(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024013916
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】端末装置のためのアプリケーションプログラム、端末装置、及び、端末装置によって実行される方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240125BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20240125BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
G06F3/12 324
G06F3/12 303
G06F3/12 373
G06F3/12 344
G06F3/12 378
G06F3/12 335
G06F3/12 359
G06F3/12 356
G06Q30/02 470
B41J29/38 204
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116347
(22)【出願日】2022-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 弘和
【テーマコード(参考)】
2C061
5L049
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061HK05
2C061HN15
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】従来とは異なる手法を利用して、プリンタに関係するサービスへの加入をユーザに促すことが可能な技術を提供する。
【解決手段】端末装置は、印刷指示を取得する毎に、印刷データをプリンタに送信し、印刷履歴情報をメモリに記憶する。端末装置は、メモリ内の印刷履歴情報に基づいて、端末装置のユーザが、ビジネスの用途でプリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途でプリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する。端末装置は、ユーザがビジネスユーザであると判断する場合に、プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを表示し、ユーザが非ビジネスユーザであると判断される場合に、通知メッセージを表示部に表示しない。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置のためのアプリケーションプログラムであって、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
印刷指示が取得される毎に、印刷データをプリンタに送信する印刷データ送信部と、
前記印刷指示が取得される毎に、印刷履歴情報を前記端末装置のメモリに記憶する記憶制御部と、
前記メモリ内の前記印刷履歴情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、ビジネスの用途で前記プリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途で前記プリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する判断部と、
前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを前記端末装置の表示部に表示させ、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない表示制御部と、
として機能させる、アプリケーションプログラム。
【請求項2】
前記印刷履歴情報は、印刷対象の画像を表わすファイルのファイル名を含み、
前記判断部は、
前記メモリに記憶されている複数個の印刷履歴情報のうち、ビジネスの用途で使用される所定の用語を含むファイル名を含む印刷履歴情報の個数が第1の個数以上である場合に、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断し、
前記複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定の用語を含む前記ファイル名を含む前記印刷履歴情報の個数が前記第1の個数未満である場合に、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断する、請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記印刷履歴情報は、印刷対象の画像を表わすファイルの拡張子を含み、
前記判断部は、
前記メモリに記憶されている複数個の印刷履歴情報のうち、ビジネスの用途で使用される所定の拡張子を含む印刷履歴情報の個数が第2の個数以上である場合に、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断し、
前記複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定の拡張子を含む印刷履歴情報の個数が前記第2の個数未満である場合に、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断する、請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記印刷履歴情報は、印刷対象の画像がビジネスの用途で使用される所定のマークを含むのか否かに関連するマーク情報を含み、
前記判断部は、
前記メモリに記憶されている複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定のマークを含むことに関連する前記マーク情報を含む印刷履歴情報の個数が第3の個数以上である場合に、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断し、
前記複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定のマークを含むことに関連する前記マーク情報を含む印刷履歴情報の個数が前記第3の個数未満である場合に、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断する、請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記表示制御部は、
第1の印刷指示が取得され、かつ、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断され、かつ、前記第1の印刷指示に対応する印刷対象の画像を表わすファイルの拡張子がビジネスの用途で使用される所定の拡張子である場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させ、
前記第1の印刷指示が取得され、かつ、前記ファイルの前記拡張子が前記所定の拡張子でない場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない、請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
前記表示制御部は、第2の印刷指示が取得され、かつ、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記第2の印刷指示に従った印刷データが前記プリンタに送信される前に、前記通知メッセージと、前記第2の印刷指示に対応する印刷対象の画像と、を含むプレビュー画面を前記表示部に表示させる、請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項7】
前記表示制御部は、第3の印刷指示が取得され、かつ、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断され、かつ、前記第3の印刷指示に従った印刷データが前記プリンタに送信された後に、前記プリンタから印刷完了通知が受信される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させる、請求項1に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項8】
前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記プリンタから、前記プリンタ内の消耗品の残量を示す残量情報を受信する残量情報受信部として機能させ、
前記表示制御部は、
前記プリンタから受信される前記残量情報によって示される前記残量が閾値以下である場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させ、
前記プリンタから受信される前記残量情報によって示される前記残量が前記閾値よりも大きい場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない、請求項7に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項9】
端末装置であって、
メモリと、
表示部と、
印刷指示が取得される毎に、印刷データをプリンタに送信する印刷データ送信部と、
前記印刷指示が取得される毎に、印刷履歴情報を前記メモリに記憶する記憶制御部と、
前記メモリ内の前記印刷履歴情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、ビジネスの用途で前記プリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途で前記プリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する判断部と、
前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを前記表示部に表示させ、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない表示制御部と、
を備える、端末装置。
【請求項10】
端末装置によって実行される方法であって、
印刷指示が取得される毎に、印刷データをプリンタに送信する印刷データ送信ステップと、
前記印刷指示が取得される毎に、印刷履歴情報を前記端末装置のメモリに記憶する記憶制御ステップと、
前記メモリ内の前記印刷履歴情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、ビジネスの用途で前記プリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途で前記プリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する判断ステップと、
前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを前記端末装置の表示部に表示させ、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない表示制御ステップと、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、プリンタに関係するサービスへの加入をユーザに促すメッセージを端末装置に表示させる技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、MFPと情報管理サーバと配送管理サーバとを備えるトナー自動発注システムが開示されている。MFPは、トナーローが発生し、トナーローが発生していることを示す情報を表示する。そして、MFPは、トナー配送契約が契約されていない場合に、トナー配送契約を勧める画面を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、従来とは異なる手法を利用して、プリンタに関係するサービスへの加入をユーザに促すことが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、端末装置のためのアプリケーションプログラムを開示する。前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、印刷指示が取得される毎に、印刷データをプリンタに送信する印刷データ送信部と、前記印刷指示が取得される毎に、印刷履歴情報を前記端末装置のメモリに記憶する記憶制御部と、前記メモリ内の前記印刷履歴情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、ビジネスの用途で前記プリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途で前記プリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する判断部と、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを前記端末装置の表示部に表示させ、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない表示制御部と、として機能させてもよい。
【0006】
上記の構成によると、端末装置は、端末装置のユーザがビジネスユーザであると判断する場合に、通知メッセージを表示する。従って、端末装置は、ビジネスユーザに対してサービスへの加入を効果的に促すことができる。
【0007】
上記の端末装置そのもの、及び、上記アプリケーションプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体も新規で有用である。また、上記の端末装置によって実行される方法も新規で有用である。また、上記の端末装置とプリンタとを備える通信システムも新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】第1実施例~第3実施例に係る印刷処理のフローチャートを示す。
【
図3】ドキュメントファイル印刷時に携帯端末に表示される各画面の一例を示す図である。
【
図4】写真ファイル印刷時に携帯端末に表示される各画面の一例を示す図である。
【
図5】第4実施例に係る印刷処理のフローチャートを示す。
【
図6】第4実施例において、ドキュメントファイル印刷時に携帯端末に表示される各画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施例)
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、携帯端末100と、サーバ200と、アクセスポイント6と、を備える。以下では、アクセスポイント6を「AP6」と記載する。プリンタ10と携帯端末100とは、AP6に接続されている。プリンタ10と携帯端末100とは、AP6を介して、通信可能である。サーバ200は、インターネット4に接続されている。プリンタ10、携帯端末100、及び、サーバ200は、インターネット4を介して、通信可能である。サーバ200は、プリンタ10に関係するサービスを提供する。本実施例では、当該サービスは、定額制の印刷サービス(以下では、「定額制サービス」と記載する。)である。
【0010】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(例えば携帯端末100の周辺装置)である。変形例では、プリンタ10は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、デバイス名「DV1」を有する。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、通信インターフェース20と、制御部30と、を備える。
【0011】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示させるディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネル(即ちユーザの操作を受け付ける操作部)としても機能する。
【0012】
印刷実行部16は、インクジェット方式の印刷機構を備える。印刷実行部16には、インクを収容するカートリッジ18が着脱可能に装着される。印刷実行部16は、カートリッジ18内のインクを利用して、印刷を実行する。カートリッジには、定額制サービスの提供を受けているときにのみ利用可能な専用カートリッジと、定額制サービスの提供を受けていないときに利用可能な汎用カートリッジと、が存在する。なお、印刷実行部16は、レーザ方式等の印刷機構を備えてもよい。
【0013】
通信I/F20は、AP6に接続されている。通信I/F20は、無線I/Fである。
【0014】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。
【0015】
(携帯端末100の構成)
携帯端末100は、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、タブレットPC等の可搬型の端末である。携帯端末100は、操作部112と、表示部114と、通信I/F120と、制御部130と、を備える。
【0016】
操作部112は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部112を操作することによって、様々な指示を携帯端末100に入力することができる。表示部114は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部114は、ユーザから指示を受け付けるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。通信I/F120は、無線I/Fである。
【0017】
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に格納されているプログラム136、138に従って、様々な処理を実行する。メモリ134は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ134は、OS(Operating Systemの略)プログラム136と、プリントアプリケーション138と、を記憶する。以下では、プリントアプリケーション138のことを「アプリ138」と記載する。OSプログラム136は、携帯端末100の基本的な動作を制御するためのプログラムである。アプリ138は、携帯端末100を利用して、プリンタ10に印刷を実行させるためのアプリケーションである。メモリ134は、さらに、履歴テーブル140を記憶している。履歴テーブル140には、1以上の印刷履歴情報が記憶される。印刷履歴情報は、印刷の履歴を示す情報である。本実施例では、印刷対象の画像を表わすファイルのファイル名が印刷履歴情報である。本実施例では、履歴テーブル140は、30個の印刷履歴情報を記憶することができるように構成されている。
【0018】
(サーバ200の構成)
サーバ200は、プリンタ10のベンダによってインターネット4上に設置される。なお、変形例では、サーバ200は、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット4上に設置されてもよい。別の変形例では、プリンタ10のベンダは、サーバ200のハードウェアを自前で準備せず、外部のクラウドコンピューティングサービスが提供する環境を利用してもよい。この場合、プリンタ10のベンダは、サーバ200のプログラム(即ちソフトウェア)を準備し、それを上記の環境に導入することによって、サーバ200を実現してもよい。サーバ200は、プリンタ10に関係するサービス(即ち定額制サービス)を提供する。定額制サービスは、所定期間(例えば、1ヶ月)における印刷枚数が契約印刷枚数(例えば1000枚)以下の場合、予め決められた金額を支払うサービスである。定額制サービスは、プリンタ10の印刷実行部16に装着されている専用カートリッジの残量が所定残量以下になる場合に、新たな専用カートリッジを自動的に発送するサービスを含む。また、サーバ200は、ユーザが定額制サービスに加入する場合に、専用カートリッジを当該ユーザ宛に発送する。なお、変形例では、サーバ200は、定額制サービスに代えて、所定期間(例えば、1ヶ月)における印刷枚数に応じた金額を支払うサービスである従量制の印刷サービスを提供してもよい。
【0019】
(印刷処理:
図2)
図2~
図4を参照して、携帯端末100のCPU132がアプリ138に従って実行する印刷処理について説明する。CPU132は、印刷実行部16に装着されているカートリッジ18が汎用カートリッジである場合に、
図2の処理を実行する。CPU132は、アプリ138が起動される場合に、トップ画面SC1を表示部114に表示させ、
図2の処理を開始する。
図3に示すように、トップ画面SC1は、デバイス選択欄DSと、ドキュメント印刷ボタンB1と、写真印刷ボタンB2と、を含む。デバイス選択欄DSは、印刷を実行させるプリンタを選択するための欄である。デバイス選択欄DSには、選択済のプリンタのデバイス名(例えば、デバイス名「DV1」)が表示される。ドキュメント印刷ボタンB1は、所定の拡張子を含むドキュメントファイルによって表される画像を印刷するためのボタンである。所定の拡張子は、ビジネスの用途で使用される拡張子であり、例えば、docx、xlsx、pptx、pdfである。写真印刷ボタンB2は、写真ファイルによって表される画像を印刷するためのボタンである。所定の拡張子以外の拡張子は、ビジネスの用途で使用される可能性が低い拡張子であり、jpeg、png、gifである。以下では、印刷を実行させるプリンタとしてプリンタ10が選択されている状況を例に説明する。
【0020】
図2のS10において、CPU132は、ドキュメント印刷ボタンB1が選択されたのか否かを判断する。CPU132は、ドキュメント印刷ボタンB1が選択される場合に、S10でYESと判断して、S20に進む。一方、CPU132は、写真印刷ボタンB2が選択される場合に、S10でNOと判断して、S50に進む。なお、CPU132は、ドキュメント印刷ボタンB1又は写真印刷ボタンB2が選択される場合に、印刷指示を取得したと判断する。
【0021】
S20において、CPU132は、第1ファイル選択画面SC2を表示部114に表示させる。
図3に示すように、第1ファイル選択画面SC2は、1以上のドキュメント選択ボタンを含む。ドキュメント選択ボタンは、ドキュメントファイルのファイル名と、当該ドキュメントファイルの拡張子と、を含む。
【0022】
図2のS22において、CPU132は、第1ファイル選択画面SC2上のドキュメント選択ボタンの選択を受付けると、S24において、第1プレビュー画面SC3を表示部14に表示させる。
図3に示すように、第1プレビュー画面SC3は、プレビュー画像Pv1と、印刷ボタンB3と、設定ボタンB4と、を含む。設定ボタンB4は、印刷設定(例えば用紙サイズ等)を変更するためのボタンである。プレビュー画像Pv1は、S22で選択されたドキュメント選択ボタンによって指定されるファイル(以下では、「対象ドキュメントファイル」と記載する)によって表される画像である。例えば、第1ファイル選択画面SC2上の「Aの仕様書.docx」に対応するドキュメント選択ボタンが選択される場合、プレビュー画像Pv1は、社外秘マークM1と、テキストT1(「abcd」)と、を含む。
【0023】
図2のS26において、CPU132は、印刷ボタンB3が選択されることを監視する。CPU132は、印刷ボタンB3が選択される場合に、S26でYESと判断し、S28に進む。
【0024】
S28において、CPU132は、対象ドキュメントファイルに対応する印刷データを生成し、生成済みの印刷データをプリンタ10に送信する。プリンタ10は、携帯端末100から印刷データを受信すると、受信済みの印刷データに従った印刷を実行する。そして、プリンタ10は、カートリッジ18の残量を特定し、特定済みの残量を示す残量情報を含む印刷完了通知を携帯端末100に送信する。
【0025】
S30において、CPU132は、プリンタ10から印刷完了通知を受信する。S32において、CPU132は、履歴テーブル140に記憶されている印刷履歴情報の総数(以下では、「履歴総数」と記載する)が所定総数(例えば、30個)と同じであるのか否かを判断する。CPU132は、履歴総数が所定総数と同じである場合(S32でYES)に、S34に進む。一方、CPU132は、履歴総数が所定総数と同じでない場合(S32でNO)に、S62に進む。
【0026】
S34において、CPU132は、S30で受信した印刷完了通知に含まれる残量情報によって示される残量が閾値(例えば、「30」)以下であるのか否かを判断する。CPU132は、残量が閾値以下である場合(S34でYES)に、S36に進み、残量が閾値よりも大きい場合(S34でNO)に、S62に進む。
【0027】
S36において、CPU132は、履歴テーブル140を利用して、携帯端末100のユーザが、ビジネスの用途でプリンタ10に印刷を実行させるビジネスユーザであるのか否かを判断する。本実施例では、CPU132は、履歴テーブル140において、ビジネスの用途で使用される所定の用語を含む印刷履歴情報の割合(以下では、「ファイル割合」と記載する)が、第1所定割合(例えば、70%)以上であるのか否かを判断する。即ち、CPU132は、履歴テーブル140において、所定の用語を含む印刷履歴情報の個数が、第1の所定個数(例えば、21個)以上であるのか否かを判断する。なお、所定の用語は、CPU132のメモリ134に予め記憶されており、例えば、仕様書、資料、会議、企画等である。CPU132は、ファイル割合が第1所定割合未満である場合に、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断し(S36でYES)、S38に進む。一方、CPU132は、ファイル割合が第1所定割合以上である場合に、携帯端末100のユーザがビジネス以外の用途でプリンタ10に印刷を実行させる非ビジネスユーザであると判断し(S36でNO)、S62に進む。
【0028】
S38において、CPU132は、第1完了画面SC4を表示部114に表示させる。
図3に示すように、第1完了画面SC4は、印刷か完了したことを示す完了メッセージMS1と、定額制サービスへの加入を促すための通知メッセージMS2と、登録ボタンB5と、を含む。登録ボタンB5は、定額制サービスの登録ページにアクセスするためのボタンである。即ち、携帯端末100のユーザは、登録ボタンB5を選択することによって、定額制サービスに加入することができる、CPU132は、S38が終了すると、S40に進む。
【0029】
S40において、CPU132は、印刷履歴情報をメモリ134の履歴テーブル140に記憶する。具体的には、CPU132は、印刷対象の画像を表わす対象ドキュメントファイルのファイル名(例えば、Aの仕様書、説明資料等)を履歴テーブル140に記憶する。なお、CPU132は、30個の印刷履歴情報が履歴テーブル140に記憶されている場合、最古の印刷履歴情報に対応するファイル名を、対象ドキュメントファイルのファイル名で上書きする。CPU132は、S40が終了すると、
図2の処理を終了する。
【0030】
S10でNOと判断された後のS50において、CPU132は、第2ファイル選択画面SC12を表示部114に表示させる。
図4に示すように、第2ファイル選択画面SC12は、1以上の写真ファイルのそれぞれに対応する1以上の写真選択ボタンを含む。写真選択ボタンの下には、写真ファイルのファイル名と、当該写真ファイルの拡張子と、が表示されている。
【0031】
図2のS52において、CPU132は、第2ファイル選択画面SC12上の写真選択ボタンの選択を受付けると、S54において、第2プレビュー画面SC13を表示部114に表示させる。
図4に示すように、第2プレビュー画面SC13は、プレビュー画像Pv2と、印刷ボタンB3と、設定ボタンB4と、を含む。プレビュー画像Pv2は、S52で選択された写真ファイルボタンによって指定される写真ファイル(以下では、「対象写真ファイル」と記載する)によって表される画像である。例えば、第2ファイル選択画面SC12上の「バス.jpeg」に対応する写真ファイルボタンが選択される場合、プレビュー画像Pv2には、写真ファイル「バス.jpeg」によって表される画像(バス)が表示される。
【0032】
図2のS56において、CPU132は、印刷ボタンB3が選択されることを監視する。CPU132は、印刷ボタンB3が選択される場合に、S56でYESと判断し、S58に進む。
【0033】
S58において、CPU132は、対象写真ファイルに対応する印刷データを生成し、生成済みの印刷データをプリンタ10に送信する。プリンタ10は、携帯端末100から印刷データを受信すると、受信済みの印刷データに従った印刷を実行する。そして、プリンタ10は、カートリッジ18の残量を特定し、特定済みの残量を示す残量情報を含む印刷完了通知を携帯端末100に送信する。
【0034】
S60において、CPU132は、プリンタ10から印刷完了通知を受信する。CPU132は、S60が終了すると、S62に進む。
【0035】
S62において、CPU132は、第2完了画面SC5を表示部114に表示させる。
図3、
図4に示すように、第2完了画面SC5は、完了メッセージMS1を含む。即ち、第2完了画面SC5は、通知メッセージMS2と、登録ボタンB5と、を含まない。CPU132は、S62が終了すると、S40に進む。S10でNOと判断された後のS40において、CPU132は、対象写真ファイルのファイル名(例えば、自転車、バス等)を印刷履歴情報として履歴テーブル140に記憶する。
【0036】
(本実施例の効果)
上記の構成によると、携帯端末100は、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断する場合(
図2のS36でYES)に、通知メッセージMS2(
図3参照)を表示する(S38)。従って、携帯端末100は、ビジネスユーザに対して定額制サービスへの加入を効果的に促すことができる。
【0037】
また、携帯端末100は、メモリ134に記憶されている30個の印刷履歴情報のうち、所定の用語を含むファイル名を含む印刷履歴情報の個数が第1の所定個数(本実施例では、21個)以上である場合(
図2のS36でYES)に、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断し、複数個の印刷履歴情報のうち、所定の用語を含むファイル名を含む印刷履歴情報の個数が第1の所定個数未満である場合(
図2のS36でNO)に、携帯端末100のユーザが非ビジネスユーザであると判断する。携帯端末100のユーザがビジネスユーザである場合、携帯端末100のユーザが非ビジネスユーザである場合と比較して、所定の用語を含むファイル名を含むファイルによって表される画像の印刷が実行される頻度が高くなる。従って、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであるのか否かを適切に判断することができる。
【0038】
また、携帯端末100は、印刷指示が取得され、かつ、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断され、かつ、印刷指示に対応する印刷対象の画像を表わすファイルの拡張子がビジネスの用途で使用される所定の拡張子である場合(
図2のS10でYES、S36でYES)に、通知メッセージMS2(
図3参照)を表示し(S38)、印刷指示が取得され、かつ、ファイルの拡張子が所定の拡張子でない場合(S10でNO)に、通知メッセージMS2を表示しない(S62)。印刷対象のファイルの拡張子が所定の拡張子である場合、印刷対象のファイルの拡張子が所定の拡張子でない場合と比較して、携帯端末100のユーザがビジネスユーザである可能性が高い。従って、ビジネスユーザに対して定額制サービスへの加入を効果的に促すことができる。
【0039】
また、携帯端末100は、印刷指示が取得され、かつ、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断され、かつ、プリンタ10から印刷完了通知を受信する場合(S10でYES、S30、S36でYES)に、通知メッセージMS2(
図3参照)を表示する(S38)。携帯端末100のユーザは、携帯端末100がプリンタ10から印刷完了通知を受信したタイミングにおいて、携帯端末100の表示部114を見ている可能性が高い。従って、ビジネスユーザに対して定額制サービスへの加入をより効果的に促すことができる。
【0040】
また、携帯端末100は、プリンタ10から受信される残量情報によって示される残量が閾値以下である場合(S34でYES)に、通知メッセージMS2(
図3参照)を表示し(S38)、残量が閾値よりも大きい場合(S34でNO)に、通知メッセージMS2を表示しない(S62)。残量が閾値以下である場合、残量が閾値よりも大きい場合と比較して、携帯端末100のユーザが、定額制サービスに加入する可能性が高い。従って、ビジネスユーザに対して定額制サービスへの加入をより効果的に促すことができる。
【0041】
(対応関係)
携帯端末100が、「端末装置」の一例である。第1の所定個数が、「第1の個数」の一例である。カートリッジ18が、「消耗品」の一例である。
【0042】
図2のS28、S58が、「印刷データ送信部」によって実行される処理の一例である。
図2のS36が、「判断部」によって実行される処理の一例である。
図2のS38、S62が、「表示制御部」によって実行される処理の一例である。
【0043】
(第2実施例)
第2実施例では、携帯端末100のメモリ134の履歴テーブル140に記憶される情報、及び、
図2のS36、S40で実行される処理の内容が、第1実施例と異なる。以下では、第1実施例と異なる構成のみを説明する。
【0044】
図1に示すように、本実施例の携帯端末100のメモリ134の履歴テーブル140には、拡張子(docx、jpeg等)が印刷履歴情報として記憶されている。
【0045】
図2のS36において、CPU132は、履歴テーブル140において、ビジネスの用途で使用される所定の拡張子(即ち、docx、xlsx、pptx、pdf)を含む印刷履歴情報の割合(以下では、「拡張子割合」と記載する)が、第2所定割合(例えば、80%)以上であるのか否かを判断する。即ち、CPU132は、履歴テーブル140において、所定の拡張子を含む印刷履歴情報の個数が、第2の所定個数(例えば、24個)以上であるのか否かを判断する。CPU132は、拡張子割合が第2所定割合以上である場合に、S36でYESと判断し、S38に進む。一方、CPU132は、拡張子割合が第2所定割合未満である場合に、S36でNOと判断し、S62に進む。
【0046】
S10でYESと判断された後のS40において、CPU132は、対象ドキュメントファイルの拡張子(例えば、docx等)を履歴テーブル140に記憶する。また、S10でNOと判断された後のS40において、CPU132は、対象写真ファイルの拡張子(例えば、jpeg等)を履歴テーブル140に記憶する。CPU132は、S40が終了すると、
図2の処理を終了する。
【0047】
上述のように、携帯端末100は、メモリ134に記憶されている30個の印刷履歴情報のうち、所定の拡張子を含む印刷履歴情報の個数が第2の所定個数(本実施例では、24個)以上である場合(
図2のS36でYES)に、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断し、複数個の印刷履歴情報のうち、所定の拡張子を含む印刷履歴情報の個数が第2の所定個数未満である場合(
図2のS36でNO)に、携帯端末100のユーザが非ビジネスユーザであると判断する。携帯端末100のユーザがビジネスユーザである場合、携帯端末100のユーザが非ビジネスユーザである場合と比較して、所定の拡張子に対応するファイルによって表される画像の印刷が実行される頻度が高くなる。従って、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであるのか否かを適切に判断することができる。
【0048】
(対応関係)
第2の所定個数が、「第2の個数」の一例である。
【0049】
(第3実施例)
第3実施例では、携帯端末100のメモリ134の履歴テーブル140に記憶される情報、及び、
図2のS36、S40で実行される処理の内容が、第1実施例と異なる。
【0050】
図1に示すように、本実施例の携帯端末100のメモリ134の履歴テーブル140には、マーク情報が印刷履歴情報として記憶されている。マーク情報は、ビジネスの用途で使用される所定のマークを含む画像が印刷されたことを示す「ON」と、所定のマークを含まない画像が印刷されたことを示す「OFF」と、のいずれかを示す。所定のマークは、CPU132のメモリ134に予め記憶されており、例えば、文字列「社外秘」を含むマーク、文字列「機密」を含むマーク、文字列「秘」を含むマークである。
【0051】
図2のS36において、CPU132は、履歴テーブル140において、マーク情報が「ON」である印刷履歴情報の割合(以下では、「マーク割合」と記載する)が、第3所定割合(例えば、60%)以上であるのか否かを判断する。即ち、CPU132は、履歴テーブル140において、マーク情報「ON」を含む印刷履歴情報の個数が、第3の所定個数(例えば、18個)以上であるのか否かを判断する。CPU132は、マーク割合が第3所定割合以上である場合に、S36でYESと判断し、S38に進む。一方、CPU132は、マーク割合が第3所定割合未満である場合に、S36でNOと判断し、S62に進む。
【0052】
S10でYESと判断された後のS40において、CPU132は、対象ドキュメントファイルが所定のマークを含むのか否かを判断する。CPU132は、対象ドキュメントファイルが所定のマークを含むと判断する場合に、マーク情報「ON」を印刷履歴情報として履歴テーブル140に記憶し、対象ドキュメントファイルが所定のマークを含まないと判断する場合に、マーク情報「OFF」を印刷履歴情報として履歴テーブル140に記憶する。また、S10でNOと判断された後の70の後のS40において、CPU132は、マーク情報「OFF」を印刷履歴情報として履歴テーブル140に記憶する。CPU132は、S40が終了すると、
図2の処理を終了する。
【0053】
上述のように、携帯端末100は、メモリ134に記憶されている30個の印刷履歴情報のうち、マーク情報「ON」である印刷履歴情報の個数が第3の所定個数(本実施例では、18個)以上である場合(
図2のS36でYES)に、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断し、複数個の印刷履歴情報のうち、マーク情報「ON」である印刷履歴情報の個数が第3の所定個数未満である場合(
図2のS36でNO)に、携帯端末100のユーザが非ビジネスユーザであると判断する。携帯端末100のユーザがビジネスユーザである場合、携帯端末100のユーザが非ビジネスユーザである場合と比較して、所定のマークを含むファイルによって表される画像の印刷が実行される頻度が高くなる。従って、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであるのか否かを適切に判断することができる。
【0054】
(対応関係)
第3の所定個数が、「第3の個数」の一例である。
【0055】
(第4実施例)
第4実施例において、携帯端末100のCPU132は、
図2の処理に代えて、
図5の処理を実行する。
【0056】
S110は、
図2のS10と同様である。CPU132は、S110でYESと判断される場合に、S120に進み、S110でNOと判断される場合に、S150に進む。
【0057】
S120、S122、S130、S132は、それぞれ、
図2のS20、S22、S32、S36と同様である。CPU132は、S130でNO、又は、S132でNOと判断される場合に、S134に進む。S134において、CPU132は、第1プレビュー画面SC3(
図6参照)を表示部114に表示させる。一方、CPU132は、S130でYES、及び、S132でYESと判断される場合に、S136に進む。S136において、CPU132は、第3プレビュー画面SC23を表示部14に表示させる。
図6に示すように、第3プレビュー画面SC23は、定額制サービスへの加入を促すための通知メッセージMS2を含む点を除いて、第1プレビュー画面SC3と同様である。
【0058】
図5のS138、S140、S142は、それぞれ、
図2のS26、S28、S30と同様である。CPU132は、S142が終了するとS162に進む。S150~S162、S170は、それぞれ、
図2のS50~S62、S40と同様である。
【0059】
(本実施例の効果)
上記の構成によると、携帯端末100は、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断する場合(
図5のS132でYES)に、通知メッセージMS2を表示する(S162)。従って、携帯端末100は、ビジネスユーザに対してサービスへの加入を効果的に促すことができる。
【0060】
また、携帯端末100は、印刷指示が取得され、かつ、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであると判断される場合(S110でYES、S132でYES)に、印刷指示に従った印刷データがプリンタに送信される前に、通知メッセージMS2と、印刷指示に対応する印刷対象の画像であるプレビュー画像Pv1と、を含む第3プレビュー画面SC23を表示する(S136)。上記の構成によると、通知メッセージMS2を携帯端末100のユーザに確実に確認させることができる。従って、ビジネスユーザに対して定額制サービスへの加入をより効果的に促すことができる。
【0061】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0062】
(第1変形例)例えば、第1実施例の
図2のS36において、CPU132は、所定の用語を含む印刷履歴情報の個数が、所定個数(例えば、21個)以上であるのか否かを判断してもよい。即ち、CPU132は、相対数ではなく、絶対数を用いて、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであるのか否かを判断してもよい。
【0063】
(第2変形例)第3実施例において、CPU132は、
図2のS40において、印刷対象の画像データを印刷履歴情報として履歴テーブル140に記憶してもよい。本変形例では、携帯端末100は、S36において、画像データが所定のマークを含むのか否かを解析する。
【0064】
(第3変形例)CPU132は、
図2のS60の後においても、S36と同様に、携帯端末100のユーザがビジネスユーザであるのか否かを判断してもよい。即ち、CPU132は、写真ファイルによって表される画像が印刷される場合においても、通知メッセージMS2を表示してもよい。
【0065】
(第4変形例)印刷完了通知が残量情報を含まなくてもよい。本変形例では、携帯端末100は、プリンタ10から、残量情報を定期的に受信するとよい。
【0066】
(第5変形例)
図2のS34を省略可能である。本変形例では、携帯端末100は、プリンタ10から、残量情報を受信しなくてもよい。
【0067】
(第6変形例)「消耗品」は、カートリッジに限定されず、トナー、印刷用紙等であってもよい。
【0068】
(第7変形例)第1~第4実施例では、CPU132がプログラム136、138を実行することによって、
図2~
図6の各処理が実現される。これに代えて、
図2~
図6の処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい
【0069】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0070】
本特許出願時の特許請求の範囲において、各請求項が一部の請求項のみに従属している場合であっても、各請求項が当該一部の請求項のみに従属可能であることに限定されない。技術的に矛盾しない範囲において、各請求項は、出願時に従属していない他の請求項にも従属可能である。即ち、各請求項の技術は以下のように様々に組み合わせることができる。
(項目1)
端末装置のためのアプリケーションプログラムであって、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置のコンピュータを、以下の各部、即ち、
印刷指示が取得される毎に、印刷データをプリンタに送信する印刷データ送信部と、
前記印刷指示が取得される毎に、印刷履歴情報を前記端末装置のメモリに記憶する記憶制御部と、
前記メモリ内の前記印刷履歴情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、ビジネスの用途で前記プリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途で前記プリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する判断部と、
前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを前記端末装置の表示部に表示させ、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない表示制御部と、
として機能させる、アプリケーションプログラム。
(項目2)
前記印刷履歴情報は、印刷対象の画像を表わすファイルのファイル名を含み、
前記判断部は、
前記メモリに記憶されている複数個の印刷履歴情報のうち、ビジネスの用途で使用される所定の用語を含むファイル名を含む印刷履歴情報の個数が第1の個数以上である場合に、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断し、
前記複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定の用語を含む前記ファイル名を含む前記印刷履歴情報の個数が前記第1の個数未満である場合に、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断する、項目1に記載のアプリケーションプログラム。
(項目3)
前記印刷履歴情報は、印刷対象の画像を表わすファイルの拡張子を含み、
前記判断部は、
前記メモリに記憶されている複数個の印刷履歴情報のうち、ビジネスの用途で使用される所定の拡張子を含む印刷履歴情報の個数が第2の個数以上である場合に、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断し、
前記複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定の拡張子を含む印刷履歴情報の個数が前記第2の個数未満である場合に、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断する、項目1又は2に記載のアプリケーションプログラム。
(項目4)
前記印刷履歴情報は、印刷対象の画像がビジネスの用途で使用される所定のマークを含むのか否かに関連するマーク情報を含み、
前記判断部は、
前記メモリに記憶されている複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定のマークを含むことに関連する前記マーク情報を含む印刷履歴情報の個数が第3の個数以上である場合に、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断し、
前記複数個の印刷履歴情報のうち、前記所定のマークを含むことに関連する前記マーク情報を含む印刷履歴情報の個数が前記第3の個数未満である場合に、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断する、項目1から3のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
(項目5)
前記表示制御部は、
第1の印刷指示が取得され、かつ、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断され、かつ、前記第1の印刷指示に対応する印刷対象の画像を表わすファイルの拡張子がビジネスの用途で使用される所定の拡張子である場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させ、
前記第1の印刷指示が取得され、かつ、前記ファイルの前記拡張子が前記所定の拡張子でない場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない、項目1から4のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
(項目6)
前記表示制御部は、第2の印刷指示が取得され、かつ、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記第2の印刷指示に従った印刷データが前記プリンタに送信される前に、前記通知メッセージと、前記第2の印刷指示に対応する印刷対象の画像と、を含むプレビュー画面を前記表示部に表示させる、項目1から5のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
(項目7)
前記表示制御部は、第3の印刷指示が取得され、かつ、前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断され、かつ、前記第3の印刷指示に従った印刷データが前記プリンタに送信された後に、前記プリンタから印刷完了通知が受信される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させる、項目1から6のいずれか一項に記載のアプリケーションプログラム。
(項目8)
前記アプリケーションプログラムは、前記コンピュータを、さらに、
前記プリンタから、前記プリンタ内の消耗品の残量を示す残量情報を受信する残量情報受信部として機能させ、
前記表示制御部は、
前記プリンタから受信される前記残量情報によって示される前記残量が閾値以下である場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させ、
前記プリンタから受信される前記残量情報によって示される前記残量が前記閾値よりも大きい場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない、項目7に記載のアプリケーションプログラム。
(項目9)
端末装置であって、
メモリと、
表示部と、
印刷指示が取得される毎に、印刷データをプリンタに送信する印刷データ送信部と、
前記印刷指示が取得される毎に、印刷履歴情報を前記メモリに記憶する記憶制御部と、
前記メモリ内の前記印刷履歴情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、ビジネスの用途で前記プリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途で前記プリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する判断部と、
前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを前記表示部に表示させ、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない表示制御部と、
を備える、端末装置。
(項目10)
端末装置によって実行される方法であって、
印刷指示が取得される毎に、印刷データをプリンタに送信する印刷データ送信ステップと、
前記印刷指示が取得される毎に、印刷履歴情報を前記端末装置のメモリに記憶する記憶制御ステップと、
前記メモリ内の前記印刷履歴情報に基づいて、前記端末装置のユーザが、ビジネスの用途で前記プリンタに印刷を実行させるビジネスユーザであるのか、ビジネス以外の用途で前記プリンタに印刷を実行させる非ビジネスユーザであるのか、を判断する判断ステップと、
前記ユーザが前記ビジネスユーザであると判断される場合に、前記プリンタに関係するサービスへの加入を促す通知メッセージを前記端末装置の表示部に表示させ、前記ユーザが前記非ビジネスユーザであると判断される場合に、前記通知メッセージを前記表示部に表示させない表示制御ステップと、
を備える、方法。
【符号の説明】
【0071】
2:通信システム、4:インターネット、6:アクセスポイント、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:カートリッジ、20:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、100:携帯端末、112:操作部、114:表示部、120:通信I/F、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、136:OSプログラム、138:プリントアプリケーション、140:履歴テーブル、200:サーバ