IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

特開2024-141213情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141213
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08B 13/196 20060101AFI20241003BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G08B13/196
G08B25/00 510M
G08B25/00 510F
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023052732
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】村田 一仁
(72)【発明者】
【氏名】八鍬 里奈
(72)【発明者】
【氏名】金井 真希
(72)【発明者】
【氏名】田幡 光
【テーマコード(参考)】
5C084
5C087
【Fターム(参考)】
5C084AA02
5C084AA03
5C084AA13
5C084BB31
5C084CC31
5C084DD11
5C084GG78
5C087AA02
5C087AA03
5C087BB74
5C087DD05
5C087DD20
5C087EE05
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG38
5C087GG66
(57)【要約】
【課題】所定の領域において精度よく監視を行う情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、所定の領域10において監視を行う情報処理装置1であって、所定の領域に入退出する人物を検知する検知部11と、人物が所定の領域に入退出する際に、人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定する判定部12と、所定の領域における人物の滞在時間を計測する計測部13と、人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と滞在時間とに基づいて、通知を行う通知部14と、を備えるものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の領域において監視を行う情報処理装置であって、
前記所定の領域に入退出する人物を検知する第1検知部と、
前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定する判定部と、
前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測する計測部と、
前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行う通知部と、を備える
情報処理装置。
【請求項2】
さらに、前記所定の領域に入退出する前記人物とは異なる物体を検知する第2検知部を備え、
前記判定部は、前記第2検知部における検知結果に基づいて前記人物が前記人物と関連する物体を有するか否かを判定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定の領域に設けられた複数の撮像部によって前記人物の入退出の検知及び前記人物の滞在時間の計測を行う
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記滞在時間が閾値を超えた時に通知を行う
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定の領域は、さらに精算機を備え、
前記閾値は基準値が予め設定されており、
前記人物が前記物体を所持せず入場し、かつ前記精算機に寄らない場合において、前記閾値は前記基準値よりも小さく設定され、
前記人物が前記物体を所持せず入場し、かつ前記精算機に寄った場合と、前記人物が前記物体を所持して入場し、かつ前記精算機に寄らない場合において、前記閾値は前記基準値よりも大きく設定される
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
さらに前記人物の識別を行う識別部を備える
請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
所定の領域に入退出する人物を検知し、
前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定し、
前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測し、
前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行う
情報処理方法。
【請求項8】
所定の領域において監視を行う情報処理装置のためのプログラムであって、
前記所定の領域に入退出する人物を検知するステップと、
前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定するステップと、
前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測するステップと、
前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行うステップと、を前記情報処理装置が備えるコンピュータに対して実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に所定の領域において監視を行う情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、所定の監視エリア内に人物が入ってきた場合に、当該人物を識別して監視対象者とし、識別済み監視対象者の監視エリア内での行動を追跡する監視システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-152328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自転車置き場やコインパーキング、コインロッカーなど、不特定の人が出入りする場所におけるセキュリティ対策は重要である。特許文献1には、車両の車番を認識して降車した人物に識別番号を付与して監視を行う監視システムが開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される監視システムは、車両の車番の情報などを用いるものであり、自転車置き場に停める自転車やコインロッカーに預ける荷物など、識別性に乏しく、汎用性に欠ける。
【0006】
本開示は、これらの課題を鑑みてなされたものであり、所定の領域において精度よく監視を行う情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る情報処理装置は、所定の領域において監視を行う情報処理装置であって、前記所定の領域に入退出する人物を検知する第1検知部と、前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定する判定部と、前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測する計測部と、前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行う通知部と、を備えるものである。
【0008】
本開示に係る情報処理方法は、所定の領域に入退出する人物を検知し、前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定し、前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測し、前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行うものである。
【0009】
本開示に係るプログラムは、所定の領域において監視を行う情報処理装置のためのプログラムであって、前記所定の領域に入退出する人物を検知するステップと、前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定するステップと、前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測するステップと、前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行うステップと、を前記情報処理装置が備えるコンピュータに対して実行させるものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示により、所定の領域において精度よく監視を行う情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1に係る情報処理装置のブロック図である。
図2】実施の形態1に係る情報処理装置が監視を行う所定の領域の説明図である。
図3】実施の形態2に係る情報処理装置が監視を行う所定の領域の説明図である。
図4】実施の形態3に係る情報処理装置が監視を行う所定の領域の説明図である。
図5】実施の形態4に係る情報処理装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る情報処理装置の構成を表している。本実施の形態に係る情報処理装置1は、所定の領域10において監視を行うものであり、検知部11、判定部12、計測部13、通知部14を備える。
【0013】
図2は、情報処理装置1が監視を行う所定の領域10を表している。所定の領域10内には、複数の撮像部20、精算機21が設けられており、人物22は、物体23を有して所定の領域10を入退出する。
【0014】
所定の領域10は、複数の物体23を置くことができるスペースを有し、例えば、自転車を停める自転車置き場、車両を停めるコインパーキングや立体駐車場などの駐車場、荷物を預けるコインロッカーなどが挙げられる。また、所定の領域10の出入口は、一箇所であることが好ましいがこれに限定されない。また、本実施の形態において、物体23は自転車を表しているが、これに限定されない。
【0015】
撮像部20は、少なくとも所定の領域10の出入口の付近に一つ設けられ、領域の広さに応じて所定の領域10内に一つ以上設けられることが好ましい。さらに、撮像部20は、精算機21の付近に一つ設けられることが好ましいが、精算機21が出入口の付近に設けられている場合は、出入口の付近に設けられた撮像部20が精算機21の付近の撮像を行ってもよい。
【0016】
検知部11は、所定の領域10内に設けられた撮像部20にて取得した情報を使用して、所定の領域10に入退出する人物22を検出する。撮像部20が取得する情報は、カメラを用いて撮像した人物22の全体像などであり、検知部11は、当該全体像から人物22の特徴量を抽出する機能を備える。
【0017】
なお、複数の人物が入退出する場合には、人物毎のカウントを取得するため、撮像部20にて取得した複数の人物の情報から、人物識別を行う。人物識別は、検知部11に人物識別の機能を付してもよいし、情報処理装置1において検知部11と別の領域に識別部を設けてもよい。
【0018】
判定部12は、人物22が所定の領域10に入退出する際に、人物22と関連性を有する物体23を有しているか否かを判定する。物体23は、人物22の所持品や、人物22が使用する乗り物を含み、人物22が使用する乗り物は、車両や自転車などが挙げられる。
【0019】
なお、本実施の形態において、所定の領域10に入退出する際とは、所定の領域10内に人物22が侵入したことを検知した時点、又は、所定の領域10の外に人物22が退出したことを検知した時点を指すが、これに限るものではない。例えば、所定の領域10内に人物22が侵入したことを検知してから所定の時間経過前、又は所定の時間経過後の映像を考慮するようにしてもよい。さらに、所定の領域10内に人物22が侵入したことを検知したフレームから所定フレーム前、又は所定フレーム後のフレームを考慮するようにしてもよい。
【0020】
同様に、所定の領域10の外に人物22が退出したことを検知した時点から所定の時間経過前、又は所定の時間経過後の映像を考慮するようにしてもよいし、所定の領域10の外に人物22が退出したことを検知したフレームから、所定フレーム前、又は所定フレーム後のフレームを考慮するようにしてもよい。
【0021】
なお、ここでの「考慮」とは、所定の映像、又は所定のフレーム一つのみを用いて、判定部12が判定することも含むし、これらを組み合わせて判定することも含む。したがって、人物22が所定の領域10内に侵入したことを検知したフレームから所定のフレーム分前に撮影された画像に基づいて判定するようにしてもよい。
【0022】
計測部13は、所定の領域10における人物22の滞在時間を計測する。滞在時間は、例えば、所定の領域10として自転車置き場であり、人物22が物体23として自転車を持ち込んだ場合には、人物22が自転車置き場に入って自転車を駐輪スペースに停め、人物22が自転車置き場から出ていくまでの時間を指す。また、人物22が自転車を取り出す場合は、人物22が自転車置き場に入った後に駐輪スペースから自転車を取り出し、精算機21にて清算を行い、自転車とともに自転車置き場から出ていく時間を滞在時間とする。なお、自転車を取り出す工程と清算を行う工程の順序は問わず、先に清算して自転車を取り出してもよい。
【0023】
通知部14は、人物22と関連性を有する物体23を有しているか否かを示す情報と滞在時間とに基づいて通知を行う。例えば、不審者が自転車置き場に侵入して自転車を盗もうとしている場合は、自転車を所持していない状態で自転車置き場に入り、精算機21に寄らずに、自転車の鍵を破断するなどを行って、自転車とともに自転車置き場から出ていこうとする。この時、最も時間が掛かる工程は、自転車の鍵の破断である。したがって、不審者が自転車置き場に入り、清算を行わずに一定の時間(閾値)を超えて所定の領域10に留まっている時点で、通知を行うことにより、盗難を防ぐことが可能となる。
【0024】
通知部14が通知を行う対象は、所定の領域10の管理者や、警察又は警備会社などが挙げられる。また、所定の領域10内に留まっている不審者へアラームを鳴らす通知を行えば、盗難防止に繋がるため好ましい。これらの他に、情報処理装置1内、又は情報処理装置1からサーバやシステムと通信し、物体23の所有者である人物22の利用情報が保存されている場合は、人物22に通知を行ってもよい。
【0025】
また、通知部14は、所定の領域10における人物22の滞在時間に対し、上述の一定の時間(閾値)に対応する基準値を予め設定し、所定の領域10における人物22の状態に応じて閾値を調整する。
【0026】
表1は、所定の領域10が自転車置き場であり、物体23が自転車である場合における通知の要否を示したものである。
(1)人物22が自転車を所持して入場し、精算機21に寄らない場合は、人物22が自転車を駐輪している状態を表し、駐輪の動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(2)人物22が自転車を所持して入場し、精算機21に寄る場合は、人物22が自転車を駐輪し、事前清算を行った状態を表すため、事前清算及び駐輪の動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(3)人物22が自転車を所持せず入場し、精算機21に寄る場合は、人物22が自転車を取り出している状態を表すため、清算及び自転車の取り出しの動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(4)人物22が自転車を所持せず入場し、精算機21に寄らない場合は、人物22は不審者であり、自転車を盗難しようとしている可能性があるため、盗難が行えない程度に閾値を基準値よりも小さくし、通知部14は通知を行う。
【表1】
【0027】
このようにすることで、所定の領域において精度よく監視を行う情報処理装置及び情報処理方法を提供することができる。
【0028】
<実施の形態2>
実施の形態1は、主に、所定の領域10が自転車置き場であり、物体23が自転車である場合における通知の要否について説明した。本実施の形態は、図3に示されるように、情報処理装置1が監視する所定の領域10がコインパーキング、立体駐車場などの駐車場であり、物体23が車両であり、人物22が車両に乗った状態/徒歩で入退出する場合について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成要素については、説明を省略する場合がある。
【0029】
表2は、本実施の形態に係る情報処理装置1における通知の要否を示したものである。
(1)人物22が車両に乗って入場し、精算機21に寄らない場合は、人物22が車両を入庫している状態を表し、入庫の動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(2)人物22が車両に乗って入場し、精算機21に寄る場合は、人物22が車両を入庫し、事前清算を行った状態を表すため、事前清算及び入庫の動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(3)人物22が徒歩で入場し、精算機21に寄る場合は、人物22が車両を出庫する状態を表すため、清算及び出庫の動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(4)人物22が徒歩で入場し、精算機21に寄らない場合は、人物22は不審者であり、車両を盗難しようとしている可能性があるため、盗難が行えない程度に閾値を基準値よりも小さくし、通知部14は通知を行う。
【表2】
【0030】
なお、立体駐車場においては、天井が低く、車両によって死角が生じやすいため、撮像部20を天井の付近に設けるとよい。これにより、人物22の全体像を撮像することができる。
【0031】
<実施の形態3>
本実施の形態は、図4に示されるように情報処理装置1が監視する所定の領域10がコインロッカー30を備え、物体23が荷物であり、人物22が荷物を所持/非所持の状態で入退出する場合について説明する。なお、実施の形態1、2と同様の構成要素については、説明を省略する場合がある。また、図4において、精算機21とコインロッカー30は別の位置に設けられているが、コインロッカー30内に精算機21を備えてもよい。この時、複数の撮像部20の少なくとも一つはコインロッカー30の付近に設けることが好ましい。
【0032】
表3は、本実施の形態に係る情報処理装置1における通知の要否を示したものである。
(1)人物22が荷物を所持して入場し、精算機21に寄らない場合は、人物22が荷物を預けている状態を表し、預ける動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(2)人物22が荷物を所持して入場し、精算機21に寄る場合は、人物22が荷物を預け、事前清算を行った状態を表すため、事前清算及び預ける動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(3)人物22が荷物を所持せず入場し、精算機21に寄る場合は、人物22が荷物を取り出している状態を表すため、清算及び荷物の取り出しの動作を余裕持って行える程度に閾値を基準値よりも大きくし、通知部14は通知を行わない。
(4)人物22が荷物を所持せず入場し、精算機21に寄らない場合は、人物22は不審者であり、荷物を盗難しようとしている可能性があるため、盗難が行えない程度に閾値を基準値よりも小さくし、通知部14は通知を行う。
【表3】
【0033】
<実施の形態4>
本実施の形態は、実施の形態1に係る情報処理装置の変形例である。図5は、本実施の形態に係る情報処理装置1の構成を表しており、第1検知部15、第2検知部16、判定部12、計測部13、通知部14を備える。また、所定の領域10内には、複数の撮像部20、精算機21が設けられており、人物22は、物体23を有して所定の領域10を入退出する。なお、実施の形態1と同様の構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
【0034】
第1検知部15は、実施の形態1における検知部11と同様の機能を備え、所定の領域10内に設けられた撮像部20にて取得した情報を使用して、所定の領域10に入退出する人物22を検出する。
【0035】
第2検知部16は、人物22とは異なる物体24を既知の物体検知方法によって検知する機能を備える。人物22とは異なる物体24として、車両や自転車などの乗り物、カバンなどの携行品が挙げられる。第2検知部16における検知結果に基づいて人物22が、人物22と関連する物体23を有するか否かを判定することが可能となる。
【0036】
上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに実行させるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、又はその他の形式の伝搬信号を含む。
【0037】
このようにすることで、所定の領域において精度よく監視を行う情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することができる。
【0038】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能であり、各実施形態において説明した構成要素や機能の組み合わせ、置換は任意に行うことが可能である。
【0039】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
所定の領域において監視を行う情報処理装置であって、
前記所定の領域に入退出する人物を検知する第1検知部と、
前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を前記人物が有しているか否かを判定する判定部と、
前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測する計測部と、
前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行う通知部と、を備える
情報処理装置。
(付記2)
さらに、前記所定の領域に入退出する前記人物とは異なる物体を検知する第2検知部を備え、
前記判定部は、前記第2検知部における検知結果に基づいて前記人物が前記人物と関連する物体を有するか否かを判定する、
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記所定の領域に設けられた複数の撮像部によって前記人物の入退出の検知及び前記人物の滞在時間の計測を行う
付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記通知部は、前記滞在時間が閾値を超えた時に通知を行う
付記1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記所定の領域は、さらに精算機を備え、
前記閾値は基準値が予め設定されており、
前記人物が前記物体を所持せず入場し、かつ前記精算機に寄らない場合において、前記閾値は前記基準値よりも小さく設定され、
前記人物が前記物体を所持せず入場し、かつ前記精算機に寄った場合と、前記人物が前記物体を所持して入場し、かつ前記精算機に寄らない場合において、前記閾値は前記基準値よりも大きく設定される
付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)
さらに前記人物の識別を行う識別部を備える
付記1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記7)
所定の領域に入退出する人物を検知し、
前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを判定し、
前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測し、
前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行う
情報処理方法。
(付記8)
所定の領域において監視を行う情報処理装置のためのプログラムであって、
前記所定の領域に入退出する人物を検知するステップと、
前記人物が前記所定の領域に入退出する際に、前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを判定するステップと、
前記所定の領域における前記人物の滞在時間を計測するステップと、
前記人物と関連性を有する物体を有しているか否かを示す情報と前記滞在時間とに基づいて、通知を行うステップと、を前記情報処理装置が備えるコンピュータに対して実行させる
プログラム。
【符号の説明】
【0040】
1 情報処理装置
10 所定の領域
11 検知部
12 判定部
13 計測部
14 通知部
15 第1検知部
16 第2検知部
20 撮像部
21 精算機
22 人物
23、24 物体
30 コインロッカー
図1
図2
図3
図4
図5