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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139490
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】熱交換器
(51)【国際特許分類】
   F28G 1/12 20060101AFI20241002BHJP
   F28D 7/16 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
F28G1/12 Z
F28D7/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050445
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】福田 智之
(72)【発明者】
【氏名】清水 徹雄
【テーマコード(参考)】
3L103
【Fターム(参考)】
3L103AA31
(57)【要約】
【課題】汚れや海洋生物などの異物が付着しても迅速に除去することができる熱交換器を提供する。
【解決手段】中空の交換器本体2と、前記交換器本体2内を、交換媒体が導入される導入室2A及び被交換媒体が流れる熱交換室2Bに仕切る仕切部3と、前記導入室2Aに導入された前記交換媒体を下流側に流す伝熱管4であって、前記熱交換室2Bに配置されて前記仕切部3に固定される伝熱管4と、前記交換媒体に含まれる異物を捕捉可能に構成され、且つ前記仕切部3よりも上流側の捕捉位置に設置される異物捕捉部50と、を備え、前記異物捕捉部50は、前記捕捉位置から退避可能に構成される、熱交換器1。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空の交換器本体と、
前記交換器本体内を、交換媒体が導入される導入室及び被交換媒体が流れる熱交換室に仕切る仕切部と、
前記導入室に導入された前記交換媒体を下流側に流す伝熱管であって、前記熱交換室に配置されて前記仕切部に固定される伝熱管と、
前記交換媒体に含まれる異物を捕捉可能に構成され、且つ前記仕切部よりも上流側の捕捉位置に設置される異物捕捉部と、を備え、
前記異物捕捉部は、前記捕捉位置から退避可能に構成される、熱交換器。
【請求項2】
前記異物捕捉部を前記捕捉位置から退避位置へ移動させる移動機構を備え、
該移動機構は、前記異物捕捉部を移動させるための操作を行う移動操作部を備え、
前記移動操作部が前記熱交換器の外側に設けられている、請求項1に記載の熱交換器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、特許文献1記載の熱交換器が公知である。この熱交換器は、中空に形成される本体と、該本体内の空間を導入室、熱交換室及び排出室に分ける2つの仕切板と、前記熱交換室に配置され、両端部が2つの前記仕切板に固定される複数の冷却管と、前記導入室において前記導入室側の前記仕切板に対して間隔をあけて配置され、超音波振動を発生させる平板状の振動子を有する超音波発生部とを備える。
【0003】
この熱交換器では、前記導入室に導入された海水が前記冷却管を介して前記排出室に流れ、前記熱交換室に導入された淡水は、前記冷却管に接触することによって内部に流れる前記海水との間で熱交換が行われて冷却される。また、この熱交換器によれば、前記超音波発生部が駆動されると、超音波による泡が前記仕切板及び複数の冷却管入口に衝突して超音波洗浄が行われる。これにより、前記導入室の前記仕切板に付着した汚れや海洋生物に対して前記振動子による超音波振動によって発生した泡を衝突させ、その際の強力な衝撃波により、前記仕切板に付着した汚れや海洋生物を除去することができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-67412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、例えば、海水に含まれる汚れや海洋生物が多い場合には、前記超音波振動によって発生した泡を前記仕切板に衝突させたとしても、前記仕切板に付着した汚れや海洋生物を十分に除去できず、前記仕切板に付着して堆積してしまう。そうなると、熱交換器や該熱交換器が含まれるユニットなどを停止して時間をかけて前記仕切板に付着した汚れや海洋生物を除去する作業をしなければならなくなる。
【0006】
よって、本発明は、汚れや海洋生物などの異物が付着しても迅速に除去することができる熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、中空の交換器本体と、前記交換器本体内を、交換媒体が導入される導入室及び被交換媒体が流れる熱交換室に仕切る仕切部と、前記導入室に導入された前記交換媒体を下流側に流す伝熱管であって、前記熱交換室に配置されて前記仕切部に固定される伝熱管と、前記交換媒体に含まれる異物を捕捉可能に構成され、且つ前記仕切部よりも上流側の捕捉位置に設置される異物捕捉部と、を備え、前記異物捕捉部は、前記捕捉位置から退避可能に構成される、熱交換器である。
【0008】
前記構成によれば、前記異物捕捉部で前記異物を捕捉することにより、前記仕切部や前記伝熱管に対して前記異物が付着することを防止でき、該異物捕捉部に前記異物が多く付着したら、前記異物捕捉部を前記捕捉位置から退避させることによって前記異物捕捉部の退避とともに、前記交換媒体の流れを悪くする前記異物を除去できる。
【0009】
また、本発明では、前記異物捕捉部を前記捕捉位置から退避位置へ移動させる移動機構を備え、該移動機構は、前記異物捕捉部を移動させるための操作を行う移動操作部を備え、前記移動操作部が前記熱交換器の外側に設けられていてもよい。
【0010】
前記構成によれば、前記移動操作部が前記熱交換器の外側に設けられているため、例えば作業者が前記移動操作部を操作することにより、前記異物捕捉部を捕捉位置から退避位置へ移動させることができる。
【発明の効果】
【0011】
以上、本発明によれば、前記異物捕捉部を前記捕捉位置から退避させることによって前記異物捕捉部の退避とともに、前記交換媒体の流れを悪くする前記異物を除去できるため、迅速に前記異物を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、熱交換器の位置づけを示すブロック図である。
図2図2は、本発明の一実施形態に係る熱交換器の概略構成を説明する説明図であり、異物捕捉部が捕捉位置に設置された状態を示す。
図3図3は、同実施形態に係る熱交換器の外観を示す図である。
図4図4は、同実施形態に係る熱交換器のうち、異物捕捉部を示す図である。
図5図5は、同実施形態に係る熱交換器の概略構成を説明する説明図であり、異物捕捉部が退避位置に設置された状態を示す。
図6図6は、一実施形態とは別の態様に係る熱交換器の概略構成を説明する説明図である。
図7図7は、一実施形態とは異なる態様に係る熱交換器の概略構成を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る熱交換器1について説明する。熱交換器1は、加熱や冷却を行う目的で、交換媒体と被交換媒体との間での熱交換(具体的には、熱エネルギーの交換)を行うための機器である。
【0014】
はじめに、図1に基づいて、本実施形態の熱交換器1の位置づけについて説明する。図1に示すように、本実施形態の熱交換器1は、発電所Aに設置された発電ユニットA1に内蔵されている。発電ユニットA1は、発電を行う発電機器A2と、熱交換器1とを備える。ここで、発電機器A2は、熱を利用して発生した蒸気でタービンを回すことで発電を行っている。また、この発電機器A2は、発電のために利用した熱を発電ユニットA1内の淡水に伝えることで冷却される。そのため、本実施形態の熱交換器1は、発電ユニットA1において被交換媒体である淡水を冷却するために利用される。
【0015】
また、本実施形態の熱交換器1は、交換媒体である海水を用いて淡水を冷却する。そのため、海Bから取得した海水が熱交換器1に導入され、熱交換器1内において海水と淡水との間での熱交換が行われることにより、淡水は冷却される。よって、本実施形態では、熱交換がされる前において、被交換媒体は交換媒体よりも高温である。そして、熱交換が行われることにより冷却された淡水は、再び発電機器A2の冷却のために用いられ、熱交換により暖められた海水は、海Bに排出される。
【0016】
ところで、交換媒体には異物が含まれていることがある。ここで、上述の通り、本実施形態の交換媒体は海水である。そのため、海水には、異物である、ヘドロなどの汚れ、海洋生物(例えばムラサキ貝やフジツボなどの幼貝)やゴミ、海藻などが含まれていることがある。
【0017】
続いて、本実施形態の熱交換器1の構成について説明する。ここで、説明の便宜上、熱交換器1の長さの方向を「長さ方向X」と規定し、熱交換器1の径の方向を「径方向Y」と規定する。長さ方向Xと径方向Yとは直交している。また、図2,5において、図の左側を長さ方向Xの一方側Xaとし、図の右側を長さ方向Xの他方側Xbとする。さらに、径方向Yには、図3,4に示すように、互いに直交する第一径方向Y1と第二径方向Y2とが含まれているものとする。
【0018】
図2に示すように、熱交換器1は、交換器本体2と、交換器本体2内を仕切る仕切部3と、交換媒体と被交換媒体との間での熱交換に利用される伝熱管4と、交換器本体2内の異物を捕捉する異物捕捉装置5とを備える。
【0019】
交換器本体2は、中空の柱状体(具体的には、円柱状体)である。交換器本体2は、有底筒状の本体筒部20と、本体筒部20の開口を塞ぐ本体カバー部21とを備える。
【0020】
図2に示すように、本実施形態の本体筒部20は、長さ方向Xの一方側Xaが開口する筒状体(具体的には、円筒状体)である。本体筒部20には、交換媒体を交換器本体2の内部に導入するために利用される交換導入部2a、交換媒体を交換器本体2から外部に排出するために利用される交換排出部2b、被交換媒体を交換器本体2の内部に導入するために利用される被交換入口部2c、被交換媒体を交換器本体2から外部に排出するために利用される被交換出口部2dが設けられている。交換導入部2a、交換排出部2b、被交換入口部2c及び被交換出口部2dは、管状に構成される。そのため、交換導入部2a、交換排出部2b、被交換入口部2c及び被交換出口部2dは、本体筒部20の内部と外部とを連通している。本実施形態では、図2に示すように、交換導入部2a、交換排出部2b、被交換入口部2c及び被交換出口部2dが本体筒部20から径方向Yの外側に向けて設けられている。また、本実施形態では、交換導入部2aは本体筒部20の長さ方向Xの一方側Xaに設けられ、交換排出部2bは本体筒部20の長さ方向Xの他方側Xbに設けられている。さらに、被交換入口部2cと被交換出口部2dとは、長さ方向Xで交換導入部2aと交換排出部2bとの間に配置される。具体的には、被交換入口部2cが長さ方向Xの一方側Xaで且つ第一径方向Y1の一方側である図2の上側に配置され、被交換出口部2dが長さ方向Xの他方側Xbで且つ第一径方向Y1の他方側である図2の下側に配置されている。
【0021】
また、図2に示すように、本実施形態の本体筒部20には、交換媒体を交換器本体2から外部に排出するための交換出口部2eが設けられている。この交換出口部2eは、交換器本体2の内部を洗浄する際に利用される。交換出口部2eには、交換出口部2eを開閉するためのブロー弁2fが設けられている。通常、このブロー弁2fは閉鎖されており、交換器本体2の内部を洗浄する際に一時的に開放されることにより、交換器本体2の内部に溜まった交換媒体を交換出口部2eから排出する。本実施形態では、交換出口部2eは、被交換入口部2cよりも長さ方向Xの一方側Xaに配置されている。
【0022】
図2に示すように、本実施形態の本体カバー部21は、長さ方向Xの他方側Xbが開口する有底筒状に構成される。そのため、本実施形態の本体カバー部21は、筒状(具体的には、円筒状)で且つ本体カバー部21の側壁を構成する側壁部210と、本体カバー部21の蓋を構成する蓋部211とを備える。図3に示すように、本実施形態の蓋部211は、長さ方向視で円形状である。本実施形態の蓋部211には、該蓋部211の厚さの方向(図2における左右の方向)に貫通する貫通孔(図示及び採番しない)が形成されている。具体的に、本実施形態の蓋部211には、第二径方向Y2に貫通孔が二つ形成されている。
【0023】
側壁部210の径方向Yの長さは、本体筒部20の径方向Yの長さと略同一である。そして、図2に示すように、本実施形態では、側壁部210が長さ方向Xの一方側Xaから本体筒部20に重ねられることで、本体カバー部21が本体筒部20の開口を塞ぐ。本体カバー部21が本体筒部20の開口を塞ぐことにより、貫通孔の貫通方向が長さ方向Xに沿う。なお、本体カバー部21は、本体筒部20に対して取り外し可能であってもよい。
【0024】
仕切部3は、板状(具体的には、円板状)の部材である。仕切部3には、該仕切部3の厚さの方向に貫通する貫通孔3a(図4参照)が形成されている。本実施形態の仕切部3には、貫通孔3aが複数形成されている。また、本実施形態の仕切部3には、後述する移動軸部511を挿し込むための挿込孔3b(図4参照)が第二径方向Y2に二つ形成されている。なお、本実施形態の挿込孔3bは、仕切部3を貫通するように形成されている。
【0025】
仕切部3は、本体筒部20の内部に配置可能な大きさである。そのため、仕切部3は、径方向Yの長さが交換器本体2の内部の径方向Yの長さと略同一である。図2に示すように、仕切部3が交換器本体2の内部に収容されることにより、交換器本体2の内部が長さ方向Xで仕切られる。ここで、本実施形態では、二つの仕切部3,3が交換器本体2の内部に収容される。よって、以下の説明では、長さ方向Xの一方側Xaに配置される仕切部3を一方仕切部30とし、長さ方向Xの他方側Xbに配置される仕切部3を他方仕切部31として説明を行う。なお、本実施形態では、一方仕切部30にのみ挿込孔3bが形成されている点を除き、一方仕切部30と他方仕切部31とは同様に構成される。
【0026】
図2に示すように、一方仕切部30は、交換器本体2の内部において、交換導入部2aと被交換入口部2cとの間に配置される。そのため、一方仕切部30は、交換器本体2の内部を、交換媒体が導入される導入室2Aと被交換媒体が流れる熱交換室2Bとに仕切る。他方仕切部31は、交換器本体2の内部において、交換排出部2bと被交換出口部2dとの間に配置される。そのため、他方仕切部31は、交換器本体2の内部を、熱交換室2Bと交換媒体が排出される排出室2Cとに仕切る。したがって、本実施形態の交換器本体2の内部には、長さ方向Xの一方側Xaに導入室2Aが、長さ方向Xの他方側Xbに排出室2Cがそれぞれ形成され、導入室2Aと排出室2Cとの間に熱交換室2Bが形成される。一方仕切部30及び他方仕切部31が配置されることにより、貫通孔3aと挿込孔3bの貫通方向とが長さ方向Xに沿う。また、本実施形態では、挿込孔3bは蓋部211に形成された貫通孔と径方向Yで同じ位置に配置される。
【0027】
導入室2Aは、交換器本体2の内部において、一方仕切部30よりも長さ方向Xの一方側Xaの空間である。ここで、本実施形態の導入室2Aのうち、交換媒体の流通経路で交換導入部2aよりも下流側(具体的には、長さ方向Xの他方側Xb)の領域を導入領域2αとし、交換媒体の流通経路から外れた領域を外れ領域2βとする。ここで、導入室2Aは、交換導入部2aに連通している。そのため、図2にて矢印で示すように、交換導入部2aを介して導入室2Aに導入された交換媒体は、導入領域2αを介して一方仕切部30の貫通孔3aに流れる。よって、本実施形態では、交換導入部2a、導入室2Aのうちの導入領域2αと外れ領域2βとの間の領域及び導入領域2αが交換媒体の流通経路になる。そして、図2に示すように、本実施形態の外れ領域2βは、交換媒体の流通経路から外れた領域である、交換導入部2aよりも長さ方向Xの一方側Xaに配置される。
【0028】
熱交換室2Bは、交換器本体2の内部において、一方仕切部30よりも長さ方向Xの他方側Xbで且つ他方仕切部31よりも長さ方向Xの一方側Xaの空間である。熱交換室2Bは、被交換入口部2c及び被交換出口部2dに連通している。そのため、図2にて破線の矢印で示すように、被交換入口部2cを介して熱交換室2Bに導入された被交換媒体が、被交換出口部2dを介して熱交換器1から排出される。
【0029】
排出室2Cは、交換器本体2の内部において、他方仕切部31よりも長さ方向Xの他方側Xbの空間である。排出室2Cは、交換排出部2bに連通している。そのため、図2にて矢印で示すように、排出室2Cの交換媒体が、交換排出部2bを介して熱交換器1から排出される。
【0030】
伝熱管4は、交換器本体2の内部において、交換媒体と被交換媒体との間での熱交換を行うためのものである。そのため、伝熱管4は例えば金属性の管である。また、伝熱管4は、導入室2Aに導入された交換媒体を下流側に流すためのものである。本実施形態の伝熱管4は、長尺の細管である。伝熱管4は、交換器本体2内に収容されている。具体的に、伝熱管4は、熱交換室2Bの内部に収容されている。伝熱管4は、一端部が一方仕切部30の貫通孔3aに挿入且つ固定され、他端部が他方仕切部31の貫通孔3aに挿入且つ固定されている。これにより、伝熱管4は、導入室2Aと排出室2Cとに連通している。具体的に、本実施形態では、伝熱管4の径の方向の中心が貫通孔3aの径の方向の中心と一致するように、伝熱管4の一端部及び他端部が貫通孔3a,3aに挿入固定されている。また、本実施形態では、複数の伝熱管4を備え、伝熱管4それぞれが導入室2Aと排出室2Cとに連通している。
【0031】
異物捕捉装置5は、交換器本体2内の異物を捕捉し、且つ捕捉した異物を除去するためのものである。本実施形態の異物捕捉装置5は、一方仕切部30よりも長さ方向Xの一方側に設けられている。この異物捕捉装置5は、異物を捕捉する異物捕捉部50と、該異物捕捉部50を移動させる移動機構51とを備える。
【0032】
本実施形態の異物捕捉部50は、板状の部材である。また、図4に示すように、本実施形態の異物捕捉部50は、円形状である。異物捕捉部50には、該異物捕捉部50の厚みの方向に貫通する貫通孔500が形成されている。本実施形態の異物捕捉部50には、複数の貫通孔500が形成されている。また、本実施形態の異物捕捉部50には、雌螺子501が二つ形成されている。
【0033】
異物捕捉部50は、交換器本体2の内部に配置可能な大きさである。図2,4に示すように、本実施形態の異物捕捉部50は、径の方向の長さが交換器本体2の内部における径方向Yの長さよりも短い。また、図2に示すように、異物捕捉部50は、交換器本体2の内部において一方仕切部30よりも長さ方向Xの一方側Xaに配置される。具体的に、本実施形態の異物捕捉部50は、径の方向を交換器本体2の径方向Yに合わせ且つ厚さの方向を長さ方向Xに合わせた状態で、導入室2Aに配置されている。また、本実施形態の異物捕捉部50は、長さ方向Xで一方仕切部30と対向している。具体的には、図2に示すように、異物捕捉部50が長さ方向Xの一方側Xaから一方仕切部30に当接している。よって、異物捕捉部50は、一方仕切部30よりも上流側に配置されている。
【0034】
また、本実施形態では、貫通孔500と雌螺子501それぞれが、長さ方向Xで一方仕切部30に形成された貫通孔3aと挿込孔3bそれぞれに連通するように、異物捕捉部50は、長さ方向Xで一方仕切部30と対向している。具体的に、本実施形態では、貫通孔500と雌螺子501それぞれの径の方向の中心が、貫通孔3aと挿込孔3bそれぞれの径の方向の中心と一致した状態で、異物捕捉部50は、長さ方向Xで一方仕切部30と対向している。なお、本実施形態では、貫通孔500の径の方向の大きさは、一方仕切部30に形成される貫通孔3aの径の方向の大きさと同じである。そのため、図2に示すように、異物捕捉部50が長さ方向Xの一方側Xaから一方仕切部30に当接する状態では、貫通孔500と貫通孔3aとが連通し、雌螺子501と挿込孔3bとが連通している。
【0035】
本実施形態の移動機構51は、異物捕捉部50を移動させるために利用される捕捉移動本体部510と、異物捕捉部50を後述する捕捉位置と後述する退避位置との間で移動させるための操作を行う移動操作部51aとを備える。
【0036】
本実施形態の捕捉移動本体部510は、軸受である軸固定部512と、該軸固定部512に挿入される移動軸部511と、該移動軸部511を挿通させる軸挿通部513とを備える。なお、本実施形態の移動機構51は、軸固定部512、移動軸部511及び軸挿通部513を二つ備える。軸固定部512は、有底筒状の部材である。軸固定部512は、筒状の内部が一方仕切部30に形成される挿込孔3bと連通するように、一方仕切部30の長さ方向Xの他方側Xbに設けられている。そのため、本実施形態の軸固定部512は、熱交換室2Bに配置されている。
【0037】
軸挿通部513は、筒状の部材である。この軸挿通部513は、後述する移動軸部511を挿通可能に構成されている。そのため、軸挿通部513の内径は、移動軸部511よりも大径である。また、本実施形態の軸挿通部513の内周面には、図示しないシール部材(具体的には、グランドパッキン)が設けられている。軸挿通部513は、軸方向を長さ方向Xに合わせた状態で、蓋部211の貫通孔に挿通固定されている。
【0038】
移動軸部511は、柱状(具体的には、円柱状)の軸部材である。移動軸部511の外周面には、雄螺子(雄螺子)が形成されている。本実施形態の移動軸部511では、軸方向の一方端部及び他方端部以外の外周面に雄螺子が形成されている。
【0039】
本実施形態の移動軸部511の軸方向における長さは、導入室2Aの長さ方向Xでの長さよりも長い。そのため、移動軸部511は、中心軸が長さ方向Xに沿うように交換器本体2の内部に配置された際には、蓋部211に形成される貫通孔、一方仕切部30に形成される挿込孔3bに挿通され、異物捕捉部50に形成される雌螺子501に螺合されると共に、軸固定部512に挿入される。なお、移動軸部511は、軸挿通部513に挿通される際に、軸挿通部513の内周面に設けられるシール部材に密着する。よって、移動軸部511と軸挿通部513の内周面との隙間を密閉できる。
【0040】
移動軸部511は、軸挿通部513、一方仕切部30に形成される挿込孔3b、異物捕捉部50に形成される雌螺子501及び軸固定部512に対して、軸方向まわりで回転可能に構成されている。ここで、上述の通り、移動軸部511の外周面には雄螺子が形成され、該雄螺子が雌螺子501と螺合している。そのため、移動軸部511が軸方向まわりで回転することにより、異物捕捉部50を長さ方向Xで移動させることができる。
【0041】
本実施形態の移動操作部51aは、異物捕捉部50を移動させるために移動軸部511を軸方向まわりで回転させるとともに、二つの移動軸部511,511の回転を連動させるためのものである。本実施形態の移動操作部51aは、移動軸部511を回転させる操作本体部51bと、二つの移動軸部511,511の回転を連動させる操作連動部51cとを備える。
【0042】
図3に示すように、本実施形態の操作本体部51bは、円形状のハンドルである。この操作本体部51bは、交換器本体2の外側に設けられている。具体的に、本実施形態の操作本体部51bは、蓋部211よりも長さ方向Xの一方側Xaに配置されている。また、この操作本体部51bは、移動軸部511に対して挿入により固定されている。そのため、操作本体部51bを長さ方向Xまわりで回転させることにより、移動軸部511を長さ方向Xまわりで回転させることができる。よって、移動操作部51aは、異物捕捉部50を図2に示す捕捉位置と図5に示す退避位置との間で移動させることが可能である。なお、図3に示すように、本実施形態では、二つの操作本体部51b,51bが設けられている。
【0043】
図3に示すように、本実施形態の操作連動部51cは、二つの操作本体部51b,51bそれぞれに設けられた二つのギヤ51d,51dと、該二つのギヤ51d,51dに巻き掛けられた無端環状のチェーン51eにより構成されている。ギヤ51dは、操作本体部51bの長さ方向Xまわりの回転に連動して回転するように構成されている。そのため、一方の操作本体部51bを回転させることにより、操作連動部51cが他方の操作本体部51bを連動するように回転させる。
【0044】
続いて、本実施形態に係る熱交換器での異物の捕捉及び除去の仕方について説明する。説明の前提として、図2に示すように、異物捕捉部50が長さ方向Xで一方仕切部30に当接する位置に配置されているものとする。ここで、導入室2Aにて異物捕捉部50が配置される位置のうち、導入領域2αを捕捉位置と称し、外れ領域2βを退避位置と称する。そのため、図2では、導入領域2αである捕捉位置に位置する異物捕捉部50が長さ方向Xで一方仕切部30に当接している。
【0045】
図2に示すように、熱交換器1では、交換導入部2aから導入室2Aに交換媒体を導入すると共に、被交換入口部2cから熱交換室2Bに被交換媒体が導入される。導入室2A内の交換媒体は、流通経路として、導入領域2αと外れ領域2βとの間の領域及び導入領域2αを流れる。また、交換媒体は、異物捕捉部50の貫通孔500と一方仕切部30の貫通孔3aを介して伝熱管4内に流れることで、熱交換室2Bに流れる。この際には、交換媒体に含まれる異物が捕捉位置にある異物捕捉部50に付着する。よって、異物が異物捕捉部50により捕捉される。また、熱交換室2Bに交換媒体が流れると、伝熱管4を介して交換媒体と被交換媒体との間で熱交換が行われる。具体的に、本実施形態では、熱交換により、交換媒体が暖められると共に、被交換媒体が冷却される。その後、交換媒体は他方仕切部31の貫通孔3a、排出室2C及び交換排出部2bを介して交換器本体2から外部に排出され、被交換媒体は被交換出口部2dを介して交換器本体2から外部に排出される。即ち、熱交換器1では、交換媒体と被交換媒体との間で熱交換が行われると共に、交換器本体2内を流れる交換媒体に含まれる異物が異物捕捉部50に捕捉される。
【0046】
次に、異物を捕捉した異物捕捉部50を退避位置に退避させる。本実施形態では、例えば作業者が交換器本体2の外側に設けられる操作本体部51bを長さ方向Xまわりで回転させることにより、移動軸部511が長さ方向Xまわりで回転する。これにより、移動軸部511の雄螺子に螺合する雌螺子501を有する異物捕捉部50が長さ方向Xの一方側Xaに移動する。よって、図2,5に示すように、本実施形態では、長さ方向Xの一方側Xaから一方仕切部30に当接する異物捕捉部50が、長さ方向Xの一方側Xaに移動することで一方仕切部30から離れた後、導入領域2α及び交換媒体の流通経路から外れて、外れ領域2βに移動する。したがって、異物捕捉部50が移動によって捕捉位置から退避位置に退避する。また、図5に示すように、本実施形態では、外れ領域2βに移動した異物捕捉部50を長さ方向Xの一方側Xaに移動させ続けることで、異物捕捉部50が軸挿通部513に当接する。これにより、異物捕捉部50の移動が完了する。このようにして、異物を捕捉した異物捕捉部50を捕捉位置から退避位置に退避させる。
【0047】
なお、本実施形態では、一方の操作本体部51bを長さ方向Xまわりで回転させることにより、操作連動部51cが他方の操作本体部51bの回転を連動させる。そのため、二人の作業者が二つの操作本体部51b,51bを回す際に、同じ速度で回転させることができる。
【0048】
以上、本実施形態によれば、捕捉位置にある異物捕捉部50で交換媒体に含まれる異物を捕捉することにより、一方仕切部30や伝熱管4に対して異物が付着することを防止できる。また、異物捕捉部50に異物が多く付着したら、異物捕捉部50を導入領域2αである捕捉位置から外れ領域2βである退避位置に移動させることによって、交換媒体の流れを悪くする異物を除去できる。よって、熱交換器1の性能が低下することを防止できると共に、熱交換器1や該熱交換器1が含まれる発電ユニットA1を停止させて、熱交換器1内を洗浄することを抑制できる。
【0049】
ここで、本実施形態の異物捕捉部50は、導入領域2αから交換媒体の流通経路を外れた外れ領域2βに移動することによって捕捉位置から退避位置に退避する。そして、この外れ領域2βは、導入領域2α及び交換導入部2aよりも長さ方向Xの一方側Xaに配置される。よって、異物捕捉部50が退避位置に退避することにより、異物が付着した異物捕捉部50は交換導入部2aよりも長さ方向Xの一方側Xaに配置されるため、異物が付着した異物捕捉部50によって、交換媒体の流れを妨げることを防止できる。
【0050】
また、本実施形態では、捕捉位置にある異物捕捉部50は、長さ方向Xの一方側Xaに移動することによって退避位置に退避する。そのため、長さ方向Xの一方側Xaに移動する異物捕捉部50が導入室2A(具体的には、外れ領域2βよりも長さ方向Xの他方側Xb)内に滞留する異物を捕捉しながら退避位置に退避することにより、異物捕捉部50は、導入室2A(具体的には、外れ領域2βよりも長さ方向Xの他方側Xb)内に滞留する異物も除去できる。
【0051】
また、本実施形態では、異物捕捉部50に貫通孔500が形成され、貫通孔500が長さ方向Xで一方仕切部30に形成された貫通孔3aに連通するように、捕捉位置にある異物捕捉部50は、長さ方向Xで一方仕切部30と対向している。そのため、交換媒体をスムーズに下流側に流すことができる。具体的に、本実施形態では、貫通孔500の径の方向の中心が、貫通孔3aの径の方向の中心と一致している。また、貫通孔500の径の方向の大きさは、一方仕切部30に形成される貫通孔3aの径の方向の大きさと同じである。したがって、貫通孔500内に流れた交換媒体をスムーズに貫通孔3a内に流すことができる。
【0052】
また、本実施形態では、移動軸部511が軸方向まわりに回転することにより、異物捕捉部50は長さ方向Xで移動して捕捉位置から退避位置に退避する。そのため、熱交換器1や該熱交換器1を含む発電ユニットA1を停止させること無く、異物を除去できる。
【0053】
また、本実施形態では、図5に示すように、外れ領域2βに移動した異物捕捉部50を長さ方向Xの一方側Xaに移動させ続けることで、異物捕捉部50は、軸挿通部513に当接する。そのため、異物捕捉部50が軸挿通部513に当接することにより、作業者は、交換器本体2内の異物捕捉部50が退避位置である外れ領域2βに移動したことを確認できる。
【0054】
また、本実施形態では、移動操作部51aが交換器本体2の外部に設けられているため、例えば作業者が移動操作部51aを操作することにより、異物捕捉部50の位置を捕捉位置と前記退避位置との間で移動させることができる。
【0055】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
【0056】
上記実施形態では、熱交換器1は、発電ユニットにおいて被交換媒体である淡水を冷却するために利用されていたが、これに限らず、熱交換器1は被交換媒体を加熱するために利用されてもよい。
【0057】
上記実施形態では、本体筒部20の開口を塞ぐ本体カバー部21が有底筒状に構成されていた。しかし、これに限らず、例えば、本体カバー部21は、本体筒部20の開口を塞ぐ蓋状に構成されていてもよい。即ち、本体カバー部21は蓋部211のみを備えるように構成されていてもよい。
【0058】
上記実施形態では、熱交換器1が発電ユニットA1に内蔵されている場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば、熱交換器1は電化製品(例えば、冷蔵庫やエアコン)に内蔵されていてもよい。この場合、交換媒体は海水以外であってもよい。即ち、交換媒体は海水を含む流動体以外に、気体や固体、或いは気液混相体や固液混相体であってもよい。なお、被交換媒体についても同様である。
【0059】
上記実施形態では、捕捉位置にある異物捕捉部50が、長さ方向Xの一方側Xaに移動することによって退避位置に退避していた。しかし、これに限らず、例えば異物捕捉部50は交換器本体2内から取り出すことによって退避位置に退避させてもよい。この場合、例えば本体カバー部21を本体筒部20から取り外した後、本体筒部20の開口から異物捕捉部50を取り出す。これにより、熱交換器1や該熱交換器1が含まれる発電ユニットA1を極めて短時間停止させるだけで、熱交換器1内の異物を除去できる
【0060】
上記実施形態では、異物捕捉部50は、導入領域2αから交換導入部2aよりも長さ方向Xの一方側Xaに配置される外れ領域2βに移動することにより、捕捉位置から退避位置に退避していた。しかし、これに限らず、例えば、図6に示すように、外れ領域2βを導入領域2αよりも径方向Yの外側に配置し、導入領域2αに配置される異物捕捉部50が、径方向Yで移動することによって外れ領域2βに配置されることにより、捕捉位置から退避位置に退避してもよい。具体的に、交換器本体2には、交換導入部2aと被交換入口部2cとの間に捕捉退避部2gが設けられ、異物を捕捉した異物捕捉部50が、捕捉退避部2gに移動することで、捕捉位置から退避位置に退避してもよい。なお、この場合において、例えば交換導入部2aが本体カバー部21から長さ方向Xの一方側Xaに設けられていてもよい。また、異物捕捉部50は、長さ方向Xまわりで回転することにより、捕捉位置から退避位置に退避してもよい。
【0061】
上記実施形態では、異物捕捉部50が導入室2Aに配置されていた。しかし、これに限らず、例えば、図7に示すように、異物捕捉部50が交換導入部2a内に配置されていてもよい。この場合、異物捕捉部50は、管状の交換導入部2aの径の方向に沿って配置されることにより異物を捕捉可能な捕捉位置に配置され、且つ該径の方向まわりで回転することにより、退避位置に退避するように構成されていてもよい。
【0062】
また、例えば異物捕捉部50が長さ方向Xに複数重なるように構成されていてもよい。これにより、長さ方向Xの一方側Xaに配置された異物捕捉部50であって、異物が付着した異物捕捉部50を退避位置に退避させるだけで異物を除去できると共に、長さ方向Xの他方側Xbの異物捕捉部50に対して新たに異物を付着させることができる。
【0063】
上記実施形態では、作業者が操作本体部51bを長さ方向Xまわりで回転させることにより、異物捕捉部50が捕捉位置から退避位置に退避するよう構成されていた。即ち、上記実施形態では、異物捕捉部50が手動で捕捉位置から退避位置に退避していた。しかし、これに限らず、例えば、異物捕捉部50が自動で捕捉位置から退避位置に退避するよう構成されていてもよい。この場合には、例えば、移動機構51を自動制御する制御部を備え、移動機構51は移動操作部51aを備えていなくてもよい。
【0064】
上記実施形態では、貫通孔500の径の方向の大きさは、一方仕切部30に形成される貫通孔3aの径の方向の大きさと同じであり、貫通孔500と貫通孔3aの径の方向の中心が一致することにより、貫通孔500と貫通孔3aとが連通していた。しかし、これに限らず、例えば、貫通孔500の径の方向の大きさは、一方仕切部30に形成される貫通孔3aの径の方向の大きさよりも小さくてもよい。これにより、仮に異物捕捉部50に捕捉されなかった異物が貫通孔500を介して下流側に流れて一方仕切部30に付着することを抑制できる。また、貫通孔500の径の方向の大きさは、一方仕切部30に形成される貫通孔3aの径の方向の大きさよりも大きくてもよい。これにより、より多くの交換媒体が貫通孔500を介して下流側に流れることができる。
【0065】
上記実施形態では、貫通孔500と貫通孔3aの径の方向の中心が一致することにより、貫通孔500と貫通孔3aとが連通していた。しかし、これに限らず、例えば、貫通孔500と貫通孔3aの径の方向の中心がズレている場合であっても、貫通孔500と貫通孔3aとが部分的に重なっていることにより、貫通孔500と貫通孔3aとが連通していてもよい。この場合、例えば、貫通孔500と貫通孔3aのうちいずれか一方の中心が他方と重なっており、又は貫通孔500と貫通孔3aの両方の中心が他方と重なっており、或いは両方の中心が他方とは重なっていない状態で、貫通孔500と貫通孔3aとが部分的に重なっていてもよい。
【0066】
上記実施形態では、異物捕捉装置5が一方仕切部30よりも長さ方向Xの一方側Xaのみ設けられていた。しかし、これだけに限らず、例えば異物捕捉装置5は他方仕切部31よりも長さ方向Xの他方側Xbにも設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1:熱交換器、2:交換器本体、20:本体筒部、21:本体カバー部、211:蓋部、2a:交換導入部、2b:交換排出部、2c:被交換入口部、2d:被交換出口部、2e:交換出口部、2f:ブロー弁、2g:捕捉退避部、2A:導入室、2B:熱交換室、2C:排出室、2α:導入領域、2β:外れ領域、3:仕切部、3a:貫通孔、3b:挿込孔、30:一方仕切部、31:他方仕切部、4:伝熱管、5:異物捕捉装置、50:異物捕捉部、500:貫通孔、501:雌螺子、51:移動機構、510:捕捉移動本体部、511:移動軸部、512:軸固定部、513:軸挿通部、51a:移動操作部、51b:操作本体部、51c:操作連動部、51d:ギヤ、51e:チェーン、A:発電所、A1:発電ユニット、A2:発電機器、B:海、X:長さ方向、Xa:一方側、Xb:他方側、Y:径方向、Y1:第一径方向、Y2:第二径方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7