(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024141953
(43)【公開日】2024-10-10
(54)【発明の名称】スチームトラップ
(51)【国際特許分類】
F16T 1/38 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
F16T1/38 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023053855
(22)【出願日】2023-03-29
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-10
(71)【出願人】
【識別番号】000137889
【氏名又は名称】株式会社ミヤワキ
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【弁理士】
【氏名又は名称】堤 健郎
(74)【代理人】
【識別番号】100155963
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 大輔
(72)【発明者】
【氏名】井上 晴之
(72)【発明者】
【氏名】水口 卓
(72)【発明者】
【氏名】中村 智博
(57)【要約】
【課題】配管から取り外すことなく、スクリーンのメンテナンスを行うことができるスチームトラップを提供する。
【解決手段】このスチームトラップ1には、ケーシング2に、弁機構5を収納するトラップ室11と、トラップ室11に蒸気および復水を流入させる流入通路12と、トラップ室11から復水を流出させる流出通路13と、流入通路12を交差する方向に横切るD字形の挿入穴14とが設けられている。塵埃を除去する半筒状体のスクリーン20が、挿入穴14に挿入されて、挿入穴14の少なくとも一端部が蓋体15により閉止されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングに、弁機構を収納するトラップ室と、前記トラップ室に蒸気および復水を流入させる流入通路と、前記トラップ室から復水を流出させる流出通路と、前記流入通路を交差する方向に横切る挿入穴とが設けられ、
塵埃を除去するスクリーンが、前記挿入穴に挿入されて、前記挿入穴の少なくとも一端部が蓋体により閉止されているスチームトラップ。
【請求項2】
請求項1に記載のスチームトラップにおいて、前記スクリーンは多孔板を有し、前記挿入穴に挿入されたときに前記流入通路の上流側を向く上流部が開放された半筒状体であるスチームトラップ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のスチームトラップにおいて、前記スクリーンは、前記多孔板であるパンチングメタルからなる本体と、前記本体の軸方向に延びる縁部の外径面を覆う縁部材とを有するスチームトラップ。
【請求項4】
請求項1または2に記載のスチームトラップにおいて、前記挿入穴は、前記半筒状体の軸方向から見た形状に合致するD字形の横断面形状を有するスチームトラップ。
【請求項5】
請求項4に記載のスチームトラップにおいて、前記挿入穴における前記流入通路との交差部に、前記流入通路の下流側へ凹んで前記スクリーンとの間に隙間を形成する隙間形成部が設けられているスチームトラップ。
【請求項6】
請求項1または2に記載のスチームトラップにおいて、前記挿入穴における前記蓋体により閉止される穴端部に、前記スクリーンの端部を把持して前記スクリーンを前記挿入穴から抜き出すための工具が進入する工具進入凹所が形成されているスチームトラップ。
【請求項7】
請求項1または2に記載のスチームトラップにおいて、前記弁機構はフロート式であるスチームトラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管から取り外すことなく、塵埃を除去するスクリーンのメンテナンスを行うことができるスチームトラップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スチームトラップのケーシングに設けた流入通路には、蒸気および復水に混じっているスケールのような塵埃を除去するため、全周に多数の小孔が設けられた筒状のスクリーンが挿入されているものがある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記スクリーンは、経時的に塵埃が付着し目詰まりを起こすので、取付部位から取り外して清掃し目詰まりをなくして付け直すか、新しいスクリーンとの交換など定期的なメンテナンスが必要となる。このようなメンテナンスの際、スクリーンを抜き出す必要があるが、設置環境によっては、配管したままスクリーンを分解清掃することができない。そのため、配管からスチームトラップ全体を取り外した後、メンテナンスを行わなければならず、メンテナンス効率が悪いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、配管から取り外すことなく、スクリーンのメンテナンスを行うことができるスチームトラップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るスチームトラップは、ケーシングに、弁機構を収納するトラップ室と、前記トラップ室に蒸気および復水を流入させる流入通路と、前記トラップ室から復水を流出させる流出通路と、前記流入通路を交差する方向に横切る挿入穴とが設けられ、塵埃を除去するスクリーンが、前記挿入穴に挿入されて、前記挿入穴の少なくとも一端部が蓋体により閉止されている。
【0007】
この構成によれば、前記スクリーンは、前記流入通路を交差する方向に横切る挿入穴に挿入されているため、配管からスチームトラップを取り外すことなくスクリーンを抜き出すことができる。したがって、スクリーンの清掃もしくは交換などのメンテナンス効率が良くなる。
【0008】
本発明のスチームトラップにおいて、前記スクリーンは多孔板を有し、前記挿入穴に挿入されたときに前記流入通路の上流側を向く上流部が開放された半筒状体であることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、半筒状体のスクリーンは円筒形のスクリーンの略半分の体積となるため、低コストとなる。
【0010】
本発明のスチームトラップにおいて、前記スクリーンは、前記多孔板であるパンチングメタルからなる本体と、前記本体の軸方向に延びる縁部の外径面を覆う縁部材とを有することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、スクリーン本体として市販のパンチングメタルを使用することで、製造コストを抑えることができる。また、本体の軸方向に延びる縁部の外径面を縁部材で覆うことにより、スクリーン縁部と挿入穴内面との摩擦を減らすことができ、スクリーンの取り外しが容易になる。
【0012】
本発明のスチームトラップにおいて、前記挿入穴は、前記半筒状体の軸方向から見た形状に合致するD字形の横断面形状を有することが好ましい。
【0013】
この構成によれば、スクリーンが挿入穴内で回転することを防ぐことができ、スクリーンに塵埃を確実に付着させることができる。
【0014】
本発明のスチームトラップにおいて、前記挿入穴における前記流入通路との交差部に、前記流入通路の下流側へ凹んで前記スクリーンとの間に隙間を形成する隙間形成部が設けられていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、流入通路内を通過する一次側流体の通過面積を確保することができる。
【0016】
本発明のスチームトラップにおいて、前記挿入穴における前記蓋体により閉止される穴端部に、前記スクリーンの端部を把持して前記スクリーンを前記挿入穴から抜き出すための工具が進入する工具進入凹所が形成されていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、工具を用いてスクリーンを挿入穴から容易に抜き出すことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のスチームトラップによれば、配管から取り外すことなくスクリーンのメンテナンスを容易に行うことができ、メンテナンス効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態に係るスチームトラップを示す縦断面図である。
【
図2】同実施形態に係るスチームトラップを示す斜視図である。
【
図3】同実施形態に係るスクリーンを示す斜視図である。
【
図4】同実施形態に係る挿入穴の部分拡大図である。
【
図5A】同実施形態に係る挿入穴の縦断面図である。
【
図5B】同実施形態に係る挿入穴の横断面図である。
【
図5C】同実施形態に係る挿入穴を流入通路側から見たときの断面図である。
【
図6】従来例のスチームトラップを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、スチームトラップ1は、弁機構5を備えたフロート式スチームトラップである。このスチームトラップ1は、トラップボディ3のフランジ部3aと側壁カバー4のフランジ部4aとが植込みボルト8とナット9により締結されてケーシング2が構成され、このケーシング2の内部にトラップ室11が形成されている。
【0021】
トラップボディ3の上流側(
図1左側)には、蒸気および復水を含む高温の一次側流体F1をトラップ室11内に流入させる流入通路12が設けられている。この流入通路12を経由して流入した復水Dがトラップ室11内に溜まるようになっている。側壁カバー4には、トラップ室11内の下部から弁機構5を通って復水Dを流出させる流出通路13が形成されている。
【0022】
流入通路12には、トラップ室11に隣接する位置に、流入通路12を交差する方向に横切る挿入穴14が設けられている。挿入穴14の少なくとも一端部には、挿入穴14を閉止する
図2の蓋体15が設けられている。蓋体15は、挿入穴14の両端部に設けられているが(
図5B)、一端部のみに設けられていてもよい。
【0023】
スクリーン20は、
図3に示すように、全周に多数の小孔20aが形成された多孔板であるパンチングメタルからなる本体21と、本体21の軸方向に延びる2つの縁部の外径面を覆う縁部材(プレート)22からなる略D字形状の半筒状体である。スクリーン20の小孔20aの径寸法は、スチームトラップ1の使用環境によって発生するスケールのような塵埃のサイズの大小が異なるので、使用環境を考慮して適宜設定する。本体21には、縁部材22が設けられていなくてもよい。
【0024】
図4に示すように、スクリーン20の上流部となる開放部200を流入通路12の上流側に向けた状態で挿入穴14内に配置する。挿入穴14は、スクリーン20の軸方向から見た形状に合致するD字形の横断面形状を有している。また、
図5Aに示すように、挿入穴14における流入通路12との交差部には、流入通路12の下流側へ凹んでスクリーン20との間に隙間を形成する隙間形成部24が設けられている。
図5Bに示すように、隙間形成部24は、横断面円形の流入通路12の内径よりも大きい長さにわたって流入通路12の径方向両側に延びている。
【0025】
図5Cに示すように、蓋体15は、シール部材16を介してボルトの締結によりトラップボディ3に固定されている。また、挿入穴14における蓋体15により閉止される穴端部には、スクリーン20の端部を把持してスクリーン20を挿入穴14から抜き出すためのラジオペンチのような工具が進入する工具進入凹所23が形成されている。
【0026】
図1のトラップ室11における底面近傍で側壁カバー4に近接する位置に配置されている弁機構5は、例えば、複座平衡弁6を備えるフロート式である。この複座平衡弁6は、流出通路13を形成するホルダ28を有し、側壁カバー4に固定されている。詳細には、ホルダ28のフランジ部(図示せず)がボルト(図示せず)の締結により側壁カバー4に固定されている。これにより、複座平衡弁6がトラップ室11内に配置されている。
【0027】
複座平衡弁6のホルダ28の上面に、上下方向に延びる取付部材29が固定されている。この取付部材29の上端近傍箇所に、支点ピン30回りに回動自在にレバー31の基端部が連結されている。このレバー31の先端部に、ボール型のフロート32が装着されている。
【0028】
<作用効果>
つぎに、本実施形態のスチームトラップ1の作用について説明する。
図1に示すように、トラップ室11には流入通路12から蒸気および復水を含んだ一次側流体F1が流入する。トラップ室11内の復水Dの滞留量が少ないときにはフロート32が下方位置に移動する。トラップ室11内の復水Dの水位が上昇すると、この上昇に伴う浮力によりフロート32も上昇し、複座平衡弁6は開弁状態になる。開弁状態では、復水Dが流出通路13内に流入し、スチームトラップ1の下流側から二次側流体F2として排出される。復水Dが排出されると、トラップ室11内の復水Dの水位が下降し、これに伴いフロート32も下降し、複座平衡弁6は閉弁状態となる。以降、同様の動作が繰り返される。
【0029】
このようなトラップ動作において、一次側流体F1は、流入通路12からトラップ室11に入り込む前にスクリーン20を通過するので、このとき、復水とともに同伴するスケールのような塵埃がスクリーン20によって濾過され、スクリーン20に経時的に塵埃が付着して目詰まりを起こす。そこで、定期的にメンテナンスを行い、スクリーン20を取り外して清掃するか、あるいは新しいスクリーン20と交換する必要性が出てくる。
図6に示す従来のスチームトラップでは、流入通路12内に、流入通路12と同軸にスクリーン20Aが設けられているため、スクリーンを取り外すためには、スチームトラップ1を配管から取り外す必要がある。
【0030】
本発明のスチームトラップ1によれば、
図2のスチームトラップ1には、流入通路12を交差する方向に横切る挿入穴14が設けられ、スクリーン20が挿入穴14に挿入され、挿入穴14の少なくとも一端部が蓋体15により閉止されているため、スチームトラップ1を配管から取り外すことなく、蓋体15を取り外すだけでスクリーン20を抜き出すことができる。したがって、スクリーン20のメンテナンスを容易に行うことができ、メンテナンス効率を向上させることができる。
【0031】
蓋体15は、挿入穴14の両端部に設けられているので、挿入穴14のどちら側からもスクリーン20を抜き出すことができる。
【0032】
スクリーン20は
図3の多孔板を有し、
図4の流入通路12の上流側が開放された半筒状体である。このため、半筒状体のスクリーン20は円筒形のスクリーンの略半分の体積であるから、円筒形のスクリーンに比べて低コストである。
【0033】
スクリーン20は、
図3に示す全周に多数の小孔20aが形成された多孔板であるパンチングメタルからなる本体21と、本体21の軸方向に延びる縁部の外径面を覆う縁部材22からなる。スクリーン20の本体21として市販のパンチングメタルを使用することで、コストを抑えることができる。また、本体21の軸方向に延びる縁部の外径面を縁部材22で覆うことにより、縁部材22が滑り止めとして機能する。したがって、挿入穴14に挿入されたスクリーン20が、円周方向に滑ることを防止する効果を向上させることができる。
【0034】
挿入穴14は、スクリーン20の軸方向から見た形状に合致するD字形の横断面形状を有している。このため、半筒形状のスクリーン20の縁部が、挿入穴14のD字の上下に延びる上流側の直線部分に当たり、スクリーン20が挿入穴14内で回転することを防ぐことができる。このように、スクリーン20が挿入穴14内で、流入通路12の上流側が開放された姿勢を保つことで、スクリーン20に塵埃を確実に付着させることができる。
【0035】
挿入穴14における流入通路12との交差部には、
図5Bの流入通路12の下流側へ凹んでスクリーン20との間に隙間を形成する隙間形成部24が設けられている。流入通路12に流入する蒸気および復水を含む一次側流体F1は高温であるため、スクリーン20の体積は熱膨張により増加する。挿入穴14内に隙間形成部24が設けられていることによって、スクリーン20の変形するスペースを確保することができる。このため、熱膨張によるスクリーンの損傷等を防ぐことができる。
【0036】
蓋体15は、シール部材16を介してボルトの締結によりトラップボディ3に固定されている。シール部材16は、渦巻きガスケットであることが好ましい。渦巻きガスケットを使用することによって、より高温高圧下でスチームトラップ1を使用する場合でも、シール性を確保することができる。
【0037】
挿入穴14における蓋体15により閉止される端部には、スクリーン20の端部を把持してスクリーン20を挿入穴14から抜き出すための工具が進入する工具進入凹所23(
図4,
図5C)が形成されている。このような構成により、スクリーン20を挿入穴14から抜き出す際に、ラジオペンチ等の工具のくわえ部を開いた状態で、一方のくわえ部を工具進入凹所23に進入させた後、くわえ部を閉じるだけで、スクリーン20を挟み込みことが可能である。したがって、工具を用いてスクリーン20を容易に抜き出すことができる。
【0038】
本発明のスチームトラップ1は、本実施形態に示すフロート式のものに限らず、バケット式のもの等、塵埃を除去するスクリーン20を用いた種々のタイプのスチームトラップに対して幅広く適用でき、同等の効果を得ることができる。
【0039】
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0040】
1…スチームトラップ
2…ケーシング
3…トラップボディ
4…側壁カバー
5…弁機構
11…トラップ室
12…流入通路
13…流出通路
14…挿入穴
15…蓋体
20…スクリーン
20a…小孔
21…本体
22…縁部材(プレート)
23…工具進入凹所
24…隙間形成部
32…フロート
200…開放部
F1…一次側流体
F2…二次側流体
D…復水
【手続補正書】
【提出日】2024-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングに、弁機構を収納するトラップ室と、前記トラップ室に蒸気および復水を流入させる流入通路と、前記トラップ室から復水を流出させる流出通路と、前記流入通路を交差する方向に横切る挿入穴とが設けられ、
前記弁機構は複座平衡弁を備えるフロート式であり、
塵埃を除去するスクリーンが、前記挿入穴に挿入されて、前記挿入穴の両端部が蓋体により閉止されているスチームトラップ。
【請求項2】
請求項1に記載のスチームトラップにおいて、前記スクリーンは多孔板を有し、前記挿入穴に挿入されたときに前記流入通路の上流側を向く上流部が開放された半筒状体であるスチームトラップ。
【請求項3】
請求項2に記載のスチームトラップにおいて、前記スクリーンは、前記多孔板であるパンチングメタルからなる本体と、前記本体の軸方向に延びる縁部の外径面を覆う縁部材とを有するスチームトラップ。
【請求項4】
請求項2に記載のスチームトラップにおいて、前記挿入穴は、前記半筒状体の軸方向から見た形状に合致するD字形の横断面形状を有するスチームトラップ。
【請求項5】
請求項4に記載のスチームトラップにおいて、前記挿入穴における前記流入通路との交差部に、前記流入通路の下流側へ凹んで前記スクリーンとの間に隙間を形成する隙間形成部が設けられているスチームトラップ。
【請求項6】
請求項1または2に記載のスチームトラップにおいて、前記挿入穴における前記蓋体により閉止される穴端部に、前記スクリーンの端部を把持して前記スクリーンを前記挿入穴から抜き出すための工具が進入する工具進入凹所が形成されているスチームトラップ。