(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139039
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20241002BHJP
【FI】
G06Q10/10 310
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049819
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西岡 晋太郎
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA11
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】知見のあまりない担当者であっても、予め定めた規則で必須となる処理が抜けることなく連係処理を作成することが可能な情報処理システム及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】フロー作成処理部54が、フロー作成方法選択部52で選択されたフロー作成方法に応じてフロー作成処理を行い、フロー情報チェック処理部58が、ワークフローを作成する際に、対象帳票及び業務の双方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる必須フローが含まれているかをチェックする。そして、ワークフローに必須フローが含まれていない場合にユーザに報知する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
複数の処理を連係して実行する連係処理を作成する際に、当該連係処理による処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる処理である必須処理が、作成した前記連係処理に含まれていない場合に、前記必須処理が含まれていないことを報知する処理を行う情報処理システム。
【請求項2】
前記規則は、法令で定められた電子帳簿保存法であり、前記必須処理は、前記電子帳簿保存法で定められた要件を満たすための処理である請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
記プロセッサは、前記連係処理を構成する処理に対応する処理アイコンを表示し、前記必須処理に対応する前記処理アイコンを他の前記処理アイコンと異なる表示態様で表示する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記必須処理の種類毎に異なる表示態様で表示する請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記連係処理を作成後に、前記必須処理が含まれていない場合、前記必須処理が含まれてないことを報知した後に、前記必須処理に対応する前記処理アイコンと他の前記処理アイコンとを異なる表示態様で表示する請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記必須処理に対応する前記処理アイコンと他の前記処理アイコンとを、領域を区別してそれぞれ異なる表示領域に表示する請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記必須処理の全てが前記連係処理に含まれていない場合と、前記必須処理が含まれている場合とで、前記必須処理が表示される前記表示領域を異なる表示態様で表示する請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、予め定めたテンプレートの中から対象のテンプレートの選択結果を受け付け、受け付けた前記テンプレートの対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を表示する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、表示された、前記テンプレートの対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類が所望のものでない場合、前記少なくとも一方の種類をユーザから受け付ける請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、作成済みの前記連係処理の中から対象の前記連係処理の選択結果を受け付け、受け付けた前記連係処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を表示する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、表示された、前記連係処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類が所望のものでない場合、前記少なくとも一方の種類をユーザから受け付ける請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
コンピュータに、
複数の処理を連係して実行する連係処理を作成する際に、当該連係処理による処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる処理である必須処理が、作成した前記連係処理に含まれていない場合に、前記必須処理が含まれていないことを報知する処理を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、データを処理する少なくとも一つの工程を順次実施することによる一連の作業処理の流れを計算機により管理するワークフローシステムにおいて、工程は、計算機において実行される処理動作を少なくとも含み、データ、工程により順次処理された処理データ及び各工程の実行状況についての管理情報を格納するデータファイルと、工程それぞれに対応して設けられ、当該工程において処理対象となるデータを保存したデータファイルを格納するデータ格納エリアとを備えたワークフローシステムが提案されている。
【0003】
特許文献2には、ワークフロー制御部が、システムで稼動する第1のワークフローを構成するノードとシステムで稼動する第2のワークフローを構成するノードとで定義される連携ワークフロー定義を連携ワークフロー定義DBに格納しておき、連携ワークフローの起動要求に応じて、連携ワークフロー定義DBで定義される各ノードに対応するノードの情報をプロセス定義DBに記憶されるプロセス情報およびシステムより取得し、該取得したノード間に各ノード間の帳票データの受け渡しを中継する仮想中継ノードを配置するように、連携ワークフローのプロセス情報を生成させて連携ワークフローの実行を制御するワークフローシステムが提案されている。
【0004】
特許文献3には、基底ワークフローをカスタマイズした派生ワークフローを作成するワークフロー編集部と、基底ワークフロー及び派生ワークフローに含まれる状態及び状態の定義情報を格納するワークフロー定義データベースと、を備え、ワークフロー編集部は、基底ワークフローに含まれる状態と、状態に対応する派生ワークフローの状態との差分を定義することによって派生ワークフローを作成するワークフロー作成管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平09-081637号公報
【特許文献2】特開2006-120040号公報
【特許文献3】特開2009-080648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
紙ベースで行っていた業務の効率化及び省力化のために、複数の処理を連係して実行する連係処理を作成する種々のシステムが提案されている。しかしながら、業務に精通している人材は限られており、熟練の担当者ではない、知見のあまりない担当者が一から連係処理を正しく作成することは困難である。例えば、知見のあまりない担当者が連係処理を作成した場合、法令や社内規則等の予め定めた規則で必須となる処理を含めずに連係処理を作成してしまう虞がある。
【0007】
そこで、本開示は、知見のあまりない担当者であっても、予め定めた規則で必須となる処理が抜けることなく連係処理を作成することが可能な情報処理システム及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理システムは、プロセッサを備え、前記プロセッサは、複数の処理を連係して実行する連係処理を作成する際に、当該連係処理による処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる処理である必須処理が、作成した前記連係処理に含まれていない場合に、前記必須処理が含まれていないことを報知する処理を行う。
【0009】
第2態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理システムにおいて、前記規則は、法令で定められた電子帳簿保存法であり、前記必須処理は、前記電子帳簿保存法で定められた要件を満たすための処理である。
【0010】
第3態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記連係処理を構成する処理に対応する処理アイコンを表示し、前記必須処理に対応する前記処理アイコンを他の前記処理アイコンと異なる表示態様で表示する。
【0011】
第4態様に係る情報処理システムは、第3態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記必須処理の種類毎に異なる表示態様で表示する。
【0012】
第5態様に係る情報処理システムは、第3態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記連係処理を作成後に、前記必須処理が含まれていない場合、前記必須処理が含まれてないことを報知した後に、前記必須処理に対応する前記処理アイコンと他の前記処理アイコンとを異なる表示態様で表示する。
【0013】
第6態様に係る情報処理システムは、第3態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記必須処理に対応する前記処理アイコンと他の前記処理アイコンとを、領域を区別してそれぞれ異なる表示領域に表示する。
【0014】
第7態様に係る情報処理システムは、第6態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、前記必須処理の全てが前記連係処理に含まれていない場合と、前記必須処理が含まれている場合とで、前記必須処理が表示される前記表示領域を異なる表示態様で表示する。
【0015】
第8態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、予め定めたテンプレートの中から対象のテンプレートの選択結果を受け付け、受け付けた前記テンプレートの対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を表示する。
【0016】
第9態様に係る情報処理システムは、第8態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、表示された、前記テンプレートの対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類が所望のものでない場合、前記少なくとも一方の種類をユーザから受け付ける。
【0017】
第10態様に係る情報処理システムは、第1態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、作成済みの前記連係処理の中から対象の前記連係処理の選択結果を受け付け、受け付けた前記連係処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を表示する。
【0018】
第11態様に係る情報処理システムは、第10態様に係る情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、表示された、前記連係処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類が所望のものでない場合、前記少なくとも一方の種類をユーザから受け付ける。
【0019】
第12態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、複数の処理を連係して実行する連係処理を作成する際に、当該連係処理による処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる処理である必須処理が、作成した前記連係処理に含まれていない場合に、前記必須処理が含まれていないことを報知する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
第1態様によれば、知見のあまりない担当者であっても、予め定めた規則で必須となる処理が抜けることなく連係処理を作成することが可能な情報処理システムを提供できる。
【0021】
第2態様によれば、知見のあまりない担当者であっても、電子帳簿保存法で定められた要件を満たすための処理が抜けることなく連係処理を作成できる。
【0022】
第3態様によれば、知見のあまりない担当者でも、処理アイコンの表示態様で必須処理を認識できる。
【0023】
第4態様によれば、必須処理を種類毎に認識できる。
【0024】
第5態様によれば、必須処理が含まれていないことを認識した上で、抜けている必須処理を認識できる。
【0025】
第6態様によれば、必須処理と他の処理とを区別して認識できる。
【0026】
第7態様によれば、知見のあまりない担当者であっても、連係処理に必須処理が含まれているか否かを認識できる。
【0027】
第8態様によれば、テンプレートを利用して連係処理を作成することが可能となる。
【0028】
第9態様によれば、所望の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を追加してテンプレートから連係処理を作成できる。
【0029】
第10形態によれば、作成済みの連係処理を利用して連係処理を作成することが可能となる。
【0030】
第11態様によれば、所望の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を追加して作成済みの連係処理から連係処理を作成できる。
【0031】
第12様によれば、知見のあまりない担当者であっても、予め定めた規則で必須となる処理が抜けることなく連係処理を作成することが可能な情報処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理システムにおける画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る情報処理システムにおけるクラウドサーバの電気系の要部構成を示すブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理システムにおけるクラウドサーバの機能構成を示す機能ブロック図である。
【
図5】本実施形態に係る情報処理システムのクラウドサーバで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】フロー作成(一から作成する)画面の一例を示す図である。
【
図9】フロー作成(一から作成する)画面において、業務カテゴリ及び対象帳票が選択された例を示す図である。
【
図10】ワークフローを一から作成する作成処理を説明するための図である。
【
図11】必須フローなしを報知する画面例を示す図である。
【
図12】必須フローを他のフローと異なる表示態様で表示した例を示す図である。
【
図13】必須フローの処理でカテゴリが同一のフローが複数存在する場合に、グループ毎の表示態様でグループ名を表示した例を示す図である。
【
図14】利用可能処理一覧と必須処理一覧を分けて表示する例を示す図である。
【
図15】必須処理一覧の表示態様を利用可能処理一覧等の他の部分と異なる表示態様にする例を示す図である。
【
図16】フローの設定順序が正しくないことを報知する画面例を示す図である。
【
図17】類似するフローが存在する場合に報知する画面例を示す図である。
【
図18】ワークフローをテンプレートから作成する作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図19】フロー作成(テンプレートから作成する)画面の一例を示す図である。
【
図20】選択されたテンプレートのワークフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「対象帳票」のワークフローを作成するかの確認を行う確認ウインド一例を示す図である。
【
図21】ワークフローをテンプレートから作成する作成処理を説明するための図である。
【
図22】必須フローの処理でカテゴリが同一のフローが複数存在する場合に、同じ表示態様でグループ分けをして表示した例を示す図である。
【
図23】業務カテゴリ及び対象帳票選択する項目を表示するフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の一例を示す図である。
【
図24】選択された「業務カテゴリ」及び「対象帳票」に応じて必須フロー情報をフィードバックして、ワークフローをテンプレートから作成する作成処理を説明するための図である。
【
図25】ワークフローを作成済みのフローを再利用して作成する作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図26】フロー作成(作成済みのフローを再利用する)画面一例を示す図である。
【
図27】「自分以外が作成したフローを再利用する」が選択された場合のフロー作成(作成済みのフローを再利用して作成)画面の一例を示す図である。
【
図28】選択された再利用するフロー名、並びに、再利用するフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「帳票」がインフォメーションとして表示された例を示す図である。
【
図29】選択された再利用するフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「対象帳票」のワークフローを作成するかの確認を行う確認ウインド一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
【0034】
本実施形態に係る情報処理システム10は、各種帳票等の業務文書を処理するためのワークフローを作成し、ワークフローによる処理を行う。なお、ワークフローとは、予め設定した複数の処理を連係して実行する連係処理である。また、以下では、ワークフローを構成する各処理をフローと称する場合がある。
【0035】
本実施形態に係る情報処理システム10は、
図1に示すように、クラウドのシステムと、オンプレミスのシステムとを含む。
【0036】
オンプレミスのシステムとしては、画像形成装置12、読取装置14、オンプレ業務システム16、及びユーザが操作するクライアント端末17等を含む。
【0037】
画像形成装置12は、ファクシミリ機能、画像読取機能、画像形成機能、複写機能、画像情報等を格納する格納機能、及び画像情報等を送信する送信機能等の複数の機能を提供する。また、画像形成装置12は、ユーザによって予め設定されたカスタムサービスを提供する。なお、カスタムサービスは、画像形成装置12の複数の機能を適宜組み合わせて実行するサービスである。
【0038】
読取装置14は、紙の帳票等の原稿を読み取ることによって得られる画像データを保存する。例えば、読取装置14は、ホットフォルダサービスを提供する。ホットフォルダサービスは、予め定めたフォルダにデータを保存することにより各種処理を実行するサービスである。例えば、原稿を読み取ることによって得られる画像データを予め定めたフォルダに保存することにより、印刷を行う等の処理を行う。また、読取装置14は、読み取ることによって得られる画像データをウェブへのアップロード等を行う。これにより、クラウドの各システムで画像データを利用した処理が行われる。
【0039】
オンプレ業務システム16は、オンプレミスの環境で各種処理を行う。例えば、後述のワークフロー作成システム11で作成したワークフローをダウンロードし、ワークフローに従った処理等を実行する。
【0040】
クライアント端末17は、ワークフロー作成システム11が提供するワークフロー作成サービスに対して、ワークフローの作成や実行の指示等を行う。例えば、ワークフローの作成の指示作は、クライアント端末17を操作してワークフロー作成システム11のウェブUI11Aを通して行う。
【0041】
一方、クラウドのシステムは、クラウドストレージ13、お客様システム15、ワークフロー作成システム11、及びクラウド管理システム19等を含み、複数のクラウドサービスを提供する。なお、クラウドストレージ13、ワークフロー作成システム11、及びクラウド管理システム19は、それぞれ別のクラウドサーバ18(
図3参照)が提供するサービスとしてもよいし、単一のクラウドサーバ18が提供するサービスとしてもよい。以下では、単一のクラウドサーバ18が提供するシステムとして説明する。
【0042】
クラウドストレージ13は、オンプレミスのシステム等からウェブにアップロードされた画像データ等の各種情報を蓄積するサービスを提供する。
【0043】
お客様システム15は、ワークフロー作成サービスのお客様がクラウド上に構築したシステムであり、例えば、ワークフロー作成システム11で作成したワークフローのデータの入出力先となる。
【0044】
ワークフロー作成システム11は、帳票等の業務文書を処理するためのワークフローを作成し、作成したワークフローに従って処理を行う。例えば、ワークフロー作成システム11は、ウェブUI11A、システム基本設定UI11B、及びワークフロー管理UI11C等の各種UIを提供する。
【0045】
ワークフロー作成システム11は、例えば、
図1に示すワークフロー設定例のようなワークフローを作成する。
図1の設定例では、データ入力、仕分け/OCR、帳票判別確認訂正、OCR確認訂正、業務チェック、及びデータ出力の処理を行う。
【0046】
データ入力では、クラウドストレージ13、カスタムサービス、ホットフォルダサービス、ウェブアップロード等からデータ入力を行う。なお、お客様システムからの入力はデータ入力API(Application Programming Interface)により行い、出力はデータ出力APIにより行う。
【0047】
仕分け/OCRでは、入力されたデータを予め定めた条件に従って仕分けして、OCRを行う。なお、OCR(Optical Character Recognition/Reader)とは、文書の画像をテキストファイルに文字変換する処理である。
【0048】
帳票判別確認訂正では、OCRの結果から帳票の種類を判別し、帳票の種類の判別結果をユーザに提示し、確認訂正結果を受け付けて反映する。
【0049】
OCR確認訂正では、OCRの結果をユーザに提示し、OCRの結果の確認訂正結果を受け付けて反映する。
【0050】
業務チェックでは、OCR確認訂正が行われた文書に対して、業務上要求される条件、例えば、記載不備がないか等の確認を行って出力する。
【0051】
データ出力では、ユーザによって設定された出力先にデータを出力する。例えば、抽出テキストデータをクラウド管理システム19に出力したり、電子文書をクラウドストレージ13に出力したり、オンプレ業務システム16に出力したりする。
【0052】
続いて、画像形成装置12の具体的な構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理システム10における画像形成装置12の電気系の要部構成を示すブロック図である。
【0053】
本実施形態に係る画像形成装置12は、
図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)20A、ROM(Read Only Memory)20B、及びRAM(Random Access Memory)20Cを含むコントロール・ユニット20を備えている。CPU20Aは、画像形成装置12の全体の動作を司る。RAM20Cは、CPU20Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。ROM20Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。そして、画像形成装置12は、コントロール・ユニット20の各部がシステムバス42によって電気的に接続されている。
【0054】
また、本実施形態に係る画像形成装置12は、各種データやアプリケーション・プログラム等を記憶するHDD(hard disk drive)26を備えている。また、画像形成装置12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22のディスプレイへの各種の操作画面等の表示を制御する表示制御部28を備えている。また、画像形成装置12は、ユーザインタフェース22に接続され、ユーザインタフェース22を介して入力される操作指示を検出する操作入力検出部30を備えている。そして、画像形成装置12では、HDD26、表示制御部28、及び操作入力検出部30がシステムバス42に電気的に接続されている。なお、本実施形態に係る画像形成装置12では、記憶部としてHDD26を適用しているが、これに限らず、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部を適用してもよい。
【0055】
また、本実施形態に係る画像形成装置12は、原稿読取部44による光学的な画像の読み取り動作、及び原稿搬送部による原稿送り動作を制御する読取制御部32と、画像形成部24による画像形成処理、及び搬送部25による画像形成部24への用紙の搬送を制御する画像形成制御部34と、を備えている。また、画像形成装置12は、各種通信回線に接続され、当該通信回線に接続されたクラウドサーバ18(
図3参照)等の他の外部装置と通信データの送受信を行う通信回線I/F(インタフェース)部36と、を備えている。また、画像形成装置12は、図示しない電話回線に接続され、当該電話回線に接続されているファクシミリ装置とファクシミリデータの送受信を行うファクシミリI/F(インタフェース)部38を備えている。また、画像形成装置12は、ファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信を制御する送受信制御部40を備えている。そして、画像形成装置12では、送受信制御部40、読取制御部32、画像形成制御部34、通信回線I/F部36、及びファクシミリI/F部38がシステムバス42に電気的に接続されている。
【0056】
以上の構成により、本実施形態に係る画像形成装置12は、CPU20Aにより、RAM20C、ROM20B、及びHDD26へのアクセスを各々実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、表示制御部28を介したユーザインタフェース22のディスプレイへの操作画面、各種のメッセージ等の情報の表示の制御を実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、読取制御部32を介した原稿読取部44及び原稿搬送部の作動の制御を実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、画像形成制御部34を介した画像形成部24及び搬送部25の作動の制御と、通信回線I/F部36を介した通信データの送受信の制御と、を各々実行する。また、画像形成装置12は、CPU20Aにより、送受信制御部40によるファクシミリI/F部38を介したファクシミリデータの送受信の制御を実行する。さらに、画像形成装置12は、CPU20Aにより、操作入力検出部30によって検出された操作情報に基づくユーザインタフェース22における操作内容の把握が行われ、この操作内容に基づく各種の制御を実行する。
【0057】
続いて、クラウドストレージ13、ワークフロー作成システム11、及びクラウド管理システム19として機能するクラウドサーバの構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る情報処理システム10におけるクラウドサーバ18の電気系の要部構成を示すブロック図である。なお、クラウドサーバ18は、単数でも複数でもよいが、何れも同様の構成であるため、代表的なクラウドサーバ18の構成を説明する。
【0058】
本実施形態に係るクラウドサーバ18は、
図3に示すように、CPU18A、ROM18B、RAM18C、HDD18D、操作部18E、ディスプレイ18F、及び通信回線I/F(インタフェース)部18Gを備えている。CPU18Aは、クラウドサーバ18の全体の動作を司る。ROM18Bは、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。RAM18Cは、CPU18Aによる各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。HDD18Dは、各種のデータやアプリケーション・プログラム等が記憶される。操作部18Eはキーボードやマウス等が適用され、各種の情報を入力するために用いられる。ディスプレイ18Fは、各種の情報を表示するために用いられる。通信回線I/F部18Gは、各種通信回線に接続され、当該通信回線に接続された他の装置と各種データの送受信を行う。以上のクラウドサーバ18の各部はシステムバス18Hにより電気的に相互に接続されている。なお、本実施形態に係るクラウドサーバ18では、HDD18Dを記憶部として適用しているが、これに限らず、フラッシュメモリ等の他の不揮発性の記憶部を適用してもよい。
【0059】
以上の構成により、本実施形態に係るクラウドサーバ18は、CPU18Aにより、ROM18B、RAM18C、及びHDD18Dに対するアクセス、操作部18Eを介した各種データの取得、ディスプレイ18Fに対する各種情報の表示を各々実行する。また、クラウドサーバ18は、CPU18Aにより、通信回線I/F部18Gを介した通信データの送受信の制御を実行する。
【0060】
図4は、本実施形態に係る情報処理システム10におけるクラウドサーバ18の機能構成を示す機能ブロック図である。
【0061】
本実施形態に係るクラウドサーバ18は、CPU18AがROM18BまたはHDD18Dに記憶された情報処理プログラムを実行することにより、フロー設定情報表示部50、フロー作成方法選択部52、フロー作成処理部54、フロー設定データ保持部56、フロー情報チェック処理部58、及び業務情報データ保持部60の機能を有する。
【0062】
フロー設定情報表示部50は、設定済みのワークフローをフロー設定データ保持部56から読み出して表示する。
【0063】
フロー作成方法選択部52は、フローを作成する方法を表示し、ユーザから選択結果を受け付けて、選択内容に応じてフロー作成処理部54へ遷移する。本実施形態では、例えば、フローを作成する方法として、「一から作成する」方法、「テンプレートから作成する」方法、及び「作成済みのフローを再利用して作成する」方法を表示する。
【0064】
フロー作成処理部54は、フロー作成方法選択部52で選択されたフロー作成方法に応じてフロー作成処理を行う。
【0065】
フロー設定データ保持部56は、フロー作成処理部54で作成されたフロー設定データを保持する。
【0066】
フロー情報チェック処理部58は、フロー作成処理部54でのフロー作成処理時に「必須フロー」、「フロー順序」、及び「類似フロー」のチェックを行う。
【0067】
業務情報データ保持部60は、業務カテゴリや業務で対象となる帳票を業務情報データとして保持する。
【0068】
ところで、ワークフローを作成する際には、業務の知見があまりない担当者がワークフローを作成した場合、法令や社内規則等の予め定めた規則で必須となるフローを含めずにワークフローを作成してしまう虞がある。
【0069】
そこで、上述のように構成された本実施形態に係る情報処理システム10では、ワークフローを作成する際に、当該ワークフローによる処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類に関連して予め定めた規則で必須となるフローである必須フローが、作成したワークフローに含まれていない場合に、必須フローが含まれていないことを報知する処理を行うようになっている。
【0070】
具体的には、フロー情報チェック処理部58が、ワークフローを作成する際に、処理対象の文書の一例としての対象帳票及び業務の双方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる必須フローが含まれているかをチェックする。そして、ワークフローに必須フローが含まれていない場合にユーザに報知する。
【0071】
なお、本実施形態では、対象帳票及び業務の双方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる必須フローが含まれるかをチェックする例を説明するが、対象帳票の種類又は業務の種類に関連して予め定めた規則で必須となる必須フローが含まれるかをチェックしてもよい。
【0072】
ここで、予め定めた規則の一例としては、法令や社内規則等の規則が挙げられる。具体的には予め定めた規則は、法令で定められた電子帳簿保存法が適用される。この場合、必須フローとしては、電子帳簿保存法で定められた要件を満たすための処理が適用される。具体的には、電子帳簿保存法では、例えば<1>帳票の内容を記録項目から検索できること、<2>日付や金額が検索できること、<3>帳票にタイムスタンプが付与されていること、といった要件(ただし、ここに記載した要件は今後の法改正や帳票の種類、保存の態様等により異なり得る)を満たすことが要求されるため、予めこれらの要件と、これらの要件を満たすための処理(例えば「ОCR」処理、「業務チェック」処理、「確認訂正」処理)をシステム上で対応付けておくことにより、電子帳簿保存法で定められた要件を満たすための処理を規定する。
【0073】
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る情報処理システム10で行われる具体的な処理について説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理システム10のクラウドサーバ18で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図5の処理は、例えば、クライアント端末17からワークフローの作成要求を受信した場合に開始する。
【0074】
ステップ100では、CPU18Aが、フロー設定画面を表示してステップ102へ移行する。例えば、
図6に示すフロー設定画面70を表示する。
図6は、フロー設定画面70の一例を示す図である。
図6に示すフロー設定画面70では、「基本設定」、「権限設定」、「読取設定」、「画像処理設定」、及び「フロー設定」等の設定のうち、「フロー設定」が選択されている例を示す。
【0075】
ステップ102では、CPU18Aが、フロー作成指示であるか否かを判定する。該判定は、例えば、
図6のフロー設定画面70の「フロー設定」が選択されたか否かを判定する。該判定が否定された場合には当該処理を終了して選択に応じた処理を行い、判定が肯定された場合にはステップ104へ移行する。
【0076】
ステップ104では、CPU18Aが、フロー作成画面を表示してステップ106へ移行する。例えば、
図7に示すフロー作成画面72を表示する。
図7は、フロー作成画面72の一例を示す図である。
図7に示すフロー作成画面72では、「一から作成する」、「テンプレートから作成する」、及び「作成済みのフローを再利用して作成する」がフローを作成する方法の選択しとして表示された例を示す。
【0077】
ステップ106では、CPU18Aが、一から作成が選択されたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図7のフロー作成画面72から「一から作成する」が選択されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ124へ移行する。
【0078】
ステップ108では、CPU18Aが、フロー作成(一から作成する)画面を表示してステップ110へ移行する。例えば、
図8に示すフロー作成(一から作成する)画面74を表示する。
図8は、フロー作成(一から作成する)画面74の一例を示す図である。
図8の例では、業務カテゴリの選択、及び対象帳票の選択が可能とされている例を示す。
【0079】
ステップ110では、CPU18Aが、業務カテゴリ及び対象帳票の選択が行われたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図9に示すように、フロー作成(一から作成する)画面74において、業務カテゴリ及び対象帳票の選択が行われてフロー作成(一から作成する)画面74の「次へ」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ112へ移行する。
図9は、フロー作成(一から作成する)画面74において、業務カテゴリ及び対象帳票が選択された例を示す図である。なお、待機中にフロー作成(一から作成する)画面74の「戻る」が操作された場合には、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0080】
ステップ112では、CPU18Aが、必須フローがあるか否かを判定する。該判定は、選択された業務カテゴリ及び対象帳票に関連して予め定めた法令や社内規則等の規則で必須となる必須フローがあるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ114へ移行し、否定された場合にはステップ116へ移行する。
【0081】
ステップ114では、CPU18Aが、必須フローを表示してステップ116へ移行する。例えば、
図9に示すように、フロー作成(一から作成する)画面74にインフォメーションとして必須フローがあることを表示する。
【0082】
ステップ116では、CPU18Aが、作成開始が指示されたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図9のフロー作成(一から作成する)画面74の「次へ」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ118へ移行する。なお、待機中にフロー作成(一から作成する)画面74の「戻る」が操作された場合には、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0083】
ステップ118では、CPU18Aが、作成処理(一から作成)が行われてステップ120へ移行する。すなわち、ワークフローを一から作成する作成処理を行う。例えば、
図10に示すように、フロー作成(一から作成する)画面74に予め定めた利用可能フローを処理アイコンとして表示する利用可能処理一覧76を表示し、設定するフロー及びその順番を受け付けてワークフローを作成する。フローの選択は、例えば、
図10の利用可能処理一覧76の中から所望の処理アイコンをドラッグして、所望の順番の位置にドロップすることによりワークフローを作成する。なお、
図10は、ワークフローを一から作成する作成処理を説明するための図である。
図10の例では、OCRの処理アイコンをドラッグして、画像処理の処理アイコンと文書保管の処理アイコンの間にドロップしようとしている例を示す。なお、本実施形態では、フローを処理アイコンとして表示するが、表示方法は、処理アイコンに限るものではなく、テキスト表示や画像表示等の他の表示方法で表示してもよい。
【0084】
ステップ120では、CPU18Aが、必須フローなしであるか否かを判定する。該判定は、作成されたワークフローに必須フローが含まれていない状態であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ122へ移行し、否定された場合は一連の処理を終了する。
【0085】
ステップ122では、CPU18Aが、必須フローなしを報知して一連の処理を終了する。例えば、ワークフローの作成が終了して、
図10のフロー作成(一から作成する)画面74の「次へ」が操作された場合に、作成したワークフローに必須フローが含まれていない場合に、
図11に示すように、必須フローが含まれていないことを表示してユーザに報知する。
図11は、必須フローなしを報知する画面例を示す図である。
図11の例では、「必須フローが設定されていません。以下のフローを設定してください。必須フロー:「確認訂正」」とのメッセージウインド78を表示することにより、必須フローである「確認訂正」が含まれていないことを報知する例を示す。
【0086】
なお、
図12に示すように、メッセージウインド78の「OK」が操作された後に、メッセージウインド78を消して、利用可能処理一覧のうち必須フローを他のフローと異なる色や、点滅等の異なる表示態様で表示してもよい。
図12は、必須フローを他のフローと異なる表示態様で表示した例を示す図である。
【0087】
また、必須フローの処理でカテゴリが同一のフローが複数存在する場合には、
図13に示すように、同じ色でグループ分けする等のように、グループ毎の表示態様でグループ名を表示してもよい。
図13は、必須フローの処理でカテゴリが同一のフローが複数存在する場合に、グループ毎の表示態様でグループ名を表示した例を示す図である。
図13の例では、「文書保存社内ファイルサーバ」と「文書保存外部クラウドサーバ」が同一カテゴリの同じ表示態様で表示され、「文書読取り」と「確認訂正」が同一カテゴリの同じ表示態様で表示された例を示す。
【0088】
また、ワークフローの作成時の画面としては、
図14に示すように、利用可能処理一覧76と必須処理一覧80を分けて表示してもよい。
図14は、利用可能処理一覧76と必須処理一覧80を分けて表示する例を示す図である。
図14の例では、利用可能処理一覧76と必須処理一覧80を分けて表示し、必須処理一覧として、「文書読取り」、「確認訂正」、「文書保存社内ファイルサーバ」、及び「文書保存外部クラウドサーバ」を表示した例を示す。この場合、必須フローの全てがワークフローに含まれていない場合と、必須フローが含まれている場合とで、必須処理一覧89を他とは異なる表示態様で表示してもよい。例えば、
図15に示すように、必須処理一覧80の中で、必須フローカテゴリのうち、カテゴリ内のフローの何れかが設定されていない間は必須処理一覧80の色を変えて表示する等のように、必須処理一覧80の表示態様を利用可能処理一覧76等の他の部分と異なる表示態様としてもよい。
【0089】
また、ステップ120~122では、法令や社内規則等の規則で必須となる必須フローが含まれているかを確認して含まれていない場合に必須フローなしを報知するようにしたが、必須フローが含まれているかを確認する代わり、または必須フローが含まれているかの確認に加えて、フローの設定順序が正しいかを確認して正しくない場合に報知してもよい。例えば、法令や社内規則等の規則に従うワークフローを作成する際には、
図16に示すように、フローの設定順序を確認して、正しくない場合にはフローの順番を変更するように促す表示を行ってもよい。
図16は、フローの設定順序が正しくないことを報知する画面例を示す図である。
図16の例では、「フローの設定順序が正しくありません。「文書保管」は以下のフローより前に設定してください。フロー:「確認訂正」とのメッセージウインド82を表示することにより、フローの設定順序が間違っていることを報知する例を示す。なお、フローの設定順序が正しいか否かの確認は、処理アイコンをドラッグして作成中のワークフローにドロップしたタイミングで確認して報知してもよい。
【0090】
さらに、フローを追加する際に、類似又は重複するフローが存在するかを確認して、類似又は重複するフローが存在する場合には、報知してもよい。例えば、
図17に示すように、文書保存のカテゴリのフローが既に設定されている場合に、同一の文書保存のカテゴリのフローを設定しようとしたときに、類似又は重複するフローが存在することを報知する。
図17は、類似するフローが存在する場合に報知する画面例を示す図である。
図17の例では、「文書保存外部クラウドサーバ」に類似する「文書保存社内ファイルサーバ」を追加しようとしたときに、「カテゴリが同一の以下の類似フローがすでに設定されています。「文書保存社内ファイルサーバ」を追加しますか?類似フロー:「文書保存外部クラウドサーバ」とのメッセージウインド84を表示することにより、類似するフローが存在することを報知する例を示す。
【0091】
一方、ステップ106の判定が否定されてステップ124へ移行すると、ステップ124では、CPU18Aが、テンプレートから作成が選択されたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図7のフロー作成画面72から「テンプレートから作成する」が選択されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ126へ移行し、
図7の「作成済みのフローを再利用して作成する」が選択されることで判定が否定された場合にはステップ128へ移行する。
【0092】
ステップ126では、CPU18Aが、ワークフローをテンプレートから作成する作成処理が行われて一連の処理を終了する。
【0093】
ここで、
図18を参照してワークフローをテンプレートから作成する作成処理の詳細について説明する。
図18は、ワークフローをテンプレートから作成する作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0094】
ステップ200では、CPU18Aが、フロー作成(テンプレートから作成する)画面を表示してステップ202へ移行する。例えば、
図19に示すフロー作成(テンプレートから作成する)画面86を表示する。
図19は、フロー作成(テンプレートから作成する)画面86の一例を示す図である。
【0095】
ステップ202では、CPU18Aが、テンプレートが選択されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ204へ移行する。なお、待機中にフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の「戻る」が操作された場合には、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0096】
ステップ204では、CPU18Aが、対象となる業務カテゴリ及び帳票を表示してステップ206へ移行する。例えば、
図19に示すように、選択されたテンプレートの対象となる業務カテゴリ及び帳票を表示する。
図19の例では、テンプレートとして「紙文書のOCR」が選択され、選択されたテンプレートの業務カテゴリ及び帳票をインフォメーションとして表示した例を示す。テンプレートが選択されることにより、テンプレートに対応する業務カテゴリ及び帳票がインフォメーションとして表示され、
図19では、業務カテゴリとして、受発注業務、支払業務、請求業務、アンケート業務、etcが表示され、帳票として、注文書、請求書、明細書、申請書、アンケート、etcが表示された例を示す。
【0097】
ステップ206では、CPU18Aが、作成指示が行われたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図19のフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の「次へ」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ208へ移項する。なお、待機中に
図19のフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の「戻る」が操作された場合には、例えば、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0098】
ステップ208では、CPU18Aが、確認画面を表示してステップ210へ移行する。例えば、確認画面として、
図20に示すように、選択されたテンプレートのフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「対象帳票」のワークフローを作成するかの確認を行う確認ウインド88を表示する。
図20は、選択されたテンプレートのワークフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「対象帳票」のワークフローを作成するかの確認を行う確認ウインド88の一例を示す図である。
図20の例では、「選択されたテンプレートのフローの対象となる「業務カテゴリ」「対象帳票」のフローを作成する場合は「はい」を押下してください。異なる場合は「いいえ」を押下後、「業務カテゴリ」「対象帳票」を選択してください。」とのメッセージを確認ウインド88して表示した例を示す。
【0099】
ステップ210では、CPU18Aが、作成開始が指示されたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図20の確認ウインド88の「はい」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ212へ移行し、「いいえ」が操作されて判定が否定された場合にはステップ214へ移行する。
【0100】
ステップ212では、CPU18Aが、作成処理(テンプレートから作成)が行われて一連の処理を終了する。すなわち、ワークフローをテンプレートから作成する作成処理を行う。例えば、
図21に示すように、フロー作成(テンプレートから作成する)画面86に、選択されたテンプレートで必須となるフロー及び予め定めた利用可能処理一覧76を表示し、設定するフロー及びその順番を受け付けてワークフローを作成する。フローの選択は、例えば、
図21の利用可能処理一覧の中から所望の処理アイコンをドラッグして、所望の順番の位置にドロップすることによりワークフローを作成する。また、テンプレートを表示する際には、
図21に示すように、選択したテンプレートで必須となるフローは色を変える等のように他とは異なる表示態様で表示して、必須フローの削除は不可とする。なお、
図21は、ワークフローをテンプレートから作成する作成処理を説明するための図である。
図21の例では、選択されたテンプレートで必須となる必須フローとして、「文書読取り」、「OCR」を表示し、利用可能処理一覧を表示した例を示す。
【0101】
なお、
図22に示すように、必須フローの処理でカテゴリが同一のフローが複数存在する場合は、同じ色で表示する等のように同じ表示態様でグループ分けをして表示してもよい。この場合、同一カテゴリの必須フローは入れ替え操作が可能とする。
図22は、必須フローの処理でカテゴリが同一のフローが複数存在する場合に、同じ表示態様でグループ分けをして表示した例を示す図である。
図22の例では、「文書読取り」と「文書アップロード」が同一カテゴリとされ、同じ表示態様で表示した例を示す。
【0102】
一方、ステップ210の判定が否定されてステップ214へ移行すると、ステップ214では、CPU18Aが、業務カテゴリ及び対象帳票選択画面を表示してステップ216へ移行する。例えば、
図8のフロー作成(一から作成する)画面74と同じように、
図23に示すように、フロー作成(テンプレートから作成する)画面86に、業務カテゴリ及び対象帳票選択する項目を表示する。
図23は、業務カテゴリ及び対象帳票選択する項目を表示するフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の一例を示す図である。
【0103】
ステップ216では、CPU18Aが、業務カテゴリ及び対象帳票の選択が行われたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図23に示すフロー作成(テンプレートから作成する)画面86において、業務カテゴリ及び対象帳票の選択が行われて「次へ」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ218へ移行する。なお、待機中にフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の「戻る」が操作された場合には、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0104】
ステップ218では、CPU18Aが、必須フローがあるか否かを判定する。該判定は、選択された業務カテゴリ及び対象帳票に関連して予め定めた法令や社内規則等の規則で必須となる必須フローがあるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ220へ移行し、否定された場合にはステップ222へ移行する。
【0105】
ステップ220では、CPU18Aが、必須フローを表示してステップ222へ移行する。例えば、
図9のフロー作成(一から作成する)画面74と同じように、
図23に示すフロー作成(テンプレートから作成する)画面86に、インフォメーションとして必須フローの情報を表示する。
【0106】
ステップ222では、CPU18Aが、作成開始が指示されたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図23のフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の「次へ」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ224へ移行する。なお、待機中にフロー作成(テンプレートから作成する)画面86の「戻る」が操作された場合には、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0107】
ステップ224では、CPU18Aが、作成処理(テンプレートから作成)が行われて一連の処理を終了する。すなわち、ステップ212と同様に、ワークフローをテンプレートから作成する作成処理を行う。ただし、当該ステップ224では、選択された「業務カテゴリ」及び「対象帳票」に応じて必須フロー情報がフィードバックされた状態で表示する。そして、ステップ212と同様に、設定するフロー及びその順番を受け付けてワークフローを作成する。また、選択されたテンプレートを表示する際には、
図24に示すように、選択したテンプレートで必須となる必須フローは色を変える等のように他とは異なる表示態様で表示して、必須フローの削除は不可とする。なお、
図24は、選択された「業務カテゴリ」及び「対象帳票」に応じて必須フロー情報をフィードバックして、ワークフローをテンプレートから作成する作成処理を説明するための図である。
図24の例では、選択されたテンプレートで必須となる必須フローとして、「文書読取り」、「OCR」を表示し、利用可能処理一覧を表示した例を示す。また、
図24の「文書読取り」と「文書アップロード」のように、必須フローの処理でカテゴリが同一のフローが複数存在する場合は、同じ色で表示する等のように同じ表示態様でグループ分けをして表示してもよい。この場合、同一カテゴリの必須フローは入れ替え操作が可能とする。
【0108】
一方、
図5のステップ124において、
図7の「作成済みのフローを再利用して作成する」が選択されることで判定が否定されてステップ128へ移行すると、ステップ128では、CPU18Aが、作成処理(作成済みフロー再利用)が行われて一連の処理を終了する。
【0109】
ここで、
図25を参照して、ワークフローを作成済みのフローを再利用して作成する作成処理の詳細について説明する。
図25は、ワークフローを作成済みのフローを再利用して作成する作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0110】
ステップ300では、CPU18Aが、フロー作成(作成済みのフローを再利用して作成する)画面を表示してステップ302へ移行する。例えば、
図26に示すフロー作成(作成済みのフローを再利用して作成する)画面90を表示する。
図26は、フロー作成(作成済みのフローを再利用する)画面90の一例を示す図である。
図26の例では、「自分で作成したフローを再利用する」と、「自分以外が作成したフローを再利用する」が選択肢として表示され、「自分で作成したフローを再利用する」場合が選択された例を示す。
【0111】
ステップ302では、CPU18Aが、自分で作成したフローを再利用するか否かを判定する。該判定は、例えば、フロー作成(作成済みのフローを再利用して作成)画面90で「自分で作成したフローを再利用する」が選択されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ304へ移行し、否定された場合にはステップ306へ移行する。
【0112】
ステップ304では、CPU18Aが、自分で作成したフローリストを表示してステップ308へ移行する。例えば、
図26に示すように、フロー作成(作成済みのフローを再利用して作成)画面90に自分で作成したフローリストを表示する。
【0113】
一方、ステップ306では、CPU18Aが、自分以外が作成したフローリストを表示してステップ308へ移行する。例えば、
図27に示すように、フロー作成(作成済みのフローを再利用して作成)画面90に自分以外が作成したフローリストを表示する。
図27は、「自分以外が作成したフローを再利用する」が選択された場合のフロー作成(作成済みのフローを再利用して作成)画面90の一例を示す図である。なお、「自分以外が作成したフローを再利用する」が選択された場合には、設定可能な権限のない処理が含まれている場合は、
図27のフロー作成(作成済みのフローを再利用して作成する)画面90に表示した自分以外が作成したフローリストにおける「管理者」が「Admin」の項目のように、色を変える等のように表示態様を変化させて可視化して選択不可とする。
【0114】
ステップ308では、CPU18Aが、作成済みのワークフローが選択されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ310へ移行する。なお、待機中にフロー作成(作成済みのフローを再利用して作成する)画面90の「戻る」が操作された場合には、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0115】
ステップ310では、CPU18Aが、対象となる業務カテゴリ及び帳票を表示してステップ312へ移行する。例えば、
図28に示すように、選択された再利用するフローの対象となる業務カテゴリ及び帳票を表示する。
図28は、選択された再利用するフロー名、並びに、再利用するフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「帳票」がインフォメーションとして表示された例を示す図である。
図28の例では、業務カテゴリとして、アンケート業務が表示され、帳票として、アンケートが表示されている。
【0116】
ステップ312では、CPU18Aが、作成指示が行われたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図28のフロー作成(作成済みのフローを再利用して作成)画面90の「次へ」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップ314へ移項する。なお、待機中に
図28のフロー作成(作成済みのフローを再利用して作成)画面90の「戻る」が操作された場合には、例えば、
図7のフロー作成画面72又は
図6のフロー設定画面70に戻る。
【0117】
ステップ314では、CPU18Aが、確認画面を表示してステップ316へ移行する。例えば、確認画面として、
図29に示すように、選択された再利用するワークフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「対象帳票」のワークフローを作成するかの確認を行う確認ウインド92を表示する。
図29は、選択された再利用するフローの対象となる「業務カテゴリ」及び「対象帳票」のワークフローを作成するかの確認を行う確認ウインド92の一例を示す図である。
図29の例では、「選択した再利用するフローの対象となる「業務カテゴリ」「対象帳票」のフローを作成する場合は「はい」を押下してください。異なる場合は「いいえ」を押下後、「業務カテゴリ」「対象帳票」を選択してください。」とのメッセージを確認ウインド92として表示した例を示す。
【0118】
ステップ316では、CPU18Aが、作成開始が指示されたか否かを判定する。該判定は、例えば、
図29の確認ウインド92の「はい」が操作されたか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ318へ移行し、「いいえ」が操作されて判定が否定された場合にはステップ320へ移行する。
【0119】
ステップ318では、CPU18Aが、作成処理(作成済みフローを再利用して作成)が行われて一連の処理を終了する。すなわち、作成済みのフローを再利用して作成する作成処理を行う。当該処理は、上述のステップ212と同様に行う。すなわち、選択された再利用するフローで必須となるフロー、及び予め定めた利用可能処理一覧を表示し、設定するフロー及びその順番を受け付けてワークフローを作成する。
【0120】
一方、ステップ320では、業務カテゴリ及び対象帳票再設定処理を行ってステップ322へ移行する。業務カテゴリ及び対象帳票再設定処理は、上述のステップ214~222と同様の処理を行う。
【0121】
ステップ322では、CPU18Aが、作成処理(作成済みフローを再利用して作成)が行われて一連の処理を終了する。すなわち、ステップ318と同様に、ワークフローを作成済みのフローを再利用して作成する作成処理を行う。ただし、当該ステップ322では、上述のステップ224と同じように、選択された「業務カテゴリ」及び「対象帳票」に応じて必須フロー情報がフィードバックされた状態で作成処理を行う。
【0122】
このように処理を行うことにより、例えば、予め定めた規則として電子帳簿保存法を適用する場合には、電子帳簿保存法で定められた要件として、取引年月日、取引金額、及び取引先を記録項目として記録する必要があるところ、これらを確認する処理(例えば、「OCR」処理、「業務チェック」処理、「確認訂正」処理など)が抜けることなくワークフローが作成される。
【0123】
具体的には、電子帳簿保存法では、OCR処理後、確認訂正にて、上記の記録項目についてOCR処理が実施され、抽出された文字列が正しいことを確認する必要があり、誤りがある場合は訂正する必要がある。本実施形態に係る情報処理システムでは、これらの処理が抜けることなくワークフローが作成される。
【0124】
なお、電子帳簿保存法の保存対象の帳票としては、契約書、見積書、注文書、納品書、検収書、請求書、領収書などが一例として挙げられる。電子帳簿保存法を適用する場合、必須フローとしては、文書登録(スキャン、アップロード、及びAPI連携等)、OCR、確認訂正、文書保存(社内及び外部サーバの少なくとも一方のサーバ、クラウドサーバ18、API連携等)などが挙げられる。また、文書保存時には、検索要件項目等の文書へ属性付与や、タイムスタンプ付与などがあってもよい。また、規則が「電子帳簿保存法に対応するフロー」であった場合、これらに対応する処理アイコンが他のアイコンとは異なる表示態様で表示してもよい。
【0125】
また、上記の実施形態では、クラウドサーバ18で行われる具体的な処理を一例として説明したが、単一のクラウドサーバ18で行う処理に限定されるものではない。例えば、本実施形態に係るクラウドサーバ18が行う処理は、複数のサーバ等のコンピュータが連係して行う処理としてもよい。
【0126】
また、上記の実施形態において、表示態様を変更する方法としては、色の変更以外に、点滅有無、点滅速度等を変更する方法が一例として挙げられる。
【0127】
また、上記の実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0128】
また、上記の実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0129】
また、上記の実施形態に係る情報処理システム10で行われる処理は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、情報処理システム10で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
【0130】
また、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0131】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(((1)))
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
複数の処理を連係して実行する連係処理を作成する際に、当該連係処理による処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる処理である必須処理が、作成した前記連係処理に含まれていない場合に、前記必須処理が含まれていないことを報知する処理を行う情報処理システム。
【0132】
(((2)))
前記規則は、法令で定められた電子帳簿保存法であり、前記必須処理は、前記電子帳簿保存法で定められた要件を満たすための処理である(((1)))に記載の情報処理システム。
【0133】
(((3)))
記プロセッサは、前記連係処理を構成する処理に対応する処理アイコンを表示し、前記必須処理に対応する前記処理アイコンを他の前記処理アイコンと異なる表示態様で表示する(((1)))又は(((2)))に記載の情報処理システム。
【0134】
(((4)))
前記プロセッサは、前記必須処理の種類毎に異なる表示態様で表示する(((3)))に記載の情報処理システム。
【0135】
(((5)))
前記プロセッサは、前記連係処理を作成後に、前記必須処理が含まれていない場合、前記必須処理が含まれてないことを報知した後に、前記必須処理に対応する前記処理アイコンと他の前記処理アイコンとを異なる表示態様で表示する(((3)))又は(((4)))に記載の情報処理システム。
【0136】
(((6)))
前記プロセッサは、前記必須処理に対応する前記処理アイコンと他の前記処理アイコンとを、領域を区別してそれぞれ異なる表示領域に表示する(((3)))~(((5)))の何れか1つに記載の情報処理システム。
【0137】
(((7)))
前記プロセッサは、前記必須処理の全てが前記連係処理に含まれていない場合と、前記必須処理が含まれている場合とで、前記必須処理が表示される前記表示領域を異なる表示態様で表示する(((6)))に記載の情報処理システム。
【0138】
(((8)))
前記プロセッサは、予め定めたテンプレートの中から対象のテンプレートの選択結果を受け付け、受け付けた前記テンプレートの対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を表示する(((1)))~(((7)))の何れか1つに記載の情報処理システム。
【0139】
(((9)))
前記プロセッサは、表示された、前記テンプレートの対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類が所望のものでない場合、前記少なくとも一方の種類をユーザから受け付ける(((8)))に記載の情報処理システム。
【0140】
(((10)))
前記プロセッサは、作成済みの前記連係処理の中から対象の前記連係処理の選択結果を受け付け、受け付けた前記連係処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を表示する(((1)))~(((9)))の何れか1つに記載の情報処理システム。
【0141】
(((11)))
前記プロセッサは、表示された、前記連係処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類が所望のものでない場合、前記少なくとも一方の種類をユーザから受け付ける(((10)))に記載の情報処理システム。
【0142】
(((12)))
コンピュータに、
複数の処理を連係して実行する連係処理を作成する際に、当該連係処理による処理の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類に関連して予め定めた規則で必須となる処理である必須処理が、作成した前記連係処理に含まれていない場合に、前記必須処理が含まれていないことを報知する処理を実行させるための情報処理プログラム。
【0143】
(((1)))によれば、知見のあまりない担当者であっても、予め定めた規則で必須となる処理が抜けることなく連係処理を作成することが可能な情報処理システムを提供できる。
【0144】
(((2)))によれば、知見のあまりない担当者であっても、電子帳簿保存法で定められた要件を満たすための処理が抜けることなく連係処理を作成できる。
【0145】
(((3)))によれば、知見のあまりない担当者でも、処理アイコンの表示態様で必須処理を認識できる。
【0146】
(((4)))によれば、必須処理を種類毎に認識できる。
【0147】
(((5)))によれば、必須処理が含まれていないことを認識した上で、抜けている必須処理を認識できる。
【0148】
(((6)))によれば、必須処理と他の処理とを区別して認識できる。
【0149】
(((7)))によれば、知見のあまりない担当者であっても、連係処理に必須処理が含まれているか否かを認識できる。
【0150】
(((8)))によれば、テンプレートを利用して連係処理を作成することが可能となる。
【0151】
(((9)))によれば、所望の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を追加してテンプレートから連係処理を作成できる。
【0152】
(((10)))によれば、作成済みの連係処理を利用して連係処理を作成することが可能となる。
【0153】
(((11)))によれば、所望の対象となる文書及び業務の少なくとも一方の種類を追加して作成済みの連係処理から連係処理を作成できる。
【0154】
(((12)))によれば、知見のあまりない担当者であっても、予め定めた規則で必須となる処理が抜けることなく連係処理を作成することが可能な情報処理プログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0155】
10 情報処理システム
18 クラウドサーバ
18A CPU
22 ワークフロー作成システム
50 フロー設定情報表示部
52 フロー作成方法選択部
54 フロー作成処理部
56 フロー設定データ保持部
58 フロー情報チェック処理部
60 業務情報データ保持部