IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ナカヨの特許一覧

特開2024-139447カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法
<>
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図1
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図2
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図3
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図4
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図5
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図6
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図7
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図8
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図9
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図10
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図11
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図12
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図13
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図14
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図15
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図16
  • 特開-カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139447
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】カメラ付きドアホンシステム、ドアホン子機、主装置、プログラム、およびカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20241002BHJP
   H04M 9/00 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
H04N7/18 H
H04M9/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050392
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 豊
(72)【発明者】
【氏名】星野 且好
【テーマコード(参考)】
5C054
5K038
【Fターム(参考)】
5C054AA02
5C054CA04
5C054CC02
5C054HA22
5K038AA06
5K038CC08
5K038DD08
5K038GG00
(57)【要約】
【課題】カメラ付きドアホンシステムにおいて、訪問者を長く待たせることなく訪問先が応答できるようにする。
【解決手段】ドアホン子機1は、カメラにより撮影した訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられた訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出した後、主装置3から応答を受信することなくタイムアウトした場合、訪問先情報および訪問者の映像データを含み、呼出先以外のすべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属する呼出先以外のドアホン親機2を送信先とする送信要求を主装置3に送信して、これらのドアホン親機2に訪問先情報および訪問者の映像データを表示させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ付きのドアホン子機と、複数のドアホン親機と、前記ドアホン子機および前記複数のドアホン親機を収容する主装置と、を備えたカメラ付きドアホンシステムであって、
前記ドアホン子機は、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段と、
前記訪問者毎に、訪問先の前記ドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段と、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段と、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼出先とする呼出要求を前記主装置に送出する発信手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを含み、かつ当該訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を送信先とする送信要求を前記主装置に送信する送信要求手段と、
前記発信手段により前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話する通話手段と、を有し、
前記送信要求手段は、
前記呼出要求を前記主装置に送出した後、前記主装置から応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記呼出要求の呼出先を除く前記ドアホン親機を送信先とする前記送信要求を前記主装置に送信し、
前記主装置は、
前記ドアホン子機から前記呼出要求を受信した場合に、当該呼出要求で呼出先に指定されている前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させ、当該ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、当該ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立する呼制御手段と、
前記呼制御手段により確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継する中継手段と、
前記ドアホン子機から前記送信要求を受信した場合に、当該送信要求で送信先に指定されている前記ドアホン親機に、前記送信要求に含まれている前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる訪問者通知手段と、を有する
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に複数の前記訪問先情報を記憶しており、
前記ドアホン子機は、
前記発信手段が前記呼出要求を前記主装置に送出した後、前記主装置から応答を受信することなく第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合に、前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうち、前記呼出要求の呼出先のドアホン親機の特定に用いられた前記訪問先情報以外の前記訪問先情報のリストを表示して、当該訪問先情報のリストのなかから前記訪問先情報の選択を受け付ける呼出先受付手段をさらに有し、
前記発信手段は、
前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうちの1つにより特定される前記ドアホン親機を呼出先とする前記呼出要求を前記主装置に送出し、当該呼出要求を前記主装置に送出した後、前記主装置から応答を受信することなく前記第2の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記呼出先受付手段により選択された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼出先とする前記呼出要求を前記主装置に送出する
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に、複数の前記訪問先情報をその優先度とともに記憶しており、
前記呼出先受付手段は、
前記訪問先情報のリストを前記訪問先情報の優先度の順にソートして表示する
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項4】
請求項1に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に、複数の前記訪問先情報を記憶しており、
前記発信手段は、
前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうちの1つにより特定される前記ドアホン親機を呼出先とする前記呼出要求を前記主装置に送出し、当該呼出要求を前記主装置に送出後、前記主装置から応答を受信することなく第2の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうち、前記呼出要求の呼出先の前記ドアホン親機の特定に用いられた前記訪問先情報以外のうちの1つにより特定される前記ドアホン親機を呼出先とする前記呼出要求を前記主装置に送出する
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に、複数の前記訪問先情報をその優先度とともに記憶しており、
前記発信手段は、
前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうち、前記呼出要求の呼出先の前記ドアホン親機の特定に用いられた前記訪問先情報以外のうちの1つとして、最も前記優先度の高い前記訪問先情報を選択する
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項6】
カメラ付きのドアホン子機と、複数のドアホン親機と、前記ドアホン子機および前記複数のドアホン親機を収容する主装置と、を備えたカメラ付きドアホンシステムであって、
前記ドアホン子機は、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、当該訪問者の映像データを伴う呼出要求を前記主装置に送出する発信手段と、
前記発信手段により前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話する通話手段と、を有し、
前記主装置は、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段と、
前記訪問者毎に、訪問先のドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段と、
前記ドアホン子機から前記呼出要求を受信した場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該呼出要求に付加されている前記訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段と、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させるとともに、当該ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、前記ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立する呼制御手段と、
前記呼制御手段により確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継する中継手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機に、当該訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる訪問者通知手段と、を有し、
前記訪問者通知手段は、
前記呼制御手段による前記ドアホン親機の呼び出しの後、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の他の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、呼び出し中の前記ドアホン親機を除く前記ドアホン親機に、前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項7】
請求項6に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に、複数の前記訪問先情報を記憶しており、
前記主装置は、
前記呼制御手段が、前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうちの1つにより特定される前記ドアホン親機を呼び出し中に、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく第2の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうち、呼出先の前記ドアホン親機を特定するために用いられた前記訪問先情報以外の前記訪問先情報のリストを前記ドアホン子機に送信する訪問先情報リスト送信手段をさらに有し、
前記ドアホン子機は、
前記主装置から受信した前記訪問先情報のリストを表示して、当該訪問先情報のリストのなかから呼出先としていずれかの前記訪問先情報の選択を受け付けて前記主装置に送信する呼出先受付手段をさらに有し、
前記呼制御手段は、
前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうちの1つにより特定される前記ドアホン親機を呼び出し中に、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく前記第2の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、当該呼び出しを中止して着信鳴動を停止させ、前記ドアホン子機から受け付けた呼出先の前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させる
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に、複数の前記訪問先情報をその優先度とともに記憶しており、
前記訪問先情報リスト送信手段は、
前記訪問先情報のリストとして、前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうち、呼出先の前記ドアホン親機を特定するために用いられた前記訪問先情報以外の前記訪問先情報が、当該訪問先情報各々の優先度の順に並べられたリストを前記ドアホン子機に送信する
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項9】
請求項6に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に、複数の前記訪問先情報を記憶しており、
前記呼制御手段は、
前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうちの1つにより特定される前記ドアホン親機を呼び出し中に、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく前記第2の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、当該呼び出しを中止して着信鳴動を停止させ、前記訪問先情報検索手段により検索された複数の前記訪問先情報のうち、当該呼び出しを中止した前記ドアホン親機の特定に用いられた前記訪問先情報以外の訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させる
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項10】
請求項9に記載のカメラ付きドアホンシステムであって、
前記訪問先情報記憶手段は、
前記訪問者毎に、複数の前記訪問先情報をその優先度とともに記憶しており、
前記呼制御手段は、
前記呼び出しを中止した前記ドアホン親機の特定に用いられた前記訪問先情報以外の訪問先情報のうち、最も前記優先度の高い前記訪問先情報を選択し、当該訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させる
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステム。
【請求項11】
複数のドアホン親機とともに主装置に収容されるカメラ付きのドアホン子機であって、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段と、
前記訪問者毎に、訪問先の前記ドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段と、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段と、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼出先とする呼出要求を前記主装置に送出する発信手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを含み、当該訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を送信先とする送信要求を前記主装置に送信する送信要求手段と、
前記発信手段により前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話する通話手段と、を有し、
前記送信要求手段は、
前記呼出要求を前記主装置に送出した後、前記主装置から応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記呼出要求の呼出先を除く前記ドアホン親機を送信先とする前記送信要求を前記主装置に送信する
ことを特徴とするドアホン子機。
【請求項12】
カメラ付きのドアホン子機および複数のドアホン親機を収容する主装置であって、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段と、
前記訪問者毎に、訪問先のドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段と、
訪問者の映像データを伴う呼出要求を前記ドアホン子機から受信した場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段と、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させるとともに、当該ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、当該ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立する呼制御手段と、
前記呼制御手段により確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継する中継手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機に、当該訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる訪問者通知手段と、を有し、
前記訪問者通知手段は、
前記呼制御手段による前記ドアホン親機の呼び出しの後、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の他の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、呼び出し中の前記ドアホン親機を除く前記ドアホン親機に、前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる
ことを特徴とする主装置。
【請求項13】
複数のドアホン親機とともに主装置に収容されるカメラ付きのドアホン子機として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段、
前記訪問者毎に、訪問先の前記ドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼出先とする呼出要求を前記主装置に送出する発信手段、および
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを含み、当該訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を送信先とする送信要求を前記主装置に送信する送信要求手段と、
前記発信手段により前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話する通話手段として、コンピュータを機能させ、
前記送信要求手段は、
前記呼出要求を前記主装置に送出した後、前記主装置から応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記呼出要求の呼出先を除く前記ドアホン親機を送信先とする前記送信要求を前記主装置に送信する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項14】
カメラ付きのドアホン子機および複数のドアホン親機を収容する主装置として、コンピュータを機能させるプログラムであって、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段、
前記訪問者毎に、訪問先のドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段、
訪問者の映像データを伴う呼出要求を前記ドアホン子機から受信した場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させるとともに、当該ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、当該ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立する呼制御手段、
前記呼制御手段により確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継する中継手段、および
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機に、当該訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる訪問者通知手段として、コンピュータを機能させ、
前記訪問者通知手段は、
前記呼制御手段による前記ドアホン親機の呼び出しの後、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の他の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、呼び出し中の前記ドアホン親機を除く前記ドアホン親機に、前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項15】
カメラ付きのドアホン子機と、複数のドアホン親機と、前記ドアホン子機および前記複数のドアホン親機を収容する主装置と、を備えたカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法であって、
前記ドアホン子機は、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、訪問者毎に予め記憶され、訪問者の顔データを含む訪問者情報のなかから、前記カメラにより撮影された当該訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索し、
前記訪問者毎に予め記憶され、訪問先の前記ドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報のなかから、前記検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を検索し、
前記検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼出先とする呼出要求を前記主装置に送出するとともに、当該訪問先情報および前記訪問者の映像データを含み、当該訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を送信先とする送信要求を前記主装置に送信し、
前記呼出要求を前記主装置に送出した後、前記主装置から応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記呼出要求の呼出先を除く前記ドアホン親機を送信先とする前記送信要求を前記主装置に送信し、
前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話し、
前記主装置は、
前記ドアホン子機から前記呼出要求を受信した場合に、当該呼出要求で呼出先に指定されている前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させ、当該ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、当該ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立し、当該確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継し、
前記ドアホン子機から前記送信要求を受信した場合に、当該送信要求で送信先に指定されている前記ドアホン親機に、前記送信要求に含まれている前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法。
【請求項16】
カメラ付きのドアホン子機と、複数のドアホン親機と、前記ドアホン子機および前記複数のドアホン親機を収容する主装置と、を備えたカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法であって、
前記ドアホン子機は、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、当該訪問者の映像データを伴う呼出要求を前記主装置に送出し、
前記発信手段により前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話し、
前記主装置は、
前記ドアホン子機から前記呼出要求を受信した場合に、訪問者毎に予め記憶され、訪問者の顔データを含む訪問者情報のなかから、当該呼出要求に付加されている前記訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索し、
前記訪問者毎に予め記憶され、訪問先の前記ドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報のなかから、前記検索された前記訪問者情報に紐付けられている前記訪問先情報を検索し、
前記検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させるとともに、当該ドアホン親機に、当該訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させ、
前記ドアホン親機の呼び出し後、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、呼び出し中の前記ドアホン親機を除く前記ドアホン親機に、前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させ、
前記呼び出した前記ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、当該ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立し、当該確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継する
ことを特徴とするカメラ付きドアホンシステムの訪問先呼び出し方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ付きドアホンシステムに関し、特に、ドアホン子機から訪問先のドアホン親機を呼び出す技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ドアホン子機と複数のドアホン親機とを備えたカメラ付きドアホンシステムにおいて、ドアホン子機から訪問先のドアホン親機を呼び出す技術が開示されている。このカメラ付きドアホンシステムにおいて、マスタとなるドアホン親機は、ドアホン子機から訪問者の映像データを受信して、この映像データを、予め登録されている顔データと比較する。そして、訪問者の映像データと類似する顔データに紐付けられたドアホン親機を選択して呼び出す。このようにすることにより、訪問者は、ドアホン子機のタッチパネル等に表示された訪問先選択画面を介して訪問先を選択する必要がなくなり、利便性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-259367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のカメラ付きドアホンシステムをオフィスの受付システムに利用して、ドアホン子機をオフィスのエントランスに設置し、複数のドアホン親機をそれぞれ従業員に紐付けて、同じオフィスフロアに設置された各従業員の机上に設置した場合、訪問者が、オフィスのエントランスのドアホン子機から、訪問先の従業員に紐付けられたドアホン親機を呼び出しても訪問先の従業員が自席を外していて呼び出しに気付かない可能性がある。このような場合、訪問者をエントランスで長く待たせてしまう可能性がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カメラ付きドアホンシステムにおいて、訪問者を長く待たせることなく訪問先が応答できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、ドアホン子機のカメラで撮影された訪問者の映像データを、予め登録されている顔データと比較し、その結果、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられた訪問先のドアホン親機を着信鳴動させて呼び出すとともに、この訪問者の映像データとこれに対応する顔データに紐付けられた訪問者情報を訪問先のドアホン親機に表示する。その後、訪問先のドアホン親機が応答することなく、かつこのドアホン親機以外のドアホン親機が代理応答することなく、所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、すべてのドアホン親機あるいは所定のグループに属するドアホン親機に訪問者の映像データとともに訪問者情報を表示する。
【0007】
例えば、本発明の一態様は、
カメラ付きのドアホン子機と、複数のドアホン親機と、前記ドアホン子機および前記複数のドアホン親機を収容する主装置と、を備えたカメラ付きドアホンシステムであって、
前記ドアホン子機は、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段と、
前記訪問者毎に、訪問先の前記ドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段と、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段と、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼出先とする呼出要求を前記主装置に送出する発信手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを含み、かつ、当該訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を送信先とする送信要求を前記主装置に送信する送信要求手段と、
前記発信手段により前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話する通話手段と、を有し、
前記送信要求手段は、
前記呼出要求を前記主装置に送出した後、前記主装置から応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、前記呼出要求の呼出先を除く前記ドアホン親機を送信先とする前記送信要求を前記主装置に送信し、
前記主装置は、
前記ドアホン子機から前記呼出要求を受信した場合に、当該呼出要求で呼出先に指定されている前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させ、当該ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、当該ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立する呼制御手段と、
前記呼制御手段により確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継する中継手段と、
前記ドアホン子機から前記送信要求を受信した場合に、当該送信要求で送信先に指定されている前記ドアホン親機に、前記送信要求に含まれている前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる訪問者通知手段と、を有する。
【0008】
また、本発明の他の態様は、
カメラ付きのドアホン子機と、複数のドアホン親機と、前記ドアホン子機および前記複数のドアホン親機を収容する主装置と、を備えたカメラ付きドアホンシステムであって、
前記ドアホン子機は、
前記カメラにより訪問者が撮影された場合に、当該訪問者の映像データを伴う呼出要求を前記主装置に送出する発信手段と、
前記発信手段により前記主装置に送出された前記呼出要求に対して前記主装置から応答を受信した場合に、前記主装置によって確立された通話路を介して通話相手と通話する通話手段と、を有し、
前記主装置は、
訪問者毎に、前記訪問者の顔データを含む訪問者情報を記憶する訪問者情報記憶手段と、
前記訪問者毎に、訪問先のドアホン親機を特定するための情報を含む訪問先情報を記憶する訪問先情報記憶手段と、
前記ドアホン子機から前記呼出要求を受信した場合に、前記訪問者情報記憶手段に記憶されている前記訪問者情報のなかから、当該呼出要求に付加されている前記訪問者の映像データに対応する前記顔データを含む前記訪問者情報を検索する訪問者情報検索手段と、
前記訪問者情報検索手段により検索された前記訪問者情報に紐付けられる前記訪問先情報を前記訪問先情報記憶手段から検索する訪問先情報検索手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機を呼び出して着信鳴動させるとともに、当該ドアホン親機から応答を受信した場合、あるいは当該ドアホン親機以外の前記ドアホン親機から代理応答を受信した場合に、前記ドアホン子機に応答を返信して、当該ドアホン子機および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機それぞれとの通話路を確立する呼制御手段と、
前記呼制御手段により確立された前記ドアホン子機との通話路および応答送信元あるいは代理応答送信元の前記ドアホン親機との通話路間を中継する中継手段と、
前記訪問先情報検索手段により検索された前記訪問先情報により特定される前記ドアホン親機に、当該訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる訪問者通知手段と、を有し、
前記訪問者通知手段は、
前記呼制御手段による前記ドアホン親機の呼び出しの後、当該ドアホン親機から応答を受信することなく、かつ当該ドアホン親機以外の他の前記ドアホン親機から代理応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたならば、呼び出し中の前記ドアホン親機を除く前記ドアホン親機に、前記訪問先情報および前記訪問者の映像データを送信して表示させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、呼び出し中のドアホン親機が応答することなく、かつこのドアホン親機以外の他のドアホン親機が代理応答することなく、所定時間の経過によりタイムアウトした場合、すべてのドアホン親機あるいは所定のグループに属するドアホン親機に訪問者の映像データとともに訪問先情報を表示させるので、訪問先のユーザが自席を外しており、このため自席のドアホン親機の着信鳴動音に気付かない場合でも、移動先のドアホン親機に表示された訪問者の映像データと訪問先情報とから、自身に訪問者からの呼び出しがあることを知ることができ、移動先のドアホン親機から代理応答して訪問者に対応することができる。したがって、本発明によれば、訪問者を長く待たせることなく訪問先のユーザに応答させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の第1実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの概略構成図である。
図2図2は、本発明の第1実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第1の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図3図3は、本発明の第1実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第2の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図4図4は、ドアホン子機1の概略機能構成図である。
図5図5は、訪問者情報記憶部105の登録内容例を模式的に表した図である。
図6図6は、訪問先情報記憶部106の登録内容例を模式的に表した図である。
図7図7は、ドアホン子機1の動作を説明するためのフロー図である。
図8図8は、ドアホン子機1の動作を説明するためのフロー図であり、図7の続きである。
図9図9は、主装置3の概略機能構成図である。
図10図10は、主装置3の動作を説明するためのフロー図である。
図11図11は、本発明の第2実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第1の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図12図12は、本発明の第2実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第2の動作例を説明するためのシーケンス図である。
図13図13は、ドアホン子機1aの概略機能構成図である。
図14図14は、ドアホン子機1aの動作を説明するためのフロー図である。
図15図15は、主装置3aの概略機能構成図である。
図16図16は、主装置3aの動作を説明するためのフロー図である。
図17図17は、主装置3aの動作を説明するためのフロー図であり、図16の続きである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
[第1実施の形態]
まず、本発明の第1実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの概略構成図である。
【0014】
図示するように、本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムは、オフィスフロアのエントランス等に設置されたカメラ付きのドアホン子機1と、オフィスフロアに配置された各従業員の机上等に設置された複数のドアホン親機2-1~2-n(以下、単にドアホン親機2とも呼ぶ)と、ドアホン子機1および複数のドアホン親機2を収容する主装置3と、を備えて構成される。
【0015】
図2は、本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第1の動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0016】
ドアホン子機1は、訪問者から呼び出し操作を受け付けると(S100)、内蔵あるいは外付けされたカメラで訪問者を撮影し(S101)、その映像データを、訪問者情報に紐付けられて予め登録されている顔データと比較して、この訪問者の映像データと対応する顔データ(訪問者の映像データとのマッチングの結果、この映像データとの類似度が所定値以上となった顔データ)に紐付けられた訪問者情報を検索する(S102)。それから、ドアホン子機1は、訪問者情報に紐付けられて予め登録されている訪問先情報のなかから、検索した訪問者情報に紐付けられる訪問先情報を検索する(S103)。
【0017】
つぎに、ドアホン子機1は、検索した1つ以上の訪問先情報のうち、最も優先度の高い訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出する。ここでは、ドアホン子機1が、ドアホン親機2-1を呼出先とする呼出要求を送出したものとする(S104)。また、ドアホン子機1は、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を含み、かつ呼出先のドアホン親機2-1を送信先とする送信要求を主装置3に送出する(S107)。
【0018】
主装置3は、ドアホン子機1から呼出要求を受信すると、この呼出要求で呼出先に指定されているドアホン親機2-1を呼出する(S105)。これを受けて、ドアホン親機2-1は着信鳴動する(S106)。また、主装置3は、ドアホン子機1から送信要求を受信すると、この送信要求で指定されている送信先(ドアホン親機2-1)に、この送信要求に含まれる訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を含む訪問者通知を送信する(S108)。これを受けて、ドアホン親機2-1は、訪問者通知に含まれている訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を表示する(S109)。
【0019】
その後、ドアホン子機1は、主装置3から応答を受信することなく、呼出要求の送出から第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたことを検出すると(S110)、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を含み、かつ呼出中のドアホン親機2-1以外のすべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに所属する呼出中のドアホン親機2-1以外のドアホン親機2を送信先とする送信要求を主装置3に送信する(S111)。
【0020】
主装置3は、ドアホン子機1から送信要求を受信すると、この送信要求で送信先に指定されているドアホン親機2(呼出中のドアホン親機2-1を除く、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2)に、この送信要求に含まれる訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を含む訪問者通知を送信する(S112)。訪問者通知を受信したドアホン親機2は、この訪問者通知に含まれている訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を表示する(S113)。
【0021】
その後、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を表示中のドアホン親機2(ただし、呼出中のドアホン親機2-1を除く)のいずれかがユーザから代理応答操作を受け付けると(S114)、主装置3に代理応答を送信する(S115)。これを受けて、主装置3はドアホン子機1に応答を返信する(S116)。これにより、主装置3と代理応答元のドアホン親機2との間、および、主装置3とドアホン子機1との間にそれぞれ通話路が確立され(S117、S118)、主装置3は、これらの通話路を中継する(S119)。これにより、ドアホン子機1と代理応答元のドアホン親機2との通話が可能となる。
【0022】
図3は、本発明の第1実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第2の動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0023】
図2に示すS100~S113が実施されたが、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を表示中のドアホン親機2がいずれも代理応答操作を受け付けていないものとする(S130)。
【0024】
その後、ドアホン子機1は、主装置3から応答を受信することなく、呼出要求の送出から第2の所定時間(>第1の所定時間)の経過によりタイムアウトしたことを検出すると(S131)、呼出中のドアホン親機2-1に対する呼出停止要求を主装置3に送出に送出する(S132)。
【0025】
つぎに、主装置3は、ドアホン子機1から呼出停止要求を受信すると、ドアホン親機2-1に呼出停止を送出する(S133)。これを受けて、ドアホン親機2-1は着信鳴動を停止する(S134)。
【0026】
また、ドアホン子機1は、図2のS103で検索した訪問先情報のうち、すでに呼出要求を送出済みのドアホン親機2-1の親機番号を含む訪問先情報以外の訪問先情報がその優先度の順に並べられた訪問先リストを作成し表示する(S135)。そして、訪問者により、訪問先リストに掲載されている訪問先情報のなかから所望の訪問先情報の選択操作を受け付けると(S136)、選択された訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出する。ここでは、ドアホン子機1が、ドアホン親機2-2を呼出先とする呼出要求を送出したものとする(S137)。また、ドアホン子機1は、訪問者の映像データおよび選択した訪問先情報を含み、すべてのドアホン親機2あるいは選択された訪問先情報により特定されるドアホン親機2-2と同じグループに属する他のドアホン親機2を送信先とする送信要求を主装置3に送信する(S140)。
【0027】
主装置3は、ドアホン子機1から呼出要求を受信すると、この呼出要求で呼出先に指定されているドアホン親機2-2を呼出する(S138)。これを受けて、ドアホン親機2-2は着信鳴動する(S139)。また、主装置3は、ドアホン子機1から送信要求を受信すると、この送信要求で指定されている送信先(ドアホン親機2-2を含む、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2)に、この送信要求に含まれる訪問者の映像データおよび訪問先情報を含む訪問者通知を送信する(S141)。訪問者通知を受信した呼出中のドアホン親機2-2、および訪問者通知を受信した他のドアホン親機2は、この訪問者通知に含まれる訪問者の映像データおよび訪問先情報を表示する(S142、S143)。
【0028】
その後、呼出中のドアホン親機2-2がユーザから応答操作を受け付けると(S144)、主装置3に応答を送信する(S145)。これを受けて、主装置3は、ドアホン子機1に応答を返信する(S146)。これにより、主装置3と応答元のドアホン親機2-2との間、および、主装置3とドアホン子機1との間にそれぞれ通話路が確立され(S147、S148)、主装置3は、これらの通話路を中継する(S149)。これにより、ドアホン子機1と応答元のドアホン親機2-2との通話が可能となる。
【0029】
つぎに、本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムを構成するドアホン子機1および主装置3の詳細について説明する。
【0030】
なお、ドアホン親機2は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部を備えた既存のドアホン親機と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0031】
まず、ドアホン子機1の詳細を説明する。
【0032】
図4は、ドアホン子機1の概略機能構成図である。
【0033】
図示するように、ドアホン子機1は、主装置インターフェース部100と、マンマシンインターフェース部101と、カメラ102と、発信処理部103と、通話処理部104と、訪問者情報記憶部105と、訪問先情報記憶部106と、訪問者情報検索部107と、訪問先情報検索部108と、送信要求部109と、呼出先受付部110と、を有する。
【0034】
主装置インターフェース部100は、主装置3に接続するためのインターフェースである。
【0035】
マンマシンインターフェース部101は、訪問者に情報を表示したり、訪問者から各種操作を受け付けたり、訪問先と通話を行ったりするためのインターフェースであり、タッチパネル(あるいはLCD等の表示装置および各種操作ボタン)と、マイクおよびスピーカ(あるいはハンドセット)と、を有する。
【0036】
カメラ102は、マンマシンインターフェース部101を介して訪問者から受け付けた呼び出し操作に従い、訪問者を撮影する。
【0037】
発信処理部103は、訪問先情報検索部108あるいは呼出先受付部110より通知された訪問先情報に登録されている親機番号を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出することにより、主装置3と通話路を確立する。
【0038】
通話処理部104は、発信処理部103により確立された通話路を用いた通話を処理する。具体的には、マンマシンインターフェース部101を介して訪問者から受け付けた発話データを、主装置インターフェース部100を介して主装置3に送信する。また、主装置インターフェース部100を介して主装置3から受け付けた受話データを、マンマシンインターフェース部101から音声出力する。
【0039】
訪問者情報記憶部105には、訪問者毎に訪問者情報が訪問者の顔データに紐付けられて記憶されている。
【0040】
図5は、訪問者情報記憶部105の登録内容例を模式的に表した図である。
【0041】
図示するように、訪問者情報記憶部105には、訪問者毎に訪問者情報のレコード1050が記憶されている。訪問者情報のレコード1050は、訪問者の顔データが登録されたフィールド1051と、訪問者の識別情報である訪問者IDが登録されたフィールド1052と、訪問者の氏名、所属、連絡先等の個人情報が登録されたフィールド1053と、を有する。
【0042】
訪問先情報記憶部106には、訪問者毎に訪問先情報がその優先度とともに記憶されている。
【0043】
図6は、訪問先情報記憶部106の登録内容例を模式的に表した図である。
【0044】
図示するように、訪問先情報記憶部106には、訪問者毎に、訪問者IDに紐付けられた訪問先情報テーブル1060が記憶されている。訪問先情報テーブル1060には、訪問者が訪問したことのある訪問先毎に訪問先情報のレコード1061が記憶されている。訪問先情報のレコード1061は、訪問先情報が登録されたフィールド1062と、訪問先の優先度が登録されたフィールド1063と、を有する。そして、訪問先情報が登録されたフィールド1062は、訪問先ユーザの氏名が登録されたサブフィールド1064と、訪問先ユーザの所属部署等が登録されたサブフィールド1065と、訪問先ユーザの机上等に配置されたドアホン親機2の親機番号が登録されたフィールド1066と、を有する。なお、訪問先の優先度は、例えば、訪問先への訪問回数、訪問先への訪問頻度(直近所定期間内の訪問回数)等の訪問実績に基づき定めることができる。
【0045】
訪問者情報検索部107は、カメラ102により撮影された訪問者の映像データに対応する顔データを有する訪問者情報のレコード1050を訪問者情報記憶部105から検索する。
【0046】
訪問先情報検索部108は、訪問者情報検索部107により検索された訪問者情報のレコード1050に登録された訪問者IDに紐付けられて訪問先情報記憶部106に登録されている訪問先情報テーブル1060を特定し、この訪問先情報テーブル1060から、最も高い優先度の訪問先情報のレコード1061を検索する。そして、検索した訪問先情報のレコード1061に登録された親機番号を発信処理部103に通知する。また、検索した訪問先情報のレコード1061に登録された訪問先情報を、カメラ102により撮影された訪問者の映像データとともに送信要求部109に通知する。
【0047】
送信要求部109は、訪問先情報検索部108より通知された訪問先情報に含まれる親機番号を送信先とする、この訪問先情報およびこの訪問先情報とともに訪問先情報検索部108より通知された訪問者の映像データを含む送信要求を主装置3に送信する。また、送信要求部109は、発信処理部103が呼出要求を主装置3に送出した後、主装置3が応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトした場合に、呼出要求の呼出先以外のすべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属する呼出要求の呼出先以外のドアホン親機2を送信先とする上述の送信要求を主装置3に送信する。さらに、送信要求部109は、呼出先受付部110より訪問先情報を受信した場合に、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2を送信先とする、この訪問先情報および訪問者の映像データを含む送信要求を主装置3に送信する。
【0048】
呼出先受付部110は、訪問先情報検索部108により特定された訪問先情報テーブル1060に登録されている訪問先情報のレコード1061のうち、発信処理部103が呼出要求を送出済みの親機番号を含むレコード1061以外の各レコード1061に登録されている訪問先情報がその優先度の順番に並べられた訪問先リストを作成する。そして、この訪問先リストをマンマシンインターフェース部101に表示する。マンマシンインターフェース部101を介して訪問者より、表示中の訪問先リストのなかから所望の訪問先情報の選択を受け付けると、選択された訪問先情報を発信処理部103および送信要求部109に通知する。
【0049】
なお、図4に示すドアホン子機1の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、NIC(Network Interface Card)等の通信装置と、内蔵または外付けのカメラと、を備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することでプロセスとして実現されるものでもよい。
【0050】
図7および図8は、ドアホン子機1の動作を説明するためのフロー図である。
【0051】
このフローは、マンマシンインターフェース部101が訪問者から呼び出し操作を受け付けることにより開始される。
【0052】
まず、マンマシンインターフェース部101は、カメラ102に訪問者を撮影させ(S200)、カメラ102から訪問者の映像データを取得して訪問者情報検索部107に渡す。
【0053】
これを受けて、訪問者情報検索部107は、カメラ102により撮影された訪問者の映像データに対応する顔データを有する訪問者情報のレコード1050を訪問者情報記憶部105から検索する(S201)。そして、検索結果を訪問者の映像データとともに訪問先情報検索部108に渡す。これを受けて、訪問先情報検索部108は、訪問者情報検索部107により検索された訪問者情報のレコード1050に登録されている訪問者IDに紐付けて登録された訪問先情報テーブル1060を訪問先情報記憶部106から特定し、この訪問先情報テーブル1060から、最も高い優先度(優先度=1)の訪問先情報のレコード1061を検索する(S202)。そして、検索したレコード1061に登録された訪問先情報を発信処理部103に通知するとともに、この訪問先情報および訪問者の映像データを送信要求部109に渡す。
【0054】
つぎに、発信処理部103は、訪問先情報検索部108より通知された訪問先情報(優先度=1)に登録された親機番号を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出する(S203)。また、送信要求部109は、訪問先情報検索部108より通知された訪問先情報(優先度=1)に登録された訪問先情報および訪問者の映像データを含み、この訪問先情報に登録された親機番号を送信先とする送信要求を主装置3に送信する(S204)。
【0055】
その後、発信処理部103は、主装置3から応答を受信したならば(S205でYES)、主装置3との間に通話路を確立する。これを受けて、通話処理部104は、この通話路を介して通話相手(ドアホン親機2)との通話を開始する(S206)。
【0056】
一方、送信要求部109は、発信処理部103が呼出要求を送信した後、主装置3から応答を受信することなく第1の所定時間の経過によりタイムアウトすると(S207でYES)、この呼出要求の呼出先を除く、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2を送信先とする上述の送信要求を主装置3に送信する(S208)。
【0057】
その後、発信処理部103は、主装置3から応答を受信したならば(S209でYES)、主装置3との間に通話路を確立する。これを受けて、通話処理部104は、この通話路を介して通話相手(ドアホン親機2)との通話を開始する(S206)。
【0058】
一方、呼出先受付部110は、発信処理部103が呼出要求を送信した後、主装置3から応答を受信することなく第2の所定時間(>第1の所定時間)の経過によりタイムアウトすると(S210でYES)、S202で訪問先情報検索部108により特定された訪問先情報テーブル1060を訪問先情報検索部108から取得する。
【0059】
そして、呼出要求を未送出の訪問先情報のレコード1061がこの訪問先情報テーブル1060に登録されていない場合(S211でNO)、呼出先受付部110は、応答可能な訪問先が存在しない旨のエラーメッセージをマンマシンインターフェース部101に表示するなどの所定エラー処理を実施する(S219)。
【0060】
一方、呼出要求を未送出の訪問先情報のレコード1061がこの訪問先情報テーブル1060に登録されているならば(S211でYES)、呼出要求を未送出の訪問先情報のレコード1061に含まれる訪問先情報がその優先度の順に並べられた訪問先リストを作成する。そして、マンマシンインターフェース部101に訪問先リストを表示して(S212)、訪問者が、表示中の訪問先リストのなかから所望の訪問先情報を選択するのを待つ。
【0061】
呼出先受付部110は、マンマシンインターフェース部101に表示された訪問先リストを介して、訪問者からいずれかの訪問先情報の選択を受け付けると(S213)、選択された訪問先情報を発信処理部103および送信要求部109に通知する。発信処理部103は、呼出先受付部110より通知された訪問先情報に登録されている親機番号を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出する(S214)。また、送信要求部109は、すべてのドアホン親機2あるいは呼出先受付部110より通知された訪問先情報により特定されるドアホン親機2と同じグループに属する他のドアホン親機2を送信先とする、呼出先受付部110より通知された呼出先情報および訪問者の映像データを含む送信要求を主装置3に送信する(S215)。
【0062】
その後、発信処理部103は、主装置3から応答を受信したならば(S216でYES)、主装置3との間に通話路を確立する。これを受けて、通話処理部104は、この通話路を介して通話相手(ドアホン親機2)との通話を開始する(S206)。
【0063】
一方、呼出先受付部110は、S214で発信処理部103が呼出要求を送信した後、主装置3から応答を受信することなく第3の所定時間の経過によりタイムアウトすると(S217でYES)、訪問先情報検索部108から取得した訪問先情報テーブル1060に呼出要求を未送出の訪問先情報のレコード1061があるか否かをチェックする(S218)。その結果、未送出の訪問先情報のレコード1061があるならば(S218でYES)、S212に戻り、呼出要求を未送出の訪問先情報のレコード1061に含まれる訪問先情報がその優先度の順に並べられた訪問先リストを新たに作成する。そして、新たな訪問先リストをマンマシンインターフェース部101に表示する。一方、訪問先情報検索部108から取得した訪問先情報テーブル1060に呼出要求を未送出の訪問先情報のレコード1061が登録されていない場合(S218でNO)、呼出先受付部110は、応答可能な訪問先が存在しない旨のエラーメッセージをマンマシンインターフェース部101に表示するなどの所定エラー処理を実施する(S219)。
【0064】
つぎに、主装置3の詳細を説明する。
【0065】
図9は、主装置3の概略機能構成図である。
【0066】
図示するように、主装置3は、ドアホン子機インターフェース部300と、ドアホン親機インターフェース部301と、呼制御部302と、中継部303と、訪問者通知部304と、を有する。
【0067】
ドアホン子機インターフェース部300は、ドアホン子機1に接続するためのインターフェースであり、ドアホン親機インターフェース部301は、ドアホン親機2に接続するためのインターフェースである。
【0068】
呼制御部302は、ドアホン子機1から受信した呼出要求に従って所定の呼制御処理を実施し、ドアホン子機1およびその通話相手であるドアホン親機2各々との通話路を確立・解放する。
【0069】
中継部303は、呼制御部302により確立されたドアホン子機1との通話路およびその通話相手であるドアホン親機2との通話路間を中継する。
【0070】
訪問者通知部304は、ドアホン子機1から受信した送信要求に従い、この送信要求で送信先として指定されたドアホン親機2に、この送信要求に含まれる訪問先情報および訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データをこのドアホン親機2の表示部に表示させる。
【0071】
なお、図9に示す主装置3の機能構成も、図4に示すドアホン子機1の機能構成と同様、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSPなどの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPUと、メモリと、SSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、NIC等の通信装置と、を備えたPC等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することでプロセスとして実現されるものでもよい。
【0072】
図10は、主装置3の動作を説明するためのフロー図である。
【0073】
このフローは、呼制御部302がドアホン子機インターフェース部300を介してドアホン子機1から呼出要求を受信することにより開始される。
【0074】
まず、呼制御部302は、ドアホン親機インターフェース部301を介して、この呼出要求で呼出先に指定されているドアホン親機2を呼出して、このドアホン親機2を着信鳴動させる(S300)。
【0075】
その後、訪問者通知部304は、ドアホン子機インターフェース部300を介してドアホン子機1から送信要求を受信すると(S301でYES)、ドアホン親機インターフェース部301を介して、この送信要求で送信先に指定されているドアホン親機2に、この送信要求に含まれる訪問先情報および訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データをこのドアホン親機2の表示部に表示させる(S302)。
【0076】
また、呼制御部302は、ドアホン親機インターフェース部301を介して、呼出先のドアホン親機2から応答を受信するか、あるいは、呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信すると(S303でYES)、ドアホン子機インターフェース部300を介してドアホン子機1に応答を返信する。これにより、呼制御部302は、ドアホン子機1および応答元あるいは代理応答元のドアホン親機2各々との通話路を確立する。そして、中継部303は、呼制御部302によって確立されたドアホン子機1との通話路および応答元あるいは代理応答元のドアホン親機2との通話路間を中継する(S304)。これより、ドアホン子機1と応答元あるいは代理応答元のドアホン親機2との通話が可能となる。さらに、訪問者通知部304は、ドアホン親機インターフェース部301を介して、訪問者通知の送信先のドアホン親機2に訪問者通知停止を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データの表示を終了させ(S305)、このフローを終了する。
【0077】
また、呼制御部302は、ドアホン子機インターフェース部300を介して、ドアホン子機1から呼出停止要求を受信すると(S306でYES)、ドアホン親機インターフェース部301を介して、呼出中のドアホン親機2に呼出停止を送出して、このドアホン親機2の着信鳴動を終了させる(S307)。さらに、訪問者通知部304は、ドアホン親機インターフェース部301を介して、訪問者通知の送信先のドアホン親機2に訪問者通知停止を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データの表示を終了させ(S308)、このフローを終了する。
【0078】
以上、本発明の第1実施の形態を説明した。
【0079】
本実施の形態において、ドアホン子機1は、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられている訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出した後、主装置3から応答を受信することなく、第1の所定時間の経過によりタイムアウトした場合、呼出先のドアホン親機2以外のすべてあるいは所定のグループに属する呼出先のドアホン親機2以外のドアホン親機2を送信先とする、訪問先情報および訪問者の映像データを含む送信要求を主装置3に送信して、訪問先情報および訪問者の映像データをこれらのドアホン親機2に表示させる。このため、訪問先のユーザは、自席を外していて自席のドアホン親機2の着信鳴動音に気付かない場合でも、移動先のドアホン親機2に表示された訪問者の映像データと訪問先情報とから自身に訪問者からの呼び出しがあることを知ることができるため、すぐに移動先のドアホン親機2から代理応答して訪問者に対応することができる。したがって、本実施の形態によれば、訪問者を長く待たせることなく訪問先のユーザに応答させることができる。また、この段階では、呼出先のドアホン親機2を除くドアホン親機2は、訪問先情報および訪問者の映像データを表示するが鳴動はしないため、訪問先のユーザ以外のユーザの業務に与える影響を小さくすることができる。
【0080】
また、本実施の形態において、ドアホン子機1は、主装置3に呼出要求を送出した後、主装置3から応答を受信することなく第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられている訪問先情報が、呼出先の訪問先情報以外にも1つ以上存在するならば、その訪問先情報が掲載された訪問先リストを表示して、訪問者からいずれかの訪問先情報の選択を受け付ける。そして、訪問者により選択された訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出する。したがって、本実施の形態によれば、訪問者は、呼び出し操作を行っても応答が得られないときには、別の訪問先を選択して呼び出すことができる。このため、呼出中のドアホン親機2が応答せず、かつこのドアホン親機2以外のドアホン親機2も代理応答しない状態の長時間継続が防止され、利便性が向上する。
【0081】
この際、訪問先情報に付与されている優先度(訪問先への訪問回数、訪問頻度等に基づき定められた優先度)に従って訪問先リストをソートすることにより、訪問者が訪問先として選択する可能性の高い順に訪問先情報が表示されるので、利便性がさらに向上する。
【0082】
なお、本実施の形態において、ドアホン子機1は、主装置3に呼出要求を送出した後、主装置3から応答を受信することなく第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合に、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられた訪問先情報が、呼出先の訪問先情報以外にも存在しているならば、その訪問先情報が掲載された訪問先リストを表示して、訪問者からいずれかの訪問先情報の選択を受け付け、この選択された訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出している。しかし、本発明は、これに限定されない。
【0083】
例えば、主装置3に呼出要求を送出した後、主装置3から応答を受信することなく第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合に、ドアホン子機1が、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられている訪問先情報から、呼出先の訪問先情報以外の訪問先情報をいずれか1つ自動的に選択し、この訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出先とする呼出要求を主装置3に送出してもよい。このようにすることにより、呼出先のドアホン親機2が応答せず、かつこのドアホン親機2以外のドアホン親機2も代理応答せず、第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合でも、訪問者は、訪問先リストから訪問先を選択する必要がない。
【0084】
この際、訪問先情報に付与されている優先度(訪問先への訪問回数、訪問頻度等に基づき定められた優先度)に従って訪問先情報を自動的に選択することにより、訪問者が訪問先とする可能性がより高い訪問先情報により特定されるドアホン親機2を優先的に呼び出すことが可能となり、利便性がさらに向上する。
【0085】
[第2実施の形態]
つぎに、本発明の第2実施の形態について説明する。
【0086】
本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムが図1に示す第1実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムと異なる点は、ドアホン子機1に代えてドアホン子機1aを用いたこと、および、主装置3に代えて主装置3aを用いたことである。その他の構成は、図1に示す第1実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムと同様である。
【0087】
図11は、本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第1の動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0088】
ドアホン子機1aは、訪問者から呼び出し操作を受け付けると(S400)、内蔵あるいは外付けされたカメラで訪問者を撮影し(S401)、その映像データが付加された呼出要求を主装置3aに送出する(S402)。
【0089】
主装置3aは、ドアホン子機1aから呼出要求を受信すると、この呼出要求に付加されている訪問者の映像データを、訪問者情報に紐付けられて予め登録されている顔データと比較して、この訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられている訪問者情報を検索する(S403)。それから、主装置3aは、訪問者情報に紐付けられて予め登録されている訪問先情報のなかから、検索した訪問者情報に紐付けられる訪問先情報を検索する(S404)。
【0090】
つぎに、主装置3aは、検索した訪問先情報のうち、最も優先度の高い訪問先情報に含まれる親機番号のドアホン親機2を呼出する。ここでは、主装置3aはドアホン親機2-1を呼出したものとする(S405)。これを受けて、ドアホン親機2-1は着信鳴動する(S406)。また、主装置3aは、呼出先であるドアホン親機2-1に、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を含む訪問者通知を送信する(S407)。これを受けて、ドアホン親機2-1は、訪問者通知に含まれている訪問者の映像データおよび訪問先情報を表示する(S408)。
【0091】
その後、主装置3aは、呼出先のドアホン親機2-1から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2-2~2-nから代理応答を受信することなく、ドアホン親機2-1の呼出から第1の所定時間の経過によりタイムアウトしたことを検出すると(S409)、呼出中のドアホン親機2-1を除く、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2に、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を含む訪問者通知を送信する(S410)。訪問者通知を受信したドアホン親機2は、この訪問者通知に含まれている訪問者の映像データおよび訪問先情報を表示する(S411)。
【0092】
その後、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を表示中のいずれかのドアホン親機2(ただし、呼出中のドアホン親機2-1を除く)がユーザから代理応答操作を受け付けると(S412)、主装置3aに代理応答を送信する(S413)。これを受けて、主装置3aはドアホン子機1aに応答を返信する(S414)。これにより、主装置3aと代理応答元のドアホン親機2との間、および、主装置3aとドアホン子機1aとの間にそれぞれ通話路が確立され(S415、S416)、主装置3aは、これらの通話路を中継する(S417)。これにより、ドアホン子機1aと代理応答元のドアホン親機2との通話が可能となる。
【0093】
図12は、本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムの第2の動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0094】
図11に示すS400~S411が実施されたが、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を表示中のドアホン親機2がいずれも代理応答操作を受け付けていないものとする(S430)。
【0095】
その後、主装置3aは、呼出先のドアホン親機2-1から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2-2~2-nからも代理応答を受信することなく、ドアホン親機2-1の呼出から第2の所定時間(>第1の所定時間)の経過によりタイムアウトしたことを検出すると(S431)、ドアホン親機2-1に呼出停止を送出する(S432)。これを受けて、ドアホン親機2-1は着信鳴動を停止する(S433)。
【0096】
また、主装置3aは、図11のS404で検索した訪問先情報のうち、すでに呼出済みのドアホン親機2-1の親機番号を含む訪問先情報以外の訪問先情報がその優先度の順に並べられた訪問先リストを作成する(S434)。そして、作成した訪問先リストをドアホン子機1aに送信する(S435)。
【0097】
つぎに、ドアホン子機1aは、主装置3aから受信した訪問先リストを表示する(S436)。そして、訪問者により、訪問先リストに表示されている訪問先情報のなかから所望の訪問先情報の選択操作を受け付けると(S437)、選択された訪問先情報が付加された呼出要求を主装置3aに送出する。ここでは、ドアホン親機2-2の親機番号を含む訪問先情報が付加された呼出要求が送信されたものとする(S438)。
【0098】
主装置3aは、ドアホン子機1aから呼出要求を受信すると、この呼出要求に付加されている訪問先情報により特定されるドアホン親機2-2を呼出する(S439)。これを受けて、ドアホン親機2-2は着信鳴動する(S440)。また、主装置3aは、呼出先のドアホン親機2-2を含む、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2に、訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を含む訪問者通知を送信する(S441)。これを受けて、訪問者通知を受信した呼出中のドアホン親機2-2、および訪問者通知を受信した他のドアホン親機2は、この訪問者通知に含まれている訪問者の映像データおよび呼出先の訪問先情報を表示する(S442、S443)。
【0099】
その後、呼出中のドアホン親機2-2がユーザから応答操作を受け付けると(S444)、主装置3aに応答を送信する(S445)。これを受けて、主装置3aは、ドアホン子機1aに応答を返信する(S446)。これにより、主装置3aと応答元のドアホン親機2-2との間、および、主装置3aとドアホン子機1aとの間にそれぞれ通話路が確立され(S447、S448)、主装置3aは、これらの通話路を中継する(S449)。これにより、ドアホン子機1aと応答元のドアホン親機2-2との通話が可能となる。
【0100】
つぎに、本実施の形態に係るカメラ付きドアホンシステムを構成するドアホン子機1aおよび主装置3aの詳細について説明する。
【0101】
まず、ドアホン子機1aの詳細を説明する。
【0102】
図13は、ドアホン子機1aの概略機能構成図である。
【0103】
図示するように、ドアホン子機1aは、主装置インターフェース部120と、マンマシンインターフェース部121と、カメラ122と、発信処理部123と、通話処理部124と、呼出先受付部125と、を有する。
【0104】
主装置インターフェース部120は、主装置3aに接続するためのインターフェースである。
【0105】
マンマシンインターフェース部121は、訪問者に情報を表示したり、訪問者から各種操作を受け付けたり、訪問先と通話を行ったりするためのインターフェースであり、タッチパネル(あるいはLCD等の表示装置および各種操作ボタン)と、マイクおよびスピーカ(あるいはハンドセット)と、を有する。
【0106】
カメラ122は、マンマシンインターフェース部121を介して訪問者から受け付けた呼び出し操作に従い、訪問者を撮影する。
【0107】
発信処理部123は、カメラ122により撮影された訪問者の映像データが付加された呼出要求を主装置3aに送出することにより、あるいは、呼出先受付部125より通知された訪問先情報に登録されている親機番号を呼出先とする呼出要求を主装置3aに送出することにより、主装置3aと通話路を確立する。
【0108】
通話処理部124は、発信処理部123により確立された通話路を用いた通話を処理する。具体的には、マンマシンインターフェース部121を介して訪問者から受け付けた発話データを、主装置インターフェース部120を介して主装置3aに送信する。また、主装置インターフェース部120を介して主装置3aから受け付けた受話データを、マンマシンインターフェース部121から音声出力する。
【0109】
呼出先受付部125は、主装置インターフェース部120を介して主装置3aから受信した訪問先リストをマンマシンインターフェース部121に表示して、訪問者より、表示中の訪問先リストのなかから所望の訪問先情報の選択を受け付けると、選択された訪問先情報を発信処理部123に通知する。
【0110】
なお、図13に示すドアホン子機1aの機能構成は、図4に示すドアホン子機1と同様、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSPなどの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPUと、メモリと、SSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、NIC等の通信装置と、内蔵または外付けのカメラと、を備えたPC等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することでプロセスとして実現されるものでもよい。
【0111】
図14は、ドアホン子機1aの動作を説明するためのフロー図である。
【0112】
このフローは、マンマシンインターフェース部121が訪問者から呼び出し操作を受け付けることにより開始される。
【0113】
まず、マンマシンインターフェース部121は、カメラ122に訪問者を撮影させ(S250)、カメラ122から訪問者の映像データを取得して発信処理部123に渡す。これを受けて、発信処理部123は、主装置インターフェース部120を介して主装置3aに、訪問者の映像データを伴う呼出要求を送出し(S251)、主装置3aから応答が送られてくるのを待つ(S252)。
【0114】
そして、主装置インターフェース部120を介して主装置3aから応答を受信したならば(S252でYES)、発信処理部123は、主装置3aとの間に通話路を確立し、通話処理部124は、この通話路を介して通話相手(ドアホン親機2)との通話を開始する(S253)。
【0115】
また、呼出先受付部125は、主装置インターフェース部120を介して主装置3aから訪問先リストを受信したならば(S254でYES)、この訪問先リストをマンマシンインターフェース部121に表示して(S255)、訪問者より、表示中の訪問先リスト内のいずれかの訪問先情報の選択を受け付ける(S256)。そして、選択された訪問先情報を発信処理部123に通知する。これを受けて、発信処理部123は、主装置インターフェース部120を介して主装置3aに、選択された訪問先情報を伴う呼出要求を送出し(S257)、その後、主装置3aから応答が送られてくるのを待つ(S252)。
【0116】
つぎに、主装置3aの詳細を説明する。
【0117】
図15は、主装置3aの概略機能構成図である。
【0118】
図示するように、主装置3aは、ドアホン子機インターフェース部310と、ドアホン親機インターフェース部311と、呼制御部312と、中継部313と、訪問者情報記憶部314と、訪問先情報記憶部315と、訪問者情報検索部316と、訪問先情報検索部317と、訪問者通知部318と、訪問先リスト送信部319と、を有する。
【0119】
ドアホン子機インターフェース部310は、ドアホン子機1aに接続するためのインターフェースであり、ドアホン親機インターフェース部311は、ドアホン親機2に接続するためのインターフェースである。
【0120】
呼制御部312は、ドアホン子機1aから受信した呼出要求に従って所定の呼制御処理を実施し、ドアホン子機1aおよびその通話相手であるドアホン親機2各々との通話路を確立・解放する。
【0121】
中継部313は、呼制御部312により確立されたドアホン子機1aとの通話路およびその通話相手であるドアホン親機2との通話路間を中継する。
【0122】
訪問者情報記憶部314には、訪問者毎に訪問者の顔データを含む訪問者情報が記憶されており、その登録内容は、図5に示す訪問者情報記憶部105の登録内容例と同様である。
【0123】
訪問先情報記憶部315には、訪問者毎に訪問先情報がその優先度とともに記憶されており、その登録内容は、図6に示す訪問先情報記憶部106の登録内容例と同様である。
【0124】
訪問者情報検索部316は、呼制御部312より通知された呼出要求(ドアホン子機1aより送出された呼出要求)に付加されている訪問者の映像データに対応する顔データを有する訪問者情報のレコード1050を訪問者情報記憶部314から検索する。
【0125】
訪問先情報検索部317は、訪問者情報検索部316により検索された訪問者情報のレコード1050に登録された訪問者IDに紐付けられて訪問先情報記憶部315に登録されている訪問先情報テーブル1060を特定し、この訪問先情報テーブル1060から、最も高い優先度の訪問先情報のレコード1061を検索する。そして、検索した訪問先情報のレコード1061に登録された親機番号を、訪問者の映像データが付加された呼出要求の呼出先として呼制御部312に通知する。また、この訪問先情報のレコード1061に登録されている訪問先情報をこの訪問者の映像データとともに訪問者通知部318に通知する。
【0126】
訪問者通知部318は、訪問先情報検索部317から通知された訪問先情報により特定されるドアホン親機2に、この訪問先情報およびこの訪問先情報とともに訪問先情報検索部317から通知された訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、このドアホン親機2の表示部に訪問先情報および訪問者の映像データを表示させる。また、訪問者通知部318は、呼制御部312がドアホン親機2を呼出した後、この呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつこのドアホン親機2以外のドアホン親機2から代理応答を受信することなく、第1の所定時間の経過によりタイムアウトした場合に、この呼出先のドアホン親機2以外のすべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2に、訪問先情報検索部317から通知された訪問先情報および訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データを表示させる。さらに、訪問者通知部318は、呼出先のドアホン親機2以外のドアホン親機2に訪問先情報および訪問者の映像データを表示させている間に呼制御部312から新たに訪問先情報が通知された場合、訪問先情報および訪問者の映像データを表示中のドアホン親機2に、新たな訪問先情報および訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データの表示を更新させる。
【0127】
訪問先リスト送信部319は、訪問先情報検索部317により特定された訪問先情報テーブル1060のすべてのレコード1061に登録されている訪問先情報のうち、呼制御部312によりすでに呼出済みのドアホン親機2の親機番号を含む訪問先情報を除く訪問先情報がその優先度の順に並べられた訪問先リストを作成する。そして、作成した訪問先リストをドアホン子機1aに送信する。
【0128】
なお、図15に示す主装置3aの機能構成も、図4に示すドアホン子機1の機能構成と同様、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSPなどの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPUと、メモリと、SSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置と、NIC等の通信装置と、を備えたPC等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することでプロセスとして実現されるものでもよい。
【0129】
図16および図17は、主装置3aの動作を説明するためのフロー図である。
【0130】
このフローは、呼制御部312がドアホン子機インターフェース部310を介してドアホン子機1aから、訪問者の映像データが付加された呼出要求を受信することにより開始される。
【0131】
まず、呼制御部312は、ドアホン子機1aから受信した呼出要求に付加されている訪問者の映像データを訪問者情報検索部316に渡す。これを受けて、訪問者情報検索部316は、訪問者の映像データに対応する顔データを有する訪問者情報のレコード1050を訪問者情報記憶部314から検索する。そして、検索結果を訪問者の映像データとともに訪問先情報検索部317に渡す(S350)。
【0132】
つぎに、訪問先情報検索部317は、訪問者情報検索部316により検索された訪問者情報のレコード1050に登録された訪問者IDに紐付けられて登録されている訪問先情報テーブル1060を訪問先情報記憶部315から特定し、この訪問先情報テーブル1060から、最も高い優先度(優先度=1)の訪問先情報のレコード1061を検索する(S351)。そして、検索したレコード1061に登録された訪問先情報を呼制御部312に通知するとともに、この訪問先情報および訪問者の映像データを訪問者通知部318に渡す。
【0133】
つぎに、呼制御部312は、訪問先情報検索部317より通知された訪問先情報(優先度=1)に含まれる親機番号のドアホン親機2を呼出して、このドアホン親機2を着信鳴動させる(S352)。また、訪問者通知部318は、訪問先情報検索部317より通知された訪問先情報(優先度=1)に含まれる親機番号のドアホン親機2に、この訪問先情報およびこの訪問先情報とともに訪問先情報検索部317より通知された訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、このドアホン親機2の表示部に訪問先情報および訪問者の映像データを表示させる(S353)。
【0134】
その後、呼制御部312は、ドアホン親機インターフェース部311を介して、呼出先のドアホン親機2から応答を受信する、あるいは、呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信すると(S354でYES)、ドアホン子機インターフェース部310を介してドアホン子機1aに応答を返信する。これにより、呼制御部312は、ドアホン子機1aおよび応答元あるいは代理応答元のドアホン親機2各々との通話路を確立する。そして、中継部313は、呼制御部312によって確立されたドアホン子機1aとの通話路および応答元あるいは代理応答元のドアホン親機2との通話路間を中継する(S355)。これより、ドアホン子機1aと応答元あるいは代理応答元のドアホン親機2との通話が可能となる。さらに、訪問者通知部318は、ドアホン親機インターフェース部311を介して、訪問者通知の送信先のドアホン親機2に訪問者通知停止を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データの表示を終了させ(S356)、このフローを終了する。
【0135】
一方、呼制御部312が、ドアホン親機インターフェース部311を介して呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信することなく、第1の所定時間の経過によりタイムアウトすると(S357でYES)、訪問者通知部318は、呼出先を除く、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2に上述の訪問者通知を送信して、これらのドアホン親機2の表示部に訪問先情報および訪問者の映像データを表示させる(S358)。
【0136】
その後、呼制御部312は、ドアホン親機インターフェース部311を介して、呼出先のドアホン親機2から応答を受信する、あるいは、呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信すると(S359でYES)、S355に進み、ドアホン子機インターフェース部310を介してドアホン子機1aに応答を返信する。
【0137】
一方、呼制御部312は、呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信することなく、第2の所定時間(>第1の所定時間)の経過によりタイムアウトすると(S360でYES)、ドアホン親機インターフェース部311を介して呼出中のドアホン親機2に呼出停止を送出して、このドアホン親機2の着信鳴動を終了させるとともに(S361)、訪問先リスト送信部319に、呼出済みのドアホン親機2の親機番号を通知して訪問先リストの送信を指示する。さらに、訪問者通知部318は、ドアホン親機インターフェース部311を介して、訪問者通知の送信先のドアホン親機2に訪問者通知停止を送信して、訪問先情報および訪問者の映像データの表示を終了させる(S362)。
【0138】
訪問先リスト送信部319は、呼制御部312から訪問先リスト送信の指示を受け取ると、訪問先情報検索部317から、S351において特定された訪問先情報テーブル1060を取得する。そして、取得した訪問先情報テーブル1060に未呼出のドアホン親機2の訪問先情報のレコード1061が登録されているか否かを判断する(S363)。
【0139】
そして、訪問先情報検索部317から取得した訪問先情報テーブル1060に、未呼出のドアホン親機2の訪問先情報のレコード1061が登録されていない場合(S363でNO)、訪問先リスト送信部319は、ドアホン子機インターフェース部310を介してドアホン子機1aに、応答可能な訪問先が存在しない旨のエラーメッセージを送信して表示させるなどの所定エラー処理を実施し(S364)、このフローを終了する。
【0140】
一方、訪問先情報検索部317から取得した訪問先情報テーブル1060に未呼出のドアホン親機2の訪問先情報のレコード1061が登録されている場合(S363でYES)、訪問先リスト送信部319は、この未呼出の訪問先情報のレコード1061に登録された訪問先情報がその優先度の順に並べられた訪問先リストを作成する。そして、この訪問先リストを、ドアホン子機インターフェース部310を介してドアホン子機1aに送信する(S365)。
【0141】
その後、呼制御部312は、ドアホン子機インターフェース部310を介してドアホン子機1aから、新たな訪問先情報が付加された呼出要求を受信すると(S366)、ドアホン親機インターフェース部311を介して、この訪問先情報に含まれる親機番号のドアホン親機2を呼出して、このドアホン親機2を着信鳴動させるとともに(S367)、この訪問先情報を訪問者通知部318に新たに通知する。これを受けて、訪問者通知部318は、すべてのドアホン親機2あるいは所定のグループに属するドアホン親機2に、呼制御部312から新たに通知された訪問先情報およびS351において訪問先情報検索部317から渡された訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、これらのドアホン親機2の表示部に訪問先情報および訪問者の映像データを表示させる(S368)。
【0142】
その後、呼制御部312は、ドアホン親機インターフェース部311を介して、呼出先のドアホン親機2から応答を受信する、あるいは、呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信すると(S369でYES)、S355に進み、ドアホン子機インターフェース部310を介してドアホン子機1aに応答を返信する。
【0143】
一方、呼制御部312は、呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信することなく、第3の所定時間の経過によりタイムアウトすると(S370でYES)、S363に戻る。
【0144】
以上、本発明の第2実施の形態を説明した。
【0145】
本実施の形態において、主装置3aは、ドアホン子機1aから受信した訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられた訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出した後、呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2からも代理応答を受信することなく、第1の所定時間の経過によりタイムアウトした場合、すべてのあるいは所定のグループに属するドアホン親機2(呼出先のドアホン親機2を除く)に、訪問先情報および訪問者の映像データを含む訪問者通知を送信して、これらのドアホン親機2に訪問先情報および訪問者の映像データを表示させる。このため、訪問先のドアホン親機2のユーザは、自席を外していて自席のドアホン親機2の着信鳴動音に気付かない場合でも、移動先のドアホン親機2に表示された訪問者の映像データと訪問先情報とから、自身に訪問者からの呼び出しがあることを知ることができるため、すぐに移動先のドアホン親機2から代理応答して訪問者に対応することができる。したがって、本実施の形態によれば、上記第1実施の形態と同様に、訪問者を長く待たせることなく訪問先のユーザに応答させることができる。また、この段階では、上記第1実施の形態と同様、呼出先のドアホン親機2を除くドアホン親機2は、訪問先情報および訪問者の映像データを表示するが鳴動はしないため、訪問先のユーザ以外のユーザの業務に与える影響を小さくすることができる。
【0146】
また、本実施の形態において、主装置3aは、ドアホン親機2を呼出した後、呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信することなく、第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられた訪問先情報が、呼出先の訪問先情報以外にも1つ以上存在するならば、その訪問先情報が掲載された訪問先リストを作成し、この訪問先リストをドアホン子機1aに表示させる。そして、訪問者が選択した訪問先情報を伴う呼出要求をドアホン子機1aから受信して、この訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出する。したがって、本実施の形態によれば、上記第1実施の形態と同様に、訪問者は、呼び出し操作を行っても応答が得られないときには、別の訪問先を選択して呼び出すことができる。このため、呼出中のドアホン親機2が応答せず、かつこのドアホン親機2以外のドアホン親機2も代理応答しない状態の長時間継続が防止され、利便性が向上する。
【0147】
この際、訪問先情報に付与されている優先度(訪問先への訪問回数、訪問頻度等に基づき定められた優先度)に従って訪問先リストをソートすることにより、ドアホン子機1aには、訪問者が訪問先として選択する可能性の高い順に訪問先情報を順番に表示されるので、利便性がさらに向上する。
【0148】
なお、本実施の形態において、主装置3aは、ドアホン親機2を呼出した後、呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2から代理応答を受信することなく、第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられている訪問先情報が、呼出先の訪問先情報以外にも存在しているならば、その訪問先情報が掲載された訪問先リストをドアホン子機1aに表示させ、ドアホン子機1aにおいて訪問者が選択した訪問先情報を伴う呼出要求をドアホン子機1aから受信して、この訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出している。しかし、本発明は、これに限定されない。
【0149】
例えば、主装置3aは、ドアホン親機2を呼出した後、呼出先のドアホン親機2から応答を受信することなく、かつ呼出先以外のドアホン親機2からも代理応答を受信することなく、第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合に、訪問者の映像データと対応する顔データに紐付けられている訪問先情報から、呼出先の訪問先情報以外の訪問先情報をいずれか1つ自動的に選択し、この訪問先情報により特定されるドアホン親機2を呼出してもよい。このようにすることにより、呼出先のドアホン親機2が応答せず、かつこのドアホン親機2以外のドアホン親機2も代理応答せず、第2の所定時間の経過によりタイムアウトした場合でも、訪問者は、訪問先リストから訪問先を選択する必要がない。
【0150】
この際、訪問先情報に付与されている優先度(訪問先への訪問回数、訪問頻度等に基づき定められた優先度)に従って訪問先情報を自動的に選択することにより、訪問者が訪問先とする可能性のより高い訪問先情報により特定されるドアホン親機2を優先的に呼び出すことが可能となり、利便性がさらに向上する。
【符号の説明】
【0151】
1、1a:ドアホン子機 2:ドアホン親機 3、3a:主装置
100、120:主装置インターフェース部
101、121:マンマシンインターフェース部
102、122:カメラ 103、123:発信処理部
104、124:通話処理部 105、314:訪問者情報記憶部
106、315:訪問先情報記憶部
107、316:訪問者情報検索部
108、317:訪問先情報検索部 109:送信要求部
110、125:呼出先受付部
300、310:ドアホン子機インターフェース部
301、311:ドアホン親機インターフェース部
302、312:呼制御部 303、313:中継部
304、318:訪問者通知部 319:訪問先リスト送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17