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特開2024-139684スライドレール組立体及びスライドレール
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  • 特開-スライドレール組立体及びスライドレール 図1
  • 特開-スライドレール組立体及びスライドレール 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139684
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】スライドレール組立体及びスライドレール
(51)【国際特許分類】
   F16C 29/04 20060101AFI20241002BHJP
   A47B 88/423 20170101ALI20241002BHJP
【FI】
F16C29/04
A47B88/423
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000509
(22)【出願日】2024-01-05
(31)【優先権主張番号】112111852
(32)【優先日】2023-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】葉 至欣
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B160
3J104
【Fターム(参考)】
3B160EA03
3B160EA13
3J104AA13
3J104AA23
3J104AA34
3J104AA65
3J104AA69
3J104AA76
3J104BA12
3J104BA14
3J104DA12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】構造強度を向上させることができるスライドレール組立体及びそのスライドレールを提供する。
【解決手段】スライドレール組立体は、第1レールと第2レールとを備えている。第1レールは、第1壁と、第2壁と、第1壁と第2壁との間に接続されている第1中間壁とを含む。第2レールは、第1側壁と、第2側壁と、第1側壁と第2側壁との間に接続されている第2中間壁とを含む。第1中間壁は、第1ボール溝を伴って配置され、第2レールはさらに、延長壁を含み、延長壁は、第1延長区間と、第2延長区間と、第1延長区間と第2延長区間との間に接続されている第1中間区間とを含む。第1延長区間は第1側壁から延ばされ、第2延長区間は第2中間壁に向かって延ばされ、第1中間区間は、第2ボール溝を伴って形成されている。少なくとも1つの転動部材は、第1ボール溝と第2ボール溝との間に配置されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1壁と、第2壁と、前記第1壁と前記第2壁との間に接続されている第1中間壁とを含む第1レールと、
前記第1壁と、前記第2壁と、前記第1中間壁とによって画定される通路と、
前記第1レールの前記通路に配置されているスライド補助装置であり、第1転動部材を含むスライド補助装置と、
前記第1レールに対して移動可能である第2レールであり、第1側壁と、第2側壁と、前記第1側壁と前記第2側壁との間に接続されている第2中間壁とを含む第2レールとを備え、
前記第1レールの前記第1中間壁は、第1ボール溝を伴って形成され、前記第2レールはさらに、第1延長壁を含み、
前記第1延長壁は、第1延長区間と、第2延長区間と、前記第1延長区間と前記第2延長区間との間に接続されている第1中間区間とを含み、
前記第1延長区間は、前記第2レールの前記第1側壁から延ばされ、前記第2延長区間は、前記第2レールの前記第2中間壁に向かって延ばされ、前記第1中間区間は、第2ボール溝を伴って形成され、
前記第1転動部材は、前記第1ボール溝と前記第2ボール溝との間に位置する、スライドレール組立体。
【請求項2】
前記第1レールの前記第1壁は、第1支持区間と、前記第1支持区間に対して曲げられた第2支持区間とを有し、前記第2支持区間は、前記第2レールの前記第1側壁を保持するように構成され、
前記第2レールの前記第2中間壁は、第1端部を有し、前記第1端部は、前記第1転動部材の中心位置を越えて、前記第1レールの前記第2支持区間に向かって延ばされている、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項3】
前記第1延長区間は、前記第2レールの前記第1側壁から逆に折り返され、前記第2延長区間は、前記第2レールの前記第2中間壁に突き当たるように構成されている、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項4】
前記第1レールはさらに、前記第1中間壁に対して曲げられた第1円弧部分を含み、前記第1円弧部分は、前記第1ボール溝を伴って形成され、前記第2レールの前記第1中間区間は、円弧輪郭を有する、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項5】
前記第1レールの前記第2壁は、第3支持区間と、前記第3支持区間に対して曲げられた第4支持区間とを含み、前記第4支持区間は、前記第2レールの前記第2側壁を保持するように構成されている、請求項1記載のスライドレール組立体。
【請求項6】
前記スライド補助装置はさらに、第2転動部材を含み、前記第1レールの前記第1中間壁はさらに、第3ボール溝を伴って形成され、前記第2レールはさらに、第2延長壁を含み、
前記第2延長壁は、第3延長区間と、第4延長区間と、前記第3延長区間と前記第4延長区間との間に接続されている第2中間区間とを含み、
前記第3延長区間は、前記第2レールの前記第2側壁から延ばされ、前記第4延長区間は、前記第2レールの前記第2中間壁に向かって延ばされ、前記第2中間区間は、第4ボール溝を伴って形成され、
前記第2転動部材は、前記第3ボール溝と前記第4ボール溝との間に位置する、請求項5記載のスライドレール組立体。
【請求項7】
前記第2レールの前記第2中間壁は、第2端部を有し、前記第2端部は、前記第2転動部材の中心位置を越えて、前記第1レールの前記第4支持区間に向かって延ばされている、請求項6記載のスライドレール組立体。
【請求項8】
前記第3延長区間は、前記第2レールの前記第2側壁から逆に折り返され、前記第4延長区間は、前記第2レールの前記第2中間壁に突き当たるように構成され、
前記第1レールはさらに、前記第1中間壁に対して曲げられた第2円弧部分を含み、前記第2円弧部分は、前記第3ボール溝を伴って形成され、前記第2レールの前記第2中間区間は、円弧輪郭を有する、請求項7記載のスライドレール組立体。
【請求項9】
第1側壁と、
第2側壁と、
前記第1側壁と前記第2側壁との間に接続されている中間壁とを備えているスライドレールであって、
スライドレールはさらに、第1延長壁を備え、前記第1延長壁は、第1延長区間と、第2延長区間と、前記第1延長区間と前記第2延長区間との間に接続されている第1中間区間とを含み、
前記第1延長区間は、前記第1側壁から延ばされ、前記第2延長区間は、前記中間壁に向かって延ばされ、前記第1中間区間は、ボール溝を伴って形成され、
スライドレールはさらに、第2延長壁を備え、前記第2延長壁は、第3延長区間と、第4延長区間と、前記第3延長区間と前記第4延長区間との間に接続されている第2中間区間とを含み、
前記第3延長区間は、前記第2側壁から延ばされ、前記第4延長区間は、前記中間壁に向かって延ばされ、前記第2中間区間は、ボール溝を伴って形成されている、スライドレール。
【請求項10】
前記第1延長区間は、前記第1側壁から逆に折り返され、前記第2延長区間は、前記中間壁に突き当たるように構成され、
前記第3延長区間は、前記第2側壁から逆に折り返され、前記第4延長区間は、前記中間壁に突き当たるように構成されている、請求項9記載のスライドレール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドレール機構に関し、さらに詳細には、構造強度を向上させることができるスライドレール組立体及びそのスライドレールに関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許9894993B2号は、第1レール、第2レール、及び第3レールを含み、支持能力が強化された3部構成のスライドレール組立体を開示している。第1レールは、第1長手方向本体の両側から一対の第1アームで延びた第1長手方向本体を有する。第1の通路は、一対の第1アームと第1長手方向本体とによって定義される。各第1アームは、第1通路に配置されている第1ボールレースウェイを有する。第2レールは、第1レールの第1通路に対して移動可能である。第2レールは、第2長手方向本体を有する。一対の第2アームが、第2長手方向本体に伴い、第2長手方向本体の両側から延びる。第2通路は、一対の第2アームと第2長手方向本体とによって定義される。各第2アームは、第1アーム区間と第2アーム区間とを有する。第1アーム区間は、第2内側ボールレースウェイを有し、第2アーム区間は、第2外側ボールレースウェイを有する。第3レールは、第2レールの第2通路に対して移動可能である。第3レールは、第3長手方向本体を有する。一対の長手方向支持構造が、第3長手方向本体の両側から延びる。各支持構造は、第1支持アームと第2支持アームとを含む。第1支持アームと第2支持アームとの一方は、第2レールの第2内側ボールレースウェイを向く第3ボールレースウェイを有する。
【発明の概要】
【0003】
しかし、市場の多様な要求に応えるためには、多様な製品を開発することが重要である。
【0004】
本発明は、構造強度を向上させることができるスライドレール組立体及びそのスライドレールに関する。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、スライドレール組立体は、第1壁と、第2壁と、第1壁と第2壁との間に接続されている第1中間壁とを含む第1レールと;第1壁と、第2壁と、第1中間壁とによって画定される通路と;第1レールの通路に配置されているスライド補助装置であり、第1転動部材を含むスライド補助装置と;第1レールに対して移動可能である第2レールであり、第1側壁と、第2側壁と、第1側壁と第2側壁との間に接続されている第2中間壁とを含む第2レールとを備え;第1レールの第1中間壁は、第1ボール溝を伴って形成され、第2レールはさらに、第1延長壁を含み;第1延長壁は、第1延長区間と、第2延長区間と、第1延長区間と第2延長区間との間に接続されている第1中間区間とを含み;第1延長区間は、第2レールの第1側壁から延ばされ、第2延長区間は、第2レールの第2中間壁に向かって延ばされ、第1中間区間は、第2ボール溝を伴って形成され;第1転動部材は、第1ボール溝と第2ボール溝との間に位置する。
【0006】
本発明の別の実施形態によれば、スライドレールは、第1側壁と;第2側壁と;第1側壁と第2側壁との間に接続されている中間壁とを備えているスライドレールであって;スライドレールはさらに、第1延長壁を備え、第1延長壁は、第1延長区間と、第2延長区間と、第1延長区間と第2延長区間との間に接続されている第1中間区間とを含み;第1延長区間は、第1側壁から延ばされ、第2延長区間は、中間壁に向かって延ばされ、第1中間区間は、ボール溝を伴って形成され;スライドレールはさらに、第2延長壁を備え、第2延長壁は、第3延長区間と、第4延長区間と、第3延長区間と第4延長区間との間に接続されている第2中間区間とを含み;第3延長区間は、第2側壁から延ばされ、第4延長区間は、中間壁に向かって延ばされ、第2中間区間は、ボール溝を伴って形成されている。
【0007】
さまざまな図及び図面に示された好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読めば、本発明のこれらの目的及び他の目的は、当業者には疑いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係るスライドレール組立体を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るスライドレール組立体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態に係り、スライドレール組立体20は、第1レール22と、スライド補助装置24と、第2レール26とを備えている。本実施形態で、第1レール22は外側レールであり、第2レール26は内側レールである。
【0010】
第1レール22は、第1壁28aと、第2壁28bと、第1壁28aと第2壁28bとの間に接続されている第1中間壁30とを含む。通路32が、第1壁28aと、第2壁28bと、第1中間壁30とによって画定される。
【0011】
スライド補助装置24は、第1レール22の通路32に配置されている。スライド補助装置24は、第1転動部材34を含む。本実施形態で、第1転動部材34はボールであるが、本発明はこれに限定されない。好ましくは、スライド補助装置24はさらに、第1転動部材34を取り付けるように構成されている保持器35を含む。
【0012】
第2レール26は、第1レール22に対して移動可能であり、第2レール26は、第1側壁36aと、第2側壁36bと、第1側壁36aと第2側壁36bとの間に接続されている第2中間壁38とを含む。
【0013】
第1レール22の第1中間壁30は、第1ボール溝40を伴って形成され、第2レール26はさらに、第1延長壁42を含む。第1延長壁42は、第1延長区間44と、第2延長区間46と、第1延長区間44と第2延長区間46との間に接続されている第1中間区間48とを含む。第1延長区間44は、第2レール26の第1側壁36aから延ばされている。第2延長区間46の一端46aは、第2レール26の第2中間壁38に向けて延ばされている。第1中間区間48は、第2ボール溝50を伴って形成されている。第1転動部材34は、第1ボール溝40と第2ボール溝50との間に位置する。
【0014】
好ましくは、第1レール22の第1壁28aは、第1支持区間K1と、第1支持区間K1に対して曲げられた第2支持区間K2とを含む。第2支持区間K2は、第2レール26が第1レール22の通路32から外れることを防止するために、第2レール26の第1側壁36aを保持するように構成されている。
【0015】
好ましくは、第1延長区間44は、第2レール26の第1側壁36aから逆に折り返され、第1延長区間44は、第2レール26の第1側壁36aに突き当たるように構成されている。第1中間区間48は、第2レール26の第1側壁36aに隣接する。例えば、第1中間区間48の一部は、第2レール26の第1側壁36aに突き当たるように構成されている。第2延長区間46の一端46aは、第2レール26の第2中間壁38に突き当たるように構成されている。
【0016】
好ましくは、第2レール26の第2中間壁38は、第1端部E1を有し、第1端部E1は、第1方向D1に、第1転動部材34の中心位置C1を越えて、第1レール22の第2支持区間K2に向かって延ばされている。
【0017】
好ましくは、第1レール22はさらに、第1中間壁30に対して曲げられた第1円弧部分52を含む。第1円弧部分52は、第1ボール溝40を伴って形成され、第2レール26の第1中間区間48の第2ボール溝50は、(その断面形状が)円弧輪郭を有する。第1転動部材34は、第1ボール溝40と、第1中間区間48の第2ボール溝50の円弧輪郭との間で接触する。
【0018】
好ましくは、第1レール22の第1中間壁30は、互いに反対側の第1表面S1と第2表面S2とを有する。第1表面S1は、第2レール26に面する姿勢である。第1円弧部分52は、第1肩区間43aと、第2肩区間43bと、第1肩区間43aと第2肩区間43bとの間に位置する谷区間45とを含む。肩区間43a,43bは、第1中間壁30の第1表面S1に対して突出又は隆起し、これにより、第1レール22(第1レール22の第1中間壁30)の構造強度を高め、第1ボール溝40と第2ボール溝50との間に位置する第1転動部材34の安定性をさらに向上させる。
【0019】
好ましくは、スライド補助装置24はさらに、第2転動部材54を含む。本実施形態で、第2転動部材54はボールであるが、本発明はこれに限定されない。好ましくは、保持器35は、第2転動部材54を取り付けるように構成されている。さらに第1レール22の第1中間壁30は、第3ボール溝56を伴って形成され、第2レール26はさらに、第2延長壁58を含む。第2延長壁58は、第3延長区間60と、第4延長区間62と、第3延長区間60と第4延長区間62との間に接続されている第2中間区間64とを含む。第3延長区間60は、第2レール26の第2側壁36bから延ばされている。第4延長区間62の一端62aは、第2レール26の第2中間壁38に向けて延ばされている。第2中間区間64は、第4ボール溝66を伴って形成されている。第2転動部材54は、第3ボール溝56と第4ボール溝66との間に位置する。
【0020】
好ましくは、第1レール22の第2壁28bは、第3支持区間K3と、第3支持区間K3に対して曲げられた第4支持区間K4とを含む。第4支持区間K4は、第2レール26が第1レール22の通路32から外れることを防止するために、第2レール26の第2側壁36bを保持するように構成されている。第2レール26の第2中間壁38は、第1端部E1と反対側の第2端部E2を有し、第2端部E2は、第2方向D2に、第2転動部材54の中心位置C2を越えて、第1レール22の第4支持区間K4に向かって延ばされている。第2方向D2は、第1方向D1と反対である。
【0021】
好ましくは、第3延長区間60は、第2レール26の第2側壁36bから逆に折り返され、第3延長区間60は、第2レール26の第2側壁36bに突き当たるように構成されている。第2中間区間64は、第2レール26の第2側壁36bに隣接する。例えば、第2中間区間64の一部は、第2レール26の第2側壁36bに突き当たるように構成されている。第4延長区間62の一端62aは、第2レール26の第2中間壁38に突き当たるように構成されている。
【0022】
好ましくは、第1レール22はさらに、第1中間壁30に対して曲げられた第2円弧部分68を含む。第2円弧部分68は、第3ボール溝56を伴って形成され、第2レール26の第2中間区間64の第4ボール溝66は、(その断面形状が)円弧輪郭を有する。第2転動部材54は、第3ボール溝56と、第2中間区間64の第4ボール溝66の円弧輪郭との間で接触する。
【0023】
好ましくは、第2円弧部分68は、第1肩区間53aと、第2肩区間53bと、第1肩区間53aと第2肩区間53bとの間に位置する谷区間55とを含む。肩区間53a,53bは、第1中間壁30の第1表面S1に対して突出又は隆起し、これにより、第1レール22(第1レール22の第1中間壁30)の構造強度を高め、第3ボール溝56と第4ボール溝66との間に位置する第2転動部材54の安定性をさらに向上させる。
【0024】
さらに、第2レール26は、載せる物品(図示せず)を載せるように構成され、載せる物品は、重力により第2レール26の2辺に力F1,F2を加えるように構成されている。第1の力F1が、第2レール26の第2中間壁38の第1端部E1に隣接する位置に加えられた場合に、第2延長区間46を第2レール26の第2中間壁38に向かって(第2レール26の第2中間壁38に突き当たるように)延長することを通じて、第2レール26(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度を向上させることができる。またさらに、第2中間壁38の第1端部E1を、第1方向D1に第1転動部材34の中心位置C1を越えて延長することを通じて、第2レール26の第2中間壁38が第1の力F1によって変形又は損傷することを防止することができ、第2レール26(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度をさらに向上させることができる。またさらに、第1延長区間44が第2レール26の第1側壁36aに突き当たった状態で、第1延長区間44を第2レール26の第1側壁36aから逆に折り返すことを通じて、第2レール26(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度をさらに向上させることができる。またさらに、補強のために第1中間壁30に対して曲げられるように、第1レール22の第1円弧部分52を構成することを通じて、第1レール22(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度を向上させることができる。またさらに、第1中間壁30の第1表面S1に対して突出又は隆起するように、第1円弧部分52の第1肩区間43aと第2肩区間43bとを構成することを通じて、第1レール22(第1レール22の第1中間壁30)の構造強度を向上させることができ、第1ボール溝40と第2ボール溝50との間に位置する第1転動部材34の安定性をさらに向上させる。
【0025】
同様に、第2レール26の第2中間壁38の第2端部E2に隣接する位置に第2の力F2が加えられた場合に、第4延長区間62を第2レール26の第2中間壁38に向かって(第2レール26の第2中間壁38に突き当たるように)延長することを通じて、第2レール26(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度を向上させることができる。またさらに、第2中間壁38の第2端部E2を、第2方向D2に第2転動部材54の中心位置C2を越えて延長することを通じて、第2レール26の第2中間壁38が第2の力F2によって変形又は損傷することを防止することができ、第2レール26(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度をさらに向上させることができる。またさらに、第3延長区間60が第2レール26の第2側壁36bに突き当たった状態で、第3延長区間60を第2レール26の第2側壁36bから逆に折り返すことを通じて、第2レール26(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度をさらに向上させることができる。またさらに、補強のために第1中間壁30に対して曲げられるように、第1レール22の第2円弧部分68を構成することを通じて、第1レール22(又はスライドレール組立体20)全体の構造強度又は支持強度を向上させることができる。またさらに、第1中間壁30の第1表面S1に対して突出又は隆起するように、第2円弧部分68の第1肩区間53aと第2肩区間53bとを構成することを通じて、第1レール22(第1レール22の第1中間壁30)の構造強度を向上させることができ、第3ボール溝56と第4ボール溝66との間に位置する第2転動部材54の安定性をさらに向上させることができる。
【0026】
さらに本発明の実施形態は、スライドレール、即ち第2レール26と同じスライドレールを提供する。第2レール26は、前述の構造構成を有する。図2に示す第2レール26の構造構成及び関連する説明を、参照するものとする。簡略化のため、これ以上の図示はしない。
【0027】
従って、本発明の実施形態によって提供されるスライドレール組立体20と、そのスライドレール(第2レール26など)とは、前述の技術的特徴によって、一層優れた構造強度又は支持強度を有することができる。
【0028】
本発明の教示を保持しつつ、装置及び方法の多数の修正及び変更が可能であることを、当業者であれば容易に理解することである。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈されるものとする。
図1
図2