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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014085
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】フォトマスク及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   G03F 1/29 20120101AFI20240125BHJP
   G03F 1/58 20120101ALI20240125BHJP
【FI】
G03F1/29
G03F1/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116666
(22)【出願日】2022-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】302003244
【氏名又は名称】株式会社エスケーエレクトロニクス
(74)【代理人】
【識別番号】110002295
【氏名又は名称】弁理士法人M&Partners
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 隆史
(72)【発明者】
【氏名】楊宗憲
(72)【発明者】
【氏名】史經平
【テーマコード(参考)】
2H195
【Fターム(参考)】
2H195BA12
2H195BB02
2H195BB03
2H195BB15
2H195BB36
2H195BC04
2H195BC05
2H195BC09
2H195BC11
2H195BC13
2H195BC24
(57)【要約】
【課題】 パターニング精度向上を可能とするフォトマスクの製造方法の提供を課題とする。
【解決手段】
フォトマスク100の製造方法は、透明基板1に位相シフト膜2とエッチングストッパ膜3と上層膜4を形成する工程、レジストパターン5aを形成する工程、レジストパターン5aをマスクに選択的に上層膜4をエッチングする第1のエッチング工程、選択的にエッチングストッパ膜3をエッチングする第2のエッチング工程、選択的に位相シフト膜2及び上層膜4をエッチングする第3のエッチング工程、選択的に前記エッチングストッパ膜3をエッチングする第4のエッチング工程を有し、位相シフト膜2と上層膜4は同種系の物質から構成され、エッチングストッパ膜3は位相シフト膜2と異なる物質から構成され、第3のエッチング工程において位相シフト膜2をエッチングし、上層膜4をサイドエッチングして自己整合的にリム部6を形成し、その幅を確定する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明基板に、位相シフト膜を形成する工程と、
前記位相シフト膜上にエッチングストッパ膜を形成する工程と、
前記エッチングストッパ膜上に上層膜を形成する工程と、
前記上層膜上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクに、選択的に前記上層膜をエッチングする第1のエッチング工程と、
選択的に前記エッチングストッパ膜をエッチングする第2のエッチング工程と、
選択的に前記位相シフト膜及び前記上層膜をエッチングする第3のエッチング工程と、
選択的に前記エッチングストッパ膜をエッチングする第4のエッチング工程とを有し、
前記位相シフト膜と前記上層膜とは同種系の物質から構成され、前記エッチングストッパ膜は前記位相シフト膜と異なる物質から構成され、
前記第3のエッチング工程において、前記位相シフト膜をエッチングするとともに、前記上層膜をサイドエッチングすることにより自己整合的にリム部を形成し、前記リム部の幅を確定することを特徴とするフォトマスクの製造方法。
【請求項2】
前記位相シフト膜と前記エッチングストッパ膜と前記上層膜との積層が遮光領域を構成する
ことを特徴とする請求項1記載のフォトマスクの製造方法。
【請求項3】
前記第3のエッチング工程において、前記位相シフト膜及び前記上層膜のエッチング速度の差により,前記リム部の幅を確定することを特徴とする請求項1記載のフォトマスクの製造方法。
【請求項4】
前記上層膜が半透過膜である
ことを特徴とする請求項1記載のフォトマスクの製造方法。
【請求項5】
前記第3のエッチング工程において、前記位相シフト膜をジャストエッチングする
ことを特徴とする請求項1記載のフォトマスクの製造方法。
【請求項6】
前記上層膜の透過率と前記リム部の幅との相関関係に関するデータに基づき、前記上層膜の透過率を確定する
ことを特徴とする請求項1記載のフォトマスクの製造方法。
【請求項7】
遮光パターンとリム部とを有し、
前記リム部は、前記遮光パターンの周縁全体に均等な幅で設けられ、
前記遮光パターンは、位相シフト膜とエッチングストッパ膜と半透過膜から構成され、
前記リム部は前記位相シフト膜から構成され、
前記位相シフト膜と前記半透過膜とは同種系の物質から構成され、
前記エッチングストッパ膜は、前記位相シフト膜と前記半透過膜とは異なる物質から構成されている
ことを特徴とするフォトマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォトマスク及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶パネル等のフラットパネルディスプレイに関して、画像の品質向上等のため、パターンの微細化が要求されている。このような要求に対応するため、遮光パターンの周囲に、露光光の位相を反転させる(位相を略180°シフトさせる)位相シフト領域(リム部と称することがある。)を形成し、露光対象物上において露光光の強度分布を改善し、パターニング精度を向上させる方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-13283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているように、遮光領域の周囲に位相シフト領域を形成するためには、遮光膜をパターニングした後、位相シフト膜を形成し、位相シフト膜をパターニングする必要がある。
位相シフト膜をパターニングする場合、遮光膜のパターンに対してアライメントずれが生じると、位相シフト領域の幅にばらつきが生じ、露光対称物上でのフォトマスクを用いたパターニング精度の向上効果が得られ難くなるという問題がある。
【0005】
上記課題を鑑み、本発明は、リム部を自己整合的に形成され、パターン精度の向上を可能とすることができるフォトマスク及びその製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るフォトマスクの製造方法は、
透明基板に、位相シフト膜を形成する工程と、
前記位相シフト膜上にエッチングストッパ膜を形成する工程と、
前記エッチングストッパ膜上に上層膜を形成する工程と、
前記上層膜上にレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクに、選択的に前記上層膜をエッチングする第1のエッチング工程と、
選択的に前記エッチングストッパ膜をエッチングする第2のエッチング工程と、
選択的に前記位相シフト膜及び前記上層膜をエッチングする第3のエッチング工程と、
選択的に前記エッチングストッパ膜をエッチングする第4のエッチング工程とを有し、
前記位相シフト膜と前記上層膜とは同種系の物質から構成され、前記エッチングストッパ膜は前記位相シフト膜と異なる物質から構成され、
前記第3のエッチング工程において、前記位相シフト膜をエッチングするとともに、前記上層膜をサイドエッチングすることにより自己整合的にリム部を形成し、前記リム部の幅を確定することを特徴とする。
【0007】
また、上記構成において、
前記位相シフト膜と前記エッチングストッパ膜と前記上層膜との積層が遮光領域を構成してもよい。
【0008】
このようなフォトマスクの製造方法により、リム部の自己整合的形成が可能となり、パターニング精度の向上に寄与することができる。
【0009】
また、上記構成において、
前記第3のエッチング工程において、前記位相シフト膜及び前記上層膜のエッチング速度の差により,前記リム部の幅を確定するように構成してもよい。
【0010】
このようなフォトマスクの製造方法により、リム部の幅を制御し、微細な幅のリム部を形成することができる。
【0011】
また、上記構成において、
前記上層膜が半透過膜であるように構成してもよい。
【0012】
このようなフォトマスクの製造方法により、エッチングの速度の差を利用したリム部の形成において、リム部の幅の最適な制御範囲と高い制御精度を獲得できる。
また、遮光領域の反射率の抑制を両立でき、露光装置による多重散乱の影響を抑制できる。
【0013】
また、上記構成において、
前記第3のエッチング工程において、前記位相シフト膜をジャストエッチングする
ように構成してもよい。
【0014】
このようなフォトマスクの製造方法により、リム部を容易に形成することができる。
【0015】
また、上記構成において、
前記上層膜の透過率と前記リム部の幅との相関関係に関するデータに基づき、前記上層膜の透過率を確定するように構成してもよい。
【0016】
このようなフォトマスクの製造方法により、フォトマスクの製造の容易化に寄与することができる。
【0017】
本発明に係るフォトマスクは、
遮光パターンとリム部とを有し、
前記リム部は、前記遮光パターンの周縁全体に均等な幅で設けられ、
前記遮光パターンは、位相シフト膜とエッチングストッパ膜と半透過膜から構成され、
前記リム部は前記位相シフト膜から構成され、
前記位相シフト膜と前記半透過膜とは同種系の物質から構成され、
前記エッチングストッパ膜は、前記位相シフト膜と前記半透過膜とは異なる物質から構成されていることを特徴とする。
【0018】
このような構成のフォトマスクとすることで、パターニング精度の向上に寄与することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、リム部が自己整合的に形成され、パターン精度の向上を可能とすることができるフォトマスク及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、フォトマスク100の主要な製造工程を示すフォトマスクの断面図である。
図2図2は、フォトマスク100の主要な製造工程を示すフォトマスクの断面図である。
図3図3は、フォトマスク100の主要な製造工程を示すフォトマスクの断面図である。
図4図4(A)は、半透過膜パターン4bと位相シフト膜パターン2aの寸法の関係を模式的に示す断面図であり、図4(B)は、半透過膜パターン4bとリム部6の寸法の関係を模式的に示す平面図である。
図5図5(A)は、g線に対するエッチングストッパ膜3、半透過膜4及び反射防止膜と遮光膜の積層の反射率を比較して示し、図5(B)は、i線に対するエッチングストッパ膜3、半透過膜4及び反射防止膜と遮光膜の積層の反射率を比較して示す。
図6図6は半透過膜4と位相シフト膜2のエッチング速度を示す。
図7図7(A)は、半透過膜4のリム部6の幅(サイドエッチング量)のエッチング時間依存性を示し、図7(B)は半透過膜4のリム部6の幅(サイドエッチング量)の透過率依存性を示す。
図8図8(A)はフォトマスク100を用いて露光されたフォトレジスト膜の膜厚と位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造の光学濃度(OD)との関係を示し、図8(B)は、フォトレジスト膜を露光するDOF(焦点深度)と位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造の光学濃度(OD)との関係を示す。
図9図9(A)は、半透過膜4の透過率と膜厚との関係を示し、図9(B)、(C)は半透過膜4のサイドエッチング量の透過率依存性を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は、いずれも本発明の要旨の認定において限定的な解釈を与えるものではない。また、同一又は同種の部材については同じ参照符号を付して、説明を省略することがある。
【0022】
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
【0023】
(実施形態1)
以下、図面を参照し、フォトマスク100の製造方法について説明する。
図1図2図3は、フォトマスク100の主要な製造工程を示すフォトマスクの断面図である。
【0024】
まず、図1(A)に示すように、PVD法、CVD法等の成膜方法により、石英等の透明基板1上に位相シフト膜2を形成し、その後位相シフト膜2上にエッチングストッパ膜3を形成する。
位相シフト膜2は、例えばCr膜、Cr化合物(酸化物、窒化物、酸窒化物等)、Si化合物(酸化物、窒化物、酸窒化物等)、金属珪化物(Moシリサイド等)等から構成することができる。
【0025】
位相シフト膜2の膜厚は、フォトマスク100を用いたリソグラフィー工程で使用される露光光(例えば、i線、h線、g線、又はこれらから選択される任意の混合光)の位相を反転することができ、所望の位相シフト量(例えば180°±60°)を実現する膜厚に設定することができる。
ここで、反転とは、i線、h線、g線、又はこれらから選択される任意の混合光に対する位相差が略180°であることを示し、略180°とは、180°±20°の範囲内であることが好ましいが、この範囲に限定するものではなく、前記所望の位相シフト量も含むことは言うまでもない。
位相シフト膜2の膜厚として、例えば70nm~170nm、典型的には120nmとすることができる。
エッチングストッパ膜3は、位相シフト膜2とエッチング特性が異なる物質(材料)から構成される。例えば、位相シフト膜2としてCr系膜を選択し、エッチングストッパ膜としてNi系膜を選択することができる。エッチングストッパ膜3の膜厚は、例えば、1nm~70nmとすることができる。特にNi膜は、硫酸と過酸化水素水の混合液等によりエッチングが可能であり、Si系膜のエッチングに使用されるフッ酸と比較して、取り扱いが容易である。
また、エッチングストッパ膜3の膜厚は位相シフト膜2の膜厚より小さい(エッチングストッパ膜3の膜厚<位相シフト膜2の膜厚)。
【0026】
次に図1(B)に示すように、PVD法、CVD法等の成膜方法により、エッチングストッパ膜3上に半透過膜4を形成する。半透過膜4は、位相シフト膜2と同種系の物質(材料)から構成される。従って、半透過膜4と位相シフト膜2とは、同じエッチング特性を有する膜から構成される。
半透過膜4自体の透過率として、露光光に対して例えば5%~60%、好適には5%~30%を採用でき、さらに、位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造において遮光性(例えば光学濃度2~3の範囲)を確保できる膜厚に設定される。
半透過膜4として、例えばCr膜10nm~50nm、位相シフト膜2としてCr膜70nm~170nmを採用でき、エッチングストッパ膜3としてNi膜1nm~70nmを採用できる。
透明基板1上に位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3、半透過膜4を、この順に積層した基板をフォトマスクブランクス200として準備することができる。
【0027】
図5(A)は、g線に対するエッチングストッパ膜3、半透過膜4及び上層に反射防止膜を有する遮光膜(以下、反射防止膜と遮光膜の積層と称す。)の反射率を比較して示し、図5(B)は、i線に対するエッチングストッパ膜3、半透過膜4及び反射防止膜と遮光膜の積層の反射率を比較して示す。
αはエッチングストッパ膜3の反射率、βは半透過膜4の反射率、γは反射防止膜と遮光膜の積層を示す。
エッチングストッパ膜3はNi膜30±10nm、半透過膜4はCr膜30±10nm、反射防止膜と遮光膜の積層は30±20nmである。
なお、反射防止膜と遮光膜の積層は、反射率の比較対象として示す。反射防止膜を有する遮光膜は、公知の材料から構成され、例えば、反射防止膜は酸化クロム膜、約15nmであり、遮光膜はクロム膜、約80nmである。
【0028】
図5に示すようにエッチングストッパ膜3は高い反射率を有するが、半透過膜4は反射率が低く、エッチングストッパ膜3の上層に半透過膜4を形成することで、反射率を大きく低減することができる。
従来、遮光領域には遮光膜が用いられてきたが、遮光膜の反射率は高い。そのため、反射率の低減のためには、図5に示すように、反射防止膜と遮光膜の積層を採用する必要がある。この積層構造の反射防止膜は通常、消衰係数が大きい材料で構成される必要がある。
遮光膜と異種の材料により構成された反射防止膜を採用した積層構造をパターニングする場合、それぞれの膜のエッチング特性が異なる。そのため、それぞれの膜について異なるエッチング工程が必要となり、製造工数が増加することになる。
【0029】
しかし、本発明のように、遮光領域に形成する最上膜として、反射防止膜と遮光膜の積層ではなく、半透過膜4を用いることにより、反射率を効果的に低減することができる。
さらに、最上層の半透過膜4と最下層の位相シフト膜2とを同種系の物質(材料)で構成し、消衰係数が大きい材料として、例えばクロム系材料を使用することで、パターニングの際の製造工数の増大を防止できるという効果を得ることができる。
なお、本明細書において同種系の物質とは、同一のエッチャントによりエッチングが可能である物質であって、エッチングレートなどのエッチング特性がほぼ同一である物質をいい、少なくとも、同じ元素、又は、物質構成する各構成要素が同じ元素である場合には、同種系の物質といえる。
【0030】
g線、i線の露光光に対して、エッチングストッパ膜3の反射率は高い(例えば30%以上)が、半透過膜4の反射率は低い(例えば10%~15%)。
上記のようにエッチングストッパ膜3の表面に上層膜として半透過膜4を形成することにより、表面反射率を低減することができる。このように、反射率の高いエッチングストッパ膜3上に半透過膜4を形成すると、フォトマスク100を用いて露光処理を行う場合、フォトマスク100と露光機のレンズ間での多重散乱の影響を抑制することができる。
また、一般に遮光膜は表面反射率が高いため、最上層に遮光膜ではなく半透過膜4を形成することにより表面反射率を抑制しながら、位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3、及び半透過膜4の積層構造により遮光性の確保を両立することができる。
エッチングストッパ膜3の露出を防止し、表面に反射率の低い半透過膜により覆うことにより、フォトマスク100の表面反射率を低減し、フォトマスク100を用いた製品製造時の露光工程において、フォトマスク100から露光装置内への反射を防止し、パターニング精度の向上に寄与することができる。
【0031】
次に、図1(C)に示すように、塗布法等によりフォトレジスト膜5を半透過膜4上に形成する。
【0032】
次に、図1(D)に示すように、リソグラフィー工程により、フォトレジスト膜5をパターニングし、フォトレジスト膜パターン5a(レジストパターン5aと称す)を形成する。
【0033】
次に、図2(A)に示すように、レジストパターン5aをエッチングマスクに、半透過膜4をエッチングし、第1の半透過膜パターン4aを形成する(第1のエッチング工程)。
半透過膜4とエッチングストッパ膜3とは異なるエッチング特性を有するため、エッチングストッパ膜3に対して選択的に半透過膜4をエッチングすることができる。例えばウェットエッチング法により、好適に半透過膜4の選択的エッチングを行うことができる。エッチング溶液としては、公知の薬液、例えば硝酸第二セリウムアンモニウム溶液を使用することができる。
特に、ウェットエッチングは高いエッチング選択比を実現でき、エッチングストッパ膜3に対する半透過膜4のエッチング選択比は、例えば数十倍以上の値が得られる。
【0034】
エッチング時間は、エッチングストッパ膜3の最表面が露出するまで(ジャストエッチング)の時間に設定することができる。なお、ジャストエッチングの時間に設定においては、エッチング対象である膜の膜厚均一性を考慮して、エッチング時間を設定することができる。エッチング時間の設定は、以下のジャストエッチングについても同様である。
なお、本第1のエッチング工程においては、エッチングストッパ膜3の下層に設けられた位相シフト膜2はエッチングされない。
また、図2(A)に示すようにレジストパターン5aと第1の半透過膜パターン4aの側壁面が面一になる(垂直方向に並ぶ)。
【0035】
次に、図2(B)に示すように、レジストパターン5a及び第1の半透過膜パターン4aをエッチングマスクに、エッチングストッパ膜3をエッチングして、第1のエッチングストッパ膜パターン3aを形成する(第2のエッチング工程)。
エッチングストッパ膜3と半透過膜4とは異なるエッチング特性を有するため、半透過膜4に対して選択的にエッチングストッパ膜3をエッチングすることができる。例えばウェットエッチング法により、好適にエッチングストッパ膜3の選択的エッチングを行うことができる。
【0036】
エッチング時間は、位相シフト膜2の最表面が露出し、且つ半透過膜4をマスクとしてエッチングストッパ膜3が除膜されるまでの時間(ジャストエッチング)に設定することができる。図2(B)に示すように、第1のエッチングストッパ膜パターン3aと第1の半透過膜パターン4aの側壁面が面一になる(垂直方向に並ぶ)。
【0037】
次に、図2(C)に示すように、レジストパターン5a及び第1のエッチングストッパ膜パターン3aをエッチングマスクにして、位相シフト膜2をエッチングし、位相シフト膜パターン2aを形成する(第3のエッチング工程)。
位相シフト膜2とエッチングストッパ膜3とは異なるエッチング特性を有するため、エッチングストッパ膜3に対して選択的に位相シフト膜2をエッチングすることができる。
【0038】
エッチング時間は、透明基板1の最表面が露出するまで(ジャストエッチング)の時間に設定することができる。図2(C)に示すように、位相シフト膜パターン2aと第1のエッチングストッパ膜パターン3aの側壁面が面一になる(垂直方向に並ぶ)。
第3のエッチング工程において、位相シフト膜2と半透過膜4とは同じ(同種系の)物質により構成されているため、本エッチング工程において第1の半透過膜パターン4aの側壁面がエッチング(サイドエッチング)され、第2の半透過膜パターン4bが形成される。第2の半透過膜パターン4bの側壁面は、第1のエッチングストッパ膜パターン3aの端面より後退する。
なお、位相シフト膜2をジャストエッチングすることで、位相シフト膜パターン2aのパターン形状は、レジストパターン5aで確定する形状(又は同一形状)となり、位相シフト膜パターン2aのサイドエッチングを考慮したレジストパターン5aのサイジングを不要とすることができる。
【0039】
次に、図2(D)に示すように、アッシング処理等の公知の方法により、レジストパターン5aを除去する。
【0040】
次に、図3に示すように、第2の半透過膜パターン4bをエッチングマスクに、第1のエッチングストッパ膜パターン3aを選択的にエッチングし、第2のエッチングストッパ膜パターン3bを形成する(第4のエッチング工程)。
この工程により、第2の半透過膜パターン4bに覆われていない位相シフト膜パターン2aの表面が露出する。
【0041】
第2のエッチング工程と同様に、エッチングストッパ膜3と半透過膜4及び位相シフト膜2とは異なるエッチング特性を有するため、半透過膜4及び位相シフト膜2に対して選択的にエッチングストッパ膜3をエッチングすることができる。
エッチング時間は、位相シフト膜2の最表面が露出するまで(ジャストエッチング)の時間に設定する。
図3に示すように、第2のエッチングストッパ膜パターン3bと第2の半透過膜パターン4bの側壁面が面一になる(垂直方向に並ぶ)。
【0042】
第3のエッチング工程により第1の半透過膜パターン4aがサイドエッチングされ、その側壁面が後退するため、図3に示すように、第2の半透過膜パターン4bの幅(L2)は、位相シフト膜パターン2aの幅(L1)より短く(L2<L1)、位相シフト膜パターン2aの上方に第2の半透過膜パターン4bが存在しない領域(リム部6)が形成される。従って、リム部6は、遮光性を有する位相シフト膜パターン2a(下層膜)、第2のエッチングストッパ膜パターン3b(中間膜)及び第2の半透過膜パターン4b(上層膜)の積層領域(3層領域)の周囲に、自己整合的に配置されることになる。この積層領域は遮光領域(遮光パターン)を構成する。
また、リム部6の幅は、第1の半透過膜パターン4aのサイドエッチング量により決定されるため、第3のエッチング工程により確定する。
【0043】
リム部6は、位相シフト膜2から構成され、位相シフト膜2の位相シフト量を有する。
フォトマスク100には、遮光領域の周縁全体に、遮光領域に接したリム部6により構成される位相シフト領域が、自己整合的に設けられる。位相シフト領域は、遮光領域の周縁において、露光光の強度分布を改善し、遮光領域による露光パターンのパターン精度を向上させる効果がある。
【0044】
図4(A)は、第2の半透過膜パターン4bと位相シフト膜パターン2aの寸法の関係を模式的に示す断面図であり、図4(B)は、第2の半透過膜パターン4bとリム部6の寸法の関係を模式的に示す平面図である。図4は、レジストパターン5aがラインパターンである場合を例示するが、それに限定しない。例えばホールパターンを形成する場合も同様である。
図4(B)に示すように、例えば、レジストパターン5aがラインパターンの場合、位相シフト膜パターン2aのライン幅をL1、第2の半透過膜パターン4bのライン幅をL2とするとリム部6の幅Wは(L1-L2)/2、例えばW=0.5μmとなる。
図2(C)に示す第3のエッチング工程において、半透過膜4のサイドエッチング量を制御することにより、リム部6の幅を制御することができる。リム部6の幅は例えば0.1μm~2μm、典型的には0.2~0.8μmに設定することができる。
リム部6は、第1の半透過膜パターン4aを等方性のエッチングによりサイドエッチングして形成するため、位相シフト膜パターン2a、第2のエッチングストッパ膜パターン3b及び第2の半透過膜パターン4bの、遮光パターンの周縁全体に均等な幅Wで形成される。
【0045】
上記のように、位相シフト膜2のエッチング処理と半透過膜4のサイドエッチング処理とは同一工程で行われる。位相シフト膜2のジャストエッチング時間に設定された第3のエッチング工程において、所望の半透過膜4のサイドエッチング量を実現する方法について、以下に説明する。
【0046】
図6は半透過膜4と位相シフト膜2のエッチング速度を示す。
図6において、横軸はエッチング時間(秒)、縦軸はサイドエッチング量を示す。
図中●、▲は、それぞれ透過率10%、30%の半透過膜4のデータを示す。図中◆は、位相シフト膜2(PS)のデータを示す。
図7(A)は、半透過膜4のリム部6の幅(サイドエッチング量)のエッチング時間依存性を示し、図7(B)は半透過膜4のリム部6の幅(サイドエッチング量)の透過率依存性を示す。
図7(A)において、横軸はエッチング時間(秒)、縦軸はリム部6の幅(μm)であり、図中◆、○、▲、□は、それぞれ透過率が5%、10%、15%、30%の半透過膜4のデータを示す。
図7(B)において、横軸は半透過膜4の透過率(%)、縦軸はリム部6の幅(μm)であり、図中○、◆、□、▲は、それぞれエッチング時間が150秒、170秒、190秒、210秒のデータを示す。
なお、図7に示すデータは一例であり、これに限定されるものではない。
【0047】
図6に示すように同じエッチング時間でも半透過膜4と位相シフト膜2のサイドエッチング量は異なる。このサイドエッチング量の差分によって、リム部6を形成することができる。すなわち、半透過膜4と位相シフト膜2のエッチング速度には差があり、このエッチング速度の差を利用してリム部6の幅(リム幅)を制御し、確定することが可能である。
また、半透過膜4の透過率によってもサイドエッチング量(エッチング速度)が異なることがわかる。
従って、エッチング時間と透過率を制御することでリム幅の制御が可能となる。
【0048】
例えば透過率10%の場合、半透過膜4は第1のエッチング工程においてジャストエッチングに到達する。
更に第3のエッチング工程において、エッチング時間178秒でエッチングしたとすれば、半透過膜4のエッチング速度が8.8nm/sであるため、半透過膜4のサイドエッチング量は1.57μmとなる。一方、位相シフト膜2は同第3のエッチング工程において、147秒でジャストエッチングに到達し、エッチング速度が5.3nm/sであるため、サイドエッチング量は0.16μmとなる。
従って、位相シフト膜2のパターン線幅と半透過膜4のパターン線幅の差分は、1.41μm(=1.57μm-0.16μm)となり、その1/2が片側のリム幅に相当する。このようにして、幅約0.7μmの位相シフト膜2のリム部6を形成することができる。
半透過膜4の透過率によりエッチング速度を調整することが可能であり、そのため繊細なサイドエッチング量の制御が可能であり、微細な幅のリム部6を形成することも可能である。
【0049】
同様に計算すると、図7(A)に示すように、リム部6の幅はエッチング時間とともに線形に増加することが理解できる。また、半透過膜4の露光光に対する透過率が増加するとサイドエッチング速度(リム部6の幅の形成速度)が低下することが理解できる。
また、図7(B)に示すように、半透過膜4の透過率が増加するとリム部6の幅は減少し、リム部6の幅と半透過膜4の透過率とには相関関係があることが、発明者らによって見出された。例えば、図7(B)において、リム部6の幅と半透過膜4の透過率との相関関係は、ほぼ線形関係であることが観察される。
従って、サイドエッチング速度は半透過膜4の透過率により制御可能である。例えば、位相シフト膜2のエッチング速度は5nm/sであり、半透過膜4のサイドエッチング速度が、例えば5~10nm/sの範囲で制御可能である場合、半透過膜4のサイドエッチング速度を制御することでリム部6の幅を制御することが可能となる。
【0050】
上記のように、リム部6を形成する半透過膜4のサイドエッチング処理時間は、位相シフト膜2のジャストエッチング時間により決定されている(第3のエッチング工程)。
リム部6の幅(半透過膜4のサイドエッチング量)と、エッチング時間及び半透過膜4の透過率との相関関係を予め取得し、その相関関係から半透過膜4の透過率を算出し、半透過膜4の成膜条件を決定することで、所望のリム部6の幅(サイズ)を制御、管理可能である。
このように、リム部6の幅を調整するための特別なエッチング処理を追加することなく、所望のリム部6の幅を実現することができる。その結果、フォトマスク100の製造工期の短縮に寄与するとともに、精緻なパターニングを可能とする。
【0051】
図8(A)はフォトマスク100を用いて露光されたフォトレジスト膜の膜厚と位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造の光学濃度(OD)との関係を示し、図8(B)は、フォトレジスト膜を露光するDOF(焦点深度)と位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造の光学濃度(OD)との関係を示す。
図8は、ポジ型フォトレジスト膜を露光する例を示すシミュレーション結果であり、NA=0.1、リム部6(位相シフト膜2)の位相シフト量を180°、透過率を5%とし、光学濃度は1.7、2.0、3.0及び無限大とした。
【0052】
図8(A)より、光学濃度が3のときにフォトレジスト膜の膜厚が最大となるが、光学濃度の低下とともに、膜厚が減少する傾向がある。
一方、焦点深度は、光学濃度の低下とともに増大する傾向がある。光学濃度が3.0以下の焦点深度は、光学濃度が無限大の焦点深度より大きくなる。
図8(A)及び図8(B)の結果から、フォトマスク100を用いた露光プロセスにおいて、光学濃度の範囲を、好適には、2~3とすることで、フォトレジストの膜厚ロスを低減し、さらに露光されたフォトレジストの良好な形状を安定して得ることができ、露光性能(パターニング性能)が向上する。位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造において、最上膜に半透過膜4を用いることにより、光学濃度を最適な範囲に制御することができる。
なお、最上膜に遮光膜を使用すると光学濃度が大きくなり、このような最適な光学濃度(2~3)に制御することは困難である。
【0053】
図9(A)は、半透過膜4の透過率と膜厚との関係を示し、図9(B)、(C)は半透過膜4のサイドエッチング量の透過率依存性を説明するための断面図である。
図9(B)及び図9(C)は、それぞれ半透過膜4の膜厚が厚い場合及び薄い場合のエッチング作用を示す。図9(B)、(C)中の矢印は、エッチャントの供給を象徴的に示したものである。
【0054】
図9(A)に示すように、膜厚が厚くなると透過率が減少する傾向があり、サイドエッチング量の変化は、膜厚に起因する幾何学的変化に基づくと考えられる。
上記第3のエッチング工程において、例えばウェットエッチングを採用した場合、エッチング溶液(エッチャント)が収容された薬液槽に製造過程のフォトマスク100を浸漬する。図9(B)、(C)中の矢印に示すようにエッチング溶液が、露出した半透過膜4の側壁表面に供給される。図9(C)の場合と比較して、図9(B)の場合、半透過膜4の膜厚が厚いためエッチング作用を受ける面積が広く、表面へのエッチャントの供給量が増え、反応量が増大し、エッチング速度が増大する。
なお、図9(A)に示すように、透過率が高くなるに従いグラフの傾きが小さくなる傾向があり、透過率と膜厚との関係は非線形であることが理解できる。
【0055】
図9(A)の半透過膜4の透過率と膜厚との相関関係を予め実験により取得しておくことで、所望の透過率を実現する半透過膜4を形成することができる。例えば、膜厚は成膜時間等で容易に制御可能である。位相シフト膜2と半透過膜4とが、同種系の物質で構成されているため、同一の装置で成膜することも可能である。また、成膜時間の変更により半透過膜4の膜厚を制御することにより、サイドエッチング特性を制御できるため、フォトマスク100の製造管理も容易である。
【0056】
一方、透過率は光学機器を用いて直接測定できる。膜厚測定と比較して測定が容易であるため、透過率を用いることにより半透過膜4の製造管理が容易であるという利点もある。
また、上記のように、必要なリム部6の幅を実現するための半透過膜4の透過率を、図7に示す相関関係を基に、(単純な四則計算等によって、)容易に算出することができる。
従って、図7に示すような、エッチング時間及び透過率に対するリム部6の幅の相関関係をフォトマスク100の製造管理に利用することにより、リム部6の幅を効率よく制御できる。このような相関関係は、製造プロセス管理等で使用される制御装置や生産管理装置等の記憶装置にデータとして保存することができる。
【0057】
なお、リム部6の幅との相関関係に関するデータとして、半透過膜4の透過率の代わりに膜厚を用いることを排除するものではない。フォトマスクの製造工程において、通常膜厚による管理が行われている場合、リム部6の幅(半透過膜4のサイドエッチング量)と、エッチング時間及び半透過膜4の膜厚との相関関係を制御装置や生産管理装置等の記憶装置にデータとして保存してもよい。
【0058】
なお、所望のリム部6の幅を実現するため半透過膜4の透過率を変化させると、位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造の光学濃度が変化することになる。しかし、使用する半透過膜4の透過率の範囲において、位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造の光学濃度が必要な値(例えば3以上)を実現できるように、エッチングストッパ膜3の光学特性(透過率)を設定する。例えば、最も透過率が高い半透過膜4に対して、位相シフト膜2、エッチングストッパ膜3及び半透過膜4の積層構造の光学濃度3が例えば以上となるようにエッチングストッパ膜3の膜厚を調整する。
なお、エッチングストッパ膜3は、位相シフト膜パターン2a(リム部6)上に存在しないため、位相シフト膜パターン2aの特性に影響を与えない。
【0059】
(実施形態2)
以下、フォトマスク100の膜構成の仕様決定を含めた、製造過程について説明する。
【0060】
まず、製品仕様に基づいた電子回路のパターニングに必要なリム部6の幅を決定する。
リム部6の幅は、リソグラフィー工程のシミュレーションや、実験等により取得した情報から決定することができる。
【0061】
次に、リム部6の幅を実現するための半透過膜4の成膜条件(透過率、又は膜厚)を決定する。予め取得した半透過膜4の透過率とリム部6の幅との相関関係、又は半透過率4の膜厚とリム部6の幅との相関関係とから、半透過膜4の仕様(半透過率又は膜厚)を確定する。
【0062】
次に、図1(B)に示す工程により、上記決定された仕様の半透過膜4をエッチングストッパ膜3上に形成する。
【0063】
その後、図1(C)~図3に示す工程を経て、フォトマスク100を製造する。
【0064】
従って図1(A)に示す工程によって得られた、透明基板1、位相シフト膜2及びエッチングストッパ膜3の積層を、予めフォトマスクブランクスとして複数準備しておいてもよい。
その結果、フォトマスク100の製造工期を短縮するとともに、製品仕様に適したフォトマスク100を製造することができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明によれば、精緻なパターニングを可能とするフォトマスクを得ることができ、また、納期の短縮に寄与することができ、産業上の利用可能性は大きい。
【符号の説明】
【0066】
1 透明基板
2 位相シフト膜
2a 位相シフト膜パターン
3 エッチングストッパ膜
3a 第1のエッチングストッパ膜パターン
3b 第2のエッチングストッパ膜パターン
4 半透過膜(上層膜)
4a 第1の半透過膜パターン
4b 第2の半透過膜パターン
5 フォトレジスト膜
5a フォトレジスト膜パターン(レジストパターン)
6 リム部
100 フォトマスク
200 フォトマスクブランクス
L1 位相シフト膜パターンの幅
L2 半透過膜パターンの幅
W リム部の幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9