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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141668
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】乗物用シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/68 20060101AFI20241003BHJP
   B60N 2/56 20060101ALI20241003BHJP
   A47C 7/74 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
B60N2/68
B60N2/56
A47C7/74 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053452
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116034
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 啓輔
(74)【代理人】
【識別番号】100144624
【弁理士】
【氏名又は名称】稲垣 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100195224
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 宏憲
(72)【発明者】
【氏名】溝井 健介
(72)【発明者】
【氏名】鷹嘴 弘
【テーマコード(参考)】
3B084
3B087
【Fターム(参考)】
3B084JG02
3B084JG06
3B087CE10
3B087DB03
3B087DB05
3B087DB06
3B087DE09
(57)【要約】
【課題】受圧部材と送風機とをコンパクトに配置できる乗物用シートを提供する。
【解決手段】乗物用シートは、左右方向に離間して配置された左右の第1サイドフレーム11、並びに、左右の第1サイドフレーム11を連結する、前後方向に離間して配置されたフロントフレーム12およびリアフレーム13を有するシートフレームFと、着座者を支持する第1受圧部材30であって、左右の第1サイドフレーム11の間に配置された第1受圧部材30と、第1受圧部材30に取り付けられた送風機110とを備える。第1受圧部材30は、板形状をなす樹脂部材31と、フロントフレーム12とリアフレーム13とに架け渡された縦ワイヤ32であって、樹脂部材31に覆われた縦ワイヤ32とを有する。送風機110は、上から見て、縦ワイヤ32と重ならない位置に配置されている。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右方向に離間して配置された左右のサイドフレームと、前記左右のサイドフレームを連結する一対の連結フレームであって、左右方向と直交する方向に離間して配置された一対の連結フレームと、を有するシートフレームと、
着座者を支持する受圧部材であって、前記左右のサイドフレームの間に配置された受圧部材と、
前記受圧部材に取り付けられた送風機と、を備え、
前記受圧部材は、
板形状をなす樹脂部材と、
前記左右のサイドフレームまたは前記一対の連結フレームに架け渡された第1補強ワイヤであって、前記樹脂部材に覆われた第1補強ワイヤと、を有し、
前記送風機は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと重ならない位置に配置されていることを特徴とする乗物用シート。
【請求項2】
前記第1補強ワイヤは、屈曲部を有し、
前記送風機は、前記第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、前記屈曲部と重なることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記送風機を制御するための制御装置であって、前記受圧部材に取り付けられた制御装置を備え、
前記制御装置は、前記第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、前記屈曲部と重なることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記制御装置は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記第1補強ワイヤは、前記第1補強ワイヤが架け渡された方向と直交する方向に離間して配置された第1ワイヤおよび第2ワイヤを含み、
前記送風機は、着座者側から見て、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記シートフレームを覆うパッドであって、内部に通気路を有するパッドと、
前記送風機と前記通気路とを接続するダクトと、を備え、
前記受圧部材は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと直交する方向に延びる第2補強ワイヤであって、前記樹脂部材に覆われた第2補強ワイヤを有し、
前記ダクトと前記通気路との接続部分は、着座者側から見て、前記送風機よりも前記第2補強ワイヤに近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項7】
前記送風機を制御するための制御装置であって、前記受圧部材に取り付けられた制御装置を備え、
前記第1補強ワイヤは、前記一対の連結フレームに架け渡されており、
前記第1補強ワイヤは、左右方向中央に配置されたセンターワイヤを含み、
前記送風機は、前記センターワイヤに対し左右方向の一方側に配置され、
前記制御装置は、前記センターワイヤに対し左右方向の他方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項8】
前記第1補強ワイヤは、前記センターワイヤに対し左右方向の一方側に配置された第1サイドワイヤと、前記センターワイヤに対し左右方向の他方側に配置された第2サイドワイヤと、を含み、
前記送風機は、着座者側から見て、前記センターワイヤと前記第1サイドワイヤとの間に配置され、
前記制御装置は、着座者側から見て、前記センターワイヤと前記第2サイドワイヤとの間に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
【請求項9】
前記シートフレームを覆うパッドであって、内部に通気路を有するパッドと、
前記送風機と前記通気路とを接続するダクトと、を備え、
前記送風機は、前記受圧部材の着座者側とは反対側に配置され、
前記樹脂部材は、貫通孔を有し、
前記ダクトは、前記受圧部材の着座者側とは反対側から前記貫通孔を通って着座者側に延びており、
前記受圧部材は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと直交する方向に延びる第2補強ワイヤであって、前記樹脂部材に覆われた第2補強ワイヤを有し、
前記第2補強ワイヤは、前記貫通孔の縁の一部を通っていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項10】
前記樹脂部材は、網目形状をなす網目部を有することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項11】
前記樹脂部材は、エラストマからなることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、左右のサイドフレームと、左右のサイドフレームの前端部に連結されるフロントフレームと、左右のサイドフレームの後端部に連結されるリヤフレームと、乗員を支持する支持パネルとを備える車両用シートが知られている(特許文献1)。支持パネルは、金属製の板状部材が折り曲げ加工されたものであり、フロントフレームとリヤフレームに架け渡すように取り付けられている。また、支持パネルの裏面には、送風機が固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-197032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、乗物用シートにおいては、着座者を支持する受圧部材と、送風機とをコンパクトに配置できることが望まれる。
【0005】
そこで、受圧部材と送風機とをコンパクトに配置できる乗物用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
乗物用シートは、左右方向に離間して配置された左右のサイドフレーム、および、前記左右のサイドフレームを連結する一対の連結フレームであって、左右方向と直交する方向に離間して配置された一対の連結フレームを有するシートフレームと、着座者を支持する受圧部材であって、前記左右のサイドフレームの間に配置された受圧部材と、前記受圧部材に取り付けられた送風機と、を備え、前記受圧部材は、板形状をなす樹脂部材と、前記左右のサイドフレームまたは前記一対の連結フレームに架け渡された第1補強ワイヤであって、前記樹脂部材に覆われた第1補強ワイヤと、を有し、前記送風機は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと重ならない位置に配置されている構成とできる。
【0007】
送風機が、着座者側から見て、第1補強ワイヤと重ならない位置に配置されていることで、受圧部材が着座者と対向する方向において、受圧部材と送風機とをコンパクトに配置できる。
【0008】
前記第1補強ワイヤは、屈曲部を有し、前記送風機は、前記第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、前記屈曲部と重なる構成とできる。
【0009】
送風機の、第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、屈曲部と重なることで、第1補強ワイヤの剛性が高い屈曲部の近くに送風機を取り付けられる。これにより、送風機の取付強度を向上できる。
【0010】
乗物用シートは、前記送風機を制御するための制御装置であって、前記受圧部材に取り付けられた制御装置を備え、前記制御装置は、前記第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、前記屈曲部と重なる構成とできる。
【0011】
制御装置の、第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、屈曲部と重なることで、第1補強ワイヤの剛性が高い屈曲部の近くに制御装置を取り付けられる。これにより、制御装置の取付強度を向上できる。
【0012】
前記制御装置は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと重ならない位置に配置されている構成とできる。
【0013】
制御装置が、着座者側から見て、第1補強ワイヤと重ならない位置に配置されていることで、受圧部材が着座者と対向する方向において、受圧部材と制御装置とをコンパクトに配置できる。
【0014】
前記第1補強ワイヤは、前記第1補強ワイヤが架け渡された方向と直交する方向に離間して配置された第1ワイヤおよび第2ワイヤを含み、前記送風機は、着座者側から見て、前記第1ワイヤと前記第2ワイヤとの間に配置されている構成とできる。
【0015】
送風機が、着座者側から見て、第1ワイヤと第2ワイヤとの間に配置されていることで、受圧部材の、第1ワイヤと第2ワイヤとの間の、第1ワイヤおよび第2ワイヤによって補強された部分に送風機を取り付けられる。これにより、送風機の取付強度を向上できる。
【0016】
乗物用シートは、前記シートフレームを覆うパッドであって、内部に通気路を有するパッドと、前記送風機と前記通気路とを接続するダクトと、を備え、前記受圧部材は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと直交する方向に延びる第2補強ワイヤであって、前記樹脂部材に覆われた第2補強ワイヤを有し、前記ダクトと前記通気路との接続部分は、着座者側から見て、前記送風機よりも前記第2補強ワイヤに近い位置に配置されている構成とできる。
【0017】
ダクトと通気路との接続部分が、着座者側から見て、送風機よりも第2補強ワイヤに近い位置に配置されていることで、ダクトと通気路との接続部分を、受圧部材の、第2補強ワイヤによって補強された部分の近くに配置できる。
【0018】
乗物用シートは、前記送風機を制御するための制御装置であって、前記受圧部材に取り付けられた制御装置を備え、前記第1補強ワイヤは、前記一対の連結フレームに架け渡されており、前記第1補強ワイヤは、左右方向中央に配置されたセンターワイヤを含み、前記送風機は、前記センターワイヤに対し左右方向の一方側に配置され、前記制御装置は、前記センターワイヤに対し左右方向の他方側に配置されている構成とできる。
【0019】
センターワイヤに対し、送風機が左右方向の一方側に配置され、制御装置が左右方向の他方側に配置されていることで、送風機および制御装置の取付箇所を確保しやすい。
【0020】
前記第1補強ワイヤは、前記センターワイヤに対し左右方向の一方側に配置された第1サイドワイヤと、前記センターワイヤに対し左右方向の他方側に配置された第2サイドワイヤと、を含み、前記送風機は、着座者側から見て、前記センターワイヤと前記第1サイドワイヤとの間に配置され、前記制御装置は、着座者側から見て、前記センターワイヤと前記第2サイドワイヤとの間に配置されている構成とできる。
【0021】
送風機が、着座者側から見て、センターワイヤと第1サイドワイヤとの間に配置され、制御装置が、着座者側から見て、センターワイヤと第2サイドワイヤとの間に配置されていることで、送風機および制御装置の取付強度を向上できる。
【0022】
乗物用シートは、前記シートフレームを覆うパッドであって、内部に通気路を有するパッドと、前記送風機と前記通気路とを接続するダクトと、を備え、前記送風機は、前記受圧部材の着座者側とは反対側に配置され、前記樹脂部材は、貫通孔を有し、前記ダクトは、前記受圧部材の着座者側とは反対側から前記貫通孔を通って着座者側に延びており、前記受圧部材は、着座者側から見て、前記第1補強ワイヤと直交する方向に延びる第2補強ワイヤであって、前記樹脂部材に覆われた第2補強ワイヤを有し、前記第2補強ワイヤは、前記貫通孔の縁の一部を通っている構成とできる。
【0023】
第2補強ワイヤが、樹脂部材の貫通孔の縁の一部を通っていることで、第2補強ワイヤによって樹脂部材の貫通孔の縁を補強できる。
【0024】
前記樹脂部材は、網目形状をなす網目部を有する構成とできる。
【0025】
樹脂部材が、網目部を有することで、受圧部材のクッション性を向上できる。また、受圧部材を軽量化できる。
【0026】
前記樹脂部材は、エラストマからなる構成とできる。
【0027】
樹脂部材が、エラストマからなることで、送風機が作動したときの振動を抑制できる。
【発明の効果】
【0028】
受圧部材と送風機とをコンパクトに配置できる。
【0029】
送風機の、第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、屈曲部と重なることで、第1補強ワイヤの剛性が高い屈曲部の近くに送風機を取り付けられる。これにより、送風機の取付強度を向上できる。
【0030】
制御装置の、第1補強ワイヤが架け渡された方向の位置が、屈曲部と重なることで、第1補強ワイヤの剛性が高い屈曲部の近くに制御装置を取り付けられる。これにより、制御装置の取付強度を向上できる。
【0031】
制御装置が、着座者側から見て、第1補強ワイヤと重ならない位置に配置されていることで、受圧部材が着座者と対向する方向において、受圧部材と制御装置とをコンパクトに配置できる。
【0032】
送風機が、着座者側から見て、第1ワイヤと第2ワイヤとの間に配置されていることで、受圧部材の、第1ワイヤと第2ワイヤとの間の、第1ワイヤおよび第2ワイヤによって補強された部分に送風機を取り付けられる。これにより、送風機の取付強度を向上できる。
【0033】
ダクトと通気路との接続部分が、着座者側から見て、送風機よりも第2補強ワイヤに近い位置に配置されていることで、ダクトと通気路との接続部分を、受圧部材の、第2補強ワイヤによって補強された部分の近くに配置できる。
【0034】
センターワイヤに対し、送風機が左右方向の一方側に配置され、制御装置が左右方向の他方側に配置されていることで、送風機および制御装置の取付箇所を確保しやすい。
【0035】
送風機が、着座者側から見て、センターワイヤと第1サイドワイヤとの間に配置され、制御装置が、着座者側から見て、センターワイヤと第2サイドワイヤとの間に配置されていることで、送風機および制御装置の取付強度を向上できる。
【0036】
第2補強ワイヤが、樹脂部材の貫通孔の縁の一部を通っていることで、第2補強ワイヤによって樹脂部材の貫通孔の縁を補強できる。
【0037】
樹脂部材が、網目部を有することで、受圧部材のクッション性を向上できる。また、受圧部材を軽量化できる。
【0038】
樹脂部材が、エラストマからなることで、送風機が作動したときの振動を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】第1実施形態に係る車両用シートの斜視図である。
図2】シートフレームの斜視図である。
図3】第1受圧部材の斜視図である。
図4】第1受圧部材を上から見た図である。
図5】第1受圧部材を左から見た図である。
図6】シートクッションフレーム、第1受圧部材およびサイドフレームカバーを上から見た図である。
図7】送風機の斜視図である。
図8】送風機の取付構造を示す断面図である。
図9】第1受圧部材、送風機、ダクト、ECUおよびセンサを、上から見た図(a)と、下から見た図(b)である。
図10】シートクッションの断面図である。
図11】第1実施形態の変形例に係る、送風機の取付構造を示す断面図(a),(b)である。
図12】第2実施形態に係る車両用シートのシートクッションフレーム、第1受圧部材およびサイドフレームカバーを上から見た図である。
図13】第1受圧部材、送風機、ダクト、ECUおよびセンサを、上から見た図(a)と、下から見た図(b)である。
図14】第1の変形例に係る車両用シートの第1受圧部材を下から見た図(a)と、(a)のA-A断面図(b)である。
図15】第2の変形例に係る車両用シートの第1受圧部材を下から見た図(a)と、(a)のB-B断面図(b)である。
図16】第3の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図である。
図17】第4の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図(a)と、第5の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図(b)である。
図18】第6の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図(a)と、第7の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図(b)である。
図19】第8の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図である。
図20】第9の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図(a)と、ECU、移動機構および支持部材を示す斜視図(b)である。
図21】第10の変形例に係る車両用シートのシートクッションを上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
次に、第1実施形態について説明する。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、シートに座った者(着座者)から見た、前後、左右、上下に対応する。
図1に示すように、実施形態の乗物用シートは、乗物としての自動車に搭載される車両用シートSとして構成されている。車両用シートSは、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを備える。
【0041】
また、車両用シートSは、シートクッションS1を自動車のフロアに対して移動可能とする移動機構SRを備える。移動機構SRは、自動車のフロアに固定された左右のロアレールR1と、ロアレールR1に前後にスライド移動可能に係合する左右のアッパーレールR2とを有する。シートクッションS1は、左右のアッパーレールR2に固定されている。これにより、シートクッションS1(車両用シートS)は、自動車のフロアに対して前後にスライド移動可能となっている。
【0042】
図1および図2に示すように、車両用シートSは、シートフレームFと、シートフレームFを覆うパッドPと、シートフレームFおよびパッドPを覆う表皮SKとを備える。
シートフレームFは、シートクッションS1のフレームであるシートクッションフレームF1と、シートバックS2のフレームであるシートバックフレームF2とを含む。
【0043】
パッドPは、例えば、ウレタンフォームなどの発泡樹脂からなり、シートクッションフレームF1を覆うシートクッションパッドP1と、シートバックフレームF2を覆うシートバックパッドP2とを含む。シートクッションパッドP1は、第1中央部PC1と、第1中央部PC1の左右に設けられ、第1中央部PC1よりも上に張り出した左右の第1側部PS1とを有している。また、シートバックパッドP2は、第2中央部PC2と、第2中央部PC2の左右に設けられ、第2中央部PC2よりも前に張り出した左右の第2側部PS2とを有している。
【0044】
表皮SKは、例えば、皮革、布地などからなり、シートクッションフレームF1およびシートクッションパッドP1を覆うシートクッション表皮SK1と、シートバックフレームF2およびシートバックパッドP2を覆うシートバック表皮SK2とを含む。
【0045】
図2に示すように、シートクッションS1は、シートクッションフレームF1と、受圧部材としての第1受圧部材30と、左右のサイドフレームカバー40とを備える。シートクッションS1は、シートクッションフレームF1、第1受圧部材30、サイドフレームカバー40に、シートクッションパッドP1とシートクッション表皮SK1を被せることで構成されている。シートクッションパッドP1は、シートクッションフレームF1、第1受圧部材30、サイドフレームカバー40を覆う。
【0046】
シートクッションフレームF1は、左右のサイドフレームとしての第1サイドフレーム11と、一対の連結フレームとしてのフロントフレーム12およびリアフレーム13と、パンフレーム14とを有する。
【0047】
第1サイドフレーム11は、金属板からなり、左右方向と直交する方向である前後方向に長く形成されている。実施形態では、前後方向が「サイドフレームの長手方向」に相当する。左右の第1サイドフレーム11は、左右方向に離間して配置されている。
【0048】
フロントフレーム12およびリアフレーム13は、左右の第1サイドフレーム11を連結している。具体的には、フロントフレーム12は、金属パイプからなり、左右の第1サイドフレーム11の前部同士を連結している。リアフレーム13は、金属パイプからなり、左右の第1サイドフレーム11の後部同士を連結している。フロントフレーム12およびリアフレーム13は、前後方向に離間して配置されている。
【0049】
パンフレーム14は、金属板からなり、左右の第1サイドフレーム11の前部同士を接続している。
【0050】
シートバックS2は、シートバックフレームF2と、第2受圧部材50とを備える。シートバックS2は、シートバックフレームF2、第2受圧部材50に、シートバックパッドP2とシートバック表皮SK2を被せることで構成されている。シートバックパッドP2は、シートバックフレームF2、第2受圧部材50を覆う。
【0051】
シートバックフレームF2は、左右のロアサイドフレーム22と、パイプフレーム23と、ロアフレーム24と、架橋フレーム25とを有する。
【0052】
ロアサイドフレーム22は、金属板からなり、左右方向と直交する方向である上下方向に長く形成されている。パイプフレーム23は、金属パイプからなり、左右のアッパーサイドフレーム23Aと、アッパーサイドフレーム23Aの上端同士を連結するように左右に延びるアッパーフレーム23Bとを有する。
【0053】
アッパーサイドフレーム23Aは、ロアサイドフレーム22の上部に連結され、ロアサイドフレーム22とともにシートバックフレームF2の左右のフレームである第2サイドフレーム21を構成している。左右の第2サイドフレーム21は、上下方向に長く形成され、左右方向に離間して配置されている。アッパーフレーム23Bには、ヘッドレストS3を保持する一対のホルダ26が固定されている。
【0054】
ロアフレーム24および架橋フレーム25は、左右の第2サイドフレーム21を連結している。具体的には、ロアフレーム24は、金属パイプまたは金属板からなり、左右の第2サイドフレーム21の下部同士を連結している。架橋フレーム25は、金属板からなり、左右の第2サイドフレーム21の上部同士を連結している。架橋フレーム25は、アッパーフレーム23Bの下方に配置されている。ロアフレーム24および架橋フレーム25は、上下方向に離間して配置されている。
【0055】
第2受圧部材50は、着座者を支持する板形状の部材であり、左右の第2サイドフレーム21の間に配置されている。第2受圧部材50は、樹脂部材51と、取付ワイヤ52とを有している。
取付ワイヤ52は、樹脂部材51を補強する金属製のワイヤであり、一部が樹脂部材31に覆われている。取付ワイヤ52は、ロアフレーム24と架橋フレーム25とに架け渡されている。
【0056】
樹脂部材51は、着座者を後ろから支持する部分であり、取付ワイヤ52の一部を覆っている。樹脂部材51は、板形状をなしている。樹脂部材51は、中央支持部51Aと、左右のサイド支持部51Bとを有する。サイド支持部51Bは、中央支持部51Aの左右両端から、左右方向外側に向かうにつれて前に位置するように斜め前に向けて延びている。
【0057】
第2受圧部材50は、取付ワイヤ52の下端部がロアフレーム24に固定され、取付ワイヤ52の上端部が、例えば、架橋フレーム25に形成された孔に挿入されることで、シートバックフレームF2に取り付けられている。
【0058】
第1受圧部材30は、着座者を支持する板形状の部材であり、左右の第1サイドフレーム11の間に配置されている。図3に示すように、第1受圧部材30は、弾性部材としての樹脂部材31と、ワイヤとしての縦ワイヤ32および横ワイヤ33とを有する。実施形態では、縦ワイヤ32が「第1補強ワイヤ」に相当し、横ワイヤ33が「第2補強ワイヤ」に相当する。
【0059】
縦ワイヤ32および横ワイヤ33は、樹脂部材31を補強する金属製のワイヤであり、樹脂部材31に覆われている。
図4に示すように、縦ワイヤ32は、上から見て、前後方向に延びている。実施形態では、上が「着座者側」に相当する。また、下が「着座者側とは反対側」に相当する。縦ワイヤ32は、樹脂部材31を介して、フロントフレーム12とリアフレーム13とに架け渡されている。実施形態では、前後方向が「第1補強ワイヤが架け渡された方向」に相当する。
【0060】
縦ワイヤ32は、センターワイヤ32Aと、第1サイドワイヤ32Bと、第2サイドワイヤ32Cとを含む。
センターワイヤ32Aは、第1受圧部材30の左右方向中央に配置されている。センターワイヤ32Aは、第1サイドワイヤ32Bと第2サイドワイヤ32Cとの間に配置されている。
【0061】
第1サイドワイヤ32Bは、センターワイヤ32Aに対し、左右方向の一方側である右に配置されている。センターワイヤ32Aおよび第1サイドワイヤ32Bは、左右方向に離間して配置されている。実施形態では、左右方向は、「第1補強ワイヤが架け渡された方向と直交する方向」に相当する。
第2サイドワイヤ32Cは、センターワイヤ32Aに対し、左右方向の他方側である左に配置されている。センターワイヤ32Aおよび第2サイドワイヤ32Cは、左右方向に離間して配置されている。
【0062】
実施形態では、センターワイヤ32A、第1サイドワイヤ32Bおよび第2サイドワイヤ32Cは、同じ形状である。具体的には、図5に示すように、センターワイヤ32A、第1サイドワイヤ32Bおよび第2サイドワイヤ32Cは、それぞれ、ワイヤ本体321と、フロントフック322と、リアフック323とを有する。ワイヤ本体321は、第1延在部321Aと、第2延在部321Bと、第3延在部321Cと、第1屈曲部321Dと、屈曲部としての第2屈曲部321Eとを有している。
【0063】
フロントフック322は、樹脂部材31を介してフロントフレーム12に係合する部分である。フロントフック322は、ワイヤ本体321(第1延在部321A)の前端から、円弧形状をなすように湾曲しながら前に延びている。
リアフック323は、樹脂部材31を介してリアフレーム13に係合する部分である。リアフック323は、ワイヤ本体321(第3延在部321C)の後端から後ろ斜め上に延びて、後端部が円弧形状をなすように湾曲している。
【0064】
第1延在部321Aは、略前後に延びている。具体的には、第1延在部321Aは、後ろ斜め下に向けて延びている。第2延在部321Bは、第1延在部321Aの後端から後ろ斜め上に向けて延びている。第1屈曲部321Dは、第1延在部321Aと第2延在部321Bとの間に形成されている。第3延在部321Cは、第2延在部321Bの後端から後ろ斜め下に向けて延びている。第3延在部321Cは、第1延在部321Aと略平行に延びている。第2屈曲部321Eは、第2延在部321Bと第3延在部321Cとの間に形成されている。
【0065】
図4に示すように、横ワイヤ33は、上から見て、縦ワイヤ32と直交する方向に延びている。具体的には、横ワイヤ33は、上から見て、左右方向に延びている。第2補強ワイヤは、縦ワイヤ32の第1延在部321A(図5参照)の上を通って、第1サイドワイヤ32B、センターワイヤ32Aおよび第2サイドワイヤ32Cに架け渡されるように配置されている。また、横ワイヤ33は、樹脂部材31に設けられた貫通孔351,352の縁の一部を通っている。具体的には、横ワイヤ33は、貫通孔351,352の前縁を通っている。
【0066】
樹脂部材31は、板形状をなしている。樹脂部材31は、本体部310と、フロント掛止部320と、リア掛止部330とを有する。
フロント掛止部320は、フロントフレーム12に引っ掛けられる部分であり、縦ワイヤ32のフロントフック322(図5参照)を覆っている。
【0067】
リア掛止部330は、リアフレーム13に引っ掛けられる部分であり、縦ワイヤ32のリアフック323(図5参照)を覆っている。
第1受圧部材30は、フロント掛止部320がフロントフレーム12に引っ掛けられ、リア掛止部330がリアフレーム13に引っ掛けられることで、シートクッションフレームF1に取り付けられている。
【0068】
本体部310は、着座者を下から支持する部分であり、縦ワイヤ32のワイヤ本体321(図5参照)と、横ワイヤ33とを覆っている。本体部310は、中央支持部311と、左右のサイド支持部312とを有する。サイド支持部312は、中央支持部311の左右両端から、左右方向外側に向かうにつれて上に位置するように斜め上に向けて延びている(図3も参照)。
【0069】
樹脂部材31は、センサ取付部340と、貫通孔351,352と、網目部360と、枠部370と、取付部380とを有している。
センサ取付部340は、センサ140(図6参照)が取り付けられる部分であり、中央支持部311の前部に設けられている。センサ取付部340は、第1受圧部材30の左右方向中央に設けられている。
【0070】
貫通孔351,352は、上下方向に貫通した孔であり、センサ取付部340の左右に設けられている。具体的には、貫通孔351は、センサ取付部340の右に設けられ、貫通孔352は、センサ取付部340の左に設けられている。
【0071】
網目部360は、網目形状をなす部分であり、中央支持部311に設けられている。網目部360は、第1受圧部材30の左右方向中央に対して右に設けられた第1網目部360Aと、第1受圧部材30の左右方向中央に対して左に設けられた第2網目部360Bとを含む。第1網目部360Aは、貫通孔351の後ろに設けられ、第2網目部360Bは、貫通孔352の後ろに設けられている。
【0072】
枠部370は、網目部360を囲むように設けられた枠形状の部分である。枠部370は、第1枠部371と、第2枠部372と、第3枠部373と、第4枠部374と、第5枠部375とを含む。
第1枠部371は、第1網目部360Aと第2網目部360Bとの間に位置する部分であり、前後方向に延びている。第1枠部371は、センターワイヤ32Aのワイヤ本体321(図5参照)を覆っている。
【0073】
第2枠部372は、第1網目部360Aの右に位置する部分であり、前後方向に延びている。第2枠部372は、第1サイドワイヤ32Bのワイヤ本体321を覆っている。
第3枠部373は、第2網目部360Bの左に位置する部分であり、前後方向に延びている。第3枠部373は、第2サイドワイヤ32Cのワイヤ本体321を覆っている。
【0074】
第4枠部374は、網目部360(360A,360B)の前に位置する部分である。第4枠部374は、左右方向に延びて、第1枠部371、第2枠部372および第3枠部373の前端を接続している。第4枠部374は、貫通孔351,352の後縁を形成している。
第5枠部375は、網目部360(360A,360B)の後ろに位置する部分である。第5枠部375は、左右方向に延びて、第1枠部371、第2枠部372および第3枠部373の後端を接続している。
【0075】
取付部380は、第1受圧部材30に送風機110(図7参照)とは別の部材を取り付けるための部分である。取付部380は、上が開口した有底の筒形状をなし(図3参照)、板形状を有する底壁に、上下方向に貫通した取付孔381を有する。送風機110とは別の部材は、例えば、ハーネス、コネクタなどである。一例として、ハーネスは、ハーネスクリップなどを介して取付部380に取り付けることができる。
【0076】
取付部380は、第1取付部380Aと、第2取付部380Bと、第3取付部380Cとを含む。
第1取付部380Aおよび第2取付部380Bは、中央支持部311に設けられている。具体的には、第1取付部380Aは、中央支持部311の前端部に設けられ、第2取付部380Bは、中央支持部311の中央部に設けられている。
【0077】
第1取付部380Aは、中央支持部311の前端部のうち、貫通孔351,352の前の位置に、左右方向に並んで3つずつ設けられている。第2取付部380Bは、貫通孔351,352の後ろの位置に1つずつ設けられている。第2取付部380Bは、網目部360の1つの網目の内側で当該網目を塞ぐように設けられている。
【0078】
第3取付部380Cは、左右のサイド支持部312に設けられている。第3取付部380Cは、各サイド支持部312に、前後方向に並んで4つずつ設けられている。最も前に位置する第3取付部380Cは、2つの取付孔381を有している。
【0079】
樹脂部材31は、弾性を有する。樹脂部材31(弾性部材)は、弾性を有する材料からなる。具体的には、樹脂部材31は、弾性を有する樹脂からなる。実施形態では、樹脂部材31は、エラストマからなる。一例として、エラストマは、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ、ポリエチレン系熱可塑性エラストマ、ポリスチレン系熱可塑性エラストマ、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマなどである。第1受圧部材30は、インサート成形などにより、樹脂部材31が縦ワイヤ32および横ワイヤ33を覆った状態で一体に成形されている。
【0080】
図6に示すように、サイドフレームカバー40は、第1サイドフレーム11の後端部を覆う部材である。サイドフレームカバー40は、樹脂からなる。サイドフレームカバー40は、アッパーカバー41と、サイドカバー42とを一体に有する。実施形態では、第1サイドフレーム11の後端部が「サイドフレームの長手方向の一端部」に相当し、第1サイドフレーム11の前端部が「サイドフレームの長手方向の他端部」に相当する。
【0081】
アッパーカバー41は、第1サイドフレーム11の後端部の上側を覆う部分である。
サイドカバー42は、第1サイドフレーム11の後端部の左右方向内側を覆う部分であり、アッパーカバー41の左右方向内側の端から下に向けて延びている。具体的には、サイドカバー42は、左右方向の外側から内側に向かうにつれて下に位置するように斜め下に向けて延びている(図2も参照)。
【0082】
車両用シートSは、送風機110と、ダクト120と、制御装置としてのECU130と、センサ140とをさらに備える。送風機110は、一例として、シロッコファンである。ECU130は、送風機110を制御するための電子制御ユニットであり、CPU、RAM、ROM、入出力回路などを備える。センサ140は、車両用シートSに座った着座者を検知するためのセンサである。センサ140は、一例として、圧力センサである。
【0083】
送風機110は、第1受圧部材30の下に配置されている。また、送風機110は、第1受圧部材30に取り付けられている。言い換えると、送風機110は、第1受圧部材30の、着座者側とは反対側の面である下面に取り付けられている。送風機110は、第1受圧部材30の樹脂部材31に取り付けられている。実施形態では、送風機110は、ブラケットなどを介さずに、樹脂部材31に直接取り付けられている。送風機110は、シートフレームFに樹脂部材31(第1受圧部材30)を介して支持されている。言い換えると、送風機110は、シートフレームFに直接支持されていない。
【0084】
図7に示すように、送風機110は、羽根車111と、羽根車111を回転させるモータと、羽根車111およびモータを収容するケーシング113と、2つの被取付部114とを有している。被取付部114は、ケーシング113から突出する板形状の部分であり、取付部材150(図8参照)の係合部152が係合する第2貫通孔115を有する。
【0085】
実施形態では、被取付部114は、第1被取付部114Aと、第2被取付部114Bとを含む。第1被取付部114Aは、ケーシング113から、ケーシング113の吹出口113Aとは反対に向けて延びている。第2被取付部114Bは、ケーシング113から、第1被取付部114Aとは異なる方向に延びている。具体的には、第1被取付部114Aは、ケーシング113から後ろに向けて延び、第2被取付部114Bは、ケーシング113から左(第1受圧部材30の左右方向中央)に向けて延びている(図9(b)も参照)。
【0086】
図8に示すように、車両用シートSは、取付部材150をさらに備える。取付部材150は、送風機110を第1受圧部材30に取り付けるための部材である。取付部材150は、例えば、クリップであり、頭部151と、係合部152とを有する。
【0087】
第1受圧部材30は、板形状の送風機取付部390を有する。送風機取付部390は、第1受圧部材30に送風機110を取り付けるための部分である。送風機取付部390は、上下方向に貫通した第1貫通孔391を有する。第1貫通孔391は、送風機110を第1受圧部材30に取り付けるための、取付部材150の係合部152が係合する孔である。
【0088】
図4に示すように、送風機取付部390は、第1受圧部材30の左右方向中央に対し、右に設けられている。具体的には、送風機取付部390は、第1受圧部材30の左右方向中央に対して右に位置する第1網目部360Aの1つの網目の内側で当該網目を塞ぐように設けられている。
【0089】
送風機取付部390は、第1送風機取付部390Aと、第2送風機取付部390Bとを含む。第1送風機取付部390Aは、第1網目部360Aの後端部の右の端(第1受圧部材30の左右方向中央から遠い端)に設けられている。第2送風機取付部390Bは、第1網目部360Aの左端部(第1受圧部材30の左右方向中央に近い端部)の後部に設けられている。第2送風機取付部390Bは、第1送風機取付部390Aよりも前に設けられている。
【0090】
送風機取付部390は、枠部370に接して設けられている。具体的には、第1送風機取付部390Aは、後ろの縁が枠部370の第5枠部375に接して設けられている。第2送風機取付部390Bは、左の縁(第1受圧部材30の左右方向中央に近い端)が枠部370の第1枠部371に接して設けられている。第1枠部371は、第2送風機取付部390Bよりも上に突出している。また、第1枠部371は、第2送風機取付部390Bよりも下に突出している。第5枠部375は、第1送風機取付部390Aよりも上に突出している。また、第5枠部375は、第1送風機取付部390Aよりも下に突出している。
【0091】
送風機取付部390の周囲には、肉厚部361が設けられている。第1実施形態では、肉厚部361は、第1網目部360Aの網部分である。肉厚部361は、送風機取付部390に接して設けられている。具体的には、肉厚部361は、第1送風機取付部390Aの、前の縁と、左右の縁とに接して設けられている。また、肉厚部361は、第2送風機取付部390Bの、前後の縁と、右の縁とに接して設けられている。肉厚部361は、送風機取付部390よりも上に突出している。また、肉厚部361は、送風機取付部390よりも下に突出している。肉厚部361は、肉厚部361A~361Fを含む。
【0092】
肉厚部361Aは、第1送風機取付部390Aの前の縁に接し、肉厚部361Bは、第1送風機取付部390Aの右の縁に接し、肉厚部361Cは、第1送風機取付部390Aの左の縁に接している。第1送風機取付部390Aは、肉厚部361Bと肉厚部361Cとの間に位置している。肉厚部361A,361B,361Cは、第1送風機取付部390Aよりも上に突出している。また、肉厚部361A,361B,361Cは、第1送風機取付部390Aよりも下に突出している。
【0093】
肉厚部361Dは、第2送風機取付部390Bの前の縁に接し、肉厚部361Eは、第2送風機取付部390Bの後ろの縁に接し、肉厚部361Fは、第2送風機取付部390Bの右の縁に接している。第2送風機取付部390Bは、肉厚部361Dと肉厚部361Eとの間に位置している。肉厚部361D,361E,361Fは、第2送風機取付部390Bよりも上に突出している。また、肉厚部361D,361E,361Fは、第2送風機取付部390Bよりも下に突出している。
【0094】
図8に示すように、取付部材150は、係合部152が、第1受圧部材30に設けられた送風機取付部390の第1貫通孔391、および、送風機110に設けられた被取付部114の第2貫通孔115に対し、上から下に向けて係合している。係合部152の先端部は、送風機取付部390よりも下に突出している。
【0095】
肉厚部361(361A~361F)は、取付部材150よりも上に突出している。具体的には、肉厚部361は、取付部材150の頭部151よりも上に突出している。言い換えると、取付部材150の頭部151は、肉厚部361よりも上に突出しない(一点鎖線参照)。
【0096】
送風機110の第1被取付部114Aは、第1送風機取付部390Aに対し下側で、肉厚部361Bと肉厚部361Cとに接して配置されている。ここでは、肉厚部361Bおよび肉厚部361Cの一方が「第1肉厚部」に相当し、肉厚部361Bおよび肉厚部361Cの他方が「第2肉厚部」に相当する。
【0097】
送風機110の第2被取付部114Bは、第2送風機取付部390Bに対し下側で、肉厚部361Dと肉厚部361Eとに接して配置されている。ここでは、肉厚部361Dおよび肉厚部361Eの一方が「第1肉厚部」に相当し、肉厚部361Dおよび肉厚部361Eの他方が「第2肉厚部」に相当する。
【0098】
図9(a),(b)に示すように、送風機110は、上から見て、取付部380と重ならない位置に配置されている。具体的には、送風機110は、上から見て、第1取付部380A、第2取付部380Bおよび第3取付部380Cのいずれもとも重ならない位置に配置されている。
【0099】
送風機110は、上から見て、縦ワイヤ32と重ならない位置に配置されている。具体的には、送風機110は、上から見て、センターワイヤ32A、第1サイドワイヤ32Bおよび第2サイドワイヤ32Cのいずれとも重ならない位置に配置されている。また、送風機110は、上から見て、横ワイヤ33とも重ならない位置に配置されている。
【0100】
送風機110は、センターワイヤ32Aに対し、右に配置されている。具体的には、送風機110は、上から見て、センターワイヤ32Aと第1サイドワイヤ32Bとの間に配置されている。実施形態では、センターワイヤ32Aおよび第1サイドワイヤ32Bの一方が「第1ワイヤ」に相当し、センターワイヤ32Aおよび第1サイドワイヤ32Bの他方が「第2ワイヤ」に相当する。
【0101】
図5に示すように、送風機110は、前後方向の位置が、縦ワイヤ32の第1屈曲部321Dおよび第2屈曲部321Eと重なる。また、送風機110は、左右方向から見て、縦ワイヤ32の第1屈曲部321Dおよび第2屈曲部321Eの両方と重なる位置に配置されている。送風機110は、センターワイヤ32Aの屈曲部321D,321Eと、第1サイドワイヤ32Bの屈曲部321D,321Eとの間に配置されている。
【0102】
図6に示すように、送風機110は、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40と重なる。具体的には、送風機110は、上から見て、サイドフレームカバー40の前端よりも後ろであって、かつ、サイドフレームカバー40の後端よりも前に配置されている。第1実施形態では、送風機110は、上から見て、左右のサイドフレームカバー40の間に配置されている。
【0103】
図10に示すように、ダクト120は、送風機110と、シートクッションパッドP1に設けられた通気路60とを接続する管形状の部材である。シートクッションパッドP1は、内部に通気路60を有する。一例として、通気路60は、第1通気路61と、第2通気路62と、複数の第3通気路63とを含む。第1通気路61は、第2通気路62とシートクッションパッドP1の下の空間とを連通させるように設けられている。第3通気路63は、第2通気路62とシートクッションパッドP1の上の空間とを連通させるように設けられている。
【0104】
ダクト120は、一方の端部である第1端部121が送風機110の吹出口113Aに接続され、他方の端部である第2端部122が通気路60の第1通気路61に接続されている。シートクッションS1は、送風機110から送風された空気が、ダクト120と通気路60とを通って、シートクッションパッドP1の上面から着座者に向けて吹き出すように構成されている。
【0105】
ダクト120は、左右方向から見て、L字形状を有し、送風機110から前に向けて延びた後、屈曲して上に向けて延びている。ダクト120は、第1受圧部材30の下側から貫通孔351を通って第1受圧部材30の上側に延びている。
【0106】
図9(a),(b)に示すように、ダクト120は、上から見て、取付部380と重ならない位置に配置されている。具体的には、ダクト120は、上から見て、第1取付部380A、第2取付部380Bおよび第3取付部380Cのいずれもとも重ならない位置に配置されている。
【0107】
ダクト120と通気路60(図10参照)との接続部分であるダクト120の第2端部122は、前後方向における位置が、センサ140と重なる。具体的には、ダクト120の第2端部122は、上から見て、センサ140と左右方向に並んで配置されている。ダクト120の第2端部122は、上から見て、センサ140の右に配置されている。
【0108】
また、ダクト120の第2端部122は、第1受圧部材30の左右方向中央に対し、右に配置されている。また、ダクト120の第2端部122は、上から見て、横ワイヤ33と送風機110との間の位置に配置されている。ダクト120の第2端部122は、上から見て、送風機110よりも横ワイヤ33に近い位置に配置されている。
【0109】
図6に示すように、ダクト120と第2端部122は、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40よりも、第1サイドフレーム11の前端部に近い。言い換えると、ダクト120の第2端部122は、上から見て、サイドフレームカバー40の前端よりも前に配置されている。
【0110】
図9(a),(b)に示すように、ECU130は、第1受圧部材30に取り付けられている。ECU130は、上から見て、縦ワイヤ32と重ならない位置に配置されている。具体的には、ECU130は、上から見て、センターワイヤ32A、第1サイドワイヤ32Bおよび第2サイドワイヤ32Cのいずれとも重ならない位置に配置されている。また、ECU130は、上から見て、横ワイヤ33とも重ならない位置に配置されている。
【0111】
ECU130は、センターワイヤ32Aに対し、左に配置されている。具体的には、ECU130は、上から見て、センターワイヤ32Aと第2サイドワイヤ32Cとの間に配置されている。ECU130は、前後方向における位置が、送風機110と重なる。言い換えると、送風機110とECU130は、左右方向に並んで配置されている。
【0112】
また、図5に示すように、ECU130は、前後方向の位置が、縦ワイヤ32の第2屈曲部321Eと重なる。なお、ECU130は、左右方向から見て、縦ワイヤ32の第2屈曲部321Eと重なる位置に配置されていてもよい。また、ECU130は、左右方向から見て、縦ワイヤ32の第1屈曲部321Dと重なる位置に配置されていてもよい。
【0113】
図9(a),(b)に示すように、センサ140は、第1受圧部材30の、着座者側の面である上面に取り付けられている。具体的には、センサ140は、センサ取付部340の上面に取り付けられている。センサ140は、第1受圧部材30の左右方向中央に対し、左に配置されている。具体的には、センサ140は、第1受圧部材30の左右方向中央に対し、センサ取付部340の左部分に配置されている。
【0114】
センサ140は、上から見て、送風機110と重ならない位置に配置されている。センサ140は、前後方向における位置と左右方向における位置の両方が、送風機110と重ならない。具体的には、センサ140は、上から見て、送風機110よりも前であって、かつ、送風機110よりも左の位置に配置されている。センサ140は、上から見て、送風機110の前斜め左の位置に配置されている。
【0115】
センサ140は、上から見て、ダクト120と重ならない位置に配置されている。具体的には、センサ140は、上から見て、ダクト120よりも左の位置に配置されている。さらに言えば、センサ140は、上から見て、ダクト120の第2端部122の左に配置されている。
【0116】
図6に示すように、センサ140は、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40よりも、第1サイドフレーム11の前端部に近い。具体的には、センサ140は、上から見て、サイドフレームカバー40の前端よりも前に配置されている。
【0117】
次に、第1実施形態に係る車両用シートSの効果について説明する。
第1受圧部材30が、弾性を有する樹脂部材31を含み、送風機110が、樹脂部材31に取り付けられていることで、送風機110が作動したときの振動を抑制できる。
【0118】
第1受圧部材30が、板形状であることで、送風機110を第1受圧部材30に取り付けやすい。
【0119】
送風機110が取り付けられる樹脂部材31が、エラストマからなることで、送風機110が作動したときの振動を良好に抑制できる。
【0120】
送風機110が、上から見て、取付部380と重ならない位置に配置されていることで、取付部380に、ハーネスなどの、送風機110とは別の部材を取り付ける際に送風機110が邪魔になりにくい。
【0121】
ダクト120が、上から見て、取付部380と重ならない位置に配置されていることで、取付部380に、ハーネスなどの、送風機110とは別の部材を取り付ける際にダクト120が邪魔になりにくい。
【0122】
ダクト120が、第1受圧部材30の下側から第1受圧部材30の貫通孔351を通って上側に延びていることで、例えば、ダクトが、第1受圧部材の前後左右を通って上側に延びている場合と比較して、ダクト120をコンパクトに配置できる。
【0123】
ダクト120の第2端部122の、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40よりも、第1サイドフレーム11の前端部に近いことで、ダクト120の第2端部122をサイドフレームカバー40から離して配置できる。
【0124】
送風機110の、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40と重なることで、前後方向において、送風機110をサイドフレームカバー40の幅内に配置できる。
【0125】
送風機110が、樹脂部材31に直接取り付けられていることで、例えば、送風機が、樹脂部材にブラケットなどを介して取り付けられる場合と比較して、部品点数を削減できる。
【0126】
センサ140が、第1受圧部材30の上面に取り付けられ、送風機110が、第1受圧部材30の下面に取り付けられていることで、例えば、センサと送風機の両方が、第1受圧部材の上下の同じ側に取り付けられる場合と比較して、センサ140と送風機110をコンパクトに配置できる。
【0127】
補足すると、センサと送風機の両方が、第1受圧部材の上下の同じ側に取り付けられる場合、センサの検知を阻害しないように、送風機をセンサからある程度離して配置する必要があり、センサと送風機をコンパクトに配置しにくい。第1実施形態では、送風機110をセンサ140に近づけて配置してもセンサ140の検知を阻害しない。これにより、センサ140と送風機110をコンパクトに配置できる。
【0128】
ダクト120の第2端部122の、前後方向における位置が、センサ140と重なることで、前後方向において、センサ140と、ダクト120の第2端部122とをコンパクトに配置できる。
【0129】
第1受圧部材30の左右方向中央に対し、ダクト120の第2端部122が右に配置され、センサ140が左に配置されていることで、例えば、ダクトの通気路との接続部分と、センサとが左右の同じ側に配置される場合と比較して、第1受圧部材30の大型化を抑制できる。
【0130】
センサ140が、上から見て、ダクト120と重ならない位置に配置されていることで、ダクト120を短くできる。また、ダクト120をより単純な形状にできる。
【0131】
センサ140が、上から見て、送風機110と重ならない位置に配置されていることで、送風機110が作動したときの振動がセンサ140の検知に影響しにくい。
【0132】
センサ140の、左右方向における位置が、送風機110と重ならないことで、センサ140を送風機110からより離して配置できる。
【0133】
送風機110の、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40と重なり、センサ140の、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40よりも、第1サイドフレーム11の前端部に近いことで、センサ140を送風機110からより離して配置できる。
【0134】
送風機110が、上から見て、縦ワイヤ32と重ならない位置に配置されていることで、第1受圧部材30が着座者と対向する方向である上下方向において、送風機110を、縦ワイヤ32と重なる位置に配置できる。これにより、上下方向において、第1受圧部材30と送風機110とをコンパクトに配置できる。
【0135】
送風機110の、前後方向の位置が、縦ワイヤ32の屈曲部321D,321Eと重なることで、縦ワイヤ32の剛性が高い屈曲部321D,321Eの近くに送風機110を取り付けられる。これにより、送風機110の取付強度を向上できる。
【0136】
ECU130の、前後方向の位置が、縦ワイヤ32の第2屈曲部321Eと重なることで、縦ワイヤ32の剛性が高い第2屈曲部321Eの近くにECU130を取り付けられる。これにより、ECU130の取付強度を向上できる。
【0137】
ECU130が、上から見て、縦ワイヤ32と重ならない位置に配置されていることで、上下方向において、ECU130を、縦ワイヤ32と重なる位置に配置できる。これにより、上下方向において、第1受圧部材30とECU130とをコンパクトに配置できる。
【0138】
送風機110が、上から見て、センターワイヤ32Aと第1サイドワイヤ32Bとの間に配置されていることで、第1受圧部材30の、センターワイヤ32Aと第1サイドワイヤ32Bとの間の、センターワイヤ32Aおよび第1サイドワイヤ32Bによって補強された部分に送風機110を取り付けられる。これにより、送風機110の取付強度を向上できる。
【0139】
ダクト120の第2端部122が、上から見て、送風機110よりも横ワイヤ33に近い位置に配置されていることで、ダクト120の第2端部122を、第1受圧部材30の、横ワイヤ33によって補強された部分の近くに配置できる。
【0140】
センターワイヤ32Aに対し、送風機110が右に配置され、ECU130が左に配置されていることで、例えば、送風機と制御装置とが左右の同じ側に配置される場合と比較して、送風機110およびECU130の取付箇所を確保しやすい。
【0141】
送風機110が、上から見て、センターワイヤ32Aと第1サイドワイヤ32Bとの間に配置されていることで、第1受圧部材30の、センターワイヤ32Aと第1サイドワイヤ32Bとの間の、センターワイヤ32Aおよび第1サイドワイヤ32Bによって補強された部分に送風機110を取り付けられる。また、ECU130が、上から見て、センターワイヤ32Aと第2サイドワイヤ32Cとの間に配置されていることで、第1受圧部材30の、センターワイヤ32Aと第2サイドワイヤ32Cとの間の、センターワイヤ32Aおよび第2サイドワイヤ32Cによって補強された部分にECU130を取り付けられる。これにより、送風機110およびECU130の取付強度を向上できる。
【0142】
横ワイヤ33が、樹脂部材31の貫通孔351,352の前縁を通っていることで、横ワイヤ33によって樹脂部材31の貫通孔351,352の縁を補強できる。
【0143】
樹脂部材31が、網目部360を有することで、第1受圧部材30のクッション性を向上できる。また、第1受圧部材30を軽量化できる。
【0144】
送風機取付部390の周りに肉厚部361を有することで、送風機取付部390の強度が向上するので、送風機110の取付強度を向上できる。また、送風機取付部390の周りに肉厚部361を有することで、送風機取付部390に係合した係合部152の上への突出量を相対的に小さくできる。
【0145】
送風機取付部390に係合した係合部152の先端部が、送風機取付部390よりも下に突出していることで、取付部材150の上への突出量を小さくできる。
【0146】
肉厚部361が、取付部材150よりも上に突出していることで、取付部材150を肉厚部361よりも上に突出しないようにできる。
【0147】
送風機110の第1被取付部114Aが、肉厚部361Bと肉厚部361Cとに接して配置されていることで、第1被取付部114Aのがたつきを抑制できる。送風機110の第2被取付部114Bが、肉厚部361Dと肉厚部361Eとに接して配置されていることで、第2被取付部114Bのがたつきを抑制できる。これにより、送風機110のがたつきを抑制できる。
【0148】
送風機取付部390が、第1受圧部材30の左右方向中央に対し右に設けられていることで、第1受圧部材30の左右方向中央に対し、右に送風機110を配置でき、左に、例えば、ECU130など、送風機110とは別の部材を取り付けるためのスペースを確保できる。
【0149】
第1受圧部材30が、送風機取付部390が設けられる網目部360を有することで、第1受圧部材30に送風機取付部390を設けつつ、網目部360によって第1受圧部材30のクッション性を向上できる。
【0150】
送風機取付部390が、網目部360を囲む枠部370に接して設けられていることで、送風機取付部390の強度がより向上するので、送風機110の取付強度をより向上できる。
【0151】
次に、第1実施形態の変形例について説明する。
図11(a),(b)に示すように、送風機110は、被取付部114から送風機取付部390に向けて突出する凸部116A,116Bを有する構成であってもよい。例えば、図11(a)に示すように、凸部116Aは、四角柱形状または円柱形状を有する構成とできる。凸部116Aは、台形状であってもよい。
【0152】
また、図11(b)に示すように、凸部116Bは、例えば、前後方向に延びるリブ形状を有し、左右方向に並んで複数設けられている構成とできる。凸部116Bは、左右方向に延びるリブ形状を有し、前後方向に並んで複数設けられている構成であってもよい。
【0153】
凸部116A,116Bは、取付部材150の係合部152が、送風機取付部390の第1貫通孔391と、被取付部114の第2貫通孔115とに係合した状態で、送風機取付部390に下から接する。被取付部114が、肉厚部361B,361Cまたは361D,361Eに接して配置される構成で、さらに、送風機110が、送風機取付部390に接する凸部116A,116Bを有することで、肉厚部361B,361Cまたは361D,361Eと、凸部116A,116Bとによって被取付部114のがたつきをより抑制できる。これにより、送風機110のがたつきをより抑制できる。
【0154】
次に、第2実施形態について説明する。なお、以下では、先に説明した形態と異なる点を中心に説明する。先に説明した形態と同じ点については、同様の要素に同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0155】
図12および図13(a),(b)に示すように、第2実施形態では、送風機110は、第1受圧部材30の樹脂部材31に設けられたセンサ取付部340の下側に取り付けられている。送風機110は、樹脂部材31に直接取り付けられている。一例として、送風機110は、板形状の被取付部を有し、ネジ、リベットなどにより樹脂部材31に固定されている。
【0156】
送風機110は、第1受圧部材30の左右方向中央に配置されている。送風機110は、上から見て、センターワイヤ32Aと重なる位置に配置されている。送風機110は、上から見て、第1サイドワイヤ32Bおよび第2サイドワイヤ32Cと重ならない位置に配置されている。送風機110は、上から見て、第1サイドワイヤ32Bと第2サイドワイヤ32Cとの間に配置されている。送風機110は、上から見て、横ワイヤ33と重なる位置に配置されている。
【0157】
送風機110は、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40よりも、第1サイドフレーム11の前端部に近い。具体的には、送風機110は、上から見て、サイドフレームカバー40の前端よりも前に配置されている。
【0158】
送風機110は、前後方向の位置が、貫通孔351,352と重なる。具体的には、送風機110は、上から見て、貫通孔351の左に配置されている。また、送風機110は、上から見て、貫通孔352の右に配置されている。言い換えると、送風機110は、上から見て、貫通孔351と貫通孔352との間の位置に配置されている。
【0159】
送風機110は、上から見て、センサ140と重なる位置に配置されている。言い換えると、センサ140は、上から見て、送風機110と重なる位置に配置されている。センサ140は、前後方向における位置が、送風機110と重なる。また、センサ140は、左右方向における位置が、送風機110と重なる。センサ140は、送風機110の上側に配置されている。送風機110とセンサ140とは、上下方向において、センサ取付部340を挟んで対向して配置されている。
【0160】
第2実施形態では、ダクト120は、送風機110から右に向けて延びた後、屈曲して上に向けて延びている。ダクト120は、第1受圧部材30の下側から貫通孔351を通って第1受圧部材30の上側に延びている。
【0161】
ダクト120は、上から見て、取付部380と重ならない位置に配置されている。具体的には、ダクト120は、上から見て、第1取付部380A、第2取付部380Bおよび第3取付部380Cのいずれもとも重ならない位置に配置されている。
【0162】
第2実施形態では、ECU130は、第1受圧部材30に設けられた取付部380に取り付けられている。具体的には、ECU130は、左のサイド支持部312に設けられた第3取付部380Cに取り付けられている。例えば、ECU130は、クリップ、ECU130自体に設けられた爪部などを取付孔381に係合させることで第1受圧部材30に取り付けられている。
【0163】
ECU130は、上から見て、センターワイヤ32Aおよび第1サイドワイヤ32Bと重ならない位置に配置されている。ECU130は、センターワイヤ32Aに対し、左に配置されている。ECU130は、上から見て、第2サイドワイヤ32Cと重なる位置に配置されている。
【0164】
次に、第2実施形態に係る車両用シートSの効果について説明する。
送風機110の、前後方向の位置が、第1受圧部材30の貫通孔351と重なることで、送風機110から貫通孔351までの距離を短くできる。これにより、ダクト120を短くできる。
【0165】
送風機110の、前後方向における位置が、サイドフレームカバー40よりも、第1サイドフレーム11の前端部に近いことで、送風機110をサイドフレームカバー40から離して配置できる。
【0166】
センサ140が、上から見て、送風機110と重なる位置に配置されていることで、センサ140と送風機110をよりコンパクトに配置できる。
【0167】
以上、実施形態について説明したが、乗物用シートは以下に例示するように適宜変形して実施できる。
【0168】
前記実施形態では、車両用シートSは、係合部152を有する取付部材150を備える構成であったが、例えば、車両用シートSは、取付部材150を備えず、図14(a),(b)に示す第1の変形例のように、送風機110が係合部117を有する構成であってもよい。第1の変形例では、送風機110は、係合部117が第2取付部380Bの取付孔381に下から係合することで、第1受圧部材30に取り付けられている。送風機110が、係合部117を有することで、係合部を有する取付部材が不要となるので、部品点数を削減できる。
【0169】
第2取付部380Bは、取付孔381が設けられた底壁382と、底壁382の周囲から上に突出した側壁383とを有する。側壁383の上端は、網目部360(360A,360B)の網部362に接続されている。第1の変形例では、底壁382が「送風機取付部」に相当し、取付孔381が「第1貫通孔」に相当する。また、側壁383および網部362が「肉厚部」に相当する。
【0170】
第1の変形例では、肉厚部としての側壁383および網部362が、底壁382の周囲の一部でなく、底壁382の周囲の全周にわたって設けられている。言い換えると、第1の変形例では、送風機取付部としての底壁382は、枠部370(371~375)に接していない。また、第1の変形例では、肉厚部としての側壁383および網部362が、底壁382よりも上にのみ突出しており、底壁382よりも下には突出していない。
【0171】
係合部117の先端部は、底壁382よりも上に突出している。肉厚部を構成する側壁383および網部362のうち、網部362は、係合部117よりも上に突出している。具体的には、網部362は、係合部117の先端部よりも上に突出している。言い換えると、係合部117は、網部362よりも上に突出しない。
【0172】
図15(a),(b)に示す第2の変形例のように、車両用シートSは、第1受圧部材30が係合部384を有する構成であってもよい。具体的には、係合部384は、樹脂部材31から下に向けて突出している。第2の変形例では、係合部384が、送風機110に設けられた被取付部114の第2貫通孔115に上から係合することで、送風機110が第1受圧部材30に取り付けられている。第1受圧部材30が、係合部384を有することで、係合部を有する取付部材が不要となるので、部品点数を削減できる。
【0173】
係合部384は、先端部に、上下方向に貫通した取付孔385を有していてもよい。取付孔385には、送風機110とは別の部材を取り付けることができる。例えば、取付孔385にハーネスを保持するためのハーネスクリップ70を係合させることで、第1受圧部材30にハーネスを取り付けることができる。
【0174】
図16に示す第3の変形例のように、車両用シートSは、シートクッションエアバッグ160を備える構成であってもよい。シートクッションエアバッグ160は、衝突時に膨張することで、着座者がシートクッションS1から滑り落ちて足元の空間に潜り込んでしまう、いわゆるサブマリン現象を抑制する。シートクッションエアバッグ160は、パンフレーム14の上に配置されている。
【0175】
送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、膨張前の状態のシートクッションエアバッグ160と重ならない位置に配置されている。具体的には、送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、膨張前の状態のシートクッションエアバッグ160よりも後ろに配置されている。
【0176】
また、ダクト120の第2端部122は、上から見て、シートクッションエアバッグ160と重ならない位置に配置されている。具体的には、ダクト120の第2端部122は、上から見て、膨張前の状態のシートクッションエアバッグ160よりも後ろに配置されている。
【0177】
図17(a),(b)に示すように、車両用シートSは、振動を発生させる振動発生装置171,172を備える構成であってもよい。例えば、図17(a)に示す第4の変形例のように、振動発生装置171は、2つの偏心モータ171Aを備える。偏心モータ171Aは、例えば、シートクッションパッドP1の第1中央部PC1の前部に形成された左右の凹部内に1つずつ配置されている。
【0178】
送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、偏心モータ171Aと重ならない位置に配置されている。具体的には、送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、偏心モータ171Aよりも後ろに配置されている。
【0179】
また、図17(b)に示す第5の変形例のように、振動発生装置172は、棒形状を有する振動伝達部材172Aと、振動伝達部材172Aに対して振動を出力する振動出力装置172Bとを備える。振動伝達部材172Aは、シートクッションパッドP1内に配置されている。
【0180】
送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、振動伝達部材172Aと重ならない位置に配置されている。送風機110、ダクト120およびECU130は、それぞれ、上から見て、振動伝達部材172Aの後端よりも後ろに配置されている。センサ140は、上から見て、2つの振動伝達部材172Aの後端の間の位置に配置されている。
【0181】
図18(a),(b)に示すように、車両用シートSは、複数の空気袋181,182を備える構成であってもよい。空気袋181,182を備える車両用シートSは、例えば、空気袋181,182内の空気の量を調整することで、着座者のサポート位置を変更可能である。また、空気袋181,182を備える車両用シートSは、例えば、空気袋181,182が膨張と収縮を繰り返すことで、着座者にマッサージ効果、覚醒効果などを与えられる。
【0182】
図18(a)に示す第6の変形例のように、空気袋181は、シートクッションパッドP1の第1中央部PC1と、シートクッション表皮SK1との間に複数配置されている。具体的には、空気袋181は、第1空気袋181Aと、第1空気袋181Aの後ろに配置された第2空気袋181Bと、第2空気袋181Bの後ろに配置された第3空気袋181Cとを含む。
【0183】
第1空気袋181Aと第2空気袋181Bは、上から見て、センサ取付部340および貫通孔351,352を前後から挟むように配置されている。ダクト120の第2端部122およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、空気袋181と重ならない位置に配置されている。具体的には、ダクト120の第2端部122およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、第1空気袋181Aと第2空気袋181Bとの間に配置されている。なお、送風機110は、上から見て、空気袋181と重ならない位置に配置されていてもよい。また、ダクト120は、上から見て、空気袋181と重ならない位置に配置されていてもよい。また、ECU130は、上から見て、空気袋181と重ならない位置に配置されていてもよい。
【0184】
また、図18(b)に示す第7の変形例ように、空気袋182は、シートクッションパッドP1の各第1側部PS1と、シートクッション表皮SK1との間にそれぞれ配置されている。具体的には、空気袋182は、右の第1側部PS1に配置された右空気袋182Aと、左の第1側部PS1に配置された左空気袋182Bとを含む。
【0185】
送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、空気袋182と重ならない位置に配置されている。具体的には、送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、右空気袋182Aと左空気袋182Bとの間の位置に配置されている。
【0186】
また、ダクト120の第2端部122、および、センサ140は、それぞれ、上から見て、空気袋182と重ならない位置に配置されている。具体的には、ダクト120の第2端部122、および、センサ140は、それぞれ、上から見て、右空気袋182Aと左空気袋182Bとの間に配置されている。
【0187】
前記実施形態では、第1補強ワイヤとして、フロントフレーム12とリアフレーム13とに架け渡された縦ワイヤ32を例示したが、第1補強ワイヤは、左右の第1サイドフレーム11に架け渡されたワイヤであってもよい。一例として、図19に示す第8の変形例のように、第1補強ワイヤとしての横ワイヤ33は、フロントワイヤ33Aと、リアワイヤ33Bとを含む。
【0188】
フロントワイヤ33Aおよびリアワイヤ33Bは、それぞれ、左右方向に延び、右端部が右の第1サイドフレーム11に係合し、左端部が左の第1サイドフレーム11に係合している。フロントワイヤ33Aおよびリアワイヤ33Bは、それぞれ、左右方向中央部が樹脂部材31に覆われている。なお、フロントワイヤ33Aおよびリアワイヤ33Bは、左右の端部が樹脂などで覆われていてもよい。
【0189】
送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、横ワイヤ33と重ならない位置に配置されている。具体的には、送風機110、ダクト120、ECU130およびセンサ140は、それぞれ、上から見て、フロントワイヤ33Aとリアワイヤ33Bとの間に配置されている。
【0190】
なお、横ワイヤ33が左右の第1サイドフレーム11に架け渡された構成において、縦ワイヤ32(前後方向に延びるワイヤ)は、フロントフレーム12とリアフレーム13とに架け渡されていない構成であってもよい。また、第1受圧部材は、前後方向に延びるワイヤを備えない構成であってもよい。
【0191】
前記実施形態では、ECU130が第1受圧部材30に取り付けられていたが、ECU130は、第1受圧部材30以外の部材に取り付けられていてもよい。例えば、ECU130は、第1サイドフレーム11など、シートフレームFに取り付けられていてもよい。
【0192】
また、図20(a),(b)に示す第9の変形例のように、車両用シートSは、左右のアッパーレールR2に架け渡すように取り付けられた支持部材190を備え、ECU130は、支持部材190に取り付けられていてもよい。支持部材190は、例えば、金属板、樹脂などからなる。ECU130は、例えば、支持部材190の上面に取り付けられている。シートクッションS1、支持部材190およびECU130は、アッパーレールR2とともに前後にスライド移動可能である。
【0193】
第9の変形例では、送風機110は、第1実施形態と同様に第1受圧部材30に取り付けられている。第9の変形例では、図20(a)に示すように、送風機110およびダクト120は、上から見て、ECU130と重ならない位置に配置されている。このような構成では、送風機110およびダクト120と、ECU130とを、上下方向の位置が重なるように配置できるので、車両用シートSを上下方向にコンパクトにできる。センサ140は、上から見て、ECU130と重なる位置に配置されている。センサ140は、センサ取付部340の上面に配置され、ECU130は、センサ取付部340の下側に配置されている。
【0194】
図21に示す第10の変形例では、送風機110は、第2実施形態と同様に第1受圧部材30に取り付けられ、ECU130は、第9の変形例(図20(b)参照)と同様に支持部材190に取り付けられている。第10の変形例では、送風機110は、上から見て、ECU130と重なる位置に配置されている。具体的には、送風機110は、ECU130の上側に配置されている。このような構成では、送風機110とECU130とを接続する配線を短くできる。
【0195】
前記実施形態では、送風機取付部390が第1受圧部材30の網目部360に設けられていたが、例えば、送風機取付部は、サイド支持部、センサ取付部、枠部などの、第1受圧部材の網目部以外の部分に設けられていてもよい。
【0196】
前記実施形態では、ワイヤ32,33の全体が樹脂部材31(弾性部材)に覆われた構成であったが、例えば、ワイヤの一部だけが樹脂部材(弾性部材)に覆われた構成であってもよい。言い換えるとは、ワイヤは、一部が樹脂部材(弾性部材)から露出していてもよい。
【0197】
前記実施形態では、サイドフレームカバー40が第1サイドフレーム11の後端部の上側と左右方向内側を覆う構成であったが、例えば、サイドフレームカバーは、第1サイドフレームの後端部の左右方向内側のみを覆う構成であってもよい。また、車両用シートは、サイドフレームカバーを備えない構成であってもよい。
【0198】
前記実施形態では、送風機110が樹脂部材31(弾性部材)に直接取り付けられていたが、例えば、送風機は、弾性部材にブラケットなどを介して取り付けられていてもよい。
【0199】
前記実施形態では、センサ140は、上から見て、ダクト120と重ならない位置に配置されていたが、例えば、センサは、上から見て、ダクトと重なる位置に配置されていてもよい。
【0200】
前記実施形態では、ダクト120の第2端部122(ダクトと通気路との接続部分)は、前後方向における位置が、センサ140と重なっていたが、例えば、ダクトと通気路との接続部分は、前後方向における位置が、センサと重なっていなくてもよい。
【0201】
例えば、送風機、送風機取付部、ダクト、ECU(制御装置)、センサなどは、前記した実施形態および変形例と左右対称に配置されていてもよい。
【0202】
前記実施形態では、センサ140が圧力センサであったが、例えば、センサは、温度センサ、湿度センサ、音センサ、光センサ、心拍センサ、呼吸センサ、着座者の動きを検出するセンサ、着座者の発汗量を検出するセンサなどであってもよい。
【0203】
前記実施形態では、車両用シートSは、シートクッションS1の上面から空気を吹き出す構成であったが、例えば、車両用シートは、シートクッションの上面から空気を吸い込む構成であってもよい。
【0204】
前記実施形態では、発明をシートクッションS1に適用したが、例えば、シートバックに適用してもよい。発明をシートバックに適用した場合、前が「着座者側」に相当し、後ろが「着座者側とは反対側」に相当する。また、発明をシートバックに適用する場合において、「サイドフレーム」は、左右方向に直交する方向である上下方向に長い構成とできる。
【0205】
前記実施形態では、乗物用シートとして自動車に搭載される車両用シートSを例示したが、自動車以外の乗物、例えば、鉄道車両、船舶、航空機などに搭載される乗物用シートであってもよい。また、発明を、例えば、家庭などで使用するシートに適用してもよい。
【0206】
前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施してもよい。
【符号の説明】
【0207】
11 第1サイドフレーム
12 フロントフレーム
13 リアフレーム
30 第1受圧部材
31 樹脂部材
32 縦ワイヤ
32A センターワイヤ
32B 第1サイドワイヤ
32C 第2サイドワイヤ
33 横ワイヤ
60 通気路
110 送風機
120 ダクト
130 ECU
321E 第2屈曲部
351 貫通孔
360 網目部
F シートフレーム
P パッド
S 車両用シート
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