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特開2024-139153棚ガード装置及び棚ガード装置を設けた収納棚装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139153
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】棚ガード装置及び棚ガード装置を設けた収納棚装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/14 20060101AFI20241002BHJP
【FI】
B65G1/14 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023049971
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】390037534
【氏名又は名称】オーエッチ工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】592018629
【氏名又は名称】三進金属工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】清水 義久
(72)【発明者】
【氏名】新井 宏幸
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022CC03
3F022EE02
3F022FF02
3F022MM51
3F022MM67
(57)【要約】
【課題】 高い位置にある上段の収納棚より上側で、ベルトを略水平姿勢に張ることができるようにする。
【解決手段】 1本のベルトB、先端係止金具3U、端末係止金具3D及び中間係止金具4を有する棚ガードベルト1と、第1棚支柱P1に先端係止金具3Uを連結する先端固定具K1と、第2棚支柱P2に先端固定具K1と略同じ高さで中間係止金具4を連結する中間固定具K2と、先端固定具K1及び中間固定具K2より下方であって第1棚支柱P1又は第2棚支柱P2に端末係止金具3Dを連結する端末固定具K3と、ベルトBの先端係止金具3U近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第1索体8Aと、ベルトBの中間係止金具4近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第2索体8Bとを備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下複数段の収納棚(F)を支持する棚支柱(P)間に棚ガードベルト(1)を張り渡す棚ガード装置であって、
1本のベルト(B)と、このベルト(B)の両端に装着していて棚支柱(P)側にベルト(B)を連結するための先端係止金具(3U)及び端末係止金具(3D)と、ベルト(B)の中途部に相対移動可能に嵌合していて棚支柱(P)側にベルト中間部(BS)を連結する中間係止金具(4)とを有する棚ガードベルト(1)と、
上段の収納棚(F)より上側で第1棚支柱(P1)に先端係止金具(3U)を連結する先端固定具(K1)と、
前記第1棚支柱(P1)と隣接する第2棚支柱(P2)に先端固定具(K1)と略同じ高さで中間係止金具(4)を連結する中間固定具(K2)と、
前記先端固定具(K1)及び中間固定具(K2)より下方であって第1棚支柱(P1)又は第2棚支柱(P2)に端末係止金具(3D)を連結する端末固定具(K3)と、
前記ベルト(B)の先端係止金具(3U)近傍位置に掛合していてベルト(B)の掛合部位を上段収納棚(F)の高さまで引き下げ可能な第1索体(8A)と、
前記ベルト(B)の中間係止金具(4)近傍位置に掛合していてベルト(B)の掛合部位を上段収納棚(F)の高さまで引き下げ可能な第2索体(8B)とを備えていることを特徴とする棚ガード装置。
【請求項2】
前記第1索体(8A)及び第2索体(8B)は紐の先端にベルト(B)に掛合するための嵌合部(8a、8b)が形成されており、
前記第1棚支柱(P1)には、第1索体(8A)の移動を案内する案内部材(21)と、第1索体(8A)を引き下げ位置で固定する止め具(22)とが設けられており、
前記第2棚支柱(P2)には、第2索体(8B)の移動を案内する案内部材(21)と、第2索体(8B)の下部を引き下げ位置で固定する止め具(22)とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の棚ガード装置。
【請求項3】
前記第1索体(8A)及び第2索体(8B)は紐の先端にベルト(B)に掛合するための嵌合部(8a、8b)が形成されており、
前記第2棚支柱(P2)には、第2索体(8B)の移動を案内する案内部材(21)と、第2索体(8B)の下部を引き下げ位置で固定する止め具(22)とが設けられており、
前記第1棚支柱(P1)には、第1索体(8A)の移動を案内する案内部材(21)と、第1索体(8A)の引っ張り方向を第1棚支柱(P1)に沿った方向から下段の収納棚(F)に沿った方向に案内する方向変換部材(23)が設けられ、前記第2棚支柱(P2)の近くであって前記下段の収納棚(F)の前面側に第1索体(8A)を引き下げ位置で固定する止め具(22)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の棚ガード装置。
【請求項4】
前記第1索体(8A)及び第2索体(8B)は紐の先端にベルト(B)に掛合するための嵌合部(8a、8b)が形成されており、
前記嵌合部(8a、8b)は、ベルト(B)の上縁に載置当接する上部(30b)と、ベルト(B)の側面に面接して挟む2枚の側壁(30a)とを有する嵌合部材(30)で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の棚ガード装置。
【請求項5】
前記第1索体(8A)及び第2索体(8B)は、止め具(22)に固定される末端部と嵌合部(8a、8b)との間に、引っ張り方向に弾性伸縮する伸縮部(25)が設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の棚ガード装置。
【請求項6】
前記棚支柱(P)に固定される台座(26)に上下2本のピン(27、28)を固着しており、台座(26)と下ピン(28)とで先端固定具(K1)を形成し、台座(26)と上ピン(27)とで中間固定具(K2)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の棚ガード装置。
【請求項7】
前後一対の棚支柱(P)を連結して支柱枠(W)を形成し、左右方向に間隔をおいて複数の支柱枠(W)を配置して上下複数段の収納棚(F)で連結して収納棚(F)を構成し、前側の棚支柱(P)とこれに隣接する前側の棚支柱(P)との間に棚ガードベルト(1)を張り渡す棚ガード装置(2)を設けた収納棚装置であって、
前記棚ガードベルト(1)は、1本のベルト(B)と、このベルト(B)の両端に装着していて棚支柱(P)側にベルト(B)を連結するための先端係止金具(3U)及び端末係止金具(3D)と、ベルト(B)の中途部に相対移動可能に嵌合していて棚支柱(P)側にベルト中間部(BS)を連結する中間係止金具(4)とを有しており、
第1棚支柱(P1)には上段の収納棚(F)より上側で先端係止金具(3U)を連結する先端固定具(K1)が設けられ、第2棚支柱(P2)には先端固定具(K1)と略同じ高さで中間係止金具(4)を連結する中間固定具(K2)が設けられ、第1棚支柱(P1)又は第2棚支柱(P2)には先端固定具(K1)及び中間固定具(K2)より下方であって端末係止金具(3D)を連結する端末固定具(K3)が設けられており、
前記ベルト(B)の先端係止金具(3U)近傍位置に掛合していてベルト(B)の掛合部位を上段収納棚(F)の高さまで引き下げ可能な第1索体(8A)と、前記ベルト(B)の中間係止金具(4)近傍位置に掛合していてベルト(B)の掛合部位を上段収納棚(F)の高さまで引き下げ可能な第2索体(8B)とを備えていることを特徴とする収納棚装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納棚の荷物の落下を防止する棚ガード装置及び棚ガード装置を設けた収納棚装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パレットラック等の収納棚装置は、複数本の平行な棚支柱に棚やビーム(以下「収納棚」という)を支持し、この収納棚に多くの荷物を載置して収納するものであり、この収納棚装置には、地震等で収納荷物がはみ出したり、落下したりしないように、収納棚の前面側に棚ガードベルトを配置する棚ガード装置が装備されている。
【0003】
収納荷物の落下を防止する技術として特許文献1の棚ガード装置及び棚ガード装置を設けた収納棚装置がある。
【0004】
この収納棚装置の技術は、構造物側の第1棚支柱に上下間隔をおいて一対の第1固定具を設け、第1棚支柱と平行な構造物側の第2棚支柱に第2固定具を設け、上下一対の第1固定具に1本のベルトの両端に装着した端末係止金具を連結し、前記ベルトの中途部に中間係止金具を設け、この中間係止金具を第2固定具に連結しており、前記第2棚支柱に上下間隔をおいて一対の第1固定具を設け、前記第1棚支柱に第2固定具を設け、上下一対の第1固定具に1本のベルトの両端に装着した端末係止金具を連結し、前記ベルトの中途部に中間係止金具を設け、この中間係止金具を第2固定具に連結しており、前記中間係止金具及び第2固定具は、一対の端末係止金具及び一対の第1固定具よりも下位に位置し、前記第2固定具は収納棚装置設置面で前記中間係止金具を着脱する高さに設けている(請求項8)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-99994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来技術は、2本の棚支柱間にベルトをV字形状にして斜めに張り渡すので、上下多段の収納棚上の各荷物に係合させることができるが、高い位置にある上段収納棚に対してはベルトの掛かりが少ないことや、上段収納棚の左右方向中途には荷物を載置できないという問題が生じる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした棚ガード装置及び棚ガード装置を設けた収納棚装置を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、高い位置にある上段の収納棚より上側で、ベルトを略水平姿勢に張ることができるようにした棚ガード装置を提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、高い位置にある上段の収納棚より上側で、ベルトを略水平姿勢に張ることができるようにした棚ガード装置を設けた収納棚装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明棚ガード装置における課題解決のための具体的手段は、上下複数段の収納棚Fを支持する棚支柱P間に棚ガードベルト1を張り渡す棚ガード装置であって、
1本のベルトBと、このベルトBの両端に装着していて棚支柱P側にベルトBを連結するための先端係止金具3U及び端末係止金具3Dと、ベルトBの中途部に相対移動可能に嵌合していて棚支柱P側にベルト中間部BSを連結する中間係止金具4とを有する棚ガードベルト1と、
上段の収納棚Fより上側で第1棚支柱P1に先端係止金具3Uを連結する先端固定具K1と、
前記第1棚支柱P1と隣接する第2棚支柱P2に先端固定具K1と略同じ高さで中間係止金具4を連結する中間固定具K2と、
前記先端固定具K1及び中間固定具K2より下方であって第1棚支柱P1又は第2棚支柱P2に端末係止金具3Dを連結する端末固定具K3と、
前記ベルトBの先端係止金具3U近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第1索体8Aと、
前記ベルトBの中間係止金具4近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第2索体8Bとを備えていることを特徴とする。
【0011】
本発明収納棚装置における課題解決のための具体的手段は、前後一対の棚支柱Pを連結して支柱枠Wを形成し、左右方向に間隔をおいて複数の支柱枠Wを配置して上下複数段の収納棚Fで連結して収納棚Fを構成し、前側の棚支柱Pとこれに隣接する前側の棚支柱Pとの間に棚ガードベルト1を張り渡す棚ガード装置2を設けた収納棚装置であって、
前記棚ガードベルト1は、1本のベルトBと、このベルトBの両端に装着していて棚支柱P側にベルトBを連結するための先端係止金具3U及び端末係止金具3Dと、ベルトBの中途部に相対移動可能に嵌合していて棚支柱P側にベルト中間部BSを連結する中間係止金具4とを有しており、
第1棚支柱P1には上段の収納棚Fより上側で先端係止金具3Uを連結する先端固定具K1が設けられ、第2棚支柱P2には先端固定具K1と略同じ高さで中間係止金具4を連結する中間固定具K2が設けられ、第1棚支柱P1又は第2棚支柱P2には先端固定具K1及び中間固定具K2より下方であって端末係止金具3Dを連結する端末固定具K3が設けられており、
前記ベルトBの先端係止金具3U近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第1索体8Aと、前記ベルトBの中間係止金具4近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第2索体8Bとを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明棚ガード装置によれば、高い位置にある上段の収納棚Fより上側で、ベルトBの先端から中途部までを略水平姿勢に張ることができ、荷物の出し入れをするときには、地上から第1索体8A及び第2索体8Bを介してベルトBを上段収納棚Fの高さまで引き下げることができる。
【0013】
また本発明収納棚装置によれば、ベルトBの先端から中途部までを高い位置にある上段の収納棚Fより上側で略水平姿勢に張って、上段収納棚Fの左右幅全域に荷物を載置してその落下を防止することができ、地上から第1索体8A及び第2索体8Bを介してベルトBを上段収納棚Fの高さまで引き下げて、荷物の出し入れの障害にならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態を示すベルト水平張り時の正面図である。
図2】ベルト水平張り時の要部の拡大正面図である。
図3】ベルト水平張り時の要部の拡大側面図である。
図4】ベルト水平張り時の全体斜視図である。
図5】先端固定具及び中間固定具の一体形の斜視図である。
図6】ベルト水平部引き下げ時の正面図である。
図7】ベルト水平部引き下げ時の要部の拡大正面図である。
図8】ベルト水平部引き下げ時の要部の拡大側面図である。
図9】本発明の第2実施形態を示すベルト水平張り時の正面図である。
図10】本発明の第3実施形態を示すベルト水平張り時の斜視図である。
図11】本発明の第4実施形態を示すベルト水平部引き下げ時の正面図である。
図12】本発明の第5実施形態を示す要部の正面図である。
図13図12のX-X線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1~8に第1実施形態を示しており、構造物である収納棚装置Eは、前後一対の棚支柱Pを連結して支柱枠Wを形成し、左右方向に間隔をおいて複数の支柱枠Wを配置して上下複数段の棚部材で連結して収納棚Fを構成し、前側の棚支柱Pとこれに隣接する前側の
棚支柱Pとの間に棚ガードベルト1Aを張り渡す棚ガード装置2を設けている。
【0017】
前記棚支柱Pは高さが約3~5mあり、最上段の収納棚Fは2~4.5mの高さに配置されており、各段の収納棚Fには多くの荷物Nが載置収納されるが、前記棚ガード装置2は最上段の収納棚Fに載置収納される荷物Nの落下防止用として構成されている。
【0018】
前記棚ガードベルト1Aは、センターバックル6付きの荷締用の1本のベルトBと、このベルトBの両端に装着していて棚支柱P側にベルトBを連結するための先端係止金具3U及び端末係止金具3Dと、ベルトBの中途部に相対移動可能に嵌合していて棚支柱P側にベルト中間部BSを連結する中間係止金具4とを有している。
【0019】
前記先端係止金具3U、端末係止金具3D及び中間係止金具4は、大小穴を結合しただるま形状の係合穴と、ベルトBが挿通する長穴とを形成した金具である。
【0020】
収納棚Fの荷物を出し入れする前側(間口側)の棚支柱Pは間隔を置いて平行に立設されており、実施形態では第1棚支柱P1及び第2棚支柱P2のみを示しているが、第2棚支柱P2に続いて第N棚支柱PNまで必要本数配置され、多数直列棚を構成することがある。
【0021】
前記第1棚支柱P1には上段の収納棚Fより上側に先端固定具K1が設けられ、第2棚支柱P2には先端固定具K1と略同じ高さに中間固定具K2が設けられ、第2棚支柱P2には中間固定具K2より下方に端末固定具K3が設けられている。
【0022】
前記ベルトBの先端に設けられた先端係止金具3Uは先端固定具K1に連結され、ベルトBの中途部に配置された中間係止金具4は中間固定具K2に連結され、ベルトBの端末の端末係止金具3Dは端末固定具K3に連結される。
【0023】
ベルトBは先端から中途部までは略水平に配置され、中間係止金具4で方向転換して、中途部から末端にかけて略垂直に配置される。中間固定具K2は先端固定具K1より僅かに上位に位置するが、中間係止金具4はだるま形状係合穴を中間固定具K2に係合させると、そのベルト挿通長穴は先端固定具K1と略同一高さになるので、ベルトBの先端から中途部までを略水平(水平姿勢張り状態)に配置できる。
【0024】
このベルトBの先端から中途部までの略水平部分は、最上段の収納棚Fより上方に位置し、収納される荷物の出っ張り、落下を十分に防止できる位置となる。また、ベルトBの中途部から末端にかけて略垂直部分は、ベルトBの端末係止金具3Dを端末固定具K3に連結するための着脱操作が容易になる高さ、例えば地上から1~2mの高さに配置され、ベルトBの先端から末端までの形状は”鈎”、”L字”形状になっている。
【0025】
前記ベルトBの先端係止金具3U近傍位置には第1索体8Aの上部が掛合していて、ベルトBとの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能になっており、また、前記ベルトBの中間係止金具4近傍位置には第2索体8Bの上部が掛合していて、ベルトBとの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能になっている。
【0026】
第1索体8A及び第2索体8Bは細長い紐であって、その各上部にある先端には丸めてベルトBに掛合するための嵌合部8a、8bが形成されており、その嵌合部8a、8bがベルトBに相対移動可能に嵌合している。
【0027】
前記第1棚支柱P1には、第1索体8Aの引っ張り移動を案内する案内部材21と、第1索体8Aを引き下げ位置で固定する止め具22とが設けられており、前記第2棚支柱P2には、第2索体8Bの引っ張り移動を案内する1又は複数個の案内部材21と、第2索体8Bの下部を引き下げ位置で固定する1又は2個の止め具22とが設けられている。
【0028】
前記止め具22はストレートピン、頭付きピン、ボルト等で形成されていて、第1索体8A、第2索体8Bの下部を巻き付けて結束できる。第1索体8A、第2索体8Bの下部端末に輪部を形成しておいて、止め具22に嵌合するように構成してもよい。
【0029】
棚ガードベルト1Aは、端末係止金具3Dを端末固定具K3に連結すると、ベルトBの先端から中途部までを略水平姿勢に張って荷物落下防止形態となる。荷物を出し入れするときは、端末係止金具3Dを端末固定具K3から離脱して、第1索体8A及び第2索体8Bを引っ張って、ベルトBの先端から中途部までの水平部分を上段の収納棚Fと同一高さまたはそれ以下まで引き下げて退避形態にする。このとき、引き下げられた第1索体8A及び第2索体8Bの下端を止め具22に止められる(図6、7、8)。
【0030】
棚ガードベルト1Aを荷物落下防止形態にしているとき、第1索体8A及び第2索体8Bの下端はフリー状態にしておいてもよいが、そのとき用に退避用止め具を設けておいてもよい。また、棚ガードベルト1Aを退避形態にしているとき、端末係止金具3Dはフリー状態にしておいてもよいが、そのとき用に退避用端末固定具を設けておいてもよい。
【0031】
図2、3、5において、前記先端固定具K1及び中間固定具K2は、棚支柱Pにボルト固定される台座に1本の頭付きピン(先端フランジ付きピン)を固着したもので形成できるが、ここではそれぞれ台座に上下2本の頭付きピンを固着して構成されている。
【0032】
即ち、先端固定具K1及び中間固定具K2は同一の固定具であり、棚支柱Pにボルト等の固着具を介して固定される台座26に上下2階段を形成し、前方突出量の大きい上段にピン27を固着し、低い下段にピン28を固着しており、台座26の下段と下ピン28とで先端固定具K1を形成し、台座26の上段と上ピン27とで中間固定具K2を形成している。
【0033】
多数直列棚の場合、端の第1棚支柱P1には先端固定具K1のみを必要とするが、中途部の第2棚支柱P2には中間固定具K2の下側に先端固定具K1を配置する必要があり、台座26を共用して上下2本のピン27、28を固着して一体化することにより構成を簡単にできる。
【0034】
端末固定具K3も棚支柱Pに嵌合してボルト固定される台座に上下2本の頭付きピンを固着して構成されており、上側の頭付きピンに荷物落下防止形態のときの端末係止金具3Dが係合される。そして端末固定具K3の下側の頭付きピンは第1索体8A及び第2索体8Bの下端連結用の止め具22を形成している。即ち、端末係止金具3Dと止め具22とが一体化されている。
【0035】
図9に第2実施形態を示しており、棚ガード装置2は第1実施形態の棚ガードベルト1Aと同様に、1本のベルトBと、このベルトBの両端に装着していて第1棚支柱P1側にベルトBを連結するための先端係止金具3U及び端末係止金具3Dと、ベルトBの中途部に相対移動可能に嵌合していて第2棚支柱P2側にベルト中間部BSを連結する中間係止金具4とを有する棚ガードベルト1Bと、上段の収納棚Fより上側で第1棚支柱P1に先端係止金具3Uを連結する先端固定具K1と、前記第1棚支柱P1と隣接する第2棚支柱P2に先端固定具K1と略同じ高さで中間係止金具4を連結する中間固定具K2と、前記ベルトBの先端係止金具3U近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第1索体8Aと、前記ベルトBの中間係止金具4近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第2索体8Bとを備えており、端末係止金具3Dを連結する端末固定具K3が先端固定具K1より下方であって第1棚支柱P1の下部に設けられている。
【0036】
即ち、第2実施形態では、棚ガードベルト1BはベルトBの先端から中途部までは略水平姿勢に配置され、中間係止金具4で方向転換して、中途部から末端にかけてたすき掛けに配置され、”フ”の字形状になっている。
【0037】
また、第2実施形態でも、第1棚支柱P1及び第2棚支柱P2に固着された固定具は、図5に示す台座26に2本のピン27、28を固着したものであり、第1棚支柱P1の先端固定具K1の上側のピン27と第2棚支柱P2の端末固定具K3の上側のピンとの間に補助棚ガードベルトYを掛け渡している。
【0038】
この補助棚ガードベルトYは、先端係止金具3U及び端末係止金具3Dを有するが中間係止金具4を備えていなく、斜め直線状に張られるものであり、前記棚ガードベルト1Bのたすき掛け部分とはX張りベルトとなり、収納棚Fの上段棚より下側の棚に収納される荷物のはみ出し防止及び落下防止をする。
【0039】
図10に示す第3実施形態は、棚ガード装置2の棚ガードベルト1Cは第1実施形態のものと同様であるが、第1索体8Aは第2索体8Bの2倍近い長さに形成されている。
【0040】
前記第1索体8A及び第2索体8Bは紐の先端にベルトBに掛合するための嵌合部8a、8bが形成されている。第2棚支柱P2には、第2索体8Bの引っ張り移動を案内する案内部材21と、第2索体8Bの下部を引き下げ位置で固定する止め具22とが設けられており、第2索体8BはベルトBの中間係止金具4近傍位置に掛合した嵌合部8bから止
め具22までの長さになっている。
【0041】
第1棚支柱P1には、第1索体8Aの引っ張り移動を案内する案内部材21と、第1索体8Aの引っ張り方向を第1棚支柱P1に沿った方向から下段の収納棚Fに沿った方向に案内する方向変換部材23が設けられ、前記第2棚支柱P2の近くであって前記下段の収納棚Fの前面側に第1索体8Aを引き下げ位置で固定する止め具22が設けられており、第1索体8AはベルトBの先端係止金具3U近傍位置に掛合した嵌合部8aから方向変換部材23で略直角に屈曲して第2棚支柱P2に近い位置の止め具22までの長さになっている。
【0042】
第1索体8A及び第2索体8Bは末端が互いに近い位置にあることにより、第1索体8Aの引き下げ操作と第2索体8Bの引き下げ操作とを、作業員は場所を移動せずに行うことが可能になる。
【0043】
なお、第2索体8Bを第1索体8Aの2倍近い長さに形成し、第2索体8Bを第1棚支柱P1及び第1索体8Aの端末の近傍から引き下げ操作及び解除操作がきるようにしてもよい。
【0044】
図11に示す第4実施形態は、棚ガード装置2の棚ガードベルト1Dは第1実施形態のものと略同様であるが、第1索体8A及び第2索体8Bは、止め具22に固定される下部末端部と先端の嵌合部8a、8bとの間に、引っ張り方向に弾性伸縮する伸縮部25が設けられている。
【0045】
伸縮部25は紐体の中途部にゴム紐を用いたり、紐体の末端に輪ゴムやコイルバネを連結したりして形成されており、ベルトBの略水平姿勢部分を上段収納棚Fの高さまで引き下げるために第1索体8A及び第2索体8Bを引き下げるときに伸縮部25が伸張し、末端部を止め具22に連結すると、伸縮部25の弾性収縮作用によって第1索体8A及び第2索体8Bの緩みが生じなく、末端部と止め具22の連結固定が確保される。
【0046】
前記第4実施形態において、第1索体8A及び第2索体8Bの両方に伸縮部25を設けておくと、各末端部を止め具22に連結したままで、ベルトBの略水平姿勢部分に第1索体8A及び第2索体8Bの伸縮部25の張力を掛けておくことができる。
【0047】
従って、ベルトBの末端を引き下げて緊張させると、伸縮部25の伸張を伴いながら、ベルトBの略水平姿勢部分を退避形態から荷物落下防止形態へ変更することができ、また、ベルトBの端末係止金具3Dを端末固定具K3から外して開放すると、伸縮部25の収縮を伴いながら、ベルトBの略水平姿勢部分を荷物落下防止形態から退避形態へ変更することができる。
【0048】
図12、13に示す第5実施形態は、棚ガード装置2の棚ガードベルト1Eは第4実施形態のものと略同様であり、索体8(第1索体8A及び第2索体8B)は伸縮部25を有するが、先端の嵌合部8a、8bにベルトBの2面を挟む平坦な側壁を有する嵌合部材30を用いている。
【0049】
前記索体8は、ベルトBに嵌合する先端の嵌合部材30と、この嵌合部材30にピン31を介して揺動可能に連結された索連結具32と、この索連結具32に一端が連結された索部材33と、この索部材33の他端と止め具22とを連結する伸縮部25とを有している。
【0050】
前記嵌合部材30は、合成樹脂、軽金属等で、2枚の平坦な側壁30aを狭い間隔tをおいて配置してその上部30bを連結した断面コ字状に形成されており、前記間隔tはベルトBのベルト厚さに近い寸法になっている。
【0051】
即ち、嵌合部材30はベルトBに嵌合すると、その上部30bがベルトBの上縁に載置当接すると、2枚の側壁30aがベルトBの側面に面接するように挟持することになり、ベルトBに張力の弛緩があっても、嵌合部材30内でのベルトBの変形を防止して、ベルトBの略水平姿勢部分の姿勢維持をする。
【0052】
前記嵌合部材30は、第1~4実施形態の棚ガード装置2の第1索体8A及び第2索体8Bの嵌合部8a、8bにも適用することができる。
【0053】
前記ピン31は断面コ字状の嵌合部材30の下部を閉じる役目と索連結具32を連結する役目をしており、索連結具32はピン31に嵌合するピン穴と、索部材33を挿通する
長穴32aとを有する。索連結具32は嵌合部材30に対して揺動するするので、索部材33の引っ張りにより嵌合部材30の上部30bがベルトBの上縁に当たる偏力を和らげ、図12に示す如く、荷物落下防止形態のときには両者の線当たりを可能にできる。
【0054】
前記索部材33は帯紐、ベルトを輪形状にしており、上部が索連結具32の長穴32aに挿通され、下部には伸縮部25を形成するゴム紐が挿通されている。伸縮部25のゴムも輪形状であって、上部が索部材33の下部に挿通され、下部が止め具22に嵌合されている。なお、索部材33及び伸縮部25を1本のゴム紐又はコイルバネ等で形成することも可能である。
【0055】
図12に示す第5実施形態の棚ガード装置2は、第1棚支柱P1(第2棚支柱P2も同様)には、上段の収納棚Fより下方であるが、前記各実施形態の中段収納棚Fより上方位置に端末固定具K3及び止め具22が設けられている。
【0056】
前記索体8は、ベルトBの略水平姿勢部分を荷物落下防止形態にするときも退避形態にするときもベルトBに引っ掛けたままであり、止め具22への末端部の連結・解除を必要としないので、止め具22を地上から1~2mの高い位置に配置することができる。また、この地上から1~2mの範囲内であれば、棚ガードベルト1Aの端末係止金具3Dを端末固定具K3に連結することも十分に可能である。
【0057】
前述した棚ガード装置の実施形態においては、上下複数段の収納棚Fを支持する棚支柱P間に棚ガードベルト1を張り渡す棚ガード装置であって、1本のベルトBと、このベルトBの両端に装着していて棚支柱P側にベルトBを連結するための先端係止金具3U及び端末係止金具3Dと、ベルトBの中途部に相対移動可能に嵌合していて棚支柱P側にベルト中間部BSを連結する中間係止金具4とを有する棚ガードベルト1と、上段の収納棚Fより上側で第1棚支柱P1に先端係止金具3Uを連結する先端固定具K1と、前記第1棚支柱P1と隣接する第2棚支柱P2に先端固定具K1と略同じ高さで中間係止金具4を連結する中間固定具K2と、前記先端固定具K1及び中間固定具K2より下方であって第1棚支柱P1又は第2棚支柱P2に端末係止金具3Dを連結する端末固定具K3と、前記ベルトBの先端係止金具3U近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第1索体8Aと、前記ベルトBの中間係止金具4近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第2索体8Bとを備えている。
【0058】
この構成によって、高い位置にある上段の収納棚Fより上側で、ベルトBの先端から中途部までを略水平姿勢に張ることができ、上段収納棚Fの左右幅全域に荷物を載置してその落下を防止することができ、荷物の出し入れをするときには、地上から第1索体8A及び第2索体8Bを介してベルトBを上段収納棚Fの高さまで引き下げることができる。
【0059】
前述した棚ガード装置の実施形態においては、前記第1索体8A及び第2索体8Bは紐の先端にベルトBに掛合するための嵌合部8a、8bが形成されており、前記第1棚支柱P1には、第1索体8Aの移動を案内する案内部材21と、第1索体8Aを引き下げ位置で固定する止め具22とが設けられており、前記第2棚支柱P2には、第2索体8Bの移動を案内する案内部材21と、第2索体8Bの下部を引き下げ位置で固定する止め具22とが設けられている。
【0060】
この構成によって、ベルトBの略水平姿勢部分を上段収納棚Fの高さまで引き下げるための第1索体8A及び第2索体8Bを簡単かつ容易に構成することができる。
【0061】
前述した棚ガード装置の実施形態においては、前記第1索体8A及び第2索体8Bは紐の先端にベルトBに掛合するための嵌合部8a、8bが形成されており、前記第2棚支柱P2には、第2索体8Bの移動を案内する案内部材21と、第2索体8Bの下部を引き下げ位置で固定する止め具22とが設けられており、前記第1棚支柱P1には、第1索体8Aの移動を案内する案内部材21と、第1索体8Aの引っ張り方向を第1棚支柱P1に沿った方向から下段の収納棚Fに沿った方向に案内する方向変換部材23が設けられ、前記第2棚支柱P2の近くであって前記下段の収納棚Fの前面側に第1索体8Aを引き下げ位置で固定する止め具22が設けられている。
【0062】
この構成によって、ベルトBの略水平姿勢部分を上段収納棚Fの高さまで引き下げるた
めの第1索体8A及び第2索体8Bを簡単かつ容易に構成することができ、第1索体8A及び第2索体8Bの引っ張り操作する末端部を近づけておくことができる。
【0063】
前述した棚ガード装置の実施形態においては、前記第1索体8A及び第2索体8Bは紐の先端にベルトBに掛合するための嵌合部8a、8bが形成されており、前記嵌合部8a、8bは、ベルトBの上縁に載置当接する上部30bと、ベルトBの側面に面接して挟む2枚の側壁30aとを有する嵌合部材30で形成されている。
【0064】
この構成によって、2枚の側壁30aがベルトBの側面に面接するように挟持でき、ベルトBの張力に弛緩があっても、嵌合部材30内でのベルトBの変形を防止して、ベルトBの略水平姿勢部分の姿勢維持ができる。
【0065】
前述した棚ガード装置の実施形態においては、前記第1索体8A及び第2索体8Bは、止め具22に固定される末端部と嵌合部8a、8bとの間に、引っ張り方向に弾性伸縮する伸縮部25が設けられている。
【0066】
この構成によって、第1索体8A及び第2索体8Bを引っ張り操作したあとでも、ベルトBの略水平姿勢部分を上段収納棚Fの高さまで引き下げる力を維持しておくことができ、かつ末端部と止め具22の連結固定が確保できる。また、第1索体8A及び第2索体8Bの末端部を止め具22に連結しておいたまま、ベルトBの緊張・解放でその略水平姿勢部分の上下位置変更をさせることができる。
【0067】
前述した棚ガード装置の実施形態においては、前記棚支柱Pに固定される台座26に上下2本のピン27、28を固着しており、台座26と下ピン28とで先端固定具K1を形成し、台座26と上ピン27とで中間固定具K2を形成している。
【0068】
この構成によって、先端固定具K1及び中間固定具K2を台座26を共用して簡単に構成できる。
【0069】
前述した収納棚装置の実施形態においては、前後一対の棚支柱Pを連結して支柱枠Wを形成し、左右方向に間隔をおいて複数の支柱枠Wを配置して上下複数段の棚部材で連結して収納棚Fを構成し、前側の棚支柱Pとこれに隣接する前側の棚支柱Pとの間に棚ガードベルト1を張り渡す棚ガード装置2を設けた収納棚装置であって、前記棚ガードベルト1は、1本のベルトBと、このベルトBの両端に装着していて棚支柱P側にベルトBを連結するための先端係止金具3U及び端末係止金具3Dと、ベルトBの中途部に相対移動可能に嵌合していて棚支柱P側にベルト中間部BSを連結する中間係止金具4とを有しており、第1棚支柱P1には上段の収納棚Fより上側で先端係止金具3Uを連結する先端固定具K1が設けられ、第2棚支柱P2には先端固定具K1と略同じ高さで中間係止金具4を連結する中間固定具K2が設けられ、第1棚支柱P1又は第2棚支柱P2には先端固定具K1及び中間固定具K2より下方であって端末係止金具3Dを連結する端末固定具K3が設けられており、前記ベルトBの先端係止金具3U近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第1索体8Aと、前記ベルトBの中間係止金具4近傍位置に掛合していてベルトBの掛合部位を上段収納棚Fの高さまで引き下げ可能な第2索体8Bとを備えている。
【0070】
この構成によって、収納棚Fが多数段及び多数列ある収納棚装置において、その前面側に棚ガード装置2を設けて、ベルトBの先端から中途部までを高い位置にある上段の収納棚Fより上側で略水平姿勢に張って、上段収納棚Fの左右幅全域に荷物を載置してその落下を防止することができ、地上から第1索体8A及び第2索体8Bを介してベルトBを上段収納棚Fの高さまで引き下げて、荷物の出し入れの障害にならないようにすることができる。
【0071】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
【0072】
例えば、第1索体8A及び第2索体8Bは、紐の先端を丸めた嵌合部8a、8bの代わりにフック形状にしてもよい。
【0073】
先端固定具K1及び中間固定具K2は、台座26を上下2階段の代わりに平坦に形成して、上ピン27を下ピン28より長くしておいてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 棚ガードベルト
2 棚ガード装置
3D 端末係止金具
3U 先端係止金具
4 中間係止金具
6 センターバックル
8A 第1索体
8B 第2索体
8a、8b 嵌合部
21 案内部材
22 止め具
23 方向変換部材
25 伸縮部
26 台座
27、28 ピン
30 嵌合部材
30a 側壁
30b 上部
31 ピン
32 索連結具
33 索部材
B ベルト
BS ベルト中間部
E 収納棚装置
F 収納棚
K1 先端固定具
K2 中間固定具
K3 端末固定具
N 荷物
P 棚支柱
P1 第1棚支柱
P2 第1棚支柱
t 間隔
W 支柱枠
Y 補助棚ガードベルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13