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特開2024-138936案内装置、案内方法、および案内プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024138936
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】案内装置、案内方法、および案内プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20241002BHJP
【FI】
G07B15/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049667
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹田 一裕
(72)【発明者】
【氏名】金谷 貴寛
(72)【発明者】
【氏名】高橋 朋也
【テーマコード(参考)】
3E127
【Fターム(参考)】
3E127AA03
3E127BA05
3E127CA02
3E127CA56
3E127DA02
3E127FA03
3E127FA10
3E127FA16
3E127FB05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】案内装置により、自動改札機を通行することができない旅客の原因を解消することができる技術を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る案内装置であって、対話シナリオを記憶したシナリオ記憶部と、自動改札機を通行することができない旅客が有する媒体から読み取られた媒体情報を取得する媒体情報取得部と、媒体情報に基づいて、自動改札機を通行できない原因を特定する特定部と、原因が料金の精算のみで解決できるかどうかを判定する精算判定部と、原因が料金の精算のみで解決できないと判定した場合、原因および媒体情報から選択した対話シナリオを用いて旅客との対話を行い、原因が解決可能かどうか判定し、解決可能な場合、精算の必要があるかどうか判定するシナリオ制御部と、原因を解決するために料金の精算が必要ない場合、通路のドアを開ける指示を含むドア開信号を送信するドア制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対話シナリオを記憶したシナリオ記憶部と、
自動改札機を通行することができない旅客が有する媒体から読み取られた媒体情報を取得する媒体情報取得部と、
前記媒体情報に基づいて、前記自動改札機を通行できない原因を特定する特定部と、
前記原因が料金の精算のみで解決できるかどうかを判定する精算判定部と、
前記原因が前記料金の精算のみで解決できないと判定した場合、前記原因および媒体情報から選択した対話シナリオを用いて前記旅客との対話を行い、前記原因が解決可能かどうか判定し、前記解決可能な場合、精算の必要があるかどうか判定するシナリオ制御部と、
前記原因を解決するために料金の精算が必要ない場合、通路のドアを開ける指示を含むドア開信号を送信するドア制御部と、
を備える、案内装置。
【請求項2】
前記原因が料金の精算のみで解決できると判定された、または原因を解決するために料金の精算が必要であると判定された場合、精算機を用いた精算処理を制御する精算制御部をさらに備え、前記ドア制御部は、前記精算処理が終了すると、前記ドア開信号を送信する、請求項1に記載の案内装置。
【請求項3】
前記原因を解決するために料金の精算が必要ない場合、前記シナリオ制御部は、前記媒体の媒体情報を通行可能な状態に更新する指示を出力する、請求項1に記載の案内装置。
【請求項4】
前記シナリオ記憶部は、前記案内装置に対応するIPアドレスを含む説明情報をさらに記憶し、
前記原因が前記対話シナリオの破損により解決できないと判定した場合、前記IPアドレスを遠隔サーバに送信することに応じて、前記遠隔サーバから更新された対話シナリオを受信し、前記対話シナリオを更新するバックアップ制御部をさらに備える、請求項1に記載の案内装置。
【請求項5】
前記案内装置は、駅構内に配置される、請求項1に記載の案内装置。
【請求項6】
案内装置のプロセッサにより実行される案内方法であって、
対話シナリオを記憶することと、
自動改札機を通行することができない旅客が有する媒体から読み取られた媒体情報を取得することと、
前記媒体情報に基づいて、前記自動改札機を通行できない原因を特定することと、
前記原因が料金の精算のみで解決できるかどうかを判定することと、
前記原因が前記料金の精算のみで解決できないと判定した場合、前記原因および媒体情報から選択した対話シナリオを用いて前記旅客との対話を行い、前記原因が解決可能かどうか判定することと、
前記解決可能な場合、精算の必要があるかどうか判定することと、
前記原因を解決するために料金の精算が必要ない場合、通路のドアを開ける指示を含むドア開信号を送信することと、
を備える、案内方法。
【請求項7】
案内装置のプロセッサによって実行させるための命令を備える案内プログラムであって、前記命令は、
対話シナリオを記憶することと、
自動改札機を通行することができない旅客が有する媒体から読み取られた媒体情報を取得することと、
前記媒体情報に基づいて、前記自動改札機を通行できない原因を特定することと、
前記原因が料金の精算のみで解決できるかどうかを判定することと、
前記原因が前記料金の精算のみで解決できないと判定した場合、前記原因および媒体情報から選択した対話シナリオを用いて前記旅客との対話を行い、前記原因が解決可能かどうか判定することと、
前記解決可能な場合、精算の必要があるかどうか判定することと、
前記原因を解決するために料金の精算が必要ない場合、通路のドアを開ける指示を含むドア開信号を送信することと、
を備える、案内プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、案内装置、案内方法、および案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
無人駅において、旅客が自動改札機を通行する際、旅客の媒体から読み取った媒体情報に基づく通行判定が判定NGとなった場合、有人駅のように係員による対応ができなかった。この場合、駅に設置されたインターホン等を用いて近隣の有人駅にいる係員と対話を通じて判定NGとなった理由の解決を行っていた。
【0003】
また、係員の業務低減を目的として、チャットボットを導入する鉄道事業者が増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-049897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
無人駅において、判定NGとなり、旅客が自動改札機を通行することができない場合、係員対応を行わずに済む機器の設置が望まれている。
【0006】
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、チャットボットを備えた案内装置を無人駅の構内に設置し、自動改札機を通行することができない旅客の原因を解消することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る、案内装置は、対話シナリオを記憶したシナリオ記憶部と、自動改札機を通行することができない旅客が有する媒体から読み取られた媒体情報を取得する媒体情報取得部と、前記媒体情報に基づいて、前記自動改札機を通行できない原因を特定する特定部と、前記原因が料金の精算のみで解決できるかどうかを判定する精算判定部と、前記原因が前記料金の精算のみで解決できないと判定した場合、前記原因および媒体情報から選択した対話シナリオを用いて前記旅客との対話を行い、前記原因が解決可能かどうか判定し、前記解決可能な場合、精算の必要があるかどうか判定するシナリオ制御部と、前記原因を解決するために料金の精算が必要ない場合、通路のドアを開ける指示を含むドア開信号を送信するドア制御部と、を備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る駅務システムの概略構成の一例を示す図である。
図2図2は、案内装置のハードウェア構成および当該ハードウェア構成に関連付けられたソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、案内装置により判定NGの原因を解消する動作の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、案内装置のシナリオ記憶部に記憶された対話シナリオを更新する際の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら案内装置、案内方法、および案内プログラムについて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
【0010】
(構成)
図1は、本実施形態に係る駅務システムの概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、駅務システムは、案内装置1と、監視盤2と、自動改札機3と、有人開閉器制御ユニット4と、有人通路ドア5と、案内装置対応状況確認端末6と、遠隔サーバ7と、を備える。
【0011】
案内装置1、監視盤2、自動改札機3、有人開閉器制御ユニット4、有人通路ドア5は、無人駅に配置される。一方、案内装置対応状況確認端末6および遠隔サーバ7は、遠隔センターに配置される。
【0012】
案内装置1は、無人駅の構内に設置される装置である。例えば、案内装置1は、自動改札機3の付近、有人通路ドア5の付近、等に設置される。案内装置1は、監視盤2、有人開閉制御ユニット4、案内装置対応状況確認端末6、および遠隔サーバ7と接続される。案内装置1は、自動改札機3で通行不可となった旅客に対して不可となった理由を解消するために用いられる。また、案内装置1は、旅客に対して駅構内図、駅近隣図、駅周辺の観光地等を表示しても良い。
【0013】
監視盤2は、無人駅に配置された自動改札機3および案内装置1と接続される。また、監視盤2は、遠隔センターに配置された遠隔サーバ7とも接続される。例えば、監視盤2は、接続される自動改札機3各々の動作状態を監視し、自動改札機3各々に対して遠隔で動作指示を供給する。また、監視盤2は、遠隔サーバ7から供給される情報を自動改札機3各々に配信する機能を有する。また、監視盤2は、自動改札機3各々から受信した情報を保持しておき、所定のタイミングまたは遠隔サーバ7からの要求に応じて保持した情報を遠隔サーバ7へ送信するようにしても良い。
【0014】
また、監視盤2は、案内装置1が要求した場合、或いは、自動改札機3から各種情報を受信したタイミングで、各種情報を案内装置1に送信しても良い。さらに、監視盤2は、案内装置1からの各種情報を自動改札機3に送信して良い。例えば、案内装置1により判定NGであった理由が解消され、通行OKとなった際に、案内装置1から受信したドア開閉要求を自動改札機3に送信して良い。
【0015】
自動改札機3は、通路を通過(入場または出場)しようとする利用者(旅客)に対して通行を許可するかどうかを制御する。自動改札機3は、駅の改札口に1台または複数台設置されていて良い。そして、これらの自動改札機3はそれぞれ、利用者を通行させる通路を形成する。また、自動改札機3は、旅客が使用するICカード等から得られた利用者情報を監視盤2に送信する。
【0016】
自動改札機3は、旅客が使用する媒体から得られた媒体情報に基づいて旅客の通行の可否を判定する。ここで、媒体情報は、少なくとも媒体ID、入場駅の情報、等を含む。媒体がICカードである場合、チャージ額等の情報も含んで良い。判定の結果、判定NG(すなわち、通行不可)と判定した場合、自動改札機3が備えるドアを閉じるように制御し、旅客の通行を物理的に阻止する機能を有する。そして、自動改札機3は、案内装置1に旅客が向かうように案内を表示および音声で知らせる。さらに、判定の結果、通行OK(すなわち、通行可)と判定した場合、自動改札機3が備えるドアを開けるように制御する。また、自動改札機3は、監視盤2を介して案内装置1から受信したドア開閉要求に応じて、自動改札機3のドアの開閉を制御することが可能である。
【0017】
また、自動改札機3と案内装置1は、連携していても良い。連携している場合、自動改札機3は、媒体情報および判定NGの原因を含む判定NG情報を、監視盤2を介して案内装置1に送信して良い。
【0018】
有人開閉器制御ユニット4は、案内装置1および有人通路ドア5と接続される。有人開閉器制御ユニット4は、案内装置1の指示により、有人通路ドア5を開閉するように制御することが可能である。なお、有人開閉器制御ユニット4は、無人駅に係員が来た際、係員の入力に応じて有人通路ドア5の開閉を制御しても良い。なお、有人開閉器制御ユニット4および有人通路ドア5は、無人駅に配置されていなくても良い。
【0019】
案内装置対応状況確認端末6は、案内装置1と接続される。案内装置対応状況確認端末6は、各駅に設置された案内装置1の状況を遠隔センターの係員が確認するための端末である。例えば、案内装置対応状況確認端末6は、案内装置1から定期的に稼働状況についての情報を取得する。そして、案内装置対応状況確認端末6は、当該情報に基づいて案内装置1に異常があるかどうか判定し、異常があれば係員に知らせる。また、案内装置1で対応ができないようなイレギュラーな場合、係員は、案内装置対応状況確認端末6および案内装置1を介して旅客と音声による対応を行って良い。
【0020】
遠隔サーバ7は、案内装置1および監視盤2と接続される。遠隔サーバ7は、例えば、監視盤2から送信された各種情報を受信し、自動改札機3に異常がないかどうかを監視するサーバである。また、遠隔サーバ7は、案内装置1に各種情報を送信することが可能である。なお、遠隔サーバ7が案内装置1に送信する情報の詳細は、後述する。
【0021】
図2は、案内装置1のハードウェア構成および当該ハードウェア構成に関連付けられたソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
案内装置1は、制御部11、プログラム記憶部12、データ記憶部13、通信インタフェース14、入出力インタフェース15を備える。制御部11、プログラム記憶部12、データ記憶部13、通信インタフェース14、および入出力インタフェース15は、バスを介して互いに通信可能に接続されている。また、入出力インタフェース15は、入力装置151、出力装置152、媒体リーダ・ライタ153、チャットボット154、精算機155等と互いに通信可能に接続されている。
【0022】
案内装置1の制御部11は、案内装置1を制御する。制御部11は、中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサを備える。
【0023】
プログラム記憶部12は、記憶媒体として、例えば、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の随時書込みおよび読出しが可能な不揮発性メモリと、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリとを組み合わせて使用することができる。プログラム記憶部12は、各種処理を実行するために必要なプログラムを格納している。すなわち、制御部11は、プログラム記憶部12に格納されたプログラムを読み出して実行することにより各種制御および動作を実現し得る。
【0024】
データ記憶部13は、記憶媒体として、例えば、HDD、メモリカード等の随時書込みおよび読出しが可能な不揮発性メモリと、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリとを組み合わせて使用したストレージである。データ記憶部13は、制御部11がプログラムを実行して各種処理を行う過程で取得および生成されたデータを記憶するために用いられる。
【0025】
通信インタフェース14は、1つ以上の有線または無線の通信モジュールを含む。例えば、通信インタフェース14は、HUB等を介して監視盤2、有人開閉器制御ユニット4、案内装置対応状況確認端末6、および遠隔サーバ7と有線接続する通信モジュールを含む。また、通信インタフェース14は、監視盤2、有人開閉器制御ユニット4、案内装置対応状況確認端末6、および遠隔サーバ7のうちの少なくとも1つと無線接続する通信モジュールを含んでも良い。すなわち、通信インタフェース14は、制御部11の制御の下、監視盤2、有人開閉器制御ユニット4、案内装置対応状況確認端末6、および遠隔サーバ7との間で通信を行い、各種情報を送受信することができるものであれば一般的な通信インタフェースで良い。
【0026】
入出力インタフェース15は、入力装置151、出力装置152、媒体リーダ・ライタ153、チャットボット154、精算機155等と接続される。入出力インタフェース15は、入力装置151、出力装置152、媒体リーダ・ライタ153、チャットボット154、精算機155等との間で情報の送受信を可能にするインタフェースである。入出力インタフェース15は、通信インタフェース14と一体であってもよい。例えば、入出力インタフェース15と入力装置151、出力装置152、媒体リーダ・ライタ153、チャットボット154、精算機155等のうちの少なくとも1つとは、近距離無線技術等を使用して無線接続されており、これは、当該近距離無線技術を用いて各種情報の送受信を実行してもよい。
【0027】
入力装置151は、例えば、旅客が案内装置1に対して各種情報を入力するためのキーボードやポインティングデバイス等を含む。また、入力装置151は、プログラム記憶部12またはデータ記憶部13に格納するべきデータを、USBメモリ等のメモリ媒体から読み出すためのリーダや、そのようなデータをディスク媒体から読み出すためのディスク装置を含んでも良い。
【0028】
出力装置152は、案内装置1が旅客に対して表示すべき映像を表示するディスプレイ、およびディスプレイに表示された情報を印刷するプリンタ等を含む。
【0029】
媒体リーダ・ライタ153は、利用者が所持する媒体を検知する媒体検知部と、媒体検知部が検知した媒体から媒体情報を読み出す、或いは、媒体に更新された媒体情報を書き込むリーダ・ライタを備える。ここで、媒体は、磁気券、ICカード、2次元コード等、一般的な媒体であって良い。例えば、利用者が所定位置に設置された媒体検知部に媒体を翳した場合、媒体検知部は、媒体を検知し、検知したこと示す情報をリーダ・ライタに出力する。媒体リーダ・ライタ153は、媒体検知部から媒体が検知されたことを示す信号を受信すると、媒体から媒体情報を読み出す、或いは、媒体に更新された媒体情報を書き込む。
【0030】
チャットボット154は、シナリオ型またはAI型のいずれか、或いはその両方を備える。すなわち、チャットボット154は、一般的なチャットボット154であって良い。
【0031】
シナリオ型の場合、チャットボット154は、制御部11の制御の下、データ記憶部13に記憶された質問文と応答文のペアから成るデータベースを参照して、旅客からの質問文に対して適切な応答文を出力する。例えば、チャットボット154と旅客との対話は、旅客の質問とチャットボット154の応答(発話)が交互に繰り返される。なお、データベースに記憶される質問文と応答文は、事前に管理者または運用者によってデータ記憶部13に記憶されたものである。
【0032】
AI型の場合、チャットボット154は、機械学習が搭載されたシステムであって良い。例えば、チャットボット154は、制御部11の制御の下、旅客からの質問文に対して、応答モデル等を用いて応答文を作成し、当該応答文を出力する。なお、応答モデルは、使用履歴などのデータを用いて、事前に管理者または運用者によって学習されたモデルであって良い。
【0033】
なお、以下の説明では、チャットボット154がシナリオ型である例を用いて説明する。しかしながら、本実施形態は、チャットボット154がAI型であっても良いのは勿論である。
【0034】
精算機155は、案内装置1内に配置されていても良いし、案内装置1に接続された独立した装置であっても良い。媒体リーダ・ライタ153が取得した媒体情報に含まれる各種情報に基づいて、精算処理を実行する。例えば、判定NGの原因がICカードの残高不足である場合、精算機155は、媒体に利用者が支払った金額に応じたチャージを行うものであっても良い。そして、精算機155は、チャージしたICカードから必要な運賃を精算し、媒体情報を更新する。
【0035】
また、精算機155は、窓口処理機のような係員が行うような処理も実施可能であるとする。例えば、判定NGの原因が媒体情報に入場駅の情報が入力されていない場合、制御部11の制御の下、チャットボット154により特定された入場駅からの運賃を計算し、当該運賃の精算処理を実行して良い。
【0036】
続いて、制御部11のソフトウェア構成をさらに詳細に説明する。
制御部11は、媒体情報取得部111と、原因特定部112と、精算判定部113と、シナリオ制御部114と、精算制御部115と、ドア制御部116と、通信制御部117と、バックアップ制御部118と、を備える。
【0037】
媒体情報取得部111は、旅客が所有する媒体から媒体情報を取得する。媒体リーダ・ライタ153は、旅客により翳された或いは挿入された媒体を検知し、検知した媒体から媒体情報を読み出す。媒体情報取得部111は、媒体リーダ・ライタ153が読み出した媒体情報を取得する。
【0038】
原因特定部112は、媒体情報に基づいて判定NGの原因を特定する。原因特定部112は、後述する取得情報記憶部131に記憶された媒体IDに紐づけられた判定NG情報または媒体情報取得部111が取得した媒体情報に基づいて判定NGの原因を特定する。例えば、原因特定部112は、媒体情報から媒体IDを取得し、取得した媒体IDに紐づけられた判定NG情報から判定NGの原因を特定する。或いは、原因特定部112は、媒体情報取得部111が取得した媒体情報に基づいて判定NGの原因を特定しても良い。
【0039】
精算判定部113は、原因特定部112により特定された判定NGの原因が料金の精算のみで解決できるかどうかを判定する。例えば、判定NGの原因が、残高不足、乗り越し等である場合、精算判定部113は、判定NGの原因が料金の精算のみで解決可能であると判定する。一方、判定NGが精算のみでは解決できないと判定した場合、精算判定部113は、判定NGの原因が精算では解決しないと判定する。
【0040】
シナリオ制御部114は、対話シナリオを用いて判定NGの原因が解決可能かを判定する。シナリオ制御部114は、判定NGの原因および媒体情報を用いて、シナリオ記憶部132に記憶された対話シナリオから適切な対話シナリオを選択し、チャットボット154を用いて選択した対話シナリオによる旅客との対話を行う。そして、シナリオ制御部114は、旅客との対話により、判定NGの原因が解決可能かどうかを判定する。ここで、対話シナリオは、駅ごと、或いは駅のコーナーごとに特有の対話シナリオであって良く、それぞれの駅または駅のコーナーの特性を考慮した対話シナリオであって良い。
【0041】
さらに、シナリオ制御部114は、精算の必要があるかどうかを判定する。精算の必要がない場合、シナリオ制御部114は、媒体情報を通行可能な状態に更新する指示を媒体リーダ・ライタ153に出力するとともに、ドア制御部116にドアを開けても良いことを示す信号を出力する。媒体リーダ・ライタ153は、当該指示に基づいて媒体情報を通行可能な状態に更新することになる。
【0042】
精算制御部115は、精算機155を用いた精算処理を制御する。精算処理は、一般的な方法であればよい。例えば、残高不足が原因である場合、精算制御部115は、旅客から所定のチャージ額を入金してもらい、チャージを実行する。そして、不足する運賃を残高から引くように精算機155を制御する。精算処理が終了すると、精算制御部115は、精算が終了し、ドアを開ける指示を含む信号をドア制御部116に出力する。
【0043】
ドア制御部116は、シナリオ制御部114または精算制御部115からドアを開ける指示を含む信号を受信すると、通路のドアを開ける指示を含むドア開信号を送信する。ドア開信号を送信する先は、自動改札機3または有人開閉器制御ユニット4であって良い。ドア開信号を受信した自動改札機3または有人開閉器制御ユニット4はそれぞれ、自動改札機3が備えるドアまたは有人通路ドア5を開ける。
【0044】
通信制御部117は、案内装置対応状況確認端末6に係員対応情報を送信する。チャットボット154を用いた対話の結果、案内装置1が判定NGの原因を解決できない場合、通信制御部117は、通信インタフェース14を通じて、案内装置対応状況確認端末6に係員対応情報を送信する。案内装置対応状況確認端末6の係員は、当該情報に基づいて、判定NGを解決するために対応する。
【0045】
バックアップ制御部118は、後述するシナリオ記憶部132に記憶された対話シナリオを更新、または新規で記憶させる際の処理の制御を行う。なお、この処理の詳細は、後述する。
【0046】
次に、データ記憶部13のソフトウェア構成をさらに詳細に説明する。
データ記憶部13は、取得情報記憶部131と、シナリオ記憶部132と、を備える。
取得情報記憶部131は、媒体情報取得部111が取得した媒体情報を記憶するために用いられる記憶部である。また、案内装置1と自動改札機3が連携している場合、自動改札機3から送信された判定NG情報を記憶するためにも用いられる。
【0047】
シナリオ記憶部132は、シナリオ制御部114が用いる対話シナリオを記憶する記憶部である。ここで、シナリオ記憶部132に記憶される対話シナリオは、駅ごとに異なるシナリオであっても良いし駅のコーナーごとに異なるシナリオであっても良い。さらに、シナリオ記憶部132は、案内装置1のIPアドレス、駅の構内図、近隣図等を含む説明情報も記憶するためにも用いられる。
【0048】
(動作)
[案内装置の動作]
図3は、案内装置1により判定NGの原因を解消する動作の一例を示すフローチャートである。
このフローチャートの動作は、案内装置1の制御部11がプログラム記憶部12に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0049】
最初に、無人駅において、旅客が駅構内から出ようと自動改札機3を通行しようとした結果、自動改札機3に判定NGと判定され、通行ができなくなったものとする。例えば、媒体がICカードであり、且つチャージ額が運賃未満であった場合、自動改札機3は、判定NGと判定する。このような場合において、自動改札機3は、音声およびディスプレイを用いて、旅客が案内装置1に向かうように促す。そして、旅客は、案内装置1に向かい、媒体リーダ・ライタ153に媒体を翳す、または媒体を挿入口に挿入する等することにより、このフローチャートが開始される。
【0050】
ステップST101で、媒体情報取得部111は、旅客が所有する媒体から媒体情報を取得する。媒体リーダ・ライタ153は、旅客により翳された或いは挿入された媒体を検知し、検知した媒体から媒体情報を読み出す。そして、読み出した媒体情報を媒体情報取得部111に出力する。媒体情報取得部111は、取得した媒体情報を取得情報記憶部131に記憶させる。
【0051】
ステップST102で、原因特定部112は、媒体情報に基づいて判定NGの原因(旅客が自動改札機3を通行できない原因)を特定する。例えば、自動改札機3と案内装置1とが連携している場合、自動改札機3が判定NGと判定すると、判定NGとなった原因および媒体ID等を含む判定NG情報を、監視盤2を介して案内装置1に送信する。制御部11は、媒体IDおよび判定NG情報を取得情報記憶部131に記憶させて良い。この場合、原因特定部112は、取得情報記憶部131から媒体情報取得部111が取得した媒体情報に含まれる媒体IDと同じ媒体IDと共に記憶された判定NG情報を取得する。そして原因特定部112は、判定NG情報から原因を特定する。
【0052】
一方、自動改札機3と案内装置1とが連携していない場合、自動改札機3が判定NG情報を案内装置1に送信できない。この場合、原因特定部112は、取得情報記憶部131に記憶された媒体情報から判定NGの原因を特定する。原因特定部112は、媒体情報および判定NGの原因を精算判定部113に出力する。
【0053】
なお、自動改札機3が判定の最中に故障した場合、原因特定部112は、媒体情報から原因を特定できない。この場合、原因特定部112は、原因を特定できなかったことを示す信号を精算判定部113に出力する。
【0054】
ステップST103で、精算判定部113は、判定NGの原因が料金の精算のみで解決できるかどうかを判定する。判定NGの原因が例えば、残高不足、乗り越しである場合、精算判定部113は、判定NGの原因が料金の精算のみであると判定する。この場合、精算判定部113は、媒体情報および判定NGの原因を精算制御部115に出力する。そして、処理は、ステップST106に進む。一方、判定NGの原因が料金の精算のみではないと判定した場合、精算判定部113は、判定NGの原因および媒体情報をシナリオ制御部114に出力する。そして、処理は、ステップST104に進む。
【0055】
なお、原因を特定できなかったことを示す信号を受信した場合、精算判定部113は、当該信号および媒体情報をシナリオ制御部114に出力する。そして、処理は、ステップST104に進む。
【0056】
ステップST104で、シナリオ制御部114は、対話シナリオを用いて判定NGの原因が解決可能かを判定する。シナリオ制御部114は、判定NGの原因および媒体情報を用いて、シナリオ記憶部132に記憶された対話シナリオから適切な対話シナリオを選択し、チャットボット154を用いて選択した対話シナリオによる旅客との対話を行う。そして、シナリオ制御部114は、旅客との対話により、判定NGの原因が解決可能かどうかを判定する。例えば、シナリオ制御部114は、旅客の対話に基づいてシナリオを分岐させていき、最終的に判定NGの原因が解決可能かどうかを判定して良い。
【0057】
例えば、判定NGの原因が媒体情報に入場駅の情報がないことに起因する場合、シナリオ制御部114は、対話シナリオを用いて旅客との対話し、入場駅を特定する。入場駅が特定できた場合、シナリオ制御部114は、解決可能であると判定する。この場合、処理は、ステップST105に進む。一方、解決不可能であると判定した場合、処理は、ステップST108に進む。シナリオ制御部114が解決不可能であると判定する場合は、例えば、媒体情報がイレギュラーな情報を含む場合等である。
【0058】
また、原因を特定できなかったことを示す信号を受信した場合、シナリオ制御部114は、当該信号および媒体情報から対話シナリオを選択し、旅客との対話を行う。例えば、旅客との対話の結果、自動改札機3の故障が原因であると特定できた場合、処理は、ステップST105に進む。
【0059】
ステップST105で、シナリオ制御部114は、精算の必要があるかどうかを判定する。例えば、媒体情報に入場駅の情報がなく、入場駅が特定できた場合、シナリオ制御部114は、精算が必要であると判定する。この場合、シナリオ制御部114は、精算制御部115に媒体情報および入場駅の情報を出力する。そして、処理は、ステップST106に進む。一方、精算の必要がないと判定した場合、シナリオ制御部114は、媒体情報を通行可能な状態に更新する指示を媒体リーダ・ライタ153に出力する。例えば、旅客が誤って入場してしまった場合等は、精算の必要がない。この場合、シナリオ制御部114は、媒体リーダ・ライタ153に入場記録を消す指示(すなわち媒体情報を通行可能な状態に更新する指示)を出力するとともに、ドア制御部116にドアを開けても良いことを示す信号を出力する。媒体リーダ・ライタ153は、当該指示に基づいて通行可能な状態に(例えば、入場駅の情報を削除するように)媒体情報を更新し、当該更新した媒体情報を媒体に書き込む。そして処理は、ステップST107に進む。
【0060】
ステップST106で、精算制御部115は、精算機155を用いた精算処理を制御する。例えば、旅客が不足運賃を支払うために媒体にチャージしたい場合、精算制御部115は、入金額に応じて媒体情報のチャージ額を更新する指示を媒体リーダ・ライタ153に出力する。そして、精算制御部115は、媒体リーダ・ライタ153に不足運賃を引くように指示する。媒体リーダ・ライタ153は、当該指示に応じて媒体情報を更新する。また、シナリオ制御部114から入場駅と媒体情報を受信した場合、入場駅からの運賃(料金)、算出した料金の精算を行う。なお、精算処理は、一般的な方法であれば良いため、ここでの更なる説明を省略する。精算処理が終了すると、精算制御部115は、精算が終了し、ドアを開ける指示を含む信号をドア制御部116に出力する。
【0061】
ステップST107で、ドア制御部116は、ドア開信号を送信する。ドア制御部116は、シナリオ制御部114または精算制御部115からドアを開ける指示を含む信号を受信すると、通路のドアを開ける指示を含むドア開信号を送信する。ドア開信号を送信する先は、自動改札機3または有人開閉器制御ユニット4であって良い。ドア開信号を受信した自動改札機3または有人開閉器制御ユニット4はそれぞれ、自動改札機3が備えるドアまたは有人通路ドア5を開ける。これにより旅客は、通行が可能となる。
【0062】
ステップST108で、通信制御部117は、案内装置対応状況確認端末6に係員対応情報を送信する。チャットボット154を用いた対話の結果、案内装置1が判定NGの原因を解決できない場合、通信制御部117は、通信インタフェース14を通じて、案内装置対応状況確認端末6に係員対応情報を送信する。案内装置対応状況確認端末6の係員は、当該情報に基づいて、判定NGを解決するために対応する。
【0063】
上述したように、旅客が自動改札機3を通行できない(すなわち、判定NGとなってしまった)場合、案内装置1が係員の代わりに判定NGの原因を解決する。これにより、無人駅等において、近隣駅にいる係員が対応せずに済み、係員の業務を低減することが可能となる。
【0064】
また、案内装置1は、旅客が必要としている際に用いられても良い。例えば、案内装置1は、上述したように、シナリオ記憶部132に記憶された対話シナリオに加えて駅構内図および近隣図等を含む説明情報を記憶している。そのため、案内装置1は、駅構内図、近隣図等を出力装置152のディスプレイに表示させることが可能である。例えば、シナリオ制御部114は、チャットボット154を用いて、旅客が必要とする情報を特定して良い。そして、制御部11は、駅構内図または近隣図等を出力装置152のディスプレイに表示させるように制御して良い。
【0065】
[更新動作]
次に、シナリオ記憶部132に記憶された対話シナリオを更新する際の動作について説明する。
【0066】
図4は、案内装置1のシナリオ記憶部132に記憶された対話シナリオを更新する際の動作の一例を示すフローチャートである。
このフローチャートの動作は、案内装置1の制御部11がプログラム記憶部12に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0067】
例えば、列車が走行していない時間帯等、或いは所定の周期でシナリオ記憶部132に記憶された対話シナリオを更新する際にこのフローチャートを開始する。或いは、遠隔サーバ7によるWOL(Wake On Lan)を用いて電源が入れられた際にこのフローチャートを開始しても良い。
【0068】
ステップST201で、バックアップ制御部118は、IPアドレスを送信する。バックアップ制御部118は、シナリオ記憶部132に記憶された説明情報に含まれるIPアドレスを取得する。そして、バックアップ制御部118は、通信インタフェース14を通じて、遠隔サーバ7にIPアドレスを送信する。
【0069】
ステップST202で、バックアップ制御部118は、対話シナリオおよび説明情報を受信する。IPアドレスを受信した遠隔サーバ7は、IPアドレスに基づいてシナリオ情報を更新する必要があるかどうかを判定する。シナリオ情報の更新が必要であると判定した場合、遠隔サーバ7の制御部は、記憶部に記憶されたシナリオ情報および説明情報を取得し、案内装置1に送信することになる。なお、必要がない場合、図4では示していないが、処理を終了して良い。
【0070】
ステップST203で、バックアップ制御部118は、自動適用可能かどうかを判定する。例えば、シナリオ情報の更新の場合、バックアップ制御部118は、自動適用可能であると判定する。一方、例えば、新たな設置した自動改札機3にシナリオ情報を記憶させる場合、バックアップ制御部118は、自動適用ができないと判定する。
【0071】
ステップST204で、バックアップ制御部118は、対話シナリオおよび説明情報を自動で適用する。例えば、バックアップ制御部118は、対話シナリオおよび説明情報をシナリオ記憶部132に記憶させる。
【0072】
ステップST205で、バックアップ制御部118は、対話シナリオおよび説明情報をシナリオ記憶部132に記憶させる。例えば、バックアップ制御部118は、遠隔サーバ7の指示に基づいて、対話シナリオおよび説明情報をシナリオ記憶部132に記憶させる。その後、管理者(作業者)が手動で、シナリオ制御部132に記憶された対話シナリオおよび説明情報の中から必要な対話シナリオおよび説明情報を選択し、選択した対話シナリオおよび説明情報を適用して良い。また、遠隔サーバ7に複数保存されているシナリオ情報や駅構内図の情報を管理者(作業者)が手動で選択して、案内装置1に対して適用させることも可能である。
【0073】
なお、上記更新動作は、例えば、図3を参照して説明したステップST104で、対話の最中に対話シナリオが破損した場合に適用しても良い。例えば、上述したステップにより対話シナリオを更新する。すなわち、バックアップ制御部118は、IPアドレスを遠隔サーバ7に送信し、更新された対話シナリオを受信する。そして、シナリオ制御部114は、更新した対話シナリオを用いて対話を継続し、原因が解決可能かどうかを判定する。
【0074】
また、更新した対話シナリオを用いても原因が解決できないと判定した場合、処理は、ステップST108に進むことになる。
【0075】
(作用効果)
以上説明した実施形態によれば、案内装置1を無人駅に設置することにより、自動改札機3を通行する際に判定NGとなった旅客の対応を案内装置1が担う。これにより、近隣駅にいる係員が旅客の対応をする必要がなくなるため、係員の業務を低減することが可能となる。
【0076】
[他の実施形態]
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上の実施形態では、無人駅に案内装置1を配置する例を説明したが、有人駅に案内装置1を配置しても良い。この場合も係員の業務を低減することが可能となる。
【0077】
要するに、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
【符号の説明】
【0078】
1…案内装置
11…制御部
111…媒体情報取得部
112…原因特定部
113…精算判定部
114…シナリオ制御部
115…精算制御部
116…ドア制御部
117…通信制御部
118…バックアップ制御部
12…プログラム記憶部
13…データ記憶部
131…取得情報記憶部
132…シナリオ記憶部
14…通信インタフェース
15…入出力インタフェース
151…入力装置
152…出力装置
153…媒体リーダ・ライタ
154…チャットボット
155…精算機
2…監視盤
3…自動改札機
4…有人開閉器制御ユニット
5…有人通路ドア
6…案内装置対応状況確認端末
7…遠隔サーバ
図1
図2
図3
図4