(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024140312
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】仮想案内表示装置、及び仮想案内表示方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20241003BHJP
G01C 21/36 20060101ALI20241003BHJP
G08G 1/005 20060101ALI20241003BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20241003BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20241003BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20241003BHJP
【FI】
G01C21/26 P
G01C21/36
G08G1/005
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051400
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石井 恒太郎
(72)【発明者】
【氏名】滝沢 和宏
(72)【発明者】
【氏名】問下 寛二
(72)【発明者】
【氏名】ラン イ
(72)【発明者】
【氏名】木村 あやの
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129BB03
2F129BB07
2F129BB11
2F129BB13
2F129BB21
2F129BB36
2F129BB39
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2F129DD39
2F129EE22
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2F129FF02
2F129FF11
2F129FF12
2F129FF18
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2F129FF36
2F129FF62
2F129FF71
2F129HH12
2F129HH15
2F129HH19
2F129HH20
5H181AA21
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF24
5H181FF25
5H181FF33
(57)【要約】
【課題】目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示装置、及び仮想案内表示方法を提供すること。
【解決手段】本開示に係る仮想案内表示装置は、ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得する第一取得部と、ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得する第二取得部と、位置情報と、周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する判定部と、判定部が判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成する生成部と、仮想案内表示情報を表示部に表示させるように制御信号を出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得する第一取得部と、
ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得する第二取得部と、
前記位置情報と、前記周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成する生成部と、
前記仮想案内表示情報を表示部に表示させるように制御信号を出力する出力部と、を備える、
仮想案内表示装置。
【請求項2】
前記判定部は、ユーザの所定範囲内に存在する位置の把握の目印となる物体の認識が困難であることに基づいて、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する、
請求項1に記載の仮想案内表示装置。
【請求項3】
前記第一取得部は、取得した周辺対象物情報から特定された対象物の位置情報をさらに取得し、
前記生成部は、特定された対象物の位置情報と、案内装置との相対的な位置関係に基づき、仮想案内表示情報を表示する位置を決定して、仮想案内表示情報を生成する、
請求項2に記載の仮想案内表示装置。
【請求項4】
アクセス許可されたサーバ装置から指示情報を受信する受信部と、をさらに備え、
前記生成部は、受信した指示情報に基づいて仮想案内表示情報を生成する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の仮想案内表示装置。
【請求項5】
ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得するステップと、
ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得するステップと、
前記位置情報と、前記周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定するステップと、
判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成するステップと、
前記仮想案内表示情報を表示部に表示させるように制御信号を出力するステップと、
を含む、仮想案内表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、仮想案内表示装置、及び仮想案内表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザー照射システムなどの発光デバイスにより路面や壁面への情報描画を行う技術が知られている。これらの技術を用いて例えば、車両走行において経路や周囲の死角などの情報を表示するもの、登山での遭難時や道迷いなどでルート案内するものなどが知られている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、車両に関する情報を取得可能な取得部と、取得部が取得した車両の方向指示器に関する情報に応じて、車両の進行方向を示す画像を路面に投射可能な画像投射部と、を備える車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1に記載の技術は車両などを想定したものであるが、ルート案内や道迷いで進行すべき方向などを視覚的にユーザに示せるものである。しかしながら、明確な目的地が決まっていない場合には、進行方向を示す画像などは適さない。また、一面の砂漠や平原、海上などの目印となる指標が存在しない場合や、森、樹海、似たような建築物などが単調に連続するような環境下においては、表示案内に従って移動をしてもユーザの移動量などが把握しにくく効果を十分に発揮できない可能性があった。
【0006】
本開示は上記課題を鑑み、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示装置、及び仮想案内表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る仮想案内表示装置は、ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得する第一取得部と、ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得する第二取得部と、前記位置情報と、前記周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する判定部と、前記判定部が判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成する生成部と、前記仮想案内表示情報を表示部に表示させるように制御信号を出力する出力部と、を備える。
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る仮想案内表示方法は、ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得するステップと、ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得するステップと、前記位置情報と、前記周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定するステップと、判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成するステップと、前記仮想案内表示情報を表示部に表示させるように制御信号を出力するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下において好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示装置、及び仮想案内表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本開示に係る仮想案内表示装置の使用場面の一例を模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、本開示に係る仮想案内表示システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、本開示に係る仮想案内表示装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第一態様を示す図である。
【
図5】
図5は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第二態様を示す図である。
【
図6】
図6は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第三態様を示す図である。
【
図7】
図7は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第四態様を示す図である。
【
図8】
図8は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第五態様を示す図である。
【
図9】
図9は、本開示に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
【
図10】
図10は、本開示に係る仮想案内表示方法のフローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0012】
(仮想案内表示装置の概要)
まず、本開示に係る仮想案内表示装置100の概要について、
図1を用いて説明する。
図1は、本開示に係る仮想案内表示装置の使用場面の一例を模式的に示す図である。
【0013】
図1に示すように、仮想案内表示装置100は、ユーザUが頭に装着して、眼鏡型の画面に表示された情報を視認することによりユーザUを案内する情報処理装置であってよい。仮想案内表示装置100は、例えば、山菜採りなどで山を散策しているときの移動や、深い森の移動において使用されてよい。このような場合は、無意識のうちに方向感覚を失って円を描くように同一地点をさまよい歩く輪形彷徨(環形彷徨、リングワンダリング、リングワンデルングともいう)を誘発する原因となることがある。
【0014】
仮想案内表示装置100は、このような目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する情報処理装置である。
【0015】
(仮想案内表示システムの構成)
次に、本開示に係る仮想案内表示システム1の構成について、
図2を用いて説明する。
図2は、本開示に係る仮想案内表示システムの構成例を示す図である。
【0016】
図2に示すように、仮想案内表示システム1は、仮想案内表示装置100と、サーバ装置200と、ネットワークNを備える。
【0017】
本実施形態では仮想案内表示装置100は、AR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)などによりユーザに対して案内表示を行う情報処理装置である。仮想案内表示装置100は、例えば、HMD(Head Mount Display)や眼鏡型ウェアラブル端末などにより案内表示を実現する。HMDは、本体前面にハーフミラーを備えて、ハーフミラーから透過する現実世界に、内蔵のディスプレイで映した仮想の案内表示のオブジェクトなどを重ねて表示するが、案内表示の方法はこれに限らず、例えば、建築物や地面などの現実世界の物体の表面にレーザー照射などで案内表示を直接描画してもよい。
【0018】
サーバ装置200は、各種の情報を提供する情報処理装置である。サーバ装置200は、例えば、仮想案内表示装置100に指示情報を提供する。サーバ装置200は、例えば、PC(Personal Computer)、WS(Work Station)、サーバの機能を備えるコンピュータなどの情報処理装置により実現されてよい。
【0019】
ネットワークNは、仮想案内表示装置100とサーバ装置200を無線により相互に通信可能に接続する。ネットワークNは、IEEE802.11に規定される無線LAN(Local Area Network)や、第4世代移動通信システム(4G)、第5世代移動通信システム(5G)などにより実現されてよい。
【0020】
(仮想案内表示装置の構成)
次に、仮想案内表示装置100の構成について、
図3を用いて説明する。
図3は、本開示に係る仮想案内表示装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、仮想案内表示装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、撮像部140と、位置情報センサ部150と、音出力部160と、表示部170と、を備える。これらの構成は一体型である必要はなく、各部が任意に分離したセパレート構造であってもよい。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0021】
通信部110は、仮想案内表示装置100の内部と外部を相互に通信可能に接続し、仮想案内表示装置100の内部と外部との間で相互に情報を送受信する。通信部110は、例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線通信モジュール、アンテナ等によって実現されてよい。そして、通信部110は、例えば、ネットワークNと無線で接続され、サーバ装置200との間で相互に情報の送受信を行ってもよい。
【0022】
記憶部120は、各種の情報を記憶する記憶装置である。記憶部120は、主記憶装置と補助記憶装置とを備える。主記憶装置は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。また、補助記憶装置は、例えばハードディスクやSSD(Solid State Drive)、光ディスク等によって実現されてよい。
【0023】
図3に示すように、記憶部120は、地図情報記憶部121を備える。
【0024】
地図情報記憶部121は、例えば周辺対象物の把握などに用いるための各種の地図情報を記憶する。地図情報記憶部121が記憶する地図情報は、緑地や、砂漠、河川、海、道路の位置、道路の曲率半径、道路の車線数、道路の道幅、鉄道、都道府県等の区画の情報などが含まれ、緯度、及び経度に基づいて、所定のメッシュ状に区切られた情報であってよい。地図情報記憶部121には、緯度、及び経度に基づいて、所定のメッシュ状に区切れていることから、緯度と、経度と、メッシュの寸法を指定することにより、所定の位置の地図情報を読み出すことができる。地図情報は、さらに階層などの高度を含む位置に基づく立体的な情報としてもよく、高層ビル内や屋内地下など含む各種の詳細な地図情報を適時更新しつつ記憶する外部サーバなどから取得される情報であってもよい。
【0025】
制御部130は、仮想案内表示装置100を司り、制御するコントローラである。制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部120に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0026】
図3に示すように、制御部130は、第一取得部131と、第二取得部132と、判定部133と、生成部134と、出力部135と、受信部136を備える。制御部130は、記憶部120からプログラム(ソフトウェア)を読み出して実行することで、これらの機能を実現して、これらの処理を実行する。なお、制御部130は、これらの構成を電子回路によって実現されてもよい。また、制御部130は、1つのCPUによってこれらの処理を実行してもよいし、複数のCPUを備えて、複数のCPUで、これらの処理を並列に実行してもよい。以下、これらの構成について順に説明する。
【0027】
第一取得部131は、ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得する。
例えば、第一取得部131は、後述して説明する撮像部140が撮像したユーザの周辺の画像に基づいて、画像認識処理を実行して、ユーザの周辺の対象物を検出する。そして、第一取得部131は、検出したユーザの周辺の対象物を分類する処理を実行することにより、周辺の対象物を分類して、周辺の対象物を認識する。そして、第一取得部131は、認識した周辺の対象物を周辺対象物情報として取得する。
【0028】
第一取得部131は、取得した周辺対象物情報から特定された対象物の位置情報をさらに取得する。例えば、第一取得部131は、後述して説明する第二取得部132が取得したユーザの位置情報に基づいて、地図情報記憶部121を参照して、ユーザの位置の周辺に存在する対象物と照らし合わせることによって、周辺対象物情報から特定された対象物の位置情報を取得してもよい。
【0029】
第二取得部132は、ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得する。例えば、第二取得部132は、後述して説明する位置情報センサ部150が計測したユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得してもよい。ユーザの位置情報の変化履歴はユーザの移動の情報に相当する。なお、第二取得部132が取得するユーザの位置情報は、位置情報センサ部150から取得することに限定されることなく、通信部110を用いた基地局電波や、周辺のビーコン電波などを利用した測位に基づく位置情報、撮像部140による太陽位置などによる測位、図示しない加速度/角速度/地磁気センサなどによる推測航法、靴内の圧力センサなどによる歩行検知など公知の技術を組み合わせて位置情報、及び変化履歴を取得してもよい。
【0030】
判定部133は、位置情報と、周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する。例えば、判定部133は、第二取得部132が取得したユーザの位置情報に基づいて、地図情報記憶部121に記憶された地図情報を参照して、ユーザが位置する場所が、ユーザが自分の位置の把握が困難と感じる環境であるか否かを判定する。上述したように、地図情報記憶部121には、位置に対応付けて、当該の場所に関する情報が記憶されていることから、判定部133は、ユーザが位置する場所に関する情報を参照して、判定する。なお、ユーザが自分の位置の把握が困難と感じる環境とは、例えば、右を向いても左を向いても一面が砂漠である環境や、海上などの目印となる指標が存在しない環境、ただひたすら一本道の環境、森、樹海、似たような建物が単調に連続するような環境、を含む。なお、判定部133は、夜間や降雪後、濃霧などの視界の影響を考慮して、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定してもよい。また、ユーザが自分の位置の把握が困難と感じる状況として、単に自分の立ち位置が把握できないことに限らず、自分の周辺の任意の対象物の見分けがつかないことや、例えば、自分の周辺の群衆内の特定の人物(別のユーザ)を見つけられないといった状況を含む。
【0031】
判定部133は、ユーザの所定範囲内に存在する位置の把握の目印となる物体の認識がユーザにとって困難であることに基づいて、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定してもよい。ここで、ユーザの所定範囲内に存在する位置の把握の目印となる物体の認識が困難であるとは、例えば、ユーザの所定範囲内に柱など同じに見えるものがひたすら繰り返し現れる道路や屋内エリア、森や林などの木が並んでいる環境などのように、似たような周辺対象物が並んでいることから、ユーザが自分の位置の把握が困難である環境であることを指している。なお、所定範囲内とは、任意に設定されて良いが、例えば、300m以内のことを指してもよい。例えば、判定部133は、第二取得部132が取得したユーザの位置情報に基づいて、地図情報記憶部121に記憶された地図情報を参照して、ユーザが位置する場所が、ユーザの所定範囲内に存在する位置の把握の目印となる物体の認識が困難であるか否かを判定する。例えば、ユーザの位置から200m以内に似たような周辺対象物が並んでいる環境であれば、ユーザが位置する場所が、ユーザの所定範囲内に存在する位置の把握の目印となる物体の認識が困難であることから、ユーザが自分の位置の把握が困難であると判定する。目印となる物体の認識が困難であることは画像認識されたユーザの周辺物体の色や形状の類似性からしてもよい。なお、ユーザが自分の位置の把握が困難であるかについては、ユーザが自ら申告するようなものとしてもよい。例えば、ユーザが自分の位置が分からなくなっていることを仮想案内表示装置100の図示しない音声入力などの操作部を介して申告した情報に基づいて、ユーザが自分の位置の把握が困難であると判定してもよい。
【0032】
生成部134は、判定部133が判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成する。ここで、仮想案内表示情報とは、ユーザが見ている現実世界に重ねて表示される仮想の案内表示の情報である。なお、仮想案内表示情報は、CG(Computer Graphics)の技術を用いて生成されてよい。
【0033】
次に、生成部134が生成する仮想案内表示情報の第一態様について、
図4を用いて説明する。
図4は、本開示に係る仮想案内表示情報の第一態様を示す図である。
図4には、複数の木が林立する現実世界に仮想案内表示情報S1が重ねて表示されている様子が示されている。なお、図においては、距離感などを把握させるために、現実世界にグリッド線が重ねて表示されている。グリッド線は一例であるが、現実世界の地物や視界上の位置などに座標固定されたオブジェクトとして表示されていると好適である。
図4に示す仮想案内表示情報S1は、方位計であって、案内する方向の方位を示すことにより、ユーザが向いている方向を案内する。このように、生成部134は、ユーザが向いている方向を案内する方位計を仮想案内表示情報として生成し表示させることで、複数の木が林立することにより、方向感覚を失いそうな環境下でも、ユーザが向いている方向やそこから進むべき方向を把握することが可能となる。
【0034】
次に、生成部134が生成する仮想案内表示情報の第二態様について、
図5を用いて説明する。
図5は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第二態様を示す図である。
図5には、特徴のない建築物が続いているような現実世界に仮想案内表示情報S2が重ねて表示されている様子が示されている。
図5に示す仮想案内表示情報S2は、所定の高さ(例えば、ユーザの身長と同等の高さ)を有するピンであって、案内するユーザ周辺の特定の場所(位置)に当該のピンを表示することによって、ユーザの周りを案内する。このように、生成部134は、ユーザの周りに案内するピンを仮想案内表示情報として生成し表示させることで、特徴のない建築物が続いていることにより、ユーザが相対位置を把握することが困難となる環境下でも、ユーザが表示されたピンを対象物として認識することで相対位置を把握することが可能となる。
【0035】
次に、生成部134が生成する仮想案内表示情報の第三態様について、
図6を用いて説明する。
図6は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第三態様を示す図である。
図6には、建物が林立し見通しの悪い現実世界に仮想案内表示情報S3が重ねて表示されている様子が示されている。
図6に示す仮想案内表示情報S3は、仮想看板であって、案内するユーザが進む方向を示す矢印を当該の仮想看板上に示すことにより、ユーザが進む方向を案内する。このように、生成部134は、ユーザが進む方向を案内する仮想看板を仮想案内表示情報として生成し表示させることで、建物が林立し見通しが悪く、ユーザが行き先に迷いそうな環境下でも、進むべき方向を把握することが困難となることを防ぐことができる。
【0036】
次に、生成部134が生成する仮想案内表示情報の第四態様について、
図7を用いて説明する。
図7は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第四態様を示す図である。
図7には、似たような建物が林立する現実世界に仮想案内表示情報S4、S5、S6、及びS7が重ねて表示されている様子が示されている。
図7に示す仮想案内表示情報S4、S5、S6、及びS7は、一例として連続する電柱をナンバリングした仮想テキストを当該の電柱に重畳したものであり、これによりユーザの周囲を案内する。生成部134は、仮想テキストを連続する電柱に仮想案内表示情報として生成し表示させることで、ユーザの周囲の似たような建物を識別できるようにし、また、例えば仮想テキストの番号の順番に従うことで、ユーザが進むべき方向なども把握することができる。
【0037】
また、ユーザの位置する場所や、仮想案内表示情報の表示位置は陸上や地物に限らない。例えば、生成部134は、ユーザが海上などを背泳ぎで移動している状態であれば、ユーザが見ている上空などの現実世界の空間上にグリッド線や、ユーザが進む方向を案内する立体的(例えば、三角錐の頂点が進む方向を案内する)に示す仮想案内表示情報を生成してもよい。
【0038】
生成部134は、特定された周辺対象物の位置情報と、仮想案内表示装置100との相対的な位置関係に基づき、仮想案内表示情報を表示する位置を決定して、仮想案内表示情報を生成する。上述したように、第一取得部131は、取得した周辺対象物情報から特定された周辺対象物の位置情報をさらに取得する。このような場合、生成部134は、特定された周辺対象物の位置情報と、第二取得部132が取得したユーザの位置情報、言い換えると仮想案内表示装置100の位置情報を照らし合わせる。そして、例えば、生成部134は、周辺対象物がユーザに対して円を描くように円周上に位置している場合であれば、円周上のうち周辺対象物の存在しない位置に向かう矢印を生成してもよい。また、例えば、生成部134は、周辺対象物がユーザの両側に並行に林立して位置している場合であれば、周辺対象物の並ぶ方向に沿った矢印を生成してもよい。これにより、ユーザが、例えば暗所などで周辺対象物に衝突することを避けるために進む方向を案内する仮想案内表示情報を生成することができる。
【0039】
生成部134は、受信した指示情報に基づいて仮想案内表示情報を生成する。後述して説明する受信部136は、アクセス許可されたサーバ装置200から指示情報を受信する。なお、指示情報とは、ユーザが進むべき方向や注目してほしい場所や位置を案内する仮想案内表示情報の生成を指示する情報であって、例えば、群衆内に位置する他のユーザの位置に向かってユーザが進む方向を案内する仮想案内表示情報の生成を指示する情報であってよい。ここで、このような生成部134が生成する仮想案内表示情報の第五態様について、
図8を用いて説明する。
図8は、本開示に係る仮想案内表示装置の生成部が生成する仮想案内表示情報の第五態様を示す図である。
図8には、多数の他のユーザU1、U2、及びU3などによって形成される群衆がいる現実世界に仮想案内表示情報S8が重ねて表示されている様子が示されている。
図8に示す仮想案内表示情報S8は、群衆内に位置する、例えばユーザU3がサーバ装置200を介して指示情報を、仮想案内表示装置100に送信することによって生成されたものである。仮想案内表示情報S8は、群衆内に位置するユーザU3の位置を矢印によって示すものであり、これにより仮想案内表示装置100のユーザの進むべき方向を案内する。このように、生成部134は、サーバ装置200から送信された指示情報に基づいて、他のユーザの指示による位置を示す矢印を仮想案内表示情報として生成し、表示させることで、例えば、群衆内に位置するユーザU3の位置を把握することが困難な環境下でも、仮想案内表示情報により指示情報に基づいたユーザの進むべき方向や場所を好適に案内できる。
【0040】
出力部135は、仮想案内表示情報を表示部170に表示させるように制御信号を出力する。例えば、出力部135は、表示部170に仮想案内表示情報を表示させる制御信号を出力する。また、出力部135は、音出力部160に音声を出力させる制御信号を出力してもよい。
【0041】
受信部136は、アクセス許可されたサーバ装置200から通信部110を介して指示情報を受信する。上述したように、指示情報とは、ユーザが進むべき方向や注目してほしい場所や位置を案内する仮想案内表示情報の生成を指示する情報である。サーバ装置200は、スマートフォンなどの端末から指示情報の送信要求を受け付けて、指示情報によって指定された仮想案内表示装置100に対して、指示情報を送信する。サーバ装置200は、あらかじめ仮想案内表示装置100の登録を受け付けており、仮想案内表示装置100を登録することにより、サーバ装置200へのアクセスが許可される。そのため、受信部136は、アクセス許可されたサーバ装置200から自身の仮想案内表示装置100に向けて送信された指示情報を受信する。
【0042】
撮像部140は、ユーザの周辺の対象物を撮像する。撮像部140は、例えばカメラであり、カメラは、光学素子と撮像素子を含む。光学素子は、例えばレンズ、ミラー、プリズム、フィルタなどの光学系を構成する素子である。撮像素子は、光学素子を通して入射した光を電気信号である画像信号に変換する素子である。なお、撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどである。対象物との距離や形状をより正確に把握するために、撮像部140は、LiDAR(Light Detection And Ranging)や、各種レーダなどのセンサ、複数カメラなどを組み合わせて構成してもよい。
【0043】
位置情報センサ部150は、仮想案内表示装置100の位置を示す位置情報を計測する。位置情報センサ部150は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System )受信機であってよい。GNSS受信機は、GPS(Global Positioning System)衛星、欧州のGalileo衛星、ロシアのGLONASS(Global Navigation Satellite System)衛星、中国のBeiDou衛星などから送信される電波を受信する。GNSS受信機は、複数のGPS衛星などから送信される電波を受信し、電波を受信した時刻と、GPS衛星などが電波を発信した時刻との差を用いて、GPS衛星などから仮想案内表示装置100までの距離を算出することによって、仮想案内表示装置100の現在位置(例えば、緯度、経度、及び高度)を計測する。
【0044】
音出力部160は、制御指令にしたがって音を出力する。音出力部160は、例えばスピーカーや、ユーザが装着したワイヤレスイヤホンなどである。音出力部160は、例えば、出力部135が表示部170に表示させる仮想案内表示情報に応じて、メッセージなどを音声として出力してもよい。
【0045】
表示部170は、ユーザに向けて各種の情報を表示する。実施形態では、表示部170は、
図1のようにユーザにARやMRなどにより仮想案内表示情報を表示するディスプレイであり、例えば液晶ディスプレイと、ハーフミラーを備えて、液晶ディスプレイに映し出された映像をハーフミラーに投影することによって実現されてよい。仮想案内表示情報は、表示部170のARやMRなどの表示態様に応じた形式に適宜変換される必要があるがこれらは公知の各種技術を用いて実現すればよい。
【0046】
(サーバ装置の構成)
次に、本開示に係るサーバ装置200の構成について、
図9を用いて説明する。
図9は、本開示に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
図9に示すように、本開示に係るサーバ装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230を備える。以下、これらの構成について順を追って説明する。
【0047】
通信部210は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LANカード等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、仮想案内表示装置100との間で各種の情報の送受信を行う。
【0048】
記憶部220は、各種の情報を記憶する記憶装置である。記憶部220は、主記憶装置と補助記憶装置とを備える。主記憶装置は、例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ等のような半導体メモリ素子によって実現されてよい。また、補助記憶装置は、例えばハードディスクやSSD、光ディスク等によって実現されてよい。
【0049】
制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、サーバ装置200に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
【0050】
図9に示すように、制御部230は、受付部231と、送信部232と、を有する。
【0051】
受付部231は、各種の端末から指示情報の送信要求を受け付ける。ここで、指示情報の送信要求とは、仮想案内表示装置100に表示させる仮想案内表示情報の生成、及び表示を指示する情報の送信要求であって、仮想案内表示情報の生成内容に関する情報と、送信対象の仮想案内表示装置100を識別する識別子などに関する情報が含まれる。例えば、受付部231は、別のユーザの所有するスマートフォンなどの端末から指示情報の送信要求を受け付ける。なお、別のユーザはスマートフォンなどの端末を介して、仮想案内表示情報の生成内容を、矢印やピンなどの複数の形状の選択肢から選択してよく、別のユーザが任意に描いた形状を生成内容として指定してもよい。
【0052】
送信部232は、受付部231が受け付けた指示情報の送信要求に基づいて、指示情報を指定された仮想案内表示装置100に送信する。すなわち、送信部232は、通信部210を介して、ネットワークNを経由して、指定された仮想案内表示装置100に、受付部231が受け付けた指示情報を送信する。
【0053】
(仮想案内表示方法のフロー)
次に、
図10を用いて、本開示に係る仮想案内表示方法について説明する。
図10は、本開示に係る仮想案内表示方法のフローを示すフローチャートである。以下に、
図10に示すフローチャートに沿って、本開示に係る仮想案内表示方法を説明する。
【0054】
まず、仮想案内表示装置100は、ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得する(ステップS101)。次に、仮想案内表示装置100は、ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得する(ステップS102)。次に、仮想案内表示装置100は、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する(ステップS103)。ユーザが自分の位置の把握が困難である場合(ステップS103:Yes)、仮想案内表示装置100は、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成する(ステップS104)。次に、仮想案内表示装置100は、仮想案内表示情報を表示部に表示させるように制御信号を出力する(ステップS105)。
【0055】
なお、ステップS103において、ユーザが自分の位置の把握が困難ではない場合(ステップS103:No)、仮想案内表示装置100は、仮想案内表示方法の処理を終了する。
【0056】
これによれば、ユーザが自分の位置の把握が困難である場合に、仮想案内表示情報を生成して、生成した仮想案内表示情報を表示させることができる。そのため、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示方法を提供することができる。
【0057】
(構成と効果)
本開示に係る仮想案内表示装置100は、ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得する第一取得部131と、ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得する第二取得部132と、位置情報と、周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する判定部133と、判定部133が判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成する生成部134と、仮想案内表示情報を表示部170に表示させるように制御信号を出力する出力部135と、を備える。
【0058】
この構成によれば、ユーザが自分の位置の把握が困難である場合に、仮想案内表示情報を生成して、生成した仮想案内表示情報を表示させることができる。そのため、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示装置100を提供することができる。
【0059】
本開示に係る仮想案内表示装置100の判定部133は、ユーザの所定範囲内に存在する位置の把握の目印となる物体の認識が困難であることに基づいて、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定する。
【0060】
この構成によれば、ユーザの所定範囲内に存在する位置の把握の目印となる物体の認識が困難であることに基づいて、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定することができる。そのため、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示装置100を提供することができる。
【0061】
本開示に係る仮想案内表示装置100の第一取得部131は、取得した周辺対象物情報から特定された対象物の位置情報をさらに取得し、生成部134は、特定された対象物の位置情報と、仮想案内表示装置100との相対的な位置関係に基づき、仮想案内表示情報を表示する位置を決定して、仮想案内表示情報を生成する。
【0062】
この構成によれば、屋内地下などのGNSSセンサによる位置情報の計測が困難な状況において、周辺対象物情報から対象物の位置情報を取得して、取得した対象物の位置情報と、仮想案内表示装置100との相対的な位置関係に基づいて、仮想案内表示情報を表示する位置を決定して、仮想案内表示情報を生成して、生成した仮想案内表示情報を表示させることができる。そのため、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示装置100を提供することができる。
【0063】
本開示に係る仮想案内表示装置100は、アクセス許可されたサーバ装置200から指示情報を受信する受信部136と、をさらに備え、生成部134は、受信した指示情報に基づいて仮想案内表示情報を生成する。
【0064】
この構成によれば、外部のサーバ装置200からの指示情報に基づいて仮想案内表示情報を生成して、生成した仮想案内表示情報を表示させることができる。そのため、例えば、群衆内で自分の位置を示す仮想矢印を重ねて表示することができる。したがって、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示装置100を提供することができる。
【0065】
本開示に係る仮想案内表示方法は、ユーザの周辺の対象物の情報を示す周辺対象物情報を取得するステップと、ユーザの位置情報と、ユーザの位置情報の変化履歴を取得するステップと位置情報と、周辺対象物情報に基づき、ユーザが自分の位置の把握が困難であるか否かを判定するステップと、判定した結果に応じて、ユーザが認知可能な仮想案内表示情報を生成するステップと、仮想案内表示情報を表示部に表示させるように制御信号を出力するステップと、を含む。
【0066】
この構成によれば、ユーザが自分の位置の把握が困難である場合に、仮想案内表示情報を生成して、生成した仮想案内表示情報を表示させることができる。そのため、目印のない、あるいは自位置の把握が困難な環境下においても好適な、ユーザの移動を補助する仮想案内表示方法を提供することができる。
【0067】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0068】
1 仮想案内表示システム
100 仮想案内表示装置
110 通信部
120 記憶部
121 地図情報記憶部
130 制御部
131 第一取得部
132 第二取得部
133 判定部
134 生成部
135 出力部
136 受信部
140 撮像部
150 位置情報センサ部
160 音出力部
170 表示部
200 サーバ装置
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
231 受付部
232 送信部
N ネットワーク