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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024140289
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】玩具体
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/16 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
A63H3/16
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051362
(22)【出願日】2023-03-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】591274532
【氏名又は名称】株式会社メガハウス
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浦邊 紀子
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150EH01
2C150EH09
2C150EH16
(57)【要約】
【課題】玩具を取り付け可能な枠体を有する玩具体において、玩具の興趣性を向上させる。
【解決手段】開口部を有し、玩具を取り付け可能な取付部材を備える玩具体であって、前記取付部材は、前記玩具と該取付部材との取り付けを解除するための解除機構を備え、該解除機構により該取り付けが解除されることに応じて、該玩具を、前記開口部を介して取り出し可能に構成された玩具体。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し、玩具を取り付け可能な取付部材を備える玩具体であって、
前記取付部材は、前記玩具と該取付部材との取り付けを解除するための解除機構を備え、該解除機構により該取り付けが解除されることに応じて、該玩具を、前記開口部を介して取り出し可能に構成された玩具体。
【請求項2】
前記取付部材は、第1の部材と、第2の部材と、第3の部材とを備え、
前記第1の部材は玩具と係合可能に構成され、
前記第2の部材は、前記第1の部材の第1の面に接続可能で、かつ、前記玩具に取り付け可能に構成された装飾部材の前記第1の面の側の第1の部品を係止可能に構成され、
前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第1の面とは反対側の第2の面に接続可能で、かつ、前記装飾部材の前記第2の面の側の第2の部品を係止可能に構成され、
前記第1の部材と前記第2の部材、前記第1の部材と前記第3の部材とをそれぞれ接続することにより、前記玩具に前記第1の部品と前記第2の部品とがそれぞれ装着されるように構成されている、請求項1に記載の玩具体。
【請求項3】
前記解除機構は、前記玩具と係合する第1の係合部を備え、
前記解除機構は、前記玩具が前記第1の部材と係合している状態に対応する第1の位置から、前記玩具と前記第1の部材との係合が解除された状態に対応する第2の位置へ移動可能に形成され、
前記第1の係合部が、前記解除機構の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って前記玩具を移動させることに応じて、前記玩具と前記第1の部材との係合を解除する、ように構成された請求項2に記載の玩具体。
【請求項4】
前記第2の部材は、前記第1の部品を係止する第1の係止部を備え、
前記第3の部材は、前記第2の部品を係止する第2の係止部を備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第1の部品と前記第2の部品とは、前記第1の係止部と前記第2の係止部によりそれぞれ係止されて、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具の取り出しが抑制され、
前記解除機構が前記第2の位置にある場合に、前記第1の部品と前記第2の部品とは、前記第1の係止部と前記第2の係止部による係止が解除され、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能となるように形成されている、請求項3に記載の玩具体。
【請求項5】
前記解除機構は、前記第2の部品を係止する第3の係止部を更に備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第2の部品は前記第3の係止部による係止により、前記第2の部品が前記第2の係止部により係止される位置に配置される、請求項4に記載の玩具体。
【請求項6】
前記第1の係止部は、前記解除機構が前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に、前記移動に伴って前記第1の部品の移動方向をガイドする第1のガイド部材を備えるように更に構成され、
前記第2の係止部は、前記解除機構が前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に、前記移動に伴って前記第2の部品の移動方向をガイドする第2のガイド部材を備えるように更に構成されている、請求項4に記載の玩具体。
【請求項7】
前記第1のガイド部材は、前記解除機構が前記第2の位置にあって、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能の状態において、前記第1の部品の前記取り出しの方向とは逆方向への移動を規制するように更に構成され、
前記第2のガイド部材は、前記解除機構が前記第2の位置にあって、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能の状態において、前記第2の部品の前記取り出しの方向とは逆方向への移動を規制するように更に構成されている、請求項6に記載の玩具体。
【請求項8】
前記第1の係止部が有する間隔は、前記第2の係止部が有する間隔よりも広い、請求項4に記載の玩具体。
【請求項9】
前記第1の部材は、前記玩具と係合する第2の係合部を備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第2の係合部と前記玩具とが係合して、前記玩具の取り出しを抑制し、
前記解除機構が前記第2の位置にある場合に、前記第2の係合部と前記玩具との係合が解除されて、前記玩具が取り出し可能となるように形成されている、請求項3に記載の玩具体。
【請求項10】
前記第1の部材は、前記第2の部材と前記第1の面で接続するための第1の突起部と、前記第3の部材と前記第2の面で接続するための第1の凹部とを更に備え、
前記第2の部材は、前記第1の部材の前記第1の面と接続するために前記第1の突起部を受け入れる第2の凹部を更に備え、
前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第2の面と接続するために前記第1の凹部と係合する第2の突起部を更に備え、
前記第2の部材と前記第3の部材とは、前記第2の突起部が前記第2の凹部と係合することにより、接続可能に構成されている、請求項2に記載の玩具体。
【請求項11】
前記第1の部材は、第3の突起部を更に備え、
前記第2の部材は、前記第2の凹部が形成された面とは反対側の面に、前記第3の突起部を受け入れる第3の凹部を更に備え、
前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記第3の突起部が前記第3の凹部と係合することにより、接続可能に構成されている、請求項10に記載の玩具体。
【請求項12】
前記第1の部材は、前記玩具を収容するための開口の前記第1の面の側の縁に第4の凹部を更に備え、
前記第1の部材と前記第2の部材とが前記第3の突起部が前記第3の凹部と係合することにより接続されている場合に、前記第4の凹部にシート部材を配置することで、前記玩具を前記第1の部材の上に配置可能に構成されている、請求項11に記載の玩具体。
【請求項13】
前記解除機構は、前記第3の部材にユーザにより操作可能な把持部を備え、
前記把持部により前記解除機構を操作可能に構成されている、請求項2に記載の玩具体。
【請求項14】
少なくとも1つの前記玩具を更に備える、請求項2に記載の玩具体。
【請求項15】
少なくとも1つの前記装飾部材を更に備え、
前記装飾部材は、前記玩具に取り付け可能に構成された第3の部品を含み、
前記第2の部材は、前記第3の部品を取り付け可能に構成されている、請求項14に記載の玩具体。
【請求項16】
前記第1の部品は、前記第2の部材により係止される第4の突起部を備え、
前記第2の部品は、前記第3の部材により係止される第5の突起部を備え、
前記第4の突起部が有する間隔は、前記第5の突起部が有する間隔よりも広い、請求項15に記載の玩具体。
【請求項17】
前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材は、前記第1の部材と前記第2の部材、前記第1の部材と前記第3の部材とをそれぞれ接続した状態において、所定の載置面に設置可能な平面を有するように構成されている、請求項2に記載の玩具体。
【請求項18】
前記玩具は人形であって、頭部に前記第2の係合部と係合する第5の凹部を備え、
前記第2の係合部と前記第5の凹部との係合は、前記解除機構の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って前記玩具が移動することに応じて解除されるように構成された請求項9に記載の玩具体。
【請求項19】
前記玩具は人形であって、前記第1の部品と前記第2の部品とは前記人形の衣服を模した部品である、請求項2に記載の玩具体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、玩具を組み立てるための枠体の発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-173243号公報
【特許文献2】特開2011-193911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2では、玩具を枠体から取り外す際に、ユーザが玩具自体を把持した状態で枠体に対して動かすことにより玩具を取り外しており、取り外しに関しての玩具の興趣性が低かった。
【0005】
本発明は、玩具を取り付け可能な枠体を有する玩具体において、興趣性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの実施形態に対応する発明は、開口部を有し、玩具を取り付け可能な取付部材を備える玩具体であって、前記取付部材は、前記玩具と該取付部材との取り付けを解除するための解除機構を備え、該解除機構により該取り付けが解除されることに応じて、該玩具を、前記開口部を介して取り出し可能に構成された玩具体である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、玩具を取り付け可能な枠体を有する玩具体において、興趣性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】実施形態に対応する玩具体10の外観の一例を示す図。
図1B】実施形態に対応する玩具体10の外観の一例を示す斜視図。
図2A】実施形態に対応する枠体100Aの外観の一例を示す図。
図2B】実施形態に対応する枠体100Bの外観の一例を示す図。
図2C】実施形態に対応する枠体100Cの外観の一例を示す図。
図3A】実施形態に対応する枠体100Aと枠体100Bとの接続を説明するための図。
図3B】実施形態に対応する枠体100Aと枠体100Cとの接続を説明するための図。
図4】実施形態に対応する玩具体10を断面構造の一例を示す図。
図5】実施形態に対応する玩具110の構成の一例を示す図。
図6】実施形態に対応する衣装パーツ120の構成の一例を示す図。
図7】実施形態に対応する玩具体10の断面構造の他の一例を示す図。
図8】実施形態に対応する玩具体10の外観の他の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。各図において、同じ参照符号は、同じ要素を示している。また、各図において、紙面に対する上下左右方向を、本実施形態における部材の上下左右方向として、本文中の説明の際に用いることとする。
【0010】
まず、図1A及び図1Bを参照して、本実施形態に対応する玩具体の外観について説明する。図1Aは、実施形態に対応する玩具体10の外観の一例を示す図である。図1A(A)は、玩具体10の正面側の構造の一例を示す。図1A(B)は、玩具体10の背面側の構造の一例を示す。図1Bは、玩具体10の外観の一例を示す斜視図である。図1B(A)は、玩具体10の左側面側の斜視図を示し、図1B(B)は、玩具体10の右側面側の斜視図を示す。
【0011】
本実施形態においては、玩具体10は、例えば、枠体100と、枠体100に保持された玩具110、付属品130、140、背景パネル150を含むように構成される。玩具体10は、枠体100の正面側に開口が設けられており、当該開口を介して枠体100内にアクセスすることができ、玩具110や付属品130等を枠体100内に配置することができる。
【0012】
枠体100は3つの枠体100A、100B、100Cが連結されて構成されている。中央の枠体100Aには、玩具110、付属品130、140が取り付けられる。枠体100Aは、玩具110を接続するための接続部160を有する。手前側の枠体100Bには正面側の衣装パーツ120Aが取り付けられる。
【0013】
奥側の枠体100Cには、背面側の衣装パーツ120Bが取り付けられる。また、枠体100Cは、玩具110を枠体に接続した状態を解除するための解除機構170を有している。当該解除機構170は、枠体100Cに対し上下に移動可能に構成されており、かつ、枠体100Cから突出して位置する上端の把持部170Aを含んで構成される。ユーザは、枠体100Aに玩具110が接続された状態において、把持部170Aを下方向に操作することにより、接続を解除することができる。また、枠体100Cは、背景パネル150を交換可能に構成されており、枠体100Cの上側の開口から背景パネル150を挿抜可能に構成してもよい。
【0014】
玩具110は、人や動物等の任意の外観を模した人形玩具とすることができ、衣装パーツ120を取り付けることで、外観を装飾することができる。衣装パーツ120は、玩具110の外観に合わせて複数の種類を用意することができる。付属品130は、玩具110の頭部に取り付ける装飾パーツの一部とすることもできるし、玩具110と共に展示に用いる際に、玩具110と共に設置してもよい。付属品140は、枠体100Aから100Cの接続を変更して、ディスプレイ用の接続形態とした場合に、ステージとして利用される枠体100A上に配置することができる。
【0015】
図1B(A)及び(B)に示されるように、枠体100A、100B、100Cには、それぞれ連結位置を把握可能にするための指標(或いは、印)が側面の下側に設けられている。具体的に、枠体100Bには、一番手前側に位置する枠体であることを示すため、1本線を構成する凹部101が設けられている。同様に枠体100Aには、中央の枠体であることを示す2本線を構成する凹部102、枠体100Cには、奥側の枠体であることを示す3本線を構成する凹部103が設けられている。この凹部101から103は、枠体を正しく接続した場合には階段状に配置されるため、枠体が正しく接続されているかどうかを直感的に把握することが可能となる。
【0016】
また、枠体100Bの正面側の下側には、凹部104が設けられている。図1Bでは凹部104をハート形で示しているが、凹部の形状はハート形に限定されるものではなく、任意の形状とすることができる。凹部104は、枠体100Aの上面に設けられた突起部105と係合可能に構成されている。この凹部104と突起部105とを利用することにより、枠体100の接続形態を図1Bに示す形態から、後述する図8の形態に変更することができる。図8における横倒しの状態の枠体100Aの向きを直感的に把握し易くするために、凹部104および突起部105の形状は、係合する向きが把握し易い上下方向で非対称な形状であることが望ましい。また、枠体100Aには、玩具体10を連結するための連結用突起部106が設けられている。枠体100A、100B、100Cはそれぞれ底面が平坦面となっており、図1Bのような接続状態において、設置面に対して底面を下にして安定的に設置することができる。
【0017】
図1B(B)は、枠体100Aに玩具体10を連結するための連結用凹部107が設けられていることを示す。当該連結用凹部107は、他の玩具体10の連結用突起部106と係合することにより、枠体100を横方向に連結することができる。
【0018】
次に図2Aから図2Cを参照し、枠体100A、100B、100Cの各枠体の構造について説明する。
【0019】
まず、図2Aを参照して、枠体100Aの構造の一例を説明する。図2A(A)は、玩具110等が接続されていない状態の枠体100Aを正面側から見た構成の一例を示す図である。図2A(B)は、玩具110等が接続された状態の枠体100Aを正面側から見た構成の一例を示す図である。図2A(C)は、玩具110等が接続された状態の枠体100Aを背面側から見た構成の一例を示す図である。
【0020】
図2A(A)に示すように、枠体100Aは、上下左右の四辺からなる枠体の内側に開口を備える構成であり、枠体の内側面に玩具110と接続するための接続部160、付属品130を接続する接続部161、付属品140を接続する接続部162、玩具110の腕部をガイドするためのガイド部163の対を有する構成となっている。また、枠体100Aの左右の辺の中央付近には、枠体100Bと接続するための突起部165が設けられている。
【0021】
接続部160は、玩具110の頭部に設けられた凹部と係合する係合部160Aが設けられている。接続部161は、付属品130を接続するための凹部が設けられている。付属品130は、係合部160Aと接続する玩具110の頭部の凹部と接続可能に構成されているので、接続部161の凹部は、玩具110の頭部の凹部と対応する構成を有する。接続部162は、付属品140を取り付けるための係止部を有する。
【0022】
ガイド部163は、玩具110の一部(本実施の形態においては、人形玩具の左右の腕部)を係止し、枠体100Aの奥行方向の玩具110の移動を規制し、ガイド部163の位置に位置決めする機能を有する。また、玩具110と枠体100Aとの接続を行う際、及び、接続を解除する際に、玩具110が上下方向に移動する際に玩具110をガイドするように上下方向に延在する凹部163Aが設けられている。凹部163Aが設けられている上下の範囲は、玩具110の移動範囲に対応する。
【0023】
図2A(B)に示すように、玩具110が接続された状態において、玩具110の頭部は、接続部160と接続された状態となっている。このとき、玩具110の左右の腕部は、ガイド部163の凹部163Aの上側端部寄りに位置している。また、玩具110の足部は、枠体100Aの下辺側の枠の上面から浮いた状態となっている。仮に、接続部160と玩具110との接続状態が解除される場合、玩具110は下側に移動し、玩具110の足部は枠体100Aの下辺側の枠の上面とほぼ接触した状態となる。その際、玩具110の左右の腕部も、ガイド部163の凹部163Aの下側端部寄りに位置することとなる。
【0024】
また、枠体100Aには、上下左右の4辺の枠の内側に沿って一周するように(周回状の)凹部164が形成されている。凹部164に所定のシートを配置することにより、枠体100Aを玩具110を配置するステージとして利用することが可能となる。また、枠体100Aの上辺の正面側には、星印166が2つ配置されている。これは、正面側から2つ目に位置する枠体であることを示す標識である。
【0025】
玩具110は、胴体部の略中央に凹部111を有する。当該凹部111は、枠体100Bで係止されている付属品である衣装パーツ120Aの突起部と係合することで、衣装パーツ120Aが玩具110に取り付けられることとなる。また、図2A(B)では、付属品130と140がそれぞれ取り付けられた様子を示している。
【0026】
次に、図2A(C)では、玩具110が接続された状態の枠体100Aの背面側の構成例を示しているが、玩具110の背面側には、頭部と胴体部とにそれぞれ凹部が設けられていることが示されている。胴体部の凹部112は、正面側の凹部111と対になった凹部であり、当該凹部112は、枠体100Cで係止されている付属品である衣装パーツ120Bの突起部と係合することで、衣装パーツ120Bが玩具110に取り付けられることとなる。頭部の凹部113は解除機構170に設けられた係合部と係合するための凹部である。枠体100Aの左右の辺の裏側には、凹部167の対が設けられており、これにより枠体100Cと接続することが可能に構成されている。枠体100Aは、裏面側が平坦面となっており、後述するステージ構成の接続を行う際に、裏面を下にして設置面に設置することが可能となっている。
【0027】
次に図2Bを参照して、枠体100Bの構造の一例を説明する。図2B(A)は、衣装パーツ120Aが接続されていない状態の枠体100Bを正面側から見た構成の一例を示す図である。図2B(B)は、衣装パーツ120Aが接続された状態の枠体100Bを正面側から見た構成の一例を示す図である。図2B(C)は、衣装パーツ120Aが接続された状態の枠体100Bを背面側から見た構成の一例を示す図である。
【0028】
図2B(A)に示すように、枠体100Bは、上下左右の四辺からなる枠体の内側に開口を備える構成であり、下辺側の枠の上面に衣装パーツ120Aを係止するための係止部168を有する構成となっている。枠体100Bの上辺の正面側には、星印166が1つ配置されている。これは、正面側から1つ目に位置する枠体であることを示す標識である。
【0029】
図2B(B)及び図2B(C)に示すように、枠体100Bは、玩具110の正面側に取り付けられる衣装パーツ120Aを保持可能に構成されている。衣装パーツ120Aは、裏面に突起部121Aを有すると共に、下側に係止部122Aの対を有する。係止部122Aの対は、装飾パーツである衣装パーツ120Aにさらに装飾的要素加える外観にしておくことで、衣装パーツ120Aの外観が損なわれることを抑制することができる。突起部121Aは、衣装パーツ120Aを玩具110に取り付けるために玩具110の胴体部の凹部111と係合する。係止部122Aの対は、玩具110が枠体100に接続された状態において、係止部168の係止部材168Aにより係止される。係止部材168Aは、衣装パーツ120Aが枠体100Bの正面側に飛び出すのを防止するように機能する。但し、玩具110と枠体100Aとの接続状態が解除され、衣装パーツ120Aが玩具110と共に下側に下がった場合には、係止部材168Aと係止部122Aとの係止状態が解除され、玩具110を枠体100の外に取り出すことが可能となる。衣装パーツ120Aは更に突起部123Aを有しており、衣装パーツ120Bの対応する凹部と係合することにより、衣装パーツ120Aと衣装パーツ120Bとを接続して一体化させることができる。
【0030】
係止部168は、玩具110の移動と共に、衣装パーツ120Aを係止部122Aを介してガイドするためのガイド部材168Bの対を有する。ガイド部材168Bは、係止部材168Aよりも下側に枠体100Bの下辺側の枠に向かって伸びるように構成されている。また、当該ガイド部材168Bは、玩具110が誤って枠体100の奥側に移動しないように、係止部122Aを係止して奥側への移動を妨げるように作用する。凹部169は、枠体100Aの突起部165と接続するための凹部である。
【0031】
次に図2Cを参照して、枠体100Cの構造の一例を説明する。図2C(A)は、衣装パーツ120Bが接続されていない状態の枠体100Cを正面側から見た構成の一例を示す図である。図2C(B)は、衣装パーツ120Bが接続された状態の枠体100Cを正面側から見た構成の一例を示す図である。図2C(C)は、衣装パーツ120Bが接続された状態の枠体100Cを背面側から見た構成の一例を示す図である。
【0032】
図2C(A)に示すように、枠体100Cは、上下左右の四辺からなる枠体の内側に開口を備える構成であり、枠体の上側から下側にかけて解除機構170が配置されている。解除機構は上端に把持部170Aを有し、略中央の位置に係合部170Bを有し、下側に係止部178を有する。係合部170Bは、玩具110の後頭部側の凹部113と係合し、解除機構170により、玩具110と枠体100との接続状態を解除することができる。係止部178は、図2C(B)に示すように衣装パーツ120Bの下側端部を係止して衣装パーツ120Bの位置決めに寄与する構造であり、例えば解除機構170の表面における段差として構成することができる。また、枠体100Cの下辺側の枠の上面に衣装パーツ120Bを係止するための係止部172を有する構成となっている。枠体100Cの上辺の正面側には、星印166が3つ配置されている。これは、正面側から3つ目に位置する枠体であることを示す標識である。
【0033】
図2C(B)及び図2C(C)に示すように、枠体100Cは、玩具110の背面側に取り付けられる衣装パーツ120Bを保持可能に構成されている。衣装パーツ120Bは、突起部121Bを有すると共に、下側に係止部122Bの対を有する。突起部121Bは、衣装パーツ120Bを玩具110に取り付けるために玩具110の胴体部の凹部112と係合する。係止部122Bの対は、玩具110が枠体100に接続された状態において、係止部172の係止部材172Aにより係止される。係止部材172Aは、衣装パーツ120Bが枠体100の正面側に飛び出すのを防止するように機能する。但し、玩具110と枠体100Aとの接続状態が解除され、衣装パーツ120Bが玩具110と共に下側に下がった場合には、係止部材172Aと係止部122Bとの係止状態が解除され、玩具110を枠体100の外に取り出すことが可能となる。衣装パーツ120Bは更に凹部123Bの対を有しており、衣装パーツ120Aの対応する突起部123Aの対と係合することにより、衣装パーツ120Aと衣装パーツ120Bとを接続して一体化させることができる。
【0034】
係止部172は、玩具110の移動と共に、衣装パーツ120Bを係止部122Bを介してガイドするためのガイド部材172Bの対を有する。ガイド部材172Bは、係止部材172Aよりも下側に枠体100Cの下辺側の枠に向かって伸びるように構成されている。また、当該ガイド部材172Bは、玩具110が誤って枠体100の奥側に移動しないように、係止部122Bを係止して奥側への移動を妨げるように作用する。突起部171は、枠体100Aの凹部167と接続するための突起部である。
【0035】
図2C(C)に示すように、枠体100Cの背面には、保持部材173が配置され、背景パネル150を保持するように構成されている。保持部材173は背景パネル150を保持する凹部を有する。図2C(C)では、解除機構170の背面側の構造を点線で示している。解除機構170は、開口175と176とを有しており、これらの開口により上下方向の移動範囲が規定されている。突起部174は、枠体100Cと接続されており、開口175の下端と接している状態において、玩具110と枠体100Aとが接続された状態となる。このときの解除機構170の位置を第1の位置と称する。解除機構170が第1の位置から下方向に移動し、突起部174が開口175の上端と接している状態において、玩具110と枠体100Aとの接続が解除された状態となる。この時の解除機構170の位置を第2の位置と称する。開口176は、解除機構170の移動方向を維持するための補助的な開口であり、枠体100Aと接続された突起部177を係止して、解除機構170の移動時の横方向へのブレを防止する。
【0036】
次に図3A図3Bとを参照し、玩具体10を構成する各枠体100Aから100C及び玩具110の接続について説明する。
【0037】
図3Aは、枠体100Aと枠体100Bとの接続について説明するための図である。枠体100Aには玩具110が装着されており、枠体100Bには衣装パーツ120Aが係止されている。この状態で枠体100Aの突起部165と枠体100Bの凹部169とを係合させると、玩具110の胴体部の凹部111と衣装パーツ120Aの突起部121Aとが自ずと係合するように、玩具110と衣装パーツ120Aとが位置決めされている。よって、ユーザは、玩具110を枠体100Aに装着し、衣装パーツ120Aを枠体100Bの所定の係止位置に係止しておけば、あとは枠体100Aと枠体100Bとを接続させるだけで、自動的に玩具110の正面側に衣装パーツ120Aを取り付けることができる。
【0038】
図3Bは、枠体100Aと枠体100Cとの接続について説明するための図である。枠体100Aには玩具110が装着されており、枠体100Cには衣装パーツ120Bが係止されている。この状態で枠体100Aの凹部167と枠体100Cの突起部171とを係合させると、玩具110の胴体部の凹部112及び衣装パーツ120Bの突起部121B、玩具110の後頭部の凹部113及び解除機構170の係合部170Bが、それぞれ自ずと係合するように、玩具110と衣装パーツ120Bとが位置決めされている。よって、ユーザは、玩具110を枠体100Aに装着し、衣装パーツ120Bを枠体100Cの所定の係止位置に係止し、解除機構170を第1の位置に設置しておけば、あとは枠体100Aと枠体100Cとを接続させるだけで、自動的に玩具110の背面側に衣装パーツ120Bを取り付けると共に、玩具110を解除機構170に接続することができる。
【0039】
次に、図4を参照して、玩具110が枠体100に装着された状態における断面構造の一例を説明する。図4は、図1A(A)のA-A'線による玩具体10の断面の一例を示す図である。図4(A)は、解除機構170が第1の位置にあり、玩具110が枠体100Aと接続された状態における断面の一例を示す。この状態においては玩具110を枠体100から取り出すことができない。図4(B)は、解除機構170が第2の位置にあり、玩具110と枠体100Aとの接続が解除された状態における断面の一例を示す。この状態においては玩具110を枠体100から取り外すことができる。
【0040】
図4(A)では、玩具110の頭部に設けられた凹部114と枠体100Aにおける接続部160の係合部160Aとが係合し、後頭部に設けられた凹部113と解除機構170に設けられた係合部170Bとが係合している。また、このとき、玩具110には突起部121Aと凹部111との係合により正面側から衣装パーツ120Aが取り付けられると共に、突起部121Bと凹部112との係合により背面側から衣装パーツ120Bが取り付けられている様子も示されている。また、枠体100Cに設けられた突起部174は、解除機構170に設けられた開口175の下端側に位置にしている。
【0041】
図4(B)では、解除機構170が第1の位置から第2の位置に移動した結果、解除機構170と共に玩具110も枠体100の下辺方向に移動し、玩具110の足裏が枠体100A、100Bの下辺側の上面と接触する位置まで到達している。このとき、玩具110の後頭部に設けられた凹部113と解除機構170に設けられた係合部170Bとの係合状態は維持されているものの、頭部に設けられた凹部114と枠体100Aにおける接続部160の係合部160Aとの係合状態は解除されている。また、このとき、玩具110には衣装パーツ120Aと衣装パーツ120Bとが依然として取り付けられた状態であるので、衣装パーツ120を取り付けた状態で玩具110を枠体100から取り外すことができる。また、枠体100Cに設けられた突起部174は、解除機構170に設けられた開口175の上端側に位置にしている。
【0042】
図5は、玩具110の外観構成の一例を示す図である。図5(A)は、玩具110の正面側の外観構成の一例を示す斜視図であり、正面側に凹部111が設けられていることを示す。また、図5(B)は、玩具110の背面側の外観構成の一例を示す図であり、頭部に凹部113と凹部114が設けられているほか、胴体部に凹部112が設けられている。
【0043】
なお、各凹部は円形の凹部として示したが、凹部の輪郭形状はこの形状に限定されるものではなく、任意の形状とすることができる。例えば、星形やハート形、或いは任意の多角形として形成することもできる。突起部の外形と凹部の内側形状を異ならせることで、確実に接触面を確保することが可能となる。また、凹部の位置は、図5に示した位置に限定されるものではない。例えば凹部114は、玩具110の頭頂部に配置したが、凹部114の位置は頭頂部に限定されるものではない。
【0044】
次に、図6を参照して、衣装パーツ120の構成の一例を説明する。図6(A)は、衣装パーツ120の外観構成の一例を示す斜視図であり、図6(B)は衣装パーツ120の外観構成の一例を示す平面図である。衣装パーツ120は、玩具110の正面側に取り付けられる衣装パーツ120Aと、玩具110の背面側に取り付けられる衣装パーツ120Bとが、内部の突起部123Aと凹部123Bとが係合することにより接続されて構成される。
【0045】
衣装パーツ120A及び120Bはそれぞれ、下側に係止部122Aの対と、係止部122Bの対とを有する。係止部122Aの対の間の距離をd1、係止部122Bの対の間の距離をd2とすると、d1>d2と関係が成立する。
【0046】
次に、図7を参照して、衣装パーツ120が取り付けられた玩具110が枠体100Aに装着された状態における、各係止部による係止状態を説明する。図7は、図1AのB-B'線による玩具体10の断面の一例を示す図である。
【0047】
図7において、枠体100Bの係止部168における係止部材168Aの対が、衣装パーツ120Aにおける係止部122Aの対を係止している。同様に、枠体100Cの係止部172における係止部材172Aの対が、衣装パーツ120Bにおける係止部122Bの対を係止している。これにより、衣装パーツは枠体100の正面側に移動することが妨げられた状態となっている。図7の断面図では、衣装パーツ120Aと120Bとの接続状態も示されており、突起部123Aと凹部123Bとが係合している様子が示されている。
【0048】
図7において、係止部材168Aの対の間の距離をd3、係止部材172Aの対の間の距離をd4とすると、d3>d4の関係が成立する。また、枠100Bのガイド部材168Bの対の間の距離はd3以上とすることができる。同様に、枠100Cのガイド部材172Bの対の間の距離もd4以上とすることができる。更に、衣装パーツ120Bの係止部122Bの対の間の距離をd2は、上記距離d3よりも小さくすることができる。これにより、衣装パーツ120を装着した玩具110を枠体100から取り出す際に、係止部材168Aやガイド部材168Bが、取り出しの妨げになることが無い。
【0049】
次に、図8を参照して、枠体100Aから100Cの接続形態の変形例を説明する。図8(A)は、枠体100Aから100Cを第2の接続形態としてステージ構成において接続する例を説明するための図である。図8(B)は、ステージ構成において接続した玩具体10の構成例を示す図である。
【0050】
図8(A)において、枠体100Bと100Cとが凹部169と突起部171との係合により直接に接続される。また、枠体100Aは横倒しの状態において、頂部の突起部105を枠体100Bの下辺の凹部104と係合させることにより、枠体100Aと100Bとが接続される。枠体100Aには、正面側に周回状に凹部164が形成されており、そこにシート801が配置される。シート801は周回状の凹部164に配置可能な大きさを有し、表面に任意の模様を印刷することができる。
【0051】
図8(B)は、枠体100をステージ構成において接続した場合の玩具110の配置の一例を示す図である。図8(B)において、玩具110は、付属品130が頭部に取り付けられてシート801上に配置されている。また、玩具110の近傍には別の付属品140が配置されている。例えば付属品140をマイクを模した形状とすることで、玩具110がステージ上で歌っているような表現を演出することが可能となる。また、シート801、背景パネル150、衣装パーツ120、付属品130、140の外観、形態、模様等を任意に変更することで、様々な状況を作り出すことができる。
【0052】
例えば、付属品130を帽子の形態とし、付属品140を鏡の形態とし、背景パネル150にアパレルショップ風のディスプレイ棚の様子を表現することで、アパレルショップにおいて玩具110が洋服の試着をしているといった表現の演出ができる。それ以外にも、付属品140をテーブルとして、更にケーキやコーヒーカップを配置すると共に、背景パネル150にカフェ風の背景を表現することで、カフェで玩具110がリラックスしている表現を演出することができる。また、図8(B)のようなステージ構成の接続形態において、複数の玩具体10を枠体100Aの連結用突起部106と連結用凹部107とを係合することにより、横方向に連結することができる。
【0053】
以上に説明した通り、本実施形態に対応する玩具体によれば、複数の枠体を組み合わせることで玩具への付属品の装着を行うことができる。それと共に、解除機構を操作することで玩具の取り出せる状態となるので、興趣性を向上させることができると共に、玩具に直接負荷をかける状況を排除し、誤って玩具を破損することがなくなる。また、当該玩具体は、枠体の組合せの変更により、玩具の展示形態を演出することもできる。
【0054】
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は以下の玩具体を少なくとも開示する。
(1) 開口部を有し、玩具を取り付け可能な取付部材を備える玩具体であって、
前記取付部材は、前記玩具と該取付部材との取り付けを解除するための解除機構を備え、該解除機構により該取り付けが解除されることに応じて、該玩具を、前記開口部を介して取り出し可能に構成された玩具体。
(2) 前記取付部材は、第1の部材と、第2の部材と、第3の部材とを備え、
前記第1の部材は玩具と係合可能に構成され、
前記第2の部材は、前記第1の部材の第1の面に接続可能で、かつ、前記玩具に取り付け可能に構成された装飾部材の前記第1の面の側の第1の部品を係止可能に構成され、
前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第1の面とは反対側の第2の面に接続可能で、かつ、前記装飾部材の前記第2の面の側の第2の部品を係止可能に構成され、
前記第1の部材と前記第2の部材、前記第1の部材と前記第3の部材とをそれぞれ接続することにより、前記玩具に前記第1の部品と前記第2の部品とがそれぞれ装着されるように構成されている、(1)に記載の玩具体。
(3) 前記解除機構は、前記玩具と係合する第1の係合部を備え、
前記解除機構は、前記玩具が前記第1の部材と係合している状態に対応する第1の位置から、前記玩具と前記第1の部材との係合が解除された状態に対応する第2の位置へ移動可能に形成され、
前記第1の係合部が、前記解除機構の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って前記玩具を移動させることに応じて、前記玩具と前記第1の部材との係合を解除する、ように構成された(2)に記載の玩具体。
(4) 前記第2の部材は、前記第1の部品を係止する第1の係止部を備え、
前記第3の部材は、前記第2の部品を係止する第2の係止部を備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第1の部品と前記第2の部品とは、前記第1の係止部と前記第2の係止部によりそれぞれ係止されて、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具の取り出しが抑制され、
前記解除機構が前記第2の位置にある場合に、前記第1の部品と前記第2の部品とは、前記第1の係止部と前記第2の係止部による係止が解除され、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能となるように形成されている、(3)に記載の玩具体。
(5) 前記解除機構は、前記第2の部品を係止する第3の係止部を更に備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第2の部品は前記第3の係止部による係止により、前記第2の部品が前記第2の係止部により係止される位置に配置される、(4)に記載の玩具体。
(6) 前記第1の係止部は、前記解除機構が前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に、前記移動に伴って前記第1の部品の移動方向をガイドする第1のガイド部材を備えるように更に構成され、
前記第2の係止部は、前記解除機構が前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に、前記移動に伴って前記第2の部品の移動方向をガイドする第2のガイド部材を備えるように更に構成されている、(4)または(5)に記載の玩具体。
(7) 前記第1のガイド部材は、前記解除機構が前記第2の位置にあって、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能の状態において、前記第1の部品の前記取り出しの方向とは逆方向への移動を規制するように更に構成され、
前記第2のガイド部材は、前記解除機構が前記第2の位置にあって、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能の状態において、前記第2の部品の前記取り出しの方向とは逆方向への移動を規制するように更に構成されている、(6)に記載の玩具体。
(8) 前記第1の係止部が有する間隔は、前記第2の係止部が有する間隔よりも広い、請求項(4)から(7)のいずれか1つに記載の玩具体。
(9) 前記第1の部材は、前記玩具と係合する第2の係合部を備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第2の係合部と前記玩具とが係合して、前記玩具の取り出しを抑制し、
前記解除機構が前記第2の位置にある場合に、前記第2の係合部と前記玩具との係合が解除されて、前記玩具が取り出し可能となるように形成されている、(3)に記載の玩具体。
(10)
前記第1の部材は、前記第2の部材と前記第1の面で接続するための第1の突起部と、前記第3の部材と前記第2の面で接続するための第1の凹部とを更に備え、
前記第2の部材は、前記第1の部材の前記第1の面と接続するために前記第1の突起部を受け入れる第2の凹部を更に備え、
前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第2の面と接続するために前記第1の凹部と係合する第2の突起部を更に備え、
前記第2の部材と前記第3の部材とは、前記第2の突起部が前記第2の凹部と係合することにより、接続可能に構成されている、(2)から(9)のいずれか1つに記載の玩具体。
(11)
前記第1の部材は、第3の突起部を更に備え、
前記第2の部材は、前記第2の凹部が形成された面とは反対側の面に、前記第3の突起部を受け入れる第3の凹部を更に備え、
前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記第3の突起部が前記第3の凹部と係合することにより、接続可能に構成されている、請求項10に記載の玩具体。
(12) 前記第1の部材は、前記玩具を収容するための開口の前記第1の面の側の縁に第4の凹部を更に備え、
前記第1の部材と前記第2の部材とが前記第3の突起部が前記第3の凹部と係合することにより接続されている場合に、前記第4の凹部にシート部材を配置することで、前記玩具を前記第1の部材の上に配置可能に構成されている、(11)に記載の玩具体。
(13) 前記解除機構は、前記第3の部材にユーザにより操作可能な把持部を備え、
前記把持部により前記解除機構を操作可能に構成されている、(2)から(12)のいずれか1つに記載の玩具体。
(14) 少なくとも1つの前記玩具を更に備える、(2)から(13)のいずれか1つに記載の玩具体。
(15) 少なくとも1つの前記装飾部材を更に備え、
前記装飾部材は、前記玩具に取り付け可能に構成された第3の部品を含み、
前記第2の部材は、前記第3の部品を取り付け可能に構成されている、(14)に記載の玩具体。
(16) 前記第1の部品は、前記第2の部材により係止される第4の突起部を備え、
前記第2の部品は、前記第3の部材により係止される第5の突起部を備え、
前記第4の突起部が有する間隔は、前記第5の突起部が有する間隔よりも広い、(15)に記載の玩具体。
(17) 前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材は、前記第1の部材と前記第2の部材、前記第1の部材と前記第3の部材とをそれぞれ接続した状態において、所定の載置面に設置可能な平面を有するように構成されている、(2)から(16)のいずれか1つに記載の玩具体。
(18) 前記玩具は人形であって、頭部に前記第2の係合部と係合する第5の凹部を備え、
前記第2の係合部と前記第5の凹部との係合は、前記解除機構の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って前記玩具が移動することに応じて解除されるように構成された(9)に記載の玩具体。
(19) 前記玩具は人形であって、前記第1の部品と前記第2の部品とは前記人形の衣服を模した部品である、(2)から(18)のいずれか1つに記載の玩具体。
【0055】
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有し、玩具を取り付け可能な取付部材を備える玩具体であって、
前記取付部材は、前記玩具と該取付部材との取り付けを解除するための解除機構を備え、該解除機構により該取り付けが解除されることに応じて、該玩具を、前記開口部を介して取り出し可能に構成され
前記取付部材は、第1の部材と、第2の部材と、第3の部材とを備え、
前記第1の部材は玩具と係合可能に構成され、
前記第2の部材は、前記第1の部材の第1の面に接続可能で、かつ、前記玩具に取り付け可能に構成された装飾部材の前記第1の面の側の第1の部品を係止可能に構成され、
前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第1の面とは反対側の第2の面に接続可能で、かつ、前記装飾部材の前記第2の面の側の第2の部品を係止可能に構成され、
前記第1の部材と前記第2の部材、前記第1の部材と前記第3の部材とをそれぞれ接続することにより、前記玩具に前記第1の部品と前記第2の部品とがそれぞれ装着されるように構成された玩具体。
【請求項2】
前記解除機構は、前記玩具と係合する第1の係合部を備え、
前記解除機構は、前記玩具が前記第1の部材と係合している状態に対応する第1の位置から、前記玩具と前記第1の部材との係合が解除された状態に対応する第2の位置へ移動可能に形成され、
前記第1の係合部が、前記解除機構の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って前記玩具を移動させることに応じて、前記玩具と前記第1の部材との係合を解除する、ように構成された請求項に記載の玩具体。
【請求項3】
前記第2の部材は、前記第1の部品を係止する第1の係止部を備え、
前記第3の部材は、前記第2の部品を係止する第2の係止部を備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第1の部品と前記第2の部品とは、前記第1の係止部と前記第2の係止部によりそれぞれ係止されて、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具の取り出しが抑制され、
前記解除機構が前記第2の位置にある場合に、前記第1の部品と前記第2の部品とは、前記第1の係止部と前記第2の係止部による係止が解除され、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能となるように形成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項4】
前記解除機構は、前記第2の部品を係止する第3の係止部を更に備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第2の部品は前記第3の係止部による係止により、前記第2の部品が前記第2の係止部により係止される位置に配置される、請求項に記載の玩具体。
【請求項5】
前記第1の係止部は、前記解除機構が前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に、前記移動に伴って前記第1の部品の移動方向をガイドする第1のガイド部材を備えるように更に構成され、
前記第2の係止部は、前記解除機構が前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に、前記移動に伴って前記第2の部品の移動方向をガイドする第2のガイド部材を備えるように更に構成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項6】
前記第1のガイド部材は、前記解除機構が前記第2の位置にあって、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能の状態において、前記第1の部品の前記取り出しの方向とは逆方向への移動を規制するように更に構成され、
前記第2のガイド部材は、前記解除機構が前記第2の位置にあって、前記第1の部品及び前記第2の部品が装着された前記玩具が取り出し可能の状態において、前記第2の部品の前記取り出しの方向とは逆方向への移動を規制するように更に構成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項7】
前記第1の係止部が有する間隔は、前記第2の係止部が有する間隔よりも広い、請求項に記載の玩具体。
【請求項8】
前記第1の部材は、前記玩具と係合する第2の係合部を備え、
前記解除機構が前記第1の位置にある場合に、前記第2の係合部と前記玩具とが係合して、前記玩具の取り出しを抑制し、
前記解除機構が前記第2の位置にある場合に、前記第2の係合部と前記玩具との係合が解除されて、前記玩具が取り出し可能となるように形成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項9】
前記第1の部材は、前記第2の部材と前記第1の面で接続するための第1の突起部と、前記第3の部材と前記第2の面で接続するための第1の凹部とを更に備え、
前記第2の部材は、前記第1の部材の前記第1の面と接続するために前記第1の突起部を受け入れる第2の凹部を更に備え、
前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第2の面と接続するために前記第1の凹部と係合する第2の突起部を更に備え、
前記第2の部材と前記第3の部材とは、前記第2の突起部が前記第2の凹部と係合することにより、接続可能に構成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項10】
前記第1の部材は、第3の突起部を更に備え、
前記第2の部材は、前記第2の凹部が形成された面とは反対側の面に、前記第3の突起部を受け入れる第3の凹部を更に備え、
前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記第3の突起部が前記第3の凹部と係合することにより、接続可能に構成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項11】
前記第1の部材は、前記玩具を収容するための開口の前記第1の面の側の縁に第4の凹部を更に備え、
前記第1の部材と前記第2の部材とが前記第3の突起部が前記第3の凹部と係合することにより接続されている場合に、前記第4の凹部にシート部材を配置することで、前記玩具を前記第1の部材の上に配置可能に構成されている、請求項10に記載の玩具体。
【請求項12】
前記解除機構は、前記第3の部材にユーザにより操作可能な把持部を備え、
前記把持部により前記解除機構を操作可能に構成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項13】
少なくとも1つの前記玩具を更に備える、請求項に記載の玩具体。
【請求項14】
少なくとも1つの前記装飾部材を更に備え、
前記装飾部材は、前記玩具に取り付け可能に構成された第3の部品を含み、
前記第2の部材は、前記第3の部品を取り付け可能に構成されている、請求項13に記載の玩具体。
【請求項15】
前記第1の部品は、前記第2の部材により係止される第4の突起部を備え、
前記第2の部品は、前記第3の部材により係止される第5の突起部を備え、
前記第4の突起部が有する間隔は、前記第5の突起部が有する間隔よりも広い、請求項14に記載の玩具体。
【請求項16】
前記第1の部材、前記第2の部材及び前記第3の部材は、前記第1の部材と前記第2の部材、前記第1の部材と前記第3の部材とをそれぞれ接続した状態において、所定の載置面に設置可能な平面を有するように構成されている、請求項に記載の玩具体。
【請求項17】
前記玩具は人形であって、頭部に前記第2の係合部と係合する第5の凹部を備え、
前記第2の係合部と前記第5の凹部との係合は、前記解除機構の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に伴って前記玩具が移動することに応じて解除されるように構成された請求項に記載の玩具体。
【請求項18】
前記玩具は人形であって、前記第1の部品と前記第2の部品とは前記人形の衣服を模した部品である、請求項に記載の玩具体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
一つの実施形態に対応する発明は、開口部を有し、玩具を取り付け可能な取付部材を備える玩具体であって、前記取付部材は、前記玩具と該取付部材との取り付けを解除するための解除機構を備え、該解除機構により該取り付けが解除されることに応じて、該玩具を、前記開口部を介して取り出し可能に構成された玩具体である。
また、他の一つの実施形態に対応する発明は、開口部を有し、玩具を取り付け可能な取付部材を備える玩具体であって、前記取付部材は、前記玩具と該取付部材との取り付けを解除するための解除機構を備え、該解除機構により該取り付けが解除されることに応じて、該玩具を、前記開口部を介して取り出し可能に構成され、前記取付部材は、第1の部材と、第2の部材と、第3の部材とを備え、前記第1の部材は玩具と係合可能に構成され、前記第2の部材は、前記第1の部材の第1の面に接続可能で、かつ、前記玩具に取り付け可能に構成された装飾部材の前記第1の面の側の第1の部品を係止可能に構成され、前記第3の部材は、前記第1の部材の前記第1の面とは反対側の第2の面に接続可能で、かつ、前記装飾部材の前記第2の面の側の第2の部品を係止可能に構成され、前記第1の部材と前記第2の部材、前記第1の部材と前記第3の部材とをそれぞれ接続することにより、前記玩具に前記第1の部品と前記第2の部品とがそれぞれ装着されるように構成された玩具体である。