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特開2024-141419コミュニティ管理装置およびシステム並びにコミュニティ管理方法およびプログラム
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  • 特開-コミュニティ管理装置およびシステム並びにコミュニティ管理方法およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141419
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】コミュニティ管理装置およびシステム並びにコミュニティ管理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053051
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128451
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 隆一
(72)【発明者】
【氏名】大高 聡
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ライフステージの段階に応じたコミュニティへの参加または退会の手続きの手間を省くことができるコミュニティ管理装置およびシステム並びにコミュニティ管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】コミュニティを管理するコミュニティ管理部11と、ユーザの属性情報が登録されるユーザ管理部12とを備え、コミュニティ管理部11が、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化に応じてユーザのコミュニティへの参加または退会を自動制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コミュニティを管理するコミュニティ管理部と、
ユーザの属性情報が登録されるユーザ管理部とを備え、
前記コミュニティ管理部が、前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザのライフステージの変化に応じて前記ユーザの前記コミュニティへの参加または退会を自動制御するコミュニティ管理装置。
【請求項2】
前記ユーザの属性情報が、前記ユーザの年齢に関する情報を含む請求項1記載のコミュニティ管理装置。
【請求項3】
前記ユーザ管理部が、所定のユーザが参加するコミュニティの他のユーザに対して開示する情報を設定可能である請求項1記載のコミュニティ管理装置。
【請求項4】
前記コミュニティ管理部が、所定のコミュニティに参加するユーザの端末装置に対して、前記所定のコミュニティに関連する情報を配信する請求項1記載のコミュニティ管理装置。
【請求項5】
前記コミュニティ管理部が、前記ユーザの端末装置の識別情報に基づいて、前記所定のコミュニティに関連する情報を配信する請求項4記載のコミュニティ管理装置。
【請求項6】
請求項1から5いずれか1項記載のコミュニティ管理装置と、
前記ユーザの端末装置とを備えたコミュニティ管理システム。
【請求項7】
コミュニティを管理するコミュニティ管理方法であって、
ユーザの属性情報を登録し、
該登録した前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザのライフステージの変化に応じて前記ユーザの前記コミュニティへの参加または退会を自動制御するコミュニティ管理方法。
【請求項8】
コミュニティを管理するコミュニティ管理プログラムであって、
ユーザの属性情報を登録するステップと、
前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザのライフステージの変化に応じて前記ユーザの前記コミュニティへの参加または退会を自動制御するステップとをコンピュータに実行させるコミュニティ管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニティ管理装置およびシステム並びにコミュニティ管理方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット上でコミュニティを形成し、そのコミュニティに参加する参加者間で情報を共有したり、参加者に対して情報を配信するシステムが提案されている。コミュニティとしては、たとえばソーシャル・ネットワーク・サービスのコミュニティ、電子掲示板サービスのスレッドやメーリングリストサービスのメーリングリストなどがある。
【0003】
特許文献1においては、ユーザに合ったコミュニティを探すことができ、かつ、コミュニティへの参加期間を適切に制御する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-72529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、たとえば子供の進学や退職などのライフステージの段階に応じたコミュニティに参加すれば育児や退職後の孤立化が防げる。
【0006】
しかしながら、ライフステージの段階ごとにコミュニティへの入会およびコミュニティからの退会に関する手続きがそれぞれ必要であり、非常に手間であった。
【0007】
なお、特許文献1にも、ライフステージを考慮したコミュニティへの参加または退会については何も提案されていない。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、ライフステージの段階に応じたコミュニティへの参加または退会の手続きの手間を省くことができるコミュニティ管理装置およびシステム並びにコミュニティ管理方法およびプログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のコミュニティ管理装置は、コミュニティを管理するコミュニティ管理部と、ユーザの属性情報が登録されるユーザ管理部とを備え、コミュニティ管理部が、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化に応じてユーザのコミュニティへの参加または退会を自動制御する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコミュニティ管理装置によれば、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化に応じてユーザのコミュニティへの参加または退会を自動制御するようにしたので、ライフステージの段階に応じたコミュニティへの参加または退会の手続きの手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明のコミュニティ管理システムの一実施形態の概略構成を示すブロック図
図2図1に示すコミュニティ管理システムの処理の流れを説明するためのフローチャート
図3】コミュニティ管理システムの処理の流れを模式的に表した図
図4】本発明のコミュニティ管理システムのその他の実施形態の概略構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明のコミュニティ管理装置の一実施形態を用いたコミュニティ管理システム1について詳細に説明する。図1は、本実施形態のコミュニティ管理システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
本実施形態のコミュニティ管理システム1は、複数のコミュニティを管理するコミュニティ管理装置10を備え、ユーザのライフステージの変化に応じて、コミュニティへの参加または退会を自動制御するシステムである。
【0014】
本実施形態においては、特に、ライフステージの段階に応じたコミュニティを管理する。具体的には、幼稚園児コミュニティ、小学校コミュニティおよび中学校コミュニティなど子供の成長に応じたコミュニティを管理し、これらのコミュニティへの参加および退会を自動制御する。
【0015】
コミュニティとしては、たとえばソーシャル・ネットワーク・サービスに設定されたコミュニティ、電子掲示板サービスに設けられたスレッド、およびメーリングリストサービスを利用したメーリングリストなどがある。
【0016】
以下、本実施形態のコミュニティ管理システム1を構成する各装置について説明する。
【0017】
本実施形態のコミュニティ管理システム1は、図1に示すように、コミュニティ管理装置10と、ユーザの端末装置20とを備えている。
【0018】
コミュニティ管理装置10とユーザの端末装置20との間は、インターネット回線やLAN(Local Area Network)回線などの通信回線を介して接続されており、互いに種々の情報のやり取りが可能に構成されている。
【0019】
なお、図1では、ユーザの端末装置20を1台しか示していないが、実際には、コミュニティに参加するユーザの数だけ端末装置20を有し、コミュニティ管理装置10によって管理されるコミュニティを介して、端末装置20同士での通信も可能に構成されている。
【0020】
コミュニティ管理装置10は、コミュニティ管理部11と、ユーザ管理部12とを備える。
【0021】
コミュニティ管理部11は、複数のコミュニティを管理する。具体的には、上述した幼稚園児コミュニティ、小学校コミュニティおよび中学校コミュニティなどの子供の成長に応じたコミュニティを管理する。
【0022】
また、コミュニティ管理部11が管理するコミュニティとしては、上記の3つに限らず、その他のライフステージの段階に応じたコミュニティを管理するようにしてもよい。ライフステージの段階に応じたコミュニティとしては、たとえば同じ地区に居住する既婚者や同年代の既婚者が参加する既婚者コミュニティ、定年退職したユーザが参加する退職者コミュニティ、同じ地区に居住する居住者が参加する地域コミュニティなどがある。なお、図1では、これらの複数のコミュニティを代表してコミュニティAおよびコミュニティBを示している。
【0023】
コミュニティ管理部11は、各コミュニティに参加しているユーザの端末装置20の識別情報を記憶して管理する。
【0024】
そして、コミュニティ管理部11は、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化を認識し、そのライフステージの変化に応じて、各コミュニティへの参加または退会を自動制御する。
【0025】
具体的には、コミュニティ管理部11は、たとえばユーザの年齢に基づいて、幼稚園児コミュニティ、小学校コミュニティおよび中学校コミュニティへの参加および退会を自動制御する。なお、ここでいうユーザとは、幼稚園児、小学生、中学生などの子供のことを意味し、保護者ではない。
【0026】
具体的には、ユーザの年齢が、幼稚園児の年齢から小学生の年齢に変化した場合には、その参加者を幼稚園児コミュニティから自動的に退会させ、小学校コミュニティに自動的に参加させる。また、参加者の年齢が、小学生の年齢から中学生の年齢に変化した場合には、その参加者を小学校コミュニティから自動的に退会させ、中学校コミュニティに自動的に参加させる。なお、参加者の年齢については、年齢が変わった際に、参加者の保護者が、端末装置20を用いて新しい年齢を設定入力するようにしてもよいし、コミュニティ管理部11が、自動的にカウントして更新するようにしてもよい。
【0027】
また、コミュニティ管理部11は、たとえばユーザの結婚および離婚の情報に基づいて、上述した既婚者コミュニティへの参加および退会を自動制御する。なお、ユーザの結婚および離婚の情報については、たとえばユーザが、端末装置20を用いて設定入力するようにすればよい。
【0028】
また、コミュニティ管理部11は、たとえばユーザの年齢に基づいて、上述した退職者コミュニティへの参加を自動制御する。具体的には、ユーザの年齢が予め設定された定年退職の年齢に達した場合に、退職者コミュニティに自動的に参加させる。なお、ユーザの年齢については、年齢が変わった際に、ユーザが、端末装置20を用いて新しい年齢を設定入力するようにしてもよいし、コミュニティ管理部11が、自動的にカウントして更新するようにしてもよい。
【0029】
また、コミュニティ管理部11は、たとえばユーザの住所に基づいて、上述した地域コミュニティへの参加および退会を自動制御する。具体的には、ユーザの住所が、現在の住所から転出先の住所に変更になった場合には、現在の住所を含む地区の地域コミュニティから自動的に退会させ、転出先の住所を含む地区の地域コミュニティへ自動的に参加させる。なお、ユーザの住所については、転出または転入により住所が変わった際に、ユーザが、端末装置20を用いて転出先の住所を設定入力する。
【0030】
なお、ユーザは、コミュニティへの参加が必要なくなった場合には、任意のタイミングで手動での操作により、コミュニティから退会することができる。
【0031】
また、コミュニティ管理部11は、各コミュニティに参加しているユーザの端末装置20に対して、所定の情報を配信する。この際、コミュニティ管理部11は、ユーザの端末装置20の識別情報に基づいて、所定の情報を配信する。
【0032】
具体的には、コミュニティ管理部11は、各コミュニティに関連する広告情報を各コミュニティの参加者の端末装置20に配信する。たとえば幼稚園児コミュニティの参加者の端末装置20には、幼稚園児が使用する商品やサービスの広告情報が配信される。また、小学校コミュニティの参加者の端末装置20には、小学生が使用する商品やサービスや小学生が通う塾の広告情報が配信される。すなわち、各コミュニティの参加者が使用する商品やサービスの広告情報が配信される。ただし、各コミュニティの参加者の端末装置20に配信される情報としては、上述したような広告情報に限らず、その他の各コミュニティに関連する情報でもよい。たとえば、小学校コミュニティや中学生コミュニティの参加者の端末装置20に、課外活動の案内を配信するようにしてもよい。
【0033】
また、コミュニティ管理部11は、参加者の端末装置に対して情報を配信する際、参加者の属性情報を取得し、その参加者の属性情報に基づいて配信情報を選択するようにしてもよい。具体的には、たとえば参加者の性別、年齢、嗜好に応じた情報を配信するようにしてもよい。
【0034】
参加者の属性情報に応じた配信情報については、予め参加者の属性情報と配信情報とを対応付けたテーブルを用いるようにしてもよいし、参加者の属性情報と属性情報に応じた配信情報との関係を予め機械学習した学習済モデルを用いるようにしてもよい。
【0035】
また、上述したように各コミュニティの参加者は、そのコミュニティを介して参加者の端末装置20同士で通信することが可能であり、参加者は、自身の属性情報を他の参加者に対して開示することができる。ただし、参加者は、参加するコミュニティの性質によって、開示する情報をコミュニティ管理部11に設定するようにしてもよい。
【0036】
たとえば、上述した幼稚園児コミュニティ、小学校コミュニティおよび中学校コミュニティでは、参加者の性別、年齢は開示するが、それ以外の情報は開示しないようにしてもよい。また、既婚者コミュニティでは、参加者の性別および嗜好に関する情報は開示するが、それ以外の情報は開示しないようにしてもよい。
【0037】
ユーザ管理部12は、上述したようなユーザ(参加者)の属性情報を予め記憶するものである。ユーザの属性情報としては、たとえばユーザの性別、年齢、住所、嗜好、結婚しているか否かおよび健康に関する情報などがある。ユーザの嗜好に関する情報としては、たとえばユーザの趣味に関する情報やユーザの好きな食べ物や場所に関する情報などがある。ユーザの健康に関する情報としては、ユーザのアレルギーの情報、病歴の情報および投薬の情報などがある。
【0038】
ユーザは、端末装置20を用いて上述したユーザの属性情報を設定入力し、これをコミュニティ管理装置10に送信する。ユーザ管理部12は、端末装置20から送信されたユーザの属性情報を端末装置20の識別情報に紐づけて記憶する。
【0039】
コミュニティ管理装置10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの半導体メモリやハードディスクなどのストレージ、並びに通信I/F(Interface)などを備えている。
【0040】
コミュニティ管理装置10のストレージには、本発明のコミュニティ管理プログラムの一実施形態がインストールされている。このコミュニティ管理プログラムがCPUによって起動されることによって、コミュニティ管理装置10の上述した各部の機能が実行される。
【0041】
また、本実施形態においては、CPUによってコミュニティ管理プログラムを実行することによって各部の機能を実行するようにしたが、コミュニティ管理プログラムが実行する一部の機能または全部の機能をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、その他の電気回路などのハードウェアから構成するようにしてもよい。
【0042】
端末装置20は、上述した所定のユーザが使用する端末装置である。端末装置20としては、スマートフォン、タブレット端末およびノート型PCなどの携帯可能な移動体端末を用いることができるが、デスクトップパソコンを用いるようにしてもよい。
【0043】
端末装置20には、予め専用アプリケーションがインストールされている。そして、その専用アプリケーションを用いて、上述したユーザの属性情報が設定入力され、コミュニティ管理装置10に送信される。
【0044】
また、端末装置20には、上述した各コミュニティに関連する広告情報などが配信されて表示される。
【0045】
なお、上述したように端末装置20にインストールされた専用アプリケーションを用いるのではなく、コミュニティ管理装置10によってウェブブラウザ経由で提供されるアプリケーションを利用してもよい。
【0046】
次に、本実施形態のシステム1の処理の流れについて、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、ユーザが、所定のコミュニティに手動で入会した後、ユーザのライフステージの変化に応じて、所定のコミュニティからの退会と新たなコミュニティへの入会を自動制御する場合について説明する。また、図3は、上述した処理を模式的に表した図であり、ユーザが、コミュニティAに手動で入会した後、コミュニティAからの退会とコミュニティBへの入会を自動制御する場合を示す図である。
【0047】
まず、ユーザが、端末装置20を用いてユーザの属性情報を設定入力する(S10)。本実施形態においては、端末装置20にインストールされた専用アプリケーションが起動され、その専用アプリケーション内にユーザの属性情報が設定入力される。
【0048】
端末装置20において設定入力されたユーザの属性情報は、端末装置20の識別情報およびユーザの識別情報とともにコミュニティ管理装置10に送信され、ユーザ管理部12に記憶される(S12)。
【0049】
ユーザ管理部12にユーザに関する情報が記憶されると、ユーザ管理部12は、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザの属性情報に応じたコミュニティが存在するかを検索する
(S14)。たとえばユーザの年齢に応じたコミュニティが存在するかを検索する。
【0050】
そして、ユーザ管理部12は、ユーザの属性情報に応じたコミュニティが抽出された場合には、その抽出されたコミュニティの情報をユーザの端末装置20に送信する(S16)。
【0051】
そして、ユーザの端末装置20では、ユーザ管理部12から送信されたコミュニティの情報が表示され、ユーザが参加するコミュニティが選択され(S18)、その選択されたコミュニティの情報が、端末装置20からユーザ管理部12に送信される。
【0052】
続いて、ユーザ管理部12は、ユーザにより選択されたコミュニティの情報に基づいて、コミュニティ管理部11に、選択されたコミュニティへの参加登録指示を出力する(S20)。
【0053】
そして、コミュニティ管理部11は、入力された参加登録指示に応じて、ユーザによって選択されたコミュニティへの参加登録を行う(S22)。
【0054】
ユーザによって選択されたコミュニティへの参加登録が完了すると、そのコミュニティに関連する広告情報などがコミュニティ管理部11から端末装置20に配信される(S24)。
【0055】
また、コミュニティ管理部11からユーザ管理部12に対して、ユーザが参加しているコミュニティの退会条件が送信される(S26)。退会条件とは、幼稚園児コミュニティや小学生コミュニティなどの場合には年齢の条件であり、既婚者コミュニティの場合には結婚の条件であり、地域コミュニティの場合には住所の条件である。
【0056】
そして、ユーザ管理部12は、ユーザのライフステージが変化し、ユーザの属性情報がコミュニティの退会条件を満たす場合には(S28)、コミュニティ管理部11に退会指示を送信し(S30)、コミュニティから自動的に退会させる(S32)。
【0057】
そして、ユーザ管理部12は、ユーザのライフステージ変化後の属性情報に基づいて、その属性情報(たとえば年齢)に応じたコミュニティが存在するかを検索する(S34)。
【0058】
そして、ユーザ管理部12は、ユーザの属性情報に応じたコミュニティが抽出された場合には、その抽出されたコミュニティの情報に基づいて、コミュニティ管理部11に、抽出されたコミュニティへの参加登録指示を出力する(S36)。
【0059】
そして、コミュニティ管理部11は、入力された参加登録指示に応じて、抽出されたコミュニティへの参加登録を自動的に行う(S38)。
【0060】
また、ユーザ管理部12は、自動的に参加登録を行ったコミュニティの情報を端末装置20に送信して提示する(S40)。
【0061】
上記実施形態のコミュニティ管理システム1によれば、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化に応じてユーザのコミュニティへの参加または退会を自動制御するようにしたので、ライフステージの段階に応じたコミュニティへの参加または退会の手続きの手間を省くことができる。
【0062】
また、上記実施形態のコミュニティ管理システム1において、ユーザの属性情報としてユーザの年齢に関する情報を含むようにした場合には、たとえば子供の成長に応じたコミュニティの自動退会および自動入会を制御することができる。
【0063】
また、上記実施形態のコミュニティ管理システム1において、所定のユーザが参加するコミュニティの他のユーザに対して開示する情報を設定可能とした場合には、必要な情報だけを他のユーザに開示することができ、必要のない情報が開示されるのを回避することができる。
【0064】
また、上記実施形態のコミュニティ管理システム1において、所定のコミュニティに参加するユーザの端末装置20に対して、その所定のコミュニティに関連する情報を配信するようにした場合には、たとえば広告情報を配信するようにした場合には、ユーザが興味のある広告情報を配信することができるので、広告効果を期待できる。
【0065】
また、上記実施形態のコミュニティ管理システム1において、ユーザの端末装置の識別情報に基づいて、所定のコミュニティに関連する情報を配信するようにした場合には、ユーザ個人を特定することなく、情報を配信することができる。
【0066】
なお、上記実施形態のコミュニティ管理システム1は、コミュニティ管理部11が、複数のコミュニティA,Bを管理するようにしたが、本発明のコミュニティ管理装置10は、このような構成に限らず、図4に示すコミュニティ管理システム2のように、コミュニティAを管理する管理装置13およびコミュニティBを管理する管理装置14を設けるとともに、ユーザ管理部12を有するユーザ管理装置15を管理装置13と管理装置14とは別に設けるようにしてもよい。この場合、本発明のコミュニティ管理装置は、管理装置13、管理装置14およびユーザ管理装置15から構成される。
【0067】
また、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。たとえば実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
【0068】
本発明に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0069】
(付記1)
本発明のコミュニティ管理装置は、コミュニティを管理するコミュニティ管理部と、ユーザの属性情報が登録されるユーザ管理部とを備え、コミュニティ管理部が、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化に応じてユーザのコミュニティへの参加または退会を自動制御する。
【0070】
(付記2)
付記1記載のコミュニティ管理装置において、ユーザの属性情報は、ユーザの年齢に関する情報を含むことができる。
【0071】
(付記3)
付記1または付記2記載のコミュニティ管理装置において、ユーザ管理部は、所定のユーザが参加するコミュニティの他のユーザに対して開示する情報を設定することができる。
【0072】
(付記4)
付記1から付記3いずれかに記載のコミュニティ管理装置において、コミュニティ管理部は、所定のコミュニティに参加するユーザの端末装置に対して、所定のコミュニティに関連する情報を配信することができる。
【0073】
(付記5)
付記4記載のコミュニティ管理装置において、コミュニティ管理部は、ユーザの端末装置の識別情報に基づいて、所定のコミュニティに関連する情報を配信することができる。
【0074】
(付記6)
本発明のコミュニティ管理システムは、付記1から付記5いずれかに記載のコミュニティ管理装置と、ユーザの端末装置とを備える。
【0075】
(付記7)
本発明のコミュニティ管理方法は、コミュニティを管理するコミュニティ管理方法であって、ユーザの属性情報を登録し、その登録したユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化に応じてユーザのコミュニティへの参加または退会を自動制御する。
【0076】
(付記8)
本発明のコミュニティ管理プログラムは、コミュニティを管理するコミュニティ管理プログラムであって、ユーザの属性情報を登録するステップと、ユーザの属性情報に基づいて、ユーザのライフステージの変化に応じてユーザのコミュニティへの参加または退会を自動制御するステップとをコンピュータに実行させる。
【符号の説明】
【0077】
1,2 コミュニティ管理システム
2 コミュニティ管理システム
10 コミュニティ管理装置
11 コミュニティ管理部
12 ユーザ管理部
13 管理装置
14 管理装置
15 ユーザ管理装置
20 端末装置
図1
図2
図3
図4