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特開2024-139974文書提供装置、サーバ、サーバ起動システム、文書提供方法、制御方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024139974
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】文書提供装置、サーバ、サーバ起動システム、文書提供方法、制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050943
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】田上 和幸
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】サーバの使用前に構成に関する文書をユーザに通読させる文書提供装置、サーバ、サーバ起動システム、文書提供方法、制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供する文書提供手段と、提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する認証情報提供手段と、を備えた。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、
取得された前記構成情報に示される構成に関する文書をユーザ端末に提供する文書提供手段と、
提供された前記文書がユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する認証情報提供手段と、
を備えた文書提供装置。
【請求項2】
前記サーバの構成ごとに対応して設けられた構成単位文書のうち、前記構成情報に示される構成に対応する構成単位文書を結合して前記文書を生成する結合部を備えた請求項1に記載の文書提供装置。
【請求項3】
前記文書は、前記サーバの構成を使用する際に必要な情報が記載された文書である請求項1に記載の文書提供装置。
【請求項4】
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較する比較手段と、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成するコード生成部と、
生成されたコードを表示する表示部と、
を備えたサーバ。
【請求項5】
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とが異なる場合に、前記今回構成情報に示される構成に関する文書を提供する文書提供手段と、
提供された前記文書がユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する起動手段と、
を備えたサーバ起動システム。
【請求項6】
ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得し、
取得された前記構成情報に示される構成に関する文書をユーザ端末に提供し、
提供された前記文書がユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する、
文書提供方法。
【請求項7】
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得し、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較し、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成し、
生成されたコードを表示する制御方法。
【請求項8】
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得し、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とが異なる場合に、前記今回構成情報に示される構成に関する文書を提供し、
提供された前記文書がユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する、サーバ起動システムの制御方法。
【請求項9】
文書提供装置のコンピュータを、
ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段、
取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供する文書提供手段、
提供された前記文書がユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する認証情報提供手段、
として機能させるプログラム。
【請求項10】
サーバのコンピュータを、
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較する比較手段、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成するコード生成部、
生成されたコードを表示する表示部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書提供装置、サーバ、サーバ起動システム、文書提供方法、制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバのマニュアルは、ユーザに通読させることを目的として紙媒体でサーバに同梱させている。特許文献1には、ユーザ識別情報および、マニュアルのコンテンツ(項目)ごとの情報を有するサーバに対して、ユーザが端末からマニュアルの閲覧要求を出すことで、それを受信したサーバが、ユーザの識別情報を基にマニュアルの項目、表示順序を変更して表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-47762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された技術では、ユーザの端末からマニュアルの閲覧要求を出す必要があるため、重要な内容であってもユーザが確認しない恐れがある。一般に、サーバのマニュアルなどの文書は、紙媒体で全てのユーザに共通の内容を記載することから、全てのモデル、オプション、オペレーティングシステムの注意制限事項を網羅している。そのためマニュアルは膨大な量となっている。そのため、ユーザがその中から使用するサーバの構成に関連する内容を読み解くことが難しくなっている。また必読すべき内容であってもユーザが読まないリスクがある。さらに、紙媒体のため余分なコストが掛かるうえに環境に好ましくない。
【0005】
一方、サーバのマニュアルをWebページに記載した場合も、全てのモデル、オプション、オペレーティングシステムの注意制限事項を網羅しているため、同様に膨大な量となっている。そのため、ユーザがその中から使用するサーバの構成に関連する内容を読み解くことが難しくなっている。また必読すべき内容であってもユーザがWebページを開かないリスクがある。
【0006】
このように、サーバの構成に関する文書を通読することはユーザにとって困難なものである。そして、文書を読まずにサーバのオペレーティングシステムを起動することは運用上好ましくない。
【0007】
そこでこの発明は、サーバの使用前に構成に関する文書をユーザに通読させる文書提供装置、サーバ、サーバ起動システム、文書提供方法、制御方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様によれば、文書提供装置は、ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供する文書提供手段と、提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する認証情報提供手段と、を備えた。
【0009】
本発明の第2の態様によれば、サーバは、サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較する比較手段と、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成するコード生成部と、生成されたコードを表示する表示部と、を備えた。
【0010】
本発明の第3の態様によれば、サーバ起動システムは、仮サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とが異なる場合に、前記今回構成情報に示される構成に関する文書を提供する文書提供手段と、提供された前記文書がユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する起動手段と、を備えた。
【0011】
本発明の第4の態様によれば、文書提供方法は、ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得し、取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供し、提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する。
【0012】
本発明の第5の態様によれば、制御方法は、サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得し、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較し、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成し、生成されたコードを表示する。
【0013】
本発明の第6の態様によれば、制御方法は、サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得し、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とが異なる場合に、前記今回構成情報に示される構成に関する文書を提供し、提供された前記文書がユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する。
【0014】
本発明の第7の態様によれば、プログラムは、文書提供装置のコンピュータを、ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段、取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供する文書提供手段、提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する認証情報提供手段、として機能させる。
【0015】
本発明の第7の態様によれば、プログラムは、サーバのコンピュータを、サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較する比較手段、前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成するコード生成部、生成されたコードを表示する表示部、として機能させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、サーバの使用前に構成に関する文書をユーザに通読させるサーバ起動システム、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施形態のサーバ起動システムの全体構成を示す図である。
図2】制御対象サーバの構成とWebシステムに含まれる各サーバの構成を示すブロック図である。
図3】制御対象サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
図4】Webシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
図5】ユーザ端末の処理の流れを示すフローチャートである。
図6】第2実施形態による制御対象サーバの構成とWebシステムに含まれる各サーバの構成を示すブロック図である。
図7】制御対象サーバの処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本実施形態による文書提供装置の最小構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態によるサーバ起動システムを図面を参照して説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1は同実施形態によるサーバ起動システム10の全体構成を示す図である。サーバ起動システム10は、制御対象サーバ100、Webシステム200、およびユーザ端末700で構成される。制御対象サーバ100は、この制御対象サーバ100の使用前に制御対象サーバ100の構成に関する文書をユーザが通読すると、制御対象サーバ100のオペレーティングシステム(以下、「OS」という)を起動する。この文書には、構成の注意制限事項など、各構成を使用する際に必要な情報が記載されている。また、文書は、本実施形態では制御対象サーバ100の構成ごとに対応して設けられた文書(以下、「構成単位文書」という)を結合して1つの文書としたものである。制御対象サーバ100は、サーバの一例である。
【0020】
ここで、構成とは、例えば制御対象サーバ100に設けられたオプションの型番や、その数量を示す情報などであるが、これに限るものではなく、ユーザに事前に通読させる文書が必要な構成であればよい。
【0021】
ユーザ端末700は、制御対象サーバ100の文書を表示したり、ユーザが文書を通読したことを入力するために用いられる端末(例えば、スマートフォンなどの携帯端末)である。Webシステム200は、Webサーバ300、APサーバ400、およびDBサーバ500で構成される。Webシステム200は、制御対象サーバ100の構成に応じた文書の生成や、生成した文書をユーザ端末700に提供する。Webシステム200は、文書提供装置の一例である。
【0022】
図2は同実施形態による制御対象サーバ100の構成とWebシステム200に含まれる各サーバの構成を示すブロック図である。
【0023】
制御対象サーバ100は、構成情報保管部2、構成情報取得部3、構成情報比較部4、認証用パスコード生成部5、WebURL保管部6、2次元コード生成部7、コンソールユニット8、およびOS起動制御部9で構成される。
【0024】
構成情報保管部2は、前回の制御対象サーバ100の起動時に取得した制御対象サーバ100の構成を示す構成情報(以下、「前回構成情報」ともいう)を保管する。構成情報は、例えばフラッシュメモリなど不揮発性メモリに記憶しておくことで保管される。
【0025】
構成情報取得部3は、制御対象サーバ100の起動時に上記構成情報を取得する。構成情報は、例えば各構成を示すリスト形式で不揮発性メモリに記憶されており、構成が変化するたびに更新される。構成情報比較部4は、前回構成情報と構成情報取得部3により今回起動したときに取得された構成情報(以下、「今回構成情報」ともいう)を比較する。以下の説明において、前回構成情報と今回構成情報が異なることを、単に「構成情報が異なる」と表現することがある。
【0026】
構成情報比較部4は、構成情報が異なる場合、認証用パスコード生成部5に、ユーザが文書を通読したことを認証し、OSの起動に必要なコードである認証用パスコードを生成する処理を要求する。このとき、構成情報取得部3により取得された構成情報を認証用パスコード生成部5に通知する。例えば、前回構成情報が構成a、b、cであり、今回構成情報が構成a、c、dの場合を考える。この場合、構成情報比較部4は、認証用パスコード生成部5に通知する構成情報を、構成a、c、dとする。また、構成情報比較部4は、構成情報が異ならない場合、OS起動制御部9に制御対象サーバ100のOSの起動を要求する。
【0027】
認証用パスコード生成部5は、認証用パスコードを生成する。認証用パスコードは、一意的に生成される。WebURL保管部6は、文書を生成したり、認証用パスコードを表示するWebページのURL情報を保管する。URL情報は、本実施形態ではWebサーバ300のURLを示す情報である。URL情報は、例えばフラッシュメモリなど不揮発性メモリに記憶しておくことで保管される。
【0028】
2次元コード生成部7は、WebURL保管部6により保管されているURL情報に、構成情報取得部3により取得された構成情報、および認証用パスコード生成部5により生成された認証用パスコードを引数に持たせた2次元コードを生成する。
【0029】
コンソールユニット8は、2次元コード生成部7により生成された2次元コードを表示する。コンソールユニット8は、認証用パスコードのユーザによる入力を受け付ける。認証用パスコードは、ユーザ端末700に表示され、ユーザは目視により認証用パスコードを確認し、コンソールユニット8に入力する。
【0030】
OS起動制御部9は、2つの条件(条件A、Bとする)のいずれかが満たされた場合にOSを起動する。条件Aは、構成情報比較部4からOSの起動が要求された場合である。条件Bは、コンソールユニット8によって入力が受け付けられた認証用パスコードが、認証用パスコード生成部5によって生成された認証用パスコードと一致した場合である。2つの条件のいずれかが満たされない場合には、OS起動制御部9は、OSを起動しない。
【0031】
次にユーザ端末700について説明する。ユーザ端末700は、コンソールユニット8に表示された2次元コードを読み取る。ユーザ端末700は、読み取った2次元コードにもとづいてWebサーバ300に構成情報と認証用パスコードを引数として渡す。これは、Webサーバ300に対する文書の閲覧要求でもある。ユーザ端末700は、Webサーバ300から提供された文書を表示する。ユーザ端末700は、全ての文書が通読されると、通読済みボタンを表示する。通読済みボタンが押下されると、ユーザ端末700は、Webサーバ300に通読済みボタンが押下されたこと通知する。ユーザ端末700は、Webサーバ300から渡された認証用パスコードを表示する。
【0032】
次に、Webシステム200の各サーバの構成について説明する。Webサーバ300は、ユーザ端末700からの閲覧要求を受けると、引数をAPサーバ400に渡す。Webサーバ300は、APサーバ400に引数のサーバ構成情報に応じた文書の生成を要求する。Webサーバ300は、APサーバ400で生成された文書をユーザ端末700に提供する。また、Webサーバ300は、全ての文書が通読された場合に表示する通読済みボタンをユーザ端末700に渡す。
【0033】
Webサーバ300は、ユーザ端末700で通読済みボタンが押下されたことが通知されると、APサーバ400に認証用パスコードを要求し、APサーバ400から受け取った認証用パスコードをユーザ端末700に渡す。
【0034】
APサーバ400は、結合プログラム14と認証用パスコード表示プログラムを有する。APサーバ400は、Webサーバ300から上記引数を受け取り、DBサーバ500に制御対象サーバ100の構成情報に対応する構成単位文書を要求する。APサーバ400は、DBサーバ500から受け取った構成単位文書を、APサーバ400に搭載された結合プログラム14を用いて1つの文書に結合させWebサーバ300に返す。またAPサーバ400は、Webサーバ300から認証用パスコードを要求されると、認証用パスコード表示プログラム15を用いて認証用パスコードをWebサーバ300に渡す。
【0035】
DBサーバ500は、構成単位文書17を備える。DBサーバ500は、構成情報に対応する構成単位文書をAPサーバ400に渡す。
【0036】
次に、サーバ起動システム10の処理の流れについて説明する。まず制御対象サーバ100の処理の流れについて説明する。図3は、制御対象サーバ100の処理の流れを示すフローチャートである。なお、制御対象サーバ100はOSが起動する前の処理であるので、図3に示される処理は、バイオスによる処理である。制御対象サーバ100は、起動すると、OS起動制御用情報をリセットする(ステップS101)。ここで、OS起動制御用情報とは、前回起動した際に生成された認証用パスコード、および2次元コードを示す情報を示す。すなわち、ステップS101は、例えば前回起動時にOSが起動されるまで処理がなされず、途中まで実行されて残された認証用パスコードなどをリセットするための処理である。これにより、認証用パスコードも毎回異なるものとなる。
【0037】
構成情報取得部3は、制御対象サーバ100の構成情報(今回構成情報)を取得する(ステップS102)。構成情報比較部4は、前回構成情報と今回構成情報とを比較する(ステップS103)。比較の結果、構成情報が異ならない場合には(ステップS103:NO)、構成情報取得部3は、OS起動制御部9に制御対象サーバ100のOSの起動を要求し(ステップS110)、処理を終了する。
【0038】
比較の結果、構成情報が異なる場合には(ステップS103:YES)、構成情報取得部3は、認証用パスコード生成部5に、認証用パスコードを生成する処理を要求する。認証用パスコード生成部5は、認証用パスコードを生成する(ステップS104)。2次元コード生成部7は、WebURL保管部6により保管されているURL情報に、構成情報取得部3により取得された構成情報、および認証用パスコード生成部5により生成された認証用パスコードを引数に持たせた2次元コードを生成する(ステップS105)。コンソールユニット8は、2次元コード生成部7により生成された2次元コードを表示する(ステップS106)。
【0039】
ステップS106の処理により、ユーザは、ユーザ端末700で2次元コードを読み取り、Webサーバ300により文書が提供される。ユーザが全ての文書を通読し、通読済みボタンを押下すると、認証用パスコードがユーザ端末700に表示される。
【0040】
次のステップS107で、コンソールユニット8は、認証用パスコードのユーザによる入力を受け付ける(ステップS107)。このステップS107では、ユーザからの認証用パスコードの入力指示など、ユーザからのアクションを契機に開始してもよい。
【0041】
OS起動制御部9は、コンソールユニット8によって入力が受け付けられた認証用パスコードが、認証用パスコード生成部5によって生成された認証用パスコードと一致しているか否かを判定する(ステップS108)。認証用パスコードが一致しない場合には(ステップS108:NO)、ステップS107に戻り、再び認証用パスコードの入力待ちとなる。なお、認証用パスコードが所定回数異なった場合には、処理を中断してもよい。
【0042】
認証用パスコードが一致する場合には(ステップS108:YES)、構成情報保管部2は、ステップS102で取得された構成情報を不揮発性メモリに記憶する(ステップS109)。これにより、ステップS102で取得された構成情報は、前回構成情報として記憶される。OS起動制御部9は、OSを起動し(ステップS110)、処理を終了する。
【0043】
次に、Webシステム200の処理の流れについて説明する。図4は、Webシステム200の処理の流れを示すフローチャートである。Webサーバ300は、ユーザ端末700から構成情報と認証用パスコードを引数とした閲覧要求を受け付けると、引数をAPサーバ400に渡す(ステップS201)。すなわち、Webサーバ300は、APサーバ400に引数のサーバ構成情報に応じた文書の生成を要求する。
【0044】
APサーバ400は、Webサーバ300から上記引数を受け取り、DBサーバ500に制御対象サーバ100の構成情報に対応する構成単位文書を要求する(ステップS202)。DBサーバ500は、構成情報に対応する構成単位文書をAPサーバ400に渡す(ステップS203)。
【0045】
APサーバ400は、DBサーバ500から受け取った構成単位文書を、APサーバ400に搭載された結合プログラム14を用いて1つの文書に結合する(ステップS204)。そして、APサーバ400は、結合した文書をWebサーバ300に返す(ステップS205)。Webサーバ300は、APサーバ400で生成された文書をユーザ端末700に提供する(ステップS206)。
【0046】
Webサーバ300は、ユーザ端末700で通読済みボタンが押下されたことが通知されると(ステップS207:YES)、APサーバ400に認証用パスコードを要求する(ステップS208)。APサーバ400は、Webサーバ300から認証用パスコードを要求されると、認証用パスコード表示プログラム15を用いて認証用パスコードをWebサーバ300に渡す(ステップS209)。Webサーバ300は、APサーバ400から受け取った認証用パスコードをユーザ端末700に渡し(ステップS210)、処理を終了する。
【0047】
次に、ユーザ端末700の処理の流れについて説明する。図5は、ユーザ端末700の処理の流れを示すフローチャートである。ユーザ端末700は、コンソールユニット8に表示された2次元コードを読み取る(ステップS301)。ユーザ端末700は、読み取った2次元コードにもとづいてWebサーバ300に構成情報と認証用パスコードを引数として渡す(ステップS302)。
【0048】
ユーザ端末700は、Webサーバ300から提供された文書を表示する(ステップS303)。ユーザ端末700は、全ての文書が通読されると(ステップS304:YES)、通読済みボタンを表示する(ステップS305)。通読済みボタンが押下されると(ステップS306)、ユーザ端末700は、Webサーバ300に通読済みボタンが押下されたこと通知する(ステップS307)。ユーザ端末700は、Webサーバ300から渡された認証用パスコードを表示し(ステップS308)、処理を終了する。
【0049】
以上説明した第1実施形態によれば、制御対象サーバ100の使用前に構成に関する文書をユーザに通読させることができる。また、認証用パスコードは起動毎に異なる一意なパスコードであり、他のサーバに流用したり、後のサーバ構成変更時に流用することができない。そのため、制御対象サーバ100の使用前に重要な注意制限事項など、構成に関する読み落としを最大限防ぐことができる。
【0050】
本実施形態ではユーザ端末700に文書が表示される。これにより、紙媒体を制御対象サーバ100に同梱する必要のあった文書をWebページから閲覧することが可能になり、紙媒体のコストを削減することができ、環境に配慮した仕様を提供できる。
【0051】
ユーザは制御対象サーバ100の構成情報に適した文書によって、注意制限事項を閲覧することができ、従来の読みづらさを軽減することが出来る。さらに、制御対象サーバ100の出荷直後だけではなく、オプションの増設時や構成変更時に応じて都度、注意制限事項を文書により確認する必要があるため、構成変更後に確認が必要な重要な箇所の読み落としを防ぐことができ、より安全、安心な運用が実現可能である。
【0052】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態と比較して制御対象サーバの構成のみが異なるため、制御対象サーバ600の構成について説明する。第2実施形態では差分のみの文書が生成される。具体的に、第1実施形態では、前回構成情報が構成a、b、cであり、今回構成情報が構成a、c、dの場合、文書を生成するための構成情報は、構成a、c、dを示すものであった。一方、第2実施形態では、前回構成情報が構成a、b、cであり、今回構成情報が、構成a、c、dの場合、文書を生成するための構成情報は、差分のみの構成dのみとなる。
【0053】
図6は同実施形態による制御対象サーバ600の構成とWebシステム200に含まれる各サーバの構成を示すブロック図である。
【0054】
制御対象サーバ600は、構成情報保管部2、構成情報取得部3、構成情報差分点抽出部18、構成情報比較部4、認証用パスコード生成部5、WebURL保管部6、2次元コード生成部7、コンソールユニット8、およびOS起動制御部9で構成される。
【0055】
構成情報保管部2は、前回の制御対象サーバ600の起動時に取得した制御対象サーバ600の構成を示す構成情報(以下、「前回構成情報」ともいう)を保管する。構成情報は、例えばフラッシュメモリなど不揮発性メモリに記憶しておくことで保管される。
【0056】
構成情報取得部3は、制御対象サーバ600の起動時に上記構成情報を取得する。構成情報は、例えば各構成を示すリスト形式で不揮発性メモリに記憶されており、構成が変化するたびに更新される。構成情報比較部4は、前回構成情報と構成情報取得部3により今回起動したときに取得された構成情報(以下、「今回構成情報」ともいう)を比較する。以下の説明において、前回構成情報と今回構成情報が異なることを、単に「構成情報が異なる」と表現することがある。
【0057】
構成情報比較部4は、構成情報が異ならない場合、OS起動制御部9に制御対象サーバ600のOSの起動を要求する。構成情報比較部4による比較の結果、構成情報が異なる場合、構成情報差分点抽出部18は、差分のあった構成情報(オプションの型番、数量)のみを抽出する。
【0058】
構成情報差分点抽出部18は、認証用パスコード生成部5に、ユーザが文書を通読したことを認証し、OSの起動に必要なコードである認証用パスコードを生成する処理を要求する。このとき、構成情報差分点抽出部18は、構成情報取得部3により取得された構成情報を認証用パスコード生成部5に通知する。例えば、前回構成情報が構成a、b、cであり、今回構成情報が構成a、c、dの場合を考える。この場合、構成情報差分点抽出部18は、認証用パスコード生成部5に通知する構成情報を、構成dとする。
【0059】
認証用パスコード生成部5は、認証用パスコードを生成する。認証用パスコードは、一意的に生成される。WebURL保管部6は、文書を生成したり、認証用パスコードを表示するWebページのURL情報を保管する。URL情報は、本実施形態ではWebサーバ300のURLを示す情報である。URL情報は、例えばフラッシュメモリなど不揮発性メモリに記憶しておくことで保管される。
【0060】
2次元コード生成部7は、WebURL保管部6により保管されているURL情報に、構成情報取得部3により取得された構成情報、および認証用パスコード生成部5により生成された認証用パスコードを引数に持たせた2次元コードを生成する。
【0061】
コンソールユニット8は、2次元コード生成部7により生成された2次元コードを表示する。コンソールユニット8は、認証用パスコードのユーザによる入力を受け付ける。認証用パスコードは、ユーザ端末700に表示され、ユーザは目視により認証用パスコードを確認し、コンソールユニット8に入力する。
【0062】
OS起動制御部9は、2つの条件(条件A、Bとする)のいずれかが満たされた場合にOSを起動する。条件Aは、構成情報比較部4からOSの起動が要求された場合である。条件Bは、コンソールユニット8によって入力が受け付けられた認証用パスコードが、認証用パスコード生成部5によって生成された認証用パスコードと一致した場合である。2つの条件のいずれかが満たされない場合には、OS起動制御部9は、OSを起動しない。
【0063】
図7は、制御対象サーバ600の処理の流れを示すフローチャートである。なお、制御対象サーバ600はOSが起動する前の処理であるので、図3に示される処理は、バイオスによる処理である。制御対象サーバ600は、起動すると、OS起動制御用情報をリセットする(ステップS401)。ここで、OS起動制御用情報とは、前回起動した際に生成された認証用パスコード、および2次元コードを示す情報を示す。すなわち、ステップS401は、例えば前回起動時にOSが起動されるまで処理がなされず、途中まで実行されて残された認証用パスコードなどをリセットするための処理である。これにより、認証用パスコードも毎回異なるものとなる。
【0064】
構成情報取得部3は、制御対象サーバ600の構成情報(今回構成情報)を取得する(ステップS402)。構成情報比較部4は、前回構成情報と今回構成情報とを比較する(ステップS403)。比較の結果、構成情報が異ならない場合には(ステップS403:NO)、構成情報取得部3は、OS起動制御部9に制御対象サーバ600のOSの起動を要求し(ステップS410)、処理を終了する。
【0065】
比較の結果、構成情報が異なる場合には(ステップS403:YES)、構成情報差分点抽出部18は、差分のあった構成情報のみを抽出する(ステップS404)。構成情報差分点抽出部18は、認証用パスコード生成部5に、抽出された差分に示される構成に関する文書のみを生成するための認証用パスコードを生成する処理を要求する。認証用パスコード生成部5は、認証用パスコードを生成する(ステップS405)。2次元コード生成部7は、WebURL保管部6により保管されているURL情報に、構成情報取得部3により取得された構成情報、および認証用パスコード生成部5により生成された認証用パスコードを引数に持たせた2次元コードを生成する(ステップS406)。コンソールユニット8は、2次元コード生成部7により生成された2次元コードを表示する(ステップS407)。
【0066】
ステップS407の処理により、ユーザは、ユーザ端末700で2次元コードを読み取り、Webサーバ300により文書が提供される。ユーザが全ての文書を通読し、通読済みボタンを押下すると、認証用パスコードがユーザ端末700に表示される。
【0067】
次のステップS408で、コンソールユニット8は、認証用パスコードのユーザによる入力を受け付ける(ステップS408)。このステップS408では、ユーザからの認証用パスコードの入力指示など、ユーザからのアクションを契機に開始してもよい。
【0068】
OS起動制御部9は、コンソールユニット8によって入力が受け付けられた認証用パスコードが、認証用パスコード生成部5によって生成された認証用パスコードと一致しているか否かを判定する(ステップS409)。認証用パスコードが一致しない場合には(ステップS409:NO)、ステップS408に戻り、再び認証用パスコードの入力待ちとなる。なお、認証用パスコードが所定回数異なった場合には、処理を中断してもよい。
【0069】
認証用パスコードが一致する場合には(ステップS409:YES)、構成情報保管部2は、ステップS402で取得された構成情報を不揮発性メモリに記憶する(ステップS410)。これにより、ステップS402で取得された構成情報は、前回構成情報として記憶される。OS起動制御部9は、OSを起動し(ステップS411)、処理を終了する。
【0070】
第2実施形態によれば、差分のみの文書が生成されるため、差分のみではない文書と比較して、分量が少なくなり、かつ以前の構成との重複部分が含まれないため、ユーザは容易に文書を通読できる。
【0071】
図8は本実施形態による文書提供装置の最小構成を示す図である。本実施形態による文書提供装置2000は、取得部2001、文書提供部2002、および認証情報提供部2003を備えればよい。取得部2001は、ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する。文書提供部2002は、取得された構成情報に示される構成に関する文書をユーザ端末に提供する。認証情報提供部2003は、提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する。
このようにすることにより、サーバの使用前に構成に関する文書をユーザに通読させることができる。
【0072】
上述の文書提供装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0073】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0074】
なお、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0075】
(付記1)
ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、
取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供する文書提供手段と、
提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する認証情報提供手段と、
を備えた文書提供装置。
(付記2)
前記サーバの構成ごとに対応して設けられた構成単位文書のうち、前記構成情報に示される構成に対応する構成単位文書を結合して前記文書を生成する結合部を備えた付記1に記載の文書提供装置。
(付記3)
前記文書は、前記サーバの構成を使用する際に必要な情報が記載された文書である付記1に記載の文書提供装置。
(付記4)
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較する比較手段と、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成するコード生成部と、
生成されたコードを表示する表示部と、
を備えたサーバ。
(付記5)
前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を生成する認証情報生成部と、
生成された前記認証情報とユーザにより入力された情報が一致する場合に、オペレーティングシステムを起動する起動部と、
を備えた付記4に記載のサーバ。
(付記6)
前記コード生成部は、前記サーバを起動するための認証情報を含むコードを生成する付記4に記載のサーバ。
(付記7)
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段と、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とが異なる場合に、前記今回構成情報に示される構成に関する文書を提供する文書提供手段と、
提供された前記文書がユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する起動手段と、
を備えたサーバ起動システム。
(付記8)
前記前回構成情報と前記今回構成情報との差分を抽出する抽出手段を備え、
前記文書提供手段は、抽出された差分に示される構成に関する前記文書を提供する付記7に記載のサーバ起動システム。
(付記9)
前記文書を通読した前記ユーザに提供する認証情報を予め生成する生成部を備え、
前記起動手段は、前記生成部により生成された前記認証情報を用いて前記文書が前記ユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する付記7または付記8に記載のサーバ起動システム。
(付記10)
前記文書は、前記サーバの構成を使用する際に必要な情報が記載された文書である付記7または付記8に記載のサーバ起動システム。
(付記11)
ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得し、
取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供し、
提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する、
文書提供方法。
(付記12)
前記サーバの構成ごとに対応して設けられた構成単位文書のうち、前記構成情報に示される構成に対応する構成単位文書を結合して前記文書を生成する結合部を備えた付記11に記載の文書提供方法。
(付記13)
前記文書は、前記サーバの構成を使用する際に必要な情報が記載された文書である付記11に記載の文書提供方法。
(付記14)
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得し、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較し、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成し、
生成されたコードを表示する制御方法。
(付記15)
前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を生成し、
生成された前記認証情報とユーザにより入力された情報が一致する場合に、オペレーティングシステムを起動する、付記14に記載の制御方法。
(付記16)
前記サーバを起動するための認証情報を含むコードを生成する付記14に記載の制御方法。
(付記17)
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得し、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とが異なる場合に、前記今回構成情報に示される構成に関する文書を提供し、
提供された前記文書がユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する、サーバ起動システムの制御方法。
(付記18)
前記前回構成情報と前記今回構成情報との差分を抽出し、
抽出された差分に示される構成に関する前記文書を提供する付記17に記載のサーバ起動システムの制御方法。
(付記19)
前記文書を通読した前記ユーザに提供する認証情報を予め生成し、
生成された前記認証情報を用いて前記文書が前記ユーザにより通読したことが認証されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動する付記17または付記18に記載のサーバ起動システムの制御方法。
(付記20)
前記文書は、前記サーバの構成を使用する際に必要な情報が記載された文書である付記17または付記18に記載のサーバ起動システムの制御方法。
(付記21)
文書提供装置のコンピュータを、
ユーザ端末からサーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段、
取得された前記構成情報に示される構成に関する文書を前記ユーザ端末に提供する文書提供手段、
提供された前記文書が前記ユーザにより通読されたことが前記ユーザ端末から通知されると、前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を前記ユーザ端末に提供する認証情報提供手段、
として機能させるプログラム。
(付記22)
前記サーバの構成ごとに対応して設けられた構成単位文書のうち、前記構成情報に示される構成に対応する構成単位文書を結合して前記文書を生成する結合部を備えた付記21に記載のプログラム。
(付記23)
前記文書は、前記サーバの構成を使用する際に必要な情報が記載された文書である付記21に記載のプログラム。
(付記24)
サーバを、
サーバの起動時に、前記サーバの構成を示す構成情報を取得する取得手段、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較する比較手段、
前記サーバが前回起動したときに取得された前回構成情報と、今回起動したときに取得された今回構成情報とを比較した結果、前回構成情報と今回構成情報とが異なる場合に、今回構成情報に示される構成に関する文書を生成するためのコードを生成するコード生成部、
生成されたコードを表示する表示部、
として機能させるプログラム。
(付記25)
前記サーバのオペレーティングシステムを起動するための認証情報を生成する認証情報生成部と、
生成された前記認証情報とユーザにより入力された情報が一致する場合に、オペレーティングシステムを起動する起動部と、
を備えた付記24に記載のプログラム。
(付記26)
前記コード生成部は、前記サーバを起動するための認証情報を含むコードを生成する付記24に記載のプログラム。
【符号の説明】
【0076】
2 構成情報保管部
3 構成情報取得部
4 構成情報比較部
5 認証用パスコード生成部
6 保管部
7 2次元コード生成部
8 コンソールユニット
9 OS起動制御部
10 サーバ起動システム
14 結合プログラム
15 認証用パスコード表示プログラム
17 構成単位文書
18 構成情報差分点抽出部
100、600 制御対象サーバ
200 Webシステム
300 Webサーバ
400 APサーバ
500 DBサーバ
700 ユーザ端末
2000 文書提供装置
2001 取得部
2002 文書提供部
2003 認証情報提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8