(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138853
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】給湯装置
(51)【国際特許分類】
F24H 1/18 20220101AFI20241002BHJP
F24H 15/429 20220101ALI20241002BHJP
F24H 15/176 20220101ALI20241002BHJP
F24H 15/20 20220101ALI20241002BHJP
F24H 15/395 20220101ALI20241002BHJP
F24H 15/196 20220101ALI20241002BHJP
【FI】
F24H1/18 A
F24H15/429
F24H15/176
F24H15/20
F24H15/395
F24H15/196 301W
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049563
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】後藤田 将和
(72)【発明者】
【氏名】内谷 和雄
(72)【発明者】
【氏名】山内 勇人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 翔吾
(72)【発明者】
【氏名】谷本 和也
【テーマコード(参考)】
3L024
3L122
【Fターム(参考)】
3L024CC06
3L024CC21
3L024EE05
3L024EE07
3L024EE11
3L024FF15
3L024FF18
3L024GG48
3L024HH60
3L122AA02
3L122AA23
3L122AA63
3L122AA64
3L122AA65
3L122AB24
3L122AB26
3L122AB46
3L122BA42
3L122CA06
3L122FA03
3L122FA06
3L122FA12
3L122FA13
3L122FA27
3L122GA06
(57)【要約】
【課題】貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる給湯装置を提供する。
【解決手段】給湯装置は、貯湯ユニットと、リモコンと、を備える給湯装置であって、前記リモコンは、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第1機能群の各機能に設定し、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第2機能群の各機能に設定し、前記第1機能群、及び前記第2機能群は、前記貯湯ユニットにより湯を供給する機能、及び前記貯湯ユニットにより湯を貯める機能を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯湯ユニットと、リモコンと、を備える給湯装置であって、
前記リモコンは、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第1機能群の各機能に設定し、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第2機能群の各機能に設定し、
前記第1機能群、及び前記第2機能群は、前記貯湯ユニットにより湯を供給する機能、及び前記貯湯ユニットにより湯を貯める機能を含む、
給湯装置。
【請求項2】
前記第1機能群は、前記第2機能群の各機能、及び、前記第2機能群の各機能と異なる機能を含み、
前記第1機能群は、前記第2機能群が含む機能によって代用可能な機能を、前記第2機能群の各機能と異なる機能として含む、
請求項1に記載の給湯装置。
【請求項3】
前記第1機能群、及び前記第2機能群は、前記リモコンの操作を無効化する機能を含む、
請求項1又は2に記載の給湯装置。
【請求項4】
前記リモコンは、
前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規でない旨の注意喚起を示す注意喚起情報を表示する、
請求項1又は2に記載の給湯装置。
【請求項5】
前記リモコンは、浴室に設置される浴室リモコンと、台所に設置される台所リモコンとを含み、
前記浴室リモコンは、前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規でない旨の前記注意喚起情報である第1注意喚起情報を表示し、
前記台所リモコンは、前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規でない旨の前記注意喚起情報である第2注意喚起情報を表示し、
請求項4に記載の給湯装置。
【請求項6】
前記リモコンは、浴室に設置される浴室リモコンと、台所に設置される台所リモコンとを含み、
前記浴室リモコンは、
前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、前記浴室リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第1機能群の各機能に設定し、
前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記浴室リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第2機能群の各機能に設定し、
前記台所リモコンは、
前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、
前記台所リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第1機能群の各機能に設定し、
前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、
前記台所リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第2機能群の各機能に設定する、
請求項1又は2に記載の給湯装置。
【請求項7】
前記第1機能群は、前記第2機能群の各機能を含み、且つ、前記第2機能群の各機能と異なる機能を含み、
前記リモコンは、
前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能に制限がかかる旨の制限通知情報を表示する、
請求項4に記載の給湯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、リモコンと制御装置とを備える給湯装置において、リモコンの操作に応じて制御装置が給湯装置の運転動作を制御する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる給湯装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における給湯装置は、貯湯ユニットと、リモコンと、を備える給湯装置であって、前記リモコンは、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第1機能群の各機能に設定し、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第2機能群の各機能に設定し、前記第1機能群、及び前記第2機能群は、前記貯湯ユニットにより湯を供給する機能、及び前記貯湯ユニットにより湯を貯める機能を含む、給湯装置。
【発明の効果】
【0006】
本開示における給湯装置は、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でもユーザが湯を使用できる。よって、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態1における給湯装置の構成を示す図
【
図2】実施の形態1における制御装置、及びリモコンの構成を示す図
【
図3】実施の形態1における浴室リモコンの操作によって実行可能な給湯装置の機能の一覧を示す図
【
図4】実施の形態1における台所リモコンの操作によって実行可能な給湯装置の機能の一覧を示す図
【
図5】実施の形態1における給湯装置の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、リモコンの操作に応じて給湯などの各種機能を実行する給湯装置があった。ところで、従来では、施工ミス等の状態でユーザが給湯装置を使用しないようにするため、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合には給湯装置が使用できない仕組みとなっている。しかしながら、この従来の仕組みでは、施工ミス等によって貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合、正規な組み合わせになるまでユーザが給湯装置を使用できず、ユーザの利便性が損なわれていたと言う課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる給湯装置を提供する。
【0009】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0010】
(実施の形態1)
[1-1.構成]
図1は、給湯装置1の構成を示す図である。
図1に示すように給湯装置1は、筐体を有する装置であるヒートポンプユニット2、筐体を有する装置である貯湯ユニット3、浴室に設置される浴室リモコン4、及び台所に設置される台所リモコン5を備える。
以下、浴室リモコン4、及び台所リモコン5を区別しない場合、「6」の符号を付して、「リモコン6」と総称する。
【0011】
[1-1-1.ヒートポンプユニット、及び貯湯ユニットの構成]
まず、ヒートポンプユニット2、及び貯湯ユニット3の構成について説明する。
【0012】
ヒートポンプユニット2は、ヒートポンプ回路20を備える。
ヒートポンプ回路20は、冷媒を圧縮して高温冷媒を吐出する圧縮機21、水と高温冷媒とを熱交換して温水を生成する第1熱交換器22、冷媒を減圧する減圧装置23、空気と冷媒とで熱交換を行う蒸発器24とを備える。圧縮機21、第1熱交換器22、減圧装置23、及び蒸発器24は、冷媒配管25により連結される。なお、第1熱交換器22には、プレート式の熱交換器や二重管方式の熱交換器を用いることができる。
【0013】
貯湯ユニット3は、湯水を貯留する貯湯タンク30と、貯湯タンク30が貯留する湯水を沸き上げる沸上回路40の一部と、貯湯タンク30が貯留する湯水を給湯する給湯回路50と、貯湯タンク30が貯留する湯水を用いて浴槽8の湯を追い焚きする追焚回路60と、貯湯タンク30に給水を行う給水回路70と、を備える。
【0014】
貯湯タンク30は、積層沸上タイプのタンクである。貯湯タンク30においては、湯水を沸き上げる沸上運転中には、上部に高温水、下部に低温水、中間部に中温水が積層される。貯湯タンク30の上部には、高温水流出配管31が接続され、貯湯タンク30の下部には給水配管32と、低温水流入出継手33とが接続される。
高温水流出配管31には、開放弁80が設けられる。
低温水流入出継手33には、低温水排水パイプ90が接続される。低温水排水パイプ90には逃し弁91が設けられる。
逃し弁91は、貯湯タンク30内が過圧状態になると開状態となって排水させることで貯湯タンク30内の圧力を低下させる。また、逃し弁91は、貯湯タンク30が貯留する湯水を排出する排出弁としても機能する。
【0015】
沸上回路40は、低温水流入出継手33、沸上ポンプ41、第1熱交換器22、及び貯湯タンク30により構成される。低温水流入出継手33、沸上ポンプ41、第1熱交換器22、及び貯湯タンク30は、沸上水配管42により連結される。
【0016】
沸上回路40においては、沸上ポンプ41が駆動することによって、低温水流入出継手33から低温水が第1熱交換器22へ送られる。第1熱交換器22においては、低温水が冷媒から吸熱して高温水になる。第1熱交換器22で生成された高温水は、貯湯タンク30に戻される。
【0017】
沸上水配管42には、三方弁43を設けられる。第1熱交換器22で生成された高温水は、三方弁43の切り替えによって、貯湯タンク30の上部、又は貯湯タンク30の下部に戻される。三方弁43より下流側の沸上水配管42は、低温水流入出継手33に接続され、貯湯タンク30の下部には、高温水が低温水流入出継手33から流入する。なお、貯湯タンク30内に高温水がほとんど存在しない沸上初期運転、又は凍結防止運転では、高温水を低温水流入出継手33に導き、通常の沸上運転では、高温水を貯湯タンク30の上部に導くように、三方弁43の切り替えが行われる。
沸上水配管42には、缶体保護弁44が設けられる。貯湯タンク30内が過圧状態になると缶体保護弁44は、開状態となって排水を行い貯湯タンク30内の圧力を低下させる。
【0018】
給湯回路50は、高温水流出配管31と給湯栓9とを接続する給湯配管51、第1混合弁52、及び第2混合弁53により構成される。
第1混合弁52は、給湯配管51に設けられる。第1混合弁52は、高温水流出配管31からの高温水と、中温水流出配管34からの中温水とを混合できる。なお、中温水流出配管34は、貯湯タンク30の高さ方向の中間部に接続されている。
第2混合弁53は、給湯配管51に設けられる。第2混合弁53は、貯湯タンク30からの高温水と給水管71からの低温水とを混合して、給湯栓9から供給される水の温度をユーザが所望する温度に設定する。
【0019】
追焚回路60は、高温水流出配管31、第2熱交換器61、追焚ポンプ62、及び貯湯タンク30により構成される。高温水流出配管31、第2熱交換器61、追焚ポンプ62、及び貯湯タンク30の中間部は、追焚水配管63により連結される。
【0020】
追焚回路60においては、追焚ポンプ62が駆動することによって、高温水流出配管31からの高温水が第2熱交換器61へ送られる。第2熱交換器61においては、高温水が放熱して中温水となる。この中温水は、貯湯タンク30の中間部に戻される。
【0021】
第2熱交換器61には、循環ポンプ64を設けた浴槽水循環配管65によって浴槽水が導かれる。第2熱交換器61で吸熱した浴槽水は、浴槽水循環配管65によって浴槽8に戻される。
【0022】
給水回路70は、給水源より伸びる水道管7と給水配管32とを接続する給水管71により構成される。また、給水管71は、分岐して第2混合弁53に接続する。
給水管71は、貯湯タンク30が貯留する湯水が減少すると、給水する。また、給水管71は、第2混合弁53に対して必要とされる低温水を給水する。
【0023】
第1混合弁52より下流で第2混合弁53より上流で給湯配管51から分岐させた浴槽給湯用高温水分岐配管66と、第2混合弁53より上流で給水管71から分岐させた浴槽給湯用低温水分岐配管67とが、第3混合弁68に接続され、第3混合弁68から流出する混合水は、浴槽給湯用配管69によって浴槽8に導かれる。
浴槽給湯用配管69には、浴槽給湯弁69Aを設けている。浴槽給湯弁69Aが開状態になることで、設定された浴槽温度に第3混合弁68で混合された混合水が、浴槽給湯用配管69によって浴槽8に導かれる。
【0024】
貯湯ユニット3は、制御基板100を備える。制御基板100については、
図2を参照して後述する。
【0025】
[1-1-2.リモコンの構成]
次に、リモコン6の構成について説明する。
図2は、リモコン6、及び制御基板100の構成を示す図である。
【0026】
浴室リモコン4は、浴室リモコン制御装置400、浴室リモコン通信部430、浴室リモコンディスプレイ440、及び浴室リモコン操作部450を備える。
【0027】
浴室リモコン制御装置400は、CPU(Central Processing Unit)などの第1プロセッサ410と、第1メモリ420と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備え、浴室リモコン4の各部を制御する。
【0028】
第1メモリ420は、プログラムやデータを記憶する記憶装置である。第1メモリ420は、第1制御プログラム421、第1品番データ422、第1設定データ423、その他の第1プロセッサ410に処理されるデータを記憶する。第1メモリ420は、不揮発性の記憶領域を有する。また、第1メモリ420は、揮発性の記憶領域を備え、第1プロセッサ410のワークエリアを構成してもよい。第1メモリ420は、例えばROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)によって構成される。
【0029】
第1制御プログラム421は、第1プロセッサ410を後述する機能部として機能させるためのプログラムである。
第1品番データ422は、浴室リモコン4の品番を示すデータである。
第1設定データ423は、浴室リモコン4の設定を示すデータであり、設定項目ごとに、設定項目と設定値との組み合わせが記録されている。
【0030】
浴室リモコン通信部430は、通信回路などのハードウェアを備え、浴室リモコン制御装置400の制御に従って、制御基板100と通信する。なお、浴室リモコン通信部430の通信規格は、有線規格でもよいし無線規格でもよい。
【0031】
浴室リモコンディスプレイ440は、液晶やLED(Light Emitting Diode)などにより構成されるディスプレイであり、浴室リモコン制御装置400の制御に従って、各種の情報を表示する。
【0032】
浴室リモコン操作部450は、給湯装置1を操作するための操作スイッチを複数備える。操作スイッチの各々は、浴室リモコン4の筐体に配置される。浴室リモコン操作部450が具備する操作スイッチの各々は、操作されると操作信号を浴室リモコン制御装置400に出力する。
【0033】
第1プロセッサ410は、第1メモリ420が記憶する第1制御プログラム421を読み出して実行することにより、第1機能設定部411、及び第1機能実行部412として機能する。
【0034】
第1機能設定部411は、浴室リモコン通信部430を介して制御基板100と通信する。第1機能設定部411は、制御基板100から第1正規情報を受信した場合、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第1機能群の各機能に設定し、制御基板100から第1非正規情報を受信した場合、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第2機能群の各機能に設定する。
第1正規情報とは、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせであることを示す情報である。
第1非正規情報とは、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせでないことを示す情報である。
【0035】
第1機能設定部411は、第1設定データ423の機能群設定項目に、第1機能群を示す設定値をセットすることで、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第1機能群の各機能に設定する。機能群設定項目は、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能群を設定するための設定項目である。また、第1機能設定部411は、第1設定データ423の機能群設定項目に、第2機能群を示す設定値をセットすることで、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第2機能群の各機能に設定する。
【0036】
ここで、
図3を参照して、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能について説明する。
図3は、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能の一覧を示す図である。なお、
図3に示す機能の一覧は、給湯装置1が実行可能な機能の一例である。よって、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能は、
図3に示す機能より多くてもよく少なくてもよい。
【0037】
本実施の形態では、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能は、全部で24種類ある。
図3では、24種類の機能に、1から24の番号を付している。
【0038】
番号:1の機能YK1は、給湯栓9が供給する湯の温度を設定する機能である。
番号:2の機能YK2は、浴槽8に溜める湯の温度を設定する機能である。
番号:3の機能YK3は、昼間における沸上運転を停止する機能である。
番号:4の機能YK4は、浴室リモコン4の操作を無効化する機能である。
番号:5の機能YK5は、浴室に自動で湯を溜める機能である。
番号:6の機能YK6は、台所リモコン5と通話する機能である。
番号:7の機能YK7は、浴室リモコン4で設定された給湯温度が優先される機能である。
番号:8の機能YK8は、追い焚き機能である。
番号:9の機能YK9は、浴槽8に所定量の湯を供給する機能である。
番号:10の機能YK10は、浴槽8に、機能TK9よりも高温の湯を所定量供給する機能である。
【0039】
番号:11の機能YK11は、浴槽8に所定量の水を供給する機能である。
番号:12の機能YK12は、機能YK5によって浴槽8に溜まる湯の量を設定する機能である。
番号:13の機能YK13は、貯湯タンク30の湯水を沸き上げる機能である。
番号:14の機能YK14は、給湯に係わる情報を表示する機能である。
番号:15の機能YK15は、給湯に係わる各種の音声案内を行う機能である。
番号:16の機能YK16は、浴室リモコン4の操作時に点灯させるLEDライトを消灯させるまでの経過時間を設定する機能である。
番号:17の機能YK17は、給湯に係わる各種の音声案内の音量を設定する機能である。
番号:18の機能YK18は、給湯栓9を閉じるたびに湯の使用量を表示する機能である。
番号:19の機能YK19は、浴室の音を台所リモコン5が出力しないようにする機能である。
番号:20の機能YK20は、浴槽8に溜まっている湯の保温時間を設定する機能である。
【0040】
番号:21の機能YK21は、浴槽8に湯が溜まる前に、所定量の湯を配管に流して当該配管内に残る湯水を当該配管から流出させる機能である。
番号:22の機能YK22は、自動で所定量の湯を浴槽8に供給する機能である。
番号:23の機能YK23は、浴槽8に湯水を供給する配管を洗浄する機能である。
番号:24の機能YK24は、機能YK1から機能YK23以外の機能である。
【0041】
図3では、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の第1機能群に含まれる機能を丸印で示している。
図3で示すように、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の第1機能群は、機能YK1~機能YK24の全てを含む。
また、
図3では、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の第2機能群に含まれる機能を丸印で示している。
図3で示すように、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の第2機能群は、機能YK1、YK2、YK4、YK5、YK8、YK12、YK13を含む一方、これら機能以外の機能を含まない。
【0042】
機能YK5、YK8は、「湯を供給する機能」の一例である。
機能YK13は、「湯を貯める機能」の一例である。
【0043】
第1機能群と第2機能群とは、共通して、湯を供給する機能を含む。さらに、第1機能群は、第2機能群が含む機能によって代用可能な機能を、第2機能群の各機能と異なる機にとして含む。例えば、機能YK5、YK9、YK10は、いずれも湯を浴槽8に供給する機能である。しかしながら、機能YK9、YK10は、所定量の湯を供給する機能であるから、機能YK5によって代用可能である。一方、機能YK5は、自動的に設定された量の湯を浴槽8に溜める機能であり、機能YK9、YK10では代用不可である。よって、機能YK5は、第2機能群に含まれ、機能YK9、YK10は第1機能群に含まれる。
【0044】
また、第1機能群及び第2機能群は、浴室リモコン4の操作を無効化する機能YK4を含む。
【0045】
図2を参照して、第1プロセッサ410の機能部の説明に戻り、第1機能実行部412は、浴室リモコン4の操作に対応する給湯装置1の機能を実行する。
第1機能実行部412は、浴室リモコン4の操作に対応する給湯装置1の機能が、浴室リモコン4が実行する機能である場合、制御基板100と通信することなく、浴室リモコン4の操作に対応する給湯装置1の機能を実行する。例えば、浴室リモコン4の操作に対応する機能が
図3の機能YK4である場合、第1機能実行部412は、制御基板100と通信することなく機能YK4を実行する。
第1機能実行部412は、浴室リモコン4の操作に対応する給湯装置1の機能が、貯湯ユニット3による機能である場合、制御基板100に機能実行指示を送信することで、浴室リモコン4の操作に対応する給湯装置1の機能を実行する。例えば、浴室リモコン4の操作に対応する機能が
図3の機能YK5である場合、第1機能実行部412は、機能YK5の機能実行指示を制御基板100に送信することで、機能YK5を実行する。
【0046】
第1機能実行部412は、第1機能設定部411が、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第1機能群の各機能に設定している場合、浴室リモコン4の操作に応じて、機能YK1から機能YK24の各々を実行する。一方、第1機能実行部412は、第1機能設定部411が、浴室リモコン4の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第2機能群の各機能に設定している場合、浴室リモコン4の操作に応じて、機能YK1、YK2、YK4、YK5、YK8、YK12、YK13の各々を実行する一方、他の機能については実行しない。
【0047】
台所リモコン5は、台所リモコン制御装置500、台所リモコン通信部530、台所リモコンディスプレイ540、及び台所リモコン操作部550を備える。
【0048】
台所リモコン制御装置500は、CPUなどの第2プロセッサ510と、第2メモリ520と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備え、台所リモコン5の各部を制御する。
【0049】
第2メモリ520は、プログラムやデータを記憶する記憶装置である。第2メモリ520は、第2制御プログラム521、第2品番データ522、第2設定データ523、その他の第2プロセッサ510に処理されるデータを記憶する。第2メモリ520は、不揮発性の記憶領域を有する。また、第2メモリ520は、揮発性の記憶領域を備え、第2プロセッサ510のワークエリアを構成してもよい。第2メモリ520は、例えばROMやRAMによって構成される。
【0050】
第2制御プログラム521は、第2プロセッサ510を後述する機能部として機能させるためのプログラムである。
第2品番データ522は、台所リモコン5の品番を示すデータである。
第2設定データ523は、台所リモコン5の設定を示すデータであり、設定項目ごとに、設定項目と設定値との組み合わせが記録されている。
【0051】
台所リモコン通信部530は、通信回路などのハードウェアを備え、台所リモコン制御装置500の制御に従って、制御基板100と通信する。なお、台所リモコン通信部530の通信規格は、有線規格でもよいし無線規格でもよい。
【0052】
台所リモコンディスプレイ540は、液晶やLED(Light Emitting Diode)などにより構成されるディスプレイであり、台所リモコン制御装置500の制御に従って、各種の情報を表示する。
【0053】
台所リモコン操作部550は、給湯装置1を操作するための操作スイッチを複数備える。操作スイッチの各々は、台所リモコン5の筐体に配置される。台所リモコン操作部550が具備する操作スイッチの各々は、操作されると操作信号を台所リモコン制御装置500に出力する。
【0054】
第2プロセッサ510は、第2メモリ520が記憶する第2制御プログラム521を読み出して実行することにより、第2機能設定部511、及び第2機能実行部512として機能する。
【0055】
第2機能設定部511は、台所リモコン通信部530を介して、制御基板100と通信する。第2機能設定部511は、制御基板100から第2正規情報を受信した場合、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第1機能群の各機能に設定し、制御基板100から第2非正規情報を受信した場合、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第2機能群の各機能に設定する。
第2正規情報とは、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせであることを示す情報である。
第2非正規情報とは、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせでないことを示す情報である。
【0056】
第2機能設定部511は、第2設定データ523の機能群設定項目に、第1機能群を示す設定値をセットすることで、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第1機能群の各機能に設定する。また、第2機能設定部511は、第2設定データ523の機能群設定項目に、第2機能群を示す設定値をセットすることで、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第2機能群の各機能に設定する。
【0057】
ここで、
図4を参照して、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能について説明する。
図4は、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能の一覧を示す図である。なお、
図4に示す機能の一覧は、給湯装置1が実行可能な機能の一例である。よって、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能は、
図4に示す機能より多くてもよく少なくてもよい。
【0058】
本実施の形態では、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能は、全部で17種類ある。
図4では、17種類の機能に、1から17の番号を付している。
【0059】
番号:1の機能DK1は、給湯栓9が供給する温度を設定する機能である。
番号:2の機能DK2は、浴槽8に溜める湯の温度を設定する機能である。
番号:3の機能DK3は、昼間における沸上運転を停止する機能である。
番号:4の機能DK4は、給湯に係わる情報を表示する機能である。
番号:5の機能DK5は、貯湯タンク30の湯水を沸き上げる機能である。
番号:6の機能DK6は、浴槽8に自動で湯を溜める機能である。
番号:7の機能DK7は、浴室リモコン4と通話する機能である。
番号:8の機能DK8は、浴槽8に湯を溜める完了時刻を設定し、設定された完了時刻に湯の貯留が完了するように浴槽8に湯を溜める機能である。
番号:9の機能DK9は、浴室の音を台所リモコン5が出力するようにする機能である。
番号:10の機能DK10は、1日における沸き上げを実施する又は禁止する時間帯を設定する機能である。
【0060】
番号:11の機能DK11は、追い焚き機能である。
番号:12の機能DK12は、機能DK1~機能DK11、及び機能DK13~機能DK17以外の機能である。
番号:13の機能DK13は、給湯に係わる各種の音声案内を行う機能である。
番号:14の機能DK14は、台所リモコン5の操作時に点灯させるLEDライトを消灯させるまでの経過時間を設定する機能である。
番号:15の機能DK15は、台所リモコン5がカウントする日時を設定する機能である。
番号:16の機能DK16は、給湯に係わる各種の音声案内の音量を設定する機能である。
番号:17の機能DK17は、給湯栓9を閉じるたびに、湯の使用量を表示する機能である。
【0061】
図4では、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の第1機能群に含まれる機能を丸印で示している。
図4で示すように、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の第1機能群は、機能DK1~機能DK17の全てを含む。
また、
図4では、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の第2機能群に含まれる機能を丸印で示している。
図4で示すように、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の第2機能群は、機能DK1、DK2、DK4、DK5、DK6、DK11、DK15を含む一方、他の機能を含まない。
【0062】
機能YK6、YK11は、「湯を供給する機能」の一例である。
機能YK5は、「湯を貯める機能」の一例である。
【0063】
第1機能群と第2機能群とは、共通して、湯を供給する機能を含む。さらに、第1機能群は、第2機能群が含む機能によって代用可能な機能を、第2機能群の機能と異なる機能として含む。例えば、機能DK6、DK8はいずれも浴槽8に湯を溜める機能であるから、ユーザが湯が溜まる時刻を見計らって機能DK6を実行すれば機能FK8を実現できるため、機能DK8は、機能DK6によって代用可能である。一方、機能DK8は即時に湯を溜める機能でないため、機能DK6は、機能DK8によって代用不可である。よって、機能DK6は、第2機能群に含まれ、機能DK8は第1機能群に含まれる。
【0064】
図2を参照して、第2プロセッサ510の機能部の説明に戻り、第2機能実行部512は、台所リモコン5の操作に対応する給湯装置1の機能を実行する。
第2機能実行部512は、台所リモコン5の操作に対応する給湯装置1の機能が、台所リモコン5が実行する機能である場合、制御基板100と通信することなく、台所リモコン5の操作に対応する給湯装置1の機能を実行する。例えば、台所リモコン5の操作に対応する機能が
図4の機能DK4である場合、第2機能実行部512は、制御基板100と通信することなく機能DK4を実行する。
第2機能実行部512は、台所リモコン5の操作に対応する給湯装置1の機能が、貯湯ユニット3による機能である場合、制御基板100に機能実行指示を送信することで、台所リモコン5の操作に対応する給湯装置1の機能を実行する。例えば、台所リモコン5の操作に対応する機能が
図3の機能DK6である場合、第2機能実行部512は、機能DK6の機能実行指示を制御基板100に送信することで、機能DK6を実行する。
【0065】
第2機能実行部512は、第2機能設定部511が、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第1機能群の各機能に設定している場合、台所リモコン5の操作に応じて、機能DK1から機能DK17の各々を実行する。一方、第2機能実行部512は、第2機能設定部511が、台所リモコン5の操作によって実行可能な給湯装置1の機能を第2機能群の各機能に設定している場合、台所リモコン5の操作に応じて、機能DK1、DK2、DK4、DK5、DK8、DK12、DK13の各々を実行する一方、他の機能については実行しない。
【0066】
[1-1-4.制御基板の構成]
次に、制御基板100の構成について説明する。
制御基板100は、CPUなどの第3プロセッサ110と、第3メモリ120と、他の装置やセンサ類を接続するためのインターフェース回路とを備え、給湯装置1の各部を制御する。制御基板100には、圧縮機21、沸上ポンプ41、追焚ポンプ62、循環ポンプ64、三方弁43、第1混合弁52、第2混合弁53、第3混合弁68、浴槽給湯弁69A、浴室リモコン4、及び台所リモコン5が接続される。なお、制御基板100が接続する機器は、これら機器に限定されず、さらに多くの機器が接続してもよい。
【0067】
第3メモリ120は、プログラムやデータを記憶する記憶装置である。第3メモリ120は、第3制御プログラム121、第1正規組み合わせデータ122、第2正規組み合わせデータ123、貯湯ユニット品番データ124、その他の第3プロセッサ110に処理されるデータを記憶する。第3メモリ120は、不揮発性の記憶領域を有する。また、第3メモリ120は、揮発性の記憶領域を備え、第3プロセッサ110のワークエリアを構成してもよい。第3メモリ120は、例えばROMやRAMによって構成される。
【0068】
第3制御プログラム121は、第3プロセッサ110を後述する機能部として機能させるプログラムである。
第1正規組み合わせデータ122は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との正規の組み合わせを示すデータである。第1正規組み合わせデータ122は、正規の組み合わせとされる貯湯ユニット3と浴室リモコン4の各々の品番が記録されている。
第2正規組み合わせデータ123は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との正規の組み合わせを示すデータである。第2正規組み合わせデータ123は、正規の組み合わせとされる貯湯ユニット3と台所リモコン5の各々の品番が記録されている。
貯湯ユニット品番データ124は、貯湯ユニット3の品番を示すデータである。
【0069】
第3プロセッサ110は、第3メモリ120が記憶する第3制御プログラム121を読み出して実行することにより、判定部111、及び運転制御部112として機能する。
【0070】
判定部111は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせであるか否かを判定する。判定部111は、制御基板100の図示せぬインターフェース回路を介して、第3メモリ120から貯湯ユニット品番データ124を読み出す。また、判定部111は、図示せぬインターフェース回路を介して、浴室リモコン4から第1品番データ422を受信する。判定部111は、読み出した貯湯ユニット品番データ124が示す品番と、受信した第1品番データ422が示す品番との組み合わせが、第1正規組み合わせデータ122が示す組み合わせと一致するか否かを判定する。判定部111は、2種の品番の組み合わせが、第1正規組み合わせデータ122が示す組み合わせと一致すると判定した場合、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせであると判定する。一方、判定部111は、2種の品番の組み合わせが、第1正規組み合わせデータ122が示す組み合わせと一致しないと判定した場合、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせでないと判定する。
【0071】
判定部111は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせであると判定した場合、図示せぬインターフェース回路を介して、浴室リモコン4に第1正規情報を送信する。また、判定部111は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせでないと判定した場合、図示せぬインターフェース回路を介して、浴室リモコン4に第1非正規情報を送信する。
【0072】
判定部111は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせであるか否かを判定する。判定部111は、図示せぬインターフェース回路を介して、第3メモリ120から貯湯ユニット品番データ124を読み出す。また、判定部111は、図示せぬインターフェース回路を介して、台所リモコン5から第2品番データ522を受信する。判定部111は、読み出した貯湯ユニット品番データ124が示す品番と、受信した第2品番データ522が示す品番との組み合わせが、第2正規組み合わせデータ123が示す組み合わせと一致するか否かを判定する。判定部111は、2種の品番の組み合わせが、第2正規組み合わせデータ123が示す組み合わせと一致すると判定した場合、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせであると判定する。一方、判定部111は、2種の品番の組み合わせが、第2正規組み合わせデータ123が示す組み合わせと一致しないと判定した場合、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせでないと判定する。
【0073】
判定部111は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせであると判定した場合、図示せぬインターフェース回路を介して、台所リモコン5に第2正規情報を送信する。また、判定部111は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせでないと判定した場合、図示せぬインターフェース回路を介して、台所リモコン5に第2非正規情報を送信する。
【0074】
運転制御部112は、制御基板100の図示せぬインターフェース回路を介して、リモコン6から機能実行指示を受信し、受信した機能実行指示に従って、制御基板100に接続する圧縮機21や、各種ポンプ、各種弁などを制御することで、給湯装置1の運転を制御する。
【0075】
[1-2.動作]
次に、給湯装置1の動作について説明する。
図5は、給湯装置1の動作を示すフローチャートである。
図5において、フローチャートFAは制御基板100の動作を示し、フローチャートFBは浴室リモコン4の動作を示し、フローチャートFCは台所リモコン5の動作を示す。
【0076】
図5に示すフローチャートFAは、所定のトリガーが発生した場合に開始される。当該所定のトリガーとしては、給湯装置1の電源が投入されたことなどが例に挙げられる。
【0077】
フローチャートFAで示すように、判定部111は、品番データを要求する要求情報を浴室リモコン4に送信する(ステップSA1)。
【0078】
フローチャートFBで示すように、第1機能設定部411は、要求情報を受信すると(ステップSB1)、第1メモリ420が記憶する第1品番データ422を制御基板100に送信する(ステップSB2)。
【0079】
フローチャートFAで示すように、判定部111は、浴室リモコン4から第1品番データ422を受信する(ステップSA2)。
【0080】
判定部111は、要求情報を台所リモコン5に送信する(ステップSA3)。
【0081】
フローチャートFCで示すように、第2機能設定部511は、要求情報を受信すると(ステップSC1)、第2メモリ520が記憶する第2品番データ522を制御基板100に送信する(ステップSC2)。
【0082】
フローチャートFAで示すように、判定部111は、台所リモコン5から第2品番データ522を受信する(ステップSA4)。
【0083】
なお、ステップSA1とステップSA3の順番は、逆でもよい。また、ステップSA1、SA3は、同時に行われてもよい。
【0084】
次いで、判定部111は、第3メモリ120から貯湯ユニット品番データ124を読み出す(ステップSA5)。
【0085】
次いで、判定部111は、ステップSA2で受信した第1品番データ422とステップSA5で読み出した貯湯ユニット品番データ124とに基づいて、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規な組み合わせか否かを判定する(ステップSA6)。
【0086】
判定部111は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規な組み合わせであると判定した場合(ステップSA6:YES)、第1正規情報を浴室リモコン4に送信する(ステップSA7)。
【0087】
一方、判定部111は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規な組み合わせでないと判定した場合(ステップSA6:NO)、第1非正規情報を浴室リモコン4に送信する(ステップSA8)。
【0088】
次いで、判定部111は、ステップSA4で受信した第2品番データ522とステップSA5で読み出した貯湯ユニット品番データ124とに基づいて、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規な組み合わせか否かを判定する(ステップSA9)。
【0089】
判定部111は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規な組み合わせであると判定した場合(ステップSA9:YES)、第2正規情報を台所リモコン5に送信する(ステップSA10)。
【0090】
一方、判定部111は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規な組み合わせでないと判定した場合(ステップSA9:NO)、第2非正規情報を台所リモコン5に送信する(ステップSA11)。
【0091】
フローチャートFBで示すように、第1機能設定部411は、制御基板100から第1正規情報又は第1非正規情報を受信する(ステップSB3)。
【0092】
次いで、第1機能設定部411は、浴室リモコン4の操作により実行可能な給湯装置1の機能群を第1機能群又は第2機能群に設定する(ステップSB4)。ステップSB4において、第1機能設定部411は、ステップSB3で第1正規情報を受信した場合、浴室リモコン4の操作により実行可能な給湯装置1の機能群を第1機能群に設定する。一方、ステップSB4において、第1機能設定部411は、ステップSB3で第1非正規情報を受信した場合、浴室リモコン4の操作により実行可能な給湯装置1の機能群を第2機能群に設定する。
【0093】
次いで、第1機能設定部411は、ステップSB3で第1非正規情報を受信したか否かを判定する(ステップSB5)。
【0094】
第1機能設定部411は、ステップSB3で第1非正規情報を受信していないと判定した場合、換言するとステップSB3で第1正規情報を受信したと判定した場合(ステップSB5:NO)、本処理を終了する。
【0095】
一方、第1機能設定部411は、ステップSB3で第1非正規情報を受信したと判定した場合(ステップSB5:YES)、浴室リモコンディスプレイ440によって第1注意喚起情報、及び制限通知情報を表示する(ステップSB6)。
第1注意喚起情報とは、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規でない旨の注意喚起を示す情報である。例えば、第1注意喚起情報は、「本体とこのリモコンとの組み合わせが一致しません」との文字列である。
制限通知情報とは、給湯装置1が実行可能な機能に制限がかかる旨を通知する情報である。例えば、制限通知情報とは、「一部機能が動作しません」との文字列である。
【0096】
フローチャートFCで示すように、第2機能設定部511は、制御基板100から第2正規情報又は第2非正規情報を受信する(ステップSC3)。
【0097】
次いで、第2機能設定部511は、台所リモコン5の操作により実行可能な給湯装置1の機能群を第1機能群又は第2機能群に設定する(ステップSC4)。ステップSC4において、第2機能設定部511は、ステップSC3で第2正規情報を受信した場合、台所リモコン5の操作により実行可能な給湯装置1の機能群を第1機能群に設定する。一方、ステップSC4において、第2機能設定部511は、ステップSC3で第2非正規情報を受信した場合、台所リモコン5の操作により実行可能な給湯装置1の機能群を第2機能群に設定する。
【0098】
次いで、第2機能設定部511は、ステップSC3で第2非正規情報を受信したか否かを判定する(ステップSC5)。
【0099】
第2機能設定部511は、ステップSC3で第2非正規情報を受信していないと判定した場合、換言するとステップSB3で第2正規情報を受信したと判定した場合(ステップSC5:NO)、本処理を終了する。
【0100】
一方、第2機能設定部511は、ステップSC3で第2非正規情報を受信したと判定した場合(ステップSC5:YES)、台所リモコンディスプレイ540によって第2注意喚起情報を表示する(ステップSC6)。
第2注意喚起情報とは、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規でない旨の注意喚起を示す情報である。例えば、第2注意喚起情報は、「本体とこのリモコンとの組み合わせが一致しません」との文字列である。
【0101】
[1-3.効果等]
以上、説明したように、給湯装置1は、貯湯ユニット3と、リモコン6と、を備える。リモコン6は、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規の組み合わせである場合、リモコン6の操作によって給湯装置1が実行可能な機能を第1機能群の各機能に設定する。リモコン6は、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、リモコン6の操作によって給湯装置1が実行可能な機能を第2機能群の各機能に設定する。第1機能群、及び第2機能群は、貯湯ユニット3により湯を供給する機能、及び貯湯ユニット3により湯を貯める機能を含む。
【0102】
これによれば、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規でない場合でもユーザが湯を使用できる。よって、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる。
【0103】
第1機能群は、第2機能群の各機能、及び、第2機能群の各機能と異なる機能を含む。第1機能群は、第2機能群が含む機能によって代用可能な機能を、第2機能群が含まない機能として含む。
【0104】
これによれば、第2機能群には、第1機能群の機能を代用可能な機能が含まれる。そのため、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規でない場合でも、給湯装置1が実行可能な機能の数を多く確保でき、ユーザの利便性が損なわれることをより抑制できる。
【0105】
第1機能群、及び第2機能群は、浴室リモコン4の操作を無効化する機能を含む。
【0106】
これによれば、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規でない場合でも、浴室リモコン4の誤操作による給湯装置1の誤動作を防止できる。よって、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることをより抑制できる。
【0107】
リモコン6は、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規でない旨の注意喚起を示す注意喚起情報を表示する。
【0108】
これによれば、ユーザが貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規でないことを把握できる。そのため、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、給湯装置1が実行可能な機能が正規の場合と異なることの要因を、ユーザが把握できる。
【0109】
リモコン6は、浴室に設置される浴室リモコン4と、台所に設置される台所リモコンとを含む。浴室リモコン4は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規でない旨の第1注意喚起情報を表示する。台所リモコン5は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規でない旨の第2注意喚起情報を表示する。
【0110】
これによれば、貯湯ユニット3と浴室リモコン4と組み合わせが正規でないのか、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規でないのか、貯湯ユニット3と2種のリモコン6の各々の組み合わせが正規でないのかを、ユーザが把握できる。
【0111】
浴室リモコン4は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせである場合、浴室リモコン4の操作によって給湯装置1が実行可能な機能を第1機能群の各機能に設定する。浴室リモコン4は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、浴室リモコン4の操作によって給湯装置1が実行可能な機能を第2機能群の各機能に設定する。台所リモコン5は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせである場合、台所リモコン5の操作によって給湯装置1が実行可能な機能を第1機能群の各機能に設定する、台所リモコン5は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、台所リモコン5の操作によって給湯装置1が実行可能な機能を第2機能群の各機能に設定する。
【0112】
これによれば、浴室リモコン4及び台所リモコン5のいずれかが、貯湯ユニット3に対して正規の組み合わせでない場合、浴室リモコン4の操作による給湯装置1の機能群、及び台所リモコン5の操作による給湯装置1の機能群の両方が、第2機能群に設定されない。よって、浴室リモコン4及び台所リモコン5のいずれかが、貯湯ユニット3に対して正規の組み合わせでない場合に、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる。
【0113】
第1機能群は、第2機能群の各機能を含み、且つ、第2機能群の各機能と異なる機能を含む。リモコン6は、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、リモコン6の操作によって給湯装置1が実行可能な機能に制限がかかる旨の制限通知情報を表示する。
【0114】
これによれば、ユーザが貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規でない場合、給湯装置1が実行可能な機能に制限がかかる旨をユーザが把握できる。そのため、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規の組み合わせでない場合、給湯装置1が実行可能な機能に制限がかかることに関して、ユーザが不快感を抱くことを抑制できる。
【0115】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、上記実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0116】
上述した実施の形態1では、「リモコン」が浴室リモコン4と台所リモコン5の2つを含む場合を例示した。すなわち、上述の実施の形態1では、給湯装置1が浴室リモコン4と台所リモコン5とを具備する場合を例示した。しかしながら、給湯装置1が具備するリモコンの数、及び設置箇所は、上述の実施の形態1に限定されない。
【0117】
上述した実施の形態1では、貯湯ユニット3の品番とリモコン6の品番との組み合わせに基づいて、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規であるか否かを判定する。他の実施の形態では、品番でなく、シリアル番号などの他の情報によって、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規であるか否かが判定されてもよい。
【0118】
上述した実施の形態1では、貯湯ユニット品番データ124が第3メモリ120に記憶される構成であるが、貯湯ユニット品番データ124を記憶する記憶領域は、制御基板100が読み出し可能な記憶領域であればよく、制御基板100と異なるデバイスに記憶されていてもよい。
【0119】
第1プロセッサ410、第2プロセッサ510、及び第3プロセッサ110は、単一のプロセッサにより構成されてもよいし、複数のプロセッサにより構成されていてもよい。これらプロセッサは、対応する機能部を実現するようプログラムされたハードウェアでもよい。すなわち、これらプロセッサは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成されてもよい。
【0120】
図2に示した制御基板100とリモコン6との構成は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも可能である。また、上述した実施の形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
【0121】
上述した実施の形態1では、制御基板100が、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規な組み合わせであるか否かを判定する構成である。他の実施の形態では、リモコン6が、貯湯ユニット3とリモコン6との組み合わせが正規の組み合わせであるかを判定してもよい。
【0122】
この他の実施の形態の場合、浴室リモコン4は、第1メモリ420に、第1正規組み合わせデータ122を記憶する。また、この他の実施の形態の場合、第1プロセッサ410は、第1機能設定部411と第1機能実行部412とに加えて、第1判定部として機能する。
第1判定部は、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせであるか否かを判定する。第1判定部は、制御基板100の図示せぬインターフェース回路を介して、第3メモリ120から貯湯ユニット品番データ124を読み出す。また、第1判定部は、第1メモリ420から第1品番データ422を読み出す。第1判定部は、読み出した貯湯ユニット品番データ124が示す品番と、読み出した第1品番データ422が示す品番との組み合わせが、第1正規組み合わせデータ122が示す組み合わせと一致するか否かを判定する。第1判定部は、判定部111と同様に、貯湯ユニット3と浴室リモコン4との組み合わせが正規の組み合わせであるか否かを判定する。
【0123】
また、この他の実施の形態の場合、台所リモコン5は、第2メモリ520に、第2正規組み合わせデータ123を記憶する。また、この他の実施の形態の場合、第2プロセッサ510は、第2機能設定部511と第2機能実行部512とに加えて、第2判定部として機能する。
第2判定部は、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせであるか否かを判定する。第2判定部は、制御基板100の図示せぬインターフェース回路を介して、第3メモリ120から貯湯ユニット品番データ124を読み出す。また、第2判定部は、第2メモリ520から第2品番データ522を読み出す。第2判定部は、読み出した貯湯ユニット品番データ124が示す品番と、読み出した第2品番データ522が示す品番との組み合わせが、第2正規組み合わせデータ123が示す組み合わせと一致するか否かを判定する。第2判定部は、判定部111と同様に、貯湯ユニット3と台所リモコン5との組み合わせが正規の組み合わせであるか否かを判定する。
【0124】
図5に示す動作のステップ単位は、動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、動作が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本開示の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【0125】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0126】
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
【0127】
(技術1)貯湯ユニットと、リモコンと、を備える給湯装置であって、前記リモコンは、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第1機能群の各機能に設定し、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を第2機能群の各機能に設定し、前記第1機能群、及び前記第2機能群は、前記貯湯ユニットにより湯を供給する機能、及び前記貯湯ユニットにより湯を貯める機能を含む、給湯装置。
これによれば、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でもユーザが湯を使用できる。よって、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる。
【0128】
(技術2)前記第1機能群は、前記第2機能群の各機能、及び、前記第2機能群の各機能と異なる機能を含み、前記第1機能群は、前記第2機能群が含む機能によって代用可能な機能を、前記第2機能群の各機能と異なる機能として含む、技術1に記載の給湯装置。
これによれば、第2機能群には、第1機能群の機能を代用可能な機能が含まれる。そのため、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、給湯装置が実行可能な機能の数を多く確保でき、ユーザの利便性が損なわれることをより抑制できる。
【0129】
(技術3)前記第1機能群、及び前記第2機能群は、前記リモコンの操作を無効化する機能を含む、技術1又は技術2に記載の給湯装置。
これによれば、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、リモコンの誤操作による給湯装置の誤動作を防止できる。よって、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合でも、ユーザの利便性が損なわれることをより抑制できる。
【0130】
(技術4)前記リモコンは、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規でない旨の注意喚起を示す注意喚起情報を表示する、技術1から技術3のいずれか一つに記載の給湯装置。
これによれば、ユーザが貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でないことを把握できる。そのため、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、給湯装置が実行可能な機能が正規の場合と異なることの要因を、ユーザが把握できる。
【0131】
(技術5)前記リモコンは、浴室に設置される浴室リモコンと、台所に設置される台所リモコンとを含み、前記浴室リモコンは、前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規でない旨の前記注意喚起情報である第1注意喚起情報を表示し、前記台所リモコンは、前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規でない旨の前記注意喚起情報である第2注意喚起情報を表示し、技術4に記載の給湯装置。
これによれば、貯湯ユニットと浴室リモコンと組み合わせが正規でないのか、貯湯ユニットと台所リモコンとの組み合わせが正規でないのか、貯湯ユニットと2種のリモコンの各々の組み合わせが正規でないのかを、ユーザが把握できる。
【0132】
(技術6)前記リモコンは、浴室に設置される浴室リモコンと、台所に設置される台所リモコンとを含み、前記浴室リモコンは、前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、前記浴室リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第1機能群の各機能に設定し、前記貯湯ユニットと前記浴室リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記浴室リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第2機能群の各機能に設定し、前記台所リモコンは、前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせである場合、前記台所リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第1機能群の各機能に設定し、前記貯湯ユニットと前記台所リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記台所リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能を前記第2機能群の各機能に設定する、技術1から技術5のいずれか一つに記載の給湯装置。
これによれば、浴室リモコン及び台所リモコンのいずれかが、貯湯ユニットに対して正規の組み合わせでない場合、浴室リモコンの操作による給湯装置の機能群、及び台所リモコンの操作による給湯装置の機能群の両方が、第2機能群に設定されない。よって、浴室リモコン及び台所リモコンのいずれかが、貯湯ユニットに対して正規の組み合わせでない場合に、ユーザの利便性が損なわれることを抑制できる。
【0133】
(技術7)前記第1機能群は、前記第2機能群の各機能を含み、且つ、前記第2機能群の各機能と異なる機能を含み、前記リモコンは、前記貯湯ユニットと前記リモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、前記リモコンの操作によって前記給湯装置が実行可能な機能に制限がかかる旨の制限通知情報を表示する、技術4又は技術5に記載の給湯装置。
これによれば、ユーザが貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規でない場合、給湯装置が実行可能な機能に制限がかかる旨をユーザが把握できる。そのため、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせが正規の組み合わせでない場合、給湯装置が実行可能な機能に制限がかかることに関して、ユーザが不快感を抱くことを抑制できる。
【産業上の利用可能性】
【0134】
以上のように、本発明に係る給湯装置は、貯湯ユニットとリモコンとの組み合わせに応じて給湯装置が実行可能な機能群を設定する用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0135】
1 給湯装置
2 ヒートポンプユニット
3 貯湯ユニット
4 浴室リモコン
5 台所リモコン
6 リモコン
100 制御基板
110 第3プロセッサ
111 判定部
112 運転制御部
120 第3メモリ
121 第3制御プログラム
122 第1正規組み合わせデータ
123 第2正規組み合わせデータ
124 貯湯ユニット品番データ
400 浴室リモコン制御装置
410 第1プロセッサ
411 第1機能設定部
412 第1機能実行部
420 第1メモリ
421 第1制御プログラム
422 第1品番データ
423 第1設定データ
430 浴室リモコン通信部
440 浴室リモコンディスプレイ
450 浴室リモコン操作部
500 台所リモコン制御装置
510 第2プロセッサ
510 第2メモリ
511 第2機能設定部
512 第2機能実行部
520 第2メモリ
521 第2制御プログラム
522 第2品番データ
523 第2設定データ
530 台所リモコン通信部
540 台所リモコンディスプレイ
550 台所リモコン操作部