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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024140392
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】ポンプ装置および管理システム
(51)【国際特許分類】
   F04D 15/00 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
F04D15/00 Z
F04D15/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051517
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】村田 幸栄
(72)【発明者】
【氏名】加代 将士
(72)【発明者】
【氏名】豊田 耕司
【テーマコード(参考)】
3H020
【Fターム(参考)】
3H020BA11
3H020BA18
3H020CA08
3H020EA01
3H020EA10
3H020EA13
3H020EA17
(57)【要約】
【課題】設定の切り替えを支援すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、ポンプ装置は、記憶部と、判定部と、実行部とを含む。記憶部は、通常運転時のポンプ制御に関する第1設定を記憶する。判定部は、前記第1設定と、設定されたポンプ制御に関する第2設定とが異なるか否かを判定する。実行部は、前記第1設定と前記第2設定とが異なる場合、前記第2設定を前記第1設定に戻す処理および外部への通知処理の少なくともどちらか一方を実行する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常運転時のポンプ制御に関する第1設定を記憶する記憶部と、
前記第1設定と、設定されたポンプ制御に関する第2設定とが異なるか否かを判定する判定部と、
前記第1設定と前記第2設定とが異なる場合、前記第2設定を前記第1設定に戻す処理および外部への通知処理の少なくともどちらか一方を実行する実行部と、
を具備するポンプ装置。
【請求項2】
前記第1設定は、前記ポンプ装置の自動運転モードであり、
前記第2設定は、前記ポンプ装置の手動運転モードまたは停止モードであり、
前記通知処理は、前記自動運転モードへの戻し忘れを通知する処理である、請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項3】
前記第1設定は、初期設定時、自装置の設置時、および作業者が操作する端末との初回のペアリング時のいずれかの時点における、前記ポンプ制御に関する運転モードまたはパラメータの設定値である、請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項4】
前記通知処理は、前記第1設定と前記第2設定とが異なる場合に、前記ポンプ装置の操作中に第1通知を通知し、操作後に当該第1通知と異なる第2通知を通知する処理である、請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項5】
前記実行部は、前記第1設定と前記第2設定とが異なる場合に、作業者が操作する端末に運転モードとパラメータの設定値との少なくともどちらか一方を通知する、請求項4に記載のポンプ装置。
【請求項6】
作業者が操作する端末と自装置との間の無線接続を確立するための接続要請信号に、自装置を一意に識別する識別情報とポンプ制御に関する運転モードまたはパラメータの設定値に関する情報とを含めて外部に送信する通信制御部をさらに具備する、請求項1に記載のポンプ装置。
【請求項7】
請求項6に記載のポンプ装置と、作業者が操作する端末とを含む管理システムであって、
前記端末は、
接続要請信号を受信する通信部と、
前記接続要請信号に含まれるポンプ制御に関する運転モードまたは設定値に関する第1設定が、通常運転時のポンプ制御に関する第2設定と異なるか否かを判定する判定部と、
前記第1設定が前記第2設定と異なる場合、該当するポンプ装置の情報を強調表示する表示制御部と、
を具備する、管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ装置のモード設定の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
作業員が給水装置のメンテナンスを行う場合は、給水装置を点検作業中モードに設定するなど、通常の運転モードからモードを変更してメンテナンス作業を行うのが一般的である。この場合、手動によりモードの変更が行われるため、メンテナンス終了後に作業員が運転モードを戻し忘れたり、異なるモードへ変更してしまう可能性がある。変更の戻し忘れや変更ミスのまま作業員がメンテナンス作業を終えて給水装置から離れてしまうと、給水装置が運転されずに断水となる可能性もある。また、メンテナンスに限らず、出荷時、初期設定時などにおいても、運転モードが変更される状況がある。
このような運転モード変更後の戻し忘れや変更ミスの改善策の一つとして、メンテナンス前後のポンプ装置の設定が異なる場合に通知する制御方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-195938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、メンテナンス前後のポンプ装置の設定を通知するものであり、正常運転時に設定されるべき状態を必ずしも通知できるわけではない。
本発明は、設定の切り替えを支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態に係るポンプ装置は、記憶部と、判定部と、実行部とを含む。記憶部は、通常運転時のポンプ制御に関する第1設定を記憶する。判定部は、前記第1設定と、設定されたポンプ制御に関する第2設定とが異なるか否かを判定する。実行部は、前記第1設定と前記第2設定とが異なる場合、前記第2設定を前記第1設定に戻す処理および外部への通知処理の少なくともどちらか一方を実行する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、設定の切り替えを支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る管理システムの一例を示す図。
図2】本実施形態に係るポンプ装置を示すブロック図。
図3】本実施形態に係るポンプ装置の動作例を示すフローチャート。
図4】本実施形態に係るポンプ装置の具体的な動作例を示すフローチャート。
図5】本実施形態に係る端末を示すブロック図。
図6】本実施形態に係る接続可能なデバイスの表示例を示す図。
図7】本実施形態に係る確認通知の表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら実施形態に係るポンプ装置および管理システムについて説明する。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
【0009】
図1は、本実施形態に係る管理システム100を例示するブロック図である。図1に示すように、管理システム100は、管理サーバ1、複数のポンプ装置5-nおよび複数の端末3-n(nはインデックス)を含む。図1では、nが2である場合の構成を示しているが、これに限定する必要はなく、nは1以上であれば幾つでもよい。以下、特に区別しないときは単にポンプ装置5および端末3と記載することとする。管理システム100では、ポンプ装置5に関して測定されるポンプ情報などを管理サーバ1で用いて管理するコンピュータシステムである。ポンプ情報は、ポンプ部60の運転情報を含む。運転情報は、ポンプの運転に関する複数のパラメータを含む。運転情報に含まれるパラメータとしては、例えば、電源から制御盤50に供給される電圧、電流、電力、圧力センサにより計測された圧力値(揚程)、流量センサにより計測された流量、積算運転時間、運転回数、液面(電極)情報が挙げられる。液面情報は、例えば、満水、減水、渇水、異常無しといった液面の水位の情報である。なお、運転情報として、加速時間、減速時間、PID制御設定値、運転周波数、最大運転周波数、最小運転周波数といった制御設定値を含んでもよい。また、運転情報として、例えば故障が発生した日時、故障個所、原因などの故障情報を含めてもよい。
【0010】
図1に示すように、管理サーバ1とポンプ装置5と端末3とは、ネットワークNWを介して、4G、5Gといった携帯通信網や、Wimaxなどの比較的遠距離の無線通信手段により接続される。また、ポンプ装置5と端末3とは、上述した無線通信回線に加え、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Filed Communication)、赤外線通信といった比較的近距離の無線通信手段により接続されることを想定する。なお、ポンプ装置5と端末3とは、USBやケーブルによるLAN接続といった有線通信回線を介して接続されてもよい。
【0011】
管理サーバ1は、管理装置の一例であり、CPU等のプロセッサ、ROMやRAM等のメモリ、表示機器、入力機器及び通信機器を有するコンピュータである。管理サーバ1は、複数のポンプ装置5に関する各種データを管理するためのHDD、SSD、集積回路記憶装置等の大容量記憶装置を有する。当該大容量記憶装置をデータベースと呼ぶことにする。例えば、管理サーバ1は、ポンプ装置5に関する各種データをデータベースに記憶したり、各ポンプ装置5の稼働状況を管理する。なお、管理サーバ1は、オンプレミスサーバに限らず、クラウドサーバであってもよい。
【0012】
ポンプ装置5は、例えば、建物に給水する機械装置(給水装置)である。ポンプ装置5は、例えば、受水槽からの定圧給水を想定した定圧給水型給水装置であるとする。なお、水道本管に直結され、水道本管を流れる水を直接増圧し、建物に設けられた蛇口やシャワーヘッド等の供給先に給水する、いわゆる直結増圧型給水装置でもよいし、直結直圧型でもよい。
【0013】
端末3は、点検作業員等のユーザが持ち運び可能な通信端末であり、具体例として、ノートPC、モバイル端末(スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット)およびスマートウォッチやゴーグルなどのウェアラブルデバイスが挙げられる。なお、端末3は、ポンプ装置5の管理専用に構成された通信デバイスであってもよい。端末3から、ポンプ装置5を制御可能としてもよく、例えば、ポンプ装置5を制御するためのアプリケーション(以下、制御アプリケーションともいう)が搭載されてもよいし、Webブラウザからポンプ装置5を制御可能としてもよい。
【0014】
次に、第1の実施形態に係るポンプ装置5について図2のブロック図を参照して説明する。
ポンプ装置5は、制御盤50とポンプ部60とを含む。ポンプ部60は、ポンプと、ここでは図示しないがモータとを含む。以下、単にポンプとも呼ぶ。ポンプ装置5は、他に、図示しない吸込配管と吐出配管とを含んでもよい。ポンプ装置5は、ポンプ部60により、吸込配管を介して一次側にある水を取り込み、吐出配管を介して二次側へ給水する。吸込配管は、例えば、水道本管から分岐された水道分管およびポンプ部60を接続する。吐出配管は、ポンプ部60とその二次側の給水先とを接続する。ポンプ装置5は、複数台のポンプ部60を含んでいてもよい。この場合に、ポンプ装置5は、複数台のポンプ部60を交互に駆動する交互運転、複数台のポンプ部60を同時に駆動する並列運転などを行うことができる。
【0015】
図2に示すように、制御盤50は、互いにバスを介して接続された近距離通信器51と、遠距離通信器52と、入力機器53と、インバータ54と、インタフェース55と、表示機器56と、記憶装置57と、プロセッサ58とを含む。
【0016】
近距離通信器51は、Bluetooth、Wi-FiまたはNFC等の無線通信の規格を用いた近距離無線通信を行なう。近距離通信器51は、USB等の有線通信の規格を用いた近距離通信を行なってもよい。近距離通信器51は、端末3との間で、近距離通信回線を介して、ポンプ装置5の運転モードの設定および各種データの送受信などを行なう。
【0017】
遠距離通信器52は、携帯通信網、WimaxおよびWi-Fi等の無線通信の規格を用いた遠距離通信を行なう。遠距離通信器52は、管理サーバ1または端末3との間で、遠距離通信回線を介して各種データの送受信を行なう。
【0018】
近距離通信器51および遠距離通信器52による無線接続の確立については、例えば、Bluetoothであれば、一般的なペアリング処理により無線接続が確立されればよく、Wi-Fiであれば、Wi-Fiのアクセスポイントに予め設定されたSSIDおよびパスワードを入力することで、無線接続が確立されればよい。なお、一度、ポンプ装置5と端末3との無線接続が確立していれば、端末3の無線機能をオンにしてポンプ装置5と接近することで、自動的に無線接続が確立されるものとする。以下、BluetoothおよびWi-Fiを問わず、無線接続を確立するための処理をペアリング処理と呼ぶ。
【0019】
入力機器53は、ユーザの指示を電気信号に変換する。入力機器53としては、例えば、操作パネルやタッチパネル、キーボード、マウス、各種スイッチ等が用いられればよい。なお、入力機器53としては、音声入力装置が用いられてもよい。入力機器53からの電気信号はバスを介してプロセッサ58に供給される。
【0020】
インバータ54は、ポンプ部60を作動する動力を発生する。具体的には、インバータ54は、ポンプ部60(のモータ)に所定周波数の交流電力を供給する。また、インバータ54は、プロセッサ58からインバータ制御信号を受け取る。インバータ54は、インバータ制御信号に応じて動作する。例えば、インバータ54は、運転停止信号または運転開始信号に相当するインバータ制御信号に応じて運転を停止または開始する。また、インバータ54は、回転数制御信号に相当するインバータ制御信号に応じてモータの回転数を制御する。
【0021】
具体的には、インバータ54は、図示しないコンバータ回路、平滑コンデンサ及びインバータ回路を含む。コンバータ回路は、交流電源から交流電力を取り込み整流することで直流電力に変換する。平滑コンデンサは、コンバータ回路によって出力される直流電力の電圧を平滑化し、略一定電圧の直流電力を得る。そして、インバータ回路は、平滑コンデンサによって得られた直流電力を制御盤50からのインバータ制御信号(回転数制御信号に相当)に応じた所定周波数の交流電力へと変換してモータに供給する。
【0022】
インタフェース55は、例えば、ポート等の入出力インタフェースである。インタフェース55は、例えば、制御盤50とポンプ部60とを接続し、各種信号を送受信する。
表示機器56は、各種データを表示する。表示機器56としては、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ等の任意のディスプレイが用いられればよい。なお、表示機器56として、プロジェクタが用いられてもよい。
【0023】
記憶装置57は、各種データを記憶するROMやRAM、HDD、SSD、集積回路記憶装置等のメモリ装置である。記憶装置57は、物理的に一つのメモリ装置により実現されてもよいし、ポンプ装置5内に物理的に分離された複数のメモリ装置により実現されてもよい。以下、記憶装置57を単にメモリと呼ぶことにする。具体的に、記憶装置57は、通常運転時のポンプ制御に関する運転モードおよびパラメータの設定値の少なくとも一方を第1設定として記憶する。
【0024】
ポンプ制御に関する運転モードとしては、例えば、給水装置を自動で運転させる自動運転モード、試運転時やメンテナンス時に手動でポンプを動作させることが可能な手動運転モード、ポンプを動作させない停止モードなどが挙げられる。以下では、通常運転時は自動運転モードに設定されることを想定するが、初期設定に応じて他の運転モードが通常運転モードとして設定されてもよい。なお、第1設定は、制御盤50の初期設定時、ポンプ装置5の設置時、および作業者が操作する端末3との初回のペアリング時のいずれかの時点における、通常運転時の運転モードであればよい。
ポンプ制御に関するパラメータの設定値としては、例えば、電源から制御盤50に供給される電圧、電流、電力、圧力センサにより計測された圧力値(揚程)、流量センサにより計測された流量、積算運転時間、運転回数、液面(電極)情報、加速時間、減速時間、PID制御設定値、運転周波数、最大運転周波数、最小運転周波数といったパラメータに関して設定される設定値が挙げられる。
【0025】
プロセッサ58は、CPUやマイクロプロセッサ等の演算装置である。プロセッサ58は、ASICやFPGA等の専用の回路により構成されてもよい。プロセッサ58は、記憶装置57に保存された各種プログラムを実行することで、例えば、通信制御部581と、判定部582と、設定部583と、発報部584と、実行部585との各機能を実現する。
【0026】
通信制御部581は、ポンプ装置5の制御盤50と、端末3との間の無線接続を確立する。例えば、Bluetoothであれば、一般的なペアリング接続により無線接続が確立されればよく、Wi-Fiであれば、Wi-Fiのアクセスポイントに予め設定されたSSIDおよびパスワードを入力することで、無線接続が確立されればよい。なお、一度、ポンプ装置5と端末3との無線接続が確立していれば、端末3の無線機能をオンにしてポンプ装置5と接近することで、自動的に無線接続が確立されるものとする。また、通信制御部581は、制御盤50と端末3との間の確立されている無線接続を解除する処理も行う。通信制御部581は、接続が確立した端末3との間、または管理サーバ1との間でデータの送受信を行う。
【0027】
判定部582は、第1設定と、ポンプ装置5に設定されたポンプ制御に関する設定である第2設定とが異なるか否かを判定する。
設定部583は、運転モードを設定する。運転モードの切り替えは、例えば作業員が制御盤50のボタンを押下することで切り替えてもよいし、接続が確立した端末3から、制御アプリケーションを介して運転モードを切り替える指示を制御盤50へ送信し、受信した当該指示に基づき、設定部583が切り替えてもよい。
【0028】
発報部584は、第1設定と第2設定とが異なる場合、通常運転時とは設定が異なる旨を発報する。
実行部585は、第1設定と第2設定とが異なる場合、ポンプ装置5の設定を第1設定に戻す処理および外部への通知処理の少なくともどちらか一方を実行する。
【0029】
なお、制御盤50を構成する基板の枚数は任意に設計可能であり、各基板が近距離通信器51、遠距離通信器52、入力機器53、インバータ54、インタフェース55、表示機器56、記憶装置57及びプロセッサ58のうちの何れの機器を物理的に装備するのかも任意に設計可能である。また、通信制御部581と、判定部582と、設定部583と、発報部584と、実行部585とは、一のプロセッサ58が担うものとしたが、物理的に分離した複数のプロセッサが分担してもよい。
【0030】
次に、本実施形態に係るポンプ装置5の動作例について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
ステップS301では、判定部582が、運転モードが変更されたか否かを判定する。例えば、現在の運転モードの設定(第2設定)が、通常運転時の運転モードの設定(第1設定)と異なるか否かを判定する。具体的には、判定部582が、記憶装置57を参照して第1設定と第2設定とを比較する。第1設定と第2設定とが異ならずに一致する、例えば、現在の運転モードの設定が「自動運転モード」であり、通常運転時の運転モード「自動運転モード」と一致する場合、ステップS301の処理を繰り返す。一方、第1設定と第2設定とが異なる場合、例えば、現在の運転モードが「手動運転」または「停止」である場合は通常運転時の運転モード「自動運転モード」とは異なるため、ステップS302に進む。
【0032】
ステップS302では、判定部582が、ポンプ装置5が操作中(例えば、作業員による作業中であるか)であるか否かを判定する。ポンプ装置5が操作中である場合、ステップS303に進み、ポンプ装置5が操作中ではない場合、ステップS304に進む。
【0033】
ステップS303では、作業員がポンプ装置5を操作中であり、運転モードが第1設定と異なることを把握していると考えられるため、実行部585が、外部への通知処理として第1通知を実行する。第1通知は、ユーザに、運転モードの設定が、第1設定とは異なる旨を通知するものである。第1通知は、例えば、第1設定と異なる旨を示すランプを点灯させる、ポンプ装置5の表示機器56の一部または画面の外枠を強調表示する、メイン画面でのみ設定が異なる旨を表示する、または端末3と無線接続が確立中であれば端末3の表示機器33の一部または画面外枠を画面と異なる色で囲むように強調表示するといった通知が挙げられる。すなわち、第1通知は、ユーザの作業の妨げとならず、かつ運転モードの設定が第1設定とは異なっていることが認識できる態様で通知されればよい。
【0034】
ステップS304では、ポンプ装置5が操作中ではなく、例えば作業員がポンプ装置5から離れており、戻し忘れの可能性もあるため、実行部585が、外部への通知処理として第2通知を実行する。第2通知は、運転モードの設定が第1設定とは異なる旨を通知するものであって、第1通知よりも強調した通知である。第2通知は、例えば、第2設定が第1設定とは異なる旨を示すメッセージ画面をポップアップ表示させるとともに警告音を出力する、または画面全面に第1設定と異なる旨を示すメッセージ画面を点滅表示させるといった通知が挙げられる。すなわち、第2通知は、第1通知よりも作業者が気付きやすい態様で通知されればよい。
【0035】
次に、本実施形態に係るポンプ装置5の具体的な動作例について、図4のフローチャートを参照して説明する。ここでは、作業員が端末3とポンプ装置5とを無線接続し、ポンプ装置5のメンテンナンス作業を実行する場合を想定する。
【0036】
ステップS401では、通信制御部581が、無線接続範囲内に属する端末3と無線接続する。以下では、無線通信規格としてBluetoothを用いる場合を想定し、Bluetooth通信規格の一般的なペアリング処理によって、作業員が所持する端末3とポンプ装置5の近距離通信器51との無線接続が確立する場合を例に説明するが、どのような無線通信規格を用いて、端末3とポンプ装置5とが接続されてもよい。
無線接続が確立された後は、ポンプ装置5から、制御盤50で設定中の運転モードに関する情報が端末3に送信される。これにより、運転モードの変更がある場合でも端末3側で最新の運転モードの設定を把握することができる。また、ポンプ装置5から端末3に運転モードに関する情報を直接送信せずに、ポンプ装置5の遠距離通信器52により、携帯通信網を利用して、設定中の運転モードに関する情報が端末3に送信されてもよい。
【0037】
ステップS402では、設定部583が、ポンプ装置5の運転モードをメンテナンス用モードへ変更する。具体的には、メンテナンス用モードへの変更は、例えば作業員が制御盤50のスイッチを操作することにより、自動運転モードから点検作業中モード、手動運転モードまたは停止モードに切り替える。または、作業員が、例えば端末3に搭載される制御アプリケーションを操作することで、自動運転モードから、点検作業中モード、手動運転モードまたは停止モードに変更する指示を無線通信により送信し、設定部583が当該指示に基づき運転モードを変更してもよい。なお、判定部582は、自動運転モードから運転モードが変更されていれば、ポンプ装置5がメンテナンス中であると判定できる。
【0038】
ステップS403では、作業員がポンプ装置5をメンテナンス中であり、運転モードが第1設定と異なることを把握していると考えられるため、実行部585が、外部への通知処理として、第1通知を実行する。第1通知は、例えば、端末3の表示機器33の画面表示の輪郭を画面と異なる色で囲むように装飾し、第1設定と異なることを表示すればよい。
【0039】
ステップS404では、判定部582が、メンテナンスが終了したか否かを判定する。判定部582は、例えばポンプ装置5と端末3との無線接続が解除されれば、メンテナンス終了と判定すればよい。なお、無線接続の解除は、作業員がBluetoothを切るなど、意識的に無線接続を解除することに限らず、Bluetoothの通信範囲外に移動したことによる無意識下での解除も含む。また、判定部582は、一定期間メンテナンスモードであった状態から、作業員によりポンプの電源が投入される、または手動運転モードに設定されるなど、メンテナンス用モードとは異なる状態に設定された場合に、メンテナンスが終了したと判定してもよい。メンテナンスが終了したと判定した場合、ステップS405に進み、メンテナンスが終了していないと判定した場合、ステップS403に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0040】
ステップS405では、判定部582が、現在の運転モードの設定(第2設定)が、通常運転時の運転モードの設定(第1設定)と異なるか否かを判定する。具体的には、判定部582が、記憶装置57を参照して第1設定と第2設定とを比較する。第1設定と第2設定とが異ならない、例えば、現在の運転モードの設定が「自動運転モード」であり、通常運転時の運転モード「自動運転モード」と同一である場合、作業員がメンテナンス用モードから通常運転時の運転モードへ設定を戻したと判定できるので、ポンプ装置の動作を終了する。一方、第1設定と第2設定とが異なる場合、例えば、現在の運転モードが「手動運転」または「停止」である場合、通常運転時の運転モード「自動運転モード」とは異なるため、ステップS406に進む。
【0041】
ステップS406では、実行部585が、発報部584を介して、例えばポンプ装置5の周囲や作業員が保持する端末3などの外部へ向けて、通常の運転モードへの設定の戻し忘れに関する第2通知を実行する。具体的には発報部584が、戻し忘れを示す通知を端末3に向けて送信すればよい。ポンプ装置5の周辺に通知する場合、制御盤50からアラート音が出力されてもよいし、設定の戻し忘れの旨が音声により出力されてもよい。また、ポンプ装置5の遠距離通信器52により管理サーバ1を介して、図3のステップS304で上述したような第2通知が端末3の画面にプッシュ通知などで表示される、および/またはアラート音、音声などが端末3から出力されてもよい。これにより、作業員に対して設定を戻し忘れたことを通知することができる。
【0042】
ステップS407では、判定部582が、設定の変更に関するユーザ指示があるか否かを判定する。例えば、端末3に戻し忘れを示す通知が表示された場合、ユーザが制御アプリケーションを介して運転モードを自動運転モードに戻す制御をした場合、ユーザ指示があったと判定する。ユーザ指示がなければ、ステップS406に戻り、ユーザ指示があるまで第2通知の通知処理を継続する。なお、通知処理としてアラート音を出力する場合、深夜帯ではアラート音が鳴り続けることが好ましくないなどの状況もある。よって、初回のステップS406の処理で所定期間アラート音を発報した後は、アラート音を停止し、端末3に画面表示で通知するとともにユーザ指示の入力があるまで待機するなど、通知処理の繰り返し方法およびユーザ指示の入力の待ち受け方法は、適宜設定されればよい。
ステップS408では、実行部585が、設定部583を介して、運転モードを通常の運転モード、ここでは自動運転モードに変更する。
【0043】
なお、ステップS401とステップS402との処理は、どちらが先に実行されてもよい。例えば、ステップS402の処理が先に実行される場合は、作業員が直接制御盤50のスイッチを操作してメンテナンス用モードに運転モードを設定し、その後、端末3とポンプ装置5との無線接続が確立されてもよい。
【0044】
端末3を保持する作業員は、戻し忘れの通知を受けたのち、メンテナンス用モードの設定を自動運転モードに戻すべく、再びポンプ装置5付近に戻ることも考えられる。このとき、端末3を保持する作業員がポンプ装置5と無線接続可能な範囲内に戻り、端末3とポンプ装置5とが自動接続された場合、作業員が運転モードの再設定の操作をせずに、自動で自動運転モードの設定に戻すようにしてもよい。これにより、自動運転モードへの戻し忘れを防止しつつ、作業者の利便性を向上できる。
【0045】
なお、端末3を所持する作業員に通知し、作業員の確認および指示とともにメンテナンス前のポンプ装置5の状態に戻す処理の場合、作業員がすぐに確認できない状況など、確認が遅れることも想定される。よって、管理サーバ1において、端末を所持する作業員に確認せずに、通常の運転モードに戻す処理を実行してもよい。これにより、ポンプ装置5の設定の変更を早急に実行し、ポンプ装置5の運転を再開させることができる。なお、管理サーバ1はポンプ装置5周辺の状況を確認できないことが想定されるため、管理サーバ1がポンプ装置5を通常の運転モードに設定を変更する処理を実現可能とするのは任意の設定とすることが望ましい。
なお、ポンプ装置5のメンテナンス作業に限らず、ポンプ装置5の出荷時、設置時、初期設定時、または第三者による作業時など、運転モードが変更される状況において、本実施形態に係る管理システム1およびポンプ装置5の処理を適用できる。すなわち、ポンプ装置5の操作中は、操作者に対して第1通知の通知処理が実行され、ポンプ装置5の操作後は、第1設定と第2設定とが異なれば、操作者に対して第2通知が通知されるようにすればよい。
【0046】
運転モードの設定ではなく、給水装置に接続される受水槽に関する設定に対しても同様に適用できる。例えば、ポンプ装置5が点検作業中モードに設定されていなくても、受水槽の流入弁が閉じていれば、ポンプ装置5により給水が行われない。よって、受水槽に関する受水槽の識別番号、流入弁の開閉の設定などが通常の設定と異なる場合、発報部584により受水槽に関する設定の戻し忘れを通知すればよい。
【0047】
(変形例)
図4の例では、一度、端末3とポンプ装置5との無線接続が確立した後の処理を示すが、これに限らない。つまり、端末3とポンプ装置5との無線接続が確立していない状態でも、Bluetooth規格におけるアドバタイジングに、ポンプ装置5固有の識別情報および現在設定されている運転モードに関する情報を含めることで、端末3において、アドバタイズに含まれる設定の情報から、当該ポンプ装置5が通常の運転モードに設定されているか否かを判定できる。ポンプ装置5固有の識別情報は、例えば制御盤50の製造番号、近距離通信器のMACアドレスであり、ポンプ装置5を一意に識別できる番号であればどのような文字列であってもよい。
【0048】
端末3の詳細について図5のブロック図を参照して説明する。
端末3は、近距離通信器31と、遠距離通信器32と、表示機器33と、記憶装置34と、プロセッサ35とを含む。
【0049】
近距離通信器31と、遠距離通信器32と、表示機器33と、記憶装置34とについてはそれぞれ、ポンプ装置5の近距離通信器51と、遠距離通信器52と、表示機器56と、記憶装置57と同様に構成されればよいため、説明を省略する。
【0050】
プロセッサ35は、ポンプ装置5のプロセッサ58と同様に、CPUやマイクロプロセッサ等の演算装置である。プロセッサ35は、通信装置としての機能、通信制御部351と、判定部352と、表示制御部353との各機能を実現する。
通信制御部351は、ポンプ装置5の制御盤50と、端末3との間の無線接続を確立する。さらに通信制御部351は、ポンプ装置5からの接続要請信号を取得する。接続要請信号は、ポンプ装置5から送信される信号であり、Bluetoothであればアドバタイジングであり、Wi-FiではSSIDを含むビーコンである。接続要請信号は、現在のポンプ装置5に設定される、ポンプ制御に関する運転モードおよびパラメータの設定値の少なくとも一方、すなわち第2設定を含む。
判定部352は、接続要請信号に含まれる第2設定が、通常運転時のポンプ制御に関する第1設定と異なるか否かを判定する。
表示制御部353は、第1設定と第2設定とが異なる場合、該当するポンプ装置5の情報を強調表示する。
なお、ポンプ装置5の遠距離通信器52により、携帯通信網を利用して、端末3にポンプ装置5で設定中の運転モードが送信される場合は、ペアリング解除後にポンプ装置5から送信される第2設定を参照して、判定部352が第1設定と第2設定とを判定してもよい。
【0051】
次に、本実施形態に係る接続要請信号に関する情報の表示例について図6に示す。
図6は、端末3側で表示されるアドバタイジングに関する情報の一例であり、ここでは、Bluetoothのペアリング時に表示される接続可能リスト40を示す。接続可能リスト40には、端末3で受信できたBluetoothのアドバタイジングを送信しているデバイスが表示される。具体的には、ここでは「ポンプ装置A_自動運転」、「ポンプ装置B_停止」、「Bluetoothスピーカ」が表示される。
【0052】
ここで、ポンプ装置5から送信されるアドバタイジングには、ポンプ装置5固有の識別情報と運転モードとが含まれるため、図6に示すように表示できる。端末3を操作する作業者は、当該接続可能リスト40に表示されるポンプ装置5のアドバタイジングに関する情報を参照することで、端末3とポンプ装置5とをペアリングする前に、ポンプ装置5に設定されている現在の運転モードを確認できる。よって、例えばメンテナンス前に、ポンプ装置5が自動運転モードではない場合には、該当するポンプ装置5は通常運転時の運転モードではないと判定できる。
【0053】
図6の例では、製造番号を表示する例を示すが、これに限らず、会社名、ポンプ装置の型番または名称などを表示してもよい。また、運転モードについては、各種運転モードと識別番号とを予め対応付けて、番号のみを表示してもよい。これにより、アドバタイジングのパケットは数十バイトの容量しか持たないため、識別番号のみをアドバタイジングに含めることで、効率的に情報を伝達できる。例えば、自動運転モードは「1」、停止モードは「2」と設定すればよい。
【0054】
なお、メンテナンス中ではないにもかかわらず、通常運転時の運転モードに設定されていないポンプ装置5について、接続可能リスト40において強調表示してもよい。例えば、端末3の判定部352が、接続可能リスト40を参照し、通常運転時の運転モードに設定されていないポンプ装置5が存在するかどうかを判定する。通常運転時の運転モードに設定されていないポンプ装置5が存在する場合、端末3の表示制御部353が、接続可能リスト40上で該当するポンプ装置5を強調表示する。
図6の例では、運転モードが「停止」になっているポンプ装置5について、強調記号41を付与する。これにより作業者は、一見してポンプ装置5の運転モードが通常の運転モードではないことが容易に把握できる。もちろん、強調記号41を付与することに限らず、端末3の表示制御部353は、接続可能リスト40中の文字列「ポンプ装置B_停止」に対して、太字、点滅などの強調表示を実施してもよい。
【0055】
次に、本実施形態に係る確認通知の表示例について図7を参照して説明する。
図7は、端末3の表示機器33に表示される、第2通知に関する確認通知の画面71の一例である。画面71上に「設定を戻し忘れていませんか?」というメッセージが、例えばプッシュ通知で表示される。ここで、運転モードを戻すように設定する指示を送信するためのボタン72を設けてもよい。作業員が、図7の例では「運転モードを戻す」と表示されたボタン72を押下することで、通常運転時の運転モードに設定を戻す指示がポンプ装置5に送信される。なお、端末3からの当該指示は、ペアリングが解除されていなければそのままポンプ装置5に送信され、ペアリングが解除されていれば、再接続してから当該指示を送信してもよいし、ポンプ装置5には直接送信せず、管理サーバ1を経由してポンプ装置5に送信されればよい。
【0056】
以上に示した本実施形態によれば、給水装置の設定が、通常運転時の運転モード、例えば自動運転モードの設定と異なるか否かを判定し、当該設定が異なる場合、作業員などへの通知処理および/または通常運転時の運転モードに設定に戻す処理を実行する。これにより、例えば、作業員またはポンプ装置5管理者が出荷時の設定と異なる設定をした場合、または、メンテナンス作業を実施した作業員による設定の戻し忘れ、解除し忘れが発生した場合でも、すぐに設定を戻すまたは設定を戻すことを促すことができ、設定の切り替えを支援することができる。結果として、給水装置の設定戻し忘れによる断水などのトラブルを防止することができる。
【0057】
上記各実施形態の処理の少なくとも一部は、例えば汎用のコンピュータに搭載されたプロセッサを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記憶される。記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、CD-R、DVD、Blu-ray(登録商標)Disc等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記録媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
【0058】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0059】
1・・・管理サーバ、3・・・端末、5・・・ポンプ装置、40・・・接続可能リスト、41・・・強調記号、31,51・・・近距離通信器、32,52・・・遠距離通信器、33・・・表示機器、53・・・入力機器、54・・・インバータ、55・・・インタフェース、56・・・表示機器、34,57・・・記憶装置、35,58・・・プロセッサ、60・・・ポンプ部、71・・・画面、72・・・ボタン、100・・・管理システム、351,581・・・通信制御部、352,582・・・判定部、353・・・表示制御部、583・・・設定部、584・・・発報部、585・・・実行部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7