(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139313
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】システムキッチンのコンセント構造
(51)【国際特許分類】
A47B 77/00 20060101AFI20241002BHJP
【FI】
A47B77/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050193
(22)【出願日】2023-03-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 展示日 令和4年7月20日 展示場所 住友不動産株式会社 福岡天神ショールーム(福岡県福岡市中央区天神2-14-13 天神三井ビル1F)
(71)【出願人】
【識別番号】508290390
【氏名又は名称】株式会社矢島
(74)【代理人】
【識別番号】100120226
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 知浩
(72)【発明者】
【氏名】矢島 慶太
【テーマコード(参考)】
3B260
【Fターム(参考)】
3B260CA00
(57)【要約】
【課題】システムキッチンの表面、特にシンクの近傍の凹部にコンセントを配置したシステムキッチンのコンセント構造を提供する。
【解決手段】上部にシンク部18が配置されたシステムキッチン10のコンセント構造であって、システムキッチン10の表面に手掛け部24を設け、手掛け部24でコンセント38が露出しており、当該手掛け部24は凹部26であり、凹部26は側面視においてコの字状の型材28で形成され、凹部26の一部には開口部36が形成され、コンセント38が開口部36を介して露出する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部にシンク部が配置されたシステムキッチンのコンセント構造であって、
前記システムキッチンの表面に手掛け部を設け、
前記手掛け部からコンセントが露出したことを特徴とするシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項2】
前記手掛け部は、凹部であり、
前記凹部は、側面視においてコの字状の型材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項3】
前記凹部の一部に開口部が形成され、前記コンセントが前記開口部を介して露出することを特徴とする請求項2に記載のシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項4】
前記コの字状の型材は、底部と、前記底部の一方端から前記底部の面内方向に対して垂直方向に起立した上部と、前記底部の他方端から前記底部の面内方向に対して垂直方向に起立した下部と、で構成され、
前記底部と、前記上部と、前記下部と、で前記コの字状を形成することを特徴とする請求項2に記載のシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項5】
前記コの字状の型材は、底部と、前記底部の一方端から前記底部の面内方向に対して垂直方向に起立した上部と、前記底部の他方端から前記底部の面内方向に対して垂直方向に起立した下部と、で構成され、
前記底部と、前記上部と、前記下部と、で前記コの字状を形成し、
前記開口部は、前記底部に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項6】
前記上部と前記下部との対向する側面に突起部がそれぞれ形成されており、
前記突起部と前記底部との間に板状部材が挿入可能であり、
前記板状部材には、前記突起部と前記底部との間に前記板状部材が挿入された状態で前記開口部と連通可能な貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項5にシステムシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項7】
前記コの字状の型材の材質は、アルミニウムであることを特徴とする請求項2又は3に記載のシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項8】
前記システムキッチンは、複数の縦割り区画領域に分けられ、
前記手掛け部は、前記シンク部が設置されている区画領域に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステムキッチンのコンセント構造。
【請求項9】
前記システムキッチンは、複数の縦割り区画領域に分けられ、
前記手掛け部は、前記シンク部が設置されている区画領域以外の区画領域に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステムキッチンのコンセント構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、システムキッチンのコンセント構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、システムキッチンのシンク部分の近傍には、コンセント等が配置されていなかった。理由は、システムキッチンの天板側にコンセントを設ければコンセント内に水が入ったり、シンク側にコンセントを設ければコンセントが水に濡れたり、システムキッチンの両側面側にコンセントを設ければコンセントが人の作業場所から遠くなったり、コンロ側にコンセントを設ければコンセントが熱を持つ危険があるなどの様々な不具合による。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、システムキッチン上で調理器具を使用する場合、調理器具の駆動時にコンセントが必要になることがある。従来では、キッチンの壁部に設けられたコンセントに接続したタップアダプタをシステムキッチンの天板近くに配置しておく不便さがあった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した不具合の少なくともいずれかを排除して、システムキッチンの表面、特にシンクの近傍にコンセントを配置可能にしたシステムキッチンのコンセント構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上部にシンク部が配置されたシステムキッチンのコンセント構造であって、システムキッチンの表面に手掛け部を設け、手掛け部からコンセントが露出したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、システムキッチンから露出したコンセントに直接かつそのまま使用できる。また、コンセントの内部に水が入ったり、コンセントが熱を持つなどの危険がなく、コンセントの位置が調理場所に近くなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るシステムキッチンのコンセント構造を備えたシステムキッチンの斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るシステムキッチンに設けられるコの字状の型材の右側面図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るシステムキッチンに設けられるコの字状の型材の斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るシステムキッチンに設けられるコの字状の型材にコンセントが配置された状態を示す正面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係るシステムキッチンに設けられるコの字状の型材に板状部材が挿入された状態の右側面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るシステムキッチンに設けられるコの字状の型材に挿入可能な板状部材の正面図である。
【
図8】本発明の変形例に係るシステムキッチンのコンセント構造を備えたシステムキッチンの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に係るシステムキッチンのコンセント構造について、図面を参照して説明する。
【0010】
図1に示すように、システムキッチン10は、3つの縦割り区画領域X1、X2、X3を備えている。具体的には、システムキッチン10は、左側区画領域X1であるシンク部付き構造体12と、右側区画領域X3であるコンロ部付き構造体16と、シンク部付き構造体12とコンロ部付き構造体16との間に位置し、中央側区画領域X2である調理部付き構造体14と、で構成されている。このようにシステムキッチン10では、シンク部付き構造体12と調理部付き構造体14との間、調理部付き構造体14とコンロ部付き構造体16との間において、各縦割り区画領域X1、X2、X3の境界が設けられている。
【0011】
シンク部付き構造体12と調理部付き構造体14とコンロ部付き構造体16は、物理的に独立した構造体で構成されていてもよく、また1つの大型構造体において縦割りの区画領域が形成されている構成でもよい。
【0012】
本実施形態では、システムキッチン10が3つの縦割り区画領域X1、X2、X3を備えている態様を例示したが、3つに限定されるものではなく、2つの縦割り区画領域や4つ以上の複数の縦割り区画領域を備えた構成でもよい。
【0013】
シンク部付き構造体12は、シンク部18と、左側第1FIX扉部20と、左側第2引出し部22と、を備えている。シンク部18は、シンク部付き構造体12の最上部に位置しており、食器類や食材を洗浄する場所である。左側第2引出し部22は、左側第1FIX扉部20の下側に位置する引き出しであり、内部に食器類などの収納物を収納することができる。左側第1FIX扉部20及び左側第2引出し部22を引き出すことにより、引出し内部の収納物を取り出したり、また引出し内部に収納物を収納することができる。
【0014】
シンク部付き構造体12の構成要素では、説明の便宜上、「左側」という語を適宜、頭に付している。
【0015】
ここで、左側第1FIX扉部20と左側第2引出し部22との間には、左側手掛け部24が設けられている。左側手掛け部24は、例えば、システムキッチン10の正面視において正面方向(
図1の矢印F方向、構造体の奥行方向)に凹んだ凹部26で構成されている。凹部26に人の手を入れて、左側第1FIX扉部20又は左側第2引出し部22を引き出すことができる。左側手掛け部24は、例えば、システムキッチン10の側面視(
図2参照)においてコの字状の型材28で形成されている。なお、コの字状の型材28の材質は、アルミニウムであることが好ましい。
【0016】
図2及び
図3に示すように、コの字状の型材28は、底部30と、底部30の一方端から底部30の面内方向に対して垂直方向に起立した上部片32と、底部30の他方端から底部30の面内方向に対して垂直方向に起立した下部片34と、で構成されている。これにより、底部30と、上部片32と、下部片34と、によりコの字状を形成する。
【0017】
図4及び
図5に示すように、凹部26の一部を構成する底部30には、開口部36が形成されている。開口部36には、コンセント38が嵌められて露出している。なお、コンセント38は、電源部ともいう。
【0018】
上部片32と下部片34の対向する部位には、上側突起部40及び下側突起部42がそれぞれ形成されている。各突起部40、42と底部30との間には隙間44が形成されており、所定の厚みを有する板状部材46が挿入可能となっている。
図6に示すように、各突起部40、42と底部30との間の隙間44に板状部材46が挿入された状態では、各突起部40、42がストッパーの機能を発揮して板状部材46が傾斜及び離脱しないようになっている。
【0019】
図7に示すように、板状部材46には、貫通孔48が形成されている。貫通孔48は、各突起部40、42と底部30の間に板状部材46が挿入されたときに底部30の開口部36と連通可能な位置に形成されている。また、貫通孔46と開口部36の開口面積は、同じになるように設定されている。
【0020】
板状部材46を配置することによる効果として、例えばシステムキッチン10のカラーと調和させる色あいの板状部材46を採用することにより、システムキッチン10の全体の意匠性を高めることができる。
【0021】
図1に示すように、調理部付き構造体14は、調理部50と、中央側第1引出し部52と、中央側第2引出し部54と、を備えている。調理部50は、調理部付き構造体14の最上部に位置しており、食材を切ったりするなどの調理作業を行なうスペースである。調理部50は、平面状に形成されている。中央側第1引出し部52は、中央側第2引出し部54の上側に位置する引き出しであり、内部に食器類などの収納物を収納することができる。中央側第2引出し部54は、中央側第1引出し部52の下側に位置する引き出しであり、内部に食器類などの収納物を収納することができる。中央側第1引出し部52及び中央側第2引出し部54を引き出すことにより、引出し内部の収納部を取り出したり、また引出し内部に収納物を収納することができる。
【0022】
調理部付き構造体14の構成要素では、説明の便宜上、「中央側」という語を適宜、頭に付している。
【0023】
ここで、中央側第1引出し部52と中央側第2引出し部54との間には、中央側手掛け部56が設けられている。中央側手掛け部56は、例えば、システムキッチン10の正面視において正面方向(
図1の矢印F方向、構造体の奥行方向)に凹んだ凹部58である。凹部58に人の手を入れて、中央側第1引出し部52及び中央側第2引出し部54を引き出すことができる。中央側手掛け部56は、例えば、システムキッチン10の側面視(
図2参照)においてコの字状の型材で形成されている。コの字状の型材は、シンク部付き構造体12のコの字状の型材28と同様であるため、説明を省略する。
【0024】
なお、コンセント38は、中央側手掛け部56の凹部58に配置されて露出している構成を採用してもよい。
【0025】
図1に示すように、コンロ部付き構造体16は、コンロ部60と、グリル部62と、右側第2引出し部64と、を備えている。コンロ部60は、コンロ部付き構造体16の最上部に位置しており、ガス又は電気により鍋などの容器を加熱する。グリル部62は、魚や肉などを加熱処理するためのものである。グリル部62は、右側第2引出し部64の上側に位置している。右側第2引出し部64は、グリル部62の下側に位置する引き出しであり、内部に食器類などの収納物を収納することができる。右側第2引出し部64を引き出すことにより、引出し内部の収納部を取り出したり、また引出し内部に収納物を収納することができる。なお、この構成では、右側第1引出し部に替えてグリル部62が配置されているため、右側第1引出し部は設けられていない。
【0026】
コンロ部付き構造体16の構成要素では、説明の便宜上、「右側」という語を適宜、頭に付している。
【0027】
ここで、グリル部62と右側第2引出し部64との間には、右側手掛け部66が設けられている。右側手掛け部66は、例えば、システムキッチン10の正面視において正面方向(
図1の矢印F方向、構造体の奥行方向)に凹んだ凹部68である。凹部68に人の手を入れて、右側第2引出し部64を引き出すことができる。右側手掛け部68は、例えば、システムキッチン10の側面視(
図2参照)においてコの字状の型材で形成されている。コの字状の型材は、シンク部付き構造体12のコの字状の型材28と同様であるため、説明を省略する。
【0028】
なお、コンセント38は、右側手掛け部66の凹部68に配置されて露出している構成を採用してもよい。
【0029】
また、各引出し部に替えて、開閉扉を設けてもよい。
【0030】
次に、本実施形態のシステムキッチンのコンセント構造の作用について説明する。
【0031】
図1乃至
図5に示すように、上部にシンクを備えたシステムキッチン10の正面側(キッチン側を意味する)に手掛け部24である凹部26を設け、当該凹部26からコンセント38が露出した構成であるため、キッチンで調理又は作業する人の近くにコンセント38が位置することになる。これにより、コンセント38までの距離が短くなり、コンセント38を容易に使用することができる。
【0032】
また、コンセント38が露出しているものの、凹部26に配置されているため、シンク部18からの水がコンセント38にかかることがない。また、コンセント38は、コの字状の型材に配置されており、コンロ部60及びグリル部62からコンセント38への熱の移動が遮断され、コンセント38が熱を持つことがない。
【0033】
また、コンセント38が作業者又は調理人の近くに位置しているため、コンセント38に電気コードを直接差し込むことができ、タップアダプタが不要になる。
【0034】
コンセント38が凹部26に配置されているため、コンセント38がシステムキッチン10の正面側に飛び出ず、システムキッチン10の意匠性を損なうことがない。
【0035】
本実施形態のシステムキッチン10は、シンク部付き構造体12、調理部付き構造体14及びコンロ部付き構造体16で構成され、各構造体によって複数の縦割り区画領域に分けられている。そして、コンセント38は、シンク部18が設置されている区画領域、すなわちシンク部付き構造体12の左側手掛け部24に設けられていることにより、コンセント38にシンク部18からの水がかからない。また、コンロ部60からの区画領域に跨って非連続でありかつ所定の距離があるため、コンロ部60の熱がコンセント38に伝熱しない。このため、コンセント38が熱をもたない。このように、本実施形態のシステムキッチン10によれば、全体の意匠性を損なうことなく、また安心安全の効果を維持しながら、作業者又は調理人の使い勝手の良いデザインを創出できる。
【0036】
次に、本実施形態のシステムキッチン10の変形例について説明する。
【0037】
上記実施形態では、システムキッチン10の縦割り区画領域X1であって左側第1FIX扉部20と左側第2引出し部22との間に、左側手掛け部24が設けられ、当該左側手掛け部24が凹部26で構成され、当該凹部26に形成された開口部36にコンセント38が配置されている態様を説明した。しかしながら、これらの手掛け部や凹部、コンセントの位置はこれに限られない。
【0038】
しかも、上記実施形態では、各手掛け部がシステムキッチン10の縦割り区画領域X1のキッチン側に露出している構成を例示したが、これに限られない。
【0039】
図8に示すように、本変形例では、手掛け部がダイニングルーム側に露出する位置に設けられていてもよい。例えば、システムキッチン10の縦割り区画領域X1~X3のいずれかであって、システムキッチン10で区画されるダイニングスペース(リビングスペース)側に露出した部位に背面側手掛け部70が配置されていてもよい。本変形例では、説明上、「背面側手掛け部」と称するが、上記実施形態の各手掛け部と同じであり、本発明の「手掛け部」の一態様である。
【0040】
背面側手掛け部70は、上記実施形態と同様に凹部72で構成され、凹部72に形成された開口部(図示省略)にコンセント38が配置されている。背面側手掛け部70、凹部72及びコンセント38の構成は、上記実施形態の各手掛け部、凹部及びコンセントの構成と同様であるため、説明は省略する。
【0041】
本変形例によっても、上部にシンク部18が配置されたシステムキッチン10のコンセント構造であって、システムキッチン10の表面に背面側手掛け部70が設けられ、背面側手掛け部70からコンセント38が露出した構成であるため、システムキッチン10の表面から露出したコンセントとして直接かつそのまま使用できる。また、コンセント38の内部に水が入ったり、コンセント38が熱を持つなどの危険がなく、コンセント38の位置が調理場所のほか、ダイニングスペースやリビングスペース側の人の近くに位置するため、使いやすくなる。
【0042】
なお、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具現した一例に過ぎないものである。本発明は、当然ながらこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を利用した全ての態様を含むものである。
【符号の説明】
【0043】
10 システムキッチン
12 シンク部付き構造体
14 調理部付き構造体
16 コンロ部付き構造体
18 シンク部
20 左側第1FIX扉部
22 左側第2引出し部
24 左側手掛け部(手掛け部)
26 凹部(シンク部付き構造体側)
28 コの字状の型材
30 底部
32 上部片(上部)
34 下部片(下部)
36 開口部
38 コンセント
40 上側突起部(突起部)
42 下側突起部(突起部)
44 隙間
46 板状部材
48 貫通孔
50 調理部
52 中央側第1引出し部
54 中央側第2引出し部
56 中央側手掛け部(手掛け部)
58 凹部(調理部付き構造体側)
60 コンロ部
62 グリル部
64 右側第2引出し部
66 右側手掛け部(手掛け部)
68 凹部(コンロ部付き構造体)
70 背面側手掛け部(手掛け部)
72 凹部(リビングスペース側)
X1 左側縦割り区画領域
X2 中央側縦割り区画領域
X3 右側縦割り区画領域