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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139870
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】昇圧回路及び半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/07 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
H02M3/07
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050801
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】成見 昭宏
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AS01
5H730AS04
5H730BB02
5H730EE59
5H730FD01
5H730FG01
5H730FG07
5H730XC01
5H730XX03
5H730XX12
5H730XX23
5H730XX32
5H730XX42
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電源投入後の電圧立ち上り期間のオーバーシュートを低減しつつ迅速に昇圧電圧を所望の電圧値にする昇圧回路を提供する。
【解決手段】昇圧回路100は、クロック信号CLK、CLKBに応じて電源電圧VDDを昇圧して昇圧電圧Vppを生成するチャージポンプ回路と、昇圧電圧の電圧値が所定の目標電圧値より高いか否かを検知すると共に、昇圧電圧の電圧値が目標電圧値よりも低い第1の閾値電圧より高いか否かを検知する電圧レベルセンサと、電圧レベルセンサが昇圧電圧の電圧値が第1の閾値電圧以下であると検知した場合には第1の周波数の発振信号をクロック信号として生成し、昇圧電圧の電圧値が第1の閾値電圧より高いと検知した場合には第1の周波数よりも低い周波数の発振信号をクロック信号として生成し、電圧レベルセンサが昇圧電圧の電圧値が目標電圧値より高いと検知した場合にはクロック信号の供給を停止するクロック発生回路と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クロック信号に応じて電源電圧を昇圧して昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路と、
前記チャージポンプ回路によって生成された前記昇圧電圧の電圧値が所定チャージポンプ回路の目標電圧値より高いか否かを検知すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値よりも低い所定の第1の閾値電圧より高いか否かを検知する電圧レベルセンサと、
前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧以下であると検知された場合には第1の周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成する一方、前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧より高いと検知された場合には前記第1の周波数よりも低い周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成し、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値より高いと検知された場合には前記チャージポンプ回路への前記クロック信号の供給を停止するクロック発生回路と、を有することを特徴とする昇圧回路。
【請求項2】
前記クロック発生回路は、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧より高いと検知された場合には、前記クロック信号の周波数を前記第1の周波数の状態から段階的に低くして行くことを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
【請求項3】
前記電圧レベルセンサは、前記目標電圧値よりも低く且つ前記第1の閾値電圧より高い第2の閾値電圧よりも前記昇圧電圧の電圧値が高いか否かを検知し、
前記クロック発生回路は、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧より高く且つ前記第2の閾値電圧以下であると検知された場合には、前記第1の周波数よりも低い第2の周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成し、前記昇圧電圧の電圧値が前記第2の閾値電圧より高く且つ前記目標電圧値以下であると検知された場合には前記第2の周波数よりも低い第3の周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の昇圧回路。
【請求項4】
前記電圧レベルセンサは、
前記昇圧電圧を分圧して互いに異なる電圧値を有する第1~第3の分圧電圧を生成する抵抗回路と、
前記第1~第3の分圧電圧のうちで最大の分圧電圧と所定の基準電圧との大きさを比較し、前記最大の分圧電圧が前記基準電圧以下である場合には前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧以下であることを示す一方、前記最大の分圧電圧が前記基準電圧より高い場合には前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧より高いことを示す第1の電圧検知信号を生成する第1の比較器と、
前記第1~第3の分圧電圧のうちで中間の分圧電圧と前記基準電圧との大きさを比較し、前記中間の分圧電圧が前記基準電圧以下である場合には前記昇圧電圧の電圧値が前記第2の閾値電圧以下であることを示す一方、前記中間の分圧電圧が前記基準電圧より高い場合には前記昇圧電圧の電圧値が前記第2の閾値電圧より高いことを示す第2の電圧検知信号を生成する第2の比較器と、
前記第1~第3の分圧電圧のうちで最小の分圧電圧と前記基準電圧との大きさを比較し、前記最小の分圧電圧が前記基準電圧以下である場合には前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値以下であることを示す一方、前記最小の分圧電圧が前記基準電圧より高い場合には前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値より高いことを示す目標電圧検知信号を生成する第3の比較器と、を有することを特徴とする請求項3に記載の昇圧回路。
【請求項5】
昇圧回路を含む半導体装置であって、
前記昇圧回路は、
クロック信号に応じて電源電圧を昇圧して昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路と、
前記チャージポンプ回路によって生成された前記昇圧電圧の電圧値が所定チャージポンプ回路の目標電圧値より高いか否かを検知すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値よりも低い所定の第1の閾値電圧より高いか否かを検知する電圧レベルセンサと、
前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧以下であると検知された場合には第1の周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成する一方、前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧より高いと検知された場合には前記第1の周波数よりも低い周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成し、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値より高いと検知された場合には前記チャージポンプ回路への前記クロック信号の供給を停止するクロック発生回路と、を有することを特徴とする半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧を昇圧する昇圧回路及び半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリでは、データの読出、書込又は消去を行う際にメモリセルに印加する電圧として、外部供給された電源電圧よりも高い電圧を必要とする場合がある。そこで、不揮発性半導体メモリでは、昇圧回路により、外部供給された電源電圧をデータの読出、書込又は消去に必要な電圧値に昇圧させている。
【0003】
このような昇圧回路として、クロック信号を生成する発振回路と、当該クロック信号に応じて電源電圧の電圧値を昇圧した昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路と、当該チャージポンプ回路の動作を制御するレベルセンサと、を含むものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ここで、上記したレベルセンサは、チャージポンプ回路で生成された昇圧電圧が所望とする基準電圧に到達したらクロック信号を停止させ、当該基準電圧を下回っている間はクロック信号をチャージポンプ回路に供給させるように発振回路を制御する。この際、発振回路は、電源投入時点から上記昇圧電圧の電圧値が基準電圧に至るまでの電源立ち上がり期間中は、その電源立ち上がり期間以降よりもクロック信号の周波数を低くすることで、電源立ち上がり期間での基準電圧に対する昇圧電圧のオーバーシュートを抑えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-217291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の昇圧回路では、電源立ち上がり期間中は低い周波数のクロック信号でチャージポンプ回路を駆動しているので、電圧の上昇速度が遅く、その昇圧電圧が基準電圧に至るまでに時間が掛かるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、電源投入後の最初の電圧立ち上り期間において、オーバーシュートを低減しつつ迅速に昇圧電圧を所望の電圧値に至らせることが可能な昇圧回路及び半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る昇圧回路は、クロック信号に応じて電源電圧を昇圧して昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路によって生成された前記昇圧電圧の電圧値が所定チャージポンプ回路の目標電圧値より高いか否かを検知すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値よりも低い所定の第1の閾値電圧より高いか否かを検知する電圧レベルセンサと、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧以下であると検知された場合には第1の周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成する一方、前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧より高いと検知された場合には前記第1の周波数よりも低い周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成し、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値より高いと検知された場合には前記チャージポンプ回路への前記クロック信号の供給を停止するクロック発生回路と、を有する。
【0009】
本発明に係る半導体装置は、昇圧回路を含む半導体装置であって、前記昇圧回路は、クロック信号に応じて電源電圧を昇圧して昇圧電圧を生成するチャージポンプ回路と、前記チャージポンプ回路によって生成された前記昇圧電圧の電圧値が所定チャージポンプ回路の目標電圧値より高いか否かを検知すると共に、前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値よりも低い所定の第1の閾値電圧より高いか否かを検知する電圧レベルセンサと、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧以下であると検知された場合には第1の周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成する一方、前記昇圧電圧の電圧値が前記第1の閾値電圧より高いと検知された場合には前記第1の周波数よりも低い周波数を有する発振信号を前記クロック信号として生成し、前記電圧レベルセンサにて前記昇圧電圧の電圧値が前記目標電圧値より高いと検知された場合には前記チャージポンプ回路への前記クロック信号の供給を停止するクロック発生回路と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る昇圧回路によれば、電源投入後の最初の電圧立ち上り期間中の先頭期間では、比較的高い第1の周波数を有するクロック信号でチャージポンプ回路が駆動される。これにより、昇圧電圧の電圧値の上昇速度が高くなるので、当該昇圧電圧が急速に目標電圧に近づく。そして、当該電圧立ち上り期間中の先頭期間に後続する後続期間では、クロック信号の周波数が上記した第1の周波数から当該第1の周波数よりも低い周波数に切り換わる。これにより、昇圧電圧の電圧値の上昇速度が低下するので、昇圧電圧の電圧値が目標電圧値を超えるオーバーシュート量が抑えられる。
【0011】
よって、当該昇圧回路によれば、電源投入後の最初の電圧立ち上り期間において、オーバーシュートを低減しつつ迅速に昇圧電圧を所望の電圧値に至らせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る昇圧回路100の構成を示すブロック図である。
図2】クロック発生回路11の内部構成を示す回路図である。
図3】電圧レベルセンサ13の内部構成を示す回路図である。
図4】昇圧回路100の動作を表すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る昇圧回路について図を参照しつつ説明する。
【0014】
尚、本発明に係る昇圧回路は、例えば半導体不揮発メモリ等の半導体ICに形成されている電源回路に含まれており、外部供給される電源電圧よりも高い内部電源電圧を生成する為に用いられる。
【0015】
図1は、本発明に係る昇圧回路としての昇圧回路100の構成を示す回路図である。
【0016】
昇圧回路100は、電源電圧VDDを受け、これを目標電圧値Vtg(VDD<Vtg)をターゲットとして昇圧した昇圧電圧Vppを生成するものであり、図1に示すように、クロック発生回路11、チャージポンプ回路12及び電圧レベルセンサ13を含む。
【0017】
クロック発生回路11は、昇圧動作の実行又は停止を指示するイネーブル信号ENを受ける。イネーブル信号ENは、例えば昇圧動作を実行させる場合には論理レベル1、昇圧動作を停止させる場合には論理レベル0を示す2値の信号である。
【0018】
また、クロック発生回路11は、電圧レベルセンサ13から出力された目標電圧検知信号SN、電圧検知信号SREF0及びSREF1を受ける。
【0019】
尚、目標電圧検知信号SNは、上記した昇圧電圧Vppが目標電圧値Vtgより高いか否かを2値(論理レベル1又は0)で表す信号である。例えば、目標電圧検知信号SNは、昇圧電圧Vppが目標電圧値Vtgより高い場合には論理レベル0、昇圧電圧Vppが目標電圧値Vtg以下である場合には論理レベル1を有する。
【0020】
電圧検知信号SREF0は、昇圧電圧Vppが所定の閾値電圧Vt0(Vtg>Vt0)より高いか否かを2値で表す信号である。例えば、電圧検知信号SREF0は、昇圧電圧Vppが閾値電圧Vt0より高い場合には論理レベル0、閾値電圧Vt0以下である場合には論理レベル1を有する。
【0021】
また、電圧検知信号SREF1は、昇圧電圧Vppが所定の閾値電圧Vt1(Vtg>Vt1>Vt0)より高いか否かを2値で表す信号である。例えば、電圧検知信号SREF1は、昇圧電圧Vppが閾値電圧Vt1より高い場合には論理レベル0、閾値電圧Vt1以下である場合には論理レベル1を有する。
【0022】
図2は、クロック発生回路11の構成の一例を示す回路図である。
【0023】
図2に示すように、クロック発生回路11は、ANDゲート111、NANDゲート112、可変遅延インバータ回路113及び114、インバータ115及び116を有する。
【0024】
ANDゲート111は、イネーブル信号EN及び目標電圧検知信号SNが共に論理レベル1を表す場合に、昇圧動作を実行させる論理レベル1の昇圧実行信号ESをNANDゲート112に供給する。ただし、イネーブル信号EN及び目標電圧検知信号SNのうちの少なくとも一方が論理レベル0を表す場合には、ANDゲート111は、昇圧動作を停止させる論理レベル0の昇圧実行信号ESをNANDゲート112に供給する。
【0025】
NANDゲート112は、昇圧実行信号ESが昇圧動作を実行させる論理レベル1を表す場合に、可変遅延インバータ回路114から出力されたループ信号a3の論理レベルを反転させた信号をループ信号a1として可変遅延インバータ回路113に供給する。一方、昇圧実行信号ESが昇圧動作を停止させる論理レベル0を表す場合には、NANDゲート112は、論理レベル1に固定の信号をループ信号a1として可変遅延インバータ回路113に供給する。
【0026】
可変遅延インバータ回路113は、Pチャネル型のトランジスタQ1及びNチャネル型のトランジスタN1、抵抗R9~R11、Nチャネル型のトランジスタからなるスイッチ素子S10及びS11を含む。
【0027】
トランジスタQ1のソースには電源電圧VDDが印加されており、ドレインがノードL1を介して抵抗R9の一端に接続されている。抵抗R9の他端は抵抗R10の一端に接続されており、当該R10の他端が抵抗R11の一端に接続されている。抵抗R11の他端はトランジスタN1のドレインに接続されている。トランジスタN1のソースには接地電圧GNDが印加されており、そのゲートはトランジスタQ1のゲートと接続されている。トランジスタN1及びQ1のゲートは、NANDゲート112から出力されたループ信号a1を受ける。
【0028】
スイッチ素子S10は、電圧検知信号SREF0を受け、当該電圧検知信号SREF0に応じてオン又はオフ状態に設定される。ここで、スイッチ素子S10は、例えば論理レベル1の電圧検知信号SREF0に応じてオン状態に設定されると、抵抗R10の両端を短絡することで抵抗R9の他端と抵抗R11の一端とを電気的に接続する。一方、論理レベル0の電圧検知信号SREF0に応じてスイッチ素子S10はオフ状態となり、その短絡状態を解除する。
【0029】
スイッチ素子S11は、電圧検知信号SREF1を受け、当該電圧検知信号SREF1に応じてオン又はオフ状態に設定される。ここで、スイッチ素子S11は、例えば論理レベル1の電圧検知信号SREF1に応じてオン状態に設定されると、抵抗R11の両端を短絡することで抵抗R10の他端とトランジスタN1のドレインとを電気的に接続する。一方、論理レベル0の電圧検知信号SREF1に応じてスイッチ素子S11はオフ状態となり、その短絡状態を解除する。
【0030】
かかる構成により、可変遅延インバータ回路113は、ループ信号a1の論理レベルを反転させた信号をループ信号a2として生成し、これをトランジスタN1のドレイン及びノードL1間の抵抗値に対応した遅延時間を経て、次段の可変遅延インバータ回路114に供給する。
【0031】
尚、当該遅延時間は、電圧検知信号SREF0及びSREF1によって設定されるノードL1及びトランジスタN1のドレイン間の抵抗値に基づき、以下の大小関係からなる第1~第3の遅延時間の3段階に切り換えられる。
【0032】
第1の遅延時間<第2の遅延時間<第3の遅延時間
例えば、電圧検知信号SREF0及びSREF1によってスイッチ素子S10及びS11が共にオン状態となる場合、ノードL1及びトランジスタN1のドレイン間の抵抗値は、抵抗R9の抵抗値にて表される。よって、可変遅延インバータ回路113の遅延時間は第1~第3の遅延時間のうちで最も短い第1の遅延時間となる。
【0033】
また、例えば電圧検知信号SREF0及びSREF1によってスイッチ素子S10がオフ、S11がオン状態となる場合、ノードL1及びトランジスタN1のドレイン間の抵抗値は、抵抗R9及びR10の直列合成抵抗値にて表される。よって、可変遅延インバータ回路113の遅延時間は第1~第3の遅延時間のうちの中間の第2の遅延時間となる。
【0034】
また、例えば電圧検知信号SREF0及びSREF1によってスイッチ素子S10及びS11が共にオフ状態にある場合、ノードL1及びトランジスタN1のドレイン間の抵抗値は、抵抗R9、R10及びR11の直列合成抵抗値にて表される。よって、可変遅延インバータ回路113の遅延時間は第1~第3の遅延時間のうちで最も長い第3の遅延時間となる。
【0035】
可変遅延インバータ回路114は、Pチャネル型のトランジスタQ2及びNチャネル型のトランジスタN2、抵抗R19~R21、Nチャネル型のトランジスタからなるスイッチ素子S20及びS21を含む。
【0036】
トランジスタQ2のソースには電源電圧VDDが印加されており、ドレインがノードL2を介して抵抗R19の一端に接続されている。抵抗R19の他端は抵抗R20の一端に接続されており、当該R20の他端が抵抗R21の一端に接続されている。抵抗R21の他端はトランジスタN2のドレインに接続されている。トランジスタN2のソースには接地電圧GNDが印加されており、そのゲートはトランジスタQ2のゲートと接続されている。トランジスタN2及びQ2のゲートは、可変遅延インバータ回路113から出力されたループ信号a2を受ける。
【0037】
スイッチ素子S20は、電圧検知信号SREF0を受け、当該電圧検知信号SREF0に応じてオン又はオフ状態に設定される。ここで、スイッチ素子S20は、自身がオン状態に設定されると抵抗R20の両端を短絡することで抵抗R19の他端と抵抗R21の一端とを電気的に接続し、オフ状態に設定されるとその短絡状態を解除する。
【0038】
スイッチ素子S21は、電圧検知信号SREF1を受け、当該電圧検知信号SREF1に応じてオン又はオフ状態に設定される。ここで、スイッチ素子S21は、自身がオン状態に設定されると、抵抗R21の両端を短絡することで抵抗R20の他端とトランジスタN2のドレインとを電気的に接続し、オフ状態に設定されるとその短絡状態を解除する。
【0039】
かかる構成により、可変遅延インバータ回路114は、ループ信号a2の論理レベルを反転させた信号をループ信号a3として生成し、これをトランジスタN2のドレイン及びノードL2間の抵抗値に対応した遅延時間を経て、NANDゲート112及びインバータ115に供給する。尚、当該遅延時間は、電圧検知信号SREF0及びSREF1によって設定されるノードL2及びトランジスタN2のドレイン間の抵抗値に基づき、前述した可変遅延インバータ回路113と同様に、第1~第3の遅延時間の3段階に切り換えられる。
【0040】
インバータ115は、ループ信号a3の論理レベルを反転させた信号を上記したクロック信号CLKBとして生成し、インバータ116は、クロック信号CLKBの論理レベルを反転した信号を上記したクロック信号CLKとして生成する。
【0041】
上記した図2に示す構成により、クロック発生回路11は、昇圧電圧Vppが目標電圧値Vtgよりも高いことを表す論理レベル0の目標電圧検知信号SNを受けた場合には、信号レベルが固定のクロック信号CLK及びCLKBを生成する。
【0042】
一方、昇圧電圧Vppが目標電圧値Vtg以下であることを表す論理レベル1の目標電圧検知信号SNを受けた場合には、クロック発生回路11は、発振信号としてのクロック信号CLK及びCLKBを生成する。
【0043】
この間、クロック発生回路11は、電圧検知信号SREF0及びSREF1に基づき、上記した発振信号としてのクロック信号CLK及びCLKBの周波数を、以下の高低関係からなる第1~第3の周波数f1~f3の3段階に切り換える。
【0044】
f1>f2>f3
すなわち、クロック発生回路11は、電圧検知信号SREF0及びSREF1が共に論理レベル1、つまり、
Vpp≦Vt0
を示す場合には、可変遅延インバータ回路113及び114各々の遅延時間が、第1~第3の遅延時間のうちで最も短い第1の遅延時間となる。よって、クロック発生回路11は、第1~第3の周波数f1~f3のうちで最も高い周波数f1を有するクロック信号CLK及びCLKBを生成する。
【0045】
また、クロック発生回路11は、電圧検知信号SREF0が論理レベル0、SREF1が論理レベル1、つまり、
Vt1≧Vpp>Vt0
を示す場合には、可変遅延インバータ回路113及び114各々の遅延時間が、第1~第3の遅延時間のうちの中間の第2の遅延時間となる。よって、クロック発生回路11は、第1~第3の周波数f1~f3のうちの中間の周波数f2を有するクロック信号CLK及びCLKBを生成する。
【0046】
また、クロック発生回路11は、電圧検知信号SREF0及びSREF1が共に論理レベル0、つまり、
Vpp>Vt1
を示す場合には、可変遅延インバータ回路113及び114各々の遅延時間が、第1~第3の遅延時間のうちで最も長い第3の遅延時間となる。よって、クロック発生回路11は、第1~第3の周波数f1~f3のうちで最も低い周波数f3を有するクロック信号CLK及びCLKBを生成する。
【0047】
クロック発生回路11は、上記したように生成したクロック信号CLKと、その論理反転信号であるクロック信号CLKBと、をチャージポンプ回路12に供給する。
【0048】
チャージポンプ回路12は、コンデンサを含み、発振信号としてのクロック信号CLK及びCLKBに応じて、当該コンデンサを電源電圧VDDに基づき充電及び放電させることで、電源電圧VDDの電圧値を昇圧した電圧を昇圧電圧Vppとして生成する。チャージポンプ回路12は、当該昇圧電圧Vppを出力すると共にこれを電圧レベルセンサ13に供給する。
【0049】
電圧レベルセンサ13は、昇圧動作の実行を促す論理レベル1のイネーブル信号ENを受けた場合に、昇圧電圧Vppと所定の基準電圧Vrefとにより、上記した目標電圧検知信号SN、電圧検知信号SREF0及びSREF1を生成する。
【0050】
図3は、電圧レベルセンサ13の内部構成の一例を示す回路図である。
【0051】
図3に示すように、電圧レベルセンサ13は、直列に接続されている抵抗131~134、比較器135~137、及びNチャネル型のトランジスタ138を含む。
【0052】
抵抗131は、一端で昇圧電圧Vppを受ける。抵抗131の他端はノードn1を介して抵抗132の一端に接続されており、当該抵抗132の他端はノードn2を介して抵抗133の一端に接続されている。抵抗133の他端はノードn3を介して抵抗134の一端に接続されており、抵抗134の他端はトランジスタ138のドレインに接続されている。
【0053】
トランジスタ138のソースには接地電圧GNDが印加されており、ゲートにはイネーブル信号ENが供給されている。トランジスタ138は、昇圧動作の実行を促す論理レベル1のイネーブル信号ENを受けた場合にオン状態となる。これにより、直列接続された抵抗131~134のノードn1~n3には、昇圧電圧Vppを分圧した第1~第3の分圧電圧が生成され、比較器135~137による目標電圧検知信号SN、電圧検知信号SREF0及びSREF1の生成動作が可能となる。
【0054】
比較器135は、所定の基準電圧Vrefとノードn1に生じている第1の分圧電圧との大きさを比較する。この際、比較器135は、第1の分圧電圧が基準電圧Vref以下である場合には、昇圧電圧Vppが上記した閾値電圧Vt0以下であることを示す論理レベル1の電圧検知信号SREF0を出力する。一方、この第1の分圧電圧が基準電圧Vrefより高い場合には、昇圧電圧Vppが閾値電圧Vt0より高いことを示す論理レベル0の電圧検知信号SREF0を出力する。
【0055】
比較器136は、基準電圧Vrefとノードn2に生じている第2の分圧電圧との大きさを比較する。この際、比較器136は、第2の分圧電圧が基準電圧Vref以下である場合には、昇圧電圧Vppが上記した閾値電圧Vt1以下であることを示す論理レベル1の電圧検知信号SREF1を出力する。一方、この第2の分圧電圧が基準電圧Vrefより高い場合には、昇圧電圧Vppが閾値電圧Vt1より高いことを示す論理レベル0の電圧検知信号SREF1を出力する。
【0056】
比較器137は、基準電圧Vrefとノードn3に生じている第3の分圧電圧との大きさを比較する。この際、比較器137は、第3の分圧電圧が基準電圧Vref以下である場合には、昇圧電圧Vppが上記した目標電圧値Vtg以下であることを示す論理レベル1の目標電圧検知信号SNを出力する。一方、この第3の分圧電圧が基準電圧Vrefより高い場合には、昇圧電圧Vppが目標電圧値Vtgより高いことを示す論理レベル0の目標電圧検知信号SNを出力する。
【0057】
電圧レベルセンサ13は、比較器135~137から出力された目標電圧検知信号SN、電圧検知信号SREF0及びSREF1をクロック発生回路11に供給する。
【0058】
以下に、上記構成からなる昇圧回路100の動作について、図4に示すタイムチャートを参照しつつ説明する。
【0059】
電源投入後、論理レベル0のイネーブル信号ENを受けている間は、昇圧回路100は昇圧動作を停止しており且つ昇圧電圧Vppも電圧ゼロの状態を維持している。その後、時点t0にて、イネーブル信号ENが論理レベル0から論理レベル1の状態に遷移すると昇圧回路100が昇圧動作を開始し、昇圧電圧Vppの電圧値が図4に示すように上昇する。尚、この間、昇圧電圧Vppの電圧値が閾値電圧Vt0以下の状態にある間は、論理レベル1の電圧検知信号SREF0及びSREF1に応じて、クロック発生回路11は、最も高い周波数f1を有するクロック信号CLK及びCLKBを、チャージポンプ回路12に供給する。
【0060】
これにより、チャージポンプ回路12は、昇圧電圧Vppの電圧値が閾値電圧Vt0以下の状態にある間は、図4に示すように、比較的急峻に昇圧電圧Vppの電圧値を上昇させる。
【0061】
その後、図4に示す時点t1にて、昇圧電圧Vppの電圧値が閾値電圧Vt0に到達すると、この時点t1で、電圧検知信号SREF0が論理レベル1から論理レベル0に遷移する。これにより、クロック発生回路11は、クロック信号CLK及びCLKBの周波数を、周波数f1よりも1段階だけ低くした周波数f2に切り換える。よって、チャージポンプ回路12は昇圧電圧Vppの電圧値を引き続き昇圧させるものの、その上昇速度は時点t1以前よりも遅くなる。つまり、時点t1以降、昇圧電圧Vppの電圧値は時点t1以前に比べて緩やかに上昇してゆく。
【0062】
その後、図4に示す時点t2にて、昇圧電圧Vppの電圧値が閾値電圧Vt1に到達すると、この時点t2で、電圧検知信号SREF1が論理レベル1から論理レベル0に遷移する。これにより、クロック発生回路11は、クロック信号CLK及びCLKBの周波数を、周波数f2よりも1段階だけ低くした周波数f3に切り換える。よって、チャージポンプ回路12は昇圧電圧Vppの電圧値を引き続き昇圧させるものの、その上昇速度は時点t2以前よりも遅くなる。つまり、時点t2以降、昇圧電圧Vppの電圧値は時点t2以前に比べて緩やかに上昇してゆく。
【0063】
そして、図4に示す時点t3にて、昇圧電圧Vppの電圧値が目標電圧値Vtgに到達すると、この時点t3で、目標電圧検知信号SNが論理レベル1から論理レベル0に切り替わる。これにより、クロック発生回路11は、クロック信号CLK及びCLKBの信号レベルを固定、つまり、発振信号としてのクロック信号をチャージポンプ回路12に供給するのを停止するので、当該チャージポンプ回路12による昇圧動作が停止する。よって、昇圧電圧Vppの電圧値は一旦、目標電圧値Vtgを超えるもののチャージポンプ回路12の昇圧動作が停止することで緩やかに低下してゆく。この際、昇圧電圧Vppの電圧値が目標電圧値Vtg以下になると、目標電圧検知信号SNが論理レベル0から論理レベル1に切り替わり、これに応じてクロック発生回路11が、周波数f3を有するクロック信号CLK及びCLKBの生成を行う。すると、チャージポンプ回路12による昇圧動作が再開され、昇圧電圧Vppの電圧値が上昇してゆく。
【0064】
その後、昇圧電圧Vppの電圧値が目標電圧値Vtgに到達すると、再び目標電圧検知信号SNが論理レベル1から論理レベル0に切り替わり、チャージポンプ回路12の昇圧動作が停止する。つまり、昇圧電圧Vppの電圧値が一旦、目標電圧値Vtgに到達(時点t3)したら、それ以降は、昇圧電圧Vppの電圧値が目標電圧値Vtg以下になるまでの間、昇圧動作を停止し、目標電圧値Vtg以下になった場合に昇圧動作を再開するという動作を繰り返す。これにより、昇圧電圧Vppの電圧値を目標電圧値Vtgの近傍に維持させる。
【0065】
よって、昇圧回路100では、電源投入後の最初の電圧立ち上り期間(t0~t3)における先頭期間(t0~t1)中は、クロック信号(CLK、CLKB)の周波数を最高の周波数f1に設定することで、チャージポンプ回路12の駆動能力を高くする。これにより、当該先頭期間(t0~t1)中は、昇圧電圧Vppの電圧値が比較的急峻に上昇するので、その電圧値が急速に目標電圧値Vtgに近づく。
【0066】
そして、昇圧電圧Vppの電圧値が当該閾値電圧Vt0を超える後続期間(t1~t3)では、昇圧回路100は、クロック信号(CLK、CLKB)の周波数を周波数f1よりも低い周波数(f2、f3)に切り換えることで、チャージポンプ回路12の駆動能力を下げる。これにより、当該後続期間(t1~t3)に亘って昇圧電圧Vppの電圧値の上昇速度が低下するので、その後、昇圧電圧Vppが目標電圧値Vtgを超えた際に生じるオーバーシュートの量が小さくなる。
【0067】
従って、昇圧回路100によれば、電源投入後の最初の電圧立ち上り期間において、オーバーシュートを低減しつつも迅速に昇圧電圧を所望の電圧値に至らせることが可能となる。
【0068】
尚、上記実施例では、昇圧回路100を、不揮発性半導体メモリ等の半導体装置に搭載される電源回路として用いているが、外部供給される電源電圧よりも高い内部電源を必要とする電子機器の電源回路として用いるようにしても良い。
【0069】
また、上記実施例では、昇圧電圧Vppの電圧値が第1の閾値電圧Vt1を超えてから、昇圧電圧Vppの上昇速度を2段階で低下させているが、3段階以上の複数の段階で徐々に昇圧電圧Vppの上昇速度を低下させるべく、クロック信号CLK(CLKB)の周波数を段階的に低くして行くようにしても良い。
【0070】
また、上記実施例では、電圧レベルセンサ13として、図3に示す回路構成を採用しているがこれに限定されない。例えば、図3に示す回路では、昇圧電圧Vppと基準電圧Vrefとの比較結果に基づき、目標電圧検知信号SN、電圧検知信号SREF0及びSREF1を生成しているが、目標電圧値Vtg、閾値電圧Vt0及びVt1の各々と昇圧電圧Vppとの比較結果に基づき目標電圧検知信号SN、電圧検知信号SREF0及びSREF1を生成しても良い。ただし、図3に示す回路構成によれば、基準電圧Vrefを生成する1系統分の電圧生成回路だけを追加すれば良いので、目標電圧値Vtg、閾値電圧Vt0及びVt1を夫々生成する3系統分の電圧生成回路が必要となる構成に比べて回路全体の規模を小さくすることが可能となる。
【0071】
また、上記実施例では、昇圧回路100に含まれるクロック発生回路11についても図2示される回路構成以外の回路を採用しても良い。
【0072】
要するに、本発明に係る昇圧回路としては、以下のチャージポンプ回路、電圧レベルセンサ、及びクロック発生回路を含むものであれば良い。
【0073】
チャージポンプ回路(12)は、クロック信号(CLK、CLKB)に応じて電源電圧(VDD)を昇圧して昇圧電圧(Vpp)を生成する。電圧レベルセンサ(13)は、昇圧電圧の電圧値が所定の目標電圧値(Vtg)より高いか否かを検知すると共に、この昇圧電圧の電圧値が目標電圧値よりも低い第1の閾値電圧(Vt1)より高いか否かを検知する。クロック発生回路(11)は、電圧レベルセンサ(13)にて昇圧電圧の電圧値が第1の閾値電圧(Vt1)以下であると検知された場合には第1の周波数(f1)を有する発振信号を上記クロック信号(CLK、CLKB)として生成する。一方、昇圧電圧(Vpp)の電圧値が第1の閾値電圧(Vt1)より高いと検知された場合には、クロック発生回路(11)は、第1の周波数(f1)よりも低い周波数(f2、f3)を有する発振信号をクロック信号(CLK、CLKB)として生成する。また、クロック発生回路(11)は、電圧レベルセンサ(13)にて昇圧電圧(Vpp)の電圧値が目標電圧値(Vtg)より高いと検知された場合にはチャージポンプ回路(12)へのクロック信号の供給を停止する。
【0074】
かかる構成により、昇圧回路(100)は、電源投入後の最初の電圧立ち上り期間(t0~t3)における先頭期間(t0~t1)中は、クロック信号(CLK、CLKB)の周波数を第1の周波数(f1)に設定する。これにより、先頭期間(t0~t1)中は、昇圧電圧(Vpp)の電圧値が比較的急峻に上昇するので、昇圧電圧の電圧値が急速に目標電圧値(Vtg)に近づく。そして、当該先頭期間に後続する後続期間(t1~t3)では、昇圧回路(100)は、クロック信号(CLK、CLKB)の周波数を第1の周波数(f1)よりも低い周波数(f2、f3)に切り換える。これにより、当該後続期間(t1~t3)に亘って昇圧電圧(Vpp)の電圧値の上昇速度が低下するので、その後、当該昇圧電圧が目標電圧値(Vtg)を超えた際に生じるオーバーシュートの量が小さくなる。
【0075】
よって、本発明に係る昇圧回路によれば、電源投入後の最初の電圧立ち上り期間において、オーバーシュートを低減しつつも迅速に昇圧電圧を所望の電圧値に至らせることが可能となる。
【符号の説明】
【0076】
11 クロック発生回路
12 チャージポンプ回路
13 電圧レベルセンサ
100 昇圧回路
113、114 可変遅延インバータ回路
135~137 比較器

図1
図2
図3
図4