(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138747
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】バスダクト分岐装置及び電力分岐装置
(51)【国際特許分類】
H02G 5/06 20060101AFI20241002BHJP
【FI】
H02G5/06 311V
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049408
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000162135
【氏名又は名称】共同カイテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094536
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 隆二
(74)【代理人】
【識別番号】100129805
【弁理士】
【氏名又は名称】上野 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100189315
【弁理士】
【氏名又は名称】杉原 誉胤
(72)【発明者】
【氏名】千明 孝司
(72)【発明者】
【氏名】小峯 功
【テーマコード(参考)】
5G365
【Fターム(参考)】
5G365AA01
5G365CA07
5G365CC05
(57)【要約】
【課題】遮断器を嵩上配置することによる利便性を確保しつつも側面開放時の安全性を両立可能な、使い勝手の良いバスダクト分岐装置を提供する。
【解決手段】本体部22内に遮断器30を有し、バスダクト幹線に取り付けられた際に電力を分岐させるバスダクト分岐装置20であって、本体部22内の底面22aから遮断器30を離間して配置する嵩上部40と、嵩上部40により遮断器30及び底面22aの間に形成された嵩上空間300と、底面22aから外方に突出する分岐用端子21と、本体部22内において、分岐用端子21及び遮断器30を電気的に接続する分岐用接続部と、本体部22の側面の少なくとも一部を開放可能な開放部とを有し、分岐用端子22及び分岐用接続部の少なくとも一部は、嵩上空間300に配置され且つ通電箇所が露出した露出通電部分として形成され、露出通電部分と開放部との間に仕切部40bが配置されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部内に遮断器を有し、バスダクト幹線に取り付けられた際に電力を分岐させるバスダクト分岐装置であって、
前記本体部内の底部から前記遮断器を離間して配置するための嵩上部と、
前記嵩上部により前記遮断器及び前記底部の間に形成された嵩上空間と、
前記本体部の前記底部から外方に突出する少なくとも一つの分岐用端子と、
前記本体部内において、前記分岐用端子及び前記遮断器を電気的に接続する分岐用接続部と、
前記本体部の側部の少なくとも一部を開放可能な開放部とを有し、
前記分岐用端子及び前記分岐用接続部の少なくとも一部は、前記嵩上空間に配置され且つ通電箇所が露出した露出通電部分として形成され、
前記露出通電部分と前記開放部との間に配置される仕切部を更に有することを特徴とするバスダクト分岐装置。
【請求項2】
前記仕切部が前記嵩上部と一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバスダクト分岐装置。
【請求項3】
前記嵩上部は、断面視で略コ字形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバスダクト分岐装置。
【請求項4】
前記遮断器の端子接続部が、前記嵩上部において前記仕切部が設けられていない方向に配置されるように、当該遮断器が当該嵩上部に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバスダクト分岐装置。
【請求項5】
前記本体部内において、前記開放部及び前記仕切部の間に空間が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバスダクト分岐装置。
【請求項6】
前記本体部の前記底部から外方に突出する接地用端子と、
前記本体部内の所定箇所と前記接地用端子とを電気的に接続する接地用接続部を更に有し、
前記接地用端子及び前記接地用接続部は、前記嵩上空間に配置されない、又は前記嵩上空間に一部のみ配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のバスダクト分岐装置。
【請求項7】
本体部内に遮断器を有し、導体に取り付けられた際に電力を分岐させる電力分岐装置であって、
前記本体部内の底部から前記遮断器を離間して配置するための嵩上部と、
前記嵩上部により前記遮断器及び前記底部の間に形成された嵩上空間と、
前記本体部の前記底部から外方に突出する少なくとも一つの分岐用端子と、
本体部内において、前記分岐用端子及び前記遮断器を電気的に接続する接続部と、
前記本体部の側部の少なくとも一部を開放可能な開放部とを有し、
前記分岐用端子及び前記接続部の少なくとも一部は、前記嵩上空間に配置され且つ通電箇所が露出した露出通電部分として形成され、
前記露出通電部分と前記開放部との間に配置される仕切部を更に有することを特徴とする電力分岐装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気幹線路を形成するバスダクト(以下、「バスダクト幹線」とも呼称する)や各種導体から電気を分岐する分岐装置に関し、例えば、工場、データセンター、コントロールセンター等において各設備機器への電気の供給を行うバスダクト分岐装置及び電力分岐装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、バスダクトに流れる電気を設備機器などに分岐して供給するバスダクト分岐装置が用いられており、このバスダクト分岐装置から突出する接続端子をバスダクト導体にプラグイン接続等することで、電流の分岐が行われるようになっている。
【0003】
従来、バスダクト分岐装置として、特許文献1に示す様な構造がある。このバスダクト分岐装置は、遮断器を収容した箱体を備えており、遮断器が嵩上げ配置され、箱体の底面と遮断器との間に空間が形成され、その空間において接続端子と遮断器とを電気的に接続することで、バスダクトに取り付ける際に要するスペースを縮小できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、バスダクト分岐装置には、装置内を確認し易くする等の理由で、ハウジングの側面が開放できるようになっているものが存在する。しかし、仮に上述した特許文献1のバスダクト分岐装置においてハウジングの側面が開放される構造になっていたとすると、バスダクトに取り付けられて通電されている状態でバスダクト分岐装置の側面が開放された場合、接続端子と遮断器との電気的接続箇所が露出してしまうことになり、場合によっては作業者が手等を触れてしまう可能性が排除できないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、遮断器を嵩上配置することによる利便性を確保しつつも側面開放時の安全性を両立可能な、使い勝手の良いバスダクト分岐装置及び電力分岐装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明によれば、本体部内に遮断器を有し、バスダクト幹線に取り付けられた際に電力を分岐させるバスダクト分岐装置であって、前記本体部内の底部から前記遮断器を離間して配置するための嵩上部と、前記嵩上部により前記遮断器及び前記底部の間に形成された嵩上空間と、前記本体部の前記底部から外方に突出する少なくとも一つの分岐用端子と、前記本体部内において、前記分岐用端子及び前記遮断器を電気的に接続する分岐用接続部と、前記本体部の側部の少なくとも一部を開放可能な開放部とを有し、前記分岐用端子及び前記分岐用接続部の少なくとも一部は、前記嵩上空間に配置され且つ通電箇所が露出した露出通電部分として形成され、前記露出通電部分と前記開放部との間に配置される仕切部を更に有することを特徴としている。
【0008】
本発明は、上記の構成により、遮断器を嵩上配置することによる利便性を確保しつつも側部開放時の安全性を両立可能な、使い勝手の良いバスダクト分岐装置を提供することができる。
【0009】
また、前記仕切部が前記嵩上部と一体に構成されている、又はより望ましい形態としては、前記嵩上部は、断面視で略コ字形状に形成されているようになっていても良い。
【0010】
これにより、バスダクト分岐装置をシンプルに構成することができる。
【0011】
また、前記遮断器の端子接続部が、前記嵩上部において前記仕切部が設けられていない方向に配置されるように、当該遮断器が当該嵩上部に対して取り付けられていることが望ましい。
【0012】
この構成により、遮断器と分岐用端子の接続が容易になる。
【0013】
また、前記本体部内において、前記開放部及び前記仕切部の間に空間が形成されていることが望ましい。
【0014】
これにより、開放部と仕切部との間の隙間に他の部品などを配置することができ、バスダクト分岐装置の使い勝手がさらに向上する。
【0015】
また、前記本体部の前記底部から外方に突出する接地用端子と、前記本体部内の所定箇所と前記接地用端子とを電気的に接続する接地用接続部を更に有し、前記接地用端子及び前記接地用接続部は、前記嵩上空間に配置されない、又は前記嵩上空間に一部のみ配置されることが望ましい。
【0016】
これにより、仕切る必要の無い接地用端子については、開放部を開放した際に外方から容易にアクセスすることができ、バスダクト分岐装置の使い勝手が更に向上する。
【0017】
また、本発明は、本体部内に遮断器を有し、導体に取り付けられた際に電力を分岐させる電力分岐装置であって、前記本体部内の底部から前記遮断器を離間して配置するための嵩上部と、前記嵩上部により前記遮断器及び前記底部の間に形成された嵩上空間と、前記本体部の前記底部から外方に突出する少なくとも一つの分岐用端子と、本体部内において、前記分岐用端子及び前記遮断器を電気的に接続する接続部と、前記本体部の側部の少なくとも一部を開放可能な開放部とを有し、前記分岐用端子及び前記接続部の少なくとも一部は、前記嵩上空間に配置され且つ通電箇所が露出した露出通電部分として形成され、前記露出通電部分と前記開放部との間に配置される仕切部を更に有することを特徴とする。
この構成により、遮断器を嵩上配置することによる利便性を確保しつつも側部開放時の安全性を両立可能な、使い勝手の良い電力分岐装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、遮断器を嵩上配置することによる利便性を確保しつつも側部開放時の安全性を両立可能な、使い勝手の良いバスダクト分岐装置及び電力分岐装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態のバスダクト及びバスダクト分岐装置を示した図であり、(a)が平面図であり、(b)が側面図であり、(c)が模式断面図である。
【
図2】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置を示した模式図であり、(a)がバスダクト分岐装置を構成する本体部の上面側からバスダクト分岐装置を視た模式図であり、(b)が本体部の後面側からバスダクト分岐装置を視た模式図である。
【
図3】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置を構成する本体部の側面側からバスダクト分岐装置を視た模式図である。
【
図4】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置を構成する本体部の側面を開放した状態における本体部の下面に対する複数の端子及び絶縁ホルダの配置を示した模式図であり、(a)が本体部の上面側から端子及び絶縁ホルダを視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から端子及び絶縁ホルダを視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側から端子及び絶縁ホルダを視た模式図である。
【
図5】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置を構成する本体部の側面を開放した状態において、バスダクト分岐装置の端子を覆うように配置されたベースを示した模式図であり、(a)が本体部の上面側から端子を覆うように配置されたベースを視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から端子を覆うように配置されたベースを視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側から端子を覆うように配置されたベースを視た模式図である。
【
図6】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置を構成する本体部に設けられるベースを示した模式図であり、(a)がベースを上面側から視た模式図であり、(b)がベースを後面側から視た模式図であり、(c)がベースを側面側から視た模式図である。
【
図7】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置の本体部の側面が開放された状態を示した模式図であり、(a)が本体部の上面側からバスダクト分岐装置を視た模式図であり、(b)が本体部の後面側からバスダクト分岐装置を視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側からバスダクト分岐装置を視た模式図である。
【
図8】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置の本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を示した模式図であり、(a)が本体部の上面側から本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を視た模式図であり、(c)が本体部の側面側から本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を視た模式図である。
【
図9】本発明の実施形態のバスダクト分岐装置の嵩上部及び仕切部の変形例を説明するための模式図であり、(a)が本体部の内部に設けられる嵩上部として機能する机状のベースと仕切部を上面側から視た模式図であり、(b)が本体部の内部に設けられるベース及び仕切部を後面側から視た模式図であり、(c)が本体部の内部に設けられるベース及び仕切部を側面側から視た模式図である。
【
図10】
図9に示す机状のベース及び仕切部がバスダクト分岐装置の本体部の内部に設置された状態を説明するための模式図であり、(a)が本体部の上面側から本体部の内部に設置されたベース及び仕切部を視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から本体部の内部に設置されたベース及び仕切部を視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側から本体部の内部に設置されたベース及び仕切部を視た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態のバスダクト分岐装置について図面に基づいて説明する。
尚、本発明は、以下で説明する各実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、それぞれ実施形態を部分的に組み合わせる、不要箇所を削除する、他の構成に置き換えるなど、本発明と同等の効果が発揮できる範囲内で適用可能である。
【0021】
《実施形態》
先ず、本発明の実施形態のバスダクト分岐構造について、
図1乃至
図4を用いて説明する。
【0022】
本実施形態のバスダクト分岐構造1は、例えば空気層によって絶縁された空気絶縁型の複数(この場合、一例としてRST三相+中性相+アースの五本)のバスダクト導体2をハウジング11内部に収容したバスダクト10と、バスダクト10の各バスダクト導体2それぞれに対応する複数(この場合、一例として五個)の端子21を有するバスダクト分岐装置20とを備えている(
図3参照)。
そして、バスダクト10に設けられたシャター付きのプラグインホール12に対してバスダクト分岐装置20の端子21が挿入(プラグイン)されてバスダクト導体2と接続されることにより、バスダクト幹線の主幹としてのバスダクト10に対してバスダクト分岐装置20が電気的に接続されるようになっている。
以下、本実施形態のバスダクト分岐構造1の詳細を説明していく。
【0023】
先ず、本実施形態のバスダクト分岐構造1を構成するバスダクト10について
図1を用いて説明する。
図1に示すように、バスダクト10は、空気層によって絶縁された空気絶縁型の五本のバスダクト導体2が、図示しない絶縁ホルダによって支持されてハウジング11の内部に配置されている。
【0024】
ハウジング11は、断面視で略コ字形状の一対のハウジング半体11a・11bのそれぞれの端部を一対の接続側板11c・11cとビス11dを介して接続することで、全体として断面視で中空の略直方体形状(すなわち略ロ字形状)に形成されている。また、ハウジング11は、例えば上面において、バスダクト10の長手方向に沿って所定間隔でプラグインホール12が形成されている。
【0025】
導体2は、アルミニウム等の金属から成る板状で、上下の導体端部2a・2aそれぞれにおいて板厚が両方向から階段状に一段薄くなるようになされている。そして、導体端部2aのうち、バスダクト10の平面視でプラグインホール12の下方に配置される部分(端子21が挿入される部分)に対し、銅等の金属からなる側面視で略逆U字形状の導電性接続部材3(
図1(c)参照)が図示しない溶接やリベット留め等の手段により固定されており、プラグインホール12を介してバスダクト分岐装置20がバスダクト10に取り付けられる際、端子21がこの導電性接続部材3を挟持するように挿入(プラグイン)されるようになっている。
【0026】
次に、本実施形態のバスダクト分岐構造1を構成するバスダクト分岐装置20について説明する。
バスダクト分岐装置20は、
図2及び
図3に示すように、遮断器30を内部に収納した中空で箱形状の本体部22と、バスダクト10の各バスダクト導体2それぞれに対応して本体部22から突設された複数(この場合、一例として五個)のクリップ状の端子21(21a、21b、21c、21d、21e)と、この端子21を支持すると共に保護するための絶縁樹脂製の絶縁ホルダ23と、端子21の上側に遮断器30を嵩上げ配置するためのベース40と、バスダクト分岐装置20をバスダクト10に固定する固定部材24と、バスダクト10から分岐した電力を遮断器30を介して外部へ導出するためのレセプタクル25とを有している。
【0027】
この実施形態の場合、端子21は、21a、21b、21c、21d、21eから構成されており、そのうちの21a、21b、21c、21dは、RST三相及び中性相用の端子(分岐用端子)であり、残りの端子21eはアース用の端子(接地用端子)となっているが、構成も順番もこれに限らず、また接地用端子は必ずしも必須ではないものとする。
【0028】
分岐用端子(端子21a、21b、21c、21d)は、その端子上端211が遮断器30における対応する一次側端子30aとそれぞれ一次側ケーブル27(分岐用接続部)により接続されている。そして、遮断器30の二次側端子30bそれぞれは、二次側ケーブル28によってレセプタクル25の対応する端子と接続されている。これにより、分岐用端子(端子21a、21b、21c、21d)は、遮断器30を介してレセプタクル25と接続され、バスダクト導体2の電力を外部機器へ供給できるようになっている。
【0029】
一方で、接地用端子(端子21e)は、その端子上端211が、接地用ケーブル29a(接地用接続部)によりレセプタクル25の対応する端子(接地に関する所定箇所の一例)と接続されている。
また、接地用端子(端子21e)の端子上端211には、
図4(a)に示すように、接地用ケーブル29b(接地用接続部)が接続され、この接地用ケーブル29bの端部が本体部22のの底部を形成する底面22a(接地に関する所定箇所の一例)に接続されているが、これら接地用接続部や接地用接続部が接続される所定箇所やその数はこれに限らず、必ずしも必須ではないものとする。
【0030】
また、本体部22は、矩形状の底面(底部)22a(
図3の下側)と、底面22aの前面側(
図3の左側)の辺から上方に立ち上がった前面(本体部22の前部を形成する前面)22bと、底面22aの後面側(
図3の右側)の辺から上方に立ち上がった後面(本体部22の後部を形成する後面)22cと、底面22aの両側面側(
図3の手前側及び奥側)の辺からそれぞれ上方に立ち上がった側面(本体部22の側部を形成する側面)22d・22d(
図2(a)、(b)参照)から構成されている。
また、本体部22は、開放された上面側(
図3の上側)が、蓋体22eにより着脱可能に開閉できるようになっている。尚、この実施形態の本体部22は、底面22aを土台として箱形状の辺部に構造材を配置したフレーム構造からなり、別部材でなる前面22b、後面22c、側面22d・22d、蓋体22eで閉塞する構造となっているが、本体部22の構造としてはこれに限らない。
【0031】
そして、端子21は、絶縁ホルダ23に支持されつつ本体部22の内部から外部へ底面22aを貫通するようにして設けられている。
【0032】
蓋体22eには、例えば、窓部22f(
図2(a))が設けられており、この窓部22fを開閉することで、遮断器30のスイッチを切り替えることができるようになっている。すなわちバスダクト分岐装置20は、遮断器30のスイッチを切り替える際には窓部22fの開閉で足り、組立や内部のメンテナンス等の際には蓋体22eを開放することで実施できるようになっている。
【0033】
これに加え、本実施形態のバスダクト分岐構造1において、本体部22の側面22dは必要に応じて開放できるようになっており、開放部として機能する。
以下、
図4乃至
図8を用いて、側面22dを開放した状態におけるバスダクト分岐装置20内の各部材の配置を説明する。
【0034】
ここで、
図4は、本実施形態のバスダクト分岐装置を構成する本体部の側面を開放した状態における本体部の底面に対する複数の端子及び絶縁ホルダの配置を示した模式図であり、(a)が本体部の上面側から端子及び絶縁ホルダを視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から端子及び絶縁ホルダを視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側から端子及び絶縁ホルダを視た模式図である。
図5は、本実施形態のバスダクト分岐装置を構成する本体部の側面を開放した状態において、バスダクト分岐装置の端子を覆うように配置されたベースを示した模式図であり、(a)が本体部の上面側から端子を覆うように配置されたベースを視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から端子を覆うように配置されたベースを視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側から端子を覆うように配置されたベースを視た模式図である。
図6は、本実施形態のバスダクト分岐装置を構成する本体部に設けられるベースを示した模式図であり、(a)がベースを上面側から視た模式図であり、(b)がベースを後面側から視た模式図であり、(c)がベースを側面側から視た模式図である。
図7は、本実施形態のバスダクト分岐装置の本体部の側面が開放された状態を示した模式図であり、(a)が本体部の上面側からバスダクト分岐装置を視た模式図であり、(b)が本体部の後面側からバスダクト分岐装置を視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側からバスダクト分岐装置を視た模式図である。
図8は、本実施形態のバスダクト分岐装置の本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を示した模式図であり、(a)が本体部の上面側から本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を視た模式図であり、(c)が本体部の側面側から本体部の内部に形成された空間とその空間に配置された部品を視た模式図である。
【0035】
図4には、蓋体22eを外して側面22dを開放した際の底面22aに対する複数の端子21及び絶縁ホルダ23の配置が示されており、端子21それぞれの上側の端子上端(211)相互間には絶縁バリア26が配置されている。
尚、説明を判り易くするため、
図4では、遮断器30、ベース40、一次側ケーブル27、後面22c、レセプタクル25、二次側ケーブル28及び接地用ケーブル29a、29bを図示していない。
【0036】
図5には、
図4の状態のバスダクト分岐装置20において、端子21を覆うように配置されたベース40を示している。
ベース40は、
図6に示すように、断面略コ字形状に形成されており、矩形状の天板部40aと、この天板部40aの側方向の両辺をそれぞれ下方に延長するようにして設けられた一対の側部40bと、側部40bそれぞれの下端を内側に90°屈曲延長するようにして設けられた一対の補強部40cとを有している。
このベース40は、本体部22内に配置される際、天板部40aを上側に向けた状態で一方の側部40bが一方の側面22dに内側から対向するように、且つ他方の側部40bが他方の側面22dに内側から対向するように端子21の上方に配置される(すなわち、一方の側方から他方の側方にかけてベース40全体で端子21を跨ぐように配置される)。
尚、説明を判り易くするため、
図5では、遮断器30、一次側ケーブル27、後面22c、レセプタクル25、二次側ケーブル28及び接地用ケーブル29a、29bを図示していない。
【0037】
そして、
図7に示すように、このように配置されたベース40の天板部40aの上に遮断器30が配置され、一次側端子30aのそれぞれとこれに対応する分岐用端子(端子21a、21b、21c、21d)の端子上端211とが一次側ケーブル27及びビス固定により接続される。また、遮断器30の二次側端子30bのそれぞれと、レセプタクル25(
図7において図示せず)の対応する端子とが二次側ケーブル28(
図7において図示せず)により接続される。これにより、遮断器30が底面22aから上方に離間して配置(嵩上げして配置)され、遮断器30と底面22aの間に嵩上空間300が形成される。
尚、説明を判り易くするため、
図7では、後面22c、レセプタクル25、二次側ケーブル28及び接地用ケーブル29a、29bを図示していない。
【0038】
すなわち、この実施形態のバスダクト分岐構造1において、ベース40は、本体部22の底面22aから離間して遮断器30を配置する(嵩上げして配置する)嵩上部として機能する。また、端子21(21a、21b、21c、21d)の端子上端211から、一次側ケーブル27を介して遮断器30の一次側端子30aまでの部分は、端子21(21a、21b、21c、21d)と遮断器30とを電気的に接続する接続部として機能する。さらに、この接続部のうち、本体部22の底面22aとベース40の天板部40aとの間に配置されて且つ通電箇所が露出した部分(この場合は、例えば一次側ケーブル27の端部及び端子上端211であるが、他の構成でも良い。)は、露出通電部分として機能する。
また、ベース40の側部40bは、本体部22の側面22dを開放した開放部と、露出通電部分との間に配置される。そのため、ベース40の側部40bは、本体部22の側面22dを開放した際に作業者がこの露出通電部分に容易に触れられない様に仕切る仕切部として機能する。
尚、遮断器30は、端子接続部(一次側端子30a、二次側端子30b)が、嵩上部として機能するベース40において側部40b(仕切部)が設けられていない方向に配置されるように、ベース40の天板部40aの上に載置されて取り付けられている。
【0039】
これにより、本実施形態のバスダクト分岐構造1では、バスダクト分岐装置20内においてベース40(嵩上部)により遮断器30を嵩上げ配置してその下の嵩上空間300に端子21を配置することができ、その結果、省スペース化等が実現できて利便性が向上する。これに加え、本実施形態のバスダクト分岐構造1では、ベース40の天板部40aの下方に配置された露出通電部分(この場合は、例えば一次側ケーブル27の端部及び端子上端211。)は、仮に通電状態においてバスダクト分岐装置20の側面22d(開放部)が開放されるような事態が生じたとしても、ベース40の側部40b(仕切部)によって本体部22の外部と仕切られているため、作業者が容易に触れることができないようになっている。
【0040】
このように、本実施形態のバスダクト分岐構造1では、遮断器30を嵩上配置することによる利便性を確保しつつも側面22dを開放した際の安全性を両立可能することができ、バスダクト分岐装置20の使い勝手が良いものとなっている。
【0041】
かかる構成に加え、本実施形態のバスダクト分岐構造1では、接地用端子(端子21e)の端子上端211が、接地用ケーブル29aによってレセプタクル25の対応する端子と接続されている。そして、これら接地用端子(端子21e)の端子上端211~接地用ケーブル29a~レセプタクル25の対応する端子の部分(接地用接続部)と開放部(側面22d)との間には、仕切部(ベース40の側部40b)が配置されないようになっている(別の表現としては、接地用端子と接地用接続部が嵩上空間300に配置されないようになっている)。
これにより、仕切る必要の無い接地用端子(端子21e)については、開放部を開放した際に外方から容易にアクセスすることができ、バスダクト分岐装置の使い勝手が更に向上できる。尚、仕切部(ベース40の側部40b)は、接地用接続部と開放部(側面22d)との間に一部が配置されている場合(別の表現としては、接地用端子と接地用接続部の一部が嵩上空間300に配置される場合)であっても、上述の効果が得られるものである。
【0042】
また、本実施形態のバスダクト分岐構造1では、本体部22内において、ベース40の側部40bが側面22dから離間して配置される。これにより、
図5及び
図7に示すように、側部40bと側面22dの間に空間50が形成される。そして、この空間50には、
図8に示すように、他の部品(センサ、コネクタ、等)60を配置することができ、更にバスダクト分岐装置20の使い勝手が良いものとなっている。
【0043】
《本実施形態の変形例》
尚、上述した実施形態では、バスダクト10として空気絶縁型で導体が5本のものを適用する場合について述べたが、これに限らず、密着絶縁型のものであっても構わないし、導体も何本であっても構わない。さらに、バスダクト導体2の中に接地導体が含まれている場合について述べたが、無い場合であっても構わない。
【0044】
また、上述した実施形態では、バスダクト10に対してバスダクト分岐装置20がプラグイン接続するようにした場合について述べたが、これに限らず、例えばバスダクト分岐装置20の端子21の突出端とこれに対応するバスダクト10のバスダクト導体2とを締結接続する等、他の接続構造であっても構わない。さらには、プラグイン接続の構造についても、上述した実施形態の様に、バスダクト導体2の導体端部2aを挟み込むクリップタイプの構造に限らず、少なくとも一方が導電性部材で形成された隙間に対して挿入し、内側から接触するタイプのプラグイン構造であっても構わない。
【0045】
また、上述した実施形態では、本体部として、中空の箱状の本体部22を適用した場合について述べたが、これに限らず、内部に遮断器30等の構成部材を収容できて底部と側部を定義できる様な構造であるならば、その形状や構造はどの様なものでも構わない。さらには、上述した実施形態の様に遮断器30のスイッチを本体部22内に収納する構造に限らず、スイッチのみを本体部22外に露出させるような構造としても構わない。さらには、遮断器30はスイッチを上方に向けるようにベース40上に配置されるだけでなく、前面22b側、後面22c側、側面22d側等の他の方向にスイッチを向けた状態でベース40上に配置するようにしても良く、バスダクト分岐装置の設計に合わせて自由に配置できるものとする。
【0046】
また、上述した実施形態では、バスダクト分岐装置20の底部としてバスダクト分岐装置20の底面22aを適用し、側部として側面22dを適用した場合について述べたが、これに限らず、底部も側部も面として形成されている必要は無く、バスダクト分岐装置20として使用可能な構造であれば、曲面、凹凸、スリット、及びそれらの複合構造等、適宜選択できるものとする。尚、前面22b、後面22cについても同様である。
【0047】
また、上述した実施形態では、バスダクト導体2のプラグインホール12の下方のバスダクト導体2の導体端部2aに対し、略逆U字形状の導電性接続部材3を設ける様にした場合について述べたが、これに限らず、導電性接続部材3は他の形状であっても良いしプラグインホール12の下方以外にも設ける様にしても良いし、導電性接続部材3を設けずにバスダクト導体2に対してバスダクト分岐装置20の端子21を直接プラグイン接続するような構造であっても構わない。
【0048】
また、上述した実施形態では、開放部として、本体部22の一対の側面22d・22dの両方を適用するようにした場合について述べたが、これに限らず、開放部が片側だけであっても構わないし、前面22bや後面22cを開放する様にしても良いし、側面22d全体を開放するのではなくその一部を開放するような構成でも良く、バスダクト分岐装置20内の各部材の配置や作業者の作業性を考慮して自由に設計できるものとする。さらに、開放部は、その構造も、別体で形成して着脱可能とするだけでなく、蝶番やスライド等の機構により開閉可能な構造であっても良い。
【0049】
また、上述した実施形態では、露出通電部として、一次側ケーブル27の端部及び端子上端211である場合について述べたが、これに限らず、通電している領域のどこが露出していても構わなく、その露出通電部分に対して仕切部を配置することで上述の効果を得ることができるものである。また、分岐用接続部としても、一次側ケーブル27ではなく、例えば板状の導体を折り曲げ加工したものであっても良く、その全体が露出していても、部分的に絶縁被覆されていても構わない。
【0050】
また、上述した実施形態では、露出通電部分と側面22d(開放部)との間にベース40の側部40b(仕切部)を配置するようにした場合について述べたが、側面視(側面22d側から見たとき)において露出通電部分が側部40bの裏側に全て配置される場合だけでなく、露出通電部分の少なくとも一部が側部40bの裏側に配置されるような場合も含むものとする。この様に一部のみが側部40bの裏側に配置されるような場合であっても、側部40bが無い場合に比べて作業者が露出通電部に触れ難くなるため、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0051】
また、上述した実施形態では、端子21が本体部22の内部から外部へ底面22aを貫通するようにして設けられている場合について述べたが、これに限らず、例えば、端子21の全体が絶縁ホルダ等により底面22aよりも外側に配置される等、他の構造であっても良い。
【0052】
また、上述した実施形態では、嵩上げ部として、断面視で略コ字形状の一体形成されたベース40を底面22aに取り付けるようにした場合について述べたが、これに限らず、遮断器30を嵩上げ配置できるのであれば、別の形状でも良いし、複数の部材を組み合わせて形成されていても良いし、底面22aではなく前面22b、後面22c、側面22d等の他の構成部材に取り付けられていても良く、その構造は何でも良い。
【0053】
また、上述した実施形態では、仕切部としてベース40の一対の側部40bを適用するようにした場合について述べたが、これに限らず、開放部との間を仕切ることができるのであればその構造は何でも構わない。具体的には、例えば、側部40bの少なくとも一部を透明材料に形成したり、側部40bに複数の小さい孔やスリットを形成したりすることで、遮断器30の下に配置された接続部分を視認可能としつつ作業者が容易に触れられない様な構成としても良い。特に孔やスリットを形成する場合には、通電部により暖められた空気が通過できるため、バスダクト分岐装置20内の熱の偏りを少なくすることも期待できる。また、側部40bに大きな開口を設けて別部材からなる遮蔽板で塞いでビス固定したりヒンジで開閉可能とするような構成等としても良く、このように構成することで、仮に遮断器30の下の接続部のメンテナンスが必要な場合には、わざわざベース40全体を取り外すような煩雑な作業をすることなく、遮蔽板を取り外すだけで済むようにできる。
【0054】
さらに、上述したベース40の代わりに、
図9、10に示す嵩上部及び仕切部を設けるようにしても良い。
ここで、
図9は、本実施形態のバスダクト分岐装置の嵩上部及び仕切部の変形例を説明するための模式図であり、(a)が本体部の内部に設けられる嵩上部として機能する机状のベースと仕切部を上面側から視た模式図であり、(b)が本体部の内部に設けられるベース及び仕切部を後面側から視た模式図であり、(c)が本体部の内部に設けられるベース及び仕切部を側面側から視た模式図である。
また、
図10は、
図9に示す机状のベース及び仕切部がバスダクト分岐装置の本体部の内部に設置された状態を説明するための模式図であり、(a)が本体部の上面側から本体部の内部に設置されたベース及び仕切部を視た模式図であり、(b)が本体部の後面側から本体部の内部に設置されたベース及び仕切部を視た模式図であり、(c)が本体部の開放された側面側から本体部の内部に設置されたベース及び仕切部を視た模式図である。
【0055】
具体的には、
図9に示すように、嵩上部として机状のベース140を設けて、このベース140の側方の離間した位置に別体でなる仕切部41を設置する様にしても良い。この場合、ベース140は、矩形状の天板部140aと、この天板部140aの側方向の両辺の両端をそれぞれ下方に延長することで天板部140aの四隅から下方に設けられた4脚の脚部140bと、脚部140bのそれぞれ下端を内側に90°屈曲延長するようにして設けられた一対の補強部140cとを有している。そして仕切部41は、ベース140の側方に配置される板状の側部41aと、この側部41aの下端の両端のそれぞれを一部内側に90°屈曲延長するようにして設けられた一対の補強部41bとを有しており(すなわち、断面視で略L字形状をしており)、ベース140の両側方にそれぞれ設けられている。
尚、天板部140aの上に遮断器30が設置される。
【0056】
また、
図10では、上述した
図4におけるベース40をベース140及び仕切部41に置き換えた状態を示している。
尚、
図10では、説明を判り易くするため、遮断器30、一次側ケーブル27、後面22c、レセプタクル25、二次側ケーブル28及び接地用ケーブル29a、29bを図示していない。
図10に示すように、嵩上げ部としてのベース140と仕切部41とを別部材で構成した形状であっても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。この場合、仮に遮断器30の下の接続部のメンテナンスが必要な場合には、わざわざベース140を取り外すような煩雑な作業をすることなく、仕切部41のみを取り外すだけで済むようにできる。尚、このベース140や仕切部41の構造は効果を発揮できるのであれば何でも良い。更にいえば、例えば上述したベース140の側方に仕切部として他の部品60を設置するように、他の機能を有する部材を仕切部として兼用させるような構成も広く含むものである。
【0057】
また、上述した実施形態では、遮断器30と底面22aの間に嵩上空間300を形成するようにした場合について述べたが、これは必ずしも平面視において遮断器30が占める領域の下方空間のみを厳密に指すものではなく、例えば、ベース40の天板部40aが大きく形成されているのであれば、その天板部40aの下方空間も含んでも良い。
【0058】
また、上述した実施形態では、バスダクト幹線に対してバスダクト分岐装置20を着脱するバスダクト分岐構造1について述べたが、これに限らず、配電盤、分電盤、サーバーラック、コントロールセンター等に搭載されているバスダクト以外の各種導体に対して取り付けられる電力分岐装置であっても構わない。
【0059】
また、上述した実施形態では、本体部22から端子21が突出している面を底面22aとした場合について述べたが、これは便宜的に方向を定義した結果であり、本質的なものではない。すなわち、バスダクト分岐装置や電力分岐装置を製造した際に、端子が突出する面が実際には底面以外の面として設計されている様なものであっても、例えば、端子が突出する面を底面と再定義して各部材の方向を解釈した場合に本願発明の特許請求の範囲に含まれるものであるならば、これらバスダクト分岐装置や電力分岐装置は本願発明の特許請求の範囲に含まれるものである。
【0060】
以上、本実施形態及びその変形例のバスダクト分岐構造について説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明を実施できる範囲であれば、実施形態や他の実施形態の各構成を適宜変更した形態や、実施形態や変形例の各構成を部分的に抽出して構成した形態や、実施形態や変形例の各構成の一部又は全部を任意に抽出して組み合わせて構成した形態についても広く包含するものである。
【符号の説明】
【0061】
1…バスダクト分岐構造
2…バスダクト導体
2a…導体端部
3…導電性接続部材
10…バスダクト
11…ハウジング
11a、11b…ハウジング半体
11c…接続側板
11d…ビス
12…プラグインホール
20…バスダクト分岐装置
21(21a、21b、21c、21d、21e)…端子
22…本体部
22a…底面
22b…前面
22c…後面
22d…側面
22e…蓋体
22f…窓部
23…絶縁ホルダ
24…固定部材
25…レセプタクル
27…一次側ケーブル
28…二次側ケーブル
29a、29b…接地用ケーブル
30…遮断器
30a…一次側端子
30b…二次側端子
40…ベース
40a…天板部
40b…側部
40c…補強部
41…仕切部
41a…側部
41b…補強部
50…空間
60…他の部品
140…ベース
140a…天板部
140b…脚部
140c…補強部
211…端子上端
300…嵩上空間