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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139045
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】複合シール材
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/06 20060101AFI20241002BHJP
【FI】
F16J15/06 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049828
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000229564
【氏名又は名称】株式会社バルカー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 延博
(72)【発明者】
【氏名】松村 保
【テーマコード(参考)】
3J040
【Fターム(参考)】
3J040AA17
3J040BA03
3J040EA03
3J040EA16
3J040EA25
3J040FA05
(57)【要約】
【課題】シール性を発揮させるための圧縮変形に必要な荷重を高くすることなく、十分なシール性を発揮することができる複合シール材を提供する。
【解決手段】この複合シール材の第2シール部材20は、第1シール部材10の外部11を軸a1の軸方向から挟み込むように設けられる第1腕部22aおよび第2腕部22bを含み、第1腕部22aと第2腕部22bとが交差する角度において、第1腕部22aの内側と第2腕部22bの内側とが交差する角度をα1度とし、前記第1腕部22aの外側と第2腕部22bの外側とが交差する角度をα2度とした場合に、α1>α2を満足する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸周りに環状に配置される第1シール部材と、
前記第1シール部材に外接するように環状に配置され、前記第1シール部材の外側に位置する第2シール部材と、を備え、
前記第1シール部材は、ゴム製であり、
前記第2シール部材は、前記第1シール部材よりも硬質な合成樹脂製であり、
前記第1シール部材は半径方向の外径側に位置する外部と、
前記外部に対して半径方向の内径側に位置し、前記軸方向に沿って見た場合に、前記外部に対して前記軸方向の両側に向かって張り出す突出部を有する内部と、
を含み、
前記第2シール部材は、
前記第1シール部材の前記外部を前記軸の軸方向から挟み込むように設けられる第1腕部および第2腕部を含み、
前記第1腕部と前記第2腕部とが交差する角度において、
前記第1腕部の内側と前記第2腕部の内側とが交差する角度をα1度とし、前記第1腕部の外側と前記第2腕部の外側とが交差する角度をα2度とした場合に、α1>α2を満足する、
複合シール材。
【請求項2】
前記第1腕部の前記第1シール部材側の端部には、前記軸の軸方向に沿って前記第1シール部材から離れる方向に張り出す第1凸部が設けられ、
前記第2腕部の前記第1シール部材側の端部には、前記軸の軸方向に沿って前記第1シール部材から離れる方向に張り出す第2凸部が設けられている、
請求項1に記載の複合シール材。
【請求項3】
前記第1腕部の前記第1シール部材側の端部の内面側において、前記第2シール部材との接触面は、いずれも平坦面に設けられ、
前記第2腕部の前記第1シール部材側の端部の内面側において、前記第2シール部材との接触面は、いずれも平坦面に設けられている、
請求項1に記載の複合シール材。
【請求項4】
前記軸を含む仮想断面で見た場合に、
前記第2シール部材の第1延在部の先端部と第2延在部の先端部とを結んだ仮想直線と、前記第2シール部材とによって囲まれた領域に位置する前記第1シール部材の前記外部の挿入断面積と前記第2シール部材の断面積とは、略等しい面積である、
請求項1に記載の複合シール材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複合シール材の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、従来の複合シール材として、特開2007-120738号公報(特許文献1)に開示されるものが挙げられる。この複合シール材は、半導体製造装置等で用いられ、内径側に配置される環状の真空シール部材と、外径側に配置される環状のラジカルシール部材とを備える。真空シール部材は真空状態を保つために、エラストマーが用いられ、ラジカルシール部材は、真空シール部材がラジカルに暴露されるのを防ぐために、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-120738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラジカル耐性が不要な場合に、上記特許文献1に開示されるようなラジカルシール部材は、化学耐性は高いものの、シール性能は高くないため、十分な真空シール性が得られない課題がある。
【0005】
真空シール性を高めるために、メタルシール材を採用することも考えられる。しかし、メタルシール材は、シール性を発揮させるための圧縮変形に必要な荷重が高く、メタルシール材を装着する溝や、相手面となるフランジには硬度および強度が求められるために汎用性に欠ける課題がある。
【0006】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ラジカル耐性が不要な場合に、シール性を発揮させるための圧縮変形に必要な荷重を高くすることなく、十分なシール性を発揮することができる構成を備える、複合シール材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]:この開示の複合シール材においては、軸周りに環状に配置される第1シール部材と、前記第1シール部材に外接するように環状に配置され、前記第1シール部材の外側に位置する第2シール部材と、を備え、上記第1シール部材は、ゴム製であり、上記第2シール部材は、上記第1シール部材よりも硬質な合成樹脂製であり、上記第1シール部材は半径方向の外径側に位置する外部と、上記外部に対して半径方向の内径側に位置し、上記軸方向に沿って見た場合に、上記外部に対して上記軸方向の両側に向かって張り出す突出部を有する内部とを含み、上記第2シール部材は、上記第1シール部材の上記外部を上記軸の軸方向から挟み込むように設けられる第1腕部および第2腕部を含み、上記第1腕部と上記第2腕部とが交差する角度において、上記第1腕部の内側と上記第2腕部の内側とが交差する角度をα1度とし、上記第1腕部の外側と上記第2腕部の外側とが交差する角度をα2度とした場合に、α1>α2を満足する。
【0008】
[2]:[1]に記載の複合シール材において、上記第1腕部の上記第1シール部材側の端部には、上記軸の軸方向に沿って上記第1シール部材から離れる方向に張り出す第1凸部が設けられ、上記第2腕部の上記第1シール部材側の端部には、上記軸の軸方向に沿って上記第1シール部材から離れる方向に張り出す第2凸部が設けられている。
【0009】
[3]:[1]または[2]に記載の複合シール材において、上記第1腕部の上記第1シール部材側の端部の内面側において、上記第2シール部材との接触面は、いずれも平坦面に設けられ、上記第2腕部の上記第1シール部材側の端部の内面側において、上記第2シール部材との接触面は、いずれも平坦面に設けられている。
【0010】
[4]:[1]から[3]のいずれか1項に記載の複合シール材において、上記軸を含む仮想断面で見た場合に、上記第2シール部材の第1延在部の先端部と第2延在部の先端部とを結んだ仮想直線と、上記第2シール部材とによって囲まれた領域に位置する上記第1シール部材の上記外部の挿入断面積と上記第2シール部材の断面積とは、略等しい面積である。
【発明の効果】
【0011】
この複合シール材によれば、シール性を発揮させるための圧縮変形に必要な荷重を高くすることなく、十分なシール性を発揮することができる複合シール材の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態の複合シール材の斜視図である。
図2】実施の形態の複合シール材の平面図である。
図3図2中III-III線矢視断面図である。
図4】実施の形態の複合シール材の使用状態(圧縮前)を示す断面図である。
図5】実施の形態の複合シール材の使用状態(圧縮後)を示す断面図である。
図6図4中のVIで示す領域の部分拡大図である。
図7図5中のVII示す領域の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施の形態における複合シール材について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。図3から図7に示す断面図は、中心軸a1を含む仮想平面に沿って見た場合の断面である。
【0014】
以下に示す複合シール材は、中心軸a1の周りに円形の環状に設けられる複合シール材を一例として説明しているが、複合シール材の形態は円形に限定されるものではない。環状の形態としては、仮想の軸周りに当該軸を取り囲むように配置される形態であればどのような形態も含むものである。たとえば、軸を取り囲むように配置される形態としては、円形形状、楕円形状、矩形形状、および、多角形形状も、環状の形態に含まれる。
【0015】
(複合シール材1)
図1から図3を参照して、実施の形態の複合シール材1について説明する。図1は、複合シール材1の斜視図、図2は、複合シール材1の平面図、図3は、図2中III-III線矢視断面図である。
【0016】
複合シール材1は、中心軸a1周りに環状に配置される第1シール部材10と、第1シール部材10に外接するように環状に配置され、第1シール部材10の外側に位置する第2シール部材20と、を備える。第1シール部材10は、ゴム製であり、第2シール部材20は、第1シール部材10よりも硬質な合成樹脂製である。第1シール部材10および第2シール部材20の形状は、半径方向に延びる中心線r1に対して対称な形態を有している。
【0017】
第1シール部材10に用いられるゴムは、天然ゴム、合成ゴムのいずれも使用可能である。
【0018】
第2シール部材20に用いられる第1シール部材10よりも硬質な合成樹脂としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)にエラストマーを混ぜたような材料が考えられる。その他の樹脂材としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PEI(ポリエーテルイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PBI(ポリベンゾイミダゾール)、PEK(ポリエーテルケトン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、UHPE(超高分子量ポリエチレン)、LCP(液晶ポリマー)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)、FEP(パーフルオロエチレンプロペンコポリマー)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、および、PGA(ポリグリコール酸)等が挙げられる。
【0019】
適用可能な製品としては、DIC株式会社製の商品名「Z-200-J1」、東レ株式会社製、「PPS樹脂、トレリナ(登録商標)」等が挙げられる。
【0020】
(第1シール部材10の具体的形状)
第1シール部材10の具体的な形状としては、図3に示す断面図によく表れるように、半径方向の外径側に位置する外部11と、外部11に対して半径方向の内径側に位置し、中心軸a1方向に沿って見た場合に、外部11に対して中心軸a1方向の両側に向かって張り出す突出部12aを有する内部12とを含む。
【0021】
外部11の外径側の先端は、所定の曲率半径の第1外部外周面11rを有している。外部11の中心軸a1方向の両端には、第1外部平坦面11p1および第2外部平坦面11p2が設けられている。突出部12aの先端は、所定の曲率半径の第2外部外周面12r1を有している。内部12の内径側の先端は、所定の曲率半径の第3外部外周面12r2を有している。
【0022】
(第2シール部材20の具体的形状)
第2シール部材20の具体的な形状としては、図3に示す断面図によく表れるように、第1シール部材10の外部11を中心軸a1の軸方向から挟み込むように設けられる第1腕部22aおよび第2腕部22bを含む。第1腕部22aおよび第2腕部22bは、半径方向の先端部に位置する湾曲部21で連続するように設けられている。
【0023】
湾曲部21の外径側の先端は、所定の曲率半径の湾曲部外周面21r1を有している。湾曲部21の内径側の内面は、所定の曲率半径の湾曲部内周面21r2を有している。湾曲部内周面21r2は、外部11の第1外部外周面11rが内接するが、湾曲部内周面21r2と第1外部外周面11rとは、全体が接する寸法関係に設けることが好ましい。第2シール部材20のシールトップに湾曲部21を設けることで、樹脂の降伏応力以上となるように応力集中をさせることを可能としている。これにより、第2シール部材20への損傷を回避することができる。
【0024】
(第1凸部24a/第1延在部平坦面23a1)
第1腕部22aの第1シール部材10側の端部には、内径側に延びる第1延在部23aが設けられている。第1延在部23aの第1外部平坦面11p1との接触面には、第1延在部平坦面23a1が設けられている。第1延在部23aには、中心軸a1の軸方向に沿って第1シール部材10から離れる方向に張り出す第1凸部24aが設けられている。第1凸部24aの曲率半径は、シール面圧、接触幅の最適化を図るために適宜選択される。
【0025】
(第2凸部24b/第2延在部平坦面23b1)
第2腕部22bの第1シール部材10側の端部には、内径側に延びる第2延在部23bが設けられている。第2延在部23bの第2外部平坦面11p2との接触面には、第2延在部平坦面23b1が設けられている。第2延在部23bには、中心軸a1の軸方向に沿って第1シール部材10から離れる方向に張り出す第2凸部24bが設けられている。第2凸部24bの曲率半径は、シール面圧、接触幅の最適化を図るために適宜選択される。
【0026】
(腕の交差角度)
第1腕部22aと第2腕部22bとが交差する角度において、第1腕部22aの内側と第2腕部22bの内側とが交差する角度をα1度とし、第1腕部22aの外側と第2腕部22bの外側とが交差する角度をα2度とした場合に、α1とα2とはα1>α2の関係を満足するように、第1腕部22aと第2腕部22bとが設けられているとよい。α1>α2の関係を調整することで、第1腕部22aと第2腕部22bとによる第1シール部材10の外部11の締付荷重を調整することができる。
【0027】
(装置への装着)
次に、図4から図7を参照して、複合シール材1の圧縮状態における作用効果について説明する。図4は、複合シール材1の使用状態(圧縮前)を示す断面図、図5は、複合シール材1の使用状態(圧縮後)を示す断面図、図6は、図4中のVIで示す領域の部分拡大図、図7は、図5中のVIIで示す領域の部分拡大図である。なお、第1シール部材10および第2シール部材20の形状は、半径方向に延びる中心線r1に対して対称な形態を有していることから、以下の説明では、図示において、中心線r1よりも上での状態を説明するが、中心線r1よりも下での状態も同様である。
【0028】
(圧縮前)
図4および図6を参照して、複合シール材1を装置100に設けられた溝110に装着した状態を示す。複合シール材1は、まだ、フランジ200には圧縮されていない状態である。
【0029】
(構成A:腕の交差角度)
上記したように、第1腕部22aと第2腕部22bとが交差する角度は、α1>α2の関係を満足するとよい。具体的には、60度≦α2≦80度であることが好ましい。この交差角度を採用することで、第1腕部22aおよび第2腕部22bにより第1シール部材10を挟み込む力が発生し、フランジ200による圧縮荷重を低減しても、十分はシール性能を得ることを可能とする。
【0030】
(構成B:第1凸部24aおよび第2凸部24bの曲率半径)
第1凸部24aの曲率半径は、1mm以下であるとよい。これにより、第1凸部24aがフランジ200の接触し圧縮された場合に、後述するように、第1延在部23aに対して降伏応力以上の変形を与えることができる。第2凸部24bにおいても同様である。
【0031】
(構成C:平坦面の接触長さL1)
第1シール部材10の第1外部平坦面11p1と、第2シール部材20の第1延在部平坦面23a1との接触長さL1は、0.3mm以上であることが好ましい。これにより、第1シール部材10と第2シール部材20との結合力を高めるとともに、第1シール部材10の反力および復元力を十分確保することができる。さらに、第1シール部材10と第1延在部平坦面23a1の先端との間に距離L2を確保しておくことで、第1延在部平坦面23a1の復元力によるモーメントが得られやすくなる。また、距離L2を確保し、第1延在部平坦面23a1と突出部12aとの間に空間を確保しておくことで、熱膨張時に反力が大きくなり過ぎることを抑制することができる。
【0032】
(構成D:第1シール部材10の挿入断面積Q1と第2シール部材20の断面積R1との関係)
第1シール部材10の外部11の第2シール部材20への挿入断面積について説明する。第2シール部材20の第1延在部23aの先端部と第2延在部23bの先端部とを結んだ仮想直線v1と、第2シール部材20とによって囲まれた領域に位置する外部11が挿入断面積Q1となる。図4に示す断面で見た場合に、外部11の挿入断面積Q1と第2シール部材20の断面積R1とは、略等しい面積であるとよい。この関係を満足することで、第1シール部材10の反力および復元力を十分確保することができる。
【0033】
(圧縮後)
次に、図5および図7を参照して、複合シール材1がフランジ200に圧縮された状態について説明する。複合シール材1がフランジ200に圧縮され(図5図7中矢印F方向)、第1シール部材10の内部12の突出部12aがフランジ200に接触し大きく変形する。さらに、第2シール部材20の第1凸部24aがフランジ200に接し圧縮される。この際、上記「構成B」の作用により、第1凸部24aのフランジ200への接触点P1を中心として、第1延在部23aに対して外部11を挟み込むように回転モーメント(図7中矢印R方向)が発生する。この際、上記「構成C」および「構成D」を採用しておくことで、第1延在部23aは、接触点P1を中心として回転しやすくなるとともに、外部11から十分な反発力を得ることを可能としている。第2延在部23b側においても同様である。
【0034】
このように、第1シール部材10の反力を利用して、第2シール部材20をフランジ200に押し付け、第2シール部材20のシール性およびフランジ200への追従性を向上させることができる。
【0035】
以上のように、第1シール部材10による第2シール部材20へ復元性を持たせ、フランジ200へのひずみ、内圧負荷時のフランジ200の口開きに対しての追従性を持たせることを可能とする。さらに、加熱、冷却後も第1シール部材10により、第2シール部材20の復元性を持たせている。
【0036】
なお、構成Aから構成Dを組み合わせることが好ましいといえるが、いずれか一つの構成を採用すること、または、いずれかの構成を適宜組み合わせた構成を採用することによっても、従来のPTFEとの組み合わせによる複合シール材およびメタルシール材に比べると、圧縮変形に必要な荷重を高くすることなく、十分なシール性を発揮することができる複合シール材を提供することができる。
【0037】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0038】
1 複合シール材、10 第1シール部材、11 外部、11p1 第1外部平坦面、11p2 第2外部平坦面、11r 第1外部外周面、12 内部、12a 突出部、12r1 第2外部外周面、12r2 第3外部外周面、20 第2シール部材、21 湾曲部、21r1 湾曲部外周面、21r2 湾曲部内周面、22a 第1腕部、22b 第2腕部、23a1 第1延在部平坦面、23b1 第2延在部平坦面、23a 第1延在部、23b 第2延在部、24a 第1凸部、24b 第2凸部、100 装置、110 溝、200 フランジ、P1 接触点、Q1 挿入断面積、R1 断面積、a1 中心軸、r1 中心線、v1 仮想直線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7