(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139068
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】自動開袋機
(51)【国際特許分類】
B65B 69/00 20060101AFI20241002BHJP
【FI】
B65B69/00 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049860
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】390036504
【氏名又は名称】日特建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(74)【代理人】
【識別番号】100143786
【弁理士】
【氏名又は名称】根岸 宏子
(72)【発明者】
【氏名】森▲崎▼ 慎也
(72)【発明者】
【氏名】三上 登
(72)【発明者】
【氏名】窪塚 大輔
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 夏利
(72)【発明者】
【氏名】田中 聡之
【テーマコード(参考)】
3E058
【Fターム(参考)】
3E058AA04
3E058BA03
3E058CA01
3E058CB01
3E058CB05
3E058DA01
3E058FA05
3E058FA20
3E058GA05
(57)【要約】
【課題】簡易な構成で袋の切開と排出をすることができると共に、当該切開と排出を確実に行うことができる自動開袋機を提供する。
【解決手段】内容物を収容する袋を搬送経路に沿い搬送する搬送手段2と、搬送経路上に突出して設けられ、袋の下面のみを切開する切開刃3と、切開後の袋が載置され、袋から内容物が下方に落下するように中央部分に間隙を開けて配置され、V字状に傾斜することで袋をV字状に折り曲げ内容物を袋から排出することが可能な一対の載置板4と、載置板4から突出可能に設けられ、載置板4から突出した状態において袋に突き刺さることでV字状に傾斜した載置板4上に袋を保持可能なニードル6と、内容物を排出した袋の厚さが薄くなるように圧縮する圧縮手段5と、を備え、圧縮手段5により圧縮された袋は後続の袋を搬送する搬送手段2により押し出されて外部に排出される自動開袋機1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する袋を搬送経路に沿い搬送する搬送手段と、
前記搬送経路上に突出して設けられ、前記袋の上面に切れ目を入れずに下面の中央部分のみを前記搬送経路による搬送方向に沿い切開する切開刃と、
前記切開刃による切開後の前記袋が載置され、前記袋から前記内容物が下方に落下するように中央部分に間隙を開けて配置され、V字状に傾斜することで前記袋をV字状に折り曲げ前記内容物を前記袋から排出することが可能な一対の載置板と、
前記載置板から突出可能に設けられ、前記載置板から突出した状態において前記袋に突き刺さることでV字状に傾斜した前記載置板上に前記袋を保持可能なニードルと、
前記内容物を排出した前記袋の厚さが薄くなるように圧縮する圧縮手段と、
を備え、前記圧縮手段により圧縮された前記袋は後続の前記袋を搬送する前記搬送手段により押し出されて外部に排出される自動開袋機。
【請求項2】
前記ニードルは、中空筒状で内部に空気注入路を有し、前記袋に突き刺さった状態で前記空気注入路を経て前記袋内に空気を注入可能である請求項1に記載の自動開袋機。
【請求項3】
前記ニードルは、1つの前記載置板について、前記間隙に近い位置と、前記間隙から遠い位置に設けられていて、前記間隙から遠い位置に設けられた前記ニードルの内部に前記空気注入路が設けられている請求項2に記載の自動開袋機。
【請求項4】
前記載置板は、前記袋からの前記内容物の排出時に傾斜角度を複数回変化させる請求項1に記載の自動開袋機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメントが封入されたセメント袋等を開袋する自動開袋機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、セメントが封入されたセメント袋等を開袋するための自動開袋機が用いられている。このような自動開袋機として、例えば特許文献1には、セメント袋が載置される1対のプレートがV字状に傾斜することでセメント袋をV字状に折り曲げ、更に折り曲げられたセメント袋の中央部分を下方から切開刃が上昇して切開することによりセメント袋を開袋し、内容物をプレート間から下方に排出することが可能な自動開袋機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した従来の自動開袋機においては、切開刃の上下動の機構や、内容物を排出した後の空の袋の排出機構を設ける必要があり、装置構成が複雑化すると共に、製造コストの増加を招いていた。
【0005】
また、袋の切開時に切開刃が上昇して袋を切開する際、袋の中に空洞部分がある場合には、その空洞部分の分だけ袋が切開刃により上方に押し上げられてしまい切開歯が袋内に十分に食い込むことができず、袋の切開が不完全になり、内容物を十分に排出することができないことがあった。
【0006】
さらに、内容物を排出した後の空の袋について、装置本体内から外部に排出する際に、かさばった袋が搬送経路内で詰まってしまうことがあった。
【0007】
本発明はこのような問題を解決することを課題とするものであって、簡易な構成で袋の切開と排出をすることができると共に、当該切開と排出を確実に行うことができる自動開袋機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、内容物を収容する袋を搬送経路に沿い搬送する搬送手段と、前記搬送経路上に突出して設けられ、前記袋の上面に切れ目を入れずに下面の中央部分のみを前記搬送経路による搬送方向に沿い切開する切開刃と、前記切開刃による切開後の前記袋が載置され、前記袋から前記内容物が下方に落下するように中央部分に間隙を開けて配置され、V字状に傾斜することで前記袋をV字状に折り曲げ前記内容物を前記袋から排出することが可能な一対の載置板と、前記載置板から突出可能に設けられ、前記載置板から突出した状態において前記袋に突き刺さることでV字状に傾斜した前記載置板上に前記袋を保持可能なニードルと、前記内容物を排出した前記袋の厚さが薄くなるように圧縮する圧縮手段と、を備え、前記圧縮手段により圧縮された前記袋は後続の前記袋を搬送する前記搬送手段により押し出されて外部に排出される自動開袋機であることを特徴とする。
【0009】
上記発明において、前記ニードルは、中空筒状で内部に空気注入路を有し、前記袋に突き刺さった状態で前記空気注入路を経て前記袋内に空気を注入可能であることが好ましい。
【0010】
上記発明において、前記ニードルは、1つの前記載置板について、前記間隙に近い位置と、前記間隙から遠い位置に設けられていて、前記間隙から遠い位置に設けられた前記ニードルの内部に前記空気注入路が設けられていることが好ましい。
【0011】
上記発明において、前記載置板は、前記袋からの前記内容物の排出時に傾斜角度を複数回変化させることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の自動開袋機によれば、簡易な構成で袋の切開と排出をすることができると共に、当該切開と排出を確実に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態に係る自動開袋機を正面から見た様子を示す模式図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る自動開袋機を側面から見た様子を示す模式図である。
【
図3】
図2の自動開袋機にセメント袋が投入された状態を示す模式図である。
【
図4】
図3の自動開袋機において搬送アームのアーム部が下降した様子を示す模式図である。
【
図5】
図4の自動開袋機において搬送アームとローラコンベヤによりセメント袋が載置板上に搬送された様子を示す模式図である。
【
図6】
図5の自動開袋機において搬送アームのアーム部が上昇した様子を示す模式図である。
【
図7】
図6の自動開袋機を正面から見た様子を示す模式図である。
【
図8】
図7の自動開袋機において載置板がV字状に変形した様子を示す模式図である。
【
図9】
図7の自動開袋機においてセメント袋からのセメントの排出が完了した後、載置板が当初位置に戻り、セメント袋が圧縮手段により厚さが薄くなるように圧縮される様子を示す模式図である。
【
図10】
図9に示す自動開袋機においてセメント袋が圧縮された後に自動開袋機に次のセメント袋が投入され搬送アームのアーム部が降下した様子を示す模式図である。
【
図11】
図10に示す自動開袋機において圧縮されたセメント袋が次のセメント袋の搬送に伴い押し出されて外部に排出される様子を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に従う自動開袋機の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る自動開袋機1を正面から見た様子を示す模式図である。
図2は、本発明の実施形態に係る自動開袋機1を側面から見た様子を示す模式図である。
【0016】
図1および
図2に示すように、本発明の実施形態に係る自動開袋機1は、少なくとも搬送方向における前側と後側が解放されている筐体B内に、内容物を収容する袋の一例であるセメント袋を搬送する搬送手段2と、搬送手段2による搬送経路上に設けられた切開刃3と、切開刃3による切開後のセメント袋が載置される載置板4と、内容物であるセメントを排出した後のセメント袋を圧縮する圧縮手段5とを備えて構成されている。
【0017】
搬送手段2は、搬送経路の上方に設けられ搬送経路に沿い移動可能であると共に昇降動作が可能な搬送アーム21と、搬送経路の下方に設けられたローラコンベヤ22を備えて構成されている。
【0018】
搬送アーム21は、搬送経路の上方において搬送経路に沿い設けられたレール211と、レール211に沿い移動可能であると共にアーム部213を昇降することが可能なアーム駆動部212と、アーム駆動部212により搬送経路に沿う移動と昇降動作が行われるアーム部213を備えて構成されている。アーム部213は、1つのセメント袋を搬送方向における前側及び後側から挟み込んで搬送方向に移動することができるように、側面視がコ字状になっている。
【0019】
ローラコンベヤ22は、搬送経路の下方において搬送経路に沿って設けられていて、複数のセメント袋を載置可能になっている。搬送アーム21が複数のセメント袋のうち1つを前後方向から挟み込みつつ搬送経路上を移動する際、搬送経路にローラコンベヤ22が設けられていることにより、搬送アーム21によるセメント袋の移動を容易に行うことが可能になっている。
【0020】
切開刃3は、搬送経路の中途部分であって、ローラコンベヤ22と載置板4との間から上方に突出するように設けられている。切開刃3の刃は、搬送方向に対して所定の角度で傾斜するように形成されている。切開刃3は、搬送経路に沿い移動するセメント袋の下面の中央部分を搬送方向に沿い切開する。切開刃3がセメント袋の上面には切れ目を入れずに下面のみを切開することにより、内容物であるセメントの排出後のセメント袋を自立可能な状態にすることができる。
【0021】
載置板4は、切開刃3による切開後のセメント袋が載置される一対の板状部材であり、中央部分に間隙Gを開けて配置されている。載置板4は、一対の板本体41と、それぞれの板本体41の下側に設けられ、板本体41に設けられた図示しない孔部を通じて板本体41から突出可能な中空筒状のニードル6(
図7参照)を収容すると共にニードル6の駆動動作を行うニードル駆動部45とを備えて構成されている。セメント袋の搬送方向における載置板4の前後の端部は、筐体Bに支持された状態になっている。
【0022】
板本体41の、他方の板本体41から遠い位置にある端部は、回転軸42を介して駆動アーム43に回動可能に接続されている。板本体41の駆動アーム43に接続されている端部の反対側にある端部、すなわち板本体41同士が対向している端部(対向端部)は、自由端になっている。
【0023】
ニードル駆動部45は、それぞれ内部に4本のニードル6(6a、6b)を収容していて、ニードル6の板本体41からの進退動作を行うと共に、ニードル6bへの空気の注入を行う。ニードル駆動部45は、対向端部と反対側の端部の近傍に2本のニードル6aを収容していると共に、対向端部の近傍に2本のニードル6bを収容している。ニードル6aの内部には、空気注入路(不図示)が形成されていて、ニードル駆動部45から空気が注入されてニードル6aの先端から外部に放出可能になっている。
【0024】
駆動アーム43は、一端部が板本体41に回転軸42を介して接続されていると共に、他端部がアーム駆動部44に接続されていて、アーム駆動部44により上下動可能になっている。載置板4の駆動アーム43から遠い位置にある端部は自由端になっている。アーム駆動部44により駆動アーム43が上昇すると、載置板4のアーム駆動部44側の端部は上昇する一方、当該端部と反対側の自由端は筐体B上に支持された状態を維持しつつ載置板4同士が離間するようにしてスライド移動することにより、載置板4が間隙を広げつつV字状に傾斜した状態になる(
図8参照)。
【0025】
圧縮手段5は、内容物を排出したセメント袋の厚さが薄くなるように圧縮するものであり、セメント袋に当接してこれを圧縮する圧縮ヘッド51と、圧縮ヘッド51の昇降動作を行う圧縮ヘッド駆動部52とを備えて構成されている。圧縮ヘッド51は下面側が平坦になっていて、搬送方向に沿い長く形成されている。
【0026】
次に、上述した構成を備える自動開袋機1の動作について説明する。
図3は、
図2の自動開袋機1にセメント袋Sが投入された状態を示す模式図である。
図4は、
図3の自動開袋機1において搬送アーム21のアーム部213が下降した様子を示す模式図である。まず、
図3に示すように、セメント袋Sは、ローラコンベヤ22側に設けられた筐体Bの解放部分から、ローラコンベヤ22上に投入されると、次に
図4に示すように、搬送アーム21のアーム部213を降下するようにアーム駆動部212が駆動して、アーム部213がローラコンベヤ22上のセメント袋Sを搬送方向における前後方向から挟み込む。
【0027】
図5は、
図4の自動開袋機において搬送アーム21とローラコンベヤ22によりセメント袋Sが載置板4上に搬送された様子を示す模式図である。
図6は、
図5の自動開袋機1において搬送アーム21のアーム部213が上昇した様子を示す模式図である。
図7は、
図6の自動開袋機1を正面から見た様子を示す模式図である。
図4に示すようにしてアーム部213がセメント袋Sを挟み込んだ状態で、
図5に示すようにアーム駆動部212がレール211に沿い搬送方向の前方に移動することで、セメント袋Sが載置板4上へと移動する。この移動の途中でセメント袋Sは切開刃3を通過するが、その際に切開刃3によりセメント袋Sの上面には切れ目が入らずに下面の中央部分のみが搬送方向に沿い切開され、切開部位Cが形成される。そして、下面が切開されたセメント袋Sが載置板4上に載置されると、
図6及び
図7に示すように、搬送アーム21のアーム駆動部212がアーム部213を上昇するように駆動して、アーム部213によるセメント袋Sの挟み込みが解除されると共に、ニードル駆動部45がニードル6を板本体41から突出するように駆動して、ニードル6がセメント袋Sに突き刺さる。
【0028】
図8は、
図7の自動開袋機1において載置板4がV字状に変形した様子を示す模式図である。
図6及び
図7に示すように下面が切開されたセメント袋Sが載置板4上に載置されニードル6がこれに突き刺さると、次に
図8に示すように載置板4がV字状に変形する。これに伴い、載置板4間の間隙Gが搬送方向に直交する方向に拡大するとともに、セメント袋SがV字状に折り曲げられ、切開部位Cが大きく開くことにより、内容物であるセメントEがセメント袋Sから間隙Gを経て自動開袋機1の外部に排出される。
【0029】
このとき、載置板4の間隙Gに近い位置から突出する2本のニードル6bと、間隙Gから遠い位置から突出する2本のニードル6aがそれぞれセメント袋S内に突き刺さっていることにより、セメント袋Sが間隙Gに落ちることなく、載置板4上に保持し続けることが可能になっている。また、セメント袋Sの端部近傍において突き刺さっているニードル6aからセメント袋S内に空気を注入することにより、セメント袋Sの端部近傍から切開部位Cに向けた空気の流れが生じて、セメント袋S内に残存するセメントEを切開部位Cに向けて吹き飛ばすことができるため、セメントEの排出を促進することができる。
【0030】
また、セメント袋SからのセメントEの排出が行われている際、アーム駆動部44は、駆動アーム43を上下動させてV字状に傾斜した状態の載置板4の傾斜角度を複数回変化させてセメント袋Sを揺り動かすことで、セメント袋S内に残存するセメントEの排出を促進することができる。
【0031】
図9は、
図7の自動開袋機1においてセメント袋SからのセメントEの排出が完了した後、載置板4が当初位置に戻り、セメント袋が圧縮手段により厚さが薄くなるように圧縮される様子を示す模式図である。
図10は、
図9に示す自動開袋機においてセメント袋が圧縮された後に自動開袋機に次のセメント袋が投入され搬送アームのアーム部が降下した様子を示す模式図である。
図11は、
図10に示す自動開袋機において圧縮されたセメント袋が次のセメント袋の搬送に伴い押し出されて外部に排出される様子を示す模式図である。
【0032】
セメント袋SからのセメントEの排出が終了すると、
図9に示すようにアーム駆動部212が駆動アーム43を降下させることで載置板4が間隙Gを狭めつつ当初位置に戻り、載置板4の上面が元の平坦な形状に戻った後、圧縮ヘッド駆動部52が圧縮ヘッド51を降下させ、圧縮ヘッド51の下面により空になったセメント袋Sがその厚さが薄くなるように圧縮される。
【0033】
そして、
図10に示すように搬送アーム21がローラコンベヤ22上に戻り、次のセメント袋S2が自動開袋機1内に投入されローラコンベヤ22上に載置されると、再びアーム部213が降下してセメント袋S2を前後方向から挟み込んだ状態になる。
【0034】
更に、
図11に示すように、搬送アーム21が前進してセメント袋S2を載置板4上に移動させると、セメント袋Sと同様にセメント袋S2の下面が切開刃3により切開され切開部位C2が形成されると共に、圧縮手段5により圧縮されたセメント袋Sは、後続のセメント袋S2を搬送する搬送アーム21により押し出されて自動開袋機1の外部に排出される。
【0035】
そして、載置板4上に載置されたセメント袋S2についても、セメント袋Sと同様にしてセメントEの排出が行われた後に圧縮され、後続のセメント袋S3の搬送に伴い自動開袋機1の外部に排出される。排出されたセメント袋Sは、一面側のみに切開部位Cが形成されていることにより容易にV字状に折り曲げることができ、自立可能な状態にすることができる。このように、排出されたセメント袋Sを自立した状態で保存しておくことにより、使用したセメント袋Sの数を容易に目視計測することができ、投入したセメントEの量を容易に把握することが可能になる。
【0036】
上述した実施形態に係る自動開袋機1によると、セメント袋Sの切開を行う切開刃3に特段の駆動手段を設ける必要がなく、また、空になったセメント袋Sは後続のセメント袋S2の搬送時にセメント袋S2を搬送する搬送手段により押し出されるため特段の排出手段を設ける必要が無く、簡易な構成でセメント袋Sの切開と排出を行うことができる。
【0037】
また、搬送手段2による搬送時にセメント袋Sが確実に切開刃3を通過して切開されると共に、空になったセメント袋Sは圧縮手段5により圧縮され体積が減らされることで自動開袋機1の外部への排出をスムーズに行うことができ、セメント袋Sの切開と排出を確実に行うことが可能になる。
【0038】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されず、種々の変形を採用することができる。例えば、上述した実施形態に係る自動開袋機1には4本のニードル6が設けられていたが、本発明においてはこれに限らず、ニードル6の本数を変更することが可能である。ただし、セメント袋Sの間隙Gから遠い側に位置する端部近傍に突き刺さる1つ以上のニードル6については、上述したニードル6aと同様に空気注入路を設け、空気を放出可能にすることで、セメント袋Sの端部近傍から切開部位Cに向けた空気の流れを形成してセメントEの排出を促進することができるため好ましい。
【0039】
また、上述した実施形態に係る自動開袋機1では
図11に示すように同時に2つのセメント袋Sを投入可能になっていたが、本発明においてはこれに限らず、3つ以上のセメント袋Sを同時に投入可能としてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1:自動開袋機
2:搬送手段
3:切開刃
4:載置板
5:圧縮手段
6:ニードル
21:搬送アーム
22:ローラコンベヤ
41:板本体
42:回転軸
43:駆動アーム
44:アーム駆動部
45:ニードル駆動部
51:圧縮ヘッド
52:圧縮ヘッド駆動部
211:レール
212:アーム駆動部
213:アーム部
B:筐体
C、C2:切開部位
S、S2、S3:セメント袋
E:セメント