(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138829
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】極板ノッチング装置カッティングシステム及び極板カッターセッティング方法
(51)【国際特許分類】
B26D 1/09 20060101AFI20241002BHJP
B26D 7/26 20060101ALI20241002BHJP
B23D 15/00 20060101ALI20241002BHJP
B23D 15/04 20060101ALI20241002BHJP
B23D 15/14 20060101ALI20241002BHJP
H01M 4/04 20060101ALI20241002BHJP
H01M 4/139 20100101ALI20241002BHJP
【FI】
B26D1/09
B26D7/26
B23D15/00 A
B23D15/04
B23D15/14
H01M4/04 A
H01M4/139
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049533
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】511129546
【氏名又は名称】エムプラス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】金 鐘 成
(72)【発明者】
【氏名】高 康 鎬
(72)【発明者】
【氏名】金 成 文
【テーマコード(参考)】
3C021
3C039
5H050
【Fターム(参考)】
3C021JA05
3C021JA08
3C021JA09
3C021JA10
3C039AA02
3C039AA25
3C039AA32
3C039AA42
3C039AA44
3C039AB06
5H050BA13
5H050BA14
5H050BA16
5H050BA17
5H050GA04
5H050GA29
(57)【要約】 (修正有)
【課題】カッターリグラインディングの際、維持補修の簡素化を達成することができ、常に一様な品質を確保することができる極板ノッチング装置カッティングシステムを提供する。
【解決手段】カッター支持フレーム120と、カッター支持フレームに結合され、シリンダーロッドは垂直方向に配置されたストリッパー動作シリンダーと、ストリッパー動作シリンダーのシリンダーロッドに上部カッターティルティングユニットを介して結合された上部カッターホルダー130と、上部カッターホルダーに装着された上部カッター132と、上部カッターのティルティング作動のための上部カッターティルティングユニットと、上部カッターの下側に配置されるようにカッター支持フレームに支持された下部カッターとを含んでなる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カッター支持フレーム(120)と、
前記カッター支持フレーム(120)に結合され、シリンダーロッドは垂直方向に配置されたストリッパー動作シリンダー(123)と、
前記ストリッパー動作シリンダー(123)の前記シリンダーロッドに上部カッターティルティングユニットを介して結合された上部カッターホルダー(130)と、
前記上部カッターホルダー(130)に装着された上部カッター(132)と、
前記上部カッター(132)のティルティング作動のための上部カッターティルティングユニットと、
前記上部カッター(132)の下側に配置されるように前記カッター支持フレーム(120)に支持された下部カッター(152)と、
を含んでなることを特徴とする、極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項2】
前記上部カッターティルティングユニットは、
前記カッター支持フレーム(120)に装着され、シリンダーロッドは水平方向に配置されるとともに前記カッター支持フレーム(120)の前端部及び後端部に並んで配置されたカッター密着用シリンダー(142)と、
前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置され、前記上部カッター(132)が装着された前記上部カッターホルダー(130)が下端部に連結された上下方向ティルティング作動片(143)と、
前記上下方向ティルティング作動片(143)に結合され、前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)と、
前記水平配置ティルティングヒンジ(144)に相対回動可能に結合された上下方向ティルティング基準ブロック(145)と、
前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)の上側に配置された左右方向ティルティング基準ブロック(146)と、
前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)に同時に結合された垂直配置ティルティングヒンジ(147)と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項3】
前記上部カッターホルダー(130)に着脱手段によって前記上部カッター(132)が着脱可能に結合され、
前記着脱手段は、
前記上部カッター(132)の両面のうちの少なくとも一側面に左右幅の方向に長く形成され、前記上部カッター(132)の左右側端部及び前記一側面に貫通された結合支持スリット(162)と、
前記上部カッターホルダー(130)に備えられ、前記結合支持スリット(162)に挿入されるガイドピン(164)と、
前記上部カッター(132)の前記結合支持スリット(162)に前記ガイドピン(164)が挿入されることによって前記上部カッターホルダー(130)に前記上部カッター(132)が配置された状態で、前記上部カッター(132)を前記上部カッターホルダー(130)に固定するセットボルト(166)と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項4】
前記上部カッター(132)の下側には下部カッター(152)が配置され、
前記上部カッター(132)は、
前記結合支持スリット(162)を備えた上部カッターボディー部(132A)と、
前記上部カッターボディー部(132A)に連結され、下端部は鋭いブレードからなる上部刃(132B)と、
前記上部カッターボディー部(132A)の左右両側に設けられ、相対的に下方に突出したカッティングガイド片(132C)と、を含み、
前記カッティングガイド片(132C)の後面の一部には前面側に向かって下方に傾いた上部カッティング傾斜ガイド面(132CG)が設けられ、前記カッティングガイド片(132C)の下端部は前記上部カッティング傾斜ガイド面(132CG)の下端部に連結され、前記上部カッター(132)を一側面から見るとき、前記カッティングガイド片(132C)の前記上部カッティング傾斜ガイド片の内側下端部は前記下部カッター(152)の外側上端部より前方に配置されるように構成されることを特徴とする、請求項3に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項5】
前記上部カッター(132)は、前面から見るとき、下端部に上下方向の中心部に向かって上方に傾いた左右一対の傾斜ブレード(132SB)を備えることで、前記上部カッター(132)を前面から見るとき、V字形のブレードを備えるように構成されることを特徴とする、請求項4に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項6】
前記上部カッター(132)は、前面から見るとき、下端部に一側端部から他側端部に向かって上方に傾いたブレードを備えることで、前記上部カッター(132)を前面から見るとき、片側ブレード(132PB)を備えるように構成されることを特徴とする、請求項4に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項7】
カッター支持フレーム(120)に装着され、シリンダーロッドは水平方向に配置されるとともに前記カッター支持フレーム120の前端部及び後端部側に並んで配置されたカッター密着用シリンダー(142)と、前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片(143)と、前記上下方向ティルティング作動片(143)に結合され、前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)と、前記水平配置ティルティングヒンジ(144)に相対回動可能に結合された上下方向ティルティング基準ブロック(145)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)の上側に配置され、垂直配置ヒンジを介して前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)に結合された左右方向ティルティング基準ブロック(146)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)に同時に結合された垂直配置ティルティングヒンジ(147)とを含む極板ノッチング装置カッティングシステムを用いた極板カッターセッティング方法であって、
前記カッター支持フレーム(120)に装着されたカッター密着用シリンダー(142)のシリンダーロッドを前進または後進させる上下方向ティルティング作動段階と、
前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片(143)を前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)を基準に上下方向にティルティングさせることで、前記上下方向ティルティング作動片(143)に連結された上部カッターホルダー(130)及び上部カッター(132)を前記上部カッター(132)の下側に配置された下部カッター(152)を基準に上下方向にティルティングさせる上部カッター上下方向ティルティング段階と、
前記上下方向ティルティング作動片(143)、前記水平配置ティルティングヒンジ(144)、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)、及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)を前記垂直配置ティルティングヒンジ(147)を基準に水平方向に回動させることで、前記上部カッターホルダー(130)及び前記上部カッター(132)を下側に配置された下部カッター(152)に対して左右方向にティルティングさせる左右方向ティルティング段階と、
を含むことを特徴とする、極板カッターセッティング方法。
【請求項8】
前記上部カッター(132)の両側面のうちの少なくとも一側面に左右幅方向に長く形成され、前記上部カッター(132)の左右側端部及び前記一側面に貫通された結合支持スリット(162)を前記上部カッターホルダー(130)に設けられたガイドピン(164)と一致するように整列する上部カッター整列段階と、
前記上部カッター(132)の結合支持スリット(162)に前記ガイドピン(164)を挿入して前記上部カッターホルダー(130)に前記上部カッター132を配置する上部カッター結合段階と、
前記上部カッター(132)をセットボルト(166)によって前記上部カッターホルダー(130)に固定する上部カッター固定段階と、をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の極板カッターセッティング方法。
【請求項9】
前記上部カッター(132)を前記上部カッターホルダー(130)から分離する必要があるとき、前記セットボルト(166)を解く段階と、
前記セットボルト(166)が解かれた状態で、前記前記上部カッター(132)を前記ガイドピン(164)から分離して上部カッターホルダー(130)から分離する上部カッター分離段階と、をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の極板カッターセッティング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は極板ノッチング装置カッティングシステム及び極板カッターセッティング方法に関するものであり、より詳しくは、カッターリグラインディング(Cutter regrinding)の際、カッターのみを手軽く脱着して作業することができるようにする新しい構成の極板ノッチング装置カッティングシステム及び極板カッターセッティング方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
二次電池には、ニッカド電池と、ニッケル水素電池、リチウム電池及びリチウムイオン電池などのリチウム二次電池などがある。通常、リチウム二次電池は、正極活物質がコーティングされた正極板、負極活物質がコーティングされた負極板、及び正極板と負極板との間に介在され、短絡を防止し、リチウムイオンの移動のみができるようにするセパレーターからなる電極組立体と、前記電極組立体を収容するリチウム二次電池用ケースと、前記リチウム二次電池用ケースの内側に注入されることで、リチウムイオンの移動ができるようにする電解液などからなる。
【0003】
ここで、極板カッティング装置を用いて、活物質層が形成された基材基板を二次電池用極板の長さ単位にカッティングすることで、二次電池用極板を形成する。
【0004】
極板カッティング装置は、一般的に上部カッター及び下部カッターを備え、前記上部カッター及び下部カッターの間に間隙が一定に維持されている。
【0005】
極板カッティング装置に正極活物質または負極活物質がコーティングされた正極基材基板または負極基材基板が上部カッター及び下部カッターの間に供給されると、前記上部カッターまたは下部カッターの動作によって基材基板が二次電池用極板にカッティングされる。
【0006】
ところで、既存には、カッターリグラインディングの際、カッターだけでなく、他の周辺部品なども一緒に脱着しなければならないので、維持補修の簡素化が難しく、カッター組立の際、常に一様な極板の切断品質を確保しにくい問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0875804号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1269482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、カッターリグラインディング(Cutter regrinding)の際、カッターのみを手軽く脱着して作業することができるようにして維持補修の簡素化を達成し、構造の簡素化によって組立の際、常に一様な極板の切断品質を確保することができる新しい構成の極板ノッチング装置カッティングシステム及び極板カッターセッティング方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するための本発明によれば、カッター支持フレーム(120)と、前記カッター支持フレーム(120)に結合され、シリンダーロッドは垂直方向に配置されたストリッパー動作シリンダー(123)と、前記ストリッパー動作シリンダー(123)の前記シリンダーロッドに上部カッターティルティングユニットを介して結合された上部カッターホルダー(130)と、前記上部カッターホルダー(130)に装着された上部カッター(132)と、前記上部カッター(132)のティルティング作動のための上部カッターティルティングユニットと、前記上部カッター(132)の下側に配置されるように前記カッター支持フレーム(120)に支持された下部カッター(152)とを含んでなることを特徴とする極板ノッチング装置カッティングシステムが提供される。
【0010】
前記上部カッターティルティングユニットは、前記カッター支持フレーム(120)に装着され、シリンダーロッドは水平方向に配置されるとともに前記カッター支持フレーム(120)の前端部及び後端部に並んで配置されたカッター密着用シリンダー(142)と、前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置され、前記上部カッター(132)が装着された前記上部カッターホルダー(130)が下端部に連結された上下方向ティルティング作動片(143)と、前記上下方向ティルティング作動片(143)に結合され、前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)と、前記水平配置ティルティングヒンジ(144)に相対回動可能に結合された上下方向ティルティング基準ブロック(145)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)の上側に配置された左右方向ティルティング基準ブロック(146)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)に同時に結合された垂直配置ティルティングヒンジ(147)とを含むことを特徴とする。
【0011】
前記上部カッターホルダー(130)に着脱手段によって前記上部カッター(132)が着脱可能に結合され、前記着脱手段は、前記上部カッター(132)の両面のうちの少なくとも一側面に左右幅の方向に長く形成され、前記上部カッター(132)の左右側端部及び前記一側面に貫通された結合支持スリット(162)と、前記上部カッターホルダー(130)に備えられ、前記結合支持スリット(162)に挿入されるガイドピン(164)と、前記上部カッター(132)の前記結合支持スリット(162)に前記ガイドピン(164)が挿入されることによって前記上部カッターホルダー(130)に前記上部カッター(132)が配置された状態で、前記上部カッター(132)を前記上部カッターホルダー(130)に固定するセットボルト(166)とを含むことを特徴とする。
【0012】
前記上部カッター(132)の下側には下部カッター(152)が配置され、前記上部カッター(132)は、前記結合支持スリット(162)を備えた上部カッターボディー部(132A)と、前記上部カッターボディー部(132A)に連結され、下端部は鋭いブレードからなる上部刃(132B)と、前記上部カッターボディー部(132A)の左右両側に設けられ、相対的に下方に突出したカッティングガイド片(132C)とを含み、前記カッティングガイド片(132C)の後面の一部には前面側に向かって下方に傾いた上部カッティング傾斜ガイド面(132CG)が設けられ、前記カッティングガイド片(132C)の下端部は前記上部カッティング傾斜ガイド面(132CG)の下端部に連結され、前記上部カッター(132)を一側面から見るとき、前記カッティングガイド片(132C)の前記上部カッティング傾斜ガイド片の内側下端部は前記下部カッター(152)の外側上端部より前方に配置されるように構成されることを特徴とする。
【0013】
前記上部カッター(132)は、前面から見るとき、下端部に上下方向の中心部に向かって上方に傾いた左右一対の傾斜ブレード(132SB)を備えることで、前記上部カッター(132)を前面から見るとき、V字形のブレードを備えるように構成されることを特徴とする。
【0014】
前記上部カッター(132)は、前面から見るとき、下端部に一側端部から他側端部に向かって上方に傾いたブレードを備えることで、前記上部カッター(132)を前面から見るとき、片側ブレード(132PB)を備えるように構成されることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、カッター支持フレーム(120)に装着され、シリンダーロッドは水平方向に配置されるとともに前記カッター支持フレーム120の前端部及び後端部側に並んで配置されたカッター密着用シリンダー(142)と、前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片(143)と、前記上下方向ティルティング作動片(143)に結合され、前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)と、前記水平配置ティルティングヒンジ(144)に相対回動可能に結合された上下方向ティルティング基準ブロック(145)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)の上側に配置され、垂直配置ヒンジを介して前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)に結合された左右方向ティルティング基準ブロック(146)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)に同時に結合された垂直配置ティルティングヒンジ(147)とを含む極板ノッチング装置カッティングシステムを用いた極板カッターセッティング方法であって、前記カッター支持フレーム(120)に装着されたカッター密着用シリンダー(142)のシリンダーロッドを前進または後進させる上下方向ティルティング作動段階と、前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片(143)を前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)を基準に上下方向にティルティングさせることで、前記上下方向ティルティング作動片(143)に連結された上部カッターホルダー(130)及び上部カッター(132)を前記上部カッター(132)の下側に配置された下部カッター(152)を基準に上下方向にティルティングさせる上部カッター上下方向ティルティング段階と、前記上下方向ティルティング作動片(143)、前記水平配置ティルティングヒンジ(144)、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)、及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)を前記垂直配置ティルティングヒンジ(147)を基準に水平方向に回動させることで、前記上部カッターホルダー(130)及び前記上部カッター(132)を下側に配置された下部カッター(152)に対して左右方向にティルティングさせる左右方向ティルティング段階とを含むことを特徴とする極板カッターセッティング方法が提供される。
【0016】
前記上部カッター(132)の両側面のうちの少なくとも一側面に左右幅方向に長く形成され、前記上部カッター(132)の左右側端部及び前記一側面に貫通された結合支持スリット(162)を前記上部カッターホルダー(130)に設けられたガイドピン(164)と一致するように整列する上部カッター整列段階と、前記上部カッター(132)の結合支持スリット(162)に前記ガイドピン(164)を挿入して前記上部カッターホルダー(130)に前記上部カッター132を配置する上部カッター結合段階と、前記上部カッター(132)をセットボルト(166)によって前記上部カッターホルダー(130)に固定する上部カッター固定段階とをさらに含むことを特徴とする。
【0017】
前記上部カッター(132)を前記上部カッターホルダー(130)から分離する必要があるとき、前記セットボルト(166)を解く段階と、前記セットボルト(166)が解かれた状態で、前記前記上部カッター(132)を前記ガイドピン(164)から分離して上部カッターホルダー(130)から分離する上部カッター分離段階とをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、カッターリグラインディング(Cutter regrinding)の際、カッターのみを手軽く脱着して作業することができるようにすることで、維持補修の簡素化を達成し、カッターの維持補修の簡素化によって、カッターによって切断された極板のカッティング断面の品質が向上し、構造の単純化によって誰が組み立てても(Setting)、極板カッティングの際、常に一様な品質を確保することができる効果を期待することができる。
【0019】
また、本発明は、上部カッターティルティングユニットの作動によって上部カッターを上下方向にティルティングさせ、左右方向にティルティングさせることで、下部カッターと上部カッターとを完全に密着(すなわち、上部カッターの後面と下部カッターの前面とを完全に密着)させることができ、このような状態で上部カッターと下部カッターとの交差によって二次電池用極板を切断することができるので、極板の切断面の品質を向上させることができ、このような極板の切断面の品質向上によって極板を内蔵する二次電池の品質を向上させることができる効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明による極板ノッチング装置カッティングシステムの斜視図である。
【
図3】本発明の要部である水平配置ティルティングヒンジ及び垂直配置ティルティングヒンジ部分の構造を拡大して示す縦断面図である。
【
図4】本発明による極板ノッチングカッティングシステムの側断面図である。
【
図5】本発明の要部である上部カッター及び下部カッターの構造を拡大して示す側断面図である。
【
図6】
図5に示す上部カッターが下降した状態を示す側断面図である。
【
図7】本発明の要部である上部カッターの種類を示す正面図である。
【
図8】本発明の要部である上部カッターの種類を示す正面図である。
【
図9】本発明の要部である上部カッターの種類を示す正面図である。
【
図11】本発明の他の要部である垂直配置ティルティングヒンジ部分の構造を示す平面図である。
【
図12】
図11に示す垂直配置ティルティングヒンジ部分の構造を拡大して示す平面図である。
【
図15】本発明の要部である上部カッターの変形実施例を示す正面図である。
【
図16】本発明の要部である下部カッターの前方カッティングチップ及び後方カッティングチップ部分を拡大して示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例について詳細に説明する。前記本発明の目的、特徴及び利点は添付図面及び以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解可能であろう。また、本発明の説明において、関連した公知の構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨をあいまいにする可能性があると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。
【0022】
また、本発明の構成要素を説明するのに、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、手順または順序などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されていると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結されるか接続されることができるが、それぞれの構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」されることもできると理解しなければならないであろう。
【0023】
また、本発明で特定した構造乃至機能の説明は単に本発明の概念による実施例を説明するための目的で例示したものであり、本発明の概念による実施例は多様な形態に実施可能であり、この明細書または出願で説明した実施例に限定されるものと解釈されてはいけない。
【0024】
図1は本発明による極板ノッチング装置カッティングシステムの斜視図であり、
図2は
図1の背面斜視図であり、
図3は本発明の要部である水平配置ティルティングヒンジ及び垂直配置ティルティングヒンジ部分の構造を拡大して示す縦断面図であり、
図4は本発明による極板ノッチングカッティングシステムの側断面図であり、
図5は本発明の要部である上部カッター及び下部カッターの構造を拡大して示す側断面図であり、
図6は
図5に示す上部カッターが下降した状態を示す側断面図であり、
図7~
図9は本発明の要部である上部カッターの種類を示す正面図であり、
図10は本発明の正面図であり、
図11は本発明の他の要部である垂直配置ティルティングヒンジ部分の構造を示す平面図であり、
図12は
図11に示す垂直配置ティルティングヒンジ部分の構造を拡大して示す平面図であり、
図13は本発明の他の実施例の正面図であり、
図14は
図13の背面図であり、
図15は本発明の要部である上部カッターの変形実施例を示す正面図であり、
図16は本発明の要部である下部カッターの前方カッティングチップ及び後方カッティングチップ部分を拡大して示す側断面図である。
【0025】
図面を参照すると、本発明の極板ノッチング装置カッティングシステムは、カッター支持フレーム120、ストリッパー動作シリンダー123、上部カッターホルダー130、上部カッター132、及び下部カッター152を含む。
【0026】
図1及び
図2に示すように、前記カッター支持フレーム120は、下部フレーム板と、左右一対の側面フレーム板及び上部フレーム板と、前面フレーム板と、後面フレーム板とが結合された六面体フレーム形状に構成される。
【0027】
図2に示すように、前記ストリッパー動作シリンダー123は前記カッター支持フレーム120に結合される。前記カッター支持フレーム120の前面フレーム板の前後面に貫通された方形ホールに水平方向の連結片が結合され、前記連結片に前記ストリッパー動作シリンダー123の上端部が結合されることで、前記カッター支持フレーム120にストリッパー動作シリンダー123が結合された構造になる。前記ストリッパー動作シリンダー123のシリンダーロッドは垂直方向に配置される。
【0028】
図1、
図2及び
図4を参照すると、前記上部カッターホルダー130はストリッパー動作シリンダー123のシリンダーロッドに上部カッターティルティングユニットを介して結合される。
前記上部カッターティルティングユニットは、カッター密着用シリンダー142、上下方向ティルティング作動片143、水平配置ティルティングヒンジ144、上下方向ティルティング基準ブロック145、左右方向ティルティング基準ブロック146、及び垂直配置ティルティングヒンジ147を含む。
【0029】
図1及び
図4を参照すると、前記カッター密着用シリンダー142はカッター支持フレーム120に装着される。前記カッター支持フレーム120の前面フレーム板の前面にカッター密着用シリンダー142の基端部が結合されることで、前記カッター支持フレーム120にカッター密着用シリンダー142が装着された構造になる。前記カッター密着用シリンダー142のシリンダーロッドはカッター支持フレーム120の前端部及び後端部側に並んで配置される。カッター密着用シリンダー142のシリンダーロッドはカッター支持フレーム120の前端部と後端部との間の経路に平行な水平方向に配置される。カッター密着用シリンダー142はカッター支持フレーム120の左右側端部の間の上下方向の中心線上に配置される。
【0030】
前記上下方向ティルティング作動片143は上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結される。上下方向ティルティング作動片143はカッター支持フレーム120の上下方向に配置される。上下方向ティルティング作動片143の下部には左右方向ティルティング基準ブロック146が備えられる。
【0031】
図1及び
図10を参照すると、前記水平配置ティルティングヒンジ144は上下方向ティルティング作動片143に結合される。ここで、本発明において、水平配置ティルティングヒンジ144は、前記上下方向ティルティング作動片143の上下方向ティルティング基準ブロック145の両側面に貫通されたヒンジピンホールと、前記ヒンジピンホールに相対回転可能に結合されたヒンジピンとを含む。前記水平配置ティルティングヒンジ144はカッター支持フレーム120の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置される。前記上下方向ティルティング基準ブロック145が水平配置ティルティングヒンジ144に結合されることで、前記上下方向ティルティング作動片143が前記水平配置ティルティングヒンジ144に結合された構造になる。
【0032】
図1及び
図10を参照すると、前記上下方向ティルティング作動片143の下端部に上部カッター132が装着された上部カッターホルダー130が連結される。上下方向ティルティング作動片143の上下方向ティルティング基準ブロック145の下端部に前記上部カッターホルダー130の上端部が連結され、前記上部カッターホルダー130に上部カッター132が装着されることで、前記上下方向ティルティング作動片143の下端部に上部カッター132が装着された上部カッターホルダー130が連結された構造を有する。
【0033】
図1及び
図4を参照すると、前記上下方向ティルティング基準ブロック145は前記水平配置ティルティングヒンジ144に相対回動可能に結合される。前記上下方向ティルティング基準ブロック145の左右側に備えられて垂直に延びた左右一対の結合フットに前記水平配置ティルティングヒンジ144を構成するヒンジピンが結合されることで、前記上下方向ティルティング基準ブロック145と上下方向ティルティング作動片143とが前記水平配置ティルティングヒンジ144を介して互いに連結された構造を有する。前記上下方向ティルティング基準ブロック145の内部には、上下面に貫通された垂直方向のヒンジピンホールが設けられる。
【0034】
図1、
図4及び
図10を参照すると、前記左右方向ティルティング基準ブロック146は上下方向ティルティング基準ブロック145の上側に配置される。前記左右方向ティルティング基準ブロック146の内部には、上下面に貫通された垂直方向の左右方向ティルティングヒンジピンホールが設けられる。左右方向ティルティング基準ブロック146は垂直配置ヒンジを介して前記上下方向ティルティング基準ブロック145に結合される。すなわち、垂直配置ティルティングヒンジ147は上下方向ティルティング基準ブロック145及び前記左右方向ティルティング基準ブロック146に同時に結合される。
【0035】
ここで、
図3を参照すると、本発明によれば、垂直配置ティルティングヒンジ147は、前記上下方向ティルティング基準ブロック145の内部で上下面に貫通された垂直方向のヒンジピンホールと、前記左右方向ティルティング基準ブロック146の内部で上下面に貫通された垂直方向の左右方向ティルティングヒンジピンホールと、前記上下方向ティルティング基準ブロック145の垂直方向のヒンジピンホールと、前記左右方向ティルティング基準ブロック146の垂直方向の左右方向ティルティングヒンジピンホールと、前記ヒンジピンホール及び前記左右方向ティルティングヒンジピンホールに同時に相対回転可能に結合された垂直配置ヒンジピンとを含む。
【0036】
このように、前記垂直配置ティルティングヒンジ147はカッター支持フレーム120の上下方向に平行な垂直方向に配置され、前記垂直配置ティルティングヒンジ147を介して前記左右方向ティルティング基準ブロック146と上下方向ティルティング基準ブロック145とが上下側で結合された構造になる。
【0037】
図1、
図6及び
図10を参照すると、前記上部カッターホルダー130に上部カッター132が着脱手段によって着脱可能に結合されることで、上部カッター132のみが分解及び組立できるように構成される。
【0038】
前記下部カッター152は上部カッター132の下側に配置される。前記カッター支持フレーム120に下部カッター152が支持され、上部カッター132の下側に下部カッター152が配置される。
【0039】
前記上部カッター132が上昇し、前記上部カッター132と下部カッター152との間に二次電池の極板が投入された状態で、前記上部カッター132が下降するのに伴い、上部カッター132が下部カッター152の前側で交差するように下降することで、上部カッター132及び下部カッター152によって極板の切断作業を実行することができるようになる。
【0040】
図1、
図4、
図11及び
図12を参照すると、前記ストリッパー動作シリンダー123のシリンダーロッドは垂直方向に配置され、前記上部カッターホルダー130はストリッパー動作シリンダー123の垂直方向のシリンダーロッドに前述した構造の上部カッターティルティングユニットを介して結合され、前記上部カッターホルダー130に着脱手段によって上部カッター132が結合されることで、前記ストリッパー動作シリンダー123のシリンダーロッドが上昇すると、前記上部カッターティルティングユニット、上部カッターホルダー130及び上部カッター132が上昇して下部カッター152の上側に上がり、この状態で極板ピディング装置(移送コンベヤーなどの極板ピディング装置、図示せず)によって、上下に離隔している上部カッター132と下部カッター152との間に極板がフィーディングされた状態で前記ストリッパー動作シリンダー123のシリンダーロッドが下降すると、前記上部カッターティルティングユニット、上部カッターホルダー130及び上部カッター132が下降し、上部カッター132が下部カッター152の前側で交差するように下降することにより、上部カッター132及び下部カッター152によって極板の切断作業を実行することができる。
【0041】
前記上部カッターティルティングユニットが上昇するというのは、カッター密着用シリンダー142、上下方向ティルティング作動片143、水平配置ティルティングヒンジ144、左右方向ティルティング基準ブロック146、及び垂直配置ティルティングヒンジ147が上昇することを意味し、前記上部カッターティルティングユニットが下降するというのは、カッター密着用シリンダー142、上下方向ティルティング作動片143、水平配置ティルティングヒンジ144、左右方向ティルティング基準ブロック146、及び垂直配置ティルティングヒンジ147が下降することを意味する。
【0042】
本発明において、前記上部カッターホルダー130に着脱手段によって前記上部カッター132が着脱可能に結合される。
【0043】
図1及び
図6を参照すると、前記着脱手段は、結合支持スリット162、ガイドピン164、及びセットボルト166を含む。
【0044】
前記結合支持スリット162は、上部カッター132の両面のうちの少なくとも一面に左右幅方向に長く形成される。結合支持スリット162は上部カッター132の左右側端部及び上部カッター132の一側面に貫通される。前記結合支持スリット162は、上部カッターホルダー130の前面ストリップ片と向き合う外面側に設けられる。
【0045】
前記ガイドピン164は上部カッターホルダー130に設けられる。前記上部カッターホルダー130の前面ストリップ片に前記ガイドピン164が設けられる。本発明によれば、上部カッターホルダー130の前面ストリップ片に前後面に貫通されたネジホール構造のピン結合ホールが設けられ、前記ガイドピン164は外周面にネジ部が設けられ、一端部にはヘッドを備えたボルト構造のピンから構成され、前記ガイドピン164の外周面のネジ部をピン結合ホールの内周面のネジ部に結合することで、ボルト結合方式でガイドピン164を上部カッターホルダー130の前面ストリップ片に結合させることができ、前記ガイドピン164の内側端は前記前面ストリップ片の内側面からもっと突出することで、前記上部カッター132に設けられた結合支持スリット162が前記ガイドピン164にかかって結合できる。すなわち、上部カッター132の結合支持スリット162に前記ガイドピン164が挿入される構造を有する。
【0046】
前記セットボルト166は、上部カッター132の結合支持スリット162に前記ガイドピン164が挿入され、前記上部カッターホルダー130に上部カッター132が配置された状態で、前記上部カッター132を上部カッターホルダー130に固定するようになる。上部カッター132の両面に貫通されて結合されたセットボルト166を前記上部カッターホルダー130に設けられたセットボルト166結合ホールに締結して締め付けると、セットボルト166が上部カッターホルダー130に上部カッター132を固定することができるようになる。
【0047】
図1、
図7及び
図8に示すように、本発明によれば、前記上部カッター132の下側には下部カッター152が配置され、前記上部カッター132は、前記結合支持スリット162を備えた上部カッターボディー部132Aと、前記上部カッターボディー部132Aに連結され、下端部は鋭いブレードからなる上部刃132Bと、前記上部カッターボディー部132Aの左右両側に設けられ、相対的に下方にもっと突出したカッティングガイド片132Cとを含んでなる。
【0048】
また、前記カッティングガイド片132Cの後面一部には前面側に向かって下方に傾いた上部カッティング傾斜ガイド面132CGが設けられ、前記カッティングガイド片132Cの下端部は前記上部カッティング傾斜ガイド面132CGの下端部に連結され、
図5を参照すると、前記上部カッター132を一側面から見るとき、前記カッティングガイド片132Cの上部カッティング傾斜ガイド片の内側下端部は前記下部カッター152の外側上端部よりも前方の位置に配置されるように構成される。
【0049】
また、前記上部カッター132は、前面から見るとき、下端部に上下方向の中心部に向かって上方に傾いた左右一対の傾斜ブレード132SBを備えることで、前面から見るとき、前記上部カッター132がV字形のブレードを備えるように構成される。すなわち、前記上部カッター132は、前面から見るとき、上下方向の中心部から左右の水平方向に延びた水平ブレード132HBと、前記水平ブレード132HBにそれぞれ連結された左右一対の傾斜ブレード132SBとを含むように構成される。
【0050】
ここで、本発明の他の実施例によれば、上部カッター132は、前面から見るとき、下端部に、一側端部から他側端部に向かって上方に傾いたブレードを備えることで、前記上部カッター132が、前面から見るとき、片側ブレード132PBを備えるように構成されることもできる。
【0051】
一方、本発明によれば、カッター支持フレーム120に装着され、シリンダーロッドは水平方向に配置されるとともに前記カッター支持フレーム120の前端部及び後端部側に並んで配置されたカッター密着用シリンダー142と、前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム120の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片143と、前記上下方向ティルティング作動片143に結合され、前記カッター支持フレーム120の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ144と、前記水平配置ティルティングヒンジ144に相対回動可能に結合された上下方向ティルティング基準ブロック145と、前記上下方向ティルティング基準ブロック145の上側に配置され、垂直配置ヒンジを介して前記上下方向ティルティング基準ブロック145に結合された左右方向ティルティング基準ブロック146と、前記上下方向ティルティング基準ブロック145及び前記左右方向ティルティング基準ブロック146に同時に結合された垂直配置ティルティングヒンジ147とを含む極板ノッチング装置カッティングシステムを用いた極板カッターセッティング方法であって、前記カッター支持フレーム120に装着されたカッター密着用シリンダー142のシリンダーロッドを前進または後進させる上下方向ティルティング作動段階と、前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム120の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片143を前記カッター支持フレーム120の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ144を基準に上下方向にティルティングさせることで、前記上下方向ティルティング作動片143に連結された上部カッターホルダー130及び上部カッター132を前記上部カッター132の下側に配置された下部カッター152を基準に上下方向にティルティングさせる上部カッター上下方向ティルティング段階と、前記上下方向ティルティング作動片143、前記水平配置ティルティングヒンジ144、前記上下方向ティルティング基準ブロック145、及び前記左右方向ティルティング基準ブロック146を前記垂直配置ティルティングヒンジ147を基準に水平方向に回動させることで、前記上部カッターホルダー130及び前記上部カッター132を下側に配置された下部カッター152に対して左右方向にティルティングさせる左右方向ティルティング段階とを含むことを特徴とする極板カッターセッティング方法が提供される。
【0052】
また、本発明によれば、前記上部カッター132の両側面のうちの少なくとも一側面に左右幅方向に長く形成され、前記上部カッター132の左右側端部及び前記一側面に貫通された結合支持スリット162を前記上部カッターホルダー130に設けられたガイドピン164と一致するように整列する上部カッター整列段階と、前記上部カッター132の結合支持スリット162に前記ガイドピン164を挿入して前記上部カッターホルダー130に前記上部カッター132を配置する上部カッター結合段階と、前記上部カッター132をセットボルト166によって前記上部カッターホルダー130に固定する上部カッター固定段階とを含むことを特徴とする極板カッターセッティング方法が提供される。
【0053】
また、本発明によれば、前記上部カッター132を前記上部カッターホルダー130から分離する必要があるとき、前記セットボルト166を解く段階と、前記セットボルト166が解かれた状態で前記前記上部カッター132を前記ガイドピン164から分離して上部カッターホルダー130から分離する上部カッター分離段階とをさらに含むことを特徴とする極板カッターセッティング方法が提供される。
【0054】
一方、本発明によれば、カッター密着用シリンダー142のピストンロッドは前記上下方向ティルティング作動片143に連結ヒンジを介して連結される。ここで、連結ヒンジは、カッター密着用シリンダー142のピストンロッドに相対回転可能に結合され、前記カッターサポートフレームの左右側端部の方向に平行な方向に配置された連結ヒンジピンと、前記上下方向ティルティング作動片143の内部に形成された連結ピンホールとを含む。
【0055】
前記カッター密着用シリンダー142のピストンロッドが前進または後進することにより、前記連結ヒンジを基準に前記上下方向ティルティング作動片143が前記カッター密着用シリンダー142の前記ピストンロッドを基準に上下方向に回動(ティルティング)することができる。前記カッターサポートフレームの一側面から見るとき、前記カッター密着用シリンダー142のピストンロッドが前進または後進することにより、前記連結ヒンジを基準に前記上下方向ティルティング作動片143が前記カッター密着用シリンダー142の前記ピストンロッドを基準に上下方向に回動(ティルティング)することができる。このような作動は上下方向ティルティング作動と言える。
【0056】
本発明は、上部カッターティルティングユニットによって上部カッター132を上下方向に回動させて上下方向ティルティング作動させることで、上部カッター132及び下部カッター152に密着させることにより、上部カッター132及び下部カッター152によって切断される極板の切断面を均一にし、極板を円滑に切断することに特徴がある。
【0057】
前記上部カッターティルティングユニットによって上部カッター132を上下方向にティルティング作動させる過程を説明すると次のようである。
【0058】
前記左右方向ティルティング基準ブロック146と上下方向ティルティング基準ブロック145とは垂直配置ティルティングヒンジ147によって結合されており、前記カッター支持フレーム120に装着されたカッター密着用シリンダー142のシリンダーロッドには前記上下方向ティルティング作動片143が結合(前記連結ヒンジを介して結合)されており、前記上下方向ティルティング基準ブロック145には水平配置ティルティングヒンジ144によって上下方向ティルティング作動片143が結合されることで、前記カッター密着用シリンダー142のピストンロッドを前進させると、前記カッター密着用シリンダー142のシリンダーロッドに連結された前記上下方向ティルティング作動片143が、前記カッター支持フレーム120の一側面から見るとき、前記下部カッター152を基準に上下方向に一定の角度だけティルティング(回動)するので、前記上下方向ティルティング作動片143に連結された上部カッターホルダー130及び上部カッター132も、カッター支持フレーム120の一側面から見るとき、前記下部カッター152を基準に上下方向に一定の角度だけティルティング(回動)し、結果として上部カッター132を下部カッター152を基準に上下方向にティルティングさせることができる。
【0059】
このように、上部カッター132を下部カッター152を基準に上下方向にティルティングさせることにより、前記下部カッター152と上部カッター132とが完全に密着することができる。
【0060】
また、
図11及び
図12を参照すると、前記上下方向ティルティング作動片143、前記水平配置ティルティングヒンジ144、前記上下方向ティルティング基準ブロック145、及び前記左右方向ティルティング基準ブロック146を前記垂直配置ティルティングヒンジ147を基準に水平方向に回動させることで、前記上部カッターホルダー130及び前記上部カッター132を下側に配置された下部カッター152に対して左右方向にティルティングさせることができる。このように、前記カッター支持フレーム120の上側から見るとき、上部カッター132を下部カッター152を基準に左右方向に一定の角度だけティルティングさせることにより、前記下部カッター152と上部カッター132とが完全に密着することができる。
【0061】
したがって、本発明は、前記のように上部カッターティルティングユニットの作動によって上部カッター132を上下方向にティルティングさせるとともに左右方向にティルティングさせることで、下部カッター152と上部カッター132とを完全に密着(すなわち、上部カッター132の後面と下部カッター152の前面とを完全に密着)させることができ、このような状態で上部カッター132と下部カッター152との交差によって二次電池用極板を切断することができるので、極板の切断面の品質を向上させることができ、このような極板の切断面の品質向上によって、極板を内蔵する二次電池の品質を向上させることができる効果を期待することができる。
【0062】
また、本発明は、上部カッター132のみを分解及び組立することができることに特徴がある。
【0063】
本発明の上部カッター132を分解及び組立する過程を説明すると次のようである。
【0064】
前記上部カッター132の両面のうちの少なくとも一側面に左右幅方向に長く形成された結合支持スリット162(
図6参照)を前記上部カッターホルダー130に設けられたガイドピン164と一致するように整列する。
【0065】
次いで、前記上部カッター132を上部カッターホルダー130の一側端部から他側端部側に押し入れる。すると、前記上部カッター132の結合支持スリット162が上部カッターホルダー130に設けられた多数のガイドピン164に沿ってスライドすることにより、前記上部カッター132の結合支持スリット162にガイドピン164を挿入することができ、これにより、前記上部カッターホルダー130に上部カッター132を配置することができる。
【0066】
次いで、前記上部カッター132をセットボルト166で上部カッターホルダー130に固定する。上部カッター132の両面に貫通されたセットボルト挿入ホールにセットボルト166が挿入された状態で、前記セットボルト166を上部カッターホルダー130に形成されたセットボルト166締結ホールにボルト方式で締結して締め付けると、前記セットボルト166に設けられたヘッドが上部カッター132を保持することで、上部カッターホルダー130に上部カッター132が固定されるように支持することができる。
【0067】
ここで、上部カッター132の結合支持スリット162を前記ガイドピン164の前側から押し入れることで、ガイドピン164に上部カッター132がかかるように1次に結合し、セットボルト166を締め付けることにより、上部カッターホルダー130に上部カッター132を結合することもできる。
【0068】
したがって、本発明によれば、上部カッターホルダー130がカッター支持フレーム120に装着されている状態で、上部カッター132のみを別に上部カッターホルダー130に組み立てることができるので、構造の単純化によって、誰が組み立てても(Setting)、極板カッティングの際、常に一様な品質確保が可能な効果を期待することができ、さらに上部カッター132の組立作業も容易で早く実行することができる。
【0069】
また、本発明によれば、上部カッター132を上部カッターホルダー130から分離する必要があるとき、セットボルト166を解く。
【0070】
次いで、前記セットボルト166が解かれた状態で、前記上部カッター132を上部カッターホルダー130の一側端部またはストリッパーの他側端部側にスライドさせて引き出す。前記上部カッターホルダー130の一側端部または他側端部側に上部カッター132を引くと、前記上部カッター132の結合支持スリット162が上部カッターホルダー130に設けられた多数のガイドピン164に沿ってスライドするので、前記上部カッターホルダー130はそのまま残して上部カッター132のみを分離することができる。
【0071】
ここで、前記セットボルト166を解いた状態で、上部カッター132の結合支持スリット162をガイドピン164の前方に抜き出すことで、上部カッターホルダー130から上部カッター132を分離することもできる。
【0072】
したがって、本発明は、カッターリグラインディング(Cutter regrinding)の際、カッターのみを手軽く脱着して作業することができるようにすることで、維持補修の簡素化を達成することができ、カッターの維持補修の簡素化によって、カッターによって切断された極板のカッティング断面品質が向上する効果を期待することができる。
【0073】
また、
図5に示すように、本発明によれば、前記上部カッター132の左右両側に設けられたカッティングガイド片132Cの後面一部に前面側に向かって下方に傾いた上部カッティング傾斜ガイド面132CGが設けられ、前記カッティングガイド片132Cの下端部は前記上部カッティング傾斜ガイド面132CGの下端部に連結され、前記上部カッター132を一側面から見るとき、カッティングガイド片132Cの前記上部カッティング傾斜ガイド片の内側下端部は下部カッター152の外側上端部よりも前方位置に配置されるように構成されるので、前記上部カッター132が下部カッター152上に載せられている状態で、前記のように上部カッター132を下降させると、左右一対のカッティングガイド片132Cが先に下部カッター152の上端部に進入して下降する。この際、前記上部カッティング傾斜ガイド面132CGによって前記上部カッター132の要部である上部刃132Bの下端部の鋭いブレードが前記下部カッター152の上端部にかからず、下部カッター152と交差して円滑に下降するので、前記上部カッター132の下降中に上部カッター132が下部カッター152にかかることによって上部カッター132が正常に下部カッター152と交差して下降することができない場合を確かに防止することができ、このように上部カッター132の下降中に上部カッター132が下部カッター152にかかることによって上部カッター132が正常に下部カッター152と交差して下降することができない場合を確実に防止することにより、極板の切断作業が正常にできない場合をより確かに防止することができる効果がある。
【0074】
一方、
図13に示すように、前記上部カッター132は、前面から見るとき、上下方向の中心部から左右水平方向に延びた水平ブレード132HBと、前記水平ブレード132HBにそれぞれ連結された左右一対の傾斜ブレード132SBとを含むように構成できる。
【0075】
前記上部カッター132が下降して下部カッター152と交差することによって極板を切断するとき、前記水平ブレード132HBが極板の中央部が潰れてしわが発生する場合を防止するので、極板の切断面の切断品質を一層確かに保障する効果を期待することができる。
【0076】
一方、
図9に示すように、本発明の他の実施例によれば、前記上部カッター132は、前面から見るとき、下端部に、一側端部から他側端部に向かって上方に傾いたブレードを備えることで、前記上部カッター132が、前面から見るとき、片側ブレード132PBを備えるように構成できる。このような場合には、上部カッター132の片側ブレード132PBによって極板を切断することができる。
【0077】
上部カッター132の下端部に片側ブレード132PBを備えた実施例の場合、前述した構成はそのまま維持するので、片側ブレード132PBを備えた上部カッター132を採用した実施例では、前述した重複構成及びこれによる効果についての重複説明は省略する。
【0078】
また、
図14及び
図15に示すように、本発明によれば、前記カッター支持フレーム120に先端部側がヒンジで連結された手動レバーを備え、前記手動レバーの中間部分は前記上部カッターホルダー130に連結されることで、前記手動レバーを作業者が把持し、前記カッター支持フレーム120に連結された前記ヒンジを基準に下降させると、前記上部カッターティルティングユニット、上部カッターホルダー130及び上部カッター132が下降して下部カッター152との交差によって手動で極板を切断するように構成されることもできる。
【0079】
前記手動レバーを備えた実施例の場合にも、前述した構成はそのまま維持されるので、手動レバーを採用した実施例では前述した重複構成及びこれによる効果についての重複説明は省略する。
【0080】
ここで、前記カッター支持フレーム120に垂直方向に配置されたレバー回動作動シリンダーを装着し、前記レバー回動作動シリンダーのシリンダーロッドを手動レバーの基端部側に連結し、前記レバー回動作動シリンダーのシリンダーロッドを下降させることにより、前記前記カッター支持フレーム120に連結された前記ヒンジを基準に手動レバーを下降させると、前記上部カッターティルティングユニット、上部カッターホルダー130、及び上部カッター132が下降して前記下部カッター152との交差によって手動で極板を切断するように構成されることもできる。
【0081】
また、
図1及び
図2に示すように、本発明によれば、前記カッターフレームにティルティングシリンダー用レギュレーターRGが装着され、前記ティルティングシリンダー用レギュレーターRGはティルティング作動シリンダー、言い換えれば、カッター密着用シリンダー142の内部圧力チャンバーとフレキシブル圧力供給管(図示せず)を介して連結されることで、前記ティルティングシリンダー用レギュレーターRGによって、前記カッター密着用シリンダー142の内部圧力チャンバーに供給される圧力を調節することができるので、前記上部カッターホルダー130及び上部カッター132の上下方向のティルティング角度及び左右方向のティルティング角度を一層精密に調節することができる効果がある。
【0082】
また、
図1及び
図2に示すように、前記カッターフレームにストリッパーシリンダー用レギュレーターRGが装着され、前記ストリッパーシリンダー用レギュレーターRGはストリッパー作動シリンダー、言い換えれば、上部カッターホルダー130にシリンダーロッドが連結されたストリッパー動作シリンダー123の内部圧力チャンバーとフレキシブル圧力供給管(図示せず)を介して連結されることで、前記ストリッパーシリンダー用レギュレーターRGによって、前記ストリッパー動作シリンダー123の内部圧力チャンバーに供給される圧力を調節することができるので、前記上部カッターホルダー130及び上部カッター132の昇降程度を精密に調節することにより、上部カッター132と下部カッター152とによって切断される極板の切断面の切断品質を一層向上させる効果を期待することができる。
【0083】
一方、
図7に示すように、本発明による第1種の上部カッター132(III-I)はV字形を有し、刃先角は90°であり、せん断角は3°である。
【0084】
また、
図8に示すように、本発明による第2種の上部カッター132(III-II)はV字形を有し、刃先角は30°であり、せん断角は3°である。
【0085】
そして、
図9に示すように、本発明による第3種の上部カッター132(III-III)は片側せん断角が2°であり、刃先角は30°である。
【0086】
一方、本発明によれば、下部カッター152は下部ストリッパーに固定ボルトのような固定手段によって着脱可能に結合される。前記下部カッター152の前方上端部及び後方下端部にはそれぞれ前方カッティングチップ153及び後方カッティングチップ154が設けられることで、前記前方カッティングチップ153の部分が長期間の使用によって摩耗した場合、前記下部カッター152の前後面を180度回転させた後、前記固定手段で下部ストリッパーに装着すると、下部カッター152の後方カッティングチップ154が上部カッター132とともに極板カッティング作業を実行することができるので、下部カッター152の寿命を2倍以上延ばすことができる効果を期待することができる。
【0087】
以上で説明した本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で多様に修正及び変形が可能であることが本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解可能であろう。
【0088】
したがって、以上で記述した実施例は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものなので、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならなく、本発明は特許請求の範囲によって定義されるだけである。
【符号の説明】
【0089】
120 カッター支持フレーム
130 上部カッターストリッパー
132 上部カッター
132A 上部カッターボディー部
132B 上部刃
132SB 傾斜ブレード
132HB 水平ブレード
132PB 片側ブレード
132C カッティングガイド片
132CG カッティング傾斜ガイド面
142 カッター密着用シリンダー
143 上下方向ティルティング作動片
144 水平配置ティルティングヒンジ
145 上下方向ティルティング基準ブロック
146 左右方向ティルティング基準ブロック
147 垂直配置ティルティングヒンジ
152 下部カッター
162 結合支持スリット
164 ガイドピン
166 セットボルト
170 手動レバー
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カッター支持フレーム(120)と、
前記カッター支持フレーム(120)に結合され、シリンダーロッドは垂直方向に配置されたストリッパー動作シリンダー(123)と、
前記ストリッパー動作シリンダー(123)の前記シリンダーロッドに上部カッターティルティングユニットを介して結合された上部カッターホルダー(130)と、
前記上部カッターホルダー(130)に装着された上部カッター(132)と、
前記上部カッター(132)のティルティング作動のための上部カッターティルティングユニットと、
前記上部カッター(132)の下側に配置されるように前記カッター支持フレーム(120)に支持された下部カッター(152)と、
を含んでなることを特徴とする、極板ノッチング装置カッティングシステム。
前記上部カッターティルティングユニットは、
前記カッター支持フレーム(120)に装着され、シリンダーロッドは水平方向に配置されるとともに前記カッター支持フレーム(120)の前端部及び後端部に並んで配置されたカッター密着用シリンダー(142)と、
上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置され、前記上部カッター(132)が装着された前記上部カッターホルダー(130)が下端部に連結された上下方向ティルティング作動片(143)と、
前記上下方向ティルティング作動片(143)に結合され、前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)と、
前記水平配置ティルティングヒンジ(144)に相対回動可能に結合された上下方向ティルティング基準ブロック(145)と、
前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)の上側に配置された左右方向ティルティング基準ブロック(146)と、
前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)に同時に結合された垂直配置ティルティングヒンジ(147)と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項2】
前記上部カッターホルダー(130)に着脱手段によって前記上部カッター(132)が着脱可能に結合され、
前記着脱手段は、
前記上部カッター(132)の両面のうちの少なくとも一側面に左右幅の方向に長く形成され、前記上部カッター(132)の左右側端部及び前記一側面に貫通された結合支持スリット(162)と、
前記上部カッターホルダー(130)に備えられ、前記結合支持スリット(162)に挿入されるガイドピン(164)と、
前記上部カッター(132)の前記結合支持スリット(162)に前記ガイドピン(164)が挿入されることによって前記上部カッターホルダー(130)に前記上部カッター(132)が配置された状態で、前記上部カッター(132)を前記上部カッターホルダー(130)に固定するセットボルト(166)と、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項3】
前記上部カッター(132)の下側には下部カッター(152)が配置され、
前記上部カッター(132)は、
前記結合支持スリット(162)を備えた上部カッターボディー部(132A)と、
上部カッターボディー部(132A)に連結され、下端部は鋭いブレードからなる上部刃(132B)と、
前記上部カッターボディー部(132A)の左右両側に設けられ、相対的に下方に突出したカッティングガイド片(132C)と、を含み、
前記カッティングガイド片(132C)の後面の一部には前面側に向かって下方に傾いた上部カッティング傾斜ガイド面(132CG)が設けられ、前記カッティングガイド片(132C)の下端部は前記上部カッティング傾斜ガイド面(132CG)の下端部に連結され、前記上部カッター(132)を一側面から見るとき、前記カッティングガイド片(132C)の前記上部カッティング傾斜ガイド片の内側下端部は前記下部カッター(152)の外側上端部より前方に配置されるように構成されることを特徴とする、請求項2に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項4】
前記上部カッター(132)は、前面から見るとき、下端部に上下方向の中心部に向かって上方に傾いた左右一対の傾斜ブレード(132SB)を備えることで、前記上部カッター(132)を前面から見るとき、V字形のブレードを備えるように構成されることを特徴とする、請求項3に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項5】
前記上部カッター(132)は、前面から見るとき、下端部に一側端部から他側端部に向かって上方に傾いたブレードを備えることで、前記上部カッター(132)を前面から見るとき、片側ブレード(132PB)を備えるように構成されることを特徴とする、請求項3に記載の極板ノッチング装置カッティングシステム。
【請求項6】
カッター支持フレーム(120)に装着され、シリンダーロッドは水平方向に配置されるとともに前記カッター支持フレーム120の前端部及び後端部側に並んで配置されたカッター密着用シリンダー(142)と、前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片(143)と、前記上下方向ティルティング作動片(143)に結合され、前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)と、前記水平配置ティルティングヒンジ(144)に相対回動可能に結合された上下方向ティルティング基準ブロック(145)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)の上側に配置され、垂直配置ヒンジを介して前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)に結合された左右方向ティルティング基準ブロック(146)と、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)に同時に結合された垂直配置ティルティングヒンジ(147)とを含む極板ノッチング装置カッティングシステムを用いた極板カッターセッティング方法であって、
前記カッター支持フレーム(120)に装着されたカッター密着用シリンダー(142)のシリンダーロッドを前進または後進させる上下方向ティルティング作動段階と、
前記上下方向ティルティングシリンダーのシリンダーロッドに連結され、前記カッター支持フレーム(120)の上下方向に配置された上下方向ティルティング作動片(143)を前記カッター支持フレーム(120)の両側端部の方向に平行な方向に水平に配置された水平配置ティルティングヒンジ(144)を基準に上下方向にティルティングさせることで、前記上下方向ティルティング作動片(143)に連結された上部カッターホルダー(130)及び上部カッター(132)を前記上部カッター(132)の下側に配置された下部カッター(152)を基準に上下方向にティルティングさせる上部カッター上下方向ティルティング段階と、
前記上下方向ティルティング作動片(143)、前記水平配置ティルティングヒンジ(144)、前記上下方向ティルティング基準ブロック(145)、及び前記左右方向ティルティング基準ブロック(146)を前記垂直配置ティルティングヒンジ(147)を基準に水平方向に回動させることで、前記上部カッターホルダー(130)及び前記上部カッター(132)を下側に配置された下部カッター(152)に対して左右方向にティルティングさせる左右方向ティルティング段階と、
を含むことを特徴とする、極板カッターセッティング方法。
【請求項7】
前記上部カッター(132)の両側面のうちの少なくとも一側面に左右幅方向に長く形成され、前記上部カッター(132)の左右側端部及び前記一側面に貫通された結合支持スリット(162)を前記上部カッターホルダー(130)に設けられたガイドピン(164)と一致するように整列する上部カッター整列段階と、
前記上部カッター(132)の結合支持スリット(162)に前記ガイドピン(164)を挿入して前記上部カッターホルダー(130)に前記上部カッター132を配置する上部カッター結合段階と、
前記上部カッター(132)をセットボルト(166)によって前記上部カッターホルダー(130)に固定する上部カッター固定段階と、をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の極板カッターセッティング方法。
【請求項8】
前記上部カッター(132)を前記上部カッターホルダー(130)から分離する必要があるとき、前記セットボルト(166)を解く段階と、
前記セットボルト(166)が解かれた状態で、前記前記上部カッター(132)を前記ガイドピン(164)から分離して上部カッターホルダー(130)から分離する上部カッター分離段階と、をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の極板カッターセッティング方法。