(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141461
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/5375 20140101AFI20241003BHJP
A63F 13/45 20140101ALI20241003BHJP
A63F 13/85 20140101ALI20241003BHJP
A63F 13/847 20140101ALI20241003BHJP
【FI】
A63F13/5375
A63F13/45
A63F13/85
A63F13/847
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053135
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】大脇 遼平
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
(57)【要約】
【課題】プレイヤの一人が利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを適切に進行させる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを進行し、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれた1つ以上の支援情報から、共同プレイにおける第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報を、第1プレイヤに対して通知する。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、前記第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによる前記ゲームの共同プレイを進行させるゲーム進行部と、
前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれた前記1つ以上の支援情報から、前記共同プレイにおける前記第2プレイヤの状況に基づいて特定される前記支援情報を、前記第1プレイヤに対して通知する通知部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれる前記支援情報を、前記共同プレイ中に前記複数のプレイヤに配信する配信部を備え、
前記共同プレイにおいて、前記複数のプレイヤの中に、前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれる第1支援情報に基づく推奨行動に達成しない非達成プレイヤが存在する場合、前記配信部は、前記複数のプレイヤのうち、前記非達成プレイヤ以外のプレイヤが達成可能な推奨行動に関する第2支援情報を、前記非達成プレイヤ以外のプレイヤに配信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記支援情報に基づく前記推奨行動の対象プレイヤを設定する操作を、前記第1プレイヤから受け付ける設定受付部と、
前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれる前記支援情報を、前記共同プレイ中に前記操作に基づき前記複数のプレイヤの中から特定されたプレイヤに配信する配信部と、
をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記支援情報を、前記共同プレイ中に前記複数のプレイヤに配信する配信部を備え、
前記複数のプレイヤの中に、前記第1プレイヤ以外に前記サービスと関連付けられた第3プレイヤが存在する場合に、前記配信部は、前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれる前記支援情報を、前記第3プレイヤには配信しない、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数のプレイヤの中から前記第2プレイヤを選定する選定部と、を備え、
前記通知部は、前記選定部により選定された前記第2プレイヤの、前記共同プレイにおけるプレイ状況に基づいて特定される前記支援情報を、前記第1プレイヤに対して通知する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
複数の前記サービスが前記第1プレイヤと関連付けられている場合、前記通知部は、複数の前記サービスのうち、所定の条件を満たす前記サービスに含まれる支援情報を、前記第1プレイヤに通知する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記サービスに含まれる前記支援情報が更新可能である場合に、前記通知部は、複数の前記サービスのうち、前記支援情報の更新日時がより新しい前記サービスに含まれる支援情報を、他の前記サービスに優先して、前記第1プレイヤに通知する、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれる前記支援情報を、前記共同プレイ中に前記複数のプレイヤに配信する配信部と、
前記複数のプレイヤのいずれかから、前記支援情報の配信要求を受け付ける要求受付部と、をさらに備え、
前記配信部は、前記複数のプレイヤのうち、前記配信要求を行ったプレイヤの、前記共同プレイにおけるプレイ状況に基づいて特定される前記支援情報を、前記複数のプレイヤに配信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれる前記支援情報を、前記共同プレイ中に前記複数のプレイヤに配信する配信部と、
前記配信部により前記支援情報が配信された前記複数のプレイヤのいずれかから、配信済みの支援情報とは異なる前記支援情報の配信要求を受け付ける要求受付部と、をさらに備え、
前記配信部は、前記配信要求に基づき、前記配信済みの支援情報とは異なる前記支援情報を、前記複数のプレイヤに配信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記通知部により通知済みの支援情報とは異なる前記支援情報の通知要求を、前記第1プレイヤから受け付ける要求受付部を備え、
前記通知部は、前記通知要求に基づき、前記通知済みの支援情報とは異なる前記支援情報を、前記第1プレイヤに対して通知する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれる前記支援情報を、前記共同プレイ中に前記複数のプレイヤに配信する配信部と、
前記共同プレイ中、前記配信部により配信された前記支援情報が表示されたゲーム画面から、消去条件を満たす前記支援情報を消去する消去部と、を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1プレイヤに関連付けられたサービスは第1サービスであり、
前記配信部は、前記複数のプレイヤの中に、前記第1サービスと異なる第2サービスと関連付けられた第3プレイヤが存在する場合に、前記第1プレイヤと関連付けられた前記第1サービスに含まれる前記支援情報、及び、前記第3プレイヤと関連付けられた前記第2サービスに含まれる前記支援情報の双方を前記共同プレイ中に前記複数のプレイヤに配信し、
前記消去部は、前記双方のうち、前記消去条件を満たす前記支援情報を消去する、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、プロセッサが、前記第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによる前記ゲームの共同プレイを進行し、
プロセッサが、前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれた前記1つ以上の支援情報から、前記共同プレイにおける前記第2プレイヤの状況に基づいて特定される前記支援情報を、前記第1プレイヤに対して通知する、情報処理方法。
【請求項14】
ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、プロセッサに、前記第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによる前記ゲームの共同プレイを進行させ、
プロセッサに、前記第1プレイヤと関連付けられた前記サービスに含まれた前記1つ以上の支援情報から、前記共同プレイにおける前記第2プレイヤの状況に基づいて特定される前記支援情報を、前記第1プレイヤに対して通知させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プレイヤは、ゲーム内の課題を効率よく達成するために、ゲーム映像とともに、画面に表示された支援情報を参考にして、ゲームをプレイする場合がある。この支援情報の提供方法の一例としては、特許文献1や特許文献2に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1では、ゲームの進行状況に合わせて、メモリ(ROM)に記憶されたコントローラの操作説明やゲーム攻略のヒント等を、ゲーム映像とともに、プレイヤの端末画面に表示することにより、課題の達成を手助けするゲーム装置が開示されている。
【0004】
特許文献2では、ゲームのプレイ中、当該ゲームを観戦している者から供与された、プレイヤに対するアドバイス映像を、ゲーム映像とともに、プレイヤの端末画面に表示させることにより、課題の達成を支援するゲームサーバが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許4137801号
【特許文献2】特許5923188号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の技術は、いずれも、プレイヤが単独でプレイする、いわゆるシングルプレイ型のゲームを前提として、1人のプレイヤだけに支援情報が提供されるものである。一方、ゲームには、複数のプレイヤが共同で且つ同時にプレイする、いわゆるマルチプレイ型のゲームがあり、このようなゲームに適した支援情報の提供は、これまでに未だ利用されていない。
【0007】
そこで、本発明は、プレイヤの一人が利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを適切に進行させる情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを進行させるゲーム進行部と、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれた1つ以上の支援情報から、共同プレイにおける第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報を、第1プレイヤに対して通知する通知部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、プレイヤの一人が利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを適切に進行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態に係るゲームを説明するための図であり、そのステージのマップの一例を示す図である。
【
図2】ゲームの支援情報が表示された画面の一例を示す図である。
【
図3】支援情報が通知された第1プレイヤの表示画面の一例である。
【
図4】支援情報が配信された他のプレイヤの表示画面の一例である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含むゲーム用通信システムの概念図である。
【
図7】コンテンツサーバのハードウェア構成を示す図である。
【
図8】ゲームサーバのハードウェア構成を示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る端末の機能についての説明図である。
【
図15】本発明の一実施形態に係るコンテンツサーバの機能についての説明図である。
【
図16】本発明の一実施形態に係る情報処理装置(ゲームサーバ)の機能についての説明図である。
【
図17A】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その1)。
【
図17B】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その2)。
【
図17C】本発明の一つの実施形態に係る情報処理フローを示す図である(その3)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法及びプログラムについて、以下、添付の図面に示す好適な実施形態(以下、本実施形態と言う。)を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた具体例の一つにすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下に説明する実施形態から変更又は改良され得る。また、当然ながら、本発明には、その等価物が含まれる。
さらに、以下の説明の中で参照される各図が示す画面例についても一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報及びGUI(Graphical User Interface)の具体的な内容等については、設計仕様及びユーザの好みに応じて自由に設計及び変更し得るものである。
【0012】
[本実施形態においてプレイ可能なゲームについて]
本実施形態に係る情報処理装置を説明するにあたり、本実施形態においてプレイ可能なゲーム(以下、単に「ゲーム」と言う。)について説明する。
【0013】
ゲームは、プレイヤが情報通信用の端末(以下、単に「端末」と言う。)を操作してプレイ可能なゲームコンテンツであり、より詳しくは、データ通信を利用するオンラインゲームである。ここで、オンラインゲームには、例えば、WebブラウザとSNS(Social Networking Service)のアカウントのみで利用可能なソーシャルゲーム等が含まれ得る。
【0014】
ゲームでは、「クエスト」がプレイ可能であり、プレイヤは、選択されたクエストをプレイする。クエストは、ゲームの構成要素であり、通常、クエストのプレイに対して制限時間が設けられており、制限時間内にクリアすること、具体的には、各クエストに対して設定された達成条件を満たすことを目的としてプレイされる。
【0015】
プレイヤは、クエストをプレイする際に、端末を操作して、当該プレイヤの操作キャラクタをゲーム内のフィールド上で移動させる。フィールドは、ゲーム内空間としてクエスト毎に規定されており、本実施形態では、いわゆるオープンワールド型のゲームのように操作キャラクタが移動可能な範囲が広くなるように設定されていう。そのため、プレイヤが見るゲーム画面(つまり、ゲームのプレイ中に表示される画面)には、フィールドの一部分のみが表示されることになる。
【0016】
また、ゲームでは、互いに内容が異なる複数のクエストが選択可能であり、プレイヤは、いずれか一つのクエストを選択してプレイする。各クエストの内容は、そのクエストを特徴づける内容であり、具体的には、クエストの属性(例えば、難易度)、クエスト内で登場する敵キャラクタ、クエスト内で発生するミッションの内容、ミッションクリアによって得られる報酬、及び、クエストへの参加条件等が該当する。
クエスト内のミッションとは、達成すべき目標が設定されたクエスト内のイベントであり、プレイヤは、クエスト内においてミッションが発生した場合に、そのミッションの達成に必要な操作(例えば、クエスト内で所定の敵を倒す操作等)を行う。
【0017】
また、本実施形態において、ゲームについては、1人のプレイヤが単独でプレイ可能であるとともに、各クエストを複数のプレイヤが共同でプレイすることが可能である。より具体的に言えば、本実施形態に係るゲームのプレイ形態としては、複数のプレイヤが各々の端末を操作して同じクエストを共同で且つ同時にプレイする共同プレイ、いわゆるマルチプレイが選択可能である。
【0018】
クエストの共同プレイは、公知の通信技術によって実現可能である。具体的に説明すると、一人のプレイヤが、プレイするクエスト(以下、対象クエストとも言う。)を選択し、対象クエストへの参加者を募集し、他のプレイヤがその募集に応募する(すなわち、共同プレイへの参加を申し込む)と、共同プレイ用の通信経路が確立され、その後、共同プレイに要するデータ通信が公知の通信方式に従ってなされる。
【0019】
共同プレイにおいて、各プレイヤは、対象クエストのフィールド上で各自の操作キャラクタを移動させ、ステージ内のミッション(例えば、
図1のマップM内の所定のエリアに存在する敵キャラクタの撃破)をクリアすることにより、ゲームを進める。
【0020】
また、複数のプレイヤの各々は、共同プレイ中、対象クエストのフィールド中、自分が操作している操作キャラクタ付近のエリアを、ゲーム画面にて見ながらゲームをプレイする。このとき、フィールドにおいて複数のプレイヤの各々の操作キャラクタが互いに離れている場合には、各プレイヤのゲーム画面は、互いに異なるエリアを表示した画面になる。
【0021】
なお、各プレイヤのゲーム画面は、各プレイヤの操作キャラクタ付近のエリアを表示するメイン画面と、フィールド全体を俯瞰的に表示するサブ画面とを含むように構成されてもよい。また、サブ画面には、共同プレイに参加する他のプレイヤの操作キャラクタ付近のエリアが表示されてもよい。
【0022】
また、共同プレイにおいて、各プレイヤのゲーム画面には、後述の支援情報が表示可能であり、各プレイヤは、支援情報を見て、その支援情報を参考にしながらクエストやクエスト内のミッションをプレイすることができる。
なお、以降の説明では、特に断る場合を除き、本実施形態において共同プレイを行う場合の構成を説明することとする。
【0023】
[攻略コンテンツの説明]
本実施形態において、プレイヤは、ゲームのプレイ中、ゲーム攻略用の情報提供サービス(以下、攻略コンテンツと言う。)を利用することができる。攻略コンテンツは、ゲームの進行に関する支援情報を含むサービスであり、具体的には、電子書籍等のような、ゲームの進行に関して有用な情報を当該ゲームのプレイヤに提供する情報提供用のWEBコンテンツである。プレイヤは、所定の操作を行って攻略コンテンツの利用権を購入して入手し、ゲームにおいて対象クエストをプレイしている間に、利用権を購入した攻略コンテンツをインターネット経由で利用することで、対象クエストに関する支援情報を入手して参照することができる。
なお、以下では、攻略コンテンツの利用権を購入することを、便宜的に「攻略コンテンツを購入する」と表記することとする。
【0024】
攻略コンテンツは、ゲームの種類毎に用意されており、各攻略コンテンツの内容は、ゲームの種類毎に変わる。また、複数の販売者(出版者)が、同じゲームに関する攻略コンテンツを提供する場合があり得る。この場合、販売者が異なる攻略コンテンツ同士は、互いに内容が異なる支援情報を含んでもよく、例えば、一方の攻略コンテンツに含まれていない支援情報が、もう一方の攻略コンテンツに含まれてもよい。
【0025】
攻略コンテンツには、ゲームの進行に関する複数の支援情報が含まれている。支援情報としては、例えば、ゲームの進行チャート、各クエストのフィールドのマップ、フィールドの各場所で登場するキャラクタやアイテムの説明等のようなフィールド中の各場所に応じた情報、各クエストにおけるミッションの発生条件、及びクエスト内のフィールドの各場所で登場するキャラクタやアイテムのデータや説明、ボス敵キャラクタとの戦い方等のような各クエストに応じた情報等である。また、支援情報の中には、プレイヤのゲームのプレイ状況やゲームの習熟度(ゲーム操作の迅速性や正確性)等に応じて設定された情報等が含まれる。
【0026】
そして、攻略コンテンツを購入したプレイヤがゲームをプレイする際には、当該攻略コンテンツに含まれる複数の支援情報のうち、同プレイヤのゲームがプレイするクエストに応じた支援情報が選定される。このとき、当該プレイヤのゲームのプレイ状況や習熟度を踏まえて支援情報が選定されてもよい。選定された支援情報は、上記のプレイヤがゲームのプレイ時に操作する端末の画面に表示される(
図2参照)。
【0027】
また、攻略コンテンツに含まれる支援情報は、新しい内容に改訂されて更新される場合があり、例えば、あるゲームに関する支援情報の内容が、そのゲームがリリースされてから暫く期間が経過した後に、より詳細で、且つ、有用なものに更新される場合がある。この場合、プレイヤに提供される支援情報の内容も、支援情報の更新に合わせて変更され、具体的には、更新後の支援情報が提供され得る。
【0028】
共同プレイにおいて、プレイヤの一人が利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を、他のプレイヤと共有してもよい。具体的に説明すると、攻略コンテンツを有していない未購入プレイヤが存在する場合でも、共同プレイ中に、攻略コンテンツを利用可能な購入プレイヤの当該攻略コンテンツに含まれる支援情報を、未購入プレイヤに提供することができる。共有される支援情報の内容は、特に限定されないが、例えば、対象クエストの共同プレイを想定した場合には、対象クエストのフィールドにおいてプレイヤ同士が合流するのに好適な場所(合流場所)、対象クエストにおいて各プレイヤの操作キャラクタが装備すべき武器や防具等、及び、対象クエストを効率よく進めるための推奨行動の内容等が支援情報として提供されるとよい。
【0029】
[支援情報の共有]
本実施形態では、前述したように、共同プレイにおいて、あるプレイヤが購入した攻略コンテンツに含まれる支援情報を、他のプレイヤに提供して、当該他のプレイヤと共有することができる。以下では、支援情報の共有について説明する。
なお、以下の説明では、攻略コンテンツを購入して利用することが可能なプレイヤをプレイヤAとし、プレイヤAと共同プレイを行う他のプレイヤ(例えば、プレイヤA以外の3人のプレイヤ)を、プレイヤB、C、Dとする。ここで、プレイヤAは、本発明の第1プレイヤに相当し、攻略コンテンツを利用可能であり、換言すると、攻略コンテンツと関連付けられている。
【0030】
プレイヤA~Dが同じクエストを共同でプレイする場合、例えば、共同プレイの開始時又は開始前に、プレイヤAの端末には、攻略コンテンツを利用するか否かの問合せ画面が表示される。プレイヤAは、この問合せ画面を通じて攻略コンテンツの利用の有無を選択し、選択結果に応じたボタン操作(例えば、画面中に表示された「使用する」というボタンをタッチする操作)を行う。
【0031】
プレイヤAが攻略コンテンツを利用することを選択した場合、プレイヤAの端末には、支援情報を共有する相手及び基準プレイヤに関する設定画面が表示される。支援情報を共有する相手は、プレイヤAと共同プレイと行う他のプレイヤB~Dのうち、プレイヤAが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を配信する先のプレイヤであり、プレイヤAは、支援情報を共有する相手として、0~3人のプレイヤを選択する。このとき、設定画面には、例えば、プレイヤA以外のプレイヤであるプレイヤB~Dの各人が攻略コンテンツを購入しているか、攻略コンテンツを購入しているプレイヤが当該攻略コンテンツを利用するのかを示す情報が表示されるとよい。そして、プレイヤAが購入した攻略コンテンツと同じ攻略コンテンツを購入して利用する他のプレイヤが存在する場合、プレイヤAは、支援情報を共有する相手から当該他のプレイヤを除外する操作を、設定画面にて行ってもよい。
【0032】
基準プレイヤは、本発明の第2プレイヤに相当し、プレイヤAが利用可能な攻略コンテンツに含まれる複数の支援情報の中から、共同プレイの各プレイヤに提供される支援情報を決める場合の基準となるプレイヤである。具体的には、基準プレイヤのゲームのプレイ状況、例えば、基準プレイヤの操作キャラクタのレベル及び対象クエストのクリア回数等に基づいて、共同プレイにおいて各プレイヤの端末に表示される支援情報が選定される。
そして、支援情報の共有相手及び基準プレイヤが設定されることで、プレイヤAが有する攻略コンテンツに含まれる支援情報の共有に係る初期設定が行われる。その後、プレイヤA~Dによる対象クエストの共同プレイが開始される。
【0033】
対象クエストの共同プレイにおいて支援情報が提供可能な状況になった場合、具体的には、支援情報の提供条件が満たされた場合、プレイヤAの端末に、支援情報の通知ウィンドウが表示される。通知ウィンドウには、共同プレイにおける基準プレイヤの状況に基づいて選定される支援情報が表示される。具体的に説明すると、例えば、基準プレイヤに設定されたプレイヤBが対象クエストにおいてボス敵に遭遇すると、プレイヤAの画面には、
図3に示すような通知ウィンドウWが表示される。この通知ウィンドウWには、支援情報SI1として、上記のボス敵の攻略方法、ボス敵に有効なアイテムや装備品、及び、各プレイヤの操作キャラクタの現在位置からボス敵までの最短経路等が表示される。
【0034】
また、通知ウィンドウWには、プレイヤA以外のプレイヤ(他のプレイヤ)であるプレイヤB~Dに上記の支援情報を配信するための情報配信ボタンBt1が設けられている。
プレイヤAが情報配信ボタンBt1をタッチする操作を行うと、その操作を契機として、プレイヤAに通知された支援情報と同じ支援情報が、他のプレイヤB~Dに配信される。なお、プレイヤB~Dの中に、支援情報の共有相手から除外されているプレイヤが存在する場合、その除外されたプレイヤへの支援情報の配信は見送られる。
【0035】
支援情報の配信により、共同プレイヤの各プレイヤの端末には、
図4に示すような、支援情報SI2を含む通知ウィンドウWが表示される。これにより、共同プレイヤの各プレイヤ、特にプレイヤA(第1プレイヤ)以外のプレイヤは、攻略コンテンツを購入していなくても、ゲーム画面に表示された支援情報を参考にしながら対象クエストやクエスト内のミッションを、効率よくプレイすることができる。
【0036】
なお、支援情報の共有に関して補足すると、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報は、第1プレイヤが参加する共同プレイにおいて共有可能であり、第1プレイヤ以外のプレイヤも見ることができる。一方、共有プレイの終了後、第1プレイヤが参加していないゲームのプレイ中には、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を共有できないことになっている。
【0037】
<<ゲーム用通信システムの構成例>>
次に、ゲーム用通信システムSの構成例について説明する。
図5に示すように、ゲーム用通信システムSにおいて、ゲームサーバ10と、端末12と、コンテンツサーバ14は、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット及びイーサネット(登録商標)等を含んでもよい。
【0038】
端末12は、ユーザ(プレイヤ)の各々が所有し、且つ持ち運び可能な端末であり、具体的には、スマートフォン、携帯電話、ノート型PC、タブレット端末、ウェアラブル端末、又は通信機能を備えるゲーム専用機器等によって構成される。
【0039】
端末12は、ハードウェア機器として、
図6に示すように、プロセッサ12a、メモリ12b、及び通信用インタフェース12cを備える。また、端末12は、タッチパネル、マウス及びキーボード等からなる入力機器12dと、ディスプレイ及びスピーカ等からなる出力機器12eとをさらに備える。なお、入力機器12dには、撮影用のカメラ、及び収音用のマイク等を有し、これらの機器がバス12fを介して電気的に接続されている。
また、端末12には、ゲーム用のアプリケーションプログラムがインストールされている。
【0040】
コンテンツサーバ14は、Webサービスとしての攻略コンテンツを提供するサーバコンピュータである。具体的に説明すると、コンテンツサーバ14は、攻略コンテンツを購入したプレイヤが当該攻略コンテンツと対応するゲームをプレイしている間に、当該攻略コンテンツに含まれる支援情報を上記のプレイヤに配信する。
なお、
図5には、コンテンツサーバ14を1つのみ図示しているが、当然ながら、ゲーム用通信システムSには、複数のコンテンツサーバ14が存在してもよい。また、複数のコンテンツサーバ14の中には、同じゲームに対する攻略コンテンツを提供する一方で、支援情報の内容が互いに異なる攻略コンテンツを提供する2以上のコンテンツサーバ14が存在してもよい。
【0041】
コンテンツサーバ14は、ハードウェア機器として、
図7に示すように、プロセッサ14a、メモリ14b、通信用インタフェース14c、及びストレージ14dを有し、これらの機器がバス14eを介して電気的に接続されている。また、コンテンツサーバ14には、ソフトウェアとして、OS用のプログラム、及び、コンテンツ管理用の情報処理プログラムがインストールされている。これらのプログラムは、コンテンツサーバ14のプロセッサ14aによって読み取られる。プロセッサ14aが上記のプログラムを実行することで、コンテンツサーバ14がその機能を発揮する。
【0042】
具体的には、コンテンツサーバ14は、ゲームサーバ10及び端末12の各々と通信し、これらの機器から送信される情報を受信し、受信した情報に応じた処理を実行する。例えば、コンテンツサーバ14は、攻略コンテンツを購入する操作を行ったプレイヤの端末と通信し、その購入操作に関する情報を受信すると、購入操作を行ったプレイヤと購入された攻略コンテンツとを関連付ける処理を実行する。
【0043】
ゲームサーバ10は、ハードウェア機器として、
図8に示すように、プロセッサ10a、メモリ10b、通信用インタフェース10c、及びストレージ10dを有し、これらの機器がバス10eを介して電気的に接続されている。
【0044】
また、ゲームサーバ10には、ソフトウェアとして、OS用のプログラム、及び、ゲーム進行用の情報処理プログラムがインストールされている。これらのプログラムは、本発明の「プログラム」に相当する。ゲームサーバ10のプロセッサ10aが上記のプログラムを読み取って実行することで、ゲームサーバ10が本発明の情報処理装置として機能する。具体的には、ゲームサーバ10は、端末12と通信してゲーム用のデータを送受信する。また、攻略コンテンツを利用可能なプレイヤがゲームをプレイしている間において、ゲームサーバ10は、そのプレイヤの端末12、及びコンテンツサーバ14と通信して、上記の攻略コンテンツに含まれる支援情報を上記のプレイヤ、あるいは上記のプレイヤ及び他のプレイヤの双方に配信する処理を実行する。
【0045】
なお、プロセッサ10a、12a、及び14aは、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)等によって構成されるとよい。
メモリ10b、12b、及び14bは、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などの半導体メモリによって構成されるとよい。
【0046】
通信用インタフェース10c、12c、及び14cは、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インタフェースボード等によって構成されるとよい。
なお、通信用インタフェース10c、12c、及び14cによるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、Wi-fi(登録商標)に基づく無線LANによる通信、3G、4G若しくは5Gの移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0047】
ストレージ10d、及び14dは、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。
【0048】
また、ゲームサーバ10のストレージ10dには、ゲームの進行に必要な情報(データ)が蓄積されており、コンテンツサーバ14のストレージ14dには、攻略コンテンツの利用、すなわち支援情報の配信に必要な情報(データ)が蓄積されている。そして、上記2つのサーバの各々のストレージ10d、14dに蓄積されたデータを参照することで、ゲームの共同プレイにおいて、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を、他のプレイヤに提供することができる。
【0049】
各サーバに蓄積されるデータについて、
図9~13を参照しながら説明する。
コンテンツサーバ14のストレージ14dには、
図9に示すコンテンツ管理データ、
図10に示す情報管理データ、及び、
図11に示す支援情報データが蓄積されている。
【0050】
コンテンツ管理データは、攻略コンテンツの購入者(購入ユーザ)と、購入ユーザが購入した攻略コンテンツとを管理するためのデータであり、各購入ユーザについて、購入ユーザが購入した攻略コンテンツ毎に生成される。コンテンツ管理データは、
図9に示すように、購入ユーザのIDと、購入ユーザが購入した攻略コンテンツのIDと、その攻略コンテンツが利用可能なゲームのIDと、当該ゲームのプレイ用データを配信するとともに当該ゲームの進行状況を管理するゲームサーバとを含む。
【0051】
情報管理データは、各攻略コンテンツに含まれる支援情報と、各支援情報の更新履歴とを管理するためのデータであり、購入可能な攻略コンテンツ毎に生成される。情報管理データは、
図10に示すように、攻略コンテンツのIDと、その攻略コンテンツに含まれる支援情報のIDと、各支援情報の直近の更新日時とを含む。
なお、
図10に示すデータ構造では、更新履歴としての更新日時が、攻略コンテンツに含まれる複数の支援情報のそれぞれに対して設定されているが、攻略コンテンツに対して単一の更新日時、具体的には、直近で更新された支援情報の更新日時が付与されてもよい。
【0052】
支援情報データは、支援情報の内容や支援情報が提供される条件等を規定したデータであり、各攻略コンテンツについて、攻略コンテンツに含まれる支援情報毎(詳しくは支援情報のID毎)に生成される。支援情報データは、
図11に示すように、支援情報の内容と、支援情報が提供される条件(具体的には、支援情報が提供される際にプレイしているクエスト、支援情報が提供される際に発生しているミッション、単独プレイであるか共同プレイであるか等)とを含む。また、
図11に示すように、ゲームにおけるプレイヤのプレイ状況、具体的には、プレイヤの操作キャラクタの現在位置、現時点でのレベルや装備品、並びに、プレイヤがこれまでにクリアしたクエストの種類及びクリア回数等に応じて支援情報の内容が異なってもよい。特に、共同プレイにおいて提供される支援情報に関して言うと、基準プレイヤ(第2プレイヤ)のプレイ状況に応じて支援情報の内容が異なってもよい。
【0053】
ゲームサーバ10のストレージ10dには、
図12に示すプレイヤ管理データ、
図13に示す共同プレイ管理データが蓄積されている。
【0054】
プレイヤ管理データは、ゲームのプレイヤに関するデータであり、具体的には、ゲームのプレイ状況及びプレイ履歴等に関する情報を規定しており、プレイヤ毎に生成される。プレイヤ管理データは、
図12に示すように、プレイヤに該当するユーザのIDと、ゲーム専用のIDとして設定されたプレイヤIDと、現時点でプレイしているゲームのIDと、そのゲームの進行状況に関する情報とを含む。プレイヤIDとユーザIDとは、互いに紐付けられており、また、ユーザIDは、ユーザの個人情報(例えば、ユーザの名前)と紐付けられている。また、ユーザが攻略コンテンツの購入ユーザである場合には、そのユーザIDが、コンテンツ管理データにおける購入ユーザのIDとして含まれる(
図9参照)。
【0055】
ゲームの進行状況に関する情報は、現時点でプレイヤがプレイしているクエスト、及び、そのクエストにおいて現在発生しているミッションを含み、また、プレイヤのプレイ状況、具体的には、操作キャラクタの現在のレベル、装備品、及びフィールド上の現在位置等を含む。ゲームのプレイ履歴に関する情報は、例えば、ゲーム内でプレイ可能な各クエストのクリア回数等を含む。
【0056】
また、現時点で共同プレイを行っているプレイヤのプレイヤ管理データには、
図12に示すように、その共同プレイに対して設定された識別ID(共同プレイID)が含まれてもよい。さらに、フレンドを有するプレイヤのプレイヤ管理データには、
図12に示すように、フレンドのユーザIDがさらに含まれてもよい。フレンドは、あるプレイヤとフレンド関係にある他のプレイヤ(ユーザ)であり、フレンド関係は、一方のプレイヤが他方のプレイヤに申し出て、当該他方のプレイヤがその申し出を承諾することで成立する。
【0057】
共同プレイ管理データは、現時点で行われているゲームの共同プレイを管理するためのデータであり、共同プレイが行われる度に生成される。共同プレイ管理データには、
図13に示すように、共同プレイIDと、共同プレイに参加している各プレイヤのIDと、現時点でプレイしているクエスト(対象クエスト)と、現時点で発生しているミッションの有無及びその内容と、共同プレイに参加する各プレイヤのプレイ状況とが含まれる。各プレイヤのプレイ状況に関する情報には、現在発生中のミッションについて、各プレイヤの達成状況が含まれてもよい。また、各プレイヤのプレイ状況に関する情報には、各プレイヤの操作キャラクタの現時点でのレベル、装備品、及びフィールド上の現在位置等が含まれてもよい。
【0058】
共同プレイ管理データには、
図13に示すように、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、攻略コンテンツを購入したプレイヤのID、すなわち攻略コンテンツを利用可能な第1プレイヤのID、及び、基準プレイヤ(第2プレイヤ)のIDがさらに含まれる。また、共同プレイ管理データには、
図13に示すように、共同プレイにおいて既に配信された支援情報(以下、配信済み支援情報とも言う。)のIDが含まれる。
【0059】
<<ゲーム用通信システムの各構成機器の機能>>
次に、ゲーム用通信システムSを構成する各機器、具体的には、プレイヤの端末12、コンテンツサーバ14、及びゲームサーバ10の機能について説明することとする。
【0060】
[端末の機能]
プレイヤの端末12の機能について、
図14を参照しながら、各プレイヤの端末12の構成を機能面から改めて説明する。
図14は、端末12の機能についての説明図である。
第1プレイヤの端末12は、
図14に示すように、操作受付部21、送信部22、受信部23、及び表示処理部24を有する。これらの機能部は、端末12が有するハードウェア機器と、その端末12にインストールされたソフトウェア(具体的には、アプリに含まれる動画コンテンツ配信用のプログラム)との協働によって実現される。
【0061】
操作受付部21は、プレイヤがゲームのプレイ中に行う各種の操作(以下、ゲーム進行用の操作とも言う。)を受け付ける。具体的に説明すると、ゲームのプレイ中、ゲームサーバ10から送られてくるデータに応じたゲーム画面が端末12のディスプレイに表示されると、プレイヤは、そのゲーム画面に映る映像を見ながら、ゲームの進行に必要な操作(例えば、ボタン操作、あるいはパネル上でのタッチ操作等)を行う。このようにして行われたプレイヤの操作を、操作受付部21は受け付ける。
【0062】
操作受付部21が受け付けるゲーム進行用の操作には、プレイするクエスト(対象クエスト)を選択する操作、対象クエストを単独でプレイするか複数のプレイヤと共同でプレイするかを指定する操作、及び、ゲームのプレイ中に表示される画面を切り換える操作等が含まれる。
【0063】
また、ゲーム進行用の操作には、攻略コンテンツを購入して利用することが可能なプレイヤ(第1プレイヤ)がその攻略コンテンツの利用について行う操作として、下記の操作が含まれる。
・攻略コンテンツの利用開始/終了を指示する操作
・クエストの共同プレイに参加するプレイヤのうち、基準プレイヤ(第2プレイヤ)を選択する操作
・クエストの共同プレイ中に、ゲームサーバ10から通知された支援情報を他のプレイヤに配信することを要求する操作
・支援情報を共有するプレイヤを選択又は設定する操作
【0064】
ここで、支援情報を共有するプレイヤには、例えば、支援情報に基づく推奨行動の対象プレイヤを含めてもよい。支援情報に基づく推奨行動とは、クエストやミッションをクリア/達成するための有効策として支援情報の中で推奨(提案)されているゲーム操作の内容であり、具体例としては、他のプレイヤとの連携(協力)プレイ等が挙げられる。対象プレイヤは、共同プレイにおいて上記の推奨行動を実施してもらうプレイヤであり、具体的には、上記の連携(協力)プレイを行う場合の相手となるプレイヤ等である。
【0065】
また、操作受付部21が受け付ける操作には、ゲーム進行用の操作の他に、例えば、プレイヤが攻略コンテンツを購入するための操作が含まれる。
【0066】
送信部22は、各種のデータを、通信ネットワークNを通じてゲームサーバ10又はコンテンツサーバ14に向けて送信する。送信部22が送信するデータには、操作受付部21が受け付けた操作の内容に応じたデータ等が含まれる。
【0067】
受信部23は、通信ネットワークNを通じて、コンテンツサーバ14から送られてくる各種の情報(データ)を受信する。ゲームサーバ10から送られてくるデータには、ゲーム進行用のデータ、及び、クエストの共同プレイに参加する他のプレイヤに関するデータ等が含まれる。また、ゲーム進行用のデータには、ゲームのプレイ中に、コンテンツサーバ14からゲームサーバ10を経由して送られる支援情報の表示データが含まれる。
また、受信部23は、通信ネットワークNを通じて、コンテンツサーバ14から送られてくるデータを、ゲームサーバ10を介さずに直接受信してもよい。
【0068】
表示処理部24は、ゲームのプレイ中、受信部23によって受信されたゲームサーバ10から送られてくるデータを展開して、端末12の出力装置12eであるディスプレイに表示する。表示処理部24によりディスプレイに表示される情報には、ゲームプレイ中のゲーム画面、より具体的には、プレイヤによるゲームのプレイに連動して変化する映像、及び、ゲームのプレイ状況に応じて提供される支援情報が含まれる。また、ゲームの共同プレイ中、表示処理部24は、共同プレイに係るクエスト(対象クエスト)のフィールドを示すマップ、及び、共同プレイに参加する他のプレイヤに関する情報等をディスプレイに表示する。また、表示処理部24によりディスプレイに表示される情報には、選択又は設定用の画面、及び、ゲームサーバ10又はコンテンツサーバ14からの通知情報がさらに含まれる。
【0069】
[コンテンツサーバの機能]
コンテンツサーバ14の機能について、
図15を参照しながら、説明する。
コンテンツサーバ14は、
図15に示すように、操作データ受付部31、コンテンツ管理部32、進行状況受信部33、及び情報提供部34を有する。これらの機能部は、前述したコンテンツサーバ14のハードウェア機器と、コンテンツサーバ14にインストールされたソフトウェアとしての各種プログラムとが協働することで実現される。以下、各機能部について説明する。
【0070】
操作データ受付部31は、例えば、ゲームのプレイヤとなるユーザが攻略コンテンツの購入操作を行った場合に、そのユーザの端末12が当該購入操作に応じて生成して送信する操作データを受け付ける。具体的には、端末12の送信部22から送信される操作データを受信することで、当該操作を受け付ける。
また、操作データ受付部31は、攻略コンテンツを購入したユーザがプレイヤとしてゲームをプレイし、そのプレイヤが攻略コンテンツの利用を要求する操作を行った場合に、その操作のデータを受け付ける。この場合、攻略コンテンツの利用要求操作に応じたデータは、その操作を行ったプレイヤの端末12によって生成され、当該端末12から送信された後に、ゲームサーバ10を経由して操作データ受付部31によって受信される。これにより、操作データ受付部31は、攻略コンテンツの利用要求についての操作データを受け付ける。
【0071】
コンテンツ管理部32は、攻略コンテンツの購入者である購入ユーザと、購入ユーザが購入した攻略コンテンツと、を互いに関連付けて管理する。具体的には、コンテンツ管理部32は、操作データ受付部31で受け付けられた購入ユーザによる攻略コンテンツの購入操作に基づいて、購入ユーザが購入した攻略コンテンツと当該購入ユーザとを関連付ける処理を実行し、その関連付けを規定した管理データとして、
図9に示すコンテンツ管理データを生成してストレージ14dに記憶する。
【0072】
また、コンテンツ管理部32は、各攻略コンテンツと、各攻略コンテンツに含まれる支援情報とを、互いに関連づけて管理する。さらに、ある攻略コンテンツに含まれる支援情報の内容が更新された場合、コンテンツ管理部32は、更新後の支援情報及びその更新履歴を、当該支援情報が含まれる攻略コンテンツと関連付けて記憶する。具体的には、コンテンツ管理部32は、更新後の支援情報と更新履歴と攻略コンテンツとの関連付けを規定した管理データとして、
図10の情報管理データを生成してストレージ14dに記憶する。なお、情報管理データとして記憶される支援情報の更新履歴は、その支援情報の直近の更新日時を示す。
【0073】
進行状況受信部33は、ゲームのプレイ中にゲームサーバ10(詳しくは、後述の進行状況送信部43)から送られてくるゲームの進行状況に関するデータ、具体的には、
図12のプレイヤ管理データを通信ネットワークN経由で受信する。また、共同プレイの場合、進行状況受信部33は、プレイヤ管理データとともに、
図13の共同プレイ管理データも併せて受信する。
【0074】
情報提供部34は、操作データ受付部31が攻略コンテンツの利用要求を受け付けると、その利用要求に応じて、攻略コンテンツに含まれる支援情報を、ゲームサーバ10を介して提供する。具体的に説明すると、情報提供部34は、先ず、上記の利用要求を行ったプレイヤ(以下、提供先プレイヤとも言う。)が利用可能な攻略コンテンツを特定する。その後、情報提供部34は、その攻略コンテンツに含まれる複数の支援情報の中から、進行状況受信部33により受信された提供先プレイヤのゲームのプレイ状況に関するデータに基づいて、提供対象の支援情報を選定し、選定された支援情報をゲームサーバ10に送信する。送信された支援情報は、ゲームサーバ10から提供先プレイヤの端末12に送信される。
【0075】
また、共同プレイの場合、情報提供部34は、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、攻略コンテンツを利用可能な第1プレイヤ(分かりやすくは、攻略コンテンツの購入者)を特定する。その後、情報提供部34は、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる複数の支援情報の中から、共同プレイにおける基準プレイヤ(第2プレイヤ)のプレイ状況に関するデータに基づいて、提供対象の支援情報を選定し、選定された支援情報をゲームサーバ10に送信する。送信された支援情報は、ゲームサーバ10から、共同プレイに参加する各プレイヤに送信される。
【0076】
[ゲームサーバの機能]
ゲームサーバ10の機能について
図16を参照しながら説明する。
ゲームサーバ10は、
図16に示すように、入力受付部41、ゲーム進行部42、進行状況送信部43、配信部44、選定部45、通知部46、設定受付部47、要求受付部48、及び消去部49を有する。これらの機能部は、前述したゲームサーバ10のハードウェア機器と、ゲームサーバ10にインストールされたソフトウェアとしての各種プログラムとが協働することで実現される。以下、各機能部について説明する。
【0077】
入力受付部41は、ゲームのプレイ中、プレイヤの端末12からのデータ入力を受け付け、具体的には、端末12の送信部22により送信されるゲーム進行用のデータ等を通信ネットワークN経由で受信する。また、共同プレイの場合、入力受付部41は、共同プレイに参加する各プレイヤの端末からデータ入力を受け付け、すなわち、ゲーム進行用のデータを受信する。入力受付部41が受け付けるデータ入力、つまりゲーム進行用のデータには、攻略コンテンツの利用に関するデータが含まれる。このデータは、攻略コンテンツを利用可能なプレイヤ(第1プレイヤ)が当該攻略コンテンツの利用について行った操作の内容を示すデータである。
【0078】
ゲーム進行部42は、ゲームのプレイ中、入力受付部41が受け付けたゲーム進行用のデータに基づいてゲームを進行させる処理を実行し、具体的には、プレイヤが行ったゲーム進行用の操作の内容に応じたゲーム画面の表示データを生成して、そのプレイヤの端末12に向けて送信する。これにより、プレイヤの端末12のディスプレイには、プレイヤが行った進行用の操作に応じて操作キャラクタがフィールド上を移動する映像を映したゲーム画面が表示される。また、ゲーム進行部42は、プレイヤのゲームのプレイ状況を管理するために
図12のプレイヤ管理データを生成し、ゲームの進行に伴い、そのプレイヤに関するプレイヤ管理データを適宜更新する。
【0079】
また、複数のプレイヤによるゲームの共同プレイが行われる場合、ゲーム進行部42は、各プレイヤのゲーム進行用の操作に関するデータに基づいて、ゲームの共同プレイを進行させ、各プレイヤについて、プレイヤ管理データの生成及び更新を行う。なお、本実施形態では、あるプレイヤが攻略コンテンツを購入して第1プレイヤとして共同プレイに参加することとする。換言すると、本実施形態において、第1プレイヤを含む複数のプレイヤによる共同プレイは、攻略コンテンツと第1プレイヤとが関連付けられた後に開始されることとする。
【0080】
進行状況送信部43は、ゲームプレイ中、ゲームの進行状況に関するデータ、具体的には、
図12のプレイヤ管理データをコンテンツサーバ14に送信する。また、共同プレイの場合、進行状況送信部43は、共同プレイに参加する各プレイヤについてプレイヤ管理データを送信するとともに、
図13の共同プレイ管理データも併せて送信する。
【0081】
配信部44は、コンテンツサーバ14(詳しくは、情報提供部34)から送信された支援情報を、ゲームのプレイヤに配信する。具体的に説明すると、攻略コンテンツの利用要求を行ったプレイヤ(提供先プレイヤ)に対しては、その要求に応じてコンテンツサーバ14が選定した支援情報が、コンテンツサーバ14から送信されてくる。配信部44は、その支援情報を通信ネットワークN経由で受信した後に、当該支援情報を提供先プレイヤに配信し、詳しくは提供先プレイヤの端末12に向けて送信する。配信された支援情報は、端末12のディスプレイに表示され、詳しくは、ゲーム画面の一部に組み込まれて表示される。
【0082】
また、共同プレイの場合、配信部44は、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツ(換言すると、第1プレイヤに関連付けられた攻略コンテンツ)に含まれる支援情報を、共同プレイに参加する複数のプレイヤに配信する。つまり、共同プレイ中、配信部44は、コンテンツサーバ14から送信されてくる支援情報を通信ネットワークN経由で受信し、受信した支援情報を、共同プレイに参加する各プレイヤの端末12に向けて送信する。
【0083】
選定部45は、ゲームの共同プレイが行われる場合に、共同プレイに参加する複数のプレイヤの中から基準プレイヤ(第2プレイヤ)を選定する。基準プレイヤは、共同プレイにおいて各プレイヤに配信される支援情報を特定する際の基準となるプレイヤであり、本実施形態では、第1プレイヤによる選定操作に基づいて選定部45により選定される。ただし、これに限定されず、共同プレイに参加する複数のプレイヤの各々のゲームのプレイ状況、具体的には、各プレイヤのゲームの熟練度、操作キャラクタのレベルや能力値(例えば、攻撃力や体力)、及び、操作キャラクタの現状を表すパラメータ(例えば、HP)等に基づいて、自動的に基準プレイヤを選定してもよい。この場合、ゲームの熟練度、並びに、操作キャラクタのレベル、能力値及び現状のパラメータが低いプレイヤを基準プレイヤに設定するとよい。
【0084】
通知部46は、共同プレイ中、コンテンツサーバ14から送られてくる支援情報を、第1プレイヤに通知し、具体的には、第1プレイヤの端末12に向けて送信する。このような支援情報の通知は、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報のうち、コンテンツサーバ14が基準プレイヤのプレイ状況(状況)に基づいて特定された支援情報の内容を第1プレイヤに知らせる目的で行われる。そして、通知された支援情報について第1プレイヤが配信を要求した場合には、その支援情報が、配信部44により、共同プレイに参加する複数のプレイヤに配信される。
【0085】
設定受付部47は、共同プレイが行われる場合に、入力受付部41と協働して、情報共有の設定操作を第1プレイヤから受け付ける。情報共有の設定操作は、共同プレイにおいて支援情報を共有するプレイヤを設定するために行われる操作である。また、支援情報を共有するプレイヤには、前述したように、支援情報に基づく推奨行動の対象プレイヤを含まれ得る。つまり、設定受付部47は、支援情報に基づく推奨行動の対象プレイヤを設定する操作を、第1プレイヤから受け付けることになる。
【0086】
そして、設定受付部47が情報共有の設定操作を受け付けると、共同プレイにおいて、配信部44が、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、上記の設定操作に基づいて特定されるプレイヤに、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を配信する。この場合、配信部44は、上記の設定操作に基づいて対象プレイヤを特定し、特定された対象プレイヤに限定して、支援情報を配信してもよい。ただし、これに限定されず、配信部44は、対象プレイヤと所定関係にあるプレイヤに対しても、対象プレイヤに配信される支援情報と同じ支援情報を配信してもよい。ここで、対象プレイヤと所定関係にあるプレイヤとしては、例えば、共同プレイの対象となるクエストのフィールドにおいて操作キャラクタが対象プレイヤの操作キャラクタの近く(具体的には、所定距離の範囲以内)にいるプレイヤ、又は、対象プレイヤのフレンドであるプレイヤ等が挙げられる。
【0087】
要求受付部48は、共同プレイ中に、当該共同プレイに参加する複数のプレイヤのいずれか(正確には、第1プレイヤを除くプレイヤ)から、支援情報の配信要求を受け付け、具体的には、その配信要求を行ったプレイヤの端末12から、その配信要求に応じたデータを通信ネットワークN経由で受信する。
【0088】
そして、要求受付部48が支援情報の配信要求をいずれかのプレイヤから受け付けた場合には、その配信要求を行ったプレイヤ(以下、要求プレイヤとも言う)の共同プレイにおけるプレイ状況に関するデータが、進行状況送信部43によってコンテンツサーバ14に送信される。これにより、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報のうち、要求プレイヤのプレイ状況に基づいて特定された支援情報が、コンテンツサーバ14から送信され、配信部44は、コンテンツサーバ14から受信した支援情報を、共同プレイに参加する複数のプレイヤに配信する。
【0089】
また、要求受付部48は、配信部44により支援情報が配信された複数のプレイヤ(厳密には、第1プレイヤ以外のプレイヤ)のいずれかから、配信済みの支援情報とは異なる支援情報の配信要求を受け付けてもよい。この場合、配信部44は、要求受付部48が受け付けた上記の配信要求に基づき、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報のうち、配信済みの支援情報とは異なる支援情報を、共同プレイに参加する複数のプレイヤに配信するとよい。
【0090】
また、要求受付部48は、通知部46により通知済みの支援情報とは異なる支援情報の通知要求を、第1プレイヤから受け付けてもよい。この場合、通知部46は、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報のうち、通知済みの支援情報とは異なる支援情報を、第1プレイヤに対して通知するとよい。
【0091】
消去部49は、共同プレイ中、配信部44により配信された支援情報が表示されたゲーム画面から、消去条件を満たす支援情報を消去する。例えば、ゲーム画面に表示された支援情報が、ミッションを達成するための情報である場合、そのミッションを達成することが、その支援情報の消去条件に該当する。この場合、共同プレイにおいて各プレイヤがミッションを達成して消去条件が成立すると、その時点で各プレイヤのゲーム画面に表示されている支援情報は、不要となり、消去部49によって消去される。
【0092】
<<本実施形態に係る情報処理フローについて>>
次に、ゲーム用通信システムSによる情報処理フロー、特に、共同プレイにおける支援情報の共有に関する処理フロー(以下、情報共有フローとも言う。)について
図17A~Cを参照しながら説明する。
【0093】
以下に説明する処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、換言すると、以下に説明するフロー中の各ステップは、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。
なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0094】
情報共有フローは、ゲームサーバ10であるコンピュータと、コンテンツサーバ14であるコンピュータと、共同プレイに参加する複数のプレイヤの各々の端末12との通信を通じて実施される。以下では、ゲームサーバ10、コンテンツサーバ14、攻略コンテンツを購入して利用することが可能なプレイヤ(第1プレイヤ)の端末12、及び、第1プレイヤとともに共同プレイを行うプレイヤ(他のプレイヤ)の端末12の各々が実行する処理について説明することとする。
【0095】
情報共有フローは、共同プレイと連動して実施される。一方、共同プレイの開始前(すなわち、情報共有フローが実行される前の段階)には、第1プレイヤであるユーザが、あるゲームの攻略コンテンツを購入し、そのユーザと攻略コンテンツとの関連付けがコンテンツサーバ14によって実施される。また、共同プレイに際して、その共同プレイに参加する複数のプレイヤのマッチングが実施される。具体的には、一人のプレイヤが対象クエストを選定し、そのプレイヤと対象クエストを共同でプレイするプレイヤを募集し、他のプレイヤがその共同プレイへの参加を申し込む。これにより、共同プレイ用の通信経路が確立され、対象クエストの共同プレイが開始可能となる。
【0096】
情報共有フローは、
図17A~Cに示す流れに従って進行する。具体的には、先ず、ゲームサーバ10が、第1プレイヤに対して、第1プレイヤが購入した攻略コンテンツの利用の有無を問い合わせる(S001)。これにより、第1プレイヤの端末12のディスプレイには、攻略コンテンツを利用するか否かについての問合せ画面が表示される(S002)。第1プレイヤは、問合せ画面を通じて、攻略コンテンツの利用の有無を選択する操作を行う(S003)。その選択操作の内容を示すデータは、第1プレイヤの端末12によって生成され、当該端末12からゲームサーバ10に送信される。
【0097】
第1プレイヤが攻略コンテンツを利用することを選択した場合、ゲームサーバ10は、その選択操作を第1プレイヤから受け付けると、第1プレイヤに対して、共同プレイ中に支援情報を共有するプレイヤ、及び、基準プレイヤの指定を促す(S004)。これにより、第1プレイヤの端末12のディスプレイには指定画面が表示される(S005)。第1プレイヤは、指定画面を通じて、共同プレイに参加する複数のプレイヤから、共同プレイ中に支援情報を共有する他のプレイヤと、基準プレイヤ(第2プレイヤ)とを指定する操作を行う(S006)。その指定操作の内容を示すデータは、第1プレイヤの端末12によって生成され、当該端末12からゲームサーバ10に送信される。
【0098】
ゲームサーバ10は、第1プレイヤによる指定操作を受け付けると、その指定操作の内容に基づいて、基準プレイヤを選定する(S007)。また、ステップS007において、ゲームサーバ10は、支援情報を共有するプレイヤとして第1プレイヤに指定されたプレイヤに対して、コンテンツサーバ14から送られてくる支援情報を配信するように設定する。また、ステップS007において、ゲームサーバ10は、共同プレイに第1プレイヤとして参加するユーザに関するデータをコンテンツサーバ14に送信する。コンテンツサーバ14は、ゲームサーバ10から送られてくるデータを受信すると、そのデータに基づいて、第1プレイヤであるユーザ、及び、そのユーザが購入した攻略コンテンツを特定する(S008)。
【0099】
その後、共同プレイに参加する複数のプレイヤのいずれか(例えば、共同プレイの参加プレイヤを募集したプレイヤ)が共同プレイ開始用の操作を行うと、ゲームサーバ10が、その操作を受け付けて、ゲームの共同プレイを開始する(S009)。共同プレイが開始されると、各プレイヤの端末12が、各プレイヤが共同プレイを進行させるために行う操作(ゲーム進行用の操作)を受け付ける(S010)。そして、各プレイヤの端末12は、受け付けたゲーム進行用の操作に関するデータを生成し、生成されたデータをゲームサーバ10に送信する(S011)。
【0100】
ゲームサーバ10は、共同プレイ中、各プレイヤの端末12から送信されたゲーム進行用のデータを受信すると、当該データに基づいて共同プレイを進行させる処理を実行する(S012)。具体的には、各プレイヤの操作キャラクタを対象クエストのフィールド上で移動させる処理、各プレイヤの操作に応じた動作を操作キャラクタに行わせて当該動作に応じたイベントを発生させる処理、あるいは、対象クエストにて操作キャラクタが取得したアイテム等を各プレイヤに付与する処理が実行される。
【0101】
また、ゲームサーバ10は、上記の処理の実行に伴い、共同プレイにおける各プレイヤの現時点での状況(プレイ状況)を特定し、特定された状況に応じて、各プレイヤに関する
図12のプレイヤ管理データ、及び、
図13の共同プレイ管理データを生成し、あるいは更新する(S013)。共同プレイ中に生成又は更新されたプレイヤ管理データ及び共同プレイ管理データは、随時、ゲームサーバ10からコンテンツサーバ14に送信される(S013)。
【0102】
コンテンツサーバ14は、各プレイヤに関するプレイヤ管理データ、及び共同プレイ管理データをゲームサーバ10から受信すると、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、基準プレイヤ(第2プレイヤ)のプレイヤ管理データから、共同プレイにおける基準プレイヤのプレイ状況を特定する(S014)。そして、例えば、特定された基準プレイヤのプレイ状況が、基準プレイヤへの支援情報の提供を要する状況であると判断された場合、コンテンツサーバ14は、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる複数の支援情報の中から、基準プレイヤのプレイ状況に応じた支援情報を選定する(S015)。選定された支援情報は、コンテンツサーバ14からゲームサーバ10に向けて送信される(S015)。
【0103】
ゲームサーバ10は、コンテンツサーバ14から送信された支援情報を受信すると、その支援情報を第1プレイヤに通知する(S016)。このステップS016において、ゲームサーバ10は、第1プレイヤに対して、通知した支援情報を他のプレイヤに配信するか否かを問い合わせる。これにより、第1プレイヤの端末12のディスプレイには、通知された支援情報が、当該支援情報の他のプレイヤへの配信の要否に関する問い合わせとともに表示される(S017)。
【0104】
そして、第1プレイヤが、第1プレイヤに通知された支援情報について、他のプレイヤへの配信を選択する操作を行った場合(S018)、ゲームサーバ10が、その選択操作を受け付けて、他のプレイヤに対して上記の支援情報を配信する(S019)。これにより、共同プレイにおける第1プレイヤ以外のプレイヤの端末12において、支援情報が表示されるようになる(S020)。
【0105】
なお、ステップS004において、第1プレイヤが、支援情報を共有するプレイヤを指定した場合、ステップS019において、ゲームサーバ10は、第1プレイヤによって指定されたプレイヤに限って支援情報を配信してもよい。このとき、支援情報を共有するプレイヤには、支援情報に基づく推奨行動の対象プレイヤが含まれてもよい。この場合、ゲームサーバ10は、第1プレイヤが購入した攻略コンテンツに含まれる支援情報を、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、上記の対象プレイヤに該当するプレイヤ、及び、当該対象プレイヤと所定関係にある他のプレイヤに配信するとよい。
【0106】
以上までに説明してきた一連のステップのうち、共同プレイ開始以降のステップS009~S020は、共同プレイが終了するまで繰り返し実施される(S021)。そして、共同プレイが終了した時点で情報共有フローが終了する。
【0107】
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の具体的な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0108】
また、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例も一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI(Graphical User Interface)等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0109】
また、上記の実施形態における各種情報の通知・連絡・提示の手段は、特に限定されず、例えば、メールによる通知・連絡・提示であってもよく、端末12にメッセージを表示したり、音/音声を再生したりしてもよい。また、SNS(Social Networking Service)用のアカウントを有するユーザに対して情報を通知・連絡・提示する場合には、SNSでの投稿やメッセージ交換等を活用してもよい。また、メッセージ等を表示させる画面は、動画コンテンツの視聴中に表示される画面(コンテンツ視聴画面)でもよく、あるいは、端末12の初期画面(具体的には、待ち受け画面)でもよい。
【0110】
また、上記の実施形態において、端末12に表示させる態様には、端末自体に備わった表示器(ディスプレイ)に表示させる態様、及び、端末に有線又は無線形式で接続された表示器に表示する態様が含まれる。なお、端末12に接続された表示器には、一般的な据え置き型のディスプレイの他に、VRゴーグル等のHMD(Head Mounted Display)が含まれ得る。
【0111】
また、本発明に関しては、上記の実施形態とは異なる他の実施形態(変形例)が複数考えられ得る。以下、それぞれの変形例について説明する。なお、以下では、上記の実施形態と相違する点を主として説明し、共通する点については説明を省略することとする。
【0112】
(支援情報を共有するプレイヤの選び方の変形例)
上記の実施形態では、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、第1プレイヤ以外の他のプレイヤ、あるいは第1プレイヤが指定したプレイヤと共有することとした。ただし、支援情報を共有するプレイヤの選び方については、他にも考えられ得る。例えば、共同プレイにおける複数のプレイヤの中に、第1支援情報に基づく推奨行動に達成しない非達成プレイヤが存在するケースを想定する。第1支援情報とは、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報のうち、共同プレイにおいて既に配信済みの支援情報である。
上記のケースにおいて、ゲームサーバ10(詳しくは、配信部44)は、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、非達成プレイヤ以外のプレイヤが達成可能な推奨行動に関する第2支援情報を、非達成プレイヤ以外のプレイヤに配信してもよい。具体的に説明すると、第1支援情報が、推奨の装備品(以下、装備品A)に関する情報である場合、非達成プレイヤは、ゲーム内で装備品Aを有しないプレイヤである。この場合に、ゲームサーバ10は、装備品Aを有することを条件としてプレイすることが可能なクエストやミッションに関する支援情報を、第2支援情報として、装備品Aを有するプレイヤに配信してもよい。
【0113】
(支援情報の配信制限に関する例)
上記の実施形態では、共同プレイ中、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を、共同プレイに参加する複数のプレイヤの各々に配信することとした。ただし、これに限定されず、支援情報の配信対象外とするプレイヤを設定可能にし、設定されたプレイヤには、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報を配信しないこととしてもよい。
例えば、共同プレイに参加する複数のプレイヤのうち、第1プレイヤ以外のプレイヤ(以下、第3プレイヤ)が、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツと同じ攻略コンテンツを利用可能である(換言すると、第1プレイヤと関連付けられた攻略コンテンツが第3プレイヤにも関連付けられている)ケースも想定され得る。このようなケースにおいて、ゲームサーバ10(詳しくは、配信部44)は、第1プレイヤと関連付けられた攻略コンテンツに含まれる支援情報について、第3プレイヤへの配信を制限してもよい。この場合、第3プレイヤの端末12のディスプレイには、第3プレイヤが利用可能攻略コンテンツに含まれる支援情報のみを表示する一方で、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツに含まれる支援情報のうち、第3プレイヤが利用可能な支援情報と内容が重複するものについては表示しなくてもよい。
【0114】
(第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツについての変形例)
上記の実施形態では、第1プレイヤが利用可能な攻略コンテンツが1つであり、換言すると、第1プレイヤに対し、1つの攻略コンテンツが関連付けられているケースを想定して説明した。ただし、これに限定されず、第1プレイヤは、複数の攻略コンテンツが利用可能であり、すなわち、複数の攻略コンテンツ(複数のサービス)が第1プレイヤと関連付けられていてもよい。このようなケースにおいて、ゲームサーバ10(詳しくは、通知部46)は、第1プレイヤが利用可能な複数の攻略コンテンツのうち、所定の条件を満たす攻略コンテンツに含まれる支援情報を、第1プレイヤに通知し、共同プレイに参加する複数のプレイヤに配信してもよい。
【0115】
具体的に説明すると、各攻略コンテンツに含まれる支援情報が更新可能である場合には、支援情報の更新日時がより新しいことを所定の条件としてもよい。すなわち、通知部46は、第1プレイヤが利用可能な複数の攻略コンテンツのうち、支援情報の更新日時がより新しい支援情報を、他の攻略コンテンツに含まれる支援情報に優先して、第1プレイヤに通知してもよい。
【0116】
複数の攻略コンテンツの中から、支援情報を優先的に第1プレイヤに通知する攻略コンテンツ(以下、優先コンテンツ)を決める方法は、上記のケース以外にも考えられ得る。例えば、過去のプレイ履歴でプレイヤの評価が高い攻略コンテンツ、具体的には、過去に実施された共同プレイにおいて、より多くのプレイヤが採用した支援情報を含む攻略コンテンツを優先コンテンツとしてもよい。あるいは、過去において実施された共同プレイにおいて、支援情報の配信によって対象クエストやミッションをクリアすることができたときの当該支援情報を含む攻略コンテンツ(つまり、成功の実績がある攻略コンテンツ)を優先コンテンツとしてもよい。
【0117】
(支援情報の消去に関する変形例)
上述の実施形態では、共同プレイ中、各プレイヤの端末に表示された支援情報について、消去条件が満たされた場合、その支援情報が消去部49によって消去されることとした。ここで、消去条件としては、様々な条件が想定され得る。その一例について説明する上で、第1プレイヤに関連付けられた攻略コンテンツを第1コンテンツ(第1サービスに相当)とし、第1コンテンツとは異なる攻略コンテンツを第2コンテンツ(第2サービスに相当)とする。また、第1プレイヤを含む複数のプレイヤが共同プレイに参加する場合に、複数のプレイヤのうち、第1プレイヤ以外の他のプレイヤ(以下、第3プレイヤとする)が第2コンテンツを利用可能であり、換言すると、第2コンテンツが第3プレイヤに関連付けられていることとする。
なお、第1コンテンツ及び第2コンテンツは、互いに異なる販売者(例えば、電子書籍の出版社等)から提供されてもよいし、同じ販売者から提供されてもよい。
【0118】
上記のケースにおいて、ゲームサーバ10(詳しくは、配信部44)は、共同プレイ中に、第1コンテンツに含まれる支援情報(以下、支援情報A)、及び、第2コンテンツに含まれる支援情報(以下、支援情報B)の双方を、共同プレイに参加する複数のプレイヤに配信してもよい。ここで、支援情報A及び支援情報Bが、同じクエスト又はミッションに関する情報であり、且つ互いに内容が異なる情報であり、複数のプレイヤの各々は、いずれか一方の支援情報を採用することとする。この場合、ゲームサーバ10(詳しくは、消去部49)は、多数決により、支援情報A、Bのうちの一方を消去してもよい。具体的には、ゲームサーバ10は、採用したプレイヤの数がより少ないことを消去条件とし、支援情報A、Bの双方のうち、消去条件を満たす支援情報を消去してもよい。
【0119】
なお、消去条件としては、上記の条件以外の条件も想定され、例えば、共同プレイにおける各プレイヤによって採用(選択)されない支援情報を消去してもよい。また、共同プレイにおいて過半数のプレイヤによって採用(選択)されない支援情報を消去してもよい。
【0120】
以上までに説明してきた複数の実施形態(各実施形態の変形例を含む)については、それぞれの実施形態の要素及び特徴を適宜組み合わせてもよい。すなわち、上述した複数の実施形態のうち、いずれかの実施形態における構成は、それ以外の実施形態でも適用可能であり、その構成がもたらす効果が同様に奏されてもよい。
【0121】
[まとめ]
本発明の目的の一つは、プレイヤの一人が利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用することである。
より具体的には、以下に示す[付記1]~[付記14]に対応する課題を解決することを目的とする。
【0122】
[付記1]
本発明の目的の一つは、付記1に対応する課題を解決することであり、具体的には、プレイヤの一人が利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、複数人プレイヤによるゲームの共同プレイを適切に進行させることである。
本発明の情報処理装置は、上記の課題を解決するために、付記1の構成として、ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを進行させるゲーム進行部と、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれた1つ以上の支援情報から、共同プレイにおける第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報を、第1プレイヤに対して通知する通知部と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、複数のプレイヤが共同でゲームを同時にプレイする共同プレイにおいて、第1プレイヤに関連付けられたゲームの進行に関する1つ以上の支援情報から、第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報が、第1プレイヤに対して通知される。第1プレイヤは、通知された支援情報の適否を判断した上で、共同プレイに参加する他のプレイヤへの支援情報の提供を検討することができる。これにより、共同プレイにおいて、複数のプレイヤのうち、第1プレイヤ以外のプレイヤも、第1プレイヤに関連付けられたサービスに含まれる支援情報を利用することができる。この結果、第1プレイヤが利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、共同プレイを適切に進行させることができる。
【0123】
[付記2]
本発明の目的の一つは、付記2に対応する課題を解決することであり、具体的には、共同プレイを行う複数人のプレイヤの中に、支援情報に基づく推奨行動に達成しない非達成プレイヤが存在する場合に、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を効果的に利用できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記2の構成として、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を、共同プレイ中に複数のプレイヤに配信する配信部を備え、共同プレイにおいて、複数のプレイヤの中に、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる第1支援情報に基づく推奨行動に達成しない非達成プレイヤが存在する場合、配信部は、複数のプレイヤのうち、非達成プレイヤ以外のプレイヤが達成可能な推奨行動に関する第2支援情報を、非達成プレイヤ以外のプレイヤに配信してもよい。
上記の構成によれば、共同プレイにおいて、複数のプレイヤの中に、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる第1支援情報に基づく推奨行動に達成しない非達成プレイヤが存在する場合、非達成プレイヤ以外のプレイヤに対し、非達成プレイヤ以外のプレイヤが達成可能な推奨行動に関する第2支援情報が配信される。これにより、第2支援情報を有効に活用できるプレイヤ(すなわち、非達成プレイヤ以外のプレイヤ)に対して、第2支援情報を配信することができ、この結果、第2支援情報を効果的に利用することができる。
【0124】
[付記3]
本発明の目的の一つは、付記3に対応する課題を解決することであり、具体的には、複数人のプレイヤが行うゲームの共同プレイにおいて、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる第1支援情報をより有効に利用することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記3の構成として、支援情報に基づく推奨行動の対象プレイヤを設定する操作を、第1プレイヤから受け付ける設定受付部と、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を、共同プレイ中に、前記操作に基づき、複数のプレイヤの中から特定されたプレイヤに配信する配信部と、をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を、複数人のプレイヤの中で第1プレイヤにより設定された対象プレイヤに対して配信するこれにより、例えば共同プレイにおいて第1プレイヤが連携相手や協力相手として設定したプレイヤ(対象プレイヤ)に支援情報を提供することができ、結果として、支援情報をより効果的に利用することができ、共同プレイによるゲームの進行をより円滑にすることができる。
【0125】
[付記4]
本発明の目的の一つは、付記4に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1プレイヤが利用可能なサービスに含まれる支援情報を合理的に配信することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記4の構成として、支援情報を、共同プレイ中に複数のプレイヤに配信する配信部を備え、複数のプレイヤの中に、第1プレイヤ以外にサービスと関連付けられた第3プレイヤが存在する場合に、配信部は、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を、第3プレイヤには配信しなくてもよい。
上記の構成によれば、共同プレイを行う複数のプレイヤの中に、第1プレイヤ以外にサービスと関連付けられた第3プレイヤが存在する場合に、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報は、第3プレイヤには配信されない。これにより、上記の第3プレイヤが存在する場合に、第3プレイヤが利用可能なサービスに含まれる支援情報と同じ支援情報の配信を回避し、支援情報をより合理的に配信することができる。
【0126】
[付記5]
本発明の目的の一つは、付記5に対応する課題を解決することであり、具体的には、例えば、各プレイヤのスキルや経験等を考慮して支援情報を適切に提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記5の構成として、複数のプレイヤの中から第2プレイヤを選定する選定部と、を備え、通知部は、選定部により選定された第2プレイヤの、共同プレイにおけるプレイ状況に基づいて特定される支援情報を、第1プレイヤに対して通知してもよい。
上記の構成によれば、第1プレイヤに対し、複数のプレイヤの中から選定された第2プレイヤの、共同プレイにおけるプレイ状況に基づいて特定される支援情報が通知される。これにより、第2プレイヤのゲームのスキル及び経験等を考慮して、共同プレイヤを行う各プレイヤに提供する支援情報を適切に決めることができ、第1プレイヤが利用可能なサービスに含まれる支援情報をより有効に利用することができる。
【0127】
[付記6]
本発明の目的の一つは、付記6に対応する課題を解決することであり、具体的には、複数のサービスが第1プレイヤと関連付けられている場合に、状況に応じて適正なサービスを利用して支援情報を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記6の構成として、複数のサービスが第1プレイヤと関連付けられている場合、通知部は、複数のサービスのうち、所定の条件を満たすサービスに含まれる支援情報を、第1プレイヤに通知してもよい。
上記の構成によれば、複数のサービスが第1プレイヤと関連付けられている場合に、第1プレイヤに対し、複数のサービスのうち、所定の条件(例えば、これまでの使用実績や支援情報の改訂の有無等)を満たすサービスに含まれる支援情報が通知される。これにより、複数人プレイヤによるゲームの共同プレイにおいて、複数のサービスのうち、その時点での状況にマッチするサービスを利用して支援情報をプレイヤに提供することができる。
【0128】
[付記7]
本発明の目的の一つは、付記7に対応する課題を解決することであり、具体的には、サービスに含まれる支援情報が更新可能である場合に、更新された支援情報を利用してゲームの進行をより適切に支援することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記7の構成として、サービスに含まれる支援情報が更新可能である場合に、通知部は、複数のサービスのうち、支援情報の更新日時がより新しいサービスに含まれる支援情報を、他のサービスに優先して、第1プレイヤに通知してもよい。
上記の構成によれば、サービスに含まれる支援情報が更新可能である場合に、第1プレイヤに対し、複数のサービスのうち、支援情報の更新日時がより新しい支援情報を含むサービスが、他のサービスに優先して、通知される。これにより、複数人プレイヤによるゲームの共同プレイにおいて、より有効な支援情報、具体的には、更新された新たな情報を他のプレイヤに配信することができ、ゲームをより有利に進めることができる。
【0129】
[付記8]
本発明の目的の一つは、付記8に対応する課題を解決することであり、具体的には、ゲームの共同プレイにおいて、複数のプレイヤのいずれかから、支援情報の配信要求された場合に、共同プレイヤに、配信要求を行ったプレイヤをより効果的に支援することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記8の構成として、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を、共同プレイ中に複数のプレイヤに配信する配信部と、複数のプレイヤのいずれかから、支援情報の配信要求を受け付ける要求受付部と、をさらに備え、配信部は、複数のプレイヤのうち、配信要求を行ったプレイヤの、共同プレイにおけるプレイ状況に基づいて特定される支援情報を、複数のプレイヤに配信してもよい。
上記の構成によれば、複数のプレイヤのいずれかから、支援情報の配信要求を受け付けた場合に、その配信要求を行ったプレイヤの、共同プレイにおけるプレイ状況に基づいて特定される支援情報を配信することができる。これにより、配信要求を行ったプレイヤに対して、そのプレイヤのプレイ状況に応じて適切な支援情報を配信することができ、そのプレイヤを効果的に支援することができる。
【0130】
[付記9]
本発明の目的の一つは、付記9に対応する課題を解決することであり、具体的には、複数のプレイヤのいずれかから、配信済みの支援情報とは異なる支援情報の配信要求された場合に、より適切に支援情報を配信することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記9の構成として、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を、共同プレイ中に複数のプレイヤに配信する配信部と、配信部により支援情報が配信された複数のプレイヤのいずれかから、配信済みの支援情報とは異なる支援情報の配信要求を受け付ける要求受付部と、をさらに備え、配信部は、配信要求に基づき、配信済みの支援情報とは異なる支援情報を、複数のプレイヤに配信してもよい。
上記の構成によれば、複数のプレイヤのいずれかから、配信済みの支援情報とは異なる支援情報の配信要求を受け付けた場合に、その配信要求に基づいて、配信済みの支援情報を複数のプレイヤに配信することができる。これにより、ゲームの共同プレイにおいて、同じ支援情報を繰り返し配信することを回避し、支援情報をより適切に配信することができる。
【0131】
[付記10]
本発明の目的の一つは、付記10に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1プレイヤから、通知済みの支援情報とは異なる支援情報の通知要求が行われた場合に、より適切に支援情報を通知することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記10の構成として、通知部により通知済みの支援情報とは異なる支援情報の通知要求を、第1プレイヤから受け付ける要求受付部を備え、通知部は、通知要求に基づき、通知済みの支援情報とは異なる支援情報を、第1プレイヤに対して通知してもよい。
上記の構成によれば、第1プレイヤから、通知済みの支援情報とは異なる支援情報の通知要求を受け付けた場合に、その通知要求に基づいて、通知済みの支援情報とは異なる支援情報を、第1プレイヤに通知することができる。その結果、第1プレイヤに同じ支援情報を繰り返し通知することを回避し、第1プレイヤに対して支援情報をより適切に通知することができる。
【0132】
[付記11]
本発明の目的の一つは、付記11に対応する課題を解決することであり、具体的には、第1プレイヤに関連付けられたサービスが複数の支援情報を含む場合に、共同プレイ中において、各プレイヤのゲーム画面に適切な支援情報を表示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、付記11の構成として、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれる支援情報を、共同プレイ中に複数のプレイヤに配信する配信部と、共同プレイ中、配信部により配信された支援情報が表示されたゲーム画面から、消去条件を満たす支援情報を消去する消去部と、を備えていてもよい。
上記の構成によれば、第1プレイヤに関連付けられたサービスが複数の支援情報を含む場合に、共同プレイ中、配信された支援情報が表示されたゲーム画面から、例えば、複数人のプレイヤから選択されなかった不要な支援情報を消去し、これにより、各プレイヤのゲーム画面において適切な支援情報を表示することができる。
【0133】
[付記12]
本発明の目的の一つは、付記12に対応する課題を解決することであり、具体的には、複数のプレイヤの中に、第1プレイヤに関連付けられた第1サービスとは異なる第2サービスと関連付けられた第3プレイヤが存在する場合に、共同プレイ中において、各プレイヤのゲーム画面に適切な支援情報を表示することである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理装置では、付記12の構成として、第1プレイヤに関連付けられたサービスは第1サービスであり、配信部は、複数のプレイヤの中に、第1サービスと異なる第2サービスと関連付けられた第3プレイヤが存在する場合に、第1プレイヤと関連付けられた第1サービスに含まれる支援情報、及び、第3プレイヤと関連付けられた第2サービスに含まれる支援情報の双方を共同プレイ中に複数のプレイヤに配信し、消去部は、双方のうち、消去条件を満たす支援情報を消去してもよい。
上記の構成によれば、複数のプレイヤの中に、第1プレイヤと関連付けられた第1サービスとは異なる第2サービスと関連付けられた第3プレイヤが存在する場合に、第1サービスに含まれる支援情報、及び、第2サービスに含まれる支援情報のうち、消去条件を満たす支援情報を消去する。これにより、上記2以上の支援情報のうち、より有用な支援情報を選択して配信することができるため、各プレイヤのゲーム画面に適切な支援情報を表示することができる。
【0134】
[付記13]
本発明の目的の一つは、付記13に対応する課題を解決することであり、具体的には、プレイヤの一人が利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、複数人プレイヤによるゲームの共同プレイを適切に進行させることである。
上記の課題を解決するために、本発明の情報処理方法では、付記13の構成として、ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、プロセッサが、第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを進行し、プロセッサが、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれた1つ以上の支援情報から、共同プレイにおける第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報を、第1プレイヤに対して通知する。
上記の方法によれば、複数のプレイヤが共同でゲームを同時にプレイする共同プレイにおいて、第1プレイヤに関連付けられたゲームの進行に関する1つ以上の支援情報から、第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報が、第1プレイヤに対して通知される。第1プレイヤは、通知された支援情報の適否を判断した上で、共同プレイに参加する他のプレイヤへの支援情報の提供を検討することができる。これにより、共同プレイにおいて、複数のプレイヤのうち、第1プレイヤ以外のプレイヤも、第1プレイヤに関連付けられたサービスに含まれる支援情報を利用することができる。この結果、第1プレイヤが利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、共同プレイを適切に進行させることができる。
【0135】
[付記14]
本発明の目的の一つは、付記14に対応する課題を解決することであり、具体的には、プレイヤの一人が利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、複数人プレイヤによるゲームの共同プレイを適切に進行させることである。
上記の課題を解決するために、本発明のプログラムは、付記14の構成として、ゲームの進行に関する1つ以上の支援情報を含むサービスと第1プレイヤとが関連付けられた後に、プロセッサに、第1プレイヤ及び第2プレイヤを含む複数のプレイヤによるゲームの共同プレイを進行させ、プロセッサに、第1プレイヤと関連付けられたサービスに含まれた1つ以上の支援情報から、共同プレイにおける第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報を、第1プレイヤに対して通知させる。
上記のプログラムがプロセッサに実行されることにより、複数のプレイヤが共同でゲームの共同プレイにおいて、第1プレイヤに関連付けられたゲームの進行に関する1つ以上の支援情報から、第2プレイヤの状況に基づいて特定される支援情報が、第1プレイヤに対して通知される。第1プレイヤは、通知された支援情報の適否を判断した上で、共同プレイに参加する他のプレイヤへの支援情報の提供を検討することができる。これにより、共同プレイにおいて、複数のプレイヤのうち、第1プレイヤ以外のプレイヤも、第1プレイヤに関連付けられたサービスに含まれる支援情報を利用することができる。この結果、第1プレイヤが利用可能なサービスに含まれる支援情報を有効に活用して、共同プレイを適切に進行させることができる。
【符号の説明】
【0136】
10 ゲームサーバ
12 端末
14 コンテンツサーバ
10a、12a、及び14a プロセッサ
10b、12b、及び14b メモリ
10c、12c、及び14c 通信用インタフェース
10d、及び14d ストレージ
10e、12f、及び14e バス
12d 入力機器
12e 出力機器
21 操作受付部
22 送信部
23 受信部
24 表示処理部
31 操作データ受付部
32 コンテンツ管理部
33 進行状況受信部
34 情報提供部
41 入力受付部
42 ゲーム進行部
43 進行状況送信部
44 配信部
45 選定部
46 通知部
47 設定受付部
48 要求受付部
49 消去部
Bt1 ボタン
SI1、SI2 支援情報
M マップ
N 通信ネットワーク
S ゲーム用通信システム
W ウィンドウ