグリル開口92に対して、爪93は、例えば2つまたは4つ設けられる。
【0055】
図11に示すように、給気グリル91は、給気スリット開口4aと、給気スリット4bと、外側給気吹出部69と、接触部95と、を有する。
【0056】
給気グリル91(外側給気吹出部69)は、正面視した場合に、例えば矩形形状である。この矩形形状は、より好ましくは縦方向と横方向の長さが等しい形状である。
【0057】
外側給気吹出部69は、
図3の内側給気吹出部68と接続される。接続時、外側給気吹出部69は、内側給気吹出部68よりも外側になる。これにより、給気風路21を流れる空気が給気風路21の外に漏れることを抑制できる。
【0058】
図12に示すように、接触部95は上面95aと側面95bと下面95cと、を有する。
【0059】
給気スリット4bは直線部96と傾斜部97と、を有する。
【0060】
図13、
図14に示すように、爪93は、先端部93aと土台部93bと、を有する。
【0061】
枠部94は上面94aを有する。上面94aは、筐体2の内側に対向する面を指す。
【0062】
枠部94の上面94aが接触部95の下面95cと接触することにより、給気グリル91はグリル開口92に取り付けられる。すなわち、給気グリル91が枠部94の上に設けられる。給気グリル91は枠部94よりも大きいため、給気グリル91はグリル開口92から落下しにくい。
【0063】
例えば、爪93を設けることで、給気グリル91をグリル開口92に安定的に取り付けることができる。このとき、接触部95の上面95aは、先端部93aの先端と接触する。
【0064】
さらに、土台部93bの側面が接触部95の側面95bと接触すれば、より安定して給気グリル91をグリル開口92に取り付けることができる。
【0065】
以下、本実施形態について、補足する。
【0066】
本発明の一態様に係る化粧パネル4は、フロント面61aと、リア面61bと、グリル開口92と、枠部94と、給気グリル91と、を備えた化粧パネル4であって、フロント面61aは、リア面61bと反対側にある面であり、グリル開口92は枠部94によって囲まれており、給気グリル91は、給気スリット4bと、給気スリット開口4aと、外側給気吹出部69と、接触部95と、を有し、給気グリル91は、グリル開口92に着脱自在に設けられ、給気スリット4bは給気スリット開口4aを形成し、給気スリット開口4aを通ってリア面61b側からフロント面61a側へ空気が供給され、外側給気吹出部69は、給気スリット開口4aから供給される空気の風路を形成し、接触部95は外側給気吹出部69と接続され、フロント面61a側を下方向、リア面61b側を上方向と定義すると、枠部94の上面94aが接触部95の下面95cと接触することにより、給気グリル91がグリル開口92に取り付けられる、という構成を有する。
【0067】
この構成によれば、給気グリル91が、グリル開口92から落下することを抑制した化粧パネル4を提供できる。
【0068】
また、化粧パネル4は爪93を備え、爪93は、先端部93aと、土台部93bと、を有し、土台部93bは、リア面61bのベース98から上方向に突出し、先端部93aは、土台部93bと接続し、先端部93aの先端が接触部95の上面95aと接触することにより、給気グリル91がグリル開口92に固定される、という構成にしてもよい。
【0069】
この構成によれば、接触部95を爪93に固定することができる。また、爪93を操作することにより、爪93による接触部95の固定を解除することができる。
【0070】
また、土台部93bの側面が接触部95の側面95bと接触する、という構成にしてもよい。
【0071】
この構成によれば、より安定的に給気グリル91を爪93に固定することができる。
【0072】
また、給気スリット4bは、直線部96と、傾斜部97と、を有し、直線部96に対して傾斜する傾斜部97は、直線部96と接続されている、という構成にしてもよい。
【0073】
この構成によれば、給気スリット開口4aを通る空気が、傾斜部97によって角度が付いた状態で室内に吹き出される。このため、給気グリル91の真下へ向かって過度に強い気流が発生することを抑制できる。この結果、ユーザーが過度な冷風または温風を感じることを抑制できる。
【0074】
また、給気グリルは、リア面61bと垂直な方向を軸として90°回転させてグリル開口に取り付け可能である、という構成にしてもよい。
【0075】
この構成によれば、傾斜部97によって角度が付いた空気を4つの方向に変更自在とすることができる。具体的には、フロント面61aを正面に見たときに、給気スリット開口4aを通る空気の方向を4方向から1つ選ぶことができる。この4方向は90°ずつ異なる向きとなる。このため、部屋における化粧パネル4の取付位置や取付方向が変更されても、その変更に合わせて供給される空気の方向を変更することができる。
【0076】
また、化粧パネル4を備えた埋込形換気扇1であって、筐体2と、給気送風機7と、内蓋8と、を備え、筐体2は、側面(第1側面2a、第2側面2b、第3側面2c、アダプター設置面2d)と、上面2fと、下面2eと、を有し、化粧パネル4は下面2eに設けられ、給気送風機7により部屋の外から部屋の中へ空気が送風される給気風路21が形成され、給気スリット開口4aは給気風路21に接続され、筐体2は、下面2eにおいて内蓋用開口8bを有し、内蓋用開口8bを覆うように内蓋8が設けられ、内蓋8は、筐体2と化粧パネル4との間に位置し、内蓋8は、給気吹出口9と、内側給気吹出部68と、を有し、給気吹出口9は、内側給気吹出部68に囲まれており、給気吹出口9は、給気風路21に接続され、外側給気吹出部69は、内側給気吹出部68よりも外側になるようにして、内側給気吹出部68と接続される、という構成にしてもよい。
【0077】
この構成によれば、給気風路21を流れる空気が給気スリット開口4aを通る前に、給気風路21以外に漏れることを抑制できる。
【0078】
また、内蓋8は、筐体2とは別部材にして、筐体2の下面2eに設けるものとしたが、他の構成であっても良い。例えば、内蓋8は筐体2と一体化して下面2eに設けても良い。
【0079】
また、給気送風機7および/または排気送風機12は筐体2の外に設けられても良い。給気送風機7および/または排気送風機12が筐体2の外にあっても給気風路21および/または排気風路22を形成することは可能だからである。
【0080】
以上、本発明に係る埋込形換気扇について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組
み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明に係る埋込形換気扇は、天井などの壁面に埋め込まれる埋込形換気扇または熱交換形換気装置等として有用である。
【符号の説明】
【0082】
1 埋込形換気扇
2 筐体
2a 第1側面
2b 第2側面
2c 第3側面
2d アダプター設置面
2e 下面
2f 上面
3 アダプターセット
3a 給気アダプター
3b 排気アダプター
3c 排気シャッター
3d アダプター支持部
4 化粧パネル
4a 給気スリット開口
4b 給気スリット
4c 排気スリット開口
4c1 第1排気スリット開口
4c2 第2排気スリット開口
4c3 第3排気スリット開口
4d 排気スリット
5 金具
6 金具ガイド
7 給気送風機
7a 給気ケーシング
7b 給気羽根車
7c 給気モータ支持板
7d 給気モータ
7e 給気回転軸
8 内蓋
8b 内蓋用開口
9 給気吹出口
9b 接続部材
10 制御基板
11 表示部
12 排気送風機
12a 排気ケーシング
12b 排気羽根車
12c 排気モータ支持板
12d 排気モータ
12e 排気回転軸
13 給気フィルター
14 排気フィルター
15 熱交換素子
16 電源接続箱
17 給気側断熱板
18 排気側断熱板
19 ネジ穴
21 給気風路
22 排気風路
24 第1バネ
25 第2バネ
26 第1バネ係合部
27 第2バネ係合部
28 排気吸込口
47 外枠
48 補強部
49 端部
51 給気ダンパー
61a フロント面
61b リア面
68 内側給気吹出部
69 外側給気吹出部
91 給気グリル
92 グリル開口
93 爪
93a 先端部
93b 土台部
94 枠部
94a 上面
95 接触部
95a 上面
95b 側面
95c 下面
96 直線部
97 傾斜部
98 ベース