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特開2024-141581ケース番号管理装置、ケース番号管理方法、および、ケース番号管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141581
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】ケース番号管理装置、ケース番号管理方法、および、ケース番号管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053312
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 義隆
(72)【発明者】
【氏名】田口 正賢
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】
【課題】ケース番号の採番方法を得意先毎に登録し、得意先の要件に沿って自動採番を行うことができるケース番号管理装置、ケース番号管理方法、および、ケース番号管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】商品の受注数、箱入数、および、採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得し、出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定した採番パターンマスタ、および、受注データに基づいて、出荷荷物のケース番号を設定したケース採番データを取得する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えたケース番号管理装置であって、
前記記憶部は、
出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定した採番パターンマスタ、
を備え、
前記制御部は、
商品の受注数、箱入数、および、前記採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得する受注取得手段と、
前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記出荷荷物の前記ケース番号を設定したケース採番データを取得するケース採番手段と、
を備えたことを特徴とするケース番号管理装置。
【請求項2】
前記ケース採番手段は、
前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記受注数を被除数とし前記箱入数を除数とした場合の商の小数点以下を切り上げた値を個口数として取得し、前記個口数の前記出荷荷物を前記採番パターンに対応したグループに組み分けし、前記グループ毎の前記出荷荷物に対して割り振る連番を前記ケース番号として設定した前記ケース採番データを取得することを特徴とする請求項1に記載のケース番号管理装置。
【請求項3】
前記採番パターンは、
前記商品の受注伝票番号、受注明細、得意先注文番号、および/または、出荷予定日単位の組分方法が設定され、
前記受注データは、
更に、前記受注伝票番号、前記受注明細、前記得意先注文番号、および、前記出荷予定日が紐付けて設定されることを特徴とする請求項1または2に記載のケース番号管理装置。
【請求項4】
前記採番パターンは、
更に、組み分け無しが設定されることを特徴とする請求項1または2に記載のケース番号管理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、
ケースマークに表記するコメントの表記パターンを設定したケースマークマスタ、
を更に備え、
前記受注データは、
更に、前記コメントが紐付けて設定され、
前記制御部は、
前記ケースマークマスタ、前記受注データ、および、前記ケース採番データに基づいて、前記ケース番号、および、前記コメントを表記した前記ケースマークを設定した、前記出荷荷物の梱包明細書データを取得する梱包明細書取得手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のケース番号管理装置。
【請求項6】
前記記憶部は、
振当項目、および、割付項目を紐付けて設定した振当項目マスタ、
を更に備え、
前記表記パターンは、
前記コメント、および、前記振当項目が紐付けて設定され、
前記梱包明細書取得手段は、
前記ケースマークマスタ、前記受注データ、および、前記ケース採番データに基づいて、前記ケース番号、および、前記割付項目を含む前記コメントを表記した前記ケースマークを設定した、前記出荷荷物の前記梱包明細書データを取得することを特徴とする請求項5に記載のケース番号管理装置。
【請求項7】
前記記憶部は、
得意先毎に前記採番パターン、および、前記表記パターンを紐付けて設定した得意先マスタ、
を更に備え、
前記受注データは、
更に、前記得意先が紐付けて設定されたことを特徴とする請求項5に記載のケース番号管理装置。
【請求項8】
記憶部と制御部とを備えたケース番号管理装置に実行させるためのケース番号管理方法であって、
前記記憶部は、
出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定した採番パターンマスタ、
を備え、
前記制御部において実行される、
商品の受注数、箱入数、および、前記採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得する受注取得ステップと、
前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記出荷荷物の前記ケース番号を設定したケース採番データを取得するケース採番ステップと、
を含むことを特徴とするケース番号管理方法。
【請求項9】
記憶部と制御部とを備えたケース番号管理装置に実行させるためのケース番号管理プログラムであって、
前記記憶部は、
出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定した採番パターンマスタ、
を備え、
前記制御部において、
商品の受注数、箱入数、および、前記採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得する受注取得ステップと、
前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記出荷荷物の前記ケース番号を設定したケース採番データを取得するケース採番ステップと、
を実行させるためのケース番号管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケース番号管理装置、ケース番号管理方法、および、ケース番号管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザにより入力された取引先名、送品先および出荷指示番号等の荷札を作成するために必要なケースマーク情報を参照し、ケースマークに記載する項目のパターンを事前に設定したケースマークパターン情報に従って、ケースマークを印刷して作成する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-228610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、貿易取引が多いメーカーや商社において、ケース番号の採番およびケースマークの管理が、顧客毎に運用方法が異なっているため、顧客毎にケース番号の採番および管理が必要であり、業務担当者が出荷書類を発行する迄に時間がかかるという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、ケース番号の採番方法を得意先毎に登録し、得意先の要件に沿って自動採番を行うことができるケース番号管理装置、ケース番号管理方法、および、ケース番号管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るケース番号管理装置は、記憶部と制御部とを備えたケース番号管理装置であって、前記記憶部は、出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定した採番パターンマスタ、を備え、前記制御部は、商品の受注数、箱入数、および、前記採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得する受注取得手段と、前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記出荷荷物の前記ケース番号を設定したケース採番データを取得するケース採番手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るケース番号管理装置において、前記ケース採番手段は、前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記受注数を被除数とし前記箱入数を除数とした場合の商の小数点以下を切り上げた値を個口数として取得し、前記個口数の前記出荷荷物を前記採番パターンに対応したグループに組み分けし、前記グループ毎の前記出荷荷物に対して割り振る連番を前記ケース番号として設定した前記ケース採番データを取得することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るケース番号管理装置において、前記採番パターンは、前記商品の受注伝票番号、受注明細、得意先注文番号、および/または、出荷予定日単位の組分方法が設定され、前記受注データは、更に、前記受注伝票番号、前記受注明細、前記得意先注文番号、および、前記出荷予定日が紐付けて設定されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るケース番号管理装置において、前記採番パターンは、更に、組み分け無しが設定されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るケース番号管理装置において、前記記憶部は、ケースマークに表記するコメントの表記パターンを設定したケースマークマスタ、を更に備え、前記受注データは、更に、前記コメントが紐付けて設定され、前記制御部は、前記ケースマークマスタ、前記受注データ、および、前記ケース採番データに基づいて、前記ケース番号、および、前記コメントを表記した前記ケースマークを設定した、前記出荷荷物の梱包明細書データを取得する梱包明細書取得手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るケース番号管理装置において、前記記憶部は、振当項目、および、割付項目を紐付けて設定した振当項目マスタ、を更に備え、前記表記パターンは、前記コメント、および、前記振当項目が紐付けて設定され、前記梱包明細書取得手段は、前記ケースマークマスタ、前記受注データ、および、前記ケース採番データに基づいて、前記ケース番号、および、前記割付項目を含む前記コメントを表記した前記ケースマークを設定した、前記出荷荷物の前記梱包明細書データを取得することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るケース番号管理装置において、前記記憶部は、得意先毎に前記採番パターン、および、前記表記パターンを紐付けて設定した得意先マスタ、を更に備え、前記受注データは、更に、前記得意先が紐付けて設定されたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るケース番号管理方法は、記憶部と制御部とを備えたケース番号管理装置に実行させるためのケース番号管理方法であって、前記記憶部は、出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定した採番パターンマスタ、を備え、前記制御部において実行される、商品の受注数、箱入数、および、前記採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得する受注取得ステップと、前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記出荷荷物の前記ケース番号を設定したケース採番データを取得するケース採番ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るケース番号管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えたケース番号管理装置に実行させるためのケース番号管理プログラムであって、前記記憶部は、出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定した採番パターンマスタ、を備え、前記制御部において、商品の受注数、箱入数、および、前記採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得する受注取得ステップと、前記採番パターンマスタ、および、前記受注データに基づいて、前記出荷荷物の前記ケース番号を設定したケース採番データを取得するケース採番ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、顧客毎に異なるケースマーク、および、採番方法の設定をデータベースで統合管理できるようにし、出荷書類、および、ラベル等をシステムで発行できるようにしたことで、業務効率化、および、人為的ミスの軽減に繋げることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、作業効率化だけでなく、人為的ミスの削減にも繋げることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、得意先別のケースマークの定義を基にした個体別ケース番号の採番、ケースマークの登録、および、コメントを含めたケースマークの生成・発行をすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本実施形態におけるケース番号管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施形態におけるケース番号管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図3図3は、本実施形態におけるケース番号自動採番処理の一例を示す図である。
図4図4は、本実施形態におけるケース番号自動採番処理の一例を示す図である。
図5図5は、本実施形態におけるケースマークコメントセット処理の一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態におけるケースマークコメントセット処理の一例を示す図である。
図7図7は、本実施形態におけるケースマークコメントセット処理の一例を示す図である。
図8図8は、本実施形態における得意先マスタ設定処理の一例を示す図である。
図9図9は、本実施形態におけるケースマーク採番処理の一例を示す図である。
図10図10は、本実施形態におけるケースマーク採番処理の一例を示す図である。
図11図11は、本実施形態におけるケースマーク採番処理の一例を示す図である。
図12図12は、本実施形態におけるケースマーク採番処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0019】
従来は、業務担当者が顧客別にケースマークの管理を行っていたが、取扱商品が増えていく中で業務負荷が高くなり、人為的ミスが増えて出荷書類を発行するまでに時間がかかっていた。また、業務担当が出荷書類を作成し、倉庫担当がラベル発行および梱包業務を行っていたので、出荷書類と現物とでケースマークのデータが異なり、出荷遅延を起こすこともあった(採番ミスや指定通りのケースマークの印字ができていないことにより、顧客からの信頼の低下を引き起こす可能性もあった)。
【0020】
そこで、本実施形態においては、ケース番号の採番方法および顧客毎に異なるケースマーク要件に着眼し、顧客毎に任意のケースマークおよび採番方法を決定できるようにする仕組みを提供している。また、本実施形態においては、ケースマークの内容を、受注明細毎に変更することを可能とし、ケースマークのコメントに、登録したデータを引数として印字することができるようにしている。また、本実施形態においては、ケース番号の採番開始番号を受注データに保持することができ、得意先からの指示にあった番号を指定できるようにしている。これにより、本実施形態においては、ケース番号の自動採番、ならびに、ケースマークのデータ管理を統合して出荷書類およびラベル等を発行できるようにすることで、部門間で発生していた人為的ミスの軽減に繋げることができるようしている。
【0021】
[2.構成]
本実施形態に係るケース番号管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるケース番号管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、ケース番号管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、ケース番号管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0023】
ケース番号管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。ケース番号管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0024】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ケース番号管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、ケース番号管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0025】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0026】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、採番パターンマスタ106aとケースマークマスタ106bと振当項目マスタ106cと得意先マスタ106dとケースマークデータベース106eとを備えている。
【0027】
採番パターンマスタ106aは、出荷荷物のケース番号の採番パターンを設定したマスタである。ここで、採番パターンは、商品の受注伝票番号、受注明細、得意先注文番号、および/または、出荷予定日単位の組分方法が設定されていてもよい。また、採番パターンは、組み分け無しが設定されていてもよい。
【0028】
ケースマークマスタ106bは、ケースマークに表記するコメントの表記パターンを設定したマスタである。ここで、表記パターンは、コメント、および、振当項目が紐付けて設定されていてもよい。
【0029】
振当項目マスタ106cは、振当項目、および、割付項目を紐付けて設定したマスタである。
【0030】
得意先マスタ106dは、得意先毎に採番パターン、および、表記パターンを紐付けて設定したマスタである。
【0031】
ケースマークデータベース106eは、ケースマークデータを記憶する。ここで、ケースマークデータベース106eは、受注データ、ケース採番データ、および、梱包明細書データを記憶していてもよい。
【0032】
制御部102は、ケース番号管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、受注取得部102aとケース採番部102bと梱包明細書取得部102cとを備えている。
【0033】
受注取得部102aは、商品の受注データを取得する。ここで、受注取得部102aは、商品の受注数、箱入数、および、採番パターンを紐付けて設定した受注データを取得してもよい。また、受注データは、受注伝票番号、受注明細、得意先注文番号、および、出荷予定日が紐付けて設定されていてもよい。また、受注データは、コメントが紐付けて設定されていてもよい。また、受注データは、得意先が紐付けて設定されていてもよい。
【0034】
ケース採番部102bは、出荷荷物のケース番号を設定したケース採番データを取得する。ここで、ケース採番部102bは、採番パターンマスタ106a、および、受注データに基づいて、出荷荷物のケース番号を設定したケース採番データを取得してもよい。また、ケース採番部102bは、採番パターンマスタ106a、および、受注データに基づいて、受注数を被除数とし箱入数を除数とした場合の商の小数点以下を切り上げた値を個口数として取得し、個口数の出荷荷物を採番パターンに対応したグループに組み分けし、グループ毎の出荷荷物に対して割り振る連番をケース番号として設定したケース採番データを取得してもよい。また、ケース採番部102bは、得意先マスタ106d、および、受注データに基づいて、出荷荷物のケース番号を設定したケース採番データを取得してもよい。
【0035】
梱包明細書取得部102cは、ケース番号を表記したケースマークを設定した、出荷荷物の梱包明細書データを取得する。ここで、梱包明細書取得部102cは、ケースマークマスタ106b、受注データ、および、ケース採番データに基づいて、ケース番号、および、コメントを表記したケースマークを設定した、出荷荷物の梱包明細書データを取得してもよい。また、梱包明細書取得部102cは、ケースマークマスタ106b、受注データ、および、ケース採番データに基づいて、ケース番号、および、割付項目を含むコメントを表記したケースマークを設定した、出荷荷物の梱包明細書データを取得してもよい。また、梱包明細書取得部102cは、得意先マスタ106d、受注データ、および、ケース採番データに基づいて、出荷荷物の梱包明細書データを取得してもよい。
【0036】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図2から図12を参照して説明する。
【0037】
[ケース番号管理処理]
ここで、図2を参照して、本実施形態におけるケース番号管理処理の一例について説明する。図2は、本実施形態におけるケース番号管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0038】
図2に示すように、受注取得部102aは、商品の受注数、箱入数、および、採番パターン、受注伝票番号、受注明細、得意先注文番号、出荷予定日、コメント、および、得意先を紐付けて設定した受注データを取得する(ステップSA-1)。
【0039】
そして、ケース採番部102bは、採番パターンマスタ106a、および、受注データに基づいて、受注数を被除数とし箱入数を除数とした場合の商の小数点以下を切り上げた値を個口数として取得し、個口数の出荷荷物を採番パターンに対応したグループに組み分けし、グループ毎の出荷荷物に対して割り振る連番をケース番号として設定したケース採番データを取得する(ステップSA-2)。
【0040】
そして、梱包明細書取得部102cは、ケースマークマスタ106b、受注データ、および、ケース採番データに基づいて、ケース番号、および、割付項目を含むコメントを表記したケースマークを設定した、出荷荷物の梱包明細書データを取得する(ステップSA-3)。
【0041】
そして、梱包明細書取得部102cは、梱包明細書データを出力装置114に出力(表示)させ(ステップSA-4)、処理を終了する。
【0042】
ここで、図3および図4を参照して、本実施形態におけるケース番号自動採番処理の一例について説明する。図3および図4は、本実施形態におけるケース番号自動採番処理の一例を示す図である。
【0043】
図3に示すように、本実施形態においては、受注データが明細行毎に展開され、受注数と箱入数(箱の中に入る商品の数量)とから「個口数=受注数/箱入数(整数値へ切上げ)」が算出される。
【0044】
そして、図4に示すように、本実施形態においては、採番パターンマスタ106aに基づいて、受注データに紐づくケースマークの採番方法が取得され、受注伝票番号/出荷予定日の順に整数値の連番でカウントアップされる。
【0045】
また、図5から図7を参照して、本実施形態におけるケースマークコメントセット処理の一例について説明する。図5から図7は、本実施形態におけるケースマークコメントセット処理の一例を示す図である。
【0046】
本実施形態においては、図5に示すように、受注データに保持されているケースマークコメント、および、割付コードが取得され、図6に示すように、ケースコメントワークが作成される。
【0047】
そして、図6に示すように、本実施形態においては、ケースワークコメントより割付コードにより値が取得され、振当項目マスタ106cに基づく値が取得される。
【0048】
そして、図7に示すように、本実施形態においては、ケースマークコメントが受注データにセット(「&1」に割付コードで取得した値がセット)される。
【0049】
また、図8を参照して、本実施形態における得意先マスタ設定処理の一例について説明する。図8は、本実施形態における得意先マスタ設定処理の一例を示す図である。
【0050】
図8に示すように、本実施形態においては、ケースマークマスタ106bに設定された得意先で利用するケースマークに表記するパターン、および、採番パターンマスタ106aに設定されたケースNOの採番パターンが得意先マスタ106dにて管理される。
【0051】
また、図9から図12を参照して、本実施形態におけるケースマーク採番処理の一例について説明する。図9から図12は、本実施形態におけるケースマーク採番処理の一例を示す図である。
【0052】
本実施形態においては、図9に示すように、受注データが入力された場合、マスタ参照され、ケースマーク登録画面に、得意先マスタ106dよりケースマークコードおよびケースNO採番パターンコードがセットされ、ケースマークマスタ106bのケースマークコメントがセットされ、図10に示すように、受注データにセットされる。
【0053】
そして、図11に示すように、本実施形態においては、受注入力によって登録されたデータがケースマークに印字され、ケースNOが採番される。すなわち、図11に示すように、本実施形態においては、(1)受注データが明細行毎に展開され、受注数と箱入数とから個口数が算出され、(2)受注データに紐づく得意先から採番方法が取得され、採番方法によってケースNOが採番される。ここで、図11に示すように、本実施形態においては、個口数=2なので、ケースNOカウンターが1~2となる。
【0054】
そして、図12に示すように、本実施形態においては、受注伝票のデータをもとにケースマーク割付名のデータが取得され、ケースマークのデータ、および、ケースNOカウンターのデータが梱包明細書に印字される。そして、図12に示すように、本実施形態においては、梱包明細書をもとに倉庫担当者が梱包を行い、ケースマーク(ラベル)を貨物に貼り付ける。ここで、本実施形態における梱包明細書においては、受注番号毎、且つ、受注行番号毎に改ページされてもよい。
【0055】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0056】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0057】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0058】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0059】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0060】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0061】
また、ケース番号管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0062】
例えば、ケース番号管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてケース番号管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0063】
また、このコンピュータプログラムは、ケース番号管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0064】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0065】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0066】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0067】
また、ケース番号管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、ケース番号管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0068】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、貿易を主として行う商社業界、および、製造業界等の業界において有用である。
【符号の説明】
【0070】
100 ケース番号管理装置
102 制御部
102a 受注取得部
102b ケース採番部
102c 梱包明細書取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 採番パターンマスタ
106b ケースマークマスタ
106c 振当項目マスタ
106d 得意先マスタ
106e ケースマークデータベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
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