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特開2024-141888情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141888
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q30/0207 372
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053754
(22)【出願日】2023-03-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(74)【代理人】
【識別番号】100166811
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 剛
(72)【発明者】
【氏名】大橋 賢太郎
(72)【発明者】
【氏名】東 琢人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 忠道
(72)【発明者】
【氏名】田中 涼祐
(72)【発明者】
【氏名】赤間 康弘
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】従来にはない態様でユーザがテーマに取り組んだ成績を活用することができれば、有用である場合がある。
【解決手段】1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得部141と、チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定部143と、判定部143の判定結果に基づいて、チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、チームに対応する褒賞情報を蓄積する褒賞情報蓄積部145とを備える、情報処理装置100により、従来にはない態様でユーザがテーマに取り組んだ成績を活用することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得部と、
前記チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、当該チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、当該チームに対応する褒賞情報を蓄積する褒賞情報蓄積部とを備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記成績情報取得部は、チームを構成する各ユーザの成績に関するユーザ成績を取得し、取得した各ユーザのユーザ成績を用いて、前記チーム成績情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定のテーマは、歩数に関するものであり、
前記成績情報取得部は、各ユーザに対応する端末装置により取得された歩数に関する情報に基づいて、当該ユーザのユーザ成績を取得する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記付与条件は、前記所定のテーマの達成度合いを示す、所定のテーマに取り組んだ成績と所定の目標量との関係に関する条件である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記付与条件は、判定対象のチームの成績と他のチームの成績との比較結果が所定の結果であることを含み、
前記判定部は、判定対象のチームを含む2以上のチームのチーム成績情報に基づいて、当該判定対象のチームについて前記判定を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報に基づいて、当該褒賞情報に対応するチームを構成するユーザに対応する端末装置に、前記商品を払い出す権利を行使するためのクーポン情報であって前記自動販売機が取得可能なクーポン情報を出力するクーポン情報出力部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記褒賞情報蓄積部は、前記褒賞情報を、当該褒賞情報に対応するチームを構成する各ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて蓄積し、
前記クーポン情報出力部は、前記ユーザ識別子に対応する端末装置に、当該ユーザ識別子に対応する褒賞情報に基づく前記クーポン情報を出力する、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記成績情報取得部は、チームを構成する各ユーザの成績に関するユーザ成績を取得するように構成されており、
前記判定部は、ユーザについて、前記ユーザ成績が所定の個人付与条件を満たすか否かを判定するように構成されており、
前記褒賞情報蓄積部は、前記ユーザについての判定部の判定結果に基づいて、当該ユーザに対応する個人褒賞情報を蓄積するように構成されており、
前記クーポン情報出力部は、前記褒賞情報蓄積部により蓄積された個人褒賞情報に基づいて、当該個人褒賞情報に対応するユーザに対応する端末装置に、前記当該個人褒賞情報に対応する個人クーポン情報を、前記クーポン情報とは異なる態様で出力するように構成されている、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記クーポン情報出力部は、前記褒賞情報が所定の出力条件を満たす場合に、当該褒賞情報に基づく前記クーポン情報の出力を行うように構成されている、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記出力条件は、前記褒賞情報に対応する前記商品を払い出す権利が残存していることを含む、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記自動販売機から取得された前記商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報に基づいて、前記褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報を更新する褒賞情報更新部と、
前記褒賞情報更新部により更新された褒賞情報を出力する褒賞情報出力部とを備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記褒賞情報蓄積部は、前記自動販売機から取得された前記商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報に基づいて、その後に新たに前記商品を払い出す権利の付与を行う場合における権利の付与内容の変更に関する変更処理を実行するように構成されている、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記褒賞情報蓄積部により蓄積された前記褒賞情報に基づいて、前記褒賞情報に対応する自動販売機における将来の需要に関する需要情報を出力する需要情報出力部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記需要情報出力部は、前記褒賞情報に対応する自動販売機の在庫情報を用いて、自動販売機の保守に関する保守情報を前記需要情報として出力する、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記需要情報出力部は、前記褒賞情報に対応するチームを構成するユーザの所定の属性の属性値と、前記褒賞情報とに基づいて、前記需要情報を出力する、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
格納している商品の払い出しを行うことができる自動販売機とを備え、
前記自動販売機は、
ユーザにより与えられる前記褒賞情報に対応する商品を払い出す権利を示す情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて前記商品の払い出しを行うと共に、前記商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報を前記情報処理装置に出力する払出部とを有する、情報処理システム。
【請求項17】
格納部と、成績情報取得部と、判定部と、褒賞情報蓄積部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記成績情報取得部が、1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得ステップと、
前記判定部が、前記チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
前記褒賞情報蓄積部が、前記判定部の判定結果に基づいて、当該チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、当該チームに対応する褒賞情報を前記格納部に蓄積する褒賞情報蓄積ステップとを有する、情報処理方法。
【請求項18】
格納部にアクセス可能なコンピュータを、
1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得部と、
前記チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、当該チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、当該チームに対応する褒賞情報を蓄積する褒賞情報蓄積部と、として機能させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザがテーマに取り組んだ成績に応じて情報処理を行うことができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザについて設定されたタスクに関するタスク情報を出力するように構成された情報処理装置がある(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-135554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来にはない態様で、ユーザがテーマに取り組んだ成績を活用することができれば、有用である場合がある。
【0005】
本発明は、従来にはない態様でユーザがテーマに取り組んだ成績を活用することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の情報処理装置は、1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得部と、チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいて、チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、チームに対応する褒賞情報を蓄積する褒賞情報蓄積部とを備える、情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、チーム毎の成績に応じて、チーム毎に付与した褒賞の情報を利用することができる。
【0008】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、成績情報取得部は、チームを構成する各ユーザの成績に関するユーザ成績を取得し、取得した各ユーザのユーザ成績を用いて、チーム成績情報を取得する、情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、チームを構成する各ユーザの成績に基づくチーム成績情報に基づいて、チーム毎に褒賞情報を蓄積することができる。
【0010】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、所定のテーマは、歩数に関するものであり、成績情報取得部は、各ユーザに対応する端末装置により取得された歩数に関する情報に基づいて、ユーザのユーザ成績を取得する、情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、各ユーザの端末装置により取得された歩数に関する情報に基づいてユーザ成績を容易にかつ確実に取得することができる。
【0012】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第一から三のいずれか1つの発明に対して、付与条件は、所定のテーマの達成度合いを示す、所定のテーマに取り組んだ成績と所定の目標量との関係に関する条件である、情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、所定のテーマの達成度合いに応じてチーム毎に褒賞情報を蓄積することができる。
【0014】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から四のいずれか1つの発明に対して、付与条件は、判定対象のチームの成績と他のチームの成績との比較結果が所定の結果であることを含み、判定部は、判定対象のチームを含む2以上のチームのチーム成績情報に基づいて、判定対象のチームについて判定を行う、情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、2以上のチームの成績に応じて判定対象のチームの褒賞情報を蓄積することができる。
【0016】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から五のいずれか1つの発明に対して、褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報に基づいて、褒賞情報に対応するチームを構成するユーザに対応する端末装置に、商品を払い出す権利を行使するためのクーポン情報であって自動販売機が取得可能なクーポン情報を出力するクーポン情報出力部を備える、情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、チームを構成するユーザが、端末装置を用いてクーポン情報を自動販売機に取得させることができる。
【0018】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第六の発明に対して、褒賞情報蓄積部は、褒賞情報を、褒賞情報に対応するチームを構成する各ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて蓄積し、クーポン情報出力部は、ユーザ識別子に対応する端末装置に、ユーザ識別子に対応する褒賞情報に基づくクーポン情報を出力する、情報処理装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザ毎に褒賞情報を蓄積し、ユーザ毎にクーポン情報を出力することができる。
【0020】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第六又は七の発明に対して、成績情報取得部は、チームを構成する各ユーザの成績に関するユーザ成績を取得するように構成されており、判定部は、ユーザについて、ユーザ成績が所定の個人付与条件を満たすか否かを判定するように構成されており、褒賞情報蓄積部は、ユーザについての判定部の判定結果に基づいて、ユーザに対応する個人褒賞情報を蓄積するように構成されており、クーポン情報出力部は、褒賞情報蓄積部により蓄積された個人褒賞情報に基づいて、個人褒賞情報に対応するユーザに対応する端末装置に、個人褒賞情報に対応する個人クーポン情報を、クーポン情報とは異なる態様で出力するように構成されている、情報処理装置である。
【0021】
かかる構成により、個々のユーザ成績に基づいた個人クーポン情報を出力することができる。
【0022】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第六から八のいずれか1つの発明に対して、クーポン情報出力部は、褒賞情報が所定の出力条件を満たす場合に、褒賞情報に基づくクーポン情報の出力を行うように構成されている、情報処理装置である。
【0023】
かかる構成により、出力条件を満たすか否かに応じて、クーポン情報を出力することができる。
【0024】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第九の発明に対して、出力条件は、褒賞情報に対応する商品を払い出す権利が残存していることを含む、情報処理装置である。
【0025】
かかる構成により、商品を払い出す権利が残存している場合に、クーポン情報を出力することができる。
【0026】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第一から十のいずれか1つの発明に対して、自動販売機から取得された商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報に基づいて、褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報を更新する褒賞情報更新部と、褒賞情報更新部により更新された褒賞情報を出力する褒賞情報出力部とを備える、情報処理装置である。
【0027】
かかる構成により、商品を払い出す権利の行使状況に応じた情報を出力することができる。
【0028】
また、本第十二の発明の情報処理装置は、第一から十一のいずれか1つの発明に対して、褒賞情報蓄積部は、自動販売機から取得された商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報に基づいて、その後に新たに商品を払い出す権利の付与を行う場合における権利の付与内容の変更に関する変更処理を実行するように構成されている、情報処理装置である。
【0029】
かかる構成により、商品を払い出す権利の行使状況に応じて、その後の権利の付与内容を変更することができる。
【0030】
また、本第十三の発明の情報処理装置は、第一から十二のいずれか1つの発明に対して、褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報に基づいて、褒賞情報に対応する自動販売機における将来の需要に関する需要情報を出力する需要情報出力部を備える、情報処理装置である。
【0031】
かかる構成により、褒賞情報の蓄積に応じた将来の自動販売機の需要に関する情報を出力することができる。
【0032】
また、本第十四の発明の情報処理装置は、第十三の発明に対して、需要情報出力部は、褒賞情報に対応する自動販売機の在庫情報を用いて、自動販売機の保守に関する保守情報を需要情報として出力する、情報処理装置である。
【0033】
かかる構成により、褒賞情報の蓄積に応じた自動販売機に関する保守に有用な情報を出力することができる。
【0034】
また、本第十五の発明の情報処理装置は、第十三又は十四の発明に対して、需要情報出力部は、褒賞情報に対応するチームを構成するユーザの所定の属性の属性値と、褒賞情報とに基づいて、需要情報を出力する、情報処理装置である。
【0035】
かかる構成により、より高精度な将来の自動販売機の需要に関する情報を出力することができる。
【0036】
また、本第十六の発明の情報処理システムは、第一から十五のいずれか1つの発明に対して、情報処理装置と、格納している商品の払い出しを行うことができる自動販売機とを備え、自動販売機は、ユーザにより与えられる褒賞情報に対応する商品を払い出す権利を示す情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された情報に基づいて商品の払い出しを行うと共に、商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報を情報処理装置に出力する払出部とを有する、情報処理システムである。
【0037】
かかる構成により、自動販売機においてチーム毎に付与した権利が行使されたことを確認することができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、従来にはない態様でユーザがテーマに取り組んだ成績を活用することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システムの概要を示す図
図2】同情報処理システムのブロック図
図3】同情報処理装置のブロック図
図4】同情報処理装置で用いられるユーザ情報の一例を示す表
図5】同情報処理装置で用いられるチーム情報の一例を示す表
図6】同情報処理装置で用いられる販売機情報の一例を示す表
図7】同情報処理装置で用いられる褒賞情報の一例を示す表
図8】同情報処理装置の動作の一例を示すフローチャート
図9】同情報処理装置の需要情報出力処理の一例を示すフローチャート
図10】同情報処理装置のクーポン情報出力処理の一例を示すフローチャート
図11】同情報処理装置の褒賞処理の一例を示すフローチャート
図12】同情報処理装置の個人褒賞処理の一例を示すフローチャート
図13】同情報処理システムの利用時の端末装置の第一表示画面の一例を示す図
図14】同情報処理システムの利用時の端末装置の成績表示画面の一例を示す図
図15】同情報処理システムの利用時の端末装置のクーポン表示画面の一例を示す図
図16】同情報処理システムの利用時の結果表示画面の一例を説明する図
図17】同情報処理システムの利用時の管理者装置の情報出力画面の一例を示す図
図18】同管理者装置の褒賞情報出力画面の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0041】
なお、以下において用いる用語は、本実施の形態において、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
【0042】
ユーザとは、商品を購入したり使用・消費したりする消費者である。
【0043】
チームとは、1又は2以上のユーザにより構成される、ひとまとまりのグループである。なお、1人のユーザのみにより一つのチームが構成されている場合があってもよい。反対に、各チームは、少なくとも2人のユーザにより構成されるものに限定されていてもよい。
【0044】
商品とは、価値を有する物である。商品とは、自動販売機により販売可能な缶詰飲料やびん詰め飲料などあるが、これに限られない。自動販売機において販売される商品は、食品や飲料などの飲食物又はその他の有体物そのものであってもよいし、所定の飲食物やその他の有体物と等価値に扱われる物であってもよい。自動販売機において販売される商品は、ユーザに対するサービスや、電子コンテンツ(例えば、音楽や画像、書籍等を鑑賞等することができるようにする情報などであるが、これに限られない)や、金銭的価値を有するポイントなどを示すデータなどの無体物と等価値に扱われる物であってもよい。なお、商品の販売とは、有償で販売する場合に限られず、無償で商品を配布することも含まれると解釈してもよい。
【0045】
テーマとは、情報処理システムを利用するユーザにおいて取り組むべきものとして予め設定された事項である。テーマとは、例えば、ユーザが取り組むべき行動又は動作や、それに取り組んだ結果として達成しているべき状態を示すものである。テーマは、課題と呼ばれたり、タスクと呼ばれる類の事項であってもよい。テーマは、例えば、運動に関するもののほか、生活習慣に関するものであってもよいし、テーマに関連して予め設定された条件を所定の態様で満たすことなどであってもよい。テーマには、ユーザが取り組むべき所定の量(時間、回数、頻度、負荷の大きさ等であるが、これに限られない)に関する要素が含まれていてもよい。
【0046】
褒賞とは、所定の場合にユーザに対して与えられる恩典であり、例えば、商品の提供を受けられる権利である。褒賞により提供される商品を、景品と呼んでもよい。ユーザは、与えられた褒賞に係る権利を行使することにより、商品の提供を受けることができる。
【0047】
クーポン情報とは、ユーザが褒賞に関する権利を行使するために用いられる情報である。例えば、情報により表される商品の提供を受けられる権利が褒賞である場合においては、クーポン情報は、例えば、商品そのものであってもよい。クーポン情報は、褒賞が与えられたユーザ等の対象ユーザに対して発行される。ここで発行とは、対象ユーザに対して出力すること(例えば、対象ユーザが用いる装置に対して送信すること)であるが、対象ユーザを識別する識別子等に対応付けて装置に設けられた格納部に蓄積することであってもよい。
【0048】
ある事項について識別子とは、当該事項を一意に示す文字又は符号等である。識別子は、例えば、IDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、一意に対応するように符号を組み合わせたものであってもよい。
【0049】
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、自装置又は他の装置に記憶されている情報(予め記憶されている情報であってもよいし当該装置において情報処理が行われることにより生成された情報であってもよい)を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)を取得することを含んでいてもよい。また、画像について光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。例えば、1次元コードや多次元コード等の画像の読取りにより、それにより表されている情報を取得することを含んでいてもよい。
【0050】
また、情報の取得には、いわゆる機械学習の手法を利用するようにしてもよい。機械学習の手法の利用については、例えば次のようにすることができる。すなわち、特定の種類の入力情報を入力とし、取得したい種類の出力情報を出力とする学習器(学習情報)を、機械学習の手法を用いて構成する。例えば、予め、入力情報と出力情報との組を2以上用意し、当該2組以上の情報を機械学習の学習器を構成するためのモジュールに与えて学習器を構成し、構成した学習器を格納部に蓄積する。なお、学習器は分類器ということもできる。なお、機械学習の手法としては、例えば、深層学習、ランダムフォレスト、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、fastText、tinySVM、random forest、TensorFlow等の各種の機械学習フレームワークにおける関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。このような学習器を用いて情報を取得することを、機械学習による取得ということがある。
【0051】
また、学習器は、機械学習により得られるものに限られない。学習器は、例えば、入力情報等に基づく入力ベクトルと、出力情報との対応関係を示すテーブルであってもよい。この場合、入力情報に基づく特徴ベクトルに対応する出力情報をテーブル中から取得するようにしてもよいし、テーブル中の2以上の入力ベクトルと各入力ベクトルの重み付けなどを行うパラメータとを用いて入力情報に基づく特徴ベクトルに近似するベクトルを生成し、生成に用いた各入力ベクトルに対応する出力情報とパラメータとを用いて、最終的な出力情報を取得するようにしてもよい。このような学習器を用いて情報を取得することを、対応関係を用いた取得ということがある。また、学習器は、例えば、入力情報等に基づく入力ベクトルと、出力情報を生成するための情報との関係を表す関数などであってもよい。この場合、例えば、入力情報に基づく特徴ベクトルに対応する情報を関数により求めて、求めた情報を用いて出力情報を取得するなどしてもよい。このような学習器を用いて情報を取得することを、関数を用いた取得ということがある。
【0052】
情報を出力するとは、ディスプレイへの表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。具体的には、例えば、情報のウェブページへの表示を可能とすることや、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
【0053】
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の装置等から有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0054】
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
【0055】
(実施の形態)
【0056】
本実施の形態の概要は、以下のとおりである。情報処理装置は、自動販売機から商品を払い出す権利の付与やその管理を行うことができる情報処理システムを構成する装置である。情報処理システムには、情報処理装置のほか、例えば、自動販売機やユーザの端末装置等が含まれうるが、これに限られない。情報処理装置は、1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に、所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得し、チーム成績情報に基づいて、自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報を蓄積するように構成されている。
【0057】
本実施の形態において、情報処理装置は、褒賞情報に基づいて、チームの各ユーザに対して自動販売機が取得可能なクーポン情報を出力することができるように構成されていてもよい。また、情報処理装置は、自動販売機から取得された商品を払い出す権利の行使に関する行使情報に基づいて、その後に付与される褒賞の内容を変更可能に構成されていてもよい。また、情報処理装置は、チームに対応する自動販売機について、その将来の需要に関する需要情報を出力したり、保守情報を出力したりすることができるように構成されていてもよい。
【0058】
本実施の形態においては、情報処理システムは、ある組織等においてチーム別に、歩数に関する所定のテーマの達成度合いを競い合うイベントを実施する際に用いることができるように構成されている。このイベントにおいては、例えば、所定のテーマの達成に関する成績に基づいて、チーム毎に、自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞が付与されるものとすることができる。イベントの詳細な仕様等については適宜設定が可能であり、具体例については後述する。
【0059】
以下、このように構成された情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。
【0060】
図1は、本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システム1の概要を示す図である。
【0061】
情報処理システム1は、情報処理装置100と、複数の自動販売機700とを備える。また、本実施の形態において、情報処理システム1は、情報処理システム1を用いる管理者が使用する管理者装置500や、ユーザが所有する端末装置600を含む。なお、情報処理システム1は、管理者装置500や端末装置600を含まないものであってもよい。すなわち、管理者装置500や端末装置600は、情報処理システム1の外部の装置であってもよい。
【0062】
ここで、本実施の形態において、情報処理システム1は、多数のユーザにより用いられうるようになっている。本実施の形態において、多数のユーザは、例えば、管理者により管理対象となる共通の属性を有しているユーザである。また、管理者は、共通の属性を有する多数のユーザについて、情報処理システム1の利用に関して管理を行う役割の者である。管理者は、多数のユーザのうち特定のユーザであってもよいし、多数のユーザに含まれない者であってもよい。
【0063】
多数のユーザが共通の属性を有していることの具体的な例としては、例えば、多数のユーザがいずれも一の組織等に所属していることである。この場合、管理者は、当該組織において、情報処理システム1の利用に関して管理を行う役割の者であるといえる。ここで組織とは、例えば、一の企業、学校、その他団体等であるが、これらに限られない。例えば複数の企業からなる企業グループ等を1つの組織として扱ってもよい。なお、共通の属性とはこれに限られず、例えば、所定のサービスの利用者であることであったり、所定の資格を保有することであったり、その他所定の適合条件に該当することであったりしてもよい。また、管理者が必ずしも存在していなくてもよい。
【0064】
本実施の形態において、多数のユーザは、いずれかのチームに属しており、当該チームを構成するユーザの1人として、情報処理システム1を用いることができる。すなわち、情報処理システム1において、各ユーザは、いずれかのチームに対応している。本実施の形態において、後述するように、ユーザを識別するユーザ識別子が、チームを識別するチーム識別子に対応付けられている。なお、以下の説明では、一のユーザについて一のチームが対応付けられている例について説明するが、一のユーザが、2以上のチームに属する関係であってもよい。
【0065】
なお、各ユーザがいずれのチームに属しているかは、例えば、予め管理者等により決定されている。なお、ユーザからの申請操作や、変更操作等に応じて、各ユーザが所属するチームが変更可能であってもよい。なお、チーム分けの規準は、種々設定可能であるが、例えば、各ユーザについて、所定の属性の属性値に対応するチームに属するようにしてもよい。この場合、属性値がチーム識別子として用いられるようにしてもよい。
【0066】
このような所定の属性としては、例えば、ユーザの所属に関する属性を用いることができる。具体的には、例えば、組織の中での所属会社、組織の中に設けられた部門、組織の中に設けられた部署、課等の小グループとすることができる。また、例えば、所定の属性として、ユーザの役職など、職級や階級、役割等に関する属性を用いるようにしてもよい。また、所定の属性は、例えば、場所情報に関するものであってもよい。場所情報は、例えば、勤務地、事業所名、在籍フロアなどの属性などであってもよい。また、所定の属性は、例えば、経歴情報に関するものであってもよい。より具体的には、例えば、生年月日や、入社年月日等に基づいて定まる属性などであってもよい。
【0067】
複数の自動販売機700は、それぞれ、所定のロケーションに設置して用いられる。ここでロケーションとは、例えば、場所、店舗、施設、又は組織等の概念を意味しうる。本実施の形態において、各チームについて、対応するロケーションが対応付けられているものとするが、これに限られず、チームとロケーションとが対応付けられていなくてもよい。
【0068】
複数の自動販売機700は、ロケーション毎に、一の自動販売機700が設置されてもよいし、複数の自動販売機700が設置されてもよい。これらの自動販売機700を管理するにあたっては、各自動販売機700に固有の販売機識別子が割り当てられるが、これに限られない。例えば、一のロケーションに関して複数の自動販売機700が設置されている場合において、これらの複数の自動販売機700を含む販売体毎に固有の販売機識別子が割り当てられて、販売体を構成する複数の自動販売機700を一つの自動販売機700とみなして管理が行われるようにしてもよい。すなわち、販売機識別子は、一台一台の自動販売機700を識別可能な識別子であってもよく、また、販売機識別子は、自動販売機700が設置されているロケーションを識別可能な識別子など、複数の自動販売機700がグループ化されている場合に、自動販売機700が属するグループを識別可能な識別子であってもよい。
【0069】
情報処理装置100と、管理者装置500と、端末装置600とは、例えばローカルエリアネットワークやインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。本実施の形態において、自動販売機700は、情報処理装置100に接続されていない。後述のように、自動販売機700のそれぞれについての情報、例えば、ある時点における自動販売機700内の商品の在庫、品揃え等に関する情報は、情報処理装置100により管理されているが、これは、例えば、作業者が自動販売機700の情報を情報処理装置100に入力することなどにより実現されればよい。情報処理システム1の構成はこれに限られるものではない。情報処理システム1に含まれるそれぞれの装置の数は問わないし、他の装置が情報処理システム1に含まれていてもよい。
【0070】
なお、自動販売機700は、情報処理装置100や端末装置600などと同一のネットワークに接続されていることにより、情報処理装置100と通信可能であってもよいし、当該ネットワークとは異なるネットワークを介して情報処理装置100と通信可能に接続されていてもよい。この場合、自動販売機700の情報が情報処理装置100に送信されることにより、当該情報が情報処理装置100によって管理されるように構成されていてもよい。また、この場合、情報処理装置100が、各自動販売機700を含む販売システムにおいて販売時点情報管理(POS)を実現可能に構成されていてもよい。販売時点情報管理を実現可能に構成された情報処理装置100は、各自動販売機700と通信可能に接続される。例えば複数の店舗等のロケーションにそれぞれ配置された、販売時点情報管理を実現可能に構成された自動販売機700は、販売に関する情報や商品の在庫等に関する情報を情報処理装置100に送信する。具体的には、例えば、上記のような在庫数に対応する在庫情報等を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100では、これらの情報に基づいた集計、分析、発注等、種々の処理を行うことができるようになっている。このようなことは、周知の構成を用いて実現可能である。なお、このような自動販売機700の販売に関する情報や商品の在庫等に関する情報を主として扱う装置は、情報処理装置100とは異なる装置であってもよい。その場合、当該装置から自動販売機700の販売に関する情報や商品の在庫等に関する情報を情報処理装置100が取得することにより、情報処理装置100においてこれらの情報が利用可能となっていてもよい。
【0071】
なお、図1においては、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置が端末装置600として示されているが、端末装置600として用いられるのはこれに限られない。例えば、タブレット型の情報端末装置、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などであってもよいし、これら以外の装置であってもよい。情報処理システム1のユーザは、端末装置600を利用して、情報処理システム1を利用することができる。以下の例においては、端末装置600として、スマートフォンなどの携帯情報端末装置が用いられることを想定して説明するが、これに限られるものではない。
【0072】
図2は、同情報処理システム1のブロック図である。図3は、同情報処理装置100のブロック図である。
【0073】
管理者装置500は、例えばいわゆるラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などである。管理者装置500は、公知の一般的なパーソナルコンピュータの構成を有し、例えばウェブブラウザ等により、情報処理装置100等から送信される情報を、ディスプレイ等に出力可能である。なお、管理者装置500として用いられるのはパーソナルコンピュータに限られず、例えば、タブレット型の情報端末装置やスマートフォンなどの携帯情報端末装置などであってもよい。
【0074】
次に、端末装置600の構成について説明する。図2に示されるように、端末装置600は、端末格納部610、端末受信部620、端末受付部630、端末処理部640、端末出力部660、端末送信部670及び計測部680を備える。
【0075】
端末格納部610には、端末装置600で用いられる種々の情報が格納される。例えば、端末装置600を識別可能なユーザ識別子が格納される。ユーザ識別子は、その端末装置600を使用するユーザを識別可能な情報である。
【0076】
端末格納部610は、クーポン情報格納部611及び計測情報格納部612を備える。
【0077】
クーポン情報格納部611には、例えば、後述のようにして情報処理装置100から送信され、端末装置600において受信されたクーポン情報が格納されている。ユーザは、行使可能な権利に対応するクーポン情報がクーポン情報格納部611に格納されている状態で、自動販売機700にクーポン情報を取得させることにより、当該権利を行使することができる。
【0078】
計測情報格納部612には、例えば、計測部680により取得された所定の事項の計測結果を示す計測情報が格納される。例えば計測部680によって端末装置600のユーザの歩数が計測可能である場合に、その計測結果が計測情報格納部612に格納される。計測情報格納部612に格納されている計測情報に基づいて、例えば、所定の期間の歩数や、通算の歩数等が把握可能になっている。
【0079】
端末受信部620は、情報処理装置100や、その他の装置から送信された情報を、ネットワークを介して受信する。端末受信部620は、受信した情報を、例えば端末格納部610に蓄積し、端末処理部640などが取得できるようにする。
【0080】
端末受付部630は、端末装置600を使用するユーザによる、端末装置600に対する種々の入力操作を受け付ける。操作は、例えば、図示しない入力装置を用いて行われるが、これに限られない。端末受付部630は、例えば、マイクにより入力された音声による入力操作を受け付けるようにしてもよい。
【0081】
端末処理部640は、端末装置600の各部を用いて、種々の情報処理動作を行う。
【0082】
本実施の形態において、端末処理部640は、例えば、計測情報格納部612に格納されている計測情報を、情報処理装置100に送信する処理を行うように構成されている。計測情報の送信は、例えば定期的に行われるようにしてもよいし、端末装置600において所定の条件が満たされた場合に行われるようにしてもよい。所定の条件とは、例えば、ユーザ等により所定の操作が行われたことであってもよいし、情報処理装置100等から送信された所定の情報を受信したことであってもよいし、適宜設定可能である。
【0083】
また、本実施の形態において、端末処理部640は、例えば、クーポン情報格納部611に格納されているクーポン情報を使用するための処理を行うことができるように構成されていてもよい。例えば、端末装置600において所定の条件が満たされた場合にクーポン情報を使用するための処理が行われるようにしてもよい。所定の条件とは、例えば、ユーザ等により所定の操作が行われたことであってもよいし、自動販売機700等から送信された所定の情報を受信したことであってもよいし、適宜設定可能である。
【0084】
端末出力部660は、例えばディスプレイデバイス等の表示部661を有している。端末出力部660は、例えば表示部661に情報を表示することなどにより、情報の出力を行う。なお、情報の出力方法はこれに限られず、音声等をスピーカなどから出力することなどにより行われるようにしてもよい。
【0085】
端末送信部670は、例えば端末処理部640等により取得した情報をネットワークを介して送信する。
【0086】
計測部680は、例えば、センサを有し、センサの出力を用いて計測情報を出力するように構成されている。本実施の形態において、計測部680は、例えば加速度センサや角速度センサを有し、端末装置600を保有しながら歩行するユーザの歩数を示す計測情報を出力することができるように構成されている。計測情報として、歩行のためのステップを行ったことを示す情報が出力されるようにしてもよい。なお、計測部680の構成はこれに限られず、その他の事項について計測することができるように構成されていてもよい。例えば、消費された熱量等のユーザの活動量に関する情報や、睡眠時間や姿勢に関する情報など、ユーザの生活習慣に関する情報を計測情報として出力可能に構成されていてもよい。
【0087】
本実施の形態において、各自動販売機700は、周知の構成を有する、例えば飲料である商品を販売する自動販売機である。自動販売機700は、通信部712、情報取得部740及び払出部780を備える。
【0088】
通信部712は、例えばネットワーク等を介して、自動販売機700を外部の装置と通信可能に接続する。本実施の形態においては、自動販売機700は、例えば、情報処理装置100と通信可能に接続されている。
【0089】
情報取得部740は、例えば、ユーザにより与えられる、クーポン情報を取得可能に構成されている。すなわち、情報取得部740は、後述するような褒賞情報に対応する商品を払い出す権利を示す情報を取得する。なお、クーポン情報の自動販売機700に対する提供方法すなわち情報取得部740によるクーポン情報の取得方法は、公知の方法を用いるようにすればよい。例えば、ユーザの端末装置600と自動販売機700とが一時的に無線通信可能に接続されて、端末装置600からクーポン情報が送信されることにより、情報取得部740がそのクーポン情報を取得することができるようになっていてもよい。また、ユーザにより、クーポン情報を示す二次元コード等の画像が提示され、情報取得部740が有するカメラ等によって当該画像が読み込まれることにより、情報取得部740によりクーポン情報が取得されるようにしてもよい。
【0090】
払出部780は、格納している商品の払い出しを行うことができるように構成されている。本実施の形態において、自動販売機700は、例えば、2以上のコラムのそれぞれに対応して商品が収容されており、格納している商品の払い出しを行うことができるように構成されている。自動販売機700において商品を選択するとは、選択する商品に対応するコラムを選択するといってもよい。
【0091】
コラムとは、自動販売機700の商品が格納される部分である。自動販売機700における商品棚と言ってもよい。コラムは、商品を収容する部分や保持する部分と考えてもよい。一のコラムに対応して、一の商品が複数個収容可能となっている。
【0092】
自動販売機700は、所定の払出条件が満たされた場合において、2以上の商品のうちユーザにより選択された一の商品をユーザに払い出す。所定の払出条件とは、例えば、ユーザによる商品の選択操作が行われたこと、当該商品が販売可能であること、かつ、当該商品の代金が支払われるか有効なクーポン情報が取得されたこと、である。なお、商品の選択操作が行われず、所定の商品が払い出されるようにしてもよい。なお、クーポン情報が有効であるか否かは、自動販売機700において情報取得部740等により判断されるが、これに限られない。例えば、クーポン情報を自動販売機700に対して提供する場合にユーザによる所定の操作が必要である場合に、端末処理部640によりクーポン情報が有効であると判断された場合にのみ、クーポン情報の自動販売機700に対する提供が可能となるようにしてもよい。
【0093】
なお、本実施の形態において、情報取得部740は、各コラムに収容されている商品の数(在庫数)を取得可能に構成されている。在庫数は、現に収容されている商品の数を検知することにより取得されてもよいし、所定のタイミングにおいてユーザにより確認された数又は自動的に確認された数と、その後に補充された数及び払い出された数の収支とに基づいて取得されてもよい。取得された在庫数に対応する在庫情報は、情報処理装置100に送信可能に構成されている。なお、自動販売機700に補充された商品の数や払い出された数などが情報処理装置100に送信され、情報処理装置100において各コラムについての在庫数が取得されるようにしてもよい。自動販売機700に補充された商品の数は、自動販売機700により自動的に取得されるようにしてもよいし、補充した作業者等の入力操作に基づいて取得されるようにしてもよい。
【0094】
また、情報取得部740は、後述するように、情報取得部740により取得されたクーポン情報に基づいて払出部780により商品の払い出しが行われた場合(クーポン情報を使用して商品が払い出された場合)に、商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報を情報処理装置100に出力する。行使情報は、使用されたクーポン情報を特定可能な情報である。
【0095】
次に、情報処理装置100の構成について説明する。
【0096】
図3に示されるように、情報処理装置100は、格納部110、受信部120、受付部130、処理部140、及び送信部170を備える。情報処理装置100は、例えば、サーバ装置である。
【0097】
格納部110は、在庫情報格納部113、ユーザ情報格納部115及び褒賞情報格納部117を有する。
【0098】
在庫情報格納部113には、自動販売機700の2以上のコラムのそれぞれに収容されている商品の在庫数に対応する在庫情報が格納される。在庫情報は、通常、販売機識別子とコラム識別子とに対応付いている。在庫情報を含む各自動販売機700の情報を販売機情報と呼んでもよい。本実施の形態において、在庫情報格納部113に格納されている販売機情報に基づいて、一の自動販売機700の一のコラムについて、収容されている商品の在庫数に対応する在庫情報を取得可能となっている。なお、在庫情報として、在庫数そのものを示す情報、在庫数を所定の単位で表した情報、及び所定のタイミング以後の期間において販売された数を示す情報など、適宜用いることができる。なお、各コラムの在庫情報は、収容されている商品を識別可能な商品識別子に対応付いているが、これに限られない。
【0099】
ユーザ情報格納部115には、ユーザ情報が格納される。本実施の形態において、ユーザ情報は、情報処理システム1を利用するユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザに関する情報とが対応付けられている情報である。ユーザ情報には、種々の情報が含まれうる。例えば、ユーザに対応する所定のテーマに取り組んだ成績に関するユーザ成績がユーザ情報に含まれうる。また、ユーザがいずれのチームのメンバーであるか(いずれのチームを構成するか)を識別するチーム識別子が、ユーザ情報に含まれうる。また、ユーザによる商品の購入履歴などがユーザ情報に含まれてもよく、購入履歴には、例えば、購入した自動販売機700に対応する販売機識別子や、商品識別子等が含まれてもよい。
【0100】
なお、ユーザに対応付けられて褒賞情報が蓄積される場合、その褒賞情報がユーザ情報に該当するとして把握されてもよい。また、ユーザに対して出力されたクーポン情報に関する情報が、ユーザ情報に該当するとして把握されてもよい。
【0101】
褒賞情報格納部117には、後述するように褒賞情報蓄積部145により褒賞情報が蓄積される。褒賞情報は、チームに対応する情報である。本実施の形態において、褒賞情報は、褒賞の対象となるチームを識別するチーム識別子に対応付けられて、褒賞情報格納部117に格納されている。
【0102】
褒賞情報は、チームに付与された褒賞に関する情報である。すなわち、褒賞情報は、チームに付与された権利であって、自動販売機700から商品を払い出す権利(以下、単に権利ということがある)に関する情報である。本実施の形態において、褒賞情報は、例えば、権利の数すなわち商品の数量に関する情報を含む。また、褒賞情報は、自動販売機700から商品を払い出すことができる期間や期限に関する情報を含んでいてもよい。この場合、権利毎に、当該権利が有効な期限等に関する情報が対応付けられていてもよい。
【0103】
本実施の形態において、このようにして格納されている各チームに対応する褒賞情報により、当該チームについて存在している権利の数、すなわち行使可能な権利の数が特定可能となっている。権利が行使される度に、後述するように褒賞情報が更新され、当該権利が行使済みであることが記録される。すなわち、権利が行使される度に、権利の数は減っていく。当該権利についての情報の消し込みが行われると言ってもよい。また、新たに褒賞が付与され、褒賞情報が蓄積されると、当該チームについて存在している権利の数が増加する。
【0104】
なお、褒賞情報は、チームを構成するユーザ毎に付与されるようにしてもよい。すなわち、褒賞情報は、権利を有することとなるユーザのユーザ識別子に対応付けて格納されていてもよい。ユーザはチームに対応するので、このような場合であっても、褒賞情報がチームに対応するといえる。
【0105】
なお、褒賞情報は、払い出すことができる商品を特定する情報を含んでいてもよい。例えば、特定の商品を払い出す権利に関する褒賞情報が格納されるようにしてもよい。
【0106】
本実施の形態において、褒賞情報格納部117には、後述するように褒賞情報蓄積部145により個人褒賞情報が蓄積されるようにしてもよい。個人褒賞情報は、ユーザに対応する情報である。本実施の形態において、個人褒賞情報は、褒賞の対象となるユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて、褒賞情報格納部117に格納されていてもよい。
【0107】
個人褒賞情報は、ユーザ個人に付与された褒賞に関する情報である。すなわち、個人褒賞情報は、ユーザに付与された権利である。個人褒賞情報は、例えば、上述の褒賞情報と同様に自動販売機700から商品を払い出す権利に関する情報であってもよいし、このような商品を払い出す権利とは異なる権利に関する情報であってもよい。例えば、個人褒賞情報は、例えば、褒賞情報とは異なる商品等を払い出す権利であったり、異質な特典等を与えられる権利であったり、名誉等を示すような情報に関連付けられる権利であったりしてもよい。異質な特典とは、例えば、自動販売機700を利用して得られる商品とは異なる品物等であったり、特定の場面における優遇を受ける権利等であってもよい。個人褒賞情報は、例えば、権利の数に関する情報を含むが、これに限られず、権利に関する期間や期限に関する情報を含んでいてもよい。
【0108】
受信部120は、他の装置から送信された情報を受信する。受信部120は、受信した情報を、例えば、格納部110に保存する。受信部120は、例えば、端末装置600から情報を受信する場合に、送信された情報に基づいて、送信に係るユーザのユーザ識別子を特定可能である。
【0109】
本実施の形態において、受信部120は、自動販売機700から行使情報が送信された場合に、行使情報を受信する。行使情報は、例えば以下に示されるように、処理部140において、褒賞情報の管理等に関する処理に用いられうる。
【0110】
受付部130は、情報処理装置100に接続された図示しない入力手段を用いて入力された情報を受け付ける。受付部130は、受け付けた情報を、例えば、格納部110に保存する。なお、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でもよい。受付部130は、情報処理装置100に接続された読み取り装置(例えば、コードリーダなど)を用いて行われた入力操作(例えば、装置により読み取られた情報も含む)により入力された情報を受け付けてもよい。
【0111】
なお、受付部130は、受信部120が受信した情報を、情報処理装置100に入力された情報として受け付けると捉えてもよい。すなわち、情報処理装置100への情報の入力とは、これらの情報が端末装置600等を介してユーザによって間接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよいし、ユーザによって、入力手段を用いて直接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよい。また、ユーザが、情報を自動的に生成するプログラムを実行させたり種々の情報をプログラムに与えて機能させたりすることなどによって情報処理装置100に情報が与えられるようにすることを、情報処理装置100への情報の入力と捉えてもよい。
【0112】
処理部140は、成績情報取得部141、判定部143、褒賞情報蓄積部145、褒賞情報更新部149、クーポン情報出力部151、褒賞情報出力部155及び需要情報出力部161を備える。処理部140は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、以下のように処理部140の各部が行う処理である。
【0113】
成績情報取得部141は、チーム毎に、所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する。チーム成績情報は、所定のテーマについてのチームの達成度合いを示す情報であると言ってもよい。本実施の形態において、成績情報取得部141は、例えば、チームを構成する各ユーザの成績に関するユーザ成績を取得し、取得した各ユーザのユーザ成績を用いて、チーム成績情報を取得する。
【0114】
チーム成績情報の取得は、例えば、次のように行われうる。例えば、成績情報取得部141は、チーム毎に、当該チームのチーム識別子に対応付けられているユーザ識別子に対応するユーザ成績をユーザ情報格納部115から取得し、取得した各ユーザ成績を用いて、チーム成績情報を取得する。各ユーザ成績を用いてチーム成績情報を取得するとは、例えば、各ユーザ成績を表す値を用いて総計したり平均値等を算出したりするなどの演算を行ったり、所定のルールに従って各ユーザ成績を示す値に重み付けを行って演算を行ったり、各ユーザ成績のうち所定の条件を満たすものを採用したりして、その結果を取得することであるが、これらに限られない。
【0115】
本実施の形態において、所定のテーマは、例えば、歩数に関するものとすることができる。より具体的には、所定の期間においてチームの歩数の総計が所定値以上となることであったり、所定の期間において他のチームよりもより多くの歩数を記録することをテーマとすることができる。このような場合において、受信部120は、各ユーザに対応する端末装置600から送信された、当該ユーザの歩数を示す情報を受信し、ユーザ情報格納部115にユーザ識別子に対応付けて蓄積する。成績情報取得部141は、このようにして各ユーザに対応する端末装置600により取得された歩数に関する情報に基づいて、ユーザのユーザ成績を取得可能である。
【0116】
判定部143は、チーム成績情報が、所定の付与条件を満たすか否かを判定する。付与条件は、例えば、情報処理システム1を用いて実施するイベントに応じて設定可能であり、テーマに関する条件に設定される。
【0117】
本実施の形態において、付与条件は、例えば、所定のテーマの達成度合いを示す、所定のテーマに取り組んだ成績と所定の目標量との関係に関する条件を含んでいてもよい。例えば、所定のテーマが、所定の期間においてチームの歩数の総計が所定値以上となることである場合、付与条件は、チーム成績情報(チームの歩数の総計)が所定の目標値と等しいかそれより大きくなることを含む条件とすることができる。すなわち、判定部143は、チーム成績情報と、所定の目標量との比較結果に応じて、上記判定を行うことができる。
【0118】
また、本実施の形態において、付与条件は、例えば、判定対象のチームの成績と他のチームの成績との比較結果が所定の結果であることを含んでいてもよい。すなわち、判定部143は、判定対象のチームを含む2以上のチームのチーム成績情報に基づいて、判定対象のチームについて判定を行うようにしてもよい。例えば、イベントに参加する2以上の各チームについて、成績情報取得部141によりチーム成績情報が取得される場合を想定する。この場合、判定部143は、各チームについて、そのチームのチーム成績情報の順(他のチームの成績との比較結果の一例)を特定する。そして、判定部143は、例えば、当該順位が所定の付与条件を満たす場合に、当該チームについて付与条件が満たされると判定する。換言すると、付与条件は、例えば、イベントに参加したチームの中でのチーム成績情報の順位に関する条件を含むものであってもよく、例えば、順位に関する条件とは、順位が所定の順位より上であることなどとすることができる。なお、これに限られず、例えば、判定対象のチームのチーム成績情報が特定のチームのチーム成績情報よりも優れていることが付与条件に含まれるようにしてもよい。
【0119】
なお、判定部143は、このようなチーム成績情報に基づいたチーム毎の判定を行うだけではなく、さらに、ユーザ成績に基づいたユーザ毎の判定を行うように構成されていてもよい。すなわち、判定部143は、個々のユーザについて、ユーザ成績が所定の個人付与条件を満たすか否かを判定するように構成されていてもよい。
【0120】
個人付与条件は、例えば、ユーザ成績と所定の目標量との関係に関する条件を含んでいてもよい。例えば、ユーザ成績を示す値が所定値以上である場合に、当該ユーザについて個人付与条件が満たされると判定されるようにしてもよい。
【0121】
また、個人付与条件は、例えば、判定対象のユーザのユーザ成績と他のユーザのユーザ成績との比較結果が所定の結果であることを含んでいてもよい。すなわち、判定部143は、判定対象のユーザを含む2以上のユーザのユーザ成績に基づいて、判定対象のユーザについて判定を行うようにしてもよい。個人付与条件は、例えば、イベントに参加している各ユーザのユーザ成績に基づいて特定される各ユーザの成績の順位に関する条件を含むものとしてもよいし、特定のユーザ成績よりも良い成績であることが含まれてもよい。
【0122】
褒賞情報蓄積部145は、判定部143の判定結果に基づいて、チームに対応する褒賞情報を蓄積する。例えば、褒賞情報蓄積部145は、判定部143により付与条件を満たすと判定されたチームについて、付与する褒賞についての褒賞情報を、チーム識別子に対応付けて、褒賞情報格納部117に蓄積する。すでに対象となるチームについて褒賞情報が格納されている場合には、褒賞情報蓄積部145が、判定部143の判定結果に基づいて褒賞情報を更新すると言ってもよい。褒賞情報蓄積部145は、このようにチームに対応する褒賞情報を蓄積することにより、チームに対して褒賞を付与すると言ってもよい。
【0123】
褒賞情報蓄積部145は、例えば、権利の付与内容を示す所定の付与規則に応じて、褒賞情報の蓄積を行うように構成されている。所定の付与規則とは、例えば、付与条件を満たすと判定された場合に付与する権利の数量(付与内容の一例)とすることができる。この場合、褒賞情報蓄積部145は、所定の付与規則において定められている数量に応じた褒賞情報の蓄積を行うことができる。なお、付与規則はこれに限られず、権利に対応する商品を特定するものであったり、権利が有効な期間を特定するものであったりしてもよい。
【0124】
本実施の形態において、褒賞情報蓄積部145は、褒賞情報を、褒賞情報に対応するチームを構成する各ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて蓄積するように構成されている。例えば、一のチームについて付与条件が満たされると判定された場合において、褒賞情報蓄積部145は、当該チームを構成する各ユーザのユーザ識別子に対応付けて、付与規則に応じた数量の権利を示す褒賞情報を蓄積するように構成されている。これにより、各ユーザは、自身に対して付与された権利を、他のユーザの行動に影響されずに行使することが可能となる。
【0125】
なお、これに限られず、褒賞情報は、チーム毎に管理されるものであってもよい。例えば、特定のユーザが多くの権利を行使した結果、他のユーザが行使できる権利の数が少なくなるようになっていてもよい。
【0126】
また、本実施の形態において、褒賞情報蓄積部145は、ユーザについての判定部143の個人付与条件に関する判定結果に基づいて、ユーザに対応する個人褒賞情報を蓄積するように構成されていてもよい。例えば、褒賞情報蓄積部145は、判定部143により個人付与条件を満たすと判定されたユーザについて、付与する褒賞についての個人褒賞情報を、ユーザ識別子に対応付けて、褒賞情報格納部117に蓄積する。
【0127】
褒賞情報更新部149は、自動販売機700から取得された、商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報に基づいて、褒賞情報蓄積部145により蓄積された褒賞情報を更新する。行使情報により、例えば、後述するように権利の行使に用いられたクーポン情報に対応するユーザや、チームが特定可能である。褒賞情報更新部149は、例えば、行使情報により特定されるユーザ又はチームについて、対応する褒賞情報を更新する。褒賞情報の更新は、例えば、個々の権利毎に行われてもよいし、ユーザ又はチーム毎に行われてもよい。すなわち、本実施の形態において、褒賞情報更新部149は、クーポン情報に基づいた商品の引き換え(クーポンの使用)が行われた場合に、対応する褒賞情報の権利が行使済みであることを記録する。換言すると、行使された権利に対応するクーポン情報を使用不可能に設定する。権利が行使済みであることを記録するとは、例えば、褒賞情報において、当該権利を示す情報に対応付けて、使用済みであることを示す使用済フラグを立てたり、権利が行使された日を当該権利を示す情報に対応付けて記録したりすることにより、権利行使済みであることが特定可能な状態にすることである。また、褒賞情報更新部149は、現在使用可能である権利を特定する情報のみを褒賞情報格納部117に記憶させるように構成されていてもよい。この場合、例えば、権利が行使された場合には当該権利を示す情報をリストから削除することにより、権利に対応するクーポン情報を使用不可能に設定するようにしてもよい。
【0128】
このようにして褒賞情報更新部149が褒賞情報の更新を随時に行うことにより、例えばクーポン情報の提示を受けた自動販売機700などが、褒賞情報を参照して、各クーポン情報が使用可能なものであるか否かを容易に確認することができる。したがって、クーポン情報を用いた不当な商品の引き換えが行われることを防止することができる。なお、例えば、権利が行使された場合に、対応するユーザ又はチーム毎について存在する権利の数量が減るように褒賞情報を更新するようにしてもよい。この場合においても、権利の数量を適切に管理することができる。
【0129】
なお、本実施の形態において、褒賞情報蓄積部145は、付与された権利の行使状況に基づいて、すなわち行使情報に基づいて更新された褒賞情報に基づいて、以後の権利の付与方針に関する調整を行うように構成されていてもよい。換言すると、褒賞情報蓄積部145は、自動販売機700から取得された行使情報に基づいて、権利の付与規則を変更する変更処理を実行可能に構成されている。すなわち、褒賞情報蓄積部145により、行使情報に基づいて、その後に新たに商品を払い出す権利の付与を行う場合における権利の付与内容の変更に関する変更処理が実行されるように構成されている。変更処理は、例えば、付与された権利の付与後所定期間における行使率など、権利の行使ペースや、残存している権利の量などに応じて行うこととすることができる。具体的には、例えば、チームに付与された権利のうち、所定期間後において行使されていないまま残っている権利の数が多い場合には、変更処理により、それ以後の付与機会において付与される権利の数量が少なくなるように、付与規則が変更されうる。また、チームに付与された権利のうち、所定期間後において行使されていないまま残っている権利の数が多い場合には、それ以後に付与される権利については有効期間が長くなるようにするなど、付与される権利に関する期限等の変更を行うようにしてもよい。このような変更処理が行われることにより、よりイベントの効果すなわちテーマに対する取り組みを促進する効果が得られるように褒賞を付与したり、褒賞の付与にかかる費用を低く抑えたりすることができる。
【0130】
クーポン情報出力部151は、褒賞情報蓄積部145により蓄積された褒賞情報に基づいて、褒賞情報に対応するチームを構成するユーザに対応する端末装置600に、クーポン情報を出力する。本実施の形態において、クーポン情報出力部151は、ユーザ識別子に対応する端末装置600に、ユーザ識別子に対応する褒賞情報に基づくクーポン情報を出力するように構成されている。クーポン情報とは、商品を払い出す権利を行使するための情報であって、自動販売機700が情報取得部740により取得可能な情報である。具体的には、クーポン情報として、例えば、個々の権利を一意に示す情報が用いられうるが、これに限られず、適宜設定可能である。
【0131】
クーポン情報は、例えば、端末装置600において表示部661に所定の態様で出力することができる情報であってもよい。端末装置600において表示部661に出力されるようにすることにより、ユーザが、自身が保有している行使可能な権利に関する情報を確認することができる。
【0132】
なお、本実施の形態において、クーポン情報出力部151は、褒賞情報が所定の出力条件を満たす場合に、褒賞情報に基づくクーポン情報の出力を行うように構成されている。出力条件とは、例えば、褒賞情報に対応する権利が残存していることを含むが、これに限られない。例えば、ユーザによる所定の要求が行われたことが情報処理装置100により受信されたことや、所定の出力タイミングが到来したことなどが出力条件に含まれていてもよい。
【0133】
また、本実施の形態において、クーポン情報出力部151は、褒賞情報蓄積部145により蓄積された個人褒賞情報に基づいて、個人褒賞情報に対応するユーザに対応する端末装置600に、個人褒賞情報に対応する個人クーポン情報を出力するようにしてもよい。個人クーポン情報は、例えば、上述のクーポン情報と同様に、個人褒賞情報に対応する権利を一意に示す情報である。
【0134】
クーポン情報出力部151は、個人クーポン情報を、褒賞情報に基づくクーポン情報とは異なる態様で出力するように構成されていることが好ましい。異なる態様で出力するとは、例えば、クーポン情報とは性質又は権利の内容が異なることを判別可能な態様で出力することであると言ってもよい。例えば、クーポン情報及び個人クーポン情報が、それぞれ、端末装置600において表示部661に所定の態様で出力することができる情報である場合に、表示時の色や画像、文字内容等が互いに異なる態様となるように端末装置600に対して指定する情報が出力内容に含まれるようにしてもよい。これにより、ユーザは、個人クーポン情報が、クーポン情報とは異なる性質や権利の内容に関するものであることを容易に認識することができる。
【0135】
褒賞情報出力部155は、褒賞情報を出力する。褒賞情報出力部155は、例えば、褒賞情報の状態について管理者装置500において確認可能となるように管理者装置500に対して褒賞情報を送信する。褒賞情報は、例えば、褒賞情報蓄積部145により新たに蓄積されたり、行使情報に基づいて更新されたりする。褒賞情報出力部155は、例えば、現在において褒賞情報格納部117に格納されている褒賞情報を出力することができるように構成されている。管理者装置500を使用する管理者は、このように、褒賞情報更新部149により更新された褒賞情報を確認して、褒賞の付与状況や、権利の残存状況すなわち権利の行使状況を知ることができる。褒賞情報出力部155は、例えば、過去の所定の時点における褒賞情報等をも出力することができるように構成されていてもよい。
【0136】
需要情報出力部161は、褒賞情報蓄積部145により蓄積された褒賞情報に基づいて、褒賞情報に対応する自動販売機700における将来の需要に関する需要情報を出力する。将来の需要とは、例えば、権利を行使しようとするユーザにより払い出し対象として選択される商品の数量等に関する需要予測結果であると言ってもよい。需要情報は、例えば、情報処理装置100において情報を必要とする者が確認することができるように出力されるが、出力態様はこれに限られず、種々の方法を取りうる。
【0137】
なお、需要の予測は、例えば、有効である権利が残存している量や、その量に所定の係数を乗じた量を、需要のある量として取得することにより行われるが、これに限られない。例えば、褒賞情報が同様であった過去の時点において、それ以後に排出された商品の量を需要のある量として取得するなどしてもよい。
【0138】
褒賞情報に対応する自動販売機700とは、例えば、褒賞情報に対応するチームに対応する自動販売機700であってもよい。チームに対応する自動販売機700とは、当該チームのユーザがよく利用するようなロケーションの自動販売機700であると言ってもよい。例えば、チームを識別するチーム識別子に対して、予め特定のロケーションの自動販売機700の販売機識別子等が関連付けられて格納部110等にその情報が格納されていることにより、褒賞情報に対応する自動販売機700を特定することができる。
【0139】
本実施の形態において、需要情報出力部161は、褒賞情報に対応するチームを構成するユーザの所定の属性の属性値と、褒賞情報とに基づいて、需要情報を出力するように構成されていてもよい。
【0140】
例えば、ユーザの所定の属性値として、当該ユーザがよく居る居所に関する情報や、普段利用する施設等に関する情報等の属性値がユーザ情報に含まれるようにし、当該ユーザ情報に基づいて需要情報を出力するようにしてもよい。すなわち、需要情報出力部161は、当該属性値に関連するロケーションの自動販売機700を特定して、当該自動販売機700における需要情報を出力するように構成されていてもよい。これにより、褒賞の付与の影響を受けて需要の変動が発生する可能性がある自動販売機700についての需要情報を出力することができる。
【0141】
また、例えば、ユーザの所定の属性値として、当該ユーザの過去の商品の購入履歴や権利行使の履歴に関する情報が用いられてもよい。この場合、この情報と褒賞情報とに基づいて、今後当該ユーザにおいて権利の行使が行われる際に払い出し対象となる商品の種別を予測し、その予測結果を需要情報に反映させるようにしてもよい。これにより、より高い精度の需要情報を出力することができる。
【0142】
このような需要情報は、例えば、自動販売機700等の保守業務を行うのに際して有用な情報である。例えば、褒賞情報の付与に伴って需要が増大することに備えて、商品の補充を行ったり、商品ラインナップの調整などのコラム設定の変更などの保守作業を効率的に行うことができ、需要が満たされるユーザの満足度も高めることができる。このような観点から、需要情報は、例えば自動販売機700の保守業務に従事する従事者等が確認することができるように出力されるようにしてもよい。
【0143】
また、本実施の形態において、需要情報出力部161は、褒賞情報に対応する自動販売機700の在庫情報を用いて、自動販売機700の保守に関する保守情報を、需要情報として出力するように構成されていてもよい。保守情報とは、例えば、自動販売機700において補充が必要であることを示す情報や、商品ラインナップの変更が必要であることを示す情報や、設置台数の増減に関する情報などであるが、これに限られない。例えば、新たな褒賞情報の蓄積に伴って、当該チームに対応する自動販売機700において、商品の需要が増大することが予想された場合を想定する。このような場合において、当該自動販売機700の在庫情報と需要予測の結果とに基づいて、比較的早いタイミングで商品が売り切れる可能性があると判断される場合には、その旨を示す保守情報を需要情報として出力するようにしてもよい。このような保守情報が出力されることにより、保守従事者等が、対象となる自動販売機700への商品の補充等の保守作業の必要性が高いことを認識することができ、対応することができる。
【0144】
送信部170は、情報を、情報処理システム1を構成する他の装置に、ネットワークを介して送信する。送信部170は、例えば、端末装置600や、その他の装置に対して出力される情報の送信を行う。
【0145】
なお、上述の格納部110や端末格納部610は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。これらには、それぞれの装置において取得された情報などがそれぞれ格納されるが、情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が記憶されるようになってもよい。
【0146】
また、上述の処理部140や端末処理部640は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。処理部140や端末処理部640の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0147】
また、受付部130や端末受付部630により受付可能な情報の入力に用いられうる入力手段は、操作ボタンや、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部130や端末受付部630は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されうる。
【0148】
また、受信部120や端末受信部620は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0149】
また、送信部170や端末送信部670は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0150】
次に、本実施の形態に係る情報処理システム1をユーザが用いる際に行われる情報処理装置100の動作や、用いられる情報の一例について説明する。本実施の形態において、ユーザは、例えば、端末装置600を介して情報処理装置100にアクセスを行ったり情報処理装置100から送信される情報を受信したりしながら、端末装置600において所定のアプリケーションを動作させることにより、情報処理システム1を利用して、クーポン情報等を得たり利用したりすることができる。なお、所定のアプリケーションとは、例えば、情報処理装置100から送信される情報を用いて動作する専用のアプリケーションであってもよいし、情報処理装置100において提供されるウェブアプリケーションを使用可能に表示等するウェブブラウザ等であってもよい。
【0151】
以下に説明する例では、情報処理システム1を用いて、ある企業の従業員を対象として、チーム毎に所定の期間(例えば、1週間)におけるメンバーの歩数(ユーザ成績)を集計し、その集計結果(チーム成績情報)を競い合うイベントが行われる場合を想定する。歩数の集計結果の比較結果により定まるチーム毎の順位に応じて、付与条件を満たすチームに褒賞が付与されるものとする。このような場合において、例えば企業の人事部等の管理部門における者など、イベントの企画や推進に従事する者が管理者となるが、これに限られない。
【0152】
なお、以下に示す各情報を示す図は、各情報の対応関係を説明する一例に過ぎない。各情報は、このような同一のテーブルに記録されていなくてもよく、例えば別々のテーブルに記録されていてもよい。すなわち各情報の格納形態は適宜設定可能である。
【0153】
図4は、同情報処理装置100で用いられるユーザ情報の一例を示す表である。
【0154】
図に示されるように、ユーザ情報として、例えば、ユーザの氏名や、所属部課の情報などが、ユーザ識別子に対応付けられて格納される。図に示される例において、ユーザ情報として、各ユーザが所属するチームを識別するチーム識別子が、ユーザ識別子に対応付けられて格納される。また、各ユーザのユーザ成績である歩数を示す情報が、例えば計測された日毎に蓄積される。
【0155】
図5は、同情報処理装置100で用いられるチーム情報の一例を示す表である。
【0156】
図に示されるように、チーム情報は、各チームの情報が記録された情報である。チーム情報は、例えば格納部110に格納されていればよいが、これに限られない。図に示される例においては、各チームのチーム名として用いられる所属部課の名前や、対応する自動販売機700を示す販売機識別子等の情報が、チーム識別子に対応付けられている。対応する自動販売機700の販売機識別子は、例えば、各チームのメンバーが利用しやすいと考えられるロケーションの自動販売機700の販売機識別子などである。より具体的には、例えば、チームの所在フロアに近いロケーションの自動販売機700や、予め管理者等により指定されたロケーションの自動販売機700などが、各チームに対応する自動販売機700として関連付けられうる。
【0157】
なお、このようなチーム情報に代えて、各自動販売機700について販売機識別子に、対応するチームのチーム識別子が対応付けられている情報が用いられるようにしてもよい。いずれの場合も、一のチームについて、対応する自動販売機700を特定することができ、需要情報等の出力に利用することができる。また、上述の例において、所属部課名それ自体がチーム識別子として用いられるようにしてもよい。
【0158】
図6は、同情報処理装置100で用いられる販売機情報の一例を示す表である。
【0159】
ここで示される例では、販売機情報は、例えば、一の商品を特定可能な商品識別子や、当該商品の価格などについての属性値を含む。すなわち、販売機情報は、いずれの自動販売機700において、どのコラムにどの商品がどの価格で販売可能に収容されているかを示す情報である。また、販売機情報は、在庫情報及び最大商品数を含む。ここで示されている例においては、在庫情報は在庫数として表されている。これらの情報は、一の販売機識別子と、収容されているコラムのコラム番号(コラム識別子)に対応付けられている。なお、これらのほか、自動販売機700が設置されているロケーション、型式、前回補充日、所有者を示す情報等、各自動販売機700に関する情報が、販売機識別子に対応付けられて含まれていてもよい。
【0160】
このような在庫情報と、自動販売機700毎、コラム毎(商品毎)の今後の需要の予測結果とに基づいて、需要情報出力部161は、需要情報を出力することができる。
【0161】
図7は、同情報処理装置100で用いられる褒賞情報の一例を示す表である。
【0162】
図に示されるように、褒賞情報は、例えば、それぞれ商品を払い出す権利毎に、当該権利に関する情報が、当該権利に対応するユーザのユーザ識別子に対応付けられている情報である。ここでは、各権利を識別するクーポンコード(権利識別子、クーポン識別子などと呼んでもよい)毎に、当該権利に対応するユーザのユーザ識別子が対応付けられている。各権利に対応するクーポン情報は、例えば、クーポンコードを含む情報とすることができる。この場合、クーポン情報が使用されて権利が行使されると、例えば、自動販売機700により取得されたクーポンコードを含む行使情報に基づいて、褒賞情報更新部149により褒賞情報が更新されうる。
【0163】
褒賞情報において、各権利に関する情報として、例えば、権利の付与日、有効期間、払い出し可能な商品(対象とする商品)、及び行使済情報のそれぞれの属性値が、クーポンコードに対応付けられている。各権利は、権利の付与日から、有効期間として記録されている期間において、行使可能であることが示されている。また、払い出し可能な商品は、全ての商品であるとして設定されていてもよいし、特定の商品等に限定されていてもよい。行使済情報は、例えば、クーポン情報が使用されていない状態では行使済情報の属性値は記録されていない状態となり、クーポン情報が使用されたときに、その日付が行使済情報の属性値として記録されるようになっている。すなわち、行使済情報の属性値が記録されていないクーポンコードは、有効期間内においては利用することができるものである。行使済情報の属性値が記録されているクーポンコードは、既に使用されており、新たに使用できない、失効したものである。
【0164】
このような褒賞情報が格納されていることにより、付与された褒賞についての管理が適切に行われうる。また、各自動販売機700は、クーポン情報がユーザの端末装置600から取得された場合において、当該クーポン情報に対応する権利が有効か否かや、払い出し可能な商品であるか否かを褒賞情報を紹介することにより判定し、判定結果に応じて商品を払い出したり、払い出しを行わないようにすることができる。なお、クーポン情報が出力された端末装置600において、当該クーポン情報の使用が求められた場合に端末装置600が褒賞情報を照会することなどにより、クーポン情報が有効であるか否かなどを判定したり、その結果に応じて自動販売機700に読み取り可能に出力するか否かを決定したりするようにしてもよい。
【0165】
なお、個人褒賞情報も、褒賞情報と同様にして格納され、管理されうる。個人褒賞情報の内容や、管理方法等は、褒賞情報のそれらとは異なっていてもよい。
【0166】
このような情報処理システム1の動作が行われる場合において、情報処理装置100は、例えば以下のようにして種々の動作を行う。これらの動作は、処理部140が、各部を用いながら制御動作等を実行することにより行われる。
【0167】
図8は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0168】
情報処理装置100は、例えば以下のようにして種々の動作を行う。一連の処理は、例えば、定期的に繰り返し実行される。
【0169】
(ステップS101)ユーザが用いる端末装置600から情報処理装置100に、例えばユーザ成績が、ユーザ識別子と共に送信されると、受信部120がそれらの情報を取得する。処理部140は、取得したユーザ成績に基づいて、ユーザ情報を更新する。
【0170】
(ステップS102)処理部140は、行使情報を取得したか否かを判断する。行使情報を取得したと判断された場合はステップS103に進み、そうでない場合はステップS104に進む。
【0171】
(ステップS103)処理部140は、取得した行使情報に基づいて、褒賞情報を更新する。これにより、クーポン情報に基づいた商品の払い出しが行われた場合に、処理部140は、対応する褒賞情報の権利が行使済みであることを記録する。褒賞情報の更新が終了すると、ステップS104に進む。
【0172】
(ステップS104)処理部140は、変更処理を行うタイミングであるか否かを判断する。変更処理を行うタイミングであると判断された場合はステップS105に進み、そうでない場合はステップS106に進む。
【0173】
なお、本実施の形態において、例えば、褒賞情報が更新された場合や、所定の時間が到来した時や、管理者等により所定の指示入力が受け付けられた場合などの所定の場合に、変更処理を行うタイミングであると判断されるようにすればよいが、これらに限られない。
【0174】
(ステップS105)処理部140は、権利の付与規則の変更処理を行う。変更処理は、例えば、上述のように行われるようにすればよい。変更処理が終了すると、ステップS106に進む。
【0175】
(ステップS106)処理部140は、褒賞情報の出力を行うタイミングであるか否かを判断する。褒賞情報の出力を行うタイミングであると判断された場合はステップS107に進み、そうでない場合はステップS108に進む。
【0176】
なお、本実施の形態において、例えば、管理者等により褒賞情報の確認を要求する所定の操作が管理者装置500において行われた場合などの所定の場合に、褒賞情報の出力を行うタイミングであると判断される。なお、判断方法はこれに限られない。
【0177】
(ステップS107)処理部140は、褒賞情報の出力を行う。すなわち、処理部140は、褒賞情報の状態について管理者装置500において確認可能となるように、管理者装置500に対して褒賞情報を送信する。出力が行われると、ステップS108に進む。
【0178】
(ステップS108)処理部140は、需要情報の出力を行うタイミングであるか否かを判断する。需要情報の出力を行うタイミングであると判断された場合はステップS109に進み、そうでない場合はステップS110に進む。
【0179】
なお、本実施の形態において、例えば、新たに褒賞を付与する処理が行われた場合や、保守に従事する従事者による所定の操作が行われた場合や、所定の時刻が到来した場合などの所定の場合に、需要情報の出力を行うタイミングであると判断される。なお、タイミングはこれらに限られない。
【0180】
(ステップS109)処理部140は、需要情報を出力する処理を行う。需要情報を出力する処理は、例えば以下のように行われうる。なお、需要情報を出力する処理は、例えば、新たに褒賞が付与されたチームがある場合には、当該チームを注目チームとして、注目チームに対応する自動販売機700についてのみ行われるようにしてもよい。
【0181】
図9は、同情報処理装置100の需要情報出力処理の一例を示すフローチャートである。
【0182】
(ステップS131)処理部140は、注目チームに対応する褒賞情報を取得する。これにより、注目チームの各ユーザについて、残存している権利の情報が得られる。
【0183】
(ステップS132)処理部140は、注目チームに対応する自動販売機700を特定する。換言すると、新たに付与された褒賞に関する褒賞情報に対応する自動販売機700を特定する。例えば、上述のようなチーム情報に基づいて、注目チームに対応する自動販売機700を特定することができる。
【0184】
(ステップS133)処理部140は、特定した自動販売機700について、将来の需要の予測結果を取得する。例えば、注目チーム対応する、残存している権利の数量に基づいて、需要の予測結果を取得するようにしてもよい。
【0185】
なお、処理部140は、ここで取得した需要の予測結果を需要情報として出力するようにしてもよい。
【0186】
(ステップS134)処理部140は、特定した自動販売機700の在庫情報を販売機情報から取得する。
【0187】
(ステップS135)処理部140は、自動販売機700の在庫情報と予測した需要とを比較し、その比較結果が所定の状態であるか否かを判断する。例えば、所定の状態とは、在庫情報に比べて予測した需要のほうが大きいことである。なお、所定の状態とは、在庫情報に対する予測した需要の占める割合が所定の割合よりも大きいことであってもよい。比較結果が所定の状態であると判断された場合にはステップS136に進み、そうでない場合には、上位の処理に戻る。なお、上位の処理に戻る場合は、需要情報が出力されないようにしてもよいが、例えば在庫が潤沢にあることを示す情報など、何らかの情報が需要情報として出力されるようにしてもよい。
【0188】
(ステップS136)処理部140は、需要情報を出力する。例えば需要情報として、特定した自動販売機700への商品の補充が必要であることを示す情報などが出力されるようにしてもよい。これにより、在庫切れ等が発生することを未然に防止しやすくなる。その後、上位の処理にも戻る。
【0189】
図8に戻って、需要情報の出力処理が行われると、ステップS110に進む。
【0190】
(ステップS110)処理部140は、クーポン情報の出力を行うタイミングであるか否かを判断する。クーポン情報の出力を行うタイミングであると判断された場合はステップS111に進み、そうでない場合はステップS112に進む。
【0191】
なお、本実施の形態において、例えば、ユーザによる所定の操作が行われた場合や、所定の時刻が到来した場合などの所定の場合に、クーポン情報の出力を行うタイミングであると判断される。なお、タイミングはこれらに限られない。
【0192】
(ステップS111)処理部140は、クーポン情報を出力する処理を行う。クーポン情報を出力する処理は、例えば以下のように行われうる。なお、クーポン情報を出力する処理は、例えば、ユーザによる所定の操作が行われたことに伴って行われる場合には、当該ユーザについてのみ行われるようにしてもよい。
【0193】
図10は、同情報処理装置100のクーポン情報出力処理の一例を示すフローチャートである。
【0194】
(ステップS151)処理部140は、所定の操作を行ったユーザに対応する褒賞情報を取得する。これにより、当該ユーザについて、残存している権利に関する情報が得られる。
【0195】
(ステップS152)処理部140は、取得した褒賞情報が、所定の出力条件を満たすか否かを判断する。出力条件が満たされると判断した場合には、ステップS153に進み、そうでない場合には、上位の処理に戻る。なお、出力条件としては、例えば、残存する有効な権利があることとすることができる。すなわち、この場合、処理部140は、ステップS151において有効な権利についての褒賞情報が取得されたか否かを判断すると言い替えてもよい。
【0196】
(ステップS153)処理部140は、取得した褒賞情報に基づいて、クーポン情報をユーザの端末装置600に出力する。これにより、端末装置600がクーポン情報を受信し、ユーザが自動販売機700にクーポン情報を提供することができるようになる。その後、上位の処理に戻る。
【0197】
なお、このようなクーポン情報出力処理が行われる場合において、ステップS151でユーザに対応する個人褒賞情報も取得され、ステップS152において個人褒賞情報が出力条件を満たすか否かが判断されるようにしてもよい。そして、個人褒賞情報が出力条件を満たすと判断される場合、ステップS153において、処理部140が、個人褒賞情報に対応する個人クーポン情報を出力するように構成されていてもよい。
【0198】
図8に戻って、クーポン情報の出力処理が行われると、ステップS112に進む。
【0199】
(ステップS112)処理部140は、褒賞処理を行うタイミングであるか否かを判断する。褒賞処理を行うタイミングであると判断された場合はステップS113に進み、そうでない場合は一連の処理を終了する。
【0200】
本実施の形態において、例えば、所定の日時が到来した場合に、褒賞処理を行うタイミングであると判断される。なお、ここで所定の日時とは、例えば、実施中のイベントの終了日時に対応するタイミングとすることができる。これにより、イベントが終了した場合に、その結果を集計して褒賞処理を行うことができる。なお、褒賞処理を行うタイミングであると判断される場合はこれに限られず、例えば、管理者装置500において管理者による所定の操作が行われた場合などの所定の場合に、褒賞処理を行うタイミングであると判断されるようにしてもよい。
【0201】
(ステップS113)処理部140は、褒賞処理を行う。褒賞処理は、例えば以下のように行われうる。
【0202】
図11は、同情報処理装置100の褒賞処理の一例を示すフローチャートである。
【0203】
(ステップS171)処理部140は、各チームのチーム成績情報を取得する。例えば一のイベントについて褒賞処理が行われる場合、処理部140は、当該イベントに参加した各チームのチーム成績情報を取得する。なお、チーム成績情報は、各チームのユーザのユーザ成績に基づいて取得されうる。
【0204】
(ステップS172)処理部140は、各チームのチーム成績情報に基づいて、例えば、チームの順位を決定する。処理部140は、例えば、各チームのチーム成績情報を他のチームのチーム成績情報と比較するなどして、各チームの順位を決定する。
【0205】
(ステップS173)処理部140は、カウンタNにゼロをセットする。
【0206】
(ステップS174)処理部140は、カウンタNを1だけインクリメントする。
【0207】
(ステップS175)処理部140は、N番目のチームについて、チームの成績情報が付与条件を満足するか否かを判定する。付与条件が満足されると判定された場合にはステップS176に進み、そうでない場合にはステップS177に進む。
【0208】
なお、付与条件は、例えば、チームの成績情報が、他のチームの成績情報の中で所定の順位より高い順位にあること(好成績であること)である。
【0209】
(ステップS176)処理部140は、N番目のチームについて、各ユーザに褒賞を付与する。すなわち、処理部140は、N番目のチームの各ユーザに対応付けて、付与規則に従って、褒賞情報を蓄積する。これにより、褒賞情報が更新されると言ってもよい。その後、ステップS177に進む。
【0210】
(ステップS177)処理部140は、カウンタNが、イベントに参加したチームの数に一致するか否かを判断する。カウンタNが総チーム数に一致すると判断した場合には褒賞処理を終了し、そうでない場合にはステップS174に戻る。
【0211】
図8に戻って、褒賞処理が行われると、ステップS114に進む。
【0212】
(ステップS114)処理部140は、個人褒賞処理を行う。個人褒賞処理は、例えば、以下のように行われうる。
【0213】
図12は、同情報処理装置100の個人褒賞処理の一例を示すフローチャートである。
【0214】
(ステップS191)処理部140は、各チームの各ユーザのユーザ成績に基づいて、ユーザの順位を決定する。例えば一のイベントについて褒賞処理が行われる場合、処理部140は、当該イベントに参加した各ユーザの順位を決定する。
【0215】
(ステップS192)処理部140は、カウンタMにゼロをセットする。
【0216】
(ステップS193)処理部140は、カウンタMを1だけインクリメントする。
【0217】
(ステップS194)処理部140は、M番目のユーザについて、ユーザ成績が付与条件を満足するか否かを判定する。付与条件が満足されると判定された場合にはステップS195に進み、そうでない場合にはステップS196に進む。なお、付与条件は、例えば、ユーザ成績が、他のユーザ成績の中で所定の順位より高い順位にあること(好成績であること)である。
【0218】
(ステップS195)処理部140は、M番目のユーザに個人褒賞を付与する。すなわち、処理部140は、M番目のユーザに対応付けて、個人褒賞情報を蓄積する。これにより、個人褒賞情報が更新されると言ってもよい。その後、ステップS196に進む。
【0219】
(ステップS196)処理部140は、カウンタMが、総ユーザ数に一致するか否かを判断する。カウンタMが総ユーザ数に一致すると判断した場合には個人褒賞処理を終了し、そうでない場合にはステップS193に戻る。
【0220】
なお、個人褒賞処理が終了すると、一連の処理が終了する。すなわち、再度、ステップS101からの処理が行われうる。
【0221】
次に、本実施の形態における管理者装置500や端末装置600に出力される画面の例について示しながら、情報処理システム1の動作の具体例について説明する。以下のような画面の出力は、端末装置600と情報処理装置100とが適宜通信を行ったり、端末受付部630により受け付けられたユーザの操作などに応じて端末処理部640や処理部140が制御動作を行ったりすることにより実現される。
【0222】
図13は、同情報処理システム1の利用時の端末装置600の第一表示画面S11の一例を示す図である。図14は、同情報処理システム1の利用時の端末装置600の成績表示画面S12の一例を示す図である。図15は、同情報処理システム1の利用時の端末装置600のクーポン表示画面S14の一例を示す図である。
【0223】
図13においては、端末装置600の概略図が示されているが、以降の図においてはその図示を省略することがある。
【0224】
本実施の形態において、ユーザが情報処理システム1を使用する場合、例えば、第一表示画面S11が端末装置600の表示部661に表示される。第一表示画面S11は、例えば、メニュー画面として用いられる。ユーザがイベントに参加可能である場合、第一表示画面S11には、イベントに参加するためのメニューボタン1121や、保有しているクーポン情報を閲覧するためのクーポン表示ボタン1122が含まれる。
【0225】
第一表示画面S11において、メニューボタン1121が操作されると、例えば、成績表示画面S12に遷移する。
【0226】
図14に示されるように成績表示画面S12には、例えば、開催中のイベントについて、端末装置600を使用するユーザに関する成績が表示される。本実施の形態において、成績表示画面S12には、ユーザが属するチームの成績を表示するチーム成績表示部1221と、ユーザ個人の成績を表示するユーザ成績表示部1231とが含まれる。なお、成績表示画面S12には、ユーザの歩数等に関する情報が合わせて表示されてもよい。本実施の形態において、このように成績表示画面S12においてチーム成績表示部1221とユーザ成績表示部1231とが表示されるので、ユーザは、自身に関する成績を容易に把握するとこができる。
【0227】
このような成績表示画面S12は、例えば、情報処理装置100から、イベントに参加するチームのチーム成績情報が取得され、出力されることにより、表示可能である。
【0228】
図に示される例において、チーム成績表示部1221には、現在のチームの順位と、チーム成績情報(例えば、平均歩数)と、チーム順位のリストを表示するためのリスト表示ボタン1222とが含まれうる。また、チーム成績表示部1221には、チームメンバーが表示されるメンバー表示画面への遷移ボタン1223が含まれていてもよい。
【0229】
また、ユーザ成績表示部1231には、現在のユーザの順位と、ユーザ成績情報(例えば、平均歩数)と、ユーザの順位のリストを表示するためのリスト表示ボタン1232とが含まれうる。
【0230】
ユーザは、チームの成績、ユーザの成績について、リスト表示ボタン1222,1232を表示することにより、例えばランキング形式にて表示させることができる。これにより、上位のユーザの成績をランキング形式にて容易に知ることができる。
【0231】
図13に戻って、第一表示画面S11において、クーポン表示ボタン1122が操作されると、例えば、クーポン表示画面S14に遷移する。
【0232】
図15に示されるように、クーポン表示画面S14には、ユーザが行使可能な権利に対応するクーポン情報に基づくクーポン画像1421,1422が表示される。クーポン画像1421,1422が表示されることにより、ユーザは、自身が保有するクーポン情報が何であるかを容易に知ることができる。クーポン画像1421,1422には、それぞれのクーポン情報の有効期限が示されており、ユーザは、その期限までに権利を行使する必要があることを容易に認識することができる。
【0233】
ここで、上述のように褒賞処理が行われると、端末装置600の表示部661に、イベントの結果表示画面が出力される。
【0234】
図16は、同情報処理システム1の利用時の結果表示画面の一例を説明する図である。
【0235】
結果表示画面S21,S22,S23,S24は、例えば、イベントが終了して褒賞処理が行われた後にユーザが所定のアプリケーションを用いた場合に表示されうる。結果表示画面S21,S22,S23,S24は、例えば、ユーザの操作に応じて遷移するようになっているが、これに限られない。表示態様はこれに限られず、例えば1つの画面により各種情報が表示されるようにしてもよい。これらの画面に含まれる情報は、例えば、情報処理装置100の判定部143の処理結果や、褒賞情報蓄積部145の処理結果に基づいて表示可能である。
【0236】
結果表示画面S21,S22,S23,S24は、例えば、以下のような各画面である。すなわち、まず、結果表示が開始されることを示す結果表示スタート画面S21が表示される。
【0237】
次に、チームについての成績を表示するチーム結果画面S22が表示される。ここで、チームについての成績に応じて褒賞が付与された場合には、その旨の表示が合わせて表示されることが好ましい。例えば、2つの商品を払い出す権利が与えられたことが説明される。これにより、ユーザは、褒賞が付与されたことを確実に知ることができる。
【0238】
次に、ユーザ個人についての成績を表示する個人結果画面S23が表示される。この場合も、ユーザ個人の成績について個人褒賞が付与された場合には、その旨の表示が合わせて表示されることが好ましい。これにより、ユーザは、個人褒賞が付与されたことを確実に知ることができる。
【0239】
最後に、今回のイベントに参加した結果として付与された褒賞について情報を示す付与結果画面S24が表示される。ここでは、例えば、チームについての成績に応じて付与された褒賞の内容と、ユーザ個人についての成績に応じて付与された個人褒賞の内容とが示されうる。なお、イベントに参加したユーザに参加賞が付与されるようにしてもよく、参加賞の内容も付与結果画面S24に含まれるようにしてもよい。付与結果画面S24に、付与された褒賞等の情報がまとめて表示されるため、ユーザは、自身の保有する権利の増分について、容易に把握することができる。
【0240】
なお、付与結果画面S24には、クーポン表示画面S14に遷移するための操作ボタンが表示されており、褒賞が付与された結果としてユーザが保有しているクーポン情報について、クーポン表示画面S14において容易に確認することができるようになっている。
【0241】
図17は、同情報処理システム1の利用時の管理者装置500の管理画面S51の一例を示す図である。
【0242】
管理者装置500においては、例えば、管理者が、組織のユーザの情報処理システム1の利用状況を確認するための管理画面S51が表示可能である。管理画面S51は、例えば、情報処理装置100から提供された情報に基づいて、管理者装置500によりディスプレイに表示可能な画面である。
【0243】
図に示されるように、イベントの実施中において、管理画面S51には、イベントに関する状況を示すイベント情報表示部5111が含まれる。イベント情報表示部5111には、例えば、イベントへ参加しているユーザの数や、ユーザ成績等の平均値や、チーム成績情報に基づく各チームの順位等の情報が表示可能である。管理者は、イベント情報表示部5111を確認することにより、イベントの開催状況について、容易に概要を把握することができる。イベント情報表示部5111に係る情報は、例えば、情報処理装置100の判定部143の処理結果や、褒賞情報蓄積部145の処理結果に基づいて表示可能である。
【0244】
管理画面S51において、例えばサイドバー5011等に含まれる所定の選択項目を選択する操作が行われると、褒賞情報出力画面S52が表示される。
【0245】
図18は、同管理者装置500の褒賞情報出力画面S52の一例を示す図である。
【0246】
図に示されるように、褒賞情報出力画面S52には、権利の行使状況を示すクーポン利用状況表示部5211が含まれる。クーポン利用状況表示部5211には、例えば、管理者が管理対象とする組織において、権利が付与されたユーザ数と、付与された権利の数と、行使された権利の数(引き替え数)と、行使率(引き替え率)とが表示される。このような情報は、例えば、褒賞情報出力部155により出力された褒賞情報に基づいて表示可能である。管理者は、クーポン利用状況表示部5211に表示された情報に基づいて、付与された権利のうち、どれだけの権利が行使されているか否かを容易に把握することができる。行使率が低い場合には、例えば、今後行われるイベントにおいて付与される褒賞の内容を変更したり、権利の行使を呼び掛けたりというような施策を採ることができる。したがって、より効果的に、情報処理システム1を用いたイベントを実施することができる。
【0247】
ここで、図に示される例においては、クーポン利用状況表示部5211において、権利の行使率について、チーム毎や、その他の所定の属性(例えば、ユーザが所属する事業所や、ユーザの世代など)の属性値が共通するユーザ毎に、確認することができるようになっている。換言すると、クーポン利用状況表示部5211において、所定の観点においてグループ分けされたユーザのグループ毎に、権利の行使率が確認することができるようになっている。このようなことは、例えば、褒賞情報出力部155により出力される褒賞情報について、各権利に対応するユーザの属性値が関連付けられていることにより実現可能である。
【0248】
このようにユーザのグループ毎に権利の行使率を確認することができるので、クーポン利用状況表示部5211の表示内容を、管理者は有意義に活用することができる。例えば、いわゆる健康飲料を払い出し可能な権利が付与されている場合において、その行使率が比較的低い場合には、健康飲料の摂取頻度が低かったり摂取量が少なかったりする可能性が高いといえる。このような場合には、管理者が、健康飲料を摂取するように、対象となるユーザグループに対して働きかける措置を行うことができる。また、例えば、事業所毎の行使率を踏まえて、各事業所における自動販売機700の設置台数や設置場所等について改善策を検討することができる。また、ユーザの世代別に、権利の行使率を確認することにより、より各世代のユーザにとって魅力的である商品を自動販売機700により払い出し可能にするために有効なマーケティング施策を検討することができる。本実施の形態においては、情報処理システム1を利用してイベントを実施する組織毎に、当該組織内でのユーザに対してイベントに取り組むことについてインセンティブの付与を行うと共に、当該インセンティブの効果測定とを容易に行うことができる。したがって、ユーザにとって魅力的であって有意義なイベントを行うことができるようにすることができる。
【0249】
以上に説明したように、本実施の形態においては、チーム毎の成績に応じて、チーム毎に付与した褒賞の情報を利用することができる。複数のユーザがチーム毎に取り組むようにし、その結果に対して褒賞を付与可能とするようなイベント等を容易に実施することができる。褒賞は、自動販売機700から商品を払い出す権利についてのものであり、例えばクーポン情報として各ユーザの端末装置600に出力することができるので、ユーザに容易に商品を払い出す権利を行使させることができる。
【0250】
褒賞として付与された権利に関する情報は、褒賞情報として蓄積される。また、権利が行使された場合には、行使情報に基づいて褒賞情報が更新される。このようにして管理されている褒賞情報が出力されることにより、管理者等が、管理者装置500を用いて、容易に褒賞の付与状況や権利の行使状況を確認することができる。
【0251】
本実施の形態において、チーム毎の成績に応じて褒賞が付与されるのみならず、ユーザ個人のユーザ成績に応じて個人褒賞が付与されうる。したがって、各ユーザにおいてテーマに取り組むモチベーションを高く保つことができるようなイベントの開催等の施策を、容易に実施することができる。
【0252】
情報処理装置100により褒賞が付与された場合、その褒賞情報に対応するチームの情報や、ユーザの情報に応じて、需要情報を出力することができる。需要情報は、自動販売機700の保守作業等を行う上で参考にすることができるものである。したがって、特定のチームに対して褒賞が付与されることにより一時的に一部の自動販売機700において商品の需要が大きく高まるような場合においても、商品の品切れ等が発生しにくいように維持することができる。
【0253】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアを光ディスクなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、本実施の形態における、情報処理装置100を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、格納部にアクセス可能なコンピュータを、1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得部と、チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいて、当該チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、当該チームに対応する褒賞情報を蓄積する褒賞情報蓄積部と、として機能させるための、プログラムである。
【0254】
(その他)
【0255】
上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の構成要素は、物理的に一の媒体で実現されてもよい。
【0256】
上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、又は、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現されうる。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。また、そのプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。また、そのプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、又は分散処理を行ってもよい。
【0257】
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。例えば、上述の実施の形態において、情報処理装置が行うと記載されている動作の一部が、端末装置や、自動販売機や、その他の情報処理装置など、他の装置において実行されるようにしてもよい。
【0258】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0259】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0260】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0261】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
【0262】
上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態のそれぞれの構成要素について、適宜、他の実施の形態の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
【0263】
なお、上述の実施の形態においては、権利について実際に商品の払い出しが行われた場合に権利が行使されたと扱うものとして説明したが、権利が行使されたものとして扱うタイミングはこれに限られない。例えば、付与された褒賞について、所定の出力指示等に基づいてクーポン情報が出力されるように構成されている場合において、クーポン情報が出力されたタイミングにおいて、権利が行使されたものとして褒賞情報が更新されるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0264】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は、従来にはない態様でユーザがテーマに取り組んだ成績を活用することができるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0265】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
110 格納部
113 褒賞情報格納部
115 ユーザ情報格納部
120 受信部
130 受付部
140 処理部
141 成績情報取得部
143 判定部
145 褒賞情報蓄積部
149 褒賞情報更新部
151 クーポン情報出力部
155 褒賞情報出力部
161 需要情報出力部
170 送信部
500 管理者装置
600 端末装置
610 端末格納部
611 クーポン情報格納部
612 計測情報格納部
620 端末受信部
630 端末受付部
640 端末処理部
660 端末出力部
661 表示部
670 端末送信部
680 計測部
700 自動販売機
712 通信部
740 情報取得部
780 払出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得部と、
前記チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、当該チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、当該チームに対応する褒賞情報を蓄積する褒賞情報蓄積部と
前記褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報に基づいて、当該褒賞情報に対応するチームを構成するユーザに対応する端末装置に、前記商品を払い出す権利を識別する情報を含むクーポン情報であって前記自動販売機が取得可能なクーポン情報を出力するクーポン情報出力部と、
前記クーポン情報を取得した自動販売機から送信された、商品の払い出しに使用されたクーポン情報を特定可能な情報である行使情報と、前記自動販売機に対応する販売機識別子及び商品が払い出されたコラムを識別するコラム識別子と、を受信する受信部と、を備え、
前記褒賞情報は、商品を払い出す個々の権利毎に、当該権利を一意に示すクーポン情報と当該権利に対応するユーザのユーザ識別子とが対応付けられている情報である、情報処理装置。
【請求項2】
前記成績情報取得部は、チームを構成する各ユーザの成績に関するユーザ成績を取得し、取得した各ユーザのユーザ成績を用いて、前記チーム成績情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定のテーマは、歩数に関するものであり、
前記成績情報取得部は、各ユーザに対応する端末装置により取得された歩数に関する情報に基づいて、当該ユーザのユーザ成績を取得する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記付与条件は、前記所定のテーマの達成度合いを示す、所定のテーマに取り組んだ成績と所定の目標量との関係に関する条件である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記付与条件は、判定対象のチームの成績と他のチームの成績との比較結果が所定の結果であることを含み、
前記判定部は、判定対象のチームを含む2以上のチームのチーム成績情報に基づいて、当該判定対象のチームについて前記判定を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記自動販売機に対応する販売機識別子と前記自動販売機の2以上のコラムのそれぞれを識別するコラム識別子とに対応する在庫情報であって前記自動販売機の各コラムに収容されている商品の在庫数に対応する在庫情報が格納される在庫情報格納部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記褒賞情報蓄積部は、前記褒賞情報を、当該褒賞情報に対応するチームを構成する各ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けて蓄積し、
前記クーポン情報出力部は、前記ユーザ識別子に対応する端末装置に、当該ユーザ識別子に対応する褒賞情報に基づく前記クーポン情報を出力する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記成績情報取得部は、チームを構成する各ユーザの成績に関するユーザ成績を取得するように構成されており、
前記判定部は、ユーザについて、前記ユーザ成績が所定の個人付与条件を満たすか否かを判定するように構成されており、
前記褒賞情報蓄積部は、前記ユーザについての判定部の判定結果に基づいて、当該ユーザに対応する個人褒賞情報を蓄積するように構成されており、
前記クーポン情報出力部は、前記褒賞情報蓄積部により蓄積された個人褒賞情報に基づいて、当該個人褒賞情報に対応するユーザに対応する端末装置に、前記当該個人褒賞情報に対応する個人クーポン情報を、前記クーポン情報とは異なる態様で出力するように構成されている、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記クーポン情報出力部は、前記褒賞情報が所定の出力条件を満たす場合に、当該褒賞情報に基づく前記クーポン情報の出力を行うように構成されている、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記出力条件は、前記褒賞情報に対応する前記商品を払い出す権利が残存していることを含む、請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記自動販売機から取得された前記商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報に基づいて、前記褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報を更新する褒賞情報更新部と、
前記褒賞情報更新部により更新された褒賞情報を出力する褒賞情報出力部とを備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記褒賞情報蓄積部は、前記自動販売機から取得された前記商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報に基づいて、その後に新たに前記商品を払い出す権利の付与を行う場合における権利の付与内容の変更に関する変更処理を実行するように構成されており、
前記変更処理は、チームに付与された権利の付与後所定期間における行使率、チームに付与された権利の行使ペース又はチームに付与された権利のうち残存している権利の量に応じて、それ以後の付与機会において付与される権利の数量又は付与される権利に関する期限を変更する処理である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記褒賞情報蓄積部により蓄積された前記褒賞情報に対応するチームを構成するユーザの所定の属性の属性値に関連するロケーションの自動販売機を特定するとともに、当該自動販売機について、ユーザにより払い出し対象として選択される商品の需要の予測結果を前記褒賞情報に基づく権利の残存状況に基づいて取得し、前記予測結果に関する需要情報を出力する需要情報出力部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記需要情報出力部は、特定した前記自動販売機の各コラムに収容されている商品の在庫数に対応する在庫情報と当該自動販売機について取得した前記需要の予測結果との比較結果が所定の状態であるか否かの判断に応じて、当該自動販売機の保守に関する保守情報を前記需要情報として出力し、
前記所定の状態は、前記在庫情報に比べて予測した需要のほうが大きい状態又は前記在庫情報に対する予測した需要の占める割合が所定の割合よりも大きい状態である、請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記保守情報は、商品の補充が必要であることを示す情報、商品ラインナップの変更が必要であることを示す情報、設置台数の増減に関する情報又は商品が売り切れる可能性があるタイミングに関する情報である、請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
請求項1から15のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
格納している商品の払い出しを行うことができる自動販売機とを備え、
前記自動販売機は、
ユーザにより与えられる前記クーポン情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて前記商品の払い出しを行払出部とを有し、
前記情報取得部は、取得したクーポン情報に基づいて前記払出部により商品の払い出しが行われた場合に、商品を払い出す権利の行使が行われたことを示す行使情報を前記情報処理装置に送信するように構成されている、情報処理システム。
【請求項17】
格納部と、成績情報取得部と、判定部と、褒賞情報蓄積部と、クーポン情報出力部と、受信部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記成績情報取得部が、1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得ステップと、
前記判定部が、前記チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
前記褒賞情報蓄積部が、前記判定部の判定結果に基づいて、当該チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、当該チームに対応する褒賞情報を前記格納部に蓄積する褒賞情報蓄積ステップと
前記クーポン情報出力部が、前記褒賞情報蓄積ステップにより蓄積された褒賞情報に基づいて、当該褒賞情報に対応するチームを構成するユーザに対応する端末装置に、前記商品を払い出す権利を識別する情報を含むクーポン情報であって前記自動販売機が取得可能なクーポン情報を出力するクーポン情報出力ステップと、
前記受信部が、前記クーポン情報を取得した自動販売機から送信された、商品の払い出しに使用されたクーポン情報を特定可能な情報である行使情報と、前記自動販売機に対応する販売機識別子及び商品が払い出されたコラムを識別するコラム識別子と、を受信する受信ステップと、を有し、
前記褒賞情報は、商品を払い出す個々の権利毎に、当該権利を一意に示すクーポン情報と当該権利に対応するユーザのユーザ識別子とが対応付けられている情報である、情報処理方法。
【請求項18】
格納部にアクセス可能なコンピュータを、
1又は2以上のユーザにより構成されるチーム毎に所定のテーマに取り組んだ成績に関するチーム成績情報を取得する成績情報取得部と、
前記チーム成績情報が所定の付与条件を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、当該チームに付与された権利であって自動販売機から商品を払い出す権利に関する褒賞情報であって、当該チームに対応する褒賞情報を前記格納部に蓄積する褒賞情報蓄積部と、
前記褒賞情報蓄積部により蓄積された褒賞情報に基づいて、当該褒賞情報に対応するチームを構成するユーザに対応する端末装置に、前記商品を払い出す権利を識別する情報を含むクーポン情報であって前記自動販売機が取得可能なクーポン情報を出力するクーポン情報出力部と、
前記クーポン情報を取得した自動販売機から送信された、商品の払い出しに使用されたクーポン情報を特定可能な情報である行使情報と、前記自動販売機に対応する販売機識別子及び商品が払い出されたコラムを識別するコラム識別子と、を受信する受信部と、として機能させるための、プログラムであり、
前記褒賞情報は、商品を払い出す個々の権利毎に、当該権利を一意に示すクーポン情報と当該権利に対応するユーザのユーザ識別子とが対応付けられている情報である、プログラム。