(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141179
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】愛玩動物用サプリメント提供システム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/60 20180101AFI20241003BHJP
A01K 29/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G16H20/60
A01K29/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023052679
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】523115416
【氏名又は名称】株式会社DCイノベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100151208
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】▲黒▼田 展弘
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】各ペットに応じた適切なサプリメントを提供することである。
【解決手段】愛玩動物用サプリメント提供システム10は、愛玩動物の飼い主が愛玩動物の体重を入力する体重入力部12と、体重入力部12により入力された体重に基づいて愛玩動物にとって一日分の適量のサプリメントを求める適量サプリメント算出部14と、一日分の適量のサプリメントを一包ずつ個包装して一ヶ月分のサプリメントを連結した状態で収納し、サプリメントを一包ずつ取り出すための取り出し口を有する収納ケース部20と、収納ケース部20を飼い主が指定する住所に配送する配送手配部16と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
愛玩動物の飼い主が前記愛玩動物の体重を入力する体重入力部と、
前記体重入力部により入力された体重に基づいて前記愛玩動物にとって一日分の適量のサプリメントを求める適量サプリメント算出部と、
前記一日分の適量のサプリメントを一包ずつ個包装して一ヶ月分の前記サプリメントを連結した状態で収納し、前記サプリメントを一包ずつ取り出すための取り出し口を有する収納ケース部と、
前記収納ケース部を前記飼い主が指定する住所に配送する配送手配部と、
を備えることを特徴とする愛玩動物用サプリメント提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の愛玩動物用サプリメント提供システムにおいて、
前記収納ケース部は、箱型のケースであり、
前記取り出し口は、前記箱型のケースの天井面に設けられたスリットであり、
前記一ヶ月分の前記サプリメントついて、一日目から末日までを区別する番号がそれぞれの包に表示されていることを特徴とする愛玩動物用サプリメント提供システム。
【請求項3】
請求項1に記載の愛玩動物用サプリメント提供システムにおいて、
前記収納ケース部は、前記飼い主が指定する前記住所に設置される郵便ポストの投入口に投入可能なサイズに設定されていることを特徴とする愛玩動物用サプリメント提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、愛玩動物用サプリメント提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ペットブームに伴い、例えば、ペットの被服などの身の回り品だけでなく、ペットの健康にもお金をかける人が増えている。本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、愛玩動物のための栄養系であって、愛玩動物の1回の食事に相当する量のペットフードを選択できる複数のペットフードパケットを含み、愛玩動物の障害を軽減または管理する量のペットフードが配合されている、栄養系が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、(a)第1のペット用組成物を含む第1の収容具、及び(b)前記第1の収容具と関連付けられた、第2のペット用組成物を含む第2の収容具を備え、 前記第1のペット用組成物及び前記第2のペット用組成物の組成が異なるキットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2013-500010号公報
【特許文献2】特表2007-535946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、各ペットは、体重が異なり、生活習慣などのように個々の事情により、一般的なペットフードだけでは十分な健康管理ができないことがある。
【0006】
本発明の目的は、各ペットに応じた適切なサプリメントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る愛玩動物用サプリメント提供システムは、愛玩動物の飼い主が前記愛玩動物の体重を入力する体重入力部と、前記体重入力部により入力された体重に基づいて前記愛玩動物にとって一日分の適量のサプリメントを求める適量サプリメント算出部と、前記一日分の適量のサプリメントを一包ずつ個包装して一ヶ月分の前記サプリメントを連結した状態で収納し、前記サプリメントを一包ずつ取り出すための取り出し口を有する収納ケース部と、前記収納ケース部を前記飼い主が指定する住所に配送する配送手配部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る愛玩動物用サプリメント提供システムにおいて、前記収納ケース部は、箱型のケースであり、前記取り出し口は、前記箱型のケースの天井面に設けられたスリットであり、前記一ヶ月分の前記サプリメントついて、一日目から末日までを区別する番号がそれぞれの包に表示されていることが好ましい。
【0009】
また、本発明に係る愛玩動物用サプリメント提供システムにおいて、前記収納ケース部は、前記飼い主が指定する前記住所に設置される郵便ポストの投入口に投入可能なサイズに設定されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、各ペットに応じた適切なサプリメントを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係る実施形態の愛玩動物用サプリメント提供システムを示す図である。
【
図2】本発明に係る実施形態の愛玩動物用サプリメント提供システムにおいて、収納ケース部の平面図を示す図である。
【
図3】本発明に係る実施形態の愛玩動物用サプリメント提供システムにおいて、収納ケース部の斜視図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0013】
図1は、本発明に係る実施形態の愛玩動物用サプリメント提供システム10を示す図である。
【0014】
図2は、本発明に係る実施形態の愛玩動物用サプリメント提供システム10において、収納ケース部20の平面図を示す図である。
【0015】
図3は、本発明に係る実施形態の愛玩動物用サプリメント提供システム10において、収納ケース部20の斜視図を示す図である。
【0016】
愛玩動物用サプリメント提供システム10は、愛玩動物のための1日の適量のサプリメントを提供するシステムである。愛玩動物用サプリメント提供システム10は、体重入力部12と、適量サプリメント算出部14と、配送手配部16と、記憶部18と、収納ケース部20とを備えている。ユーザ端末4は、ネットワーク2を介して愛玩動物用サプリメント提供システム10と接続されている。
【0017】
体重入力部12は、愛玩動物の飼い主が当該愛玩動物の種類と体重を入力するための機能を有する。具体的には、飼い主の携帯端末(ユーザ端末4)を用いて、愛玩動物の種類(例えば、ブルドック(犬)、ロシアンブルー(猫))と体重を入力する。
【0018】
適量サプリメント算出部14は、体重入力部12により入力された体重に基づいて愛玩動物にとって一日分の適量のサプリメントを求める機能を有する。
【0019】
サプリメントは、愛玩動物にとって適切な量の錠剤タイプのものであるとして説明するが、その他の種類の物、例えば、カプセルタイプや粉末タイプのものであってもよい。
【0020】
サプリメントは、一日分の適量のサプリメントを一包ずつ個包装される。個包装は、お薬を分包するための袋、例えば、パラフィン紙を用いることが出来る。この袋(包)には、愛玩動物の名前が書かれているとともに、1日、2日、3日・・・29日、30日などのように日付が表示されている。
【0021】
これにより、各袋は、いつ飲むべきものであるかを区別することが出来る。なお、サプリメントの分包などは、クリーンルーム内で実施されることが好ましい。
【0022】
サプリメントは、一包ずつ個包装されたものを一ヶ月分連結させた後、収納ケース部20内に収納する。各袋の境界部分には、ミシン目が形成されており、飼い主(ユーザ)が簡単に切り取ることが可能である。
【0023】
収納ケース部20は、箱型のケースであり、天井面には、サプリメントを収納する袋を取り出すための取り出し口24が形成されている。収納ケース部20は、飼い主が指定する住所に設置される郵便ポストの投入口に投入可能なサイズに設定されている。
【0024】
収納ケース部20は、縦10cm×横28cm×高さ2cmのサイズに設定することができるが、これは一例であり、もちろん、適宜変更可能である。また、
図2に示されるように、取り出し口24は、天井面の略中央部に設けられており、幅2.5cm×長さ8cmの略矩形のスリット(貫通孔)である。なお、取り出し口24は、未使用の状態では、ミシン目が形成された蓋部が設けられている。
【0025】
また、
図2に示されるように、収納ケース部20内に収納されたサプリメントを取り出すために取り出し口24からサプリメントの袋(包)が突出するように設置する。この突出した袋を引っ張ると、次の日のサプリメントの袋(
図2では、2日目の袋)が露出するようになる。
【0026】
図2に示される収納ケース部20では、天井面22に日付を記入するためのメモ26が設けられている。これにより、飼い主(ユーザ)は、鉛筆やボールペンなどを用いて、愛玩動物にサプリメントを与えた日付を記入することが出来る。
【0027】
配送手配部16は、収納ケース部20を飼い主が指定する住所に配送する機能を有する。配送手配部16は、例えば、飼い主の自宅の住所に郵便サービスやその他の民間会社の宅配サービスを用いて配送を手配する。これらの配送サービスを用いて運搬された収納ケース部20は、飼い主の自宅の住所の郵便ポストに投函される。
【0028】
記憶部18は、飼い主の氏名や住所などの個人情報の他、当該飼い主の愛玩動物の種類、名前、体重、サプリメントなどの情報を記憶する。
【0029】
続いて、愛玩動物用サプリメント提供システム10の作用について説明する。近年、ペットブームに伴い、ペットを家族と同様に扱う人が増えている。ペットが病気になったときは、動物病院で治療し、また、病気になることを未然に防ぐためにサプリメントなどの補助食品についてもニーズがある。
【0030】
しかしながら、一般で市販されているサプリメントは、飼い主のペットに適量の物が提供されているとは言えず、また、飲み忘れなどの管理が大変である。このような課題に対し、本発明に係る実施形態の愛玩動物用サプリメント提供システム10は顕著な効果を発揮する。
【0031】
愛玩動物用サプリメント提供システム10は、飼い主が愛玩動物の種類と体重を入力する。この処理は、体重入力部12の機能によって実行される。
【0032】
体重入力部12によって愛玩動物の種類と体重が入力されると、適量サプリメント算出部14の機能によって当該愛玩動物に適した一日分の適量のサプリメントが求められ、個包装がされたものが一ヶ月分連結される。
【0033】
このように連結された一ヶ月分のサプリメントは収納ケース部20に収納される。なお、体重入力部12を用いて体重などを入力する際に、収納ケース部20の送付先の住所を入力することが好ましい。
【0034】
このように収納された収納ケース部20に住所などを記入して郵便サービスなどを用いた配送の手配をする。この処理は、配送手配部16の機能よって実行される。郵便などによって運搬される収納ケース部20は、飼い主の自宅の郵便ポストに投函される。これにより、飼い主が自宅に戻った際に受け取ることが出来る。
【0035】
そして、収納ケース部20の天井面22に形成されるミシン目を切り取って取り出し口24を形成し、一ヶ月分のうち1日目のサプリメントの袋30を取り出す。そして、1日目のサプリメントを切り取るとともに、収納ケース部20の天井面の日付のメモ26に日付を記入して愛玩動物にサプリメントを与える。
【0036】
これを毎日繰り返して一ヶ月が経過する前に、翌月分の収納ケース部20を注文することで、継続してサプリメントを与えることができ、簡便に愛玩動物の健康管理を行うことができるという顕著な効果を奏する。
【符号の説明】
【0037】
2 ネットワーク、4 ユーザ端末、10 愛玩動物用サプリメント提供システム、12 体重入力部、14 適量サプリメント算出部、16 配送手配部、18 記憶部、20 収納ケース部、22 天井面、24 取り出し口、26 メモ、30 サプリメントの袋。