(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024014162
(43)【公開日】2024-02-01
(54)【発明の名称】生花手配システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240125BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240125BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116788
(22)【出願日】2022-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】514003005
【氏名又は名称】株式会社九州フラワーサービス
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】田中 正文
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
5L049CC14
(57)【要約】
【課題】冠婚葬祭場に生花を手配する場合に、生花に付される名札に記載される事項を正確に記載して冠婚葬祭場に提供する訃報時における生花手配システムを提供せんとする。
【解決手段】生花手配システムは、生花店端末と、当事者端末と、冠婚葬祭場端末と、参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記冠婚葬祭場端末又は当事者端末から、冠婚葬祭情報を入手し、入手した冠婚葬祭情報に基づいて前記参列者端末に生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、生花リストから提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して冠婚葬祭場に配達してなることとした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冠婚葬祭場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、
当事者が所持する当事者端末と、
冠婚葬祭場が所持する冠婚葬祭場端末と、
冠婚葬祭の参列者が所持する参列者端末と、
が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、
前記生花店は、
開催される冠婚葬祭に適した複数種類の生花を組み合わせた花束を作成して生花リストとして前記生花店端末に登録し、
前記生花店端末は、
前記冠婚葬祭場端末又は前記当事者端末から入手した冠婚葬祭情報に基づいて前記参列者端末に前記生花店端末に登録している生花リストを送信し、
生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから冠婚葬祭場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、
前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して冠婚葬祭場に配達することを特徴とする生花手配システム。
【請求項2】
前記生花店端末は、
受信した生花を提供する参列者の氏名の最終確認を行うための名札イメージ画像を作成して前記参列者端末に送信し、
生花を提供する参列者は、受信した名札イメージ画像を確認してその良否を前記生花店端末に返信し、
生花店は、前記生花店端末で受信した名札イメージ画像の確認結果が良な場合に名札を印刷して生花に添付して冠婚葬祭場に配達することを特徴とする請求項1に記載の生花手配システム。
【請求項3】
前記生花店端末は、生花を提供した参列者のリストを作成して前記当事者端末に送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の生花手配システム。
【請求項4】
葬儀場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、
喪主が所持する喪主端末と、
前記葬儀場が所持する葬儀場端末と、
葬儀の参列者が所持する参列者端末と、
が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、
前記生花店端末は、
前記葬儀場端末又は前記喪主端末から、葬儀の参列者の連絡先リストからなる葬儀情報を入手し、
季節に応じた葬儀にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、
入手した前記葬儀情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、
生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した前記生花リストから葬儀場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、
前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して前記葬儀場に配達することを特徴とする生花手配システム。
【請求項5】
結婚式場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、
挙式者が所持する挙式者端末と、
前記結婚式場が所持する式場端末と、
結婚式の参列者が所持する参列者端末と、
が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、
前記生花店端末は、
前記式場端末又は前記挙式者端末から、結婚式の参列者の連絡先リストからなる挙式情報を入手し、
季節に応じた結婚式にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、
入手した挙式情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、
生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから結婚式場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、
前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して結婚式場に配達することを特徴とする生花手配システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結婚式や葬式などが行われる冠婚葬祭場に提供される生花を手配する生花手配システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、結婚式や葬式の冠婚葬祭の参列者(親族、知人、友人や職場の同僚等)が、お祝いの気持ちや故人の冥福を祈るために、冠婚葬祭場に生花(祝い花、枕花、供花、花輪、献花など)を提供することが行われている。
【0003】
一般的に生花の提供は、冠婚葬祭が行われる冠婚葬祭場(ホテル、結婚式場や葬儀場など)又は生花の提供を所望する個人から生花を販売する生花店に依頼することにより行われる。
【0004】
例えば、特許文献1では、ウェブページに公開された故人名や式の内容等の情報を会葬者の携帯端末から閲覧可能にし、同ウェブページ上から葬儀社を介して生花店へと生花の手配を行うシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
確かに、上記先行技術文献に開示される生花手配システムであれば、葬儀社が葬儀を主催する当事者(所謂、喪主)に代わって通夜や葬式の参列者への連絡や生花の手配をするため、当事者の負担を軽減することができる。
【0007】
しかしながら、葬儀社によっては、生花を依頼した当事者や参列者(以下、「生花手配者」ともいう。)の氏名を確認する業務が疎かになると、生花に付される名札(生花手配者の氏名等)に誤った氏名が印刷された状態で葬儀場に提供されてしまう虞がある。一般に葬儀場では、複数の葬儀が同時に行われることもあり、特に生花手配者の氏名が特殊な苗字や名前の場合、正しい氏名の確認に膨大な時間と手間を要するといった問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みて発明されたものであり、生花手配者が手配した生花に、正確な生花手配者の氏名を印刷した名札を付して冠婚葬祭が行われる冠婚葬祭場に提供する場合に、受注した生花を冠婚葬祭場に提供する専門の生花店が、冠婚葬祭に適した生花を提供するとともに、正確な生花手配者の氏名の名札を作成して生花に付して冠婚葬祭場に配達する生花手配システムを提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、冠婚葬祭場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、当事者が所持する当事者端末と、冠婚葬祭場が所持する冠婚葬祭場端末と、冠婚葬祭の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店は、開催される冠婚葬祭に適した複数種類の生花を組み合わせた花束を作成して生花リストとして前記生花店端末に登録し、前記生花店端末は、前記冠婚葬祭場端末又は前記当事者端末から入手した冠婚葬祭情報に基づいて前記参列者端末に前記生花店端末に登録している生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから冠婚葬祭場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して冠婚葬祭場に配達することを特徴とする生花手配システムに係るものである。
【0010】
また、前記生花店端末は、受信した生花を提供する参列者の氏名の最終確認を行うための名札イメージ画像を作成して前記参列者端末に送信し、生花を提供する参列者は、受信した名札イメージ画像を確認してその良否を前記生花店端末に返信し、生花店は、前記生花店端末で受信した名札イメージ画像の確認結果が良な場合に名札を印刷して生花に添付して冠婚葬祭場に配達することを特徴とする。
【0011】
また、前記生花店端末は、生花を提供した参列者のリストを作成して前記当事者端末に送信することを特徴とする。
【0012】
また、葬儀場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、喪主が所持する喪主端末と、前記葬儀場が所持する葬儀場端末と、葬儀の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記葬儀場端末又は前記喪主端末から、葬儀の参列者の連絡先リストからなる葬儀情報を入手し、季節に応じた葬儀にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、入手した前記葬儀情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した前記生花リストから葬儀場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して前記葬儀場に配達することを特徴とする生花手配システムとした。
【0013】
また、結婚式場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、挙式者が所持する挙式者端末と、前記結婚式場が所持する式場端末と、結婚式の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記式場端末又は前記挙式者端末から、結婚式の参列者の連絡先リストからなる挙式情報を入手し、季節に応じた結婚式にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、入手した挙式情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから結婚式場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して結婚式場に配達することを特徴とする生花手配システムとした。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、冠婚葬祭場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、当事者が所持する当事者端末と、冠婚葬祭場が所持する冠婚葬祭場端末と、冠婚葬祭の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店は、開催される冠婚葬祭に適した複数種類の生花を組み合わせた花束を作成して生花リストとして前記生花店端末に登録し、前記生花店端末は、前記冠婚葬祭場端末又は前記当事者端末から入手した冠婚葬祭情報に基づいて前記参列者端末に前記生花店端末に登録している生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから冠婚葬祭場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して冠婚葬祭場に配達するため、生花の専門家である生花店が、開催される冠婚葬祭に適した複数種類の生花を組み合わせて作成した花束を生花リストとして生花手配者に提供するため、開催される冠婚葬祭に適した生花を提供するとともに、確実に生花手配者の氏名の名札を生花に添付することができる。また、生花手配者が、生花を手配する際の煩雑なやりとりを可及的に低くすることができる。
【0015】
また、前記生花店端末は、受信した生花を提供する参列者の氏名の最終確認を行うための名札イメージ画像を作成して前記参列者端末に送信し、生花を提供する参列者は、受信した名札イメージ画像を確認してその良否を前記生花店端末に返信し、生花店は、前記生花店端末で受信した名札イメージ画像の確認結果が良な場合に名札を印刷して生花に添付して冠婚葬祭場に配達するため、生花手配者の氏名の名札への誤記を確実に防ぐことができる。
【0016】
また、前記生花店端末は、生花を提供した参列者のリストを作成して前記当事者端末に送信するため、当事者は、生花を手配した参列者に対してお礼状の送付や香典返しのような返礼品の送付を行うことができる。また、遠方に住んでいるなどの事情により冠婚葬祭に参列できない参列者が参列の代わりに生花や電報を提供する場合もある。当事者は、このような場合であっても生花手配者のリストを得ることで、生花を手配した参列者に対してお礼状の送付や香典返しのような返礼品の送付を確実に行うことができる。
【0017】
また、葬儀場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、喪主が所持する喪主端末と、前記葬儀場が所持する葬儀場端末と、葬儀の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記葬儀場端末又は前記喪主端末から、葬儀の参列者の連絡先リストからなる葬儀情報を入手し、季節に応じた葬儀にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、入手した前記葬儀情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した前記生花リストから葬儀場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して前記葬儀場に配達するため、葬儀という突然起こる不幸の場であっても、喪主に代わって参列者への連絡や生花の手配をするため、喪主や参列者の負担を軽減することができる。また、生花の専門家である生花店が、季節に応じた葬儀にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束を作成して生花リストとして生花手配者に提供するため、葬儀に最適な生花を提供するとともに、確実に生花手配者の氏名の名札を生花に添付することができる。また、生花店が作成した花束の花の名称や付随する花言葉等も名札とは別にメッセージカードとして印刷して花束に添付することで、より、生花手配者の弔意を喪主や他の参列者に伝達することができる。
【0018】
また、結婚式場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、挙式者が所持する挙式者端末と、前記結婚式場が所持する式場端末と、結婚式の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記式場端末又は前記挙式者端末から、結婚式の参列者の連絡先リストからなる挙式情報を入手し、季節に応じた結婚式にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、入手した挙式情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから結婚式場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して結婚式場に配達するため、挙式者と参列者の生花注文の煩雑な作業を簡易化させて負担を軽減することができる。また、生花の専門家である生花店が、季節に応じた結婚式にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束を作成して生花リストとして生花手配者に提供するため、結婚式に最適な生花を提供するとともに、確実に生花手配者の氏名の名札を生花に添付することができる。また、生花店が作成した花束の花の名称や付随する花言葉等も名札とは別にメッセージカードとして印刷して花束に添付することで、より、生花手配者の祝意を挙式者や他の参列者に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】生花手配システムAの全体像を示す概略図である。
【
図2】生花手配システムAを構成する各ステップを示す説明図である。
【
図3】生花手配システムAを構成する各ステップを示す説明図である。
【
図4】生花手配システムAを構成する各ステップを示す説明図である。
【
図5】生花手配システムAを構成する各ステップを示す説明図である。
【
図6】生花手配システムAを構成する各ステップを示す説明図である。
【
図8】注文された生花及び名札記載事項や名札の完成イメージ画像を生花手配者に最終確認してもらう最終確認ページ34の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の要旨は、冠婚葬祭場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、当事者が所持する当事者端末と、冠婚葬祭場が所持する冠婚葬祭場端末と、冠婚葬祭の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記冠婚葬祭場端末又は当事者端末から、冠婚葬祭の参列者の連絡先リストからなる冠婚葬祭情報を入手し、入手した冠婚葬祭情報に基づいて前記参列者端末に生花リストを送信し、生花リストを受信した参列者のうちの生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから冠婚葬祭場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して冠婚葬祭場に配達することを特徴とする。
【0021】
また、生花店は、前記生花店端末で受信した生花を提供する参列者が最終確認を行うための名札イメージ画像を前記参列者端末に送信し、生花を提供する参列者は、受信した名札イメージ画像を確認してその結果を前記生花店端末に返信し、生花店は、前記生花店端末で受信した名札イメージ画像の確認結果が良好な場合に名札を
印刷して生花に添付して冠婚葬祭場に配達することを特徴とする。
【0022】
また、前記生花店端末は、生花を提供した参列者のリストを作成して前記当事者端末に送信することを特徴とする。
【0023】
[1.生花手配システムの構成について]
以下、本実施形態の生花手配システムAを、図面を参照して説明する。本実施形態の冠婚葬祭とは、冠(成人式等の人生の節目の祝い事)、婚(結婚式)、葬(葬式)、祭(地域の祭り、祖先を祭る慶弔の法事)であり、冠婚葬祭場とは、上記冠婚葬祭に関わる式典を開催可能な会場(ホテル、結婚式場、葬儀場等)である。また、当事者とは、冠婚葬祭に催事を実施する主催者(結婚式では新郎新婦、葬式では喪主等)である。参列者は、冠婚葬祭に関わる式典が開催される冠婚葬祭場への当事者を除く親族、友人、知人、会社の同僚等であり、この参列者のなかから冠婚葬祭に生花を提供する参列者を生花手配者と称する。
【0024】
図1は、生花手配システムAの全体像を示す概略図である。
図2~
図6は、生花手配システムAを構成する各ステップを示す説明図である。
図7は、生花リスト20の例を示している。
図8は、注文された生花及び名札記載事項や名札の完成イメージ画像を生花手配者に最終確認してもらう最終確認ページ34の例を示している。
【0025】
図1に示すように、本実施形態にかかる生花店10の生花店端末10a、当事者11の当事者端末11a、冠婚葬祭場13としての葬儀場が所持する葬儀場端末13a、および参列者12の参列者端末12aは、公衆通信回線網Iにより相互に通信可能に接続されている。この構成により、詳細は後述するが、生花店10は、生花店端末10aにより生花Fの内容を記載した生花リスト20(
図7参照)を参列者端末12aに電子ファイルとして送信し、生花の手配を所望する当事者11や参列者12(以下、生花手配者14ともいう。)は、当事者端末11a又は参列者端末12aで受信した生花リスト20の中から生花Fを選択するとともに、生花手配者の氏名や所属する会社の部署等の必要事項を入力して、生花店端末10aに生花リスト20を返信することで、参列者12による生花の手配を行える構成としている。
【0026】
生花店端末10a、当事者端末11a(喪主端末や挙式者端末)、参列者端末12a及び冠婚葬祭場端末13a(葬儀場端末や式場端末)は、公衆通信回線網Iを介して相互にメールの受信や電話の着信が可能であったり、ウェブブラウザを使用してウェブページを閲覧できたり、文章ファイルを閲覧可能であればどのような性能でもよく、一般家庭や企業に広く普及しているパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを採用することができる。また、生花リストの文字や画像を識別できるものであれば、高い画質や処理速度を有す性能である必要はない。なお、公衆通信回線網Iは、周知のインターネット回線、携帯電話通信回線、電話回線、通信衛星回線等である。
【0027】
冠婚葬祭情報Nとは、当事者名、冠婚葬祭を執り行う日時、会場名、その住所と連絡先、冠婚葬祭の形式、当事者11や参列者12の氏名や連絡先(住所、電話番号、メールアドレス)などの冠婚葬祭に関する種々の情報である。
【0028】
生花店10は、冠婚葬祭情報Nを当事者11、葬儀場13(冠婚葬祭社が営む冠婚葬祭場、檀家であるお寺、又は個人宅等)などが所持する当事者端末11a又は葬儀場端末13aから入手する。
【0029】
冠婚葬祭情報Nを入手した生花店10は、生花店端末10aを介して当事者端末11aや参列者端末12aに生花リスト20を送信する。
【0030】
送付する手段としては、電子メールやショートメッセージ、アプリケーションソフトフェアを介すものであってもよい。また、生花リスト20は、電子メール等に記載されたURLからアクセスしてウェブページ上で閲覧可能なものや添付された文章ファイルとしてもよい。
【0031】
生花リスト20は、例えば
図7に示すように、生花セット名21、イメージ写真22、購入金額などが掲載されて構成されている。また、図示はしていないが、注文コード、花の種類、供される宗教などの情報を表示してもよい。生花リスト20を当事者端末11a及び参列者端末12aに受信した当事者11や参列者12は、生花の提供を希望する場合、当事者端末11a及び参列者端末12aを介して生花店端末10aに希望する生花Fの注文を行う。
【0032】
生花手配者14は、生花の注文を行う際に自身の氏名を当事者端末11a及び参列者端末12a(以下、生花手配者端末14aともいう)で入力して花屋端末10aに送信する6。生花店10は、生花店端末10aで受信した生花手配者の氏名を名札30に印刷する。さらに、生花手配者14が個人と同じ会社に所属する社員の場合は、所属する会社名、所属部署、役職名を生花手配者端末14aで入力し、生花手配者14の氏名と共に花店端末10aに送信することで、これらの情報も名札30に印刷することができる。
【0033】
また、名札30に印刷されるものは氏名に限らず、例えば、「友人一同」や「親族一同」などのように、当事者との関係を示す複数人の名称でもよい。以下、このように生花手配者14が名札への記載を希望する事項を「名札記載事項31」と言う。
【0034】
上記名札記載事項31をそのまま名札30に印刷すると、例えば、名札記載事項31に入力の間違があった場合に、誤った名札30が作成(つまり、印刷)されてしまう虞がある。特に常用漢字以外の常用外漢字(旧漢字等も含む)は、近年のパソコンやスマホでは正確に入力できない場合がある。そこで、名札記載事項31の入力に関しては、常用外漢字(旧漢字)を用いた氏名の場合には、その旨を明記できるように構成し、常用外漢字を区別できるようにする。
【0035】
生花店10は、
図8に示すように、生花手配者14から名札記載事項31を受信し、生花手配者14が名札30に記載された内容を最終確認するための完成イメージ画像30aを作成して生花手配者端末14aに返信する。このとき、名札記載事項31に常用外漢字(旧漢字)を用いることが明記されていた場合は、常用外漢字(旧漢字)を用いた完成イメージ画像30a(
図8では3種類)を、生花手配者端末14aへ送信する。
【0036】
生花手配者14は、生花手配者端末14aで受信した完成イメージ画像30aを確認し、良否判断した結果を生花店端末10aへと返信する。もし完成イメージ画像30aが生花手配者14の希望する内容でない場合は、訂正ボタン35を押し、名札記載事項31の内容を改めて生花店端末10aに送信し、生花店10は再度完成イメージ画像30aを生花手配者端末14aへと送信する。また一方で、完成イメージ画像30aが生花手配者14の希望する内容である場合は、完成イメージ画像30aの下方に設けたチェック欄36に選択印37を入れて注文確定ボタン33を押してその旨を生花店端末10aに送信し、生花店10は名札30の印刷を行う。次いで、生花Fと名札30とを冠婚葬祭場13に配達する手配を行う。
【0037】
このように、生花店10と生花手配者14とが直接やり取りを行うことにより、生花手配者14の氏名の名札30への誤記を防止することができ、正確な氏名が印刷された名札30が付された生花Fを、冠婚葬祭場13に配達手配することができる。また、円滑な受発注を行うことができるため、生花Fの注文時の煩雑さを可及的に省き当事者11や参列者12の負担を軽減することができる。
【0038】
さらに、生花店10は、生花手配者14の氏名や連絡先等の情報をまとめた生花手配者リストLを作成し、当事者端末11aに送信する。これにより、当事者11は、生花手配者14に対しお礼状の送付や香典返しのような返礼品の送付漏れを防ぐことができる。
【0039】
また、生花手配者14が注文した生花Fの費用を支払う方法としては、所謂キャッシュレス決済を採用する。キャッシュレス決済は、例えば、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済、プリペイドカードなどから自由に採用することができる。好適には、生花手配者端末14aに既に情報が記録されているクレジットカードや電子マネーとすることにより、生花手配者14は支払いに必要な情報の登録作業や、金融機関への振り込み作業をすることなく決済を済ませることができる。
【0040】
また、このようにキャッシュレス決済を採用することで、生花店10は、生花Fの費用の回収漏れがないため、受注後即座に生花を準備し冠婚葬祭場13に配達手配することができる。さらに、決済が即座に完了することで、生花Fの注文を冠婚葬祭の直前まで受け付けることが可能である。これにより、当事者11や参列者12は、生花F提供の有無、および提供する生花Fの内容を十分に検討できる。
【0041】
[2.葬儀場を例とした実施形態について]
以下、本発明に係る生花提供システムAの実施形態の一例について説明する。本実施形態は、冠婚葬祭場13を葬儀場に限定し、生花を葬儀場に配達する生花手配システムAである。
【0042】
すなわち、本実施形態に係る生花手配システムAは、葬儀場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、喪主が所持する喪主端末と、前記葬儀場が所持する葬儀場端末と、葬儀の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記葬儀場端末又は前記喪主端末から、葬儀の参列者の連絡先リストからなる葬儀情報を入手し、季節に応じた葬儀にふさわしい彩色や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、入手した前記葬儀情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、前記生花リストを受信した参列者のうちの生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから葬儀場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して前記葬儀場に配達することを特徴とする。
【0043】
本実施形態に係るシステムAは、第1ステップS1~第5ステップS5よりなる5つのステップで構成されている。
【0044】
(第1ステップ)
まず、
図2の第1ステップS1に示すように、身内の人間が亡くなり葬儀を行おうとする喪主11は、喪主端末11aから葬儀場端末13aを所持する葬儀場13に連絡し、通夜と告別式の場所や日時を決める。
【0045】
(第2ステップ)
次いで、
図3の第2ステップS2に示すように、生花店10は、冠婚葬祭情報Nとしての葬儀情報を喪主端末11a又は葬儀場端末13aから入手する。この葬儀情報Nは、葬儀への参列が見込める故人に近い喪主以外の参列者12(親戚、友人、あるいは同じ勤務先の会社の同僚等であり、参列予定者である)が所持する参列者端末12aの電話番号、メールアドレスからなる連絡先リストから構成される。
【0046】
(第3ステップ)
図4の第3ステップS3に示すように、葬儀情報Nを入手した生花店10は、葬儀情報Nに基づいて生花店端末10aから生花手配者14(喪主11及び参列者12)の生花手配者端末14a(喪主端末11a及び参列者端末12a)に生花リスト20を送信する。
【0047】
生花リスト20は、
図7に示すように、商品名を示す生花セット名21、商品の内容を視覚的に説明するイメージ写真22、費用23が表示されている。また、符号24で示す選択ボタンにより所望する生花Fを生花手配者14が選択する。なお、
図7中では、1段3個の商品名を示す生花セット名21を表示しているが、あくまでこれは一例であり、値段や大きさの異なる生花セット名21を複数段や複数列に亘って表示し、その中から任意に選択できるようにしてもよい。
【0048】
生花店10は、葬儀の場にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを作成することができる。これにより、生花の専門家である生花店が、葬儀に最適な生花を提供することができる。
【0049】
選択ボタン24の下方には、名札記載事項31を構成する複数の記入欄が設けられている。名札記載事項31は、一例として、上段から下段に生花Fを提供する生花手配者14の氏名25(漢字)、読み仮名26(カタカナ)、会社名27(漢字)、役職名28(漢字)の入力欄で構成されている。このとき、氏名25と会社名27の入力欄の右側には、入力されている漢字が常用漢字又は常用外漢字(旧漢字も含む)かを生花手配者14が選択する常用漢字ボタン32a及び常用外漢字ボタン32bが設けられている。役職名28(漢字)の入力欄の下段には、注文ボタン29が設けられている。そして、生花手配者14が選択ボタン24で注文する生花Fを選択し、名札記載事項31の複数の記入欄に必要事項を記入し、最後に注文ボタン29を選択することで、生花手配者14が注文する生花Fが決定されて、生花リスト20が生花手配者端末14aから生花店端末10aへ送信される。
【0050】
(第4ステップ)
図5の第4ステップS4に示すように、生花店端末10aからの生花手配者端末14aに生花リスト20を受信した生花手配者14のうち、生花Fの提供を希望する生花手配者14は、上述した受信した生花リスト20において、生花手配者14が生花Fの選択や名札記載事項31に必要事項を入力し、最後に注文ボタン29を選択することで、生花リスト20が生花手配者端末14aから生花店端末10aへ送信されて生花Fが発注される。生花店10は、受注した生花Fの内容や名札記載事項31を名札30に印刷した状態を示した完成イメージ画像30aを表示した最終確認ページ34(
図8に示す。)を作成し、生花店端末10aから生花手配者端末14aへと送信する。
【0051】
このとき、生花店10は、
図7に示す名札記載事項31を構成する生花手配者14の氏名25(漢字)及び会社名27(漢字)の記入欄の右側の、常用漢字ボタン32a及び常用外漢字ボタン32bのうち、常用外漢字ボタン32bが選択されていた場合は、生花手配者14の氏名25及び会社名27の漢字表記を常用外漢字(旧漢字)で表記して、完成イメージ画像30aを作成する。この常用外漢字(旧漢字)の表記は、氏名25の場合は、その下方の読み仮名26(カタカナ)を参照して常用漢字以外を選択して表記する。会社名27においても常用漢字以外を選択して表記する。なお、常用漢字以外の表記は、例えば、1種類に限定されるものではなく、複数の候補があった場合は、
図8に示すように複数の完成イメージ画像30aを作成して、生花手配者端末14aへと送信して、この複数の完成イメージ画像30aの中から正しい漢字表記がされた完成イメージ画像30aを生花手配者14が選択できるようにしている。
【0052】
生花手配者14は、
図8に示す最終確認ページ34の内容を確認し、特に名札記載事項31と、その内容が反映されている完成イメージ画像30aとが正確なものであるか否かを確認または選択する。生花手配者14は、正確な完成イメージ画像30aを確認または選択して注文確定ボタン33を押下することで、本実施形態における生花Fの発注が確定する。
【0053】
(第5ステップ)
図6の第5ステップS5に示すように、生花Fの受注を受けた生花店10は、生花手配者14が確認または選択済みの名札記載事項31を記した名札30を印刷し、この名札30を生花Fに付して生花Fの葬儀場13への配達を手配する。
【0054】
また、生花店10は、生花手配者リストLを喪主端末11aへと送信することによって、喪主11は生花手配者14の情報を入手することができる。そして、喪主11が葬儀前に生花手配者リストLを得ることができれば、生花手配者14が葬儀場に来た時点で感謝を伝えることができる。また、葬儀の後に生花手配者リストLを得たとしても、生花手配者14に対してお礼状の送付や香典返しのような返礼品を漏れなく送付することができる。
【0055】
一般に、生花Fに対するお礼等は不要とされている。しかし、生花手配者14が葬儀に参列していた場合は、その旨直に喪主11は生花手配者14に対して返礼品を贈答するとともに御礼を伝えることができる。しかし、何らかの理由(遠方に居住の高齢者や病気等)で故人や喪主11との付き合いは深いが葬儀に参加できない参列者12が生花Fや電報を送った場合でも、後日、喪主11が生花手配者リストLにより不参加の参列者12(つまり、参列予定者)にお礼状や返礼品を送付することが可能となる。
【0056】
以上述べたように、本実施形態に係る生花手配システムAでは、5つのステップを経て生花Fが葬儀場13へと手配されることで、生花手配者14が指定する名札記載事項31の名札30への誤記を防ぐことができる。また、特に葬儀という突然起こる不幸な出来事に喪主や参列者が混乱するなか、煩雑なやりとりを可及的に省略して葬儀場に生花Fを手配することができるため、喪主11及び参列者にかかる負担を低減することができる。
【0057】
[3.結婚式場を例とした実施形態について]
次に、本発明に係る生花提供システムAの別の実施形態として、冠婚葬祭場13を結婚式場における生花手配システムAについて説明する。
【0058】
すなわち、本実施形態に係る生花手配システムAは、結婚式場に生花を提供する生花店が所持する生花店端末と、挙式者が所持する挙式者端末と、前記結婚式場が所持する式場端末と、結婚式の参列者が所持する参列者端末と、が公衆通信回線網により相互に通信可能に接続された生花手配システムにおいて、前記生花店端末は、前記式場端末又は前記挙式者端末から、結婚式の参列者の連絡先リストからなる挙式情報を入手し、季節に応じた結婚式にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを生成し、入手した挙式情報に基づいて前記参列者端末に前記生花リストを送信し、生花の提供を希望する参列者は、前記参列者端末で受信した生花リストから結婚式場に提供する生花を選択すると共に当該参列者の氏名を前記参列者端末に入力して前記生花店端末に返信し、前記生花店は、前記生花店端末で受信した参列者が選択した生花に当該参列者の氏名を印刷した名札を添付して結婚式場に配達することを特徴とする。
【0059】
本実施形態に係るシステムAは、第1ステップS1~第5ステップS5よりなる5つのステップで構成されている。
【0060】
(第1ステップ)
まず、
図2の第1ステップS1に示すように、自分たちの結婚式を執り行おうとする挙式者11は、挙式者端末11aから式場端末13aを所持する結婚式場13に連絡し、挙式の日時、招待客の人数、式の内容などを決める。
(第2ステップ)
次いで、
図3の第2ステップS2に示すように、生花店10は、冠婚葬祭情報Nとしての挙式情報Nを挙式者端末11a又は式場端末13aから入手する。この挙式情報Nは、式への参列が見込める参列者12が所持する参列者端末12aの電話番号、メールアドレスからなる連絡先リストから構成される。
【0061】
(第3ステップ)
図4の第3ステップS3に示すように、挙式情報Nを入手した生花店10は、挙式情報Nに基づいて生花店端末10aから生花手配者14(挙式者11及び参列者12)の生花手配者端末14a(挙式者端末11a及び参列者端末12a)に生花リスト20を送信する。
【0062】
生花店10は、結婚式の場にふさわしい色彩や花言葉を持つ複数種類の生花を組み合わせた花束からなる生花リストを作成することができる。これにより、生花の専門家である生花店が、結婚式に最適な生花を提供することができる。
【0063】
(第4ステップ)
図5の第4ステップS4に示すように、生花店端末10aからの生花手配者端末14aに生花リスト20を受信した生花手配者14のうち、生花Fの提供を希望する生花手配者14は、生花リスト20を生花手配者端末14aから生花店端末10aへ送信して生花Fを発注する。生花店10は、受注した生花Fの内容や名札記載事項31を名札30に印刷した状態を示した完成イメージ画像30aを表示した最終確認ページ34(
図8に示す。)を作成し、生花店端末10aから生花手配者端末14aへと送信する。
【0064】
生花手配者14は、
図8に示す最終確認ページ34の内容を確認し、特に名札記載事項31と、その内容が反映されている完成イメージ画像30aとが正確なものであるか否かを確認または選択して発注を確定する。
【0065】
(第5ステップ)
図6の第5ステップS5に示すように、生花Fの受注を受けた生花店10は、生花手配者14が確認または選択済みの名札記載事項31を記した名札30を印刷し、この名札30を生花Fに付して生花Fの結婚式場13への配達を手配する。
【0066】
このような結婚式場に生花を手配する生花手配システムAであれば、5つのステップを経て生花Fが結婚式場13へと手配されることで、生花手配者14が指定する名札記載事項31の名札30への誤記を防ぐことができる。また、特に結婚式というお祝いの気持ちを表すために生花が活用される場で、多くの参列者から生花の提供を受けることができるため、結婚式をより華やかなものにすることができる。
【0067】
以上、上記実施形態を通して本発明を説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上述した各効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0068】
A 生花提供システム
F 生花
I 公衆通信回線網
L 生花手配者リスト
N 冠婚葬祭情報
10 生花店
11 当事者
12 参列者
13 冠婚葬祭場
14 生花手配者
20 生花リスト
21 生花セット名
22 イメージ写真
23 費用
24 選択ボタン
25 氏名
26 仮名
27 会社名
28 役職名
29 注文ボタン
30 名札
30a 完成イメージ画像
31 名札記載事項
32a 常用漢字ボタン
32b 常用外漢字ボタン
33 注文確定ボタン
34 最終確認ページ
35 訂正ボタン
36 チェック欄
37 選択印
S1 第1ステップ
S2 第2ステップ
S3 第3ステップ
S4 第4ステップ
S5 第5ステップ