(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139951
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】広告情報配信装置、方法およびプログラム並びに広告情報管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0242 20230101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050909
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128451
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 隆一
(72)【発明者】
【氏名】海老澤 崇
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】路線バスの運転手や整備士のモチベーションを向上させることができ、これにより路線バスの運営会社のサービス全般の向上を図ることができる広告情報配信装置、方法およびプログラム並びに広告情報管理システムを提供する。
【解決手段】ユーザを輸送する輸送手段内において、ユーザに対して広告情報を配信する広告情報配信部11と、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得する広告閲覧情報取得部12と、広告閲覧情報取得部12によって閲覧情報または購入情報が取得された場合に、ユーザ以外の輸送手段に関連する者に報奨情報を付与する報奨付与部13とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを輸送する輸送手段内において、前記ユーザに対して広告情報を配信する広告情報配信部と、
前記ユーザの前記広告情報の閲覧情報または前記ユーザの前記広告情報の広告対象の購入情報を取得する広告閲覧情報取得部と、
前記広告閲覧情報取得部によって前記閲覧情報または前記購入情報が取得された場合に、前記ユーザ以外の前記輸送手段に関連する者に報奨情報を付与する報奨付与部とを備えた広告情報配信装置。
【請求項2】
前記輸送手段に関連する者が、前記輸送手段の運転手、前記輸送手段の整備士または前記輸送手段を有する運営会社である請求項1記載の広告情報配信装置。
【請求項3】
前記輸送手段に関連する者が、前記輸送手段の運転手であって、
前記報奨付与部が、前記輸送手段内において前記運転手が補足広告を行った後に、前記補足広告に関連する前記広告情報の閲覧情報が取得された場合に、前記運転手に報奨情報を付与する請求項1記載の広告情報配信装置。
【請求項4】
前記輸送手段による輸送に関するアンケートに対する前記ユーザの回答を取得するアンケート取得部を備え、
前記報奨付与部が、前記アンケートの回答に基づいて、前記輸送手段に関連する者に付与される報奨情報を変更する請求項1記載の広告情報配信装置。
【請求項5】
前記報奨付与部が、前記ユーザの属性情報に基づいて、前記報奨情報を変更する請求項1記載の広告情報配信装置。
【請求項6】
前記報奨付与部が、前記輸送手段に関連する者に前記報奨情報を送信し、前記報奨情報を閲覧可能とする請求項1記載の広告情報配信装置。
【請求項7】
ユーザを輸送する輸送手段内において、前記ユーザに対して広告情報を配信する広告情報配信部と、
前記ユーザの前記広告情報の閲覧情報または前記ユーザの前記広告情報の広告対象の購入情報を取得する広告閲覧情報取得部と、
前記広告閲覧情報取得部によって前記閲覧情報または前記購入情報が取得された場合に、前記ユーザ以外の前記輸送手段に関連する人または会社に報奨情報を付与する報奨情報付与部とを備えた広告情報管理システム。
【請求項8】
ユーザを輸送する輸送手段内において、前記ユーザに対して広告情報を配信し、
前記ユーザの前記広告情報の閲覧情報または前記ユーザの前記広告情報の広告対象の購入情報を取得した場合に、前記ユーザ以外の前記輸送手段に関連する者に報奨情報を付与する広告情報配信方法。
【請求項9】
ユーザを輸送する輸送手段内において、前記ユーザに対して広告情報を配信するステップと、
前記ユーザの前記広告情報の閲覧情報または前記ユーザの前記広告情報の広告対象の購入情報を取得するステップと、
前記閲覧情報または前記購入情報を取得した場合に、前記ユーザ以外の前記輸送手段に関連する者に報奨情報を付与するステップとをコンピュータに実行させる広告情報配信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路線バスなどの輸送手段内において広告情報を配信する広告情報配信装置、方法およびプログラム並びに広告情報管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、路線バスなどの輸送手段内において、路線近傍の店舗の広告情報を表示する広告システムが提案されている。
【0003】
たとえば特許文献1では、バス搭載システムとバス外に設置されたサーバとがネットワークを介して接続されるシステムが提案されている。特許文献1のシステムでは、バス搭載システムによって乗客データを収集し、その収集した乗客データをサーバが受信することにより、バスの利用客の属性分布に応じた最適な広告を表示することが提案されている。
【0004】
また、特許文献1では、天候や時間帯等の要因に基づいたバスの利用客数を予測し、その予測されたデータに基づいて最適なサイズのバスを選出することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の広告システムは、主に、路線バスの利用客やバスの運営会社に対するメリットを考慮したシステムであり、路線バスの運転手や整備士に対するメリットはない。
【0007】
また、近年では、路線バスの運営会社のホームページなどに設けられた「お客様の声」などに利用者からの輸送時のクレームが寄せられ、運転手のストレスが増加傾向にある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、路線バスの運転手や整備士のモチベーションを向上させることができ、これにより路線バスの運営会社のサービス全般の向上を図ることができる広告情報配信装置、方法およびプログラム並びに広告情報管理システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の広告情報配信装置は、ユーザを輸送する輸送手段内において、ユーザに対して広告情報を配信する広告情報配信部と、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得する広告閲覧情報取得部と、広告閲覧情報取得部によって閲覧情報または購入情報が取得された場合に、ユーザ以外の輸送手段に関連する者に報奨情報を付与する報奨付与部とを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の広告情報配信装置によれば、ユーザを輸送する輸送手段内において、ユーザに対して広告情報を配信し、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得した場合に、ユーザ以外の輸送手段に関連する者、たとえば路線バスの運転手や整備士や運営会社に報奨情報を付与するようにしたので、路線バスの運転手や整備士や運営会社のモチベーションを向上させることができ、これにより路線バスの運営会社のサービス全般の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の広告情報管理システムの一実施形態の概略構成を示すブロック図
【
図6】整備士の評価に基づくポイント付与の処理を説明するためのフローチャート
【
図8】
図1に示す広告情報管理システムの処理の流れを説明するためのフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の広告情報配信装置の一実施形態を用いた広告情報管理システム1について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の広告情報管理システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態の広告情報管理システム1は、路線バス内において、ユーザに対して広告情報を配信するシステムである。そして、本実施形態の広告情報管理システム1は、ユーザが広告情報を閲覧した場合または広告情報を閲覧後に広告情報の広告対象を購入した場合に、そのユーザに対して報奨情報としてポイントを付与するとともに、そのユーザに付与されたポイントの一部を、路線バスの運転手と、路線バスの整備員と、路線バスの運営会社とに対して分配して付与するシステムである。なお、本実施形態においては、路線バスが、本発明の輸送手段に相当する。ただし、本発明の輸送手段は、路線バスに限らず、地域コミュニティーバス、電車、タクシーおよび船などその他の輸送手段でもよい。
【0014】
本実施形態の広告情報管理システム1は、
図1に示すように、広告情報配信装置10と、路線バスのユーザの端末装置20と、路線バスの運転手の端末装置30と、路線バスの整備士の端末装置40と、路線バスの運営会社の端末装置50と、広告主の端末装置60とを備えている。
【0015】
ユーザの端末装置20、運転手の端末装置30、整備士の端末装置40、運営会社の端末装置50および広告主の端末装置60と、広告情報配信装置10との間は、インターネット回線やLAN(Local Area Network)回線などの通信回線を介して接続されており、互いに種々の情報のやり取りが可能に構成されている。
【0016】
以下、広告情報管理システム1を構成する各装置について、より詳細に説明する。
【0017】
広告情報配信装置10は、
図1に示すように、広告情報配信部11と、広告閲覧情報取得部12と、報奨付与部13と、アンケート取得部14とを備える。
【0018】
広告情報配信部11は、路線バスに乗車したユーザの端末装置20に対して広告情報を配信する。広告情報配信部11は、ユーザ情報取得部11aと、位置情報取得部11bと、広告情報記憶部11cとを備える。
【0019】
ユーザ情報取得部11aは、路線バスに乗車したユーザの情報を取得する。本実施形態のユーザ情報取得部11aは、ユーザの端末装置20に予めインストールされた交通系ICのアプリケーションに登録されたユーザ情報を取得する。
【0020】
具体的には、ユーザが、路線バスに乗車する際、路線バスに設けられた読取装置70に端末装置20をかざすことによって、アプリケーションに登録されたユーザ情報が読み出される。ユーザ情報は、路線バスの読取装置70から無線通信回線を介して広告情報配信装置10に送信され、ユーザ情報取得部11aによって取得される。
【0021】
ユーザ情報には、たとえばユーザの端末装置20の識別情報、ユーザの識別情報、性別、年齢、定期券の区間の情報、および学生か社会人かを示す情報などが含まれる。
【0022】
また、本実施形態においては、読取装置70からユーザ情報が出力される際、ユーザまたは路線バスの位置情報が、読取装置70から広告情報配信装置10に送信されて位置情報取得部11bによって取得される。ユーザの位置情報については、たとえば端末装置20のGPS(Global Positioning System)機能によって取得された位置情報が送信される。また、路線バスの位置情報は、たとえば読取装置70に設けられたGPS(Global Positioning System)機能によって取得された位置情報が送信される。
【0023】
広告情報配信部11には、路線バスのルートおよびそのルート上の停留所の位置情報が記憶されている。広告情報配信部11は、位置情報取得部11bによって取得された位置情報と停留所の位置情報との距離が予め記憶された閾値以下になった場合には、
図2に示す広告情報テーブルを参照し、その停留所に紐付けられた広告情報を路線バス内のユーザの端末装置20に送信する。
【0024】
具体的には、たとえば位置情報取得部11bによって取得された位置情報と停留所Aの位置情報との距離が閾値以下になった場合、広告情報配信部11は、ユーザの端末装置20に対して広告情報X1および広告情報X2を配信する。
【0025】
また、たとえば位置情報取得部11bによって取得された位置情報と停留所Bの位置情報との距離が閾値以下になった場合、広告情報配信部11は、ユーザの端末装置20に対して広告情報X3および広告情報X4を配信する。
【0026】
広告情報記憶部11cは、
図2に示す広告情報テーブルを記憶する。
図2に示す広告情報テーブルは、停留所毎の広告情報を記憶したテーブルであるが、ユーザの属性情報毎の広告情報を広告情報テーブルに記憶するようにしてもよい。
【0027】
たとえばユーザの属性情報が学生であるか社会人であるかによって異なる広告情報を記憶し、広告情報配信部11が、ユーザ情報取得部11aによって取得されたユーザ情報に基づいて広告情報を特定して、ユーザの端末装置20に配信するようにしてもよい。学生向けの広告情報としては、たとえば学生が良く利用すると考えられるファーストフード店の広告情報を記憶し、社会人向けの広告情報としては、たとえば社会人が良く利用すると考えられる家電量販店の広告情報を記憶するようにしてもよい。
【0028】
また、ユーザの属性情報が男性であるか女性であるかによって異なる広告情報を記憶し、広告情報配信部11が、ユーザ情報取得部11aによって取得されたユーザ情報に基づいて広告情報を特定して、ユーザの端末装置20に配信するようにしてもよい。男性向けの広告情報としては、たとえば男性化粧品の広告情報を記憶し、女性向けの広告情報としては、たとえば女性用化粧品の広告情報を記憶するようにしてもよい
【0029】
また、ユーザの位置情報が定期の区間内か区間外かによって、広告情報を変更するようにしてもよい。具体的には、ユーザ情報に含まれるユーザの定期の区間とユーザの位置情報とを比較し、ユーザの位置情報がユーザの定期の区間内である場合には、上述したようにユーザが学生か社会人かによって学生向けの広告情報や社会人向けの広告情報を配信するが、ユーザの位置情報がユーザの定期の区間外である場合には、ユーザは通勤・通学者ではなく、観光客である可能性があるとして、お土産屋の広告情報を配信するようにしてもよい。
【0030】
広告閲覧情報取得部12は、ユーザの端末装置20において広告情報が閲覧されたことを示す閲覧情報またはユーザが広告情報を閲覧した後に、その広告情報の広告対象の商品やサービスなどがユーザによって購入されたことを示す購入情報を取得する。
【0031】
閲覧情報については、たとえばユーザが、端末装置20に表示された広告情報のバナーを選択した場合に、端末装置20から広告情報配信装置10に対して閲覧情報が送信される。なお、閲覧情報としては、上述したバナーの選択情報に限らず、ユーザが広告情報を閲覧したことを示す情報であれば如何なる情報でもよい。
【0032】
購入情報については、たとえばユーザが広告情報を閲覧し、その広告情報に含まれるリンク先の購入サイトにおいて広告対象の商品またはサービスなどを購入した場合に、購入サイトから広告情報配信装置10に対して購入情報が送信される。なお、購入情報としては、上述した購入サイトから送信された購入情報に限らず、ユーザが広告情報の広告対象の商品またはサービスなどを購入したことを示す情報であれば如何なる情報でもよい。
【0033】
報奨付与部13は、広告閲覧情報取得部12によって閲覧情報または購入情報が取得された際、広告情報を閲覧したユーザに対して、報奨情報としてポイントを付与するとともに、路線バスの運転手、路線バスの整備士および路線バスの運営会社に対して、ユーザに付与されたポイントの一部を分配して付与する。
【0034】
報奨付与部13には、ユーザに付与されるポイント数が予め設定されている。ユーザに付与されるポイント数については、たとえばユーザが閲覧した広告情報の種類毎に異なる大きさとしてもよい。
【0035】
また、ユーザに付与されるポイント数については、ユーザ情報に基づいて変更するようにしてもよい。
図3は、ユーザが学生か社会人か、ユーザが通学・通勤者か観光客か、およびユーザがバスに乗車した日が観光シーズンであるか否かによって、ポイント数に対して乗算される係数が設定されたポイント係数テーブルの一例を示す図である。
【0036】
ユーザが通学・通勤者か観光客かの判断については、ユーザの位置情報が、ユーザの定期の区間内か区間外であるかによって決定する。ユーザの位置情報が定期の区間内である場合には、通学・通勤者であると判断し、定期の区間外である場合には、観光客と判断する。
【0037】
また、ユーザがバスに乗車した日が観光シーズンであるか否かについては、観光シーズンの期間を予め設定しておき、ユーザがバスに乗車した日と比較することによって判断するようにすればよい。
【0038】
図3に示すポイント係数テーブルでは、ユーザが社会人かつ観光客である場合には、購買力が高く、広告情報の広告対象の商品やサービスを利用する可能性が高いとして、係数として「×2」が設定されている。また、ユーザが学生かつ観光客である場合、購買力が低いので、観光シーズン以外は係数として「×1」が設定されているが、観光シーズンである場合には係数として「×1.5」が設定されている。なお、
図3に示すポイント係数テーブルは一例であって、その他のユーザ情報や乗車時期に応じて係数を変更するようにしてもよい。
【0039】
そして、路線バスのユーザに付与されたポイントの情報は、ユーザの端末装置20の識別情報に基づいて、広告情報配信装置10からユーザの端末装置20に送信されるが、この際、ユーザに付与されたポイントの一部が、路線バスの運転手、整備士および運営会社に分配される。
【0040】
報奨付与部13は、運転手情報取得部13aと、整備士情報取得部13bと、運営会社情報取得部13cとを備える。
【0041】
運転手情報取得部13aは、広告情報を閲覧したユーザが乗車している路線バスの現在の運転手の情報を取得する。運転手の情報は、たとえば路線バスの読取装置70に予め設定され、読取装置70からユーザ情報が送信される際に、ユーザ情報とともに送信される。
【0042】
整備士情報取得部13bは、広告情報を閲覧したユーザが乗車している路線バスの現在の整備士の情報を取得する。整備士の情報は、たとえば路線バスの読取装置70に予め設定され、読取装置70からユーザ情報が送信される際に、ユーザ情報とともに送信される。
【0043】
運営会社情報取得部13cは、広告情報を閲覧したユーザが乗車している路線バスの運営会社の情報を取得する。運営会社の情報は、たとえば路線バスの読取装置70に予め設定され、読取装置70からユーザ情報が送信される際に、ユーザ情報とともに送信される。
【0044】
なお、本実施形態においては、路線バスの運転手の情報、整備士の情報および運営会社の情報を、路線バスに設けられた読取装置70から取得するようにしたが、これに限らず、その他の方法で取得するようにしてもよい。
【0045】
そして、路線バスの運転手に分配されたポイントの情報は、広告情報配信装置10から運転手の端末装置30に送信され、路線バスの整備士に分配されたポイントの情報は、広告情報配信装置10から整備士の端末装置40に送信され、路線バスの運営会社に分配されたポイントの情報は、広告情報配信装置10から運営会社の端末装置50に送信される。
【0046】
報奨付与部13には、運転手の情報とその運転手の端末装置30の識別情報とを対応づけた運転手登録テーブルT1と、整備士の情報とその整備士の端末装置40の識別情報とを対応づけた整備士登録テーブルT2と、運営会社の情報とその運営会社の端末装置50の識別情報とを対応づけた運営会社登録テーブルT3とが予め設定されており、報奨付与部13は、これらの登録テーブルT1,T2,T3を参照することによって、各端末装置30,40,50にポイントを送信する。
【0047】
また、本実施形態の報奨付与部13は、上述したように路線バスのユーザに付与されたポイントを路線バスの運転手、整備員および運営会社に分配する際、所定の条件に応じて、ポイントを分配するか否か、またはポイントを分配する際のポイント数を決定する。
【0048】
まず、運転手については、運転手が路線バス内において補足広告を行った後に、その路線バスに乗車しているユーザが、予め設定された時間内に端末装置20において広告情報を閲覧した場合に、上述した所定の条件を満たしているとして、運転手にポイントを分配する。
【0049】
補足広告とは、ユーザの広告情報の閲覧を促すものであって、たとえば路線バス内において運転手が車内アナウンスを流すことによって行われる。補足広告が行われたことの情報については、たとえば運転手が車内アナウンスを流す再生装置80を動作させた場合に、再生装置80から広告情報配信装置10に送信される。
【0050】
報奨付与部13は、車内アナウンスが行われた情報を取得した後、予め設定された時間内に閲覧情報または購入情報を取得した場合に、運転手にポイントを付与する。すなわち、運転手へのポイント付与は、補足広告を行った後に広告情報が閲覧されたことが条件となる。
【0051】
なお、車内アナウンスが行われた情報の取得方法としては、上述したような再生装置80から送信される情報の他に、たとえば路線バスのユーザが広告情報の広告対象の商品またはサービスなどを購入した際に、ユーザの端末装置20に
図4に示すような購入動機アンケート画面を表示させるようにしてもよい。そして、
図4に示す購入動機アンケート画面において、「運転手のアナウンス」のチェックボックスがチェックされた場合に、その情報を端末装置20から広告情報配信装置10に送信するようにしてもよい。
【0052】
また、報奨付与部13は、アンケート取得部14によって取得された運転手に関するアンケートの回答に基づいて、運転手に対するポイント数を決定する。
【0053】
アンケート取得部14は、たとえばユーザが端末装置20において広告情報を閲覧した際に、端末装置20に
図5に示すようなアンケート画面を表示させる。
図5に示すアンケート画面では、運転手に対するアンケートと、整備士に対するアンケートと、運営会社に対するアンケートが表示され、ユーザがチェックボックスにチェックすることによってアンケートに対する回答が取得される。
【0054】
報奨付与部13は、
図5に示すアンケート画面の運転手に対するアンケートに対して、「良い」がチェックされた場合に、運転手に対してポイントを付与する。また、「普通」がチェックされた場合には、運転手に対してポイントを付与せず(ポイントゼロ)、「悪い」がチェックされた場合には、運転手に対してマイナスポイントを付与する。マイナスポイントとは、既に運転者が取得しているポイントから減算するポイントである。
【0055】
報奨付与部13において運転手に対して付与されたポイントは、上述したように運転手の端末装置30に送信される。
【0056】
次に、整備士については、
図5に示すアンケート画面の整備士に対するアンケートに対して、「良い」がチェックされた場合に、整備士に対してポイントを付与する。また、「普通」がチェックされた場合には、整備士に対してポイントを付与せず(ポイントゼロ)、「悪い」がチェックされた場合には、整備士に対してマイナスポイントを付与する。
【0057】
報奨付与部13において整備士に対して付与されたポイントは、上述したように整備士の端末装置40に送信される。
【0058】
また、整備士に付与されるポイントについては、路線バスのユーザの広告情報の閲覧およびアンケートの回答に基づくポイントだけでなく、整備士の日常の仕事の評価に基づいて、整備士に対してポイントを付与するようにしてもよい。
図6は、整備士の日常の仕事の評価に基づくポイント付与の処理を説明するためのフローチャートである。
【0059】
図6に示すように、まず、整備士が、整備士の端末装置40を用いて保守交換部品の情報とその部品保証期間の情報を設定入力し、広告情報配信装置10の送信することによって報奨付与部13に登録する(S10)。
【0060】
そして、整備士は、整備士の端末装置40を用いて、登録された保守交換部品の整備状況(交換状況)を設定入力する(S12)。
【0061】
報奨付与部13は、整備状況の入力に応じて、保守交換部品が部品保証期間内で通常使用できたか否かを判定する(S14)。
【0062】
そして、報奨付与部13は、保守交換部品が部品保証期間内で通常使用できたと判定した場合には(S14,YES)。整備士に対してポイントを付与する(S16)。
【0063】
そして、S12~S16の処理が、予め設定された期間毎に行われ(S18)、S14での判定結果に応じて整備士に対してポイントが付与される。
【0064】
また、上記の説明では、保守交換部品が部品保証期間内で通常使用できたと判定した場合に、整備士に対してポイントを付与するようにしたが、すなわちS14の判定結果に応じて整備士に対してポイントを付与するようにしたが、これに限らず、S14の判定結果に応じて整備士に対してランク付けするようにしてもよい。
【0065】
そして、上述した整備士に対するアンケートの回答に基づいて整備士に対してポイントを付与する際に、整備士のランクに応じて、整備士に付与されるポイントに対して係数を乗算し、ポイントを増減させるようにしてもよい。
【0066】
次に、運営会社については、
図5に示すアンケート画面の運営会社に対するアンケートに対して、「良い」がチェックされた場合に、運営会社に対してポイントを付与する。また、「普通」がチェックされた場合には、運営会社に対してポイントを付与せず(ポイントゼロ)、「悪い」がチェックされた場合には、運営会社に対してマイナスポイントを付与する。
【0067】
報奨付与部13において運営会社に対して付与されたポイントは、上述したように運営会社の端末装置50に送信される。
【0068】
なお、本実施形態においては、ユーザの端末装置20にアンケート画面を表示させてアンケートの回答を受け付けるようにしたが、これに限らず、たとえばユーザがアンケート用紙に回答を記入し、そのアンケート用紙を路線バスの運転手や運営会社に渡すようにしてもよい。そして、たとえば路線バスの運営会社にてアンケート用紙を収集し、アンケートの回答を運営会社の端末装置50を用いて設定入力し、広告情報配信装置10に送信するようにしてもよい。
【0069】
また、路線バスの運営会社のホームページおいて、アンケートの回答を受け付け、その受け付けた回答を広告情報配信装置10に送信するようにしてもよい。
【0070】
広告情報配信装置10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの半導体メモリやハードディスクなどのストレージ、並びに通信I/F(Interface)などを備えている。
【0071】
広告情報配信装置10のストレージには、本発明の広告情報配信プログラムの一実施形態がインストールされている。この広告情報配信プログラムがCPUによって起動されることによって、広告情報配信装置10の上述した各部の機能が実行される。
【0072】
また、本実施形態においては、CPUによって広告情報配信プログラムを実行することによって各部の機能を実行するようにしたが、広告情報配信プログラムが実行する一部の機能または全部の機能をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、その他の電気回路などのハードウェアから構成するようにしてもよい。
【0073】
次に、ユーザの端末装置20について説明する。
【0074】
ユーザの端末装置20は、上述したように路線バスのユーザが使用するものであり、たとえばタブレット端末やスマートフォンなどの移動体端末から構成される。
【0075】
端末装置20は、
図1に示すように、制御部21、表示部22、記憶部23および入力部24を備えている。制御部21は、端末装置20全体を制御する。特に、制御部21は、広告情報配信装置10から配信された広告情報を受信し、広告情報のバナーを表示部22に表示させる。そして、制御部21は、バナーがユーザによって選択された場合には、購入サイトのリンク先などを含む広告情報の詳細を表示部22に表示させるとともに、閲覧情報を広告情報配信装置10に送信する。
【0076】
また、制御部21は、端末装置20にインストールされた交通系ICのアプリケーションが路線バスの読取装置70によって読み取られた際には、アプリケーションに登録されたユーザ情報を広告情報配信装置10に送信する。
【0077】
また、制御部21は、広告情報配信装置10の報奨付与部13によってポイントが付与された場合には、そのポイントを受信し、記憶部23に記憶する。この際、制御部21は、広告情報の広告主毎にポイントを集計して記憶する。そして、制御部21は、ポイントなどが利用される際には、ポイント利用画面を表示部22に表示させる。
【0078】
図7は、ポイント利用画面の一例を示す図である。
図7に示すように、ポイント利用画面には、ポイントの合計、ポイントで購入可能な商品およびその商品を購入するのに必要なポイント数が表示される。なお、ポイントで購入可能な商品は、基本的に広告情報の広告主の商品であり、ポイント利用画面には、その広告主の情報も表示される。また、ポイント利用画面には、「商品で検索」、「ポイントで検索」、「エリアで検索」などの検索欄が設けられており、ポイントで購入したい商品や必要ポイント数やエリアで商品を検索可能に表示する。
【0079】
また、制御部21は、上述したアンケート画面を表示させ、アンケートの回答を受け付け、その回答情報を広告情報配信装置10に送信する。
【0080】
表示部22は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備え、端末装置20がタブレット端末またはスマートフォンである場合には、タブレット端末またはスマートフォンが有するタッチパネルが表示部22である。
【0081】
入力部24は、ユーザによる種々の情報の設定入力を受け付ける。
【0082】
端末装置20の上述した機能は、端末装置20の半導体メモリなどに予めインストールされたアプリケーションの機能により実現してもよいし、ウェブブラウザ経由で提供されるアプリケーションを利用してもよい。
【0083】
次に、運転手の端末装置30について説明する。運転手の端末装置30は、上述したように路線バスの運転手が使用するものであり、たとえばタブレット端末やスマートフォンなどの移動体端末や、またはデスクトップパソコンやラップトップパソコンから構成される。
【0084】
端末装置30は、
図1に示すように、制御部31、表示部32、記憶部33および入力部34を備えている。制御部31は、端末装置20全体を制御する。特に、制御部31は、広告情報配信装置10の報奨付与部13によってポイントが付与された場合には、そのポイントを受信し、記憶部33に記憶する。この際、制御部31は、広告情報の広告主毎にポイントを集計して記憶する。そして、制御部31は、ポイントなどが利用される際には、ユーザの端末装置20と同様に、
図7に示すポイント利用画面を表示部32に表示させる。
【0085】
表示部32は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備え、端末装置30がタブレット端末またはスマートフォンである場合には、タブレット端末またはスマートフォンが有するタッチパネルが表示部32である。
【0086】
入力部34は、運転手による種々の情報の設定入力を受け付ける。
【0087】
端末装置30の上述した機能は、端末装置30の半導体メモリなどに予めインストールされたアプリケーションの機能により実現してもよいし、ウェブブラウザ経由で提供されるアプリケーションを利用してもよい。
【0088】
次に、整備士の端末装置40について説明する。整備士の端末装置40は、上述したように路線バスの整備士が使用するものであり、たとえばタブレット端末やスマートフォンなどの移動体端末や、またはデスクトップパソコンやラップトップパソコンから構成される。
【0089】
端末装置40は、
図1に示すように、制御部41、表示部42、記憶部43および入力部44を備えている。制御部41は、端末装置40全体を制御する。特に、制御部41は、広告情報配信装置10の報奨付与部13によってポイントが付与された場合には、そのポイントを受信し、記憶部43に記憶する。この際、制御部41は、広告情報の広告主毎にポイントを集計して記憶する。そして、制御部41は、ポイントなどが利用される際には、ユーザの端末装置20と同様に、
図7に示すポイント利用画面を表示部32に表示させる。
【0090】
表示部42は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備え、端末装置40がタブレット端末またはスマートフォンである場合には、タブレット端末またはスマートフォンが有するタッチパネルが表示部42である。
【0091】
入力部44は、整備士による種々の情報の設定入力を受け付ける。
【0092】
端末装置40の上述した機能は、端末装置40の半導体メモリなどに予めインストールされたアプリケーションの機能により実現してもよいし、ウェブブラウザ経由で提供されるアプリケーションを利用してもよい。
【0093】
次に、運営会社の端末装置50について説明する。運営会社の端末装置50は、上述したように路線バスの運営会社が使用するものであり、たとえばデスクトップパソコンやラップトップパソコンや、タブレット端末などの移動体端末から構成される。
【0094】
端末装置50は、
図1に示すように、制御部51、表示部52、記憶部53および入力部54を備えている。制御部51は、端末装置50全体を制御する。特に、制御部51は、広告情報配信装置10の報奨付与部13によってポイントが付与された場合には、そのポイントを受信し、記憶部53に記憶する。この際、制御部51は、広告情報の広告主毎にポイントを集計して記憶する。そして、制御部51は、ポイントなどが利用される際には、ユーザの端末装置20と同様に、
図7に示すポイント利用画面を表示部52に表示させる。
【0095】
表示部52は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備え、端末装置50がタブレット端末である場合には、タブレット端末が有するタッチパネルが表示部52である。
【0096】
入力部54は、運営会社による種々の情報の設定入力を受け付ける。
【0097】
端末装置50の上述した機能は、端末装置50のハードディスクなどに予めインストールされたアプリケーションの機能により実現してもよいし、ウェブブラウザ経由で提供されるアプリケーションを利用してもよい。
【0098】
次に、広告主の端末装置60について説明する。広告主の端末装置60は、上述したように広告情報を提供する広告主が使用するものであり、たとえばデスクトップパソコンやラップトップパソコンや、タブレット端末などの移動体端末から構成される。
【0099】
端末装置60は、
図1に示すように、制御部61、表示部62、記憶部63および入力部64を備えている。制御部61は、端末装置60全体を制御する。特に、制御部61は、記憶部63に記憶された広告情報を読み出し、広告掲載依頼とともに広告情報配信装置10に送信して登録する。
【0100】
また、制御部61は、広告情報の広告対象の商品またはサービスなどが購入された場合に、その購入情報を受け付け、表示部62に表示させる。
【0101】
表示部62は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備え、端末装置60がタブレット端末である場合には、タブレット端末が有するタッチパネルが表示部62である。
【0102】
記憶部63は、広告主により作成された広告情報などを記憶する。入力部64は、広告主による種々の設定入力を受け付ける。
【0103】
端末装置60の上述した機能は、端末装置60のハードディスクなどに予めインストールされたアプリケーションの機能により実現してもよいし、ウェブブラウザ経由で提供されるアプリケーションを利用してもよい。
【0104】
次に、本実施形態の広告情報管理システム1の処理の流れについて、
図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0105】
まず、広告主が、広告主の端末装置60を用いて、広告情報を含む広告掲載依頼を広告情報配信装置10に送信して登録する(S20)。
【0106】
次に、路線バスのユーザが、路線バスに乗車し、路線バスの読取装置70によって端末装置20を読み取らせ、ユーザ情報およびユーザまたは路線バスの位置情報が、読取装置70から広告情報配信装置10に送信され、広告情報配信装置10によって取得される(S22)。
【0107】
広告情報配信装置10は、入力されたユーザ情報および位置情報に基づいて、送信対象の広告情報を決定し、ユーザの端末装置20に送信する(S24)。ユーザの端末装置20では、広告情報のバナーが表示される(S26)。
【0108】
そして、運転手によって路線バス内において上述した補足広告が行われ(S28)、ユーザによって広告情報のバナーが選択されて広告情報が閲覧された場合には(S30)、閲覧情報が端末装置20から広告情報配信装置10に送信される。さらに、ユーザが、広告情報の広告対象の商品またはサービスなどを購入した場合には(S32)、購入情報が購入サイトから広告情報配信装置10および広告主の端末装置60に送信される。
【0109】
また、路線バスのユーザのアンケートの回答が、ユーザの端末装置20から広告情報配信装置10に送信される(S34)。
【0110】
広告情報配信装置10は、閲覧情報、購入情報、運転手による補足広告およびアンケートの回答に基づいてポイントを算出し(S36)、必要に応じて、路線バスのユーザの端末装置20、運転手の端末装置30、整備士の端末装置40および運営会社の端末装置50に送信する(S38)。
【0111】
そして、路線バスのユーザの端末装置20、運転手の端末装置30、整備士の端末装置40および運営会社の端末装置50において、ポイント利用画面が表示され(S40,S42,S44,S46)、必要に応じてポイントが利用される。
【0112】
上記実施形態の広告情報管理システム1によれば、路線バス内において、ユーザに対して広告情報を配信し、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得した場合に、ユーザ以外の運転手、整備士および運営会社に対してポイントを付与するようにしたので、路線バスの運転手や整備士や運営会社のモチベーションを向上させることができ、これにより路線バスの運営会社のサービス全般の向上を図ることができる。
【0113】
また、上記実施形態の広告情報管理システム1によれば、路線バス内において運転手が補足広告を行った後に、補足広告に関連する広告情報の閲覧情報が取得された場合に、運転手にポイントを付与するようにしたので、運転手の補足広告の実施を促すことができ、補足広告によるサービスの向上を図ることができる。
【0114】
また、上記実施形態の広告情報管理システム1によれば、路線バスのユーザのアンケートの回答に基づいて、運転手、整備士および運営会社に付与されるポイントを変更するようにしたので、アンケートの回答が良くなるように運転手、整備士および運営会社のモチベーションを上げることができる。
【0115】
また、上記実施形態の広告情報管理システム1によれば、ユーザの属性情報に基づいて、ポイント数を変更するようにしたので、ユーザによる広告情報の閲覧をより促すことができる。
【0116】
また、上記実施形態の広告情報管理システム1によれば、運転手、整備士および運営会社にポイントを送信し、そのポイントを閲覧可能としたので、運転手、整備士および運営会社は、現在保有しているポイント数を確認することができるので、運転手、整備士および運営会社のポイント獲得のモチベーションを上げることができ、これにより運転手、整備士および運営会社のサービスの向上を図ることができる。
【0117】
なお、上記実施形態の広告情報管理システム1においては、ユーザの端末装置20に広告情報を表示させるようにしたが、これに限らず、たとえば路線バスの位置情報に基づいて、路線バス内に設置されたモニタなどの表示装置に広告情報を表示させるようにしてもよい。この場合、たとえばユーザが端末装置20を用いて、モニタに表示された広告情報に含まれるQRコード(登録商標)を読み取った場合に、広告情報の広告対象の商品またはサービスが掲載されたサイトにアクセスするとともに、端末装置20から広告情報配信装置10に対して閲覧情報を送信するようにしてもよい。
【0118】
また、上記実施形態の広告情報管理システム1においては、ポイントを付与する報奨付与部13を広告情報配信装置10に設けるようにしたが、広告主の端末装置60に報奨付与部を設けるようにしてもよい。すなわち、広告主の端末装置60からユーザの端末装置20、運転手の端末装置30、整備士の端末装置40および運営会社の端末装置50にポイントを送信するようにしてもよい。
【0119】
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。たとえば実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
【0120】
本発明に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0121】
(付記1)
本発明の広告情報配信装置は、ユーザを輸送する輸送手段内において、ユーザに対して広告情報を配信する広告情報配信部と、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得する広告閲覧情報取得部と、広告閲覧情報取得部によって閲覧情報または購入情報が取得された場合に、ユーザ以外の輸送手段に関連する者に報奨情報を付与する報奨付与部とを備える。
【0122】
(付記2)
付記1記載の広告情報配信装置において、輸送手段に関連する者は、輸送手段の運転手、輸送手段の整備士または輸送手段を有する運営会社とすることができる。
【0123】
(付記3)
付記1または付記2記載の広告情報配信装置において、輸送手段に関連する者は、輸送手段の運転手とし、報奨付与部は、輸送手段内において運転手が補足広告を行った後に、補足広告に関連する広告情報の閲覧情報が取得された場合に、運転手に報奨情報を付与することができる。
【0124】
(付記4)
付記1から付記3いずれかに記載の広告情報配信装置は、輸送手段による輸送に関するアンケートに対するユーザの回答を取得するアンケート取得部を備えることができ、報奨付与部は、アンケートの回答に基づいて、輸送手段に関連する者に付与される報奨情報を変更することができる。
【0125】
(付記5)
付記1から付記4いずれかに記載の広告情報配信装置において、報奨付与部は、ユーザの属性情報に基づいて、報奨情報を変更することができる。
【0126】
(付記6)
付記1から付記5いずれかに記載の広告情報配信装置において、報奨付与部は、輸送手段に関連する者に報奨情報を送信し、報奨情報を閲覧可能とすることができる。
【0127】
(付記7)
本発明の広告情報管理システムは、ユーザを輸送する輸送手段内において、ユーザに対して広告情報を配信する広告情報配信部と、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得する広告閲覧情報取得部と、広告閲覧情報取得部によって閲覧情報または購入情報が取得された場合に、ユーザ以外の輸送手段に関連する人または会社に報奨情報を付与する報奨情報付与部とを備える。
【0128】
(付記8)
本発明の広告情報配信方法は、ユーザを輸送する輸送手段内において、ユーザに対して広告情報を配信し、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得した場合に、ユーザ以外の輸送手段に関連する者に報奨情報を付与する。
【0129】
(付記9)
本発明の広告情報配信プログラムは、ユーザを輸送する輸送手段内において、ユーザに対して広告情報を配信するステップと、ユーザの広告情報の閲覧情報またはユーザの広告情報の広告対象の購入情報を取得するステップと、閲覧情報または購入情報を取得した場合に、ユーザ以外の輸送手段に関連する者に報奨情報を付与するステップとをコンピュータに実行させる。
【符号の説明】
【0130】
1 広告情報管理システム
10 広告情報配信装置
11 広告情報配信部
11a ユーザ情報取得部
11b 位置情報取得部
11c 広告情報記憶部
12 広告閲覧情報取得部
13 報奨付与部
13a 運転手情報取得部
13b 整備士情報取得部
13c 運営会社情報取得部
14 アンケート取得部
30,40,50 端末装置
31,41,51 制御部
32,42,52 表示部
33,43,53 記憶部
34,44,54 入力部
70 読取装置
80 再生装置