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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141933
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/908 20190101AFI20241003BHJP
   G06Q 30/0201 20230101ALI20241003BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20241003BHJP
【FI】
G06F16/908
G06Q30/0201
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053818
(22)【出願日】2023-03-29
(71)【出願人】
【識別番号】512296221
【氏名又は名称】グローバルアストロラインズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179970
【弁理士】
【氏名又は名称】桐山 大
(74)【代理人】
【識別番号】100071205
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100183128
【弁理士】
【氏名又は名称】宮下 洋明
(72)【発明者】
【氏名】児玉 教仁
【テーマコード(参考)】
5B175
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5B175KA12
5L030BB02
5L049BB02
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】 志での人々の繋がりを実現することである。
【解決手段】 表示画面80を構成するのは、ソーシャルグラフ81、操作部82、及び、総合パーパスリンク指数83である。ソーシャルグラフ81を構成するのは、本人ノード81a、組織員ノード81b及びエッジ81c、並びに、背景81dである。本人ノード81aが配置されるのは、背景81dの中心である。本人ノード81a及び組織員ノード81bを繋ぐのは、エッジ81cである。ソーシャルグラフ81の表示態様を決めるのは、パーパス項目値である。
【選択図】 図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理プログラムであって、それによって処理装置が実行するのは、以下の処理である:
表示処理:ここで表示されるのは、少なくとも、ソーシャルグラフであり、その際に用いられるのは、パーパス項目値であり、かつ、
前記ソーシャルグラフを構成するのは、ノード及びエッジであり、かつ、
前記エッジで結ばれるのは、複数の前記ノードであり、かつ、
前記エッジの出力態様を決めるのは、前記パーパス項目値であり、かつ、
前記パーパス項目値に含まれるのは、少なくとも、個人の目的である。
【請求項2】
請求項1のプログラムであって、
前記エッジの表示態様を決めるのは、前記パーパス項目値である。
【請求項3】
請求項1のプログラムであって、
前記ノードの色相を決めるのは、前記パーパス項目値である。
【請求項4】
請求項1のプログラムにおいて、
前記表示処理で出力されるのは、更に、操作部であり、当該操作部によって、前記ソーシャルグラフの表示が遷移する。
【請求項5】
請求項1のプログラムであって、
前記表示処理で表示されるのは、更に、総合パーパスリンク指数であり、その際に用いられるのは、前記パーパス項目値である。
【請求項6】
請求項5のプログラムであって、
前記表示処理で表示されるのは、更に、背景であり、当該背景の色を決めるのは、前記総合パーパスリンク指数である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明が関係するのは、情報処理プログラムである。
【背景技術】
【0002】
従来からマーケティング分野で重視されているのは、ソーシャルグラフである。ソーシャルグラフで表現されるのは、複数人の関係である。インタレストグラフは、ソーシャルグラフの一種であり、そこで用いるのが社会的関係であるものをいう。当該社会的関係に含まれるのは、趣味、嗜好、興味、関心、及び、主義である。ソーシャルグラフを構成するのは、ノード及びエッジ(又はリンク。以下、同じ。)である。ノードで表されるのは、人である。エッジで表されるのは、複数人間の関係であり、言い換えると、複数ノードの関係である。
【0003】
特許文献1で開示されるのは、ソーシャルネットワーキングシステムであり、これで表示されるのは、ソーシャルグラフである。ソーシャルグラフに含まれるのは、複数のノード、及び、複数のエッジである。複数のノードに含まれるのは、複数のユーザノード、又は、複数のコンセプトノードである。各エッジで繋ぐのは、複数のノードである。ソーシャルグラフの表示態様は、2次元のビジュアル・マップ表示である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6435307号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、志での人々の繋がりの実現である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するため、本発明者が発明したのは、情報処理プログラムである。この情報処理プログラムによって処理装置が実行するのは、表示処理である。当該表示処理で制御されるのは、出力装置であり、この装置で表示されるのは、少なくとも、ソーシャルグラフである。その際に、前記処理装置で用いられるのは、パーパス項目値である。前記ソーシャルグラフを構成するのは、ノード及びエッジである。前記エッジで結ばれるのは、複数の前記ノードである。前記エッジの出力態様を決めるのは、前記パーパス項目値である。前記パーパス項目値に含まれるのは、少なくとも、個人の目的である。
【発明の効果】
【0007】
本発明で実現されるのは、志での人々の繋がりである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本システムの一実施の形態の概略構成である。
図2】本実施の形態のハードウエア構成の一例である。
図3】情報処理のコンテキストである。
図4】志入力画面の一例である。
図5】対話相手提示画面の一例である。
図6】対話結果入力画面の一例である。
図7】コメント共有画面の一例である。
図8】表示画面の一例である。
図9】画面遷移の一例であり、(a)対話初期の画面例、(b)対話中期の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<情報処理システム>システムとは、複数の装置の組合せであって、その用途が情報処理であるものをいう(以下、「本システム」ともいう。)。本システムを利用する目的は、組織の活性化である。すなわち、組織員が互いに対話し、各組織員の志が共有される。組織を例示すると、企業、公官庁、非営利団体等である。
【0010】
<本システムの概略構成>図1で示すのは、本システムの一実施の形態の概略構成である。本システム1(以下、「システム1」という。)で電子的に実現されるのは、情報処理である。システム1を構成するのは、複数の組織員端末10、及び、サーバ20である。これらの装置を接続するのは、通信回線30である。本実施の形態で採用するのは、クライアントサーバシステムであるが、本発明で排除されないのは、他の形式(例えば、ピア・ツー・ピア(P2P)等)のシステムである。
【0011】
<組織員端末>組織員端末10とは、情報処理装置(所謂、「コンピュータ」であり、以下同じ。)であって、その使用者が組織員であるものをいう。組織員端末10を例示すると、スマートフォン、タブレット端末やパーソナルコンピュータ(PC)などである。
【0012】
<組織員端末のハードウエア構成>図2で示すのは、本実施の形態のハードウエア構成である。組織員端末10を構成するのは、コンピュータの基本要素であり、具体的には、入力装置11、出力装置12、通信装置13、主記憶装置14、補助記憶装置15、処理装置16、及び、入出力装置17である。これらの装置を接続するのは、システムバスである。
【0013】
<サーバ>サーバ20とは、情報処理装置であって、それを使用するのが管理者(例えば、サービス提供者など)であるものをいう。サーバ20で管理されるのは、データベースである。当該データベースが更新されるのは、各種値が受信されたときである。当該値の源泉は、組織員端末10である。
【0014】
<サーバのハードウエア構成>図2で示すとおり、サーバ20を構成するのは、コンピュータの基本要素であり、具体的には、入力装置21、出力装置22、通信装置23、主記憶装置24、補助記憶装置25、処理装置26、及び、入出力装置27である。これらの装置を接続するのは、システムバスである。
【0015】
<入力装置>入力装置11、21の用途は、各種値(データ)の入力である。入力装置11、21は、汎用されており、例示すると、キーボード、ポインティングデバイス、コードリーダ、ICリーダ、OCR、ビデオカメラ、スチルカメラやマイクロホン等である。入力装置11、21で受け付けるのは、各種データの入力である。
【0016】
<出力装置>出力装置12、22の用途は、各種値(データ)の出力である。出力に含まれるのは、表示、投影、印刷、その他これらに類する態様である。出力装置12、22は、汎用されており、例示すると、ディスプレイモニタ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ等である。出力装置12、22で出力されるのは、各種データである。
【0017】
<通信装置>通信装置13、23の用途は、各種値(データ)の送受信(「通信」ともいう。)である。通信に含まれるのは、公衆回線通信及び専用回線通信である。通信装置13、23は、汎用されており、例示すると、Wi-Fi(登録商標)モデム、Bluetooth(登録商標)モデム等である。通信装置13、23で授受されるのは、各種データである。
【0018】
<主記憶装置>主記憶装置14、24で一時的に記憶されるのは、各種値(データ)である。主記憶装置14、24を言い換えると、メインメモリである。主記憶装置14、24を例示すると、RAM等である。各種値を例示すると、コンピュータ読み取り可能なプログラム(以下、「コンピュータプログラム」という。)、演算テーブル、データベース、入出力値等である。
【0019】
<補助記憶装置>補助記憶装置15、25で恒常的に記憶されるのは、各種値(データ)である。補助記憶装置15、25を言い換えると、ストレージ又はプログラムメモリである。補助記憶装置15、25を例示すると、SSD、HDD、ROM等である。各種値を例示すると、コンピュータプログラム、ルックアップテーブル、データベース、入出力値等である。
【0020】
<処理装置>処理装置16、26の用途は、制御及び演算である。処理装置16、26を言い換えると、プロセッサである。処理装置16、26を具現化するのは、MPUやCPU等である。処理装置16、26で読み出されるのは、コンピュータプログラムであり、それによって実行されるのは、各種処理である。
【0021】
<入出力装置>入出力装置17、27の用途は、データの入出力である。入出力装置17、27を言い換えると、I/Oポートである。入出力装置17、27にそれぞれ接続されるのは、入力装置11、21、出力装置12、22、及び、処理装置16、26である。
【0022】
<コンテキスト>図3で示すのは、情報処理のコンテキストである。システム1が受け付けるのは、パーパス項目値である。パーパス項目値に含まれるのは、少なくとも、組織員の目的、組織員の夢、組織員の組織での目的、及び、組織員の宣言である。パーパス項目値の源泉は、組織員である。他方、システム1で出力されるのは、少なくとも、ソーシャルグラフ及び総合パーパスリンク指数である。ソーシャルグラフを構成するのは、ノード及びエッジである。ソーシャルグラフ及び総合パーパスリンク指数の収容先は、組織員である。
【0023】
本実施の形態において、各種値を入出力するのは、組織員端末10である。すなわち、パーパス項目値を入力する手段は、入力装置11である。ソーシャルグラフ及び総合パーパスリンク指数を出力するのは、出力装置12である。これらの入出力値を送受するのは、通信装置13である。
【0024】
<情報処理プログラム>前述のコンテキストを具現化するのは、情報処理プログラムである。情報処理プログラムは、集中的に、或いは、分散的に実行される。すなわち、情報処理プログラムで実現されるのは、複数の処理であり、これらを実行するのは、単一の又は複数の処理装置である。
【0025】
本実施の形態において、情報処理プログラムを主に実行するのは、サーバ20である。すなわち、情報処理プログラムを恒常的に記憶するのは、補助記憶装置25である。情報処理プログラムを一時的に記憶するのは、主記憶装置24である。情報処理プログラムを実行するのは、処理装置26である。処理装置26で演算され得られるのは、ソーシャルグラフ及び総合パーパスリンク指数であり、その際に用いられるのは、パーパス項目値である。パーパス項目値、並びに、ソーシャルグラフ及び総合パーパスリンク指数を一時的に記憶するのは、主記憶装置24である。これらの値を送受するのは、通信装置23である。
【0026】
前述の処理を構成するのは、志入力処理、対話相手提示処理、対話結果入力処理、コメント共有処理、及び、出力処理である。これらの処理を詳説すると、以下のとおりである。
【0027】
<志入力処理>この処理で受け付けるのは、入力されたパーパス項目値である。図4で示すのは、志入力画面の一例である。志入力画面40を構成するのは、本人画像41、本人属性42、入力枠43、及び、操作釦44である。
【0028】
本人画像41とは、画像であって、それで特定されるのが操作中の組織員(以下、「本人」という。)であるものをいう。本人画像41を例示すると、写真やアイコン等である。本人画像41は、予め登録されており、その記憶先は、補助記憶装置25である。
【0029】
本人属性42に含まれるのは、組織ID(Org.ID)、拠点ID(Loc.ID)、及び、組織員ID(Ind.ID)である。これらのIDが付されているのは、本人である。組織IDを例示すると、組織名や組織番号等である。拠点IDを例示すると、拠点所在地や所在地番号等である。組織員IDを例示すると、本人氏名や本人番号等である。これらのIDは、予め登録されており、その記憶先は、補助記憶装置25である。
【0030】
入力枠43の用途は、パーパス項目値の入力である。すなわち、入力枠43aの用途は、本人の目的(My
Purpose)の入力である。入力枠43bの用途は、本人の夢(My Dream)の入力である。入力枠43cの用途は、本人の組織での目的(My Purpose here)の入力である。入力枠43dの用途は、本人の宣言(My Initiative)の入力である。パーパス項目値の表現形式は、文字列である。
【0031】
操作釦44が操作されると、入力されたパーパス項目値が登録される。これらの値及び組織員IDの対を管理するのは、データベースである。このデータベースを記憶するのは、補助記憶装置25である。
【0032】
<対話相手提示処理>この処理で提示されるのは、対話相手の候補である。対話の目的は、志の共有である。図5で示すのは、対話相手提示画面の一例である。対話相手提示画面50を構成するのは、本人画像51、本人属性52、対話相手候補53、操作釦54、選択釦55、及び、操作釦56である。本人画像51及び本人属性52の説明と同一なのは、本人画像41及び本人属性42の説明であるから、これらの説明は省略する。
【0033】
対話相手候補53とは、組織員であって、本人が優先的に対話する者をいう。対話相手候補53及び本人が有するのは、所定の関係である。この所定の関係を例示すると、拠点IDの同一性、パーパス項目値の一致度(双方に含まれている類義語の数)などである。1又は複数の対話相手候補53は、サムネイル表示される。
【0034】
操作釦54を構成するのは、左スクロール釦54a及び右スクロール釦54bである。左スクロール釦54aが操作されると、対話相手候補53のサムネイルリストが左回転する。他方、右スクロール釦54bが操作されると、対話相手候補53のサムネイルリストが右回転する。
【0035】
選択釦55が付されているのは、各対話相手候補53のサムネイルである。選択釦55が操作されると、チェックマーク「レ」が表示される。チェックマーク「レ」が解除されるのは、選択釦55が再操作された場合である。
【0036】
操作釦56が操作されると、少なくとも、選択された対話相手候補53が登録される。当該候補及び本人の組織員IDの対を管理するのは、データベースである。このデータベースを記憶するのは、補助記憶装置25である。好ましくは、操作釦56が操作されると、選択された対話相手候補53及び本人が互いに通信する。これによって、対話が強制的に促される。このとき、データベースで記憶されているのは、本人の組織員ID及び組織員連絡先(メールアドレスや電話番号等)である。
【0037】
<対話結果入力処理>この処理で受け付けるのは、入力された対話結果である。図6で示すのは、対話結果入力画面の一例である。対話結果入力画面60を構成するのは、本人画像61、本人属性62、対話相手候補63、選択釦64、入力枠65、及び、操作釦66である。本人画像61及び本人属性62の説明と同一なのは、本人画像41及び本人属性42の説明であるから、これらの説明は省略する。
【0038】
対話相手候補63に対応するのは、対話相手候補53である。対話相手候補63は、必ずしも本人が対話した組織員ではない。1又は複数の対話相手候補63は、サムネイル表示される。
【0039】
選択釦64が付されているのは、対話相手候補63のサムネイルである。選択釦64が操作されると、チェックマーク「レ」が表示され、或いは、解除される。前述のとおり、選択された対話相手候補53が登録されている場合、チェックマーク「レ」は最初から表示される。この操作によって確定するのは、対話相手候補であって、本人が実際に対話した者である。
【0040】
入力枠65の用途は、コメントの入力である。コメントが入力されるのは、本人及び他の組織員が対話した後である。コメントの表現形式は、文字列である。
【0041】
操作釦66が操作されると、対話した対話相手候補63及び入力されたコメントが登録される。当該候補、当該コメント及び本人の組織員IDの対を管理するのは、データベースである。このデータベースを記憶するのは、補助記憶装置25である。
【0042】
<コメント共有処理>この処理で共有されるのは、入力されたコメントである。図7で示すのは、コメント共有画面の一例である。コメント共有画面70を構成するのは、本人画像71、本人属性72、コメント枠73、操作釦74、計数結果75、コメント枠76、及び、操作釦77である。本人画像71及び本人属性72の説明と同一なのは、本人画像41及び本人属性42の説明であるから、これらの説明は省略する。
【0043】
コメント枠73で表示されるのは、前述の入力されたコメントである。すなわち、入力されたコメントが登録済であれば、当該コメントが表示される。これによって、組織員の志が共有される。
【0044】
操作釦74の用途は、賛同の意思表示である。すなわち、操作釦74が操作されるのは、表示されたコメントが賛同された場合である。操作釦74を操作するのは、通常、本人の対話相手である。
【0045】
計数結果75で示されるのは、操作釦74の操作回数である。すなわち、計数結果75に対応するのは、賛同の意思表示の数である。計数結果75及び本人の組織員IDの対を管理するのは、データベースである。このデータベースを記憶するのは、補助記憶装置25である。
【0046】
コメント枠76で表示されるのは、対話相手のコメントである。すなわち、対話相手がコメントすれば、当該コメントが表示される。これによって、組織員の志が共有される。
【0047】
操作釦77の用途は、賛同の意思表示である。すなわち、操作釦77が操作されるのは、対話相手のコメントが賛同された場合である。操作釦77を操作するのは、本人又は他の対話相手である。
【0048】
<表示(出力)処理>この処理で提供されるのは、ソーシャルグラフ及びパーパスリンク指数である。図8で示すのは、表示画面の一例である。表示画面80を構成するのは、ソーシャルグラフ81、操作部82、及び、総合パーパスリンク指数83である。
【0049】
ソーシャルグラフ81を構成するのは、本人ノード81a、組織員ノード81b及びエッジ81c、並びに、背景81dである。本人ノード81aが配置されるのは、背景81dの中心である。本人ノード81a及び組織員ノード81bを繋ぐのは、エッジ81cである。
【0050】
組織員ノード81bの色相を決めるのは、個人間パーパスリンク指数である。すなわち、個人間パーパスリンク指数が高い程、組織員ノード81bの色相が近づくのは、暖色側である。他方、個人間パーパスリンク指数が低い程、組織員ノード81bの色相が近づくのは、寒色側である。ここで、個人間とは、本人と他の組織員1名との関係をいう。個人間パーパスリンク指数の演算方法は、後述する。
【0051】
エッジ81cの表示態様を決めるのは、個人間パーパスリンク指数である。具体的には、個人間パーパスリンク指数が所定値以上であれば、エッジ81cが表示される。ここで、所定値は、任意に設計される。また、個人間パーパスリンク指数が大きい程、エッジ81cの線幅が大きくなる(太くなる)。他方、個人間パーパスリンク指数が小さい程、エッジ81cの線幅が小さくなる(細くなる)。
【0052】
背景81dの表示態様を決めるのは、総合パーパスリンク指数である。すなわち、総合パーパスリンク指数が高い程、背景81dの色は濃くなる。他方、総合パーパスリンク指数が低い程、背景81dの色は薄くなる。総合パーパスリンク指数の演算方法は、後述する。
【0053】
操作部82の用途は、画面遷移である。操作部82を構成するのは、枠82a、及び、バー82bである。バー82bの可動域は、枠82a内である。バー82bが操作されると、ソーシャルグラフ81及び総合パーパスリンク指数83が変化する。図9で示すのは、画面遷移の一例であり、(a)対話初期の画面例、(b)対話中期の画面例である。
【0054】
バー82bの位置が枠82aの上側である場合、本人及び他の組織員は、対話して間もない。すなわち、両者の志は、それ程共有されていない。それ故、図9(a)で示すとおり、エッジ81cの表示は、相対的に疎らであり、表示されていても、エッジ81cの線幅は、相対的に細い。また、背景81dの色は、相対的に薄い。さらに、総合パーパスリンク指数83は、相対的に低い(例えば、「30.1」)。図示されていないが、組織員ノード81bの色相は、相対的に寒色である。
【0055】
他方、バー82bの位置が枠82aの下側である場合、本人及び他の組織員は、対話してから長く経っている。すなわち、両者の志は、ある程度共有されている。それ故、図9(b)で示すとおり、エッジ81cの表示は、相対的に密であり、表示中のエッジ81cの線幅は、相対的に太い。また、背景81dの色は、相対的に濃い。さらに、総合パーパスリンク指数83は、相対的に高い(例えば、「78.2」)。図示されていないが、組織員ノード81bの色相は、相対的に暖色である。
【0056】
<個人間パーパスリンク指数>本人と繋がっているのがN(自然数)人の組織員である場合、N個の個人間パーパスリンク指数が演算される。個人間パーパスリンク指数を演算する式は、<数1>のとおりである。すなわち、個人間パーパスリンク指数Ippを決める要素は、本人の目的と他の組織員の目的との類似度MP、本人の夢と他の組織員の夢との類似度MD、本人の組織での目的と他の組織員の組織での目的との類似度Mph、本人の宣言と他の組織員との類似度MI、対話の有無IV、コメントの有無CM、及び、賛同の数CMである。以上において、類似度(言葉又は文章の類似度)を演算する手段は、公知のアルゴリズム(例えば、Word2Vec等)である。各要素は重み付けされており、それに用いるのは、係数a,b,c,d,e,f,gである(但し、d≧e>b≧a>f>g)。
【0057】
【数1】
【0058】
<総合パーパスリンク指数>総合パーパスリンク指数を演算する式は、<数2>のとおりである。すなわち、総合パーパスリンク指数Ipに対応するのは、N個の個人間パーパスリンク指数Ipp_kの和(k=1~N)をNで除した値である。
【0059】
【数2】
【符号の説明】
【0060】
81 ソーシャルグラフ
81a 本人ノード
81b 組織員ノード
81c エッジ
81d 背景
82 操作部
83 総合パーパスリンク指数
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9