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特開2024-141894害虫防除用組成物および害虫防除用エアゾール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141894
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】害虫防除用組成物および害虫防除用エアゾール
(51)【国際特許分類】
   A01N 53/08 20060101AFI20241003BHJP
   A01N 25/06 20060101ALI20241003BHJP
   A01N 25/10 20060101ALI20241003BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20241003BHJP
   A01M 7/00 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
A01N53/08 125
A01N25/06
A01N25/10
A01P7/04
A01M7/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053762
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】390000527
【氏名又は名称】住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】杉目 康広
【テーマコード(参考)】
2B121
4H011
【Fターム(参考)】
2B121AA13
2B121CB07
2B121CC02
2B121CC35
2B121FA20
4H011AC01
4H011BA01
4H011BB15
4H011BC06
4H011BC09
4H011BC19
4H011DA14
4H011DC05
4H011DE16
4H011DH02
(57)【要約】
【課題】ガラス面ほか透明な処理面に対し優れた透明性およびを維持しながら害虫防除機能を付与することができる害虫防除用組成物および害虫防除用エアゾールを提供する。
【解決手段】
以下、A)~C)を含む害虫防除用組成物。
A)ペルメトリンおよびシフルトリンからなる群より選択される1種以上の害虫防除成分
B)シロキサン結合を側鎖に有するアクリル系ポリマー
C)1気圧において引火点が21℃以上70℃未満である飽和炭化水素系溶剤
および当該害虫防除用組成物と噴射剤とを含む害虫防除用エアゾールによりガラス面ほか透明な処理面に対し優れた透明性およびを維持しながら害虫防除機能を付与することができる。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のA)~C)を含む害虫防除用組成物。
A)ペルメトリンおよびシフルトリンからなる群より選択される1種以上の害虫防除成分
B)シロキサン結合を側鎖に有するアクリル系ポリマー
C)1気圧において引火点が21℃以上70℃未満である飽和炭化水素系溶剤
【請求項2】
さらにグリコールエーテル類の溶剤を含む請求項1に記載の害虫防除組成物。
【請求項3】
グリコールエーテル類の溶剤がアセチル基を含むグリコールエーテル類の溶剤である請求項2に記載の害虫防除組成物。
【請求項4】
アセチル基を含むグリコールエーテル類の溶剤が3-メトキシ-3-メチルブチルアセテートおよび3-メトキシブチルアセテートからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項3に記載の害虫防除組成物。
【請求項5】
さらに、ブメトリゾールおよびビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとメチル(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとの混合物の少なくとも1種を含む請求項2~4のいずれか1項に記載の害虫防除用組成物。
【請求項6】
請求項1~4に記載の害虫防虫用組成物と噴射剤とを含む害虫防除用エアゾール。
【請求項7】
処理対象がガラスであることを特徴とする請求項6に記載の害虫防除用エアゾール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除用組成物および害虫防除用エアゾールに関する。
【背景技術】
【0002】
ユスリカ、チョウバエ、コバエなどの害虫は、可視光や紫外線などの光に集まる習性のある虫として知られている。かかる害虫が、窓やドアなどのガラス面から漏れる光に誘引されてガラス面上に飛来・定着すると不快に感じることから、予めガラス面に害虫防除剤を塗布するなどして害虫を防除する方法が取られている。
【0003】
特許文献1では、害虫防除成分、アルキルベンゼン等の被膜形成成分および特定の飽和蒸気圧を有する有機溶剤を含有する害虫防除剤をガラス面に塗布して害虫を防除する試みがなされているが、ガラスにくすみや曇りが生じ透明性が損なわれるという問題点があるほか、害虫防除効果の点においても改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-7505
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ガラスをはじめとする透明な面に害虫防除用組成物を塗布した際に、くすみや曇りが生じることなく、優れた害虫防除効果を付与することが可能な害虫防除用組成物および害虫防除用エアゾールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、かかる課題を解決すべく鋭意検討した結果本発明に至った。すなわち本発明は、
〔1〕以下のA)~C)を含む害虫防除用組成物。
A)ペルメトリンおよびシフルトリンからなる群より選択される1種以上の害虫防除成分
B)シロキサン結合を側鎖に有するアクリル系ポリマー
C)1気圧において引火点が21℃以上70℃未満であるパラフィン系飽和炭化水素溶剤
〔2〕さらにグリコールエーテル系の溶剤を含む上記の害虫防除組成物。
〔3〕グリコール系の溶剤が3-メトキシ-3-メチルブチルアセテートおよび3-メトキシブチルアセテートからなる群から選ばれる少なくとも1種である上記の害虫防除組成物。
〔4〕さらに、ブメトリゾールおよびビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとメチル(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとの混合物の少なくとも1種を含む上記の害虫防除用組成物。
〔5〕上記の害虫防虫用組成物と噴射剤とを含む害虫防除用エアゾール。
〔6〕処理対象がガラスであることを特徴とする上記の害虫防除用エアゾール。
を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の害虫防除用組成物をガラスなどの透明な面に塗布してもくすみや曇りが生じることなく優れた害虫防除効果を付与することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の害虫防除用組成物に使用される害虫防除成分は、ペルメトリンまたはシフルトリンである。これらの害虫防除成分は単独で用いても2種を用いても良い。害虫防除成分の含有量は、通常、組成物全体量あたり0.1~6.0重量%である。
【0009】
本発明の害虫防除用組成物に使用されるシロキサン結合を側鎖に有するアクリル系ポリマーとしては、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーまたはアクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステルを使用することが好ましい。
【0010】
(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーとしては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社製のFA 4001 CM Silicone Acrylate、FA 4002 ID Silicone Acrylate、FA 4003 DM Silicone Acrylate、FA 4004 ID Silicone Acrylate等が挙げられる。また、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステルとしては、例えば、信越化学工業株式会社製のKP-543、KP-545、KP-550、KP-545L等が挙げられる。
【0011】
前記のアクリル系ポリマーは、害虫防除成分に対して0.1~4倍量含有することが好ましく、0.5~2倍量含有することがより好ましい。
【0012】
本発明の害虫防除用組成物に使用される1気圧において引火点が21℃以上70℃未満である飽和炭化水素系溶剤としては、JXTGエネルギー株式会社製のカクタスノルマルパラフィンN-10(引火点40℃)、カクタスノルマルパラフィンN-11(引火点65℃)などのノルマルパラフィン系飽和炭化水素、または出光石油株式会社製のIPソルベント1620(引火点49℃)、IPクリーンLX(引火点45℃)、エクソンモービル社製のアイソパーG(引火点44℃)、アイソパーH(引火点54℃)、アイソパーL(引火点64℃)などのイソパラフィン系飽和炭化水素などが挙げられる。これら飽和炭化水素系溶剤は、単独で使用しても2種類以上を使用してもよい。引火点は、例えばJISK2265-1の方法により測定することができる。
【0013】
前記飽和炭化水素系溶剤の含有量は、通常、組成物全体量あたり35~99重量%であり、好ましくは60~99重量%である。
【0014】
本発明の害虫防除用組成物には、さらにグリコールエーテル類の溶剤を含有することができる。グリコールエーテル類の溶剤としては、例えば、3-メトキシ-3-メチル-1―ブタノール、3-メトキシ-3-メチルブチルアセテート、3-メトキシブチルアセテートが挙げられ、このうちアセチル基を含むグリコールエーテル類の溶剤が好ましい。当該グリコールエーテル類の溶剤を含有する場合、前記飽和炭化水素系溶剤の含有量に対し10~50重量%とすることが好ましく、20~30重量%とすることがより好ましい。
【0015】
本発明の害虫防除組成物には、さらにブメトリゾールまたはビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとメチル(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとの混合物を含有させてもよい。これら成分については、2種併用する方がより優れた害虫防除効力が得られる。ブメトリゾールまたは当該混合物の含有量は、通常、害虫防除成分に対し1~15重量%である。
【0016】
ブメトリゾールとしては、例えば、BASF社製のTinuvin326、住化ケムテックス株式会社製のSumisorb300等が挙げられる。また、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートおよびメチル(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートの混合物としては、例えば、BASF社製のTinuvin292が挙げられる。
【0017】
本発明の害虫防除用組成物には、ペルメトリンまたはシフルトリン以外の害虫防除成分を加えてもよい。当該害虫防除成分としては、シペルメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、トラロメトリン、フェンプロパトリン、エトフェンプロックス、アレスリン、デルタメトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリン、モンフルオロトリン、エムペントリン、イミプロトリン、レスメトリン、フタルスリン、フラメトリン、プラレトリン等のピレスロイド系化合物が挙げられる。
【0018】
本発明の害虫防除用組成物が防除対象とする害虫としては、例えば、以下の害虫が挙げられる。
メイガ類、ヒロズコガ類、ドクガ類、コナガ類、シャクガ類等の鱗翅目害虫、イエカ類、ユスリカ類、イエバエ類、ショウジョウバエ類、ノミバエ類、チョウバエ類、クロバネキノコバエ類、ブユ類、ヌカカ類等の双翅目害虫、アリ類等の膜翅目害虫、ウンカ類、ツマグロヨコバイ、ヨコバイ類、カメムシ類等の半翅目害虫、クモ類。
【0019】
本発明の害虫防除用組成物は、通常、油剤の形態で処理対象に対して刷毛塗り、ローラー塗り等を用いて塗布するか、エアゾールに製剤化して噴霧して使用する。このうちエアゾールとして使用することが好ましい。エアゾールとして使用する場合の噴射剤としては、液化石油ガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス等が挙げられ、このうち液化石油ガス、ジメチルエーテルを用いることが好ましい。エアゾールは、本発明の害虫防除用組成物を噴射バルブやアクチュエーターなどを装着した耐圧容器に噴射剤ともに充填するなど公知の方法により製造することができる。害虫防除用組成物と噴射剤の体積比は20:80~60:40の範囲が好ましく、30:70~40:60の範囲がより好ましい。またエアゾール容器の内圧は、0.15~0.5MPaとなるように調整されるとよい。
【0020】
本発明のエアゾールは、エアゾールのボタン噴口から処理対象までの噴射距離は15~50cmの範囲で噴霧されることが好ましく、25~40cmの範囲で噴霧されることがより好ましい。
【0021】
本発明のエアゾールの噴霧粒子径は、エアゾールのボタン噴口から25cm離れた位置における平均粒子径(D50)として、10~90μmの範囲であることが好ましく、20~70μmの範囲であることがより好ましい。なおエアゾールの噴霧粒子径は、スプレー粒子径測定装置「エアロトラックLDSA-SPR(型式:7340)」マイクロトラック・ベル株式会社製)により測定することができる。
【0022】
本発明の害虫防除用組成物は、窓ガラス、ドア、自動販売機などのパネル、網戸などの透明性が必要な処理対象に効果を発揮し、このうちガラスに対しより効果を発揮する。また本発明の害虫防除用組成物は、サッシなど透明性を有さない処理対象に処理して害虫を防除することも可能である。
【0023】
本発明の害虫防除用組成物を処理対象に処理する場合、害虫防除用組成物の塗布量を500~4000mg/mとすることが好ましい。またエアゾールで処理する場合、処理対象面1mあたり4~10秒で噴霧処理すると作業性が良いことから、エアゾールの噴射バルブやアクチュエーターなど各種部材は、当該条件となるように適宜設計されることが好ましい。
【実施例0024】
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例0025】
ペルメトリン 0.48g、KP-550(アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル40%含有、信越化学工業株式会社製) 0.48g、IPクリーンLX(引火点45℃の飽和炭化水素系溶剤、出光石油株式会社製) 45.6gを混合し本発明の害虫防除用組成物を得た。
【実施例0026】
ペルメトリン 0.48g、KP-550 0.48g、IPクリーンLX 31.6gおよびソルフィットAC(3-メトキシ-3-メチルブチルアセテート、クラレ株式会社製) 15.7gを混合し本発明の害虫防除用組成物を得た。
【実施例0027】
実施例2の害虫防除用組成物にSumisorb300(ブメトリゾール、住化ケムテックス株式会社製) 0.05gおよびTinuvin292(ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとメチル(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニル)セバケートとの混合物、BASF社製) 0.05gを加えて混合し本発明の害虫防除用組成物を得た。
【実施例0028】
実施例3において、ソルフィットACを3-メトキシブチルアセテート(株式会社ダイセル製)に変更した以外は同様の処方で本発明の害虫防除用組成物を得た。
【実施例0029】
実施例3において、ペルメトリンをシフルトリンに変更した以外は同様の処方で本発明の害虫防除用組成物を得た。
【実施例0030】
実施例2において、ソルフィットAC 15.7gをソルフィット(3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール、クラレ株式会社製)15.2gに変更した以外は同様の処方で本発明の害虫防除用組成物を得た。
【比較例1】
【0031】
ペルメトリン 0.48g、アルケンL(アルキルベンゼン、新日本石油株式会社製) 0.24gおよびIPクリーンLX 45.3gを混合し害虫防除用組成物を得た。
【比較例2】
【0032】
ペルメトリン 0.48g、KF7312-J(トリメチルシロキシケイ酸50%含有、信越化学工業株式会社製) 0.48g、IPクリーンLX 31.3g、ソルフィットAC 15.4g、Sumisorb300 0.05gおよびTinuvin292 0.05gを混合し害虫防除用組成物を得た。
【比較例3】
【0033】
ペルメトリン 0.48g、KP-550 0.48g、IPソルベント2028(引火点86℃の飽和炭化水素系溶剤、出光石油株式会社製) 31.5g、ソルフィットAC 15.2g、Sumisorb300 0.05gおよびTinuvin292 0.05gを混合し害虫防除用組成物を得た。
【比較例4】
【0034】
ペルメトリン 0.48g、KP-550 0.48g、n-ヘプタン(引火点-4℃の飽和炭化水素系溶剤、関東化学株式会社製) 29.2g、ソルフィットAC 15.0g、Sumisorb300 0.05gおよびTinuvin292 0.05gを混合し害虫防除用組成物を得た。
【0035】
夫々の害虫防除用組成物をエアゾール容器に充填し、バルブ(ステム孔径0.45mm、べーパータップ孔径0.3mm)を取り付けた後、液化石油ガス(0.47MPa)を49.5g充填し、噴射ボタン(噴口径0.5mm)を装着して各種エアゾールを作成した(夫々、順に本発明エアゾール-1~6および比較エアゾール-1~4と記す)。
【0036】
[ガラスに対する透明性の評価]
10cm四方のガラスを紙ウエスの上に置き、当該ガラスから40cm離れた位置から害虫防除用組成物の処理量がガラス面に対し0.15mg/cmとなるように各種エアゾールを均一に噴霧した。
噴霧後のガラスを2m離れた白色LED光源にかざして、以下の基準で評価した。評価結果を表1に示す。
スコア5:くすみ、曇りは全く見られない
スコア4:くすみ、曇りは確認できるが、反対側は見える
スコア3:くすみ、曇りによって白化した箇所が1点確認でき、当該白化箇所においては反対側を見ることが困難である
スコア2:くすみ、曇りによって白化した箇所が2点以上確認でき、当該白化箇所においては反対側を見ることが困難である
スコア1:ガラス面全面がくすみ、曇りによって白化し、反対側が見えない。
【0037】
【表1】
【0038】
前記噴霧後のガラスのうち本発明エアゾール1~3及び比較エアゾール1を噴霧したガラスについてキセノン耐候性試験機(Q-SUN Xe-1、Q-Lab社製)に入れ、光学フィルタ(Daylight-BB、Q-Lab社製)を装着し、照度を60W/m (@TUV)に設定して光を照射した。試験は、積算照度が8Mlx・hとなるまで実施した。
【0039】
耐候性試験後のガラスの害虫防除用組成物噴霧面にオオチョウバエおよびイエヒメアリを夫々1時間強制接触させた。各種害虫の時間の経過に伴うノックダウン状態を観察し、プロビット法によりKT50(分)を算出した。結果を表2に記す。
【0040】
【表2】
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の害虫防除用組成物を用いることで、ガラス面ほか透明な処理面に対し優れた透明性および害虫防除機能を付与することができるようになる。