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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139627
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】選択操作音声出力システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0354 20130101AFI20241002BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
G06F3/0354 450
G06F3/16 630
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050661
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】523113375
【氏名又は名称】中倉 かなた
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】中倉 かなた
【テーマコード(参考)】
5B087
【Fターム(参考)】
5B087AA09
5B087AB02
5B087AE09
5B087BC06
5B087BC31
(57)【要約】
【課題】選択候補データから所望の選択対象データを簡便に選択する。
【解決手段】選択操作音声出力システム(100)は、入力操作部(130)を有する指輪型操作デバイス(100)と、入力操作部(130)に対して行われた操作を示す操作情報を指輪型操作デバイス(100)から受信し、操作情報に基づいて選択候補データから選択対象となる選択対象データを選択する情報処理装置(200)と、選択対象データが選択されたことを示す音声を出力する音声出力デバイス(300)とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力操作部を有する指輪型操作デバイスと、
前記入力操作部に対して行われた操作を示す操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記操作情報に基づいて選択候補データから選択対象となる選択対象データを選択する情報処理装置と、
前記選択対象データが選択されたことを示す音声を出力する音声出力デバイスと
を備える、選択操作音声出力システム。
【請求項2】
前記音声出力デバイスは、
ユーザーの耳に装着されるイヤーパッドと、
前記イヤーパッドが取り付けられたハウジングと、
前記ハウジング内に配置された通信部と
を有する、請求項1に記載の選択操作音声出力システム。
【請求項3】
前記入力操作部は、タッチパネルを含む、請求項1に記載の選択操作音声出力システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第1操作を示す第1操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第1操作情報に基づいて前記選択候補データから選択対象となる第1選択対象データを選択し、
前記音声出力デバイスは、前記第1選択対象データが選択されたことを示す音声を出力し、
前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第2操作を示す第2操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第2操作情報に基づいて前記第1選択対象データに関連付けられた別の選択候補データから選択対象となる第2選択対象データを選択し、
前記音声出力デバイスは、前記第2選択対象データが選択されたことを示す音声を出力する、請求項1から3のいずれかに記載の選択操作音声出力システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第1操作を示す第1操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第1操作情報に基づいて前記選択候補データから選択対象となる選択対象データのタイトルデータを選択し、
前記音声出力デバイスは、前記タイトルデータによって示されたタイトルを示す音声を出力し、
前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第2操作を示す第2操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第2操作情報に基づいて前記選択対象データのコンテンツデータを選択し、
前記音声出力デバイスは、前記コンテンツデータによって示されたコンテンツを示す音声を出力する、請求項1から3のいずれかに記載の選択操作音声出力システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選択操作音声出力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、音楽を個人的に楽しむために、スマートフォン等の情報処理装置を利用してイヤホンで音楽を聴くことが行われている。典型的には、ユーザーは、スマートフォンのタッチパネルを操作することで、イヤホンで聴く曲を選択する。しかしながら、この場合、聴きたい曲を変更するためには、スマートフォンを取り出して操作することが必要となる。
【0003】
そのため、近年、簡便な操作性を実現するために、イヤホンに接続された操作部を一体化させたデバイスが検討されている(特許文献1参照)。特許文献1には、一対のイヤホンと接続されたイヤホン線にリモコンを設けた多機能イヤホンが記載されている。特許文献1の多機能イヤホンでは、リモコンの正面および側面にそれぞれボタンおよびスイッチを設けることにより、小さい体積で操作をしやすくしている。特許文献1の多機能イヤホンでは、再生スイッチとなる第3正面スイッチを2回および3回押すことにより、再生する曲を次の曲および前の曲にそれぞれ変更できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3224128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の多機能イヤホンでは、リモコンが一対のイヤホンと直接的に連結しているため、イヤホンを耳に装着した状態で再生する曲を変更しようとすると、ユーザーは、指を顔または頭の近傍まで移動させてリモコンを操作することが必要となる。また、特許文献1の多機能イヤホンでは、再生スイッチを複数回押すと曲の再生が始まるため、ユーザーが聞きたい曲を適切に再生するためには、ユーザーは、曲の順番を覚えておくことが必要となる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザーによる操作の手間を抑制するとともに選択候補データから所望の選択対象データを簡便に選択可能な選択操作音声出力システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の選択操作音声出力システムは、入力操作部を有する指輪型操作デバイスと、前記入力操作部に対して行われた操作を示す操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記操作情報に基づいて選択候補データから選択対象となる選択対象データを選択する情報処理装置と前記選択対象データが選択されたことを示す音声を出力する音声出力デバイスとを備える。
【0008】
ある実施形態において、前記音声出力デバイスは、ユーザーの耳に装着されるイヤーパッドと、前記イヤーパッドが取り付けられたハウジングと、前記ハウジング内に配置された通信部とを有する。
【0009】
ある実施形態において、前記入力操作部は、タッチパネルを含む。
【0010】
ある実施形態において、前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第1操作を示す第1操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第1操作情報に基づいて前記選択候補データから選択対象となる第1選択対象データを選択し、前記音声出力デバイスは、前記第1選択対象データが選択されたことを示す音声を出力し、前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第2操作を示す第2操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第2操作情報に基づいて前記第1選択対象データに関連付けられた別の選択候補データから選択対象となる第2選択対象データを選択し、前記音声出力デバイスは、前記第2選択対象データが選択されたことを示す音声を出力する。
【0011】
ある実施形態において、前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第1操作を示す第1操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第1操作情報に基づいて前記選択候補データから選択対象となる選択対象データのタイトルデータを選択し、前記音声出力デバイスは、前記タイトルデータによって示されたタイトルを示す音声を出力し、前記情報処理装置は、前記入力操作部に対して行われた第2操作を示す第2操作情報を前記指輪型操作デバイスから受信し、前記第2操作情報に基づいて前記選択対象データのコンテンツデータを選択し、前記音声出力デバイスは、前記コンテンツデータによって示されたコンテンツを示す音声を出力する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザーによる操作の手間を抑制するとともに選択候補データから所望の選択対象データを簡便に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態の選択操作音声出力システムの模式図である。
図2】本実施形態の選択操作音声出力システムのブロック図である。
図3】(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの模式的な斜視図であり、(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図である。
図4】本実施形態の選択操作音声出力システムにおける音声出力デバイスの模式的な分解図である。
図5】(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のブロックデータを示す図であり、(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のブロックデータ間の関係を示す図である。
図6A】(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(b)は、(a)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図であり、(c)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(d)は、(c)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
図6B】(e)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(f)は、(e)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図であり、(g)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(h)は、(g)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
図7A】(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(b)は、(a)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図であり、(c)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(d)は、(c)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
図7B】(e)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(f)は、(e)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
図8】(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のカテゴリーデータおよび複数のブロックデータを示す図であり、(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のカテゴリーデータおよび複数のブロックデータ間の関係を示す図である。
図9A】(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(b)は、(a)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図であり、(c)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(d)は、(c)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
図9B】(e)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(f)は、(e)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図であり、(g)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(h)は、(g)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
図9C】(i)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの操作を示す模式図であり、(j)は、(i)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
図10A】本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のカテゴリーデータ、分類データおよびブロックデータを示す図である。
図10B】本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のカテゴリーデータ、分類データおよびブロックデータ間の関係を示す図である。
図11】本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のカテゴリーデータ、第1層分類データ、第2層分類データおよびブロックデータを示す図である。
図12】本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のカテゴリーデータ、分類データおよびブロックデータを示す図である。
図13】(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のブロックデータを示す図であり、(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システムにおいて選択される複数のブロックデータ間の関係を示す図である。
図14】本実施形態の選択操作音声出力システムにおける指輪型操作デバイスの模式的な斜視図である。
図15】本実施形態の選択操作音声出力システムの模式図である。
図16】本実施形態の選択操作音声出力システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら本実施形態による選択操作音声出力システムを説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0015】
まず、図1を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10について説明する。図1は、本実施形態の選択操作音声出力システム10の模式図である。
【0016】
図1に示すように、選択操作音声出力システム10は、指輪型操作デバイス100と、情報処理装置200と、音声出力デバイス300とを備える。ここでは、指輪型操作デバイス100、情報処理装置200および音声出力デバイス300は、それぞれ別装置である。
【0017】
指輪型操作デバイス100は、ユーザーの手の指に装着される。ユーザーは、指輪型操作デバイス100を操作する。ユーザーが指輪型操作デバイス100を操作すると、指輪型操作デバイス100は、ユーザーが行った操作を示す情報(操作情報)を少なくとも情報処理装置200に送信する。
【0018】
情報処理装置200は、指輪型操作デバイス100から操作情報を受信すると、少なくとも音声出力デバイス300にデータを送信する。情報処理装置200は、指輪型操作デバイス100から受信した操作情報に基づいて、操作情報に対応するデータを選択する。その後、情報処理装置200は、選択したデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0019】
音声出力デバイス300は、情報処理装置200からデータを受信すると、データに基づいて音声を出力する。例えば、音声出力デバイス300は、ユーザーに装着されてもよい。一例では、音声出力デバイス300は、ユーザーの耳または頭に装着される。音声出力デバイス300は、イヤホンであってもよく、ヘッドホンであってもよい。
【0020】
詳細には、指輪型操作デバイス100は、情報処理装置200と無線または有線で通信する。指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付ける。指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作に応じて情報処理装置200に操作情報を送信する。例えば、ユーザーが指輪型操作デバイス100にタッチすると、指輪型操作デバイス100は、タッチした操作に応じて情報処理装置200に操作情報を送信する。
【0021】
情報処理装置200は、音声出力デバイス300と無線または有線で通信する。情報処理装置200は、指輪型操作デバイス100から操作情報を受信する。情報処理装置200は、操作情報に基づいて、送信すべきデータを選択する。情報処理装置200は、選択したデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0022】
音声出力デバイス300は、情報処理装置200から音声データを受信する。音声出力デバイス300は、音声データに基づいて音声を出力する。
【0023】
次に、図1および図2を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10について説明する。図2は、本実施形態の選択操作音声出力システム10のブロック図である。
【0024】
図2に示すように、選択操作音声出力システム10は、指輪型操作デバイス100と、情報処理装置200と、音声出力デバイス300とを備える。
【0025】
[指輪型操作デバイス100]
指輪型操作デバイス100は、制御部110と、記憶部120と、操作入力部130と、通信部140とを備える。制御部110は、記憶部120、操作入力部130および通信部140を制御する。
【0026】
制御部110は、指輪型操作デバイス100の各種動作を制御する。制御部110は、プロセッサーを有する。制御部110は、例えば、中央処理演算機(Central Processing Unit:CPU)を有する。あるいは、制御部110は、汎用演算機を有してもよい。
【0027】
記憶部120は、データおよびコンピュータプログラムを記憶する。記憶部120は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置および補助記憶装置は、例えば、半導体メモリである。記憶部120はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部110は、記憶部120の記憶しているコンピュータプログラムを実行して、動作を実行する。
【0028】
記憶部120には、予め手順の定められたコンピュータプログラムが記憶されている。指輪型操作デバイス100は、コンピュータプログラムに定められた手順にしたがって動作する。
【0029】
操作入力部130には、ユーザーの操作が入力される。操作入力部130は、ユーザーの操作を受け付ける。ユーザーは、操作入力部130を介して指示を入力できる。操作入力部130は、タッチパネルを含んでもよい。あるいは、操作入力部130は、ボタン、スイッチまたはキーボードを含んでもよい。例えば、ユーザーは、操作入力部130により、操作を入力できる。
【0030】
通信部140は、少なくとも情報処理装置200と通信するための通信インタフェースである。通信部140は、例えば、無線通信を行う無線通信モジュール、または、有線通信を行う有線通信モジュールを含む。通信部140は、ネットワークを介して通信してもよい。ネットワークは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、公衆電話網、および、近距離無線ネットワークを含む。
【0031】
無線通信モジュールは、例えば、近距離無線通信を実行する。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)、または、WiFiによる通信規格に準じた通信である。また、例えば、通信部140は、所定の通信プロトコルに従って通信を行うネットワークインターフェースコントローラー(NIC)を含んでもよい。所定の通信プロトコルは、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコル・スイート(つまり、インターネット・プロトコル・スイート)である。
【0032】
一例では、通信部140は、制御部110の制御の下、Bluetooth(登録商標)に準じた通信を行い、情報処理装置200との間で通信を確立する。具体的には、通信部140は、制御部110から入力されるデータを情報処理装置200に送信する。
【0033】
[情報処理装置200]
情報処理装置200は、タブレット端末またはスマートフォンである。あるいは、情報処理装置200は、パソコン(Personal Computer:PC)であってもよい。
【0034】
情報処理装置200は、制御部210と、記憶部220と、表示部230と、通信部240と、操作入力部250とを備える。制御部210は、記憶部220、表示部230、通信部240および操作入力部250を制御する。
【0035】
制御部210は、情報処理装置200の各種動作を制御する。制御部210は、プロセッサーを有する。制御部210は、例えば、中央処理演算機(CPU)を有する。あるいは、制御部210は、汎用演算機を有してもよい。
【0036】
記憶部220は、データおよびコンピュータプログラムを記憶する。記憶部220は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置および補助記憶装置は、例えば、半導体メモリである。記憶部220はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部210は、記憶部220の記憶しているコンピュータプログラムを実行して、動作を実行する。
【0037】
記憶部220には、予め手順の定められたコンピュータプログラムが記憶されている。情報処理装置200は、コンピュータプログラムに定められた手順にしたがって動作する。
【0038】
また、記憶部220は、データを記憶する。例えば、記憶部220は、音声データを記憶する。なお、記憶部220は、画像データを記憶してもよい。
【0039】
なお、記憶部220は、選択候補データを記憶してもよい。指輪型操作デバイス100の操作により、選択候補データから選択対象となる選択対象データが選択される。
【0040】
典型的には、記憶部220は、複数の選択候補データを記憶する。この場合、指輪型操作デバイス100の操作により、複数の選択候補データから選択対象となる選択対象データが選択される。
【0041】
例えば、選択候補データは、タイトルデータに加えてコンテンツデータを含むブロックデータであってもよい。なお、選択候補データおよびブロックデータについては、後述する。
【0042】
表示部230は、画像を表示する画面を有する。表示部230は、画像データにしたがって画像を表示する。
【0043】
表示部230は、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display:LCD)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーまたはプラズマディスプレーを含む。
【0044】
通信部240は、少なくとも音声出力デバイス300と通信するための通信インタフェースである。通信部240は、例えば、無線通信を行う無線通信モジュール、または、有線通信を行う有線通信モジュールを含む。通信部240は、ネットワークを介して通信してもよい。ネットワークは、例えば、インターネット、LAN、公衆電話網、および、近距離無線ネットワークを含む。
【0045】
無線通信モジュールは、例えば、近距離無線通信を実行する。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)、または、WiFiによる通信規格に準じた通信である。また、例えば、通信部240は、所定の通信プロトコルに従って通信を行うネットワークインターフェースコントローラー(NIC)を含んでもよい。所定の通信プロトコルは、例えば、TCP/IPプロトコル・スイート(つまり、インターネット・プロトコル・スイート)である。
【0046】
一例では、通信部240は、制御部210の制御の下、Bluetooth(登録商標)に準じた通信を行い、音声出力デバイス300との間で通信を確立する。具体的には、通信部240は、制御部210から入力されるデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0047】
なお、通信部240は、指輪型操作デバイス100および音声出力デバイス300以外の外部装置と通信してもよい。例えば、通信部240は、他の情報処理装置と通信して、この情報処理装置からデータを取得してもよい。例えば、通信部240は、サーバーと通信してサーバーから情報を取得してもよい。
【0048】
操作入力部250には、ユーザーの操作が入力される。操作入力部250は、ユーザーの操作を受け付ける。ユーザーは、操作入力部250を介して指示を入力できる。操作入力部250は、タッチパネルを含んでもよい。表示部230および操作入力部250は、一体化されてもよい。あるいは、操作入力部250は、キーボードまたはボタンを含んでもよい。例えば、ユーザーは、操作入力部250により、表示部230に表示される画面を操作できる。
【0049】
[音声出力デバイス300]
音声出力デバイス300は、制御部310と、記憶部320と、音声出力部330と、通信部340とを備える。制御部310は、記憶部320、音声出力部330および通信部340を制御する。
【0050】
制御部310は、音声出力デバイス300の各種動作を制御する。制御部310は、プロセッサーを有する。制御部310は、例えば、中央処理演算機(CPU)を有する。あるいは、制御部310は、汎用演算機を有してもよい。
【0051】
記憶部320は、データおよびコンピュータプログラムを記憶する。記憶部320は、主記憶装置と、補助記憶装置とを含む。主記憶装置および補助記憶装置は、例えば、半導体メモリである。記憶部320はリムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部310は、記憶部320の記憶しているコンピュータプログラムを実行して、動作を実行する。
【0052】
記憶部320には、予め手順の定められたコンピュータプログラムが記憶されている。音声出力デバイス300は、コンピュータプログラムに定められた手順にしたがって動作する。
【0053】
音声出力部330は、音声を出力する。例えば、音声出力部330は、音声データを音声に変換して出力する。音声出力部330は、情報処理装置200から出力された音声データをD/A変換し、増幅して音声を出力する。一例では、音声出力部330は、スピーカーである。
【0054】
通信部340は、少なくとも情報処理装置200と通信するための通信インタフェースである。通信部340は、例えば、無線通信を行う無線通信モジュール、または、有線通信を行う有線通信モジュールを含む。通信部340は、ネットワークを介して通信してもよい。ネットワークは、例えば、インターネット、LAN、公衆電話網、および、近距離無線ネットワークを含む。
【0055】
無線通信モジュールは、例えば、近距離無線通信を実行する。近距離無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)、または、WiFiによる通信規格に準じた通信である。また、例えば、通信部340は、所定の通信プロトコルに従って通信を行うネットワークインターフェースコントローラー(NIC)を含んでもよい。所定の通信プロトコルは、例えば、TCP/IPプロトコル・スイート(つまり、インターネット・プロトコル・スイート)である。
【0056】
なお、ここでは、指輪型操作デバイス100は、表示部を有しない。ただし、指輪型操作デバイス100は、情報処理装置200と同様に表示部を有してもよい。
【0057】
次に、図1図3を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100を説明する。図3(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の模式的な斜視図である。図3(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図である。
【0058】
図3(a)に示すように、指輪型操作デバイス100は、指輪本体102と、操作入力部130とを備える。指輪本体102は、筒状である。指輪本体102の内径は、12mm以上25mm以下である。
【0059】
例えば、操作入力部130は、指輪本体102の外周面に位置する。一例では、操作入力部130は、指輪本体102の外周面の一部に位置する。
【0060】
ここでは、操作入力部130は、タッチパネルを有する。例えば、タッチパネルは、静電容量型であってもよい。なお、タッチパネルの方式はいずれであてもよい。一例では、タッチパネルは、弾性波型、抵抗膜型、赤外線型のいずれであってもよい。
【0061】
操作入力部130は、ユーザーの操作を受け付ける。操作入力部130がユーザーの操作を受け付けると、通信部140は、ユーザーの操作を情報処理装置200に送信する。例えば、操作入力部130は、ユーザーのスワイプ操作を受け付ける。また、操作入力部130は、ユーザーのタップ操作またはダブルタップ操作を受け付ける。あるいは、操作入力部130は、ユーザーのフリック操作を受け付けてもよい。
【0062】
詳細には、操作入力部130が、ユーザーのスワイプ操作を受け付ける。典型的には、ユーザーの指が操作入力部130にタッチして右方向に移動すると、操作入力部130は、右スワイプ操作を受け付ける。また、ユーザーの指が操作入力部130にタッチして左方向に移動すると、操作入力部130は、左スワイプ操作を受け付ける。
【0063】
また、ユーザーの指が操作入力部130にタッチしてすぐに離れると、操作入力部130は、ユーザーのタップ操作を受け付ける。さらには、ユーザーの指が操作入力部130にタッチしてすぐに離れることを2回繰り返すと、操作入力部130は、ユーザーのダブルタップ操作を受け付ける。
【0064】
図3(b)に示すように、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの親指以外の指に嵌められる。ここでは、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの中指に嵌められる。
【0065】
例えば、ユーザーは、指輪型操作デバイス100を嵌めた指と同じ手の別の指で指輪型操作デバイス100を操作できる。一例として、ユーザーは、指輪型操作デバイス100を嵌めた指と同じ手の親指で指輪型操作デバイス100を操作できる。なお、ユーザーは、指輪型操作デバイス100を嵌めた指と別の手で指輪型操作デバイス100を操作してもよい。
【0066】
ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してスワイプ操作を行うと、通信部140は、スワイプ操作を示す情報を情報処理装置200に送信する。例えば、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して右向きにスワイプ操作を行うと、通信部140は、右スワイプ操作を示す情報を情報処理装置200に送信する。また、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して左向きにスワイプ操作を行うと、通信部140は、左スワイプ操作を示す情報を情報処理装置200に送信する。
【0067】
さらに、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作を行うと、通信部140は、タップ操作を示す情報を情報処理装置200に送信する。あるいは、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してダブルタップ操作を行うと、通信部140は、ダブルタップ操作を示す情報を情報処理装置200に送信する。
【0068】
このような指輪型操作デバイス100により、ユーザーは、指先で指輪型操作デバイス100を操作できるため、操作の手間を抑制できる。一例として、ユーザーは、上着またはズボンのポケットに手を入れたまま、指輪型操作デバイス100を操作できる。例えば、ユーザーは、指輪型操作デバイス100を目で見なくても、指輪型操作デバイス100に対して左右のスワイプ操作、タップ操作およびダブルタップ操作できる。
【0069】
次に、図1図4を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10における音声出力デバイス300を説明する。図4は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における音声出力デバイス300の模式的な分解図である。
【0070】
図4に示すように、音声出力デバイス300は、イヤーパッド302と、ハウジング304と、ドライバ306とを備える。典型的には、ドライバ306は、制御部310、記憶部320、音声出力部330および通信部340を含む。
【0071】
イヤーパッド302は、ユーザーの耳に装着される。イヤーパッド302は、ハウジング304に取り付けられる。
【0072】
ドライバ306は、ハウジング304内に収容される。ハウジング304は、第1部品304aと、第2部品304bとから組み立てられる。ドライバ306は、図2に示した制御部310と、記憶部320と、音声出力部330と、通信部340を含む。なお、ドライバ306は、複数の部品に分離されてもよい。
【0073】
次に、図1図5を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10を説明する。図5(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるブロックデータを示す図であり、図5(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるブロックデータの関係を示す図である。
【0074】
図5(a)に示すように、ブロックデータは、選択候補データの一例である。複数のブロックデータは、指輪型操作デバイス100において選択され得る。複数のブロックデータは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。ここでは、発明の理解が容易になるように、複数のブロックデータを異なる集合単位として示す。
【0075】
典型的には、複数のブロックデータは、情報処理装置200の記憶部220に記憶される。なお、複数のブロックデータは、情報処理装置200の外部から取得されてもよい。
【0076】
ブロックデータの少なくとも一部は、音声データに変換され得る。あるいは、ブロックデータの少なくとも一部は、音声データ自体であってもよい。複数のブロックデータの少なくとも一部が音声出力デバイス300に送信されると、音声出力デバイス300は、送信されたブロックデータに対応する音声データにしたがって音声を出力する。
【0077】
ここでは、複数のブロックデータは、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを含む。記憶部220は、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを記憶する。
【0078】
典型的には、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、同一カテゴリーのデータである。例えば、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、音楽データである。または、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、ニュースデータであってもよい。
【0079】
または、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、天気データである。第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータにおいて、天気データは、設定された地域の今日、明日および明後日の天気および/または降水確率を示してもよい。あるいは、天気データは、異なる3つの地域の今日の天気および/または降水確率を示してもよい。
【0080】
第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、時刻データであってもよい。例えば、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータにおいて、時刻データは、異なる地域の時刻を示してよい。
【0081】
ブロックデータは、タイトルデータおよびコンテンツデータを含む。コンテンツデータは、ブロックデータのうちユーザーが音声出力を希望するコンテンツを示す。ユーザーは、コンテンツ自体を知っていてもよく、知らなくてもよい。
【0082】
タイトルデータは、コンテンツデータに示されるコンテンツのタイトルを示す。典型的には、コンテンツデータのデータ容量は、タイトルデータのデータ容量よりも大きい。例えば、コンテンツデータのデータ容量は、タイトルデータのデータ容量に対して100倍以上である。一例では、タイトルデータは、10秒間以内に音声出力が終了可能なタイトルを示す。また、コンテンツデータは、音声出力が終了するまでに30秒以上の時間を要するコンテンツを示す。
【0083】
例えば、ブロックデータが音楽データである場合、タイトルデータは、曲名、作曲者および演奏者のいずれかを示す。コンテンツデータは、曲名、作曲者および演奏者に対応する音楽または曲を示す。
【0084】
ブロックデータがニュースデータである場合、タイトルデータは、ニュースの見出しを示し、コンテンツデータは、ニュースの詳細を示す。
【0085】
ブロックデータが天気データである場合、タイトルデータは、ニュースの所定の地域を示し、コンテンツデータは、所定の地域の天気および/降水確率を示す。
【0086】
ブロックデータが時刻データである場合、タイトルデータは、ニュースの所定の地域を示し、コンテンツデータは、所定の地域の時刻を示す。
【0087】
ここでは、第1ブロックデータは、第1タイトルデータおよび第1コンテンツデータを含む。例えば、第1コンテンツデータは、第1コンテンツを示し、第1タイトルデータは、第1コンテンツのタイトルを示す。
【0088】
また、第2ブロックデータは、第2タイトルデータおよび第2コンテンツデータを含む。例えば、第2コンテンツデータは、第2コンテンツを示し、第2タイトルデータは、第2コンテンツのタイトルを示す。
【0089】
同様に、第3ブロックデータは、第3タイトルデータおよび第3コンテンツデータを含む。例えば、第3コンテンツデータは、第3コンテンツを示し、第3タイトルデータは、第3コンテンツのタイトルを示す。
【0090】
なお、タイトルデータは、テキストデータまたは音声データのいずれであってもよい。また、コンテンツデータも、テキストデータまたは音声データのいずれであってもよい。なお、コンテンツデータは、テキストデータまたは音声データに加えて画像データを含んでもよい。画像データは、静止画および動画のいずれであってもよい。
【0091】
図5(b)において、複数のブロックデータの関係を模式的に示す。なお、情報処理装置200において、表示部230は、複数のブロックデータおよびそれらの関係を示す画像を表示してもよい。
【0092】
複数のブロックデータは所定の方向に並列に並ぶ。詳細には、第1ブロックデータは、第2ブロックデータの次に位置し、第3ブロックデータは、第2ブロックデータの次に位置する。したがって、第1ブロックデータを基準とすると、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、この順番に順方向に並ぶ。一方で、第3ブロックデータを基準とすると、逆方向に、第3ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第1ブロックデータの順番に並ぶ。例えば、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータが記憶部220に記憶される場合、記憶部220は、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータの関係も併せて記憶する。
【0093】
なお、複数のブロックデータは、環状に並んでもよい。例えば、第3ブロックデータの次に、第1ブロックデータが位置してもよい。
【0094】
上述したように、複数のブロックデータの少なくとも一部は、表示部230において表示されてもよい。例えば、表示部230は、複数のブロックデータのそれぞれを示すアイコンを並列に配置して表示してもよい。なお、典型的には、複数のブロックデータの関係は、情報処理装置200において表示部230に複数のブロックデータを示すアイコンを表示した状態で操作入力部250を介して操作することによって設定される。
【0095】
次に、図1図6Bを参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10の操作および音声出力を説明する。図6A(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図6A(b)は、図6A(a)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図6A(c)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図6A(d)は、図6A(c)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図6B(e)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図6B(f)は、図6B(e)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図6B(g)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図6B(h)は、図6B(g)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
【0096】
ここでは、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に触る前まで、第1ブロックデータ~第3ブロックデータのうち第1ブロックデータが選択対象である。ユーザーは、第3ブロックデータのコンテンツデータに示されるコンテンツを音声で出力するように指輪型操作デバイス100を操作する。
【0097】
まず、図6A(a)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に触ると、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付ける。この場合、指輪型操作デバイス100は、操作入力部130が触られたことを示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0098】
図6A(b)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から操作入力部130が触られたことを示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、現在選択対象である第1ブロックデータにおいて第1タイトルを示す第1タイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0099】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第1タイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、第1タイトルデータに示される第1タイトルを音声で出力する。
【0100】
その後、図6A(c)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して右方向にスワイプ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、右スワイプ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0101】
図6A(d)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から右スワイプ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データを順方向に移動させて第2ブロックデータを選択対象データとし、第2ブロックデータにおいて第2タイトルを示す第2タイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0102】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第2タイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、第2タイトルデータに示される第2タイトルを音声で出力する。
【0103】
さらに、図6B(e)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して右方向にスワイプ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、右スワイプ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0104】
図6B(f)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から右スワイプ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データをさらに順方向に移動させて第3ブロックデータを選択対象データとし、第3ブロックデータにおいて第3タイトルを示す第3タイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0105】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第3タイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、第3タイトルデータに示される第3タイトルを音声で出力する。
【0106】
さらに、図6B(g)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、タップ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0107】
図6B(h)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100からタップ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択対象である第3ブロックデータの第3コンテンツを示す第3コンテンツデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0108】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第3コンテンツデータを受信する。音声出力デバイス300は、第3コンテンツデータに示される第3コンテンツを音声で出力する。以上のようにして、ユーザーの操作により、第3ブロックデータの第3コンテンツデータに示される第3コンテンツが音声で出力される。
【0109】
本実施形態によれば、指輪型操作デバイス100を操作してブロックデータのコンテンツデータに示されるコンテンツを音声で出力する前に、所望のコンテンツに対応するブロックデータが選択対象であることを示すタイトルが音声で出力される。これにより、出力されるコンテンツに対応するタイトルを予め確認した上で、コンテンツを音声で出力できる。
【0110】
なお、ユーザーが指輪型操作デバイス100を誤って操作すると、選択対象データがユーザーの意図とは異なって変更されることがある。あるいは、操作の途中でユーザーの要望が変わり、逆方向に位置する選択候補データを選択対象としたいことがある。この場合、選択対象データを逆方向にも移動できることが好ましい。
【0111】
次に、図1図7Bを参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10の操作および音声出力を説明する。図7A(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図7A(b)は、図7A(a)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図7A(c)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図7A(d)は、図7A(c)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図7B(e)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図7B(f)は、図7B(e)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
【0112】
ここでは、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130を触る前まで、第1ブロックデータ~第3ブロックデータのうち第3ブロックデータが選択対象である。ユーザーは、第1ブロックデータのコンテンツデータに示されるコンテンツを音声で出力するように指輪型操作デバイス100を操作する。
【0113】
図7A(a)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して左方向にスワイプ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、左スワイプ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0114】
図7A(b)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から左スワイプ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データを逆方向に移動させて第2ブロックデータを選択対象データとし、第2ブロックデータにおいて第2タイトルを示す第2タイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0115】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第2タイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、第2タイトルデータに示される第2タイトルを音声で出力する。
【0116】
その後、図7A(c)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してさらに左方向にスワイプ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、左スワイプ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0117】
図7A(d)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から左スワイプ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データをさらに逆方向に移動させて第1ブロックデータを選択対象データとし、第1ブロックデータにおいて第1タイトルを示す第1タイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0118】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第1タイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、第1タイトルデータに示される第1タイトルを音声で出力する。
【0119】
図7B(e)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、タップ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0120】
図7B(f)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100からタップ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択対象である第1ブロックデータの第1コンテンツを示す第1コンテンツデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0121】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第1コンテンツデータを受信する。音声出力デバイス300は、第1コンテンツデータに示される第1コンテンツを音声で出力する。
【0122】
本実施形態によれば、指輪型操作デバイス100を操作してブロックデータのコンテンツデータに示されるコンテンツを音声で出力する前に、所望のコンテンツに対応するブロックデータが選択対象であることを示すタイトルが音声で出力される。これにより、出力されるコンテンツに対応するタイトルを予め確認した上で、コンテンツを音声で出力できる。
【0123】
なお、図6A図7Bを参照した上述の説明では、指輪型操作デバイス100に対して右スワイプ操作すると、複数のブロックデータからの選択対象が順方向に移動し、指輪型操作デバイス100に対して左スワイプ操作すると、複数のブロックデータからの選択対象が逆方向に移動し、指輪型操作デバイス100に対してタップ操作すると、選択対象データであったブロックデータのコンテンツデータに示されたコンテンツが音声で出力されたが、本実施形態はこれに限定されない。指輪型操作デバイス100に対する操作と、複数のブロックデータにおける選択対象データの移動およびコンテンツの音声出力の決定とは別の対応関係を有してもよい。
【0124】
また、図5図7Bを参照した上述の説明では、選択候補データとなるブロックデータは3つであったが、本実施形態はこれに限定されない。ブロックデータは、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。あるいは、ブロックデータは、1つであってもよい。
【0125】
また、図5図7Bを参照した上述の説明では、ブロックデータのカテゴリーとして、音楽、ニュース、天気および時刻を例示したが、本実施形態はこれに限定されない。ブロックデータは、別のカテゴリーであってもよい。
【0126】
例えば、ブロックデータは、情報処理装置200が直近に受信したメールを順番に示し、タイトルは差出人を示し、コンテンツはメール内容を示してもよい。あるいは、ブロックデータは、現在時刻からのスケジュールを示し、タイトルはスケジュールの順番を示し、コンテンツはスケジュールの開始時刻および内容を示してもよい。または、ブロックデータは、公共交通機関の所定の最寄り駅からの先発の出発時刻を示し、タイトルは、自宅、会社、得意先等の基準地を示し、コンテンツは先発の出発時刻および内容を示してもよい。
【0127】
または、ブロックデータは、ラジオ放送を示し、タイトルは、ラジオ局を示し、コンテンツは放送内容を示してもよい。あるいは、ブロックデータは、動画サイトを示し、タイトルは、お薦めされる動画サイトのタイトルを示し、コンテンツは動画サイトの内容を示してもよい。
【0128】
なお、上述したブロックデータ、タイトルおよびコンテンツは、例示にすぎず、ブロックデータ、タイトルおよびコンテンツはこれらに限定されないことは言うまでもない。
【0129】
また、図5図7Bを参照した上述の説明では、選択候補データの一例としてタイトルデータおよびコンテンツデータを含むブロックデータを説明したが、本実施形態はこれに限定されない。選択候補データは、ブロックデータ以外のデータであってもよい。
【0130】
また、図5図7Bに示した複数のブロックデータは、直線状に並列な関係を有しており、選択対象データは1つの選択候補データの集合内で並列に移動したが、本実施形態はこれに限定されない。選択対象データは、複数の選択候補データの集合間で階層状に移動してもよい。
【0131】
次に、図1図8を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10を説明する。図8(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるカテゴリーデータおよびブロックデータを示す図であり、図8(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるカテゴリーデータおよびブロックデータの関係を示す図である。
【0132】
図8(a)に示すように、複数のカテゴリーデータは、選択候補データの一例である。複数のカテゴリーデータは、選択操作音声出力システム10において選択され得る。
【0133】
複数のカテゴリーデータは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。ここでは、発明の理解が容易になるように、複数のカテゴリーデータを異なる集合単位として示す。カテゴリーデータは、テキストデータまたは音声データのいずれであってもよい。
【0134】
典型的には、複数のカテゴリーデータは、情報処理装置200の記憶部220に記憶される。なお、複数のカテゴリーデータは、情報処理装置200の外部から取得されてもよい。
【0135】
ここでは、複数のカテゴリーデータは、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータを含む。記憶部220は、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータを記憶する。典型的には、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータは、異なるカテゴリーを示す。
【0136】
各カテゴリーデータの少なくとも一部は、音声データに変換され得る。あるいは、各カテゴリーデータの少なくとも一部は、音声データ自体であってもよい。各カテゴリーデータは、複数のブロックデータと関連付けられる。典型的には、カテゴリーデータは、複数のブロックデータに含まれるタイトルデータに示されたタイトルを総称するカテゴリーを示す。
【0137】
ここでは、複数のブロックデータも、選択候補データの一例である。複数のブロックデータは、選択操作音声出力システム10において選択され得る。複数のブロックデータは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。ここでは、発明の理解が容易になるように、複数のブロックデータを異なる集合単位として示す。
【0138】
典型的には、複数のブロックデータは、情報処理装置200の記憶部220に記憶される。なお、複数のブロックデータは、情報処理装置200の外部から取得されてもよい。
【0139】
第1カテゴリーデータは、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを含む。例えば、記憶部220は、第1カテゴリーデータに関連付けて第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを記憶する。第1カテゴリーデータに関連付いた第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、同一カテゴリーのデータである。
【0140】
第2カテゴリーデータは、第1ブロックデータおよび第2ブロックデータを含む。記憶部220は、第2カテゴリーデータに関連付けて第1ブロックデータおよび第2ブロックデータを記憶する。第2カテゴリーデータに関連付いた第1ブロックデータおよび第2ブロックデータは、同一カテゴリーのデータである。なお、第2カテゴリーデータに関連付いた第1ブロックデータおよび第2ブロックデータは、第1カテゴリーデータに関連付いた第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータとは異なるカテゴリーのデータである。
【0141】
図8(b)に示すように、複数のカテゴリーデータは、選択候補データの一例である。複数のカテゴリーデータは、指輪型操作デバイス100において選択され得る。また、第1カテゴリーデータに関連付けられた第1ブロックデータ~第3ブロックデータは、選択候補データの一例である。これらの第1ブロックデータ~第3ブロックデータは、指輪型操作デバイス100において選択され得る。さらに、第2カテゴリーデータに関連付けられた第1ブロックデータおよび第2ブロックデータは、選択候補データの一例である。これらの第1ブロックデータおよび第2ブロックデータは、指輪型操作デバイス100において選択され得る。なお、情報処理装置200において、表示部230は、複数のカテゴリーデータ、複数のブロックデータおよびそれらの関係を示す画像を表示してもよい。なお、典型的には、複数のカテゴリーデータおよび複数のブロックデータの関係は、情報処理装置200において表示部230にカテゴリーデータおよびブロックデータを示すアイコンを表示した状態で操作入力部250を介して操作することによって設定される。
【0142】
複数のカテゴリーデータは並列に並ぶ。詳細には、第1カテゴリーデータは、第2カテゴリーデータの次に位置する。このため、第1カテゴリーデータを基準とすると、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータは、この順番に順方向に並ぶ。一方で、第2カテゴリーデータを基準とすると、逆方向に、第2カテゴリーデータおよび第1カテゴリーデータの順番に並ぶ。
【0143】
第1カテゴリーデータにおいて、複数のブロックデータは並列に並ぶ。詳細には、第1ブロックデータは、第2ブロックデータの次に位置し、第3ブロックデータは、第2ブロックデータの次に位置する。このため、第1ブロックデータを基準とすると、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、この順番に順方向に並ぶ。一方で、第3ブロックデータを基準とすると、逆方向に、第3ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第1ブロックデータの順番に並ぶ。なお、第1カテゴリーデータに関連付けられたブロックデータにおいて、第1ブロックデータは、第1カテゴリーデータと直接的に関連付けられている。
【0144】
なお、複数のカテゴリーデータは、環状に並んでもよい。例えば、第2カテゴリーデータの次に、第1カテゴリーデータが位置してもよい。同様に、複数のブロックデータは、環状に並んでもよい。例えば、第3ブロックデータの次に、第1ブロックデータが位置してもよい。
【0145】
第2カテゴリーデータについても第1カテゴリーデータと同様に、複数のブロックデータが並列に並ぶ。第2カテゴリーデータに関連付けられるブロックデータの数は、第1カテゴリーデータに関連付けられるブロックデータの数と異なってもよい。
【0146】
なお、複数のブロックデータの少なくとも一部は、表示部230において表示されてもよい。例えば、表示部230は、複数のカテゴリーデータおよびブロックデータのそれぞれを示すアイコンを並列に配置して表示してもよい。
【0147】
次に、図1図9Cを参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10の操作および音声出力を説明する。図9A(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図9A(b)は、図9A(a)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図9A(c)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図9A(d)は、図9A(c)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図9B(e)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図9B(f)は、図9B(e)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図9B(g)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図9B(h)は、図9B(g)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。図9C(i)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の操作を示す模式図であり、図9C(j)は、図9C(i)の操作をした際に選択候補データから選択された選択対象データおよび音声出力を示す図である。
【0148】
ここでは、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130を触る前まで、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータのうち第1カテゴリーデータが選択対象である。ユーザーは、第2カテゴリーデータの第2ブロックデータのコンテンツデータに示されるコンテンツを音声で出力するように指輪型操作デバイス100を操作する。
【0149】
まず、図9A(a)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130を触ると、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付ける。この場合、指輪型操作デバイス100は、操作入力部130が触られたことを示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0150】
図9A(b)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から操作入力部130が触られたことを示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、現在選択対象である第1カテゴリーデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0151】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第1カテゴリーデータを受信する。音声出力デバイス300は、第1カテゴリーデータに示される第1カテゴリーを音声で出力する。
【0152】
その後、図9A(c)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して右方向にスワイプ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、右スワイプ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0153】
図9A(d)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から右スワイプ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データを順方向に移動させて第2カテゴリーデータを選択対象データとし、第2カテゴリーデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0154】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第2カテゴリーデータを受信する。音声出力デバイス300は、第2カテゴリーデータに示される第2カテゴリーを音声で出力する。
【0155】
図9B(e)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、タップ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0156】
図9B(f)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100からタップ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択対象である第2カテゴリーデータに関連付けられた第1ブロックデータ~第3ブロックデータのうち、第2カテゴリーデータに直接的に関連付けられた第1ブロックデータを選択対象データとし、第1ブロックデータにおいて第1タイトルを示す第1タイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0157】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第1タイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、第1タイトルデータに示される第1タイトルを音声で出力する。
【0158】
その後、図9B(g)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して右方向にスワイプ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、右スワイプ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0159】
図9B(h)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100から右スワイプ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データを順方向に移動させて第2ブロックデータを選択対象データとし、第2ブロックデータにおいて第2タイトルを示す第2タイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0160】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第2タイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、第2タイトルデータに示される第2タイトルを音声で出力する。
【0161】
図9C(i)に示すように、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作する。この場合、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、タップ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0162】
図9C(j)に示すように、情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100からタップ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択対象である第2ブロックデータの第2コンテンツを示す第2コンテンツデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0163】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第2コンテンツデータを受信する。音声出力デバイス300は、第2コンテンツデータに示される第2コンテンツを音声で出力する。以上のようにして、ユーザーの操作により、第2カテゴリーデータに関連付けられた第2ブロックデータの第2コンテンツデータに示される第2コンテンツが音声で出力される。
【0164】
本実施形態によれば、指輪型操作デバイス100を操作して所望のブロックデータのコンテンツデータに示されたコンテンツを音声で出力する前に、所望のコンテンツに対応するカテゴリーが選択対象であることを音声で確認した上で、所望のコンテンツに対応するブロックデータが選択対象であることを示すタイトルを音声で確認できる。これにより、ユーザーによる操作の手間を抑制するとともにブロックデータから所望のコンテンツを簡便に選択できる。例えば、ユーザーは、上着またはズボンのポケットに手を入れたまま、指輪型操作デバイス100の操作により、所望のコンテンツに対応するブロックデータが選択対象であることを音声で確認した上で所望のコンテンツを音声で出力できる。
【0165】
なお、図8図9Cを参照した上述の説明では、カテゴリーデータは2つであったが、本実施形態はこれに限定されない。カテゴリーデータは、3以上であってもよく、カテゴリーデータは、1つであってもよい。また、第1カテゴリーデータに関連付けられたブロックデータは3つであったが、本実施形態はこれに限定されない。ブロックデータは、2以下であってもよく、4以上であってもよい。同様に、また、第2カテゴリーデータに関連付けられたブロックデータは2つであったが、本実施形態はこれに限定されない。ブロックデータは、3以下であってもよく、1つであってもよい。
【0166】
また、図8図9Cを参照した上述の説明では、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作すると、選択対象データが下の階層の選択候補データに移動した。一方で、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してダブルタップ操作することにより、選択対象データを上の階層の選択候補データに移動してもよい。
【0167】
また、図8図9Cを参照した上述の説明では、ブロックデータおよびブロックデータが関連付けされたカテゴリーデータが選択対象であったが、本実施形態はこれに限定されない。ブロックデータ、ブロックデータが関連付けされた分類データ、および、分類データが関連付けされたカテゴリーデータが選択対象であってもよい。
【0168】
次に、図1図10Bを参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10を説明する。図10Aは、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるカテゴリーデータ、分類データおよびブロックデータを示す図であり、図10Bは、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるカテゴリーデータ、分類データおよびブロックデータの関係を示す図である。
【0169】
図10Aに示すように、カテゴリーデータは、選択候補データの一例である。複数のカテゴリーデータは、選択操作音声出力システム10において選択され得る。複数のカテゴリーデータは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。
【0170】
典型的には、複数のカテゴリーデータは、情報処理装置200の記憶部220に記憶される。なお、複数のカテゴリーデータは、情報処理装置200の外部から取得されてもよい。
【0171】
ここでは、複数のカテゴリーデータは、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータを含む。記憶部220は、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータを記憶する。第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータは、異なるカテゴリーを示す。
【0172】
各カテゴリーデータは、音声データに変換され得る。あるいは、各カテゴリーデータは、音声データ自体であってもよい。各カテゴリーデータは、複数の分類データと関連付けられる。複数の分類データは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。
【0173】
カテゴリーデータは、分類データに関連づけられる。分類データは、選択候補データの一例である。分類データは、選択操作音声出力システム10において選択され得る。第1カテゴリーデータは、第1分類データおよび第2分類データに関連づけられる。また、第2カテゴリーデータは、第1分類データおよび第2分類データに関連付けられる。典型的には、第1分類データおよび第2分類データは、同一カテゴリー内の異なる分類を示す。
【0174】
各分類データは、音声データに変換され得る。あるいは、各分類データは、音声データ自体であってもよい。各分類データは、複数のブロックデータと関連付けられる。
【0175】
ブロックデータは、選択候補データの一例である。ブロックデータは、選択操作音声出力システム10において選択され得る。複数のブロックデータは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。
【0176】
典型的には、複数のブロックデータは、情報処理装置200の記憶部220に記憶される。なお、複数のブロックデータは、情報処理装置200の外部から取得されてもよい。
【0177】
ここでは、第1カテゴリーデータに関連付けられた第1分類データは、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを含む。また、第1カテゴリーデータに関連付けられた第2分類データは、第1ブロックデータおよび第2ブロックデータを含む。
【0178】
同様に、第2カテゴリーデータに関連付けられた第1分類データは、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを含む。また、第2カテゴリーデータに関連付けられた第2分類データは、第1ブロックデータおよび第2ブロックデータを含む。
【0179】
図10Bは、複数のカテゴリーデータ、分類データおよびブロックデータの関係を模式的に示す。第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータは、選択候補データの一例である。また、第1カテゴリーデータに関連して、第1分類データおよび第2分類データは、選択候補データの一例である。第1分類データに関連付けられた第1ブロックデータ~第3ブロックデータは、選択候補データの一例である。第2分類データに関連付けられた第1ブロックデータおよび第2ブロックデータは、選択候補データの一例である。
【0180】
また、第2カテゴリーデータに関連して、第1分類データおよび第2分類データは、選択候補データの一例である。第1分類データに関連付けられた第1ブロックデータ~第3ブロックデータは、選択候補データの一例である。第2分類データに関連付けられた第1ブロックデータおよび第2ブロックデータは、選択候補データの一例である。
【0181】
これらの選択候補データは、指輪型操作デバイス100において選択され得る。情報処理装置200において、表示部230は、複数のカテゴリーデータ、複数の分類データ、複数のブロックデータおよびそれらの関係を示す画像を表示してもよい。なお、典型的には、複数のカテゴリーデータ、分類データおよび複数のブロックデータの関係は、情報処理装置200において表示部230にカテゴリーデータ、分類データおよびブロックデータを示すアイコンを表示した状態で操作入力部250を介して操作することによって設定される。
【0182】
複数のカテゴリーデータは並列に並ぶ。詳細には、第1カテゴリーデータは、第2カテゴリーデータの次に位置する。このため、第1カテゴリーデータを基準とすると、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータは、この順番に順方向に並ぶ。一方で、第2カテゴリーデータを基準とすると、逆方向に、第2カテゴリーデータおよび第1カテゴリーデータの順番に並ぶ。
【0183】
複数の分類データは並列に並ぶ。詳細には、第1カテゴリーデータに関連して、第1分類データは、第2分類データの次に位置する。このため、第1分類データを基準とすると、第1分類データおよび第2分類データは、この順番に順方向に並ぶ。一方で、第2分類データを基準とすると、逆方向に、第2分類データおよび第1分類データの順番に並ぶ。
【0184】
第1カテゴリーデータに関連する第1分類データにおいて、複数のブロックデータは並列に並ぶ。詳細には、第1ブロックデータは、第2ブロックデータの次に位置し、第3ブロックデータは、第2ブロックデータの次に位置する。このため、第1ブロックデータを基準とすると、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータは、この順番に順方向に並ぶ。一方で、第3ブロックデータを基準とすると、逆方向に、第3ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第1ブロックデータの順番に並ぶ。
【0185】
第2カテゴリーデータについても第1カテゴリーデータと同様に、複数の分類データおよびブロックデータがそれぞれ並列に並ぶ。第2カテゴリーデータに関連付けられる分類データおよびブロックデータの数は、第1カテゴリーデータに関連付けられる分類データおよびブロックデータの数と異なってもよい。
【0186】
なお、上述したように、本実施形態の選択操作音声出力システム10では、選択対象データが変更された際に、音声が出力される。なお、選択操作音声出力システム10では、選択対象データを変更する間に効果音が出力されてもよい。また、選択対象データの階層が変更する間に効果音が出力されてもよい。
【0187】
次に、図1図11を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10を説明する。図11は、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるカテゴリーデータ、第1層分類データ、第2層分類データおよびブロックデータの関係を示す図である。
【0188】
図11に示すように、第1カテゴリーデータおよび第2カテゴリーデータ、第1層第1分類データ~第1層第3類データ、第2層第1分類データおよび第2層第2分類データ、および、第1ブロックデータ~第3ブロックデータはそれぞれ選択候補データである。各選択候補データは、選択操作音声出力システム10において選択され得る。
【0189】
各カテゴリーデータは、複数の第1層分類データと関連付けられる。複数の第1層分類データは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。ここでは、第1カテゴリーデータは、第1層第1分類データ、第1層第2分類データおよび第1層第3分類データに関連づけられる。
【0190】
第1層第1分類データは、第2層第1分類データおよび第2層第2分類データに関連づけられる。また、第2層第1分類データは、第1ブロックデータ~第3ブロックデータと関連付けられる。
【0191】
なお、選択対象データを変更する間に効果音が出力されてもよい。例えば、選択対象データが第1カテゴリーデータである場合に、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して右方向にスワイプ操作する間、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、右スワイプ操作中であることを示す操作情報を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、指輪型操作デバイス100から右スワイプ操作中であることを示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、スワイプ操作中であることを示す効果音データを音声出力デバイス300に送信する。
【0192】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から効果音データを受信する。音声出力デバイス300は、効果音データに基づいて、効果音データに示される効果音Epを音声で出力する。
【0193】
その後、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対して右方向にスワイプ操作を完了すると、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、右スワイプ操作中が完了したことを示す操作情報を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、指輪型操作デバイス100から右スワイプ操作が完了したことを示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データを順方向に移動させて第2カテゴリーデータを選択対象データとし、第2カテゴリーデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0194】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第2カテゴリーデータを受信する。音声出力デバイス300は、第2カテゴリーデータに示される第2カテゴリーを音声で出力する。
【0195】
なお、選択対象が第1層第1分類データ~第1層第3分類データの間で変更される場合も、音声出力デバイス300は、選択対象が変更される間、効果音データに示される効果音Epを音声で出力する。
【0196】
同様に、選択対象データが、第2層第1分類データおよび第2層第2分類データの間で変更される場合、および、第2層第1分類データに関連付けられた第1ブロックデータ~第3ブロックデータの間で変更される場合のいずれも、音声出力デバイス300は、効果音データに示される効果音Epを音声で出力する。なお、これらの場合の効果音Epは同じであってもよい。
【0197】
また、選択対象が階層にわたって変更する間にも効果音が出力されてもよい。例えば、選択対象データが第1カテゴリーデータである場合、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作する間、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、タップ操作が行われたことを示す操作情報を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、指輪型操作デバイス100からタップ操作が行われたことを示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、タップ操作が行われたことを示す効果音データを音声出力デバイス300に送信する。音声出力デバイス300は、効果音データに基づいて、効果音データに示される効果音Esaを音声で出力する。
【0198】
その後、情報処理装置200は、選択対象データとなる第1層第1分類データを示すカテゴリーデータを音声出力デバイス300に送信する。この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から第1層第1分類データを受信する。音声出力デバイス300は、第1層第1分類データに示される第1層第1分類を音声で出力する。
【0199】
このように、音声出力デバイス300は、情報処理装置200から効果音データを受信する。音声出力デバイス300は、効果音データに基づいて、効果音データに示される効果音Esaを音声で出力する。なお、選択対象が階層を移動する場合の効果音Esaは、選択対象が同一階層内を並列に移動する場合の効果音Epと異なってもよい。
【0200】
なお、選択対象が特定の階層を特定方向に移動する際には、他の場合と異なる効果音が出力されてもよい。例えば、選択対象データが第1カテゴリーデータから第1層第1分類データに移動する場合、音声出力デバイス300は、効果音データに示される効果音Esaを音声で出力する。同様に、選択対象データが、第1層第1分類データから第2層第1分類データに移動する場合、および、第2層第1分類データから第1ブロックデータに移動する場合、音声出力デバイス300は、効果音データに示される効果音Esaを音声で出力する。
【0201】
一方で、選択対象データが第1層第1分類データから第1カテゴリーデータに移動する場合、音声出力デバイス300は、効果音データに示される効果音Esbを音声で出力する。このように、選択対象が最上位層に戻る場合の効果音Esbが、選択対象が他の階層間を移動する場合の効果音Esaと異なることにより、ユーザーは、効果音Esbによって、選択対象が最上位層に戻ったことを認識できる。
【0202】
次に、図1図12を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10を説明する。図12は、本実施形態の選択操作音声出力システム10におけるカテゴリーデータおよびブロックデータの関係を示す図である。
【0203】
図12に示すように、最上位層である第1カテゴリーデータ~第4カテゴリーデータは、選択候補データである。ここでは、第1カテゴリーデータは、音楽データであり、第2カテゴリーデータは、ニュースデータであり、第3カテゴリーデータは、天気データであり、第4カテゴリーデータは、時刻データである。
【0204】
ここでは、第1カテゴリーデータは、第1分類データ~第3分類データに関連づけられる。第1カテゴリーデータにおいて、第1分類データは、アルバムAを示し、第2分類データは、アルバムBを示し、第3分類データは、アルバムCを示す。
【0205】
また、第4カテゴリーデータは、第1分類データ~第3分類データに関連付けられる。第4カテゴリーデータにおいて、第1分類データは、日本の現在時刻を示し、第2分類データは、アメリカのニューヨークの現在時刻を示し、第3分類データは、イギリスのロンドンの現在時刻を示す。
【0206】
ここでは、第1分類データは、第1ブロックデータ~第3ブロックデータに関連づけられる。第1ブロックデータは、曲1を示し、第2ブロックデータは、曲2を示し、第3ブロックデータは、曲3を示す。
【0207】
本実施形態によれば、ユーザーは、指輪型操作デバイス100の操作によって情報処理装置200を確認しなくても所定のコンテンツを音声で出力できる。
【0208】
なお、図5図12を参照した上述の説明では、ブロックデータは、タイトルデータおよびコンテンツデータを含み、タイトルデータに示されるタイトルは、コンテンツデータに示されるコンテンツの概要を表したが、本実施形態はこれに限定されない。ブロックデータは、コンテンツデータを含まなくてもよい。
【0209】
次に、図1図13を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10を説明する。図13(a)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10において選択される複数のブロックデータを示す図であり、図13(b)は、本実施形態の選択操作音声出力システム10において選択される複数のブロックデータ間の関係を示す図である。
【0210】
図13(a)に示すように、ブロックデータは、選択候補データの一例であり、複数のブロックデータは、指輪型操作デバイス100において選択され得る。複数のブロックデータは、所定の方向に並んでおり、指輪型操作デバイス100の操作によって順番に選択される。ここでは、発明の理解が容易になるように、複数のブロックデータを異なる集合単位として示す。
【0211】
典型的には、複数のブロックデータは、情報処理装置200の記憶部220に記憶される。なお、複数のブロックデータは、情報処理装置200の外部から取得されてもよい。
【0212】
ここでは、複数のブロックデータは、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを含む。記憶部220は、第1ブロックデータ、第2ブロックデータおよび第3ブロックデータを記憶する。
【0213】
ブロックデータは、タイトルデータを含む。ここでは、第1ブロックデータは、第1タイトルデータを含む。同様に、第2ブロックデータは、第2タイトルデータを含み、第3ブロックデータは、第3タイトルデータを含む。例えば、第1タイトルデータ~第3タイトルデータは、それぞれ異なる設定内容を示す。典型的には、第1タイトルデータ~第3タイトルデータは、同一カテゴリー内の異なる設定内容を示す。
【0214】
図13(b)において、複数のブロックデータの関係を模式的に示す。ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130をスワイプ操作すると、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、スワイプ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0215】
情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100からスワイプ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択候補データから選択対象となる選択対象データを所定方向に移動させて、新しく選択対象データとなったブロックデータのタイトルデータを音声出力デバイス300に送信する。
【0216】
この場合、音声出力デバイス300は、情報処理装置200からタイトルデータを受信する。音声出力デバイス300は、タイトルデータに示されるタイトルを音声で出力する。
【0217】
さらに、ユーザーが指輪型操作デバイス100の操作入力部130に対してタップ操作すると、指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付け、タップ操作を示す操作情報を情報処理装置200に送信する。
【0218】
情報処理装置200が、指輪型操作デバイス100からタップ操作を示す操作情報を受信すると、情報処理装置200は、選択対象であるブロックデータに対して予め定められた動作を実行する。
【0219】
例えば、ブロックデータは、タイマー予約を示し、タイトルは、現在時刻からのタイマー発動時刻を示す。例えば、第1ブロックデータは、5分後のタイマー予約を示し、第2ブロックデータは、30分後のタイマー予約を示し、第3ブロックデータは、1時間後のタイマー予約を示す。
【0220】
このように、ブロックデータは、コンテンツデータを含まなくてもよい。本実施形態によれば、ユーザーは、指輪型操作デバイス100の操作によって情報処理装置200を確認しなくても所定の設定を入力できる。
【0221】
なお、図3(a)および図3(b)に示した指輪型操作デバイス100は、タッチパネルを有しており、ユーザーは、タッチパネルに対してスワイプ操作、タップ操作およびダブルタップ操作を行ったが、本実施形態はこれに限定されない。指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付けるスイッチまたはボタンを有してもよい。
【0222】
次に、図14を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100について説明する。図14は、本実施形態の選択操作音声出力システム10における指輪型操作デバイス100の模式図である。図14の指輪型操作デバイス100は、タッチパネルに代えてボタンを備える点を除いて図3(b)を参照して上述した指輪型操作デバイス100と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0223】
図14に示すように、指輪型操作デバイス100は、指輪本体102と、操作入力部130とを備える。操作入力部130は、ボタン130aと、ボタン130bと、ボタン130cとを有する。指輪型操作デバイス100において、ボタン130a、ボタン130bおよびボタン130cは、この順番に一列に配置される。
【0224】
ボタン130aは、ボタン130a、ボタン130bおよびボタン130cのうち最も左側に位置する。ボタン130cは、ボタン130a、ボタン130bおよびボタン130cのうち最も右側に位置する。ボタン130bは、ボタン130aとボタン130cとの間に位置する。
【0225】
ボタン130cが押されると、選択対象データが順方向に移動する。この場合、指輪型操作デバイス100は、情報処理装置200に、選択対象データが順方向に移動したことを示す情報を送信する。情報処理装置200は、新たに選択対象データとなった選択候補データの一部を音声出力デバイス300に送信し、音声出力デバイス300は、送信された選択候補データの一部にしたがって音声を出力する。
【0226】
また、ボタン130aが押されると、選択対象データが逆方向に移動する。この場合、指輪型操作デバイス100は、情報処理装置200に、選択対象データが逆方向に移動したことを示す情報を送信する。情報処理装置200は、新たに選択対象データとなった選択候補データの一部を音声出力デバイス300に送信し、音声出力デバイス300は、送信された選択候補データの一部にしたがって音声を出力する。
【0227】
また、ボタン130bが押されると、現在の選択対象データが選択される。この場合、指輪型操作デバイス100は、情報処理装置200に、選択対象データが選択されたことを示す情報を送信する。例えば、情報処理装置200は、選択対象データに含まれるコンテンツデータを音声出力デバイス300に送信し、音声出力デバイス300は、コンテンツデータに示されたコンテンツを音声で出力する。
【0228】
このように、指輪型操作デバイス100がボタン130a~130cを有することにより、ユーザーは、選択候補データから所望の選択対象データを簡便に選択できる。
【0229】
なお、図1図14を参照した上述の説明では、音声出力デバイス300として、イヤホンおよびヘッドホンを例示したが、本実施形態はこれに限定されない。音声出力デバイス300は、スマートフォン、PCまたはタブレットであってもよい。
【0230】
また、図1図14を参照した上述の説明では、音声出力デバイス300は情報処理装置200とは別の装置であったが、本実施形態はこれに限定されない。音声出力デバイス300は、情報処理装置200に組み込まれてもよい。
【0231】
次に、図15を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10について説明する。図15は、本実施形態の選択操作音声出力システム10の模式図である。図15の選択操作音声出力システム10は、音声出力デバイス300が情報処理装置200に組み込まれる点を除いて図1を参照して上述した選択操作音声出力システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0232】
図15に示すように、選択操作音声出力システム10は、指輪型操作デバイス100と、情報処理装置200と、音声出力デバイス300とを備える。ここでは、音声出力デバイス300は情報処理装置200に組み込まれており、指輪型操作デバイス100は、情報処理装置200および音声出力デバイス300とは別のデバイスである。
【0233】
指輪型操作デバイス100は、ユーザーの手の指に装着される。指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作を受け付ける。指輪型操作デバイス100は、ユーザーの操作に応じて情報処理装置200に操作情報を送信する。例えば、ユーザーが指輪型操作デバイス100にタッチすると、指輪型操作デバイス100は、タッチした操作に応じて情報処理装置200に操作情報を送信する。
【0234】
情報処理装置200は、指輪型操作デバイス100から受信した操作情報に基づいて操作情報に対応するデータを選択する。その後、音声出力デバイス300は、情報処理装置200によって選択されたデータに基づいて音声を出力する。
【0235】
次に、図1図16を参照して、本実施形態の選択操作音声出力システム10について説明する。図16は、本実施形態の選択操作音声出力システム10のブロック図である。図16の選択操作音声出力システム10は、音声出力デバイス300が情報処理装置200に組み込まれる点を除いて図2を参照して上述した選択操作音声出力システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0236】
図16に示すように、選択操作音声出力システム10は、指輪型操作デバイス100と、情報処理装置200と、音声出力デバイス300とを備える。ここでは、音声出力デバイス300は、情報処理装置200に組み込まれる。
【0237】
本実施形態によれば、指輪型操作デバイス100を操作して選択候補データに示されるコンテンツを音声で出力する前に、所望のコンテンツに対応するブロックデータが選択対象であることを示すタイトルが音声で出力される。これにより、出力されるコンテンツに対応するタイトルを予め確認した上で、コンテンツを音声で出力できる。
【0238】
なお、図15および図16を参照して上述した説明では、音声出力デバイス300が情報処理装置200内に配置されたが、本実施形態はこれに限定されない。情報処理装置200が、音声出力デバイス300内に配置されてもよい。例えば、情報処理装置200は、音声出力デバイス300のハウジング304内に配置されてもよい。
【0239】
以上、図面(図1図16)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0240】
本発明は、選択操作音声出力システムを提供する。
【符号の説明】
【0241】
10 選択操作音声出力システム
100 指輪型操作デバイス
200 情報処理装置
300 音声出力デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16