(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024140786
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】出力装置、プラスチック製容器の回収装置、出力方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
B09B 5/00 20060101AFI20241003BHJP
B65F 1/00 20060101ALI20241003BHJP
B65F 5/00 20060101ALI20241003BHJP
B07C 5/342 20060101ALI20241003BHJP
B07C 5/16 20060101ALI20241003BHJP
G06Q 10/30 20230101ALI20241003BHJP
【FI】
B09B5/00 Q ZAB
B65F1/00 A
B65F5/00
B07C5/342
B07C5/16
G06Q10/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023052119
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】細川 智弘
(72)【発明者】
【氏名】只野 洋
(72)【発明者】
【氏名】榎 悠里
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 忠道
【テーマコード(参考)】
3E023
3E025
3F079
4D004
5L049
【Fターム(参考)】
3E023AA14
3E025AA08
3E025EA10
3F079AD11
3F079CA10
3F079CA23
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3F079EA08
4D004AA10
4D004AC08
4D004DA16
4D004DA17
5L049CC60
(57)【要約】
【課題】従来、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援することが困難であった。
【解決手段】ペットボトル等のプラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報であり、例えば、プラスチック製容器のラベルの有無、キャップの有無、プラスチック製容器を潰しているか否か、プラスチック製容器の中のすすぎの有無、プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無のうちの1または2以上の状態の情報を取得する状態取得部122と、状態情報に基づく情報を出力する情報出力部131とを具備する出力装置1を具備するプラスチック製容器の回収装置Aにより、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回収装置に投入されたプラスチック製容器のリサイクルに関し、前記プラスチック製容器に対するセンシング情報を取得し、当該センシング情報を用いて、前記プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、
前記状態情報に基づく情報を出力する情報出力部とを具備し、
前記センシング情報は、前記プラスチック製容器の撮影画像であり、
前記状態取得部は、
前記撮影画像を用いて、前記状態情報を取得する、出力装置。
【請求項2】
回収装置に投入されたプラスチック製容器のリサイクルに関し、前記プラスチック製容器に対するセンシング情報を取得し、当該センシング情報を用いて、前記プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、
前記状態情報に基づく情報を出力する情報出力部とを具備し、
前記センシング情報は、重量センサを用いて取得された重量であり、
前記状態取得部は、
前記重量を用いて、前記状態情報を取得する、出力装置。
【請求項3】
回収装置に投入されたプラスチック製容器のリサイクルに関し、前記プラスチック製容器に対するセンシング情報を取得し、当該センシング情報を用いて、前記プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、
前記状態情報に基づく情報を出力する情報出力部とを具備し、
前記センシング情報は、前記プラスチック製容器の撮影画像、および重量センサを用いて取得された重量であり、
前記状態取得部は、
前記撮影画像および前記重量を用いて、前記状態情報を取得する、出力装置。
【請求項4】
前記状態情報は、
前記プラスチック製容器のリサイクルに関する前記状態に基づくスコアを含む前記状態情報を取得する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の出力装置。
【請求項5】
前記プラスチック製容器のリサイクルに関する前記状態は、
前記プラスチック製容器のラベルの有無、キャップの有無、前記プラスチック製容器を潰しているか否か、前記プラスチック製容器の中のすすぎの有無、前記プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無のうちの1または2以上の状態を含む請求項1から請求項4いずれか一項に記載の出力装置。
【請求項6】
前記状態取得部が取得した2以上の各プラスチック製容器の状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する統計処理部と、
前記統計結果を出力する統計出力部とをさらに具備する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の出力装置。
【請求項7】
前記プラスチック製容器を捨てたユーザのユーザ識別子を取得する識別子取得部をさらに具備し、
前記情報出力部は、
前記ユーザ識別子と対にして、前記状態情報に基づく情報を出力する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の出力装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7いずれか一項に記載の出力装置を具備するプラスチック製容器の回収装置。
【請求項9】
プラスチック製容器の回収装置に投入されたプラスチック製容器に対するセンシング情報を受信し、当該センシング情報を用いて、前記プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、
前記状態情報に基づく情報を出力する情報出力部とを具備する出力装置。
【請求項10】
状態取得部と、情報出力部とにより実現される情報出力方法であって、
前記状態取得部が、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得ステップと、
前記情報出力部が、前記状態情報に基づく情報を出力する情報出力ステップとを具備する情報出力方法。
【請求項11】
コンピュータを、
プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、
前記状態情報に基づく情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態に応じた情報を出力する出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、搬送ライン上を搬送される混合容器ゴミのなからペットボトルを選別するペットボトル選別装置があった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、例えば、ペットボトル等のプラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得し、出力することができなかった。そのため、従来技術においては、プラスチック製容器の状態に応じた良好なリサイクルの支援ができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の出力装置は、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、状態情報に基づく情報を出力する情報出力部とを具備する出力装置である。
【0006】
かかる構成により、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態情報を取得し、出力できる。そのため、かかる構成により、プラスチック製容器の状態に応じたプラスチック製容器の良好なリサイクルが可能となる。
【0007】
また、本第二の発明の出力装置は、第一の発明に対して、状態取得部は、回収装置に投入されたプラスチック製容器のリサイクルに関し、プラスチック製容器に対するセンシング情報を取得し、センシング情報を用いて、状態情報を取得する出力装置である。
【0008】
かかる構成により、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0009】
また、本第三の発明の出力装置は、第二の発明に対して、センシング情報は、プラスチック製容器の撮影画像であり、状態取得部は、撮影画像を用いて、状態情報を取得する出力装置である。
【0010】
かかる構成により、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0011】
また、本第四の発明の出力装置は、第二または第三の発明に対して、センシング情報は、重量センサを用いて取得された重量であり、状態取得部は、重量を用いて、状態情報を取得する出力装置である。
【0012】
かかる構成により、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0013】
また、本第五の発明の出力装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、状態情報は、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態に基づくスコアを含む状態情報を取得する出力装置である。
【0014】
かかる構成により、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0015】
また、本第六の発明の出力装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態は、プラスチック製容器のラベルの有無、キャップの有無、プラスチック製容器を潰しているか否か、プラスチック製容器の中のすすぎの有無、プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無のうちの1または2以上の状態を含む出力装置である。
【0016】
かかる構成により、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0017】
また、本第七の発明の出力装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、状態取得部が取得した2以上の各プラスチック製容器の状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する統計処理部と、統計結果を出力する統計出力部とをさらに具備する出力装置である。
【0018】
かかる構成により、複数のプラスチック製容器のリサイクルの状況を把握できる。
【0019】
また、本第八の発明の出力装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、プラスチック製容器を捨てたユーザのユーザ識別子を取得する識別子取得部をさらに具備し、情報出力部は、ユーザ識別子と対にして、状態情報に基づく情報を出力する出力装置である。
【0020】
かかる構成により、ユーザごとのプラスチック製容器のリサイクルの状況を出力できる。
【0021】
また、本第九の発明のプラスチック製容器の回収装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、出力装置を具備するプラスチック製容器の回収装置である。
【0022】
かかる構成により、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0023】
また、本第十の発明の出力装置は、プラスチック製容器の回収装置に投入されたプラスチック製容器に対するセンシング情報を受信し、センシング情報を用いて、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、状態情報に基づく情報を出力する情報出力部とを具備する出力装置である。
【0024】
かかる構成により、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【発明の効果】
【0025】
本発明による出力装置によれば、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図3】同出力装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図4】同回収装置Aの具体的な動作例について説明する図
【
図5】同回収装置Aの具体的な動作例について説明する図
【
図6】実施の形態2における回収システムBの概念図
【
図8】同回収装置3の動作例について説明するフローチャート
【
図9】同出力装置4の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態において、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態に応じた情報を出力する出力装置について説明する。なお、状態の検知には、例えば、画像や重量センサ等が用いられる。
【0029】
また、本実施の形態において、2以上のプラスチック製容器の状態の情報に対して統計処理を行い、統計結果を出力する出力装置について説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、ユーザごとの1以上のプラスチック製容器のリサイクルの状態に応じた情報を出力する出力装置について説明する。
【0031】
さらに、本実施の形態において、上記の出力装置を具備するプラスチック製容器の回収装置について説明する。
【0032】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0033】
図1は、本実施の形態における回収装置Aの概念図である。回収装置Aは、ここでは、カメラを含む出力装置1を備える。回収装置Aは、回収箱2を備えても良い。なお、出力装置1が回収箱2を具備する、と考えても良い。
【0034】
出力装置1は、プラスチック製容器のセンシング情報を取得し、当該センシング情報を用いて、状態情報を取得したり、統計処理したりする装置である。出力装置1は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等により実現されるが、その種類は問わない。
【0035】
回収箱2は、プラスチック製容器を入れる領域を有する箱である。回収箱2は、プラスチック製容器の投入口を有する。投入口は、穴により形成されていても良いし、開閉可能な蓋が開いた時に形成される等でも良い。回収箱2は、例えば、樹脂により実現されるが、金属により実現されても良い。回収箱2の材質は問わない。また、回収箱2の形状も問わない。
【0036】
プラスチック製容器とは、飲料または食品等が入っていた容器、または飲料または食品等が入っている容器である。プラスチック製容器は、例えば、飲料容器または食品容器等である。プラスチック製容器は、通常、ペットボトルである。飲料は、例えば、水、お茶、ジュース、ビール等であるが、その種類は問わない。プラスチック製容器の種類は問わない。食品は、例えば、弁当、スープ等であるが、その種類は問わない。また、ここでのプラスチック製容器は、洗剤、シャンプー、または化粧品等の飲料や食品以外のプラスチック製容器も含む。また、プラスチック製容器の中味は、上述した通り、飲料、食品、洗剤、シャンプー、または化粧品等、問わない。
【0037】
図2は、本実施の形態における回収装置Aのブロック図である。なお、上述した通り、回収装置Aは、回収箱2を備えても良い。
【0038】
出力装置1は、格納部10、受付部11、処理部12、および出力部13を備える。処理部12は、識別子取得部121、状態取得部122、および統計処理部123を備える。出力部13は、情報出力部131、および統計出力部132を備える。
【0039】
出力装置1を構成する格納部10には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する1以上の学習モデル、後述する各種の画像である。
【0040】
受付部11は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、投入指示、統計指示、ユーザ識別子である。
【0041】
受付部11は、例えば、図示しないユーザ端末から指示や情報を受信する。ユーザ端末とは、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末は、例えば、スマートフォン、タブレット端末であるが、いわゆるパソコンでも良く、その種類は問わない。ユーザは、ここでは、プラスチック製容器を捨てる人である。受付部11は、例えば、ユーザが入力した指示や情報を受け付ける。
【0042】
投入指示とは、プラスチック製容器を投入することを示す指示である。なお、投入指示の受け付けに応じて、例えば、出力装置1は、回収箱2の投入口がオープンさせる。また、投入指示の受け付けに応じて、例えば、状態取得部122を構成するカメラの電源がONになったり、撮影を開始したりする。また、投入指示は、例えば、ユーザ識別子を有する。ユーザ識別子は、組織識別子に対応付いていても良い。投入指示は、例えば、組織識別子を有する。受付部11は、例えば、ユーザ識別子が記録されたICカードからユーザ識別子を読み取ることにより、投入指示を受け付けても良い。
【0043】
統計指示とは、統計処理を行うことの指示である。
【0044】
ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、メールアドレス、電話番号である。組織識別子とは、組織を識別する情報である。組織は、会社、学校、地方公共団体、市町村等の団体または区分等である。組織は、例えば、会社の事業部、部、課等である。なお、組織の種類や単位等は問わない。組織識別子は、例えば、組織名、組織のIDである。
【0045】
受付部11が受け付ける各種の指示や情報の入力手段は、受信手段、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0046】
処理部12は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、識別子取得部121、状態取得部122、統計処理部123が行う処理である。
【0047】
処理部12は、例えば、状態取得部122が取得したスコアまたは1以上の状態情報が処理条件に合致するか否かを判断する。そして、処理条件に合致する場合は予め決められた特定の処理を行う。
【0048】
処理条件とは、予め決められた特定の処理を行うための条件である。処理条件は、例えば、状態情報に基づく条件である。状態情報に基づく条件は、例えば、スコアが閾値以下または閾値未満であること、特定の種類の状態情報が特定の値であること(例えば、「飲み残し有り」)である。なお、飲み残しは、広く、残量等と考えても良い。
【0049】
予め決められた特定の処理は、例えば、警告を出力すること、回収箱2にプラスチック製容器を入れさせないこと、回収箱2からプラスチック製容器を排出することである。
【0050】
識別子取得部121は、プラスチック製容器を回収箱2に投入したユーザのユーザ識別子を取得する。識別子取得部121は、通常、受付部11が受け付けたユーザ識別子を取得する。
識別子取得部121は、プラスチック製容器を回収箱2に投入したユーザが属する組織の組織識別子を取得する。識別子取得部121は、通常、受付部11が受け付けた組織識別子を取得する。
【0051】
状態取得部122は、1種類または2種類以上の状態情報を取得する。状態取得部122は、1または2以上の各プラスチック製容器の1種類以上の状態情報を取得する。
状態取得部122は、例えば、ユーザ識別子に対応付く状態情報を取得する。状態取得部122は、例えば、組織識別子に対応付く状態情報を取得する。
【0052】
状態情報とは、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する情報である。プラスチック製容器のリサイクルに関する状態は、例えば、プラスチック製容器のラベルの有無、プラスチック製容器におけるキャップの有無、プラスチック製容器を潰しているか否か、プラスチック製容器の中のすすぎの有無、プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無である。状態情報は、上記の状態のうちの1または2以上の状態を特定する情報を含むことは好適である。
【0053】
状態情報は、例えば、以下の種類のうちのいずれかである。状態情報は、例えば、プラスチック製容器のラベルの有無を示す情報、プラスチック製容器におけるキャップの有無を示す情報、プラスチック製容器を潰しているか否かを示す情報、プラスチック製容器を潰している程度を示す情報、プラスチック製容器の中のすすぎの有無を示す情報、プラスチック製容器の中のすすぎの程度を示す情報、プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無を示す情報、プラスチック製容器の飲み残し(残量)の程度または飲み残し(残量)の量を示す情報、投入された物が異物であるか否かを示す情報である。1または2以上の状態情報は、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態に基づくスコアを含んでも良い。
【0054】
状態取得部122は、例えば、プラスチック製容器に対するセンシング情報を取得する。次に、状態取得部122は、例えば、当該センシング情報を用いて、1または2種類以上の状態情報を取得する。
【0055】
センシング情報とは、回収装置Aに投入されたプラスチック製容器をセンシングした結果、得られた情報である。センシング情報は、例えば、プラスチック製容器の撮影画像、プラスチック製容器の重量、回収箱2の中の全体の重量である。なお、回収装置Aに投入されたプラスチック製容器は、通常、回収箱2に投入されたプラスチック製容器である。
【0056】
センシング情報を取得する状態取得部122は、例えば、カメラにより実現される。状態取得部122は、例えば、回収箱2に投入される、または回収箱2に投入されたプラスチック製容器を撮影し、撮影画像を取得する。
【0057】
センシング情報を取得する状態取得部122は、例えば、重量センサにより実現される。状態取得部122は、例えば、回収箱2に投入されたプラスチック製容器の重量を取得する。
【0058】
状態取得部122は、例えば、取得した撮影画像を用いて、状態情報を取得する。状態取得部122は、例えば、取得した重量を用いて、状態情報を取得する。
【0059】
以下、状態取得部122が、取得したセンシング情報から状態情報を取得する処理の詳細について説明する。
(1)撮影画像から状態情報を取得する場合
(1-1)機械学習を用いる場合
【0060】
なお、本明細書における機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録詳報)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。なお、下記の多値分類の学習モデルを構築する場合、多値分類の学習モデルを用いて予測処理を行う場合は、機械学習のアルゴリズムとして、SVRを用いても良い。
【0061】
なお、学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。
(1-1-1)取得する状態情報ごとの複数の学習モデルを用いる場合
(a)プラスチック製容器のラベルの有無
【0062】
処理部12または図示しない学習装置が、ラベルが剥がされているプラスチック製容器の画像である1以上の正例画像とラベルが付いているプラスチック製容器の画像である1以上の負例画像とを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第一の学習モデルを作成する。そして、その第一の学習モデルが、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第一の学習モデルは、プラスチック製容器のラベルが剥がされていることを示す第一の予測結果(例えば、「1」)、またはプラスチック製容器にラベルが付いていることを示す第一の予測結果(例えば、「0」)が出力されるためのモデルである。
【0063】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第一の学習モデルとを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第一の予測結果を得る。
(b)プラスチック製容器におけるキャップの有無
【0064】
処理部12または図示しない学習装置が、キャップが無いプラスチック製容器の画像である1以上の正例画像とキャップが有るプラスチック製容器の画像である1以上の負例画像とを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第二の学習モデルを作成する。そして、その第二の学習モデルが、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第二の学習モデルは、プラスチック製容器にキャップが無いことを示す第二の予測結果(例えば、「1」)、またはプラスチック製容器にキャップが有ることを示す第二の予測結果(例えば、「0」)が出力されるためのモデルである。
【0065】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第二の学習モデルとを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第二の予測結果を得る。
(c)プラスチック製容器を潰しているか否か
(c-1)二値分類の学習モデルを用いる場合
【0066】
処理部12または図示しない学習装置が、潰されているプラスチック製容器の画像である1以上の正例画像と潰されていないプラスチック製容器の画像である1以上の負例画像とを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第三の学習モデル(α)を作成する。そして、その第三の学習モデル(α)が、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第三の学習モデル(α)は、潰されているプラスチック製容器であることを示す第三の予測結果(例えば、「1」)、または潰されていないプラスチック製容器であることを示す第三の予測結果(例えば、「0」)が出力されるためのモデルである。
【0067】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第三の学習モデル(α)とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第三の予測結果を得る。
(c-2)多値分類の学習モデルを用いる場合
【0068】
処理部12または図示しない学習装置が、潰されているプラスチック製容器または潰されていないプラスチック製容器の画像と潰されている程度を示す値(例えば、1~10段階)とを有する2以上の教師データを機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第三の学習モデル(β)を作成する。そして、その第三の学習モデル(β)が、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第三の学習モデル(β)は、プラスチック製容器の潰されている程度を示す第三の予測結果が出力されるためのモデルである。
【0069】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第三の学習モデル(β)とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第三の予測結果を得る。なお、第三の予測結果は、潰されている程度を示す値である。
(d)プラスチック製容器の中のすすぎの有無
(d-1)二値分類の学習モデルを用いる場合
【0070】
処理部12または図示しない学習装置が、中がすすがれたプラスチック製容器の画像である1以上の正例画像と中がすすがれていないプラスチック製容器の画像である1以上の負例画像とを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第四の学習モデル(α)を作成する。そして、その第四の学習モデ(α)ルが、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第四の学習モデル(α)は、すすがれたプラスチック製容器であることを示す第四の予測結果(例えば、「1」)、またはすすがれていないプラスチック製容器であることを示す第四の予測結果(例えば、「0」)が出力されるためのモデルである。
【0071】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第四の学習モデル(α)とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第四の予測結果を得る。
(d-2)多値分類の学習モデルを用いる場合
【0072】
処理部12または図示しない学習装置が、中がすすがれたプラスチック製容器または中がすすがれていないプラスチック製容器の画像とすすぎの程度を示す値(例えば、1~10段階)とを有する2以上の教師データを機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第四の学習モデル(β)を作成する。そして、その第四の学習モデル(β)が、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第四の学習モデル(β)は、プラスチック製容器のすすぎの程度を示す第四の予測結果が出力されるためのモデルである。
【0073】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第四の学習モデル(β)とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第四の予測結果を得る。なお、第四の予測結果は、すすぎの程度を示す値である。
(e)プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無
(e-1)二値分類の学習モデルを用いる場合
【0074】
処理部12または図示しない学習装置が、飲み残し(残量)の無いプラスチック製容器の画像である1以上の正例画像と飲み残し(残量)の有るプラスチック製容器の画像である1以上の負例画像とを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第五の学習モデル(α)を作成する。そして、その第五の学習モデル(α)が、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第五の学習モデル(α)は、飲み残し(残量)の無いプラスチック製容器であることを示す第五の予測結果(例えば、「1」)、または飲み残し(残量)の有るプラスチック製容器であることを示す第五の予測結果(例えば、「0」)が出力されるためのモデルである。
【0075】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第五の学習モデル(α)とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第五の予測結果を得る。
(e-2)多値分類の学習モデルを用いる場合
【0076】
処理部12または図示しない学習装置が、飲み残し(残量)の無いプラスチック製容器または飲み残し(残量)の有るプラスチック製容器の画像と飲み残し(残量)の程度を示す値(例えば、1~5段階)とを有する2以上の教師データを機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第五の学習モデル(β)を作成する。そして、その第五の学習モデル(β)が、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第五の学習モデル(β)は、プラスチック製容器のすすぎの程度を示す第五の予測結果が出力されるためのモデルである。
【0077】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第五の学習モデル(β)とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第五の予測結果を得る。なお、第五の予測結果は、すすぎの程度を示す値である。
(1-1-2)一つの学習モデルを用いて、スコアを取得する場合
【0078】
処理部12または図示しない学習装置が、各種のプラスチック製容器の画像とプラスチック製容器のリサイクルに関する状態に関するスコアとを有する2以上の教師データを機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行することにより第六の学習モデルを作成する。そして、その第六の学習モデルが、出力装置1に蓄積された、とする。なお、第六の学習モデルは、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態に関するスコアを示す第六の予測結果が出力されるためのモデルである。
【0079】
状態取得部122は、取得した撮影画像と第六の学習モデルとを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、第六の予測結果を得る。なお、第六の予測結果は、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態に関するスコアである。
(1-2)画像認識を用いる場合
【0080】
状態取得部122は、取得した撮影画像に対して画像認識し、プラスチック製容器のラベルの有無を示す第一状態情報を取得する。また、状態取得部122は、当該撮影画像に対して画像認識し、プラスチック製容器のキャップの有無を示す第二状態情報を取得する。また、状態取得部122は、当該撮影画像に対して画像認識し、プラスチック製容器を潰しているか否かを示す第三状態情報を取得する。また、状態取得部122は、当該撮影画像に対して画像認識し、プラスチック製容器のすすぎの有無を示す第四状態情報を取得する。また、状態取得部122は、当該撮影画像に対して画像認識し、プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無を示す第五状態情報を取得する。
(1-3)画像の類似度を用いる場合
【0081】
状態取得部122は、取得した撮影画像と、ラベルの有るプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第一状態情報「ラベル有り」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第一状態情報「ラベル無し」を取得する。なお、状態取得部122は、当該撮影画像と、ラベルの無いプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第一状態情報「ラベル無し」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第一状態情報「ラベル有り」を取得しても良い。なお、ラベルの有るプラスチック製容器の画像、ラベルの無いプラスチック製容器の画像は、出力装置1の格納部10に格納されている。また、状態取得部122は、上記の類似度または類似度をパラメータとする演算式により取得される数値を第一状態情報として取得しても良い。
【0082】
状態取得部122は、取得した撮影画像と、キャップの有るプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第二状態情報「キャップ有り」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第二状態情報「キャップ無し」を取得する。なお、状態取得部122は、当該撮影画像と、キャップの無いプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第二状態情報「キャップ無し」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第二状態情報「キャップ有り」を取得しても良い。なお、キャップの有るプラスチック製容器の画像、キャップの無いプラスチック製容器の画像は、出力装置1の格納部10に格納されている。また、状態取得部122は、上記の類似度または類似度をパラメータとする演算式により取得される数値を第二状態情報として取得しても良い。
【0083】
状態取得部122は、取得した撮影画像と、潰していないプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第三状態情報「潰していない」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第三状態情報「潰している」を取得する。なお、状態取得部122は、当該撮影画像と、潰しているプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第三状態情報「潰している」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第三状態情報「潰していない」を取得しても良い。なお、潰していないプラスチック製容器の画像、潰しているプラスチック製容器の画像は、出力装置1の格納部10に格納されている。また、状態取得部122は、上記の類似度または類似度をパラメータとする演算式により取得される数値を第三状態情報として取得しても良い。
【0084】
状態取得部122は、取得した撮影画像と、中がすすがれたプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第四状態情報「すすがれている」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第四状態情報「すすがれていない」を取得する。なお、状態取得部122は、当該撮影画像と、中がすすがれていないプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第四状態情報「すすがれていない」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第四状態情報「すすがれている」を取得しても良い。なお、すすがれているプラスチック製容器の画像、すすがれていないプラスチック製容器の画像は、出力装置1の格納部10に格納されている。また、状態取得部122は、上記の類似度または類似度をパラメータとする演算式により取得される数値を第四状態情報として取得しても良い。
【0085】
状態取得部122は、取得した撮影画像と、飲み残し(残量)の無いプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第四状態情報「飲み残し(残量)が無い」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第五状態情報「飲み残し(残量)が有る」を取得する。なお、状態取得部122は、当該撮影画像と、飲み残し(残量)の有るプラスチック製容器の画像との類似度を算出し、当該類似度が閾値以上または閾値より大きい場合に、第五状態情報「飲み残し(残量)が有る」を取得し、閾値以下または閾値未満である場合に、第四状態情報「飲み残し(残量)が無い」を取得しても良い。なお、飲み残し(残量)が無いプラスチック製容器の画像、飲み残し(残量)が有るプラスチック製容器の画像は、出力装置1の格納部10に格納されている。また、状態取得部122は、上記の類似度または類似度をパラメータとする演算式により取得される数値を第五状態情報として取得しても良い。
(2)重量から状態情報を取得する場合
【0086】
状態取得部122は、取得したプラスチック製容器の重量が閾値以上または閾値より大きい場合に「飲み残し(残量)有り」を示す第五状態情報を取得し、当該プラスチック製容器の重量が閾値以下または閾値未満である場合に「飲み残し(残量)無し」を示す第五状態情報を取得する。なお、閾値は、例えば、空のプラスチック製容器の重量である。閾値は、出力装置1の図示しない記録媒体に格納されている。
【0087】
状態取得部122は、取得したプラスチック製容器の重量を用いて、飲み残し(残量)の量である第五状態情報を取得しても良い。
【0088】
なお、状態取得部122は、上記の撮影画像と重量の両方を用いて、2種類以上の状態情報を取得することは好適である。状態取得部122は、例えば、飲み残し(残量)の有無に関する状態情報または飲み残し(残量)の量である状態情報をプラスチック製容器の重量を用いて取得し、他の種類の状態情報を、撮影画像を用いて取得する。
(3)スコアの取得について
【0089】
状態取得部122は、上記の第一状態情報から第五状態情報の5つの状態情報のうちの2以上の状態情報を用いて、スコアを取得することは好適である。なお、スコアとは、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態のスコアである。
【0090】
状態取得部122は、例えば、第一状態情報から第五状態情報の5つの状態情報のうちの2以上の各状態情報をパラメータとする演算式に、各状態情報を代入し、当該演算式を実行することにより、スコアを算出する。なお、演算式は、通常、プラスチック製容器のラベルが無いことを示す状態情報、プラスチック製容器におけるキャップが無いことを示す状態情報、プラスチック製容器を潰していることを示す状態情報、プラスチック製容器の中をすすいでいることを示す状態情報、プラスチック製容器の飲み残し(残量)が無いことを示す状態情報の方が、高いスコア(良好な状態であることを示すスコア)となる演算式である。演算式は、通常、飲み残し(残量)の量が多いほど、低いスコア(良くない状態であることを示すスコア)となる演算式である。
【0091】
状態取得部122は、例えば、第一状態情報から第五状態情報の5つの状態情報のうちの2以上の各状態情報を要素とするベクトルを構成し、当該ベクトルに対応付く、スコアを対応表から取得する。なお、対応表は、2以上の各状態情報を要素とするベクトルとスコアとを含む2以上の対応情報を有する表である。
【0092】
状態取得部122は、例えば、第一状態情報から第五状態情報の5つの状態情報のうちの2以上の各状態情報を要素とするベクトルを構成する。次に、状態取得部122は、例えば、当該ベクトルと学習モデルとを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、スコアを取得する。なお、ここでの学習モデルは、2以上の各状態情報を要素とするベクトルとスコアとを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理を行い、取得された情報である。
【0093】
統計処理部123は、状態取得部122が取得した2以上の各プラスチック製容器の状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する。
【0094】
統計処理部123は、例えば、ユーザ識別子ごとに、当該ユーザ識別子に対応付く2以上の状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する。
統計処理部123は、例えば、組織識別子ごとに、当該組織識別子に対応付く2以上の状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する。
【0095】
統計処理部123は、例えば、後述する回収装置3ごとに、回収装置識別子に対応付く2以上の状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する。
【0096】
なお、統計処理は、割合でも良いし、合計でも良い。統計処理の内容は問わない。統計結果は、例えば、すべての種類の状態情報が良好であったペットボトルの数、状態情報の種類ごとに、不良であったペットボトルの数、各ユーザのスコアの平均、回収装置3ごとのスコアの平均である。
【0097】
出力部13は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、状態情報、状態情報に基づく情報、統計結果である。なお、状態情報に基づく情報は、状態情報でも良いし、状態情報を用いて取得された情報でも良い。
【0098】
出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0099】
情報出力部131は、状態取得部122が取得した状態情報に基づく情報を出力する。情報出力部131は、例えば、ユーザ識別子と対にして、状態情報に基づく情報を出力する。
【0100】
統計出力部132は、統計処理部123が取得した統計結果を出力する。統計出力部132は、例えば、ユーザごと、または回収装置3ごとに、統計結果を出力する。
【0101】
格納部10は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。格納部10に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部10で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部10で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部10で記憶されるようになってもよい。
【0102】
受付部11は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0103】
処理部12、状態取得部122、識別子取得部121、および統計処理部123は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0104】
出力部13、情報出力部131、および統計出力部132は、例えば、無線または有線の通信手段、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0105】
次に、回収装置Aを構成する出力装置1の動作例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0106】
(ステップS301)受付部11は、回収箱2にプラスチック製容器が投入されたか否かを判断する。プラスチック製容器が投入された場合はステップS302に行き、プラスチック製容器が投入されなかった場合はステップS312に行く。
【0107】
なお、受付部11は、例えば、投入指示を受け付けたか否かを判断する。受付部11は、例えば、回収箱2にプラスチック製容器が投入されたことをセンサにより検知したか否かを判断する。センサは、例えば、重量センサ、カメラ、赤外線やレーザーによるセンサであるが、問わない。
【0108】
(ステップS302)識別子取得部121は、ユーザ識別子を取得する。
【0109】
(ステップS303)状態取得部122は、センシング情報を取得する。センシング情報は、例えば、撮影画像、プラスチック製容器の重量等のうちの1または2以上の情報である。
【0110】
(ステップS304)状態取得部122は、カウンタiに1を代入する。
【0111】
(ステップS305)状態取得部122は、センシング情報から取得するべきi番目の状態情報が存在するか否かを判断する。i番目の状態情報が存在する場合はステップS306に行き、存在しない場合はステップS308に行く。
【0112】
(ステップS306)状態取得部122は、センシング情報を用いて、投入されたプラスチック製容器のi番目の状態情報を取得し、ユーザ識別子と対にして、図示しないバッファに蓄積する。
【0113】
なお、i番目の状態情報は、i番目の種類の状態情報である。i番目の状態情報は、例えば、プラスチック製容器のラベルの有無、プラスチック製容器におけるキャップの有無、プラスチック製容器を潰しているか否かまたはその度合い、プラスチック製容器の中のすすぎの有無またはその度合い、プラスチック製容器の飲み残し(残量)の有無またはその度合いである。また、ここで、ユーザ識別子が取得できない場合は、例えば、状態情報のみを蓄積する。
【0114】
(ステップS307)状態取得部122は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS305に戻る。
【0115】
(ステップS308)状態取得部122は、ステップS306で取得した1または2以上の状態情報を用いて、プラスチック製容器のスコアを取得し、ユーザ識別子と対にして、図示しないバッファに蓄積する。ここで、ユーザ識別子が取得できない場合は、例えば、スコアのみを蓄積する。
【0116】
(ステップS309)処理部12は、スコアまたは1以上の状態情報が処理条件に合致するか否かを判断する。処理条件に合致する場合はステップS310に行き、処理条件に合致しない場合はステップS301に戻る。
【0117】
(ステップS310)処理部12は、予め決められた特定の処理を行う。特定の処理は、例えば、ユーザ識別子で識別されるユーザにポイントを付与する処理である。
【0118】
(ステップS311)情報出力部131は、ユーザ識別子と対にして、1以上の状態情報、スコアを出力する。なお、ここでの出力は、例えば、図示しないサーバへの送信、ユーザ識別子で識別される図示しないユーザ端末への送信、格納部10への蓄積、音出力、表示である。
【0119】
(ステップS312)受付部11は、統計指示を受け付けたか否かを判断する。統計指示を受け付けた場合はステップS313に行き、統計指示を受け付けなかった場合はステップS301に戻る。
【0120】
(ステップS313)統計処理部123は、カウンタiに1を代入する。
【0121】
(ステップS314)統計処理部123は、統計処理の対象の中のi番目の対象が存在するか否かを判断する。i番目の対象が存在する場合はステップS315に行き、i番目の対象が存在しない場合はステップS301に戻る。
【0122】
なお、i番目の対象は、例えば、ユーザ識別子、状態情報の種類、回収装置識別子である。
【0123】
(ステップS315)統計処理部123は、i番目の対象に対応するすべての状態情報を取得する。統計処理部123は、例えば、図示しないサーバ、または格納部10からすべての状態情報を取得する。
【0124】
(ステップS316)統計処理部123は、ステップS315で取得したすべての状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する。
【0125】
(ステップS317)統計出力部132は、ステップS316で取得された統計結果を出力する。
【0126】
(ステップS318)統計処理部123は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS313に戻る。
【0127】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0128】
以下、本実施の形態における回収装置Aの具体的な動作例について、
図4、
図5を用いて説明する。今、プラスチック製容器は、ペットボトルである。
【0129】
図4および
図5に示すように、人が回収箱2にペットボトルを投入する、とする(401、501)。回収箱2が有する一時保持機構により、ペットボトルが、一旦、停止する(401、502)。次に、出力装置1の状態取得部122が具備するカメラが当該ペットボトルを撮影し、撮影画像を取得する(402、503)。その後、ペットボトルは回収箱2の底側に落下する(402)。次に、状態取得部122は、上述した撮影画像に対する処理により、複数の状態情報を取得する(403)。なお、ここでの状態情報は、例えば、ラベルの有無、キャップの有無、残留液量、異物であるか否かである(403)。次に、情報出力部131は、取得した4つの状態情報を、図示しないサーバに送信する。
【0130】
また、回収箱2は、次々とペットボトルを受け付ける、とする。そして、出力装置1は、次々に投入されたペットボトルに対して上述した処理を行い、各ペットボトルの4つの状態情報を、図示しないサーバに送信する。
【0131】
図示しないサーバは、各ペットボトルの4つの状態情報を受信する。そして、サーバが有する統計処理部123は、例えば、一のペットボトルの4つの状態情報から、判定結果「全部×」を取得する(504)。また、統計処理部123は、複数の各ペットボトルの4つの状態情報に対して統計処理を行い、統計結果を取得する。次に、サーバの統計出力部132は、統計結果を出力する。かかる統計結果の例は、
図5の505である。505において、完璧「5」は、5つのペットボトルが、ラベルが無く、キャップが無く、残留液量が0であり、異物で無かった(ペットボトルであった)ことを示す。505のキャップ×「0」は、キャップが付いたペットボトルは0であったことを示す(ただし、全部×を除く)。505のラベル×「1」は、ラベルが付いたペットボトルが1つあったことを示す(ただし、全部×を除く)。505の飲み残し(残量)×「0」は、飲み残し(残量)があったペットボトルは0であったことを示す(ただし、全部×を除く)。505の全部×「5」は、5つのペットボトルが、ラベルが有り、キャップが有り、残留液が有ったことを示す。505の異物「0」は、異物はなかったことを示す。
【0132】
以上、本実施の形態によれば、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態情報を取得し、出力できる。そのため、かかることにより、プラスチック製容器の状態に応じたプラスチック製容器の良好なリサイクルが可能となる。つまり、本実施の形態によれば、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0133】
また、本実施の形態によれば、複数のプラスチック製容器のリサイクルの状況を把握できる。
【0134】
また、本実施の形態によれば、ユーザごとのプラスチック製容器のリサイクルの状況を出力できる。
【0135】
なお、本実施の形態において、出力装置1の処理は、複数の装置により分担しても良い。
【0136】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における出力装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態を特定する状態情報を取得する状態取得部と、前記状態情報に基づく情報を出力する情報出力部として機能させるためのプログラムである。
【0137】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1との差異は、出力装置が回収装置とは、物理的に分離されている点である。
【0138】
図6は、本実施の形態における回収システムBの概念図である。回収システムBは、1または2以上の回収装置3、および出力装置4を備える。
【0139】
回収装置3は、プラスチック製容器を回収し、プラスチック製容器のセンシング情報を取得し、出力装置4に送信する装置である。回収装置3は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等により実現されるが、その種類は問わない。なお、センシング情報は、例えば、撮影画像、重量である。
【0140】
出力装置4は、プラスチック製容器のセンシング情報を受信し、当該センシング情報を用いて状態情報を取得したり、統計処理したりする装置である。出力装置4は、例えば、いわゆるサーバである。出力装置4は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバにより実現されるが、その種類は問わない。
【0141】
図7は、本実施の形態における回収システムBのブロック図である。回収システムBを構成する回収装置3は、回収格納部30、センシング部31、回収処理部32、回収送信部33、回収受信部34、および回収出力部35を備える。
【0142】
出力装置4は、格納部41、受信部42、処理部43、および送信部44を備える。処理部43は、識別子取得部121、状態取得部422、および統計処理部123を備える。送信部44は、情報出力部131、および統計出力部132を備える。
【0143】
回収装置3を構成する回収格納部30には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、回収装置識別子である。回収装置識別子とは、回収装置3を識別する情報である。
【0144】
センシング部31は、プラスチック製容器をセンシングし、センシング情報を取得する。センシング部31は、例えば、プラスチック製容器を撮影し、撮影画像を取得する。センシング部31は、例えば、プラスチック製容器の重量を取得する。センシング部31は、ユーザ識別子を取得しても良い。ユーザ識別子は、プラスチック製容器を投入したユーザの識別子である。
【0145】
回収処理部32は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、センシング部31が取得したセンシング情報を送信する構造のセンシング情報にする処理である。各種の処理は、例えば、センシング部31が取得したセンシング情報と回収格納部30の回収装置識別子とを有する情報を構成する処理である。各種の処理は、例えば、センシング部31が取得したセンシング情報とユーザ識別子とを有する情報を構成する処理である。各種の処理は、例えば、センシング部31が取得したセンシング情報とユーザ識別子と回収格納部30の回収装置識別子とを有する情報を構成する処理である。
【0146】
回収送信部33は、情報を送信する。情報は、例えば、センシング情報、センシング情報と回収装置識別子、センシング情報とユーザ識別子、またはセンシング情報とユーザ識別子と回収装置識別子である。
【0147】
回収受信部34は、情報を受信する。回収受信部34は、例えば、出力装置4から1または2以上の種類の状態情報、スコアを取得する。
【0148】
回収出力部35は、回収受信部34が受信した情報、または受信した情報に基づく情報を出力する。
【0149】
出力装置4を構成する格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、上述した1以上の学習モデル、上述した各種の画像である。
【0150】
受信部42は、各種の情報を回収装置3から受信する。各種の情報は、例えば、センシング情報、センシング情報と回収装置識別子、センシング情報とユーザ識別子、またはセンシング情報とユーザ識別子と回収装置識別子である。
【0151】
処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、識別子取得部121、状態取得部422、統計処理部123が行う処理である。
【0152】
識別子取得部121は、受信部42が受信したユーザ識別子を取得する。
【0153】
状態取得部422は、受信部42が受信したセンシング情報を用いて、1または2以上の状態情報を取得する。状態取得部422がセンシング情報を用いて状態情報を取得する処理については、状態取得部122と同じ処理であり、実施の形態1で説明した。
【0154】
送信部44は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、状態取得部422が取得した1または2以上の状態情報、スコア、統計処理部123が取得した統計結果である。送信部44は、例えば、回収装置3または図示しないユーザ端末に情報を送信する。
【0155】
回収格納部30、および格納部41は、は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0156】
回収格納部30等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が回収格納部30等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が回収格納部30等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が回収格納部30等で記憶されるようになってもよい。
【0157】
センシング部31は、例えば、カメラ、重量センサにより実現される。
【0158】
回収処理部32、および処理部43は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。回収処理部32等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0159】
回収送信部33、送信部44、情報出力部131、および統計出力部132は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0160】
回収受信部34、および受信部42は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0161】
回収出力部35は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。回収出力部35は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0162】
次に、回収システムBの動作例について説明する。まず、回収装置3の動作例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
図8のフローチャートにおいて、
図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0163】
(ステップS801)回収処理部32は、回収格納部30から回収装置識別子を取得する。
【0164】
(ステップS802)回収処理部32は、取得されたセンシング情報、取得したユーザ識別子、回収装置識別子を有する情報を構成する。回収送信部33は、当該情報を出力装置4に送信する。
【0165】
(ステップS803)回収受信部34は、出力装置4から情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS804に行き、情報を受信しなかった場合はステップS301に戻る。
【0166】
(ステップS804)回収処理部32等は、ステップS803で受信された情報に応じた処理を行う。ステップS301に戻る。
【0167】
なお、
図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0168】
次に、出力装置4の動作例について、
図9のフローチャートを用いて説明する。
図9のフローチャートにおいて、
図3のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0169】
(ステップS901)受信部42は、回収装置3からセンシング情報等を受信したか否かを判断する。センシング情報等を受信した場合はステップS303に行き、受信しなかった場合はステップS312に行く。
【0170】
なお、
図9のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0171】
以上、本実施の形態によれば、プラスチック製容器のリサイクルに関する状態情報を取得し、出力できる。そのため、かかることにより、プラスチック製容器の状態に応じたプラスチック製容器の良好なリサイクルが可能となる。つまり、本実施の形態によれば、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できる。
【0172】
また、本実施の形態によれば、複数のプラスチック製容器のリサイクルの状況を把握できる。
【0173】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザごと、または回収装置3ごと等のプラスチック製容器のリサイクルの状況を出力できる。
【0174】
また、上述した実施の形態の出力装置1、回収装置3、出力装置4は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0175】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0176】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0177】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0178】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0179】
以上のように、本発明にかかる出力装置1は、プラスチック製容器の良好なリサイクルを支援できるという効果を有し、プラスチック製容器の回収装置を構成する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0180】
1、4 出力装置
2 回収箱
3 回収装置
10、41 格納部
11 受付部
12、43 処理部
13 出力部
30 回収格納部
31 センシング部
32 回収処理部
33 回収送信部
34 回収受信部
35 回収出力部
42 受信部
44 送信部
121 識別子取得部
122、422 状態取得部
123 統計処理部
131 情報出力部
132 統計出力部