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特開2024-139734導電体を接続するための接触アセンブリ、およびそのような接触アセンブリを備える導体接続端子
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  • 特開-導電体を接続するための接触アセンブリ、およびそのような接触アセンブリを備える導体接続端子 図1
  • 特開-導電体を接続するための接触アセンブリ、およびそのような接触アセンブリを備える導体接続端子 図2
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  • 特開-導電体を接続するための接触アセンブリ、およびそのような接触アセンブリを備える導体接続端子 図12
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139734
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】導電体を接続するための接触アセンブリ、およびそのような接触アセンブリを備える導体接続端子
(51)【国際特許分類】
   H01R 4/48 20060101AFI20241002BHJP
   H01R 4/50 20060101ALI20241002BHJP
   H01R 13/03 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
H01R4/48 A
H01R4/50 A
H01R13/03 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024044484
(22)【出願日】2024-03-21
(31)【優先権主張番号】20 2023 101 521.2
(32)【優先日】2023-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】511051753
【氏名又は名称】ヴァーゴ・フェアヴァルトゥングスゲゼルシャフト・エムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】セルゲイ・ツィアー
(72)【発明者】
【氏名】ゼバスティアン・ヴェーバー
(72)【発明者】
【氏名】セルゲイ・イサーク
(57)【要約】      (修正有)
【課題】接触アセンブリ、および接触アセンブリを備える導体接続端子を提供する。
【解決手段】ばねクランプで導電体を接続する接触アセンブリ9であって、a)バスバー部品3はバスバー材料から作られ、導体挿入方向Lに平行であり、少なくとも部分的に角度を付けたプロファイル部品として構成され、b)ばね部品4はクランプばねを有し、ばね材料から作られており、バスバー部品に機械的に接続され、クランプ点10で導電体をバスバー部品にクランプ固定する設計とされ、c)導体挿入開口部11と、導体挿入開口部に続く導体挿入チャネルを有し、導体挿入チャネルを通して、導体挿入開口部に挿入された導電体をクランプ点に案内可能であり、d)導体挿入チャネルが、少なくとも第1から3の壁W1、W2、W3から成り、第1の壁が、第2の壁と本質的に平行であり、第3の壁が、第1から第2の壁まで延び、第1から3の壁の間の空間で、導電体を挿入可能である
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ばねクランプを用いて導電体を接続するための接触アセンブリ(9)であって、
a)前記接触アセンブリ(9)が、バスバー材料から作られているバスバー部品(3)を有し、前記バスバー部品(3)が、少なくとも部分的に、前記接触アセンブリへの導電体の導体挿入方向(L)に平行であるように角度を付けられたプロファイル部品として構成されており、
b)前記接触アセンブリ(9)が、クランプばねを有するばね部品(4)を備え、前記ばね部品(4)が、ばね材料から作られており、前記バスバー部品(3)に機械的に接続され、クランプ点(10)で前記クランプばねを用いて導電体を前記バスバー部品(3)にクランプ固定するように構成されており、
c)前記接触アセンブリ(9)が、導体挿入開口部(11)と、前記導体挿入開口部(11)に続く導体挿入チャネルとを有し、前記導体挿入チャネルを通して、導体挿入開口部(11)に挿入された導電体を前記クランプ点(10)に案内可能であり、
d)前記導体挿入チャネルが、少なくとも第1の壁(W1)、第2の壁(W2)、および第3の壁(W3)によって形成されており、前記第1の壁(W1)が、前記第2の壁(W2)と実質的に平行に配置されており、前記第3の壁(W3)が、少なくとも前記第1の壁(W1)から前記第2の壁(W2)まで延び、前記第1の壁(W1)、前記第2の壁(W2)、および前記第3の壁(W3)の間に形成された空間内で、前記導電体を前記接触アセンブリ(9)に挿入可能である、
という特徴を備える、接触アセンブリ(9)において、
e)前記導体挿入チャネルの少なくとも前記第3の壁(W3)の、一部が前記バスバー部品(3)から、一部が前記ばね部品(4)から形成されている
ことを特徴とする、接触アセンブリ(9)。
【請求項2】
前記クランプ点(10)が、前記第1の壁(W1)に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の接触アセンブリ。
【請求項3】
前記第1および前記第2の壁(W1、W2)のうちの一方の壁が、全体にまたは少なくとも部分的に前記バスバー部品(3)のセクション(30)によって形成されており、前記第1および前記第2の壁(W1、W2)のうちの他方の壁が、全体にまたは少なくとも部分的に前記ばね部品(4)のセクション(40)によって形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の接触アセンブリ。
【請求項4】
一部を前記バスバー部品(3)から、一部を前記ばね部品(4)から形成される前記第3の壁(W3)が、導体案内方向(L)でおよび/または前記導体挿入方向(L)に直交して、ばね部品(4)とバスバー部品(3)との連続するセクションを有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項5】
前記ばね部品(4)が、前記導体挿入チャネルの少なくとも一部を形成するU字形の湾曲セクションを有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項6】
前記導体挿入チャネルが、前記第1の壁(W1)、前記第2の壁(W2)、および前記第3の壁(W3)によってU字形に囲まれているか、または、前記U字形を上で閉じ、前記第3の壁(W3)とは反対側にある第4の壁(W4)を追加的に有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項7】
前記第4の壁(W4)の、一部が前記バスバー部品から、一部が前記ばね部品(4)から形成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項8】
前記ばね部品(4)が、嵌合および/または材料固定によって前記バスバー部品(3)に取り付けられていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項9】
前記ばね部品(4)が、前記導体挿入方向に対して傾けられたばね舌部(43)として構成されている片側板ばねをクランプばねとして有し、前記ばね舌部(43)が、前記バスバー部品(3)の方向で角度をなして配置されており、自由端にクランプ縁部(44)を有し、前記バスバー部品(3)と前記クランプ縁部(44)との間で前記導電体をクランプ固定するために前記クランプ点(10)が形成されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項10】
前記ばね舌部(43)が、前記ばね部品(4)の材料から延出して、前記ばね部品(4)の材料から離れるように曲げられた材料舌部として構成されていることを特徴とする、請求項9に記載の接触アセンブリ。
【請求項11】
前記ばね舌部(43)が、前記ばね舌部(43)を操作するための突出する操作タブ(45)を有することを特徴とする、請求項9または10に記載の接触アセンブリ。
【請求項12】
前記接触アセンブリ(9)が、電気プラグコネクタの一部として形成されており、前記接触アセンブリ(9)が、前記バスバー部品(3)に形成された少なくとも1つの電気プラグコンタクト(7)を、前記導体挿入開口部(11)とは反対の側に有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項13】
前記接触アセンブリ(9)が、導体接続端子(1)のコンタクトインサートとして構成されていることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の接触アセンブリ。
【請求項14】
ハウジング(2)と、前記ハウジング(2)内に配置された請求項1から13のいずれか一項に記載の接触アセンブリ(9)、または前記ハウジング(2)内に整列方向(A)で並べて配置された、請求項1から13のいずれか一項に記載の複数の接触アセンブリ(9)とを備える導体接続端子(1)。
【請求項15】
前記導体接続端子(1)が電気プラグコネクタとして構成されており、1つまたは複数の前記接触アセンブリ(9)がそれぞれ少なくとも1つのプラグコンタクト(7)を有することを特徴とする、請求項14に記載の導体接続端子。
【請求項16】
1つまたは複数の前記接触アセンブリ(9)がそれぞれ、割り当てられた旋回可能な操作レバー(5)を有し、操作レバー(5)がそれぞれ、割り当てられた接触アセンブリ(9)の前記クランプ点(10)を開くように構成されていることを特徴とする、請求項14または15に記載の導体接続端子。
【請求項17】
それぞれの旋回可能な操作レバー(5)の手動操作によって、割り当てられた前記接触アセンブリ(9)の前記クランプばねの前記ばね舌部(43)またはそのクランプ縁部(44)を、前記バスバー部品(3)から離れるように移動させることができることを特徴とする、請求項16に記載の導体接続端子。
【請求項18】
前記操作レバー(5)が、前記ばね舌部(43)を操作するために、その第1または第2の長手方向側に配置された接線方向の側方操作面(52)を有することを特徴とする、請求項17に記載の導体接続端子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ばねクランプを用いて導電体を接続するための接触アセンブリであって、
a)接触アセンブリが、バスバー材料から作られているバスバー部品を有し、バスバー部品が、少なくとも部分的に、接触アセンブリへの導電体の導体挿入方向に平行であるように角度を付けられたプロファイル部品として構成されており、
b)接触アセンブリが、クランプばねを有するばね部品を備え、ばね部品が、ばね材料から作られており、バスバー部品に機械的に接続され、クランプ点でクランプばねを用いて導電体をバスバー部品にクランプ固定するように構成されており、
c)接触アセンブリが、導体挿入開口部と、導体挿入開口部に続く導体挿入チャネルとを有し、導体挿入チャネルを通して、導体挿入開口部に挿入された導電体をクランプ点に案内可能であり、
d)導体挿入チャネルが、少なくとも第1の壁、第2の壁、および第3の壁によって形成されており、第1の壁が、第2の壁と実質的に平行に配置されており、第3の壁が、少なくとも第1の壁から第2の壁まで延び、第1の壁、第2の壁、および第3の壁の間に形成された空間内で、導電体を接触アセンブリに挿入可能である、
という特徴を備える、接触アセンブリに関する。
【0002】
また、本発明は、少なくとも1つのそのような接触アセンブリを備えた導体接続端子に関する。
【背景技術】
【0003】
当技術分野の接触アセンブリは、DE202014101856U1から知られている。クイックコネクト端子とも呼ばれるそこでの接触アセンブリは、電気回路基板に直接はんだ付けするために使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】DE202014101856U1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の基礎をなす課題は、そのような接触アセンブリを、とりわけ導体接続端子でのコンタクトインサートとして適用するためにさらに最適化することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、冒頭で述べたタイプの接触アセンブリにより、導体挿入チャネルの少なくとも第3の壁の、一部がバスバー部品から、一部がばね部品から形成されていることによって解決される。これにより、設置サイズの観点で接触アセンブリを小型化することができ、この構成により、ばね部品を特に好適な方法でバスバー部品に機械的に接続することができ、その際、アセンブリ全体のできるだけ滑らかな外形輪郭を実現することができる。そのような滑らかな外形輪郭は、接触アセンブリが導体接続端子のコンタクトインサートとして使用され、したがって導体接続端子のハウジングの凹部に使用される場合にも好適である。第3の壁に加えて、導体挿入チャネルの1つまたは複数のさらなる壁もまた、一部をバスバー部品から、一部をばね部品から形成することができる。
【0007】
バスバー部品は、前述したように、少なくとも部分的に角度を付けられたプロファイル部品として構成されている。また、全体に角度を付けられたプロファイル部品として構成することもできる。バスバー部品は、少なくとも1つのセクション、例えば第3の壁の領域内で、ばね部品と重なるように配置することができる。バスバー部品の角度付き領域は、バスバー部品とばね部品とが重なり合うセクション内で少なくとも部分的に延びている。
【0008】
したがって、有利には、導体挿入チャネルが、導体挿入開口から始まり、一部をバスバー部品から、一部をばね部品から形成される。バスバー部品は、特に導電性の高いバスバー材料、例えば銅または銅合金からなることがある。ばね部品は、特に弾性の高い材料、とりわけバスバー材料とは別の材料からなっていてよい。例えば、ばね性の硬い鋼材を使用することができる。
【0009】
接触アセンブリは、全体として、これら2つの部品、すなわちバスバー部品とばね部品のみから形成されていてもよい。
本発明の有利な一形態によれば、クランプ点が第1の壁に形成されていることが企図されている。その際、バスバー部品は、有利には、第1の壁の少なくとも一部を構成することができる。
【0010】
本発明の有利な一形態によれば、第1および第2の壁のうちの一方の壁が、全体にまたは少なくとも部分的にバスバー部品のセクションによって形成されており、第1および第2の壁のうちの他方の壁が、全体にまたは少なくとも部分的にばね部品のセクションによって形成されていることが企図されている。したがって、導体挿入チャネルの形成は、2つの部品、すなわちバスバー部品とばね部品とに分けられる。
【0011】
本発明の有利な一形態によれば、一部をバスバー部品から、一部をばね部品から形成される第3の壁が、導体案内方向でおよび/または導体挿入方向に直交して、ばね部品とバスバー部品との連続するセクションを有することが企図されている。1つまたは複数のさらなる壁が、一部をバスバー部品から、一部をばね部品から形成されている限り、壁はそれぞれ、導体案内方向でおよび/または導体挿入方向に直交して、ばね部品とバスバー部品との連続するセクションを有してもよい。このようにして、バスバー部品とばね部品とを特に好適に互いに組み付けることができ、追加の複雑な固定手段なしで、組付けによって互いに嵌合接続することができる。その際、導体挿入方向で、および/または導体挿入方向に直交して連続するばね部品とバスバー部品とのセクションは、実質的に滑らかな表面が得られるように、互いに面一に、すなわち同じ設置高さに配置することができる。バスバー部品とばね部品との材料厚さが実質的に同じである限り、とりわけ、導体挿入チャネルの外側にも内側にも、実質的に段差のない滑らかな表面を構成することが可能である。
【0012】
本発明の有利な一形態によれば、ばね部品は、導体挿入チャネルの少なくとも一部を形成するU字形の湾曲セクションを有することが企図されている。このようにして、導体挿入チャネルの重要な部分をばね部品によって構成することができる。さらに、そのようなU字形の湾曲セクションは、有利には、バスバー部品の同様にU字形の湾曲セクションに嵌合して結合することができる。したがって、本発明の有利な一形態では、バスバー部品が、導体挿入チャネルの少なくとも一部を形成するU字形の湾曲セクションを有してもよく、それにより、例えば、導体挿入チャネルへの導電体の挿入を、引っ掛かりなどによる支障なく保証することができる。
【0013】
ばね部品のU字形の湾曲セクションは、とりわけ導体挿入開口部まで延びることができる。その際、U字形の湾曲セクションの側方脚部は、第3および第4の壁の一部を形成することができ、U字形のセクションの側方脚部間の接続セクションは、第2の壁の一部を形成することができる。
【0014】
本発明の有利な一形態によれば、導体挿入チャネルが、第1の壁、第2の壁、および第3の壁によってU字形に囲まれているか、または、U字形を上で閉じ、第3の壁とは反対側にある第4の壁を追加的に有することが企図されている。したがって、最初に述べた変形形態では、導体挿入チャネルは、第4の壁がない側で開いた構成である。これは、とりわけ接触アセンブリが導体接続端子のハウジング内のコンタクトインサートとして適用される場合、ハウジング壁が、この場合開いた側に対して導体挿入チャネルを閉じることができるので、省スペースであり有利である。
【0015】
本発明の有利な一形態によれば、第4の壁の、一部がバスバー部品から、一部がばね部品から形成されていることが企図されている。これは、嵌合結合によって、さらにより簡単にかつより確実にバスバー部品をばね部品と接続することができるという利点を有する。その際、第4の壁は、導体挿入方向でおよび/または導体挿入方向に直交して、ばね部品とバスバー部品との連続するセクションを有してよい。
【0016】
したがって、互いに対向する第2の壁と第4の壁とが、導体挿入方向でおよび/または導体挿入方向と直交して、ばね部品とバスバー部品との連続するセクションを有するように企図することもできる。
【0017】
本発明の有利な一形態によれば、ばね部品が、嵌合および/または材料固定(換言すれば、接合)によってバスバー部品に取り付けられていることが企図されている。これは、製造技法の面で、バスバー部品へのばね部品の簡単かつ信頼性の高い結合を可能にする。例えば、嵌合結合の場合、バスバー部品には、対応する結合輪郭を、例えばパズルピースの形で配置することができ、ばね部品には、それに対して相補型に構成された結合輪郭が存在し得る。材料固定の場合、これは、例えば溶接、はんだ付け、またはかしめによって行うことができる。
【0018】
本発明の有利な一形態によれば、ばね部品が、導体挿入方向に対して傾けられたばね舌部として構成されている片側板ばねをクランプばねとして有し、ばね舌部が、バスバー部品の方向で角度をなして配置されており、自由端にクランプ縁部を有し、バスバー部品とクランプ縁部との間で導電体をクランプ固定するためにクランプ点が形成されていることが企図されている。これにより、接触アセンブリの比較的単純な構造を用いて、導電体を確実かつ簡単にクランプすることができる。とりわけ、反対方向に延びる2つのばね舌部によって対称的なクランプを行う必要はない。傾けられたばね舌部による片側クランプにより、導体をクランプ点でバスバー部品に確実にクランプ固定し、電気的に接触させることができる。
【0019】
本発明の有利な一形態によれば、ばね舌部は、ばね部品の材料から延出し、ばね部品の材料から離れるように曲げられた材料舌部として構成されていることが企図されている。これにより、接触アセンブリの構成要素の数が最小限に抑えられ、製造および組立てが簡略化される。
【0020】
本発明の有利な一形態によれば、ばね舌部が、ばね舌部を操作するための突出する操作タブを有することが企図されている。これは、単純で信頼性の高い機械的操作を可能にし、したがって、操作要素、例えば以下にさらに説明する操作レバーによるばね舌部の偏向を可能にする。操作タブは、例えば、ばね舌部と一体に形成することができる。操作タブは、第3の壁から離れる方向にばね舌部から突出することができる。
【0021】
本発明の有利な一形態によれば、接触アセンブリが電気プラグコネクタの一部として形成されており、接触アセンブリが、バスバー部品に形成された少なくとも1つの電気プラグコンタクトを、導体挿入開口部とは反対の側に有することが企図されている。このようにして、導電体の有利なばね式の端子接続技法を用いて、小型化されたプラグコネクタを実現することができる。とりわけ、ピッチがわずか2.5mmのそのような接触アセンブリを備えたプラグコネクタを実現することが可能である。
【0022】
本発明の有利な一形態によれば、接触アセンブリが、導体接続端子のコンタクトインサートとして構成されていることが企図されている。したがって、そのような導体接続端子のハウジング内に接触アセンブリを配置することができる。接触アセンブリは、とりわけ、はんだ接続コンタクトなし、とりわけSMD接続コンタクトなしで構成することができる。
【0023】
また、冒頭で述べた課題は、ハウジングと、ハウジング内に配置された前述したような接触アセンブリ、またはハウジング内に整列方向で並べて配置された、前述したような複数の接触アセンブリとを備える導体接続端子によって解決される。これによっても、前述した利点を実現することができる。ハウジングは絶縁材ハウジングとして構成することができる。
【0024】
本発明の有利な一形態によれば、導体接続端子が電気プラグコネクタとして構成されており、1つまたは複数の接触アセンブリがそれぞれ少なくとも1つのプラグコンタクトを有することが企図されている。このようにして、本発明による接触アセンブリによって、ばね式の端子接続技法を用いて、小型化されたプラグコネクタを提供することができる。
【0025】
本発明の有利な一形態によれば、1つまたは複数の接触アセンブリがそれぞれ、割り当てられた旋回可能な操作レバーを有し、操作レバーがそれぞれ、割り当てられた接触アセンブリのクランプ点を開くように構成されていることが企図されている。これは、ユーザが操作レバーを操作することで簡単にクランプ点を開くことができるという利点がある。導体接続端子に属さない追加の操作ツールは必要ない。操作レバーの代替として、操作押しボタンまたは操作スライドが存在してもよい。
【0026】
本発明の有利な一形態によれば、それぞれの旋回可能な操作レバーの手動操作によって、割り当てられた接触アセンブリのクランプばねのばね舌部またはそのクランプ縁部を、バスバー部品から離れるように移動させることができることが企図されている。したがって、そのような手動操作により、クランプ点を開くことができる。クランプ点の開状態では、大きな力を加えずに導電体をクランプ点に配置することができるか、または導体接続端子から取り外すことができる。
【0027】
本発明の有利な一形態によれば、操作レバーが、ばね舌部を操作するために、その第1または第2の長手方向側に配置された接線方向の側方操作面を有することが企図されている。これは、操作レバーも同様に良好に小型化することができ、これによって多数の接触アセンブリを備えた小型の導体接続端子の実現が可能になるという利点を有する。さらに、クランプばねのそのような接線方向操作により、操作レバーに必要な手動操作力を最小限に抑えることができる。
【0028】
本発明の意味において、不定詞「1つの(ein)」は、数値を意味するものではない。したがって、例えば1つの部品に言及するとき、これは「少なくとも1つの部品」の意味で解釈すべきである。角度が度で表される場合、これらは360度(360°)の円に関するものである。
【0029】
以下、図面を用いて例示的実施形態に基づいて本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】第1の実施形態での接触アセンブリの様々な斜視図である。
図2】第1の実施形態での接触アセンブリの様々な斜視図である。
図3】第2の実施形態での接触アセンブリを示す図である。
図4】第3の実施形態での接触アセンブリを示す図である。
図5】第4の実施形態での接触アセンブリを示す図である。
図6】第5の実施形態での接触アセンブリを示す図である。
図7】第6の実施形態での接触アセンブリを示す図である。
図8】第7の実施形態での接触アセンブリを示す図である。
図9図8による接触アセンブリと共に形成されたプラグ接続を示す図である。
図10】操作レバーが非操作状態である、図9によるプラグ接続を示す図である。
図11】操作レバーが操作状態である、図9によるプラグ接続を示す図である。
図12】電気プラグコネクタの形での導体接続端子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1および図2は、ばね式クランプを用いて導電体を接続するための接触アセンブリ9を示す。接触アセンブリ9は、バスバー材料からなるバスバー部品3と、ばね材料からなるばね部品4とを有する。ばね部品4は、片側板ばねの形態でのクランプばねを有し、このクランプばねは、ばね舌部43として構成されており、ばね部品4の材料から作られて湾曲している。導体挿入方向Lで導体挿入開口部11を通して導電体を接触アセンブリ9に挿入し、クランプ点10に案内することができ、クランプ点10で、ばね舌部43のばね力を用いて導電体をバスバー部品3に押し当てることができ、このようにして機械的に固定することができ、同時に電気的に接触させることができる。ばね舌部43は、導体挿入方向Lに対して傾けられており、バスバー部品3の方向に向いている。ばね舌部43は、その自由端にクランプ縁部44を有してもよい。
【0032】
ばね舌部43には、ばね舌部43から突出する操作タブ45がさらにあり、操作タブ45を利用して、操作要素、例えば以下にさらに記載する操作レバーを用いてばね舌部を操作することができる。操作タブ45は、ばね舌部43に対してわずかに傾けることができる。
【0033】
分かるように、バスバー部品3は、少なくとも部分的に、導体挿入方向Lに平行であるように角度を付けられたプロファイル(換言すれば、輪郭)部品として構成することができる。図示される例示的実施形態では、バスバー部品は、図面の視野では垂直なセクション30と、それに対して本質的に直角に配置された水平なセクション31とを有する。
【0034】
ばね部品4も、少なくとも部分的に、導体挿入方向Lに平行であるように角度を付けられたプロファイル部品として構成することができる。図示される例示的実施形態では、ばね部品4は、垂直セクション40と、それに対して本質的に直角に配置された水平セクション41とを有する。セクション31、41は、互いに重なり合って配置されている。
【0035】
接触アセンブリ9は、導体挿入開口部11に続く導体挿入チャネルを有し、導体挿入チャネルを通して、導体挿入開口部11に挿入された導電体がクランプ点10に案内される。導体挿入チャネルは、少なくとも第1の壁W1、第2の壁W2、および第3の壁W3によって形成されている。第1の壁W1は、第2の壁W2と本質的に平行に配置されている。第3の壁W3は、少なくとも第1の壁W1から第2の壁W2まで延びている。図示される例示的実施形態では、第1の壁W1は、バスバー部品のセクション30によって形成され、第2の壁W2は、ばね部品4のセクション40によって形成される。第3の壁W3は、一部をバスバー部品3から、一部をばね部品4から形成され、すなわち、バスバー部品3のセクション31と、セクション31に少なくとも部分的に重なるばね部品4のセクション41とによって形成される。セクション41は、導体挿入チャネルの長さにわたってのみ、すなわち傾いたばね舌部43が始まる位置まで、導体挿入方向Lに延びる。
【0036】
図3は、接触アセンブリ9の一実施形態を示しており、この接触アセンブリ9も、図1および図2に基づいてすでに説明した接触アセンブリと同様に、バスバー部品3およびばね部品4を備える。ここでも、第1の壁W1、第2の壁W2、および第3の壁W3を有する導体挿入チャネルが存在する。図1および図2の実施形態とは異なり、図3では、第3の壁W3は、バスバー部品3のセクション31のみによって形成される。この場合、ばね舌部43は、ばね部品4の材料から作られ、ばね部品4の材料によって全周を取り囲まれた窓状の領域から延出する。導体挿入方向Lで見てクランプ点10の後ろに、ばね部品4は端部セクション49を有し、端部セクション49は、バスバー部品3の端部側のU字形領域の脚部39と重なるように配置されている。端部セクション49を用いて、ばね部品4をバスバー部品3に固定することができる。
【0037】
図4は、図3の実施形態と同様に構成されている接触アセンブリ9の一実施形態を示し、図3とは異なり、ばね舌部43は、図1および図2の実施形態と同様に構成されており、すなわち、ばね部品4の窓状の開口部からではなく、片側で開いた凹部から延出している。ばね舌部43は、ここでも、ばね舌部43に配置されてそこから突出する操作タブ45を有する。
【0038】
図5の実施形態では、ばね舌部43は、図4の実施形態と同様に構成されている。導体挿入チャネルは、ここでも第1の壁W1、第2の壁W2、および第3の壁W3によって形成される。第1の壁W1は、バスバー部品3のセクション30によって形成され、第2の壁W2は、ばね部品4のセクション40によって形成される。第3の壁W3は、バスバー部品のセクション31と、追加的に、セクション31に隣接するばね部品4のセクション41とによって形成される。その際、セクション31、41は、少なくとも本質的に同じ高さレベルに配置することができ、すなわちセクション31は、実質的に段差なくセクション41に移行する。ばね材料とバスバー材料との材料厚さがいくらか異なる場合、例えば導体挿入チャネルの外側にわずかな段部が形成されていることがあり、内側では、移行部は、実質的に段部なしで作られ得る。セクション31、41により、第3の壁W3は、導体挿入方向Lと直交する方向、すなわち横方向で、ばね部品4とバスバー部品3との連続するセクションによって形成される。
【0039】
さらに、図5では、導体挿入方向Lにおいてセクション41の後ろで、かつクランプ点10よりも十分手前で、バスバー部品3のさらなるセクション38が配置されており、これも導体挿入チャネルまたは第3の壁W3の一部を構成していることが分かる。このようにして、第3の壁W3は、この領域で、ばね部品4とバスバー部品3との導体挿入方向Lで連続するセクション、すなわちセクション41とそれに続くセクション38とによって形成されている。
【0040】
接触アセンブリ9は、反対側、すなわち導体挿入開口部11とは反対側の端部では、導体挿入チャネルと同様に構成することができ、接触アセンブリ9は、導体挿入開口部11とは反対側の端部で、導体挿入チャネルに対して鏡像対称に構成することができる。
【0041】
図6は、導体挿入チャネルが4つの壁、すなわち第1の壁W1、第2の壁W2、第3の壁W3、および第4の壁W4によって形成される接触アセンブリ9の一実施形態を示す。その際、第1、第2、および第3の壁は、前述の実施形態と同様に、すなわち上が開いたU字形に互いに配置されている。図6の実施形態では、このU字形は、詳しくは第3の壁W3の反対側にあり、第3の壁W3に実質的に平行に配置されている第4の壁W4によって、上を閉じられている。これにより、全周にわたって閉じられた導体挿入チャネルが構成される。
【0042】
図6の実施形態では、バスバー部品3は、ここでもセクション30によって第1の壁W1を構成する。セクション30から、セクション30に対して実質的に直角に曲げられたバスバー部品3のセクション31、32が突出している。
【0043】
その際、ばね部品4は、U字形に湾曲したセクションを有し、このセクションによって、第2の壁W2と、第3の壁W3および第4の壁W4の一部とが形成される。U字形の側脚部、すなわちばね部品4のセクション41、42は、バスバー部品3との嵌合接続を形成するために、バスバー部品3に対してアンダーカット(換言すれば、切込みまたはくり抜き部)を有するそれぞれの凹部、例えばパズルピースの形の凹部を有する。同様に、バスバー部品3は、第3の壁W3および第4の壁W4の一部を構成するそのセクション31、32に、セクション41、42内の凹部への相補部片として構成されている同様にパズルピース形状のセクションを有する。パズルピース形状の領域により、バスバー部品3へのばね部品4の嵌合結合が実現される。さらに、第3の壁W3も第4の壁W4も、導体挿入方向で、および追加的に導体挿入方向に対して横方向で、ばね部品4とバスバー部品3との連続するセクションによって形成され、すなわち第3の壁W3の領域ではセクション31、41によって、および第4の壁W4の領域ではセクション32、42によって形成される。
【0044】
図7は、バスバー部品3とばね部品4との同様の嵌合結合によって構成されている接触アセンブリ9の一実施形態を示し、すなわち、ここでも第3の壁W3および第4の壁W4の領域内でパズルピース形状のセクションを有する。図6の実施形態とは異なり、図7の実施形態では、バスバー部品3は、セクション30、31、32によって形成されるU字形の湾曲領域を有する。図7の実施形態では、バスバー部品3のセクション31、32にパズルピース形状の凹部が構成されている。ばね部品4において、セクション40から折り曲げられたセクション41、42には、セクション31、32の凹部に係合する、相補部片として形成された輪郭が構成されている。パズルピース形状の領域によって、バスバー部品3へのばね部品4の嵌合結合が実現される。さらに、第3の壁W3も第4の壁W4も、導体挿入方向で、および追加的に導体挿入方向に対して横方向で、ばね部品4とバスバー部品3との連続するセクションによって形成され、すなわち第3の壁W3の領域ではセクション31、41によって、および第4の壁W4の領域ではセクション32、42によって形成される。
【0045】
図7はさらに、接触アセンブリ9の一実施形態を示しており、ここでは、バスバー部品3に、導体挿入方向Lでクランプ点10の後ろに、例えばバスバー部品3の材料からの一体成形によって電気プラグコンタクト7が形成されている。プラグコンタクト7は、例えば図示されているようにフォークコンタクトまたは他のソケットコンタクトとして構成されていてもよく、別の形で、例えばナイフコンタクトまたはピンコンタクトとして構成されていてもよい。これにより、接触アセンブリを電気プラグコネクタの一部として使用することができる。
【0046】
図7に基づいて前述した、電気プラグコンタクト7を備える実施形態は、図面に明示的に示されていなくても、接触アセンブリ9の他のすべての実施形態と組み合わせることができる。
【0047】
図8は、ここでも嵌合接続を用いてバスバー部品3がばね部品4と結合されている接触アセンブリ9の一実施形態を示し、図6および図7の実施形態と同様に、バスバー部品3は、第3および第4の壁W3、W4の領域内でばね部品4と互いに組み付けられている。図8の実施形態では、ばね部品4は、導体挿入チャネルの領域内で、導体挿入開口部11で始まるU字形の湾曲セクションを有する。さらに、バスバー部品3は、導体挿入方向Lで、ばね部品4のU字形領域の後ろにも同様にU字形領域を有する。その際、第1の壁W1は、バスバー部品3のセクション30によって形成され、第2の壁W2は、ばね部品4のセクション40によって形成される。第3の壁W3は、導体挿入方向で、および追加的に導体挿入方向に対して横方向で、ばね部品4とバスバー部品3との連続するセクション41、31によって形成され、第4の壁W4は、導体挿入方向で、および追加的に導体挿入方向に対して横方向で、ばね部品4とバスバー部品3との連続するセクション42、32によって形成される。バスバー部品3のセクション31、32には、アンダーカットを有する凹部がそれぞれ1つあり、ばね部品4のそれぞれのセクション41、42の導体挿入方向に突出する領域が凹部に係合する。
【0048】
図9は、図8と同様に構成されており、バスバー部品3に形成されたプラグコンタクト7を追加的に備える接触アセンブリ9を示す。さらに、図9による接触アセンブリは、バスバー部品に支持タブ33を備え、この支持タブ33は、セクション30の平面内に延びており、第3の壁W3とは反対側のセクション30の外縁部に配置されている。その際、支持タブ33は、導体挿入方向Lで導体挿入チャネルの後ろに配置され、有利には導体挿入方向Lでクランプ点10を越えて延びている。支持タブ33は、以下にさらにより詳細に説明する操作レバーに当接する働きをする。有利には、支持タブ33は、第3の壁W3とは反対側の外縁部で第4の壁W4に面する面取り34を有してもよい。
【0049】
図10は、旋回可能な操作レバー5が配置された、図9による接触アセンブリ9を示す。操作レバー5は手動操作セクション50を有し、手動操作セクション50で操作レバー5を手動で操作することができる。操作レバー5は、軸51を中心に旋回可能に取り付けられている。さらに、操作レバー5は、ばね舌部43を操作するために、その長手方向側部の一方に配置された接線方向の側方操作面52を有する。その際、図10は、操作レバー5の非操作状態における接触アセンブリ9と操作レバー5とからの配置を示す。操作レバー5の非操作状態ではクランプ点が閉じており、すなわち、ばね舌部43は、そこに導電体が挿入されていない場合にはバスバー部品3に当接するか、または導電体をバスバー部品3に押し当てる。さらに、操作レバー5が、接線方向の側方操作面52とは反対側の(図では見えない)当接側で、バスバー部品3の支持面33に当接していることも分かる。
【0050】
図11は、操作レバー5が操作位置にある図10による配置を示す。ここでは、操作レバーは、ある角度だけ旋回している。操作タブ45と協働する操作面52によって、ばね舌部43はここでは偏向されており、したがってバスバー部品3でのその当接面から離れるように移動されている。この状態ではクランプ点は開いている。ここでも、操作レバー5が、接線方向の側方操作面52とは反対側の(図では見えない)当接側で、バスバー部品3の支持面33に当接していることが分かる。したがって、操作レバー5に作用するばね舌部43の力は、支持面33によって吸収され、その結果、自立型の接触アセンブリを形成することができ、そこでは接触アセンブリを取り囲む絶縁材ハウジングに力が全く伝達されないか、またはわずかしか伝達されない。
【0051】
図12は、電気プラグコネクタの形態での導体接続端子1を示す。導体接続端子1はハウジング2を有し、ハウジング2内には、前述したような接触アセンブリ9が複数、整列方向Aで隣り合って配置されている。ハウジング2は、接触アセンブリ9ごとに導体挿入開口部20を有しており、導体挿入開口部20を通して、導電体を接触アセンブリ9の導体挿入開口部11および導体挿入チャネルに案内することができる。
【0052】
さらに、ハウジング2内に配置された接触アセンブリごとに、ばね舌部43を操作するために操作レバー5が存在することが分かる。導体挿入開口部20とは正反対の側に、ハウジング2は差込領域21を有し、差込領域21により、導体接続端子1またはそれと共に形成された電気プラグコネクタを、相手プラグコネクタに共に差し込むことができる。差込領域21内に、接触アセンブリ9のそれぞれのプラグコンタクト7が配置されている。
【符号の説明】
【0053】
1 導体接続端子
2 ハウジング
3 バスバー部品
4 ばね部品
5 操作レバー
7 プラグコンタクト
9 接触アセンブリ
10 クランプ点
11 接触アセンブリの導体挿入開口部
20 ハウジングの導体挿入開口部
21 差込領域
30 垂直セクション
31 水平セクション
32 セクション
33 支持タブ
34 面取り
38 セクション
39 脚部
40 垂直セクション
41 水平セクション
42 セクション
43 ばね舌部
44 クランプ縁部
45 操作タブ
49 端部セクション
51 軸
52 操作面
A 整列方向
L 導体挿入方向
W1 第1の壁
W2 第2の壁
W3 第3の壁
W4 第4の壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【外国語明細書】