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特開2024-140504蔵置料管理装置、蔵置料管理方法及び蔵置料管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024140504
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】蔵置料管理装置、蔵置料管理方法及び蔵置料管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0283 20230101AFI20241003BHJP
   G06Q 30/02 20230101ALI20241003BHJP
【FI】
G06Q30/0283
G06Q30/02 450
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023051667
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】百瀬 寿之
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 克行
(72)【発明者】
【氏名】佐久間 美来
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB01
5L049BB01
(57)【要約】
【課題】業務負担を抑え、過大請求や請求漏れ等を防止する。
【解決手段】蔵置料管理装置は、制御部を有する蔵置料管理装置であって、制御部は、輸入貨物の保管状況に関する情報を含む輸入貨物情報照会データを取得するか否かの判定を行い、輸入貨物情報照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから輸入貨物情報照会データを取得し、取得した輸入貨物情報照会データに基づいて、輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む蔵置料照会データを取得するか否かの判定を行い、蔵置料照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから蔵置料照会データを取得し、取得した蔵置料照会データに基づいて、輸入貨物の蔵置料を求める。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を有する蔵置料管理装置であって、
前記制御部は、
輸入貨物の保管状況に関する情報を含む輸入貨物情報照会データを取得するか否かの判定を行い、
前記輸入貨物情報照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記輸入貨物情報照会データを取得し、
取得した前記輸入貨物情報照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む蔵置料照会データを取得するか否かの判定を行い、
前記蔵置料照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記蔵置料照会データを取得し、
取得した前記蔵置料照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料を求める
蔵置料管理装置。
【請求項2】
前記輸入貨物の識別番号及び蔵置料に関する情報を含む受注データと、前記制御部により取得された前記輸入貨物情報照会データと、を記憶する記憶部を更に有する
請求項1に記載の蔵置料管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記輸入貨物についての前記輸入貨物情報照会データが未取得の場合には、前記輸入貨物についての前記受注データが前記記憶部に記憶されており、かつ前記受注データにおいて前記輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない場合に、前記輸入貨物情報照会データを取得する旨の判定を行う
請求項2に記載の蔵置料管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記輸入貨物についての前記輸入貨物情報照会データを1回以上取得している場合には、前記輸入貨物についての前記受注データが前記記憶部に記憶されており、前記受注データにおいて前記輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されておらず、かつ前記記憶部に記憶された前記輸入貨物情報照会データのうちシーケンスが最大となるデータに前記輸入貨物の搬出確認登録が存在しない場合に、前記輸入貨物情報照会データを新たに取得する旨の判定を行う
請求項2に記載の蔵置料管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、取得した前記輸入貨物情報照会データを新たなシーケンスとして前記記憶部に記憶させる
請求項3又は請求項4に記載の蔵置料管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記輸入貨物情報照会データを取得した場合、前記輸入貨物についての受注データが前記記憶部に記憶されており、前記受注データにおいて前記輸入貨物についての蔵置料が取得されておらず、かつ前記記憶部に記憶された前記輸入貨物情報照会データのうちシーケンスが最大となるデータに前記輸入貨物の搬出確認登録が存在する場合に、前記蔵置料照会データを取得する旨の判定を行う
請求項2に記載の蔵置料管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記輸入貨物の蔵置料を求めた場合、求めた蔵置料の情報に基づいて、前記記憶部の前記受注データを更新する
請求項2に記載の蔵置料管理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記記憶部の前記受注データを更新した場合、更新した前記受注データに基づいて、蔵置料を請求するための請求情報データを生成する
請求項7に記載の蔵置料管理装置。
【請求項9】
制御部を有する蔵置料管理装置で実行される蔵置料管理方法であって、
輸入貨物の保管状況に関する情報を含む輸入貨物情報照会データを取得するか否かの判定を行うステップと、
前記輸入貨物情報照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記輸入貨物情報照会データを取得するステップと、
取得した前記輸入貨物情報照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む蔵置料照会データを取得するか否かの判定を行うステップと、
前記蔵置料照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記蔵置料照会データを取得するステップと、
取得した前記蔵置料照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料を求めるステップと
を前記制御部が行う蔵置料管理方法。
【請求項10】
制御部を有する蔵置料管理装置に実行させる蔵置料管理プログラムであって、
輸入貨物の保管状況に関する情報を含む輸入貨物情報照会データを取得するか否かの判定を行う処理と、
前記輸入貨物情報照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記輸入貨物情報照会データを取得する処理と、
取得した前記輸入貨物情報照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む蔵置料照会データを取得するか否かの判定を行う処理と、
前記蔵置料照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記蔵置料照会データを取得する処理と、
取得した前記蔵置料照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料を求める処理と
を前記制御部に実行させる蔵置料管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蔵置料管理装置、蔵置料管理方法及び蔵置料管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
関税の金額及び納付方法を表す情報をNACCS(Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)から取得し、取得した情報に基づいて、税関へ支払う関税額及び輸入者へ請求する請求額のデータを作成する通関支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の通関支援装置では、NACCSと連携することで税金額及び請求額のデータを効率的に生成することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-018582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
貿易業界において、外国から商品を輸入した際、通関の許可を受けて配送手配を行うまでの間、保税倉庫に商品を保管する必要がある。通関業者等は、貨物を保管した日数に応じて、保税倉庫の蔵置料を輸入者に請求する。例えば、通関業者等は、貨物の搬出状況をNACCSの輸入貨物情報照会により確認し、貨物が搬出されたタイミングで、蔵置料の金額をNACCSの蔵置料照会により確認し、確認した金額を蔵置料として輸入者に請求する。この場合、通関業者は、貨物の搬出状況及び蔵置料の金額を都度確認し、確認結果を手作業で入力する必要があるため、業務負担が大きく、入力ミスによる過大請求や請求漏れ等が生じるリスクがある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、業務負担を抑え、過大請求や請求漏れ等を防止することが可能な蔵置料管理装置、蔵置料管理方法及び蔵置料管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る蔵置料管理装置は、制御部を有する蔵置料処理装置であって、前記制御部は、輸入貨物の保管状況に関する情報を含む輸入貨物情報照会データを取得するか否かの判定を行い、前記輸入貨物情報照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記輸入貨物情報照会データを取得し、取得した前記輸入貨物情報照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む蔵置料照会データを取得するか否かの判定を行い、前記蔵置料照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記蔵置料照会データを取得し、取得した前記蔵置料照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料を求める。
【0007】
また、本発明に係る蔵置料管理方法は、制御部を有する蔵置料管理装置で実行される蔵置料管理方法であって、輸入貨物の保管状況に関する情報を含む輸入貨物情報照会データを取得するか否かの判定を行うステップと、前記輸入貨物情報照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記輸入貨物情報照会データを取得するステップと、取得した前記輸入貨物情報照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む蔵置料照会データを取得するか否かの判定を行うステップと、前記蔵置料照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記蔵置料照会データを取得するステップと、取得した前記蔵置料照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料を求めるステップとを前記制御部が行う。
【0008】
また、本発明に係る蔵置料管理プログラムは、制御部を有する蔵置料管理装置に実行させる蔵置料管理プログラムであって、輸入貨物の保管状況に関する情報を含む輸入貨物情報照会データを取得するか否かの判定を行う処理と、前記輸入貨物情報照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記輸入貨物情報照会データを取得する処理と、取得した前記輸入貨物情報照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む蔵置料照会データを取得するか否かの判定を行う処理と、前記蔵置料照会データを取得すると判定した場合に、NACCSから前記蔵置料照会データを取得する処理と、取得した前記蔵置料照会データに基づいて、前記輸入貨物の蔵置料を求める処理とを前記制御部に実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、業務負担を抑え、過大請求や請求漏れ等を防止するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態に係る蔵置料管理装置の一例を示すブロック図である。
図2図2は、蔵置料管理装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図3図3は、記憶部に記憶される各種マスタの一例を示す図である。
図4図4は、記憶部に記憶されるデータの一例を示す図である。
図5図5は、蔵置料管理装置における操作画面の一例を示す図である。
図6図6は、回収予定データ及び回収実績データの一例を示す図である。
図7図7は、取引履歴データの一例を示す図である。
図8図8は、蔵置料管理装置における操作画面の一例を示す図である。
図9図9は、蔵置料管理装置における操作画面の一例を示す図である。
図10図10は、蔵置料依頼データ及び蔵置料依頼顧客合算データの生成処理におけるデータの流れの一例を模式的に示した図である。
図11図11は、蔵置料依頼ファイルの生成処理におけるデータの流れの一例を模式的に示した図である。
図12図12は、蔵置料管理装置における操作画面の一例を示す図である。
図13図13は、請求情報データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明に係る蔵置料管理装置、蔵置料管理方法及び蔵置料管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0012】
[1.構成]
本実施形態に係る蔵置料管理装置の構成の一例について、図面を参照して説明する。貿易業界において、外国から商品を輸入した際、通関の許可を受けて配送手配を行うまでの間、保税倉庫に商品を保管する必要がある。通関業者等は、貨物を保管した日数に応じて、保税倉庫の蔵置料を輸入者に請求する。本実施形態に係る蔵置料管理装置は、通関業者等が輸入者に対して保税倉庫の蔵置料を請求する場合に用いられる。
【0013】
図1は、本実施形態に係る蔵置料管理装置100の一例を示すブロック図である。図1に示す蔵置料管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、蔵置料管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0014】
蔵置料管理装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108とを備えている。蔵置料管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0015】
制御部102は、蔵置料管理装置100を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)等である。制御部102は、情報処理として、記憶部106に記憶された各種データに基づいて処理を実行する。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102の具体的な処理内容については、後述する。
【0016】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、蔵置料管理装置100をそれぞれネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、蔵置料管理装置100と他の装置とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。また、ネットワーク300は、蔵置料管理装置100と、サーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有してもよい。この場合、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0017】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0018】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0019】
記憶部106は、基本情報マスタ10、受注データ11、IAWデータ(輸入貨物情報照会データ)12及び請求情報データ13の各データを記憶する。図2は、基本情報マスタ10、受注データ11、IAWデータ12及び請求情報データ13の各データの例を模式的に示す図である。
【0020】
図2に示すように、基本情報マスタ10は、蔵置料管理装置100における基本情報を示すデータである。基本情報マスタ10は、例えば、蔵置料請求項目コード(CD)を含む。本実施形態において、蔵置料請求項目CDとして、蔵置料を示すコード番号8000が設定される。
【0021】
受注データ11は、保税倉庫等の蔵置場所に蔵置される輸入貨物の受注登録に関する情報を示すデータである。受注データ11は、輸入貨物が蔵置場所に蔵置される際、オペレータ等により入力装置112等を介して輸入貨物ごとに入力される。受注データ11は、受注番号、AWB番号(NO)及び蔵置料の各項目を含む。受注番号は、輸入貨物ごとの受注を識別する情報である。AWB番号は、航空貨物運送状の番号であり、輸入貨物を識別する識別情報である。蔵置料は、輸入貨物を保管倉庫に保管することで発生する料金である。
【0022】
IAWデータ12は、NACCSから取得されるデータであり、輸入貨物の照会情報を示す。輸入貨物情報照会データ12は、シーケンス(SEQ)、AWB番号(NO)及び業務コード(CD)の各項目を含む。シーケンスは、IAWデータ12の更新の回数を示す。AWB番号は、輸入貨物の識別情報である。業務コードは、輸入貨物に対して行われた業務の内容を示す。業務コードは、NACCSにおいて使用される業務コードを示し、例えば業務コード1~業務コード10の10種類の情報を含む。業務コードとしては、例えば、輸入申告を示す「IDC」、保税倉庫等の蔵置場所から搬出されたこと(搬出確認登録)を示す「OUT」等が挙げられる。IAWデータ12の業務コードに搬出確認登録を示す「OUT」が含まれる場合、当該IAWデータ12の輸入貨物が蔵置場所から搬出されたことを意味する。
【0023】
請求情報データ13は、輸入貨物の輸入者に対して請求する請求内容を示すデータである。請求情報データ13は、請求番号、受注番号、請求項目、請求金額及び請求日の各項目を含む。請求番号は、輸入貨物ごとの請求を識別する識別情報である。受注番号は、請求に対応する受注を示す識別情報である。請求項目は、輸入者に対して請求する項目を示す情報である。後述するように、本実施形態において、請求項目は、基本情報マスタ10において設定される「蔵置料」となる。請求金額は、輸入者に対して請求する金額を示す情報である。請求日は、輸入者に対して請求を行う日付を示す情報である。
【0024】
[2.処理の具体例]
次に、蔵置料管理装置100において、制御部102が実行する処理の具体例について、図3から図13を参照して詳細に説明する。図3は、蔵置料管理装置100における処理の流れの一例を示すフローチャートである。制御部102は、所定期間(例えば1日)ごとに下記の処理を行う。
【0025】
<IAWデータ(輸入貨物情報照会データ)の取得>
制御部102は、保税倉庫等の蔵置場所に蔵置される輸入貨物について、IAWデータ12を取得するか否かの判定を行う(ステップS101)。ステップS101において、制御部102は、まず、対象となる輸入貨物についてのIAWデータ12が既に取得されているか否かを判定する。
【0026】
制御部102は、IAWデータ12を取得する旨の判定を行った場合(ステップS101のYes)、NACCSに輸入貨物のAWB番号を送信し、NACCSから輸入貨物のIAWデータ12を取得する(ステップS102)。また、制御部102は、IAWデータ12を取得しない旨の判定を行った場合(ステップS101のNo)、処理を終了する。
【0027】
制御部102は、IAWデータ12を取得した場合、取得したIAWデータ12を新たなシーケンスとして記憶部106に記憶させることで、記憶部106のIAWデータ12を更新する(ステップS103)。以下、ステップS101からステップS103の流れについて、具体例を挙げて説明する。
【0028】
図4は、記憶部106に記憶される受注データ11及びIAWデータ12の一例を示す図である。図4では、IAWデータ12が未取得である場合の例を示している。図4に示すようにIAWデータ12が未取得の場合、制御部102は、輸入貨物についての受注データ11が記憶部106に記憶されており、かつ当該受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない場合に、IAWデータ12を取得する旨の判定を行う。
【0029】
図4に示す例では、輸入貨物について、AWB番号「AWB10001」の受注データ11が記憶部106に記憶されている。また、当該受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない。したがって、制御部102は、IAWデータ12を取得する旨の判定を行う。
【0030】
この場合、制御部102は、NACCSに輸入貨物のAWB番号「AWB10001」を送信し、NACCSから輸入貨物のIAWデータ12を取得する。制御部102は、取得したIAWデータ12を新たなシーケンスとして記憶部106に記憶させることで、記憶部106のIAWデータ12を更新する。図4には、更新後のIAWデータ12が示されている。図4に示すように、更新後のIAWデータ12には、NACCSから取得したデータがシーケンス「1」のデータとして記憶されている。
【0031】
図5は、記憶部106に記憶される受注データ11及びIAWデータ12の他の例を示す図である。図5では、IAWデータ12を1回以上取得している場合の例として、取得回数が1回である場合を示している。つまり、IAWデータ12では、NACCSから取得したデータがシーケンス「1」のデータとして記憶されている。
【0032】
図5に示すようにIAWデータ12を1回以上取得している場合、制御部102は、輸入貨物についての受注データ11が記憶部106に記憶されており、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されておらず、かつ記憶部106に記憶されたIAWデータのうちシーケンスが最大となるデータに輸入貨物の搬出確認登録が存在しない場合に、IAWデータ12を新たに取得する旨の判定を行う。
【0033】
図5に示す例では、輸入貨物について、AWB番号「AWB10002」の受注データ11が記憶部106に記憶されている。また、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない。また、記憶部106に記憶されたIAWデータのうちシーケンスが最大となるデータに輸入貨物の搬出確認登録が存在しない。したがって、制御部102は、IAWデータ12を新たに取得する旨の判定を行う。
【0034】
この場合、制御部102は、NACCSに輸入貨物のAWB番号「AWB10002」を送信し、NACCSから輸入貨物のIAWデータ12を取得する。制御部102は、取得したIAWデータ12を新たなシーケンスとして記憶部106に記憶させることで、記憶部106のIAWデータ12を更新する。図5には、更新後のIAWデータ12が示されている。図5に示すように、更新後のIAWデータ12には、NACCSから取得したデータがシーケンス「2」のデータとして記憶されている。
【0035】
図6は、記憶部106に記憶される受注データ11及びIAWデータ12の他の例を示す図である。図6では、IAWデータ12を1回以上取得している場合の例として、取得回数が2回である場合を示している。つまり、IAWデータ12では、NACCSから取得したデータがシーケンス「1」及び「2」のデータとして記憶されている。
【0036】
図6に示す例では、輸入貨物について、AWB番号「AWB10003」の受注データ11が記憶部106に記憶されている。また、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない。一方、記憶部106に記憶されたIAWデータのうちシーケンスが最大となるデータ、つまりシーケンスが「2」のデータにおいて、業務コード1の項目に輸入貨物の搬出確認登録「OUT」が存在する。したがって、制御部102は、IAWデータ12を取得しない旨の判定を行う。
【0037】
図7は、記憶部106に記憶される受注データ11及びIAWデータ12の他の例を示す図である。図7では、IAWデータ12を1回以上取得している場合の例として、取得回数が2回である場合を示している。つまり、IAWデータ12では、NACCSから取得したデータがシーケンス「1」及び「2」のデータとして記憶されている。
【0038】
図7に示す例では、輸入貨物について、AWB番号「AWB10004」の受注データ11が記憶部106に記憶されている。一方、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報「¥3000」が取得されている。また、記憶部106に記憶されたIAWデータ12のうちシーケンスが最大となるデータ、つまりシーケンスが「2」のデータにおいて、業務コード1の項目に輸入貨物の搬出確認登録「OUT」が存在する。したがって、制御部102は、IAWデータ12を取得しない旨の判定を行う。
【0039】
<ITSデータ(蔵置料照会データ)の取得>
IAWデータ12が取得された場合、制御部102は、取得したIAWデータ12に基づいて、ITSデータ(蔵置料照会データ)を取得するか否かの判定を行う(ステップS104)。なお、ITSデータは、輸入貨物の蔵置料に関する情報を含む。ITSデータは、具体的には、輸入貨物のAWB番号と蔵置料とが対応付けられたテキスト情報である。
【0040】
ステップS104において、制御部102は、輸入貨物についての受注データ11が記憶部106に記憶されており、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料が取得されておらず、かつ記憶部106に記憶されたIAWデータ12のうちシーケンスが最大となるデータに輸入貨物の搬出確認登録(OUT)が存在する場合に、ITSデータを取得する旨の判定を行う。
【0041】
ITSデータを取得する旨の判定を行った場合(ステップS104のYes)、制御部102は、NACCSに輸入貨物のAWB番号を送信し、NACCSから輸入貨物のITSデータを取得する(ステップS105)。また、制御部102は、ITSデータを取得しない旨の判定を行った場合(ステップS104のNo)、処理を終了する。
【0042】
ITSデータを取得した場合、制御部102は、取得したITSデータに基づいて、輸入貨物の蔵置料を求める(ステップS106)。ステップS106において、制御部102は、AWB番号に対応する蔵置料をITSデータから抽出し、抽出した蔵置料を輸入貨物の蔵置料として求める。制御部102は、求めた蔵置料の情報に基づいて、受注データ11を更新する(ステップS107)。
【0043】
図8は、記憶部106に記憶される受注データ11及びIAWデータ12の一例を示す図である。図8では、IAWデータ12の取得回数が1回である場合を示している。つまり、IAWデータ12では、NACCSから取得したデータがシーケンス「1」のデータとして記憶されている。
【0044】
図8に示す例では、輸入貨物について、AWB番号「AWB10001」の受注データ11が記憶部106に記憶されている。また、当該受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない。一方、記憶部106に記憶されたIAWデータ12のうちシーケンスが最大となるデータ、すなわちシーケンス「1」のデータに輸入貨物の搬出確認登録(OUT)が存在しない。したがって、制御部102は、ITSデータを取得しない旨の判定を行う。
【0045】
図9は、記憶部106に記憶される受注データ11及びIAWデータ12の他の例を示す図である。図9では、IAWデータ12の取得回数が2回である場合を示している。つまり、IAWデータ12では、NACCSから取得したデータがシーケンス「1」「2」のデータとして記憶されている。
【0046】
図9に示す例では、輸入貨物について、AWB番号「AWB10002」の受注データ11が記憶部106に記憶されている。また、当該受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない。一方、記憶部106に記憶されたIAWデータ12のうちシーケンスが最大となるデータ、すなわちシーケンス「2」のデータにおいて、業務コード1に輸入貨物の搬出確認登録(OUT)が存在する。したがって、制御部102は、ITSデータを取得する旨の判定を行う。
【0047】
この場合、制御部102は、NACCSに輸入貨物のAWB番号「AWB10002」を送信し、NACCSから輸入貨物のITSデータを取得する。制御部102は、AWB番号「AWB10002」に対応する蔵置料をITSデータから抽出し、抽出した蔵置料を輸入貨物の蔵置料として求める。制御部102は、求めた蔵置料の情報を受注データ11の「蔵置料」の欄に入力することで、受注データ11を更新する。図9には、更新後のIAWデータ12が示されている。図9に示すように、更新後の受注データ11には、求めた蔵置料「¥3000」のデータが入力されている。受注データ11に蔵置料のデータが入力されることにより、当該受注データ11において輸入貨物についての蔵置料が取得された状態となる。
【0048】
図10は、記憶部106に記憶される受注データ11及びIAWデータ12の他の例を示す図である。図10では、IAWデータ12の取得回数が2回である場合を示している。つまり、IAWデータ12では、NACCSから取得したデータがシーケンス「1」「2」のデータとして記憶されている。
【0049】
図10に示す例では、輸入貨物について、AWB番号「AWB10004」の受注データ11が記憶部106に記憶されている。一方、当該受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報、すなわち蔵置料「¥3000」が入力されている。したがって、制御部102は、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料が取得されているため、ITSデータを取得しない旨の判定を行う。
【0050】
<請求情報データの生成及び登録>
制御部102は、求めた蔵置料に基づいて、輸入者に対する請求情報データ13を生成し、生成した請求情報データ13を記憶部106に記憶させる(ステップS108)。
【0051】
図11及び図12は、請求情報データ13を生成する際の入力画面の一例を示す図である。なお、図12では、入力画面と、当該入力画面での操作に関連するデータとを対応付けて示している。
【0052】
図11に示すように、制御部102は、モニタ114に請求入力画面F1を表示する。請求入力画面F1には、例えば受注番号(NO)、請求日、基本情報、明細情報、請求情報等の各項目の入力部が表示される。
【0053】
オペレータにより請求入力画面F1の受注番号及び請求日が入力された場合、制御部102は、入力内容を請求入力画面F1に反映させる。また、オペレータにより請求入力画面F1の明細情報の入力部で料金呼び出しのサブ画面を起動するように所定の入力が行われた場合、制御部102は、サブ画面F2を起動する。当該サブ画面F2には、料金計算の各項目が表示される。
【0054】
オペレータによりサブ画面F2の「蔵置料セット」のチェックボックスがチェックされ(ONにされ)、「F10:実行」が選択された場合、制御部102は、図12に示すように、入力された受注番号に対応する受注データ11を参照して、ステップS107で入力された蔵置料の金額を取得する。
【0055】
制御部102は、取得した蔵置料の金額を請求入力画面F1の明細情報に反映する。例えば、制御部102は、基本情報マスタ10の蔵置料請求項目コードを参照して、「請求項目」の欄に8000(蔵置料)を入力する。制御部102は、「請求数量」の欄に1を固定値として入力する。制御部102は、「請求単価」の欄に受注データ11の蔵置料の金額3000を入力する。制御部102は、「請求金額」の欄に請求数量と請求単価との積である金額3000を入力する。制御部102は、「請求消費税」の欄に0を固定値として入力する。
【0056】
請求入力画面F1の明細情報が図12に示すように入力された状態で、オペレータにより登録ボタンが選択された場合、制御部102は、請求情報データを生成する。図13は、請求情報データ13の一例を示す図である。図13に示すように、制御部102は、請求番号については自動採番する。また、制御部102は、受注番号、請求項目、請求金額及び請求日の各項目については、請求入力画面F1の入力内容、基本情報マスタ10及び受注データ11に基づいて設定する。例えば、請求情報データ13のうち、請求番号及び請求日については請求入力画面F1の入力に基づいて設定され、請求項目については基本情報マスタ10の蔵置料請求項目コードに基づいて設定され、受注番号及び請求金額については受注データ11の受注番号及び蔵置料に基づいて設定される。
【0057】
以上のように、本実施形態に係る蔵置料管理装置100は、制御部102を有する蔵置料管理装置100であって、制御部102は、輸入貨物の保管状況に関する情報を含むIAWデータ12を取得するか否かの判定を行い、IAWデータ12を取得すると判定した場合に、NACCSからIAWデータ12を取得し、取得したIAWデータ12に基づいて、輸入貨物の蔵置料に関する情報を含むISTデータを取得するか否かの判定を行い、ISTデータを取得すると判定した場合に、NACCSからISTデータを取得し、取得したISTデータに基づいて、輸入貨物の蔵置料を求める。
【0058】
また、本実施形態に係る蔵置料管理方法は、制御部102を有する蔵置料管理装置100で実行される蔵置料管理方法であって、輸入貨物の保管状況に関する情報を含むIAWデータ12を取得するか否かの判定を行うステップと、IAWデータ12を取得すると判定した場合に、NACCSからIAWデータ12を取得するステップと、取得したIAWデータ12に基づいて、輸入貨物の蔵置料に関する情報を含むISTデータを取得するか否かの判定を行うステップと、ISTデータを取得すると判定した場合に、NACCSからISTデータを取得するステップと、取得したISTデータに基づいて、輸入貨物の蔵置料を求めるステップとを制御部102が行う。
【0059】
また、本実施形態に係る蔵置料管理プログラムは、制御部102を有する蔵置料管理装置100に実行させる蔵置料管理プログラムであって、輸入貨物の保管状況に関する情報を含むIAWデータ12を取得するか否かの判定を行う処理と、IAWデータ12を取得すると判定した場合に、NACCSからIAWデータ12を取得する処理と、取得したIAWデータ12に基づいて、輸入貨物の蔵置料に関する情報を含むISTデータを取得するか否かの判定を行う処理と、ISTデータを取得すると判定した場合に、NACCSからISTデータを取得する処理と、取得したISTデータに基づいて、輸入貨物の蔵置料を求める処理とを制御部102に実行させる。
【0060】
本実施形態によれば、蔵置料管理装置100の制御部102が、IAWデータ12を取得すると判定した場合にNACCSからIAWデータを取得し、取得したIAWデータ12に基づいてISTデータを取得すると判定した場合にISTデータを取得して、取得したISTデータに基づいて蔵置料を求めるため、通関業者が輸入貨物の搬出状況及び蔵置料の金額を都度確認したり、確認結果を手作業で入力したりすることなく、蔵置料を求めることができる。これにより、業務負担を抑え、過大請求や請求漏れ等を防止することが可能となる。
【0061】
本実施形態に係る蔵置料管理装置100は、輸入貨物の識別番号及び蔵置料に関する情報を含む受注データ11と、制御部102により取得されたIAWデータ12と、を記憶する記憶部106を更に有する。この構成によれば、制御部102において効率的に処理を行うことができる。
【0062】
本実施形態に係る蔵置料管理装置100において、制御部102は、輸入貨物についてのIAWデータ12が未取得の場合には、輸入貨物についての受注データ11が記憶部106に記憶されており、かつ受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されていない場合に、IAWデータ12を取得する旨の判定を行う。この構成によれば、輸入貨物についてのIAWデータ12が未取得の場合において、適切なタイミングでIAWデータ12を取得することができる。
【0063】
本実施形態に係る蔵置料管理装置100において、制御部102は、輸入貨物についてのIAWデータ12を1回以上取得している場合には、輸入貨物についての受注データ11が記憶部106に記憶されており、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料の情報が取得されておらず、かつ記憶部106に記憶されたIAWデータ12のうちシーケンスが最大となるデータに輸入貨物の搬出確認登録が存在しない場合に、IAWデータ12を新たに取得する旨の判定を行う。この構成によれば、輸入貨物についてのIAWデータ12を1回以上取得している場合において、適切なタイミングでIAWデータ12を取得することができる。
【0064】
本実施形態に係る蔵置料管理装置100において、制御部102は、取得したIAWデータ12を新たなシーケンスとして記憶部106に記憶させる。この構成によれば、次回以降のIAWデータ12を取得するか否かの判定を適切に行うことができる。
【0065】
本実施形態に係る蔵置料管理装置100において、制御部102は、IAWデータ12を取得した場合、輸入貨物についての受注データ11が記憶部106に記憶されており、受注データ11において輸入貨物についての蔵置料が取得されておらず、かつ記憶部106に記憶されたIAWデータ12のうちシーケンスが最大となるデータに輸入貨物の搬出確認登録が存在する場合に、ISTデータを取得する旨の判定を行う。この構成によれば、適切なタイミングでISTデータを取得することができる。
【0066】
本実施形態に係る蔵置料管理装置100において、制御部102は、輸入貨物の蔵置料を求めた場合、求めた蔵置料の情報に基づいて、記憶部106の受注データ11を更新する。この構成によれば、次回以降、IAWデータ12を取得するか否かの判定及びISTデータを取得するか否かの判定を適切に行うことができる。
【0067】
本実施形態に係る蔵置料管理装置100において、制御部102は、記憶部106の受注データ11を更新した場合、更新した受注データ11に基づいて、蔵置料を請求するための請求情報データを生成する。この構成によれば、蔵置料の請求処理を行い場合において、業務負担を抑え、過大請求や請求漏れ等を防止することが可能となる。
【0068】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0069】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0070】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0071】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0072】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0073】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0074】
また、蔵置料管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0075】
例えば、蔵置料管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて蔵置料管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0076】
また、このコンピュータプログラムは、蔵置料管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0077】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0078】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0079】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0080】
また、蔵置料管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、蔵置料管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0081】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、通関業において、輸入者に対して保税倉庫の蔵置料を請求する場合に有用である。
【符号の説明】
【0083】
F1 請求入力画面
F2 サブ画面
10 基本情報マスタ
11 受注データ
12 IAWデータ(輸入貨物情報照会データ)
13 請求情報データ
100 蔵置料管理装置
102 制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
108 入出力インターフェース部
112 入力装置,キーボード,マウス
114 出力装置,モニタ
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13