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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024140937
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】エアクリーナ
(51)【国際特許分類】
   F02M 35/024 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
F02M35/024 511C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023052313
(22)【出願日】2023-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】猪飼 克尚
(57)【要約】
【課題】フィルタエレメントの交換頻度を少なく抑えることができるエアクリーナを提供する。
【解決手段】エアクリーナは、ケース11とキャップ12とフィルタエレメント13とを備える。導入口14からケース11内の導入室15に導入された空気は、フィルタエレメント13を通過してキャップ12内の導出室17に流れ、その導出室17から導出口16を介して導出される。フィルタエレメント13は、四角形状に形成されている。導入口14は、その中心線がフィルタエレメント13における空気の通過方向と交差する方向に延びるよう形成されている。ケース11における導入口14と反対側の箇所には、導入口14から離れる方向に膨らむ形状となる壁部18が形成される。壁部18の内側には拡張室19が形成されている。拡張室19は、フィルタエレメント13における拡張室19側の一辺全体に対応する位置で、導入室15に対し繋がっている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースとキャップとフィルタエレメントとを備え、前記ケースには空気を前記ケース内の導入室に導入するための導入口が形成され、前記キャップには空気を前記キャップ内の導出室から導出する導出口が形成され、前記フィルタエレメントは、前記ケースと前記キャップとの間に挟まれ、前記ケース内の前記導入室から前記キャップ内の前記導出室に流れる空気に含まれる異物を空気から分離するエアクリーナにおいて、
前記フィルタエレメントは、四角形状に形成されており、
前記ケースの前記導入口は、その中心線が前記フィルタエレメントにおける空気の通過方向と交差する方向に延びるよう形成され、
前記ケースにおける前記導入口と反対側の箇所には、前記導入口から離れる方向に膨らむ形状となる壁部が形成され、
前記壁部の内側には拡張室が形成されており、
前記拡張室は、前記フィルタエレメントにおける前記拡張室側の一辺全体に対応する位置で、前記導入室に対し繋がっているエアクリーナ。
【請求項2】
前記拡張室は、前記フィルタエレメントにおける前記一辺と交差する別の一辺に対応する位置でも、前記導入室に対し繋がっている請求項1に記載のエアクリーナ。
【請求項3】
前記壁部は、前記拡張室を前記フィルタエレメントよりも前記キャップ側に突出させる膨張部を備えている請求項1又は2に記載のエアクリーナ。
【請求項4】
前記キャップは、ヒンジ及びクランプ機構により、前記ケースに対し取り外し可能に取り付けられるものであり、
前記ヒンジは、前記キャップに形成された突出バーと、前記ケースに形成されて前記突出バーが挿入される受け部と、を備え、
前記受け部は、前記ケースの壁部における前記膨張部に繋がっている請求項3に記載のエアクリーナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアクリーナに関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関の吸気系に取り付けられるエアクリーナは、例えば特許文献1に示されるようにケースとキャップとフィルタエレメントとを備えている。ケースには空気をケース内の導入室に導入するための導入口が形成されている。キャップには空気をキャップ内の導出室から導出する導出口が形成されている。フィルタエレメントは、ケースとキャップとの間に挟まれ、ケース内の導入室からキャップ内の導出室に流れる空気に含まれる異物を空気から分離する。また、特許文献1のエアクリーナでは、ケース内の導入室に対し、消音のための拡張室が接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-222040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記エアクリーナでは、フィルタエレメントに空気から分離した異物が溜まるため、定期的にフィルタエレメントを交換することが求められる。こうしたフィルタエレメントの交換頻度を少なく抑えることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するエアクリーナは、ケースとキャップとフィルタエレメントとを備える。ケースには空気をケース内の導入室に導入するための導入口が形成される。キャップには空気をキャップ内の導出室から導出する導出口が形成される。フィルタエレメントは、ケースとキャップとの間に挟まれ、ケース内の導入室からキャップ内の導出室に流れる空気に含まれる異物を空気から分離する。上記フィルタエレメントは、四角形状に形成されている。上記ケースの導入口は、その中心線がフィルタエレメントにおける空気の通過方向と交差する方向に延びるよう形成されている。上記ケースにおける導入口と反対側の箇所には、導入口から離れる方向に膨らむ形状となる壁部が形成される。上記壁部の内側には拡張室が形成されている。上記拡張室は、フィルタエレメントにおける拡張室側の一辺全体に対応する位置で、導入室に対し繋がっている。
【0006】
上記構成によれば、拡張室が導入室に繋がる分、ケースの容積が大きくなる。そして、ケース内の容積拡大によってエアクリーナの消音効果を高めることができる。また、導入口からケース内の導入室に流入した空気は、導入室内で向きを変えてフィルタエレメントを通過する。このとき、空気に含まれる異物のうちの重いものが空気から分離した後、導入室から拡張室に入り込むことにより、その拡張室内に溜まるようになる。拡張室は、フィルタエレメントにおける拡張室側の一辺全体に対応する位置で、導入室に対し繋がっているため、空気から分離した上記異物が拡張室内に入り込みやすくなる。その結果、拡張室内に上記異物が溜まりやすくなる。拡張室はエアクリーナ内の空気の流れから外れた位置にあるため、拡張室に溜まった異物が再び上記空気の流れにのってフィルタエレメントに流れることはない。このように空気から分離した上記異物を拡張室内に溜めることができるため、その異物の分、フィルタエレメントに溜まる異物の量が少なくなる。これにより、フィルタエレメントの交換頻度を少なく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】エアクリーナを示す斜視図である。
図2図1のエアクリーナを分解した状態を示す斜視図である。
図3図4のエアクリーナを矢印III-III方向から見た状態を示す断面図である。
図4図1のエアクリーナにおけるケース及びフィルタエレメントを示す平面図である。
図5図1のエアクリーナを矢印V-V方向から見た状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、エアクリーナの一実施形態について、図1図5を参照して説明する。
図1図3に示すエアクリーナは、内燃機関の吸気系に取り付けることが可能となっている。図2に示すように、エアクリーナは、ケース11と、キャップ12と、フィルタエレメント13と、を備えている。
【0009】
図3に示すように、ケース11には導入口14が形成されている。導入口14は、内燃機関の吸気通路におけるエアクリーナよりも上流に位置する箇所に接続することが可能となっている。導入口14は、ケース11内の導入室15に繋がっている。導入口14は、吸気通路内を流れる空気をケース11内の導入室15に導入するためのものである。ケース11にはキャップ12に向けて開口する取付部11aが形成されている。取付部11aは、フィルタエレメント13を取り付けるためのものである。
【0010】
キャップ12には導出口16が形成されている。導出口16は、内燃機関の吸気通路におけるエアクリーナよりも下流に位置する箇所に接続することが可能となっている。導出口16は、キャップ12内の導出室17に繋がっている。導出口16は、キャップ12内の導出室17から吸気通路に空気を導出するためのものである。キャップ12におけるケース11の取付部11aに対応する位置には、ケース11に向けて開口する開口部12aが形成されている。
【0011】
図2に示すように、フィルタエレメント13は四角形状、より詳しくは直方体状に形成されている。フィルタエレメント13の四つの側面13a,13b,13c,13dはそれぞれ、上記四角形状の四辺に対応して位置している。フィルタエレメント13は、ケース11の取付部11aに挿入されている。更に、図3に示すキャップ12の開口部12aがケース11の取付部11aに対応して位置するよう、キャップ12をケース11に対し取り付けることにより、フィルタエレメント13がケース11とキャップ12との間に挟まれる。
【0012】
内燃機関の吸気通路におけるエアクリーナよりも上流を流れる空気は、エアクリーナの導入口14を介してケース11内の導入室15に導入される。その空気は、ケース11内の導入室15からキャップ12内の導出室17に向けて流れる。フィルタエレメント13は、導入室15から導出室17に向けて流れる空気を通過させることが可能であり、その際に空気に含まれる異物を空気から分離する。こうして導出室17に流れた空気は、導出口16を介して吸気通路におけるエアクリーナよりも下流に導出される。
【0013】
上記エアクリーナでは、フィルタエレメント13に空気から分離した異物が溜まるため、定期的にフィルタエレメント13を交換することが求められる。エアクリーナにおけるフィルタエレメント13の交換は、ケース11に取り付けられたキャップ12をケース11から取り外した状態で行われる。そして、フィルタエレメント13の交換後には、そのフィルタエレメント13がキャップ12とケース11との間に挟まれるよう、キャップ12がケース11に対し取り付けられる。
【0014】
<エアクリーナの拡張室>
図3に示すように、ケース11における導入口14の中心線Lcは、フィルタエレメント13における空気の通過方向である図3の矢印方向と交差する方向に延びている。すなわち、そのように中心線Lcが延びるよう導入口14がケース11に形成されている。ケース11における導入口14と反対側の箇所には、導入口14から離れる方向に膨らむ形状となる壁部18が形成されている。壁部18の内側には拡張室19が形成されている。拡張室19は、ケース11内のフィルタエレメント13における図3の下側で導入室15に対し繋がっている。
【0015】
壁部18は、拡張室19がフィルタエレメント13よりもキャップ12側に突出するように形成されている。詳しくは、壁部18は、拡張室19を上述したようにフィルタエレメント13よりもキャップ12側に突出させる膨張部18aを備えている。図2に示すように、壁部18には複数の上記膨張部18aが設けられている。複数の膨張部18aは、フィルタエレメント13における側面13aの長手方向に間隔をおいて設けられている。
【0016】
図4に示すように、拡張室19は、フィルタエレメント13の側面13a全体に沿って延びるとともに、その側面13aと交差する側面13b,13cに対応する位置に至るように延びている。拡張室19は、導入室15に対し、フィルタエレメント13における拡張室19側の一辺全体、すなわち側面13aの長手方向全体に対応する位置で繋がっている。更に、拡張室19は、導入室15に対し、フィルタエレメント13における上記一辺と交差する別の一辺、すなわち側面13b,13cに対応する位置でも繋がっている。
【0017】
<キャップ12をケース11に取り付けるための構造>
図1に示すように、キャップ12は、ケース11に対し、ヒンジ20及びクランプ機構21によって取り外し可能に取り付けられる。ヒンジ20は、キャップ12に形成された突出バー22と、ケース11に形成された受け部23と、を備えている。突出バー22はキャップ12から突出している。図5に示すように、受け部23は、ケース11の壁部18における拡張室19をフィルタエレメント13よりもキャップ12側に突出させる箇所、すなわち膨張部18aに繋がっている。この例では、隣合う膨張部18aに受け部23が架け渡されるよう、それら膨張部18aに対しそれぞれ受け部23が繋がっている。
【0018】
キャップ12の突出バー22は、ケース11の受け部23に挿入することが可能となっている。詳しくは、突出バー22は、隣合う膨張部18aと受け部23とによって囲まれた空間に挿入することが可能となっている。キャップ12をケース11に取り付ける際には、突出バー22を受け部23に対し位置合わせし、キャップ12を突出バー22の突出方向にスライドさせる。これにより、突出バー22が受け部23に挿入される。この状態では、キャップ12がケース11に対しヒンジ20を中心に回転可能となる。
【0019】
図1に示すように、上記クランプ機構21は、キャップ12の突出バー22をケース11の受け部23に挿入し、且つ、ケース11とキャップ12との間にフィルタエレメント13を挟んだ状態で、それらケース11とキャップ12とをクランプする。クランプ機構21は、支軸24とクランプ金具25と被掛け止め部26とを備えている。支軸24はケース11に固定されている。被掛け止め部26はキャップ12に形成されている。クランプ金具25は、支軸24によって回転可能に支持されている。
【0020】
クランプ金具25は、支軸24の中心線周りに回転させることにより、上記被掛け止め部26に引っかけたり上記被掛け止め部26から外したりすることが可能となっている。そして、クランプ金具25を支軸24の中心線周りに回転させることによって被掛け止め部26に引っかけると、クランプ金具25の弾性によりキャップ12がケース11に接近する方向に押される。こうしてキャップ12とケース11とがクランプ機構21によってクランプされる。
【0021】
クランプ機構21によるキャップ12とケース11とのクランプを解除する際には、クランプ金具25を支軸24の中心線周りに回転させることにより、被掛け止め部26からクランプ金具25が外される。その結果、クランプ機構21によるキャップ12とケース11とのクランプが解除される。これにより、ケース11からキャップ12を外すことが可能になる。こうしたケース11からのキャップ12の取り外しは、フィルタエレメント13の交換の際に行われる。そして、フィルタエレメント13の交換後は、キャップ12がケース11に対し上述した手順と同様の手順で取り付けられる。更に、クランプ機構21によってキャップ12とケース11とがクランプされる。
【0022】
次に、本実施形態のエアクリーナの作用効果について説明する。
(1)エアクリーナに形成された拡張室19が導入室15に繋がる分、ケース11の容積が大きくなる。そして、ケース11内の容積拡大によってエアクリーナの消音効果を高めることができる。
【0023】
(2)エアクリーナの導入口14からケース11内の導入室15に流入した空気は、導入室15内で向きを変えてフィルタエレメント13を通過する。このとき、空気に含まれる異物のうちの重いものが空気から分離した後、導入室15から拡張室19に入り込むことにより、その拡張室19内に溜まるようになる。拡張室19は、導入室15に対し、フィルタエレメント13における拡張室19側の一辺全体、すなわち側面13aの長手方向全体に対応する位置で繋がっているため、空気から分離した上記異物が拡張室19内に入り込みやすくなる。その結果、拡張室19内に上記異物が溜まりやすくなる。拡張室19はエアクリーナ内の空気の流れから外れた位置にあるため、拡張室19に溜まった異物が再び上記空気の流れにのってフィルタエレメント13に流れることはない。このように空気から分離した上記異物を拡張室19内に溜めることができるため、その異物の分、フィルタエレメント13に溜まる異物の量が少なくなる。これにより、エアクリーナにおけるフィルタエレメント13の交換頻度を少なく抑えることができる。
【0024】
(3)拡張室19は、導入室15に対し、フィルタエレメント13における上記一辺と交差する別の一辺、すなわち側面13b,13cに対応する位置でも繋がっている。このため、導入室15内で空気から分離した異物が、より一層導入室15から拡張室19に入り込みやすくなる。その結果、空気から分離した上記異物が拡張室19内に溜まりやすくなる。
【0025】
(4)拡張室19がフィルタエレメント13よりもキャップ12側に突出するようにケース11の壁部18が形成されている。すなわち、壁部18は、拡張室19を上述したようにフィルタエレメント13よりもキャップ12側に突出させる膨張部18aを備えている。このため、上記壁部18の内側の拡張室19をより一層大きくすることができる。その結果、ケース11内の容積拡大によるエアクリーナの消音効果をより一層高めることができる。
【0026】
(5)ケース11に対しキャップ12を取り付けるためのヒンジ20は、突出バー22と受け部23とを備えている。そして、キャップ12に形成された突出バー22をケース11に形成された受け部23に挿入した後、クランプ機構21によりキャップ12がケース11から離れないようにすることで、ケース11に対しキャップ12が取り付けられる。ヒンジ20の受け部23は、ケース11の壁部18における拡張室19をフィルタエレメント13よりもキャップ12側に突出させる箇所、すなわち膨張部18aに繋がっている。この壁部18における膨張部18aは剛性が高くなる。このように剛性が高くなる箇所、すなわち膨張部18aに受け部23が繋がれている。仮に、壁部18に膨張部18aが存在しておらず、受け部23がアーチ状になって壁部18の平坦な箇所に繋がれていたとすると、受け部23の剛性が低くなることは避けられない。こうした場合と比較して、受け部23が上述したように膨張部18aに繋がっていることにより、受け部23の強度を高めることができる。
【0027】
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・クランプ機構21における支軸24と被掛け止め部26との位置関係を逆にしてもよい。
【0028】
・ケース11に対するキャップ12の取り付けは、必ずしもクランプ機構21及びヒンジ20とによって実現する必要はない。ケース11に対しキャップ12を取り外し可能に取り付けることができるのであれば、クランプ機構21及びヒンジ20以外を用いることも可能である。
【0029】
・ヒンジ20における受け部23の両端をそれぞれ膨張部18aに繋がるようにしたが、両端のうちの少なくとも一方の端部が壁部18における膨張部18a以外の箇所に繋がっていてもよい。この場合、壁部18における複数の膨張部18aを適宜省略することが可能である。
【0030】
・拡張室19は、導入室15に対し、必ずしもフィルタエレメント13の側面13b,13cに対応する位置で繋がっている必要はない。
【符号の説明】
【0031】
11…ケース
11a…取付部
12…キャップ
12a…開口部
13…フィルタエレメント
13a,13b,13c,13d…側面
14…導入口
15…導入室
16…導出口
17…導出室
18…壁部
18a…膨張部
19…拡張室
20…ヒンジ
21…クランプ機構
22…突出バー
23…受け部
24…支軸
25…クランプ金具
26…被掛け止め部
図1
図2
図3
図4
図5