(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139776
(43)【公開日】2024-10-09
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20241002BHJP
G06Q 10/02 20120101ALI20241002BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024051180
(22)【出願日】2024-03-27
(31)【優先権主張番号】P 2023049708
(32)【優先日】2023-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】518068637
【氏名又は名称】株式会社ダイレクトソーシング
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】福井 大貴
【テーマコード(参考)】
5L010
【Fターム(参考)】
5L010AA03
5L010AA08
(57)【要約】
【課題】企業側から面接に参加する面接者の人選及びスケジュールの調整と、面接を受ける求職者や転職希望者のスケジュールの調整とを同時進行で効率的に行う。
【解決手段】管理サーバ1のCPU11においては、生成部33が、面接の予約受付用のウェブページを生成し、求職者等により予約受付用のウェブページが閲覧されると、面接者選出部34が、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出し、送信制御部37が、選出された面接者の面接予約が可能な日時を含む面接候補日程を求職者等端末3に向けて送信し、指定受付部35が、面接候補日程に対する求職者等の面接希望日時の指定を受け付けて、予約登録部36が、受け付けられた面接希望日時を、選出された面接者及び求職者等の面接予約日時として面接管理カレンダーに登録する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
面接の予約受付用のウェブページを生成する生成手段と、
ユーザにより前記予約受付用のウェブページが閲覧されると、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出する面接者選出手段と、
選出された前記面接者の面接予約が可能な日時を含む面接候補日程を前記ユーザに送信する面接候補日程送信手段と、
前記面接候補日程に対する前記ユーザの面接希望日時の指定を受け付ける予約指定受付手段と、
前記予約指定受付手段により受け付けられた、前記ユーザの指定する前記面接希望日時を、選出された前記面接者及び前記ユーザの面接予約日時として面接管理カレンダーに登録する予約登録手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記面接者選出手段は、複数の前記面接者を含む少なくとも1つのグループにおいて、前記所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する前記面接者を予め設定された人数分だけ選出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記面接者選出手段は、複数の前記面接者を含むグループの複数の組み合わせにおいて、それぞれの前記グループで予め設定された人数分の前記面接者であって、前記所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する複数の前記面接者を選出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記面接者選出手段は、前記所定期間内で利用可能な会議室を予約する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記面接予約が可能な日時には、面接以外の予定のうち面接を優先することが予め指定された予定の日時が含まれる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記面接予約が可能な日時には、面接が行われる日時として予め指定された日時が含まれる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記面接候補日程送信手段は、前記面接候補日程と共に、前記ユーザが個人情報の取り扱いに同意するための文書を前記ユーザに送付する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記面接候補日程送信手段は、前記個人情報の取り扱いに同意するための文書として、前記ユーザが面接を希望する組織から提供された文書を送付する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記面接候補日程送信手段は、前記面接管理カレンダーに登録された前記面接予約日時を、前記ユーザの個人情報の共同利用先に送付する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
面接の予約受付用のウェブページ生成するステップと、
ユーザにより前記予約受付用のウェブページに対する所定の操作が行われると、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出するステップと、
選出された前記面接者の面接予約が可能な日時を含む面接候補日程を前記ユーザに送信するステップと、
前記面接候補日程に対する前記ユーザの面接希望日時の指定を受け付けるステップと、
受け付けられた前記ユーザの指定する前記面接希望日時を、選出された前記面接者及び前記ユーザの面接予約日時として面接管理カレンダーに登録するステップと、
を含む処理をコンピュータにより実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の面談相手との面談のスケジュール調整を行う装置に関する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
求人者である企業において、求職者や転職希望者との面接を実施する場合、企業側から面接に参加する面接者の人選及びスケジュールの調整と、面接を受ける求職者や転職希望者のスケジュールの調整とを同時進行で効率的に行うことが求められる。しかしながら、従来の技術でこれらの調整を同時進行で効率的に行うことはできなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、企業側から面接に参加する面接者の人選及びスケジュールの調整と、面接を受ける求職者や転職希望者のスケジュールの調整とを同時進行で効率的に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、面接の予約受付用のウェブページを生成する生成手段と、ユーザにより前記予約受付用のウェブページが閲覧されると、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出する面接者選出手段と、選出された前記面接者の面接予約が可能な日時を含む面接候補日程を前記ユーザに送信する面接候補日程送信手段と、前記面接候補日程に対する前記ユーザの面接希望日時の指定を受け付ける予約指定受付手段と、前記予約指定受付手段により受け付けられた、前記ユーザの指定する前記面接希望日時を、選出された前記面接者及び前記ユーザの面接予約日時として面接管理カレンダーに登録する予約登録手段と、を備える情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様の上記情報処理装置に対応するプログラムも、本発明の一態様の情報処理装置に対応するプログラムとして提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、企業側から面接に参加する面接者の人選及びスケジュールの調整と、面接を受ける求職者や転職希望者のスケジュールの調整とを同時進行で効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】管理サーバにおける機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】
図1の情報処理システムにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図5】求人者である企業の管理者が、面接の予約受付用のウェブページを作成する際に求人者端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【
図6】求人者である企業の管理者が、面接の予約受付用のウェブページを作成する際に求人者端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【
図7】求職者等が面接希望日時を指定する際に求職者等端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【
図8】求職者等が面接希望日時を指定する際に求職者等端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【
図9】(A)は、
図5のユーザインターフェースにて「OR設定」と表記されたボタンが押下された場合に求人者端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。(B)は、
図5のユーザインターフェースにて「OR・AND設定」と表記されたボタンが押下された場合に求人者端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【
図10】(A)は、予約範囲指定機能を有効にする設定を行う際に求人者端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。(B)は、予約範囲拡張機能を有効にする設定を行う際に求人者端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【
図11】個人情報同意文書の編集を行う際に求人者端末のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る情報処理装置及びプログラムの実施形態について、図面を用いて説明する。
<情報処理システム>
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの全体構成の一例を示す図である。
情報処理システムSは、人材を採用するために面接を実施する求人者である企業等の組織から面接に参加し得る者(以下、「面接者」ともいう)と、求人者からのアプローチに対して面接の予約を希望する求職者又は転職希望者(以下、「求職者等」ともいう)との面接の日程調整を支援するサービス(以下、「本サービス」ともいう)を提供する情報処理システムである。以下、本実施形態では、人材を採用するために面接を実施する求人者として企業を例として説明するが、人材を採用するために面接を実施する求人者が企業である必要はなく、面接を実施し得る何らかの組織でもよいし、個人であってもよい。
【0011】
図1に示すように、情報処理システムSは、管理サーバ1と、求人者端末2-1乃至2-n(nは1以上の整数値)と、求職者等端末3-1乃至3-m(mは1以上の整数値)と、仲介者端末4とがネットワークNを介して接続されることで構成される。ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、VPN(Vertual Private Network)等である。以下、求人者端末2-1乃至2-nの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめて「求人者端末2」と呼ぶ。また、求職者等端末3-1乃至3-mの各々を個別に説明する必要がない場合、これらをまとめて「求職者等端末3」と呼ぶ。
【0012】
(管理サーバ)
管理サーバ1は、情報処理システムSの全体を管理するサーバとしての情報処理装置である。管理サーバ1は、求人者端末2、求職者等端末3、仲介者端末4、及び外部から送信されてくる各種の情報を取得し、各種の処理を行う。また、管理サーバ1は、求人者端末2、求職者等端末3、仲介者端末4、及び外部に向けて各種の情報を送信する。
【0013】
例えば、管理サーバ1は、人材を採用するために面接を実施する求人者としての企業から提供された、その企業に関する情報(以下、「企業情報」ともいう)をデータベースに格納して管理する。企業情報には、企業の名称、ホームページのURL(Uniform Resource Locator)、代表メールアドレス、所在地、代表者名、ロゴ、業務内容等が含まれる。また、企業情報には、求人に関する情報や、所属する面接者に関する情報(以下、「面接者情報」ともいう)等が含まれる。面接者情報には、例えば、面接者の名前、所属、役職、スケジュール等の情報が含まれる。
【0014】
また、管理サーバ1は、本サービスを利用する求職者等から提供された、その求職者等に関する情報(以下、「求職者等情報」ともいう)を管理する。求職者等情報には、例えば、求職者等の名前、メールアドレス、年齢、性別、住所、職歴、学歴、資格等の情報が含まれる。
【0015】
また、管理サーバ1は、管理している企業情報に基づいて、面接の予約受付用のウェブページを企業ごとに生成する。管理サーバ1は、生成した予約受付用のウェブページに関する情報を、企業情報としてデータベースに格納して管理する。予約受付用のウェブページに関する情報には、予約受付用のウェブページのほか、予約受付用にアクセスするための情報が含まれる。予約受付用にアクセスするための情報とは、例えば、予約受付用のウェブページのURL等である。
【0016】
管理サーバ1は、求職者等が操作する求職者等端末3に向けて、生成した予約受付用のウェブページに関する情報を含むメッセージを送信する。その後、求職者等端末3からのアクセスによって予約受付用のウェブページに対する所定の操作が行われると、管理サーバ1は、複数の面接者の中から所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出する。「所定期間」は、例えば、面接を実施する企業により面接可能な期間として予め指定された期間等である。そして、管理サーバ1は、選出した面接者において面接予約が可能な日時を含む情報を、面接候補日程として求職者等端末3に送信する。
【0017】
ここで、「面接予約が可能な日時」とは、面接に参加できる日時として面接者ごとにスケジュール管理されている日時のことをいう。面接予約が可能な日時には、例えば、面接が行われる日時として予め指定されている日時、面接以外の予定ではあるが面接がある場合には面接を優先することが予め指定されている予定の日時等が含まれていてもよい。
【0018】
また、管理サーバ1は、求職者等端末3に向けて送信した面接候補日程に対する求職者等からの面接希望日時の指定を受け付ける。そして、管理サーバ1は、求職者等により指定された面接希望日時を、選出した面接者と求職者等との間で面接が行われる日時として所定のカレンダーに登録する。以下、面接が行われる日時として所定のカレンダーに登録された日時のことを「面接予約日時」と呼ぶ。管理サーバ1は、面接予約日時を求職者等端末3に送信する。
【0019】
ここで、管理サーバ1が面接予約日時を登録するカレンダーは特に限定されない。一般的に利用されているアプリケーションソフトウェアとして汎用性のあるカレンダーであってもよいし、本サービスのユーザに提供可能な専用のアプリケーションソフトウェアとしてのカレンダーであってもよい。以下、このようなカレンダーのことを「面接管理カレンダー」と呼ぶ。なお、面接予約日時を登録するカレンダーが、ユーザに提供された専用のアプリケーションソフトウェアとしてのカレンダーである場合には、そのカレンダーに面接予約日時が自動的に反映されるようにしてもよい。この場合、求職者等は面接予約日時を容易に把握できる。
【0020】
また、管理サーバ1は、複数の面接者をグループに分けて管理する。複数の面接者をグループ分けする手法は特に限定されない。例えば、管理サーバ1が、面接者情報に基づいて自動的にグループ分けを行ってもよいし、面接者により指定されたグループ分けのルールに従ってグループ分けを行ってもよい。
【0021】
また、管理サーバ1は、複数の面接者を含む少なくとも1つのグループにおいて、所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する面接者を予め設定された人数分だけ選出することができる。また、管理サーバ1は、複数の面接者を含むグループの複数の組み合わせにおいて、グループごとに予め設定された人数分の面接者であって、所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する複数の面接者を選出することができる。
【0022】
また、管理サーバ1は、所定期間内で利用可能な会議室を予約することができる。ここでいう「会議室」には、面接者と求職者等との対面による面接が行われる場所としての会議室と、面接者と求職者等とのオンラインによる面接を行う際に面接者が利用する場所としての会議室とが含まれる。また、「会議室」は、面接者が属する企業(人材を採用したい企業)が自ら管理する会議室であってもよいし、面接者が属する企業が別途契約することで利用可能になった、他者により管理される会議室であってもよい。
【0023】
また、管理サーバ1は、求職者等端末3に面接候補日程を送信する際、面接候補日程と共に、求職者等が個人情報の取り扱いに同意するための文書(以下、「個人情報同意文書」ともいう)を求職者等端末3に送信することができる。この場合、管理サーバ1は、求職者等が個人情報の取り扱いに同意したことを条件として、面接候補日程に対する求職者等からの面接希望日時の指定を受け付けることができる。個人情報同意文書は、情報処理システムS内で予め作成され管理されている定型的な文書であってもよいし、本サービスを利用する企業ごとに予め作成され提供された文書であってもよい。
【0024】
また、管理サーバ1は、求職者等が予約したことで面接管理カレンダーに登録された面接予約日時を含む面接の日程に関する情報(以下、「面接日程」ともいう)を、求職者等の個人情報の共同利用先として予め定められたユーザが操作する情報処理装置に向けて送信することができる。「求職者等の個人情報の共同利用先」としては、例えば、求職者等が面接に応募した企業や、求職者等が面接に応募した企業をその求職者等に紹介した人材紹介会社等が挙げられる。求職者等の個人情報の共同利用先に、求職者等が面接に応募した企業と、その企業を求職者等に紹介した人材紹介会社とが含まれる場合、管理サーバ1は、求職者等が面接に応募した企業の面接者が操作する求人者端末2と、その企業を求職者等に紹介した人材紹介会社の担当者が操作する仲介者端末4との各々に向けて面接日程を送信する。
【0025】
(求人者端末)
求人者端末2は、本サービスのユーザとしての企業の管理者(以下、単に「管理者」ともいう)や、その企業から面接に参加し得る面接者が操作する情報処理装置である。求人者端末2は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。求人者端末2には、情報処理システムSを利用可能にする専用のアプリケーションソフトウェアがインストールされていてもよい。
【0026】
求人者端末2は、管理サーバ1、求職者等端末3、仲介者端末4、及び外部から送信されてくる各種の情報や、管理者や面接者の操作により入力された情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、求人者端末2は、管理サーバ1、求職者等端末3、仲介者端末4、及び外部に向けて各種の情報を送信することを可能とする。
【0027】
例えば、求人者端末2は、面接者のスケジュール管理を行う。求人者端末2は、面接者のスケジュール管理として、面接者が面接に参加できる日時を管理する。具体的には、求人者端末2は、面接が行われる日時として予め指定されている日時、面接者が面接に参加できる日時として予め指定されている日時、面接以外の予定ではあるが面接がある場合には面接を優先することが予め指定されている予定の日時等を管理する。
【0028】
求人者端末2が面接者のスケジュールを管理する手法は特に限定されない。例えば、一般的に利用されているアプリケーションソフトウェアとして汎用性のあるカレンダーを用いて面接者のスケジュールを管理する手法であってもよいし、本サービスのユーザに提供可能な専用のアプリケーションソフトウェアとしてのカレンダーであってもよい。
【0029】
また、求人者端末2は、管理サーバ1から送信されてきた面接候補日程を取得してディスプレイ等に表示する。また、求人者端末2は、求職者等が面接希望日時を指定するための操作を受け付けて、管理サーバ1に向けて面接希望日時を送信する。また、求人者端末2は、管理サーバ1から送信されてきた面接予約日を取得してディスプレイ等に表示する。
【0030】
(求職者等端末)
求職者等端末3は、本サービスのユーザとして面接の予約を希望する求職者等が操作する情報処理装置である。求職者等端末3は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。求職者等端末3には、情報処理システムSを利用可能にする専用のアプリケーションソフトウェアがインストールされていてもよい。
【0031】
求職者等端末3は、管理サーバ1、求人者端末2、仲介者端末4、及び外部から送信されてくる各種の情報や、求職者等の操作により入力された情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、求職者等端末3は、管理サーバ1、求人者端末2、仲介者端末4、及び外部に向けて各種の情報を送信することを可能とする。
【0032】
例えば、求職者等端末3は、管理サーバ1から送信されてきた、予約受付用のウェブページに関する情報を含むメッセージを取得してディスプレイ等に表示する。そして、求職者等端末3は、求職者等の操作に基づいて、予約受付用のウェブページにアクセスする。その後、求職者等端末3は、管理サーバ1から送信されてきた面接候補日程を取得してディスプレイ等に表示する。
【0033】
また、求職者等端末3は、求職者等のスケジュール管理を行う。求職者等端末3が求職者等のスケジュールを管理する手法は特に限定されない。例えば、一般的に利用されているアプリケーションソフトウェアとして汎用性のあるカレンダーを用いて求職者等のスケジュールを管理する手法であってもよいし、本サービスのユーザに提供可能な専用のアプリケーションソフトウェアとしてのカレンダーであってもよい。また、求職者等端末3は、求職者等の操作に基づき指定された面接希望日時を、管理サーバ1に向けて送信する。その後、求職者等端末3は、管理サーバ1から送信されてきた面接予約日を取得してディスプレイ等に表示する。
【0034】
(仲介者端末)
仲介者端末4は、本サービスのユーザとして、人材を採用したい企業と求職者又は転職希望者との仲介を業として行う人材紹介会社の担当者が操作する情報処理装置である。仲介者端末4は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。仲介者端末4には、情報処理システムSを利用可能にする専用のアプリケーションソフトウェアがインストールされていてもよい。
【0035】
仲介者端末4は、人材紹介会社の担当者の操作に基づいて、管理サーバ1、求人者端末2、求職者等端末3、及び外部から送信されてくる各種の情報や、人材紹介会社の担当者の操作により入力された情報等に基づいて、各種の処理を行うことを可能とする。また、仲介者端末4は、管理サーバ1、求人者端末2、求職者等端末3、及び外部に向けて各種の情報を送信することを可能とする。例えば、仲介者端末4は、管理サーバ1から送信されてきた面接日程を取得してディスプレイ等に表示する。
【0036】
即ち、求職者等が人材紹介会社から紹介された企業の面接者との面接を受ける場合には、人材紹介会社に求職者等が予約した面接に関する情報としての面接日程が仲介者端末4に向けて自動的にメール送信される。本サービスの利用者は、主に求人者である企業となるが、求職者等は人材紹介会社を介して面接の予約をしてくる場合が多い。面接に関しては企業と求職者等との間のやり取りがメインになるが、人材紹介会社としては、面接に関する情報としての面接日程を把握しておきたい場合がある。
【0037】
そこで、例えば、企業から送信されるメールの宛先に人材紹介会社のメールアドレスを入れておけば、求職者等が予約した面接に関する情報が自動的に人材紹介会社にメール送信される。また、企業から送信されるメールの宛先にその企業の代表メールアドレスを入れておけば、面接の予約が確定すると、その情報が企業の代表メールアドレスに届く。メール送付先は、求職者等の個人情報の共同利用先として捉えることができる。そして、求職者等の個人情報の共同利用先の具体例が人材紹介会社や企業の代表メールアドレスになる。
【0038】
これにより、企業から人材紹介会社へ面接日程を連絡する手間を省くことができるので、業務の効率化を図ることができる。また、企業から人材紹介会社への面接日程の連絡し忘れを抑制できる。また、人材紹介会社は、求職者等の面接日程を容易に把握できるので、求職者等のフォローをより確実に行うことができる。また、企業の代表メールアドレスに向けて面接日程が送信されることにより、代表メールアドレスに登録されている管理者や面接者は、面接日程を企業内で共有できる。
【0039】
情報処理システムSを構成する管理サーバ1、求人者端末2、求職者等端末3、及び仲介者端末4の各々による上述の処理は一例であり、情報処理システムS全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部又は全部を情報処理システムS内で分担してもよいし協働してもよい。
【0040】
例えば、管理サーバ1の機能の一部又は全部を、情報処理システムS内の他の情報処理装置等の機能としてもよいし、情報処理システムS内の他の情報処理装置等の機能の一部又は全部を、管理サーバ1の機能としてもよい。さらに、管理サーバ1の機能の一部又は全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲してもよい。これにより、情報処理システムS全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0041】
<ハードウェア構成>
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係る管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0042】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。CPU11、ROM12、及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。
【0043】
入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、及びドライブ20が接続されている。出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種の情報を画像や音声として出力する。入力部17は、キーボード、マウス、タッチパネル等で構成され、各種情報の入力を受け付ける。記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置との間で通信を行う。
【0044】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0045】
(求人者端末、求職者等端末、及び仲介者端末のハードウェア構成)
また、図示はしないが、求人者端末2、求職者等端末3、及び仲介者端末4は、
図2に示すハードウェア構成に対応するハードウェア構成を有する。即ち、求人者端末2、求職者等端末3、及び仲介者端末4は、
図2の管理サーバ1のCPU11、ROM12、RAM13、バス14、入出力インターフェース15、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、ドライブ20、及びリムーバブルメディア21の各々に対応するCPU、ROM、RAM、バス、入出力インターフェース、出力部、入力部、記憶部、通信部、ドライブ、及びリムーバブルメディアの各々を有する。
【0046】
<機能構成>
図3は、管理サーバ1における機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
管理サーバ1のCPU11においては、動作する際に、各種の情報を管理する管理部31と、各種の情報を取得する取得部32と、面接の予約受付用のウェブページを生成する生成手段として機能する生成部33と、面接者を選出する面接者選出手段として機能する面接者選出部34とが機能する。また、CPU11においては、動作する際に、面接希望日時の指定を受け付ける予約指定受付手段として機能する指定受付部35と、面接予約日時をカレンダーに登録する予約登録手段として機能する予約登録部36と、メッセージを送信する手段及び面接候補日程送信手段として機能する送信制御部37とが機能する。
【0047】
また、管理サーバ1の記憶部18においては、面接者情報を含む企業情報が格納されている企業DB41、求職者等情報が格納されている求職者等DB42等が設けられている。
【0048】
管理部31は、各種の情報を管理する。例えば、管理部31は、面接者情報を含む企業情報を記憶部18の企業DB41に格納して管理する。具体的には、例えば、管理部31は、面接者により指定されたグループ分けのルール、又は企業情報に基づいて、面接を実施する企業に所属する複数の面接者をグループに分けて管理する。管理部31が、面接者情報に基づきグループ分けを行って管理する場合には、例えば、面接者情報のうち所属や役職に基づいて、役職が取締役である面接者のグループ、所属が人事を担当する部署に所属する面接者のグループといったようにグループ分けを行って管理してもよい。また、管理部31は、求職者等情報を記憶部18の求職者等DB42に格納して管理する。
【0049】
取得部32は、各種の情報を取得する。例えば、取得部32は、求人者端末2、求職者等端末3、仲介者端末4、及び外部から送信されてきた各種の情報を取得する。具体的には、例えば、取得部32は、求人者端末2から送信されてきた、面接者情報を含む企業情報を取得する。また、例えば、取得部32は、求職者等端末3から送信されてきた求職者等情報を取得する。また、例えば、取得部32は、求職者等端末3から送信されてきた、面接希望日時の指定に関する情報を取得する。
【0050】
生成部33は、面接の予約受付用のウェブページを生成する。具体的には、生成部33は、管理部31により企業ごとに管理されている企業情報に基づいて、面接の予約受付用のウェブページを企業ごとに生成する。
【0051】
面接者選出部34は、面接を実施する企業に所属する複数の面接者の中から、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出する。具体的には、面接者選出部34は、求職者等端末3からのアクセスによって予約受付用のウェブページに対する所定の操作が行われると、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出する。ここで、「所定の操作」は特に限定されない。例えば、予約受付用のウェブページを閲覧する操作であってもよいし、予約受付用のウェブページの閲覧後に行われる、面接の予約を希望するための操作であってもよい。
【0052】
面接者選出部34は、複数の面接者を含む少なくとも1つのグループにおいて、所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する面接者を予め設定された人数分だけ選出することができる。
【0053】
ここで、所定期間内において面接予約が可能な面接者が、面接時に必要な人数よりも多い場合がある。このような場合、面接者選出部34は、例えば、乱数に基づいて面談者をランダムに選出してもよい。これにより、面接に参加する面接者の偏りを減らすことができる。
【0054】
また、例えば、面接者選出部34は、面接者ごとに予め設定された選出されやすさの度合(以下、「優先度」ともいう)に基づいて、面接者を選出してもよい。この場合、例えば、優先度を示す番号を面接者に付し、その番号の順番に従って面接者を選出してもよい。具体的には、5人の面接者に対し、優先度の高い順に1乃至5の番号を予め付しておき、その順番で選出されるようにしてもよい。優先度を示す番号は定期的(例えば、面接1回ごと)に変更されるようにしてもよい。
【0055】
また、例えば、面接者選出部34は、ランダムに面接者を選出する手法と、面接者ごとに設定される優先度に基づいて面接者を選出する手法とを組み合わせた手法を用いて面接者を選出してもよい。即ち、面接者選出部34は、ランダムに選出された回数(又は面接に参加した回数)を面接者ごとに記録しておき、その回数に応じた優先度を面接者ごとに設定し、その優先度に基づいて面接者を選出してもよい。この場合、面接者選出部34は、例えば、一定期間内に選出した回数(又は面接に参加した回数)が予め定められた上限値を超える面接者の優先度を低く設定し、一定期間内に選出した回数(又は面接に参加した回数)が予め定められた下限値に満たない面接者の優先度を高く設定してもよい。これにより、選出される面接者の偏りを低減化できる。
【0056】
また、例えば、面接者選出部34は、複数の面接者を含むグループの複数の組み合わせにおいて、グループごとに予め設定された人数分の面接者であって、所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する複数の面接者を選出することができる。この場合、例えば、役職が取締役である3人の面接者からなる第1グループと、総務人事課に所属する2人の面接者からなる第2グループとを設定し、さらに、第1グループと第2グループとの各々からそれぞれ1人の面接者が選出されるように設定することもできる。これにより、グループを跨いだ日程調整が自動的に行われるので、面接の日程調整に要する時間を短縮できる。
【0057】
また、例えば、面接者選出部34は、求人者である企業の管理者により面接者ごとに指定された優先度に基づいて、面接に参加する面接者を選出してもよい。企業の管理者が面接者の優先度を指定できるようにすることで、例えば、自動的に選出された面接者に関する細かな調整を行うことが可能となる。
【0058】
また、例えば、面接者選出部34は、所定期間内で利用可能な会議室を予約する。即ち、面接者選出部34は、会議室の空き状況も考慮して面接者を選定する。例えば、面接者選出部34は、会議室ごとに面接管理カレンダーの登録を行う。これにより、面接者のスケジュールと、会議室の予約状況とが面接管理カレンダーにて対応付けられる。面接管理カレンダーに登録される会議室は、特定の会議室であってよいし、個別に指定された会議室であってよい。また、企業にて利用可能なすべての会議室が面接管理カレンダーに登録されてもよい。
【0059】
面接者選出部34は、求職者等端末3からのアクセスによって予約受付用のウェブページに対する所定の操作が行われると、会議室の空き状況を読み取る。そして、面接管理カレンダーに面接の予約が登録されると、登録された会議室のいずれかに空きがあれば予約される。これに対して、登録された会議室に空きがなければ面接の予約がキャンセルされる。即ち、面接に参加する面接者のスケジュールと、会議室の空き状況との両方が満たされることで面接の予約が可能となる。即ち。面接者のスケジュールと、会議室の空き状況とが同様に扱われる。これにより、会議室を予約する手間が省けるので、日程調整の時間をより短縮できる。
【0060】
指定受付部35は、求職者等端末3に向けて送信された面接候補日程に対する求職者等からの面接希望日時の指定を受け付ける。具体的には、指定受付部35は、取得部32により取得された、面接希望日時の指定に関する情報に基づいて、求職者等からの面接希望日時の指定を受け付ける。
【0061】
予約登録部36は、求職者等により指定された面接希望日時を、面接予約日時として面接管理カレンダーに登録する。
【0062】
送信制御部37は、求人者端末2、求職者等端末3、仲介者端末4、及び外部に向けて、通信部19を介して各種の情報を送信する制御を実行する。例えば、送信制御部37は、求職者等端末3に向けて、生成部33により生成された予約受付用のウェブページに関する情報を含むメッセージを送信する。予約受付用のウェブページに関する情報には、予約受付用にアクセスするための情報が含まれる。また、例えば、送信制御部37は、面接候補日程を求職者等端末3に向けて送信する制御を実行する。また、例えば、送信制御部37は、面接予約日時を求職者等端末3に向けて送信する制御を実行する。
【0063】
なお、本実施形態では、送信制御部37が電子メールにより各種の情報を含むメッセージを送信する例について説明するが、これに限定されない。送信制御部37によるメッセージの送信には、例えば、slack(登録商標)等の手段を用いてもよい。また、求職者等が求人者端末2に直接アクセスすることにより、面接の予約受付用のウェブページを閲覧する形態としてもよい。その場合、管理サーバ1の送信制御部37から求職者等端末3にメッセージを送信する処理を省略することができる。
【0064】
<処理の流れ>
図4は、
図1の情報処理システムSにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
求人者端末2は、管理サーバ1に向けて、面接者情報を含む企業情報を送信する(ステップS21)。管理サーバ1は、求人者端末2から送信されてきた企業情報を取得する(ステップS11)。
【0065】
求職者等端末3は、求職者の操作により、管理サーバ1に向けて求職者等情報を送信する(ステップS31)。管理サーバ1は、求職者等端末3から送信されてきた求職者等情報を取得する(ステップS12)。
【0066】
管理サーバ1は、企業情報に基づいて、面接の予約受付用のウェブページを企業ごとに生成する(ステップS13)。管理サーバ1は、求職者等が操作する求職者等端末3に向けて、生成した予約受付用のウェブページに関する情報を含むメッセージを送信する(ステップS14)。求職者等端末3は、管理サーバ1から送信されてきた、予約受付用のウェブページに関する情報を含むメッセージを取得する(ステップS32)。
【0067】
求職者等端末3は、求職者の操作により、予約受付用のウェブページにアクセスして、ディスプレイ等に表示する(ステップS33)。管理サーバ1は、複数の面接者の中から所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出する(ステップS15)。そして、管理サーバ1は、求職者等端末3に向けて面接候補日程を送信する(ステップS16)。求職者等端末3は、面接候補日程の情報を管理サーバ1から受信すると、面接候補日程をディスプレイ等に表示する。
【0068】
求職者等端末3は、求職者により面接希望日時が指定されると、管理サーバ1に向けて、面接希望日時の指定に関する情報を送信する(ステップS34)。管理サーバ1は、求職者等端末3から送信されてきた、面接希望日時の指定に関する情報に基づいて、面接希望日時の指定を受け付ける(ステップS17)。そして、管理サーバ1は、求職者等により指定された面接希望日時を、面接予約日時として面接管理カレンダーに登録し(ステップS18)、登録した面接予約日時を求職者等端末3及び仲介者端末4に向けて送信する(ステップS19)。求人者端末2は、面接管理カレンダーに登録された面接予約日時を表示する(ステップS22)。求職者等端末3は、送信されてきた面接予約日時を取得して表示する(ステップS35)。仲介者端末4は、送信されてきた面接予約日時を取得して表示する(ステップS41)。
【0069】
<具体例>
図5及び
図6は、求人者である企業の管理者が、面接の予約受付用のウェブページを作成する際に求人者端末2のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図5には、求人者である企業の管理者が面接の種類を選択する際に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。
図5に示すユーザインターフェースは、「面接の種類を選択してください」という文言と、ボタンB1乃至B5とを含むように構成されている。
【0070】
ボタンB1は、「1対1」と表記されたボタンである。ボタンB2は、「1対複数」と表記されたボタンである。ボタンB3は、「OR設定」と表記されたボタンである。ボタンB4は、「OR・AND設定」と表記されたボタンである。ボタンB5は、「次へ」と表記されたボタンである。
【0071】
求人者である企業の管理者は、日程調整を行う面接の種類が、求職者等と面接者とが1対1で行うものである場合には、「1対1」と表記されたボタンB1を押下し、求職者等と面接者とが1対複数で行うものである場合には、「1対複数」と表記されたボタンB1を押下する。また、求人者である企業の管理者は、拡張機能である「OR設定」を行う場合には、「OR設定」と表記されたボタンB3を押下し、同じく拡張機能である「OR・AND設定」を行う場合には、「OR・AND設定」と表記されたボタンB4を押下する。
【0072】
「OR設定」とは、予め設定されたグループを構成する複数の面接者のうち、所定期間内で面接可能な共通の日時を有する面接者が予め設定された人数分だけ選出されるように設定できる機能である。「OR設定」によれば、例えば、5人の面接者からなるグループを設定し、さらにそのグループから2人の面接者が選出されるように設定できる。この場合、グループを構成する5人の面接者のうち、所定期間内で面接可能な共通の日時を有する2人の面接者が自動的に選出される。これにより、5人の面接者のうち面接に参加可能な2人の面接者を選出するだけで面接を実施できるので、より柔軟な日程調整が可能となる。
【0073】
「OR・AND設定」とは、複数の面接者を含むグループの複数の組み合わせにおいて、それぞれのグループで予め設定された人数分の面接者が予め設定された人数分だけ選出されるように設定できる機能である。「OR・AND設定」によれば、例えば、3人の面接者からなる第1グループと、2人の面接者からなる第2グループとを設定し、さらに、第1グループと第2グループとの各々からそれぞれ1人の面接者が選出されるように設定できる。この場合、第1グループを構成する3人の面接者と、第2グループを構成する2人の面接者とのうち、所定期間内で面接可能な共通の日時を有する面接者が、第1グループと第2グループとの各々からそれぞれ1人ずつ自動的に選出される。これにより、グループを跨いだ日程調整が自動的に行われるので、面接の日程調整に要する時間を短縮できる。
【0074】
求人者である企業の管理者は、ボタンB1乃至B4のうちいずれかを押下することで面接の種類を選択し、「次へ」と表記されたボタンB5を押下する。なお、
図5の例では、ボタンB1が押下されているため、求職者等と面接者とが1対1で行う面接が選択されている。ボタンB5が押下されると、
図6(A)に示すユーザインターフェースに画面が遷移する。
【0075】
図6(A)乃至(C)には、面接の設定を行う際に求人者端末2に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。
図6(A)には、面接の基本設定を行う際に求人者端末2に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。
図6(A)に示すユーザインターフェースは、面接管理カレンダーに登録する情報を入力ための入力欄R1乃至R4と、「戻る」と表記されたボタンB6と、「次へ」と表記されたボタンB7とを含むように構成されている。
【0076】
このうち、入力欄R1は、面接のタイトルを入力するための入力欄である。入力欄R2は、面接時間を入力するための入力欄である。入力欄R3は、オンライン面接を行う場合に利用するアプリケーションソフトウェアを選択して入力するための入力欄である。入力欄R4は、面接を受ける求職者等に伝えたい情報を入力するための入力欄である。ボタンB6は、上述の
図5に示すユーザインターフェースを再表示させるときに押下するボタンである。ボタンB7は、基本設定を完了させたときに押下するボタンである。
【0077】
図6(B)には、求人者である企業の管理者が面接に招待する面接者を設定する際に求人者端末2に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。
図6(B)に示すユーザインターフェースは、面接に参加する面接者を指定するための入力欄R5及びR6と、「戻る」と表記されたボタンB8と、「次へ」と表記されたボタンB9とを含むように構成されている。このうち、入力欄R5は、面接の主催者を指定するための入力欄である。入力欄R6は、面接に参加する面接者を指定するための入力欄である。
【0078】
入力欄R6について、
図6(B)では3人の面接者M1乃至M3のうち面接者M1のみを選択可能とする。これは、上述の
図5のユーザインターフェースでボタンB1が押下されている(求職者等と面接者とが1対1で面接を行うことが選択されている)ためである。ここで、例えば、入力欄R6にて複数の面接者を選択できるようにしてもよい。その結果、例えば、面接者M1乃至M3のうち面接者M1及びM2が選択された場合には、求職者等と面接者とが1対複数で行う面接に自動的に変更される。即ち、
図5のユーザインターフェースにてボタンB2が押下された状態に変更される。ボタンB8は、上述の
図6(A)に示すユーザインターフェースを再表示させるときに押下するボタンである。ボタンB9は、面接に招待する面接者の設定を完了させたときに押下するボタンである。
【0079】
図6(C)には、面接候補日程を設定する際に求人者端末2に表示されるユーザインターフェースの具体例が示されている。
図6(C)に示すユーザインターフェースは、面接候補日程を指定するための入力欄R7乃至R9と、「戻る」と表記されたボタンB10と、「次へ」と表記されたボタンB11と、「詳細な設定」と表記されたボタンB12とを含むように構成されている。
【0080】
このうち、入力欄R7は、面接候補日程のうち予約可能な曜日を指定するための入力欄である。入力欄R8は、面接候補日程のうち予約可能な時間帯を指定するための入力欄である。入力欄R9は、面接候補日程のうち予約可能な日数を指定するための入力欄である。ボタンB10は、上述の
図6(B)に示すユーザインターフェースを再表示させるときに押下するボタンである。ボタンB11は、面接候補日程の設定を完了させたときに押下するボタンである。ボタンB12は、詳細な設定を行うときに押下するボタンである。なお、ボタンB12を押下する場合の具体例については、
図10(A)を参照して後述する。
【0081】
図7及び
図8は、求職者等が面接希望日時を指定する際に求職者等端末3のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
図7(A)には、求職者等が面接を希望する企業の名称(〇〇〇株式会社)と、面接のタイトル(〇〇〇採用面接)と、面接時間(60分)と、オンライン面接を行う場合に利用するアプリケーションソフトウェアの名称(〇〇〇Meeting)と、面接を受ける求職者等に伝えたい情報(例えば、「ご自由な服装でお越しください。」というメッセージ)と、面接候補日程のうち予約可能な日にち(20XX年11月2日、6日乃至10日、13日、14日)とを含むユーザインターフェースが示されている。なお、
図7(A)の例では、面接希望日時のうち予約を希望する日にちとして、求職者により「20XX年11月2日」が選択された状態が示されている。
【0082】
図7(B)には、面接候補日程のうち予約可能な時間帯(09:00、09:30-10:30、10:00-11:00、12:00-13:00、12:30-13:30、13:00-14:00、・・・)を含むユーザインターフェースが示されている。なお、
図7(B)の例では、面接希望日時のうち予約を希望する時間帯として「09:00」が選択された状態が示されている。この状態で、求職者により「決定」と表記されたボタンB21が押下されると、
図8(A)に示すユーザインターフェースに画面が遷移する。
【0083】
図8(A)に示すユーザインターフェースは、求職者等情報を入力するための入力欄R21乃至R23と、「予約する」と表記されたボタンB22とを含むように構成されている。このうち、入力欄R21は、求職者等情報のうち求職者等の名前(〇〇 〇〇)を入力するための入力欄である。入力欄R22は、求職者等情報のうち求職者等のメールアドレス(〇〇@〇〇.com)を入力するための入力欄である。入力欄R23は、求職者等情報のうち求人者である企業の管理者への連絡事項(例えば、「当日はよろしくお願いいたします。」というメッセージ)を入力するための入力欄である。入力欄R21乃至R23に必要事項が入力された状態で、「予約」と表記されたボタンB22が押下されると、
図8(B)に示すユーザインターフェースに画面が遷移する。
【0084】
図8(B)に示すユーザインターフェースは、面接の予約が完了した旨を求職者等情報に知らせるためのメッセージと、面接の予約を各種のカレンダーに登録するためのボタンB24及びB25とを含むように構成されている。
図8(B)の例において、ボタンB24が押下されると、本サービスのユーザに提供可能な専用のアプリケーションソフトウェアとしてのカレンダー(〇〇カレンダー)に面接の予約が登録される。これに対して、ボタンB25が押下されると、一般的に利用されているアプリケーションソフトウェアとして汎用性のあるXXカレンダーに面接の予約が登録される。
【0085】
図9(A)は、
図5のユーザインターフェースにて「OR設定」と表記されたボタンB3が押下された場合に求人者端末2のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
上述の
図5のユーザインターフェースにて「OR設定」と表記されたボタンB3が押下されると、上述の
図6(A)に示すユーザインターフェースが求人者端末2に表示される。そして、必要事項が入力されて「次へ」と表記されたボタンB5(
図6(A)参照)が押下されると、
図9(A)に示すユーザインターフェースに画面が遷移する。
【0086】
図9(A)に示すユーザインターフェースは、上述の
図6(B)に示すユーザインターフェースと同様に、面接の主催者を指定するための入力欄R31と、面接に参加する面接者を指定するための入力欄R32と、「戻る」と表記されたボタンB31と、「次へ」と表記されたボタンB32とを含むように構成されている。また、
図9(A)に示すユーザインターフェースは、
図6(B)に示すユーザインターフェースと異なり、面接に参加する面接者の人数を指定するための入力欄R33をさらに含む。
【0087】
図9(A)の例では、入力欄R32において、3人の面接者M1乃至M3のうち2人の面接者M1及びM2が選択されている。また、入力欄R33において、選出する面接者の人数「1」人が指定されている。この場合、選択された2人の面接者M1及びM2のうち1人の面接者が自動的に選出される。
【0088】
図9(B)は、
図5のユーザインターフェースにて「OR・AND設定」と表記されたボタンB4が押下された場合に求人者端末2のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
上述の
図5のユーザインターフェースにて「OR・AND設定」と表記されたボタンB4が押下されると、上述の
図6(A)に示すユーザインターフェースが求人者端末2に表示される。そして、必要事項が入力されて「次へ」と表記されたボタンB5(
図6(A)参照)が押下されると、
図9(B)に示すユーザインターフェースに画面が遷移する。
【0089】
図9(B)に示すユーザインターフェースは、上述の
図6(B)に示すユーザインターフェースと同様に、面接の主催者を指定するための入力欄R41と、「戻る」と表記されたボタンB41と、「次へ」と表記されたボタンB42とを含むように構成されている。また、また、
図9(A)に示すユーザインターフェースは、
図6(B)に示すユーザインターフェースと異なり、3つのグループG1乃至G3の各々について、面接に参加する面接者の人数をそれぞれ指定するための入力欄R42乃至44と、面接に参加する面接者をそれぞれ指定するための入力欄R45乃至47とを含む。
【0090】
図9(B)の例では、例えば、グループG1(グループ1)では、入力欄R42において、選出する面接者の人数「1」人が指定され、入力欄R45において、面接者M11が指定されている。また、グループG2(グループ2)では、入力欄R43において、選出する面接者の人数「2」人が指定され、入力欄R46において、面接者M21及びM22が指定されている。また、グループG3(グループ3)では、入力欄R44において、選出する面接者の人数「3」人が指定され、入力欄R47において、面接者M31乃至M33が指定されている。
【0091】
なお、
図9(B)の例では、グループG1乃至G3の各々について、求人者端末2を操作する管理者が面接者を個別に指定しているが、入力欄R42乃至R44においてそれぞれ指定された人数の面接者が自動的に選出されるようにすることもできる。
【0092】
図10(A)は、予約範囲指定機能を有効にする設定を行う際に求人者端末2のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
上述の
図6(C)のユーザインターフェースにて「詳細な設定」と表記されたボタンB12が押下されると、
図10(A)に示すユーザインターフェースに画面が遷移する。
図10(A)に示すユーザインターフェースは、面接に参加する面接者の情報を、その面接を予約した求職者等に公開するかどうかを設定するための選択ボタンB51と、面接管理カレンダーに登録された情報を、その面接を予約した求職者等に公開するかどうかを設定するための選択ボタンB52と、予約範囲指定機能を有効にするかどうかを設定するための選択ボタンB53とを含む。
【0093】
予約範囲指定機能とは、面接予約が可能な日時を予め指定する機能のことをいう。予約範囲指定機能を「有効」にすると、面接予約が可能な日時として面接管理カレンダーに予め登録された日時のみ面接予約が可能となる。例えば、面接予約が可能な日時として、毎週金曜日の15:00から16:00の時間帯を面接管理カレンダーに予め登録すると、毎週金曜日の15:00から16:00の時間帯以外の時間帯で面接予約することができなくなる。これに対して、予約範囲指定機能を「有効にしない」にすると、面接に参加する面接者の空き日程を考慮した面接候補日程が求職者等端末3に向けて送信される。
【0094】
なお、管理カレンダーに面接予約が可能な日時を予め登録する手法は特に限定されない。例えば、面接管理カレンダーに登録されている予定のタイトルに、予め定められた文言が含まれる場合にのみ面接の予約ができるようにしてもよい。具体的には、例えば、「予め定められた文言」として「面接受付枠」という文言が予め定められていたとする。この場合、面接管理カレンダーに登録されている予定のタイトルに「面接受付枠」という文言が含まれる場合にのみ、その予定が登録されている時間帯に面接の予約が可能となる。
【0095】
例えば、毎週金曜日の15:00から16:00の時間帯は全社員が面接を行う企業は、予約範囲指定機能を「有効」にすると共に、毎週金曜日の15:00から16:00の予定のタイトルに「面接受付枠」という文言が含まれるように登録する。なお、全社員ではなく面接者ごとに面接受付枠を設定することもできる。これにより、面接を実施するタイミングが不規則であることに伴う面接者の業務の中断を抑制できるので、より効率的な業務運営が可能となる。
【0096】
図10(B)は、予約範囲拡張機能を有効にする設定を行う際に求人者端末2のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
面接に参加する面接者においては、他の予定よりも面接を優先したい場合がある。例えば、面接者が資料を作成するために空けておいた時間帯について、面接を入れてもよいという場合がある。このような場合には、面接管理カレンダーにおける対象となる時間帯を、面接予約が可能な日時として登録する。これにより、面接を予約できる日時の範囲が拡張される。
【0097】
具体的には、
図10(B)に示すように、面接を優先してもよいことを示す文言を登録するための入力欄R51に、企業内で定めた文言を入力し、「保存」と表記されたボタンB61を押下することで登録できる。例えば、「タスク」という文言を入力欄R51に入力して登録したとする。この場合、面接管理カレンダーに登録された予定のタイトルが「タスク」という文言を含む場合には、その予定の時間帯であれば、後から面接の予約を登録してもよいことになる。これにより、求職者等の都合を優先させた、より柔軟な日程調整が可能となる。
【0098】
また、求職者等が予約受付用のウェブページにアクセスしたときに、すべての日程が埋まっていて面接の予約を入れられないことがある。この場合、埋まっている予定ごとに予め定められた優先度に基づいて、面接予約が可能な日時が強制的に作り出される。例えば、部内ミーティングの優先度が他の会議(例えば、役員会議)の優先度よりも低い場合には、部内ミーティングが登録されている時間帯に面接の予約が優先的に登録される。これにより、求職者等の都合を優先させた、より柔軟な日程調整が可能となる。
【0099】
図11は、個人情報同意文書の編集を行う際に求人者端末2のディスプレイに表示されるユーザインターフェースの具体例を示す図である。
求人者としての企業と、求職者等との間に人材紹介会社等のエージェントが入る場合には、求職者等の個人情報の取り扱いについての同意をエージェントが取得する。これに対して、企業と求職者等との間にエージェントが入らない場合、企業は、求職者等から個人情報の取り扱いについての同意を得ないことがある。
【0100】
このため、本サービスでは、面接の日程調整が行われるタイミングで、求職者等から個人情報の取り扱いについての同意が得られる。即ち、本サービスにおいて、管理サーバ1は、求職者等端末3に面接候補日程を送信する際、面接候補日程と共に、個人情報同意文書を求職者等端末3に送信することができる。この場合、求職者等は、求職者等端末3に送信されてきた個人情報同意文書に同意することにより、面接の予約の日程調整を行うことができるようになる。これにより、求職者等に対して別途メール等で個人情報同意文書を送付する手間が不要となる。
【0101】
個人情報同意文書として一般的な個人情報同意文書を用いてもよいが、例えば、企業が自社用に用意した個人情報同意文書を求職者等端末3に向けて送信してもよい。この場合、企業ごとに作成された個人情報同意文書が管理サーバ1に個人情報同意文書が保存されるので、企業ごとに同じ個人情報同意文書を送信することができる。これにより、企業が自社のコンプライアンスに基づいて個人情報同意文書をカスタマイズできるので、企業によるコンプライアンス重視の採用活動を支援できる。個人情報同意文書のカスタマイズは、例えば、
図11に示すような日本語及び英語の各々に対応する編集を可能とする入力欄R61及びR62を有するユーザインターフェースにより実現できる。
【0102】
<本実施形態の有利な効果>
上述の実施形態によれば、企業側から面接に参加する面接者の人選及びスケジュールの調整と、面接を受ける求職者や転職希望者のスケジュールの調整とを同時進行で効率的に行うことができる。
【0103】
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0104】
例えば、上述の実施形態において、仲介者端末4は1台であるが、複数台であってもよい。即ち、本サービスのユーザとして、人材を採用したい企業と求職者又は転職希望者との仲介を業として行う人材紹介会社は複数であってもよい。
【0105】
また、上述の実施形態では、求職者等が企業に面接の応募をするパターンとして、企業が求職者等にアプローチした後に求職者等が企業に面接の応募をするパターンについて説明したが、これに限定されない。例えば、求職者等が企業にアプローチした後に面接の応募をするパターン、人材紹介会社が求職者等と企業とをマッチングした後に求職者等が面接の応募をするパターン等であってもよい。
【0106】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。
【0107】
また、機能ブロックの存在場所も、特に限定されず、任意でよい。例えば、管理サーバ1の機能ブロックを他の装置等に移譲させてもよいし、他の装置の機能ブロックをサーバ等に移譲させてもよい。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0108】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0109】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザ等に提供される記録媒体等で構成される。プログラムはネットワークを介して配信可能であることから、記録媒体は、ネットワークに接続された、或いは接続可能なコンピュータに搭載、或いはアクセス可能なものであってもよい。
【0110】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0111】
換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
(1)即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば、
図1の情報処理システムSを構成する管理サーバ1)は、面接の予約受付用のウェブページを生成する生成手段(例えば、
図3の生成部33)と、
前記ユーザにより前記予約受付用のウェブページが閲覧されると、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出する面接者選出手段(例えば、
図3の面接者選出部34)と、
選出された前記面接者の面接予約が可能な日時を含む面接候補日程を前記ユーザに送信する面接候補日程送信手段(例えば、
図3の送信制御部37)と、
前記面接候補日程に対する前記ユーザの面接希望日時の指定を受け付ける予約指定受付手段(例えば、
図3の指定受付部35)と、
前記予約指定受付手段により受け付けられた、前記ユーザの指定する前記面接希望日時を、選出された前記面接者及び前記ユーザの面接予約日時として面接管理カレンダーに登録する予約登録手段(例えば、
図3の予約登録部36)と、
を備える情報処理装置である。
【0112】
これにより、企業側から面接に参加する面接者の人選及びスケジュールの調整と、面接を受ける求職者や転職希望者のスケジュールの調整とを同時進行で効率的に行うことができる。
【0113】
(2)ここで、前記面接者選出手段は、複数の前記面接者を含む少なくとも1つのグループにおいて、前記所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する前記面接者を予め設定された人数分だけ選出することができる。
これにより、複数の面接者のうち面接に参加可能な面接者を選出するだけで面接を実施できるので、より柔軟な日程調整が可能となる。
【0114】
(3)また、前記面接者選出手段は、複数の前記面接者を含むグループの複数の組み合わせにおいて、それぞれの前記グループで予め設定された人数分の前記面接者であって、前記所定期間内で面接予約が可能な共通の日時を有する複数の前記面接者を選出することができる。
これにより、グループを跨いだ日程調整が自動的に行われるので、面接の日程調整に要する時間を短縮できる。
【0115】
(4)また、前記面接者選出手段は、前記所定期間内で利用可能な会議室を予約することができる。
これにより、求人者である企業の管理者は、会議室を予約する手間が省けるので、日程調整の時間をより短縮できる。
【0116】
(5)また、前記面接予約が可能な日時には、面接以外の予定のうち面接を優先することが予め指定された予定の日時が含まれていてもよい。
これにより、面接を予約できる日時の範囲が拡張されるので、求職者等の都合を優先させた、より柔軟な日程調整が可能となる。
【0117】
(6)また、前記面接予約が可能な日時には、面接が行われる日時として予め指定された日時が含まれていてもよい。
これにより、面接を実施するタイミングが不規則であることに伴う面接者の業務の中断を抑制できるので、より効率的な業務運営が可能となる。
【0118】
(7)また、前記面接候補日程送信手段は、前記面接候補日程と共に、前記ユーザが個人情報の取り扱いに同意するための文書を前記ユーザに送付することができる。
これにより、求職者等に対して別途メール等で個人情報同意文書を送付する手間が不要となる。
【0119】
(8)また、前記面接候補日程送信手段は、前記個人情報の取り扱いに同意するための文書として、前記ユーザが面接を希望する組織から提供された文書を送付することができる。
これにより、企業が自社のコンプライアンスに基づきカスタマイズした同意文書を個人情報同意文書に変更できるので、企業によるコンプライアンス重視の採用活動を支援できる。
【0120】
(9)また、前記面接候補日程送信手段は、前記面接管理カレンダーに登録された前記面接予約日時を、前記ユーザの個人情報の共同利用先に送付することができる。
これにより、企業から人材紹介会社へ面接日程を連絡する手間を省くことができるので、業務の効率化を図ることができる。また、企業から人材紹介会社への面接日程の連絡し忘れを抑制できる。また、人材紹介会社は、求職者等の面接日程を容易に把握できるので、求職者等のフォローをより確実に行うことができる。また、企業の代表メールアドレスに向けて面接日程が送信されることにより、代表メールアドレスに登録されている管理者や面接者は、面接日程を企業内で共有できる。
【0121】
また、本発明が適用されるプログラムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用されるプログラムは、面接の予約受付用のウェブページ生成するステップと、
前記ユーザにより前記予約受付用のウェブページに対する所定の操作が行われると、所定期間内において面接予約が可能な少なくとも1名の面接者を選出するステップと、
選出された前記面接者の面接予約が可能な日時を含む面接候補日程を前記ユーザに送信するステップと、
前記面接候補日程に対する前記ユーザの面接希望日時の指定を受け付けるステップと、
受け付けられた前記ユーザの指定する前記面接希望日時を、選出された前記面接者及び前記ユーザの面接予約日時として面接管理カレンダーに登録するステップと、
を含む処理をコンピュータにより実行させるプログラムである。
【符号の説明】
【0122】
1:管理サーバ、2:求人者端末、3:求職者等端末、4:仲介者等端末、11:CPU、16:出力部、17:入力部、18:記憶部、19:通信部、31:管理部、32:取得部、33:生成部、34:面接者選出部、35:指定受付部、36:予約登録部、37:送信制御部、S:情報処理システム、N:ネットワーク