(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141805
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】販売データ処理装置
(51)【国際特許分類】
G07G 1/01 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
G07G1/01 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053645
(22)【出願日】2023-03-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 販売及び実施による公開1 販売・実施日(公開日) 2022年4月27日 販売先 松山市役所(愛媛県松山市二番町四丁目7番地2) 実施先 松山市役所 本館1階(市民課)(愛媛県松山市二番町四丁目7番地2)
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】中村 仁美
(72)【発明者】
【氏名】篠▲崎▼ 宣嘉
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142CA12
3E142DA04
3E142DA08
3E142FA03
3E142FA42
3E142GA02
3E142GA41
(57)【要約】
【課題】クレジット決済における手間を減らし、作業を効率化させる。
【解決手段】取引の内容に基づいて非現金取引に関する注意喚起の有無の情報を参照する参照手段と、前記注意喚起を表示する表示手段と、前記取引の内容を出力する出力手段とを備え、前記参照手段による参照の結果が注意喚起ありの場合、前記表示手段により注意喚起を表示し、前記参照手段による参照の結果が注意喚起なしの場合、前記出力手段により取引の内容を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引の内容に基づいて非現金取引に関する注意喚起の有無の情報を参照する参照手段と、
前記注意喚起を表示する表示手段と、
前記取引の内容を出力する出力手段と
を備え、
前記参照手段による参照の結果が注意喚起ありの場合、前記表示手段により注意喚起を表示し、
前記参照手段による参照の結果が注意喚起なしの場合、前記出力手段により取引の内容を出力する
ことを特徴とする販売データ処理装置。
【請求項2】
前記注意喚起について了承する操作を受け付ける受付手段を備え、
前記出力手段は、前記参照手段による参照の結果が注意喚起ありの場合、前記受付手段による了承操作が受け付けられると取引の内容を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の販売データ処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記参照手段による参照の結果が注意喚起なしの場合、前記注意喚起を表示せずに次取引に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の販売データ処理装置。
【請求項4】
前記取引を決済する決済手段を備え、
前記参照手段は、前記決済手段が送信した注意喚起の有無の情報を参照する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の販売データ処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
クレジットカード決済時のサインレス決済に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、クレジット決済において、店舗控えやサインの有無に関する注意喚起が表示されるが、取引の都度、表示内容を確認するのは手間であり効率的ではなかった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、クレジット決済における手間を減らし、作業を効率化させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、取引の内容に基づいて非現金取引に関する注意喚起の有無の情報を参照する参照手段と、前記注意喚起を表示する表示手段と、前記取引の内容を出力する出力手段とを備え、前記参照手段による参照の結果が注意喚起ありの場合、前記表示手段により注意喚起を表示し、前記参照手段による参照の結果が注意喚起なしの場合、前記出力手段により取引の内容を出力することを特徴とする販売データ処理装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】登録精算装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】登録精算装置が印刷、発行する媒体の一例である。
【
図7】登録精算装置が印刷、発行する媒体の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
販売システム1(非図示)は、本部サーバ2(非図示)、ストアコントローラ3(非図示)、取引状況管理装置4(非図示)、登録精算装置10(詳細は後述)を含む。販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。登録精算装置10は、店員の操作に基づいて商品を登録し、客の操作に基づいて精算する。
【0009】
図1は、登録精算装置10の外観の一例である。
図1(A)は、登録精算装置10を客側から見た斜視図である。
図1(B)は、登録精算装置10を店員側から見た斜視図である。
図2は、登録精算装置10の構成例である。
図1及び
図2において、同一部分には同一符号を付している。以下、
図1を参照しつつ、
図2に示した登録精算装置10の構成例を説明する。
【0010】
登録精算装置10は、CPU101と、記憶部102と、客側表示部103と、非現金決済部104と、現金決済部105と、客側印刷部106と、店員側表示部108と、操作部109と、スキャナ部110と、店員側印刷部111と、音声出力部112と、通信部113とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0011】
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録精算装置10の動作を制御する。記憶部102は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部102は、CPU101によって実行されるプログラム、CPU101によって参照される情報(商品マスタ、各種の設定情報等)、CPU101によって生成される情報(例えば、商品登録情報等)を記憶する。記憶部102は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。
【0012】
客側表示部103は、客側に向けられたタッチディスプレイである。客側表示部103は、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。店員側表示部108は、店員側に向けられたタッチディスプレイである。店員側表示部108は、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
【0013】
操作部109は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。なお、上述した客側表示部103や店員側表示部108はタッチディスプレイであるため、操作部と称してもよい。
【0014】
スキャナ部110は、店員によって操作され、種々のコードを光学的に読み取る。例えば、スキャナ部110は、商品に付されているバーコード(商品コード)、客の機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)に表示されている情報(バーコード、2次元コード)等を光学的に読み取る。
【0015】
非現金決済部(決済端末)104は、非現金(例えば、クレジット、電子マネー等)による決済機構である。非現金決済部104は、読取部を備え、読取部によって読み取った情報を用いて非現金決済を実行する。
【0016】
読取部は、客のカード(例えば、クレジットカード、電子マネーカード(プリペイドカード)等)に記憶されている情報を読み取る。具体的には、読取部は、カードが挿入され、又は翳され、又はスワイプされることによって該カードに記憶されている情報を読み取る。つまり、読取部は、カードが挿されたり、タッチ等されたり、通されたりすることによって情報を取得する。例えば、読取部は、客のカードがICカードである場合には、該ICカードが、挿入され、又は翳されることによって該ICカードに記憶されている情報を読み取り、客のカードが磁気カードである場合には、該磁気カードが、スワイプされることによって該磁気カードに記憶されている情報を読み取る。なお、本実施形態においては、客のカードは、ICカード、又は、磁気カードであるものとする。
【0017】
読取部は、カードに記憶されている情報に代えて又は加えて、客の機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)に記憶されている情報を読み取ってもよい。例えば、読取部は、機器が翳されることによって該機器に記憶されている情報を読み取ってもよい。
【0018】
非現金決済部104は、カードや機器に記憶されている情報に代えて又は加えて、スキャナ部110によって読み取られた情報を用いて非現金決済を実行してもよい。例えば、非現金決済部104は、スキャナ部110によって読み取られたコード決済用の情報を用いて非現金決済を実行してもよい。
【0019】
非現金決済部104は、読取部の他に、通信部、操作部、表示部、記憶部、書込部、処理部(CPU)のうちの1以上を備えてもよい。
【0020】
なお、冒頭、「非現金決済部(決済端末)104」と記載したように、非現金決済部104は、登録精算装置10とは別体の決済端末104であってもよい。決済端末104は、登録精算装置10とは有線又は無線にて通信可能に接続される。決済端末104は、読取部、通信部(登録精算装置10と通信する通信部、クレジット決済を実行するクレジットサーバ等の外部のサーバ等と通信する通信部)、操作部、表示部を備える。決済端末104は、読取部、通信部、操作部、表示部の他に、記憶部、書込部、処理部のうちの一部(1つ以上)を備えてもよい。
【0021】
現金決済部(釣銭機)105は、現金による決済機構(釣銭機)である。現金決済部105は、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨の投入、釣り銭の取り去りはセンサによって検出される。
【0022】
なお、「現金決済部(釣銭機)105」と記載したように、現金決済部105は、登録精算装置10とは別体の釣銭機105であってもよい。釣銭機105は、登録精算装置10とは有線又は無線にて通信可能に接続される。
【0023】
客側印刷部106は、客側に媒体排出口が向けられ、各種媒体(レシート、領収書、クレジット売上票、クーポン等)を印刷、発行する。店員側印刷部111は、店員側に媒体排出口が向けられ、各種媒体を印刷、発行する。客側印刷部106(店員側印刷部111も同様)における媒体排出口からの媒体の取り去りはセンサによって検出されてもよい。
【0024】
なお、登録精算装置10は、2つの印刷部(客側印刷部106、店員側印刷部111)を備えるが、客側印刷部106は、店員側印刷部111が使用できない場合(例えば、店員側印刷部111の用紙が無くなった場合、店員側印刷部111の用紙が紙詰まりを起こした場合等)に使用される予備的な印刷部であってもよい。つまり、登録精算装置10は、通常、店員側印刷部111を使用し、客側印刷部106を使用しなくてもよい。すなわち、登録精算装置10が取引の終了時に印刷、発行する各種媒体は、通常、店員によって取り去られてもよい。
【0025】
音声出力部112は、音声を出力する。例えば、音声出力部112は、確認音、警告音、音声ガイダンス等を出力する。通信部113は、他の装置との間において情報を送受信する。
【0026】
なお、販売システム1は、一方側(客側)に表示部、商品登録部、決済部(少なくとも非現金決済部)、印刷部等を有し、客の操作に基づいて商品を登録し、客の操作に基づいて精算する登録精算装置(いわゆるフルセルフのレジ。以下、登録精算装置11)を含んでもよい。また、販売システム1は、一方側(店員側)に店員側表示部、商品登録部等を有し、他方側(客側)に客側表示部、商品登録部、決済部(少なくとも非現金決済部)、印刷部等を有し、動作モードとして、通常モード(登録精算装置10と同様、店員の操作に基づいて商品を登録し、客の操作に基づいて精算する動作モード)や、フルセルフモード(登録精算装置11と同様、客の操作に基づいて商品を登録し、客の操作に基づいて精算する動作モード)を有する登録精算装置(以下、登録精算装置12)を含んでもよい。
【0027】
(クレジット決済において印刷、発行する媒体の種類)
登録精算装置10は、クレジット決済において、客用の媒体としてレシートの他にクレジット売上票(客控えとなるクレジット売上票。以下、客用クレジット売上票)を印刷、発行する。登録精算装置10は、上記2媒体(レシート、客用クレジット売上票)に加えて、店用の媒体としてクレジット売上票(店舗控えとなるクレジット売上票。以下、店舗用クレジット売上票)を印刷、発行する場合がある。
【0028】
例えば、登録精算装置10は、クレジット決済の決済金額が所定の金額(例えば、3万円)以上である場合、又は、使用したクレジットカードが特定の種類(ブランド)のクレジットカード(店舗用クレジット売上票を印刷、発行するものとして設定されたクレジットカード)に該当する場合には、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。登録精算装置10は、クレジット決済の決済金額が所定の金額未満であり、かつ、使用したクレジットカードが特定の種類のクレジットカードに該当しない場合には、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない。
【0029】
店舗用クレジット売上票には、サイン欄が設けられておらず客のサインが不要なもの(サイン欄無の店舗用クレジット売上票。以下、サイン無店舗用クレジット売上票)と、サイン欄が設けられており客のサインが必要なもの(サイン欄有の店舗用クレジット売上票。以下、サイン有店舗用クレジット売上票)とがある。つまり、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する際は(クレジット決済の決済金額が所定の金額以上であるか、又は、使用したクレジットカードが特定の種類(ブランド等)のクレジットカードに該当する場合には)、サイン無店舗用クレジット売上票か、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。
【0030】
具体的には、登録精算装置10は、ICカードのクレジットカードが使用された場合には、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。登録精算装置10は、磁気カードのクレジットカードが使用された場合には、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。つまり、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合(クレジット決済の決済金額が所定の金額以上である場合、又は、使用したクレジットカードが特定の種類のクレジットカードに該当する場合)において、使用されたクレジットカードがICカードであった場合にはサイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行し、使用されたクレジットカードが磁気カードであった場合にはサイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。
【0031】
以下の説明において、サイン無店舗用クレジット売上票とサイン有店舗用クレジット売上票とを特に区別しない場合には、単に、店舗用クレジット売上票と称する場合がある。
【0032】
(店舗用クレジット売上票の印刷、発行の有無に応じた店員への注意喚起)
登録精算装置10は、クレジット決済において、レシートと客用クレジット売上票とに加え、店舗用クレジット売上票を印刷、発行するときには、当該3つの媒体(レシート、客用クレジット売上票、店舗用クレジット売上票)を実際に印刷、発行する前に、店舗用クレジット売上票が印刷、発行されることについて店員にメッセージを表示して注意を喚起させるとともに、該メッセージに対する店員の確認操作があった場合に、上述した3つの媒体を印刷、発行する。一方、登録精算装置10は、クレジット決済において、レシートと客用クレジット売上票とを印刷、発行するが、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しないときには、上述したメッセージを表示せずに(当然に店員の確認操作もなく)、上述した2つの媒体(レシート、客用クレジット売上票)を印刷、発行する。
【0033】
登録精算装置10は、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合とサイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合とで共通のメッセージを表示する。例えば、登録精算装置10は、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合にもサイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合にも「店舗用クレジット売上票を回収してください。」や「サイン欄がある場合はお客様からサインをいただいてください。」といったメッセージを表示してもよい(
図3(E)のメッセージMS11、MS12)。
【0034】
登録精算装置10は、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合とサイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合とで異なるメッセージを表示してもよい。例えば、登録精算装置10は、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合には「店舗用クレジット売上票を回収してください。」や「お客様からサインをいただく必要はありません。」といったメッセージを表示し、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合には「店舗用クレジット売上票を回収してください。」や「お客様からサインをいただいてください。」といったメッセージを表示してもよい。
【0035】
図3は、登録精算装置10の表示例である。具体的には、
図3は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合の店員側表示部108、客側表示部103の表示例である。
図3の左側(
図3(A)、
図3(C)、
図3(E)、
図3(G))は、店員側表示部108における表示例である。
図3の右側(
図3(B)、
図3(D)、
図3(F)、
図3(H))は、客側表示部103における表示例である。
【0036】
図3(B)は、2つの商品(1品目は高級メロン、2品目は高級キャビア)の合計金額31000円についてクレジット決済を選択する操作を受け付けたときの客側表示部103の画面である。
図3(A)は、
図3(B)の画面を客側表示部103に表示しているときの店員側表示部108の画面である。
【0037】
例えば、登録精算装置10は、初期登録画面(1品目の商品を登録する前の初期状態の登録画面。非図示)から、店員による商品を登録する操作(スキャン操作、又は、登録画面の右側の商品プリセットボタンの操作)に基づいて高級メロン(¥14000円)を登録し、続いて高級キャビア(¥17000円)を登録し、続いて店員による商品登録を完了させる操作(小計ボタンの操作)があった場合、店員側表示部108には
図3(A)に示したような画面を表示し、客側表示部103には支払方法(例えば、現金決済、クレジット決済、電子マネー決済等)を選択させる画面(非図示)を表示する。なお、
図3(A)の画面では、既に操作済の小計ボタンについて操作不可能な態様で表示(
図3(A)では破線にて表示)されている。
【0038】
続いて、登録精算装置10は、支払方法を選択させる画面(非図示)において客によるクレジット決済を選択する操作があった場合、客側表示部103に
図3(B)に示したような画面(クレジットカードの読み取りを案内(指示)する画面)を表示する。なお、クレジット決済を選択する操作の前後において、店員側表示部108の表示には変化はない。
【0039】
図3(D)は、非現金決済部104によるクレジット決済が行われているときの客側表示部103の画面である。
図3(C)は、
図3(D)の画面を客側表示部103に表示しているときの店員側表示部108の画面である。
【0040】
登録精算装置10は、客によるクレジットカードを読み取る操作(挿入、翳し、スワイプ)があった場合、客側表示部103に、
図3(D)に示したような画面(クレジット決済中の画面)を表示する。なお、クレジット決済中の画面は、非現金決済部104によるクレジット決済の進行に応じて遷移し得る1以上の画面であるため、具体的な表示内容について図示を省略している(
図4(D)の画面も同様)。また、
図3(A)の画面と
図3(C)の画面は同一である。つまり、クレジットカードを読み取る操作の前後や、非現金決済部104によるクレジット決済の進行において、店員側表示部108の表示には変化ない。
【0041】
図3(E)は、非現金決済部104によるクレジット決済が完了したときの店員側表示部108の画面である。
図3(F)は、
図3(E)の画面を店員側表示部108に表示しているときの客側表示部103の画面である。
【0042】
登録精算装置10は、非現金決済部104によるクレジット決済が完了した場合、店員側表示部108には、
図3(E)に示すように、
図3(C)の画面の前面に小画面SG10を表示し、客側表示部103には、
図3(F)に示したような画面を表示する。
【0043】
図3(E)の小画面SG10には、店舗用クレジット売上票に関するメッセージMS11、サインに関するメッセージMS12が表示され、確認ボタンBT13が操作可能に表示されている。
図3(F)の画面には、クレジット決済が完了した旨のメッセージMS15、レシート等の印刷、発行を準備している旨のメッセージMS16が表示されている。
【0044】
図3(G)は、確認ボタンBT13が操作されたときの店員側表示部108の画面である。
図3(H)は、
図3(G)の画面を店員側表示部108に表示しているときの客側表示部103の画面である。
【0045】
登録精算装置10は、小画面SG10において店員による確認ボタンBT13の操作があった場合、店員側印刷部111から3つの媒体(レシート、客用クレジット売上票、店舗用クレジット売上票)を印刷、発行するとともに、店員側表示部108には、
図3(G)に示したような画面を表示し、客側表示部103には、
図3(H)に示したような画面を表示する。
【0046】
図3(G)の画面には、当該客の媒体を再発行する場合に操作する再発行ボタンBT21、当該客に領収書を発行する場合に操作する領収書ボタンBT22が操作可能に表示され、次取引に関する情報として当該客の次の客の商品の登録が可能である旨のメッセージMS23が表示されている。
図4(E)の画面も同様である。
図3(H)の画面には、クレジット決済が完了した旨のメッセージMS15、レシート等を店員から受け取る旨のメッセージMS17が表示されている。
図4(F)の画面も同様である。
【0047】
図4は、登録精算装置10の表示例である。具体的には、
図4は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合の店員側表示部108、客側表示部103の表示例である。
図4の左側(
図4(A)、
図4(C)、
図4(E))は、店員側表示部108における表示例である。
図3の右側(
図4(B)、
図4(D)、
図4(F))は、客側表示部103における表示例である。
【0048】
図4(B)は、2つの商品(1品目はアスパラ、2品目は季節の弁当)の合計金額748円についてクレジット決済を選択する操作を受け付けたときの客側表示部103の画面である。
図4(A)は、
図4(B)の画面を客側表示部103に表示しているときの店員側表示部108の画面である。
【0049】
例えば、登録精算装置10は、初期登録画面から、店員による商品を登録する操作に基づいて、アスパラ(¥168円)を登録し、続いて季節の弁当(¥580円)を登録し、続いて店員による商品登録を完了させる操作があった場合、店員側表示部108には
図4(A)に示したような画面を表示し、客側表示部103には支払方法を選択させる画面(非図示)を表示する。
【0050】
続いて、登録精算装置10は、支払方法を選択させる画面(非図示)において客によるクレジット決済を選択する操作があった場合、客側表示部103に
図4(B)に示したような画面(クレジットカードの読み取りを案内する画面)を表示する。なお、クレジット決済を選択する操作の前後において、店員側表示部108の表示には変化はない。
【0051】
図4(D)は、非現金決済部104によるクレジット決済が行われているときの客側表示部103の画面である。
図4(C)は、
図4(D)の画面を客側表示部103に表示しているときの店員側表示部108の画面である。
【0052】
例えば、登録精算装置10は、客によるクレジットカードを読み取る操作があった場合、客側表示部103に、
図4(D)に示したような画面(クレジット決済中の画面)を表示する。なお、
図4(A)の画面と
図4(C)の画面は同一である。つまり、クレジットカードを読み取る操作の前後や、非現金決済部104によるクレジット決済の進行において、店員側表示部108の表示には変化ない。
【0053】
図4(F)は、非現金決済部104によるクレジット決済が完了したときの客側表示部103の画面である。
図4(E)は、
図4(F)の画面を客側表示部103に表示しているときの店員側表示部108の画面である。
【0054】
登録精算装置10は、非現金決済部104によるクレジット決済が完了した場合、店員側印刷部111から2つの媒体(レシート、客用クレジット売上票)を印刷、発行するとともに、客側表示部103には、
図4(F)に示したような画面を表示し、店員側表示部108には、
図4(E)に示したような画面を表示する。
【0055】
図3及び
図4に示したように、登録精算装置10は、クレジット決済において、レシートと客用クレジット売上票とに加え、店舗用クレジット売上票を印刷、発行するときには、当該3つの媒体を実際に印刷、発行する前に、店舗用クレジット売上票が印刷、発行されることについて店員の注意を喚起させるメッセージ(メッセージMS11、MS12)を表示し、メッセージに対する店員の確認操作(確認ボタンBT13の操作)があった場合に、上述した3つの媒体を印刷、発行し(
図3)、クレジット決済において、レシートと客用クレジット売上票とを印刷、発行するが、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しないときには、上述したメッセージを表示せずに、当該2つの媒体(レシート、客用クレジット売上票)を印刷、発行する(
図4)。
【0056】
なお、
図3(E)は、登録精算装置10が、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合とサイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合とで共通のメッセージを表示する例であるが、上述したように、登録精算装置10は、両者で異なるメッセージを表示してもよい。
【0057】
図5は、登録精算装置10の処理の一例を示すフローチャートである。具体的には、
図5のフローチャートは、支払方法を選択させる画面(非図示)において客によるクレジット決済を選択する操作があった場合に開始する。
【0058】
ステップS1:登録精算装置10は、クレジットカードを読み取ったか否かを判断する。クレジットカードを読み取った場合(ステップS1:YES)、ステップS2に進む。クレジットカードを読み取っていない場合(ステップS1:NO)、ステップS1に戻る。
【0059】
ステップS2:登録精算装置10は、クレジット決済が完了したか否かを判断する。クレジット決済が完了した場合(ステップS2:YES)、ステップS3に進む。クレジット決済が完了していない場合(ステップS2:NO)、ステップS2に戻る。
【0060】
なお、登録精算装置10は、ステップS2を繰り返している間(つまり、クレジット決済の処理中において)、店員側表示部108には、
図3(C)や
図4(C)に示したような画面を表示し、客側表示部103には、
図3(D)や
図4(D)に示したような画面を表示する。
【0061】
ステップS3:登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行するか否かを判断する。具体的には、登録精算装置10は、クレジット決済の決済金額が所定の金額以上である場合、又は、ステップS1において読み取ったクレジットカードが特定の種類のクレジットカードに該当する場合には、店舗用クレジット売上票を印刷、発行すると判断し、クレジット決済の決済金額が所定の金額未満であり、かつ、ステップS1において読み取ったクレジットカードが特定の種類のクレジットカードに該当しない場合には、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しないと判断する。店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合(ステップS3:YES)、ステップS4に進む。店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合(ステップS3:NO)、ステップS27に進む。
【0062】
ステップS4:登録精算装置10は、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行するか否かを判断する。具体的には、登録精算装置10は、ステップS1において読み取ったクレジットカードが磁気カードである場合には、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行すると判断し、ステップS1において読み取ったクレジットカードがICカードである場合には、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行すると判断する。サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合(ステップS4:YES)、ステップS5に進む。サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合(ステップS4:NO)、ステップS15に進む。
【0063】
ステップS5:登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を回収する旨、店舗用クレジット売上票に客のサインが必要である旨の注意喚起を表示する。例えば、登録精算装置10は、小画面SG10に、「店舗用クレジット売上票を回収してください。」や「お客様からサインをいただいてください。」といったメッセージを表示してもよい。続いてステップS6に進む。
【0064】
ステップS6:登録精算装置10は、確認(例えば、確認ボタンBT13)の操作があったか否かを判断する。確認の操作があった場合(ステップS6:YES)、ステップS7に進む。確認の操作がなかった場合(ステップS6:NO)、ステップS6に戻る。
【0065】
ステップS7:登録精算装置10は、レシート、客用クレジット売上票、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。そして、本フローチャートは終了する。
【0066】
ステップS15:登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を回収する旨の注意喚起を表示する。例えば、登録精算装置10は、小画面SG10に、「店舗用クレジット売上票を回収してください。」や「お客様からサインをいただく必要はありません。」といったメッセージを表示してもよい。続いてステップS16に進む。
【0067】
ステップS16:登録精算装置10は、確認の操作があったか否かを判断する。確認の操作があった場合(ステップS16:YES)、ステップS17に進む。確認の操作がなかった場合(ステップS16:NO)、ステップS16に戻る。
【0068】
ステップS17:登録精算装置10は、レシート、客用クレジット売上票、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。そして、本フローチャートは終了する。
【0069】
ステップS27:登録精算装置10は、レシート、客用クレジット売上票を印刷、発行する。そして、本フローチャートは終了する。
【0070】
上記フローチャートに示したように、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合には、店員にメッセージを表示し、店員による確認の操作があった後に、媒体(レシート、客用クレジット売上票、店舗用クレジット売上票)を印刷、発行し、取引を終了させている(ステップS3(YES)→ステップS4(YES)→ステップS5→ステップS6(YES)→ステップS7、ステップS3(YES)→ステップS4(NO)→ステップS15→ステップS16(YES)→ステップS17)。一方、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合には、メッセージを表示せずに、また店員による確認の操作もなく、自動的に、媒体(レシート、客用クレジット売上票)を印刷、発行し、取引を終了させている(ステップS3(NO)→ステップS27)。
【0071】
(判断主体)
店舗用クレジット売上票を発行するか否かの判断(ステップS3)や、店舗用クレジット売上票を発行する場合におけるサイン欄の有無の判断(ステップS4の判断)は、登録精算装置10(CPU101)が判断してもよいし、非現金決済部(決済端末)104の処理部が判断してもよい。なお、上述した判断に従って注意を喚起させるメッセージ(例えば、メッセージMS11、MS12)の表示の有無(要否)が決まるため、メッセージの表示の有無の判断についても同様である(読み替えてもよい)。
【0072】
非現金決済部104は登録精算装置10とは別体の決済端末104であってもよいと説明したが、非現金決済部104が登録精算装置10とは別体の決済端末104として構成される場合には、決済端末104が、登録精算装置10から取得(受信)した情報(決済金額)と、自身の読取部によってクレジットカードから読み取った情報(ICカードであるか磁気カードであるかを特定可能な情報、種類(ブランド)を特定可能な情報等)とに基づいて、店舗用クレジット売上票を発行するか否かやサイン欄の有無を判断してもよいし、登録精算装置10が、決済金額と、決済端末104から取得(受信)した情報(ICカードであるか磁気カードであるかを特定可能な情報、種類を特定可能な情報等)とに基づいて、店舗用クレジット売上票を発行するか否かやサイン欄の有無を判断してもよい。
【0073】
また、非現金決済部104が登録精算装置10の一部として構成される場合には、登録精算装置10が、決済金額と、非現金決済部104(読取部)によってクレジットカードから読み取られた情報(ICカードであるか磁気カードであるかを特定可能な情報、種類を特定可能な情報等)とに基づいて、店舗用クレジット売上票を発行するか否かやサイン欄の有無を判断してもよい。
【0074】
図6及び
図7は、登録精算装置10が印刷、発行する媒体の一例である。登録精算装置10は、クレジット決済の決済金額が所定の金額未満であり、かつ、特定の種類のクレジットカードが使用されなかった場合には(ステップS3:NO)、
図6(A)に示したようなレシートと、
図6(B)に示したような客用クレジット売上票とを印刷、発行する(ステップS27)。
【0075】
なお、登録精算装置10は、2つの印刷部(客側印刷部106、店員側印刷部111)を備えるが、上述したように、通常は店員側印刷部111を使用し、店員側印刷部111が使用できない場合に客側印刷部106を使用する。従って、上述した2つの媒体(レシート、客用クレジット売上票)は、通常、店員側に向けられた店員側印刷部111の媒体排出口から排出される。店員は、2つの媒体を店員側印刷部111の媒体排出口から取り去って、2つとも客に渡す。
【0076】
店員側印刷部111が使用できない場合、2つの媒体(レシート、客用クレジット売上票)は、客側に向けられた客側印刷部106の媒体排出口から排出される。この場合、客自ら、2つの媒体を客側印刷部106の媒体排出口から取り去る。登録精算装置10は、客側印刷部106の媒体排出口からレシート及び客用クレジット売上票が排出される旨のメッセージを表示部(客側表示部103、店員側表示部108の一方又は両方)に表示してもよい。
【0077】
登録精算装置10は、決済金額が所定の金額以上であるか、又は、特定の種類のクレジットカードが使用され(ステップS3:YES)、ICカードのクレジットカードが使用された場合には(ステップS4:NO)、
図7(A)に示したようなレシートと、
図7(B)に示したような客用クレジット売上票と、
図7(C)に示したようなサイン無店舗用クレジット売上票とを印刷、発行する(ステップS17)。なお、図面の都合上、
図7(C)においてサイン無店舗用クレジット売上票の一部を省略している。
【0078】
なお、上述したように、通常は、上述した3つの媒体(レシート、客用クレジット売上票、サイン無店舗用クレジット売上票)は、店員側に向けられた店員側印刷部111の媒体排出口から排出される。店員は、3つの媒体を店員側印刷部111の媒体排出口から取り去って、レシート及び客用クレジット売上票については客に渡し、サイン無店舗用クレジット売上票については客からサインを貰わずに回収する。
【0079】
店員側印刷部111が使用できない場合、3つの媒体(レシート、客用クレジット売上票、サイン無店舗用クレジット売上票)は、客側に向けられた客側印刷部106の媒体排出口から排出される。この場合、客自ら、3つの媒体を客側印刷部106の媒体排出口から取り去るが、サイン無店舗用クレジット売上票については店員が客からサインを貰わずに回収する。登録精算装置10は、客側印刷部106の媒体排出口からレシート、客用クレジット売上票及びサイン無店舗用クレジット売上票が排出される旨のメッセージや、サイン無店舗用クレジット売上票については店員が回収する旨のメッセージを表示部(客側表示部103、店員側表示部108の一方又は両方)に表示してもよい。
【0080】
登録精算装置10は、決済金額が所定の金額以上であるか、又は、特定の種類のクレジットカードが使用され(ステップS3:YES)、磁気カードのクレジットカードが使用された場合には(ステップS4:YES)、
図7(A)に示したようなレシートと、
図7(B)に示したような客用クレジット売上票と、
図7(D)に示したようなサイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する(ステップS7)。図面の都合上、
図7(D)においてサイン有店舗用クレジット売上票の一部を省略している。
【0081】
なお、上述したように、通常は、上述した3つの媒体(レシート、客用クレジット売上票、サイン有店舗用クレジット売上票)は、店員側に向けられた店員側印刷部111の媒体排出口から排出される。店員は、3つの媒体を店員側印刷部111の媒体排出口から取り去って、レシート及び客用クレジット売上票については客に渡し、サイン有店舗用クレジット売上票については客のサインを貰った上で回収する。
【0082】
店員側印刷部111が使用できない場合、3つの媒体(レシート、客用クレジット売上票、サイン有店舗用クレジット売上票)は、客側に向けられた客側印刷部106の媒体排出口から排出される。この場合、客自ら、3つの媒体を客側印刷部106の媒体排出口から取り去るが、サイン有店舗用クレジット売上票については店員が客からサインを貰った上で回収する。登録精算装置10は、客側印刷部106の媒体排出口からレシート、客用クレジット売上票及びサイン有店舗用クレジット売上票が排出される旨のメッセージや、サイン有店舗用クレジット売上票についてはサインを貰った上で店員が回収する旨のメッセージを客側表示部103に表示してもよい。
【0083】
(登録精算装置10と決済端末104の夫々の動作(連携))
非現金決済部104は、登録精算装置10とは別体の決済端末104であってもよいと説明したが、非現金決済部104が決済端末104である構成における、登録精算装置10と決済端末104の夫々の動作(連携)を説明する。具体的には、登録精算装置10が、支払方法としてクレジット決済を選択する操作を受け付けた後における、登録精算装置10と決済端末104の夫々の動作を、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合と、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合とに分けて説明する(図示は省略する)。なお、店舗用クレジット売上票を印刷、発行するか否かの条件である所定の金額は3万円であるものとする。
【0084】
(店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合)
ステップS100:登録精算装置10は、合計金額(例えば、3万1千円)を決済端末104に送信する。
ステップS101:合計金額を受信した決済端末104は、客によるクレジットカードを読み取る動作がある迄待機する。つまり、決済端末104は、クレジットカードの情報(例えば、カード番号)を取得する迄待機する。
ステップS102:クレジットカードの情報を取得した決済端末104は、取引金額(登録精算装置10から受信した合計金額)と、クレジットカードの情報とをサーバ(例えば、該クレジットカードの情報に応じたクレジットサーバ)に送信する。
ステップS103:決済端末104は、客の操作等に基づいてクレジット決済を実行するために必要な情報(数字ボタンの操作によるPINコード、確認ボタンの操作による確認した旨の情報等)を取得し、取得した情報の一部又は全部(若しくは取得した情報に基づく情報)をサーバに送信(情報を取得する都度、若しくは、纏めて送信)する。
ステップS104:決済端末104は、サーバからクレジット決済が完了した旨の情報を受信する。
【0085】
ステップS105:クレジット決済が完了した旨の情報を受信した決済端末104は、客用クレジット売上票、及び、店舗用クレジット売上票の夫々の印刷データ(イメージデータ)を生成する。
ステップS106:印刷データを生成した決済端末104は、クレジット決済が完了した旨、生成した印刷データ、店舗控え要求(店舗控え要求情報)を登録精算装置10に送信する。なお、店舗控え要求は、店舗用クレジット売上票の印刷、発行を登録精算装置10に要求する情報であるとも言え、また、店舗用クレジット売上票の印刷、発行に関するメッセージの表示を登録精算装置10に要求する情報(つまり、店員に店舗用クレジット売上票の印刷、発行について確認を要求する情報)であるとも言える。
ステップS107:クレジット決済が完了した旨、印刷データ、店舗控え要求を受信した登録精算装置10は、「店舗用クレジット売上票を回収してください。」等のメッセージを表示し、店員による確認の操作がある迄待機する。
ステップS108:確認の操作があった場合、登録精算装置10は、レシートと、客用クレジット売上票、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。なお、登録精算装置10は、レシートについては自装置にて印刷データを生成し、印刷、発行するが、客用クレジット売上票や店舗用クレジット売上票については決済端末104から受信した印刷データに基づいて印刷、発行する。
【0086】
以上のように、登録精算装置10は、決済端末104から店舗控え要求を受信した場合には、店員にメッセージを表示し、店員による確認の操作があった後に、媒体(レシート、客用クレジット売上票、店舗用クレジット売上票)を印刷、発行し、取引を終了させている。
【0087】
(店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合)
ステップS200:登録精算装置10は、合計金額(例えば、2万9千円)を決済端末104に送信する。以下、ステップS201~S204は、上記のステップS101~S104と同様であるため、説明を省略する。
【0088】
ステップS205:クレジット決済が完了した旨の情報を受信した決済端末104は、客用クレジット売上票の印刷データを生成する。
ステップS206:印刷データを生成した決済端末104は、クレジット決済が完了した旨、生成した印刷データを登録精算装置10に送信する。
ステップS208:クレジット決済が完了した旨、印刷データを受信した登録精算装置10は、レシートと、客用クレジット売上票を印刷、発行する。なお、登録精算装置10は、レシートについては自装置にて印刷データを生成し、印刷、発行するが、客用クレジット売上票については決済端末104から受信した印刷データに基づいて印刷、発行する。
【0089】
以上のように、登録精算装置10は、決済端末104から店舗控え要求を受信しなかった場合には、メッセージを表示せずに、また店員による確認の操作もなく、自動的に、媒体(レシート、客用クレジット売上票)を印刷、発行し、取引を終了させている。
【0090】
なお、上記ステップS100~S208では、決済端末104は、ステップS102(ステップS202)にて取引金額(合計金額)をサーバに送信する例を説明したが、決済端末104は、ステップS102(ステップS202)に代えて又は加えてステップS103(ステップS203)にて取引金額をサーバに送信してもよい。つまり、決済端末104は、クレジット決済が完了する迄の間に、1回以上、取引金額をサーバに送信すればよい。
【0091】
また、上記ステップS100~S108では、決済端末104は、ステップS106にて、クレジット決済が完了した旨、印刷データ、店舗控え要求を登録精算装置10に送信すると説明したが、決済端末104は、クレジット決済が完了した旨と印刷データと店舗控え要求とを含むクレジット決済完了情報を登録精算装置10に送信してもよいし、印刷データと店舗控え要求とを含むクレジット決済完了情報を登録精算装置10に送信してもよいし、クレジット決済が完了した旨と店舗控え要求とを含むクレジット決済完了情報と印刷データとを登録精算装置10に送信してもよい。また、上記ステップS200~S208では、決済端末104は、ステップS206にて、クレジット決済が完了した旨、印刷データを登録精算装置10に送信すると説明したが、決済端末104は、クレジット決済が完了した旨と印刷データとを含むクレジット決済完了情報を登録精算装置10に送信してもよいし、印刷データを含むクレジット決済完了情報を登録精算装置10に送信してもよい。
【0092】
つまり、登録精算装置10は、決済端末104から店舗控え要求を含むクレジット決済完了情報を受信した場合(決済端末104から受信したクレジット決済完了情報に店舗控え要求が含まれていた場合)には、店員にメッセージを表示し、店員による確認の操作があった後に媒体を印刷、発行し、決済端末104から店舗控え要求を含まないクレジット決済完了情報を受信した場合(決済端末104から受信したクレジット決済完了情報に店舗控え要求が含まれていなかった場合)には、メッセージを表示せずに、また店員による確認の操作もなく、自動的に媒体を印刷、発行してもよい。
【0093】
なお、上記ステップS100~S208の動作は、決済端末104が客用クレジット売上票の印刷データを生成する例であるが、決済端末104は客用クレジット売上票の印刷データの生成に必要な情報を登録精算装置10に送信し、登録精算装置10が客用クレジット売上票の印刷データを生成してもよい。店舗用クレジット売上票の印刷データについても同様である。
【0094】
また、上記ステップS100~S208の動作は、決済端末104が、登録精算装置10から受信した情報と自身が取得した情報に基づいて、店舗控え要求を登録精算装置10に送信する例、換言すれば、決済端末104が、登録精算装置10から受信した情報と自身が取得した情報に基づいて、登録精算装置10において店舗用クレジット売上票を印刷、発行するか否かや、登録精算装置10において店舗用クレジット売上票の印刷、発行に関するメッセージを表示するか否かを制御(判断)する例であるが、登録精算装置10が、自身が取得した情報と決済端末104から受信した情報に基づいて、自装置において店舗用クレジット売上票を印刷、発行するか否かや、自装置において店舗用クレジット売上票の印刷、発行に関するメッセージを表示するか否かを制御してもよい。
【0095】
以上、登録精算装置10について説明したが、登録精算装置10によれば、クレジット決済における手間が省かれ、作業が効率化する。例えば、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合に限って、店員にメッセージを表示し、店員に確認の操作を求めるため、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合には、本来であれば無用な情報を確認する手間や本来であれば不要な確認の操作をする手間がなくなり、作業が効率化する。また、客にとっても、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合の待ち時間が減るため、客捌きや促進され、客の満足度も向上する。
【0096】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(15)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(15)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0097】
(1)上記実施形態では、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行するときには、店員にメッセージを表示し、店員による確認の操作があった後に店舗用クレジット売上票等を印刷、発行する例を説明したが、店員による確認の操作がなくても店舗用クレジット売上票等を印刷、発行してもよい。例えば、登録精算装置10は、店員にメッセージを表示し、表示開始から所定の時間(例えば2秒間)が経過した場合に店舗用クレジット売上票等を印刷、発行してもよい。
【0098】
(2)上記実施形態では、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行するときには、店員にメッセージを表示した後に店舗用クレジット売上票等を印刷、発行する例を説明したが、タイミング(先後、順序)はこれに限定されない。例えば、店員にメッセージを表示するのと同時(又は略同時)に店舗用クレジット売上票等を印刷、発行してもよいし、店舗用クレジット売上票等を印刷、発行した後に店員にメッセージを表示してもよい。どちらの場合も、店員による確認の操作はなくても、店舗用クレジット売上票等を印刷、発行する。
【0099】
(3)上記実施形態では、説明を省略していたが、クレジット決済の決済金額が所定の金額以上である場合にPINコードの入力(又はサイン)を求めるようにしてもよい。PINコードの入力(又はサイン)の要否の条件である所定の金額は、店舗用クレジット売上票の印刷、発行の有無の条件の1つである所定の金額と同じ金額であってもよいし、異なる金額であってもよい。
【0100】
(a)PINコードの入力(又はサイン)の要否の条件である所定の金額が、店舗用クレジット売上票の印刷、発行の有無の条件の1つである所定の金額よりも大きい場合、客にPINコードの入力(又はサイン)を求めないが、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合がある。例えば、PINコードの入力(又はサイン)の要否の条件である所定の金額が4万円、店舗用クレジット売上票の印刷、発行の有無の条件の1つである所定の金額が3万円、クレジット決済の決済金額が3万1千円である場合、客にPINコードの入力(又はサイン)を求めないが、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。
(b)PINコードの入力(又はサイン)の要否の条件である所定の金額が、店舗用クレジット売上票の印刷、発行の有無の条件の1つである所定の金額よりも小さい場合、客にPINコードの入力(又はサイン)を求めるが、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合がある。例えば、PINコードの入力(又はサイン)の要否の条件である所定の金額が2万円、店舗用クレジット売上票の印刷、発行の有無の条件の1つである所定の金額が3万円、クレジット決済の決済金額が2万9千円である場合、客にPINコードの入力(又はサイン)を求めるが、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない。但し、使用したクレジットカードが特定の種類のクレジットカードであった場合には、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する。
【0101】
なお、ICカードのクレジットカードが接触タイプ(挿入されるもの)であるか非接触タイプ(翳されるもの)であるかによって、PINコードの入力(又はサイン)の要否の条件(所定の金額)を設けるか否かや、該条件の内容(金額)を異ならせてもよい。
【0102】
(4)上記実施形態では、登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合(クレジット決済の決済金額が所定の金額以上である場合、又は、使用したクレジットカードが特定の種類のクレジットカードに該当する場合)において、使用されたクレジットカードがICカードであった場合にはサイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行し、使用されたクレジットカードが磁気カードであった場合にはサイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行すると説明したが、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行するか、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行するかの条件は、上記条件に限定されない。
【0103】
登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合において、使用されたクレジットカードがICカードであっても、客にPINコードに代えてサインを求める場合には、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行してもよい。例えば、登録精算装置10は、PINコードを空入力とした場合(求められたPINコードの入力を省略した場合)や、所定の操作(PINコードの入力に代えてサインする旨の操作。サインする旨のボタンによるサイン取引の宣言操作)があった場合には、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行してもよい。また、登録精算装置10は、入力されたPINコードが正しくなかった場合に、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行してもよい。
【0104】
登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合において、使用されたクレジットカードがICカードであっても、客にPINコードもサインも求めない場合には、常に(PINコードの入力がなくても)、サイン無店舗用クレジット売上票を印刷、発行してもよい。
【0105】
登録精算装置10は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合において、使用されたクレジットカードが磁気カードである場合には、常に(クレジット決済の決済金額が所定の金額未満であっても)、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行してもよい。
【0106】
(5)上記実施形態では、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合(客のサインが必要である場合)には、店員側表示部111に客のサインが必要である旨のメッセージを表示する例を説明したが、店員側表示部111に客のサインが必要である旨のメッセージを表示することに代えて又は加えて、客側表示部103にサインを求める旨のメッセージを表示してもよい。
【0107】
(6)
図3、
図4や上記(3)~(5)にも関連するが、以下のように制御してもよい。
図3(B)の画面(
図4(B)の画面も同様)には、3種類のクレジットカードの読取方法が表示されている。左側は、ICのクレジッドカードを手動又は自走式で差し込む(挿入)する読取方法である。中央は、ICのクレジットカードをタッチして(翳して、つまり非接触で)読み取る読取方法である。右側は、磁気のクレジットカードのスライド(スワイプ)して読み取る読取方法である。中央のタッチ読取は、現状、上限額が定められており、高額決済はできない。従って、上限額が仮に10000円である場合、支払金額が31000円である
図3(B)の画面ではタッチ読取について表示しないようにしてもよい(なお、支払金額が748円の
図4(B)の画面ではタッチ読取について表示する)。
【0108】
また、3種類の読取方法のうち、クレジットカードのブランド(ブランド種別)に対応する読取方法のみを表示してもよい。つまり、画面(客側表示部103)でブランドを選択する態様の場合、選択したブランドに応じた読取方法を表示してもよい。また、IC読取(左側の挿入読取、中央のタッチ読取)のアイコン(左側のアイコン(画像)、中央のアイコン)の近傍(例えば、下側)には、決済を完了させるためにPINコードの入力が必要である旨(サインは不要である旨)を表示し、磁気読取のアイコン(右側のアイコン)の近傍には決済を完了させるためにサインが不必要である旨を表示してもよい。
【0109】
磁気読取(右側のスライド読取)があった場合、「サインが必要となります。IC読取であればPINコードで決済を終えることができます。」なとど表示し、磁気読取のサインよりも負担の小さいIC読取のPINコード入力を促してもよい。また、IC読取があった場合、「PINコードの入力が必要となります。磁気読取であればサインで決済を終えることができます。」などと表示し、PINコードを失念等した場合の他の手段を案内してもよい。あるいは、IC読取があった場合、「PINコードの入力が必要となりますが、サインでも決済を終えることができます。」などと表示し、ICカードのまま、サインを案内してもよい。一定回数以上、PINコードを間違えた場合に、「サインで決済を終えることができます。」などと表示し、ICカードのまま、サインを案内してもよい。
【0110】
(7)上記実施形態では、2つの印刷部(客側印刷部106、店員側印刷部111)のうちの片方の印刷部(通常は店員側印刷部111)を使用して媒体を印刷、発行する例を説明したが、両方の印刷部を使用して媒体を印刷、発行してもよい。例えば、客に渡す媒体(レシート、客用クレジット売上票)については客側印刷部106を使用して印刷、発行し、回収する媒体(サイン無店舗用クレジット売上票、サイン有店舗用クレジット売上票)については店員側印刷部111を使用して印刷、発行してもよい。登録精算装置10は、客側印刷部106の媒体排出口からレシート及び客用クレジット売上票が排出される旨のメッセージを表示部(客側表示部103、店員側表示部108の一方又は両方)に表示してもよい。
【0111】
(8)上記実施形態では、登録精算装置10は、客側印刷部106と店員側印刷部111とを備え、客側印刷部106は、店員側印刷部111が使用できない場合に使用される予備的な印刷部であると説明したが、登録精算装置10は、客側印刷部106を備えなくてもよい。
【0112】
(9)上記実施形態では、客のサインが必要な場合には、印刷、発行されたサイン有店舗用クレジット売上票に客にサインを求める例を説明したが、タッチペン等を用いて表示部(例えば、非現金決済部(決済端末)104の表示部、客側表示部103)にサイン(デジタルサイン)を求めてもよい。登録精算装置10は、デジタルサインの画像情報を当該取引(各取引の取引番号)に対応付けて記憶してもよい。
【0113】
登録精算装置10は、表示部にサインがなされた場合には、サイン欄にデジタルサインを印刷したサイン有店舗用クレジット売上票を発行してもよい。また、登録精算装置10は、表示部にサインがなされた場合には、サイン有店舗用クレジット売上票を発行せずにサイン無店舗用クレジット売上票を発行してもよい。
【0114】
(10)上記実施形態では、店員側表示部111への表示によって各種のメッセージを店員に伝える例を説明したが、店員側表示部111への表示に代えて又は加えて音声出力部112による音声出力によって各種のメッセージを店員に伝えてもよい。客に伝えるメッセージについても同様である。
【0115】
(11)上記実施形態では、登録精算装置10は、レシートを印刷、発行する例を説明したが、レシートに代えて又は加えて領収書(領収証)を発行してもよい。例えば、登録精算装置10は、クレジット決済において、領収書と客用クレジット売上票を印刷、発行してもよいし、領収書と客用クレジット売上票と店舗用クレジット売上票とを印刷、発行してもよい。また、レシート(又は領収書)は紙媒体ではなく電子レシートであってもよい。例えば、登録精算装置10は、クレジット決済において、電子レシートを出力(顧客がアクセス可能な所定のサーバに送信)するとともに客用クレジット売上票を印刷、発行してもよいし、電子レシートを出力(所定のサーバに送信)するとともに客用クレジット売上票と店舗用クレジット売上票とを印刷、発行してもよい。客用クレジット売上票や店舗用クレジット売上票も電子情報として出力してもよい。なお、サイン有店舗用クレジット売上票を電子化する際にはデジタルサインを求めればよい。
【0116】
(12)上記実施形態では、非現金決済部(決済端末)104は、非現金(例えば、クレジット、電子マネー等)による決済機構であると説明したが、登録精算装置10は、少なくともクレジット決済が可能であればよい。例えば、非現金決済部(決済端末)104は、クレジット決済専用の決済部であってもよい。
【0117】
(13)上記実施形態では、登録精算装置10は、決済に係る構成として、非現金決済部(決済端末)104と現金決済部(釣銭機)105とを備える例を説明したが、登録精算装置10は、少なくともクレジット決済が可能であればよく、登録精算装置10は、現金決済部(釣銭機)105を備えなくてもよい。
【0118】
(14)上記実施形態では、店員の操作に基づいて商品を登録し、客の操作に基づいて精算する登録精算装置10におけるクレジット決済について説明したが、他の構成の装置におけるクレジット決済に適用してもよい。例えば、登録精算装置11におけるクレジット決済に適用してもよいし、登録精算装置12におけるクレジット決済に適用してもよい。
【0119】
登録精算装置11は、店舗用クレジット売上票(サイン無店舗用クレジット売上票、又は、サイン有店舗用クレジット売上票)を印刷、発行する場合、店員を呼び出し中である旨(店員が店舗用クレジット売上票を回収する旨)のメッセージを表示部に表示してもよい。また、登録精算装置11は、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合、サインが必要である旨(サインを求める旨)のメッセージを表示部に表示してもよい。
【0120】
登録精算装置12は、通常モードで動作しているときには、登録精算装置10と同様、例えば、各種のメッセージを表示部(客側表示部、店員側表示部)に表示してもよい。また、登録精算装置12は、フルセルフモードで動作しているときには、登録精算装置11と同様、例えば、各種のメッセージを表示部に表示してもよい。
【0121】
登録精算装置11は、一方側(客側)の表示部に加えて他方側(背面)にも表示部を有してもよい。客側にも背面にも表示部を有する登録精算装置11は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合、客側の表示部に代えて又は加えて背面の表示部に、店員を呼び出し中である旨のメッセージを表示してもよい。客側にも背面にも表示部を有する登録精算装置11は、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合、客側の表示部に代えて又は加えて背面の表示部に、サインが必要である旨のメッセージを表示してもよい。
【0122】
登録精算装置11(登録精算装置12も同様)は、装置や処理の状態や状況を発光部等によって報知するサインポールを有してもよい。サインポールを有する登録精算装置11(フルセルフモードで動作している登録精算装置12も同様)は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合、表示部における店員を呼び出し中である旨のメッセージを表示に代えて又は加えて、店員を呼び出し中である旨をサインポールによって報知してもよい。サインポールを有する登録精算装置11(フルセルフモードで動作している登録精算装置12も同様)は、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合、表示部におけるサインが必要である旨のメッセージを表示に代えて又は加えて、サインが必要である旨をサインポールによって報知してもよい。
【0123】
登録精算装置11(フルセルフモードで動作している登録精算装置12も同様)は、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合、取引状況管理装置4や店員が使用する装置(例えば、店員が使用する携帯端末)に、店員呼出を通知(送信)してもよい。登録精算装置11(フルセルフモードで動作している登録精算装置12も同様)は、サイン有店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合、取引状況管理装置4や店員が使用する装置に、サインが必要である旨のメッセージを送信してもよい。
【0124】
(15)各装置(例えば、登録精算装置10、登録精算装置11、登録精算装置12、取引状況管理装置4)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。
【0125】
例えば、各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントであって、例えば、ブラウジング機能によって他の装置(例えば、クラウドサーバ等のサーバ)が生成した画面を表示してもよい。
【0126】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、販売データ処理装置に関する。
[背景技術]
クレジットカード決済時のサインレス決済に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2021-152766号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、クレジット決済において、店舗控えやサインの有無に関する注意喚起が表示されるが、取引の都度、表示内容を確認するのは手間であり効率的ではなかった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、クレジット決済における手間を減らし、作業を効率化させる技術を提供することを目的とする。
【0127】
[課題を解決するための手段]
(1)本実施形態の一態様は、取引の内容に基づいて非現金取引(例えば、クレジット決済等)に関する注意喚起(例えば、店舗用クレジット売上票の印刷、発行に関するメッセージ等)の有無の情報(例えば、メッセージMS11、MS12の表示の有無を判断するための情報、店舗用クレジット売上票を印刷、発行の有無を判断するための情報、店舗控え要求等)を参照する参照手段と、前記注意喚起を表示する表示手段と、前記取引の内容を出力(例えば、レシートに印刷等)する出力手段とを備え、前記参照手段による参照の結果が注意喚起ありの場合(例えば、店舗用クレジット売上票を印刷、発行する場合)、前記表示手段により注意喚起を表示し、前記参照手段による参照の結果が注意喚起なしの場合(例えば、店舗用クレジット売上票を印刷、発行しない場合)、前記出力手段により取引の内容を出力することを特徴とする販売データ処理装置である。
(1)の販売データ処理装置によれば、クレジット決済における手間が省かれ、作業が効率化する。
【0128】
(2)前記注意喚起について了承する操作(例えば、確認ボタンBT13)を受け付ける受付手段を備え、前記出力手段は、前記参照手段による参照の結果が注意喚起ありの場合、前記受付手段による了承操作が受け付けられると取引の内容を出力することを特徴とする(1)に記載の販売データ処理装置である。
(2)の販売データ処理装置によれば、処理を確実に進行させることができる。
【0129】
(3)前記表示手段は、前記参照手段による参照の結果が注意喚起なしの場合、前記注意喚起を表示せずに次取引に関する情報(例えば、メッセージMS23)を表示(例えば、
図4参照)することを特徴とする(1)又は(2)に記載の販売データ処理装置である。
(3)の販売データ処理装置によれば、効率的に処理を進行させることができる。
【0130】
(4)前記取引を決済する決済手段(例えば、非現金決済部(決済端末)104)を備え、前記参照手段は、前記決済手段が送信した注意喚起の有無の情報(例えば、店舗控え要求等)を参照することを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1つに記載の販売データ処理装置である。
(4)の販売データ処理装置によれば、クレジット決済における手間が省かれ、作業が効率化する。
【0131】
なお、以上に説明した各装置(登録精算装置10、登録精算装置11、登録精算装置12、取引状況管理装置4)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0132】
10…登録精算装置、11…登録精算装置、12…登録精算装置、101…CPU、102…記憶部、103…客側表示部、104…非現金決済部(決済端末)、105…現金決済部(釣銭機)、106…客側印刷部、108…店員側表示部、109…操作部、110…スキャナ部、111…店員側印刷部、112…音声出力部、113…通信部