IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 清水建設株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-木製組立家具 図1
  • 特開-木製組立家具 図2
  • 特開-木製組立家具 図3
  • 特開-木製組立家具 図4
  • 特開-木製組立家具 図5
  • 特開-木製組立家具 図6
  • 特開-木製組立家具 図7
  • 特開-木製組立家具 図8
  • 特開-木製組立家具 図9
  • 特開-木製組立家具 図10
  • 特開-木製組立家具 図11
  • 特開-木製組立家具 図12
  • 特開-木製組立家具 図13
  • 特開-木製組立家具 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141075
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】木製組立家具
(51)【国際特許分類】
   A47B 47/04 20060101AFI20241003BHJP
   F16B 12/44 20060101ALI20241003BHJP
   F16B 12/20 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A47B47/04 A
A47B47/04 B
F16B12/44 A
F16B12/20 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023052526
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(72)【発明者】
【氏名】和田 昌樹
(72)【発明者】
【氏名】深町 駿平
(72)【発明者】
【氏名】金坂 太一
(72)【発明者】
【氏名】樋澤 一道
(72)【発明者】
【氏名】井手 勇人
(72)【発明者】
【氏名】馬場 博之
(72)【発明者】
【氏名】竹内 萌
【テーマコード(参考)】
3B054
3J024
【Fターム(参考)】
3B054AA01
3B054BA04
3B054BA10
3B054BA14
3B054BA17
3B054FA01
3J024AA02
3J024BA03
3J024BB03
3J024CA06
(57)【要約】
【課題】板部材全体で木製の外観及び触感を確保できるとともに、板部材を簡易な構造で支柱に強固に固定することができる木製組立家具を提供する。
【解決手段】支柱11と、支柱に支持されて載置面を有する板部材12と、を備えた木製組立家具10であって、板部材は、木製の本体部15と、本体部の側周囲に側方から固定される木製の固定片16と、を有し、本体部と固定片との間で支柱を加圧して挟持することで、板部材が支柱に支持される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱と、前記支柱に支持されて載置面を有する板部材と、を備えた木製組立家具であって、
前記板部材は、木製の本体部と、前記本体部の側周囲に側方から固定される木製の固定片と、を有し、
前記本体部と前記固定片との間で前記支柱を加圧して挟持することで、前記板部材が前記支柱に支持される木製組立家具。
【請求項2】
前記本体部と前記固定片との対向部位には、前記支柱を収容する支柱収容部が前記本体部及び前記固定片の少なくともいずれか一方に形成されている請求項1に記載の木製組立家具。
【請求項3】
前記本体部は、側周囲に切欠き部を有し、
前記固定片は、前記切欠き部に対応した形状を有し、
前記固定片を前記切欠き部に配置して前記支柱を挟持した状態で、前記本体部の縁と前記固定片の縁とが平面視で同じ線上に配置されている請求項1に記載の木製組立家具。
【請求項4】
前記本体部と前記固定片とが同じ厚みの平板で形成され、
前記本体部の側面と前記固定片の側面との対向部位近傍に、互いに近接させる方向に加圧可能な固定具及び被固定具が配置されている請求項1に記載の木製組立家具。
【請求項5】
前記支柱は、一定の外形断面形状が連続する一定断面部を有し、
前記一定断面部が前記本体部と前記固定片との間で挟持されている請求項1に記載の木製組立家具。
【請求項6】
前記支柱には、前記板部材に下方から当接して該板部材を支持する高さ支持部が設けられている請求項1に記載の木製組立家具。
【請求項7】
前記支柱の異なる高さ位置に、複数の前記板部材が固定されて棚が構成されている請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の木製組立家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木製組立家具に関する。
【背景技術】
【0002】
棚板等の板部材を複数の支柱に固定して組立てられる組立家具が知られている。例えば特許文献1では、アングル支柱に棚板を取り付けたアングル棚が提案されている。このアングル棚では、棚板をアングル支柱に固定するために、アングル支柱に設けられた係止凸部に棚板の係止孔をはめ込み、内側に配置された固定具とともに固定していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-238758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のような従来の組立家具は金属製であるため、木の質感を望む利用者には適さなかった。金属製の組立家具と同様の構造を木製の組立家具に設けようとすると、支柱や棚板の構造が複雑になり、作製に手間を要し、また強度を確保し難かった。木製の板部材を保持可能な金属のジョイント部材を用いて木製の板部材を支柱に支持させる構造も考えられるが、金属のジョイント部材が外部に露出して配置されるため、木の質感が大幅に低下してしまうという問題点がった。
【0005】
本発明では、上記事情に鑑みてなされたものであり、板部材全体で木製の外観及び触感を確保できるとともに、板部材を簡易な構造で支柱に強固に固定できる木製組立家具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る木製組立家具は、支柱と、前記支柱に支持されて載置面を有する板部材と、を備えた木製組立家具であって、前記板部材は、木製の本体部と、前記本体部の側周囲に側方から固定される木製の固定片と、を有し、前記本体部と前記固定片との間で前記支柱を加圧して挟持することで、前記板部材が前記支柱に支持されることを特徴としている。
【0007】
本発明の木製組立家具によれば、木製の本体部の側周囲に木製の固定片を側方から固定して板部材が構成されているため、板部材全体で木製の外観及び触感を確保できる上、木製の本体部と木製の固定片との間で支柱を加圧して挟持することで、支柱に板部材が支持されるため、金属のジョイント部材を用いなくても木材表面を支柱に圧接することで生じる摩擦力により、板部材を強固に支柱に固定できる。そのため板部材全体が木製の外観及び触感を確保できるとともに、板部材を複雑な構造を用いずに簡易な構造で支柱に強固に固定することができる。
【0008】
本発明の木製組立家具では、前記本体部と前記固定片との対向部位には、前記支柱を収容する支柱収容部が前記本体部及び前記固定片の少なくともいずれか一方に形成されていてもよい。
このように支柱収容部に支柱を収めることで、本体部と固定片との間に形成される隙間を少なくでき、外観品質を向上することができる。
【0009】
また、本発明の木製組立家具では、前記本体部は、側周囲に切欠き部を有し、前記固定片は、前記切欠き部に対応した形状を有し、前記固定片を前記切欠き部に配置して前記支柱を挟持した状態で、前記本体部の縁と前記固定片の縁とが平面視で同じ線上に配置されていてもよい。
このようにすれば、本体部及び固定片の一体的な外観を確保することができる。
【0010】
また、本発明の木製組立家具では、前記本体部と前記固定片とが同じ厚みの平板で形成され、前記本体部の側面と前記固定片の側面との対向部位近傍に、互いに近接させる方向に加圧可能な固定具及び被固定具が配置されていてもよい。
このようにすれば、支柱に板部材が支持されたとき、固定具及び被固定具が目立ち難く、板部材全体の一体感を向上しつつ、支柱に板部材を確実に保持することができる。
【0011】
また、本発明の木製組立家具では、前記支柱は、一定の外形断面形状が連続する一定断面部を有し、前記一定断面部が前記本体部と前記固定片との間で挟持されていてもよい。
このようにすれば、複数の板部材を上下に配置する場合に、連続した共通の支柱に複数の板部材を固定することができるとともに、支柱をシンプルな形状にできるため、構造を簡素化することができる。
【0012】
さらに、本発明の木製組立家具では、前記支柱には、前記板部材に下方から当接して支持する高さ支持部が設けられていてもよい。
このようにすれば、本体部と固定片との間で支柱を挟持する力が不足するような場合であっても、板部材を支柱における所定の高さ位置に確実に保持することができる。
【0013】
そして、本発明の木製組立家具では、前記支柱の異なる高さ位置に、複数の前記板部材が固定されて棚を構成していてもよい。
このように構成することで、外観が木製家具でありながら、強度も確保された棚を実現することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の木製組立家具によれば、板部材全体で木製の外観及び触感を確保できるとともに、板部材を簡易な構造で支柱に強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態の木製組立家具を示す正面図であり、背面図と同一である。
図2】本発明の実施形態の木製組立家具を示す右側面図であり、左側面図と同一である。
図3】本発明の実施形態の木製組立家具を示す平面図である。
図4】本発明の実施形態の木製組立家具を示す底面図である。
図5図1のE-E線に沿う断面図である。
図6図2のF-F線に沿う断面図である。
図7図1のG-G線に沿う断面図である。
図8図1のH-H線に沿う断面図である。
図9図7のI部拡大図である。
図10図8のJ部拡大図である。
図11図2のK部拡大図である。
図12図11のL-L線に沿う断面図である。
図13】本実施形態の木製組立家具の他の例を示す斜視図である。
図14】本実施形態の木製組立家具における棚の他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の木製組立家具の実施形態について図を用いて詳細に説明する。この実施形態では木製組立棚に本発明を適用した例を用いて説明する。
【0017】
図1図12は、本実施形態の木製組立家具を示す図である。
木製組立家具10は、互いに平行に配置された複数本の支柱11と、上側に載置面を有して複数の支柱11に支持された板部材12と、を備えている。本実施形態の木製組立家具10は、同一の複数の支柱11の異なる高さ位置に、同じ形状の板部材12が複数固定されて構成された木製組立棚である。
【0018】
支柱11は一軸方向に延びる長尺部材であり、例えば断面円形、多角形、各種の異形形状を有する柱状または筒状の部材からなる。本実施形態の支柱11は木製の円柱であり、一定の外形断面形状が全長にわたり形成され、一定断面部11aが全長にわたり設けられている。
【0019】
本実施形態の支柱11は、板部材12を固定するための高さが選択可能になっている。具体的には、各高さ位置には、板部材12に下方から当接して支持するための高さ支持部13が形成されている。本実施形態では、支柱11の一側面に、等間隔で、支持ピン13aを突出状態で嵌合可能な穴13b(図6参照)が形成されている。
【0020】
図3に示すように、板部材12は、木製の本体部15と、本体部15の側周囲に側方から固定される木製の複数の固定片16と、を有している。本実施形態の板部材12は、平面視で四角形形状を有し、本体部15の四隅に固定片16がそれぞれ固定されている。
【0021】
本体部15は、平板で形成され、側周囲の四隅に切欠き部15aが形成されている。切欠き部15aには、支柱11を収容する支柱収容部17aが形成されている。支柱収容部17aは、支柱11の外形断面形状の一部を収容可能な形状を有し、切欠き部15aの固定片16と対向する側面から凹ませて設けられている。支柱収容部17aが支柱11の外形断面形状の一部に対応する形状を有していれば、本体部15と支柱11との間に間隙が形成されないため好ましい。本実施形態の支柱収容部17aは、支柱11を嵌合可能な略半円形状に形成されている。
【0022】
本体部15の切欠き部15aの近傍、詳細には切欠き部15aの側面における固定片16の側面との対向部位近傍に、固定片16を強固に固定するための被固定具18が配置されている。本実施形態では、被固定具18として丸ナットが使用され、本体部15の下面側に開口して設けられた穴に収容して配置されている。切欠き部15aの側面から被固定具18までの間には貫通孔15cが形成されている。
【0023】
固定片16は、本体部15と同じ厚みの平板で形成され、本体部15の切欠き部15aに対応した形状を有している。固定片16が切欠き部15aに配置されて支柱11に固定された状態で、図3に示すように、本体部15の縁15bと固定片16の縁16bとが平面視で同じ線上に配置されている。つまり、本体部15と固定片16とが組み合わされることにより、平面視矩形状の板部材12が構成される。
【0024】
固定片16の本体部15との対向部位には、支柱11を収容する支柱収容部17bが形成されている。支柱収容部17bは、支柱11の外形断面形状の一部を収容可能な形状をしており、固定片16の切欠き部15aと対向する側面から凹ませて形成されている。支柱収容部17bが支柱11の外形断面形状の一部に対応する形状を有していれば、固定片16と支柱11との間に間隙が形成されないため好ましい。本実施形態では、支柱11を嵌合可能な略半円形状に形成されている。
【0025】
図12に示すように、固定片16には、固定片16を略水平方向に貫通する貫通孔16aが形成されている。固定片16には、貫通孔16aに挿通され、本体部15と対向する側面から突出する固定具19が配置されている。本実施形態では、固定具19として六角ボルトが使用されていて、平座金20およびバネ座金21を六角ボルトに挿通させ、固定片16を横断するように設けられた貫通孔16a内にボルト本体が配置され、貫通孔16aの外側に形成された凹部16c内にボルトの頭部が係止された状態で収容されている。固定具19の頭部は、凹部16c内に完全に収容されるようになっており、固定片16の側面16dから固定具19が突出しないように構成されている。固定具(六角ボルト)19は、被固定具(丸ナット)18にネジ止めされている。
【0026】
このような本体部15及び固定片16を備えた板部材12を支柱11に固定するには、本体部15と固定片16との間で支柱11の一定断面部11aを挟持させて固定する。まず、支柱11に予め設定している高さ位置に本体部15を配置し、本体部15の各切欠き部15aに形成された支柱収容部17aに、各支柱11の外形断面形状の一部を収容させる。このとき支柱11に形成された穴13bの特定の位置に支持ピン13aを嵌合させておき、板部材12の下面を支持ピン13aに当接させて仮配置することができる。
【0027】
続いて、本体部15の各切欠き部15aに固定片16を側方から対向するように配置し、固定片16の支柱収容部17bに各支柱11の外形断面形状の他の一部を収容させて、本体部15と固定片16との間で支柱11の一定断面部11aを挟み込む。互いに対向する本体部15の側面と、固定片16の側面と、の間に間隙が形成されるように、本体部15の支柱収容部17a及び固定片16の支柱収容部17bの形状が若干浅く形成されていてもよい。
【0028】
この状態で固定片16の貫通孔16aに配置された固定具19を、本体部15の貫通孔15cを通して被固定具18に螺合させて締め込むことで、固定片16の側面を対向する本体部15の側面側に近接させる方向に加圧する。これにより本体部15の支柱収容部17aと固定片16の支柱収容部17bとの間で支柱11の一定断面部11aを加圧状態で挟持することができる。
【0029】
本体部15の四隅に配置される全ての固定片16を本体部15の切欠き部15aに配置して各支柱11を加圧状態で挟持することで、支柱11に板部材12を固定することができる。さらに複数の板部材12を複数の高さ位置に同様にして固定することで、木製組立家具10を組み立てることができる。
【0030】
以上のような本実施形態の木製組立家具10によれば、まず木製の本体部15の側周囲に木製の固定片16を側方から固定して板部材12が構成されているので、板部材12全体で木製の外観及び触感を確保できる。また、木製の本体部15と木製の固定片16との間で木製の支柱11を加圧して挟持することで支柱11に板部材12が支持されるため、金属のジョイント部材を用いなくても木材表面を支柱11に圧接することで生じる摩擦力により、板部材12を強固に支柱11に固定できる。そのため、板部材12全体が木製の外観及び触感を確保できるとともに、板部材12を複雑な構造を用いずに簡易な構造で支柱11に強固に固定することが可能である。
【0031】
本実施形態の木製組立家具10では、本体部15と固定片16との対向部位に、支柱11を収容する支柱収容部17a,17bが本体部15と固定片16とに形成されている。そのため、各支柱収容部17a,17aに支柱11を収容して本体部15に固定片16を固定すれば、本体部15と固定片16との間に形成される隙間を少なくでき、外観品質を向上できる。
【0032】
また、本体部15が側周囲に切欠き部15aを有し、固定片16が切欠き部15aに対応した形状を有していて、固定片16を切欠き部15aに配置して支柱11を挟持した状態で、本体部15の縁15bと固定片16の縁16bとが平面視で同じ線上に配置されているため、本体部15及び固定片16の一体的な外観を確保できる。
【0033】
さらに、本体部15と固定片16とが同じ厚みの平板で形成され、本体部15の側面と固定片16の側面との対向部位に、互いに近接させる方向に加圧可能な固定具19及び被固定具18が配置されている。そのため、支柱11に板部材12が支持された状態で、固定具19及び被固定具18が目立ち難く、板部材12全体の一体感を向上できる。
【0034】
また、本実施形態の木製組立家具10では、支柱11は一定の外形断面形状が連続する一定断面部11aを有していて、この一定断面部11aを本体部15と固定片16との間で挟持している。そのため、複数の板部材12を上下に配置する際に、容易に支柱11に複数の板部材12を固定することができるとともに、支柱11をシンプルな形状にでき、これにより構造を簡素化することが可能である。
【0035】
そして、支柱11には、板部材12に下方から当接して支持する高さ支持部13が設けられているため、本体部15と固定片16との間で支柱11を挟持する力が不足するような場合があったとしても、板部材12を確実に支柱11における所定の高さ位置に配置させることができる。
【0036】
なお、上記実施形態は本発明の範囲内において、適宜変更可能である。
例えば上記実施形態では、木製組立棚に適用した例について説明したが、特に限定されるものではなく、載置面を有する板状体を支柱により支持する構造の家具であれば適宜変更可能であり、机等であってもよい。例えば図13に示すように、デスク部22と棚部23とが複合化した木製組立家具10であってもよい。ここではデスク部22の天板部材12aと棚部23の棚板部材12bとが一部の支柱11を共通に用いて固定されている。
【0037】
また、上記実施形態では、平面視四角形の板部材12を3枚配置した3段の棚の例について説明したが、板部材12の形状、枚数、大きさなどは適宜変更可能であり、例えば図14に示すように、多数の板部材12を支柱11に固定することも可能である。
【0038】
また、上記実施形態では、板部材12の四隅に切欠き部15aを設けて固定片16により支柱11を挟持したが、使用する支柱11の本数や位置等も適宜変更可能である。
【0039】
また、上記実施形態では、支柱収容部17a,17bを本体部15と固定片16との双方に形成したが、本体部15又は固定片16の一方にだけ形成してもよい。
【0040】
さらに、上記実施形態では、本体部15の縁15bと固定片16の縁16bとがそれぞれ直線的に設けられ、両者が平面視で同一直線上に配置された例について説明したが、本体部15の縁15bと固定片16の縁16bとが曲線的に設けられていて、両者が同一の曲線上に配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0041】
10 木製組立家具
11 支柱
11a 一定断面部
12 板部材
13 高さ支持部
13a 支持ピン
13b 穴
15 本体部
15a 切欠き部
15b 縁
16 固定片
16b 縁
17a,17b 支柱収容部
18 被固定具
19 固定具
20 平座金
21 バネ座金
22 デスク部
23 棚部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14