(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141285
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/222 20220101AFI20241003BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241003BHJP
【FI】
H04L51/222
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023052839
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】池田 圭佑
(72)【発明者】
【氏名】児島 一郁
(72)【発明者】
【氏名】谷 真宏
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】情報処理装置103は、取得部131、特定部132及び選別部133を備える。取得部131は、特定地域に関連する投稿情報を取得する。特定部132は、特定地域に関連し投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する。選別部133は、特定地域の属性に基づいて、地域情報を選別する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定地域に関連する投稿情報を取得する取得手段と、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する特定手段と、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別する選別手段とを備える
情報処理装置。
【請求項2】
前記特定手段は、前記地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、前記特定地域の属性を特定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定手段は、前記投稿情報の投稿者が活動する地域と前記特定地域との関連性と、前記投稿情報に対する他者の賛同数と、の少なくとも1つに基づいて、地域情報の信頼度を取得する信頼度取得手段を含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定手段は、前記地域情報の有用度を取得する有用度取得手段を含み、
前記地域情報の有用度は、予め定められた評価基準に従って求められる値、評価者が付与する値、の少なくとも1つを用いて取得され、
前記評価基準は、前記地域情報の内容量、更新時期、キーワードの出現回数をキーワードが属する属性ごとに集計した属性関連数、閲覧回数及び閲覧時間の少なくとも1つを用いて規定される基準である
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記選別手段は、前記特定地域の属性に基づいて、前記特定地域とは異なる選別対象地域の前記地域情報を選別する
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記選別対象地域は、前記特定地域と予め定められた関係にある地域、又はユーザが指定する地域である
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記予め定められた関係は、場所又は気候に関して予め定められた関係である
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記投稿情報を管理する少なくとも1つの投稿管理装置とを備える
情報処理システム。
【請求項9】
少なくとも1つのコンピュータが、
特定地域に関連する投稿情報を取得し、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定し、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別する
情報処理方法。
【請求項10】
少なくとも1つのコンピュータに、
特定地域に関連する投稿情報を取得し、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定し、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別することを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、特定の地域に関する評判情報について、意味的な階層構造を用いて表示順序を決定することにより、網羅的に評判情報を提示するための地域情報提示サーバが開示されている。
【0003】
この地域情報提示サーバは、施設又は地域に関連する評判情報を収集し、評判情報の意味的な階層構造を格納する。地域情報提示サーバは、格納された階層構造のうち所定の階層で、指定された位置に関連する評判情報を集約する。地域情報提示サーバは、所定の階層より上位の階層に含まれる評判情報の中で、集約された評判情報の出現数に基づいて、所定の階層における評判情報の表示順序を決定する。
【0004】
特許文献1には、施設に関連する評判情報として、評判語ID、施設ID、評判語及び評判数が格納される旨の記載がある。評判数は、施設と評判語との組み合わせが出現した数を表す。
【0005】
特許文献2には、表示された地図に存在する店舗や施設等の複数の地点の特色を一目で概観できるインタフェースの地図表示システムが開示されている。
【0006】
この地図表示システムは、地図の表示範囲内に存在する地点について記述した複数の記述情報に基づいて各地点の特徴を示す特徴語とその特徴の強さを示す情報を求め、特徴の強さと各地点の位置を示す変数とに基づいて複数の地点をクラスタリングする。地図表示システムは、クラスタリングされた地点を包含する共通特徴エリアを示した地図を地図上に表示する。
【0007】
特許文献2において、特徴語及びその特徴の強さは、各地点について記述した記述情報に含まれる単語の頻度と、その単語が他の地点の記述情報に含まれる頻度と、に基づいて求められる。単語は、形態素解析部によって抽出される。形態素解析部は、記述情報を形態素解析によって品詞に分解し、記述情報から単語を抽出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011-145879号公報
【特許文献2】特開2007-293823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
例えば、特許文献1及び2では、上述のように、評判情報の表示順序や特徴語を決定するために、評判情報の出現数や、記述情報に含まれる単語の頻度を用いる。しかしながら、特許文献1及び2に記載の技術を地域情報に適用すると、評判情報の出現数、又は記述情報に含まれる単語の頻度が小さい地域情報は低く評価されて、ユーザはこのような地域情報を知ることが難しくなるおそれがある。
【0010】
特許文献1及び2に記載の技術で低く評価されるおそれがある地域情報には、例えば、雨量等の気候、特産物等のその地域に所縁がある人にはあたり前な話題がある。また、このような地域情報には、現代ではあまり知られていない或いはあまり話題に挙がらない伝承などがある。ここで例示したように、特許文献1及び2に記載の技術を地域情報に適用すると、ユーザの利便性を低下させるおそれがある。
【0011】
本発明の目的の一例は、上述した課題を鑑み、ユーザの利便性を向上させる情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、プログラムなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一態様によれば、
特定地域に関連する投稿情報を取得する取得手段と、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する特定手段と、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別する選別手段とを備える
情報処理装置が提供される。
【0013】
本発明の一態様によれば、
上記情報処理装置と、
前記投稿情報を管理する少なくとも1つの投稿管理装置とを備える
情報処理システムが提供される。
【0014】
本発明の一態様によれば、
少なくとも1つのコンピュータが、
特定地域に関連する投稿情報を取得し、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定し、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別する
情報処理方法が提供される。
【0015】
少なくとも1つのコンピュータに、
特定地域に関連する投稿情報を取得し、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定し、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別することを実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態1に係る情報処理装置の概要を示す図である。
【
図2】実施形態1に係る情報処理システムの概要を示す図である。
【
図3】実施形態1に係る情報処理の概要を示すフローチャートである。
【
図4】実施形態1に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図5】実施形態1に係る投稿管理装置の機能的な構成例を示す図である。
【
図6】実施形態1に係るユーザ端末の機能的な構成例を示す図である。
【
図7】実施形態1に係る情報処理装置の機能的な構成例を示す図である。
【
図8】実施形態1に係る情報処理装置の物理的な構成例を示す図である。
【
図9】ユーザ端末に表示される表示画面の構成例を示す図である。
【
図10】実施形態1に係る投稿管理処理の例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態1に係る選別処理の例を示すフローチャートである。
【
図12】実施形態1に係る投稿内容、投稿内容に含まれるキーワード、及びキーワードに関連付けられた属性との例を示す図である。
【
図13】実施形態2に係る情報処理装置の機能的な構成例を示す図である。
【
図14】実施形態2に係る選別処理の例を示すフローチャートである。
【
図15】実施形態2に係る属性特定処理の例を示すフローチャートである。
【
図16】実施形態3に係る情報処理装置の機能的な構成例を示す図である。
【
図17】実施形態3に係る選別処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0019】
<実施形態1>
(概要)
図1は、実施形態1に係る情報処理装置103の概要を示す図である。情報処理装置103は、取得部131、特定部132及び選別部133を備える。
【0020】
取得部131は、特定地域に関連する投稿情報を取得する。特定部132は、特定地域に関連し投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する。選別部133は、特定地域の属性に基づいて、地域情報を選別する。
【0021】
この情報処理装置103によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0022】
図2は、実施形態1に係る情報処理システム100の概要を示す図である。情報処理システム100は、上記の情報処理装置103と、投稿情報を管理する少なくとも1つの投稿管理装置101とを備える。
【0023】
この情報処理システム100によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0024】
図3は、実施形態1に係る情報処理の概要を示すフローチャートである。
【0025】
取得部131は、特定地域に関連する投稿情報を取得する(ステップS121)。特定部132は、特定地域に関連し投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する(ステップS124)。選別部133は、特定地域の属性に基づいて、地域情報を選別する(ステップS125)。
【0026】
この情報処理装置103によれば、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0027】
以下、情報処理システム100の詳細例について説明する。
【0028】
(詳細)
(実施形態1に係る情報処理システム100の構成例)
図4は、実施形態1に係る情報処理システム100の構成例を示す図である。情報処理システム100は、ユーザに地域情報を提供するためのシステムである。情報処理システム100は、少なくとも1つの投稿管理装置101_1~101_N1と、少なくとも1つのユーザ端末102_1~101_N2と、情報処理装置103と、を備える。
【0029】
N1,N2の各々は、1以上の整数である。投稿管理装置101_1~101_N1を特に区別しない場合、「投稿管理装置101」とも表記する。ユーザ端末102_1~101_N2を特に区別しない場合、「ユーザ端末102」とも表記する。
【0030】
少なくとも1つの投稿管理装置101と、少なくとも1つのユーザ端末102と、情報処理装置103とは、有線、無線又はこれらを組み合わせて構成されるネットワークNを介して互いに接続され、ネットワークNを介して互いに情報を送受信する。
【0031】
(実施形態1に係る投稿管理装置101の機能的な構成例)
投稿管理装置101は、投稿情報を管理する装置である。投稿情報は、詳細後述するように、地点又は地域に関連付けられた投稿を含む。
【0032】
図5は、実施形態1に係る投稿管理装置101の機能的な構成例を示す図である。投稿管理装置101は、例えば、投稿情報を地図情報とともに管理し、投稿情報とともに地図情報を提供するための装置である。
【0033】
投稿管理装置101は、機能的に例えば、地図記憶部111と、投稿者記憶部112と、投稿記憶部113と、情報提供部114とを備える。
【0034】
地図記憶部111は、地図情報を記憶するための記憶部である。地図情報は、少なくとも地図を含む。地図は、地上を上方から見た俯瞰図であってもよく、立体図であってもよい。地図情報は、さらに地点情報を含んでもよい。地点情報は、例えば、地点と、当該地点に関連する名称である地点名称とを関連付ける情報である。地点名称は、例えば、当該地点に位置する店舗、施設、道路、交差点などの名称である。
【0035】
投稿者記憶部112は、投稿者情報を記憶するための記憶部である。
【0036】
投稿者情報は、投稿者のプロフィールを含む。詳細には例えば、投稿者情報は、投稿者ID(Identifier)に、名称情報、年齢情報、活動場所情報、性別情報などの少なくとも1つを含む情報である。
【0037】
投稿者IDは、投稿者を識別するための情報であり、例えば投稿管理装置101が適宜付与する。名称情報は、本名であってもよく、ユーザが設定する投稿上の名称(いわゆるペンネームなど)であってもよい。年齢情報は、年齢であってもよく、20代、30代などの年齢層であってもよく、生年情報であってもよい。生年情報は、生まれ年のみを含んでもよく、生まれた年及び月を含んでもよく、生年月日を含んでもよい。活動場所情報は、ユーザが活動する場所を示す情報であり、例えば居住地、勤務地、通学地などが所在する住所又は地域を含む。性別情報は、ユーザの性別を含む。
【0038】
投稿記憶部113は、投稿情報を記憶するための記憶部である。
【0039】
投稿情報は、地点又は地域に関連付けられた投稿を含む。投稿(投稿内容)は、文章及び画像の少なくとも1つを含むとよい。投稿情報は、投稿者IDを含んでもよい。投稿情報が投稿者IDを含むことで、投稿情報と投稿者情報とを関連付けることができる。
【0040】
投稿情報は、投稿時期(日時)、関連場所、投稿場所、賛同数の少なくとも1つをさらに含んでもよい。投稿時期は、投稿された時期であり、例えば投稿管理装置101が投稿情報を受信した時期である。時期は、日付け、日時などで表されるとよい。賛同数は、投稿を閲覧した他者が賛同した数である。
【0041】
関連場所は、投稿内容に関連する場所である。投稿場所は、投稿が行われた場所である。これらの場所は、例えば、地点であってもよく、地域であってもよい。例えば、投稿内容に関連する場所から投稿された場合、関連場所と投稿場所とは同じである。また例えば、投稿が行われた場所とは異なる場所に関連する投稿が行われた場合、関連場所と投稿場所とは異なる。
【0042】
情報提供部114は、例えばユーザが指定する表示エリアの地図情報を、当該表示エリアに含まれる地点又は地域に関連する投稿情報とともにユーザ端末102へ送信する。
【0043】
なお、投稿管理装置101の機能は、これに限られない。投稿管理装置101は、例えば一般的なSNS(Social Networking Service)を提供する装置であってもよい。この場合も、投稿情報は、地点又は地域に関連付けられた投稿を含む情報であり、例えばジオタグ付きの投稿を含む。
【0044】
(実施形態1に係るユーザ端末102の機能的な構成例)
ユーザ端末102は、ユーザが利用する端末であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどである。
【0045】
図6は、実施形態1に係るユーザ端末102の機能的な構成例を示す図である。ユーザ端末102は、機能的に例えば、端末表示部121と、端末表示制御部122とを備える。
【0046】
端末表示部121は、端末表示制御部122の制御の下で、各種情報を表示する。
【0047】
端末表示制御部122は、投稿管理装置101が提供する表示エリアの地図情報を投稿情報とともに端末表示部121に表示させる。例えば、端末表示制御部122は、ユーザから指定を受け付け、これに応じて投稿管理装置101が提供する表示エリアの地図情報及び投稿情報を端末表示部121に表示させる。
【0048】
(実施形態1に係る情報処理装置103の機能的な構成例)
情報処理装置103は、投稿情報を含む地域情報を選別するための装置である。
【0049】
図7は、実施形態1に係る情報処理装置103の機能的な構成例を示す図である。情報処理装置103は、機能的に例えば、取得部131と、特定部132と、選別部133と、出力部134と、出力制御部135とを備える。
【0050】
取得部131は、特定地域に関連する地域情報を取得する。
【0051】
特定地域は、地域の属性を特定する対象となる地域である。本実施形態に係る特定地域は、上述の表示エリアである。
【0052】
なお、特定地域は、表示エリアに限られず、例えば、適宜の方法でユーザが指定してもよく、予め定められてもよい。また、特定地域は、都道府県、市町村などの行政区画を単位に指定されてもよく、このような単位を用いずに任意に指定されてもよい。
【0053】
地域情報は、投稿情報を含む。すなわち、取得部131は、例えば、特定地域に関連する投稿情報を、少なくとも1つの投稿管理装置101から取得する。
【0054】
地域情報は、投稿情報以外の、特定地域に関連する情報を含んでもよい。すなわち、取得部131は、例えば、取得部131は、特定地域に関連する情報を、ネットワークNに接続された図示しない情報提供装置から取得してもよい。
【0055】
なお、地域情報は、投稿情報のみであってもよい。
【0056】
特定部132は、取得部131が取得した地域情報に基づいて、特定地域の属性を特定する。すなわち、特定部132は、特定地域に関連し投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する。
【0057】
特定地域の属性は、地域情報に含まれる情報のうち、特定地域に関連する情報であればよい。例えば、特定地域の属性は、地域情報が投稿情報である場合、投稿内容のうちの、特定地域に関連する情報である。
【0058】
属性の種類は、種々でよい。例えば、特定地域の属性は、特定地域の地形、気候、災害、人口、産業、交通、治安、生物、投稿、伝承、趣味嗜好及びレジャーの少なくとも1つに関する属性を含む。
【0059】
(A)地形に関する属性は、例えば、特定地域の標高、盆地、海、川などに関する情報である。
【0060】
(B)気候に関する属性は、例えば、特定地域の年間降水量、最高気温、最低気温、降水量の変化、気温の変化、気候区分などに関する情報である。
【0061】
(C)災害に関する属性は、例えば、地震被害、津波などに関する情報である。
【0062】
(D)人口に関する属性は、例えば、常住人口、夜間人口、昼間人口などに関する情報である。
【0063】
(E)産業に関する属性は、例えば、商業地区やいわゆる繁華街など街の規模、老舗店舗や流行店舗のジャンル、店舗での取り扱い品目、観光・買い物などの来訪者の属性、温泉、特産品などに関する情報である。
【0064】
街の規模の例としては、各種(飲食店、商店街、スーパー、デパート)の店舗数などがある。老舗店舗のジャンルとは例えば、店舗が提供する商品の種類である。流行店舗のジャンルとは例えば、同種の商品を数が増えてきている店舗が提供する商品の種類である。温泉に関する情報は、浴場、温泉宿、泉質の少なくとも1つに関する情報を含んでもよい。
【0065】
(F)交通に関する属性は、例えば、駅の利用者、車両の交通量、交通事故の発生件数などに関する情報である。
【0066】
(G)治安に関する属性は、例えば、犯罪などに関する情報である。
【0067】
(H)生物に関する属性は、例えば、野生の動物や植物の種類や数、街路樹の種類、伝説の木などに関する情報である。
【0068】
(I)投稿に関する属性は、例えば、投稿に関する統計情報、キーワードを含む投稿に関する統計情報、投稿者の属性の統計情報などに関する情報である。
【0069】
投稿に関する統計情報とは例えば、投稿数、投稿数の推移、投稿を行った投稿者の人数、投稿を行った投稿者の人数の推移などである。
【0070】
特定部132は、投稿に関する統計情報を得るために、投稿情報の統計処理を行うとよい。この統計処理では、投稿者の属性(例えば、年齢情報、活動場所情報、性別情報)が用いられてもよい。例えば、30代の投稿数が増えてきている場合、特定部132は、30代の人の間で特定地域に対する関心が高まっているので、「30代」という属性を特定する。
【0071】
(J)伝承に関する属性は、例えば、伝説、言い伝えなどに関する情報である。
【0072】
(K)趣味嗜好に関する属性は、例えば、音楽、映画、ラーメン店などに関する情報である。
【0073】
(L)レジャー(余暇の遊び)に関する属性は、例えば、観光スポット、スポーツ施設、ビーチ、釣り、図書館などに関する情報である。観光スポットの例としては、温泉、神社仏閣などがある。また、温泉に関する情報は、浴場、温泉宿、泉質の少なくとも1つに関する情報を含んでもよい。スポーツ施設の例としては、野球場、スキー場などがある。
【0074】
詳細には例えば、特定部132は、属性抽出部132aと、属性特定部132bとを含む。
【0075】
属性抽出部132aは、特定地域に関連し投稿情報を含む地域情報から、特定地域の属性候補を抽出する。
【0076】
属性特定部132bは、属性抽出部132aが抽出した特定地域の属性候補の中から、特定地域の属性を特定する。
【0077】
選別部133は、特定部132が特定した特定地域の属性に基づいて、特定地域の地域情報を選別する。
【0078】
出力部134は、各種情報を出力する。出力部134が出力する方法は、種々であってよく、例えば表示、送信などの1つ以上を含むとよい。表示を行う場合の出力部134は、例えば、後述する出力インタフェース1070を含んで構成される。送信表示を行う場合の出力部134は、例えば、後述するネットワークインタフェース1050を含んで構成される。
【0079】
出力制御部135は、出力部134を制御する。例えば、出力制御部135は、選別部133による地域情報の選別結果を用いて、地域情報を出力部134に出力させる。
【0080】
これまで、実施形態1に係る情報処理システム100の機能的な構成例について主に説明した。ここから、本実施形態に係る情報処理システム100の物理的な構成例について説明する。
【0081】
(実施形態1に係る情報処理システム100の物理的な構成例)
情報処理システム100は、物理的に、ネットワークNを介して接続された少なくとも1つの投稿管理装置101、少なくとも1つのユーザ端末102及び情報処理装置103から構成される。装置101~103の各々は、物理的に異なる単一の装置から構成される。
【0082】
なお、装置101~103のいずれか1つ又は複数は、物理的に、ネットワークNなどの適宜の通信回線を介して接続された複数の装置から構成されてもよい。
【0083】
装置101~103の各々は、物理的には同様に構成されるとよい。ここでは、情報処理装置103を例に、図を参照して物理的な構成例を説明する。
【0084】
図8は、実施形態1に係る情報処理装置103の物理的な構成例を示す図である。情報処理装置103は、物理的には例えば、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、ネットワークインタフェース1050、入力インタフェース1060及び出力インタフェース1070を有する。
【0085】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、ネットワークインタフェース1050、入力インタフェース1060及び出力インタフェース1070が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0086】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0087】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0088】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は、これを備える装置の機能を実現するためのプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する機能が実現される。
【0089】
ネットワークインタフェース1050は、これを備える装置をネットワークNに接続するためのインタフェースである。
【0090】
入力インタフェース1060は、ユーザが情報を入力するためのインタフェースである。入力インタフェース1060は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウスなどの1つ又は複数から構成される。
【0091】
出力インタフェース1070は、ユーザに情報を提示するためのインタフェースである。出力インタフェース1070は、例えば、液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどから構成される。
【0092】
これまで、実施形態1に係る情報処理システム100の構成例について説明した。ここから、本実施形態に係る情報処理システム100の動作について説明する。
【0093】
(実施形態1に係る情報処理システム100の動作)
実施形態1に係る情報処理システム100は、投稿提供処理及び選別処理を含む情報処理を実行する。これらの各処理について、図を参照して説明する。
【0094】
ここで、地図情報、投稿者情報及び投稿情報は、予め記憶されているとよい。地図情報は、例えば、投稿管理装置101の作成者、管理者などが地図記憶部111に予め記憶させるとよい。投稿者情報及び投稿情報は、例えば、ユーザ端末102のユーザの入力に基づいて投稿管理装置101が予め記憶させるとよい。
【0095】
(実施形態1に係る投稿提供処理の例)
投稿提供処理は、ユーザの要求に応じて、地図情報及び投稿情報を提供するための処理である。投稿管理装置101は、例えば所定のプログラムを実行するユーザ端末102を用いて表示エリアが指定されると、投稿提供処理を開始する。
【0096】
例えば、プログラムを起動した直後は、前回のプログラム終了時の表示エリア、ユーザが予め定めた表示エリアなどの所定の表示エリアが指定されるとよい。その後は、例えば、ユーザが、ユーザ端末102に表示される表示画面を用いて表示エリアを指定するとよい。
【0097】
図9は、ユーザ端末102に表示される表示画面の構成例を示す図である。表示画面は、例えば、ユーザ端末102にインストールされた所定のプログラムを実行することで表示される画面である。
【0098】
表示画面は、例えば、地図表示領域と投稿表示領域とを含む。
【0099】
地図表示領域は、表示エリアの地図を表示するための領域である。
【0100】
投稿表示領域は、表示エリアに関連する投稿情報を表示するための領域である。表示エリアに関連する投稿情報は、例えば、表示エリアに含まれる地点又は地域に関連する投稿情報である。
【0101】
例えば、ユーザは、タッチパネル、マウスなどを操作することで、地図表示領域に表示された地図を参照しながら、表示エリアを変更することができる。表示エリアの変更は、例えば、スクロール、拡大、縮小などである。この場合例えば、ユーザは、表示エリアを変更するための操作を所定時間以上行わないことで、当該表示エリアを指定することができる。
【0102】
なお、ユーザが表示エリアを指定する方法は、これに限られず、例えばユーザが住所、地域の名称などを用いて表示エリアを指定してもよく、所定のボタンを操作することで表示エリアを指定してもよい。
【0103】
図10は、実施形態1に係る投稿管理処理の例を示すフローチャートである。
【0104】
端末表示制御部122は、指定された表示エリアの表示情報を投稿管理装置101へ要求する(ステップS101)。情報提供部114は、ステップS101にて送信された要求をネットワークNを介して取得する(ステップS102)。
【0105】
要求は、表示エリアを特定するための情報を含む。表示情報は、表示エリアの地図及び表示エリアに関連する投稿情報を含む情報である。表示情報に含まれる投稿情報は、少なくとも投稿内容を含むとよい。
【0106】
情報提供部114は、ステップS102にて取得した要求に基づいて、表示エリアの投稿情報を情報処理装置103へ送信する(ステップS103)。
【0107】
詳細には例えば、情報提供部114は、ステップS102にて取得した要求に基づいて、表示エリアを特定する。
【0108】
情報提供部114は、投稿記憶部113に記憶された投稿情報のうち、特定した表示エリアに含まれる地点又は地域に関連付けられた投稿内容を含む投稿情報を抽出する。例えば、情報提供部114は、関連場所が表示エリアに含まれる投稿情報を抽出する。これにより、表示エリアの投稿情報、すなわち、表示エリアに関連する投稿情報が抽出される。
【0109】
情報提供部114は、抽出した投稿情報を情報処理装置103へ送信する。このとき、情報提供部114は、表示エリアを特定するための表示エリア情報をさらに送信してもよい。
【0110】
情報提供部114は、ステップS103にて送信された情報を受信すると、受信した情報に基づいて、選別処理を実行する(ステップS104)。
【0111】
選別処理(ステップS104)の詳細は、図を参照して後述する。
【0112】
情報提供部114は、ステップS104にて送信される選別の結果を、情報提供部114からネットワークNを介して取得する(ステップS105)。
【0113】
選別の結果は、ステップS103にて送信された投稿情報に基づいて選別された結果である。詳細後述するように、選別の結果は、少なくとも、ステップS103にて送信された投稿情報の投稿内容を含む。
【0114】
情報提供部114は、ステップS105にて取得した選別の結果を用いて、表示情報を生成する(ステップS106)。
【0115】
詳細には例えば、情報提供部114は、ステップS102にて取得した要求を用いて特定される表示エリアの地図を含む地図情報を、地図記憶部111から取得する。情報提供部114は、取得した地図情報(すなわち、表示エリアの地図)と、選別の結果と、を含む表示情報を生成する。
【0116】
情報提供部114は、ステップS106にて生成した表示情報をユーザ端末102へ送信する(ステップS107)。端末表示制御部122は、ステップS107にて送信された表示情報をネットワークNを介して取得する(ステップS108)。
【0117】
端末表示制御部122は、ステップS108にて取得した表示情報を端末表示部121に表示させ(ステップS109)、投稿提供処理を終了する。
【0118】
端末表示制御部122は、例えば、表示情報に含まれる表示エリアの地図を、表示画面(
図9参照)の地図表示領域に表示させる。これとともに、端末表示制御部122は、例えば、表示情報に含まれる表示エリアの選別された地域情報を、表示画面の投稿表示領域に表示させる。この地域情報は、表示エリアの投稿情報などを含むとよい。
【0119】
これにより、指定された表示エリアの地図を、当該表示エリアの選別された地域情報とともに表示することができる。
【0120】
(実施形態1に係る選別処理の例)
図11は、実施形態1に係る選別処理(ステップS104)の例を示すフローチャートである。選別処理は、特定地域に関連する地域情報を選別するための処理である。本実施形態に係る特定地域は、指定された表示エリアである。なお、特定地域は、これに限られない。
【0121】
選別処理は、例えば上述のステップS103に続けて実行される。なお、選別処理は、これに限られず、例えば、ユーザの入力などの適宜の方法で特定地域及び投稿情報を取得して開始されてもよい。
【0122】
取得部131は、ステップS103にて送信された投稿情報をネットワークNを介して取得する(ステップS121)。ここで取得される投稿情報は、上述の説明から分かるように、表示エリアの投稿情報である。
【0123】
取得部131は、特定地域を特定する(ステップS122)。
【0124】
詳細には例えば、取得部131は、ステップS121にて取得した投稿情報に基づいて、特定地域を特定する。特定地域には、例えば、投稿情報に含まれる関連場所を含む地域が特定されてもよい。ステップS121にて取得される投稿情報は、表示エリアの投稿情報であるので、取得部131は例えば、投稿情報に基づいて、表示エリアを特定地域として特定する。
【0125】
なお、上述のように表示エリア情報がステップS103にて送信される場合、取得部131は、ステップS121にて表示エリア情報を取得し、取得した表示エリア情報に基づいて特定地域を特定してもよい。この場合例えば、取得部131は、表示エリア情報に含まれる表示エリアを特定地域として特定するとよい。
【0126】
取得部131は、ステップS122にて特定された特定地域に基づいて、他の地域情報を取得する(ステップS123)。
【0127】
ステップS123にて取得される地域情報は、ステップS121にて取得される投稿情報以外の、特定地域に関連する地域情報である。
【0128】
例えば、ステップS121にて取得部131が、投稿管理装置101_1から投稿情報を取得したとする。この場合、取得部131は、投稿管理装置101_1以外の投稿管理装置101_2~101_Nから、特定地域に関連する投稿情報を取得してもよい。
【0129】
また例えば、取得部131は、投稿情報以外の地域情報を含む場合、取得部131は、図示しない情報提供装置から、特定地域に関連する地域情報を取得してもよい。
【0130】
なお、ステップS122~S123は実行されなくてもよい。この場合の地域情報は、ステップS121にて取得された投稿情報である。
【0131】
特定部132は、ステップS121及びS123で取得した地域情報に基づいて、特定地域の属性を特定する(ステップS124)。
【0132】
詳細には例えば、属性抽出部132aは、ステップS121及びS123で取得した地域情報から、特定地域の属性候補を抽出する(ステップS124a)。
【0133】
より詳細には例えば、属性抽出部132aは、属性に関連付けられた1つ又は複数のキーワードを予め保持する。属性抽出部132aは、キーワードが地域情報(例えば、投稿内容などの文章)に含まれる場合に、当該キーワードに関連付けられた属性を、特定地域の属性候補として抽出する。特定地域の属性候補は、特定地域の属性として特定される属性の候補である。
【0134】
なお、特定地域の属性候補を抽出する方法は、これに限られず、例えば、属性抽出部132aは、形態素解析技術などを用いてキーワードを抽出してもよい。
【0135】
図12は、実施形態1に係る投稿内容と、投稿内容に含まれるキーワードと、キーワードに関連付けられた属性(属性候補)との例を示す図である。
【0136】
例1に示すように、「〇〇海岸の〇〇松という伝説の松を見てきた。」という投稿内容があり、「伝説」、「言い伝え」などのキーワードと「伝承」という属性とが予め関連付けられているとする。この場合、属性抽出部132aは、投稿内容に「伝説」というキーワードが含まれていることを検出して、この検出したキーワードに関連付けられた「伝承」という属性候補を抽出する。
【0137】
例2に示すように、「〇〇美術館で〇〇絵画展が開催されている。」という投稿内容があり、「絵画展」、「クラシック」などのキーワードと「芸術」という属性とが予め関連付けられているとする。この場合、属性抽出部132aは、上述の例1と同様の処理を行って、「芸術」という属性候補を抽出する。
【0138】
例3に示すように、「〇〇ホールでクラシックの生演奏を聞いてきた。」という投稿内容があり、「絵画展」、「クラシック」などのキーワードと「芸術」という属性とが予め関連付けられているとする。この場合、属性抽出部132aは、上述の例1と同様の処理を行って、「芸術」という属性候補を抽出する。
【0139】
例4に示すように、「台風でアンダーパスが水没した。」という投稿内容があり、「台風」、「大雨」、「津波」などのキーワードと「災害」という属性とが予め関連付けられているとする。この場合、属性抽出部132aは、上述の例1と同様の処理を行って、「災害」という属性候補を抽出する。この属性は、例えば「水害」などであってもよい。
【0140】
例5に示すように、「大雨でマンホールから水があふれている。」という投稿内容があり、「台風」、「大雨」、「津波」などのキーワードと「災害」という属性とが予め関連付けられているとする。この場合、属性抽出部132aは、上述の例1と同様の処理を行って、「災害」という属性候補を抽出する。
【0141】
図11を再び参照する。
属性特定部132bは、属性抽出部132aが抽出した特定地域の属性候補の中から、特定地域の属性を特定する(ステップS124b)。
【0142】
属性特定部132bは、予め定められた基準に従って、特定地域の属性候補の中から特定地域の属性を特定する。
【0143】
なお、特定部132は、地域情報に統計処理を行った結果に基づいて、地域情報の属性を特定してもよい。属性候補の中から属性を特定する方法の詳細例は、他の実施形態で説明する。
【0144】
選別部133は、ステップS124bにて特定された特定地域の属性に基づいて、特定地域の地域情報を選別する(ステップS125)。
【0145】
詳細には例えば、選別部133は、特定された特定地域の属性に基づいて、特定地域の地域情報をグループ分けする。
【0146】
なお、特定地域の地域情報を選別する方法は、ここで説明したものに限られない。例えば、一般的な内容ベースフィルタリングなどが用いられてもよい。詳細には例えば、選別部133は、特定された特定地域の属性と、投稿情報(例えば、投稿情報が有する属性情報)との類似度を用いて、特定地域の地域情報を選別してもよい。この場合例えば、選別部133は、当該類似度と予め閾値とを比較し、特定地域の属性に類似する(例えば、属性の類似度が閾値以上である)属性を有する投稿情報を特定地域の地域情報として選別してもよい。
【0147】
出力制御部135は、ステップS125での地域情報の選別結果を用いて、地域情報を出力部134に出力させると(ステップS126)、選別処理を終了して投稿提供処理へ戻る。
【0148】
詳細には例えば、ステップS126において、出力制御部135は、ステップS125にてグループ分けされた地域情報を含む選別結果を、ネットワークNを介して投稿管理装置101へ送信する。選別結果は、少なくともステップS212で取得された投稿内容を含み、その他の地域情報に含まれる文章、写真などを含んでもよい。
【0149】
このように出力された選別結果に基づいて、ユーザ端末102では、上述のように、当該表示エリアの選別された地域情報とともに表示することができる。
【0150】
(作用・効果)
以上、本実施形態によれば、情報処理装置103は、取得部131と、特定部132と、選別部133とを備える。取得部131は、特定地域に関連する投稿情報を取得する。特定部132は、特定地域に関連し投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する。選別部133は、特定地域の属性に基づいて、地域情報を選別する。
【0151】
これにより、ユーザは、特定地域の属性に基づいて選別された地域情報を利用することができる。例えば、選別された地域情報に関連する地域に訪れるか否かの決定、当該地域に引っ越すか否かの決定、当該地域に関する行政上の施策の決定などに利用することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0152】
特定地域の属性は、特定地域の地形、気候、災害、人口、産業、交通、治安、生物、投稿、伝承、趣味嗜好及びレジャーの少なくとも1つに関する属性を含む。
【0153】
これにより、ユーザは、種々の属性に基づいて選別された地域情報を利用することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0154】
<実施形態2>
実施形態2では、特定地域の属性を特定するために、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いる例を説明する。また、実施形態2では、地域情報を選別するとともに、地域情報に順位付けを行う例を説明する。
【0155】
本実施形態では、説明を簡明にするため、実施形態1と重複する説明は、適宜省略する。
【0156】
実施形態2に係る情報処理システムは、実施形態1に係る情報処理装置103に代わる情報処理装置203を備える。これを除いて、本実施形態に係る情報処理システムは、実施形態1に係る情報処理システム100と同様に構成されるとよい。
【0157】
図13は、実施形態2に係る情報処理装置203の機能的な構成例を示す図である。情報処理装置203は、機能的に例えば、実施形態1と同様の取得部131及び出力部134を備える。また情報処理装置203は、機能的に例えば、実施形態1に係る特定部132、選別部133及び出力制御部135のそれぞれに代わる特定部232、選別部233及び出力制御部235を備える。
【0158】
特定部232は、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、特定地域の属性を特定する。
【0159】
信頼度は、地域情報が信頼できる程度を示す指標である。有用度は、地域情報が役立つ程度を示す指標である。
【0160】
特定部232は、実施形態1と同様の属性抽出部132aと、実施形態1に係る属性特定部132bに代わる属性特定部232bとを含む。特定部232は、さらに、信頼度取得部232cと、有用度取得部232dとを含む。
【0161】
信頼度取得部232cは、地域情報の信頼度を取得する。
【0162】
信頼度取得部232cは、例えば、(A)投稿情報の投稿者が活動する地域と特定地域との関連性と、(B)投稿情報に対する他者の賛同数と、の少なくとも1つに基づいて、地域情報の信頼度を取得する。
【0163】
有用度取得部232dは、地域情報の有用度を取得する。
【0164】
有用度取得部232dは、例えば、予め定められた評価基準に従って求められる値、評価者が付与する値、の少なくとも1つを用いて有用度を取得する。
【0165】
評価基準は、地域情報の内容量(例えば、文章の長さ、画像の数など)、更新時期(例えば、投稿時期)、キーワードの出現回数をキーワードが属する属性ごとに集計した属性関連数、閲覧回数及び閲覧時間の少なくとも1つを用いて規定される基準である。
【0166】
評価者は、地域情報の内容(例えば、投稿内容)の有用度を評価する人である。
【0167】
属性特定部232bは、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、属性抽出部132aが抽出した特定地域の属性候補の中から、特定地域の属性を特定する。
【0168】
選別部233は、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、地域情報を順位付けて選別する。
【0169】
出力制御部235は、地域情報の選別結果と、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つと、を用いて、順位付けされた地域情報を出力部134に出力させる。
【0170】
これまで、実施形態2に係る情報処理システムの機能的な構成例について主に説明した。本実施形態に係る情報処理システムは、物理的には、実施形態1に係る情報処理システム100と同様に構成されるとよい。ここから、本実施形態に係る情報処理システムの動作例について説明する。
【0171】
(実施形態2に係る情報処理システムの動作)
実施形態2に係る情報処理システムは、実施形態1に係る情報処理システム100と同様に、投稿提供処理及び選別処理を含む情報処理を実行する。投稿提供処理は実施形態1と同様でよい。本実施形態に係る選別処理(ステップS204)は、実施形態1に係る選別処理(S104)に代わる処理である。本実施形態では、選別処理(ステップS204)について図を参照して説明する。
【0172】
(実施形態2に係る選別処理の例)
図14は、実施形態2に係る選別処理(ステップS204)の例を示すフローチャートである。
【0173】
実施形態1と同様のステップS121~S123が実行される。
【0174】
特定部232は、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、特定地域の属性を特定する(ステップS224)。本実施形態では、地域情報の信頼度及び有用度を用いて特定地域の属性を特定する例を説明する。
【0175】
図15は、実施形態2に係る属性特定処理(ステップS224)の例を示すフローチャートである。
【0176】
属性抽出部132aは、実施形態1と同様に、ステップS121及びS123で取得した地域情報から特定地域の属性候補を抽出する(ステップS124a)。
【0177】
信頼度取得部232cは、地域情報の信頼度を求める(ステップS224b)。
【0178】
詳細には例えば、信頼度取得部232cは、地域情報に含まれる投稿情報について、(A)投稿情報の投稿者が活動する地域(活動地域)と特定地域との関連性と、(B)投稿情報に対する他者の賛同数と、の少なくとも1つに基づいて、地域情報の信頼度を取得する。
【0179】
例えば、信頼度取得部232cは、投稿情報の投稿者についての投稿者情報に含まれる活動場所情報に基づいて、投稿情報の投稿者が活動する地域(活動地域)を特定する。例えば、信頼度取得部232cは、投稿者が活動する地域が特定地域に含まれる場合に、活動地域と特定地域との関連性があると判断する。また例えば、信頼度取得部232cは、投稿者が活動する地域が特定地域に含まれない場合に、活動地域と特定地域との関連性がないと判断する。信頼度取得部232cは、活動地域と特定地域との関連性がある地域情報について、活動地域と特定地域との関連性がない地域情報よりも高い信頼度を付与する。信頼度は、例えば予め定められる値である。
【0180】
例えば、信頼度取得部232cは、投稿情報に対する他者の賛同数が多い程、高い信頼度を付与する。信頼度は、例えば、賛同数に対応付けて段階的に定められた値であってもよく、予め定められた関係式に基づいて算出されてもよく、賛同数であってもよい。
【0181】
(A)活動地域と特定地域との関連性と(B)投稿情報に対する他者の賛同数との両方を用いる場合、地域情報(投稿情報)の信頼度は、例えば、(A)(B)の各々の信頼度から地域情報の信頼度を求めるための予め定められた関係式に基づいて算出されるとよい。
【0182】
有用度取得部232dは、地域情報の有用度を求める(ステップS224c)。
【0183】
詳細には例えば、有用度取得部232dは、上述のように、予め定められた評価基準に従って求められる値、評価者が付与する値、の少なくとも1つを用いて有用度を取得する。
【0184】
評価基準は、(a)地域情報の内容量、(b)更新時期、(c)キーワードの出現回数をキーワードが属する属性ごとに集計した属性関連数、(d)閲覧回数、(e)閲覧時間などの要素の少なくとも1つを用いて規定される基準である。
【0185】
(a)地域情報の内容量は、例えば、文章の長さ、画像の数などである。評価基準では、例えば、地域情報の内容量が多い程、高い有用度となる基準を含むとよい。
【0186】
(b)更新時期は、例えば、投稿時期である。評価基準では、例えば、更新時期(例えば、投稿時期)が新しい程、高い有用度となる基準を含むとよい。
【0187】
(c)属性関連数は、キーワードの出現回数をキーワードが属する属性ごとに集計した数である。評価基準では、例えば、属性関連数が多い程又は少ない程、高い有用度となる基準を含むとよい。属性関連数が少ない地域情報の有用度を高くすることで、珍しい地域情報の有用度を高く評価することができる。
(d)及び(e)評価基準では、例えば、閲覧回数及び閲覧時間の各々が多い程、高い有用度となる基準を含むとよい。
【0188】
各要素の有用度は、段階的に定められた値であってもよく、予め定められた関係式に基づいて算出されてもよい。また、地域情報(投稿情報)の有用度は、例えば、各要素の有用度から地域情報の有用度を求めるための予め定められた関係式に基づいて算出されるとよい。
【0189】
属性特定部232bは、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、属性抽出部132aが抽出した特定地域の属性候補の中から、特定地域の属性を特定する(ステップS224d)。
【0190】
ここでは、地域情報の信頼度及び有用度を用いて特定地域の属性を特定する例を説明する。例えば、属性特定部232bは、特定地域の属性候補の各々について、属性候補が抽出された地域情報の信頼度及び有用度の合計である属性評価値を求める。属性特定部232bは、特定地域の属性候補の中から、属性評価値が高い順で予め定められた数の属性を、特定地域の属性として特定する。
【0191】
なお、属性特定部232bは、属性評価値に従って特定地域の属性候補のすべてを順位付けした属性を、特定地域の属性として特定してもよい。
【0192】
【0193】
選別部233は、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、地域情報を順位付けて選別する(ステップS225)。
【0194】
ここでは、地域情報の信頼度及び有用度を用いて特定地域の属性を特定する例を説明する。例えば、選別部233は、特定地域の属性に基づいて特定地域の地域情報をグループ分けする。
【0195】
そして、選別部233は、属性評価値に従ってグループの順位(属性順位)を決定し、決定した属性順位でグループごとに順位付けされた地域情報(選別結果)を生成する。
【0196】
出力制御部235は、前記地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つと、を用いて、順位付けされた地域情報を出力部134に出力させると(ステップS226)、選別処理を終了して投稿提供処理へ戻る。
【0197】
ここでは、地域情報の信頼度及び有用度を用いて特定地域の属性を特定する例を説明する。例えば、出力制御部235は、ステップS225で生成された選別結果を出力部134に出力させる。
【0198】
このように出力された選別結果に基づいて、ユーザ端末102では、実施形態1と同様に、当該表示エリアの選別された地域情報とともに表示することができる。
【0199】
(作用・効果)
以上、本実施形態によれば、特定部232は、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、特定地域の属性を特定する。
【0200】
これにより、ユーザは、信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて特定された属性に基づいて地域情報を選別し、その選別された地域情報を利用することができる。そのため、例えば、信頼できる地域情報又は有用な地域情報を優先的に表示するなど、信頼できる地域情報又は有用な地域情報を利用し易くすることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0201】
本実施形態によれば、特定部232は、信頼度取得部232cを含む。信頼度取得部232cは、投稿情報の投稿者が活動する地域と特定地域との関連性と、投稿情報に対する他者の賛同数と、の少なくとも1つに基づいて、地域情報の信頼度を取得する。
【0202】
このような信頼度を用いることで、信頼できる地域情報を利用し易くすることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0203】
本実施形態によれば、特定部232は、地域情報の有用度を取得する有用度取得部232dを含む。地域情報の有用度は、予め定められた評価基準に従って求められる値、評価者が付与する値、の少なくとも1つを用いて取得される。評価基準は、地域情報の内容量、更新時期、キーワードの出現回数をキーワードが属する属性ごとに集計した属性関連数、閲覧回数及び閲覧時間の少なくとも1つを用いて規定される基準である。
【0204】
このような有用度を用いることで、信頼できる地域情報を利用し易くすることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0205】
本実施形態によれば、情報処理装置203は、選別部233を備える。選別部233は、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、地域情報を順位付けて選別する。
【0206】
これにより、ユーザは、信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて選別された地域情報を利用することができる。そのため、例えば、信頼できる地域情報又は有用な地域情報を優先的に表示するなど、信頼できる地域情報又は有用な地域情報を利用し易くすることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0207】
本実施形態によれば、情報処理装置203は、出力制御部235を備える。出力制御部235は、地域情報の選別結果と、地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つと、を用いて、順位付けされた地域情報を出力部134に出力させる
【0208】
これにより、ユーザは、信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて順位付けされた地域情報を利用することができる。そのため、例えば、信頼できる地域情報又は有用な地域情報を優先的に表示するなど、信頼できる地域情報又は有用な地域情報を利用し易くすることができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0209】
<実施形態3>
実施形態1では、特定地域の属性に基づいて、特定地域の地域情報を選別する例を説明した。属性を用いて選別される地域情報は、特定地域以外の地域に関連する地域情報であってもよい。実施形態3では、特定地域とは異なる選別対象地域の地域情報を、特定地域の属性を用いて選別する例について説明する。
【0210】
本実施形態では、説明を簡明にするため、実施形態1と重複する説明は、適宜省略する。
【0211】
実施形態3に係る情報処理システムは、実施形態1に係る情報処理装置103に代わる情報処理装置303を備える。これを除いて、本実施形態に係る情報処理システムは、実施形態1に係る情報処理システム100と同様に構成されるとよい。
【0212】
図16は、実施形態3に係る情報処理装置303の機能的な構成例を示す図である。情報処理装置303は、機能的に例えば、実施形態1に係る選別部133に代わる選別部333を備える。これを除いて、本実施形態に係る情報処理装置303は、実施形態1に係る情報処理装置103と同様に構成されるとよい。
【0213】
選別部333は、特定部132が特定した特定地域の属性に基づいて、選別対象地域の地域情報を選別する。
【0214】
選別対象地域は、特定地域とは異なる地域であり、例えば、特定地域と予め定められた関係にある地域、又はユーザが指定する地域である。
【0215】
特定地域と予め定められた関係は、例えば、特定地域と場所又は気候に関して予め定められた関係である。場所に関して予め定められた関係の例として、隣接する関係、所定距離の範囲内である関係などを挙げることができる。気候に関して予め定められた関係の例として、海からの距離の違いが所定の範囲内である関係、気候区分が同じである関係、景観(例えば、植生)の類似度が所定以上である関係などを挙げることができる。
【0216】
これまで、実施形態3に係る情報処理システムの機能的な構成例について主に説明した。本実施形態に係る情報処理システムは、物理的には、実施形態1に係る情報処理システム100と同様に構成されるとよい。ここから、本実施形態に係る情報処理システムの動作例について説明する。
【0217】
(実施形態3に係る情報処理システムの動作)
実施形態3に係る情報処理システムは、実施形態1に係る情報処理システム100と同様に、投稿提供処理及び選別処理を含む情報処理を実行する。投稿提供処理は実施形態1と同様でよい。本実施形態に係る選別処理(ステップS304)は、実施形態1に係る選別処理(S104)に代わる処理である。本実施形態では、選別処理(ステップS304)について図を参照して説明する。
【0218】
(実施形態3に係る選別処理の例)
図17は、実施形態3に係る選別処理(ステップS304)の例を示すフローチャートである。本実施形態に係る選別処理(ステップS304)は、実施形態1に係る地域情報選別処理(ステップS125)に代わる地域情報選別処理(ステップS325)を含む。これを除いて、本実施形態に係る選別処理(ステップS304)は、実施形態1に係る選別処理(S104)と同様でよい。
【0219】
選別部333は、ステップS124bにて特定された特定地域の属性に基づいて、選別対象地域の地域情報を選別する(ステップS325)。
【0220】
例えば、選別対象地域が特定地域と予め定められた関係にある地域である場合、選別部333は、予め当該関係を保持するとよい。そして、選別部333は、ステップS122にて特定された特定地域と保持する関係とに基づいて、選別対象地域を特定するとよい。
【0221】
例えば、選別対象地域がユーザが指定する地域である場合、選別部333は、ユーザの指定を受け付けるとよい。この場合、選別部333は、例えば、ユーザ端末102に対する操作に基づいて、ネットワークNを介してユーザの指定を受け付けるとよい。
【0222】
そして、選別部333は、選別対象地域の地域情報を、特定地域の地域情報と同様に、少なくとも1つの投稿管理装置101などから取得するとよい。選別部333は、当該取得した選別対象地域の地域情報を、特定地域の属性に基づいて選別するとよい。
【0223】
本実施形態に係る選別処理(ステップS304)によれば、特定地域の属性に基づいて、選別対象地域の地域情報を選別することができる。これを出力することで、ユーザは、選別対象地域の中で、特定地域と属性が類似する地域情報を利用することができる。例えば、選別対象地域の中で、特定地域と街の雰囲気、景観などが類似した領域を容易に知ることができる。
【0224】
なお、選別対象地域の地域情報を選別する方法は、ここで説明したものに限られない。例えば、選別部333は、選別対象地域の投稿情報と特定地域の投稿情報とのそれぞれに関する属性を用いて(例えば、属性を比較して)、選別対象地域の地域情報を選別してもよい。この場合例えば、選別部333は、特定地域の投稿情報と少なくとも1つの共通の属性が関連する選別対象地域の投稿情報を選別してもよい。また例えば、選別対象地域の地域情報を選別するために、一般的なフィルタリング技術(例えば、協調フィルタリング)などが用いられてもよい。
【0225】
(作用・効果)
以上、本実施形態によれば、選別部333は、特定地域の属性に基づいて、特定地域とは異なる選別対象地域の地域情報を選別する。
【0226】
これにより、特定地域の属性に基づいて選別対象地域の地域情報を選別することができるので、ユーザは、選別対象地域の中で、特定地域と属性が類似する地域情報を利用することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0227】
本実施形態によれば、選別対象地域は、特定地域と予め定められた関係にある地域、又はユーザが指定する地域である。
【0228】
これにより、ユーザは、特定地域と予め定められた関係にある地域又はユーザが指定する地域の中で、特定地域と属性が類似する地域情報を利用することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0229】
本実施形態によれば、予め定められた関係は、場所又は気候に関して予め定められた関係である。
【0230】
これにより、ユーザは、場所又は気候に関して特定地域と予め定められた関係にある地域の中で、特定地域と属性が類似する地域情報を利用することができる。従って、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0231】
以上、図面を参照して本発明の実施形態及び変形例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0232】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、実施の形態の各々で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。実施形態の各々では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の実施形態及び変形例は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0233】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
【0234】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 特定地域に関連する投稿情報を取得する取得手段と、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定する特定手段と、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別する選別手段とを備える
情報処理装置。
2. 前記特定手段は、前記地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、前記特定地域の属性を特定する
1.に記載の情報処理装置。
3. 前記特定手段は、前記投稿情報の投稿者が活動する地域と前記特定地域との関連性と、前記投稿情報に対する他者の賛同数と、の少なくとも1つに基づいて、地域情報の信頼度を取得する信頼度取得手段を含む
2.に記載の情報処理装置。
4. 前記特定手段は、前記地域情報の有用度を取得する有用度取得手段を含み、
前記地域情報の有用度は、予め定められた評価基準に従って求められる値、評価者が付与する値、の少なくとも1つを用いて取得され、
前記評価基準は、前記地域情報の内容量、更新時期、キーワードの出現回数をキーワードが属する属性ごとに集計した属性関連数、閲覧回数及び閲覧時間の少なくとも1つを用いて規定される基準である
1又は2.に記載の情報処理装置。
5. 前記選別手段は、前記地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つを用いて、前記地域情報を順位付けて選別する
1.から4.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
6. 前記地域情報の選別結果と、前記地域情報の信頼度及び有用度の少なくとも1つと、を用いて、順位付けされた前記地域情報を出力手段に出力させる出力制御手段とをさらに備える
5.に記載の情報処理装置。
7. 前記選別手段は、前記特定地域の属性に基づいて、前記特定地域とは異なる選別対象地域の前記地域情報を選別する
1.から6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
8. 前記選別対象地域は、前記特定地域と予め定められた関係にある地域、又はユーザが指定する地域である
7.に記載の情報処理装置。
9. 前記予め定められた関係は、場所又は気候に関して予め定められた関係である
8.に記載の情報処理装置。
10. 前記特定地域の属性は、前記特定地域の地形、気候、災害、人口、産業、交通、治安、生物、投稿、伝承、趣味嗜好及びレジャーの少なくとも1つに関する属性を含む
1.から9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
11. 1.から10のいずれか1つに記載の情報処理装置と、
前記投稿情報を管理する少なくとも1つの投稿管理装置とを備える
情報処理システム。
12. 少なくとも1つのコンピュータが、
特定地域に関連する投稿情報を取得し、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定し、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別する
情報処理方法。
13. 少なくとも1つのコンピュータに、
特定地域に関連する投稿情報を取得し、
前記特定地域に関連し前記投稿情報を含む地域情報に基づいて、当該特定地域の属性を特定し、
前記特定地域の属性に基づいて、前記地域情報を選別することを実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0235】
100 情報処理システム
101 投稿管理装置
102 ユーザ端末
103,203,303 情報処理装置
111 地図記憶部
112 投稿者記憶部
113 投稿記憶部
114 情報提供部
121 端末表示部
122 端末表示制御部
131 取得部
132,232 特定部
132a 属性抽出部
132b,232b 属性特定部
133,233,333 選別部
134 出力部
135,235 出力制御部
232c 信頼度取得部
232d 有用度取得部