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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014079
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】決済システム、及び決済方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20240125BHJP
【FI】
G06Q20/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116651
(22)【出願日】2022-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鳥海 翔悟
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA73
(57)【要約】
【課題】生体情報を用いた認証の信頼性を、コストを抑えて向上させることができる決済システム及び決済方法を提供する。
【解決手段】決済システム1は、所定施設90で使用される生体情報検出装置91により、対象利用者の生体情報が検出されたときに、利用者データを参照して特定利用者U1の照合用生体情報と移動体位置情報とを取得し、生体情報検出装置により検出された生体情報と照合用生体情報との一致率が所定判定値以上であり、且つ、移動体50の位置が所定施設90から所定距離以内であるときに、対象利用者が特定利用者U1であると判断する特定利用者認証部16と、特定利用者認証部16により、対象利用者が特定利用者U1であると判断されたときに、対象利用者による所定施設90での支払いに関する決済処理を行う決済処理部17と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭乗している利用者が、前記移動体について予め登録された特定利用者であることを認識する特定利用者認識部と、
前記移動体の位置を認識する移動体位置認識部と、
前記特定利用者認識部により前記移動体に前記特定利用者が搭乗していることが認識されている状態で、前記移動体位置認識部により認識された前記移動体の位置を示す移動体位置情報を、前記特定利用者の固有の利用者識別情報と前記特定利用者の決済情報と前記特定利用者の照合用生体情報とが関連付けて記録された利用者データに、記録する移動体位置情報記録部と、
所定施設で使用される生体情報検出装置により、前記所定施設を利用する対象利用者の生体情報が検出されたときに、前記利用者データを参照して前記特定利用者の前記照合用生体情報と前記移動体位置情報とを取得し、前記生体情報検出装置により検出された前記対象利用者の生体情報と前記照合用生体情報との一致率が所定判定値以上であり、且つ、前記移動体の位置が前記所定施設から所定距離以内であるときに、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断する特定利用者認証部と、
前記特定利用者認証部により、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断されたときに、前記利用者データを参照して取得した前記特定利用者の前記決済情報を用いて、前記対象利用者による前記所定施設での支払いに関する決済処理を行う決済処理部と、
を備える決済システム。
【請求項2】
前記移動体において取得された前記特定利用者の生体情報を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する照合用生体情報記録部を備える
請求項1に記載の決済システム。
【請求項3】
前記移動体位置情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体位置情報を前記利用者データに記録し、
前記照合用生体情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体において取得された前記特定利用者の生体情報を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する
請求項2に記載の決済システム。
【請求項4】
前記移動体において取得された前記特定利用者の決済情報を、前記利用者データに記録する決済情報記録部を備える
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の決済システム。
【請求項5】
前記決済情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体において取得された前記特定利用者の決済情報を、前記利用者データに記録する
請求項4に記載の決済システム。
【請求項6】
前記照合用生体情報記録部は、前記移動体において複数のタイミングで撮影された前記特定利用者の画像の中から、所定の選択条件により選択された画像を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録し、
前記特定利用者認証部は、前記生体情報検出装置である撮影装置により撮影された前記対象利用者の画像と、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録された前記特定利用者の画像との一致率が前記所定判定値以上であるか否かを判断する
請求項2に記載の決済システム。
【請求項7】
前記照合用生体情報記録部は、前記移動体において撮影条件が異なる前記複数のタイミングで撮影された前記特定利用者の画像の中から、前記選択条件により選択された画像を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する
請求項6に記載の決済システム。
【請求項8】
前記移動体は、前記特定利用者である第1特定利用者及び第2特定利用者によって使用され、
前記利用者データとして、前記第1特定利用者に対応した第1利用者データと前記第2特定利用者に対応した第2利用者データとが、利用者データベースに保存され、
前記第2特定利用者により使用される第2特定利用者端末から送信される、前記第1利用者データに記録された前記決済情報の使用を申請する決済情報使用申請情報を受信したときに、前記第1特定利用者により使用される第1特定利用者端末に対して、前記特定利用者による前記決済情報の使用を許可するか否かを問い合わせる決済情報使用問合せ情報を送信し、前記決済情報使用問合せ情報の受信に応じて前記第1特定利用者端末から送信される、前記第2特定利用者による前記決済情報の使用を許可する決済情報使用許可情報を受信したときに、前記決済情報を前記第2利用者データに記録して、前記第2特定利用者による前記所定施設での支払いに関する前記決済情報を用いた前記決済処理部による決済処理を可能にする決済情報共用設定部を備える
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の決済システム。
【請求項9】
コンピュータにより実行される決済方法であって、
移動体に搭乗している利用者が、前記移動体について予め登録された特定利用者であることを認識する特定利用者認識ステップと、
前記移動体の位置を認識する移動体位置認識ステップと、
前記特定利用者認識ステップにより前記移動体に前記特定利用者が搭乗していることが認識されている状態で、前記移動体位置認識ステップにより認識された前記移動体の位置を示す移動体位置情報を、前記特定利用者の固有の利用者識別情報と前記特定利用者の決済情報と前記特定利用者の照合用生体情報とが関連付けて記録された利用者データに、記録する移動体位置情報記録ステップと、
所定施設で使用される生体情報検出装置により、前記所定施設を利用する対象利用者の生体情報が検出されたときに、前記利用者データを参照して前記特定利用者の前記照合用生体情報と前記移動体位置情報とを取得し、前記生体情報検出装置により検出された前記対象利用者の生体情報と前記照合用生体情報との一致率が所定判定値以上であり、且つ、前記移動体の位置が前記所定施設から所定距離以内であるときに、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断する特定利用者認証ステップと、
前記特定利用者認証ステップにより、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断されたときに、前記利用者データを参照して取得した前記特定利用者の前記決済情報を用いて、前記対象利用者による前記所定施設での支払いに関する決済処理を行う決済処理ステップと、
を含む決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済システム、及び決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザーの生体に関するデータを取得して、ユーザーの活動を支援するための研究開発が行われている。例えば、ユーザーの顔画像による生体認証を行う決済システムにおいて、商品の登録完了以前に生体認証の結果を受け取ることで、決済処理の所要時間の短縮化を図った構成が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2021/181911号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、人の活動を支援する技術において、背景技術のように生体情報を用いて認証を行う場合に、生体情報の検出状況によっては認証の信頼性が低下するおそれがある。生体情報の検出精度を向上させるために、高性能の検出機器を採用することも考えられるが、この場合には検出機器のコストアップが生じるという不都合がある。そこで、生体情報による認証の信頼性を、コストを抑えて向上させることが本願の課題である。
本願は上記課題の解決のため、生体情報を用いた認証の信頼性を、コストを抑えて向上させることができる決済システム及び決済方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための第1態様として、移動体に搭乗している利用者が、前記移動体について予め登録された特定利用者であることを認識する特定利用者認識部と、前記移動体の位置を認識する移動体位置認識部と、前記特定利用者認識部により前記移動体に前記特定利用者が搭乗していることが認識されている状態で、前記移動体位置認識部により認識された前記移動体の位置を示す移動体位置情報を、前記特定利用者の固有の利用者識別情報と前記特定利用者の決済情報と前記特定利用者の照合用生体情報とが関連付けて記録された利用者データに、記録する移動体位置情報記録部と、所定施設で使用される生体情報検出装置により、前記所定施設を利用する対象利用者の生体情報が検出されたときに、前記利用者データを参照して前記特定利用者の前記照合用生体情報と前記移動体位置情報とを取得し、前記生体情報検出装置により検出された前記対象利用者の生体情報と前記照合用生体情報との一致率が所定判定値以上であり、且つ、前記移動体の位置が前記所定施設から所定距離以内であるときに、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断する特定利用者認証部と、前記特定利用者認証部により、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断されたときに、前記利用者データを参照して取得した前記特定利用者の前記決済情報を用いて、前記対象利用者による前記所定施設での支払いに関する決済処理を行う決済処理部と、を備える決済システムが挙げられる。
【0006】
上記決済システムにおいて、前記移動体において取得された前記特定利用者の生体情報を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する照合用生体情報記録部を備える構成としてもよい。
【0007】
上記決済システムにおいて、前記移動体位置情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体位置情報を前記利用者データに記録し、前記照合用生体情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体において取得された前記特定利用者の生体情報を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する構成としてもよい。
【0008】
上記決済システムにおいて、前記移動体において取得された前記特定利用者の決済情報を、前記利用者データに記録する決済情報記録部を備える構成としてもよい。
【0009】
上記決済システムにおいて、前記決済情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体において取得された前記特定利用者の決済情報を、前記利用者データに記録する構成としてもよい。
【0010】
上記決済システムにおいて、前記照合用生体情報記録部は、前記移動体において、複数のタイミングで撮影された前記特定利用者の画像の中から、所定の選択条件により選択された画像を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録し、前記特定利用者認証部は、前記生体情報検出装置である撮影装置により撮影された前記対象利用者の画像と、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録された前記特定利用者の画像との一致率が前記所定判定値以上であるか否かを判断する構成としてもよい。
【0011】
上記決済システムにおいて、前記照合用生体情報記録部は、前記移動体において撮影条件が異なる前記複数のタイミングで撮影された前記特定利用者の画像の中から、前記選択条件により選択された画像を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する構成としてもよい。
【0012】
上記決済システムにおいて、前記移動体は、前記特定利用者である第1特定利用者及び第2特定利用者によって使用され、前記利用者データとして、前記第1特定利用者に対応した第1利用者データと前記第2特定利用者に対応した第2利用者データとが、利用者データベースに保存され、前記第2特定利用者により使用される第2特定利用者端末から送信される、前記第1利用者データに記録された前記決済情報の使用を申請する決済情報使用申請情報を受信したときに、前記第1特定利用者により使用される第1特定利用者端末に対して、前記特定利用者による前記決済情報の使用を許可するか否かを問い合わせる決済情報使用問合せ情報を送信し、前記決済情報使用問合せ情報の受信に応じて前記第1特定利用者端末から送信される、前記第2特定利用者による前記決済情報の使用を許可する決済情報使用許可情報を受信したときに、前記決済情報を前記第2利用者データに記録して、前記第2特定利用者による前記所定施設での支払いに関する前記決済情報を用いた前記決済処理部による決済処理を可能にする決済情報共用設定部を備える構成としてもよい。
【0013】
上記目的を達成するための第2態様として、コンピュータにより実行される決済方法であって、移動体に搭乗している利用者が、前記移動体について予め登録された特定利用者であることを認識する特定利用者認識ステップと、前記移動体の位置を認識する移動体位置認識ステップと、前記特定利用者認識ステップにより前記移動体に前記特定利用者が搭乗していることが認識されている状態で、前記移動体位置認識ステップにより認識された前記移動体の位置を示す移動体位置情報を、前記特定利用者の固有の利用者識別情報と前記特定利用者の決済情報と前記特定利用者の照合用生体情報とが関連付けて記録された利用者データに、記録する移動体位置情報記録ステップと、所定施設で使用される生体情報検出装置により、前記所定施設を利用する対象利用者の生体情報が検出されたときに、前記利用者データを参照して前記特定利用者の前記照合用生体情報と前記移動体位置情報とを取得し、前記生体情報検出装置により検出された前記対象利用者の生体情報と前記照合用生体情報との一致率が所定判定値以上であり、且つ、前記移動体の位置が前記所定施設から所定距離以内であるときに、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断する特定利用者認証ステップと、前記特定利用者認証ステップにより、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断されたときに、前記利用者データを参照して取得した前記特定利用者の前記決済情報を用いて、前記対象利用者による前記所定施設での支払いに関する決済処理を行う決済処理ステップと、を含む決済方法が挙げられる。
【発明の効果】
【0014】
上記決済システムによれば、生体情報を用いた認証の信頼性を、コストを抑えて向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、決済システムの構成、及び決済システムによる決済処理の態様の説明図である。
図2図2は、利用者データベースの説明図である。
図3図3は、決済処理のフローチャートである。
図4図4は、決済情報の共用設定処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[1.決済システムの構成]
図1を参照して、本実施形態の決済システム1の構成と、決済システム1により実行される決済処理について説明する。決済システム1は、車両の利用者による施設での支払いの決済処理をサポートする処理を実行する。
【0017】
図1では、車両50の利用者U1が、車両50から降車して店舗90を訪れ、店舗90で購入する商品や利用したサービスに対する料金の支払いを行う状況を例示している。車両50は本開示の移動体に相当し、店舗90は本開示の所定施設に相当する。利用者U1は、決済システム1の利用登録を行った特定利用者であり、以下では、利用者U1を第1特定利用者U1とも称する。
【0018】
車両50には、通信機能を有して車両50の作動を制御するECU(Electronic Control Unit)51、車両50の現在位置を検出するGNSS(Global Positioning System)センサ52、フラットディスプレイの表面にタッチセンサが配置されたタッチパネル53、車室内を撮影する車内カメラ54、及びカードリーダー55が備えられている。ECU51は、通信ネットワーク100を介して、決済システム1、車両50の走行情報等を取得して車両50の使用をサポートする車両管理システム120等との間で通信を行う。
【0019】
また、ECU51は、第1特定利用者U1により使用される第1特定利用者端末61、及び第1特定利用者U1と車両50を共用する第2特定利用者U2により使用される第2特定利用者端末62との間で、直接或いは通信ネットワーク100を介して通信を行う。第2特定利用者U2も、決済システム1の利用登録を行った特定利用者である。
【0020】
ECU51は、特定利用者U1が所持する携帯キーとの通信、第1特定利用者端末61にインストールされたバーチャルキーアプリとの通信、車内カメラ54により撮影された顔画像による生体認証等により、第1特定利用者U1が車両50に乗車したことを認識する。そして、ECU51は、第1特定利用者U1が車両50に乗車していて、車両50の電源がオフされる前に、GNSSセンサ52により検出される車両50の現在位置を示す移動体位置情報MPi、車内カメラ54により撮影される第1特定利用者U1の顔画像Bi1(生体情報に相当する)、及びカードリーダー55により読み込まれたクレジットカード情報等の決済情報STiを、通信ネットワーク100を介して決済システム1に送信する。移動体位置情報MPiには、車両50に乗車している第1特定利用者U1の利用者IDが含まれる。
【0021】
なお、移動体位置情報MPiについては、ECU51が、通信ネットワーク100を介して車両管理システム120に移動体位置情報MPiを送信し、車両管理システム120が、通信ネットワーク100を介して決済システム1に移動体位置情報MPiを転送するようにしてもよい。また、決済情報STiとしては、クレジットカード情報の他に、プリペイドカード情報、或いは第1特定利用者端末61にインストールされたキャッシュレス決済アプリの決済情報であってもよい。ECU51は、第1特定利用者端末61との通信により、キャッシュレス決済アプリの決済情報を取得する。
【0022】
また、車両50の位置検出を第1特定者端末61に備えられたGNSSセンサにより行ってもよく、第1特定利用者U1の顔画像を第1特定者端末61の内蔵カメラにより撮影してもよい。そして、移動位置情報MPi、顔画像Bi1を第1特定利用者端末61から決済システム1に送信するようにしてもよい。
【0023】
決済システム1は、プロセッサ10、メモリ30、通信部40等を備えるコンピュータシステムである。通信部40は、通信ネットワーク100を介して、店舗端末91、車両50(より詳細には、車両ECU51)、第1特定利用者端末61、第2特定利用者端末62、カード会社システム110、車両管理システム120等との間で通信を行う。
【0024】
メモリ30には、決済システム1の制御用のプログラム31、及び利用者DB(DATABASE)32が保存されている。利用者DB32には、図2に示したように、決済システム1の利用登録を行った各特定利用者の利用者データ32-1,32-2,32-3,…が記録されている。利用者データには、特定利用者に付与された固有の利用者ID(Identification)、特定利用者が使用する車両に付与された固有の移動体ID(登録番号、車体番号等)、特定利用者の照合用生体情報(本実施形態では、特定利用者の照合用顔画像)、及び特定利用者が使用する車両の現在位置を示す移動体位置情報が記録される。
【0025】
プロセッサ10は、メモリ30に保存されたプログラム31を読み込んで実行することにより、特定利用者認識部11、移動体位置認識部12、移動体位置情報記録部13、照合用生体情報記録部14、決済情報記録部15、特定利用者認証部16、決済処理部17、及び決済情報共用設定部18として機能する。
【0026】
特定利用者認識部11により実行される処理は、本開示の決済方法における特定利用者認識ステップに相当し、移動体位置認識部12により実行される処理は、本開示の決済方法における移動体位置認識ステップに相当する。移動体位置情報記録部13により実行される処理は、本開示の決済方法における移動体位置情報記録ステップに相当し、特定利用者認証部16により実行される処理は、本開示の決済方法における特定利用者認証ステップに相当する。決済処理部17により実行される処理は、本開示の決済方法における決済処理ステップに相当する。
【0027】
特定利用者認識部11は、車両50から送信される移動体位置情報MPiを受信して、移動体位置情報MPiに含まれる利用者IDを認識することにより、車両50に特定利用者が乗車していることを認識する。移動体位置認識部12は、移動体位置情報MPiにより示される車両50の現在位置を認識する。
【0028】
移動体位置情報記録部13は、移動体位置認識部12により認識された車両50の位置を示す移動体位置情報を、第1特定利用者U1の利用者データに記録する。照合用生体情報記録部14は、車両50から送信される第1特定利用者U1の顔画像Bi1(第1特定利用者U1の生体情報)を受信して、顔画像Bi1を照合用顔画像(照合用顔画像)として特定利用者U1の利用者データに記録する。
【0029】
決済情報記録部15は、車両50から送信される第1特定利用者U1の決済情報STiを受信して、第1特定利用者U1の利用者データに記録する。特定利用者認証部16は、店舗端末91から送信される、店舗90を訪れた対象利用者の顔画像Bi2(対象利用者の生体情報)を受信したときに、対象利用者が、決済システム1に登録された特定利用者であるか否かを判断する。この判断処理の詳細については後述する。
【0030】
決済処理部17は、特定利用者認証部16により、店舗90を訪れた対象利用者が特定利用者であると判断されたときに、特定利用者の利用者データに記録された認証情報を用いて、特定利用者による支払いの決済処理を行う。決済処理部17は、カード会社システム110等との間で、通信ネットワーク100を介した通信を行って、決済処理を実行する。
【0031】
決済情報共用設定部18は、移動体50が複数の特定利用者によって使用される場合に、1つの決済情報を複数の特定利用者間で共用できるように設定する処理を行う。図1では、第1特定利用者U1と第2特定利用者U2とが、車両50を使用する状況を示している。決済情報共用設定部18による処理の詳細については後述する。
【0032】
[2.決済処理]
図3に示したフローチャートに従って、決済システム1により実行される一連の決済処理について説明する。
【0033】
図3のステップS1で、特定利用者認証部16は、店舗端末91から送信される対象利用者の顔画像Bi2を、通信部40により受信したときに、ステップS2に処理を進める。対象利用者は、店舗90を訪れて、店舗90で購入する商品或いは利用するサービスに対する支払をする利用者である。
【0034】
ステップS2で、特定利用者認証部16は、利用者DB32を参照して、移動体位置情報を取得することにより、店舗90から所定距離以内(例えば、数百m~数km以内)に位置している車両を探索する。続くステップS3で、特定利用者認証部16は、店舗90から所定距離以内に位置している車両が抽出されたときはステップS4に処理を進め、店舗90から所定距離以内に位置している車両が抽出されなかったときにはステップS9に処理を進める。
【0035】
ステップS4で、特定利用者認証部16は、特定利用者認証部16は、抽出された車両と関連付けられた特定利用者の利用者データに記録された照合用顔画像を取得する。図1の例では、特定利用者認証部16は、第1特定利用者U1の利用者データに記録された照合用顔画像を取得する。
【0036】
続くステップS5で、特定利用者認証部16は、対象利用者の顔画像と照合用顔画像との一致率を算出する。次のステップS6で、特定利用者認証部16は、対象利用者の顔画像と照合用顔画像との照合率が判定値以上であるか否かを判断する。そして、特定利用者認証部16は、対象利用者の顔画像と照合用画像との照合率が判定値以上であるときは、ステップS7に処理を進め、対象利用者の顔画像と照合用顔画像との照合率が判定値未満であるときには、ステップS20に処理を進める。
【0037】
ステップS7で、特定利用者認証部16は、対象利用者が第1特定利用者U1であると判断する。続くステップS8で、決済処理部17は、第1特定利用者U1の利用者データに記録された決済情報を用いて、対象利用者による店舗90での支払いに関する決済処理を実行する。また、ステップS20で、特定利用者認証部16は、対象利用者が第1特定利用者ではないと判断して、ステップS9に処理を進める。
【0038】
ステップS3及びステップS6の条件の判断が共にYESであって、対象利用者が第1特定利用者U1であると判断された場合、対象利用者は、店舗90において、店舗カメラ92により撮影されるだけで、支払いの決済を終了することできる。そのため、対象利用者は、クレジットカード或いはキャッシュレスアプリによる支払い等の手続をする必要がなく、速やかに支払いの手続を済ませることができる。
【0039】
なお、ステップS3の条件とステップS6の条件の判断のいずれかがNOであったときには、決算システム1での決済処理は実行されず、対象利用者は、クレジットカード、キャッシュレスアプリ、現金等よる支払いを行う。
【0040】
[3.決済情報の共用設定処理]
図4に示したフローチャートに従って、決済情報共用設定部18により実行される決済情報の共用設定処理の実行手順について説明する。ここでは、第1特定利用者U1が使用している決済情報について、第2特定利用者U2も使用できるようにする場合について説明する。
【0041】
図4のステップS30で、決済情報共用設定部18は、第2特定利用者端末62から送信される決済情報使用申請情報を受信したときに、ステップS31に処理を進める。決済情報使用申請情報には、第1特定利用者U1の利用者ID、第2特定利用者U2、及び第2特定利用者U2による第1特定利用者U1の決済情報の使用を申請するメッセージが含まれる。
【0042】
続くステップS31で、決済情報共用設定部18は、第1特定利用者端末61に対して、決済情報使用問合せ情報を送信する。決済情報使用問合せ情報は、第1特定利用者U1に対して、第2特定利用者U2への第1特定利用者U1の決済情報の使用を許可するか否かを問い合わせる内容となっている。決済情報使用問合せ情報を受信した第1特定利用者端末61においては、第2特定利用者U2への決済情報の使用を許可するか否かの入力を求める問合せ画面が、表示部に表示される。
【0043】
そして、第1特定利用者端末61は、問合せ画面に対して、第1特定利用者U1が、決済情報の使用を許可する入力を行ったときに、決済情報使用許可情報を、決済システム1に送信する。ステップS32で、決済情報共用設定部18は、第1特定利用者端末61から送信される決済情報使用許可情報を受信したか否かを判断する。
【0044】
そして、決済情報共用設定部18は、決済情報使用許可情報を受信したときはステップS33に処理を進め、第2特定利用者U2の利用者データに、第1特定利用者U1の決済情報を記録する。これにより、第2特定利用者U2の利用者IDと、車両50の車両ID、第2特定利用者U2の照合用生体情報(第2特定利用者U2の顔画像)、及び第1特定利用者U1の決済情報とが関連付けられて、第2特定利用者U2が、第1特定利用者U1の決済情報を用いて、支払いの決済を行うことが可能となる。
【0045】
続くステップS34で、決済情報共用設定部18は、第2特定利用者端末62に対して、第1特定利用者U1の決済情報を使用することが可能になったことを通知する決済情報使用可情報を送信し、ステップS34に処理を進める。一方、ステップS32で、決済情報使用許可情報を受信しなかったときには、決済情報共用設定部18は、第2特定利用者端末62に対して、第1特定利用者U1の決済情報の使用が許可されなかったことを通知する決済情報使用不可情報を、第2特定利用者端末62に送信して、ステップS35に処理を進める。
【0046】
[4.他の実施形態]
上記実施形態では、本開示の決済システムを、通信ネットワーク100を介して車両50及び店舗端末91との間で通信を行う決済システム1により構成した。他の実施形態として、本開示の決済システムを、店舗端末91により構成してもよい。この場合は、店舗端末91と車両50との間で通信を行って、店舗端末91が、車両50の位置情報、車両50に乗車している特定利用者の生体情報、特定利用者の決済情報を取得する構成となる。
【0047】
上記実施形態では、本開示の移動体として車両を示したが、本開示の移動体は、利用者が搭乗可能なものであればよく、飛行体、船舶等であってもよい。
【0048】
上記実施形態において、第1特定利用者U1が車両50に乗車している間に、異なる複数のタイミングで第1特定利用者U1の顔画像を撮影し、撮影されて複数の顔画像の中から所定の選択条件を満たす顔画像を照合用顔画像として選択して、第1特定利用者U1の利用者データに記録するようにしてもよい。選択条件としては、明るさが所定レベル以上であること、ブレが所定レベル以下であること、撮影された顔がほぼ正面であること、等が設定される。また、撮影条件(車両50の周囲或いは車内の明るさ、車両50の振動、車両50の速度等)が異なるように、複数の撮影タイミングを設定してもよい。
【0049】
上記実施形態では、車両50において撮影された第1特定利用者U1の顔画像を照合用顔画像としたが、車両50に乗車する前に、第1特定利用者端末61の内蔵カメラ等により撮影した第1特定利用者U1の顔画像を照合用顔画像としてもよい。この場合には、車両50に乗車中に、第1特定利用者U1の顔画像を撮影する手間を省くことができる。また、車両50から降車した後に、第1特定利用者U1の顔画像を撮影して、照合用顔画像として第1特定利用者U1の利用者データに記録してもよい。第1特定利用者U1の決済情報についても、第1特定利用者U1が車両50に乗車する前、或いは第1特定利用者U1が車両50から降車した後に、第1特定利用者端末61から決済システム1に送信して、第1特定利用者U1の利用者データに記録するようにしてもよい。
【0050】
上記実施形態では、生体情報として顔画像を用いたが、虹彩、指紋、静脈等の他の生体情報を用いてもよい。
【0051】
なお、図1は、本開示の発明の理解を容易にするために、決済システム1の機能構成を、主な処理内容により区分して示した概略図であり、決済システム1の構成を、他の区分によって構成してもよい。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアユニットにより実行されてもよいし、複数のハードウェアユニットにより実行されてもよい。また、図3図4に示した各構成要素の処理は、1つのプログラムにより実行されてもよいし、複数のプログラムにより実行されてもよい。
【0052】
[5.上記実施形態によりサポートされる構成]
上記実施形態は、以下の構成の具体例である。
【0053】
(構成1)移動体に搭乗している利用者が、前記移動体について予め登録された特定利用者であることを認識する特定利用者認識部と、前記移動体の位置を認識する移動体位置認識部と、前記特定利用者認識部により前記移動体に前記特定利用者が搭乗していることが認識されている状態で、前記移動体位置認識部により認識された前記移動体の位置を示す移動体位置情報を、前記特定利用者の固有の利用者識別情報と前記特定利用者の決済情報と前記特定利用者の照合用生体情報とが関連付けて記録された利用者データに、記録する移動体位置情報記録部と、所定施設で使用される生体情報検出装置により、前記所定施設を利用する対象利用者の生体情報が検出されたときに、前記利用者データを参照して前記特定利用者の前記照合用生体情報と前記移動体位置情報とを取得し、前記生体情報検出装置により検出された前記対象利用者の生体情報と前記照合用生体情報との一致率が所定判定値以上であり、且つ、前記移動体の位置が前記所定施設から所定距離以内であるときに、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断する特定利用者認証部と、前記特定利用者認証部により、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断されたときに、前記利用者データを参照して取得した前記特定利用者の前記決済情報を用いて、前記対象利用者による前記所定施設での支払いに関する決済処理を行う決済処理部と、を備える決済システム。
構成1の決済システムによれば、特定利用者認証部により、生体情報と共に移動体の位置から所定施設までの距離を用いて特定利用者を認証することにより、生体情報を用いた認証の信頼性を、コストを抑えて向上させることができる。
【0054】
(構成2)前記移動体において取得された前記特定利用者の生体情報を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する照合用生体情報記録部を備える構成1に記載の決済システム。
構成2の決済システムによれば、移動体による移動中に取得される生体情報を照合用生体情報として使用するため、利用者が、移動体に搭乗する前に予め照合用生体情報を利用者データに記録することを不要とすることができる。
【0055】
(構成3)前記移動体位置情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体位置情報を前記利用者データに記録し、前記照合用生体情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体において取得された前記特定利用者の生体情報を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する構成2に記載の決済システム。
構成3の決済システムによれば、利用者が移動体の電源をオフして移動体から離れる前に、照合用生体情報が利用者データに記録される。そのため、利用者が所定施設で決済を行うときに、既に利用者データに記録されている照合用生体情報を用いて速やかに決済をすることができる。
【0056】
(構成4)前記移動体において取得された前記特定利用者の決済情報を、前記利用者データに記録する決済情報記録部を備える構成1から構成3のうちいずれか一つの構成に記載の決済システム。
構成4の決済システムによれば、移動体による移動中に取得される決済情報が利用者データに記録されるため、利用者が、移動体に搭乗する前に予め決済情報を利用者データに記録することを不要とすることができる。
【0057】
(構成5)前記決済情報記録部は、前記移動体の電源がオフされる前に、前記移動体において取得された前記特定利用者の決済情報を、前記利用者データに記録する構成4に記載の決済システム。
構成5の決済システムによれば、利用者が移動体の電源をオフして移動体から離れる前に、決済情報が利用者データに記録される。そのため、利用者が所定施設で決済を行うときに、決済情報を入力する必要がなく、既に利用者データに記録されている決済情報を用いて速やかに決済をすることができる。
【0058】
(構成6)前記照合用生体情報記録部は、前記移動体において複数のタイミングで撮影された前記特定利用者の画像の中から、所定の選択条件により選択された画像を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録し、前記特定利用者認証部は、前記生体情報検出装置である撮影装置により撮影された前記対象利用者の画像と、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録された前記特定利用者の画像との一致率が前記所定判定値以上であるか否かを判断する構成2に記載の決済システム。
構成6の決済システムによれば、複数のタイミングで撮影された画像の中からより適切な画像を選択して、照合用生体情報として利用者データに記録することにより、認証の精度を向上させることができる。
【0059】
(構成7)前記照合用生体情報記録部は、前記移動体において、撮影条件が異なる前記複数のタイミングで撮影された前記特定利用者の画像の中から、前記選択条件により選択された画像を、前記照合用生体情報として前記利用者データに記録する構成6に記載の決済システム。
構成7の決済システムによれば、撮影条件が異なる複数のタイミングで撮影を行うことにより、より適切な画像が得られる可能性を高めることができる。
【0060】
(構成8)前記移動体は、前記特定利用者である第1特定利用者及び第2特定利用者によって使用され、前記利用者データとして、前記第1特定利用者に対応した第1利用者データと前記第2特定利用者に対応した第2利用者データとが、利用者データベースに保存され、前記第2特定利用者により使用される第2特定利用者端末から送信される、前記第1利用者データに記録された前記決済情報の使用を申請する決済情報使用申請情報を受信したときに、前記第1特定利用者により使用される第1特定利用者端末に対して、前記特定利用者による前記決済情報の使用を許可するか否かを問い合わせる決済情報使用問合せ情報を送信し、前記決済情報使用問合せ情報の受信に応じて前記第1特定利用者端末から送信される、前記第2特定利用者による前記決済情報の使用を許可する決済情報使用許可情報を受信したときに、前記決済情報を前記第2利用者データに記録して、前記第2特定利用者による前記所定施設での支払いに関する前記決済情報を用いた前記決済処理部による決済処理を可能にする決済情報共用設定部を備える構成1から構成7のうちいずれか一つの構成に記載の決済システム。
構成8の決済システムによれば、例えば、移動体を複数の特定利用者によって使用する場合に、第1特定利用者の決済情報を、第1特定利用者による許可を条件として、第2特定利用者が使用できるようにすることができる。
【0061】
(構成9)コンピュータにより実行される決済方法であって、移動体に搭乗している利用者が、前記移動体について予め登録された特定利用者であることを認識する特定利用者認識ステップと、前記移動体の位置を認識する移動体位置認識ステップと、前記特定利用者認識ステップにより前記移動体に前記特定利用者が搭乗していることが認識されている状態で、前記移動体位置認識ステップにより認識された前記移動体の位置を示す移動体位置情報を、前記特定利用者の固有の利用者識別情報と前記特定利用者の決済情報と前記特定利用者の照合用生体情報とが関連付けて記録された利用者データに、記録する移動体位置情報記録ステップと、所定施設で使用される生体情報検出装置により、前記所定施設を利用する対象利用者の生体情報が検出されたときに、前記利用者データを参照して前記特定利用者の前記照合用生体情報と前記移動体位置情報とを取得し、前記生体情報検出装置により検出された前記対象利用者の生体情報と前記照合用生体情報との一致率が所定判定値以上であり、且つ、前記移動体の位置が前記所定施設から所定距離以内であるときに、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断する特定利用者認証ステップと、前記特定利用者認証ステップにより、前記対象利用者が前記特定利用者であると判断されたときに、前記利用者データを参照して取得した前記特定利用者の前記決済情報を用いて、前記対象利用者による前記所定施設での支払いに関する決済処理を行う決済処理ステップと、を含む決済方法。
構成9の決済方法をコンピュータにより実行することによって、構成1の決済システムと同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0062】
1…決済システム、10…プロセッサ、11…特定利用者認識部、12…移動体位置認識部、13…移動体位置情報記録部、14…照合用生体情報記録部、15…決済情報記録部、16…特定利用者認証部、17…決済処理部、18…決済情報共用設定部、30…メモリ、31…プログラム、32…利用者DB、40…通信部、50…車両(移動体)、51…ECU、52…GNSSセンサ、53…タッチパネル、54…車内カメラ、61…第1特定利用者端末、62…第2特定利用者端末、90…店舗(所定施設)、91…店舗端末、92…店舗カメラ(生体情報検出装置)、100…通信ネットワーク、110…カード会社システム、120…車両管理システム、U1…第1特定利用者、U2…第2特定利用者。
図1
図2
図3
図4