(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139363
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】液体吐出ヘッド
(51)【国際特許分類】
B41J 2/01 20060101AFI20241002BHJP
【FI】
B41J2/01 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050261
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】324006865
【氏名又は名称】理想テクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 哲哉
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA19
2C056HA06
2C056HA07
2C056HA16
2C056HA17
2C056HA52
(57)【要約】
【課題】密封した外装カバーを分解可能、且つ、外装カバー内の部品の一部を回収可能な液体吐出ヘッドを提供すること。
【解決手段】液体吐出ヘッドは、第1部品と、第2部品と、第1カバーと、第2カバーと、電熱線と、を備える。第2部品は、前記第1部品に着脱可能に取り付けられる。第1カバーは、前記第2部品を通過可能に開口する端部に形成される、環状の凹部及び前記凹部に挿入できる環状の凸部の一方を有する。第1カバーは、前記第2部品の周囲を覆う。第1カバーは、少なくとも前記端部に形成される前記凹部及び前記凸部の一方が熱可塑性樹脂で形成される。第2カバーは、前記凹部及び前記凸部の他方を有し、前記開口を覆う。第2カバーは、少なくとも前記凹部及び前記凸部の前記他方が熱可塑性樹脂で形成される。電熱線は、前記凹部及び前記凸部の間に設けられる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部品と、
前記第1部品に着脱可能に取り付けられる第2部品と、
前記第2部品を通過可能に開口する端部に形成される、環状の凹部及び前記凹部に挿入できる環状の凸部の一方を有し、前記第2部品の周囲を覆う、少なくとも前記端部に形成される前記凹部及び前記凸部の一方が熱可塑性樹脂で形成される第1カバーと、
前記凹部及び前記凸部の他方を有し、前記開口を覆う、少なくとも前記凹部及び前記凸部の前記他方が熱可塑性樹脂で形成される第2カバーと、
前記凹部及び前記凸部の間に設けられる電熱線と、
を備える液体吐出ヘッド。
【請求項2】
前記凹部の短手方向の幅は、前記凸部の短手方向の幅よりも大きい、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記凹部及び前記凸部の隙間の容積は、前記凹部及び前記凸部の間に配置される前記電熱線の体積よりも大きい、請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記第1カバーは、前記電熱線が配置される第1鍔部を有し、
前記第2カバーは、前記電熱線が配置され、前記第1鍔部と対向する第2鍔部を有し、
前記第1鍔部及び前記第2鍔部は、熱可塑性樹脂で形成される、請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記第1カバーは、前記第1部品及び前記第2部品の周囲を覆うサイドカバーであり、
前記第2カバーは、前記第1カバーの上方を覆うトップカバーであり、
前記凹部は、前記第1カバーに形成され、
前記凸部は、前記第2カバーに形成される、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、液体吐出ヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
液体吐出ヘッドとして、液体としてインクを吐出するインクジェットヘッドが知られている。インクジェットヘッドは、外部からインクが浸入することにより内部構造の部品が腐食等により破損することを回避することが求められる。このため、インクジェットヘッドは、外装カバーを設け、外装カバーに隙間が出てしまうような締結ネジ構造ではなく、外装カバーを接着で密閉し、シールする構造が望ましい。
【0003】
しかし、外装部品を接着した後に、インクを吐出して印字テストを行った場合等において画像不具合が発生した場合や、内部の電気的な接続不良による動作不具合が発生した場合等に、容易に外装部材を分解することが困難である。このため、不良が生じているインクジェットヘッドは、分解して部品交換を行うことができず、異なるインクジェットヘッドに切り替えなければならず、不良が生じているインクジェットヘッドは破棄せざるを得ない。
【0004】
しかしながら、インクジェットヘッドに用いる構造部品には高額部品が含まれているため、製造ラインにおいて、また市場対応においても、インクジェットヘッドの破棄は懸念されている。
【0005】
従って、インクジェットヘッドには、密封可能な外装カバーを分解可能とし、高額となる部品等の一部の部品を回収し、部品の再利用を含むリペアができる構造が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006-256069号公報
【特許文献2】特開平8-67009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、密封した外装カバーを分解可能、且つ、外装カバー内の部品の一部を回収可能な液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の液体吐出ヘッドは、第1部品と、第2部品と、第1カバーと、第2カバーと、電熱線と、を備える。第2部品は、前記第1部品に着脱可能に取り付けられる。第1カバーは、前記第2部品を通過可能に開口する端部に形成される、環状の凹部及び前記凹部に挿入できる環状の凸部の一方を有する。第1カバーは、前記第2部品の周囲を覆う。第1カバーは、少なくとも前記端部に形成される前記凹部及び前記凸部の一方が熱可塑性樹脂で形成される。第2カバーは、前記凹部及び前記凸部の他方を有し、前記開口を覆う。第2カバーは、少なくとも前記凹部及び前記凸部の前記他方が熱可塑性樹脂で形成される。電熱線は、前記凹部及び前記凸部の間に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る液体吐出ヘッドの構成を示す斜視図。
【
図2】同液体吐出ヘッドの構成を、外装カバーを省略して示す斜視図。
【
図3】同液体吐出ヘッドの構成を、外装カバーの第1カバー及び第2カバーを分解して示す斜視図。
【
図6】同外装カバーの第1カバーの構成を概略的に示す斜視図。
【
図7】同外装カバーの第2カバーの構成を概略的に示す斜視図。
【
図9】同外装カバーの電熱線の変形例の構成を示す説明図。
【
図11】同外装カバーを接合する装置の一例を示す説明図。
【
図13】実施形態に係る液体吐出記録装置の構成を概略的に示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、実施形態に係る液体吐出ヘッドであるインクジェットヘッド1及び液体吐出記録装置であるインクジェット記録装置2について、
図1乃至
図13を参照して説明する。
図1乃至
図4は、インクジェットヘッド1の構成を示す斜視図である。
図5は、外装カバー14の構成を概略的に示す斜視図であり、
図6は、外装カバー14の第1カバー141の構成を概略的に示す斜視図、
図7は、外装カバー14の第2カバー142の構成を概略的に示す斜視図、
図8は、外装カバー14の凹部1413、凸部1423及び電熱線143の構成を示す断面図である。
図9は、電熱線143の変形例の構成を示す説明図である。
図10は、電熱線143の構成の一例を示す説明図である。
図11は、外装カバー14を接合する装置の一例を示す説明図である。
図12は、外装カバー14の接合の一例を示す説明図である。
図13は、インクジェット記録装置2の概略構成を示す説明図である。図中矢印X、Y、Zは互いに直交する3方向をそれぞれ示す。各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示す。
【0011】
液体吐出ヘッド1は、例えば、
図13に示す液体吐出記録装置としてのインクジェット記録装置2に設けられるインクジェットヘッドである。液体吐出ヘッド1は、インクジェット記録装置2に設けられた液体収容部としての供給タンク2132を含むヘッドユニット2130に設けられる。
【0012】
液体吐出ヘッド1は、供給タンク2132に貯留された液体としてのインクが供給される。なお、液体吐出ヘッド1は、インクを循環させない非循環型のヘッドであってもよく、また、インクを循環させる循環型のヘッドであってもよい。本実施形態において、液体吐出ヘッド1は、非循環型のヘッドの例を用いて説明する。
【0013】
図1乃至
図4に示すように、液体吐出ヘッド1は、ヘッド本体11と、マニフォールドユニット12と、回路基板13と、外装カバー14と、を備える。例えば、液体吐出ヘッド1は、一対のアクチュエータを有するヘッド本体11を二組有する、サイドシュータタイプの4列一体構造ヘッドである。
【0014】
ヘッド本体11は、液体を吐出する。ヘッド本体11は、例えば、ベースプレートと、枠体と、複数のアクチュエータと、ノズルプレートと、マスクプレートと、を備える。ベースプレートは、例えばセラミックス材料により矩形板状に形成される。
【0015】
ベースプレートは、例えば、一方向(第1方向X)に長い矩形状に形成される。ベースプレートは、単数の供給口と、単数又は複数の排出口と、を有する。ベースプレートには、一対のアクチュエータが設けられるとともに、アクチュエータを駆動するための配線パターンが形成される。
【0016】
枠体は、ベースプレートの一方の主面に接着剤等により固定される。枠体は、ベースプレートに設けられた供給口、複数の排出口、及び、アクチュエータを囲う。
【0017】
アクチュエータは、一方向に長い板状に形成される。一対のアクチュエータは、ベースプレートの実装面に接着される。具体例として、アクチュエータは、一方向に長い矩形板状の二枚の圧電材料を、互いの分極方向が逆向きとなるように対向して接着することで形成される。ここで、圧電材料は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)である。アクチュエータは、例えば熱硬化性を有するエポキシ系接着剤によってベースプレートの実装面に接着される。
【0018】
アクチュエータは、例えば、長手方向に等間隔に配置された複数の圧力室を有する。アクチュエータは、ベースプレート側とは反対の主面側に、アクチュエータの長手方向に複数の溝が形成され、この溝により圧力室が形成される。アクチュエータのベースプレートとは反対側の面は、ノズルプレートに接着される。また、アクチュエータは、複数の圧力室を駆動するための配線パターンが形成される。
【0019】
圧力室は、液体吐出ヘッド1による印字等の動作時に、駆動することで、インクをノズルプレートに形成されたノズルから噴射させる。なお、本実施形態においては、アクチュエータが複数の圧力室を有する例を説明したが、例えば、複数の圧力室と交互に配置されるインクを吐出しない空気室を有する構成であってもよい。
【0020】
ノズルプレートは、板状に形成される。ノズルプレートは、枠体のベースプレートとは反対側の主面に接着剤等により固定される。ノズルプレートには、複数の圧力室と対向する位置に形成された複数のノズルが形成される。複数の圧力室と対向する複数のノズルは、液体吐出ヘッド1による印字等の動作時に、インクを噴射する穴である。
【0021】
マスクプレートは、例えば、ノズルプレートの外面側の主面、ノズルプレートの外周側及び枠体の外周面及びベースプレートの外周面を覆う。また、マスクプレートは、マニフォールドユニット12の一部を覆う。
【0022】
図2に示すように、マニフォールドユニット12は、マニフォールド121と、天板122と、インク供給管123と、インク排出管124と、を備える。なお、インク供給管123、インク排出管124の数は適宜設定できる。
【0023】
マニフォールド121は、板状又はブロック状に形成される。マニフォールド121は、ベースプレートの供給口と連する液体の供給路と、ベースプレートの排出口と連続する液体の排出路を形成する。なお、マニフォールド121は、例えば、一対のヘッド本体11に接続されることから、一対の供給路及び一対の排出路を有する。
【0024】
マニフォールド121の一方の主面は、ベースプレートの主面に固定される。また、マニフォールド121は、ベースプレートが固定される主面とは反対の主面に、天板122が固定される。また、マニフォールド121は、インク供給管123、インク排出管124が例えば、天板122を介して固定される。
【0025】
マニフォールド121は、例えば、第1マニフォールド1213と、第2マニフォールド1214と、を備える。マニフォールド121は、第1マニフォールド1213及び第2マニフォールド1214が一体に組み立てられることで形成される。
【0026】
第1マニフォールド1213は、矩形板状に形成される。第1マニフォールド1213は、例えば、一対の供給路の一部及び一対の排出路の一部を構成する溝及び開口が形成される。供給路及び排出路の一部を構成する溝及び開口は、供給路及び排出路の形状や、他の流体流路の形状に基づいて、配置や大きさ等が適宜設定される。
【0027】
第2マニフォールド1214は、矩形板状に形成される。第2マニフォールド1214は、例えば、一対の供給路の一部及び一対の排出路の一部を構成する溝及び開口が形成される。供給路及び排出路の一部を構成する溝及び開口は、供給路及び排出路の形状や、他の流体流路の形状に基づいて、配置や大きさ等が適宜設定される。
【0028】
また、第2マニフォールド1214は、液体吐出ヘッド1を液体吐出記録装置2内に固定し、ヘッド本体11の位置を規定するデータムプレートを兼ねる。具体例として、
図2に示すように、第2マニフォールド1214は、長手方向(第1方向X)の両端にそれぞれ形成される一対のフランジ部12141を有する。フランジ部12141には、液体吐出ヘッド1の固定及び位置合わせを行うデータム穴12142が形成される。
【0029】
即ち、第2マニフォールド1214は、一対のフランジ部12147の分だけ長手方向の長さが第1マニフォールド1213よりも長く形成される。そして、一対のフランジ部12141及びデータム穴12142は、液体吐出記録装置2に対する位置合わせ及び液体吐出記録装置2への取り付けに用いられる。
【0030】
このような第1マニフォールド1213及び第2マニフォールド1214は、一体に接合されることで、供給路及び排出路を形成する。
【0031】
天板122は、マニフォールド121のベースプレートが設けられる面とは反対の面に設けられる。天板122は、インク供給管123及びインク排出管124をマニフォールド121の供給路及び排出路に連通させる開口を有する。
【0032】
インク供給管123は、供給路に接続される。インク排出管124は、排出路に接続される。本実施形態において液体吐出ヘッド1は、ヘッド本体11を一対備えることから、インク供給管123及びインク排出管124は、それぞれ一対設けられる。
【0033】
回路基板13は、一端がベースプレートの配線パターンを介してアクチュエータの配線パターンに連結される。
図2に示すように、回路基板13は、例えば、ベースプレートを介して各アクチュエータに接続される複数の配線フィルム131と、各配線フィルムに搭載されたドライバICと、各アクチュエータに配線フィルムを介して接続された複数のモジュール基板132と、各モジュール基板132に接続される複数の中継フレキシブルケーブル133と、複数の中継フレキシブルケーブル133が接続されるインターフェース基板134と、を備える。なお、例えば、モジュール基板132及び中継フレキシブルケーブル133は、アクチュエータと同数、本実施形態においては4つ設けられる。
【0034】
回路基板13は、ドライバICにより駆動電圧をアクチュエータの配線パターンに印加することでアクチュエータを駆動し、圧力室の容積を増減させて、ノズルから液滴を吐出させる。
【0035】
配線フィルム131は、例えば、複数設けられる。配線フィルム131は、例えば、ドライバICが実装されたCOF(Chip on Film)である。ドライバICは、配線フィルム131を介して圧力室に形成された配線パターンに電気的に接続される。
【0036】
モジュール基板132は、各種電子部品やコネクタが搭載されたPWA(Printing Wiring Assembly)である。モジュール基板132は、中継フレキシブルケーブル133が接続されるモジュール基板コネクタ1321を有する。モジュール基板コネクタ1321は、中継フレキシブルケーブル133を着脱可能に形成される。
【0037】
中継フレキシブルケーブル133は、少なくとも、モジュール基板132のモジュール基板コネクタ1321に着脱可能に形成される。中継フレキシブルケーブル133は、例えば、FPC(Flexible Printed Circuit)である。
【0038】
インターフェース基板134は、例えば、複数の中継フレキシブルケーブル133がそれぞれ接続される複数のインターフェース基板コネクタ1341、及び、インクジェットヘッド1の外部に配置される機器と接続される接続コネクタ1342を有する。インクジェットヘッド1の外部に配置される機器とは、例えば、インクジェットヘッド1が搭載される液体吐出記録装置2の制御部2118である。例えば、接続コネクタ1342は、制御部2118に接続されたケーブルの端子を接続可能に形成される。インターフェース基板コネクタ1331は、例えば、中継フレキシブルケーブル133と同数設けられる。インターフェース基板コネクタ1331は、中継フレキシブルケーブル133を着脱可能に形成される。
【0039】
外装カバー14は、2以上の複数の部品を熱溶着により密封可能に接合し、そして、複数の部品を熱溶解によって分解可能に形成されたカバーである。外装カバー14は、ヘッド本体11の一部、マニフォールドユニット12の一部及び回路基板13の少なくとも一部を覆う。
【0040】
具体例として、外装カバー14は、第1カバー141と、第2カバー142と、電熱線143と、を備える。外装カバー14は、第1カバー141及び第2カバー142を一体に接合することで、マニフォールドユニット12の一部、及び、インターフェース基板134の接続コネクタ1342を除く回路基板13を覆う。本実施形態の例において、外装カバー14は、上下方向(Z方向)で第1カバー141及び第2カバー142が一体に接合及び分離可能に形成される。本実施形態の例において、第1カバー141は、少なくとも第1部品及び第2部品としての回路基板13の側方の周囲を覆うサイドカバーを形成し、第2カバー142は、第1カバー141の上方に配置されるトップカバーを形成する。
【0041】
第1カバー141は、開口1415の端面において、第2カバー142と当接可能に形成される。第1カバー141は、例えば、リペア時において、外装カバー14以外のインクジェットヘッド1の一部部品を通過可能な開口1415を有する。例えば、開口1415は、モジュール基板(第1部品)132に着脱可能に形成された第2部品としての中継フレキシブルケーブル133及びインターフェース基板134を取り出し可能な形状に形成される。なお、開口1415の開口形状は、リペア時に取り出す構成部品(第2部品)の形状によって適宜設定可能である。なお、本実施形態においては、開口1415から取り出しできる第2部品を中継フレキシブルケーブル133及びインターフェース基板134として説明するが、第2部品はこれらに限定されない。
【0042】
第2カバー142は、例えば、部品の一部を外部に露出させる開口1425を有する。開口1425は、例えば、インターフェース基板134の接続コネクタ1342を配置し、接続コネクタ1342を外部に露出させる。
【0043】
第1カバー141及び第2カバー142は、少なくとも互いに当接する部位が、熱可塑性樹脂材料により形成される。換言すると、第1カバー141及び第2カバー142は、少なくとも、電熱線143と対向する部位が、電熱線143の発熱によって溶融可能な熱可塑性樹脂材料により形成される。本実施形態において、第1カバー141及び第2カバー142は、熱可塑性樹脂材料により形成される。また、第1カバー141及び第2カバー142の一方は、環状の凸部を有し、第1カバー141及び第2カバー142の他方は、環状の凸部が挿入される環状の凹部を有する。なお、第1カバー141及び第2カバー142は、少なくとも、凸部及び凹部が熱可塑性樹脂材料により形成されていればよい。
【0044】
電熱線143は、第1カバー141及び第2カバー142の凹部及び凸部の対向面の間に設けられる。電熱線143は、第1カバー141及び第2カバー142を接合するときに、通電され、そして、発熱することで、第1カバー141及び第2カバー142の対向する部位を溶融し、第1カバー141及び第2カバー142を接合する。
【0045】
また、電熱線143は、接合された第1カバー141及び第2カバー142を分解するときに、通電され、そして、発熱することで、第1カバー141及び第2カバー142の対向する部位を溶融し、第1カバー141及び第2カバー142を分離可能とする。
【0046】
次に、
図5乃至
図8に示す概略図を用いて、外装カバー14の要部構成の具体例を説明する。
第1カバー141は、熱可塑性樹脂材料により形成される。第1カバー141は、例えば、第2カバー142と対向する端部に形成された環状の第1端面1411と、第2カバー142と対向する端部の外周面の少なくとも一箇所に形成される第1鍔部1412と、第1端面1411及び第1鍔部1412に形成された凹部1413と、を有する。
【0047】
第1端面1411は、環状に形成される。例えば、
図6に示すように、第1端面1411は、矩形環状に形成される。第1端面1411は、開口1415の開口端を形成する。
【0048】
第1鍔部1412は、例えば、第1カバー141の端部の外周面の一箇所又は二箇所に設けられる。
図6の例では、第1鍔部1412は、第1カバー141の端部の外周面の、対象位置の二箇所に設けられる。第1鍔部1412は、第1端面1411と同一面上の端面を有する。
【0049】
凹部1413は、第1端面1411の形状に沿って環状に形成される。また、凹部1413は、第1端面1411に形成される部位と第1鍔部1412に形成される部位が連続し、第1鍔部1412の側面まで延びる。凹部1413の延設方向に直交する短手方向の幅は、電熱線143の線径よりも大きい。また、凹部1413の延設方向及び幅方向の双方に直交する深さは、電熱線143の直径よりも大きい。
【0050】
第2カバー142は、熱可塑性樹脂材料により形成される。第2カバー142は、例えば、第1カバー141と対向する端部に形成される第2端面1421と、第1カバー141と対向する端部の外周面の第1鍔部1412と対向する位置に、第1鍔部1412と同数形成される第2鍔部1422と、第2端面1421及び第2鍔部1422に形成された凸部1423と、を有する。
【0051】
第2端面1421は、環状に形成される。例えば、
図7に示すように、第2端面1421は、矩形環状に形成される。第2端面1421は、例えば、第1端面1411と同形状に形成される。
【0052】
第2鍔部1422は、例えば、第2カバー142の端部の外周面に設けられる。
図7の例では、第2鍔部1422は、第2カバー142の端部の外周面の、対象位置の二箇所に設けられる。第2鍔部1422は、第2端面1421と同一面上の端面を有する。
【0053】
凸部1423は、第2端面1421の形状に沿って環状に形成される。また、凸部1423は、第2端面1421に形成される部位と第2鍔部1422に形成される部位が連続し、第2鍔部1422の側面まで延びる。凸部1423の延設方向に直交する短手方向の幅は、凹部1413よりも小さい。また、例えば、凸部1423の延設方向及び幅方向の双方に直交する高さは、凹部1413の深さと同じであってもよく、また、異なっていても良い。
【0054】
電熱線143は、単数又は複数設けられる。例えば、
図5及び
図10に示すように、電熱線143は、一対設けられる。一対の電熱線143は、一端側が一方の第1鍔部1412及び第2鍔部1422に配置され、他端側が他方の第1鍔部1412及び第2鍔部1422に配置される。また、一方の第1鍔部1412及び第2鍔部1422並びに他方の第1鍔部1412及び第2鍔部1422を結ぶ線をY方向に沿う中心線としたときに、一対の電熱線143の一方は、端面1411、1421の環状の凹部1413及び凸部1423の該中心線からX方向の一方側に、一対の電熱線143の他方は、端面1411、1421の環状の凹部1413及び凸部1423の中心線からX方向の他方側に配置される。このように、一対の電熱線143は、並列に配置される。
【0055】
なお、電熱線143は、
図9に示す変形例のように単数設けられる構成であってもよい。電熱線143を単数とする場合には、第1鍔部1412及び第2鍔部1422は、単数とし、電熱線143を第1端面凹部及び凸部に環状に配置するとともに、両端を第1鍔部1412及び第2鍔部1422に配置する。
【0056】
電熱線143は、第1カバー141及び第2カバー142を形成する熱可塑性樹脂材料の融点以上に加熱可能に形成される。例えば、第1カバー141及び第2カバー142を形成する熱可塑性樹脂材料をPPS(ポリフェニレンサルファイド)とすると、PPSの熱変形温度が260℃以上であり、融点が282℃であることから、電熱線143は、例えば、350℃~450℃に加熱可能に形成される。なお、第1カバー141及び第2カバー142を形成する熱可塑性樹脂材料は、PPSに限定されず、他の熱可塑性樹脂材料であってもよい。なお、熱可塑性樹脂材料は、インク(液体)等の耐薬品性材に耐性を有する樹脂材料としてもよい。熱可塑性樹脂材料の例としては、PPS、PPA(ポリフタルアミド)、POM(ポリアセタール)等が挙げられる。
【0057】
このように構成された外装カバー14は、第1カバー141及び第2カバー142の接合部となる凹部1413及び凸部1423は、電熱線143により溶融した樹脂が押し出される体積を考慮した嵌め合い寸法とすることが好ましい。
【0058】
即ち、凹部1413及び凸部1423は、ボイドが生じることを防止するために、係合時に隙間が生じ、この隙間により生じる空間の容積が、電熱線143の体積、即ち、溶融した樹脂の体積よりも大きい寸法に設定する。また、電熱線143を過剰に凹部1413及び凸部1423に食い込ませないように、凹部1413の深さ及び凸部1423の高さで調整することが好ましい。
【0059】
一例として、凹部1413は、深さが1.5mmに設定され、幅が0.8mmに設定される。また、凸部1423は、高さが1.5mmに設定され、幅が0.6mmに設定される。また、電熱線143の線形は、Φ0.5mmに設定される。このような寸法関係とすることで、凹部1413及び凸部1423間に配置される電熱線143の長さ寸法が140mmであるときに、溶融する樹脂の体積(電熱線143の体積)VAは23.6mm3となり、凹部1413及び凸部1423の隙間の容積(逃げの空間の容積)VBは、36.0mm3となる。これにより、VA<VBの関係となり、溶融した樹脂材料が外部に押し出されて、漏れることを防止できる。
【0060】
また、電熱線143は、線形がΦ0.5mm、長さ寸法が140mmであるときの抵抗値は、
図5、
図10に示す並列とすると、ステンレスで0.18Ω、ニクロムで0.19Ωとなり、
図9に示す直列とすると、ステンレスで0.63Ω、ニクロムで0.85Ωとなる。このため、並列の電熱線143は直列の電熱線143に比べて、抵抗値が小さくなる。よって、並列の場合は、凹部1413及び凸部1423の樹脂材料を溶融させるために高い電流値を要することになる。また、電熱線143は、ステンレスとニクロムとにおいて、抵抗値の差が余り見られない。これらのことから、電熱線143の並列及び直列は、これらを考慮して選定してもよい。
【0061】
なお、電熱線143の配置や成形等を考慮し、凹部1413及び凸部1423のコーナー部は、曲率半径が大きいことが好ましく、例えば、凹部1413及び凸部1423を矩形環状とする場合において、コーナー部は、3mm以上とすることが好ましい。
【0062】
次に、このような外装カバー14の接合装置3の例を、
図11及び
図12を用いて説明する。接合装置3は、例えば、台座301と、天板302と、荷重印加装置303と、電源304と、可変抵抗器305と、電流計306と、を備える。台座301は、例えば、インクジェットヘッド1の第2カバー142を除く構成部品を組み立てた状態で、インクジェットヘッド1を支持可能に形成される。例えば、台座301は、第2マニフォールド1214を支持可能に形成される。天板302は、第2カバー142を上方から押圧可能に形成される。荷重印加装置303は、天板302を押圧することで、第1カバー141及び第2カバー142を互いに近接する方向に押圧する。なお、荷重印加装置303は、プレス機であってもよく、また、錘であってもよい。
【0063】
このような接合装置3は、可変抵抗器305によって電源304から所定の電流値を電熱線143に流し、電熱線143を第1カバー141及び第2カバー142の熱可塑性樹脂材料の融点より高い温度に発熱させるとともに、荷重印加装置303によって第1カバー141及び第2カバー142を近接する方向に押圧する。これにより、
図12の左図の状態から、第1カバー141の凹部1413及び第2カバー142の凸部1423は、電熱線143によって溶融し、
図12の右図のように溶融した樹脂材料が凹部1413及び凸部1423の隙間に移動する。また、
図12の右図に二点鎖線で示すEのように、電熱線143の周囲の凹部1413及び凸部1423が溶融して、溶融した樹脂材料が溶け込むことから、凹部1413及び凸部1423は、接合され、第1カバー141及び第2カバー142が接合される。このとき、凹部1413及び凸部1423は一体となるため、第1カバー141及び第2カバー142の接合部は、密封される。
【0064】
なお、第1カバー141及び第2カバー142のリペア時(分解時)においては、例えば、天板302を第2カバー142から離間させた状態で、電熱線143を加熱して、電熱線143の周囲Eが溶融した状態で、第2カバー142を第1カバー141から離れる方向に移動させることで、第2カバー142を第1カバー141から分解させることができる。よって、第1カバー141の開口1415から、第2部品として、中継フレキシブルケーブル133及びインターフェース基板134を取り外すことで、中継フレキシブルケーブル133及びインターフェース基板134を再利用することができる。
【0065】
このように構成された液体吐出ヘッド1は、少なくとも凹部1413及び凸部1423を熱可塑性樹脂材料で形成することで、電熱線143により第1カバー141及び第2カバー142を接合可能、且つ、分離可能に形成される。即ち、第1カバー141及び第2カバー142を熱溶着させることで、瞬間的に、第1カバー141及び第2カバー142を接合できるため、製造工数及び製造時間の削減が可能となる。また、第1カバー141及び第2カバー142は、定量作業により不良率の削減が可能となることから、歩留まりの改善が可能となる。また、電熱線143に再度電流を印加すれば、発熱し、凹部1413及び凸部1423が熱溶解することから、第1カバー141及び第2カバー142は、分離可能となることから、リペアや部品の再利用が可能となる。また、第1カバー141及び第2カバー142の接合及び分離は、電熱線143を発熱させる構成でよいことから、接合装置3は、特殊な設備や装置を要さず、簡易的な組立治具で対応できるため、設備コストを削減することができる。
【0066】
また、凹部1413及び凸部1423は、溶融して一体となり、また、Oリング等のパッキンが不要となることから、インクジェットヘッド1で使用するインク等の液体によってパッキンが膨潤する虞もなく、高いシール性を有し、信頼性を向上させることができる。また、接着溶剤等を使用しないことから、接着溶剤等の保持管理が不要となり、管理費の削減も可能となる。また、電熱線143によって溶融可能な熱可塑性樹脂材料を第1カバー141及び第2カバー142に用いることができるため、材料選定の自由度が高く、使用液体に対する耐薬品性を有する材料を用いることも可能となる。
【0067】
また、重力方向で下方となる第1カバー141に凹部1413を設け、上方となる第2カバー142に凸部1423を設ける構成とすることで、電熱線143は、凹部1413内に配置するだけで、所定の位置に案内される。よって、外装カバー14は、高い組立性を有する。
【0068】
以下、液体吐出ヘッド1を有するインクジェット記録装置2について、
図13を参照して説明する。インクジェット記録装置2は、筐体2111と、媒体供給部2112と、画像形成部2113と、媒体排出部2114と、支持装置である搬送装置2115と、メンテナンス装置2117と、制御部2118と、を備える。
【0069】
インクジェット記録装置2は、媒体供給部2112から画像形成部2113を通って媒体排出部2114に至る所定の搬送路2001に沿って、吐出対象物である記録媒体として例えば用紙Pを搬送しながらインク等の液体を吐出することで、用紙Pに画像形成処理を行うインクジェットプリンタである。
【0070】
媒体供給部2112は複数の給紙カセット21121を備える。画像形成部2113は、用紙を支持する支持部2120と、支持部2120の上方に対向配置された複数のヘッドユニット2130と、を備える。媒体排出部2114は、排紙トレイ21141を備える。
【0071】
支持部2120は、画像形成を行う所定領域にループ状に備えられる搬送ベルト21201と、搬送ベルト21201を裏側から支持する支持プレート21202と、搬送ベルト21201の裏側に備えられた複数のベルトローラ21203と、を備える。
【0072】
ヘッドユニット2130は、複数のインクジェットヘッドである液体吐出ヘッド1と、各液体吐出ヘッド1上にそれぞれ搭載された液体タンクとしての複数の供給タンク2132と、インクを供給するポンプ2134と、液体吐出ヘッド1と供給タンク2132とを接続する接続流路2135と、を備える。
【0073】
本実施形態において、液体吐出ヘッド1としてシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色の液体吐出ヘッド1と、これらの各色のインクをそれぞれ収容する4色の供給タンク2132を備える。供給タンク2132は接続流路2135によって液体吐出ヘッド1に接続される。
【0074】
ポンプ2134は、例えば圧電ポンプで構成される送液ポンプである。ポンプ2134は、制御部2118に接続され、制御部2118により駆動制御される。
【0075】
接続流路2135は、液体吐出ヘッド1のインク供給管123に接続される供給流路を備える。また、接続流路2135は、液体吐出ヘッド1のインク排出管124に接続される回収流路を備える。例えば、液体吐出ヘッド1が非循環式であることから、回収回路は、メンテナンス装置2117に接続される。なお、例えば、液体吐出ヘッド1が循環式の場合には、回収流路は、供給タンク2132に接続される。
【0076】
搬送装置2115は、媒体供給部2112の給紙カセット21121から画像形成部2113を通って媒体排出部2114の排紙トレイ21141に至る搬送路2001に沿って、用紙Pを搬送する。搬送装置2115は、搬送路2001に沿って配置される複数のガイドプレート対21211~21218と、複数の搬送用ローラ21221~21228と、を備えている。搬送装置2115は、用紙Pを液体吐出ヘッド1に相対移動可能に支持する。
【0077】
メンテナンス装置2117は、例えば、メンテナンス時にノズルプレートの外面に残存するインクを吸引し、回収する。また、液体吐出ヘッド1が非循環式である場合には、メンテナンス装置2117は、メンテナンス時に、ノズルからヘッド本体11内のインクを回収する。このようなメンテナンス装置2117は、回収したインクを貯留するトレイやタンク等を有する。
【0078】
制御部2118は、プロセッサの一例としてのCPU21181と、各種のプログラムなどを記憶するROM(Read Only Memory)、各種の可変データや画像データなどを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等のメモリと、外部からのデータの入力及び外部へのデータの出力をするインターフェース部と、を備える。
【0079】
上述した実施形態に係るインクジェットヘッド1及びインクジェット記録装置2によれば、電熱線143により第1カバー141及び第2カバー142を接合することで、密封した外装カバー14を分解可能、且つ、外装カバー14内の部品の一部を回収するリペアが可能となる。
【0080】
なお、実施形態は上述した例に限定されない。例えば、上述した例では、重力方向で下方に位置する第1カバー141に凹部1413を設け、上方に位置する第2カバー142に凸部1423を設ける構成を説明した。しかしながら、第1カバー141が凸部を有し、第2カバー142が凹部を有する構成としてもよい。また、第1カバー141及び第2カバー142は、上下方向に組み立てられる構成でなく、左右方向で組み立てられる構成であってもよい。
【0081】
また、上述した例では、外装カバー14は、第1カバー141及び第2カバー142で構成を説明したが、これに限定されず、外装カバー14は、3以上のカバーが接合されることで形成されていてもよい。即ち、外装カバー14は、着脱可能な部品(第2部品)を移動できる開口を有する構成とし、この開口が形成されたカバーを、他のカバーで覆うとともに、電熱線により接合する構成であれば、種々の構成に適用できる。
【0082】
また、上述した例では、液体吐出記録装置2は、液体としてインクを液体吐出ヘッド1から吐出させる例を説明したが、液体はインクに限定されない。即ち、液体吐出ヘッド1及び液体吐出記録装置2は、例えば3Dプリンタ、産業用の製造機械、医療用途にも用いることが可能であり、種々の液体を吐出させることができる。
【0083】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、密封した外装カバーを分解可能、且つ、外装カバー内の部品の一部を回収可能な液体吐出ヘッドを提供できる。
【0084】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0085】
1…液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)、2…液体吐出記録装置(インクジェット記録装置)、3…接合装置、11…ヘッド本体、12…マニフォールドユニット、13…回路基板、14…外装カバー、121…マニフォールド、122…天板、123…インク供給管、124…インク排出管、131…配線フィルム、132…モジュール基板(第1部品)、133…中継フレキシブルケーブル(第2部品)、134…インターフェース基板(第2部品)、141…第1カバー、142…第2カバー、143…電熱線、301…台座、302…天板、303…荷重印加装置、304…電源、305…可変抵抗器、306…電流計、1213…第1マニフォールド、1214…第2マニフォールド、1321…モジュール基板コネクタ、1331…インターフェース基板コネクタ、1341…インターフェース基板コネクタ、1342…接続コネクタ、1411…第1端面、1412…第1鍔部、1413…凹部、1415…開口、1421…第2端面、1422…第2鍔部、1423…凸部、1425…開口、2001…搬送路、2111…筐体、2112…媒体供給部、2113…画像形成部、2114…媒体排出部、2115…搬送装置、2117…メンテナンス装置、2118…制御部、2120…支持部、2130…ヘッドユニット、2132…供給タンク、2134…ポンプ、2135…接続流路、12141…フランジ部、12142…データム穴、12147…フランジ部、21121…給紙カセット、21141…排紙トレイ、21201…搬送ベルト、21202…支持プレート、21203…ベルトローラ、21211~21218…ガイドプレート対、21221~21228…搬送用ローラ。