(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139630
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】設備機器設置台及びベースブロックの連結構造
(51)【国際特許分類】
F16M 13/00 20060101AFI20241002BHJP
E04C 1/39 20060101ALI20241002BHJP
E02D 27/44 20060101ALI20241002BHJP
F24F 1/60 20110101ALN20241002BHJP
F24F 13/32 20060101ALN20241002BHJP
【FI】
F16M13/00 Q
E04C1/39 108
E02D27/44 Z
F24F1/60
F24F13/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050670
(22)【出願日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】390039505
【氏名又は名称】株式会社SAICON
(74)【代理人】
【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 昭一
【テーマコード(参考)】
2D046
【Fターム(参考)】
2D046DA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】連結されたベースブロックを相互にずれにくくし、設備機器を安定して保持することができ、屋外に置いても連結部分が紫外線や風雨によって劣化せずに長期間連結機能を維持できるようにする。
【解決手段】設備機器を保持して基礎コンクリート面2に設置される設備機器設置台1であって、水平方向に配置されたベースブロック4、5からなり設備機器を保持する設置台本体3と、ベースブロック4、5に跨って配置されベースブロック4、5を連結する前方架台6、後方架台7と、前方架台6、後方架台7とベースブロック4、5の各々を固定する高ナット付連結ボルト15~18、インサートナットとを備え、前方架台6、後方架台7とベースブロック4、5が固定された場合、ベースブロック4、5が互いに押し付け合うように変形する連結ピースを、ベースブロック4、5及び前方架台6、後方架台7に取り付けた設備機器設置台1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設備機器を保持して設置面に設置される設備機器設置台であって、
水平方向に配置されたコンリート製の複数のベースブロックからなり前記設備機器を保持する保持面を有する設置台本体と、
前記複数のベースブロックに跨って配置され前記複数のベースブロックを連結するコンクリート製の連結体と、
前記連結体と前記複数のベースブロックの各々を固定する固定部材と
を備え、
前記固定部材により前記連結体と前記複数のベースブロックが固定された場合、前記複数のベースブロックが互いに押し付け合うように変形する変形部材を、前記複数のベースブロック及び前記連結体に取り付けたことを特徴とする設備機器設置台。
【請求項2】
前記連結体の前記複数のベースブロックと重なる位置には挿通穴が設けられ、
前記複数のベースブロックには前記挿通穴に対向する位置に凹部が設けられ、
前記固定部材は、前記挿通穴を挿通する棒状部材と、前記凹部に埋め込まれて前記棒状部材と結合する結合部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の設備機器設置台。
【請求項3】
前記連結体に設けられた前記挿通穴の中心間距離は、前記複数のベースブロックに設けられた前記凹部の中心間距離より、前記変形部材の変形量だけ小さいことを特徴とする請求項2記載の設備機器設置台。
【請求項4】
前記棒状部材はボルトであり、前記結合部材は前記ボルトに螺合するインサートナットであることを特徴とする請求項2記載の設備機器設置台。
【請求項5】
前記変形部材は、前記挿通穴に篏合する上部筒体と前記凹部に篏合する下部筒体を有する筒部材であり、前記上部筒体及び前記下部筒体の外周面は、前記筒部材の軸方向の中心から軸方向に離れるにつれて傾斜していることを特徴とする請求項2記載の設備機器設置台。
【請求項6】
前記連結体は、前記保持面に取り付けられて前記設備機器を載置する載置台となることを特徴とする請求項1記載の設備機器設置台。
【請求項7】
前記載置台は、前記保持面の前側に取り付けられて前記設備機器を載置する前方架台を有することを特徴とする請求項6記載の設備機器設置台。
【請求項8】
前記載置台は、前記保持面の前記前方架台の後方に取り付けられて前記設備機器を載置又は支持するための後方架台を有することを特徴とする請求項6記載の設備機器設置台。
【請求項9】
水平方向に配置されたコンリート製の複数のベースブロックを該複数のベースブロックに跨って配置された連結体により連結するベースブロックの連結構造であって、
前記複数のベースブロック及び前記連結体には変形部材を取り付け、
前記複数のベースブロックが互いに押し付け合うように前記変形部材が変形して、固定部材により前記連結体と前記複数のベースブロックの各々が固定されるようにしたことを特徴とするベースブロックの連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用の充電機器、蓄電池、給湯器、エアコン室外機等の設備機器の設置する設備機器設置台、設備機器設置台等に使用するコンクリート製のベースブロックの連結構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
家庭用の蓄電池、給湯器、エアコン室外機等の設備機器は、コンクリート面や地面等の設置面に置かれた設置台の上に載せて固定されるが、設備機器が大型の重量物である場合、強度的に優れ、大型の設備機器を安定して保持できるコンクリート製のベースブロックが設置台に使用される。
この場合、大型の設備機器を設置するベースブロックの設置台も大型化し、1個のベースブロックで設置台を構成すると設置作業に多大の労力を要することから、複数のベースブロックを連結した設置台が使用される。
これより、設置台等に使用する複数のコンクリート製のベースブロックを連結した構造に関しては、種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2004-12035号公報)には、方形状のブロック1、1aを対峙させ、ブロック1の対峙側102にU字形の板状連結体2を突設するとともに、その近傍に隙間3を形成し、ブロック1aの対峙側に倒U 字形の板状連結体2aを突設するとともに、その近傍の隙間3aを形成し、ブロック1、の隙間3に、対峙するブロック1aの板状連結体2aを挿入し、ブロック1aの隙間3aに、対峙するブロック1の板状連結体2を挿入することで、両ブロック1、1aを連結したブロック架台が開示されている。
しかしながら、特許文献1のブロック架台では、一方のブロックに突設した板状連結体が他方のブロックに挿入されるだけで固定されないことから、一対のブロックが相互にずれやすく、ブロックの上面に取り付ける室外機を安定して保持することができず、地震等によりブロックと室外機が繰り返し揺れると、ブロックと室外機の取り付け部分やブロックと設置面の固定部分が破損するという問題がある。
【0004】
また、特許文献2(実用新案登録第3172512号公報)には、底壁22と縦壁24とを有するコンクリート製のL字形ブロック12、14を離隔して地面GLに配置し、連結板18をL字形ブロック12、14の底壁22に跨って配置し、連結板18にボルト用孔36を設け、L字形ブロック12、14の底壁22にインサートナット38を埋設し、ボルト38をボルト用孔36に挿通させてインサートナット38にねじ込み、2つのL字形ブロック12、14を連結板18で連結固定し、2つのL字形ブロック12、14の縦壁24の上端に支持フレーム16を傾斜して架設した太陽電池パネルの支持架台装置が開示されている。
しかしながら、特許文献2の太陽電池パネルの支持架台装置では、連結板18とL字形ブロック12、14の底壁22を固定するボルト38とボルト用孔36の間には隙間があり、連結板18が底壁22に対してずれやすくなることから、2つのL字形ブロック12、14が相互にずれやすくなり、特許文献1と同様に支持フレーム16に取り付ける太陽電池パネル20を安定して保持できず、地震等によりL字形ブロック12、14、支持フレーム16と太陽電池パネル20が繰り返し揺れると、L字形ブロック12、14と連結板18の固定部分や太陽電池パネル20の取り付け部分が破損するという問題がある。
【0005】
ところで、特許文献3(特開平9-195377号公報)には、インサートが埋設されたジョイント部を有する2個のコンクリート製品の該ジョイント部にジョイント器具を架け渡してボルト結合によりジョイントを行うコンクリート製品のジョイント部の構造において、インサートが上方に向かって広がるテーパの付いた陥没部底部に埋設され、ジョイント器具は所定間隔を隔てて複数個形成されている該陥没部の上部とほぼ同径の調整孔を有する板状本体と該陥没部及び該ジョイント器具の調整孔により形成されるテーパ状の穴に嵌合し中央付近にボルト孔が貫通されている調整部材とからなり、ボルトが調整部材のボルト孔からインサートに螺合されてジョイントが行われることを特徴とするコンクリート製品ジョイント部の構造が開示されている。
【0006】
しかしながら、特許文献3のコンクリート製品ジョイント部の構造においては、プラスチック又は金属からなるジョイント器具がコンクリート製品の上面に露出して取り付けられることから、外観を損なうのみならず、コンクリート製品が屋外に置かれた場合、ジョイント器具が紫外線や風雨にさらされて劣化し、長期間使用するとジョイント機能が低下するという問題がある。特に、ジョイント器具がプラスチックの場合は、金属に比べて劣化が激しく短期間で劣化してジョイント機能が著しく低下するという問題がある。
また、特許文献3のコンクリート製品ジョイント部の構造を設備機器設置台に使用した場合、設置台に設備機器を取り付ける作業の他にコンクリート製品にジョイント器具を取り付ける作業が必要となり、設備機器の取り付け作業に多大の負荷がかかるという問題がある。
さらに、特許文献3のコンクリート製品ジョイント部の構造は、コンクリート製品のジョイントと同時に位置合わせを行う構造であり、ジョイント部にパッキンを用いる場合に、パッキンが押圧されてコンクリート製品が密着される構造であり、パッキンを介さずにコンクリート製品同士を接触させて密着させる構造ではなく、長期間使用するとパッキンが劣化してコンクリート製品が密着しなくなるという問題がある。
【0007】
次に、特許文献4(特開2010-65453号公報)には、最下段に基礎ブロック1を複数個並べ、その上に基礎ブロック7を複数個並べ、基礎ブロック1は、正方形の板状をなし、各辺に面して溝4とテーパ凹部3からなる連結凹部2が形成され、各テーパ凹部3の底面にはインサートナット5が埋設され、基礎ブロック7は、正方形の板状をなし、各辺に面して溝4とテーパ凹部3からなる連結凹部2が形成され、各テーパ凹部3の底面中央部には表裏貫通するボルト孔8が設けられ、水平方向及び上下方向に隣り合う4個の基礎ブロック1、7の連結される辺において、基礎ブロック1、7の連結凹部の2位置が対応しており、その対応した4個の連結凹部2で形成される空間に、板状の中央部11の両端にボルト孔13を有するテーパ凸部12が一体的に形成されている連結治具10が挿入され、ボルト孔8、13に上からボルト16を挿入しインサートナット5に螺着して連結一体化した基礎(基礎ブロックの連結構造)が開示されている。
【0008】
しかしながら、特許文献4の基礎(基礎ブロックの連結構造)は、基礎ブロックを水平方向及び上下方向配置して連結する構造であり、基礎ブロックを水平方向のみ配置した構造には適用されない。
仮に、特許文献4の基礎(基礎ブロックの連結構造)を、基礎ブロックを水平方向のみ配置した1段構造とすると、基礎ブロック1の上面に連結治具10が露出し、特許文献3のコンクリート製品ジョイント部の構造と同様に、外観を損なうのみならず、基礎ブロックが屋外に置かれた場合、樹脂製の連結治具10が紫外線や風雨にさらされて劣化し、連結機能が低下するという問題があり、また、特許文献4の基礎(基礎ブロックの連結構造)を設備機器設置台に使用した場合、特許文献3と同様に設置台に設備機器を取り付ける作業の他に基礎ブロックに連結治具10を取り付ける作業が必要となり、設備機器の取り付け作業に多大の負荷がかかるという問題がある。
さらに、特許文献4の基礎(基礎ブロックの連結構造)は、水平方向に連結した基礎ブロック同士を接触させて密着させる構造ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004-12035号公報
【特許文献2】実用新案登録第3172512号公報
【特許文献3】特開平9-195377号公報
【特許文献4】特開2010-65453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、複数のコンクリート製のベースブロックを連結して設備機器設置台等を構成する際に、連結されたベースブロックを相互にずれにくくし、設備機器を設備機器設置台に安定して保持することができ、地震等による揺れが繰り返し作用しても、設備機器設置台と設置面との固定部分や、設備機器の取り付け部分が破損しないようにし、ベースブロックを屋外に置いても連結部分が紫外線や風雨によって劣化せずに長期間連結機能を維持でき、設備機器の取り付け作業に多大の負荷がかからないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、設備機器を保持して設置面に設置される設備機器設置台であって、水平方向に配置されたコンリート製の複数のベースブロックからなり前記設備機器を保持する保持面を有する設置台本体と、前記複数のベースブロックに跨って配置され前記複数のベースブロックを連結するコンクリート製の連結体と、前記連結体と前記複数のベースブロックの各々を固定する固定部材とを備え、前記固定部材により前記連結体と前記複数のベースブロックが固定された場合、前記複数のベースブロックが互いに押し付け合うように変形する変形部材を、前記複数のベースブロック及び前記連結体に取り付けた設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0012】
請求項2の発明は、前記連結体の前記複数のベースブロックと重なる位置には挿通穴が設けられ、前記複数のベースブロックには前記挿通穴に対向する位置に凹部が設けられ、前記固定部材は、前記挿通穴を挿通する棒状部材と、前記凹部に埋め込まれて前記棒状部材と結合する結合部材を備えている設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0013】
請求項3の発明は、前記連結体に設けられた前記挿通穴の中心間距離は、前記複数のベースブロックに設けられた前記凹部の中心間距離より、前記変形部材の変形量だけ小さい設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0014】
請求項4の発明は、前記棒状部材はボルトであり、前記結合部材は前記ボルトに螺合するインサートナットである設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0015】
請求項5の発明は、前記変形部材は、前記挿通穴に篏合する上部筒体と前記凹部に篏合する下部筒体を有する筒部材であり、前記上部筒体及び前記下部筒体の外周面は、前記筒部材の軸方向の中心から軸方向に離れるにつれて傾斜している設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0016】
請求項6の発明は、前記連結体は、前記保持面に取り付けられて前記設備機器を載置する載置台となる設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0017】
請求項7の発明は、前記載置台は、前記保持面の前側に取り付けられて前記設備機器を載置する前方架台を有する設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0018】
請求項8の発明は、前記載置台は、前記保持面の前記前方架台の後方に取り付けられて前記設備機器を載置又は支持するための後方架台を有する設備機器設置台を提供して、上記課題を解決するものである。
【0019】
請求項9の発明は、水平方向に配置されたコンリート製の複数のベースブロックを該複数のベースブロックに跨って配置された連結体により連結するベースブロックの連結構造であって、前記複数のベースブロック及び前記連結体には変形部材を取り付け、前記複数のベースブロックが互いに押し付け合うように前記変形部材が変形して、固定部材により前記連結体と前記複数のベースブロックの各々が固定されるようにしたベースブロックの連結構造を提供して、上記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0020】
請求項1に記載の発明の設備機器設置台においては、固定部材により連結体と複数のベースブロックが固定された場合、変形部材が変形して前記複数のベースブロックが互いに押し付け合い、連結された前記複数のベースブロックを相互にずれにくくし、設備機器を設備機器設置台に安定して保持することができ、地震等による揺れが設備機器設置台に繰り返し作用しても、前記複数のベースブロックと前記連結体が一体となって揺れ、前記複数のベースブロックと前記連結体との固定部分や、設備機器設置台と設備機器の取り付け部分が破損しにくくなるという効果を奏する。
【0021】
請求項2に記載の発明の設備機器設置台においては、さらに、前記固定部材が前記連結体に設けられた挿通穴を挿通する棒状部材と、前記複数のベースブロックに設けられた凹部に埋め込まれて前記棒状部材と結合する結合部材を備えていることから、簡単な構造で前記連結体と前記複数のベースブロックが固定されるという効果を奏する。
【0022】
請求項3に記載の発明の設備機器設置台においては、さらに、前記連結体に設けられた前記挿通穴の中心間距離が前記複数のベースブロックに設けられた前記凹部の中心間距離より小さい分だけ前記変形部材が弾性変形し、弾性変形した変形部材の復元力により前記複数のベースブロックが互いに押し付け合うという効果を奏する。
【0023】
請求項4に記載の発明の設備機器設置台においては、さらに、ボルトと該ボルトに螺合するインサートナットにより前記連結体と前記複数のベースブロックが強固に固定されるという効果を奏する。
【0024】
請求項5に記載の発明の設備機器設置台においては、さらに、筒部材の上部筒体を前記前記連結体の前記挿通穴に篏合させ、前記筒部材の下部筒体を前記複数のベースブロックの前記凹部に篏合させることより、容易に前記変形部材を前記連結体と前記複数のベースブロックに取り付けることができるという効果を奏する。
【0025】
請求項6に記載の発明の設備機器設置台においては、さらに、前記連結体が前記設備機器を載置することから、前記複数のベースブロックの連結と前記設備機器の載置を一の部材で兼用できるという効果を奏する。
【0026】
請求項7に記載の発明の設備機器設置台においては、さらに、前方架台により、前記複数のベースブロックの連結と前記設備機器の載置を一の部材で兼用できるという効果を奏する。
【0027】
請求項8に記載の発明の設備機器設置台においては、さらに、後方架台により、前記複数のベースブロックの連結と設備機器と載置を一の部材で兼用できると共に前記設備機器を前記設置台本体に安定して保持できるという効果を奏する。
【0028】
請求項9に記載の発明のベースブロックの連結構造においては、固定部材により連結体と複数のベースブロックが固定された場合、変形部材が変形して前記複数のベースブロックが互いに押し付け合い、連結された前記複数のベースブロックを相互にずれにくくし、地震等による揺れが繰り返し作用しても、前記複数のベースブロックと前記連結体が一体となって揺れ、前記複数のベースブロックと前記連結体との固定部分が破損しにくくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の実施形態の設備機器設置台の基本構成を示す斜視図である。
【
図4】
図1に示す設備機器設置台の左側面図である。
【
図5】
図2のA-A断面図と高ナット付連結ボルトとインサートナットを除去した状態のA-A断面図である。
【
図7】
図1に示す設備機器設置台の分解斜視図である。
【
図8】連結ピースの斜視図、平面図、正面図、B-B断面図、C-CB断面図である。
【
図9】ベースブロック4、5の上面から突き出た連結ピース11、12の上部筒体に、前方架台6の挿通穴6a、6cを嵌め込んだ状態の縦断面図と、高ナット付連結ボルト15、16をインサートナット19a、19cに螺合させて締め付け、前方架台6をベースブロック4、5の上面に固定した状態の縦断面図である。
【
図11】前方架台6がベースブロック4、5の上面に固定された状態のテーパ穴部4a1、6a1の近傍とテーパ穴部5c1、6c1の近傍の左右方向の縦断面図である。
【
図12】
図11に示すテーパ穴部4a1、6a1に篏合するように弾性変形した状態の連結ピース11と、テーパ穴部5c1、6c1に篏合するように弾性変形した状態の連結ピース12の正面図である。
【
図13】設備機器設置台1の前方架台6と後方架台7のそれぞれに積み重ね台を載せた設備機器設置台の斜視図と平面図である。
【
図14】設備機器設置台1に充電スタンドを取り付けた状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
[設備機器設置台の基本構成]
図1は、本発明の実施形態の設備機器設置台の基本構成を示す斜視図、
図2は、
図1に示す設備機器設置台の平面図、
図3は、
図1に示す設備機器設置台の正面図、
図4は、
図1に示す設備機器設置台の左側面図、
図5(a)は、
図2のA-A断面図、
図5(b)は、高ナット付連結ボルトとインサートナットを除去した状態のA-A断面図、
図6(a)は、
図5(a)の挿通穴の近傍の拡大図、
図6(b)は、
図5(b)の挿通穴の近傍の拡大図、
図7は、
図1に示す設備機器設置台の分解斜視図、
図8(a)は、連結ピースの斜視図、
図8(b)は、連結ピースの平面図、
図8(c)は、連結ピースの正面図、
図8(d)は、同図(b)のB-B断面図、
図8(e)は、同図(b)のC-CB断面図である。
図中、1は設備機器設置台、2は基礎コンクリート面、3は設置台本体、4、5はベースブロック、4a、4b、5c、5dは凹部、4a1、5c1はテーパ穴部、4a2、5c2はインサート穴部、4U、5Uは上面、4B、5Bは底面、6は前方架台、6a、6cは挿通穴、6a1、6c1はテーパ穴部、6a2、6c2はナット穴部、6a3、6c3は連通穴部、7は後方架台、7b、7dは挿通穴、8はコンクリート体、11、12、13、14は連結ピース、11aは上部筒体、11bは下部筒体、11hは筒穴、11k1~11k8は切欠き、15、16、17、18は高ナット付連結ボルト、15a、16a、17a、18aは頭部、15b、16b、17b、18bは胴部、15c、16c、17c、18cはネジ部、19a、19b、19c、19dはインサートナット、21、22はブロック固定金具、21a、21b、22a、22bは穴、23、24は架台固定金具、23a、23b、24a、24bは長穴、31a、31b、32a、32bは固定ボルト、33a、34aはナット、33b、34bは固定ボルトである。
図に示すように、設備機器設置台1は、基礎コンクリート面2に上に置かれ、その基本構成は、設置台本体3、前方架台6及び後方架台7となる。
【0031】
基礎コンクリート面2は、建物の基礎等を形成する地面に埋め込まれたコンクリートの上面であり、設備機器設置台1を設置する設置面となるものである。
設置台本体3は、水平方向に配置されて左右に並べられて基礎コンクリート面2の上に置かれたベースブロック4、5からなる。
ベースブロック4、5は、平板状のコンクリートブロックであり、ベースブロック4とベースブロック5は、同じサイズであり、ベースブロック4の上面4U、底面4Bとベースブロック5の上面5U、底面5Bは、平坦なコンクリート面であり、上面4U、5Uは、本発明の設備機器を保持する保持面となる。
ベースブロック4においては、上面4Uの左右方向中央部右寄りの手前側と奥側に凹部4a、4bが設けられ、左側面には固定ボルト31bが螺合するナットが埋め込まれたボルト穴(図示せず)が設けられている。
凹部4aは、上方に行くにつれて広がる円錐台形状のテーパ穴部4a1とインサート穴部4a2からなり、テーパ穴部4a1には連結ピース11の下部筒体11bが嵌め込まれ、インサート穴部4a2にはインサートナット19aが埋め込まれている(
図6参照)。
凹部4bも、凹部4aと同じ構成であり、連結ピース13の下部筒体が嵌め込まれるテーパ穴部とインサートナット19bが埋め込まれているインサート穴部からなる。
ベースブロック5においてもベースブロック4と同様の穴が設けられている。
すなわち、上面5Uの左右方向中央部左寄りの手前側と奥側に凹部5c、5dが設けられ、右側面には固定ボルト32bが螺合するナットが埋め込まれたボルト穴5nが設けられている。
凹部5cは、ベースブロック4の凹部4aと同じ構成であり、連結ピース12の下部筒体が嵌め込まれるテーパ穴部5c1とインサートナット19cが埋め込まれているインサート穴部5c2からなる。
凹部5dは、凹部5cと同じ構成であり、連結ピース14の下部筒体が嵌め込まれるテーパ穴部とインサートナット19dが埋め込まれているインサート穴部からなる。
【0032】
前方架台6は、設備機器を載置するための載置台となる横長直方体形状のコンクリートブロックであり、設置台本体3の上面の前側にベースブロック4、5に跨って配置され、ベースブロック4とベースブロック5を連結する連結体となる。
この前方架台6には、上面から下面に貫通する挿通穴6a、6cが設けられている。
挿通穴6aは、高ナット付連結ボルト15が挿通する穴であり、下段のテーパ穴部6a1と上段のナット穴部6a2と中段の連通穴部6a3からなる。
テーパ穴部6a1は、テーパ穴部4a1と面対称の穴、すなわち、下方に行くにつれて広がる円錐台形状の穴であり、このテーパ穴部6a1には、連結ピース11の上部筒体11aが嵌め込まれる。
ナット穴部6a2は、高ナット付連結ボルト15の頭部15aの高ナットを収納する円筒形状の穴である。
連通穴部6a3は、テーパ穴部6a1とナット穴部6a2を連通させ、高ナット付連結ボルト15の胴部15bが挿通する穴である。
挿通穴6cは、高ナット付連結ボルト16が挿通する穴であり、挿通穴6aと同じ構成で、下段のテーパ穴部6c1と上段のナット穴部6c2と中段の連通穴部6c3からなる。
テーパ穴部6c1(テーパ穴部6a1と同じもの)には、連結ピース12の上部筒体が嵌め込まれ、ナット穴部6c2(ナット穴部6a2と同じ穴)は、高ナット付連結ボルト16の頭部16aの高ナットを収納し、連通穴部6c3(連通穴部6a3と同じ穴)は、 テーパ穴部6c1とナット穴部6c2を連通させ、高ナット付連結ボルト16の胴部16bが挿通する。
この場合、前方架台6における挿通穴6aの中心と挿通穴6cの中心の距離(中心間距離)をS、ベースブロック4とベースブロック5を隙間なく並べた場合の凹部4aの中心と凹部5cの中心の距離(中心間距離)をLとすると(
図6(b)参照)、S=L-2δとなり、SはLより2δだけ小さくなっている(δについては後述する)。
【0033】
後方架台7は、設備機器を載置するための載置台または支持するための支持台となる横長直方体形状のコンクリートブロックであり、設置台本体3の上面の前方架台6の後方にベースブロック4、5に跨って配置され、前方架台6と共にベースブロック4とベースブロック5を連結する連結体となる。
この後方架台7にも、前方架台6と同様に上面から下面に貫通する挿通穴7b、7dが設けられている。
挿通穴7b、7dは、それぞれ高ナット付連結ボルト17、18が挿通する穴であり、前方架台6の貫通孔6a、6cと同様に下段のテーパ穴部と上段のナット穴部と中段の連通穴部からなる。
そして、挿通穴7b、7dのテーパ穴部には、それぞれ連結ピース13、14の上部筒体が嵌め込まれ、挿通穴7b、7dのナット穴部には、高ナット付連結ボルト17、18の頭部17a、18aの高ナットが収納され、挿通穴7b、7dの連通穴部には、高ナット付連結ボルト17、18の胴部17b、18bが挿通する。
この場合、後方架台7においても、前方架台6と同様に、挿通穴7bの中心と挿通穴7dの中心の距離(中心間距離)は、ベースブロック4とベースブロック5を隙間なく並べた場合の凹部4bの中心と凹部5dの中心の距離(中心間距離)より2δだけ小さくなっている。
【0034】
上記のように、前方架台6と後方架台7は、ベースブロック4とベースブロック5を連結する連結体となるが、本発明の連結体は、前方架台6と後方架台7のいずれか一方であってもよく、その場合、連結体となる前方架台6または後方架台7は、設置台本体3の前後方向の中央部に配置される。
なお、ナット穴部6a2、6c2の全部又は上部を上方に行くにつれて広がる円錐台形状の穴としてもよい。
また、挿通穴6a、6cは、前方架台6となるコンクリートブロックに直接形成された穴(孔)であり、挿通穴7b、7dは後方架台7となるコンクリートブロックに直接形成された穴(孔)であるが、挿通穴6a、6c、7b、7dの全部又は一部をコンクリートブロックに埋設したプラスチック製の筒部材によって形成するようにしてもよい。
さらに、前方架台6と後方架台7の形状を異ならせ、例えば、前方架台6だけを断面5角形状にしてもよく、前方架台6の左右方向の長さ(横幅)と後方架台7の左右方向の長さは同じでもよく、異なっていてもよく、例えば、前方架台6より後方架台7の左右方向の長さの短くしてもよい。
【0035】
連結ピース11、12、13、14は、本発明の変形部材となる筒部材であり、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料や硬質ゴムからなる一体成形物である。
連結ピース11は、
図8に示すように太鼓形状の筒部材であり、外周面が筒部材の軸方向の中心から軸方向に離れるにつれて傾斜している円錐台形状の上部筒体11aと逆円錐台形状の下部筒体11bからなり、上下方向に貫通する円筒形状の筒穴11hを備えている。
上部筒体11aには、上面から垂下する溝形状の切欠き11k1、11k2、11k3、11k4が円周方向に等間隔で設けられ、下部筒体11bにも、下面に垂下する溝形状の切欠き11k5、11k6、11k7、11k8が円周方向に等間隔で設けられ、各切欠き11k1~11k8の形状・大きさは同じであり、上部筒体11aの切欠き11k1~11k4の円周方向の位置と、下部筒体11b切欠き11k5~11k8の円周方向の位置は同じである。
欠切き11k1~11k8は、連結ピース11に左右方向の圧縮力が作用した場合の連結ピース11の弾性変形量を大きくするために設けられている。
そして、連結ピース11においては、下部筒体11bがベースブロック4の凹部4aのテーパ穴部4a1に篏合し、上部筒体11aが前方架台6の挿通穴6aのテーパ穴部6a1に篏合し、筒穴11hには高ナット付連結ボルト15の胴部15bが挿通する。
【0036】
他の連結ピース12、13、14も連結ピース11と同じ形状・構造であり、連結ピース11と同じ上部筒体と下部筒体からなり、上下方向に貫通する筒穴を備え、円周方向には8個の切欠きが設けられている。
そして、連結ピース12の下部筒体がベースブロック5の凹部5cのテーパ穴部5c1に篏合し、連結ピース12の上部筒体が前方架台6の挿通穴6cのテーパ穴部6c1に篏合し、連結ピース12の筒穴には高ナット付連結ボルト16の胴部16bが挿通する。
また、連結ピース13の下部筒体がベースブロック4の凹部4bのテーパ穴部に篏合し、連結ピース13の上部筒体が後方架台7の挿通穴7bのテーパ穴部に篏合し、連結ピース13の筒穴には高ナット付連結ボルト17の胴部17bが挿通する。
さらに、連結ピース14の下部筒体がベースブロック5の凹部5dのテーパ穴部に篏合し、連結ピース14の上部筒体が後方架台7の挿通穴7dのテーパ穴部に篏合し、連結ピース14の筒穴には高ナット付連結ボルト18の胴部18bが挿通する。
【0037】
高ナット付連結ボルト15、16、17、18は、本発明の棒状部材となるボルトであある。
高ナット付連結ボルト15、16、17、18は、それぞれ高ナットからなる頭部15a、16a、17a、18aと胴部15b、16b、17b、18bからなり、胴部15b、16b、17b、18bの先端部はネジ部15c、16c、17c、18cとなっている。
高ナット付連結ボルト15、16にあっては、それぞれ頭部15a、16aが前方架台6の挿通穴6a、6cのナット穴部6a2、6c2に収納され、胴部15b、16bが挿通穴6a、6cの連通穴部6a3、6c3に挿通される。
高ナット付連結ボルト17、18にあっては、それぞれ頭部17a、18aが後方架台7の挿通穴7b、7dのナット穴部に収納され、胴部17b、18bが挿通穴7b、7dの連通穴部に挿通される。
【0038】
インサートナット19a、19b、19c、19dは、本発明の結合部材となるものである。
インサートナット19aは、ベースブロック4の凹部4aのインサート穴部4a2に埋め込まれ、高ナット付連結ボルト15のネジ部15cに螺合する。
インサートナット19bは、ベースブロック4の凹部4bのインサート穴部に埋め込まれ、高ナット付連結ボルト17のネジ部17cに螺合する。
インサートナット19cは、ベースブロック5の凹部5cのインサート穴部5c2に埋め込まれ、高ナット付連結ボルト16のネジ部16cに螺合する。
インサートナット19dは、ベースブロック5の凹部5dのインサート穴部に埋め込まれ、高ナット付連結ボルト18のネジ部18cに螺合する。
そして、高ナット付連結ボルト15とこれに螺合するインサートナット19aより、前方架台6がベースブロック4に固定され、高ナット付連結ボルト16とこれに螺合するインサートナット19cより、前方架台6がベースブロック5に固定され、高ナット付連結ボルト17とこれに螺合するインサートナット19bより、後方架台7がベースブロック4に固定され、高ナット付連結ボルト18とこれに螺合するインサートナット19dより、後方架台7がベースブロック5に固定される。
【0039】
ブロック固定金具21、22は、ベースブロック4、5を基礎コンクリート面2に固定するための断面がL字状の金具である。
ブロック固定金具21には、固定ボルト31a、31bが挿通する穴21a、21b、6が設けられ、ブロック固定金具22には、固定ボルト32a、32bが挿通する穴22a、22bが設けられている。
架台固定金具23、24は、後方架台7をコンクリート体9の正面に固定するための断面がL字状の金具である。
架台固定金具23には、コンクリート体9の正面に打ち込まれたアンカーボルト(図示せず)が挿通する長穴23a、固定ボルト33bが挿通する長穴23bが設けられ、架台固定金具24には、コンクリート体9の正面に打ち込まれたアンカーボルト(図示せず)が挿通する長穴24a、固定ボルト34bが挿通する長穴24bが設けられている。
固定ボルト31a、31b、32a、32bは、ブロック固定金具21、22をベースブロック4、5と基礎コンクリート面2に取り付けるためのものであり、固定ボルト31a、32aは、基礎コンクリート面2に設けられた穴に埋め込まれたナット(図示せず)に螺合し、固定ボルト31b、32bは、基礎コンクリート面2に設けられた穴に埋め込まれたナット(図示せず)に螺合し、ベースブロック4の左側面の穴、ベースブロック5の右側面の穴5nに埋め込まれたナット(図示せず)に螺合する。
ナット33a、34a、固定ボルト33b、34bは、架台固定金具23、24を後方架台7とコンクリート体9に取り付けるためのものであり、ナット33a、34aは、コンクリート体9に打ち込まれたアンカーボルトに螺合し、固定ボルト33b、34bは、後方架台7の左側面の穴と右側面の穴7に埋め込まれたナットに螺合する。
【0040】
[設備機器設置台の設置]
次に、設備機器設置台1を組み立てて設置する手順について説明する。
まず、ベースブロック4、5を基礎コンクリート面2上に置き、ベースブロック4の右側面とベースブロック5の左側面を突き合わせ、ベースブロック4、5の背面をコンクリート体9の正面に近接させる。
このとき、ベースブロック4、5の背面、底面等の突き合わせた部分の何か所かを連結金具等で仮止めしておいてもよい。
次いで、ベースブロック4、5において、凹部4a(テーパ穴部4a1)に連結ピース11(下部筒体11b)を嵌め込み、凹部5c(テーパ穴部5c1)に連結ピース12(下部筒体)を嵌め込み、凹部4b(テーパ穴部)に連結ピース13(下部筒体)を嵌め込み、凹部5d(テーパ穴部)に連結ピース14(下部筒体)を嵌め込む。
この後、ベースブロック4、5の上面から突き出た連結ピース11、12の上部筒体に、前方架台6の挿通穴6a(テーパ穴部6a1)、挿通穴6c(テーパ穴部6c1)を嵌め込み、ベースブロック4、5の上面から突き出た連結ピース13、14の上部筒体に、後方架台7の挿通穴7b(テーパ穴部)、挿通穴7d(テーパ穴部)を嵌め込む。
次いで、高ナット付連結ボルト15(胴部15b)、16(胴部16b)を前方架台6の挿通穴6a、6cに挿通し、頭部15a、16aを回転させ、ネジ部15c、16cをベースブロック4、5の凹部4a(インサート穴部4a2)、凹部5c(インサート穴部5c2)のインサートナット19a、19cに螺合させて締め付け、前方架台6をベースブロック4、5の上面に固定する。
また、高ナット付連結ボルト17(胴部17b)、18(胴部18b)を後方架台7の挿通穴7b、7dに挿通し、頭部17a、18aを回転させ、ネジ部17c、18cをベースブロック4、5の凹部4b(インサート穴部)、凹部5d(インサート穴部)のインサートナット19b、19dに螺合させて締め付け、後方架台7をベースブロック4、5の上面に固定する。
【0041】
次いで、ベースブロック4の左側面にブロック固定金具21をあてがい、固定ボルト31aを穴21aに挿通させて基礎コンクリート面2の穴に埋め込まれたナットに螺合させ、固定ボルト31bを穴21bに挿通させてベースブロック4の左側面の穴に埋め込まれたナットに螺合させ、ブロック固定金具21を基礎コンクリート面2とベースブロック4の左側面に固定する。
同様に、ベースブロック5の右側面にブロック固定金具33をあてがい、固定ボルト32aを穴22aに挿通させて基礎コンクリート面2の穴に埋め込まれたナットに螺合させ、固定ボルト32bを穴22bに挿通させてベースブロック5の右側面の穴5nに埋め込まれたナットに螺合させ、ブロック固定金具22を基礎コンクリート面2とベースブロック5の右側面に固定する。
このようにしてブロック本体3(ベースブロック4、5)がブロック固定金具21、22よって基礎コンクリート面2に固定される。
最後に、後方架台7の左側面とコンクリート体9の正面に架台固定金具23をあてがい、長穴23aからコンクリート体9の正面に打ち込んだアンカーボルトにナット33aを螺号させ、固定ボルト33bを穴23bに挿通させて後方架台7の左側面の穴に埋め込まれたナットに螺合させ、架台固定金具23をコンクリート体9と後方架台7の左側面に固定する。
同様に、後方架台7の右側面とコンクリート体9の正面に架台固定金具24をあてがい、長穴24aからコンクリート体9の正面に打ち込んだアンカーボルトにナット34aを螺号させ、固定ボルト34bを穴24bに挿通させて後方架台7の右側面の穴7nに埋め込まれたナットに螺合させ、架台固定金具24をコンクリート体9と後方架台7の右側面に固定する。
このようにして後方架台7が架台固定金具23、24よってコンクリート体9に固定される。
以上のようにして、
図1~
図4に示すように、(設置台本体3、前方架台6及び後方架台7等からなる設備機器設置台1が、基礎コンクリート面2上に設置される。
【0042】
[連結ピースの変形によるベースブロック4とベースブロック5の押し付け合い]
図9(a)は、ベースブロック4、5の上面から突き出た連結ピース11、12の上部筒体に、前方架台6の挿通穴6a、6cを嵌め込んだ状態の縦断面図(A-A断面図)、
図9(b)は、高ナット付連結ボルト15、16をインサートナット19a、19cに螺合させて締め付け、前方架台6をベースブロック4、5の上面に固定した状態の縦断面図(A-A断面図)であり、
図10(a)は、
図9(a)の拡大図、
図10(b)は、
図9(b)の拡大図である。
図9(a)、
図10(a)に示すように、ベースブロック4、5の上面から突き出た連結ピース11、12の上部筒体に、前方架台6の挿通穴6a(テーパ穴部6a1)、6c(テーパ穴部6c1)を嵌め込んだ状態においては、挿通穴6a、6cの中心間距離Sは、凹部4a、5cの中心間距離Lより小さいことから(S=L-2δ)、前方架台6のテーパ穴部6a1、6c1は、ベースブロック4、5のテーパ穴部4a1、5c1からずれた位置(ベースブロック4、5の中心側にδずれた位置)にあり、連結ピース11、12の上部筒体にテーパ穴部6a1、6c1が完全に嵌め込まれず、前方架台6の下面がベースブロック4、5の上面から距離Δhだけ浮いた(離れた)状態となる。
この状態で、高ナット付連結ボルト15、16のネジ部15c、16cをインサートナット19a、19cに螺合させて締め付けると、
図9(b)、
図10(b)に示すように、テーパ穴部6a1が連結ピース11の上部筒体の左側を押し付け、テーパ穴部6c1が連結ピース12の上部筒体の右側を押し付け、連結ピース11、12に左右方向の圧縮力が作用し、連結ピース11、12の上部筒体が弾性変形し始めて前方架台6が下降し始め、上部筒体の弾性変形が大きくなるにつれてΔhが小さくなり、Δhが0となって前方架台6の下面がベースブロック4、5の上面に接触し、高ナット付連結ボルト15、16とインサートナット19a、19cの締め付けにより、前方架台6が、ベースブロック4、5の上面に押し付けられて固定される。
このとき、弾性変形した連結ピース11の復元力によりベースブロック4を右方向にずらそうとする力が作用し、弾性変形した連結ピース12の復元力によりベースブロック5を左方向にずらそうとする力が作用し、ベースブロック4の右側面とベースブロック5の左側面が完全に接触し(両側面の隙間がなくなり)、ベースブロック4とベースブロック5が押付力Fで押し付け合うこととなる。
【0043】
また、ベースブロック4、5の上面から突き出た連結ピース13、14の上部筒体に、後方架台7の挿通穴7b、7dを嵌め込んだ状態においても、挿通穴7b、7dの中心間距離は、凹部4b、5dの中心間距離Lより小さいことから、後方架台7の挿通穴7b、7dのテーパ穴部は、ベースブロック4、5凹部4b、5dのテーパ穴部からずれた位置にあり、連結ピース13、14の上部筒体に挿通穴7b、7dのテーパ穴部が完全に嵌め込まれず、後方架台7の下面がベースブロック4、5の上面から距離Δhだけ浮いた(離れた)状態となる。
この状態で、高ナット付連結ボルト17、18のネジ部17c、18cをインサートナット19b、19dに螺合させて締め付けると、挿通穴7bのテーパ穴部が連結ピース12の上部筒体の左側を押し付け、挿通穴7dテーパ穴部が連結ピース14の上部筒体の右側を押し付け、連結ピース13、14に左右方向の圧縮力が作用し、連結ピース13、14の上部筒体が弾性変形し始めて後方架台7が下降し始め、上部筒体の弾性変形が大きくなるにつれてΔhが小さくなり、Δhが0となって後方架台7の下面がベースブロック4、5の上面に接触し、高ナット付連結ボルト17、18とインサートナット19b、19dの締め付けにより、後方架台7が、ベースブロック4、5の上面に押し付けられて固定される。
このとき、弾性変形した連結ピース13の復元力によりベースブロック4を右方向にずらそうとする力が作用し、弾性変形した連結ピース14の復元力によりベースブロック5を左方向にずらそうとする力が作用し、ベースブロック4の右側面とベースブロック5の左側面が完全に接触し(両側面の隙間がなくなり)、ベースブロック4とベースブロック5が押付力Fで押し付け合うこととなる。
【0044】
図11は、前方架台6がベースブロック4、5の上面に固定された状態のテーパ穴部4a1、6a1の近傍とテーパ穴部5c1、6c1の近傍の左右方向の縦断面図である。
今、テーパ穴部4a1、5c1、6a1、6c1の最大径(テーパ穴部4a1、5c1の上面側の直径、テーパ穴部6a1、6c1の下面側の直径)は等しく、これをDとする。
挿通穴6a、6c(テーパ穴部6a1、6c1)の中心間距離Sは、凹部4a、5c(テーパ穴部4a1、5c1)の中心間距離Lより2δ小さいことから(S=L-2δ)、
図11に示すように、テーパ穴部6a1は、テーパ穴部4a1に対して右側にδだけずれた位置にあり、テーパ穴部6c1は、テーパ穴部5c1に対して左側にδだけずれた位置にある。
このようなテーパ穴部4a1、6a1に対して、連結ピース11が主に左右方向の圧縮力を受けて弾性変形して篏合し、テーパ穴部5c1、6c1に対して、連結ピース12が主に左右方向の力を受けて弾性変形して篏合することとなる。
また、後方架台7がベースブロック4、5の上面に固定された状態においても、挿通穴7b、7dの中心間距離は、凹部4b、5dの中心間距離より2δ小さいことから、前方架台6の場合と同様に、挿通穴7bのテーパ穴部は、凹部4bのテーパ穴部に対して右側にδだけずれた位置にあり、挿通穴7dのテーパ穴部は、凹部5dのテーパ穴部に対して左側にδだけずれた位置にある。
このような凹部4b、挿通穴7bのテーパ穴部に対して、連結ピース13が主に左右方向の圧縮力を受けて弾性変形して篏合し、挿通穴7d、凹部5dのテーパ穴部に対して、連結ピース14が主に左右方向の圧縮力を受けて弾性変形して篏合することとなる。
【0045】
図12は、
図11に示すテーパ穴部4a1、6a1に篏合するように弾性変形した状態の連結ピース11と、テーパ穴部5c1、6c1に篏合するように弾性変形した状態の連結ピース12の正面図であり、図中、12aは上部筒体、12bは下部筒体、12k2、12k6は切欠きであり、弾性変形前の連結ピース11、12を破線で表す。
弾性変形前の連結ピース11、12の最大径、すなわち、上下方向中心部(以下「膨らみ部」という)の直径は、テーパ穴部4a1、5c1、6a1、6c1の最大径Dに等しく、弾性変形後の連結ピース11、12の膨らみ部の左右方向の幅D’は、
図12に示すようにDよりδだけ小さくなる。
すなわち、連結ピース11、12は、主に左右方向の圧縮力を受けて膨らみ部の左右方向の幅がδだけ小さくなるように弾性変形する。
また、連結ピース13、14も、主に左右方向の圧縮力を受けて膨らみ部の左右方向の幅がδだけ小さくなるように弾性変形する。
この場合、連結ピース11、12、13、14には8個の切欠き11k1~11k8等が設けられており、左右方向の圧縮力に対して切欠きで仕切られた部分が独立して変形し、例えば、
図12に示すように、切欠き11k2、12k2の上端部の幅が下端部より狭くなるように変形し、連結ピース11、12、13、14が弾性変形する場合の膨らみ部の変形量(膨らみ部の弾性変形量)が大きくなっている。
そして、δは、連結ピース11、12、13、14の膨らみ部の弾性変形量以下に設定される。
例えば、連結ピース11、12、13、14の膨らみ部の直径が20~50mm、高さ(上下方向の長さ)が20~50mmの場合、δは、0.2~2mmとなる。
【0046】
[設備機器設置台の他の実施形態]
図13は、設備機器設置台1の前方架台6と後方架台7のそれぞれに積み重ね台を載せた設備機器設置台の斜視図(同図(a))と平面図(同図(b))であり、図中、1’は設備機器設置台、15’、16’、17’、18’は高ナット付連結ボルト、40は前積み重ね台、40a、40cは挿通穴、41は後積み重ね台、41b、41dは挿通穴であり、
図1~
図7に示す設備機器設置台1の構成部材等と同じものには同一の符号を付す。
図8に示すように、設備機器設置台1’は、設備機器設置台1において、前方架台6の上に前積み重ね台40を載せ、後方架台7の上に後積み重ね台41を載せたものである。
高ナット付連結ボルト15’、16’、17’、18’は、高ナット付連結ボルト15、16、17、18と同じものであり、それぞれ、高ナットからなる頭部と胴部からなり、胴部の先端部はネジ部となっている。
前積み重ね台40は、前方架台6と同じ形状・大きさのコンクリートブロックであり、後積み重ね台41は、後方架台7と同じ形状・大きさのコンクリートブロックであり、設備機器設置台1’に載せる設備機器の前方架台6、後方架台7からの高さを調整する台となるものである。
前積み重ね台40には、上面から下面に貫通する挿通穴40a、40cが、前方架台6の挿通穴6a、6cと重なる位置に設けられ、後積み重ね台41には、上面から下面に貫通する挿通穴41b、41dが、後方架台7の挿通穴7b、7dと重なる位置に設けられている。
挿通穴40a、40c、41b、41dは、前方架台6と後方架台7の挿通穴6a、6c、7b、7dと同じ構成であるが、下面側に連結ピースが嵌め込まれないことから、下段のテーパ穴部をなくして、中段の連通穴部を下段まで伸ばしたものであってもよい。
また、後積み重ね台41の左右の側面には、固定ボルト33b、34bが螺合するナットが埋め込まれたボルト穴(図示せず)が設けられている。
【0047】
前積み重ね台40の取り付けにあたっては、前積み重ね台40を前方架台6の上面に載せ、高ナット付連結ボルト15’、16’を挿通穴40a、40cに挿通し、前方架台6の挿通穴6a、6cに挿通された高ナット付連結ボルト15、16の頭部15a、16aの高ナットに高ナット付連結ボルト15’、16’のネジ部を螺合することにより、前積み重ね台40が前方架台6の上面に固定される。
後積み重ね台41の取り付けにあたっては、後積み重ね台41を後方架台7の上面に載せ、高ナット付連結ボルト17’、18’を挿通穴41b、41dに挿通し、後方架台7の挿通穴7b、7dに挿通された高ナット付連結ボルト17、18の頭部17a、18aの高ナットに高ナット付連結ボルト17’、18’のネジ部を螺合することにより、後積み重ね台41が後方架台7の上面に固定される。
また、後積み重ね台41の左右の側面とコンクリート体8の正面に架台固定金具23、24をあてがい、長穴23a、24aからコンクリート体9の正面に打ち込んだアンカーボルトにナット33a、34aを螺号させ、固定ボルト33b、34bを穴23に挿通させて後積み重ね台41の左右側面の穴に埋め込まれたナットに螺合させ、架台固定金具23、24をコンクリート体9と後積み重ね台41の左右側面に固定する。
これにより、後積み重ね台41が架台固定金具23、24によってコンクリート体9に固定される。
なお、設備機器設置台1’において、前積み重ね台40の上面に同じ前積み重ね台を載せ、後積み重ね台41の上面に同じ後積み重ね台を載せ、設備機器を設置する高さをさらに高くしてもより。
【0048】
[設備機器設置台への設備機器の取付]
図14は、設備機器設置台1に充電スタンドを取り付けた状態の斜視図であり、図中、50は充電スタンドである。
充電スタンド50は、電気自動車のバッテリー等に給電するための直方体形状の充電機器であり、本発明の設備機器の一種とである。
図14に示すように、充電スタンド50は、取付台(図示せず)を介して、設備機器設置台1の前方架台6と後方架台7に跨ってその上面に取り付けられる。
また、充電スタンド50を設備機器設置台1’に取り付ける場合は、充電スタンド50が前積み重ね台40と後積み重ね台41に跨ってその上面に取り付けられる。
この場合、ベースブロック4、5の上面、前方架台6と後方架台7の底面は、共に平坦な面であり、ベースブロック4、5と前方架台6、後方架台7の間には隙間が生じず、充電スタンド50を設備機器設置台1に安定して保持することができる。
【0049】
以上のように設備機器設置台1、設備機器設置台1’は、水平方向に配置されて左右に並べられて基礎コンクリート面2の上に置かれたベースブロック4、5からなる設置台本体3と、ベースブロック4、5に跨って配置されベースブロック4、5を連結する前方架台6・後方架台7とを備え、前方架台6の挿通穴6a、6cに挿通する高ナット付連結ボルト15、16とベースブロック4、5の凹部4a、凹部5cに埋め込まれたインサートナット19a、19cにより、前方架台6がベースブロック4、5に固定され、後方架台7の挿通穴7b、7dに挿通する高ナット付連結ボルト17、18とベースブロック4、5の凹部4b、凹部5dに埋め込まれたインサートナット19b、19dにより、後方架台7がベースブロック4、5に固定され、連結ピース11、12の上部筒体が前方架台6の挿通穴6a、6cのテーパ穴部に嵌め込まれ、連結ピース11、12の下部筒体がベースブロック4、5の凹部4a、5cのテーパ穴部に嵌め込まれ、連結ピース13、14の上部筒体が後方架台7の挿通穴7b、7dのテーパ穴部に嵌め込まれ、連結ピース13、14の下部筒体がベースブロック4、5の凹部4b、5dのテーパ穴部に嵌め込まれ、挿通穴6a、6cの中心間距離は、凹部4a、5cの中心間距離より小さく、挿通穴6b、6dの中心間距離も、凹部4b、5dの中心間距離より小さいことから、高ナット付連結ボルト15、16、17、18をインサートナット19a、19c、19b、19に螺合させて締め付けると、連結ピース11、12、17、18が弾性変形してその復元力によりベースブロック4、5が押し付け合うことから、連結されたベースブロック4、5が相互にずれにくくなり、設備機器を設備機器設置台1、1’に安定して保持することができ、地震等による揺れが設備機器設置台1、1’に繰り返し作用しても、ベースブロック4、5と前方架台6・後方架台7が一体となって揺れ、ベースブロック4、5と前方架台6、後方架台7を固定する高ナット付連結ボルト15、16、17、18が破損しにくくなり、設備機器設置台1、1’と設備機器の取り付け部分も破損しにくくなり、また、連結ピース11、12、13、14が外部に露出しないことから、設備機器設置台1、1’を屋外においても連結ピース11、12、13、14は、試紫外線や風雨にさらされないことから劣化しにくく、前方架台6・後方架台7、高ナット付連結ボルト15、16、17、18、インサートナット19a、19b、19c、19d、連結ピース11、12、13、14によるベースブロック4、5の連結機能を長期間維持でき、さらに、多大の負荷をかけずに設備機器設置台1を組み立てることができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明の設備機器設置台及びベースブロックの連結構造は、連結されたベースブロックを相互にずれにくくし、設備機器を設備機器設置台に安定して保持することができ、地震等による揺れが繰り返し作用しても、設備機器設置台と設置面との固定部分や、設備機器の取り付け部分が破損しないようにし、ベースブロックを屋外に置いても連結部分が紫外線や風雨によって劣化せずに長期間連結機能を維持でき、設備機器の取り付け作業に多大の負荷がかからないようにでき、家庭用の充電機器、蓄電池、給湯器、エアコン室外機等の設備機器を設置するのに利用することができる。
【符号の説明】
【0051】
1、1’ 設備機器設置台
2 基礎コンクリート面
3 設置台本体
4、5 ベースブロック
4a、4b、5c、5d 凹部
4a1、5c1 テーパ穴部
4a2、5c2 インサート穴部
4U、5U 上面
4B、5B 底面
6 前方架台
6a、6c 挿通穴
6a1、6c1 テーパ穴部
6a2、6c2 ナット穴部
6a3、6c3 連通穴部
7 後方架台
7b、7d 挿通穴
8 コンクリート体
11、12、13、14 連結ピース
11a、12a 上部筒体
11b、12b 下部筒体
11h 筒穴
11k1~11k8、12k2、12k6 切欠き
15、16、17、18 高ナット付連結ボルト
15a、16a、17a、18a 頭部
15b、16b、17b、18b 胴部
15c、16c、17c、18c ネジ部、
15’、16’、17’、18’ 高ナット付連結ボルト
19a、19b、19c、19d インサートナット
21、22 ブロック固定金具
21a、21b、22a、22b 穴
23、24 架台固定金具
23a、24a 長穴
23b、24b 穴
31a、31b、32a、32b 固定ボルト
33a、34b ナット
33b、34b 固定ボルト
40 前積み重ね台
40a、40c 挿通穴
41 後積み重ね台
41b、41d 挿通穴
50 充電スタンド