(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024140411
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】釣り糸用スプールおよび釣り糸巻回方法
(51)【国際特許分類】
B65H 75/18 20060101AFI20241003BHJP
B65H 75/14 20060101ALI20241003BHJP
A01K 97/06 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B65H75/18 Z
B65H75/14
A01K97/06 502
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051543
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】390009830
【氏名又は名称】クレハ合繊株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100131705
【弁理士】
【氏名又は名称】新山 雄一
(72)【発明者】
【氏名】小川 貴史
(72)【発明者】
【氏名】橋本 浩勝
(72)【発明者】
【氏名】落合 哲也
【テーマコード(参考)】
2B109
3F058
【Fターム(参考)】
2B109BA15
3F058AA01
3F058AB03
3F058AC13
3F058CA11
3F058DA05
3F058DB11
3F058DB12
3F058EB02
(57)【要約】
【課題】釣り糸を巻き回す作業の作業効率を向上することのできる釣り糸用スプールを提供する。
【解決手段】円筒状に形成され、釣り糸Lが巻き回される胴部11と、胴部11の軸方向両側において周方向にわたって外周側に張り出す一対のフランジ部12と、円筒状に形成され、胴部11の内周側に位置する内筒部13と、を備え、一方のフランジ部12には、胴部11の軸方向の外側から胴部11に巻き回される釣り糸を係止する始端側係止部12aが形成され、他方のフランジ部12には、周方向における始端側係止部12aと対向する位置を切り欠くことによって形成され、胴部11に巻き回されて胴部11の軸方向の外側に引き出される釣り糸Lが係合する係合切欠き部12cが形成されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状に形成され、釣り糸が巻き回される胴部と、
前記胴部の軸方向両側において周方向にわたって外周側に張り出す一対のフランジ部と、
円筒状に形成され、前記胴部の内周側に位置する内筒部と、を備え、
一方の前記フランジ部には、前記胴部の軸方向の外側から前記胴部に巻き回される釣り糸を係止する始端側係止部が形成され、
他方の前記フランジ部には、周方向における前記始端側係止部と対向する位置を切り欠くことによって形成され、前記胴部に巻き回されて前記胴部の軸方向の外側に引き出される釣り糸が係合する係合切欠き部が形成されている
釣り糸用スプール。
【請求項2】
前記フランジ部は、軸方向に隣接する他の釣り糸用スプールの前記フランジ部に係合することによって、それぞれの前記始端側係止部および前記係合切欠き部が直線上に並んだ状態で、他の釣り糸用スプールに対する回転を規制する回転規制構造を有している
請求項1に記載の釣り糸用スプール。
【請求項3】
前記回転規制構造は、
一方の前記フランジ部の軸方向外側面から軸方向外側に突出する凸部と、
他方の前記フランジ部の軸方向外側面において凹状に形成され、軸方向に隣接する他の釣り糸用スプールの前記フランジ部に形成された前記凸部が係合する凹部と、からなる
請求項2に記載の釣り糸用スプール。
【請求項4】
前記始端側係止部は、前記フランジ部の外周部から内周部側に向かって延びるとともに、前記胴部に沿って釣り糸を巻き回す方向に延びるスリット状に形成されている
請求項1に記載の釣り糸用スプール。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の釣り糸用スプールに対して釣り糸を巻き回す釣り糸巻回方法であって、
複数の前記釣り糸用スプールを、それぞれの前記始端側係止部および前記係合切欠き部が直線上に並ぶように、軸方向に積層するスプール積層工程と、
積層された複数の前記釣り糸用スプールのうち、軸方向の最も外側に位置するとともに、軸方向の外側に前記始端側係止部が位置する釣り糸用スプールから軸方向に順に、釣り糸を巻き回す釣り糸巻回工程と、を含む
釣り糸巻回方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り糸を巻きつけるための釣り糸用スプールおよび釣り糸巻回方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の釣り糸用スプールとしては、円筒状に形成され、釣り糸が巻き回される胴部と、胴部の軸方向両側において周方向にわたって外周側に張り出す一対のフランジ部と、円筒状に形成され、胴部の内周側に位置する内筒部と、胴部と内筒部との間を径方向に延びる補強リブと、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の釣り糸用スプールに釣り糸を巻き回す際には、釣り糸用スプールを1つずつ機器に設置して回転させながら釣り糸を胴部に巻き回した後、釣り糸が巻き回された釣り糸用スプールを機器から取り外している。即ち、従来の釣り糸用スプールは、一の釣り糸用スプールに対して釣り糸を巻き回すために多くの作業工程が必要となるため、釣り糸を巻き回す作業の作業効率の向上が容易ではない。
【0005】
本発明の目的とするところは、釣り糸を巻き回す作業の作業効率を向上することのできる釣り糸用スプールおよび釣り糸巻回方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の釣り糸用スプールは、円筒状に形成され、釣り糸が巻き回される胴部と、前記胴部の軸方向両側において周方向にわたって外周側に張り出す一対のフランジ部と、円筒状に形成され、前記胴部の内周側に位置する内筒部と、を備え、一方の前記フランジ部には、前記胴部の軸方向の外側から前記胴部に巻き回される釣り糸を係止する始端側係止部が形成され、他方の前記フランジ部には、周方向における前記始端側係止部と対向する位置を切り欠くことによって形成され、前記胴部に巻き回されて前記胴部の軸方向の外側に引き出される釣り糸が係合する係合切欠き部が形成されている。
【0007】
また、本発明の釣り糸用スプールは、前記フランジ部が、軸方向に隣接する他の釣り糸用スプールの前記フランジ部に係合することによって、それぞれの前記始端側係止部および前記係合切欠き部が直線上に並んだ状態で、他の釣り糸用スプールに対する回転を規制する回転規制構造を有している、ことが好ましい。
【0008】
また、本発明の釣り糸用スプールは、前記回転規制構造が、一方の前記フランジ部の軸方向外側面から軸方向外側に突出する凸部と、他方の前記フランジ部の軸方向外側面において凹状に形成され、軸方向に隣接する他の釣り糸用スプールの前記フランジ部に形成された前記凸部が係合する凹部と、からなる、ことが好ましい。
【0009】
また、本発明の釣り糸用スプールは、前記始端側係止部は、前記フランジ部の外周部から内周部側に向かって延びるとともに、胴部に沿って釣り糸を巻き回す方向に延びるスリット状に形成されている、ことが好ましい。
【0010】
また、本発明の釣り糸巻回方法は、前記釣り糸用スプールに対して釣り糸を巻き回す釣り糸巻回方法であって、複数の前記釣り糸用スプールを、それぞれの前記始端側係止部および前記係合切欠き部が直線上に並ぶように、軸方向に積層するスプール積層工程と、積層された複数の前記釣り糸用スプールのうち、軸方向の最も外側に位置するとともに、軸方向の外側に前記始端側係止部が位置する釣り糸用スプールから軸方向に順に、釣り糸を巻き回す釣り糸巻回工程と、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の釣り糸用スプールを軸方向に積層する際に、それぞれの始端側係止部および係合切欠き部を直線上に並べることが可能となるので、始端側係止部および係合切欠き部を直線上に並ぶように軸方向に積層された複数の釣り糸用スプールのそれぞれの胴部に対して、軸方向に順に釣り糸を巻き回すことが可能となり、釣り糸を巻き回す作業の作業効率を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る釣り糸用スプールの斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係る釣り糸用スプールの要部斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る複数の釣り糸用スプールを連結した状態を示す斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係る連結された複数の釣り糸用スプールに対する釣り糸の巻回方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1乃至
図4は、本発明の一実施形態について示すものである。
図1は釣り糸用スプールの斜視図であり、
図2は釣り糸用スプールの要部斜視図であり、
図3は複数の釣り糸用スプールを連結した状態を示す斜視図であり、
図4は連結された複数の釣り糸用スプールに対する釣り糸の巻回方法を説明する図である。
【0014】
本実施形態の釣り糸用スプール10は、製造された釣り糸Lが巻き回されるものであり、釣り糸Lと共に販売され、釣りを行う使用者が使用するものである。
【0015】
釣り糸用スプール10は、合成樹脂製の部材からなり、射出成型によって形成される。釣り糸用スプール10は、円筒状に形成され、釣り糸Lが巻き回される胴部11と、胴部11の軸方向両側において周方向にわたって外周側に張り出す一対のフランジ部12と、円筒状に形成され、胴部11の内周側に位置する内筒部13と、胴部11と内筒部13との間を径方向に延びる複数の補強リブ14と、を有している。
【0016】
一方のフランジ部12は、釣り糸Lの始端側を係止するための始端側係止部12aと、軸方向に隣接する釣り糸用スプール10の他方のフランジ部12に係合する回転規制構造としての複数の係合凸部12bと、を有している。
【0017】
始端側係止部12aは、外周部から径方向内側に向かって、釣り糸Lを巻き回す方向に斜めに延びる第1スリット12a1と、第1スリット12a1に連続して形成され、胴部11に沿って釣り糸Lを巻き回す方向に延びる第2スリット12a2と、を有している。始端側係止部12aは、軸方向の外側から胴部11に巻き回される釣り糸Lの始端側を、第1スリット12a1を介して第2スリット12a2に到達させることによって、第2スリット12a2おいて挟持する。胴部11に巻き回される釣り糸Lは、第2スリット12a2の隙間に入り込むことによって、胴部11の端部におけるフランジ部12に近接した位置から巻き始められる。
【0018】
複数の係合凸部12bは、それぞれ、一方のフランジ部12の周方向に間隔をおいて配置され、一方のフランジ部12の軸方向外側面において、外周部から軸方向に突出している。
【0019】
他方のフランジ部12は、胴部11に巻き回されて胴部11の軸方向の外側に引き出される釣り糸Lが係合する係合切欠き部12cと、軸方向に隣接する釣り糸用スプール10の係合凸部12bが嵌合する回転規制構造としての複数の係合凹部12dと、胴部11に巻き回された釣り糸Lの終端側を係止するための終端側フランジ係止部12eと、を有している。
【0020】
係合切欠き部12cは、他方のフランジ部12の周方向における、一方のフランジ部12の始端側係止部12aと対向する位置において外周部を切り欠くことによって形成され、胴部11から軸方向の外側に引き出される釣り糸Lが係合する。
【0021】
複数の係合凹部12dは、それぞれ、周方向にフランジ部12の周方向に間隔をおいて配置され、他方のフランジ部12の軸方向外側面において、係合凸部12bが嵌合可能な凹部である。
【0022】
終端側フランジ係止部12eは、他方のフランジ部12の周方向における、内筒部13を間において係合切欠き部12cと対向する位置に設けられている。終端側フランジ係止部12eは、他方のフランジ部12の外周部から径方向内側に向かって徐々に幅方向の大きさが小さくなるスリット状に形成され、釣り糸Lを挟持する一対の挟持片12e1を有している。
【0023】
内筒部13の内周面側には、釣り糸Lを胴部11に巻き回す際に、釣り糸用スプール10を回転させるための軸に設けられたキーが嵌合するキー溝13aが形成されている。
【0024】
内筒部13の軸方向における係合切欠き部12cおよび終端側フランジ係止部12eを有するフランジ部12が位置する端部側には、周方向における終端側フランジ係止部12eに隣接する位置において釣り糸Lの終端側を係止するための第1終端側内筒係止部13bを有している。
【0025】
第1終端側内筒係止部13bは、内筒部13の端部から軸方向に直線的に延びる隙間を有し、係合切欠き部12cに係合した状態の釣り糸Lの終端側を、内筒部13の端部から隙間に挿入することによって、胴部11に巻き回された釣り糸Lの終端側を係止する。
【0026】
また、内筒部13の軸方向における第1終端側内筒係止部13bが配置された端部側には、係合切欠き部12cおよび第1終端側内筒係止部13bを通る直線上に位置する部分に、第1終端側内筒係止部13bに係止される釣り糸Lが通過する通過部13cが形成されている。
【0027】
通過部13cは、係合切欠き部12cに係合されるとともに、第1終端側内筒係止部13bに係止される釣り糸Lが曲がりを生じることなく通過する部分である。また、通過部13cは、釣り糸Lを係止する機能を発揮する第2終端側内筒係止部13c1を有している。
【0028】
第2終端側内筒係止部13c1は、第1終端側内筒係止部13bと同様に、内筒部13の端部から軸方向に延びる隙間を有し、終端側フランジ係止部12eに係止された状態の釣り糸Lの終端側を、内筒部13の端部から隙間に挿入することによって、胴部11に巻き回された釣り糸Lの終端側を係止する。
【0029】
以上のように構成された釣り糸用スプール10において、釣り糸Lを巻き付ける場合には、まず、複数の釣り糸用スプール10のそれぞれの内筒部13を、釣り糸用スプール10を回転させる装置の軸に取り付ける際に、複数の釣り糸用スプール10を、それぞれの始端側係止部12aおよび係合切欠き部12cが直線上に並ぶように、軸方向に積層する(スプール積層工程)。
【0030】
ここで、一の釣り糸用スプール10および一の釣り糸用スプール10に軸方向に隣接する他の釣り糸用スプール10は、一の釣り糸用スプール10の複数の係合凸部12bを、他の釣り糸用スプール10の他方の複数の係合凹部12dに係合させることによって、互いに軸方向を中心とする回転が規制されるとともに、互いに連結される。互いに連結された一の釣り糸用スプール10および他の釣り糸用スプール10は、始端側係止部12aと係合切欠き部12cが互いに隣接した配置となる。
【0031】
次に、積層された複数の釣り糸用スプール10を回転させながら、複数の釣り糸用スプール10のうち、軸方向の最も外側に位置するとともに、軸方向の外側に始端側係止部12aが位置する釣り糸用スプール10から軸方向に順に、釣り糸Lを巻き回す(釣り糸巻回工程)。
【0032】
ここで、互いに連結された一の釣り糸用スプール10および他の釣り糸用スプール10は、始端側係止部12aと係合切欠き部12cが互いに隣接した配置となるため、一の釣り糸用スプール10の胴部11に釣り糸Lが巻き回された後、係合切欠き部12cに係合して胴部11の軸方向の外側に引き出された釣り糸Lは、隣接する釣り糸用スプール10の始端側係止部12aに係止されるため、隣接する釣り糸用スプール10に対して継続して釣り糸Lを巻き回すことが可能となる。
【0033】
このように、本実施形態の釣り糸用スプールによれば、円筒状に形成され、釣り糸Lが巻き回される胴部11と、胴部11の軸方向両側において周方向にわたって外周側に張り出す一対のフランジ部12と、円筒状に形成され、胴部11の内周側に位置する内筒部13と、を備え、一方のフランジ部12には、胴部11の軸方向の外側から胴部11に巻き回される釣り糸を係止する始端側係止部12aが形成され、他方のフランジ部12には、周方向における始端側係止部12aと対向する位置を切り欠くことによって形成され、胴部11に巻き回されて胴部11の軸方向の外側に引き出される釣り糸Lが係合する係合切欠き部12cが形成されている。
【0034】
これにより、複数の釣り糸用スプール10を軸方向に積層する際に、それぞれの始端側係止部12aおよび係合切欠き部12cを直線上に並べることが可能となるので、始端側係止部12aおよび係合切欠き部12cを直線上に並ぶように軸方向に積層された複数の釣り糸用スプール10のそれぞれの胴部11に対して、軸方向に順に釣り糸Lを巻き回すことが可能となり、釣り糸Lを巻き回す作業の作業効率を向上することが可能となる。
【0035】
また、フランジ部12は、軸方向に隣接する他の釣り糸用スプール10のフランジ部12に係合することによって、それぞれの始端側係止部12aおよび係合切欠き部12cが直線上に並んだ状態で、他の釣り糸用スプール10に対する回転を規制する回転規制構造を有している、ことが好ましい。
【0036】
これにより、複数の釣り糸用スプール10が軸方向に積層された状態で、隣り合う釣り糸用スプール10の周方向の位置ずれの発生を抑制することが可能となるので、複数の釣り糸用スプール10に対して釣り糸Lを巻き回す作業を確実に行うことが可能となる。
【0037】
また、回転規制構造は、一方のフランジ部12の軸方向外側面から軸方向外側に突出する係合凸部12bと、他方のフランジ部12の軸方向外側面において凹状に形成され、軸方向に隣接する他の釣り糸用スプール10のフランジ部12に形成された係合凸部12bが係合する係合凹部12dと、からなる、ことが好ましい。
【0038】
これにより、簡単な構造によって一の釣り糸用スプール10の他の釣り糸用スプール10に対する回転を規制することが可能となるので、製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0039】
また、始端側係止部12aは、フランジ部12の外周部から内周部側に向かって延びるとともに、胴部11に沿って釣り糸Lを巻き回す方向に延びるスリット状に形成されている、ことが好ましい。
【0040】
これにより、釣り糸Lを始端側係止部12aに係止させることによって、胴部11の端部におけるフランジ部12に近接した位置から釣り糸Lを巻き始めることが可能となるので、胴部11の軸方向にわたって均一に釣り糸Lを巻き回すことが可能となる。
【0041】
また、本実施形態の釣り糸巻回方法によれば、釣り糸用スプール10に対して釣り糸Lを巻き回す釣り糸巻回方法であって、複数の釣り糸用スプール10を、始端側係止部12aおよび係合切欠き部12cが直線上に並ぶように、軸方向に積層するスプール積層工程と、積層された複数の釣り糸用スプール10のうち、軸方向の最も外側に位置するとともに、軸方向の外側に始端側係止部12aが位置する釣り糸用スプール10から軸方向に順に、釣り糸Lを巻き回す釣り糸巻回工程と、を含む。
【0042】
これにより、釣り糸用スプール10に対する釣り糸Lを巻き回す作業を、複数の釣り糸用スプール10をまとめて行うことが可能となるので、釣り糸用スプール10に対する釣り糸Lを巻き回す作業の作業効率を向上することが可能となる。
【符号の説明】
【0043】
10 釣り糸用スプール
11 胴部
12 フランジ部
12a 始端側係止部
12b 係合凸部(回転規制構造)
12c 係合切欠き部
12d 係合凹部(回転規制構造)
13 内筒部
L 釣り糸