(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141751
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】ケース位置管理装置
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
B65G1/137 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053563
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】木原 将宏
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA06
3F522BB15
3F522BB24
3F522CC05
3F522CC07
3F522DD04
3F522DD22
3F522DD23
3F522EE13
3F522FF27
3F522FF37
3F522GG04
3F522GG24
3F522GG32
3F522GG33
3F522GG44
3F522HH02
3F522HH03
3F522HH05
3F522HH17
3F522HH18
3F522HH24
3F522HH25
3F522HH30
3F522HH33
3F522KK02
3F522LL14
3F522LL34
3F522LL57
3F522LL59
(57)【要約】
【課題】保管ケースの位置の紐付けを容易に行うことができるケース位置管理装置を提供する。
【解決手段】ケース位置管理装置100は、発光部Eを有する場所Sでの保管ケースCの位置を管理する。ケース位置管理装置100は、制御部10及び記憶部90を備える。記憶部90は、制御部10の情報を記憶する。制御部10は、画像出力部20及び位置紐付部30を有する。画像出力部20は、場所Sに対応する場所画像21と、保管ケースCを選択できる選択画像22とを出力する。位置紐付部30は、場所画像21で、選択された保管ケースCの保管ケース画像23を配置する入力、又は、保管ケース画像23を移動させる入力が実行される。位置紐付部30は、入力が実行された場合、場所画像21での保管ケース画像23の位置である入力済位置と、入力済位置に対応する発光部Eの部分とを紐付けて記憶部90に記憶させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部を有する場所での保管ケースの位置を管理する、ケース位置管理装置であって、
制御部と、
前記制御部からの情報を記憶する記憶部と
を備え、
前記制御部は、
前記場所に対応する場所画像、及び、前記場所に配置する前記保管ケースを選択可能な選択画像を出力する、画像出力部と、
前記選択画像で選択された前記保管ケースに対応する保管ケース画像を前記場所画像に配置する入力、又は、前記場所画像における前記保管ケース画像を移動させる入力が実行された場合、前記場所画像における前記保管ケース画像の位置である入力済位置と、前記発光部のうち前記入力済位置に対応する部分とを紐付けて前記記憶部に記憶させる、位置紐付部と
を有する、ケース位置管理装置。
【請求項2】
前記位置紐付部は、前記選択画像で選択された複数の前記保管ケース画像を一括して前記場所画像に配置する入力が実行される、請求項1に記載のケース位置管理装置。
【請求項3】
前記場所画像は、対応する前記場所が有する複数の段を示し、
前記位置紐付部は、前記選択画像で選択された複数の前記保管ケース画像を一括して前記場所画像における所定又は全ての前記段に配置する入力が実行される、請求項2に記載のケース位置管理装置。
【請求項4】
前記保管ケースは、物品を収納し、
前記物品の情報を取得する取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記取得部で取得された前記物品の情報と、前記場所画像における前記保管ケース画像とを紐付けて前記記憶部に記憶させる物品紐付部をさらに有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケース位置管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記発光部のうち前記入力済位置に対応する部分を発光させる発光指示部をさらに有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケース位置管理装置。
【請求項6】
前記発光部は、前記保管ケースの幅方向に並んで配置された複数の発光体を有し、
前記発光指示部は、前記複数の発光体のうち前記入力済位置の前記保管ケースの幅に対応する発光体を発光させる、請求項5に記載のケース位置管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記入力済位置に対応する前記場所における位置を案内する音声を出力する音声出力部をさらに有する、請求項5に記載のケース位置管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ケース位置管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
保管ケースの位置を管理するケース位置管理装置が提案されている。保管ケースは、発光部を有する場所に位置する。
【0003】
特許文献1に記載のケース位置管理装置は、保管ケースである薬品庫に、発光部であるランプが点灯するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のケース位置管理装置は、情報としての保管ケースの位置と、実際の場所における保管ケースの位置との紐付けが、直感的ではない。したがって、特許文献1に記載のケース位置管理装置は、保管ケースの位置の紐付けを容易に行うことができない。
【0006】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、保管ケースの位置の紐付けを容易に行うことができるケース位置管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一局面によれば、ケース位置管理装置は、発光部を有する場所での保管ケースの位置を管理する。ケース位置管理装置は、制御部と、記憶部とを備える。記憶部は、制御部からの情報を記憶する。制御部は、画像出力部と、位置紐付部とを有する。画像出力部は、場所画像及び選択画像を出力する。場所画像は、場所に対応する画像である。選択画像は、場所に配置する保管ケースを選択可能な画像である。位置紐付部は、選択画像で選択された保管ケースに対応する保管ケース画像を場所画像に配置する入力、又は、場所画像における保管ケース画像を移動させる入力が実行される。位置紐付部は、入力が実行された場合、場所画像における保管ケース画像の位置である入力済位置と、発光部のうち入力済位置に対応する部分とを紐付けて記憶部に記憶させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示のケース位置管理装置によれば、保管ケースの位置の紐付けを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】保管ケースの位置が管理される場所を示す正面図である。
【
図2】ケース位置管理装置の基本的な構成を示す概略図である。
【
図3】保管ケース画像の入れ替えを伴わない移動の画像を示す図である。
【
図4】保管ケース画像の入れ替えを伴わない移動後の画像を示す図である。
【
図5】保管ケース画像の入れ替えを伴う移動の画像を示す図である。
【
図6】保管ケース画像の入れ替えを伴う移動後の画像を示す図である。
【
図7】エラー表示が行われるケース位置管理装置の基本的な構成を示す概略図である。
【
図8】1つの保管ケース画像を場所画像に配置する操作の画像を示す図である。
【
図9】複数の保管ケース画像を場所画像に配置する操作の画像を示す図である。
【
図10】物品の情報と保管ケース画像との紐付けが可能なケース位置管理装置の構成を示す構成図である。
【
図11】発光部のうち入力済位置に対応する部分が発光するケース位置管理装置の構成を示す構成図である。
【
図12】保管ケース画像を移動させる場所画像と場所との正面図である。
【
図13】保管ケース画像を移動させた場所画像と場所との正面図である。
【
図14】保管ケース画像を削除及び配置する場所画像と場所との正面図である。
【
図15】保管ケース画像を削除及び配置した場所画像と場所との正面図である。
【
図16】場所画像と保管ケースを移動させる場所との正面図である。
【
図17】場所画像と保管ケースを移動させた場所との正面図である。
【
図18】場所画像と保管ケースを撤去及び配置させる場所との正面図である。
【
図19】場所画像と保管ケースを撤去及び配置させた場所との正面図である。
【
図20】入力済位置が完成した場所画像と全く保管ケースが配置されていない場所との正面図である。
【
図21】入力済位置が完成した場所画像と全ての保管ケースが配置された場所との正面図である。
【
図22】ケース位置管理装置の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、以下に記載される説明において、「上」又は「下」の特定の位置と方向とを意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の方向とは関係しないものである。
【0011】
図1及び
図2を参照して、本開示の実施形態に係るケース位置管理装置100の概略について説明する。
図1は、保管ケースCの位置が管理される場所Sを示す正面図である。
図2は、ケース位置管理装置100の基本的な構成を示す概略図である。
【0012】
図1に示されるように、発光部Eを有する場所Sで保管ケースCの位置が管理される。発光部Eを有する場所Sは、机、床、又は、保管棚等、発光部Eを有する場所であれば限定されない。保管ケースCは、保管庫又はカセットとも称される。保管ケースCは、物品Mを収納する。場所S、保管ケースC及び物品Mは、いずれも、ケース位置管理装置100が使用される対象に過ぎず、ケース位置管理装置100を構成しない。
【0013】
図2に示されるように、ケース位置管理装置100は、制御部10と、記憶部90とを備える。記憶部90は、制御部10からの情報を記憶する。制御部10は、画像出力部20と、位置紐付部30とを有する。
【0014】
画像出力部20は、場所画像21、及び、選択画像22を出力する。場所画像21は、場所Sに対応する画像である。選択画像22は、場所Sに配置する保管ケースCを選択可能な画像である。
【0015】
位置紐付部30は、入力が実行されると、位置の紐付けを記憶部90に記憶させる。実行される入力は、詳しくは後述するが、選択画像22で選択された保管ケースCに対応する保管ケース画像23を場所画像21に配置する入力、又は、場所画像21における保管ケース画像23を移動させる入力である。記憶部90に記憶させる位置の紐付けは、場所画像21において配置又は移動された保管ケース画像23の位置である入力済位置と、発光部Eのうち入力済位置に対応する部分との紐付けである。
【0016】
したがって、記憶部90に記憶させる位置の紐付けは、場所画像21及び選択画像22、つまりUI(User Interface)により、直感的に行われる。結果として、ケース位置管理装置100は、保管ケースCの位置の紐付けを容易に行うことができる。
【0017】
以下、
図2を参照して、ケース位置管理装置100の詳細について説明する。
【0018】
ケース位置管理装置100は、必須の構成ではないが、画像表示部40を備えてもよい。画像表示部40は、画像出力部20で出力される画像を表示する。
【0019】
画像表示部40で表示される画像、すなわち、画像出力部20で出力される画像は、場所画像21及び選択画像22の他に、場所設定画像41と、指示ボタン群45とを有する。
【0020】
場所設定画像41は、棚名選択欄42と、棚型番選択欄43と、段構成選択欄44とを有する。棚名選択欄42は、対象とする場所S(例えば、保管棚)の名称を選択するための欄である。棚型番選択欄43は、対象とする場所Sの型番を選択するための欄である。段構成選択欄44は、対象とする場所Sの段数を選択するための欄である。
【0021】
指示ボタン群45は、紐付け更新ボタン46と、バーコード読取りボタン47と、設置タイプボタン48とを有する。紐付け更新ボタン46は、紐付けの入力を実行するためのボタンである。バーコード読取りボタン47は、詳しくは後述するが、物品Mの情報を取得するためのボタンである。設置タイプボタン48は、新たに場所S及び保管ケースCを登録するためのボタンである。
【0022】
選択画像22は、単体追加ボタン24と、一括追加ボタン25と、表示枠26と、一括削除ボタン27とを有する。単体追加ボタン24は、場所画像21に追加したい1つの保管ケース画像23を選択するためのボタンである。一括追加ボタン25は、場所画像21に追加したい複数の保管ケース画像23を選択するためのボタンである。表示枠26は、選択された保管ケース画像23を表示する。表示枠26に表示された保管ケース画像23は、場所画像21までドラッグ及びドロップされることが可能である。表示枠26に表示された保管ケース画像23が場所画像21までドラッグ及びドロップされることで、選択画像22で選択された保管ケース画像23が場所画像21に配置される。一括削除ボタン27は、場所画像21における複数の保管ケース画像23を一括して削除するためのボタンである。なお、場所画像21における1つの保管ケース画像23に対し、右クリック後に削除を選択する、個別の削除も可能である。
【0023】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを含む。
【0024】
記憶部90は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)のようなメモリを含む。記憶部90は、登録された場所S及び保管ケースCの情報が記憶されている。登録された場所Sの情報は、場所Sの名称、場所Sの型番、場所Sの段数等、及び、場所Sで保管ケースCが配置される領域の幅方向の長さ等である。登録された保管ケースCの情報は、保管ケースCの型番、及び、保管ケースCの幅(幅方向の長さ)等である。
【0025】
以下、
図3~
図6を参照して、場所画像21における保管ケース画像23の移動について説明する。場所画像21は、対応する場所Sが有する複数の段を示す。
図3~
図6では、画像表示部40で表示される画像のうち、場所画像21及び場所画像21の周辺のみを示し、他の画像を省略する。
【0026】
図3は、保管ケース画像23の入れ替えを伴わない移動の画像を示す図である。
図4は、保管ケース画像23の入れ替えを伴わない移動後の画像を示す図である。
図5は、保管ケース画像23の入れ替えを伴う移動の画像を示す図である。
図6は、保管ケース画像23の入れ替えを伴う移動後の画像を示す図である。
【0027】
図3に示される例では、場所画像21に、上段に小型の保管ケース画像23が1つ配置され、中段に保管ケース画像23が配置されず、下段に大型の保管ケース画像23bが3つ配置されている。ここで、場所画像21の上段に配置された保管ケース画像23を、場所画像21の中段にドラッグ及びドロップする。
【0028】
保管ケース画像23がドラッグ及びドロップされる先には、他の保管ケース画像23が配置されていない。したがって、保管ケース画像23のドラッグ及びドロップで、
図4に示されるように、場所画像21における保管ケース画像23が上段から中段に移動する。移動の入力を実行するには、紐付け更新ボタン46をクリックする。
【0029】
図5に示される例では、場所画像21に、上段に小型の保管ケース画像23が1つ配置され、中段に保管ケース画像23が配置されず、下段に大型の保管ケース画像23bが3つ配置されている。ここで、場所画像21の上段に配置された保管ケース画像23を、場所画像21の下段にドラッグ及びドロップする。
【0030】
保管ケース画像23がドラッグ及びドロップされる先には、他の大型の保管ケース画像23bが配置されている。したがって、保管ケース画像23のドラッグ及びドロップで、
図6に示されるように、場所画像21における小型の保管ケース画像23が上段から下段に移動するとともに、下段に配置された大型の保管ケース画像23bが上段に移動する。言い換えれば、ドラッグ及びドロップの元と先とで、保管ケース画像23と保管ケース画像23bとが入れ替わる。入れ替わりの移動の入力を実行するには、紐付け更新ボタン46をクリックする。
【0031】
以下、
図7を参照して、場所画像21に保管ケース画像23を配置する際のエラー表示51について説明する。
図7は、エラー表示51が行われるケース位置管理装置100の基本的な構成を示す概略図である。
【0032】
図7に示されるように、制御部10は、エラー表示部50をさらに有する。エラー表示部50は、場所画像21に保管ケース画像23を配置する際、場所画像21で保管ケース画像23が配置される領域に余裕が無ければ、エラー表示51を行う。例えば、小型の保管ケース画像23が4つまで位置し得る場所画像21の上段に、既に小型の保管ケース画像23が3つ位置し、さらに大型の保管ケース画像23bを1つ配置する際、エラー表示51が行われる。
【0033】
エラー表示部50は、記憶部90から情報を得る。エラー表示部50が記憶部90から得る情報は、場所画像21で保管ケース画像23が位置し得る領域の幅方向の長さ、及び、場所画像21の各段に配置された保管ケース画像23の数及び幅(幅方向の長さ)である。エラー表示部50は、記憶部90から得た情報に基づき、場所画像21で保管ケース画像23が配置される領域の余裕を算出する。場所画像21が複数の段を示す場合、保管ケース画像23が配置される領域の余裕は、段ごとに算出される。エラー表示部50は、対象とする段において、算出した余裕が、配置されようとする保管ケース画像23の幅未満なら、エラー表示51を行う。
【0034】
以下、
図8及び
図9を参照して、1つ又は複数の保管ケース画像23を場所画像21に配置する操作について説明する。
図8は、1つの保管ケース画像23を場所画像21に配置する操作の画像を示す図である。
図9は、複数の保管ケース画像23を場所画像21に配置する操作の画像を示す図である。
【0035】
まず、1つの保管ケース画像23を場所画像21に配置する操作について説明する。
図8の左側に示されるように、単体追加ボタン24をクリックすると、
図8の右側に示されるように、保管ケースCを選択する表示240が行われる。
【0036】
登録された保管ケースCを選択する場合、表示240において、「型番」のラジオボタン242を選択する。続いて、プルダウンメニュー243から該当する保管ケースCの型番を選択し、追加ボタン246を押す。すると、表示枠26には、選択された型番の保管ケースCに対応する保管ケース画像23が表示される。表示枠26に表示された保管ケース画像23は、場所画像21へのドラッグ及びドロップが可能である。
【0037】
幅方向の長さが既知の保管ケースCを選択する場合、表示241において、「幅指定」のラジオボタン244を選択する。続いて、入力欄245に保管ケースCの幅方向の長さを入力し、追加ボタン246を押す。すると、表示枠26には、幅方向の長さが入力された保管ケースCに対応する保管ケース画像23が表示される。表示枠26に表示された保管ケース画像23は、場所画像21へのドラッグ及びドロップが可能である。
【0038】
次に、複数の保管ケース画像23を場所画像21に配置する操作について説明する。
図9の左側に示されるように、一括追加ボタン25をクリックすると、
図9の右側に示されるように、保管ケースCを選択する表示250が行われる。
【0039】
登録された保管ケースCを選択する場合、及び、幅方向の長さが既知の保管ケースCを選択する場合については、
図8と同じなので、説明を省略する。
図9では、場所画像21の所定の段に保管ケース画像23を一括して配置する場合、及び、場所画像21の全ての段に保管ケース画像23を一括して配置する場合について説明する。
【0040】
場所画像21の所定の段に保管ケース画像23を一括して配置する場合、表示250において、「段に可能な限り追加」のラジオボタン252を選択する。続いて、プルダウンメニュー253から所定の段を選択し、追加ボタン256を押す。すると、場所画像21の所定の段には、可能な限りの保管ケース画像23が配置される。
【0041】
場所画像21の全ての段に保管ケース画像23を一括して配置する場合、表示251において、「棚に可能な限り追加」のラジオボタン254を選択し、追加ボタン256を押す。すると、場所画像21の全ての段には、可能な限りの保管ケース画像23が配置される。
【0042】
以上より、位置紐付部30は、選択画像22で選択された複数の保管ケース画像23を一括して場所画像21に配置する入力が実行される。したがって、ケース位置管理装置100は、位置の紐付けを一層容易に行うことができる。
【0043】
繰り返しになるが、場所画像21は、対応する場所Sが有する複数の段を示す。位置紐付部30は、選択画像22で選択された複数の保管ケース画像23を一括して場所画像21における所定又は全ての段に配置する入力が実行される。したがって、ケース位置管理装置100は、場所Sが複数の段を有しても、位置の紐付けを一層容易に行うことができる。
【0044】
以下、
図10を参照して、物品Mの情報と保管ケース画像23との紐付けについて説明する。
図10は、物品Mの情報と保管ケース画像23との紐付けが可能なケース位置管理装置100の構成を示す構成図である。
【0045】
図10に示されるように、繰り返しになるが、保管ケースCは、物品Mを収納する。ケース位置管理装置100は、取得部60をさらに備える。取得部60は、物品Mの情報を取得する。
【0046】
制御部10は、物品紐付部70をさらに有する。物品紐付部70は、取得部60で取得された物品Mの情報と、場所画像21における保管ケース画像23とを紐付けて記憶部90に記憶させる。
【0047】
したがって、記憶部90に記憶させる物品Mの情報と保管ケース画像23との紐付けは、取得部60と、場所画像21つまりUI(User Interface)とにより、直感的に行われる。結果として、ケース位置管理装置100は、物品Mの情報と保管ケース画像23との紐付けを容易に行うことができる。
【0048】
場所画像21は、物品Mの情報と紐付けされる保管ケース画像23を選択可能にする。場所画像21における所定の保管ケース画像23を選択すると、選択された保管ケース画像23は、他の保管ケース画像23に比べて、目立つように表示される。続いて、バーコード読取りボタン47がクリックされることにより、取得部60で物品Mの情報を取得することが可能になる。取得部60で物品Mの情報が取得されると、物品Mの情報と所定の保管ケース画像23との紐付けが行われる。
【0049】
取得部60は、例えば、バーコードリーダーである。取得部60は、バーコードリーダーの代わりに、例えば、キーボード(不図示)でもよい。
【0050】
物品Mは、例えば、調剤薬局で処方される薬である。物品Mの情報は、例えば、調剤包装単位コードで表示される。調剤包装単位コードがバーコードリーダーで読み取られると、薬の情報が取得される。
【0051】
以下、
図11を参照して、入力済位置に対応する場所Sの位置の案内について説明する。
図11は、発光部Eのうち入力済位置に対応する部分が発光するケース位置管理装置100の構成を示す構成図である。発光部Eのうち、発光している部分を白抜きの円で図示し、発光していない部分を黒塗りの円で図示する。
【0052】
図11に示されるように、制御部10は、発光指示部80をさらに有する。発光指示部80は、発光部Eのうち入力済位置に対応する部分を発光させる。
【0053】
したがって、ケース位置管理装置100は、発光部Eのうち入力済位置に対応する部分を発光させるので、場所Sに配置すべき保管ケースCの位置を知らせることができる。
【0054】
発光部Eは、複数の発光体Lを有する。複数の発光体Lは、保管ケースCの幅方向に並んで配置される。発光指示部80は、複数の発光体Lのうち入力済位置の保管ケースCの幅(幅方向の長さ)に対応する発光体Lを発光させる。
【0055】
したがって、ケース位置管理装置100は、複数の発光体Lのうち入力済位置の保管ケースCの幅に対応する発光体Lを発光させるので、場所Sに配置すべき保管ケースCの種類を知らせることができる。
【0056】
発光部Eは、例えば、LEDテープライトである。LEDテープライトは、等ピッチでLED素子が一列に配置されたテープである。すなわち、複数の発光体Lは、例えば、複数のLED素子である。発光部Eは、複数のLED素子を有するものに限られず、発光するものであればよい。
【0057】
記憶部90は、場所Sにおける複数の発光体Lの各位置を記憶する。発光指示部80は、入力済位置と、場所Sにおける複数の発光体Lの各位置とから、発光させる発光体Lを判断する。
【0058】
制御部10は、音声出力部81をさらに有してもよい。音声出力部81は、音声を出力する。出力される音声は、入力済位置に対応する場所Sにおける位置を案内する。
【0059】
したがって、ケース位置管理装置100は、入力済位置に対応する場所Sにおける位置を音声でも案内するので、場所Sに配置すべき保管ケースCの位置を聴覚でも知らせることができる。
【0060】
ケース位置管理装置100は、スピーカー82をさらに備えてもよい。スピーカー82は、音声出力部81に接続される。スピーカー82は、音声出力部81からの出力に基づいて音声を発する。
【0061】
以下、場所画像21及び場所Sには、例として、1つの段に小型の保管ケース画像23及び保管ケースCを4つ配置することが可能とする。1つの段に位置する4つの保管ケース画像23及び保管ケースCを、右から1番目、2番目、3番目及び4番目として識別する。
【0062】
図11に示される例では、入力済位置が、場所画像21の上段における右から1番目、3番目及び4番目である。したがって、場所Sでは、上段における右から1番目、3番目及び4番目に対応する発光部Eが発光している。すなわち、場所Sでは、上段における右から1番目、3番目及び4番目に対応する発光部Eが、白抜きの円で図示される。
【0063】
しかしながら、実際の場所Sでは、上段における右から2番目~4番目に保管ケースCが位置する。したがって、入力済位置(発光部Eが発光している部分)と、実際の場所Sでの保管ケースCの位置とが不一致である。
【0064】
以下、
図12~
図19を参照して、不一致の是正について説明する。
図12~
図19では、画像表示部40で表示される画像のうち、場所画像21及び場所画像21の周辺のみを示し、他の画像を省略する。
【0065】
図12は、保管ケース画像23を移動させる場所画像21と場所Sとの正面図である。
図13は、保管ケース画像23を移動させた場所画像21と場所Sとの正面図である。
図14は、保管ケース画像23を削除及び配置する場所画像21と場所Sとの正面図である。
図15は、保管ケース画像23を削除及び配置した場所画像21と場所Sとの正面図である。
図16は、場所画像21と保管ケースCを移動させる場所Sとの正面図である。
図17は、場所画像21と保管ケースCを移動させた場所Sとの正面図である。
図18は、場所画像21と保管ケースCを撤去及び配置させる場所Sとの正面図である。
図19は、場所画像21と保管ケースCを撤去及び配置させた場所Sとの正面図である。
【0066】
まず、
図12~
図15に示される例は、場所Sでの保管ケースCの位置を正とし、場所画像21において入力済位置を修正する場合である。
【0067】
図12に示されるように、場所画像21では、入力済位置として、上段における右から1番目、3番目及び4番目に保管ケース画像23が位置する。したがって、場所Sでは、上段における右から1番目、3番目及び4番目に対応する発光部Eが発光している。しかしながら、場所Sでは、上段における右から2番目~4番目に保管ケース画像23が位置する。
【0068】
不一致を是正するために、場所画像21では、上段における右から1番目の保管ケース画像23を、上段における右から2番目に移動する。すると、
図13に示されるように、場所画像21では、入力済位置として、上段における右から2番目~4番目に保管ケース画像23が位置する。したがって、場所Sでは、保管ケースCが実際に位置する部分で、発光部Eが発光するようになる。結果として、入力済位置(発光部Eが発光している部分)と、場所Sでの保管ケースCの位置とが一致するようになる。
【0069】
図14に示されるように、場所画像21では、入力済位置として、上段における右から1番目、3番目及び4番目に小型の保管ケース画像23が位置する。したがって、場所Sでは、上段における右から1番目、3番目及び4番目の小型の保管ケースCに対応する発光部Eが発光している。しかしながら、場所Sでは、上段における右から1番目に大型の保管ケースCが位置し、上段における右から3番目及び4番目に小型の保管ケースCが位置する。
【0070】
不一致を是正するために、場所画像21では、上段における右から1番目の小型の保管ケース画像23を削除し、上段における右から1番目に大型の保管ケース画像23bを配置する。すると、
図15に示されるように、場所画像21では、入力済位置として、上段における右から1番目に大型の保管ケース画像23bが位置し、上段における右から3番目及び4番目に小型の保管ケース画像23が位置する。したがって、場所Sでは、保管ケースCが実際に位置する部分で、発光部Eが発光するようになる。結果として、入力済位置(発光部Eが発光している部分)と、場所Sでの保管ケースCの位置とが一致するようになる。
【0071】
次に、
図16~
図19に示される例は、場所画像21での入力済位置を正とし、場所Sにおいて保管ケースCの位置を修正する場合である。
【0072】
図16に示されるように、場所画像21では、入力済位置として、上段における右から1番目、3番目及び4番目に保管ケース画像23が位置する。したがって、場所Sでは、上段における右から1番目、3番目及び4番目に対応する発光部Eが発光している。しかしながら、場所Sでは、上段における右から2番目~4番目に保管ケースCが位置する。
【0073】
不一致を是正するために、場所Sでは、上段における右から2番目の保管ケースCを、上段における右から1番目に移動する。すると、
図17に示されるように、場所Sでは、上段における右から1番目、3番目及び4番目に保管ケースCが位置する。したがって、場所Sでは、保管ケースCが実際に位置する部分で、発光部Eが発光するようになる。結果として、入力済位置(発光部Eが発光している部分)と、場所Sでの保管ケースCの位置とが一致するようになる。
【0074】
図18に示されるように、場所画像21では、入力済位置として、上段における右から1番目、3番目及び4番目に小型の保管ケース画像23が位置する。したがって、場所Sでは、上段における右から1番目、3番目及び4番目の小型の保管ケースCに対応する発光部Eが発光している。しかしながら、場所Sでは、上段における右から1番目に大型の保管ケースCが位置し、上段における右から3番目及び4番目に小型の保管ケースCが位置する。
【0075】
不一致を是正するために、場所Sでは、上段における右から1番目の小型の保管ケースCを撤去し、上段における右から1番目に大型の保管ケースCを配置する。すると、
図19に示されるように、場所Sでは、上段における右から1番目に大型の保管ケースCが位置し、上段における右から3番目及び4番目に小型の保管ケースCが位置する。したがって、場所Sでは、保管ケースCが実際に位置する部分で、発光部Eが発光するようになる。結果として、入力済位置(発光部Eが発光している部分)と、場所Sでの保管ケースCの位置とが一致するようになる。
【0076】
以下、
図20及び
図21を参照して、全く保管ケースCが配置されていない場所Sに、保管ケースCを配置していく例について説明する。
図20及び
図21では、画像表示部40で表示される画像のうち、場所画像21及び場所画像21の周辺のみを示し、他の画像を省略する。
【0077】
図20は、入力済位置が完成した場所画像21と全く保管ケースCが配置されていない場所Sとの正面図である。
図21は、入力済位置が完成した場所画像21と全ての保管ケースCが配置された場所Sとの正面図である。
【0078】
図20に示されるように、場所画像21では、全ての保管ケース画像23及び保管ケース画像23bが所望の通りに位置する。言い換えれば、入力済位置は完成している。一方、場所Sでは、全く保管ケースCが配置されていない。場所Sでは、完成した入力済位置に対応する発光部Eが発光している。
【0079】
ユーザーUは、場所Sにおいて、発光部Eの発光している部分に保管ケースCを配置していく。具体的に、ユーザーUは、発光部Eのうち連続する3個の発光体Lが発光している部分に、小型の保管ケースCを配置する。ユーザーUは、発光部Eのうち連続する5個の発光体Lが発光している部分に、大型の保管ケースCを配置する。
【0080】
図21に示されるように、全ての保管ケースCが場所Sに配置されると、入力済位置(発光部Eが発光している部分)と、場所Sでの保管ケースCの位置とが一致する。
【0081】
以下、
図22~
図24を参照して、ケース位置管理装置100の使用方法について説明する。
図22は、ケース位置管理装置100の制御部10が実行する処理を示すフローチャートである。
図23は、
図22に示すフローチャートの一部を示す図である。
図24は、
図23に示すフローチャートの一部を示す図である。
【0082】
まず、
図22を参照して、場所画像21における保管ケース画像23の配置について説明する。
【0083】
図22に示されるように、ステップS1において、場所Sが設定されたか否かを判別する。場所Sが設定されていれば(ステップS1でYes)、ステップS2において、単体追加ボタン24がクリックされたか否かを判別する。単体追加ボタン24がクリックされていれば(ステップS2でYes)、ステップS3に移行する。単体追加ボタン24がクリックされていなければ(ステップS2でNo)、ステップS6に移行する。
【0084】
ステップS3において、保管ケースCの型番の選択又は幅の入力がされたか否かを判別する。保管ケースCの型番の選択又は幅の入力がされていれば(ステップS3でYes)、ステップS4において、表示枠26は、保管ケース画像23を表示する。
【0085】
続いて、ステップS5において、保管ケース画像23が場所Sに配置されたか否かを判別する。保管ケース画像23が場所Sに配置されていれば(ステップS5でYes)、ステップS9に移行する。
【0086】
ステップS6において、一括追加ボタン25がクリックされたか否かを判別する。一括追加ボタン25がクリックされていれば(ステップS6でYes)、ステップS7に移行する。一括追加ボタン25がクリックされていなければ(ステップS6でNo)、
図23のステップS11に移行する。
【0087】
図22に示されるように、ステップS7において、保管ケースCの型番の選択又は幅の入力がされたか否かを判別する。保管ケースCの型番の選択又は幅の入力がされていれば(ステップS7でYes)、ステップS8において、保管ケース画像23の一括追加する段が選択されたか否かを判別する。保管ケース画像23の一括追加する段が選択されていれば(ステップS8でYes)、ステップS9に移行する。
【0088】
ステップS9において、紐付け更新ボタン46がクリックされたか否かを判別する。紐付け更新ボタン46がクリックされていれば(ステップS9でYes)、ステップS10において、位置の紐付けを記憶部90に記憶させる。
【0089】
次に、
図23を参照して、場所画像21における保管ケース画像23の移動について説明する。
【0090】
図23に示されるように、ステップS11において、場所画像21で保管ケース画像23が移動されたか否かを判別する。場所画像21で保管ケース画像23が移動されていれば(ステップS11でYes)、ステップS12に移行する。場所画像21で保管ケース画像23が移動されていなければ(ステップS11でNo)、
図24のステップS21に移行する。
【0091】
図23に示されるように、ステップS12において、場所画像21で移動先に他の保管ケース画像23が配置されているか否かを判別する。場所画像21で移動先に他の保管ケース画像23が配置されていれば(ステップS12でYes)、ステップS13において、移動先と移動元との保管ケース画像23を入れ替える。場所画像21において移動先に他の保管ケース画像23が配置されていなければ(ステップS12でNo)、ステップS14において、移動先に保管ケース画像23を移動する。
【0092】
ステップS13又はステップS14の後、ステップS15において、紐付け更新ボタン46がクリックされたか否かを判別する。紐付け更新ボタン46がクリックされていれば(ステップS15でYes)、ステップS16において、位置の紐付けを記憶部90に記憶させる。
【0093】
次に、
図24を参照して、場所画像21における保管ケース画像23の削除について説明する。
【0094】
図24に示されるように、ステップS21において、場所画像21で所定の保管ケース画像23に対し右クリック後に削除が選択されたか否かを判別する。所定の保管ケース画像23に対し右クリック後に削除が選択されていれば(ステップS21でYes)、ステップS22に移行する。所定の保管ケース画像23に対し右クリック後に削除が選択されていなければ(ステップS21でNo)、ステップS23に移行する。
【0095】
ステップS22において、削除が選択された保管ケース画像23を削除する。その後に、ステップS26に移行する。
【0096】
ステップS23において、一括削除ボタン27がクリックされたか否かを判別する。一括削除ボタン27がクリックされていれば(ステップS23でYes)、ステップS24において、一括削除する段が選択されたか否かを判別する。一括削除する段が選択されていれば(ステップS24でYes)、選択された段の保管ケース画像23を一括して削除する。その後に、ステップS26に移行する。
【0097】
ステップS26において、紐付け更新ボタン46がクリックされたか否かを判別する。紐付け更新ボタン46がクリックされていれば(ステップS26でYes)、ステップS27において、位置の紐付けを記憶部90に記憶させる。
【0098】
以上、図面を参照しながら本開示の実施形態を説明した。但し、本開示は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本開示の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0099】
(1)場所画像21は、発光部Eに相当する画像を有してもよい。発光部Eに相当する画像は、場所画像21において、例えば、保管ケース画像23が配置される領域の下に位置する。
【0100】
(2)場所Sは、段数を自由に変更できるものでもよい。変更された後の段数を、段構成選択欄44で選択することで、場所画像21に反映させることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本開示は、ケース位置管理装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0102】
C 保管ケース
S 場所
E 発光部
10 制御部
20 画像出力部
21 場所画像
22 選択画像
23 保管ケース画像
26 表示枠
30 位置紐付部
40 画像表示部
90 記憶部
100 ケース位置管理装置